JP2015139993A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェットヘッドの背圧を一定にすることができるインクジェット印刷装置を提供する。
【解決手段】サブタンク4とインクジェットヘッド101の相対高さ位置を可変可能にし、インクジェットヘッドの背圧をサブタンクの高さを変えることで制御可能とする。また、インクジェットヘッドとサブタンクの間に位置し、インクジェットヘッドにかかる背圧を負圧にするための圧力室108を備え、圧力室の少なくとも一面はインク量に連動して変位可能に薄膜が配置され、薄膜の変位を検出し、その検出結果に基づいてインク供給の制御を行い、送液は連通と非連通の状態を切換えられるチューブポンプ31で行い、サブタンクからインクジェットヘッドまでを連通させるか、チューブポンプからインクジェットヘッドまでを連通させるかを選択できるようにし、連通時にインクジェットヘッドの背圧をサブタンクによって決める。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録装置、特にインクジェット印刷装置に関する。
インクジェットヘッドを記録媒体の搬送方向対して交差する方向に走査しながらインクを吐出し、所望の画像を記録するインクジェットプリンタが広く知られている。このような装置では、インクカートリッジに収納されたインクを、チューブを介してインクジェットヘッドに供給する。チューブ内またはインクジェットヘッド内でインクの圧力変動があると、インクジェットヘッドからインクを正確に吐出できないなどの不具合が発生する。その不具合を防止するために、インクジェットヘッドの近くに圧力室を設け、インクの圧力変動を緩和するダンパーの役目を持たせたインクジェットヘッドが知られている。更に、圧力室内のインク量を制御するインクジェットヘッドも知られている。
変位センサーを圧力室のインク量の検出に使った例としては、特開2011−173397号公報がある。これは、圧力室内のインク量に応じて変動する薄膜上にある金属部材または薄膜に付随して変動する金属部材によって生じる誘導起電力を検出してインクの供給を始める指令とインク供給を止める指令を制御ポンプに送り制御ポンプを制御するものである。圧力室は、通常は圧力室の凹状のケースと開口した一面を薄膜で覆い密閉構造を形成しており、ケースはPE・薄膜はPEにPA、アルミなどの積層フィルムが使用される場合が多く、両者を熱溶着して製造するものが多い。この薄膜は圧力室のインク容量に連動して変動するように多少弛みを持たせて製造されている。また、圧力室内部にはコイルバネや板バネなどの弾性材が組み込まれ薄膜と、薄膜と対向する壁面の間に反発力を生じさせ圧力室内を広げるように働いている。これにより、インクジェットヘッド内にあるインクには適度な負圧が生じヘッドからのインクが垂れるのを防止するとともに、ヘッド内のメニスカスの安定性を確保している。
インクジェットヘッドに生じる負圧はこの圧力室にある弾性材の発生する力に比例しており、薄膜のたわみ量により弾性材の発生する力によって支配されるものである。
この変位センサーは、圧力室の外部の薄膜に対向し薄膜に対し非常に近い位置に配置されており変位センサーから薄膜とともに変位する金属部材までの距離を電圧値として出力している。薄膜の微小な変動を読み取ることが可能で非常に精密にインクジェットヘッドの背圧制御することができる利点を有する。
特開2011−173397号公報
しかしながら、圧力室の一面に薄膜を一定の弛みを待たせて熱溶着するのは難しく、溶着時の熱で薄膜の伸びやケースの反りやゆがみが発生し結果的には個々の圧力室の薄膜の弛み量がばらついてしまう。これは、連通するインクジェットヘッドの背圧を一定にしようとすると、各々の圧力室で薄膜の弛み量が違ってしまい変位センサーからの出力が個々の圧力室で違うことを意味する。したがって、圧力室と変位センサーとの組みで圧力・出力の相関をとり、その特性値をインクジェット印刷装置のコントローラに書き込み個々の圧力室の圧力制御を行ってきた。これは、非常に手間のかかる作業であり、しかも複数のインクジェットヘッドを搭載するインクジェット印刷装置では圧力室の数もインクジェットヘッド分増えるので作業時間のアップ・コストのアップを招いていた。
