JP2015141679A - データ収集システム - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチユニット方式のデータ収集システムにおいて、それぞれのモジュールが生成する測定データを、タイムスタンプが付加された状態で、各モジュールで利用できるようにする。【解決手段】すべてのモジュールが時計部を備え、時刻マスタのモジュールがユニット内に時刻情報を送信し、ユニット間バスに接続されたモジュールを介して全モジュールに伝達することで全モジュールの時刻を同期する。各モジュールは測定データにタイムスタンプを付加して、ユニット内の他のモジュールに送信する。さらに、タイムスタンプが付加された測定データをユニット間バスに接続されたモジュールを介して全モジュールに伝達することでタイムスタンプが付加された測定データを全モジュールで利用できるようになる。【選択図】図1

Description

本発明は、測定を行なう複数台のモジュールがユニット内バスで接続されたユニットを複数個備え、それぞれのユニット内のいずれかのモジュールがユニット間バスで接続されたデータ収集システムに関する。
電圧、抵抗、温度等の様々な物理量を測定する場合、複数台の測定用モジュールを用い、それぞれのモジュールから測定データを収集することが行なわれている。また、同じ物理量の信号測定であっても、多数の測定点で測定する場合等には、同一機能のモジュールを複数用いて測定を行なって測定データを収集することが行なわれている。
測定用のモジュールを複数台用いる際には、各モジュールをバスで接続して、ユニット化することが行なわれている。さらに、近年では複数個のユニットを接続してマルチユニット化することも行なわれている。図10は、モジュールをマルチユニット化したデータ収集システム500の構成例を示している。
本例のデータ収集システム500では、4台のモジュール(Mod0−0〜Mod0−3)でユニット0を形成し、4台のモジュール(Mod1−0〜Mod1−3)でユニット1を形成し、4台のモジュール(Mod2−0〜Mod2−3)でユニット2を形成している。ユニット内のモジュール間の通信には、シリアル通信を行なうユニット内バスが用いられている。
そして、ユニット0のモジュールMod0−0とユニット1のモジュールMod1−0とユニット2のモジュールMod2−0とがユニット間バスに接続されている。ユニット間の通信には、シリアル通信を行なうユニット間バスが用いられている。
データ収集システム500には、時刻の基準となる時刻マスタのモジュールが設定されている。ここでは、内部に時計を備えているモジュールMod0−0が時刻マスタになっているものとする。他のモジュールは原則的に時計を備えていない。
このような構成のデータ収集システムにおいて、各モジュールが所定の測定開始時間に測定を行なう場合は、以下のような手順となる。
まず、測定開始時刻になると、図11の信号S11に示すように、時刻マスタのモジュールMod0−0が、ユニット間バスを利用してモジュールMod1−0、モジュールMod2−0に測定開始命令を送る。
次いで、図11の信号S12−1、信号S12−2、信号S12−3に示すように、モジュールMod0−0、モジュールMod1−0、モジュールMod2−0がそれぞれのユニット内バスを利用してユニット内の各モジュールに測定開始命令を送る。これにより、各モジュールで測定が行なわれる。
測定終了後には、図12の信号S13−1、信号S13−2、信号S13−3に示すように、各ユニットにおいて、モジュールMod0−0、モジュールMod1−0、モジュールMod2−0がそれぞれのユニット内の各モジュールから測定データを収集する。測定データの収集は、例えば、ポーリングにより行なわれる。これにより、それぞれのユニット内の測定データがモジュールMod0−0、モジュールMod1−0、モジュールMod2−0に集められることになる。
次いで、図12の信号S14に示すように、時刻マスタのモジュールMod0−0が、ユニット間バスを通じてモジュールMod1−0、モジュールMod2−0からユニット内で収集した測定データを収集する。これにより、データ収集システム500内の全測定データが時刻マスタであるモジュールMod0−0に集められることになる。
特開2011−227795号公報
従来、マルチユニット方式のデータ収集システムでは、上述のように時刻マスタのモジュールがメインとなって、各モジュールの測定データを収集していた。
