JP2015138892A - 太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽電池モジュール本体と枠体との間の絶縁性能が高い太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法を提供する。【解決手段】太陽電池モジュール本体100は、少なくとも透光性基体1と太陽電池セル2と封止材3と金属箔を含むバックフィルム4とを有し、透光性基体の端面よりバックフィルムの端面の方が内側にある。更に少なくとも透光性基体と太陽電池セルと封止材と金属箔を含むバックフィルムとをこの順に載置する載置工程と、透光性基体と太陽電池セルと封止材とバックフィルムとを封止する封止工程と、封止工程の後に、バックフィルムが透光性基体の端面よりも内側にくるように切除する第一の切除工程と、端面の封止樹脂を切除する第二の切除工程とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法に関する。
図10(a)、(b)及び図11は太陽電池モジュールの一構成例を示している。図10(a)、(b)は製造工程の2つの場面を示す模式図であり、図11は集積型太陽電池をラミネート封止する工程を示す模式図である。
太陽電池セル155は、透光性基体151上に、図示は省略しているが透明導電膜からなる透明電極膜、光電変換層、裏面電極膜をこの順で積層形成している。透光性基体としてはガラスやポリイミドなどの耐熱性樹脂が用いられている。光電変換層としてはアモルファスシリコンや微結晶シリコンなどのシリコン系光電変換膜や、CdTe,CuInSe2などの化合物系光電変換膜が用いられている。
このように形成された太陽電池セル155は、図10(a)に示すように細長い短冊状で、透光性基体151のほぼ全幅にわたる長さを有しており、隣接する太陽電池同士において一方の透明電極膜と他方の裏面電極膜とを互いに接続することで複数の太陽電池セル155を直列に接続した集積型太陽電池156を構成している。
次に、この集積型太陽電池156における一端部の太陽電池セル155の透明電極膜の端部上に、太陽電池セル155とほぼ同一長さの線状のP型電極端子部157を形成し、他端部の太陽電池セル155の裏面電極膜の端部上に、太陽電池セル155とほぼ同一長さの線状のN型電極端子部158を形成している。これらP型電極端子部157及びN型電極端子部158が電極取り出し部となる。
次に、P型電極端子部157とほぼ同形・同大の銅箔からなるバスバーと呼ばれる正極集電部160aを、P型電極端子部157の全面に対して電気的かつ機械的に接合し、N型電極端子部158とほぼ同形・同大の負極集電部160bを、N型電極端子部158の全面に対して電気的かつ機械的に接合する。これらの接合手段としては、半田付けまたは導電性ペーストなどを用いることができる。
上記構成において、集積型太陽電池156上には、接着用に配置されたEVAシート159を介して、絶縁膜161で被覆されたフラットケーブルからなる正極リード線162と負極リード線163とが、互いの先端部を対向させた状態で一直線状に配置されている。
そして、正極リード線162の一端部を、正極集電部160aの中央位置に接続し、他端部を、集積型太陽電池156のほぼ中央部に位置し、かつ集積型太陽電池156の面に対して垂直方向に折り曲げて出力リード部162aとする。同様に、負極リード線163の一端部を、負極集電部160bの中央位置に接続し、他端部を、集積型太陽電池156のほぼ中央部に位置し、かつ集積型太陽電池156の面に対して垂直方向に折り曲げて出力リード部163aとする。
この状態において、図11に示すように、正極リード線162及び負極リード線163の各出力リード部162a,163aを開口部164a,164a及び開口部165a,165aにそれぞれ挿通する状態で、封止材である封止絶縁フィルム164と耐候性・高絶縁性のための裏面保護シートとしてのバックフィルム165とを配置し、封止工程であるラミネート工程を経て、集積型太陽電池156の全面にバックフィルム165をラミネート封止する。封止絶縁フィルム164としては、バックフィルム165や絶縁膜161、太陽電池セル155との接着性が良く長期耐候性に優れたものであればよいが、なかでもEVA(エチレンビニルアセテート樹脂)が太陽電池用としての実績があり最適である。また、バックフィルム165としては、PET/Al/PET(PET:ポリエチレンテレフタレート)などの金属箔である防湿層を含む3層構造のものが好ましい。