このような課題に鑑み本発明では、キャリッジ上に配置された1個または複数個のインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドにインクを供給するための着脱可能なメインカートリッジと、インクジェットヘッドとメインカートリッジを接続する供給チューブと、供給チューブの途中に設けられインクジェットヘッドに供給されたインクの背圧を維持できるようにインクの容量を管理できるサブタンクと、サブタンクにメインカートリッジよりインク供給可能なインク供給手段とを備え、さらにインクジェットヘッドとサブタンクの間に位置し、インクジェットヘッドにかかる背圧を負圧にするための圧力調整機能を備えた圧力室を備えたインクジェット印刷装置において、前記キャリッジと前記サブタンクの相対高さを複数設定でき、前記圧力室は前記インク供給チューブと連結し前記サブタンクからのインクが流入する導入口と前記サブタンクからのインクを前記インクジェットヘッドに送液する導出口を備えた密閉型の容器であり、少なくとも一面は前記圧力室内のインク量に連動して変位可能に薄膜が配置され、前記圧力室の内部には前記薄膜と前記薄膜と対向する面を外部へ押し広げる方向に弾性材が組み込まれるとともに、前記弾性部材の前記薄膜と接する部分が金属製であるか、また前記圧力室の前記薄膜の変動に連動して変位する金属部材が設けられるとともに、前記圧力室の外部にあり前記薄膜の変位とともに連動して変位する前記金属部材の変位量を検出する変位センサーを取り付けたことと前記圧力室と前記サブタンクの間に前記圧力室に前記変位センサーの信号に応じてインクを供給する制御ポンプを前記供給チューブ上に設け、さらに前記制御ポンプは、回転するローラーと前記ローラーと対向する固定壁にポンプチューブが押しつぶされながらインクを送液するチューブポンプであり前記ローラーが1回転する間に前記ポンプチューブが押しつぶされず前記サブタンクと前記圧力室との間を連通する調整ポジションと前記ポンプチューブが押しつぶされる通常ポジションとがあり、前記調整ポジションの状態と前記通常ポジションの状態を、選択的に状態を維持することが可能なインクジェット印刷装置とした。
こうすることで、製造上、薄膜の張り方にバラツキがある圧力室でもインクジェット印刷装置に組み込まれ、インクを充填したのちに制御ポンプを連通状態にすることでインクジェットヘッドに適正な背圧がかかるようになり、圧力室の薄膜も適正な背圧での変位位置が決まり対となっている変位センサーから出力される電圧値がこのヘッドにかかる適正な圧力を示すことになる。以降は適時にこのキャリブレーションを行えば常に適正な状態でインクジェット印刷装置を用いて印刷が可能になる。
図1は、本実施形態のインクジェット印刷装置の全体図である。 図2は、本実施形態のインクジェットヘッド部の構造を示す図である。 図3は、本実施形態のサブタンクの構造を示す図である。 図4は、本実施形態のインク供給系の概略を示すブロック図である。 図5は、本実施形態の制御ポンプの動きを示した図である。 図6は、本実施形態の別例の制御ポンプの動きを示した図である。 図7は、本実施形態のサブタンクのインク量検出センサーの動きを示した図である。 図8は、本実施形態の制御部のブロック図である。 図9は、本実施形態の圧力室の動きを示した図である。 図10は、圧力室の圧力と変位センサーの出力電圧の関係を示した図である。 図11は、サブタンクのインク容量と水頭値の関係を示した図である。
以下、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11を用いて、実施形態を説明する。
図1は本実施形態のインクジェット印刷装置の全体図である。図3は、本実施形態のサブタンクの構造を示す図である。複数のインクジェットヘッドを搭載するキャリッジ1は駆動ベルト14に連結され従動プーリー15を経由して図示していない駆動モーターによりYレール13に沿って移動可能であり主走査方向を形成している。また、キャリッジ1はYレール13に対し少なくとも2ポジション以上高さ方向に位置を変えて取り付けられるようになっており、図4に示すように、高さにより後述するサブタンク4との相対高さyを2通りに設定できるようになっている。高さの設定方法はねじ止めでも引掛け構造でも安定的に高さを維持できる方法ならば何でも良い。また、スクリューシャフトを使ってモーターまたは手動でスクリューを回転させて上昇下降できるようにしても良い。さらにYレール13ごとキャリッジ1を上昇させる方法でもよい。また、この主走査方向とは垂直な方向に副走査方向が形成されプラテン11とペーパーガイド12上に支持された図示していないメディアがグリットローラー10により搬送されるようになっている。印刷時にはキャリッジ1が主走査方向に移動しプラテン11上に搬送可能に支持されたメディアと対峙しながら往復動作を繰り返すことで、キャリッジ1に搭載された後述のインクジェットヘッド101、102、103、104、105、106、107がインクを吐出させることにより印刷していく。インクを吐出するノズルはメディアに対向した(鉛直下向き)に配置されておりメディアへのインクの着弾を可能にさせている。メディアは紙、プラスチックフィルムなどの記録媒体である。