ところで、データ収集システム内のそれぞれのモジュールにおいて、他のモジュールの測定データを利用することができれば、モジュール毎に種々のデータ処理を行なうことができ便利である。
このとき、測定データに測定時刻を示すタイムスタンプが付加されていれば、データ処理の際の有益な情報となるため、測定データの利用価値が高められることになる。しかしながら、従来は、時刻マスタのモジュールのみが時刻情報を管理していたため、各モジュールにおいて測定データにタイムスタンプを付加することは困難である。
そこで、本発明は、複数台のモジュールがユニット内バスで接続されたユニットを複数個備え、それぞれのユニット内のいずれかのモジュールがユニット間バスで接続されたデータ収集システムにおいて、それぞれのモジュールが生成する測定データを、タイムスタンプが付加された状態で、各モジュールで利用できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様であるデータ収集システムは、
時刻を計時する時計部を備えた複数台のモジュールがユニット内バスで接続されたユニットを複数個備え、それぞれのユニット内のいずれかのモジュールがユニット間バスで接続されたデータ収集システムであって、
いずれかのモジュールが時刻マスタとして定められており、
それぞれのモジュールが、以下の各部を備えることを特徴とするデータ収集システム。
1)時刻マスタであれば、自身の時計部に基づいた時刻情報をユニット内バスで送信し、さらに、前記ユニット間バスに接続されている場合は、ユニット間バスで前記時刻情報を送信し、
時刻マスタでなければ、時刻情報を受信すると、受信した時刻情報に基づいて自身の時計部を修正し、さらに、前記ユニット間バスに接続されている場合に、ユニット間バスから前記時刻情報を受信したときは、ユニット内バスで前記時刻情報を送信し、ユニット内バスから前記時刻情報を受信したときは、ユニット間バスで前記時刻情報を送信する時刻調整部。
2)自身の時計部に基づいて測定を開始し、測定データを取得する測定部。
3)前記測定データに自身の時計部の計時に基づいたタイムスタンプを付加するタイムスタンプ付加部。
4)前記タイムスタンプが付加された自身の測定データをユニット内バスで送信するとともに、
前記ユニット間バスに接続されている場合に、タイムスタンプが付加された他のモジュールの測定データを、前記ユニット間バスから受信したときは、ユニット内バスでこの測定データを送信し、この測定データをユニット内バスから受信したときは、前記ユニット間バスでこの測定データおよび前記タイムスタンプが付加された自身の測定データを送信する測定データ送受信部。
上記課題を解決するため、本発明の第2の態様であるモジュールは、
時刻を計時する時計部を備えた複数台のモジュールがユニット内バスで接続されたユニットを複数個備え、それぞれのユニット内のいずれかのモジュールがユニット間バスで接続されたデータ収集システムを構成するモジュールであって以下の各部を備える。
1)自身の時計部に基づいた時刻情報をユニット内バスで送信し、さらに、前記ユニット間バスに接続されている場合は、ユニット間バスで前記時刻情報を送信する時刻調整部。
2)自身の時計部に基づいて測定を開始し、測定データを取得する測定部。
3)前記測定データに自身の時計部の計時に基づいたタイムスタンプを付加するタイムスタンプ付加部。
4)前記タイムスタンプが付加された自身の測定データをユニット内バスで送信するとともに、
前記ユニット間バスに接続されている場合に、タイムスタンプが付加された他のモジュールの測定データを、前記ユニット間バスから受信したときは、ユニット内バスでこの測定データを送信し、この測定データをユニット内バスから受信したときは、前記ユニット間バスでこの測定データおよび前記タイムスタンプが付加された自身の測定データを送信する測定データ送受信部。
上記課題を解決するため、本発明の第3の態様であるモジュールは、
時刻を計時する時計部を備えた複数台のモジュールがユニット内バスで接続されたユニットを複数個備え、それぞれのユニット内のいずれかのモジュールがユニット間バスで接続されたデータ収集システムを構成するモジュールであって以下の各部を備える。
