JP2018072518A - 調光装置、調光板および位相差板 - Google Patents

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内田  智也
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千明 小幡
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Abstract

【課題】調光装置の透過状態における色調の均一性を向上する。
【解決手段】第1透過軸を有する第1偏光板と、第2透過軸を有する第2偏光板と、前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に位置し、第1方向に沿って配列された複数の第1調光領域を含む第1位相差板と、前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に位置し、前記第1方向に沿って配列された複数の第2調光領域を含み、前記第1位相差板に対してスライド移動可能な第2位相差板と、を有し、前記複数の第1調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、前記複数の第2調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、前記第1方向に沿う、前記第1調光領域及び前記第2調光領域の幅が5mm未満である、調光装置。
【選択図】図1A

Description

本開示は、調光装置、調光板および位相差板に関する。
特許文献1には、一対の偏光板の間に、面内の遅相軸が段階的に変化する一対の位相差板を配置した階調型の調光装置が開示されている。この位相差板は、その面内のある一方向において配向軸は同じ方向であり、一方向とは異なる他方向においては、配向軸が連続的に回転しているという特徴がある。2枚の位相差板の少なくともいずれか一方をスライドさせることで面内の遅相軸が段階的に変化している領域同士の相対的な位置を変化させる。これにより、光の透過率が高い透過状態、光の透過率が低い遮蔽状態、その中間の透過率を有する中間状態を作り出すことができる。
特表2014−507676号公報
本発明は、階調型の調光装置の透過状態における色調の均一性の向上を一目的とする。
位相差板は、複屈折率が波長分散性を有する。そのため、位相差板を通過する短波長の光及び長波長の光に生じる位相差がそれぞれ異なる。したがって、直線偏光された白色光が位相差板の遅相軸に対して角度をもって入射する場合、短波長の透過光の偏光状態と長波長の透過光の偏光状態が異なり、透過状態において特定の波長の透過率が相対的に減少してしまう。
本発明者らは、面内の遅相軸が変化する位相差板を用いた調光装置において、面内に濃淡のラインが周期的に現れることを発見した。本明細書等において、この濃淡のラインをカラーバンドと称することがある。
さらに本発明者らは、カラーバンドの発生間隔が面内の遅相軸が変化する領域の幅と相関があることを突き止め、面内の遅相軸が変化する領域の幅を狭めることによって調光装置の透過状態における色調の均一性を向上できることを見出した。
本発明の一実施形態によれば、第1透過軸を有する第1偏光板と、第2透過軸を有する第2偏光板と、前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に位置し、第1方向に沿って配列された複数の第1調光領域を含む第1位相差板と、前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に位置し、前記第1方向に沿って配列された複数の第2調光領域を含み、前記第1位相差板に対してスライド移動可能な第2位相差板と、を有し、前記複数の第1調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、前記複数の第2調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、前記第1方向に沿う、前記第1調光領域及び前記第2調光領域の幅が5mm未満である、調光装置が提供される。
本発明の一実施形態によれば、第1透過軸を有する第1偏光板と、第2透過軸を有する第2偏光板と、前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に位置し、第1方向に沿って配列された複数の第1調光領域を含む第1位相差板と、前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に位置し、前記第1方向に沿って配列された複数の第2調光領域を含み、前記第1位相差板に対してスライド移動可能な第2位相差板と、を有し、前記複数の第1調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、前記複数の第2調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、前記第2位相差板のスライド方向と前記第1方向が、交差するように構成された、調光装置が提供される。
