JP2015140535A - 調光装置 - Google Patents

調光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015140535A
JP2015140535A JP2014012712A JP2014012712A JP2015140535A JP 2015140535 A JP2015140535 A JP 2015140535A JP 2014012712 A JP2014012712 A JP 2014012712A JP 2014012712 A JP2014012712 A JP 2014012712A JP 2015140535 A JP2015140535 A JP 2015140535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light control
fixed frame
frame
edge
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014012712A
Other languages
English (en)
Inventor
木 崇 宏 八
Takahiro Yagi
木 崇 宏 八
谷 勇 樹 熊
Yuki Kumagai
谷 勇 樹 熊
沢 雅 博 立
Masahiro Tatezawa
沢 雅 博 立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2014012712A priority Critical patent/JP2015140535A/ja
Publication of JP2015140535A publication Critical patent/JP2015140535A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

【課題】調光装置の小型化および軽量化を実現する。【解決手段】調光装置10は、第1固定フレーム20と、第1固定フレームに固定された第2固定フレーム30と、第1及び第2固定フレームの間に配置され第1及び第2固定フレームに対して一軸方向daに摺動可能な可動フレーム40と、第1固定フレームに保持された第1調光制御板60と、可動フレームに保持された第2調光制御板70と、可動フレームに形成された貫通孔45を貫通して第1及び第2固定フレームの間を延びる固定具15と、を含む。貫通孔と固定具との係合により、第1及び第2固定フレームに対する可動フレームの前記一軸方向への摺動が案内される。調光装置の透過率は、第1及び第2調光制御板の相対位置に応じて変化する。【選択図】図1

Description

本発明は、二つの光制御シートを相対移動させることによって調光を行う調光装置に関する。
例えば、特許文献1に示すように、二つの光制御シートを相対移動させることによって調光を行う調光装置が知られている。調光装置は、例えば、窓やパーテーションに適用される。二つの光制御シートを相対移動させることにより、光透過率の調節を可能にし、典型的には遮光と透過の切り換えを実現する。
WO2013−112426A1
実際の利用において、第1の光制御シートは、その周縁を第1フレームに保持され、第2の光制御シートが可動フレームに保持される。可動フレームは、第1フレームと、当該第1フレームに対向して配置された第2フレームと、の間に摺動可能に保持される。
また、第1フレームおよび第2フレームの外周縁の外方には、第1フレームおよび第2フレームを連結するガイドスペーサが設けられている。ガイドスペーサは、第1フレームおよび第2フレームの外周縁上を周状に延びている。このガイドスペーサは、第1フレームおよび第2フレームを一定の間隔に保ち、且つ、可動フレームの第1フレームおよび第2フレームに対する相対移動を誘導する。
しかしながら、ガイドスペーサが、第1フレームおよび第2フレームの外周縁上を周状に延びていると、調光装置の平面視における外形状が大型化し且つ調光装置が重量化してしまう。その一方で、大型化を回避しようとすると、光制御シートが露出している面積を小さくしなければならない。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、調光制御板が露出している面積を維持しながら、調光装置の小型化および軽量化を実現することを目的とする。
本発明による調光装置は、
第1固定フレームと、
前記第1固定フレームに固定された第2固定フレームと、
前記第1固定フレームと前記第2固定フレームとの間に配置され、前記第1固定フレームおよび前記第2固定フレームに対して一軸方向に摺動可能な可動フレームと、
前記第1固定フレームに保持された第1調光制御板と、
少なくとも部分的に前記第1調光制御板と対面するようにして前記可動フレームに保持された第2調光制御板と、
前記可動フレームに形成された貫通孔を貫通して、前記第1固定フレームと前記第2固定フレームとの間を延びる固定具と、を備え、
前記貫通孔と前記固定具との係合により、前記第1固定フレームおよび前記第2固定フレームに対する前記可動フレームの前記一軸方向への摺動が案内され、
前記第1調光制御板及び前記第2調光制御板の両方を透過する光の透過率は、前記第1調光制御板及び前記第2調光制御板の相対位置に応じて変化する。
本発明による調光装置において、
前記第1調光制御板は、互いに異なる光学特性を有した二種類の領域を含む第1光制御シートを有し、前記二種類の領域は、前記一軸方向に一定のピッチで繰り返し配置され、
前記第2調光制御板は、互いに異なる光学特性を有した二種類の領域を含む第2光制御シートを有し、前記二種類の領域は、前記一軸方向に前記一定ピッチで繰り返し配置されていてもよい。
本発明による調光装置において、前記第1固定フレームおよび前記第2固定フレームに対して前記可動フレームを正規の位置から一方の向きに回転させようとした際に生じる前記可動フレームのがたつきを、前記可動フレームの外周縁上の一点における前記一軸方向に沿った最大ずれ量として評価した場合、当該最大ずれ量は、0.10mm以下であるようにしてもよい。
本発明による調光装置において、
前記第1固定フレーム、前記第1固定フレーム及び前記可動フレームは、それぞれ、四角形形状の開口を周状に取り囲む四つの縁部を有しており、
前記第1調光制御板は、前記第1固定フレームの前記開口に対面する位置に保持され、前記第2調光制御板は、前記可動フレームの前記開口に対面する位置に保持されているようにしてもよい。
本発明による調光装置において、
前記四つの縁部は、前記一軸方向に対向して位置する第1縁部および第2縁部と、前記一軸方向に直交する他方向に対向して位置する第3縁部および第4縁部と、を含み、
前記第1縁部または前記第2縁部のみに、前記固定具および前記貫通孔が設けられているようにしてもよい。
本発明による調光装置において、