1)他のモジュールから時刻情報を受信すると、受信した時刻情報に基づいて自身の時計部を修正し、さらに、前記ユニット間バスに接続されている場合に、ユニット間バスから前記時刻情報を受信したときは、ユニット内バスで前記時刻情報を送信し、ユニット内バスから前記時刻情報を受信したときは、ユニット間バスで前記時刻情報を送信する時刻調整部。
2)自身の時計部に基づいて測定を開始し、測定データを取得する測定部。
3)前記測定データに自身の時計部の計時に基づいたタイムスタンプを付加するタイムスタンプ付加部。
4)前記タイムスタンプが付加された自身の測定データをユニット内バスで送信するとともに、
前記ユニット間バスに接続されている場合に、タイムスタンプが付加された他のモジュールの測定データを、前記ユニット間バスから受信したときは、ユニット内バスでこの測定データを送信し、この測定データをユニット内バスから受信したときは、前記ユニット間バスでこの測定データおよび前記タイムスタンプが付加された自身の測定データを送信する測定データ送受信部。
本発明によれば、複数台のモジュールがユニット内バスで接続されたユニットを複数個備え、それぞれのユニット内のいずれかのモジュールがユニット間バスで接続されたデータ収集システムにおいて、それぞれのモジュールが生成する測定データを、タイムスタンプが付加された状態で、各モジュールで利用できるようになる。
本実施形態に係るデータ収集システムの構成を示す図である。 モジュールの構成を示すブロック図である。 時刻マスタとして機能するモジュールの時刻調整部の動作について説明するフローチャートである。 時刻マスタ以外のモジュールの時刻調整部の動作について説明するフローチャートである。 各モジュールの時刻同期動作を説明する図である。 各モジュールにおける測定動作と測定データの送信動作について説明するフローチャートである。 各モジュールにおける測定データの受信動作について説明するフローチャートである。 ユニット内の測定データ送受信動作を説明する図である。 ユニット間の測定データ送受信動作を説明する図である。 モジュールをマルチユニット化したデータ収集システムの構成例を示すブロック図である。 データ収集システムにおいて、各モジュールが所定の測定開始時間に測定を行なう手順を説明する図である。 データ収集システムにおいて、各モジュールから測定データを収集する手順を説明する図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るデータ収集システム10の構成を示す図である。本図に示すように、データ収集システムは、複数台のモジュール100がユニット内シリアルバスによって接続されたユニットを複数個形成し、ユニット内のいずれかのモジュールがユニット間バスによって接続されて構成される。
データ収集システム10では、4台のモジュール(Mod0−0〜Mod0−3)でユニット0を形成し、4台のモジュール(Mod1−0〜Mod1−3)でユニット1を形成し、4台のモジュール(Mod2−0〜Mod2−3)でユニット2を形成している。ユニット内のモジュール間の通信には、シリアル通信を行なうユニット内バスが用いられている。各ユニットを形成するモジュール100の数は任意である。
そして、ユニット0のモジュールMod0−0とユニット1のモジュールMod1−0とユニット2のモジュールMod2−0とがユニット間バスに接続されている。ユニット間の通信には、TCP/IP等の汎用的な通信を行なうユニット間バスが用いられている。システム10を構成するユニットの数は任意である。
データ収集システム10では、各モジュール100が時刻を計時する時計部を備えている。システム10内で統一した時刻管理を行なうためには、それぞれの時計部を基準となる時刻に同期させる必要がある。このため、システム10内のモジュール100のうちの1台のモジュールが時刻マスタとして機能する。ここでは、モジュールMod0−0が時刻マスタであるとする。時刻マスタのモジュール100がユニット間バスに接続されていてもよい。
どのモジュール100が時刻マスタとなるかは適宜定めることができる。例えば、モジュール同士で情報を交換して、最も精度の高い時計部を備えているモジュール100を時刻マスタとして定めることができる。あるいは、設定されているアドレスが最も小さいモジュール100を時刻マスタとする等の所定の規則にしたがって定めたり、データ収集システム10の管理者があらかじめ定めておくようにしてもよい。また、時刻マスタとなっていたモジュール100が故障した場合、他のモジュール100に時刻マスタを引き継がせることができる。