コントローラボックス16は、インクジェット印刷装置の制御を行うコントローラ部が収納されている。インクボックス6にはインクを蓄えたメインカートリッジが収納されている。メインカートリッジからチューブ2を介してインクジェットヘッドにインクが供給される。
キャリッジは待機時には図1に示しているように印字領域から外れた位置に退避しており、ノズルの配置した面はメンテステーション7に含まれるCAPに覆われ乾燥防止・埃の混入防止・吐出不良時のインクの吸引などが行われる。インクの吸引等で廃棄されるインクは廃液チューブ8を介して廃液ボトル9に一時的にためられる。
図2は本実施形態のインクジェットヘッド部の構造を示す図である。キャリッジ1はカバーが開けられた状態である。インクジェットヘッド101、102、103、104、105、106、107は図2に示す通りキャリッジ1の筐体を構成するヘッドベース100の上にインライン状に配列している。ヘッド配列にはヘッドをメディア搬送方向にも並べ吐出する順番を常に一定にするスタガ配列もあるが、どちらであっても本実施形態は実施可能である。それぞれのインクジェットヘッド101、102、103、104、105、106、107には圧力室108、109、110、111、112、113、114が連結されている。この圧力室は後で詳しく述べる。圧力室108、109、110、111、112、113、114にはインクを導入するための導入口101a、102a、103a、104a、105a、106a、107aが備えられており、圧力室108、109、110、111、112、113、114にインクを補給できる構造になっている。さらに夫々の圧力室108、109、110、111、112、113、114の1面には夫々変位センサー115が備えられ夫々の圧力室108、109、110、111、112、113、114にあるインクの量が検出可能であり、その値に基づいてインクの供給及び供給停止の制御が可能になっている。
図4はインクジェットヘッド101のインク供給系のブロック図を示している。インクジェットヘッド101にインクを供給する圧力室108は前述したとおりキャリッジ1に搭載され圧力室で適度な背圧に調整されインクジェットヘッド101からのインクのたれを防止するとともにメニスカスの安定性も維持していてインクの吐出が可能な状態になっている。圧力室108はインク導入路101aを備え、供給チューブ21bにつながっている。供給チューブ2は、メインカートリッジからインクジェットヘッドまで各要素を経由しながらつながっており、各々色別に配管されている。他のヘッドにも同様に供給チューブがつながっており各々の圧力室にインク供給できる。
供給チューブ21bの経路上には圧力室にインクを供給できるように制御ポンプ31がつながっており、圧力室のインクが減った場合にはインクを供給している。この制御ポンプは他の色にも同様にある。本実施例では制御ポンプ31はチューブポンプを使用している。サブタンク4とインクジェットヘッド101は、高さyの差がある。サブタンク4の方がインクジェットヘッド101より低い位置にある。
図5は、本実施形態の制御ポンプの動きを示した図である。図5(a)は第1の状態、図5(b)は第2の状態を示している。制御ポンプ31は図5(a)、図5(b)に示すようにポンプチューブ40を、回転軸41を中心に点対称にある2個のローラー38がホルダー39に保持され矢印方向に回転することが可能でこの時にポンプ内壁31aとローラー38によりポンプチューブ40がつぶされることによりインクがポンプチューブ導入口40aからポンプチューブ排出口40bに送り出される。さらに図5のポンプ内壁にはポンプチューブ40をつぶせない凹部31bがあり、図5(b)に示しているようにローラー38がこの位置に停止した時にはポンプチューブ導入口40aとポンプチューブ排出口40bは圧力的に連通した状態になり調整ポジションを作っている。