また、本発明の一実施形態によれば、偏光板、及び第1方向に沿って配列された複数の調光領域を含む位相差板を有し、前記複数の調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸が段階的に変化するように構成され、前記第1方向に沿う前記調光領域の幅が5mm未満である、調光板が提供される。
また、本発明の一実施形態によれば、偏光板、及び第1方向に沿って配列された複数の調光領域を含む矩形の位相差板であって、前記第1方向は前記矩形の位相差板の辺と交差する前記位相差板を有し、前記複数の調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、前記第1方向に沿う前記調光領域の幅が5mm未満である、調光板が提供される。
また、本発明の一実施形態によれば、第1方向に沿って配列された複数の調光領域を含む位相差板であって、前記複数の調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、前記第1方向に沿う前記調光領域の幅が5mm未満である、位相差板が提供される。
さらに、本発明の一実施形態によれば、第1方向に沿って配列された複数の調光領域を含む矩形の位相差板であって、前記第1方向は、前記矩形の位相差板の各辺と交差し、前記複数の調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成された位相差板が提供される。
本発明によれば、階調型の調光装置の透過状態における色調の均一性を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る調光装置の概略構成例を示す斜視図である。 本実施の形態に係る調光装置の概略構成例を示す側面図である。 本実施の形態に係る調光装置の一構成例を示す斜視図である。 図2Aに示す調光装置の調光板の一構成例を示す断面図である。 本実施の形態に係る位相差板の一構成例を示す平面図であり、遅相軸の方向をそれぞれの調光領域について模式的に示した図である。 本実施の形態に係る調光装置における光透過率の変化を説明するための図である。 本実施の形態に係る調光装置における光透過率の変化を説明するための図である。 本実施の形態に係る調光装置における光透過率の変化を説明するための図である。 カラーバンドを説明する図である。 カラーバンドが発生する原理を推定した図である。 本実施の形態に係る調光装置における調光領域の幅Wを1mmとしたときの透過状態における色調を示した図である。 本実施の形態に係る調光装置における調光領域の幅Wを2mmとしたときの透過状態における色調を示した図である。 本実施の形態に係る調光装置における調光領域の幅Wを5mmとしたときの透過状態における色調を示した図である。 本発明の第2の実施の形態に係る調光装置の概略構成例を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態による調光装置のうち、階調型位相差板の一構成例を示す平面図であり、遅相軸の方向をそれぞれの調光領域について例示的に示した図である。 本発明の第2の実施の形態に係る調光装置における光透過率の変化を説明するための図であり、透過状態となる位相差板の位置を示した図である。 本発明の実施の形態による調光装置のうち、2枚の偏光板をパラレルニコルで配置した例を示す図である。
本明細書等では、階調型の調光装置とは、光の透過率が異なる状態を多階調で作り出すことが可能な調光装置をさす。階調型の調光装置は、例えば、光の透過率が高い透過状態、光の透過率が低い遮蔽状態を作り出すことが可能な調光装置であって、好ましくは、その中間の透過率を有する中間状態を作り出すことが可能な調光装置である。以下において、階調型の調光装置を単に「調光装置」と称することがある。
また、本明細書等において、「板」は、シートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念である。したがって、「調光板」は、「調光シート」、「調光フィルム」と呼ばれる部材も含む。「位相差板」は、「位相差シート」、「位相差フィルム」と呼ばれる部材も含む。また、「偏光板」は、「偏光シート」、「偏光フィルム」と呼ばれる部材も含む。さらに、本明細書等において、「板」は板状の部材をさし、その部材が単体で構成されているか、或いは、その部材が他の部材に積層されて構成されているかによって特段呼称を区別しないことがある。したがって、「位相差板」は、「位相差層」と呼ばれる部材も含む。また、「偏光板」は、「偏光層」と呼ばれる部材も含む。
本明細書等において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値のそれぞれを下限値及び上限値として含む範囲であることを意味する。
(調光装置の構成例)
図1は、本発明の実施の形態による調光装置の概略構成例を示す図であり、図1Aは斜視図であり、図1Bは側面図である。
