JP2015141817A - モーメンタリスイッチを備えた入力装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】静電容量方式によるタッチ検出と機械的接点の接触の検出との組合せ及びそれらの履歴による入力を可能とする、モーメンタリスイッチを備えた入力装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】入力装置は、モーメンタリスイッチ110、矩形波発生部130、A/D変換部132及び閾値判定部134を含み、A/D変換部132は、矩形波発生部130からの矩形波がスイッチ110に入力された状態で、スイッチ110からの出力信号の大きさに応じた信号Sgを出力し、閾値判定部134は、信号Sgを所定の閾値と比較して、スイッチ110の、静電スイッチとしてのオン/オフ状態及び機械式スイッチとしてのオン/オフ状態を判定する。これにより、静電容量方式によるタッチ検出と機械的接点の接触の検出との組合せ及びそれらの履歴による入力が可能となる。
【選択図】図3
【解決手段】入力装置は、モーメンタリスイッチ110、矩形波発生部130、A/D変換部132及び閾値判定部134を含み、A/D変換部132は、矩形波発生部130からの矩形波がスイッチ110に入力された状態で、スイッチ110からの出力信号の大きさに応じた信号Sgを出力し、閾値判定部134は、信号Sgを所定の閾値と比較して、スイッチ110の、静電スイッチとしてのオン/オフ状態及び機械式スイッチとしてのオン/オフ状態を判定する。これにより、静電容量方式によるタッチ検出と機械的接点の接触の検出との組合せ及びそれらの履歴による入力が可能となる。
【選択図】図3
Description
本発明は、静電容量方式によるタッチ検出と機械的接点の接触の検出との組合せ及びそれらの履歴による入力を可能とする、モーメンタリスイッチを備えた入力装置及びその制御方法に関する。
静電容量方式のタッチスイッチが知られている。このタッチスイッチは、スイッチに指が接近することによる静電容量の変化を検知し、指によるタッチを電気的に検出する。タッチスイッチは、携帯電話等の種々の電子機器の操作部で使用されている。
例えば、下記特許文献1には、指又は手の接触によって静電容量を変化させて、スイッチ表面を発光させることができる照光式タッチスイッチが開示されている。
一方、機械式のスイッチとして、押されている間だけオンする感圧式のモーメンタリスイッチ(以下、タクトスイッチともいう)が知られている。タクトスイッチは、固定接点と、固定接点から離隔して固定接点の上方に配置された導電性の可動接点とを備えて構成されている。可動接点は、弾性体で形成されている。可動接点は外力を受けて弾性変形し、固定接点に接触し、外力が解放されると、元の形状に戻り、固定接点から離隔する。これによって、モーメンタリスイッチとして機能する。タクトスイッチは、小型化及び薄型化が進展しており、携帯電話機等の種々の電子機器の操作パネルに採用されている。
下記特許文献2には、機械式のタクトスイッチに、静電容量方式のスイッチとしての機能が付加されたスイッチが開示されている。このスイッチは、スイッチ操作部に指が接触したことを検出するためのタッチ検出電極を有しており、タクトスイッチに対する押下操作を行なう前に、指が接触したことを検出することができる。表示装置の画面を見ながら、複数のスイッチを操作する場合、指が接触したスイッチの機能を、画面に表示することにより、操作するスイッチを見ることなく、画面だけを見てスイッチ操作を行なうことができる。
基本的に1つのモーメンタリスイッチは、1回の操作(指で押下した後、指を離す操作)に対して、1回だけオンする。したがって、スイッチを入力装置として使用する場合、1回の操作で1つの入力しか行なうことができない。1回の操作で複数段階のオン、及び複数段階のオフを順次検出することができるようにするためには、機械式のスイッチであれば、機構が複雑になる問題がある。
高機能な小型の電子機器に用いるスイッチには、少ないスイッチに対して、タッチした状態のまま複数の操作を行なうことができることが好ましい。特許文献1及び2の何れに開示されたスイッチも、これに対応することはできない。特許文献2に開示された、静電容量方式によるタッチ検出機能を有する機械式スイッチでは、1回の操作で、タッチと接点のオン/オフとを、順次1回検出できるだけであり、繰返しタッチ及びオン/オフを検出するためには、指で押下する動作及び指を離す動作を繰返すことが必要である。
したがって、本発明は、静電容量方式によるタッチ検出と機械的接点の接触の検出との組合せ及びそれらの履歴による入力を可能とする、モーメンタリスイッチを備えた入力装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る入力装置は、モーメンタリスイッチを有する入力装置である。この入力装置は、指によりモーメンタリスイッチが操作されることによる静電容量又は電界の変化を検出する検出部と、検出部による検出結果に応じて、モーメンタリスイッチの、静電スイッチとしてのオン/オフ状態及び機械式スイッチとしてのオン/オフ状態を判定する判定部とを含む。
好ましくは、検出部は、指がモーメンタリスイッチに接近することによる電界強度の変化を検出し、入力装置は、所定周波数の矩形波を生成し、モーメンタリスイッチの2つの端子のうちの一方の端子に矩形波を入力する矩形波発生部をさらに含み、検出部は、矩形波がモーメンタリスイッチの一方の端子に入力された状態で、モーメンタリスイッチの他方の端子から出力される信号が入力され、入力信号の大きさに応じた出力信号を出力する変換部と含み、一方の端子及び他方の端子は、モーメンタリスイッチが、機械式スイッチとしてオンすれば、電気的に接続され、判定部は、変換部の出力信号が入力され、判定部は、変換部の出力信号の大きさに応じて、モーメンタリスイッチの、静電スイッチとしてのオン/オフ状態及び機械式スイッチとしてのオン/オフ状態を判定する。
より好ましくは、判定部は、変換部の出力信号を少なくとも2つの閾値と比較し、変換部の出力信号が第1の閾値以下であれば、モーメンタリスイッチが、静電スイッチとしてオン状態にあると判定し、変換部からの出力信号が、第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上であれば、モーメンタリスイッチが、機械式スイッチとしてオン状態にあると判定する。
さらに好ましくは、判定部は、変換部の出力信号が、第1の閾値以下になれば、所定の変数を、増大又は減少のうちの一方に変化させ、変換部からの出力信号が、第2の閾値以上になれば、所定の変数を一方に変化させ、モーメンタリスイッチが、静電スイッチ又は機械式スイッチとしてオン状態にあるときに、変数の大きさに応じた情報を出力する。
好ましくは、判定部は、変換部の出力信号が、第2の閾値以上の値から、第1の閾値以上且つ第2の閾値未満の値になった後、再度第2の閾値以上の値になれば、所定の変数を一方に変化させる。
より好ましくは、判定部は、変換部の出力信号が第3の閾値よりも大きければ、モーメンタリスイッチが、静電スイッチとしてオフ状態にあると判定し、変換部の出力信号が、第3の閾値よりも大きくなれば、所定の変数を一方に変化させ、モーメンタリスイッチが、静電スイッチとしてオフ状態にあるときに、変数の大きさに応じた情報を出力する。第3の閾値は、第1の閾値よりも大きく、第2の閾値よりも小さい。
さらに好ましくは、入力装置は、複数のモーメンタリスイッチを含み、検出部は、複数のモーメンタリスイッチの各々に関して、静電容量又は電界の変化を検出し、判定部は、複数のモーメンタリスイッチの各々に関する検出部の検出結果に応じて、複数のモーメンタリスイッチの各々に関して、静電スイッチとしてのオン/オフ状態及び機械式スイッチとしてのオン/オフ状態を判定し、複数のモーメンタリスイッチの各々に関する検出部の検出結果を用いて、複数のモーメンタリスイッチ相互の間に指が位置するか否かを判定し、複数のモーメンタリスイッチ相互の間に指が位置したことに応じた情報を出力する。
本発明に係る制御方法は、モーメンタリスイッチを有する入力装置の制御方法である。この制御方法は、指によりモーメンタリスイッチが操作されることによる静電容量又は電界の変化を検出する検出ステップと、検出ステップによる検出結果に応じて、モーメンタリスイッチの、静電スイッチとしてのオン/オフ状態及び機械式スイッチとしてのオン/オフ状態を判定する判定ステップとを含む。
本発明によれば、ユーザが指でタッチしたまま、モーメンタリスイッチの押下具合を調整することにより、複数回のオン/オフとして検出することができ、その履歴を記憶することができる。
したがって、予め、モーメンタリスイッチのオン/オフの履歴に、所定の処理を割当てておけば、ユーザが、スイッチから指を離さずに、複数の入力(複数の処理の指示)を行なうことができ、ユーザの操作性を向上することができる。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1の実施の形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る入力装置100は、スイッチ110、矩形波発生部130、A/D変換部132、及び閾値判定部134を含む。スイッチ110は、モーメンタリスイッチ(タクトスイッチ)である。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る入力装置100は、スイッチ110、矩形波発生部130、A/D変換部132、及び閾値判定部134を含む。スイッチ110は、モーメンタリスイッチ(タクトスイッチ)である。
スイッチ110は、図2を参照して、固定接点112、可動接点部材114、導電部材116、第1端子118、第2端子120、これらを収容する収容部122、及びシート124を含む。