図2は、本実施形態に係るモジュール100の機能構成を示すブロック図である。本図に示すように、モジュール100は、時計部110、時刻調整部120、測定部130、データバッファ140、ユニット内通信部150、ユニット間通信部160、測定データ送受信部170、タイムスタンプ付加部180、測定データ処理部190を備えている。これらの機能部は、CPU、メモリ、IC、インタフェース、その他のハードウェアあるいはソフトウェアにより構築することができる。
時計部110は、リアルタイムクロックであり、時刻を計時する。時刻調整部120は、時刻マスタのモジュール100では、基準となる時刻情報を他のモジュールに送信し、時刻マスタ以外のモジュール100では、他のモジュールから送られた時刻情報に基づいて自身の時計部110の時刻を修正するとともに、必要に応じて他のモジュールに時刻情報を送信する。時刻調整部120の詳細な動作については後述する。
測定部130は、測定を実行し、測定データを生成する。測定データの種類や内容は、それぞれのモジュール100の機種および各種設定に対応する。生成した測定データは、データバッファ140に一時的に格納する。データバッファ140以外にハードディスク等の補助記憶装置を内蔵したり、可搬型の記憶装置にアクセス可能とすることで、測定データを不揮発的に格納できるようにしてもよい。
ユニット内通信部150は、ユニット内バスにより同一ユニット内の他のモジュール100との通信を行なう。ユニット内通信部150は、例えば、自身の時計部110の時刻情報を基準に、あらかじめユニット内でモジュール毎に定められた送信タイミングにしたがって送信処理を行なうことで、ユニット内の他のモジュール100と衝突せずに、測定データ等を送信することができる。
ユニット間通信部160は、ユニット間バスにより他のユニットのユニット間バスに接続されたモジュール100との通信を行なう。ユニット間の通信は、ブロードキャスト送信とすることができる。ユニット間通信部160は、ユニット間バスに接続されないモジュール100では省くことができる。
測定データ送受信部170は、ユニット内バス、ユニット間バスを利用して他のモジュール100と測定データの送受信を行なう。データ収集システム10では、送受信される測定データにはタイムスタンプが付加されている。測定データ送受信部170の詳細な動作については後述する。
タイムスタンプ付加部180は、自身の時計部110の時刻情報に基づいて、データバッファ140に格納された測定データにタイムスタンプを付加する。タイムスタンプは、測定データに関連付けられていれば足り、個々の測定データに付加してもよいし、所定単位の測定データに付加するようにしてもよい。
測定データ処理部190は、自身が生成した測定データや他のモジュール100から取得した測定データを用いた各種処理を行なう。行なう処理の内容についてはモジュール100毎に定めることができる。測定データ処理部190は、自身が生成した測定データを用いた処理のみを行なうようにしてもよいし、特段の測定データの処理を行なわないモジュール100については省くようにしてもよい。
次に、時刻マスタとして機能するモジュール100の時刻調整部120の動作について図3のフローチャートを参照して説明する。
時刻マスタとして機能するモジュール100の時刻調整部120は、所定の送信タイミングになると(S101:Yes)、ユニット内バスを利用して同一ユニット内の他のモジュール100に時刻情報を送信する(S102)。
時刻マスタとして機能するモジュール100がユニット間バスに接続されている場合は(S103:Yes)、ユニット間バスを利用して、ユニット間バスに接続されている他のユニットのモジュールに時刻情報を送信する(S104)。なお、ユニット内バスを利用した時刻情報の送信(S102)と、ユニット間バスを利用した時刻情報の送信(S104)とは、必ずしも連動していなくてもよく、別々のタイミングとしてもよい。時刻マスタとして機能するモジュール100は、以上の処理を所定の間隔で繰り返す。
次に、時刻マスタ以外のモジュール100の時刻調整部120の動作について図4のフローチャートを参照して説明する。
時刻マスタ以外のモジュール100の時刻調整部120は、他のモジュール100から時刻情報を受信すると(S201:Yes)、受信した時刻情報に基づいて自身の時計部110の時刻を修正する(S202)。