前記四つの縁部は、前記一軸方向に対向して位置する第1縁部および第2縁部と、前記一軸方向に直交する他方向に対向して位置する第3縁部および第4縁部と、を含み、
前記第3縁部または前記第4縁部のみに、前記固定具および前記貫通孔が設けられているようにしてもよい。
本発明による調光装置において、
前記四つの縁部は、前記一軸方向に対向して位置する第1縁部および第2縁部と、前記一軸方向に直交する他方向に対向して位置する第3縁部および第4縁部と、を含み、
前記第1縁部および前記第2縁部のみに、前記固定具および前記貫通孔が設けられているようにしてもよい。
本発明による調光装置において、
前記四つの縁部は、前記一軸方向に対向して位置する第1縁部および第2縁部と、前記一軸方向に直交する他方向に対向して位置する第3縁部および第4縁部と、を含み、
前記第3縁部および前記第4縁部のみに、前記固定具および前記貫通孔が設けられているようにしてもよい。
本発明による調光装置において、
前記四つの縁部は、前記一軸方向に対向して位置する第1縁部および第2縁部と、前記一軸方向に直交する他方向に対向して位置する第3縁部および第4縁部と、を含み、
前記第1縁部および前記第2縁部の一方と、前記第3縁部および前記第4縁部の一方とのみに、前記固定具および前記貫通孔が設けられているようにしてもよい。
本発明による調光装置において、
前記四つの縁部は、前記一軸方向に対向して位置する第1縁部および第2縁部と、前記一軸方向に直交する他方向に対向して位置する第3縁部および第4縁部と、を含み、
前記第1縁部および前記第2縁部の一方と、前記第3縁部と、前記第4縁部とのみに、前記固定具および前記貫通孔が設けられているようにしてもよい。
本発明による調光装置において、
前記四つの縁部は、前記一軸方向に対向して位置する第1縁部および第2縁部と、前記一軸方向に直交する他方向に対向して位置する第3縁部および第4縁部と、を含み、
前記第1縁部と、前記第2縁部と、前記第3縁部および前記第4縁部の一方とのみに、前記固定具および前記貫通孔が設けられているようにしてもよい。
本発明による調光装置において、前記四つの縁部のそれぞれに前記固定具および前記貫通孔が設けられているようにしてもよい。
本発明による調光装置において、前記固定具および前記貫通孔が設けられていない縁部の開口とは反対側に位置する外縁に、前記第1固定フレーム及び前記第2固定フレームを連結して当該外縁に沿って延びるガイドスペーサが設けられているようにしてもよい。
本発明によれば、調光制御板の露出面積を維持しながら、調光装置の小型化および軽量化を実現することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、調光装置を示す平面図である。 図2は、第3フレームを取り除いた状態で図1の調光装置を示す平面図である。 図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。 図4は、図1のIII−III線に沿った断面図であり、可動フレームが図3とは異なる位置に移動した状態を示す。 図5は、図1のV−V線に沿った断面図である。 図6は、図1のVI−VI線に沿った断面図である。 図7は、調光装置に含まれた調光制御板の作用を説明するための断面図である。 図8は、調光装置に含まれた調光制御板の作用を説明するための断面図である。 図9は、調光装置に含まれた調光制御板の光制御シートを示す平面図である。 図10は、図2に対応する図であって、調光装置の一変形例を説明するための図である。 図11は、図2に対応する図であって、調光装置の他の変形例を説明するための図である。 図12は、図2に対応する図であって、調光装置のさらに他の変形例を説明するための図である。 図13は、図2に対応する図であって、調光装置のさらに他の変形例を説明するための図である。 図14は、図2に対応する図であって、調光装置のさらに他の変形例を説明するための図である。 図15は、図2に対応する図であって、調光装置のさらに他の変形例を説明するための図である。 図16は、図2に対応する図であって、調光装置のさらに他の変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。図1〜図9は本発明による一実施の形態を説明するための図である。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
なお、本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「板」は、シートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念であり、したがって、一例として、「調光制御板」は、「調光制御シート」や「調光制御フィルム」と呼ばれる部材と呼称の違いのみにおいて区別され得ず、また、「光制御シート」は、「光制御板」や「光制御フィルム」と呼ばれる部材と呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
以下に説明する調光装置10は、第1調光制御板60及び第2調光制御板70を含んでいる。この調光装置10では、第1調光制御板60及び第2調光制御板70の相対位置に依存して、第1調光制御板60及び第2調光制御板70の両方を透過する光の透過率を調整し得るようになっている。調光装置10は、第1調光制御板60及び第2調光制御板70とともに、第1調光制御板60及び第2調光制御板70を相対移動可能に保持する枠装置11を含んでいる。枠装置11は、各調光制御板60,70が露出面積を維持しながら、調光装置10の小型化および軽量化を実現する工夫がなされている。
まず、調光装置10に用いられ得る第1調光制御板60及び第2調光制御板70の一例について、説明する。図3、図4及び図6に示すように、図示された例において、第1調光制御板60は、第1透光性基板65と、第1透光性基板65上に積層された第1光制御シート61及び第1偏光板62と、を有している。また、第2調光制御板70は、第2透光性基板75と、第2透光性基板75上に積層された第2光制御シート71及び第2偏光板72と、を有している。
第1透光性基板65および第2透光性基板75は、光制御シート61,71及び偏光板62,72を支持するための支持体である。第1透光性基板65および第2透光性基板75として、例えば可視光に対して優れた透過性を有したガラス、ポリカーボネートやアクリル等の透明な樹脂等を用いることができる。
図7〜図9に示すように、第1光制御シート61は、互いに異なる光学特性を有した第1領域61a及び第2領域61bを含んでいる。第1領域61a及び第2領域61bは、一方向daに一定のピッチPで繰り返し配置されている。図示された例において、第1光制御シート61は、例えばWO2012/157726A1に開示されたパターン位相差フィルムとして形成されている。具体的には、第1領域61aおよび第2領域1bは、共に、リタデーションがλ/4の位相差フィルムからなり、ただし、当該位相差フィルムは、遅相軸が互いに直交するようにして配置されている。
