JP2015141090A - 加工装置の設置方法および除去対象物の除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】閉鎖空間内に堆積した対象物へのアクセスを容易にした加工装置の設置方法および除去対象物の除去方法を提供する。【解決手段】燃料デブリ12等の除去対象物が堆積し水が溜った、原子炉格納容器10等の閉鎖空間の外部から、その閉鎖空間内であって除去対象物近傍まで可撓性ガイドパイプ20を敷設し、除去対象物にCO2レーザ等の破砕用のエネルギーを与えるヘッド50とそのエネルギーをヘッド50に伝送する可撓性の伝送ライン51とを有するプローブを、ヘッド50を先頭にして可撓性ガイドパイプ20内に導入して、可撓性ガイドパイプ20に案内させながらヘッド50を除去対象物にエネルギーを与える位置まで差し込み、そのプローブにエネルギーを投入してヘッドに除去対象物を破砕させ、除去対象物の破砕物を水流にのせて閉鎖空間から流し出す。【選択図】図6

Description

本発明は、閉鎖空間内に堆積した加工対象物を加工する加工装置の設置方法、および閉鎖空間内に堆積した除去対象物の除去方法に関する。
核燃料のメルトダウンにより原子炉格納容器内底部に堆積した燃料デブリを除去する技術の開発が大きな課題となっている。しかし、原子炉格納容器内においては、高線量(オペレーションフロアー線量:〜880mSu/h)のため、燃料デブリへのアクセスが極めて困難となっており、燃料デブリの性状に応じて多様な作業を遠隔実施することが必要となる。
このため、遠隔操作ロボットが検討されている。遠隔操作ロボットには、無線操縦のタイプと有線操縦のタイプがあるが、無線操縦の遠隔操作ロボットの場合、障害物の多い場所では電波が届かず操作が出来なくなるという問題がある。一方、有線操縦の遠隔操作ロボットは、障害物があるとケーブルの取扱いが問題となる。このため、燃料デブリを加工ないし除去するための装置をその燃料デブリ近傍まで如何にして搬入するかが課題となる。
過去には、米国スリーマイル島において機械式ビットを用いた燃料デブリの除去作業が行なわれている。これは、機械式ビットを回転させる装置を原子炉格納容器真上(オペレーションフロアー)に設置して、これを回転させることにより、燃料デブリを砕いて除去する方法である。しかし燃料デブリは硬く、機械式のビットが容易に破損するため、交換作業を必要とし、原子炉格納容器真上の高線量の場所での交換作業には大きな困難を伴うことになる。
近年、水中の岩石等にCOレーザ等の長波長のレーザを照射して微細に破砕する技術が開発されている(特許文献1,2参照)。この技術を採用すれば機械式ビットを用いるよりも容易に燃料デブリを破砕できるものと考えられる。しかしながら、この技術を採用する場合であっても、その技術を適用した装置を如何にして燃料デブリ近傍にまで搬入するかが大きな課題である。
このような課題は、原子炉格納容器内の燃料デブリに限らず、アクセス困難な対象物が堆積した閉鎖空間内の対象物を加工、除去しようとする場合に共通の課題である。
特開2006−307451号公報 特開2008−183737号公報
本発明は、上記事情に鑑み、閉鎖空間内に堆積した対象物へのアクセスを容易にした加工装置の設置方法および除去対象物の除去方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の設置方法は、
加工対象物が堆積した閉鎖空間の外部から、その閉鎖空間内であって加工対象物近傍まで可撓性ガイドパイプを敷設し、
加工対象物に加工用のエネルギーを与えるヘッドと、エネルギーをそのヘッドに伝送する可撓性の伝送ラインとを有するプローブを備えた加工装置のプローブを、ヘッドを先頭にして可撓性ガイドパイプ内に導入して、可撓性ガイドパイプに案内させながらヘッドを加工対象物にエネルギーを与える位置まで差し込むことを特徴とする。
本発明の設置方法によれば、先ずは、可撓性ガイドパイプを敷設し、次にその可撓性ガイドパイプに案内させながら加工装置のヘッドを差し込むものであり、加工対象物へのアクセスが容易となる。またそのヘッドを支持する必要を生じたときも安全な場所でその交換を容易に行なうことができる。
また、上記目的を達成する本発明の除去対象物の除去方法は、
除去対象物が堆積し水が溜った閉鎖空間の外部から、その閉鎖空間内であって除去対象物近傍まで可撓性ガイドパイプを敷設し、