さらに、ユニット間バスに接続しているモジュール100であれば(S203:Yes)、この時刻情報がユニット間バスから受信したものであった場合には(S204:Yes)、ユニット内バスを利用してユニット内の他のモジュール100に時刻情報を送信する(S205)。
一方、この時刻情報がユニット間バスから受信したものでない場合(S204:No)、すなわち、時刻マスタからユニット内バスにより受信したものであった場合には、ユニット間バスを利用してユニット間バスに接続されている他のユニットのモジュールに時刻情報を送信する(S206)。なお、他のモジュール100から時刻情報の受信(S201:Yes)と、ユニット内バスを利用した時刻情報の送信(S205)、あるいはユニット間バスを利用した時刻情報の送信(S206)とは、必ずしも連動していなくてもよく、別々のタイミングとしてもよい。
以上の時刻マスタとして機能するモジュール100の時刻調整部120と、その他のモジュール100の時刻調整部120の動作により、システム10内の各モジュール100の時計部110は、図5に示すような流れで同期されることになる。
すなわち、時刻マスタのモジュールMod0−1がユニット内バスを利用した信号S1によりユニット0のモジュール100に時刻情報を送信する。時刻情報を受信したモジュール100の時刻調整部120は、自身の時計部110の計時を修正する。これにより、ユニット0の各モジュール100の時計部110が同期することになる。
ユニット0のモジュールMod0−3は、ユニット間バスに接続しているため、ユニット間バスを利用した信号S2により、ユニット1のモジュールMod1−3とユニット2のモジュールMod2−3に時刻情報を送信する。時刻情報を受信した両モジュールの時刻調整部120は、自身の時計部110の計時を修正する。これにより、ユニット1のモジュールMod1−3とユニット2のモジュールMod2−3の時計部110も同期することになる。
そして、ユニット1のモジュールMod1−3は、ユニット内バスを利用した信号S3−1によりユニット1の他のモジュール100に時刻情報を送信し、ユニット2のモジュールMod2−3がユニット内バスを利用した信号S3−2によりユニット2の他のモジュール100に時刻情報を送信する。時刻情報を受信したモジュール100の時刻調整部120は、自身の時計部110の計時を修正する。これにより、システム10内のすべてのモジュールの時計部110が同期することになる。
次に、各モジュール100における測定動作と測定データの送信動作について図6のフローチャートを参照して説明する。
システム10内の各モジュール100は、自身の時計部110の時刻情報に基づいて、測定開始時刻になると(S301:Yes)、測定部130が測定を実行する(S302)。自身の時計部110の時刻情報に基づくため、他のモジュール100からの測定開始指示は不要である。測定開始時刻は、モジュール100毎に定めておくことができる。測定データは、データバッファ140に一時的に格納する。
タイムスタンプ付加部180は、自身の時計部110の時刻情報に基づいて、測定データにタイムスタンプを付加する(S303)。各モジュール100の時計部110は同期しているため、システム10で統一した基準のタイムスタンプが付加されることになる。
そして、測定データ送受信部170が、モジュール100毎に割り当てられた送信タイミングにしたがって(S304:Yes)、タイムスタンプ付きの測定データをユニット内バスでユニット内の他のモジュール100に送信する(S305)。これにより、ユニット内の他のモジュール100で、タイムスタンプ付きの測定データを利用できるようになる。
次に、各モジュール100の測定データ送受信部170における測定データの受信動作について図7のフローチャートを参照して説明する。各モジュール100の測定データ送受信部170は、他のモジュールからタイムスタンプ付きの測定データを受信すると(S401:Yes)、受信した測定データを利用する場合には(S402:Yes)、測定データ処理部190が処理を行なう(S403)。このとき、測定データにはタイムスタンプが付加されているため、記録や制御等の処理における測定データの利用価値を高めることができる。
