JP2015140074A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Yoshiyuki Tanabe
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Abstract

【課題】ビード部の耐久性を向上させることが可能なタイヤを提供する。
【解決手段】ビードコアの周りをタイヤ幅方向内側から外側に向かって巻き返してビードコアの周面に沿って巻き回すカーカス巻回し部を有するカーカスプライを備える空気入りタイヤであって、タイヤ幅方向断面視において、カーカス巻回し部は、ビードコアの外輪郭を形成する複数の辺のうち、少なくとも、最もタイヤ径方向外側に位置する外側辺のタイヤ幅方向外側の外側角部に対応する位置に癖付け部を有し、外側辺に対する外側角部での垂線と、カーカス本体部とが交わる点を交点Iとし、交点Iからカーカス本体部に沿ってタイヤ径方向内側に20(mm)の長さで離れた点Piと点Iとの間の直線距離をDi(mm)とし、交点Iからカーカス本体部に沿ってタイヤ径方向外側に10(mm)の長さで離れた点Poと点Iとの間の直線距離をDo(mm)とするとき、DiおよびDoが、20/Di<10/Doを満たすことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
従来、タイヤ重量の増加等を来すことなくビード部の耐久性を向上させた空気入りタイヤとして、例えば、特許文献1に記載されるような、ビード部に埋設した一対の断面多角形状のビードコア間を、トロイダル状に延在するカーカス本体部と、ビードコアの周りでタイヤ半径方向内側から外側へ巻き返したカーカス巻返し部とを有するカーカスプライを備える空気入りタイヤであって、当該カーカスプライの巻返し部分に、ビードコアの周面に沿って巻き付く巻込み部を設けたものが提案されている。
特開2000−219016号公報
ところで、上記のような、ビードコアの周面に沿って巻き付く巻込み部を備えたカーカスプライを有する空気入りタイヤにおいて、タイヤ転動によって当該巻込み部の破損が生じる場合があり、それゆえに所期したビード部耐久性の向上効果が十分得られない場合があることがわかった。具体的には、巻込み部は、タイヤ幅方向断面視で、多角形状のビードコアの角部付近にビードコアの外周に沿うように癖付けられた癖付け部を有しているところ、特に、ビードコアの外輪郭のタイヤ径方向最外側の辺のタイヤ幅方向外側の角部における癖付け部が、タイヤ転動によって破損する虞があった。
そこで、本発明は、ビード部の耐久性を向上させることが可能な空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意研究を行った。そして、本発明者は、カーカスプライの外側癖付け部(ビードコアの外輪郭のタイヤ径方向最外側の辺のタイヤ幅方向外側の角部における癖付け部)の破損が生じる原因を追求したところ、タイヤ転動時にタイヤが撓むことで、カーカス本体部が、ビードコアのタイヤ径方向外側に位置するカーカス巻回し部をビードコアに対して押し付けるように倒れ込んで圧縮入力を発生させ、その圧縮入力が、ビードコアの形状に沿うように癖付けられた外側癖付け部に何度も負荷されることで外側癖付け部が破損する可能性が生じていた。さらに、本発明者は、カーカス本体部の倒込み、換言すればカーカス本体部の屈曲が生じる、カーカス本体部上の位置である倒込み開始位置が、ビードコアに近いほど圧縮入力が大きくなることを見出した。
そこで、本発明者は、当該倒込み開始位置をビードコアから離す方途を検討したところ、ビードコアのタイヤ径方向外側に位置するカーカス本体部のプライ張力剛性を調整すれば、ビード部のうち、ビードコアとタイヤ径方向外側に隣接する部分の剛性が、ビード部のうち、当該部分よりもタイヤ径方向外側の部分の剛性よりも大きくなり、倒込み開始位置がビードコアから離れることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の空気入りタイヤは、一対のビード部に埋設された、タイヤ幅方向断面視で多角形状のビードコアと、各ビードコア間をドロイド状に延在するカーカス本体部、および前記ビードコアの周りをタイヤ幅方向内側から外側に向かって巻き返して前記ビードコアの周面に沿って巻き回すカーカス巻回し部を有するカーカスプライと、を