第2光制御シート71は、第1光制御シート61と同様のパターン位相差フィルムとして形成されている。すなわち、第2光制御シート71は、一方向daに一定のピッチPで繰り返し配置された第1領域71a及び第2領域71bを有している。第1領域71aおよび第2領域71bは、共に、リタデーションがλ/4の位相差フィルムからなり、ただし、当該位相差フィルムは、遅相軸が互いに直交するようにして配置されている。
なお、第1光制御シート61及び第2光制御シート71は、第1領域61a,71a及び第2領域61b,71bの配列方向が互いに平行となるように、保持されている。そして、第1調光制御板60を保持する第1固定フレーム20と、第2調光制御板70を保持する可動フレーム40との相対移動は、第1領域61a,71a及び第2領域61b,71bの配列方向に沿って行われる。したがって、可動フレーム40の第1固定フレーム20に対する相対位置によらず、第1光制御シート61における第1領域61a及び第2領域61bの配列方向は、第2光制御シート71における第1領域71a及び第2領域71bの配列方向と、平行に維持される。
次に、第1偏光板62及び第2偏光板72は、一方の直線偏光成分の光を高い透過率で透過させるとともに、一方の直線偏光成分と直交する方向に振動する他方の直線偏光成分の光を吸収する機能を有している。そして、第1光制御シート60及び第2光制御シート70は、それぞれの吸収軸が互いに直交するようにして、すなわちクロスニコルで配置される。
第1偏光板62の吸収軸に対して、第1光制御シート61の第1領域61aの遅相軸は45°をなし、第1光制御シート61の第2領域61bの遅相軸は−45°をなしている。第1光制御シート61の第1領域61aの遅相軸と、第2光制御シート71の第1領域71aの遅相軸とは平行となっている。また、第1光制御シート61の第2領域61bの遅相軸と、第2光制御シート71の第2領域71bの遅相軸とは平行となっている。
以上のような第1調光制御板60及び第2調光制御板70の組み合わせにおいては、図3及び図7に示すように、第1光制御シート61の第1領域61aと第2光制御シート71の第1領域71aとが対面し、第1光制御シート61の第2領域61bと第2光制御シート71の第2領域71bとが対面する場合、第1偏光板62を透過した一方の偏光成分の光は、第1光制御シート61及び第2光制御シート71の両方を透過した後に、振動方向を90°回転させる。したがって、図7に示すように、第1光制御シート61及び第2光制御シート71の両方を透過した光は、一方の偏光成分とは振動方向が直交する他方の偏光成分の光となっており、第2偏光板72を透過することができる。
一方、図3及び図7の状態から、第1調光制御板60及び第2調光制御板70が、第1領域61a,71a及び第2領域61b,71bの配列ピッチPだけ一軸方向に相対移動すると、図4及び図8に示すように、第1光制御シート61の第1領域61aと第2光制御シート71の第2領域71bとが対面し、第1光制御シート61の第2領域61bと第2光制御シート71の第1領域71aとが対面する。この状態において、第1偏光板62を透過した一方の偏光成分の光は、第1光制御シート61及び第2光制御シート71の両方を透過した後に、振動方向を維持する。したがって、図8に示すように、第1光制御シート61及び第2光制御シート71の両方を透過した光は、一方の偏光成分の光のままであり、第2偏光板72で吸収され、第2偏光板72を透過することはできない。
以上のようにして、図示された調光装置10では、第1調光制御板60及び第2調光制御板70の相対位置を調整することにより、可視光を透過させる状態(図3及び図7の状態)と、可視光を遮光する状態(図4及び図8の状態)と、に切り替えることができる。このように、図示された調光装置10では、第1調光制御板60及び第2調光制御板70の相対位置を調整することにより、調光することができる。
なお、上述した第1調光制御板60及び第2調光制御板70は、一例に過ぎず種々の変更が可能である。以上の例に限られることなく、第1調光制御板60及び第2調光制御板70の相対位置に応じて、第1調光制御板60及び第2調光制御板70の両者を透過する光の透過率を調整することができるのであれば、調光装置10は、調光機能を発揮することができる。
例えば、第1偏光板62及び第2偏光板72がクロスニコルの状態で配置される例を示したが、これに限られず、第1偏光板62及び第2偏光板72がパラレルニコルの状態で配置されるようにしてもよい。この例では、第1光制御シート61の第1領域61aと第2光制御シート71の第2領域71bとが対面し、第1光制御シート61の第2領域61bと第2光制御シート71の第1領域71aとが対面した図4及び図8の状態で、光が透過する。一方、第1光制御シート61の第1領域61aと第2光制御シート71の第1領域71aとが対面し、第1光制御シート61の第2領域61bと第2光制御シート71の第2領域71bとが対面した図3及び図7の状態で、遮光される。
また、第1光制御シート61の第1領域61a及び第2領域61bが、共に、偏光板からなり、ただし、当該偏光板は、第1領域61a及び第2領域61bにおいて、吸収軸が互いに直交するようにして配置されているようにしてもよい。この際、第2光制御シート71の第1領域71a及び第2領域71bが、共に、偏光板からなり、ただし、当該偏光板が、第1領域61a及び第2領域61bにおいて、吸収軸が互いに直交するようにして配置されるようにすればよい。この例では、第1光制御シート61の第1領域61aと第2光制御シート71の第1領域71aとが対面し、第1光制御シート61の第2領域61bと第2光制御シート71の第2領域71bとが対面した図3及び図7の状態で、光が透過する。一方、第1光制御シート61の第1領域61aと第2光制御シート71の第2領域71bとが対面し、第1光制御シート61の第2領域61bと第2光制御シート71の第1領域71aとが対面した図4及び図8の状態で、遮光される。なおこの例では、上述した第1偏光板62及び第2偏光板72は不要となる。
次に、第1調光制御板60及び第2調光制御板70を相対移動可能に支持する枠装置11について説明する。
図1〜図5によく示されているように、枠装置11は、第1調光制御板60を保持する第1固定フレーム20と、第1調光制御板60に固定された第2固定フレーム30と、第2調光制御板70を保持する可動フレーム40と、を有している。可動フレーム40は、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の間に支持され、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30に対して或一つの方向daに沿って摺動可能となっている。