図1A及び図1Bに示すように、本実施の形態に係る調光装置A1においては、第1透過軸1aを有する第1偏光板1と、第2透過軸7aを有する第2偏光板7と、第1偏光板1と前記第2偏光板7との間に位置し、第1方向19に沿って配列された複数の第1調光領域を含む第1位相差板3と、第1偏光板1と第2偏光板7との間に位置し、第1方向19に沿って配列された複数の第2調光領域を含み、第1位相差板3に対してスライド方向17に沿って相対的にスライド移動可能な第2位相差板5と、を有している。複数の第1調光領域の各々は、第1方向19に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、複数の第2調光領域の各々は、第1方向19に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成されている。第1偏光板1と第2偏光板7とのそれぞれの外側には、第1基材11と第2基材15とを設けても良い。
上記構成において、図1Bの第1基材11の左側又は第2基材15の右側のいずれか一方側から他方側を見ると、以下に説明するように、スライド動作に基づいて、第1位相差板3と第2位相差板5との重なりが変化することにより透過状態、遮蔽状態、その中間状態に調光することができる。
第1位相差板3及び第2位相差板5の少なくとも一方は、スライド方向17に沿ってスライド移動可能である。この例では、スライド方向17と第1方向19とが互いに平行である。スライド方向17と第1方向19とが平行であるとは、スライド方向17と第1方向19が平行である場合に加え、第1位相差板3及び第2位相差板5の取付け等の誤差により多少のズレがあることも含む意味である。例えば、スライド方向17と第1方向19が±1°の範囲内でズレがあることも許容される。第1位相差板3及び第2位相差板5の少なくとも一方は、案内レール(図示しない)に沿ってスライド移動可能である。第1位相差板3及び/又は第2位相差板5をスライドさせる機構(図示しない)は、手動、自動の少なくともいずれか1つの機構であっても良い。
第1位相差板3と第2位相差板5は、互いに相対的に移動可能に構成されていればよく、第1位相差板3と第2位相差板5とが密着してもよいし、互いに離隔してもよい。第1位相差板3と第2位相差板5の間に所定の間隔を設けることで、スライド移動が容易になる。第1位相差板3と第2位相差板5との間隔は、好ましくは、0.2mm以上2.0mm以下である。間隔を0.2mm以上とすることにより、スライドに伴う板間の擦れの発生を低減できる。間隔を2.0mm以下とすることにより、斜視における外観低下を抑えることができる。間隔は、電磁式・渦電流式膜厚計(マテック社製 レプトスコープ2042)を用い、第1位相差板3と第2位相差板5が重なった状態で一方の外面(位相差板の外面側に他の構成を含む場合にはその外面)にプローブを当て、他方の外面(位相差板の外面側に他の構成を含む場合にはその外面)に鉄板を当てることにより、第1位相差板3と第2位相差板5の外面間の距離を測定する。さらに、第1位相差板3と第2位相差板5のそれぞれに対して、電前記磁式・渦電流式膜厚計を用いて第1位相差板3(他の構成を含む場合は総厚)の厚みと第2位相差板5(他の構成を含む場合は総厚)の厚みを測定する。第1位相差板3と第2位相差板5の外面間の距離から第1位相差板3と第2位相差板5のそれぞれの厚みを引いて間隔を算出できる。
本実施の形態に係る調光装置A1は、少なくとも第1偏光板1と第1位相差板3が積層された第1の調光板B1と、少なくとも第2偏光板7と第2位相差板5とが積層された第2の調光板B2とが、第1の方向19に沿ってスライド可能に構成されていても良い。第1の調光板B1、第2の調光板B2は、さらに、それぞれ第1基材11、第2基材15を有していてもよい。より具体的に調光板の構成について例示する。図2Aおよび図2Bに示すように、第1の調光板B1は、例えば、第1基材11、第1偏光板1、第1位相差板3、及び第1保護層9をこの順に有し、各層の間に層間接着層6a〜6cを有している。第2の調光板B2も第1の調光板B1と同様の構成である。調光板B1、B2の少なくとも一方がスライドすることにより、透明状態、遮光状態および中間状態を実現することができる。
(第1及び第2基材の構成)
第1基材11は、例えば、透明な基材であり、ガラス等の無機材料、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂等の樹脂材料等を用いることができる。例えば、図2A及び図2Bに示す場合、第1基材11は、第1偏光板1及び第1位相差板3を支持するための支持体である。なお、第2基材15は、第2偏光板7及び第2位相差板5を支持するための支持体であり、第1基材11と同様の構成を採用することが可能である。
層間接着層6a〜6cの各々は、隣り合う層同士を接合できれば、特に限定はない。例えば、層間接着層6a〜6cの少なくとも1つが、耐侯剤を含んでいてもよく、例えば、UVA等の紫外線吸収剤を含んでいてもよい。例えば、第1基材11側が外側に位置する場合、層間接着層6aが紫外線吸収剤を含んでいることが好ましい。このような構成により、第1偏光板1、第1位相差板3等が紫外線で劣化してしまうのを抑えることができる。
(第1及び第2偏光板の構成)
