JP2015140848A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの増大を回避しつつ、振動入力時における車体等の外部部材との干渉をより確実に防止できる、防振装置を提供する。
【解決手段】この発明の防振装置は、振動発生部及び振動受部のいずれか一方に連結される外筒9と、外筒の内周側に配置され、振動発生部及び振動受部のいずれか他方に連結される、内筒11と、内筒と外筒との間に設けられた中間弾性体50と、中間弾性体から内筒の軸方向外側に向けて突出するように中間弾性体に設けられ、振動入力時の中間弾性体の変形により外筒の端縁の少なくとも一部を覆うことができる、弾性ストッパ部40〜42と、を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば自動車等に用いられる防振装置に関するものである。
従来の車両用の防振装置として、例えば図6に示すようなものがある。図6の防振装置201は、車体300に取り付けられる第1ブッシュ210と、エンジン(図示せず)に取り付けられる第2ブッシュ220と、第1ブッシュ210及び第2ブッシュ220どうしを連結する連結ロッド230とを備えている。第1ブッシュ210は、車体300に連結される内筒211と、連結ロッド230に連結された外筒219と、内筒211と外筒219とを接続する本体弾性体214と、外筒219に固定されたストッパ弾性体215、216とを有している。
図の例において、車両の急発進時やクイッククラッチ時等でエンジンが上下方向(図のZ軸方向)に振動すると、第1ブッシュ210の外筒212は第2ブッシュ220側を中心として(図の例ではXZ平面内を)回動されて、防振装置1が略振り子状の運動をすることとなる。そして、このときに、外筒219の端縁219aが車体300と干渉して、金属音を発生させることがある。
このような防振装置への振動入力時における、外筒219と車体300との干渉を抑制するためには、外筒219の端縁219aを第1ブッシュ210とは別体のゴム板で覆う手法が考えられる。また、特許文献1で提案されるように、第1ブッシュ210のゴム弾性体の軸方向両側面に、外筒212の軸方向両端より外側に突出したゴム突起部を設ける手法などが、考えられる。
特開2005-188575号公報
しかしながら、外筒219の端縁219aを別体のゴム板で覆う手法では、コストが増大するという問題がある。一方、ゴム突起部を設ける手法では、大振動の入力時や防振装置が左右方向にこじれて動く場合等に、ゴム突起部が外筒219の車体300へ向かう変位を抑制しきれずに、外筒219と車体300との干渉が生じるおそれがある。
この発明は、上述した課題を解決するためのものであり、コストの増大を回避しつつ、振動入力時における車体等の外部部材との干渉を確実に防止できる、防振装置を提供することを目的とするものである。
この発明の防振装置は、振動発生部及び振動受部のいずれか一方に連結される外筒と、前記外筒の内周側に配置され、前記振動発生部及び前記振動受部のいずれか他方に連結される、内筒と、前記内筒と前記外筒との間に設けられた中間弾性体と、前記中間弾性体から前記内筒の軸方向外側に向けて突出するように前記中間弾性体に設けられ、振動入力時の前記中間弾性体の変形により前記外筒の端縁の少なくとも一部を覆うことができる、弾性ストッパ部と、を備えたことを特徴とする。
この発明の防振装置によれば、コストの増大を回避しつつ、振動入力時における外部部材との干渉を確実に防止できる。
この発明の防振装置において、前記弾性ストッパ部は、前記内筒の軸方向外側に向かうにしたがって前記内筒の径方向外側に向けて傾斜する傾斜面を有することが好ましい。これにより、振動入力時に、弾性ストッパ部が、内筒の径方向外側に向けて倒れやすくなるので、外部部材との干渉を十分確実に防止できる。
この発明の防振装置において、前記内筒から前記弾性ストッパ部までの前記径方向の距離は、前記内筒から前記外筒までの前記径方向距離の1/3以上であることが好ましい。これにより、振動入力時に、弾性ストッパ部が、内筒の径方向外側に向けて倒れやすくなるので、外部部材との干渉をさらに確実に防止できる。