第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30に対する可動フレーム40の摺動方向は、第1固定フレーム20及び可動フレーム40に保持された光制御シート61,71の第1及び第2領域61a,61b,71a,71bの配列方向である一方向と平行となっている。したがって、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30に対して可動フレーム40を摺動させることにより、調光を行うことができる。
図2に示すように、第1固定フレーム20は、平面視において四角形形状、とりわけ矩形形状の外輪郭を有しており、その内部に貫通した開口20aを有している。開口20aは、第1固定フレーム20の外輪郭に対応して、平面視において四角形形状、とりわけ矩形形状の輪郭を有している。すなわち、第1固定フレーム20は、四角形形状の開口20aを周状に取り囲む四つの縁部21,22,23,24を有している。四つの縁部は、摺動方向daに対向して位置する第1縁部21および第2縁部22と、摺動方向daに直交する他方向に対向して位置する第3縁部23および第4縁部24と、を含んでいる。図示された例において、第1縁部21は図面の右に位置し、第2縁部22は図面の左に位置し、第3縁部23は図面の上に位置し、第4縁部24は図面の下に位置している。
第1調光制御板60は、第1固定フレーム20の開口20aに対面する位置に保持されている。すなわち、第1調光制御板60は、第1固定フレーム20の開口20a内に露出している。また、第1調光制御板60は、第1固定フレーム20の開口20aの全領域を塞いでいる。
図1に示すように、第2固定フレーム30は、第1固定フレーム20に対応した形状を有している。第2固定フレーム30は、平面視において四角形形状、とりわけ矩形形状の外輪郭を有しており、その内部に貫通した開口30aを有している。開口30aは、第2固定フレーム30の外輪郭に対応して、平面視において四角形形状、とりわけ矩形形状の輪郭を有している。すなわち、第2固定フレーム30は、四角形形状の開口30aを周状に取り囲む四つの縁部31,32,33,34を有している。四つの縁部は、摺動方向daに対向して位置する第1縁部31および第2縁部32と、摺動方向daに直交する他方向に対向して位置する第3縁部33および第4縁部34と、を含んでいる。第2固定フレーム30の四つの縁部31,32,33,34は、それぞれ、第1固定フレーム20の四つの縁部21,22,23,24に対面する位置に配置されている。
とりわけ図示された例において、第2固定フレーム30は、第1固定フレーム20と同一の平面視形状を有している。すなわち、第2固定フレーム30の外輪郭は、第1固定フレーム20の外輪郭と同一である。また、第2固定フレーム30の開口30aの外形状は、第1固定フレーム20の開口20aの外形状と同一である。
図2に示すように、可動フレーム40は、第1固定フレーム20に対応した形状を有している。可動フレーム40は、平面視において四角形形状、とりわけ矩形形状の外輪郭を有しており、その内部に貫通した開口40aを有している。開口40aは、可動フレーム40の外輪郭に対応して、平面視において四角形形状、とりわけ矩形形状の輪郭を有している。すなわち、可動フレーム40は、四角形形状の開口40aを周状に取り囲む四つの縁部41,42,43,44を有している。四つの縁部は、摺動方向daに対向して位置する第1縁部41および第2縁部42と、摺動方向daに直交する他方向に対向して位置する第3縁部43および第4縁部44と、を含んでいる。可動フレーム40の四つの縁部41,42,43,44は、それぞれ、第1固定フレーム20の四つの縁部21,22,23,24に対面する位置に配置されている。
第2調光制御板70は、可動フレーム40の開口40aに対面する位置に保持されている。すなわち、第2調光制御板70は、可動フレーム40の開口40a内に露出している。また、第2調光制御板70は、可動フレーム40の開口40aの全領域を塞いでいる。結果として、第1調光制御板60及び第2調光制御板70は、枠装置11により、互いに対面する位置に保持されている。
可動フレーム40の第1縁部41には、つまみ46が設けられている。つまみ46は、可動フレーム40を第1及び第2固定フレーム20,30に対して摺動させる際に、可動フレーム40を把持するために用いられる。また、第2固定フレーム30の第1縁部31には、可動フレーム40のつまみ46を露出させるための露出開口36が形成されている。なお、図5に示された例において、つまみ46は、可動フレーム40の第1縁部41に形成された凹部となっている。ただし、この例に限られず、種々の形態によりつまみ46を形成することができる。
図示された例において、第1及び第2固定フレーム20,30の開口20a,30aは、摺動方向daへ直交する高さについて、可動フレーム40の開口40aと同一または可動フレーム40の開口40aよりも小さくなっている。一方、第1及び第2固定フレーム20,30の開口20a,30aは、摺動方向daへの幅について、可動フレーム40の開口40aよりも小さくなっている。この結果、図3及び図4からも理解され得るように、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30に対して可動フレーム40を摺動させた場合においても、第1及び第2固定フレーム20,30の開口20a,30a内に、可動フレーム40が現れないようになっている。
具体的な寸法として、第1及び第2固定フレーム20,30の開口20a,30aの摺動方向daに沿った幅と、可動フレーム40の開口40aの摺動方向daに沿った幅との差は、光制御シート61,71の各領域61a,61b,71a,71bの配列ピッチP以上、光制御シート61,71の各領域61a,61b,71a,71bの配列ピッチPの二倍(2×P)未満となっていることが好ましい。上述したように、調光装置10が調光機能を発揮する上で、第1及び第2固定フレーム20,30に対する可動フレーム40の相対移動量は、光制御シート61,71の各領域61a,61b,71a,71bの配列ピッチP分あれば十分である。
その一方で、第1及び第2固定フレーム20,30に対する可動フレーム40の相対移動可能量が大きくなると、枠装置11が大型化且つ重量化してしまう。また、第1及び第2固定フレーム20,30に対する可動フレーム40のがたつきが大きくなる。この場合、第1光制御シート61の各領域61a,61bと第1光制御シート61の各領域71a,71bとが高精度に重ならなくなり、期待した調光が実現されていない縞状の領域が、調光制御板60,70の面内に、生じてしまう。この観点から、第1及び第2固定フレーム20,30に対する可動フレーム40の摺動可能な長さを、光制御シート61,71の各領域61a,61b,71a,71bの配列ピッチP以上、光制御シート61,71の各領域61a,61b,71a,71bの配列ピッチPの二倍(2×P)未満とし、併せて、第1及び第2固定フレーム20,30の開口20a,30aの摺動方向daに沿った幅と、可動フレーム40の開口40aの摺動方向daに沿った幅との差は、光制御シート61,71の各領域61a,61b,71a,71bの配列ピッチP以上、光制御シート61,71の各領域61a,61b,71a,71bの配列ピッチPの二倍(2×P)未満とすることが好ましい。
