JP2015140721A - シロッコファン - Google Patents

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山下 哲也
Tetsuya Yamashita
哲也 山下
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Abstract

【課題】ファンロータの回転軸に平行な幅方向の縮小と送風量の確保とが容易なシロッコファンを提供する。【解決手段】ファンロータ25には、シロッコファン20のスクロールケーシング24の右側ファン吸込口21及び左側ファン吸込口22からそれぞれ空気を吸い込むための右側ロータ吸込口71及び左側ロータ吸込口72が形成されている。アウターロータ型モータ26は、右側ロータ吸込口71を含む第1平面PL1及び左側ロータ吸込口72を含む第2平面PL2よりもファンロータ25の内部空間S1の奥側に配置されている。アウターロータ型モータ26は、スクロールケーシング24に対して動かないように固定されているモータステータ40及びファンロータ25に固定されているマグネットロータ50を有し、マグネットロータ50がモータステータ40の周りで回転する。【選択図】図4

Description

本発明は、シロッコファンに関する。
従来から、加湿装置などの空気調和装置において、多くの送風量を確保するために左右両側から吸い込む両吸い込み型のシロッコファンがしばしば使用される。例えば、特許文献1(実開平6−40745号公報)に記載されているシロッコファンは、両軸型モータが2つのファンロータの間に配置されて両吸い込み型となっている。しかし、このように2つのファンロータが両軸型モータの両側に配置されると、シロッコファンは、必然的に2つのファンロータの幅にさらに両軸型モータの幅を加えた幅よりも大きな幅を持つものとならざるを得ない。
そこで、幅を縮めて両吸い込み型を実現するために、従来から、特許文献2(特許第5194734号公報)に記載されているように、ファンロータの一方の吸込口に駆動モータが掛かる様な状態で配置し、駆動モータがファンロータと重なる部分だけ、シロッコファンの幅を狭めることが行なわれている。
しかしながら、特許文献2に記載されているシロッコファンでは、ファンロータに吸い込まれる気流に対して駆動モータが大きな抵抗を発生させることになり、送風量を確保するには不利な構成となっている。一方、特許文献1に記載されているシロッコファンでは、送風量の確保が容易になる反面、シロッコファンの全幅が拡大する傾向にある。
そこで、本発明の課題は、ファンロータの回転軸に平行な幅方向の縮小と送風量の確保とが容易なシロッコファンを提供することである。
本発明の第1観点に係るシロッコファンは、両側に第1吸込口及び第2吸込口が形成されているファンケーシングと、第1吸込口及び第2吸込口からそれぞれ空気を吸い込むための第1ロータ吸込口及び第2ロータ吸込口が形成されているファンロータと、第1ロータ吸込口を含む第1平面及び第2ロータ吸込口を含む第2平面よりもファンロータの内部空間の奥側に配置され、ファンケーシングに対して動かないように固定されているモータステータ及びファンロータに固定されているマグネットロータを有し、マグネットロータがモータステータの周りで回転するアウターロータ型モータとを備える。
第1観点のシロッコファンでは、ファンロータに固定されているマグネットロータを有するアウターロータ型モータが第1ロータ吸込口を含む第1平面及び第2ロータ吸込口を含む第2平面よりもファンロータの内部空間の奥側に配置されているので、第1ロータ吸込口及び第2ロータ吸込口から吸い込まれる気流に対してアウターロータ型モータによって吸い込み面積が小さくならない。それにより、シロッコファンの両側の吸い込み面積を大きく確保でき、シロッコファンの送風量の確保が容易になる。また、アウターロータ型モータをファンロータの外に配置しなくなったことにより、ファンロータの回転軸に平行な幅方向においてシロッコファンの全幅を短縮することができる。
本発明の第2観点に係るシロッコファンは、第1観点のシロッコファンであって、アウターロータ型モータは、モータステータが第1ロータ吸込口から吸い込まれる空気を周方向外側に導く板状ステータ外面を有する、ものである。