この発明の防振装置において、前記中間弾性体は、前記内筒と前記外筒とを接続する本体弾性体と、前記外筒に固定され、前記内筒の径方向で、前記内筒の軸方向に貫通する空洞部を挟んで前記内筒と対向する、前記本体弾性体から独立したストッパ弾性体と、を有し、前記弾性ストッパ部は、前記本体弾性体と前記ストッパ弾性体とにそれぞれ設けられていることが好ましい。これにより、弾性ストッパ部が広い角度範囲にわたって設けられることとなるので、外部部材との干渉をさらに確実に防止できる。
この発明の防振装置は、連結ロッドを介して前記外筒と連結された第2外筒と、前記第2外筒の内周側に配置された第2内筒と、前記第2内筒と前記第2外筒との間に設けられた第2中間弾性体と、をさらに備えていてもよい。これにより、振動発生部と振動受部との間隔が離れていても、防振装置を両者に連結させて、振動発生部から振動受部への振動が伝わるのを防止できる。
この発明に係る防振装置によれば、コストの増大を回避しつつ、振動入力時における外筒と外部部材との干渉を確実に防止できる、防振装置を提供することができる。
この発明の防振装置の一実施形態を示す平面図である。 振動が入力されていない時の図1の第1ブッシュを示す、内筒軸方向に沿うI−I断面図である。 振動が入力された時の図1の第1ブッシュの要部を示す、内筒軸方向に沿うI−I断面図である。 この発明の防振装置の変形例を示す平面図である。 図4の第1ブッシュを示す斜視図である。 従来の防振装置を車体に取り付けた状態で示す、斜視断面図である。
以下に、図面を参照しつつ、この発明に係る防振装置の実施形態を例示説明する。
図1〜図3は、この発明の防振装置の一実施形態を示している。本実施形態の防振装置1は、第1ブッシュ10と、図の例では第1ブッシュ10よりも小径の、第2ブッシュ20と、第1ブッシュ10及び第2ブッシュ20どうしを連結する連結ロッド30とを具えた、車両用のトルクロッドである。
図1に示すように、第1ブッシュ10は、外筒9と、外筒9の内周側に配置された内筒11と、内筒11と外筒9との間に設けられた中間弾性体50とを備えている。
本例では、外筒9が、車両(図示せず)の前後方向に延びる連結ロッド30と第2ブッシュ20とを介して、振動発生部(エンジン等)と連結され、内筒11が、振動受部(本例では車体300)と連結されている。
ただし、外筒9は、連結ロッド30及び第2ブッシュ20を介さずに、直接振動発生部に連結させてもよい。また、内筒11を振動発生部と連結させて、外筒9を振動受部と連結させてもよい。連結ロッド30は、車両の任意の方向に延在させてもよい。
本例において、外筒9は、連結ロッド30に固定された外周側外筒12と、外周側外筒12の内周面に圧入された内周側外筒13とを含んでいる。しかし、外筒9は、内周側外筒13を含まなくてもよい。
なお、本例のように、外筒9が外周側外筒12と内周側外筒13とを含む場合、以下において「外筒9の端縁9a」とは、外筒9全体の内筒軸方向最外縁、即ち、外周側外筒12の内筒軸方向最外縁及び内周側外筒13の内筒軸方向最外縁のうち、いずれか内筒軸方向外側にある縁を指す。
なお、以下の説明では、連結ロッド30の延在方向(本例では、車体に取り付けた際に車両の前後方向となる方向。)を「X軸方向」とし、内筒11の軸方向(以下「内筒軸方向」ともいう。本例では、車体に取り付けた際に車両の上下方向となる方向。)を「Z軸方向」とし、内筒11の径方向(以下「内筒径方向」ともいう。内筒軸方向に直交する方向。)に対して平行な平面内で、X軸方向と直交する方向(本例では、車体に取り付けた際に車両の左右方向となる方向。)を「Y軸方向」とする。
なお、図1及び図2のX−Y−Z軸方向の指示のように、図1は、図2の下方から見た図である。
一方、第2ブッシュ20は、連結ロッド30を介して外筒9と連結された第2外筒22と、第2外筒22の内周側に配置された第2内筒21と、第2内筒21と第2外筒22との間に設けられた第2中間弾性体24と、を備えている。防振装置1が連結ロッド30及び第2ブッシュ20をさらに備えることにより、振動発生部と振動受部との間の間隔が離れていても、振動発生部から振動受部への振動が伝わるのを防止できる。