図12(a)、(b)にラミネート工程が終了した状態の太陽電池モジュールの模式図を示す。大きさを比較しやすくするため、透光性基体151、バックフィルム165、封止絶縁フィルム164以外の部材については図示を省略した。透光性基体151より、バックフィルム165の方が大きさを大きくしている。また、封止絶縁フィルム164の大きさは、バックフィルム165と比べてほぼ同じか小さくしている。これは、ラミネート時に溶けて端からでてきた封止絶縁フィルムが、ラミネート装置等に付着することを防止するためである。
ラミネート工程の後、カット工程にて、透光性基体151からはみ出している封止絶縁フィルム164及びバックフィルム165をカットする。
特許文献1に光電変換モジュール(本願における太陽電池モジュール)のトリミング(本願におけるカット)方法が開示されている。より詳しくは、トリミング台に保持した基板の位置及び基板の輪郭を検出し、得たデータに基づいて輪郭より一回り大きい切断予定軌道を設置し、超音波カッターのカッター板を移動させることにより封止絶縁フィルム(本願における封止材)とバックフィルムを切断するトリミング方法が、特許文献1に開示されている。この方法により、カッター板をこれより硬い基板に接触させることなく、余剰部を切除できるため、光電変換モジュールの生産性と品質とを向上できる旨が記載されている。
特開2001−320069号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法で製造した太陽電池モジュール本体は、バックフィルムの端面と透光性基体の端面とがほぼ同じ平面、またはバックフィルムの端面の方が外側にあることになる。よって、太陽電池モジュール本体に枠体を取り付けた場合、枠体とバックフィルム中の金属箔との間の距離が近いため、十分な絶縁性能が得られない場合があった。
本発明はかかる問題を解決するものであり、太陽電池モジュール本体と枠体との間の絶縁性能が高い太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法を提供することにある。
本発明に関わる太陽電池モジュールは、太陽電池モジュール本体の周縁に枠体を取り付けた太陽電池モジュールであって、太陽電池モジュール本体は、少なくとも透光性基体と太陽電池セルと封止材と金属箔を含むバックフィルムとを有し、透光性基体の端面よりバックフィルムの端面の方が内側にあることを特徴とする。
本発明に関わる太陽電池モジュールの製造方法は、少なくとも透光性基体と太陽電池セルと封止材と金属箔を含むバックフィルムとをこの順に載置する載置工程と、透光性基体と太陽電池セルと封止材とバックフィルムとを封止する封止工程と、封止工程の後に、バックフィルムが透光性基体の端面よりも内側にくるように切除する第一の切除工程と、端面の封止樹脂を切除する第二の切除工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、透光性基体の端面よりバックフィルムの端面の方が内側にある太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法を提供することができる。これにより、太陽電池モジュール本体と枠体との間の高い絶縁性能を得られるという効果を奏する。
本発明の実施形態1を示すものであって、太陽電池モジュールの模式図である。 比較例を示すものであって、太陽電池モジュールの断面の模式図である。 本発明の実施形態1を示すものであって、太陽電池モジュール本体の模式図である。 本発明の実施形態1を示すものであって、太陽電池モジュール本体の製造工程の一部を示す模式図である。 本発明の実施形態2を示すものであって、太陽電池モジュール本体の製造工程の一部を示す模式図である。 本発明の実施形態3を示すものであって、太陽電池モジュール本体の製造工程の一部を示す模式図である。 本発明の実施形態3を示すものであって、太陽電池モジュール本体の製造工程の一部を示す模式図である。 本発明の実施形態4を示すものであって、太陽電池モジュール本体の製造工程の一部を示す模式図である。 本発明の実施形態4を示すものであって、太陽電池モジュール本体の製造工程の一部を示す模式図である。 従来技術を示すものであって、太陽電池モジュールの製造工程の一部を示す模式図である。 従来技術を示すものであって、太陽電池モジュールの製造工程の一部を示す模式図である。 従来技術を示すものであって、太陽電池モジュールの製造工程の一部を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[実施形態1]