固定接点112、可動接点部材114、第1端子118、第2端子120は導電性の部材で形成されている。可動接点部材114は、弾性の板状体(板バネ等)で形成されている。収容部122及びシート124は、樹脂等の電気的絶縁体(誘電体)で形成されている。可動接点部材114は、破線で示した矢印の方向に外力を受けて弾性変形し、固定接点112に接触する。可動接点部材114は、外力が解放されると元の形状に戻り、固定接点112から離隔する。これによって、第1端子118及び第2端子120は、電気的に接続された後、離隔し、スイッチ110はモーメンタリスイッチとして機能する。
矩形波発生部130は、所定の周波数及び所定の電圧の矩形波(パルス信号)を生成し、第1端子118に入力する。スイッチ110の第1端子118及び第2端子120が電気的に接続していなくても、容量結合によって、第2端子120から矩形波が出力される。このとき、第2端子からの出力信号の電圧レベルは、第1端子に入力された矩形波の電圧レベルよりも少し小さい(図1に示された2つの矩形波参照)。スイッチ110の第1端子118及び第2端子120が電気的に接続されていれば、スイッチ110に入力された矩形波が、第2端子120から出力される。なお、この容量結合を用いた検出方法は、ホバー検出機能としても公知である。
スイッチ110の第2端子120から出力される矩形波は、A/D変換部132に入力される。A/D変換部132は、入力される矩形波を整形し、その電圧レベルをA/D変換し、信号Sgとして出力する。閾値判定部134は、A/D変換部132から入力される信号Sg(デジタル信号)に応じて、後述する判定処理を実行する。閾値判定部134は、例えば、CPU、ROM、及びRAMを備えたマイクロコンピュータ(以下、マイコンともいう)を含み、マイコンが判定処理を実行する。判定結果は、入力装置100が装備された電子機器の制御部に伝送され、電子機器の各機能の実行指示として利用される。
スイッチ110の第1端子118及び第2端子120が電気的に接続していない状態で、容量結合によって、第2端子120から出力される電圧レベルは、スイッチ110を構成する各部の電気的特性(誘電体の誘電率、形状及び配置)、並びに、矩形波の周波数及び振幅(電圧)に依存するが、特定のスイッチ110及び特定の矩形波を使用する場合には、スイッチ110に対する指の位置によって決定される。図3を参照して、スイッチに指が接近するほど、第2端子からの出力レベルはより小さくなる。即ち、指がスイッチから十分遠く(以下、無限遠ともいう)に位置する場合の第2端子120からの出力レベルからの減少量をdVで表す。図3において、指がスイッチの無限遠に位置する場合の第2端子120からの出力レベルを破線で示している。
このように構成された入力装置100は、スイッチ110に対する指による押下操作(スイッチ操作)の履歴を検出し、それに応じた処理を決定する。
ここでは、図4に示すようなユーザの指の移動に応じて、スイッチ110を、機械式スイッチ(以下、メカスイッチともいう)及び静電スイッチとして機能させる。図4には、3種類の押下パターンを示している。図4の縦軸は、スイッチ110と指200との距離(垂直距離)を表す。垂直距離=0は、スイッチ110が指によって押下され、可動接点部材114が固定接点112に当接した状態に対応する。ここでは、スイッチ110の押下点の水平位置は同じであるが、指の垂直方向の変位を分かり易く示すために、図7においては便宜上横方向にずらして、指の軌跡を描画している。
第1タイプの押下パターンでは、指がスイッチ110の固定接点112の方向(図2の破線の矢印方向)に単調に移動(接近)し、可動接点部材114が固定接点112に当接した状態(以下、メカスイッチON状態ともいう)になる。その後、指がスイッチ110から単調に遠ざかる。これにより、可動接点部材114が固定接点112から離隔した状態(以下、メカスイッチOFF状態ともいう)になる。このとき、スイッチ110は静電スイッチとしても機能する。即ち、スイッチ110がメカスイッチON状態になる前に、静電スイッチがONされた状態(以下、静電スイッチON状態ともいう)になり、スイッチ110がメカスイッチOFF状態になった後、静電スイッチがOFFされた状態(以下、静電スイッチOFF状態ともいう)になる。
第2タイプの押下パターンでは、指がスイッチ110の固定接点112の方向に単調に移動し、スイッチ110は、メカスイッチON状態になる前に静電スイッチON状態になり、その後、指がスイッチ110から単調に遠ざかり、スイッチ110は静電スイッチOFF状態になる。
第3タイプの押下パターンでは、指がスイッチ110の固定接点112の方向に単調に移動し、スイッチ110がメカスイッチON状態になった後、指は一旦スイッチ110の固定接点112から単調に遠ざかるが、スイッチ110が静電スイッチOFF状態になる前に、指の移動方向が反転され、指は再度スイッチ110の固定接点112の方向に移動する。その後、指は、固定接点112の方向に単調に移動し、再度メカスイッチON状態になった後、スイッチ110から単調に遠ざかる。この操作は、ユーザが、スイッチ110の上から指を離さずに(静電スイッチON状態のまま)、2回押下する操作に対応する。
これらの操作中に、スイッチ110の第2端子120から出力される矩形波の電圧レベルは、スイッチ110に対する指の位置に応じて変化する。上記したように、指が、スイッチ110に接近するほど、A/D変換部132に入力される矩形波の電圧レベルは減少し(dVが増大)、A/D変換部132から出力される信号Sgは減少する。したがって、信号Sgに関して閾値を適切に決定すれば、スイッチ110を静電スイッチとして動作させることができる。ここでは、静電スイッチONと判定するための閾値をThH+(静電スイッチONと判定するためのSgの上限値)で表し、静電スイッチOFFと判定するための閾値をThH−(静電スイッチOFFと判定するためのSgの下限値)で表す。このように、2つの閾値を用いることは、静電スイッチのON/OFFに、ヒステリシスを持たせることを意味する。
また、メカスイッチのON状態及びOFF状態も、同様に、信号Sgに関して閾値を適切に決定することにより、検知することができる。即ち、通常、指がスイッチの押し下げ限界に到達する前に、第1端子及び第2端子は電気的に接続されるので、そのときの信号Sgの値よりも若干低い電圧レベルを閾値とし、ThMで表す。但し、閾値ThMは、指がスイッチから離れたときの信号Sgの電圧レベルよりも大きいことが必要である。ここでは、閾値ThMは、メカスイッチONと判定するためのSgの下限値であり、SgがThM未満であれば、メカスイッチOFFと判定するとする。即ち、メカスイッチのON/OFFには、ヒステリシスはない。
図5及び図6を参照することにより、上記の説明を容易に理解することができる。図5及び図6はそれぞれ、図4の第1タイプ及び第3タイプの押下パターンに対応する、A/D変換部132の出力信号Sgの時間変化を示す。
図5において、期間T1は、指が、スイッチ110の固定接点112の方向(図2の破線の矢印方向)に単調に移動し、可動接点部材114が固定接点112に当接するまでの期間である。期間T2は、可動接点部材114が固定接点112に当接している期間である。期間T3は、指による外力が減少し、可動接点部材114が固定接点112から離隔し、指がスイッチ110の固定接点112から単調に遠ざかる期間である。
期間T1において、指がスイッチ110の固定接点112に近付くにつれて出力信号Sgが減少し、Sg≦ThH+となれば、静電スイッチON状態となる。即ち、静電スイッチON状態は、出力信号Sgが第1エリア(0≦Sg≦ThH+)に属している状態である。
指がさらにスイッチ110の固定接点112に近付き、可動接点部材114が固定接点112に当接すれば(期間T2)、信号Sgは、スイッチ110に入力される矩形波の電圧レベルと略同じになる。即ち、メカスイッチON状態は、出力信号Sgが第4エリア(Sg≧ThM)に属している状態である。
期間T3において、指がスイッチ110の固定接点112から遠ざかるにつれて出力信号Sgが増大し、Sg≧ThH−となれば、静電スイッチOFF状態となる。即ち、静電スイッチOFF状態は、出力信号Sgが第3エリア(ThH−≦Sg<ThM)に属している状態である。
上記したように、スイッチ110は静電スイッチとしてヒステリシスを持つので、出力信号Sgが第2エリア(ThH+<Sg<ThH−)に属しているときのスイッチ110の静電スイッチとしての状態は、その前に信号Sgが属していたエリアにより決定される。出力信号Sgが、第2エリアに属する状態から第3エリアに属する状態に変化した場合、静電スイッチOFF状態と判定し、出力信号Sgが、第2エリアに属する状態から第1エリアに属する状態に変化した場合、静電スイッチON状態と判定する。即ち、出力信号Sgが第2エリアに属する場合、期間T1においては静電スイッチOFF状態であり、期間T3においては静電スイッチON状態である。
図6において、期間T1〜T3は、図4と同じである。期間T4は、指による外力が減少し、可動接点部材114が固定接点112から離隔し、一旦、指がスイッチ110の固定接点112から単調に遠ざかるが、スイッチ110が静電スイッチOFF状態になる前に、指の移動方向が反転され、指は再度固定接点112の方向に移動する。その後、指は、固定接点112の方向に単調に移動し、再度メカスイッチON状態になる。期間T4においては、信号Sgは、第1エリアに属する状態から第2エリアに属する状態になり、再度第1エリアに属する状態になるが、静電スイッチON状態が維持される。
以下、入力装置100による、ユーザのスイッチ操作を検出するプログラムに関して、図7〜図9を参照して説明する。ここでは、矩形波発生部130からは、連続的に矩形波がスイッチ110の第1端子118に入力され、閾値判定部134はマイコンを備えており、図7〜図9の各処理はマイコンによって実行されるとする。また、予め、スイッチ110周囲の環境(指とスイッチとの距離)の変化に応じて、第2端子120からの出力レベルを測定することにより、閾値ThH+、ThH−、及びThMの値が決定され、閾値判定部134のマイコン内部のROMに記憶されているとする。
ステップ300において、閾値判定部134は、マイコン内部のRAMの所定領域に、スイッチの状態を記憶するためのフラグ及び変数を確保し、それらに初期値を設定する。例えば、閾値判定部134は、スイッチ検知フラグSW及びスイッチ状態変数Fに、初期値として“0”をセットする。