備えるタイヤであって、タイヤ幅方向断面視において、前記カーカス巻回し部は、前記ビードコアの外輪郭を形成する複数の辺のうち、少なくとも、最もタイヤ径方向外側に位置する外側辺のタイヤ幅方向外側の外側角部に対応する位置に、癖付けられた癖付け部を有し、前記外側辺に対する前記外側角部での垂線と、前記カーカス本体部とが交わる点を交点Iとし、前記交点Iから前記カーカス本体部に沿ってタイヤ径方向内側に20(mm)の長さで離れた前記カーカス本体部上の点Piと前記点Iとの間の直線距離をDi(mm)とし、前記交点Iから前記カーカス本体部に沿ってタイヤ径方向外側に10(mm)の長さで離れた前記カーカス本体部上の点Poと前記点Iとの間の直線距離をDo(mm)とするとき、前記DiおよびDoが、
20/Di<10/Do
を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、カーカス本体部のうち、ビードコア付近に位置するタイヤ径方向内側部分のプライ張力剛性が、当該部分よりもタイヤ径方向外側部分のプライ張力剛性よりも大きくなるので、倒込み開始位置がビードコアから離れ、カーカスプライの外側癖付け部の破損を防止して、ビード部の耐久性を向上させることができる。
なお、本発明において、諸寸法は、特に断りのない限り、適用リムRに組み付けたタイヤに100kPaの空気圧を充填した無負荷状態で測定するものとする。ちなみに、「適用リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会)のJATMA YEAR BOOK、欧州ではETRTO(The European Tyre and Rim Technical Organization)のSTANDARDS MANUAL、米国ではTRA(THE TIRE AND RIM ASSOCIATION INC.)のYEAR BOOK等に記載されている、適用サイズにおける標準リム(ETRTOのSTANDARDS MANUALではMeasuring Rim、TRAのYEAR BOOKではDesign Rim)を指す。
なお、空気圧を100kPaにするのは、ビード部を適用リムに組み付けてリム幅にするとともに、タイヤのケースラインの形状を保つためである。また、ここでいう空気圧の充填は、空気の他に窒素ガス等の不活性ガスその他で行うことも可能である。
また、本発明において、「交点I」は、前記垂線とカーカス本体部の幅方向中央との交点を意味し、「点Pi」および「点Po」は、交点Iから、カーカス本体部の幅方向中央をカーカス本体部の延在方向に沿って測り所定の長さで離れた位置に位置するものとする。
ここで、本発明の空気入りタイヤでは、前記ビード部に、前記ビードコアのタイヤ径方向外側に配設されるビードフィラーをさらに備え、前記垂線よりもタイヤ幅方向内側に位置する内側ビードフィラー部分の弾性率が、前記垂線よりもタイヤ幅方向外側に位置する外側ビードフィラー部分の弾性率よりも大きいが好ましい。
この構成によれば、カーカス本体部の倒込み開始位置をより確実にビードコアから離すことができ、カーカスプライの外側癖付け部の破損を効果的に防止して、ビード部の耐久性をさらに向上させることができる。
なお、本発明において、「内側ビードフィラー部分の弾性率」および「外側ビードフィラー部分の弾性率」とは、ビードフィラー部分が単一のゴムで構成される場合には、当該ゴムの弾性率を指し、ビードフィラー部分が弾性率の異なるゴムで構成される場合には、各ゴムの弾性率に、当該ビードフィラー部分内に占める当該各ゴムの断面積を掛けた値を足し合わせ、その値を当該ビードフィラー部分の断面積で割った値を指すものとする。
また、弾性率は、例えば、JIS K6301(1995)の加硫ゴム物理試験方法に記載した引張試験に従い測定することができ、特定の伸び時における荷重Fn(N)を、試験片の断面積(cm)で除した引張応力Mn(MPa)を意味し、前記弾性率は加硫後の値である。なお、Mnにおけるnは、特定の伸び(%)の数値を示す。
本発明によれば、ビード部の耐久性を向上させることが可能な空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのビード部付近を示すタイヤ幅方向断面図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について例示説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ(以下、タイヤとも称す)1のビード部2付近を示すタイヤ幅方向断面図である。