ところで、図1及び図2に示すように、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の外周縁の一部分の外方には、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30を連結するガイドスペーサ50が設けられている。図示された例では、第1及び第2固定フレーム20,30の第2〜第4縁部32〜34,22〜24の外方に、それぞれ、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30を連結する第2〜第4ガイドスペーサ52〜54が設けられている。ガイドスペーサ50は、矩形形状の第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30を三方から覆う三方枠として形成されている。
ガイドスペーサ50は、図6に示すように、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の端縁を連結して、図1及び図2に示すように、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の外縁に沿って延びている。図6に示すように、ガイドスペーサ50は、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の間に可動フレーム40が配置され得るスペースを確保するよう、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の相対位置を固定している。また、ガイドスペーサ50は、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の間で可動フレーム40が移動可能となる範囲を画定している。すなわち、ガイドスペーサ50は、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30に対する可動フレーム40の摺動が所定の方向daとなるよう、可動フレーム40の第1及び第2固定フレーム20,30に対する相対移動を案内している。
ただし、第1及び第2固定フレーム20,30の外縁の外方にガイドスペーサ50を設けた場合、調光装置10及び枠装置11の平面視における外形状が大型化してしまう。また、ガイドスペーサ50を設けることによって、調光装置10及び枠装置11が重量化してしまう。また逆に、調光装置10を取り付けるべき場所の大きさが決まっている場合、調光制御板60,70が露出している開口20a,30a,40aの大きさを小さくする必要が生じてしまう。このような不具合を回避するため、本実施の形態では、第1及び第2固定フレーム20,30の第1縁部21,31の外方に第1ガイドスペーサ51を設けることに代えて、他の手段により、第1及び第2固定フレーム20,30の相対位置を固定するとともに、可動フレーム40の第1及び第2固定フレーム20,30に対する相対移動を案内している。
具体的には、調光装置10が次の構成を有している。まず、図2〜図4に示すように、可動フレーム40に貫通孔45が形成されている。この貫通孔45は、図2に示すように、可動フレーム40の第1及び第2固定フレーム20,30に対する摺動方向daに細長く延びている。そして、図4及び図5に示すように、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の間に、この貫通孔45を貫通して延びる固定具15が設けられている。固定具15は、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の間を延びて、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の相対位置を固定する。図示された例では、固定具15の端部が、第1固定フレーム20又は第2固定フレーム30に埋め込まれ、当該固定フレーム20,30に固定されている。
そして、貫通孔45と固定具15との係合により、第1及び第2固定フレーム20,30に対する可動フレーム40の摺動が案内される。より具体的には、固定具15が貫通孔45を貫通して延びていることにより、第1及び第2固定フレーム20,30に対する可動フレーム40の摺動が所定の方向daとなるように規制され、また、第1及び第2固定フレーム20,30に対する可動フレーム40の摺動可能な範囲が画定される。
図示された例においては、第1縁部21,31,41の長手方向に離間した二箇所において、可動フレーム40に貫通孔45が形成され、且つ、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の間に各貫通孔45を通過して延びる固定具15が設けられている。
なお、以上のような調光装置10においては、第1及び第2固定フレーム20,30に対する可動フレーム40のがたつきが大きくなると、第1光制御シート61の各領域61a,61bと第1光制御シート61の各領域71a,71bとが高精度に重ならなくなってしまう。この場合、調光装置10が期待した調光機能を実現することができず、調光が不十分な縞状の領域が調光制御板60,70の面内に生じてしまう。
この点について、本件発明者らが検討を重ねたところ、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30に対して可動フレーム40を正規の位置から一方の向きに回転させようとした際に生じる可動フレーム40のがたつきを、可動フレーム40の外周縁上の一点における摺動方向daに沿った最大ずれ量として評価した場合、当該最大ずれ量z(図2参照)が、0.10mm以下となっていることが有効であることが確認された。最大ずれ量zが0.10mm以下となっている場合、本実施の形態で説明してきた形状の調光装置10であって、とりわけ各縁部の長さが30cmから100cmであり且つ光制御シート61,71の各領域61a,61b,71a,71bのピッチPが0.5cmから4cmである調光装置10については、調光不十分な縞状領域が観察されなかった。なお、「正規の位置」とは、摺動方向daにおいて摺動可能な範囲の中心であるとともに、摺動方向daに直交する方向における移動可能な範囲(遊び、がたつき)の中心であり、且つ、可動フレーム40以外の枠装置11の構成に対して傾斜していない場合における可動フレーム40の位置のことである。