実施形態1に係る太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法について、図面を参照し説明すれば以下のとおりである。
図1は、本実施形態の太陽電池モジュールの模式図である。図1(a)は太陽電池モジュールを受光面側からみた模式図であり、図1(b)は図1(a)におけるA−A´断面を示す断面の模式図である。尚、太陽電池セルの光入射側を受光面側とし、受光面の反対側を裏面側とした。
図1に示すように、本実施形態の太陽電池モジュール100は、太陽電池モジュール本体と端面封止材5と枠体6とからなる。太陽電池モジュール本体は、受光面側から、透光性基体1、太陽電池セル2、封止材3、バックフィルム4を有する。透光性基体1として厚さ約3mmのガラス基板を用い、太陽電池セル2としてシリコン系の薄膜太陽電池セルを用いた。また、封止材3として厚さ約0.4mmのEVAを用い、バックフィルム4として金属箔であるAlを含むPET/Al/PETの3層からなるフィルムを用いた。端面封止材5としてエラストマー樹脂を用い、枠体6としてアルミニウムの押出加工により形成されてなる金属枠を用いた。
端面封止材5は、断面が枠体6の勘合部の内壁の形状にあわせてC字状に形成されており、勘合部の内壁に密着している。枠体6と太陽電池モジュール本体の間に挟まれた弾性体は圧縮されて勘合部と太陽電池モジュール本体に接触し、枠体にかかった衝撃を太陽電池モジュール本体に伝えにくくする機能を有している。また、太陽電池モジュール本体の側辺側の端面をより確実に封止し、水分等の侵入を防ぐ機能も有している。
尚、図面では省略しているが、太陽電池モジュール100は、太陽電池セルを集積により直列に接続しており、P型電極端子部、正極集電部、正極リード線、正極リード部、N型電極端子部、負極集電部、負極リード線、負極リード部、EVAシートを有している。また、出力リード部は、封止材3及びバックフィルム4に設けられた穴により外部に引き出され、端子ボックスと電気的に接続した。
図1(a)、図1(b)に模式的に示すように、太陽電池モジュール本体を構成する透光性基体1の端面よりも封止材3及びバックフィルム4の方が内側になるように配置した。バックフィルム3と枠体6との間の距離をBとする。また、太陽電池セル2については、露出することなく太陽電池セル全体が封止材3とバックフィルム4で覆われるよう配置した。尚、透光性基体の端面とは、略四角形の太陽電池モジュールの受光面とほぼ直交する4個の面を示す。また、内側とは太陽電池モジュールの中心側に近い側を示し、外側とは太陽電池モジュールの中心側とは離れる側を示す。このような構成とすることで、太陽電池モジュールの高い耐圧性能を維持することが可能となった。
図2に、従来の太陽電池モジュールの断面を比較例として示す。太陽電池モジュール本体は、透光性基体101、太陽電池セル102、封止材103、バックフィルム104を有する。比較のため、バックフィルム104の端面が透光性基体101の端面とほぼ同じ平面となるように配置した。太陽電池モジュール本体の周縁は、端面封止材105と枠体106で覆われている。バックフィルム104の端面と枠体106との間の距離をCとする。
本実施形態の太陽電池モジュールにおけるバックフィルム4の端面と枠体6との間の距離Bと、比較例の構成における距離Cとを比べると、距離Bの方が長い。よって、本実施形態の太陽電池モジュールは、バックフィルム4中の金属箔と枠体6との間の距離が長くなり、高い絶縁性能を得ることが可能となった。
また、比較例の構成の太陽電池モジュールの場合、長期間にわたり設置すると、太陽電池モジュール本体の自重等により端面封止材が潰れ、バックフィルム104中の金属箔とフレーム107の間の距離が短くなることがあった。この場合、落雷等で太陽電池モジュールに高電圧がかかったときに、太陽電池セルが破壊され、変換効率が低下することがあった。本実施形態の太陽電池モジュールは、距離Bが十分に長いため、長期間にわたり設置しても十分な絶縁性能を維持することが可能である。よって、長期信頼性の高い太陽電池モジュールとなった。
次に本実施形態における太陽電池モジュールの製造方法について、図3と図4を用いて説明する。
本実施形態においては、まず、透光性基体の裏面側にシリコン系の薄膜太陽電池セルを形成した。薄膜太陽電池セルは集積により直列に接続した。次にP型電極端部に正極集電部を半田づけし、さらに一端に正極リード部を有する正極リード線の他端を正極集電部のほぼ中央部に半田づけした。同様に、n型電極端部に負極集電部を半田づけし、さらに一端に負極リード部を有する負極リード線の他端を負極集電部のほぼ中央部に半田づけした。