なお、本例では、第1ブッシュ10の内筒11の軸方向と、第2ブッシュ20の第2内筒21の軸方向とが、互いに平行に延びているが、両者は互いに対して任意の方向に延びていてもよい。
第1ブッシュ10は、中間弾性体50から内筒軸方向外側に向けて突出するように、中間弾性体50に設けられた、1つ以上(図の例では3つ)の弾性ストッパ部40〜42をさらに備えている。図の例では、弾性ストッパ部40〜42は、外周側外筒12及び内周側外筒13よりも内筒軸方向外側に突出している。弾性ストッパ部40〜42は、振動発生部から防振装置1に振動が入力された時に、中間弾性体50の変形によって、外筒9の内筒軸方向の端縁9aの少なくとも一部(図の例では、外周側外筒12及び内周側外筒13の端縁の周方向の一部でかつ内筒径方向の全部)を覆うことができるように形成されている。より具体的には、後に詳述するとおり、弾性ストッパ部40〜42は、内筒軸方向外側に向かうにしたがって内筒径方向外側に向けて傾斜する傾斜面40a〜42aを有しており、これにより、振動入力時に内筒径方向外側に向けて倒れやすくなっている。防振装置1を車体300に取り付けた際に、弾性ストッパ部40〜42により、振動入力時での外筒9と車体300(外部部材)との干渉を防止するようにしている。
中間弾性体50は、内筒11と外筒9(図の例では、より具体的に、内周側外筒13)とを接続する、図の例ではY軸方向両側に一対の、本体弾性体14と、外筒9(図の例では、より具体的に、内周側外筒13)に固定された、図の例ではX軸方向両側の、ストッパ弾性体15、16とを有する。ストッパ弾性体15、16は、内筒軸方向に貫通する、図の例ではX軸方向両側の、空洞部17、18を、内筒径方向でそれぞれ挟んで内筒11と対向する。
図の例では、一対の本体弾性体14は、それぞれの一端が内筒11のY軸方向両側部分に接続されているとともに、X軸方向に第2ブッシュ20から遠ざかるにつれて、互いからY軸方向に遠ざかるように延びて、それぞれの他端が内周側外筒13に接続されている。
本体弾性体14は、振動発生部から防振装置1に、車両の任意方向に振動が入力されると、外筒9の内筒11に対する内筒軸方向及び/又は内筒径方向の変位に応じて弾性変形し、その弾性変形により振動を吸収する。これにより、振動発生部からの振動が車体300に伝達されるのを抑制する。
ストッパ弾性体15、16は、本体弾性体14から独立しており、また、本例ではX軸方向両側で、内周側外筒13から内筒11に向かって突設されている。ここで、ストッパ弾性体15、16が本体弾性体14から「独立」しているとは、すなわち、本体弾性体14とストッパ弾性体15、16とが互いに独立して変形可能であり、本体弾性体14がそれ自体の防振機能上、ストッパ弾性体15、16に影響されない構成をいうものとし、例えば製造上の理由から、図の例のように、本体弾性体14とストッパ弾性体15、16とが、内周側外筒13に固着された薄い弾性体部分を介して繋がって形成されている場合等も含むものとする。
なお、本実施形態では、ストッパ弾性体15、16は、内周側外筒13に、例えば加硫接着等により直接固着(固定)されているが、ストッパ弾性体15、16の少なくとも一方を、別部材を介して内周側外筒13に間接的に固定すること等も可能である。
ストッパ弾性体15、16は、振動発生部から防振装置1に、車両の前後方向に比較的大きな振動が入力されると、外筒9が内筒11に対して内筒径方向(より具体的には、X軸方向)に大きく変位することに伴い、それぞれ交互に内筒11(より具体的には内筒11を覆う薄い弾性体部分)に当たって、ストッパとして機能することとなる。ストッパ弾性体15、16は弾性体で構成されていることから、ストッパ弾性体15、16が内筒11に当たる際の打音を低減できる。
本例では、内筒軸方向の一方側で、一対の本体弾性体14にそれぞれ弾性ストッパ部40、41が設けられているとともに、内筒11に対して第2ブッシュ20とは反対側にあるストッパ弾性体15に、弾性ストッパ部42が設けられている。