除去対象物に破砕用のエネルギーを与えるヘッドとそのエネルギーをヘッドに伝送する可撓性の伝送ラインとを有するプローブを、ヘッドを先頭にして可撓性ガイドパイプ内に導入して、可撓性ガイドパイプに案内させながらヘッドを除去対象物にエネルギーを与える位置まで差し込み、
上記プローブにエネルギーを投入してヘッドに除去対象物を破砕させ、
除去対象物の、エネルギーによる破砕物を水流にのせて閉鎖空間から流し出すことを特徴とする。
本発明の除去方法によれば、除去対象物へのアクセスが容易であり、除去対象物の破砕物を容易に除去することができる。
ここで、本発明の除去方法において、上記閉鎖空間が原子炉格納容器であり、上記除去対象物が燃料デブリであってもよい。
本発明の除去方法は、原子炉格納容器内の燃料デブリの除去に好適である。
また、本発明の除去方法において、上記ヘッドが除去対象物に波長2.0μm以上のレーザを照射するヘッドであり、上記伝送ラインがヘッドにそのレーザを伝送する伝送ラインであることが好ましい。この場合に、そのレーザがCOレーザであってもよい。
前掲の特許文献2に開示されているように、波長2.0μm以上のレーザ、例えばCOレーザ採用すると、水中の硬い岩石等を微細に破砕することができ、破砕物を水流にのせて容易に流し出すことができる。
さらに、本発明の除去方法において、上記伝送ラインが、レーザが内部を通過する伝送管と、2本の伝送管どうしの間に配置され1本の伝送管から出射したレーザを反射してもう1本の伝送管に入射する可撓性ジョイントとを交互に備えた伝送ラインであることが好ましい。
波長2.0μm以上の場合、光ファイバでは減衰が大きく、このため高出力のレーザを伝送しようとすると光ファイバ自体が破損してしまうため高出力のレーザを伝送することが困難である。これに対し、上記の伝送管と、ミラーによる可撓性ジョイントとを組み合わせた伝送ラインを用いることにより、高出力レーザを高効率に伝送することができる。
また、本発明の除去方法において、上記ヘッドは、除去対象物に機械的エネルギーを加えて破砕するヘッドであってもよい。
除去対象物の性状(硬さ、じん性、機械加工特性等)によっては機械式ビットやドリル等を用いて除去対象物に機械的エネルギーを与えることにより破砕する方が向いている場合もある。この場合、ヘッドとして機械式ビットやドリル等を採用し、伝送ラインとして、その機械式ビットやドリルに回転駆動力を伝えるフレキシブルシャフトや電気エネルギーを伝える電線等を採用した構成としてもよい。
以上の本発明によれば、閉鎖空間内に堆積した対象物へのアクセスが容易となる。
原子炉格納容器に可撓性ガイドパイプを敷設している様子を示した模式図である。 図1に示す矢印A−A’に沿う断面図である。 原子炉格納容器にレーザノズルを設置する様子を示した模式図である。 COレーザを伝送する伝送ラインの構造を示した模式図である。 レーザノズルを、格納容器内の燃料デブリ近傍に設置した状態を示した図である。 燃料デブリを除去している様子を示した模式図である。 分光分析実験の模式図である。 分光分析結果を示した図である。 上述の実施形態のようにして敷設した可撓性パイプの利用法を示した模式図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
ここでは、原子炉格納容器内に堆積した燃料デブリを加工、破砕して除去する場面について例示する。
図1は、原子炉格納容器に可撓性ガイドパイプを敷設している様子を示した模式図である。
原子炉格納容器10には、水11が溜っていてその底には燃料デブリ12が堆積している。また、この原子炉格納容器10には、給水弁13と排水弁14が備えられている。
この原子炉格納容器10には、その真上から可撓性パイプ20が挿入され、パイプ繰出装置21により原子炉格納容器10内に送り込まれている。この可撓性パイプ20は、本発明にいう可撓性ガイドパイプの一例に相当する。この可撓性パイプ20の先端部20aには、その可撓性パイプ20の進行方向を視認するための撮像センサ30が据えられており、その撮像センサ30から延びるケーブル31が可撓性パイプ20内を通って、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と略記する)40に接続され、そのパソコンの表示画面上に撮像センサ30による撮像画像が表示される。
ここで、可撓性パイプ20については、API(American Petroleum Institute)で規格が定められている。ここには、最大呼び径6−5/8インチ、内径146.3mm、外径168.3mmまでの規格が定められている。この規格に準拠した巻取りパイプ(Flex Spoolable Pipe)が存在し、呼び径8”(外径9.181インチ、内径7.625インチ)のものが市場で入手可能であり、本実施形態では可撓性パイプ20としてこのパイプが使用される。
