JP2015140626A - 水圧測定方法、蓋材および水圧測定構造 - Google Patents

水圧測定方法、蓋材および水圧測定構造 Download PDF

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【課題】簡易かつ高精度に破砕帯の水圧を測定することを可能とした水圧測定方法、この水圧測定方法に使用する蓋材および水圧測定構造を提供する。【解決手段】破砕帯S1,S2を貫通するように多重管構造のケーシング10を配設する工程と、ケーシング10の孔口に当該ケーシング10を構成する管11,12,13同士の隙間を遮蔽する蓋材を取り付ける工程と、ケーシング10の先端から管11,12,13同士の隙間およびケーシング10と地山Gとの隙間に裏込め材を注入する工程と、破砕帯S1,S2の位置においてケーシング10および裏込め材を貫く測定孔50を形成する工程と、測定孔50の前後でケーシング10の内空を遮蔽した状態で、ケーシング10内において破砕帯S1,S2の水圧を測定する工程とを備える水圧測定方法。【選択図】図1

Description

本発明は、破砕帯の水圧を測定する水圧測定方法、この水圧測定方法に使用する蓋材および水圧測定構造に関する。
NATMトンネル等のトンネル工事では、切羽前方の地山状況(破砕帯の位置)を確認するために、水平ボーリング(探査ボーリング)による前方探査を行う場合がある。
例えば、特許文献1には、切羽から水平ボーリング孔を削孔した後、このボーリング孔内に水圧計が内装されたスクリーン管を挿入し、口元キャップで水平ボーリング孔の口元を閉塞した状態で、水圧計により水圧を測定する方法が開示されている。
特許文献1のスクリーン管には、管の内外を閉塞するパッカーが水圧計の近傍に設置されており、パッカーによりスクリーン管の内外を閉塞することで、所定の位置における地下水の水圧を測定している。
特開2002−276277号公報
従来の水圧測定方法(前方探査)では、ケーシングを利用して水平ボーリング孔を削孔し、当該水平ボーリング孔からケーシングを抜き取り、その後、スクリーン管を水平ボーリング孔に挿入する必要がある。ところが、ケーシングを抜き取る作業に手間がかかるとともに、ケーシングの撤去後に水平ボーリング孔の孔壁が崩落した場合にはスクリーン管を挿入できなくなる。
また、凹凸を有した孔壁(地山)とパッカーとの間に隙間が存在していると、地下水が流出してしまうため、正確な水圧を測定することができない。
このような観点から、本発明は、簡易かつ高精度に破砕帯の水圧を測定することを可能とした水圧測定方法、この水圧測定方法に使用する蓋材および水圧測定構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の水圧測定方法は、破砕帯を貫通するように多重管構造のケーシングを配設する工程と、前記ケーシングの孔口に当該ケーシングを構成する管同士の隙間を遮蔽する蓋材を取り付ける工程と、前記ケーシングの先端から前記管同士の隙間および前記ケーシングと地山との隙間に裏込め材を注入する工程と、前記破砕帯の位置において前記ケーシングおよび前記裏込め材を貫く測定孔を形成する工程と、前記測定孔の前後で前記ケーシングの内空を遮蔽した状態で前記ケーシング内において前記破砕帯の水圧を測定する工程とを備えていることを特徴としている。
かかる水圧測定方法によれば、ケーシングを引く抜く手間を省略できる。また、ケーシングにより孔壁が保護されているため水圧計の設置が容易である。そのため、施工性に優れている。
また、ケーシングと地山との隙間およびケーシングを構成する管同士の隙間に裏込め材を充填するため、地下水の流出を防止し、所望の位置における水圧を高精度に測定することができる。
また、前記管の外側に裏込め材を注入する際に、前記蓋材に形成された排水孔を利用して前記管の外面に沿って流れる地下水の流出量を調整すれば、ケーシングの先端から注入した裏込め材を、地下水の流れを利用してケーシング(管)の外面に沿って流すとともに、前記管の外面に充填することができる。
また、本発明の蓋材は、前記水圧測定方法において使用するものであって、多重管構造のケーシングを構成する管同士の隙間を遮蔽する本体部と、前記本体部に形成された排水孔と、前記ケーシングに前記本体部を固定するための治具とを備えることを特徴としている。
前記蓋材は、前記排水孔の開度を調整する調整弁をさらに備えており、前記排水孔から流出する流体の流量の調整が可能であるのが望ましい。