第2観点のシロッコファンでは、板状ステータ外面が第1ロータ吸込口から吸い込まれる空気を周方向外側に導くので、多くの空気が板状ステータ外面に当たって板状ステータ外面から多くの熱が奪われる。
本発明の第3観点に係るシロッコファンは、第1観点又は第2観点のシロッコファンであって、アウターロータ型モータは、マグネットロータが第2ロータ吸込口から吸い込まれる空気を周方向外側に導く板状ロータ外面を有する、ものである。
第3観点のシロッコファンでは、板状ロータ外面が第2ロータ吸込口から吸い込まれる空気を周方向外側に導くので、多くの空気が板状ロータ外面に当たって板状ロータ外面から多くの熱が奪われる。
本発明の第4観点に係るシロッコファンは、第1観点から第3観点のいずれかのシロッコファンであって、ファンケーシングは、第1吸込口に形成されているベルマウス及びベルマウスからアウターロータ型モータに向かって延びている3つの棒状の三点支持部材を有し、アウターロータ型モータは、モータステータが3つの三点支持部材に固定されている、ものである。
第4観点のシロッコファンでは、ベルマウスからアウターロータ型モータに向かって延びている3つの三点支持部材にモータステータを支持することで、アウターロータ型モータの軸心を適切な位置に固定することができる。また、3つの三点支持部材が棒状であることから、第1ロータ吸込口の吸い込み面積の減少を抑えることができ、かつ丈夫な三点支持を行うことができる。
本発明の第5観点に係るシロッコファンは、第1観点から第4観点のいずれかのシロッコファンであって、アウターロータ型モータは、ファンロータの第1ロータ吸込口及び第2ロータ吸込口のうちの少なくとも一方の中心を通る、ファンケーシングに対して動かないように固定されている棒状の中心支持部材によってモータステータが支持されている、ものである。
第5観点のシロッコファンでは、ファンロータの第1ロータ吸込口及び/又は第2ロータ吸込口の中心を通る棒状の中心支持部材でモータステータを支持することで、ファンロータの軸心を適切な位置に固定することができる。
本発明の第1観点に係るシロッコファンでは、ファンロータの回転軸に平行な幅方向の縮小と送風量の確保とが容易になる。
本発明の第2観点に係るシロッコファンでは、板状ステータ外面によってアウターロータ型モータの冷却効果が向上する。
本発明の第3観点に係るシロッコファンでは、板状ロータ外面によってアウターロータ型モータの冷却効果が向上する。
本発明の第4観点に係るシロッコファンでは、吸い込み面積を確保しながら丈夫で振動の発生の少ない支持が行い易くなる。
本発明の第5観点に係るシロッコファンでは、振動の発生を抑制することができる。
実施形態に係る加湿機能付き空気清浄機の外観斜視図。 図1の空気清浄機のI−I線断面図。 図1に示されているシロッコファンの部分破断斜視図。 図1のシロッコファンの断面図。 従来のシロッコファンの部分破断斜視図。 図1の空気清浄機の制御系統を説明するためのブロック図。
(1)空気清浄機の概要
以下、本発明の一実施形態に係るシロッコファンが用いられている空気清浄機を例に挙げて説明する。図1は、一実施形態に係る空気清浄機の斜視図であり、図2は、図1のI−I線断面である。この明細書においては、空気清浄機10についての上下方向、前後方向及び左右方向が、図1及び図2において図中に矢印で示されている方向であるものとして説明する。空気清浄機10は、本体ケーシング11、プレフィルタ12、シロッコファン20、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタなどの集塵フィルタ14、脱臭フィルタ15及び加湿装置13を備えている。
本体ケーシング11は、形状が直方体状であり、前面11F、後面11B、右側面11R、左側面11L、底面11U及び上面11Tを持っている。本体ケーシング11の右側面11R、左側面11L及び後面11Bはプラスチック製であって一体的に成形されている。