第1偏光板1と第2偏光板7は、それぞれ第1透過軸1a及び第2透過軸7aに沿う直線偏光成分の光を高い透過率で透過させるとともに、第1透過軸1a及び第2透過軸7aと直交する直線偏光成分の光を吸収又は反射する機能を有している。本実施の形態において、第1偏光板1と第2偏光板7とは、その透過軸の向きが互いに非平行となっている。第1偏光板1及び第2偏光板7は、それぞれの透過軸が互いに直交するようにして、すなわちクロスニコル状態(直交ニコルとも呼ぶ)で配置されている。第1偏光板1及び第2偏光板7として、ポリビニルアルコールにヨウ素や二色性色素を吸着させてなる偏光板やワイヤーグリッド偏光板と称される偏光板を用いることができる。
(第1及び第2位相差板の構成)
第1位相差板3は、例えばλ/2板で構成され、光の偏光状態を制御可能となっている。第1位相差板3は、例えば、可視光領域の或る波長におけるリタデーションがλ/2となるように構成されている。例えば、第1位相差板3の波長550nmにおけるリタデーションは、λ/2となるように位相差が設定されていてもよい。第2位相差板5は、例えば、第1位相差板3と同様に構成される。
図3に示すように、本実施の形態に係る第1位相差板3は、第1方向19に沿って、複数の調光領域21−1、21−2、…を有している。これら複数の第1調光領域21−1、21−2、…の各々は、第1方向19に沿って面内の遅相軸20の方向が段階的に変化するように構成されている。このような構成を階調型の位相差板と称することがある。
第1位相差板3は、第1調光領域21−1、21−2、…の各々において、第1方向19に沿って異なる位相変調を透過光に生じさせるように構成されている。具体的には、第1調光領域21−1内において、一端から他端に沿って遅相軸20の方向が段階的に変化する。
図3では、簡略化して示しているが、一の調光領域において、第1方向19に沿う、第1偏光板の透過軸と遅相軸20のなす角度が0°以上180°未満の範囲で段階的に変化している。第1方向19に沿う角度変化のステップは一定であってもよいし、一定でなくてもよい。例えば、一の調光領域において面内の遅相軸がn段階(nは2以上の整数)で変化する場合、一の調光領域は第1領域から第n領域までを有している。一の調光領域を分割する数を増やすと、面内の遅相軸の方向が実質的に連続に変化するようにみなせる。図3に示すように、第1〜第n領域までの各領域は、幅Wを有するストライプ形状の領域である。したがって、一の調光領域は幅Wごとに、第1偏光板の透過軸に対する遅相軸20の方向が変化する。ストライプ形状の領域の幅Wは、例えば、0.5μm〜500μmで設定されていてもよい。幅Wが、0.5μm未満であると、階調数が大きくなり、面内遅相軸のパターニングが困難となる場合がある。幅Wが、500μmを超えると、階調数が小さくなり、透過率変化の自由度が低くなる場合がある。
第1偏光板の透過軸と遅相軸20のなす角度は、第1方向19に沿って、例えば、約0.01°〜10°刻みで変化してもよい。これにより、明(光の透過率が高い透過状態)と暗(光の透過率が低い遮蔽状態)の中間状態を細かく設定することができ、光の透過率の調整の自由度を向上させることができる。本明細書等では、遅相軸20が0°以上180°未満の範囲で変化する調光領域21−1、21−2、…の幅を、Wで表し、この値を調光領域の幅として説明する。なお、調光領域21−1、21−2、…は、任意の角度α°〜α°+180°となる範囲として特定することも可能である。つまり、必ずしも調光領域における一端に存在する領域の遅相軸の方向が0°である必要はなく、同様に、必ずしも調光領域における他端に存在する領域の遅相軸の方向が180°でなくてもよい。調光装置A1において、調光領域21−1、21−2、…の幅Wを5mm未満とすることにより、調光装置A1の透過状態における色調の均一性を向上できる。第1及び第2位相差板3、5の調光領域の幅Wでは、例えば、互いに略同一となっている。互いの幅が略同一であるとは、第1位相差板3の調光領域の幅と第2位相差板5の調光領域の幅が同一であることに加え、製造等の諸要因に応じた誤差により両者にズレが存在していることも含む意味である。例えば、両者の調光領域の幅が±0.1mmの範囲内でズレがあることも許容される。
同様に、第2位相差板5の複数の第2調光領域の各々も、第1方向19に沿って面内の遅相軸20の方向が段階的に変化するように構成されている。第2位相差板5も、第1位相差板3と同様の構成を有する。
第1位相差板3及び第2位相差板5は、例えば、光配向法や、ラビング法により形成された配向層上に液晶層を配向させることにより、作製することができる。例えば国際公開第2013/054673号パンフレット、特開2012−137725号公報、または特開2012−198522号公報等に開示された製法を用いて作製され得るため、ここではこれ以上詳細な説明を省略する。
(位相差板による光の変調)
本実施の形態に係る調光装置A1では、第1位相差板3と第2位相差板5との相対位置に応じて、第1調光領域21−1と、それと対応する第2調光領域との重なる位置が変化する。これにより、調光装置A1に入射してきた光の透過率を徐々に変化させることが可能となる。つまり、調光装置A1では、第1位相差板3と第2位相差板5の相対位置に応じて、徐々に遮光状態になる(光の透過率が徐々に小さくなる)、又は、徐々に透過状態になる(光の透過率が徐々に大きくなる)。