なお、本実施の形態における調光装置10についての最大ずれ量zは、調光装置10の各寸法H,W,DHを用いて、次の式によって表される。したがって、各寸法H,W,DHを調整することにより、最大ずれ量zを0.10mm以下とすることができる。なお、図2に示すように、式中における「W」は、矩形形状からなる可動フレーム40の摺動方向daに沿った幅〔mm〕であり、「H」は、矩形形状からなる可動フレーム40の摺動方向daに直交する方向に沿った高さ〔mm〕であり、「DH」は、正規位置に配置された矩形形状からなる可動フレーム40の第3縁部43と第3ガイドスペーサ53との間の最大隙間DH2および正規位置に配置された矩形形状からなる可動フレーム40の第4縁部44と第4ガイドスペーサ54との間の最大隙間DH1のうちの大きいほうの値である。
Z=((H/2)2+(W/2)2)1/2×(cosθ1−cosθ2)
θ1=tan-1(H/W)
θ2=sin-1(((H/2)+DH)/((H/2)2+(W/2)2)1/2)
以上のような本実施の形態によれば、調光装置10は、第1固定フレーム20と、第1フレーム20に固定された第2固定フレーム30と、第1固定フレーム20と第2固定フレーム30との間に配置され第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30に対して一方向daに往復摺動可能な可動フレーム40と、第1固定フレーム20に保持された第1調光制御板60と、少なくとも部分的に第1調光制御板60と対面するようにして可動フレーム40に保持された第2調光制御板70と、を有している。この調光装置10において、第1調光制御板60及び第2調光制御板70の両方を透過する光の透過率は、第1調光制御板60及び第2調光制御板70の相対位置に応じて変化する。そして、調光装置10は、可動フレーム40に形成された貫通孔45を貫通して、第1固定フレーム20と第2固定フレーム30との間を延びる固定具15をさらに有し、貫通孔45と固定具15との係合により、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30に対する可動フレーム40の一方向daへの往復摺動を案内することができる。このような本実施の形態によれば、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の外縁の外方に位置するようになるガイドスペーサ50を少なくとも部分的に削除することができる。これにより、調光制御板60,70の露出面積を維持しながら、調光装置10の小型化および軽量化を実現することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
まず、上述した実施の形態では、枠装置11の第1縁部21,31,41のみに、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが設けられている例を示したが、この例に限られない。例えば、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが、第1固定フレーム20、第2固定フレーム30及び可動フレーム40の第2縁部22,32,42のみに設けられていてもよい。さらに、第1固定フレーム20、第2固定フレーム30及び可動フレーム40の第3縁部23,33,43及び第4縁部24,34,44のいずれか一方のみに、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが設けられていてもよい。
図10に示された調光装置10では、第1固定フレーム20、第2固定フレーム30及び可動フレーム40の第3縁部23,33,43のみに、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが設けられている。図10に示された例において、ガイドスペーサ50として、第1及び第2固定フレーム20,30の第1縁部21,31の外縁の外方に位置する第1ガイドスペーサ51と、第1及び第2固定フレーム20,30の第2縁部22,32の外縁の外方に位置する第2ガイドスペーサ52と、第1及び第2固定フレーム20,30の第4縁部24,34の外縁の外方に位置する第4ガイドスペーサ54とが設けられている。
上述したように、調光が不十分な縞状の領域が調光制御板60,70上に発生することを防止する観点から、最大ずれ量zは0.10mm以下であることが有効である。図10に示された調光装置10での最大ずれ量zは、調光装置10の各寸法H,W,DH,SH,SW,SSHを用いて、次の式によって表される。したがって、各寸法H,W,DH,SH,SW,SSHを調整することにより、最大ずれ量zを0.10mm以下とすることができる。
Z=(((H/2)+SH)2+((W/2)+SW)2)1/2×(cosθ1−cosθ2)
θ1=sin-1(((H/2)+SH)/(((H/2)+SH)2+((W/2)+SW)2)1/2)
θ2=sin-1((SSH+SH+(H/2)+DH)/(((H/2)+SH)2+((W/2)+SW)2)1/2)
なお、式中における「W」、「H」、「DH」は、図2を参照しながら既に説明した寸法である。一方、図10に示すように、「SW」は、正規の位置にある可動フレーム40の中心から、可動フレーム40を第1及び第2固定フレーム20,30に対して正規の位置から一方の向きに回転させた際に固定具15に接触するようになる貫通孔45の内縁上の位置までの、摺動方向daに沿った長さである。「SH」は、正規の位置にある可動フレーム40の中心から、可動フレーム40を第1及び第2固定フレーム20,30に対して正規の位置から一方の向きに回転させた際に固定具15に接触するようになる貫通孔45の内縁上の位置までの、摺動方向daに直交する方向に沿った長さである。「SSH」は、正規の位置にある可動フレーム40の貫通孔45の下縁から固定具15まで最大隙間SSH1および正規の位置にある可動フレーム40の貫通孔45の上縁から固定具15まで最大隙間SSH2のうちの大きいほうの値である。
また、第1固定フレーム20、第2固定フレーム30及び可動フレーム40の二つの縁部に、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが設けられていてもよい。例えば、図11に示すように、第1縁部21,31,41及び第2縁部22,32,42に、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが設けられていてもよい。図11に示された例において、ガイドスペーサ50として、第1及び第2固定フレーム20,30の第3縁部23,33の外縁の外方に位置する第3ガイドスペーサ53と、第1及び第2固定フレーム20,30の第4縁部24,34の外縁の外方に位置する第4ガイドスペーサ54とが設けられている。図11に示された調光装置10での最大ずれ量zは、図2を参照しながら説明した上述の実施の形態と同様に、調光装置10の各寸法H,W,DHを調整することにより、最大ずれ量zを0.10mm以下とすることができる。