図2は、図1に示す矢印A−A’に沿う断面図である。
可撓性パイプ20の内部には撮像センサ30とパソコン40とを接続するケーブル31が通過している。また、この可撓性パイプ20の周りには、その可撓性パイプ20の外面に沿って可撓性パイプ20と平行に延びる複数本(ここに示す例では4本)のコントロールワイヤ22が備えられている。このコントロールワイヤ22は、可撓性パイプ20の先端部20aにおいて可撓性パイプ20に固定され、その先端部20a以外の部分では、可撓性パイプ20に対し摺動自在となっている。このため、これら複数本のコントロールワイヤー22のいずれかを引いたり緩めたりすることにより、可撓性パイプ20の先端部20aの向きを自由に調整することができる。
このようにして、可撓性パイプ20が原子炉格納容器10内の燃料デブリ12の近傍にまで送り込まれ、その先端部20aが燃料デブリ12を向くように調整される。
可撓性パイプ20の敷設後は、撮像センサ30は一旦抜き取られる。
図3は、原子炉格納容器にレーザノズルを設置する様子を示した模式図である。
レーザノズル50には、そのレーザノズル50にレーザを伝送する伝達ライン60が接続されている。本実施形態における伝送ライン60はレーザノズル50に向けてCOレーザを伝送する伝送ラインであり、レーザノズル50は、その伝送ライン60から送り込まれたCOレーザを出射する役割を担っている。これらレーザノズル50および伝送ライン60は、本発明にいう、それぞれヘッドおよび伝送ラインの各一例に相当し、それらレーザノズル50と伝送ライン60とを合わせたものが、本発明にいうプローブの一例に相当する。
ここでは、レーザノズル50を可撓性パイプ20内に導入し、伝送ライン繰出装置70により伝送ライン60を繰り出す。すると、レーザノズル50は、可撓性パイプ20に案内されながら原子炉格納容器10内に送り込まれる。
ここで、レーザノズル50には、撮像センサ30と分光センサ80が、レーザノズル50と同じ向きに向けて取り付けられている。このため、レーザノズル50が可撓性パイプ20内に送り込まれると、撮像センサ30および分光センサ80も一緒に送り込まれる。撮像センサ30および分光センサ80には、パソコン40にまで延びるケーブル31,81が接続されている。
図4は、COレーザを伝送する伝送ラインの構造を示した模式図である。
この伝送ライン60には、外筒61が備えられており、この外筒61には曲がり部61aが設けられている。この曲がり部61aは、この外筒61をどの向きにも曲げることができる構造となっている。
外筒61の中にはレーザ伝送管62が配置され、支持部材63に支持されている。ここには、レーザ伝送管62が2本示されており、それら2本のレーザ伝送管62は、曲がり部61aで終端している。そしてこれら2本のレーザ伝送管62の端部どうしの間には、1本のレーザ伝送管62から出射されたレーザを反射してもう1本のレーザ伝送管に入射する、2つの反射ミラーからなる結合光学系64が備えられている。これにより、外筒61の曲がり部61aおよび結合光学系64からなる可撓性ジョイントが構成され、図4(B),(C)ように自在に曲げることができ、かつ曲げた状態においても1本のレーザ伝送管62からもう1本のレーザ伝送管62へとレーザを伝送することが可能となっている。
図3に示す伝送ライン60は、図4に示すような、外筒61に所定のピッチで曲がり部61aが設けられ、レーザ伝送管62と結合光学系64が交互に配置された構造の伝送ラインである。
図5は、レーザノズルを、格納容器内の燃料デブリ近傍に設置した状態を示した図である。
レーザノズル50を可撓性パイプ20に案内させながら原子炉格納容器10内の燃料デブリ12の近傍に設置し、伝送ライン60の後端にCOレーザ発振器90を取り付ける。また、レーザノズル50に固定されている撮像センサ30、分光センサ80、およびパソコン40も準備を完了させる。
図6は、燃料デブリを除去している様子を示した模式図である。