図4A〜図4Cは、本実施の形態に係る調光装置A1における光の透過状態を示す図である。2枚の偏光板1、7は、クロスニコル配置の構成を例とする。以下、図中における第1偏光板の透過軸と遅相軸20のなす角度は、例示的に示したものである。
(i)光の透過率が最小の状態
例えば、図4Aに示すように、第1位相差板3の遅相軸0°、22.5°、45°、・・・の領域がそれぞれ、第2位相差板5の遅相軸90°、112.5°、135°、・・・の領域と対向している状態では、光の透過率が最小であり遮蔽状態、すなわち暗状態となる。
第1の調光板B1の第1偏光板1を透過した偏光成分の光の振動方向は、第1位相差板3の各領域を透過することによって、それぞれ0°、45°、90°・・・と回転する。
そして、振動方向が0°の光が第2位相差板5の遅相軸90°の領域を通過すると、入射光の偏光軸と遅相軸のなす角度の2倍分、偏光角が回転し、その偏光角は入射光と遅相軸のなす角度の2倍分、つまり180°回転し、振動方向は180°となる。また、振動方向が45°の光が第2位相差板5の遅相軸112.5°の領域を通過すると、入射偏光角と遅相軸の関係より135°回転し、その振動方向は180°となる。さらに、振動方向が90°の光が第2位相差板5の遅相軸135°の領域を通過すると、入射偏光角と遅相軸の関係より90°回転し、その振動方向も180°と変化する。このように、第2位相差板5を透過した光の偏光方向は全て0°或いは180°となるため、第1偏光板1の偏光方向と直交し、第2位相差板5を透過した光は、第2偏光板7によって遮断される。
このように、図4Aに示された第1の調光板B1と第2の調光板B2との位置関係においては、第2の調光板B2に入射する光は、第1の調光板B1を透過せず、遮蔽状態となる。
(ii)光の透過率が中間値の状態
図4Bに示すように、例えば、第1位相差板3の遅相軸0°、22.5°、45°、・・・の領域がそれぞれ、第2位相差板5の遅相軸67.5°、90°、112.5°、・・・の領域と対向している状態では、光の透過率が中間値を取る。
第1の調光板B1の第1偏光板1を透過した偏光成分の光の振動方向は、第1位相差板3の各領域を透過することによって、それぞれ0°、45°、90°・・・と回転する。そして、振動方向が0°の光が第2位相差板5の遅相軸67.5°の領域を通過すると、入射偏光角と遅相軸の関係より135°回転し、その振動方向は135°となる。また、振動方向が45°の光が第2位相差板5の遅相軸90°の領域を通過すると、入射偏光角と遅相軸の関係より90°回転し、その振動方向は135°となる。さらに、振動方向が90°の光が第2位相差板5の遅相軸112.5°の領域を通過すると、入射偏光角と遅相軸の関係より45°回転し、その振動方向も135°となる。このように、第2位相差板5を透過した光の偏光方向は全て135°となるため、第2位相差板5を透過した光のうち第2偏光板7の偏光方向と同じ成分の光のみが第2偏光板7を透過することとなる。
このように、図4Bに示された第1の調光板B1と第2の調光板B2との位置関係においては、第2の調光板B1に入射し、第2偏光板1を透過した光の一部のみが第1の調光板B2を透過し、透過状態、すなわち明状態と遮蔽状態、すなわち暗状態との中間の中間状態となる。
(iii)光の透過率が最大の状態
図4Cに示されるように、例えば、第1位相差板3の遅相軸0°、22.5°、45°、67.5°、90°・・・の領域がそれぞれ、第2位相差板5の遅相軸45°、67.5°、90°、112.5°、135°、・・・の領域と対向している状態では、光の透過率が最大で透過状態、すなわち明状態となる。
第1の調光板B1の第1偏光板1を透過した偏光成分の光の振動方向は、第1位相差板3各領域を透過することによって、それぞれ0°、45°、90°、135°、180°、・・・と回転する。そして、振動方向が0°の光が第2位相差板5の遅相軸45°の領域を通過すると、入射偏光角と遅相軸の関係より90°回転し、その振動方向は90°となる。振動方向が45°の光が第2位相差板5の遅相軸67.5°の領域を通過すると、入射偏光角と遅相軸の関係より45°回転し、その振動方向も90°となる。振動方向が90°の光が第2位相差板5の遅相軸90°の領域を通過すると、入射偏光角と遅相軸の関係より0°回転し、その振動方向も90°となる。さらに、振動方向が135°の光が第2位相差板5の遅相軸112.5°の領域を通過すると、入射偏光角と遅相軸の関係より−45°回転し、その振動方向も90°となる。振動方向が180°の光が第2位相差板5の遅相軸135°の領域を通過すると、入射偏光角と遅相軸の関係より−90°回転し、その振動方向は90°となる。
このように、第2位相差板5を透過した光の偏光方向は全て90°或いは270°となるため、第2偏光板7の偏光方向と同一となり、第2位相差板5を透過した光は、第2偏光板7をそのまま透過することになる。
このように、図4Cに示された第1の調光板B1と第2の調光板B2との位置関係においては、第1の調光板B1に入射し、第1偏光板1を透過した光は、全て第2の調光板B2を透過し、透過状態となる。
(カラーバンドの発生に関する考察)