また、図12に示すように、第1固定フレーム20、第2固定フレーム30及び可動フレーム40の第3縁部23,33,43及び第4縁部24,34,44に、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが設けられていてもよい。図12に示された例において、ガイドスペーサ50として、第1及び第2固定フレーム20,30の第1縁部21,31の外縁の外方に位置する第1ガイドスペーサ51と、第1及び第2固定フレーム20,30の第2縁部22,32の外縁の外方に位置する第2ガイドスペーサ52とが設けられている。
図12に示された調光装置10での最大ずれ量zは、調光装置10の各寸法H,W,DH,SH,SW,SSHを用いて、次の式によって表される。したがって、各寸法H,W,DH,SH,SW,SSHを調整することにより、最大ずれ量zを0.10mm以下とすることができる。
Z=((H/2)2+(W/2)2)1/2×(cos(θ3−Δθ)−cosθ3)
Δθ=θ2−θ1
θ1=sin-1(SH/((Sw)2+(SH)2)1/2)
θ2=sin-1((SH+SSH)/((Sw)2+(SH)2)1/2)
θ3=tan-1(H/W)
なお、式中における「W」、「H」、「DH」、「SW」、「SH」、「SSH」は、図10を参照しながら既に説明した寸法である。
さらに、第1固定フレーム20、第2固定フレーム30及び可動フレーム40の第1縁部21,31,41及び第2縁部22,32,42の一方と、第3縁部23,33,43及び第4縁部24,34,44の一方とに、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが設けられていてもよい。一例として、図13に示された調光装置10では、第2縁部22,32,42及び第3縁部23,33,43に、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが設けられている。図13に示された例において、ガイドスペーサ50として、第1及び第2固定フレーム20,30の第1縁部21,31の外縁の外方に位置する第1ガイドスペーサ51と第1及び第2固定フレーム20,30の第4縁部24,34の外縁の外方に位置する第4ガイドスペーサ54とが設けられている。図13に示された調光装置10での最大ずれ量zは、図10を参照しながら説明した上述の変形例と同様に、調光装置10の各寸法H,W,DH,SH,SW,SSHを調整することにより、最大ずれ量zを0.10mm以下とすることができる。
さらに、第1固定フレーム20、第2固定フレーム30及び可動フレーム40の三つの縁部に、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが設けられていてもよい。例えば、図14に示すように、第1縁部21,31,41、第3縁部23,33,43及び第4縁部24,34,44に、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが設けられていてもよい。図14に示された例において、ガイドスペーサ50として、第1及び第2固定フレーム20,30の第2縁部22,32の外縁の外方に位置する第2ガイドスペーサ52が設けられている。図14に示された調光装置10での最大ずれ量zは、図12を参照しながら説明した変形例と同様に、調光装置10の各寸法H,W,DH,SH,SW,SSHを調整することにより、最大ずれ量zを0.10mm以下とすることができる。
また、図15に示すように、第1固定フレーム20、第2固定フレーム30及び可動フレーム40の第1縁部21,31,41、第2縁部22,32,42及び第3縁部23,33,43に、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが設けられていてもよい。図15に示された例において、ガイドスペーサ50として、第1及び第2固定フレーム20,30の第4縁部24,34の外縁の外方に位置する第4ガイドスペーサ54が設けられている。図15に示された調光装置10での最大ずれ量zは、図10を参照しながら説明した上述の変形例と同様に、調光装置10の各寸法H,W,DH,SH,SW,SSHを調整することにより、最大ずれ量zを0.10mm以下とすることができる。
さらに、図16に示すように、第1固定フレーム20、第2固定フレーム30及び可動フレーム40の四つの縁部の全てに、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが設けられていてもよい。図16に示された例において、ガイドスペーサ50は設けられていない。図16に示された調光装置10での最大ずれ量zは、図12を参照しながら説明した上述の実施の形態と同様に、調光装置10の各寸法H,W,DH,SH,SW,SSHを調整することにより、最大ずれ量zを0.10mm以下とすることができる。
また、上述した実施の形態において、第1及び第2固定フレーム20,30の各縁部に対して、貫通孔45及び固定具15を二つ設ける例を示した。しかしながら、この例に限られず、各縁部に対して、貫通孔45及び固定具15を一つだけ設けるようにしてもよいし、各縁部に対して、貫通孔45及び固定具15を三以上設けるようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態において、第1及び第2固定フレーム20,30の各縁部には、その外縁の外方に位置するガイドスペーサ50、並びに、貫通孔45及び固定具15の組み合わせのいずれか一方が設けられている例を示した。しかしながら、この例に限られず、ガイドスペーサ50、並びに、貫通孔45及び固定具15の組み合わせのいずれも設けられていない縁部が存在してもよい。とりわけ、貫通孔45及び固定具15の組み合わせは、可動フレーム40の第1及び第2固定フレーム20,30に対する摺動可能な方向および範囲を規制し、同時に、第1固定フレーム20及び第2固定フレーム30の相対位置を固定することができる。したがって、例えば、貫通孔45及び固定具15の組み合わせが二つの縁部に設けられている図11〜図15の調光装置10では、ガイドスペーサ50をすべて削除することも可能である。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 調光装置
11 枠装置
15 固定具
20 第1固定フレーム
20a 開口
21 第1縁部
22 第2縁部
23 第3縁部
24 第4縁部
30 第2固定フレーム
30a 開口
31 第1縁部
32 第2縁部
33 第3縁部
34 第4縁部
36 露出開口
40 可動フレーム
401 開口
41 第1縁部
42 第2縁部
43 第3縁部
44 第4縁部
45 貫通孔
