JP2015140917A - 配管 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】配管10Aは、内部を液体Lが流通する内管20と、内管20を囲んで外周側に配置され、内管20との間に空気層50を形成する発泡性吸音材30と、発泡性吸音材30を外周側から覆い、発泡性吸音材30を支持する外管40と、備える。
【選択図】図1
Description
この騒音は、各種のプラント等、配管内の流体圧力が高い場合、より顕著になる。
また、特許文献1、2には、内管と中間層との間、または中間層と外管との間に空気層を介在させた構成が開示されている。
そこでなされた本発明の目的は、騒音をさらに低減することのできる配管を提供することである。
ここで、外管の内周面とその内側の発泡性吸音材との界面で反射した振動波は、再び発泡性吸音材を通り、その一部が吸収される。
発泡性吸音材は、樹脂、成形体、軟質シート、アスファルト等の従来の吸音材材料に比較して密度が大幅に小さい。これにより、発泡性吸音材の音響インピーダンスは、従来の吸音材材料よりも小さい。すると、外管と発泡性吸音材との界面において、振動波が効率良く反射される。その結果、外管の内周面とその内側の発泡性吸音材との界面で反射して発泡性吸音材で吸収される振動波量が多くなる。
このように構成することで、内管を透過した振動波を、内周面の外周面と反射材との界面で効率良く反射させることができる。
このように構成することで、内管を透過した振動波を吸音材によって吸収することができる。
図1は、第一実施形態に係る配管の構成を示す断面図である。
図1に示すように、配管10Aは、内部を液体Lが流通する内管20と、内管20の外周側に間隔をあけて設けられた外管40と、を備えている。
外管40の内周面40fには、発泡性吸音材30が設けられている。発泡性吸音材30は、内管20を囲んで外周側に間隔をあけて配置され、内管20との間に空気層50を形成している。換言すれば、外管40は、発泡性吸音材30を外周側から覆い、発泡性吸音材30を支持している。
このようにして、配管10Aは、内周側から外周側に向けて、内管20内部の液体L、内管20、空気層50、発泡性吸音材30、外管40、外管40の外周部の外部雰囲気A、の順で配置される。
発泡性吸音材30は、例えば、発泡ウレタン、発泡ゴム、発泡金属等、多孔質の軟質性材料から形成されている。
ここで、一般に、振動波が二つの物質の界面に到達したとき、二つの物質の音響インピーダンスに大きな差があると、振動波が界面で反射する量が多くなる。内管20を例えば鉄製とした場合、その音響インピーダンスは、46.4×106(kg/m2s)である。空気層50を構成する空気は、428(kg/m2s)である。このような内管20と空気層50とでは、音響インピーダンスには大きな差があり、振動波W4が反射しやすく、振動(音)が外部に漏れにくい。
ここで、発泡性吸音材30は、例えば発泡ウレタン等からなり、通常の吸音材に用いられる樹脂、成形体、軟質シート、アスファルト等の従来の吸音材材料に比較して密度が大幅に小さい。これにより、発泡性吸音材の音響インピーダンスは、従来の吸音材材料よりも小さい。通常の吸音材材料で吸音材を形成した場合には、空気層50との音響インピーダンスの差が大きいため、吸音材と空気層50との界面で振動波W5の反射が起こってしまう。これに対し、この実施形態において、音響インピーダンスが、より小さな発泡性吸音材30を用いることで、空気層50と発泡性吸音材30との界面F3では振動波W5の反射が起こりにくく、発泡性吸音材30で有効に吸収される。
さらに、外管40の内周面40fとその内側の発泡性吸音材30との界面F2では、外管40と発泡性吸音材30との音響インピーダンスの差が大きい。したがって、この界面F2では、振動波W7を効率良く反射させることができる。
発泡性吸音材30は、従来の吸音材材料に比較して音響インピーダンスが小さく、したがって、外管40と発泡性吸音材30との界面F2において、振動波W7が効率良く反射される。その結果、外管40を透過して外部に漏れる振動波W8による騒音を低減することができる。
しかも、界面F2で反射した振動波W7は、発泡性吸音材30を再び通るため、発泡性吸音材30で吸収される振動波量が多くなる。
このようにして、配管10Aにおける騒音をさらに有効に低減することが可能となる。
内管20内に高温の液体Lを流す場合、内管20の外周面20gに吸音材を設けると、内管20内の液体Lの熱によって、吸音材がダメージを受けたり、内管20の外表面から剥がれてしまう可能性がある。これに対し、この実施形態の構成では、発泡性吸音材30は、内管20内の液体Lの熱による影響を受けにくく、耐久性に優れる。
したがって、この実施形態に示すような構成は、特に、高温流体が流れるプラント等の配管に適している。
次に、本発明にかかる配管の第二実施形態について説明する。なお、以下に説明する第二実施形態においては、上記第一実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図2は、第二実施形態に係る配管の構成を示す断面図である。
図2に示すように、この実施形態に係る配管10Bは、上記第一実施形態の構成に加え、内管20の外周面20gに反射材(吸音材)60をさらに備えている。
この反射材60は、内管20に対して音響インピーダンスの差が大きく、かつ内管20内の液体Lによる熱の影響を抑えるため、耐熱性を有した材料で形成するのが好ましい。
また、反射材60は、内管20を透過した振動波W13を吸収する性能を有した材料で形成されているのが好ましい。このような材料としては、例えば、多孔質性の発泡金属、グラスウール等がある。
振動波W15の残部W16は、反射材60を透過し、空気層50を通り、発泡性吸音材30に到達する。発泡性吸音材30では、到達した振動波W16の一部が吸収される。
そして、界面F2に到達した振動波W18の残部W20のみが、外管40を透過し外周側の外部雰囲気Aに到達する。
さらに、界面F11で反射した振動波W14により、内管20内の振動波W11を打ち消し、さらに騒音を低減することもできる。
このようにして、配管10Bにおける騒音をさらに有効に低減することが可能となる。
なお、本発明の配管は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
上記第二実施形態において、反射材60が、吸音材としての機能を兼ね備える構成としたが、これに限らない。反射材60を、吸音材としての機能を有さずに振動波を反射する反射材のみの機能を有する材料で形成しても良い。また、反射材60に代えて、反射材としての機能を有さず、吸音材を設けても良い。
また、配管10A,10Bの用途については、何ら限定するものでは無い。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
20 内管
20f 内周面
20g 外周面
30 発泡性吸音材
40 外管
40f 内周面
50 空気層
60 反射材(吸音材)
L 液体
Claims (3)
- 内部を液体が流通する内管と、
前記内管を囲んで外周側に配置され、前記内管との間に空気層を形成する発泡性吸音材と、
前記発泡性吸音材を外周側から覆い、前記発泡性吸音材を支持する外管と、を備える配管。 - 前記内管の内部から前記内管を透過した振動波を反射する反射体を、前記内管の外周面と前記空気層との間にさらに備える請求項1に記載の配管。
- 前記内管の内部から前記内管を透過した振動波を吸収する吸音材を、前記内管の外周面と前記空気層との間にさらに備える請求項1または請求項2に記載の配管。
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