この実施形態のタイヤ1は、図示を一部省略するが、トレッド部、トレッド部の両側に連なる一対のサイドウォール部および各サイドウォール部に連なるビード部2を備えている。また、タイヤ1は、各ビード部2に埋設されたビードコア3と、各ビードコア3間をトロイド状に延在する1層のカーカスプライ4と、ビードコア3のタイヤ径方向外側に配設されたビードフィラー5と、を備えている。また、タイヤ1は、図示はしないが、トレッド部のカーカスプライ4のタイヤ径方向外側に配設されるベルトと、ベルトのタイヤ径方向外側に配設されて、トレッド踏面を形成するトレッドゴムと、を備えている。
ビードコア3は、図1に示すように、タイヤ幅方向断面視で多角形状、図示の例では6角形状である。また、ビードコア3は、ビード部2に、ビードコア3の外輪郭を形成する複数の辺のうち最もタイヤ径方向外側に位置する外側辺31が水平な状態、または外側辺31がタイヤ幅方向内側から外側に向かって若干タイヤ径方向外側に傾いた状態になるように配置されている。
カーカスプライ4は、各ビードコア3間をトロイド状に延在するカーカス本体部41と、カーカス本体部41に連なり、ビードコア3の周囲をタイヤ幅方向内側から外側に向かって巻き返してビードコアの周面に沿って巻き回すカーカス巻回し部42とから構成されている。また、カーカスプライ端は、図示の例では、ビードコア3の外側辺31に隣接して位置している。
また、カーカス巻回し部42がビードコア3により密着して巻き回されるように、カーカス巻回し部42には、ビードコア3の断面外輪郭の角部に対応する位置のうち、少なくとも、外側辺31のタイヤ幅方向外側の外側角部32に対応する位置に、カーカス巻回し部42が癖付けられて塑性変形した癖付け部43が設けられている(以下、外側辺31のタイヤ幅方向外側の角部に対応する位置に設けられた癖付け部43を「外側癖付け部44」と称す)。なお、図示するビード部2では、外側癖付け部44の他、外側角部32とタイヤ径方向内側で隣り合う2つの角部に対応するカーカス巻回し部42に癖付け部43が形成されている。また、カーカス巻回し部42のそれぞれの癖付け部43の間の部分、および外側癖付け部44とカーカス巻回し部42の先端との間の部分が、ビードコア3の外周面に沿って可能な限り密着するように形付けられている。
なお、カーカスプライ4は、限定されるものではないが、スチールコードで形成されており、これによりカーカス巻回し部42を良好に塑性変形させて癖付け部43を形成することができる。
ここで、カーカス本体部41上において、図1に示すように、交点I、点Pi、点Po、直線距離Diおよび直線距離Doを次のように規定する。ビード部2のタイヤ幅方向断面視において、ビードコア3の外輪郭の外側辺31に対する、外側角部32での垂線Lと、カーカス本体部41とが交わる点を交点Iとする。また、交点Iからカーカス本体部41に沿ってタイヤ径方向内側に20(mm)の長さで離れたカーカス本体部41上の点Piと交点Iとの間の直線距離をDi(mm)とする。また、交点Iからカーカス本体部41に沿ってタイヤ径方向外側に10(mm)の長さで離れたカーカス本体部41上の点Poと交点Iとの間の直線距離をDo(mm)とする。
従来、ビードコアの周面に沿って巻き付く巻込み部を備えたカーカスプライを有する空気入りタイヤでは、外側癖付け部が、タイヤ転動によってビード部に生じる圧縮入力を幾度も負荷することで破損する場合があり、それゆえに所期したビード部耐久性の向上効果が十分得られないことがあった。
そこで、本発明の空気入りタイヤ1では、距離DiおよびDoが、20/Di<10/Doを満たすことが必要である。換言すれば、点Pi−Iの区間のカーカス本体部41を、点Po−Iの区間のカーカス本体部41よりも湾曲させず、点Pi−Iの区間のカーカス本体部41を、より直線に近い形状にする。従って、カーカス本体部41の点I−Piの区間のプライ張力剛性が相対的に向上し、点I−Poの区間のプライ張力剛性が相対的に低下することから、カーカス本体部41上の倒込み開始位置が、ビードコア3から十分離れることとなる。よって、タイヤ転動時にタイヤ1が撓んでビード部2で圧縮入力が生じても、外側癖付け部44に対する負荷が低減され、外側癖付け部44の破損を防ぐことができる。その結果、ビード部2の耐久性を向上させることができる。