かかる蓋材によれば、ケーシングの外面に沿って流出する地下水の流量を調整することで、ケーシングの外周囲への裏込め材の注入を確実に行うことが可能となる。
また、本発明の水圧測定構造は、破砕帯を貫通するように地中に配設されたケーシングと、前記ケーシングの外側に形成された裏込め材層と、前記ケーシングの内部に配設された計測用プローブと、前記破砕帯の前後において、前記計測用プローブと前記ケーシングとの隙間を遮蔽するパッカーとを備えており、前記ケーシングの内空と前記破砕帯とを連通するように前記ケーシングおよび前記裏込め材層を貫く貫通孔が形成されていることを特徴としている。
なお、前記ケーシングが多重管構造の場合には、前記ケーシングを構成する管材同士の隙間にも裏込め材層を形成するとよい。
かかる水圧測定構造によれば、ケーシングに沿って地下水が流れることを防止できるので、地下水圧を高精度に測定することが可能となる。
本発明の水圧測定方法、蓋材および水圧測定構造によれば、破砕帯の水圧を簡易かつ高精度に測定することが可能となる。
本実施形態の水圧測定構造を示す縦断面図である。 (a)〜(c)は本実施形態の水圧測定方法の各工程を示す縦断面図である。 (a)は本実施形態の蓋材の正面図、(b)は同蓋材の縦断面図である。 (a)および(b)は、図2の(c)に続く水圧測定方法の各工程を示す縦断面図である。
本実施形態では、図1に示すように、水圧測定構造1を利用して切羽K前方の破砕帯S1,S2の水圧を測定する場合について説明する。
本実施形態では、切羽Kの前方に2つの破砕帯S1,S2が存在する場合について説明するが、破砕帯の数や配置は限定されない。
水圧測定構造1は、切羽Kから水平ボーリングを行って形成する。水圧測定構造1は、破砕帯S1,S2を貫通するように地中に配設されたケーシング10と、ケーシング10の外側に形成された裏込め材層20と、ケーシング10の内部に配設された計測用プローブ30と、破砕帯S1,S2の前後において計測用プローブ30とケーシング10との隙間を遮蔽するパッカー40とを備えている。
ケーシング10には、複数の管11,12,13が重ねられた多重管構造のものを使用する。本実施形態では、3本の管(第一鋼管11,第二鋼管12,第三鋼管13)によりケーシング10が構成されている場合について説明するが、ケーシング10を構成する管の本数は限定されない。
第一鋼管11は、最も外側に配設された最も短い鋼管であって、ボーリング孔の孔口を補強している。
第一鋼管11の切羽K(孔口)側の端部にはフランジ14が形成されている。
第二鋼管12は、第一鋼管11の内径よりも小さな外径を有している。第二鋼管12は、第一鋼管11よりも長い鋼管により構成されている。
第二鋼管12は、第一鋼管11に挿通されており、先端が第一鋼管11の先端よりも前方に到達するように配管されている。本実施形態では、第二鋼管12が、第一の破砕帯S1の貫通している。
第三鋼管13は、第二鋼管12の内径よりも小さな外径を有している。第三鋼管13は、第二鋼管12よりも長い鋼管により構成されている。
第三鋼管13は、第二鋼管12に挿通されており、先端が第二鋼管12の先端よりも前方に到達するように配管されている。本実施形態では、第三鋼管13が、第二の破砕帯S2の貫通している。
裏込め材層20は、ケーシング10の外側に注入された裏込め材の硬化体により形成されている。
裏込め材を構成する材料は限定されるものではないが、本実施形態では、コンクリート、モルタル、グラウト等のセメント系材料を使用する。
裏込め材層20は、ボーリング孔を削孔する際に形成されたケーシング10と地山Gとの隙間に裏込め材を充填することにより形成されている。
また、裏込め材層20は、第一鋼管11と第二鋼管12との隙間および第二鋼管12と第三鋼管13との隙間にも形成されている。
水圧測定構造1には、ケーシング10および裏込め材層20を貫通する貫通孔50,50,…が形成されている。
貫通孔50は、破砕帯S1,S2の位置において、ケーシング10の内空と地山とを連通している。地下水は貫通孔50を通ってケーシング10内へ流入する。なお、各破砕帯S1,S2における貫通孔50の数や配置は限定されない。
計測用プローブ30は、ケーシング10に内挿された水圧計である。計測用プローブ30は、最も内側の管(第三鋼管13)に挿入されている。
計測用プローブ30には、計測部31,31が形成されている。計測部31は、破砕帯S1,S2の位置に対応して形成されている。