図5を参照して説明したようにして準備が整うと、COレーザ発振器90を作動させ、COレーザを伝送ライン60に送り込む。伝送ライン60に送り込まれたCOレーザは、図4を参照して説明したようにしてレーザ伝送管62をリレーしてレーザノズル50に送り込まれ、そのレーザノズル50により燃料デブリ12に向けて照射される。レーザノズル50から燃料デブリ12に向けて照射されたCOレーザ51は、その途中の水11に吸収されて水11を急速に蒸発させ、気泡18を盛んに産生しながら燃料デブリ12に向かう。水11に吸収されずに燃料デブリ12に到達したCOレーザ51は、そのエネルギーで燃料デブリ12を粉砕して燃料デブリ12の微細紛15を生成する。原子炉格納容器10内には、給水弁13を介して給水され、原子炉格納容器10から排水弁14を介して排水される。この排水には、燃料デブリ12の微細紛15が大量に混入しており、その微細紛15は、排水弁14の下流側に設置された燃料デブリ回収装置(不図示)により回収される。ここで、レーザノズル50には、分光センサ80が固定されている。レーザノズル50からのCOレーザ51が燃料デブリ12に照射されると、その燃料デブリ12から、その燃料デブリ12の組成に応じた波長のプラズマ光が発光する。このプラズマ光を捉えれば、その燃料デブリ12の組成を知ることができる。この組成分析のためのプラズマ光は、赤外域から紫外域に至る、2.0μm以下の波長領域の光であり、水への吸収率が低く水中、特に泥水中で乱反射するため、ここで例示しているような燃料デブリ12が堆積した原子炉格納容器10のようなコントロール不能な環境下では分光センサ80にそのプラズマ光が到達しないものと考えるのが一般的であった。しかしながら、COレーザのように2.0μm以上の長波長レーザの場合、レーザエネルギーが水に激しく吸収されて盛んに気泡を生成する。このため、燃料デブリ12からのプラズマ光は、その反射経路中のかなりの長いパスが気泡中を通ることになり、乱反射が大幅に抑えられ、分光センサ80に到達する。本実施形態ではこれを利用し、分光分析により今から排出される燃料デブリ12の微細紛15の成分を予め知り、今から排出される燃料デブリ12の微細紛15の主要成分に応じて排出経路が切り替えられ、あるいは燃料デブリの微細紛15を回収するためのフィルタ等がその主要成分を効率的に回収することが可能なフィルタ等に切り替えられる。
図7は、分光分析実験の模式図である。ここでは、分かり易さのため、上述の図1〜図6と共通する要素には、同一の符号を付して示してある。
ここでは、混濁した水11中に花崗岩191、安山岩192および玄武岩193という3種類の積み重ね、図6に示す系と同様の系によりその積み重ねた岩石19にCOレーザ51を照射し、その照射により発光したプラズマ光52を分光センサ80で捉えた。COレーザ51は、水中に吸収されて盛んに気泡18を生成しながら岩石19に照射される。岩石19は、COレーザ51の照射により、そのCOレーザ51の照射箇所が抉られ、花崗岩191、安山岩192および玄武岩193の順にCOレーザ51が照射されていく。
図8は、分光分析結果を示した図である。図8(A),(B),(C)は、それぞれ花崗岩、安山岩、玄武岩の分光分析結果である。この図8の分析結果によればそれぞれの岩石に特徴的な波長ピークの存在/不存在が明確にあらわれている。
上記の実施形態では、可撓性パイプ20をレーザノズル50を設置する際の案内用として利用しているが、以下、原子炉格納容器10を例にして、その可撓性パイプ20の他の利用法について紹介する。
図9は、上述の実施形態のようにして敷設した可撓性パイプの他の利用法を示した模式図である。
図9(A)は、可撓性パイプ20内に水噴射ノズル100を先頭にしてホース101を差し込み、ポンプ102で原子炉格納容器10内に水を送り込んでいる様子を示した図である。このように、可撓性パイプ20を使って水噴射ノズル100を燃料デブリ12の近傍に設置し、水噴射により燃料デブリ12の上に積った汚泥等の堆積物17を水で飛ばして燃料デブリ12を洗浄することができる。
図9(B)は、可撓性パイプ20内に軸流ポンプ110を先頭にしてホース111を差し込み、軸流ポンプ110で原子炉格納容器10内の泥水を汲み出している様子を示した図である。
例えば図9(A)のようにして水噴射により飛ばした堆積物17が図9(B)にようにして汲み出され、そのホース111の後端に接続された処理システム112でその堆積物17が処理される。
前述の実施形態では、図6に示すように給水弁13および排水弁14を備え、原子炉格納容器10への給水系統や原子炉格納容器10からの排水系統が健在であることを想定しているが、給水系統や排水系統に不具合がある場合、燃料デブリ12にCOレーザを照射して生成した微細紛15を、図9(A)のようにして水中に浮遊させ、図9(B)のようにして汲み出してもよい。