また、本例では、図2に示すように、内筒11に対して第2ブッシュ20側にある弾性ストッパ部16の内筒軸方向他方側(図2の上側)に、内筒軸方向に延びるとともに弾性体からなる軸方向ストッパ部43が設けられている。軸方向ストッパ部43は、振動入力時に外筒9が内筒11に対して内筒軸方向他方側に変位される際、内筒軸方向他方側にある車体(図示せず)に当たって、ストッパとして機能する。
上記のように構成された防振装置1において、車両の急発進時やクイッククラッチ時等で、振動発生部が車両の上下方向(Z軸方向)に振動すると、第1ブッシュ10の外筒9が第2ブッシュ20側を中心としてXZ平面内を回動されて、防振装置1は略振り子状の運動をする。この間、外筒9の内筒11に対する内筒軸方向及び内筒径方向(主にX軸方向)の変位に応じて、本体弾性体14及びストッパ弾性体15、16には弾性変形が生じる。例えば、外筒9が、内筒11に対して内筒軸方向一方側(図2の下方側)およびX軸の第2ブッシュ20側(図2の左側)へ変位するとき、まず、本体弾性体14が弾性変形(内筒軸方向でのせん断変形等)し、これにより本体弾性体14に設けられた弾性ストッパ部40、41は、それぞれ内筒径方向外側へと倒れて、外筒9の端縁9a(本例では、外周側外筒12の端縁及び内周側外筒13の端縁)の一部を覆う。その後、外筒9の内筒11に対する上記の変位がさら進行して、図3に示すようにストッパ弾性体15が内筒11に当たると、ストッパ弾性体15も弾性変形(内筒径方向での圧縮、内筒軸方向でのせん断変形及び膨張等)し、これによりストッパ弾性体15に設けられた弾性ストッパ部42は、内筒径方向外側へと倒れて、外筒9の端縁9aの一部を覆う。
このとき、弾性ストッパ部40〜42は、外筒9の端縁9aと車体300との間に位置することとなるので、外筒9と車体300との干渉が防止される。
上記の例では、弾性ストッパ部を本体弾性体14とストッパ弾性体15とにそれぞれ設けているので、例えば弾性ストッパ部を本体弾性体14またはストッパ弾性体15の一方のみに設ける場合に比べて、弾性ストッパ部がより広い角度範囲にわたって設けられることとなるので、様々な方向の振動に対して外筒9と車体300との干渉をさらに確実に防止できる。
このような観点から、弾性ストッパ部は、車体300との頻繁な干渉が予想される、外筒9の端縁9aにおける一部分に沿う、約180度の周方向角度範囲にわたって、断続的又は連続的(本例では断続的)に、中間弾性体50に設けられることが好ましい。
なお、「外筒9の端縁9aのうち車体300との頻繁な干渉が予想される部分」は、防振装置1の車両への取り付け態様に応じて変わるものである。したがって、防振装置1の車両への取り付け態様に依っては、弾性ストッパ部を、他方のストッパ弾性体16に設けるのが好ましい場合や、中間弾性体50の内筒軸方向両側に設けるのが好ましい場合等もあり得る。
本例では、弾性ストッパ部40〜42は、内筒軸方向外側に向かうにしたがって内筒径方向外側に向けて傾斜する傾斜面40a〜42aを有している。これにより、振動入力時に、弾性ストッパ部40〜42が、内筒径方向外側に向けて倒れやすくなるので、外筒9と車体300との干渉を十分確実に防止できる。
また、本例のように、傾斜面40a〜42aが、弾性ストッパ部40〜42の突出先端から内筒径方向内側の部分に配置される場合には、振動入力時により一層内筒径方向外側に向けて倒れやすくなるとともに、中間弾性体50と弾性ストッパ部40〜42とを一体として金型成型する場合に、弾性ストッパ部40〜42に損傷を与えることなく、金型を中間弾性体50及び弾性ストッパ部40〜42から内筒軸方向外側に向けて外すことができる。ただし、弾性ストッパ部40〜42を中間弾性体50とは別体に構成して、両者を接着剤等で固定してもよい。
なお、弾性ストッパ部40〜42の「突出先端」とは、弾性ストッパ部40〜42の内筒軸方向最外部を指す。
本例のように、内筒11の外周面から、弾性ストッパ部40〜42の内筒径方向最内位置までの径方向距離L1は、内筒11の外周面から外筒9の内周面(本例では、内周側外筒13の内周面)までの内筒径方向距離L2の1/3以上であることが好ましい。これにより、振動入力時に、弾性ストッパ部40〜42が、内筒径方向に十分に薄くなって、内筒径方向外側に向けて倒れやすくなるので、外筒9と車体300との干渉をさらに確実に防止できる。