なお、ゴム部材等の追加をすることなしに、上記関係を満たすようにカーカス本体部41の形状を調整することによって外側癖付け部44の破損を防止できることから、低コストでビード部2の耐久性を向上させることができる。
なお、本発明のタイヤでは、1.00<(10/Do)/(20/Di)≦1.03が好ましく、図示の例のタイヤ1では、20/Di=1.00であり、10/Do=1.03である。直線距離Do、Diを上記範囲にすれば、倒込み開始位置をビードコア3から有効に離しつつ、ビード部2の上方の倒れ込みを大きくすることができるので、外側癖付け部44の破損をより有効に防ぐことができる。
また、図示の例のタイヤ1では、点Pi−Iの区間、および点Po−Iの区間のカーカス本体部41の形状を、タイヤ幅方向内側に凸状に湾曲させることが好ましい。この構成によれば、倒込み開始位置をビードコア3からより有効に離すことができる。
なお、点Piを、交点Iからカーカス本体部41に沿ってタイヤ径方向内側に20mmの長さで離れた位置とし、また、点Poを、交点Iからカーカス本体部41に沿ってタイヤ径方向外側に10mmの長さで離れた位置としてカーカス本体部41の形状を規定したので、プライ張力剛性をより適切に調整することができる。
ここで、図示の例のタイヤ1では、ビードフィラー5は、ビードコア3のタイヤ径方向外側、より具体的には、ビードコア3を巻き回すカーカス巻回し部42のタイヤ径方向外側、且つ、カーカス本体部41のタイヤ幅方向外側に配設されている。また、ビードフィラー5は、カーカス本体部41に沿ってタイヤ径方向外側に向けてタイヤ幅方向の厚みが漸減する断面略三角形を呈している。
そして、本発明のタイヤでは、垂線Lよりもタイヤ幅方向内側に位置する部分を内側ビードフィラー部分53とし、垂線Lよりもタイヤ幅方向外側に位置する部分を外側ビードフィラー部分54とするとき、内側ビードフィラー部分53の弾性率Eiが、外側ビードフィラー部分54の弾性率Eoよりも大きいことが好ましい。
この構成によれば、ビード部2のうち、ビードコア3とタイヤ径方向外側に隣接する部分の剛性が、ビード部2のうち、当該部分よりもタイヤ径方向外側の部分の剛性よりもさらに大きくなるので、カーカス本体部41の倒込み開始位置がビードコア3よりさらに十分離れることとなる。従って、外側癖付け部44の破損をさらに効果的に防止することができる。
なお、本発明のタイヤでは、各ビードフィラー部分の弾性率の関係は、2.00<Ei/Eo<5.00であることが好ましく、図示のタイヤ1では、弾性率Eiが12.0MPaであり、弾性率Eoが3.97MPaである。これによれば、ビードコア3付近のカーカス本体部41の倒れ込みを抑制しつつ、ビード部2の上方を倒れ込みやすくすることができる。
ここで、ビードフィラー5は、弾性率の異なる少なくとも2種類のゴムからなるのが好ましい。なお図示の例では、ビードフィラー5は、2種類のゴムからなり、タイヤ幅方向内側に弾性率が相対的に高い高弾性率ゴム51が、タイヤ幅方向外側に弾性率が相対的に低い低弾性率ゴム52が配置されている。
従って、図示の例では、内側ビードフィラー部分53は、高弾性率ゴム51で構成され、外側ビードフィラー部分54は、主に低弾性率ゴム52で構成されることとなる。それゆえに、内側ビードフィラー部分53の弾性率Eiは、外側ビードフィラー部分54の弾性率Eoよりも大きくなっている。
また、ビード部2には、ビードコア3のタイヤ径方向内側からビードヒール部を介してタイヤ径方向外側に向かって延びる適用リムRのリムフランジと接触する部分に、ゴムチェーファ6が配設されている。さらに、ビード部2には、カーカスプライ4を介してビードコア3のタイヤ径方向内側に、スチールコード若しくは有機繊維コードを一方向に延在させてゴム被覆したチェーファ7が配設されている。
ところで、このタイヤ1は、偏平率を70〜80%とすることが好ましい。カーカス本体部41の倒れ込みによるカーカス巻回し部42への圧縮入力が小さいからである。