本体ケーシング11の内部は、下から順に、送風室R1,空気清浄室R2及び加湿室R3に分けられる。送風室R1には、プレフィルタ12及びシロッコファン20が収納されている。空気清浄室R2には、集塵フィルタ14及び脱臭フィルタ15が収納されている。また、加湿室R3には、加湿装置13が収納されている。さらに、本体ケーシング11の内部には、制御装置90(図9参照)が収納されている。送風室R1のシロッコファン20から吹出された空気は、空気清浄室R2の集塵フィルタ14及び脱臭フィルタ15を通過する。そして、集塵フィルタ14及び脱臭フィルタ15を通過した空気は、空気清浄室R2と加湿室R3との間の開口部11gを通って加湿室R3に入る。本体ケーシング11の前面11Fには開閉扉16が設けられており、開閉扉16を開くと、送風室R1,空気清浄室R2及び加湿室R3の前面11Fの側を開くことができる。
本体ケーシング11には、空気清浄機10が室内空気を吸い込むために、下方の右側面11R及び左側面11Lに右側吸込口11a及び左側吸込口11bがそれぞれ設けられている。また、空気清浄機10が本体ケーシング11の内部で清浄化し、さらには必要に応じて加湿した空気を吹出すために、本体ケーシング11の上面の前方側に吹出口11cが設けられている。そして、本体ケーシング11の右側吸込口11a及び左側吸込口11bをそれぞれ覆うように、本体ケーシング11の左右側面の内側には、例えば薄くて柔らかい樹脂製のネットで形成されるプレフィルタ12が1枚ずつ取り付けられている。
本体ケーシング11の底面11Uには、両側吸い込み式のシロッコファン20が設置されている。シロッコファン20の2つの右側ファン吸込口21及び左側ファン吸込口22(図4参照)は、それぞれ1枚のプレフィルタ12を挟んで本体ケーシング11の右側吸込口11a及び左側吸込口11bに対面している。シロッコファン20が駆動されると、右側吸込口11a及び左側吸込口11bの両方から本体ケーシング11の内部に室内空気が吸い込まれ、その際にプレフィルタ12によって比較的大きな塵埃が取り除かれる。プレフィルタ12のよって塵埃が取り除かれた室内空気は、シロッコファン20の右側ファン吸込口21及び左側ファン吸込口22から吸い込まれてシロッコファン20の上方にあるファン吹出口23から吹出される。
シロッコファン20の上方には、集塵フィルタ14が配置され、集塵フィルタ14の上方にはさらに脱臭フィルタ15が配置されている。このような構成によって、シロッコファン20のファン吹出口23から上方に向かって吹出される空気流は、集塵フィルタ14及び脱臭フィルタ15を順に通過する。集塵フィルタ14及び脱臭フィルタ15を通過する空気流からは、プレフィルタ12を通過した比較的小さな塵埃が集塵フィルタ14で取り除かれ、臭いの元になる化学物質が脱臭フィルタ15で取り除かれる。
脱臭フィルタ15の上方には、加湿装置13が配置されている。脱臭フィルタ15を通過した空気流は、加湿装置13と通って本体ケーシング11の吹出口11cから室内に向けて吹出される。加湿装置13は、加湿機能は発揮する状態と、加湿機能を停止する状態とを切り替えられるように構成されている。そのため、加湿装置13が加湿機能を発揮している状態のときに吹出口11cから吹出される空気は、加湿装置13によって加湿されるので、清浄化と加湿の両方の処理を受けた調和空気である。一方、加湿装置13が加湿機能を停止している状態のときに吹出口11cから吹出される空気は、加湿装置13からの加湿を受けないので、清浄化の処理のみを受けた調和空気である。図6に示されているように、加湿装置13では、制御装置90によってモータ131が制御されており、モータ131が制御することによって駆動ギア136の回転が制御されている。図2に示されているように、駆動ギア136によって水車135が回転して、加湿フィルタ134に水を供給する。制御装置90が駆動ギア136の回転を止めると、加湿フィルタ134への水の供給が停止して加湿機能が停止する。一方、制御装置90が駆動ギア136を回転させると、加湿フィルタ134への水の供給が継続されて加湿機能が発揮される。
また、制御装置90は、シロッコファン20のオンオフだけでなく、アウターロータ型モータ26の回転数を制御することができる。この制御装置90がアウターロータ型モータ26の回転数を変更することによって、シロッコファン20の送風量を変更することができる。
(2)シロッコファン20の構成
図3は、図1及び図2に示されているシロッコファン20の一部破断斜視図である。また、図4は、シロッコファン20の回転軸を通って上下に延びる平面で切断したシロッコファン20の断面図である。シロッコファン20は、スクロールケーシング24、ファンロータ25及びアウターロータ型モータ26を備えている。