さらに、ユニット間バスに接続しているモジュール100であれば(S405:Yes)、この測定データがユニット間バスから受信したものであった場合には(S405:Yes)、ユニット内バスを利用してユニット内の他のモジュール100にタイムスタンプ付きの測定データを送信する(S406)。これにより、受信した測定データをユニット内の他のモジュール100でも利用できるようになる。
一方、この測定データがユニット間バスから受信したものでない場合(S405:No)、すなわち、ユニット内バスから受信したものであった場合には、他のユニットで利用できるようにするために、ユニット間バスを利用してユニット間バスに接続されている他のユニットのモジュールにタイムスタンプ付きの測定データを送信する(S407)。
上述の各モジュール100の測定データ送受信部170の動作により、図8に示すように、システム10の各モジュールで、モジュール内の他のモジュール100が生成したタイムスタンプ付きの測定データを利用できるようになる。
すなわち、ユニット0の各モジュールは、それぞれが生成したタイムスタンプ付きの測定データを信号S4−1によりユニット内バスに送信する。これにより、ユニット0の各モジュールは、ユニット0の他のモジュールが生成したタイムスタンプ付きの測定データを利用することができるようになる。
同様に、ユニット1の各モジュールは、それぞれが生成したタイムスタンプ付きの測定データを信号S4−2によりユニット内バスに送信する。これにより、ユニット1の各モジュールは、ユニット1の他のモジュールが生成したタイムスタンプ付きの測定データを利用することができるようになる。また、ユニット2の各モジュールは、それぞれが生成したタイムスタンプ付きの測定データを信号S4−3によりユニット内バスに送信する。これにより、ユニット2の各モジュールは、ユニット2の他のモジュールが生成したタイムスタンプ付きの測定データを利用することができるようになる。
さらに、上述の各モジュール100の測定データ送受信部170の動作により、図9に示すように、システム10内で他のモジュールが生成したタイムスタンプ付きの測定データが利用できるようになる。
すなわち、ユニット0のモジュールMod0−3は、ユニット0の他のモジュールが生成したタイムスタンプ付きの測定データと自身が生成したタイムスタンプ付きの測定データとを、ユニット間バスを利用した信号S5−1によりユニット1のモジュールMod1−3とユニット2のモジュールMod2−3とに送信する。
同様に、ユニット1のモジュールMod1−3は、ユニット1の他のモジュールが生成したタイムスタンプ付きの測定データと自身が生成したタイムスタンプ付きの測定データとを、ユニット間バスを利用した信号S5−2によりユニット0のモジュールMod0−3とユニット2のモジュールMod2−3とに送信する。また、ユニット2のモジュールMod2−3は、ユニット2の他のモジュールが生成したタイムスタンプ付きの測定データと自身が生成したタイムスタンプ付きの測定データとを、ユニット間バスを利用した信号S5−3によりユニット0のモジュールMod0−3とユニット1のモジュールMod1−3とに送信する。
そして、ユニット0のモジュール0−3は、ユニット1とユニット2の各モジュールが生成したタイムスタンプ付きの測定データを、ユニット内バスを利用した信号S6−1によりユニット0の他のモジュールに送信する。
同様に、ユニット1のモジュール1−3は、ユニット0とユニット2の各モジュールが生成したタイムスタンプ付きの測定データを、ユニット内バスを利用した信号S6−2によりユニット1の他のモジュールに送信する。また、ユニット2のモジュール2−3は、ユニット0とユニット1の各モジュールが生成したタイムスタンプ付きの測定データを、ユニット内バスを利用した信号S6−3によりユニット2の他のモジュールに送信する。
これにより、システム10内のすべてのモジュールが、システム10内の他のモジュールが生成したタイムスタンプ付きの測定データが利用できるようになる。
以上説明したように、本実施形態のデータ収集システム10によれば、それぞれのモジュール100が生成する測定データを、タイムスタンプが付加された状態で、各モジュール100で利用できるようになる。
10…データ収集システム、100…モジュール、110…時計部、120…時刻調整部、130…測定部、140…データバッファ、150…ユニット内通信部、160…ユニット間通信部、170…測定データ送受信部、180…タイムスタンプ付加部、190…測定データ処理部

Claims (3)