スイッチ検知フラグSWは、スイッチ110が静電スイッチ又はメカスイッチとしてONしている状態を記憶するためのフラグである。例えば、SW=1はスイッチON状態を表し、SW=0(初期値)はスイッチOFF状態を表す。静電スイッチON状態では、メカスイッチはON状態又はOFF状態であるが、メカスイッチON状態であれば、静電スイッチON状態である。
スイッチ状態変数Fは、所定ビット数(例えば4ビット)の変数であり、スイッチ110のON/OFF状態の変化及びその履歴を記憶するための変数である。初期値“0”は、スイッチ110が操作されておらず、その状態がOFF状態から変化していないことを表す。
ステップ302において、閾値判定部134は、スイッチ110が静電スイッチとしてオンしたか否か、即ち静電スイッチOFF状態から静電スイッチON状態になったか否かを判定する。具体的には、閾値判定部134は、RAMからSWを読出し、ROMから閾値ThH+を読出し、SW=0であり、且つ、入力された信号Sgが第1閾値ThH+以下(Sg≦ThH+)であるか否かを判定する。これは、信号Sgが、第2エリアに属する状態から第1エリアに属する状態になったことに対応する(図5及び図6参照)。この条件を満たす場合、静電スイッチON状態になったと判定され、制御はステップ304に移行する。そうでなければ、制御はステップ306に移行する。閾値判定部134は、取得した信号Sgを内部のRAMに記憶する。取得した信号Sgを内部のRAMに記憶する処理は、繰返し実行されるので、既に信号SgがRAMに記憶されていれば、それに上書きする。
ステップ304において、閾値判定部134は、スイッチ検知フラグSWに“1”をセットし、スイッチ状態変数Fの値を“1”だけ増大させる。
ステップ306において、閾値判定部134は、スイッチ110が静電スイッチとしてオフしたか否か、即ちスイッチ110が静電スイッチON状態から静電スイッチOFF状態になったか否かを判定する。具体的には、閾値判定部134は、RAMからSWを読出し、ROMからThH−及びThMを読出し、SW=1であり、且つ、入力された信号Sgが閾値ThH−以上、閾値ThM未満(ThH−≦Sg<ThM)であるか否かを判定する。これは、信号Sgが、第2エリアに属する状態から第3エリアに属する状態になったことに対応する(図5及び図6参照)。この条件を満たす場合、静電スイッチOFF状態になったと判定され、制御はステップ308に移行する。そうでなければ、制御はステップ310に移行する。閾値判定部134は、取得した信号Sgを内部のRAMに、上書き記憶する。
ステップ308において、閾値判定部134は、スイッチ検知フラグSWに“0”をセットし、スイッチ状態変数Fの値を“1”だけ増大させる。
ステップ310において、閾値判定部134は、スイッチ110が、メカスイッチOFF状態からメカスイッチON状態になったか否かを判定する。具体的には、閾値判定部134は、RAMに記憶された信号Sgを読出し、ROMから閾値ThMを読出し、RAMから読出した信号Sgが閾値ThM未満(RAMのSg<ThM)であり、且つ、入力された信号Sgが閾値ThM以上(Sg≧ThM)であるか否かを判定する。これは、信号Sgが、第1エリアに属する状態から第4エリアに属する状態になったことに対応する(図5及び図6参照)。この条件を満たす場合、メカスイッチON状態になったと判定され、制御はステップ312に移行する。そうでなければ、制御はステップ314に移行する。なお、閾値判定部134は、取得した信号Sgを内部のRAMに、上書き記憶する。
ステップ312において、閾値判定部134は、スイッチ状態変数Fの値を“1”だけ増大させる。
ステップ314において、閾値判定部134は、スイッチ110が、メカスイッチON状態からメカスイッチOFF状態になったか否かを判定する。具体的には、閾値判定部134は、RAMに記憶された信号Sgを読出し、ROMから閾値ThMを読出し、RAMから読出した信号Sgが閾値ThM以上(RAMのSg≧ThM)であり、且つ、入力された信号Sgが閾値ThM未満(Sg<ThM)であるか否かを判定する。これは、信号Sgが、第4エリアに属する状態から第1エリアに属する状態になったことに対応する(図5及び図6参照)。この条件を満たす場合、メカスイッチOFF状態になったと判定され、制御はステップ316に移行する。そうでなければ、制御はステップ318に移行する。なお、閾値判定部134は、取得した信号Sgを内部のRAMに、上書き記憶する。
ステップ316において、閾値判定部134は、スイッチ状態変数Fの値を“1”だけ増大させる。
ステップ318において、閾値判定部134は、RAMからスイッチ状態変数Fを読出し、F=0(初期状態)であるか否かを判定する。F=0であれば、制御はステップ302に戻る。そうでなければ、制御はステップ320に移行する。
ステップ320において、閾値判定部134は、RAMからスイッチ検知フラグSWを読出し、SW=1であるか否かを判定する。SW=1(静電スイッチON状態)であれば、制御はステップ322に移行する。そうでなければ、即ちSW=0(静電スイッチOFF状態)であれば、制御はステップ324に移行する。
ステップ322において、閾値判定部134は第1判定処理を実行し、その結果に応じて所定の処理を選択する。第1判定処理は、スイッチ110が静電スイッチON状態で実行される。第1判定処理は、具体的には図8のフローチャートに示されている。
図8のステップ340において、閾値判定部134は、後述の繰返し処理のカウンタNに、初期値として“1”をセットし、RAMからスイッチ状態変数Fを読出す。
ステップ342において、閾値判定部134は、ステップ340でRAMから読出したスイッチ状態変数Fが、カウンタNと等しいか否かを判定する。等しいと判定された場合、制御はステップ344に移行する。そうでなければ、制御はステップ346に移行する。
ステップ344において、閾値判定部134は、カウンタNの現在の値に対応する処理を選択する。ここでは、閾値判定部134のROMには、Nに対応させて、処理を特定するための情報(以下、選択情報ともいう)が記憶されており、閾値判定部134は、Nに対応する選択情報IDをROMから読出して出力する。その後、制御は、図7のステップ306に戻る。
具体的に、状態遷移と、対応するFの値とを例示すれば、次のようになる。
スイッチ110が指で押され、静電スイッチOFF状態から静電スイッチON状態に遷移すれば、ステップ304が1回実行されて、F=1となる。
その後、スイッチ110が指でさらに押され、メカスイッチON状態になれば、即ち、静電スイッチON状態→メカスイッチON状態と遷移すれば、ステップ304及びステップ312が各1回実行されて、F=2となる。
その後、指でスイッチ110を押す力が弱くなり、メカスイッチOFF状態になれば、即ち、静電スイッチON状態→メカスイッチON状態→メカスイッチOFF状態と遷移すれば、ステップ304、ステップ312及びステップ314が各1回実行されて、F=3となる。
その後、指でスイッチ110を押す力が強くなり、再度メカスイッチON状態になれば、即ち、静電スイッチON状態→メカスイッチON状態→メカスイッチOFF状態→メカスイッチON状態と遷移すれば、ステップ304が1回、ステップ312が2回、及びステップ314が1回実行されて、F=4となる。
その後、指でスイッチ110を押す力が再度弱くなり、再度メカスイッチOFF状態になれば、即ち、静電スイッチON状態→メカスイッチON状態→メカスイッチOFF状態→メカスイッチON状態→メカスイッチOFF状態と遷移すれば、ステップ304が1回、ステップ312が2回、及びステップ314が2回実行されて、F=5となる。
その後、指でスイッチ110を押す力が再度強くなり、再度メカスイッチON状態になれば、即ち、静電スイッチON状態→メカスイッチON状態→メカスイッチOFF状態→メカスイッチON状態→メカスイッチOFF状態→メカスイッチON状態と遷移すれば、ステップ304が1回、ステップ312が3回、及びステップ314が2回実行されて、F=6となる。
同様に、静電スイッチON状態で、指でスイッチ110を押す力の強弱により、メカスイッチがON状態及びOFF状態の間で繰返し遷移し得るので、それに応じてFの値は増大する。したがって、例えば、カウンタN(即ち、スイッチ状態変数F)に応じて、選択情報IDを予め設定しておけば、メカスイッチON状態及びメカスイッチOFF状態の繰返しに応じて、選択情報IDを決定することができる。閾値判定部134から出力される選択情報IDは、入力装置100が装備された電子機器の制御部により、電子機器に対する入力として処理され得るので、メカスイッチON状態及びメカスイッチOFF状態の繰返しに応じて、電子機器に所定に処理の実行を指示することができる。
ステップ346において、閾値判定部134は、カウンタNに“1”を加算する。その後、制御はステップ342に戻る。
図7のステップ324において、閾値判定部134は第2判定処理を実行し、その結果に応じて所定の処理を選択する。第2判定処理は、スイッチ110が静電スイッチOFF状態で実行される。例えば、指によりスイッチ110が押下された後、指がスイッチ110から離されたときに実行される。第2判定処理は、具体的には図9のフローチャートに示されている。
図9のステップ360において、閾値判定部134は、後述の繰返し処理のカウンタNに、初期値として“2”をセットし、RAMからスイッチ状態変数Fを読出す。なお、カウンタNの初期値として“2”をセットするのは、後述の判定処理においてカウンタNが使用されることを考慮したためである。
ステップ362において、閾値判定部134は、ステップ360でRAMから読出したスイッチ状態変数Fが、カウンタNと等しいか否かを判定する。等しいと判定された場合、制御はステップ364に移行する。そうでなければ、制御はステップ366に移行する。