スクロールケーシング24は例えば金属や合成樹脂などを用いて形成されている。シロッコファン20の右側ファン吸込口21はスクロールケーシング24の右側ベルマウス31によって形成され、左側ファン吸込口22はスクロールケーシング24の左側ベルマウス32によって形成されている。スクロールケーシング24の右側ベルマウス31の開口部31aと左側ベルマウス32の開口部32aは、側面視において、同一軸線SL上に中心を持つ円形の形状を呈する。この軸線SLは左右方向に延びている。
左側ベルマウス32には、上下に延びる細長い板状の金属製の支持棒33が嵌め込まれて固定されている。支持棒33は、軸線SLに対して垂直に配置され、水平に切断したときの断面が、左右方向に長い矩形状の形状である。図3に記載されて図4では記載が省略されている支持棒33の中央の軸線SL上には、軸線SLに沿って左右に延びる中心支持部材34が形成されている。中心支持部材34は、左側ベルマウス32に近い側で比較的大きな直径を持ち、左側ベルマウス32から遠い側で比較的小さな直径を持つ円柱状の金属棒で形成されている。中心支持部材34の直径が大きい方が固定部34aであり、直径が小さい方が支持部34bである。固定部34aが支持棒33に固定され、支持部34bがアウターロータ型モータ26のモータステータ40を支持する。モータステータ40を支持するために、支持部34bは、ファンロータ25の左右方向の中央を超えて延びている。
モータステータ40は、略中空円筒状の形状を持ち、モータステータ40の中心軸が軸線SLに一致するように配置されている。モータステータ40の中心軸に一致するように中心支持部材34の支持部34bが固定されている。その結果、モータステータ40は、スクロールケーシング24に対して動かないように固定されている。モータステータ40は、スクロールケーシング24の右側ファン吸込口21に対面する円板状ステータ外面41を有している。
モータステータ40の円板状ステータ外面41は、3本の三点支持部材35a,35b,35c(図2参照)の一方の端に固定されている。3本の三点支持部材35a,35b,35cの他方の端は、右側ベルマウス31に固定されている。3本の三点支持部材35a,35b,35cのうちの隣接する2本は、軸線SLの周りに120度の角度をもって配置されている。つまり、3本の三点支持部材35a,35b,35cは、軸線SLの周りに回転対称に配置されている。これら3本の三点支持部材35a,35b,35cの長さが同じに揃えられかつ円板状ステータ外面41が平面であるため、円板状ステータ外面41を右側ベルマウス31に平行にかつモータステータ40の中心軸を軸線SLに一致させて取り付けることが容易になる。モータステータ40は、円板状ステータ外面41に形成されたステータ本体部42を有している。モータステータ40には、モータステータ40のステータ本体部42の外周側を覆うロータ本体部52を持つマグネットロータ50が回転可能に取り付けられている。マグネットロータ50の内側側部に永久磁石が取り付けられている。
マグネットロータ50は、ロータ本体部52の左端に円板状ロータ外面51を有している。そして、マグネットロータ50は、円板状ロータ外面51の外周側に、ファンロータ25に接続される外側側部53を有している。このような構造になっていることから、マグネットロータ50がモータステータ40の周りで回転することで、ファンロータ25がスクロールケーシング24の中で回転する。このように、アウターロータ型モータ26は、モータステータ40とマグネットロータ50とのよって構成されている。