次に載置工程において、太陽電池セル2の形成された透光性基体1、封止材3、バックフィルム4をこの順に載置した。バックフィルム4は透光性基体1よりも一回り大きくしている。これは、次の封止工程において軟化した封止材がバックフィルムからはみ出さないためである。さらに、封止材3及びバックフィルム4には、予め2つの穴があけてあり、この2つの穴から正極と負極それぞれのリード線をバックフィルム4の裏面側に引き出した。
その後封止工程において、封止装置であるラミネート装置を用いて、各部材を載置した状態の太陽電池モジュールを加熱しながら加圧することで封止した。加熱により封止材3として用いたEVAを溶融し他の部材と接着させるとともに、加圧により各部材の接着性を向上させた。
図3(a)に封止工程後の太陽電池モジュールを受光面側からみた模式図を、図3(b)に断面図を示す。図3(b)は、図3(a)におけるD−D´断面を示したものである。
封止材3及びバックフィルム4は、透光性基体1より大きくしている。また、透光性基体1より太陽電池セル3は小さくしている。言い換えると、透光性基体1の端面より封止材3及びバックフィルム4は外側にある。また、封止材3は透光性基体1の端面にまわりこんでいる箇所があった。これは、封止工程において溶融した封止材3が溶けだしたためと考えられる。本実施形態においては、封止工程の後にさらに熱処理を行った。熱処理は、封止材としてEVAを用いた場合に必要となる工程であって、EVAの架橋反応を進行させて封止状態を安定させるための工程である。熱処理は、熱処理装置を用いて行っても良く、ラミネート装置に載置したまま、加熱時間を長くする方法を用いても良い。
その後切除工程において、太陽電池モジュール本体周縁部の封止材3とバックフィルム4を、切除した。図4は、図3(a)におけるD−D´断面を用いて、切除の様子を模式的に示した切除工程の模式図である。
カット刃7を用いた切除は、透光性基体の各辺について各2回行った。1回目は、図4(a)に示すように、カット刃7を透光性基板の受光面にほぼ垂直になるようにあて、動かすことでバックフィルム4と封止材3を切除した。太陽電池モジュール本体は、少なくとも透光性基体1、太陽電池セル2、封止材3、バックフィルム4からなる。封止工程において軟化した封止材3がバックフィルム4とほぼ同じ箇所まで延び、透光性基体1の端面にまでまわり込んでいる。カット刃7をバックフィルム4の裏面側から押しあて、透光性基体1の端面にそってずらすことで切除した。
次に、図4(b)に示すように、カット刃7を斜めにして、封止樹脂3とバックフィルム4を切除した。2回目の切除である。本実施形態においては、カット刃7の接触角Eを約45度とした。接触角Eとは、透光性基体1の受光面に略垂直な面とカット刃の接触面との間の角度である。接触角Eを45度より小さくすると、透光性基板の端面とバックフィルムの端面との距離を十分にとることができず、十分な絶縁性能が得られなくなる可能性がある。60度より大きくすると、カット刃と封止樹脂3の接触面積が大きくなりすぎ、切除しにくくなる。よって、接触角Eは、45度から60度が望ましい。
透光性基体1の各辺の周縁部からはみ出している封止材3とバックフィルム4とを、それぞれ2回切除することにより、いずれの辺においても、透光性基体1の端面よりも、バックフィルム4の端面の方が内側にくることとなった。
その後、太陽電池モジュールのバックフィルム4の裏面側に引き出されている正極リード線、負極リード線それぞれの一端を、端子ボックスの端子台と電気的に接続することで、太陽電池モジュール本体を完成させた。
さらに、端面封止材5を太陽電池モジュール本体の各辺に嵌め込み、枠体6を取り付けた。太陽電池モジュール本体の周縁部に枠体を取り付けることにより、太陽電池モジュールにより強度を持たせることが可能となった。本実施形態の太陽電池モジュールは、バックフィルム4と枠体6との間の距離が十分に確保できているため、十分な絶縁性能を得ることができた。
また、本実施形態においては、封止材3としてEVAを用いたが、アイオノマー樹脂、ポリオレフィン樹脂等の樹脂を用いることも可能である。他の実施形態についても同様である。