ステップ364において、閾値判定部134は、カウンタNの現在の値に対応する処理を選択する。ここでは、閾値判定部134のROMには、Nに対応させて、処理を特定するための選択情報IDが記憶されており、閾値判定部134は、Nに対応する選択情報IDを、ROMから読出して出力する。ここで、Nに対応させてROMに記憶されている選択情報は、上記の第1判定処理のステップ344で使用される選択情報とは必ずしも同じではない。通常、第1判定処理と第2判定処理に関して、同じNに対して異なる選択情報IDが割当てられている。その後、制御は、図7のステップ326に移行する。
具体的に、状態遷移と、対応するFの値とを例示すれば、次のようになる。
スイッチ110が指で押された後、指が離されて、静電スイッチOFF状態→静電スイッチON状態(メカスイッチOFF状態)→静電スイッチOFF状態と遷移すれば、ステップ304及びステップ308が各1回実行されて、F=2となる。
スイッチ110が指で押された後、指が離されて、静電スイッチOFF状態→静電スイッチON状態(メカスイッチOFF状態)→メカスイッチON状態→メカスイッチOFF状態(静電スイッチON状態)→静電スイッチOFF状態と遷移すれば、ステップ304、ステップ312、ステップ314、及びステップ308が各1回実行されて、F=4となる。
スイッチ110が指で押された後、指が離されて、静電スイッチOFF状態→静電スイッチON状態(メカスイッチOFF状態)→メカスイッチON状態→メカスイッチOFF状態(静電スイッチON状態)→メカスイッチON状態→メカスイッチOFF状態(静電スイッチON状態)→静電スイッチOFF状態と遷移すれば、ステップ304が1回、ステップ312が2回、ステップ314が2回、及びステップ308が1回実行されて、F=6となる。
スイッチ110が指で押された後、指が離されて、静電スイッチOFF状態→静電スイッチON状態(メカスイッチOFF状態)→メカスイッチON状態→メカスイッチOFF状態(静電スイッチON状態)→メカスイッチON状態→メカスイッチOFF状態(静電スイッチON状態)→メカスイッチON状態→メカスイッチOFF状態(静電スイッチON状態)→静電スイッチOFF状態と遷移すれば、ステップ304が1回、ステップ312が3回、ステップ314が3回、及びステップ308が1回実行されて、F=8となる。
このように、静電スイッチ及びメカスイッチは何れも、ONした後にはOFFするので、第2判定処理が実行されるときには、スイッチ状態変数Fが奇数であることはない。
同様に、静電スイッチON状態で、指でスイッチ110を押す力の強弱により、メカスイッチがON状態及びOFF状態の間で繰返し遷移し得るので、それに応じてFの値は増大する。したがって、例えば、カウンタN(即ち、スイッチ状態変数F)に応じて、選択情報IDを予め設定しておけば、指がスイッチ110から離された後に、指がスイッチ110から離される前に実行されたメカスイッチON状態及びメカスイッチOFF状態の繰返しに応じて、選択情報IDを決定することができる。閾値判定部134から出力される選択情報IDは、入力装置100が装備された電子機器の制御部により、電子機器に対する入力として処理され得るので、メカスイッチON状態及びメカスイッチOFF状態の繰返しに応じて、指がスイッチ110から離されたときに、電子機器に所定に処理の実行を指示することができる。
ステップ366において、閾値判定部134は、カウンタNに“2”を加算する。その後、制御はステップ362に戻る。なお、ステップ360においてカウンタNの初期値として“2”をセットし、本ステップ366で“2”を加算するのは、ステップ362においてカウンタNと比較されるFが奇数になることはないからである。
このように、スイッチ110の静電スイッチON状態(SW=1)においては、第1判定処理(ステップ340〜ステップ346)が実行され、現在RAMに記憶されているスイッチ状態変数Fに対応する選択情報IDが、閾値判定部134から出力される。また、スイッチ110が静電スイッチOFF状態(SW=0)になれば、第2判定処理(ステップ360〜ステップ366)が実行され、現在RAMに記憶されているスイッチ状態変数Fに対応する選択情報IDが、閾値判定部134から出力される。
ステップ324(第2判定処理)の後、ステップ326において、閾値判定部134は、終了の指示を受けたか否かを判定する。終了の指示は、例えば、入力装置100への電力供給のOFFによりなされる。終了の指示を受けたと判定された場合、本プログラムは終了する。そうでなければ、制御はステップ300に戻る。
以上により、入力装置100は、ユーザの指によるスイッチ操作によるスイッチ110の状態の遷移を記憶することができ、それに応じた選択情報IDを出力することができる。即ち、入力装置100は、ユーザが指でスイッチ110にタッチしたまま、メカスイッチのON及びOFFを繰返した場合に、各段階に応じて選択情報IDを出力して、電子機器に所定の処理を実行させることができる。また、入力装置100は、ユーザがスイッチ110から指を離したときに、指を離す前にユーザがメカスイッチのON及びOFFを繰返していれば、それに応じて選択情報IDを出力して、電子機器に所定の処理を実行させることができる。
このように、入力装置100は、図4に示した、第1タイプ及び第2タイプのスイッチ操作を区別可能であることに加えて、第3タイプのスイッチ操作を、第1タイプ及び第2タイプと区別可能である。さらに、入力装置100を入力装置とする電子機器に対して、第3タイプのスイッチ操作の途中及び完了後のそれぞれにおいて、対応する処理を実行させることができる。
例えば、本実施の形態に係る入力装置を、電子機器である画像処理装置の1種である複合機(MFP:Multifunction Peripheral)の操作部に適用する場合を考える。MFPの操作部において、スイッチを2回押下した場合(2回メカスイッチON状態になる)、例えば、2回コピーが実行される。そのスイッチを、1回押下(メカスイッチON状態)した後、力を弱めてメカスイッチOFF状態にするが、指を離さずに(静電スイッチON状態のまま)、再度1回押下(メカスイッチON状態)した場合、例えば、シミュレーションモードに移行させることができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に係る入力装置は、1つのスイッチに対するユーザのスイッチ操作の履歴に応じた入力を可能とするが、第2の実施の形態に係る入力装置は2つのスイッチを備え、2つのスイッチに対するユーザのスイッチ操作の履歴に応じた入力を可能とする。
第1の実施の形態に係る入力装置は、1つのスイッチに対するユーザのスイッチ操作の履歴に応じた入力を可能とするが、第2の実施の形態に係る入力装置は2つのスイッチを備え、2つのスイッチに対するユーザのスイッチ操作の履歴に応じた入力を可能とする。
図10を参照して、本実施の形態に係る入力装置140は、矩形波発生部130、第1スイッチ150、第2スイッチ152、第1A/D変換部154、第2A/D変換部156、及び閾値判定部158を含む。第1スイッチ150及び第2スイッチ152は、第1の実施の形態のスイッチ110(図2参照)と同様に構成されたモーメンタリスイッチ(タクトスイッチ)である。したがって、第1の実施の形態と同様に、第1スイッチ150及び第2スイッチ152に関して、静電スイッチONの閾値ThH+、静電スイッチOFFの閾値ThH−、及び、メカスイッチONの閾値ThMが設定される。第1A/D変換部154及び第2A/D変換部156は、第1の実施の形態のA/D変換部132と同様に構成され、同様の機能を有する。
矩形波発生部130から出力される矩形波は、第1スイッチ150及び第2スイッチ152の各第1端子118に入力される。これによって、第1スイッチ150及び第2スイッチ152の各第2端子120からは、容量結合によって、矩形波が出力される。第1スイッチ150及び第2スイッチ152の出力信号はそれぞれ、第1A/D変換部154及び第2A/D変換部156に入力され、入力信号の大きさに応じたデジタルの出力信号Sg1及びSg2を出力する。閾値判定部158は、入力される信号Sg1及びSg2を用いて、後述する判定処理を実行する。
このように構成された入力装置140は、ユーザの第1スイッチ150及び第2スイッチ152に対する指による押下操作(スイッチ操作)の履歴を検出し、それに応じた処理を決定する。
ここでは、第1スイッチ150及び第2スイッチ152の何れか一方のみに対するスイッチ操作だけでなく、図11に示すような、これら2つのスイッチに対する一連の操作をも検出の対象とする。図11に示されたスイッチ操作は、指200で第1スイッチ150を押下した後、シート160に触れたまま、指を第2スイッチ152の上に移動させ、その後、指をシート160から離す動作である。ここでは、1本指の指によるタッチ操作を検出の対象とし、2本の指で同時に異なるスイッチにタッチする操作は検出の対象とはしない。
図11のスイッチ操作を、図4と同様に、図12の第4タイプの押下パターンとして示す。図12において、各スイッチに対する操作(指の軌跡)が含まれる範囲を、各スイッチの符号を付して示す。図12において、左側の3つの押下パターンは、第1スイッチ150に対して行なわれる、図4の第1〜第3タイプの押下パターンである。
第4タイプの押下パターンでは、指が第1スイッチ150の固定接点112の方向に単調に移動し、第1スイッチ150がメカスイッチON状態になった後、指は、一旦第1スイッチ150の固定接点112から単調に遠ざかる。その後、指は、第1スイッチ150が静電スイッチOFF状態になる前に、指の押下を維持したまま水平に移動され、第2スイッチ152の上に到達した後、第2スイッチ152の固定接点112から単調に遠ざかる。
図12の第4タイプの押下パターンでスイッチ操作がなされた場合の、第1A/D変換部154及び第2A/D変換部156の出力信号Sg1及びSg2の変化を図13に示す。図13の期間T1及びT2は、図5と同様の期間である。
即ち、期間T1においては、指が、第1スイッチ150の固定接点112の方向(図2の破線の矢印方向)に単調に移動し、第1スイッチ150において可動接点部材114が固定接点112に当接する。期間T1において、信号Sg1は単調に減少し、Sg1≦ThH+となり、第1スイッチ150は静電スイッチON状態となる。