アウターロータ型モータ26によって回転駆動されるファンロータ25は、右側ファンロータ部61と左側ファンロータ部62が接続された構造を有している。右側ファンロータ部61と左側ファンロータ部62は、それぞれ内側リング部材61a,62aと外側リング部材61b,62bと複数の羽根61c,62cとからなる。これら右側ファンロータ部61と左側ファンロータ部62の複数の羽根61c,62cの長さは互いに等しい。これらの複数の羽根61c,62cがそれぞれ内側リング部材61a,62aと外側リング部材61b,62bの間に軸線SLに平行になるように配置されているので、従って右側ファンロータ部61と左側ファンロータ部62の幅(左右方向の長さ)が等しいものとなっている。そして、右側ファンロータ部61の内側リング部材61aと左側ファンロータ部62の内側リング部材62aとを接合することでファンロータ25が形成される。このような構造のファンロータ25では、外側リング部材61b,62bの間が内部空間S1であり、外側リング部材61b,62bがそれぞれファンロータ25の右側ロータ吸込口71及び左側ロータ吸込口72を構成する。これらファンロータ25の右側ロータ吸込口71及び左側ロータ吸込口72から見ると、互いに接続されている内側リング部材61a,62aが内部空間S1の奥まったところになる。具体的にはマグネットロータ50の外側側部53がファンロータ25の内側リング部材61a,62aに接続されるので、アウターロータ型モータ26は、右側ロータ吸込口71を含む第1平面PL1及び左側ロータ吸込口72を含む第2平面PL2よりもファンロータ25の内部空間S1の奥側に配置されているということになる。
(3)シロッコファン20の動作
アウターロータ型モータ26が駆動されると、モータステータ40が中心支持部材34及び三点支持部材35a,35b,35cによってスクロールケーシング24に固定されているので、図2に記載されているように右側から見ると、マグネットロータ50が時計回りに回転する。このマグネットロータ50にファンロータ25が固定されているので、ファンロータ25も、右側から見て時計回りに回転する。ファンロータ25が時計回りに回転することによって、図2に二点鎖線で示されているように、シロッコファン20のファン吹出口23から上方に向かう気流が発生する。回転するファンロータ25は空気を遠心方向に吹き出して回転軸周りの圧力が低下し、空気はファンロータ25の左右両側に位置するシロッコファン20の右側ロータ吸込口71及び左側ロータ吸込口72に吸い込まれる。その結果、右側ファン吸込口21及び左側ファン吸込口22からシロッコファン20のファン吹出口23に向かう空気の流れA1が発生する(図4参照)。制御装置90は、設定に応じてシロッコファン20のファンロータ132の回転数を制御し、送風する空気の量を調節する。
ファン吹出口23から吹出される気流は、図4に示されているように、ファンロータ25の右側ロータ吸込口71(右側ファン吸込口21)及び左側ロータ吸込口72(左側ファン吸込口22)から同時に吸い込まれる。これら右側ロータ吸込口71及び左側ロータ吸込口72から吸い込まれた空気は、それぞれ円板状ステータ外面41及び円板状ロータ外面51に沿って周方向外側に導かれる。
アウターロータ型モータ26が駆動されるときには、アウターロータ型モータ26が発熱するが、アウターロータ型モータ26で発生した熱の多くは、円板状ステータ外面41及び円板状ロータ外面51によって吸い込まれる空気に逃がされる。このように、円板状ステータ外面41及び円板状ロータ外面51によってアウターロータ型モータ26の空冷が行なわれるので、アウターロータ型モータ26の温度上昇が抑制される。
(4)特徴
(4−1)
以上説明したように、シロッコファン20のスクロールケーシング24(ファンケーシングの例)には、左右の両側に右側ファン吸込口21及び左側ファン吸込口22(第1吸込口及び第2吸込口の例)が形成されている。ファンロータ25には、右側ファン吸込口21及び左側ファン吸込口22からそれぞれ空気を吸い込むための右側ロータ吸込口71及び左側ロータ吸込口72(第1ロータ吸込口及び第2ロータ吸込口の例)が形成されている。アウターロータ型モータ26は、ファンロータ25の中央付近に配置されている。つまり、アウターロータ型モータ26は、右側ロータ吸込口71を含む第1平面(PL1)及び左側ロータ吸込口72を含む第2平面PL2よりもファンロータ25の内部空間S1の奥側に配置されている。アウターロータ型モータ26は、スクロールケーシング24に対して動かないように固定されているモータステータ40及びファンロータ25に固定されているマグネットロータ50を有している。ファンロータ25に固定されているマグネットロータ50が、スクロールケーシング24に固定されているモータステータ40の周りで回転することにより、スクロールケーシング24の中でファンロータ25が回転する。