図5Aは、カラーバンドを説明する図であり、透過状態の第1位相差板3及び第2位相差板5の位置関係を示した図である。偏光板は図示を省略している。尚、図5Aでは、第1および第2の位相差板3、5の上下方向の位置を、第1位相差板3の階調がわかりやすいように上下方向にずらして図示している。また、第1および第2位相差板3、5を含む第1および第2の調光板B1、B2を通して見た状態を、わかりやすいように図5Aの下方に示している。
図5Aに示すように、第1方向に沿って「濃」と「淡」のバンドが並ぶように現れる。例えば、「濃」のバンドは、第1および第2の位相差板3、5の調光領域の半分のピッチで現れる。このように、濃淡のラインであるカラーバンド57が発生し、人間の目に視認されると、調光装置の透過状態における色調の不均一性を招く。図5Bは、カラーバンド57が生じる原理を推測した図である。
図5Bに示すように、第1および第2の偏光板1、7と、第1および第2位相差板3、5を有し2枚の偏光板がクロスニコル配置の場合を例に説明する。
第1位相差板3、第2位相差板5は、図面の横方向である第1方向に複数の調光領域を有する。例えば、第1及び第2位相差板3、5はそれぞれ波長550nm(緑(G)の光)におけるリタデーションがλ/2に設定されている。図では、各調光領域における面内の遅相軸20の方向が矢印で示される。ストライプ幅(図3:W)をもつ各領域3−1〜3−5、5−1〜5−5毎に、第1方向に沿って面内の遅相軸20の方向が段階的に変化するように構成されている。入射側の偏光板により偏光された白色の入射光(RGBの光を含む)31が、第1位相差板3に入射すると、第1位相差板3の複屈折率の波長分散性の影響を受けて、第1位相差板3を透過する光は、波長の値と透過する遅相軸の角度の関係に応じて直線偏光又は楕円偏光となる。
次いで、第1位相差板3を透過した光が、第2位相差板5に入射すると、第2位相差板5の複屈折率の波長分散性の影響を受けて、第1位相差板3を透過する光は、波長の値に応じて直線偏光又は楕円偏光となる。
従って、第2偏光板7を透過した光は、図に示すように、図の左側から順に、やや緑色、緑色、やや緑色、白色透明、やや緑色の色調を有するようになる。このため、透過状態において、色調に不均一性に基づく色の濃淡が生じるものと考えられる。
(透過状態における色調の不均一性の抑制技術)
発明者らは、調光装置A1において、第1位相差板3と第2位相差板5の各調光領域の幅Wに着目した。すなわち、各調光領域の幅Wを微細にすることにより、隣り合うカラーバンド57同士を、人間の眼には識別しにくい程度まで混色させ、色調の均一性を向上させることができると考えた。
そこで、第1および第2の調光板B1、B2における第1および第2位相差板の調光領域の幅Wをそれぞれ1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、50mmとした試料(それぞれ試料1〜6と呼ぶ)を準備した。各調光領域は512個のストライプ領域を含み、約0.35°刻みで第1偏光板の第1透過軸と遅相軸のなす角度が変化するように構成されている。人間の眼による官能試験に基づいて、色調の均一性を評価した。
第1および第2位相差板の調光領域の幅Wをそれぞれ1mm、2mm、3mm、4mmとした場合、調光装置の透過状態においてカラーバンドの存在を認識しにくく、色調が均一であると感じられた。第1および第2位相差板の調光領域の幅Wを50mmとした場合、観察者がカラーバンドの存在を明らかに認識でき、色調が不均一であると感じた。5mmとした場合、観察者がカラーバンドの存在を若干認識でき、色調が若干不均一であると感じた。調光領域の幅Wを小さくしていくと、隣り合うカラーバンド同士が混色し、人間の眼には調光装置の透過状態における色調が均一になっていくように感じられることが分かる。
図6A〜図6Cは、調光装置A1において、第1位相差板3及び第2位相差板5の調光領域の幅Wをそれぞれ1mm、2mm、5mmとした場合における、光の透過状態におけるカラーバンドの見え具合を示す。図6A〜図6Cでは、デジタルカメラにより30mm×30mmを観察した結果を示している。図6A〜図6Cに示すように、各調光領域の幅Wが5mmの場合、カラーバンドが分離している様子が人間の眼により若干認識できた。調光領域の幅Wを5mmより小さい値(例えば2mm)とした場合、カラーバンドが分離している様子が人間の眼では認識できない程度になり、観察者は、ほぼ均一な透過状態として認識できた。さらに、調光領域の幅Wを1mmとした場合、カラーバンドが分離している様子が人間の眼には認識できず、面内の色調がより均一であると認識できた。第1方向19に沿う調光領域21の幅Wを5mm未満にすることで、透過状態における色調の均一性を向上することができる。
調光装置A1の調光領域21の幅Wには、透過状態における色調の均一性を向上させるという観点では、調光領域の幅Wをできるだけ小さくすることが好ましい。なお、調光領域の幅Wを小さくすると、第1位相差板3及び第2位相差板5に対して斜めに入射する光が対応するストライプを通過せず、結果として調光性能が低下してしまうことがある。したがって、調光装置A1が広い視野角において所望の調光特性を得るには、調光領域21の幅Wを2mm以上にするとよい。