期間T2においては、第1スイッチ150の可動接点部材114が固定接点112に当接している期間である。期間T2において、信号Sg1は閾値ThM以上の一定値となり、第1スイッチ150はメカスイッチON状態となる。
第2スイッチ152は、期間T1及びT2においては、指のスイッチ操作による影響を受けないので、信号Sg2の大きさは一定であり、第2スイッチ152は静電スイッチOFF状態(メカスイッチOFF状態)である。
期間T5においては、指による外力が減少し、第1スイッチ150において可動接点部材114が固定接点112から離隔し、指が第1スイッチ150の固定接点112から単調に遠ざかりつつ、指が第2スイッチ152まで移動する。指の押下が維持されていても、指が第1スイッチ150から離隔するにつれ、第1スイッチ150における容量結合による減少量dVが小さくなり、信号Sg1は大きくなる。信号Sg1は単調に増大し、Sg1≧ThH−となり、第1スイッチ150は静電スイッチOFF状態となる。また、指が第2スイッチ152に接近するにつれ、第2スイッチ152における容量結合による減少量dVが大きくなり、信号Sg2は小さくなる。信号Sg1は単調に減少するが、図13のグラフでは、Sg2≦ThH+とはならず、第2スイッチ152は静電スイッチOFF状態のままである。
期間T6においては、指が第2スイッチ152の上に位置したまま、指による外力が減少し、指が第2スイッチ152の固定接点112から遠ざかり、最終的に指は第2スイッチ152から離れる。期間T6では、指が第2スイッチの上に位置するので、第1スイッチ150は、指のスイッチ操作による影響を受けないので、信号Sg1の大きさは一定である。指が第2スイッチ152の固定接点112から遠ざかるにつれ、第2スイッチ152における容量結合による減少量dVが小さくなり、信号Sg2は大きくなる。
以下、入力装置140による、ユーザのスイッチ操作を検出するプログラムに関して、図14〜図16を参照して説明する。ここでは、矩形波発生部130からは、連続的に矩形波が第1スイッチ150及び第2スイッチ152の各第1端子118に入力され、閾値判定部158はマイコンを備えており、図14〜図16の各処理はマイコンによって実行されるとする。また、予め、第1スイッチ150及び第2スイッチ152に関して共通の閾値ThH+、ThH−、及びThMの値が決定され、閾値判定部158のマイコン内部のROMに記憶されているとする。
ステップ500において、閾値判定部158は、マイコン内部のRAMの所定領域に、スイッチの状態を記憶するためのフラグ及び変数を確保し、それらに初期値を設定する。例えば、閾値判定部158のフラグ及び変数は、スイッチ検知フラグSW、スイッチ状態変数F、開始情報In、終了情報Out、及びメカスイッチON情報SWPを含み、閾値判定部158は、これらに、初期値として“0”をセットする。
スイッチ検知フラグSWは、第1スイッチ150又は第2スイッチ152が静電スイッチ又はメカスイッチとしてONしている状態を記憶するためのフラグである。例えば、SW=1はスイッチON状態を表し、SW=0(初期値)はスイッチOFF状態を表す。静電スイッチON状態では、メカスイッチはON状態又はOFF状態であるが、メカスイッチON状態であれば、静電スイッチON状態である。
スイッチ状態変数Fは、所定ビット数(例えば4ビット)の変数であり、第1スイッチ150及び第2スイッチ152のON/OFF状態の変化及びその履歴を記憶するための変数である。初期値“0”は、第1スイッチ150及び第2スイッチ152の何れも操作されておらず、それらの状態がOFF状態から変化していないことを表す。
開始情報Inは、スイッチが全て静電スイッチOFFである状態から、最初に静電スイッチON状態になったスイッチを特定するための情報である。終了情報Outは、最後に静電スイッチOFF状態になったスイッチを特定するための情報である。ここでは、2つのスイッチを特定できればよいので、例えば、開始情報In及び終了情報Outはそれぞれ、2ビットのデータである。開始情報In及び終了情報Outの初期値“0”は、第1スイッチ150及び第2スイッチ152の何れも操作されていないことを表す。
メカスイッチON情報SWPは、メカスイッチON状態になったスイッチを特定するための情報である。ここでは、2つのスイッチを特定できればよいので、例えば、メカスイッチON情報SWPは2ビットのデータである。初期値“0”は、第1スイッチ150及び第2スイッチ152の何れもメカスイッチON状態になっていないことを表す。
ステップ502において、閾値判定部158は、第1スイッチ150又は第2スイッチ152が、最初に静電スイッチとしてオンしたか否か、即ち静電スイッチOFF状態から静電スイッチON状態になったか否かを判定する。具体的には、閾値判定部158は、RAMからSWを読出し、ROMから閾値ThH+を読出し、SW=0であり、且つ、入力された信号Sg1又はSg2が第1閾値ThH+以下(Sg1≦ThH+、又はSg2≦ThH+)であるか否かを判定する。これは、信号Sg1又はSg2が、第2エリアに属する状態から第1エリアに属する状態になったことに対応する(図13参照)。なお、信号Sg1及びSg2が同時に第1閾値ThH+以下になることはない。
この条件を満たす場合、静電スイッチON状態になったと判定され、制御はステップ504に移行する。そうでなければ、制御はステップ506に移行する。閾値判定部158は、取得した信号Sg1及びSg2を内部のRAMに記憶する。取得した信号Sg1及びSg2を内部のRAMに記憶する処理は、繰返し実行されるので、既に信号Sg1及びSg2がRAMに記憶されていれば、それぞれを上書きする。
ステップ504において、閾値判定部158は、スイッチ検知フラグSWに“1”をセットし、スイッチ状態変数Fの値を“1”だけ増大させ、開始情報Inに、上記の条件を満たした信号に対応するスイッチを特定する情報をセットする。例えば、信号Sg1が上記の条件を満たす場合、開始情報Inに、第1スイッチ150を特定する情報として“1”をセットする。また、信号Sg2が上記の条件を満たす場合、開始情報Inに、第2スイッチ152を特定する情報として“2”をセットする。
ステップ506において、閾値判定部158は、第1スイッチ150又は第2スイッチ152が、最後に静電スイッチとしてオフしたか否か、即ち、第1スイッチ150又は第2スイッチ152が静電スイッチONである状態から、第1スイッチ150又は第2スイッチ152が最後に静電スイッチOFF状態になったか否かを判定する。具体的には、閾値判定部158は、RAMからSWを読出し、ROMからThH−及びThMを読出し、SW=1であり、且つ、入力された信号Sg1又はSg2が閾値ThH−以上、閾値ThM未満(ThH−≦Sg1<ThM、又はThH−≦Sg2<ThM)であるか否かを判定する。これは、信号Sg1又はSg2が第2エリアに属する状態から、信号Sg1又はSg2が最後に第3エリアに属する状態になったことに対応する(図13参照)。この条件を満たす場合、静電スイッチOFF状態になったと判定され、制御はステップ508に移行する。そうでなければ、制御はステップ510に移行する。閾値判定部158は、取得した信号Sg1及びSg2を内部のRAMに、上書き記憶する。
ステップ508において、閾値判定部158は、スイッチ検知フラグSWに“0”をセットし、スイッチ状態変数Fの値を“1”だけ増大させ、終了情報Outに、上記の条件を満たした信号に対応するスイッチを特定する情報をセットする。例えば、最後にThH−≦Sg1<ThMとなった場合、終了情報Outに、第1スイッチ150を特定する情報として“1”をセットする。また、最後にThH−≦Sg2<ThMとなった場合、開始情報Outに、第2スイッチ152を特定する情報として“2”をセットする。
ステップ510において、閾値判定部158は、第1スイッチ150又は第2スイッチ152が、メカスイッチOFF状態からメカスイッチON状態になったか否かを判定する。具体的には、閾値判定部158は、RAMに記憶された信号Sg1及びSg2を読出し、ROMから閾値ThMを読出し、RAMから読出した信号Sg1又はSg2が閾値ThM未満(RAMのSg1<ThM、又はRAMのSg2<ThM)であり、且つ、入力された信号Sg1又はSg2が閾値ThM以上(Sg1≧ThM、又はSg2≧ThM)であるか否かを判定する。これは、信号Sg1又はSg2が、第1エリアに属する状態から第4エリアに属する状態になったことに対応する(図13参照)。この条件を満たす場合、メカスイッチON状態になったと判定され、制御はステップ512に移行する。そうでなければ、制御はステップ514に移行する。なお、閾値判定部158は、取得した信号Sg1及びSg2を内部のRAMに、上書き記憶する。
ステップ512において、閾値判定部134は、スイッチ状態変数Fの値を“1”だけ増大させ、メカスイッチON情報SWPに、上記の条件を満たした信号に対応するスイッチを特定する情報をセットする。例えば、信号Sg1が上記の条件を満たす場合、メカスイッチON情報SWPに、第1スイッチ150を特定する情報として“1”をセットする。また、信号Sg2が上記の条件を満たす場合、メカスイッチON情報SWPに、第2スイッチ152を特定する情報として“2”をセットする。
ステップ514において、閾値判定部158は、第1スイッチ150又は第2スイッチ152が、メカスイッチON状態からメカスイッチOFF状態になったか否かを判定する。具体的には、閾値判定部158は、RAMに記憶された信号Sg1及びSg2を読出し、ROMから閾値ThMを読出し、RAMから読出した信号Sg1又はSg2が閾値ThM以上(RAMのSg1≧ThM、又はRAMのSg2≧ThM)であり、且つ、入力された信号Sg1又はSg2が閾値ThM未満(Sg1<ThM、又はSg2<ThM)であるか否かを判定する。これは、信号Sg1又はSg2が、第4エリアに属する状態から第1エリアに属する状態になったことに対応する(図13参照)。この条件を満たす場合、メカスイッチOFF状態になったと判定され、制御はステップ516に移行する。そうでなければ、制御はステップ518に移行する。なお、閾値判定部158は、取得した信号Sg1及びSg2を内部のRAMに、上書き記憶する。