また、本実施形態においては、シリコン系の薄膜太陽電池セルを用いた場合について述べたが、CdTe,CuInGaSe2などの化合物系太陽電池セル、有機太陽電池セルを用いてもよい。また、単結晶シリコンウエハ又は多結晶シリコンウエハを用いて作成する結晶シリコン系の太陽電池セルを用いても良い。結晶シリコン系の太陽電池セルを用いる場合は、太陽電池モジュールとして十分な出力電力を得るために、複数の太陽電池セルを、内部配線を用いて直列に電気的に接続することが望ましい。また、結晶シリコン系の太陽電池セルを用いた場合、透光性基体と太陽電池セルとの間にも封止材を配置することで、透光性基体と太陽電池セルを接着し太陽電池モジュールを形成することになる。他の実施形態についても同様である。
[実施形態2]
実施形態2に係る太陽電池モジュールの製造方法について、図面を参照し説明する。実施形態1と異なる点は、カット刃を透光性基体の受光面に斜めにあてて切除した後に、垂直にあてて切除した点である。実施形態1と重複する箇所については説明を省略する。
図5に切除工程の模式図を示す。カット刃17を用いた切除は、透光性基体の各辺について各2回行った。1回目は、図5(a)に示すように、透光性基体11の受光面に対し斜めにカット刃17をあて、透光基体11の端面に沿ってずらすことで、封止材13とバックフィルム14を切除した。その後、図5(b)に示すように、透光性基体11の受光面に垂直にカット刃17をあて、透光性基体11の端面に沿ってずらすことで、端面に残っていた封止樹脂13を切除した。これが2回目の切除である。
このように、カット刃を斜めにあてて切除した後に、垂直にあてて切除を行うことでカット刃の摩耗を少なくすることが可能となった。2回目の切除の際には、バックフィルムはなく封止樹脂のみを切除すれば良いためである。カット刃の摩耗を少なくすることにより、太陽電池モジュールの製造工程において、カット刃の交換頻度を少なくすることが可能となり、製造タクトが向上しかつ製造プロセスが安定した。
[実施形態3]
実施形態3に係る太陽電池モジュールの製造方法について、図面を参照し説明する。実施形態1と異なる点は、1回目の切除工程において、カット刃の先端を透光性基体の受光面側に向かって動かしながら、透光性基体の端面に沿ってずらすことで移動させたことで切除した点ある。実施形態1と重複する箇所については説明を省略する。
図6、図7に1回目の切除工程の様子を模式図で示す。図6は太陽電池モジュール本体を受光面側からみた模式図である。図7(a)は、図6におけるF−F´断面の切除の様子を示す断面模式図であり、図7(b)は、図6におけるG−G´断面の切除の様子を示す断面模式図である。カット刃27を、FからGに向かって透光性基体21の端面に沿ってずらし、あわせてカット刃27の先端を透光性基体21の受光面側に向かって徐々に動かしながら切除した。図7(a)に示すように、F−F´断面を切除する際にはカット刃27の先端部でバックフィルム24と封止材23を切除した。図7(b)に示すように、G−G´断面を切除する際にはカット刃27の先端から比較的離れた箇所でバックフィルム24と封止材34を切除した。カット刃27として、刃の長さが約20cmの物を使用した。
その後、実施形態1で図4(b)を用いて説明したと同様に、透光性基体31の受光面に斜めにカット刃をあてて動かすことでバックフィルム24と封止材23を切除した。2回目の切除工程である。
太陽電池モジュール本体の一辺の切除を、カット刃の先端から比較的奥まで用いて行うことにより、カット刃27の摩耗を少なくすることが可能となった。カット刃の摩耗を少なくすることにより、太陽電池モジュールの製造工程において、カット刃の交換頻度を少なくすることが可能となり、製造タクトが向上しかつ製造プロセスが安定した。
本実施形態においては、カット刃を透光性基体の受光面に対して垂直にあてる1回目の切除工程において、カット刃の先端を透光性基体の受光面側に向かって動かしながら切除したが、カット刃を透光性基体の受光面に斜めにあてる2回目の切除工程において行っても良い。また、1回目の切除工程と2回目の切除工程の両方で行っても良いことはいうまでもない。
[実施形態4]
実施形態4に係る太陽電池モジュールの製造方法について、図面を参照し説明する。実施形態2と異なる点は、1回目の切除工程において、まっすぐにカット刃をあてた後に、透光性基体の端面の方向にむかってカット刃をずらした点である。実施形態2と重複する箇所については説明を省略する。
図8に1回目の切除工程の様子を模式図で示す。図8(a)に示すように、まず透光性基体31の受光面にほぼ垂直にカット刃37をあてた。カット刃37は透光性基体31の端面に沿うのではなく、端面より内側にあてた。その後、図8(b)に示すように、カット刃37と透光性基体31の位置関係を維持したまま、カット刃37を横にずらすことで封止材33とバックフィルム34を切除した。カット刃37として、太陽電池モジュール本体の1辺と同等の刃の長さを有する物を用いた。