調光領域の幅Wを1mmとした場合、遮蔽状態とした調光装置A1を1m離れた位置から45°の角度から斜視すると、若干光漏れを感じた。一方、調光領域の幅Wを2mmとした場合、遮蔽状態とした調光装置A1を1m離れた位置から45°の角度から斜視すると、光漏れを感じにくかった。なお、調光領域の幅Wを大きくすると、斜視における調光性能の低下の影響が小さくなるから、調光装置A1が広い視野角において所望の調光特性を得るには、調光領域21の幅Wを2mm以上にするとよいことが分かる。以上の考察から、色調の均一性、及び、斜視における調光性能の獲得の観点から、調光領域の幅Wは、2mm以上5mm未満であることが好ましいことがわかる。より好ましくは、2mm以上4mm以下の範囲である。
上記をまとめると表1のようになる。
Figure 2018072518
<評価:色調の均一性>
◎:人間の眼による官能試験で色調ムラを全く感じなかった。
○:人間の眼による官能試験で色調ムラをほとんど感じなかった。
△:人間の眼による官能試験で若干の色調ムラを感じた。
×:人間の眼による官能試験で明らかな色調ムラを感じた。
<評価:外観>
○:正視時と斜視時で調光性能に差を感じなかった。
△:正視時と比べて斜視時に調光性能の低下を少し感じたが、実用上問題なかった。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態による調光技術について図面を参照しながら詳細に説明する。第1の実施の形態と略同様の部分については、その説明を省略することがある。
図7は、第2の実施の形態による調光装置A2の概略構成例を示す斜視図である。図8は、第2の実施の形態による調光装置A2のうち、階調型の位相差板の一構成例を示す平面図であり、遅相軸の方向をそれぞれの調光領域について例示的に示した図である。図9は、第2の実施の形態に係る調光装置における光透過率の変化を説明するための図であり、透過状態となる位相差板の位置を示した図であり、図4Cに対応する図である。
図7、及び図8に示すように、本実施の形態に係る調光装置A2は、第1の実施の形態における調光装置A1と同様であるが、第1位相差板3aおよび第2位相差板5aにおける複数の調光領域の各々は、第1方向19に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、第2位相差板のスライド方向17と第1方向19とが、交差するように構成されている。すなわち、スライド方向17と第1方向19とが非平行である。
例えば、第1位相差板3aおよび第2位相差板5aの外形は、矩形状である。第1方向19は、位相差板の各辺の延長線と交差するような関係にある。
このように、第1位相差板3aおよび第2位相差板5aにおける複数の調光領域の各々を、第1方向19に対してスライド方向17を交差させる方向としてもよい。このように、複数の調光領域の各々を第1方向19に対してスライド方向17を交差させる方向(θは交差角度であり、0°より大きく90°より小さい角度)とした位相差板では、スライド量を大きくすることができる。より具体的には、スライド量を調光領域の幅をcosθで除した値とすることができ、明暗の切替えの操作性を向上することができる。例えば、交差角度θを10°〜45°とすることが好ましく、さらには、15°〜45°とすることがより好ましい。
第1方向19がスライド方向17に対して斜め(角度θ)になるように構成することで、調光領域の幅を狭くしても第1位相差板3aと第2位相差板5aとのスライド量を大きくすることができる。
また、第1方向19に沿う、第1調光領域及び第2調光領域の幅を5mm未満とすることで、第1の実施の形態と同様に、カラーバンドの混色により、透過状態におけるカラーバンドの影響を抑制することができる。
(その他:偏光板の配置)
図10は、本発明の第1および第2の実施の形態による調光装置のうち、2枚の偏光板をパラレルニコル(平行ニコルとも呼ぶ)で配置した例を示す図である。以上に説明した調光装置と同様に、2枚の偏光板をパラレルニコルで配置した場合においても、カラーバンドの影響を抑制することができる。
パラレルニコルで配置した場合も、上記の第1および第2の実施の形態において説明した構成を有する調光装置における、調光板、位相差板を用いることができる。
上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
A1、A2…調光装置
1…第1偏光板
1a…第1透過軸
3、3a…第1位相差板
5、5a…第2位相差板
7…第2偏光板
7a…第2透過軸
17…スライド方向
19…第1方向
21−1、21−2…調光領域
21−1a、21−2a…調光領域

Claims (17)

  1. 第1透過軸を有する第1偏光板と、
    第2透過軸を有する第2偏光板と、
    前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に位置し、第1方向に沿って配列された複数の第1調光領域を含む第1位相差板と、
    前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に位置し、前記第1方向に沿って配列された複数の第2調光領域を含み、前記第1位相差板に対してスライド移動可能な第2位相差板と、を有し、