ステップ516において、閾値判定部158は、スイッチ状態変数Fの値を“1”だけ増大させる。
ステップ518において、閾値判定部158は、RAMからスイッチ状態変数Fを読出し、F=0(初期状態)であるか否かを判定する。F=0であれば、制御はステップ502に戻る。そうでなければ、制御はステップ520に移行する。
ステップ520において、閾値判定部158は、RAMからスイッチ検知フラグSWを読出し、SW=1であるか否かを判定する。SW=1(静電スイッチON状態)であれば、制御はステップ522に移行する。そうでなければ、即ちSW=0(静電スイッチOFF状態)であれば、制御はステップ524に移行する。
ステップ522において、閾値判定部158は第3判定処理を実行し、その結果に応じて所定の処理を選択する。第3判定処理は、第1スイッチ150又は第2スイッチ152が静電スイッチON状態で実行される。第3判定処理は、具体的には図15のフローチャートに示されている。
図15のステップ540において、閾値判定部158は、繰返しカウンタNに“1”をセットし、RAMからスイッチ状態変数Fを読出す。
ステップ542において、閾値判定部158は、ステップ540でRAMから読出したスイッチ状態変数Fが、カウンタNと等しいか否かを判定する。等しいと判定された場合、制御はステップ544に移行する。そうでなければ、制御はステップ550に移行する。
ステップ544において、閾値判定部158は、開始情報Inが“1”であるか否かを判定する。In=1であれば、制御はステップ546に移行する。そうでなければ(In=2)、制御はステップ548に移行する。
ステップ546において、閾値判定部158は、In=1と、カウンタNの現在の値とに対応する処理を選択する。ここでは、閾値判定部158のROMには、In及びNに対応させて、処理を特定するための選択情報が記憶されており、閾値判定部158は、In及びNの組に対応する選択情報IDを、ROMから読出して出力する。その後、制御は、図14のステップ506に戻る。
ステップ548において、閾値判定部158は、In=2と、カウンタNの現在の値とに対応する処理を選択する。その後、制御は、図14のステップ506に戻る。
ステップ550において、閾値判定部158は、カウンタNに“1”を加算する。その後、制御はステップ542に戻る。
図14のステップ524において、閾値判定部158は第4判定処理を実行し、その結果に応じて所定の処理を選択する。第4判定処理は、第1スイッチ150又は第2スイッチ152が静電スイッチOFF状態で実行される。例えば、指により第1スイッチ150又は第2スイッチ152が押下された後、指が第1スイッチ150又は第2スイッチ152から離されたときに実行される。第4判定処理は、具体的には図16のフローチャートに示されている。
図16のステップ560において、閾値判定部158は、繰返しカウンタNに“2”をセットし、RAMからスイッチ状態変数Fを読出す。
ステップ562において、閾値判定部158は、ステップ560でRAMから読出したスイッチ状態変数Fが、カウンタNと等しいか否かを判定する。等しいと判定された場合、制御はステップ564に移行する。そうでなければ、制御はステップ578に移行する。
ステップ564において、閾値判定部158は、終了情報Outが“1”であるか否かを判定する。Out=1であれば、制御はステップ566に移行する。そうでなければ(Out=2)、制御はステップ572に移行する。
ステップ566において、閾値判定部158は、開始情報Inが“1”であるか否かを判定する。In=1であれば、制御はステップ568に移行する。そうでなければ(In=2)、制御はステップ570に移行する。
ステップ568において、閾値判定部158は、Out=1と、In=1と、カウンタNの現在の値との組に対応する処理を選択する。ここでは、閾値判定部158のROMには、Out、In及びNの組に対応させて、処理を特定するための選択情報が記憶されており、閾値判定部158は、Out、In及びNの組に対応する選択情報IDを、ROMから読出して出力する。その後、制御は、図14のステップ526に移行する。
ステップ570において、閾値判定部158は、Out=1と、In=2と、カウンタNの現在の値との組に対応する処理を選択する。その後、制御は、図14のステップ526に移行する。
ステップ572において、閾値判定部158は、開始情報Inが“1”であるか否かを判定する。In=1であれば、制御はステップ574に移行する。そうでなければ(In=2)、制御はステップ576に移行する。
ステップ574において、閾値判定部158は、Out=2と、In=1と、カウンタNの現在の値との組に対応する処理を選択する。その後、制御は、図14のステップ526に移行する。
ステップ576において、閾値判定部158は、Out=2と、In=2と、カウンタNの現在の値との組に対応する処理を選択する。その後、制御は、図14のステップ526に移行する。
ステップ578において、閾値判定部158は、カウンタNに“2”を加算する。その後、制御はステップ562に戻る。
このように、第1スイッチ150又は第2スイッチ152の静電スイッチON状態(SW=1)においては、第3判定処理(ステップ540〜ステップ550)が実行され、開始情報Inと、現在RAMに記憶されているスイッチ状態変数Fとに応じた選択情報IDが、閾値判定部158から出力される。また、第1スイッチ150及び第2スイッチ152が共に静電スイッチOFF状態(SW=0)になれば、第4判定処理(ステップ560〜ステップ578)が実行され、Outと、Inと、現在RAMに記憶されているスイッチ状態変数Fとに応じた選択情報IDが、閾値判定部158から出力される。
ステップ524(第4判定処理)の後、ステップ526において、閾値判定部158は、終了の指示を受けたか否かを判定する。終了の指示は、例えば、入力装置140への電力供給のOFFによりなされる。終了の指示を受けたと判定された場合、本プログラムは終了する。そうでなければ、制御はステップ500に戻る。
以上により、入力装置140は、ユーザの指による第1スイッチ150及び第2スイッチ152に対するスイッチ操作に応じて、第1スイッチ150及び第2スイッチ152の状態の遷移を記憶することができ、それに応じた選択情報IDを出力することができる。即ち、入力装置140は、ユーザが、図12に示した第4タイプのスイッチ操作を行なった場合に、静電スイッチON、メカスイッチON等に応じて選択情報IDを出力して、電子機器に所定の処理を実行させることができる。また、第4タイプのスイッチ操作のように、ユーザが第2スイッチ152から指を離したときに、入力装置140は、指を離す前にユーザが行なった第1スイッチ150に対する操作を考慮して、それに応じて選択情報IDを出力して、電子機器に所定の処理を実行させることができる。
上記では、スイッチが2つの場合を説明したが、これに限定されない。3つ以上のスイッチを備えていてもよい。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態に係る入力装置は、2つのスイッチを備え、2つのスイッチに対するユーザのスイッチ操作の履歴に応じた入力を可能とするが、指が2つのスイッチの間に位置している場合を考慮していない。第3の実施の形態に係る入力装置は、指が2つのスイッチの間に位置した場合には、その情報もユーザのスイッチ操作の履歴に含み、ユーザのスイッチ操作の履歴に応じた入力を可能とする。
第2の実施の形態に係る入力装置は、2つのスイッチを備え、2つのスイッチに対するユーザのスイッチ操作の履歴に応じた入力を可能とするが、指が2つのスイッチの間に位置している場合を考慮していない。第3の実施の形態に係る入力装置は、指が2つのスイッチの間に位置した場合には、その情報もユーザのスイッチ操作の履歴に含み、ユーザのスイッチ操作の履歴に応じた入力を可能とする。
図17を参照して、本実施の形態に係る入力装置170は、矩形波発生部172、第1スイッチ150、第2スイッチ152、第1A/D変換部154、第2A/D変換部156、及び閾値判定部174を含む。第1スイッチ150及び第2スイッチ152は、第1の実施の形態のスイッチ110(図2参照)と同様に構成されたモーメンタリスイッチ(タクトスイッチ)である。したがって、第1の実施の形態と同様に、第1スイッチ150及び第2スイッチ152に関して、静電スイッチONの閾値ThH+、静電スイッチOFFの閾値ThH−、及び、メカスイッチONの閾値ThMが設定される。第1A/D変換部154及び第2A/D変換部156は、第1の実施の形態のA/D変換部132と同様に構成され、同様の機能を有する。
入力装置170は、図18に示したユーザのスイッチ操作において、指が第1スイッチ150及び第2スイッチ152の間に位置したときには、その情報を履歴として記憶する。そのために、入力装置170は、制御信号Sfにより矩形波発生部172を制御して、第1スイッチ150及び第2スイッチ152の何れか一方に矩形波を入力させる。第1スイッチ150及び第2スイッチ152の他方(矩形波を入力しない方)から、容量結合により出力される信号は、対応するA/D変換部で変換され、閾値判定部158に入力される。閾値判定部158は、制御信号Sfにより、矩形波を入力するスイッチを変更して、この処理を繰返し、第1A/D変換部154及び第2A/D変換部156から出力される信号Sg1及びSg2を用いて判定処理を行なう。
以下、入力装置170による、ユーザのスイッチ操作を検出するプログラムに関して、図19を参照して説明する。閾値判定部158はマイコンを備えており、図19の各処理はマイコンによって実行される。また、第1及び第2の実施の形態と同様に、予め、閾値ThH+、ThH−、及びThMの値が決定され、閾値判定部174のマイコン内部のROMに記憶されている。