パッカー40,40は、計測部31の前後において、計測用プローブ30の外面に配設されている。
パッカー40は、樹脂製の袋状部材により構成されており、内部に液体または気体を注入することで膨張する。
パッカー40は、膨張することでケーシング10(第二鋼管12または第三鋼管13)の内面に密着し、計測用プローブ30とケーシング10との隙間を遮蔽する。
なお、パッカー40の材質、配置、数量等は限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
次に、本実施形態の水圧測定方法について説明する。
水圧測定方法は、準備工程と、第一ボーリング工程と、第一蓋材取付工程と、第一裏込め工程と、第二ボーリング工程と、第二蓋材取付工程と、第二裏込め工程と、測定孔形成工程と、計測工程とを備えている。
準備工程では、図2の(a)に示すように、地山Gに第一鋼管11を配設し、水平ボーリングの孔口工を行う、つまり、水平ボーリングの孔口の補強を行う。
孔口工は、切羽Kから削孔しながら第一鋼管11を地山Gに挿入し、その後、地山Gと第一鋼管11との隙間(第一鋼管11の外側)に裏込め材を注入する。
第一鋼管11の外側への裏込め材の注入は、第一鋼管11の先端から行ってもよいし、切羽Kから行ってもよい。
第一ボーリング工程は、図2(b)に示すように、孔口から水平ボーリングを行い、破砕帯S1を貫通するようにケーシング10(第二鋼管12)を配設する工程である。
第一蓋材取付工程は、図2の(c)に示すように、ケーシング10の孔口に蓋材60を取り付ける工程である。
蓋材60は、図3に示すように、ケーシング10を構成する管同士(第一鋼管11および第二鋼管12)の隙間を遮蔽する本体部61と、本体部61に形成された複数の流量調整部62,62,…と、ケーシング10に本体部61を固定するための治具63とを備えている。
本体部61は、円形の鋼板からなる。本体部61の中央には、挿通孔64が形成されている。また、本体部61の周縁部には、治具63を取り付けるための貫通孔(図示せず)が形成されている。
なお、本体部61の形状や本体部61を構成する材料は限定されない。
図3の(b)に示すように、本体部61は、管同士の隙間を遮蔽するように、2本の管(第一鋼管11および第二鋼管12)の端部に跨って配設されている。
流量調整部62は、管同士(第一鋼管11および第二鋼管12)の隙間の位置に対応して形成されている。流量調整部62は、本体部61を貫通する排水孔と、排水孔の開度を調整する調整弁とを備えている。
本実施形態では、本体部61を貫通してケーシング10の隙間に端部が挿入された管材により排水孔を形成する。隙間内における管材の周囲には、止水材が周設されている。なお、排水孔の構成は、限定されるものではない。
図3の(a)に示すように、本実施形態では、4つの流量調整部62,62,…が等間隔で配設されている。なお、流量調整部62の配置や数は、1箇所に集中させることなくケーシングの隙間において分散配置されていれば、限定されるものではない。
蓋材60は、治具63を介して第一鋼管11のフランジ14に固定する。
本実施形態の治具63は、フランジ14と本体部61に形成された貫通孔を挿通したボルトとこのボルトに螺合されたナットにより構成されている。なお、治具63の構成は限定されるものではない。
第一裏込め工程は、図2の(c)に示すように、第二鋼管12(ケーシング10)の先端から、管同士(第一鋼管11と第二鋼管12)の隙間およびケーシング10(第二鋼管12)と地山Gとの隙間に裏込め材を注入する工程である。
裏込め材の注入は、ケーシング10内に注入管70を挿入し、注入管70の先端から裏込め材を排出することにより行う。
注入管70の先端部には、注入管70の外面とケーシング10(第二鋼管12)の内面との隙間を遮蔽するパッカー71が固定されている。
パッカー71は、注入管70の外面に接着(密着)された樹脂製の袋状部材からなり、液体または気体を注入することにより膨張して、ケーシング10(第二鋼管12)の内面に密着するように構成されている。
注入管70とケーシング10との隙間がパッカー71により遮蔽されているため、注入管70の先端から注入された裏込め材は、ケーシング10の内空を逆流することなく、ケーシング10の外側へ注入される。
裏込め材を注入は、流量調整部62を利用して、管(第二鋼管12)の外面に沿って流れる地下水の流出量を調整しながら行う。