また、別の方法として、図6に示すようにポンプチューブをつぶすローラー38が1個しかついていないようなチューブポンプも考えられる。図6は、本実施形態の別例の制御ポンプの動きを示した図である。図6(a)は第1の状態、図6(b)は第2の状態を示している。この場合には図6(b)のようにポンプチューブ40をつぶさないような位置に来た場合に、ポンプチューブ導入口40aとポンプチューブ排出口40bは圧力的に連通した状態になる。このようなポンプチューブ導入口40aとポンプチューブ排出口40bを圧力的に連通することで、図4の場合の供給チューブ21bを、圧力的に連通状態を作り出すことができ、供給チューブ21bの他端につながるサブタンク4とインクジェットヘッド101が圧力的に連通した状態になる。
図3は、実施形態のサブタンクの構造を示す図である。図3の通り、サブタンク4はPE・PA・アルミ・PETなどのラミネートフィルムを溶着させた袋状のサブタンクパウチ400の1辺にインク導入口400aと他の1辺にインク導出口400bがあり、インク導出口400bの方がインク導入口400aよりも鉛直方向に高い位置になるように置かれている。しかしこれはサブタンク内部のエア抜き易くするための工夫であり、本実施形態ではこのような位置に必ずしも置く必要はない。サブタンクパウチ400にはインクの容量を検出するためのインク量検出センサー402がサブタンクパウチ400との相対位置の基準となる固定板401に取り付けられている。
図7はサブタンクパウチ400をインク導入口400aより見た時の図で、サブタンクパウチ400内のインク容量変化でのサブタンクパウチ400のふくらみ方の変化示している。図7(a)は第1の状態、図7(b)は第2の状態を示している。インク量検出センサー402はサブタンクパウチ400のインクによる膨らみ方によりON/OFFの信号が出力されるフォトインターラプタでサブタンクパウチ400があらかじめ決められた量よりも多い場合にはサブタンクパウチ400のふくらみにセンサー板405が押し上げられインク量検出センサー402のアクチュエーター402aは倒れた状態になりフォトインターラプタは光軸が遮断されずONの信号が出力されている。しかし、サブタンクパウチ400内のインク量が一定量よりも低くなるとセンサー板405の傾きが小さくなりインク量検出センサー402が切断されOFF信号が出力されインクがメインカートリッジ601より供給されるようになっている。図4の様に、サブタンク4すなわち、サブタンクパウチ400のインク導入部400aには供給チューブ21aがつながり他端にはメインカートリッジ601がつながっておりさらに供給チューブ21aの間には供給ポンプ5がつながっており、メインカートリッジ601からサブタンクパウチ400に前述のインク量検出センサー402の出力するOFF信号をトリガーにして供給を始めるようになっている。インク量検出センサー402とは異なる位置に第2のインク量を検出するインク量上限センサー403を配置し、サブタンク4の異なる2段階のインク量を検出できるようにしている。
メインカートリッジ601は、図1におけるインクボックス6に他の色とともに収納されている。また、供給ポンプ5はインクボックス6の背面にインク色数分配置されており色別に供給が可能である。供給ポンプ5は本実施形態ではチューブポンプを使っているが特にチューブポンプに限ったものではない。また、メインカートリッジ601をサブタンク4よりも高い位置に配置してバルブの開閉でインク供給を行っても良い。
また本実施形態におけるインクジェット印刷装置のコントローラ部はキャリッジホームポジションの背面のコントローラボックス16に収納されている。
図8は本実施形態のインクジェット印刷装置のコントローラ部のブロック図である。モーター制御部80は各、内蔵のメモリーに格納しているプログラムに従って動作し、検出部83などの検出結果に基づいて、各種モーターの制御を行う。検出部83はインク量検出センサー402、インク量上限センサー403、変位センサー115に接続されたセンサーを制御する回路である。検出部83はモーター制御部80によって制御される。検出部83はインク量検出センサー402、インク量上限センサー403、変位センサー115からのアナログ信号をデジタル信号に変換してモーター制御部80へ出力する。例えばインク量検出センサー402、インク量上限センサー403、変位センサー115の電圧値をAD変換してモーター制御部80へ出力する。モーター制御部80は、キャリッジ1を駆動するキャリッジ駆動モーター81の駆動を制御する。モーター制御部80は、メディアを搬送するグリットローラー10を駆動する用紙搬送モーター82の駆動を制御する。