46 つまみ
50 ガイドスペーサ
51 第1ガイドスペーサ
52 第2ガイドスペーサ
53 第3ガイドスペーサ
54 第4ガイドスペーサ
60 第1調光制御板
61 第1光制御シート
61a 第1領域
61b 第2領域
62 第1偏光板
65 第1透光性基板
70 第2調光制御板
71 第2光制御シート
71a 第3領域
71b 第4領域
72 第2偏光板
75 第2透光性基板

Claims (2)

  1. 第1固定フレームと、
    前記第1固定フレームに固定された第2固定フレームと、
    前記第1固定フレームと前記第2固定フレームとの間に配置され、前記第1固定フレームおよび前記第2固定フレームに対して一軸方向に摺動可能な可動フレームと、
    前記第1固定フレームに保持された第1調光制御板と、
    少なくとも部分的に前記第1調光制御板と対面するようにして前記可動フレームに保持された第2調光制御板と、
    前記可動フレームに形成された貫通孔を貫通して、前記第1固定フレームと前記第2固定フレームとの間を延びる固定具と、を備え、
    前記貫通孔と前記固定具との係合により、前記第1固定フレームおよび前記第2固定フレームに対する前記可動フレームの前記一軸方向への摺動が案内され、
    前記第1調光制御板及び前記第2調光制御板の両方を透過する光の透過率は、前記第1調光制御板及び前記第2調光制御板の相対位置に応じて変化する、調光装置。
  2. 前記第1調光制御板は、互いに異なる光学特性を有した二種類の領域を含む第1光制御シートを有し、前記二種類の領域は、前記一軸方向に一定のピッチで繰り返し配置され、
    前記第2調光制御板は、互いに異なる光学特性を有した二種類の領域を含む第2光制御シートを有し、前記二種類の領域は、前記一軸方向に前記一定ピッチで繰り返し配置されている、請求項1に記載の調光装置。
JP2014012712A 2014-01-27 2014-01-27 調光装置 Pending JP2015140535A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014012712A JP2015140535A (ja) 2014-01-27 2014-01-27 調光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014012712A JP2015140535A (ja) 2014-01-27 2014-01-27 調光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015140535A true JP2015140535A (ja) 2015-08-03

Family

ID=53771089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014012712A Pending JP2015140535A (ja) 2014-01-27 2014-01-27 調光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015140535A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018031924A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 大日本印刷株式会社 調光装置
WO2018061358A1 (ja) 2016-09-30 2018-04-05 凸版印刷株式会社 調光装置
JP2018146654A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 凸版印刷株式会社 調光シート、調光装置、および、調光シートの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018031924A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 大日本印刷株式会社 調光装置
WO2018061358A1 (ja) 2016-09-30 2018-04-05 凸版印刷株式会社 調光装置
US11086160B2 (en) 2016-09-30 2021-08-10 Toppan Printing Co., Ltd. Light control device
JP2018146654A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 凸版印刷株式会社 調光シート、調光装置、および、調光シートの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016519327A5 (ja)
TWM537663U (zh) 視角控制裝置以及可控制視角顯示裝置
JP2015140535A (ja) 調光装置
US20150219907A1 (en) Reflective type naked-eye 3d display apparatus and manufacturing method thereof
JP2013254734A5 (ja)
JP2007286573A5 (ja)
EP4235232A3 (en) Waveguides with light absorbing films and processes for forming the same
ATE407377T1 (de) Dreidimensionaler photonenkristall und optische bauteile mit einem solchen
CN103837917B (zh) 一种狭缝光栅、其制作方法、光栅结构及显示装置
JP6379663B2 (ja) 調光装置及び空間区画構造体
US20140355115A1 (en) Dimming Device
JP6375791B2 (ja) 調光装置
JP2012042614A (ja) プロジェクタ用絞り装置
JP6418488B2 (ja) 調光装置および調光装置の設置方法
US10295837B2 (en) Variable transmission window with blackout bars
JP2006195395A (ja) 偏光板を使用した透過光量調整装置
JP2016051120A (ja) 調光装置
JP5928755B2 (ja) 光学フィルタ
JP2020053204A (ja) 面状照明装置
KR102070634B1 (ko) 편광 변환 소자 및 광고립 장치
JP6780278B2 (ja) 調光装置
JP2018072518A (ja) 調光装置、調光板および位相差板
JP2017026729A (ja) 光制御装置
JP2016051156A (ja) 調光装置
JP2017173665A (ja) 調光装置