なお、本例の弾性ストッパ部40〜42のように弾性ストッパ部を複数設ける場合、それぞれの弾性ストッパ部の内筒径方向最内位置は、互いに異なっていてもよい。
弾性ストッパ部40〜42の傾斜面40a〜42aの内筒径方向に対する鋭角側の傾斜角度θは、振動入力時における弾性ストッパ部40〜42の内筒径方向外側への倒れやすさを向上させる観点と、弾性ストッパ部40〜42の耐久性保持の観点とから、15〜45度であることが好ましい。
なお、弾性ストッパ部40〜42の傾斜面40a〜42aの傾斜角度θは、互いに同じでも異なっていてもよい。
また、同様の観点から、弾性ストッパ部40〜42の突出先端と、該突出先端に近接する側の外筒9の端縁9aとの、内筒軸方向距離L3が、外筒9の厚さ(本例では、外周側外筒12及び内周側外筒13の厚さの合計)に相当する距離L4の0.5〜2.0倍であることが好ましい。
なお、本明細書で述べた各寸法は、防振装置1に対して外力が作用していない時の値を指すものとする。
弾性ストッパ部は、振動入力時での中間弾性体50の変形により、外筒9の端縁9a(本例では、外周側外筒12の端縁および内周側外筒13の端縁)の少なくとも一部を覆うことができればよい。すなわち、上述した例では、内周側外筒13と外周側外筒12とが略同じ内筒軸方向位置にあるが、仮に例えば内周側外筒13が外周側外筒12よりも内筒軸方向外側に突出している場合、弾性ストッパ部は振動入力時に内周側外筒13の端縁の少なくとも一部を覆うことができれば、内周側外筒13(ひいては外筒9)と外部部材との干渉を防止できる。また、仮に例えば外周側外筒12が内周側外筒13よりも内筒軸方向外側に突出している場合、弾性ストッパ部は振動入力時に外周側外筒12の端縁の少なくとも一部を覆うことができれば、外周側外筒12(ひいては外筒9)と外部部材との干渉を防止できる。
弾性ストッパ部は、振動入力時での中間弾性体50の変形により外筒9の端縁9aの端縁の少なくとも一部を覆うことができる限り、上述したような傾斜面を有するものに限られない。例えば、弾性ストッパ部は、中間弾性体50から内筒軸方向外側に向けて突出するとともに、その突出先端が内筒径方向外側を向くように湾曲又は屈曲して延在するものであっても、振動入力時での中間弾性体50の変形により内筒径方向外側に倒れやすくなるので、好適である。
本実施形態によれば、外筒9の端縁9aを覆うためのゴム板等を別途設けることなく、すなわちコストの増大を回避しつつ、振動発生時における外筒9と車体等の外部部材との干渉を確実に防止できる。
図4及び図5は、上記実施形態の変形例を示している。本変形例は、主に、X軸方向(本例では、車体に取り付けた際に、車両の前後方向ならびに連結ロッド30の延在方向)で内筒11に対して第2ブッシュ20とは反対側にあるストッパ弾性体15の構成と、ストッパ弾性体15に設けられた弾性ストッパ部60〜62の構成とが、上記実施形態と異なる。以下の説明では、上記実施形態と同様の部分の説明を省略する。
ストッパ弾性体15には、内筒軸方向に貫通する空洞部63が形成されており、これにより、上記実施形態のようにストッパ弾性体15を中実にした場合と比べて、ストッパ弾性体15のX軸方向厚さが薄くなるので、X軸方向に弾性変形しやすくなる。これにより、車両が前後方向や上下方向に振動するときに、本体弾性体14がX軸方向でより幅広く変位できるようになるので、本体弾性体14の防振機能を向上させることができる。
ストッパ弾性体15には、内筒軸方向の一方側で、上記実施形態における弾性ストッパ部42の代わりに、3つの弾性ストッパ部60〜62が設けられている。そのうち、一対の弾性ストッパ部60、62は、空洞部63に対してY軸方向両側に配置されており、弾性ストッパ部61は、空洞部63に対してX軸方向の第2ブッシュ20側に配置されている。
一対の弾性ストッパ部60、62は、その突出先端から内筒径方向内側の部分で、内筒軸方向外側に向かうにしたがって内筒径方向外側に向けて傾斜する傾斜面60a、62aを有している。これにより、振動入力時における弾性ストッパ部60、62の内筒径方向外側への倒れやすさを向上させている。