次に圧力室108について図9を用いて説明する。図9(a)は第1の状態、図9(b)は第2の状態を示している。圧力室108は、通常、圧力室の凹状のケース202と開口した一面を薄膜201で覆い密閉構造を形成しており、ケース202はPE・薄膜201はPEにPA、アルミなどの積層フィルムが使用される場合が多く、両者を熱溶着している。ケース202の一部にはインク導入口202aがあり供給チューブ21−bとつながり制御ポンプ31の送液動作によりインクが内部に供給される。また、ケース202にはインク排出口202bがありインクジェットヘッド101につながっており、インクジェットヘッドにインク供給している。また、薄膜201は圧力室108のインク容量に連動して変動するように多少弛みを持たせて製造されている。また、圧力室108内部にはコイルバネや板バネなどの弾性部材200が組み込まれ、薄膜201と、薄膜201と対向するケース202の壁面の間に反発力を生じさせ圧力室108内を広げるように働いている。これにより、インクジェットヘッド101内にあるインクには適度な負圧が生じヘッドからのインクが垂れるのを防止するとともに、ヘッド内のメニスカス安定性を確保している。
インクジェットヘッド101に生じる負圧はこの圧力室108にある弾性部材200の発生する力に比例しており、薄膜201のたわみ量による弾性部材200の発生する力によって支配されるものである。また、本実施形態に使用される圧力室108には薄膜201とともに変動する金属部材203が付着しており薄膜201とともに変動するようにできている。この金属部材203は弾性部材200の一部であってもよく、材料としてはアルミ、鉄、ステンレスなどが考えられ、変位センサー115で読み取れれば自由に選ぶことができるが、インクとの接液を考え本実施形態ではステンレスを使用している。
この変位センサー115は、圧力室108の外で薄膜201に対向し、薄膜201に対し非常に近い位置に配置されており、変位センサー115から薄膜201とともに変位する金属部材203までの距離を電圧値として出力している。
インクジェットヘッドの使用には0〜―100mmAq程度の負圧が必要で、インクジェットヘッドによっても範囲は異なる。また使用するインクによっても影響を受けるものである。本実施形態の実施例のインクジェットヘッド101では−30±10mmAqで制御するように設計されている。本実施形態の実施例ではインクジェットヘッド101の約30mm上に圧力室108を設置しているのでインクの密度を踏まえ圧力室内のインク圧力は−60±10mmAqとなる。図9(a)は、インク室内のインク圧力が−50mmAqの時を表しており、図9(b)はインクが消費され内部の弾性材200が変動に伴い薄膜201を外部に押し出そうとする力が上がり内部のインク圧力が−70mmAqになっている状態を示している。この時の圧力の変化と変位センサー115から出力される電圧の関係を図10に示す。図10の実線は本実施例のインクジェットヘッド101に搭載されている圧力室108の特性を示している。しかし、また別の圧力室では、薄膜の製造上のバラツキにより図10の破線の特性を示している。したがって各々の圧力室により60±10mmAqの時の出力される電圧値が違うので従来では、個々の圧力室の特性をあらかじめ調べておき、圧力室を搭載するインクジェット印刷装置のコントローラの検査部に記憶させる必要があった。これは、検査上の手間・精度、記憶させる手間も必要となりコストアップにつながるものである。
したがって本実施形態では、サブタンク4において一定の水頭圧を作り出し、制御ポンプ31を連通状態にした状態でその時の電圧値を読み取り、個々の圧力室の設定値としている。本実施例では、キャリッジ1とサブタンク4の相対高さ関係をインクジェットヘッド101、102、103、104、105、106、107のノズル面から50mmAq低いところに置き、さらにサブタンク4の安定しているインク量のところにインク量検出センサー402の検査点を設定している。図11は、本実施形態で実施しているサブタンクのインク容量と水頭値の関係を示している。ほぼ50ml入ったところで安定的にほぼ0mmAqを示すのでその位置で、インク量検出センサー402が反応するように設定している。