また、指が第1スイッチ150及び第2スイッチ152の間に位置することを検出するための閾値ThA及びThBが決定され、閾値判定部174のマイコン内部のROMに記憶されている。例えば、指が第1スイッチ150及び第2スイッチ152間の中央(指を第1スイッチ150及び第2スイッチ152を結ぶ線分の中点)から少し上方に位置させた状態で、第2スイッチ152の第1端子118に矩形波を入力(以下、ドライブともいう)し、第1スイッチ150の第2端子120から出力される信号から生成される第1A/D変換部154の出力信号Sg1を測定し、その値から求めた静電容量の減少値(指が第1スイッチ150及び第2スイッチ152から無限遠にある状態との差)を、閾値ThAとして決定する。同様に、指を第1スイッチ150及び第2スイッチ152間の中央から少し上方に位置させた状態で、第1スイッチ150をドライブし、第2スイッチ152の第2端子120から出力される信号から生成される第2A/D変換部156の出力信号Sg2を測定し、その値から求めた静電容量の減少値を、閾値ThBとして決定する。
ステップ700において、閾値判定部174は、制御信号Sfにより矩形波発生部172を制御し、第1スイッチ150をドライブし、第2スイッチ152の出力信号を測定し、静電容量の減少値βを算出する。
ステップ702において、閾値判定部174は、制御信号Sfにより矩形波発生部172を制御し、第2スイッチ152をドライブし、第1スイッチ150の出力信号を測定し、静電容量の減少値αを算出する。
ステップ704において、閾値判定部174は、マイコン内部のRAMからThA及びThBを読出し、ThA及びThBと、ステップ700及びステップ702で得られたα及びβとを用いて、α+β>ThA+ThBであるか否かを判定する。α+β>ThA+ThBであると判定された場合、制御はステップ706に移行する。そうでなければ、制御はステップ700に戻る。
ステップ706において、閾値判定部174は、α>ThAであるか否かを判定する。α>ThAであると判定された場合、制御はステップ708に移行する。そうでなければ、制御はステップ710に移行する。
ステップ708において、閾値判定部174は、β>ThBであるか否かを判定する。β>ThBである場合(指が第1スイッチ150及び第2スイッチ152の間に在る)、制御はステップ714に移行する。そうでなければ、指が第1スイッチ150上に位置しているので、制御はステップ712に移行する。
ステップ712において、閾値判定部174は、第1スイッチ150に関する判定処理を実行する。この処理は、第1スイッチ150に対するスイッチ操作の履歴を検出し、対応する選択情報を出力する処理である。閾値判定部174は、例えば、第1の実施の形態として図7に示した処理と同様の処理を行なう。
ステップ714において、閾値判定部174は、第1スイッチ150及び第2スイッチ152の間に在る指の位置を求める。例えば、ステップ700及びステップ702で求めたα及びβを用いて、指の位置を比例配分により求める。図18に示したように、第1スイッチ150及び第2スイッチ152間の距離をL、第1スイッチ150及び指の距離をxとすれば、α:β=(L−x):x から、xを求めることができる。
ステップ718において、閾値判定部174は、ステップ714で求めた指の位置に対応する処理を選択する。ここでは、閾値判定部174のROMには、指の位置に対応させて、処理を特定するための選択情報が記憶されており、閾値判定部174は、指の位置に対応する選択情報IDを、ROMから読出して出力する。
ステップ706でα>ThAでないと判定された場合、ステップ710において、閾値判定部174は、β>ThBであるか否かを判定する。β>ThBであると判定された場合、指が第2スイッチ152の上に位置しているので、制御はステップ716に移行する。そうでなければ、制御はステップ700に戻る。
ステップ716において、閾値判定部174は、第2スイッチ152に関する判定処理を実行する。この処理は、第2スイッチ152に対するスイッチ操作の履歴を検出し、対応する選択情報IDを出力する処理である。閾値判定部174は、例えば、第1の実施の形態として図7に示した処理と同様の処理を行なう。
ステップ712、ステップ716、又はステップ718の後、ステップ720において、閾値判定部174は、終了の指示を受けたか否かを判定する。終了の指示は、例えば、入力装置170への電力供給のOFFによりなされる。終了の指示を受けたと判定された場合、本プログラムは終了する。そうでなければ、制御はステップ700に戻る。
以上により、入力装置170は、ユーザの指による第1スイッチ150及び第2スイッチ152に対するスイッチ操作に加えて、第1スイッチ150及び第2スイッチ152の間に指が位置したことをも考慮して、スイッチ操作の履歴を記憶することができ、それに応じた選択情報IDを出力することができる。即ち、入力装置170は、第1スイッチ150及び第2スイッチ152の間に指が位置したことに応じて選択情報IDを出力し、電子機器に所定の処理を実行させることができる。
上記では、静電容量の減少量を算出して、指の位置を判定する場合を説明したが、これに限定されない。第1及び第2の実施の形態と同様に、A/D変換部からの出力信号Sg1及びSg2を用いて、指の位置を判定してもよい。その場合、信号Sg1及びSg2に関して、予め閾値を決定しておけばよい。
上記では、スイッチが2つの場合を説明したがこれに限定されない。3つ以上のスイッチに対するスイッチ操作を検出する場合には、隣接する2つのスイッチ毎に、図19に示した処理を繰返し実行することにより、指の位置を特定することができる。即ち、2つのスイッチ間に指が位置する場合と同様に、α及びβを用いた比例式により、2つのスイッチを結ぶ線分上の点を求め、その点を通る垂線を決定する処理を、スイッチの異なる組合せに関して行なうことにより、複数の垂線の交点として指の位置を決定することができる。
本実施の形態の入力装置は、MFPの操作部に適用することができる。例えば、MFPの操作部が図20のようなテンキーを含み、テンキーを構成する数字キー及び記号キー(「*」キー及び「#」キー)の各々が、本発明の入力装置のスイッチで構成されているとする。
従来では、図20のように、テンキーにアルファベット及びひらがなが割当てられている場合、キーが押された場合に、数字ではなく、アルファベット又はひらがなを入力するためには、予め何らかの操作をして、アルファベット又はひらがなを入力するモードに設定することが必要である。本実施の形態の入力装置を採用することにより、入力モードを変更する操作を行なうことなく、アルファベット又はひらがなを入力することができる。
例えば、図21に示すようにキーが押されたとする。図21において、各キーが押される順序を丸付き数字で示す。即ち、図21は、「7」キー、「2」キー、「8」キー、「8」キー、「3」キー、「3」キー、「7」キー、「7」キー、「7」キー、「6」キー、及び「6」キーが、この順で押される(押す度に指をキーから離す)ことを示す。この場合、各キーが、メカスイッチON状態になり、従来のテンキーと同様に、「72883377766」の数字が入力される。3番目の「8」キーの押下と4番目の「8」キーの押下との間に、キー以外の領域がタッチされているが、これは入力操作とは判定されない。
これに対して、図22は、図21とキーを操作する順序は同じであるが、指をキーから離さずに一連の操作を行なう場合を示す。「in」は、一連の操作の開始キーを表す。「out」は、一連の操作の終了キー(指が離されたキー)を表す。
即ち、図22では、指で最初に「7」キーが押下され、「7」キーのスイッチがメカスイッチON状態になる。その後、静電スイッチON状態(メカスイッチOFF状態)が維持されたまま(指が離れないまま)、指が、「2」キーの上、「8」キーの上、「8」キーと「6」キーとの間、「8」キーの上、「3」キーの上、「7」キーの上、及び「6」キーの上と移動し、「6」キーの上から離される。このとき、移動した各キーの上で押下され、メカスイッチON状態になる。「3」キー及び「6」キーの上では、それぞれ連続して2回押下され、「7」キーの上では連続して3回押下される。「8」キーと「6」キーとの間においても押下され、履歴として記憶される。このようなスイッチ操作に対しては、本実施の形態で示したように、閾値判定部174が判定処理を行なうことにより、例えば、アルファベット入力として処理することができる。
各キーに複数のアルファベットが割当てられているので、同じキーが連続して押下された回数により、1つのアルファベットが決定される。押下回数に応じて、割当てられた複数のアルファベットの先頭から数えたアルファベットが決定される。例えば、「7」キーが押下された後、「2」キーが押下されることにより、「7」キーに割当てられている「P」、「Q」、「R」及び「S」のうち、先頭の「P」が決定される。「2」キーが押下された後、「8」キーが押下されることにより、「A」が決定される。「8」キーが押下された後、指が「8」キーと「6」キーとの間に移動したことにより、「T」が決定される。続いて、再度「8」キーが押下された後、「3」キーが押下されることにより、「T」が決定される。「3」キーが押下された後、再度「3」キーが押下され、その後、「7」キーが押下されることにより、「3」キーに割当てられている「D」、「E」及び「F」のうち、2番目の「E」が決定される。これまでの操作により、「PATTE」が決定される。以下同様にして、図22に示したスイッチ操作により「PATTERN」が決定される。
また、図20のテンキーにおいて、日本語のローマ字入力を行なうこともできる。例えば、図23に示したようにスイッチ操作された場合を考える。図23において、「in」及び「out」の意味は、図22と同じである。「in」が付されたキーから「out」が付されるキーまでの操作は、指が離れず、静電スイッチON状態で行なわれる。