以上、図面を参照して本発明の一実施形態を説明したが、本発明の空気入りタイヤ1は、上記一例に限定されることはなく、上記した本発明の実施形態には、適宜変更を加えることができる。具体的には例えば、図1ではカーカス巻回し部42の先端がビードコア3の外側辺31に沿った位置で終端しているが、ビードコア3の外側辺31のタイヤ幅方向内側の辺に沿った位置で終端させることもでき、あるいは、カーカス巻回し部42の先端を折り曲げられて終端させることもできる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例になんら限定されるものではない。
実施例1のタイヤは、サイズが245/70R19.5であって、図1に示すような、6角形状のビードコアを備えている。また、交点Iから点Poまでの直線距離Di(mm)、および交点Iから点Poまでの直線距離Do(mm)が、表1に示す値である。また、このタイヤでは、ビードフィラーが、弾性率が異なる2種類のゴム(高弾性率ゴム:11.954MPa、低弾性率ゴム:3.442MPa)からなっており、内側ビードフィラー部分の弾性率Eiと外側ビードフィラー部分の弾性率Eoとが、表1に示す値を有している。
比較例2、3のタイヤは、表1に示す諸元で各構成を変化させた以外、実施例1と同様の構成を有している。
上記のそれぞれの供試タイヤについて、次のようにして、ビード部の耐久性試験を行った。それぞれの供試タイヤを、サイズ7.5×19.5のリムに装着し、内部に850kPaの空気圧を適用した。その供試タイヤを、室内ドラム試験機に取り付けて、39.6kNの荷重を負荷し、60km/hの速度で走行させた。そして、供試タイヤを所定の距離20,000kmを走行させて、カーカスプライの外側癖付け部の破損の有無を確認した。なお、実施例および比較例のタイヤでは、室内ドラム試験機の条件を上記条件としたが、タイヤのサイズによって異なるものである。
Figure 2015140074
表1より、実施例1のタイヤは、DiおよびDoが、20/Di<10/Doを満たすので、カーカスプライの外側癖付け部が破損せず、ビード部の耐久性が向上していることがわかる。
本発明によれば、ビード部の耐久性を向上させることが可能な空気入りタイヤを提供することができる。
1:空気入りタイヤ
2:ビード部
3:ビードコア
31:外側辺
32:外側角部
4:カーカスプライ
41:カーカス本体部
42:カーカス巻回し部
43:癖付け部
44:外側癖付け部
5:ビードフィラー
51:高弾性率ゴム
52:低弾性率ゴム
53:内側ビードフィラー部分
54:外側ビードフィラー部分
6:ゴムチェーファ
7:チェーファ
Di、Do:直線距離
I:交点
L:垂線
Pi、Po:点
R:適用リム

Claims (2)

  1. 一対のビード部に埋設された、タイヤ幅方向断面視で多角形状のビードコアと、各ビードコア間をドロイド状に延在するカーカス本体部、および前記ビードコアの周りをタイヤ幅方向内側から外側に向かって巻き返して前記ビードコアの周面に沿って巻き回すカーカス巻回し部を有するカーカスプライと、を備えるタイヤであって、
    タイヤ幅方向断面視において、
    前記カーカス巻回し部は、前記ビードコアの外輪郭を形成する複数の辺のうち、少なくとも、最もタイヤ径方向外側に位置する外側辺のタイヤ幅方向外側の外側角部に対応する位置に、癖付けられた癖付け部を有し、
    前記外側辺に対する前記外側角部での垂線と、前記カーカス本体部とが交わる点を交点Iとし、
    前記交点Iから前記カーカス本体部に沿ってタイヤ径方向内側に20(mm)の長さで離れた前記カーカス本体部上の点Piと前記点Iとの間の直線距離をDi(mm)とし、
    前記交点Iから前記カーカス本体部に沿ってタイヤ径方向外側に10(mm)の長さで離れた前記カーカス本体部上の点Poと前記点Iとの間の直線距離をDo(mm)とするとき、
    前記DiおよびDoが、
    20/Di<10/Do
    を満たすことを特徴とする、空気入りタイヤ。
  2. 前記ビード部に、前記ビードコアのタイヤ径方向外側に配設されるビードフィラーをさらに備え、
    前記垂線よりもタイヤ幅方向内側に位置する内側ビードフィラー部分の弾性率が、前記垂線よりもタイヤ幅方向外側に位置する外側ビードフィラー部分の弾性率よりも大きい、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108367636A (zh) * 2015-12-25 2018-08-03 横滨橡胶株式会社 充气轮胎

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