圧力センサー31のキャリブレーションを行うときには、サブタンク4のインク量検出センサー402の状態を見て、OFFであればインク量は50ml以上入っているので供給ポンプを逆転させメインカートリッジ601に戻しインク量検出センサー402がONになったところで供給ポンプを止める。次に制御ポンプ31を調整ポジションにして変位センサー115の出力電圧を読み取るのである。この時の圧力室内インクの水頭値は−50mmAqを示しインクジェットヘッド内では−20mmAqの上限値を示している。この時の変位センサー115からの出力値をコントローラが受け取ったのち次に20mmキャリッジを高く固定してこの位置での変位センサー115の出力値をコントローラに送り圧力室108内のインク水頭圧−70mmAq時の値とするのである。
以降は、制御ポンプ31は遮断状態を維持しインクを消費し変位センサー115が−70mmAqを示したら制御ポンプ31によりインクを圧力室108に送り−50mmAqの電圧を示したら制御ポンプ31を停止させるのである。これを繰り返すことにより精度の良いインクジェットヘッド101、102、103、104、105、106、107の圧力制御が行える。
これらの調整は、キャリッジ1が待機時に行うことにしている。すなわち、キャリッジ1が主走査方向に移動中では供給チューブ2のインクにかかる加速度により圧力室内のインク圧力が変動してしまうのを防ぐためである。
以上の発明を実施することにより、常に安定的な印刷を実施することができる。
本発明は、サブタンクを有するインクジェットプリンタなどの印刷装置に利用できる。
1 キャリッジ
4 サブタンク
5 供給ポンプ
13 Yレール
21a、21b 供給チューブ
31 制御ポンプ
101、102、103、104、105、106、107 インクジェットヘッド
108、109、110、111、112、113、114 圧力室
115 変位センサー
200 弾性部材
201 薄膜
402 インク量検出センサー
403 インク量上限センサー

Claims (2)

  1. 副走査方向に搬送されるメディアに対向して、前記副走査方向とは垂直方向である主走査方向に移動可能に支持されキャリッジ上に配置され前記メディアにインクを吐出して画像を形成させるための1個または複数個のインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドに前記インクを供給するための着脱可能なメインカートリッジと、前記インクジェットヘッドと前記メインカートリッジを接続する供給チューブと、前記供給チューブの途中に設けられ前記インクジェットヘッドに供給された前記インクの背圧を維持できるようにインク容量を制御可能に保持するサブタンクと、前記サブタンクに前記メインカートリッジよりインク供給可能なインク供給手段とを備え、さらに前記インクジェットヘッドと前記サブタンクの間に位置し、前記インクジェットヘッドにかかる背圧を負圧にするための圧力室を備えたインクジェット印刷装置において、前記キャリッジと前記サブタンクの相対高さを複数段に可変でき、前記圧力室は前記インク供給チューブと連結し前記サブタンクからの前記インクが流入する導入口と前記サブタンクからの前記インクを前記インクジェットヘッドに送液する導出口を備えた密閉型の容器であり、少なくとも一面は前記圧力室内のインク量に連動して変位可能に薄膜が配置され、前記圧力室の内部には前記薄膜と対向する面との間に前記圧力室を外部へ押し広げる方向に力が働く弾性材が組み込まれるとともに、前記圧力室の外部に前記薄膜の変位量を検出する変位センサーが配置され、前記圧力室と前記サブタンクの間に前記圧力室に前記変位センサーの信号に応じて前記インクを供給する制御ポンプを設け、さらに前記制御ポンプは、回転するローラーと前記ローラーと対向する固定壁にポンプチューブが押しつぶされながら前記インクを送液するチューブポンプであり前記ローラーが1回転する間に前記ポンプチューブが押しつぶされず前記サブタンクと前記圧力室との間を連通する調整ポジションと前記ポンプチューブが押しつぶされる通常ポジションとがあり、前記調整ポジションの状態と前記通常ポジションの状態を、選択的に状態を維持することが可能なインクジェット印刷装置。
  2. 前記制御ポンプの前記調整ポジションの状態は、前記変位センサーのキャリブレーションを行うときに維持されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
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