  1. 時刻を計時する時計部を備えた複数台のモジュールがユニット内バスで接続されたユニットを複数個備え、それぞれのユニット内のいずれかのモジュールがユニット間バスで接続されたデータ収集システムであって、
    いずれかのモジュールが時刻マスタとして定められており、
    それぞれのモジュールが、以下の各部を備えることを特徴とするデータ収集システム。
    1)時刻マスタであれば、自身の時計部に基づいた時刻情報をユニット内バスで送信し、さらに、前記ユニット間バスに接続されている場合は、ユニット間バスで前記時刻情報を送信し、
    時刻マスタでなければ、時刻情報を受信すると、受信した時刻情報に基づいて自身の時計部を修正し、さらに、前記ユニット間バスに接続されている場合に、ユニット間バスから前記時刻情報を受信したときは、ユニット内バスで前記時刻情報を送信し、ユニット内バスから前記時刻情報を受信したときは、ユニット間バスで前記時刻情報を送信する時刻調整部。
    2)自身の時計部に基づいて測定を開始し、測定データを取得する測定部。
    3)前記測定データに自身の時計部の計時に基づいたタイムスタンプを付加するタイムスタンプ付加部。
    4)前記タイムスタンプが付加された自身の測定データをユニット内バスで送信するとともに、
    前記ユニット間バスに接続されている場合に、タイムスタンプが付加された他のモジュールの測定データを、前記ユニット間バスから受信したときは、ユニット内バスでこの測定データを送信し、この測定データをユニット内バスから受信したときは、前記ユニット間バスでこの測定データおよび前記タイムスタンプが付加された自身の測定データを送信する測定データ送受信部。
  2. 時刻を計時する時計部を備えた複数台のモジュールがユニット内バスで接続されたユニットを複数個備え、それぞれのユニット内のいずれかのモジュールがユニット間バスで接続されたデータ収集システムを構成するモジュールであって以下の各部を備える。
    1)自身の時計部に基づいた時刻情報をユニット内バスで送信し、さらに、前記ユニット間バスに接続されている場合は、ユニット間バスで前記時刻情報を送信する時刻調整部。
    2)自身の時計部に基づいて測定を開始し、測定データを取得する測定部。
    3)前記測定データに自身の時計部の計時に基づいたタイムスタンプを付加するタイムスタンプ付加部。
    4)前記タイムスタンプが付加された自身の測定データをユニット内バスで送信するとともに、
    前記ユニット間バスに接続されている場合に、タイムスタンプが付加された他のモジュールの測定データを、前記ユニット間バスから受信したときは、ユニット内バスでこの測定データを送信し、この測定データをユニット内バスから受信したときは、前記ユニット間バスでこの測定データおよび前記タイムスタンプが付加された自身の測定データを送信する測定データ送受信部。
  3. 時刻を計時する時計部を備えた複数台のモジュールがユニット内バスで接続されたユニットを複数個備え、それぞれのユニット内のいずれかのモジュールがユニット間バスで接続されたデータ収集システムを構成するモジュールであって以下の各部を備える。
    1)他のモジュールから時刻情報を受信すると、受信した時刻情報に基づいて自身の時計部を修正し、さらに、前記ユニット間バスに接続されている場合に、ユニット間バスから前記時刻情報を受信したときは、ユニット内バスで前記時刻情報を送信し、ユニット内バスから前記時刻情報を受信したときは、ユニット間バスで前記時刻情報を送信する時刻調整部。
    2)自身の時計部に基づいて測定を開始し、測定データを取得する測定部。
    3)前記測定データに自身の時計部の計時に基づいたタイムスタンプを付加するタイムスタンプ付加部。
    4)前記タイムスタンプが付加された自身の測定データをユニット内バスで送信するとともに、
    前記ユニット間バスに接続されている場合に、タイムスタンプが付加された他のモジュールの測定データを、前記ユニット間バスから受信したときは、ユニット内バスでこの測定データを送信し、この測定データをユニット内バスから受信したときは、前記ユニット間バスでこの測定データおよび前記タイムスタンプが付加された自身の測定データを送信する測定データ送受信部。
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