その後、実施形態2で図5(b)を用いて説明したと同様に、透光性基体31の受光面に垂直にカット刃をあてて動かすことで透光性基体31の端面に残った封止材を切除した。2回目の切除工程である。
本実施形態における太陽電池モジュールの製造方法を用いることにより、切除工程のタクトを向上させることができた。1回目の切除工程において、透光性基体の端面に沿ってカット刃をずらす時間がなくなったためである。
本実施形態においては、1回目の切除工程と2回目の切除工程において、同じカット刃を用いたが、形状の異なるカット刃を用いても良い。
[実施形態5]
実施形態5に係る太陽電池モジュールの製造方法について、図面を参照し説明する。実施形態4と異なる点は、太陽電池モジュールの周縁部にカット刃をあてる際に、透光性基体の裏面側の面に対しカット刃が直接あたることがないようにした点である。実施形態4と重複する箇所については説明を省略する。
図9に切除工程における1回目の切除の様子を模式図で示す。図9(a)に示すように、カット刃47を透光性基体41の裏面側の面に向かって下ろした。その後、図9(b)に示すように、カット刃47が透光性基体41の裏面側の面に直接あたらないように、位置関係を維持したまま横にずらすことで封止材43とバックフィルム44を切除した。透光性基体41の裏面側に封止材43が多少残ることになるが、バックフィルム44は完全に切除されている。よって、太陽電池モジュールの枠体とバックフィルムとの間の距離は十分に取ることができるため、十分な絶縁性能を確保することができる。
本実施形態における太陽電池モジュールの製造方法を用いることにより、切除工程においてカット刃の摩耗を防ぐことが可能となった。カット刃が透光性基体に直接あたることがないためである。よって、太陽電池モジュールの製造工程において、カット刃の交換頻度を少なくすることが可能となり、製造タクトが向上しかつ製造プロセスが安定化した。
以上、実施形態1から実施形態5について具体的に説明を行ったが、本発明はそれらに限定されるものではない。上述した5つの実施形態それぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
100 太陽電池モジュール
1、11、21、31、41 透光性基体
2、12 太陽電池セル
3、13、23、33、43 封止材
4、14、24、34、44 バックフィルム
5 端面封止材
6 枠体
7、17、27、37、47 カット刃

Claims (5)

  1. 太陽電池モジュール本体の周縁に枠体を取り付けた太陽電池モジュールであって、
    前記太陽電池モジュール本体は、少なくとも透光性基体と太陽電池セルと封止材と金属箔を含むバックフィルムとを有し、
    前記透光性基体の端面より前記バックフィルムの端面の方が内側にあることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 少なくとも透光性基体と太陽電池セルと封止材と金属箔を含むバックフィルムとをこの順に載置する載置工程と、
    前記透光性基体と前記太陽電池セルと前記封止材と前記バックフィルムとを封止する封止工程と、
    前記封止工程の後に、前記バックフィルムが前記透光性基体の端面よりも内側にくるように切除する第一の切除工程と、端面の封止樹脂を切除する第二の切除工程とを有することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  3. 前記第一の切除工程は、カット刃を前記透光性基体の受光面に対し斜めにあてることで前記バックフィルムを切除することを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  4. 前記第一の切除工程は、前記カット刃を前記透光性基体の受光面に対し45度〜60度の角度を持ってあてることで前記バックフィルムを切除することを特徴とする請求項3に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  5. 前記第二の切除工程は、前記カット刃を前記透光性基体の受光面方向に向かって移動させる動作を有することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の太陽電池モジュールの製造方法。
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