図23においては、指で最初に「8」キーが押下され、「8」キーのスイッチがメカスイッチON状態になる。その後、指は「6」キーの上で離される。これにより、アルファベットの「T」及び「O」が決定される。続いて、「5」キーが押下され、メカスイッチON状態になる。その後、再度「5」キーが押下された後、指が「5」キーと「1」キーとの間に移動することにより、「5」キーに割当てられたアルファベット「J」、「K」及び「L」のうち、「K」が決定される。続いて、再度「5」キーが2回押下された後、「9」キーが押下されることにより、「K」が決定される。続いて、「9」キーがさらに2回押下された後、「6」キーで指が離されることにより、「Y」及び「O」が決定される。即ち、図23に示したスイッチ操作により「TOKKYO」が決定され、これをひらがなに変換することにより、「とっきょ」を決定することができる。
また、図20のテンキーにおいて、フリック操作を検知することもできる。例えば、図24に示したようにスイッチ操作された場合を考える。図24において、「in」及び「out」の意味は、図22と同じである。
図24には、指で「4」キーがタッチされて、「4」キーのスイッチが静電スイッチON状態(メカスイッチOFF状態)となり、指が離されずに(静電スイッチON状態のまま)「6」キーの上に移動した後、指が離されるスイッチ操作を示している。この操作を、右方向へのフリック操作として処理することができる。同様にして、別方向へのフリック操作をスイッチ操作に割当てることができる。
上記の第1〜第3の実施の形態では、静電スイッチのON/OFFにヒステリシスを持たせる場合を説明したが、これに限定されない。メカスイッチの閾値に異なる2つの値を使用し、メカスイッチのON/OFFにヒステリシスを持たせてもよい。また、ThH+=ThH−とし、静電スイッチのON/OFFにヒステリシスを持たせないようにしてもよい。
上記の第1〜第3の実施の形態では、閾値判定部134がマイコンを備えている場合を説明したが、これに限定されない。閾値判定部134は、ASIC、又は、予めプログラムされたプログラム可能なIC(ゲートアレイ等)を含み、これらにより、判定処理が実行されるように構成されてもよい。また、A/D変換部132からの出力信号Sgが、電子機器の制御部に入力され、電子機器の制御部が、上記の判定処理を実行してもよい。
上記の第1〜第3の実施の形態では、指によるスイッチ操作の履歴を記憶するためのスイッチ状態変数Fを、所定の条件を満たす場合に“1”だけ増大させる場合を説明したが、これに限定されない。所定の条件を満たした回数を記憶することができればよく、“1”と異なる定数を、スイッチ状態変数Fに加算してもよい。また、“1”と異なる定数を、スイッチ状態変数Fから減算してもよい。また、スイッチ状態変数Fを、所定の関数により単調に増加させてもよい。また、スイッチ状態変数Fを所定の関数により、単調に減少させてもよい。
上記の第1〜第3の実施の形態では、指によるスイッチ操作の履歴をスイッチ状態変数Fにより記憶する場合、即ち、所定条件を満たす毎にスイッチ状態変数Fをカウントアップし、判定には最終のスイッチ状態変数Fの値を用いる場合を説明したが、これに限定されない。スイッチのON/OFFの状態を時系列に記憶し、その時系列の情報を用いて判定を行なってもよい。
上記の第1〜第3の実施の形態では、所定周波数の矩形波を用い、指の接近による電極間の電界の減少を検出する相互容量方式により、指のスイッチ操作を検出する場合を説明したが、これに限定されない。指のスイッチ操作を検出することができればよく、指が接近することによる静電容量の増大を検出する自己容量方式を用いてもよい。その場合には、静電容量の変化に関する閾値を予め設定し、その閾値と測定値とを比較することにより、指によって操作されるスイッチの状態を判定することができる。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。
100、140、170 入力装置
110 スイッチ
112 固定接点
114 可動接点部材
116 導電部材
118 第1端子
120 第2端子
122 収容部
124、160 シート
130、172 矩形波発生部
132 A/D変換部
134、158、174 閾値判定部
150 第1スイッチ
152 第2スイッチ
154 第1A/D変換部
156 第2A/D変換部
200 指
110 スイッチ
112 固定接点
114 可動接点部材
116 導電部材
118 第1端子
120 第2端子
122 収容部
124、160 シート
130、172 矩形波発生部
132 A/D変換部
134、158、174 閾値判定部
150 第1スイッチ
152 第2スイッチ
154 第1A/D変換部
156 第2A/D変換部
200 指
Claims (8)
- モーメンタリスイッチを有する入力装置であって、
指により前記モーメンタリスイッチが操作されることによる静電容量又は電界の変化を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に応じて、前記モーメンタリスイッチの、静電スイッチとしてのオン/オフ状態及び機械式スイッチとしてのオン/オフ状態を判定する判定手段とを含む入力装置。 - 前記検出手段は、指が前記モーメンタリスイッチに接近することによる電界強度の変化を検出し、
所定周波数の矩形波を生成し、前記モーメンタリスイッチの2つの端子のうちの一方の端子に前記矩形波を入力する矩形波発生手段をさらに含み、
前記検出手段は、前記矩形波が前記モーメンタリスイッチの前記一方の端子に入力された状態で、前記モーメンタリスイッチの他方の端子から出力される信号が入力され、入力信号の大きさに応じた出力信号を出力する変換手段と含み、
前記一方の端子及び前記他方の端子は、前記モーメンタリスイッチが、機械式スイッチとしてオンすれば、電気的に接続され、
前記判定手段は、前記変換手段の出力信号が入力され、
前記判定手段は、前記変換手段の出力信号の大きさに応じて、前記モーメンタリスイッチの、静電スイッチとしてのオン/オフ状態及び機械式スイッチとしてのオン/オフ状態を判定する、請求項1に記載の入力装置。 - 前記判定手段は、
前記変換手段の出力信号を少なくとも2つの閾値と比較し、
前記変換手段の出力信号が第1の閾値以下であれば、前記モーメンタリスイッチが、静電スイッチとしてオン状態にあると判定し、
前記変換手段からの出力信号が、前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上であれば、前記モーメンタリスイッチが、機械式スイッチとしてオン状態にあると判定する、請求項2に記載の入力装置。 - 前記判定手段は、
前記変換手段の出力信号が、前記第1の閾値以下になれば、所定の変数を、増大又は減少のうちの一方に変化させ、
前記変換手段からの出力信号が、前記第2の閾値以上になれば、前記所定の変数を前記一方に変化させ、
前記モーメンタリスイッチが、静電スイッチ又は機械式スイッチとしてオン状態にあるときに、前記変数の大きさに応じた情報を出力する、請求項3に記載の入力装置。 - 前記判定手段は、
前記変換手段の出力信号が、前記第2の閾値以上の値から、前記第1の閾値以上且つ前記第2の閾値未満の値になった後、再度前記第2の閾値以上の値になれば、前記所定の変数を前記一方に変化させる、請求項4に記載の入力装置。 - 前記判定手段は、
前記変換手段の出力信号が第3の閾値よりも大きければ、前記モーメンタリスイッチが、静電スイッチとしてオフ状態にあると判定し、
前記変換手段の出力信号が、前記第3の閾値よりも大きくなれば、前記所定の変数を前記一方に変化させ、
前記モーメンタリスイッチが、静電スイッチとしてオフ状態にあるときに、前記変数の大きさに応じた情報を出力し、
前記第3の閾値は、前記第1の閾値よりも大きく、前記第2の閾値よりも小さい、請求項4又は5に記載の入力装置。 - 複数の前記モーメンタリスイッチを含み、
前記検出手段は、複数の前記モーメンタリスイッチの各々に関して、静電容量又は電界の変化を検出し、
前記判定手段は、
複数の前記モーメンタリスイッチの各々に関する前記検出手段の検出結果に応じて、複数の前記モーメンタリスイッチの各々に関して、静電スイッチとしてのオン/オフ状態及び機械式スイッチとしてのオン/オフ状態を判定し、
複数の前記モーメンタリスイッチの各々に関する前記検出手段の検出結果を用いて、複数の前記モーメンタリスイッチ相互の間に指が位置するか否かを判定し、
複数の前記モーメンタリスイッチ相互の間に指が位置したことに応じた情報を出力する、請求項1から6の何れか1項に記載の入力装置。 - モーメンタリスイッチを有する入力装置の制御方法であって、
指により前記モーメンタリスイッチが操作されることによる静電容量又は電界の変化を検出する検出ステップと、
前記検出ステップによる検出結果に応じて、前記モーメンタリスイッチの、静電スイッチとしてのオン/オフ状態及び機械式スイッチとしてのオン/オフ状態を判定する判定ステップとを含む制御方法。
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JP2014014110A JP2015141817A (ja) | 2014-01-29 | 2014-01-29 | モーメンタリスイッチを備えた入力装置及びその制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102110406B1 (ko) * | 2019-04-22 | 2020-05-14 | 주식회사 시노펙스 | 포스 센서 스위치 모듈 |
JP7000867B2 (ja) | 2018-01-11 | 2022-01-19 | 富士通株式会社 | 情報処理装置、情報処理装置の制御プログラム及び情報処理装置の制御方法 |
-
2014
- 2014-01-29 JP JP2014014110A patent/JP2015141817A/ja active Pending
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JP7000867B2 (ja) | 2018-01-11 | 2022-01-19 | 富士通株式会社 | 情報処理装置、情報処理装置の制御プログラム及び情報処理装置の制御方法 |
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