    前記複数の第1調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、
    前記複数の第2調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、
    前記第1方向に沿う、前記第1調光領域及び前記第2調光領域の幅が5mm未満である、調光装置。
  2. 前記第1調光領域及び前記第2調光領域の幅が2mm以上である、請求項1に記載の調光装置。
  3. 前記第1調光領域及び前記第2調光領域における面内の遅相軸の方向が、前記第1透過軸に対して0°以上180°未満の範囲で変化するように構成された、請求項1又は2記載の調光装置。
  4. 前記第1調光領域及び前記第2調光領域における面内の遅相軸の方向が、前記第1方向に沿って0.01°〜10°刻みで変化するように構成された、請求項1から3までのいずれか1項記載の調光装置。
  5. 前記第1調光領域及び前記第2調光領域における面内の遅相軸の方向が、前記第1方向に沿って0.5μm〜500μm刻みで変化するように構成された、請求項1から4までのいずれか1項記載の調光装置。
  6. 前記第2位相差板のスライド方向と前記第1方向が、略平行である、請求項1から5までのいずれか1項記載の調光装置。
  7. 前記第2位相差板のスライド方向と前記第1方向が、交差するように構成された、請求項1から5までのいずれか1項記載の調光装置。
  8. 前記第1調光領域及び前記第2調光領域の幅が略等しい、請求項1から7までのいずれか1項記載の調光装置。
  9. 前記第1偏光板、前記第1位相差板、及び第1透明基板を含む第1調光板と、
    前記第2偏光板、前記第2位相差板、及び第2透明基板を含む第2調光板と、を有し、
    前記第1調光板と前記第2調光板の間隔が、0.2mm以上2.0mm以下である、
    請求項1から8までのいずれか1項記載の調光装置。
  10. 前記第1透過軸と前記第2透過軸は、略直交する、請求項1から9までのいずれか1項記載の調光装置。
  11. 前記第1偏光板と前記第1位相差板とが固定され、前記第2偏光板と前記第2位相差板とが固定されている請求項1から10までのいずれか1項に記載の調光装置。
  12. 第1透過軸を有する第1偏光板と、
    第2透過軸を有する第2偏光板と、
    前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に位置し、第1方向に沿って配列された複数の第1調光領域を含む第1位相差板と、
    前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に位置し、前記第1方向に沿って配列された複数の第2調光領域を含み、前記第1位相差板に対してスライド移動可能な第2位相差板と、
    を有し、
    前記複数の第1調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、
    前記複数の第2調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、
    前記第2位相差板のスライド方向と前記第1方向が、交差するように構成された、調光装置。
  13. 前記第1方向に沿う、前記第1調光領域及び前記第2調光領域の幅が5mm未満である、請求項12記載の調光装置。
  14. 偏光板、及び第1方向に沿って配列された複数の調光領域を含む位相差板を有し、
    前記複数の調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸が段階的に変化するように構成され、
    前記第1方向に沿う前記調光領域の幅が5mm未満である、調光板。
  15. 偏光板、及び第1方向に沿って配列された複数の調光領域を含む矩形の位相差板であって、前記第1方向は前記矩形の位相差板の辺と交差する前記位相差板を有し、
    前記複数の調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、
    前記第1方向に沿う前記調光領域の幅が5mm未満である、調光板。
  16. 第1方向に沿って配列された複数の調光領域を含む位相差板であって、
    前記複数の調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成され、
    前記第1方向に沿う前記調光領域の幅が5mm未満である、位相差板。
  17. 第1方向に沿って配列された複数の調光領域を含む矩形の位相差板であって、
    前記第1方向は、前記矩形の位相差板の各辺と交差するような関係にあり、
    前記複数の調光領域の各々は、前記第1方向に沿って面内の遅相軸の方向が段階的に変化するように構成された、位相差板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018190282A1 (ja) * 2017-04-11 2018-10-18 富士フイルム株式会社 調光装置

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