アウターロータ型モータ26がファンロータ25の内部空間S1にあって右側ロータ吸込口71を含む第1平面PL1及び左側ロータ吸込口72を含む第2平面PL2よりも奥側に配置されているので、右側ロータ吸込口71及び左側ロータ吸込口72から吸い込まれる気流に対してアウターロータ型モータ26によって吸い込み面積が小さくならない。アウターロータ型モータ26によって吸い込み面積が小さくならないことにより、シロッコファン20の両側の吸い込み面積を大きく確保でき、シロッコファン20の送風量の確保が容易になる。また、アウターロータ型モータ26をファンロータ25の外に配置しなくなったことにより、ファンロータ25の回転軸に平行な幅方向においてシロッコファン20の全幅を短縮することができる。
図5には従来のシロッコファン120が示されている。従来のシロッコファン120と上記実施形態のシロッコファン20とを比較すると、ファン吹出口123に比べてファン吹出口23が大きくできることがわかる。それは、従来のインナーロータ型モータ126の場合には、インナーロータ型モータ126をファンロータ125の外側に配置しなければならないため、上記実施形態のファンロータ25に比べてファンロータ125の左右の幅が狭くなるから送風量の確保が難しいからである。さらに、ファンロータ125の吸込口の近くにインナーロータ型モータ126があるために、ファンロータ125の吸い込み抵抗が、上記実施形態のシロッコファン20のファンロータ25に比べて大きくなっていることも送風量の確保が難しい要因となっている。もし、上記実施形態のシロッコファン20と同じ送風量を従来のシロッコファン120で確保しようとするとシロッコファン120の左右の幅がインナーロータ型モータ126の設置スペースのために長くなるので、ひいては空気清浄機の本体ケーシングも上記実施形態の空気清浄機10の本体ケーシングに比べて大きくならざるを得なくなる。
(4−2)
アウターロータ型モータ26は、モータステータ40が右側ロータ吸込口71(第1ロータ吸込口の例)から吸い込まれる空気を周方向外側に導く円板状ステータ外面41を有している。円板状ステータ外面41が右側ロータ吸込口71から吸い込まれる空気を周方向外側に導くときに多くの空気が円板状ステータ外面41に当たって円板状ステータ外面41から多くの熱が奪われる。つまり、円板状ステータ外面41によってアウターロータ型モータ26の冷却効果が向上する。
(4−3)
アウターロータ型モータ26は、マグネットロータ50が左側ロータ吸込口72(第2ロータ吸込口の例)から吸い込まれる空気を周方向外側に導く円板状ロータ外面51を有している。円板状ロータ外面51が左側ロータ吸込口72から吸い込まれる空気を周方向外側に導くときに多くの空気が円板状ロータ外面51に当たって円板状ロータ外面51から多くの熱が奪われる。つまり、円板状ロータ外面51によってアウターロータ型モータ26の冷却効果が向上する。
(4−4)
スクロールケーシング24は、右側ファン吸込口21に形成されている右側ベルマウス31からアウターロータ型モータ26に向かって延びている3つの棒状の三点支持部材35a,35b,35cでモータステータ40が固定されている。このような構造により、アウターロータ型モータ26の軸心を適切な位置に固定することができ、また、3つの三点支持部材が棒状であることから第1ロータ吸込口の吸い込み面積の減少を抑えることができ、かつ丈夫な三点支持を行うことができる。その結果、吸い込み面積を確保しながら丈夫で振動の発生の少ないアウターロータ型モータ26の支持が行い易くなる。
(4−5)
アウターロータ型モータ26は、ファンロータ25の右側ロータ吸込口71及び左側ロータ吸込口72の中心を通る棒状の中心支持部材34によってモータステータ40が支持されている。アウターロータ型モータ26は、中心支持部材34及び支持棒33によってスクロールケーシング24に対して動かないように固定されている。ファンロータ25の右側ロータ吸込口71及び左側ロータ吸込口72の中心を通る棒状の中心支持部材34でモータステータ40を支持することで、ファンロータ25の軸心を適切な位置に固定することができ、振動の発生を抑制することができる。
(5)変形例
(A)