図9(C)は、可撓性パイプ20内にセメント噴射ノズル120を先頭にしてホース121を差し込み、セメンチングポンプ122で原子炉格納容器10内にセメント123を送り込んでる様子を示した図である。
原子炉格納容器10内の燃料デブリ12を図6に示すように除去しても燃料デブリ12を原子炉格納容器10から完全に除去し尽くすのは難しいことも考えられる。そこで、原子炉格納容器10内に残留燃料デブリ12’が残った場合、その残留燃料デブリ12’をセメントで覆うことが有効な対策の1つと考えられる。このような場面においても可撓性パイプ20を利用し、図9(C)に示すようにして残留燃料デブリ12’をセメント123で覆うことができる。
尚、ここでは、原子炉格納容器10内の燃料デブリ12の加工、破砕の方法およびその除去方法を例に挙げて説明したが、本発明は原子炉格納容器10内の燃料デブリ12以外を加工、除去対象とする場合にも適用可能である。本発明は特に、アクセス困難な対象物か堆積した閉鎖空間内の対象物を加工、除去する場合に好適である。
また、上述の実施形態では、COレーザを用いて加工、除去する例について説明したが、本発明は、必ずしもCOレーザを用いることに限定されるものではなく、波長2.0μm以上の各種のレーザを用いることができる。さらには、本発明では、レーザではなく機械式ビットやドリル等、他の加工、破砕手段を用いてもよい。
10 原子炉格納容器
11 水
12,12’ 燃料デブリ
13 給水弁
14 排水弁
15 微細紛
17 堆積物
18 気泡
19 岩石
20 可撓性パイプ
20a 先端部
21 パイプ繰出装置
30 撮像センサ
31,81 ケーブル
40 パーソナルコンピュータ
50 レーザノズル
51 COレーザ
52 プラズマ光
60 伝送ライン
61 外筒
61a 曲がり部
62 レーザ伝送管
64 結合光学系
70 伝送ライン繰出装置
80 分光センサ
90 COレーザ発振器
100 水噴射ノズル
102 ポンプ
110 軸流ポンプ
111 ホース
112 処理システム
120 セメント噴射ノズル
122 セメンチングポンプ
123 セメント
191 花崗岩
192 安山岩
193 玄武岩

Claims (7)

  1. 加工対象物が堆積した閉鎖空間の外部から、該閉鎖空間内であって該加工対象物近傍まで可撓性ガイドパイプを敷設し、
    前記加工対象物に加工用のエネルギーを与えるヘッドと、該エネルギーを該ヘッドに伝送する可撓性の伝送ラインとを有するプローブを備えた加工装置の該プローブを、該ヘッドを先頭にして前記可撓性ガイドパイプ内に導入して、該可撓性ガイドパイプに案内させながら該ヘッドを該加工対象物に該エネルギーを与える位置まで差し込むことを特徴とする加工装置の設置方法。
  2. 除去対象物が堆積し水が溜った閉鎖空間の外部から、該閉鎖空間内であって該除去対象物近傍まで可撓性ガイドパイプを敷設し、
    前記除去対象物に破砕用のエネルギーを与えるヘッドと該エネルギーを該ヘッドに伝送する可撓性の伝送ラインとを有するプローブを、該ヘッドを先頭にして前記可撓性ガイドパイプ内に導入して、該可撓性ガイドパイプに案内させながら該ヘッドを該除去対象物に該エネルギーを与える位置まで差し込み、
    前記プローブに前記エネルギーを投入して前記ヘッドに前記除去対象物を破砕させ、
    前記除去対象物の、前記エネルギーによる破砕物を水流にのせて前記閉鎖空間から流し出すことを特徴とする除去対象物の除去方法。
  3. 前記閉鎖空間が原子炉格納容器であって、前記除去対象物が燃料デブリであることを特徴とする請求項2記載の除去方法。
  4. 前記ヘッドが前記除去対象物に波長2.0μm以上のレーザを照射するヘッドであり、前記伝送ラインが該ヘッドに該レーザを伝送する伝送ラインであることを特徴とする請求項2又は3記載の除去方法。
  5. 前記レーザがCOレーザであることを特徴とする請求項4記載の除去方法。
  6. 前記伝送ラインが、レーザが内部を通過する伝送管と、2本の伝送管どうしの間に配置され1本の伝送管から出射したレーザを反射してもう1本の伝送管に入射する可撓性ジョイントとを交互に備えた伝送ラインであることを特徴とする請求項5記載の除去方法。
  7. 前記ヘッドが、前記除去対象物に機械的エネルギーを加えて破砕するヘッドであることを特徴とする請求項2記載の除去方法。
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