一方、弾性ストッパ部61は、そのような傾斜面を有しておらず、内筒軸方向に沿って延びる直方体状に形成されている。これは、図4の例の弾性ストッパ部61は、X軸方向厚さが十分に薄いため、振動入力時に内筒11からストッパ弾性体15へ内筒径方向外側(主にX軸方向外側)に作用する力による弾性ストッパ部61の変形によって、内筒径方向外側へと変形して、外筒9の端縁9aの一部を覆うことが可能なので、傾斜面を有する必要がないからである。ただし、弾性ストッパ部61の内筒径方向厚さが十分に薄くはない場合、必要に応じて、弾性ストッパ部61に上記のような傾斜面を形成してもよい。
このように構成された防振装置1において、振動入力時に、例えば、外筒9が、内筒11に対してX軸の第2ブッシュ20側(図4の左側)へと変位するとき、まず、本体弾性体14の弾性変形により、本体弾性体14に設けられた弾性ストッパ部40、41が、それぞれ内筒径方向外側へと倒れて、外筒9の端縁9aの一部を覆う。その後、外筒9の内筒11に対する上記の変位は、ストッパ弾性体15が内筒11に当たった後も、ストッパ弾性体15が外筒9(この例では、内周側外筒13(より具体的には内周側外筒13を覆う薄い弾性体部分))に当たるまで、さらに進行する。そして、この間でのストッパ弾性体15の弾性変形により、ストッパ弾性体15に設けられた弾性ストッパ部60〜62は、内筒径方向外側へと倒れて、外筒9の端縁9aの一部を覆う。
このとき、弾性ストッパ部40、41、60〜62は、外筒9の端縁9aと車体300との間に位置することとなるので、外筒9と車体300との干渉が防止される。
1、201:防振装置、 9、219:外筒、 9a、219a:外筒の端縁、 10、210:第1ブッシュ、 11、211:内筒、 12:外周側外筒(外筒)、 13:内周側外筒(外筒)、 14、214:本体弾性体、 15、16、215、216:ストッパ弾性体、 17、18、63:空洞部、 20、220:第2ブッシュ、 21:第2内筒、 22:第2外筒、 24:第2本体弾性体、 30、230:連結ロッド、 40〜42、60〜62:弾性ストッパ部、 40a、41a、42a、60a、62a:傾斜面、 43:軸方向ストッパ部、 50:中間弾性体、 300:車体

Claims (5)

  1. 振動発生部及び振動受部のいずれか一方に連結される外筒と、
    前記外筒の内周側に配置され、前記振動発生部及び前記振動受部のいずれか他方に連結される、内筒と、
    前記内筒と前記外筒との間に設けられた中間弾性体と、
    前記中間弾性体から前記内筒の軸方向外側に向けて突出するように前記中間弾性体に設けられ、振動入力時の前記中間弾性体の変形により前記外筒の端縁の少なくとも一部を覆うことができる、弾性ストッパ部と、
    を備えたことを特徴とする、防振装置。
  2. 前記弾性ストッパ部は、前記内筒の軸方向外側に向かうにしたがって前記内筒の径方向外側に向けて傾斜する傾斜面を有する、請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記内筒から前記弾性ストッパ部までの前記径方向の距離は、前記内筒から前記外筒までの前記径方向の距離の1/3以上である、請求項1又は2に記載の防振装置。
  4. 前記中間弾性体は、
    前記内筒と前記外筒とを接続する本体弾性体と、
    前記外筒に固定され、前記内筒の径方向で、前記内筒の軸方向に貫通する空洞部を挟んで前記内筒と対向する、前記本体弾性体から独立したストッパ弾性体と、
    を有し、
    前記弾性ストッパ部は、前記本体弾性体と前記ストッパ弾性体とにそれぞれ設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の防振装置。
  5. 連結ロッドを介して前記外筒と連結された第2外筒と、
    前記第2外筒の内周側に配置された第2内筒と、
    前記第2内筒と前記第2外筒との間に設けられた第2中間弾性体と、
    をさらに備えている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の防振装置。
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