こうすることで、管(第二鋼管12)の外側(第一鋼管11と第二鋼管12との隙間)の地下水圧が、地山の水圧よりも高くなるため、地山からの湧水の混入が防止され、ひいては、裏込め材が地下水によって希釈されることを防止できる。
また、流量調整部62により地下水の流量を調整することで、管(第二鋼管12)の外面に沿って切羽K側に向かう地下水の流れが形成されるようになるので、裏込め材を管の外側に充填しやすくなる。
流量調整部62から裏込め材が流出し、管(第二鋼管12)の外面(第一鋼管11と第二鋼管12との隙間)への裏込め材の充填が確認されたら、流量調整部62を遮蔽するとともに裏込め材の注入を停止し、裏込め材の養生を行う。裏込め材が固化したら蓋材60を取り外す。
第二ボーリング工程は、図4(a)に示すように、孔口から水平ボーリングを行い、破砕帯S2を貫通するようにケーシング10(第三鋼管13)を配設する工程である。
第二蓋材取付工程は、図4の(b)に示すように、ケーシング10の孔口に蓋材60を取り付ける工程である。
蓋材60は、治具63を介して第一鋼管11のフランジ14に固定することで、管同士(第二鋼管12と第三鋼管13)の隙間を遮蔽する。
第二裏込め工程は、図4の(b)に示すように、第三鋼管13(ケーシング10)の先端から、管同士(第二鋼管12と第三鋼管13)の隙間およびケーシング10(第三鋼管13)と地山Gとの隙間に裏込め材を注入して、裏込め材層20を形成する工程である。
なお、裏込め材の注入方法の詳細は、第一裏込め工程と同様なため、詳細な説明は省略する。
測定孔形成工程は、破砕帯S1,S2の位置において、ケーシング10および裏込め材層20を貫く測定孔50,50,…(図1参照)を形成する工程である。
測定孔50,50,…は、ケーシング10(第三鋼管13)の内空から、パーフォレーションにより穿孔する。
パーフォレーションとは、火薬と弾丸(金属片等)が充填された容器を所定の位置に配置し、火薬を爆発させることにより飛び散った弾丸がケーシング10と裏込め材層20を貫通して、測定孔50,50,…を形成する方法である。なお、弾丸の形状や材質は限定されない。
計測工程は、測定孔50,50,…の前後をパッカー50により遮蔽した状態で、ケーシング10内において、プローブ30により破砕帯S1,S2の水圧を測定する工程である。
水圧の測定は、図1に示すように、測定部31の前後において、パッカー40,40を膨張させることにおり、ケーシング10内を遮蔽した状態で行う。
以上、本実施形態の水圧測定方法および水圧測定構造1によれば、パッカー40,40により、地下水の流出が防止されているため、高精度の破砕帯S1,S2の水圧を測定することができる。
また、ケーシング10と地山Gとの隙間および管同士(第一鋼管11と第二鋼管12および第二鋼管12と第三鋼管13)の隙間は、裏込め材層20により遮蔽されているため、ケーシング10に沿って地下水が流出することも防止されている。
したがって、破砕帯S1,S2の水圧を高精度に測定することができる。
ケーシング10を利用して水圧測定構造1を形成しているため、地山Gが崩落することがなく、水圧測定構造1の構築が容易であるとともに、水圧の測定を確実に行うことができる。
多重管構造のケーシング10を利用することで、長距離(例えば1000m以上)の水平ボーリングを行うことができ、複数の破砕帯の測定を1本の水平ボーリングにより行うことができる。
そのため、前方探査に要する時間と手間を削減することができ、ひいては、トンネル工事の施工期間の短縮が可能となる。
蓋材60を設置した状態で裏込め材の注入を行うため、大量湧水が生じている状況であっても、固化前の裏込め材が孔口から流出してしまうことを防止することができ、ひいては、確実かつ高品質に裏込め材層を形成することができる。
また、蓋材60の流量調整部62を利用して地下水の流量を調整することで、裏込め材を確実にケーシング10の外側に回り込ませることができる。
蓋材60がケーシング10に着脱可能に固定されているため、裏込め材注入と水平ボーリングを交互に行うことが可能となる。
蓋材60には、複数の流量調整部62,62,…が形成されているため、裏込め材の充填完了を確認することができる。また、流量調整部62によって、地下水の流出量を調節できるので、裏込め材を確実に充填させることができ、ひいては、裏込め材層を高品質に形成することができる。
また、各流量調整部62から流出する流体を調べることで、どの部分から充填が行われ完了したかを確認することができる。