上記実施形態では、ファンロータ25が同じ幅の右側ファンロータ部61と左側ファンロータ部62を接続させたものであったが、これらの幅は異なっていてもよく、アウターロータ型モータ26を中央よりも多少左右のいずれかに近づけて配置してもよい。また、ファンロータは、左右に分かれずに一つの部材として形成されていてもよい。つまり、一枚の羽根がファンロータ25の右端から左端まで続くものであってもよい。
(B)
上記実施形態では、中心支持部材34及び三点支持部材35a,35b,35cをスクロールケーシング24に固定する場合について説明したが、スクロールケーシング24を基台に固定して、中心支持部材34及び/又は三点支持部材35a,35b,35cを基台に固定するようにしてもよい。つまり、中心支持部材34及び三点支持部材35a,35b,35cは、スクロールケーシング24に対して相対的に固定されていればよい。
また、図4で記載が省略されている中心支持部材34は必須部材ではなく、中心支持部材34を取り付けないことも可能で、モータステータ40がスクロールケーシング24に対して相対的に固定されていればよい。マグネットロータ50の軸方向の位置は電磁的にモータステータ40との距離が保たれることで維持されるので、中心支持部材34を省くことも可能である。
20 シロッコファン
24 スクロールケーシング(ファンケーシング)
25 ファンロータ
26 アウターロータ型モータ
31 右側ベルマウス
32 左側ベルマウス
34 中心支持部材
35a,35b,35c 三点支持部材
40 モータステータ
41 円板状ステータ外面(板状ステータ外面)
50 マグネットロータ
51 円板状ロータ外面(板状ロータ外面)
PL1 第1平面
PL2 第2平面
実開平6−40745号公報 特許第5194734号公報

Claims (5)

  1. 両側に第1吸込口及び第2吸込口が形成されているファンケーシング(24)と、
    前記第1吸込口及び前記第2吸込口からそれぞれ空気を吸い込むための第1ロータ吸込口及び第2ロータ吸込口が形成されているファンロータ(25)と、
    前記第1ロータ吸込口を含む第1平面(PL1)及び前記第2ロータ吸込口を含む第2平面(PL2)よりも前記ファンロータの内部空間の奥側に配置され、前記ファンケーシングに対して動かないように固定されているモータステータ(40)及び前記ファンロータに固定されているマグネットロータ(50)を有し、前記マグネットロータが前記モータステータの周りで回転するアウターロータ型モータ(26)と
    を備える、シロッコファン。
  2. 前記アウターロータ型モータは、前記モータステータが前記第1ロータ吸込口から吸い込まれる空気を周方向外側に導く板状ステータ外面(41)を有する、
    請求項1に記載のシロッコファン。
  3. 前記アウターロータ型モータは、前記マグネットロータが前記第2ロータ吸込口から吸い込まれる空気を周方向外側に導く板状ロータ外面(51)を有する、
    請求項1又は請求項2に記載のシロッコファン。
  4. 前記ファンケーシングは、前記第1吸込口に形成されているベルマウス及び前記ベルマウスから前記アウターロータ型モータに向かって延びている3つの棒状の三点支持部材(35a,35b,35c)を有し、
    前記アウターロータ型モータは、前記モータステータが3つの前記三点支持部材に固定されている。
    請求項1から3のいずれか一項に記載のシロッコファン。
  5. 前記アウターロータ型モータは、前記ファンロータの前記第1ロータ吸込口及び前記第2ロータ吸込口のうちの少なくとも一方の中心を通る、前記ファンケーシングに対して動かないように固定されている棒状の中心支持部材(34)によって前記モータステータが支持されている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のシロッコファン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113465152A (zh) * 2021-06-02 2021-10-01 浙江吉利控股集团有限公司 一种空调风机系统、控制方法、空调及存储介质

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