ケーシング10の隙間の充填状況の確認を、従来から行われている孔内検層による確認に加え、ケーシング10の隙間の任意の位置毎に確認することができるため、より高品質な施工が可能となる。
ケーシング10により地山の崩落等を抑制することができ、したがって、高品質に施工を行うことができる。
また、パーフォレーションにより、所望の位置に計測孔50を形成するため、破砕帯S1,S2における水圧の測定を確実に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、本発明の水圧測定方法および水圧測定構造により2つの破砕帯の水圧を測定する場合について説明したが、測定可能な破砕帯の数は限定されるものではない。
また、ケーシングの長さは限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
前記実施形態では、蓋材により、孔口においてケーシングを構成する管同士の隙間を遮蔽するとともに地下水の流出量を調整するものとしたが、蓋材に代えてパッキンにより管同士の隙間の遮蔽および地下水の流出量の調整を行ってもよい。
前記実施形態では、ボーリング工程(第一ボーリング工程、第二ボーリング工程)、蓋材取付工程(第一蓋材取付工程、第二蓋材取付工程)および裏込め工程(第一裏込め工程、第二裏込め工程)を2回ずつ繰り返すことにより、第二鋼管と第三鋼管を配設するものとしたが、ボーリング工程、蓋材取付工程および裏込め工程を繰り返す回数は、ケーシングを構成する管の本数に応じて適宜設定すればよい。
前記実施形態では、パーフォレーションにより測定孔を形成したが、測定孔の形成方法は、パーフォレーションに限定されない。
1 水圧測定構造
10 ケーシング
11 第一鋼管(管)
12 第二鋼管(管)
13 第三鋼管(管)
20 裏込め材層
30 プローブ
31 計測部
40 パッカー
50 測定孔
60 蓋材
61 本体部
62 流量調整部
63 治具
70 注入管
G 地山
K 切羽
S1,S2 破砕帯

Claims (6)

  1. 破砕帯を貫通するように多重管構造のケーシングを配設する工程と、
    前記ケーシングの孔口に当該ケーシングを構成する管同士の隙間を遮蔽する蓋材を取り付ける工程と、
    前記ケーシングの先端から前記管同士の隙間および前記ケーシングと地山との隙間に裏込め材を注入する工程と、
    前記破砕帯の位置において前記ケーシングおよび前記裏込め材を貫く測定孔を形成する工程と、
    前記測定孔の前後で前記ケーシングの内空を遮蔽した状態で、前記ケーシング内において前記破砕帯の水圧を測定する工程と、を備えることを特徴とする、水圧測定方法。
  2. 前記管の外側に裏込め材を注入する際に、前記蓋材に形成された排水孔を利用して前記管の外面に沿って流れる地下水の流出量を調整することを特徴とする、請求項1に記載の水圧測定方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の水圧測定方法において使用する蓋材であって、
    多重管構造のケーシングを構成する管同士の隙間を遮蔽する本体部と、
    前記本体部に形成された排水孔と、
    前記ケーシングに前記本体部を固定するための治具と、を備えることを特徴とする蓋材。
  4. 前記排水孔の開度を調整する調整弁をさらに備えており、
    前記排水孔から流出する流体の流量の調整が可能であることを特徴とする、請求項3に記載の蓋材。
  5. 破砕帯を貫通するように地中に配設されたケーシングと、
    前記ケーシングの外側に形成された裏込め材層と、
    前記ケーシングの内部に配設された計測用プローブと、
    前記破砕帯の前後において、前記計測用プローブと前記ケーシングとの隙間を遮蔽するパッカーと、を備える水圧測定構造であって、
    前記ケーシングの内空と前記破砕帯とを連通するように前記ケーシングおよび前記裏込め材層を貫く貫通孔が形成されていることを特徴とする水圧測定構造。
  6. 前記ケーシングが、多重管構造であって、
    前記ケーシングを構成する管材同士の隙間に裏込め材層が形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の水圧測定構造。
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