JP2015138563A - 光ピックアップ装置の調整方法、調整用ディスク - Google Patents

光ピックアップ装置の調整方法、調整用ディスク Download PDF

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Abstract

【課題】3レーザービーム方式の光ピックアップ装置において、回折格子の調整をより精度よく行え、且つ作業者の作業負荷を低くする。【解決手段】第1ピッチの2倍の長さを径方向の長さとする第1領域と、径方向の長さが前記第1領域と同じであって、第1領域と比べて反射率が異なる第2領域とを径方向に交互に位置させた調整用ディスクを回転させ(S1)、調整用ディスクに第1および第2サブビームとを照射し、第1サブビームにおける再生光に応じた第1受光量と、第2サブビームにおける再生光に応じた第2受光量と、を取得し(S2,S3)、第1領域と第2領域との境界における第1受光量の変化と、同境界における第2受光量の変化とをもとに、回折格子の位置を調整する(S4)。【選択図】図6

Description

本発明は、光源から照射された光から回折格子を用いてメインビームとサブビームとを生成する光ピックアップ装置の調整方法に関する。
従来、DVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスクに光源からの光を照射して情報を読み取る光ピックアップ装置が知られている。光ピックアップ装置では、対物レンズを通して光ディスクに光を集光させることで、この光ディスクからの反射光(再生光)を受光部で受光し、記録された情報を読み取る。また、光ディスクには、渦巻き状にトラックが形成されており、光ピックアップ装置は、光の集光する位置がトラックに追従するよう、トラッキング制御を行う。
光ピックアップ装置のトラッキング制御の方法として、メインビームと、サブビーム(第1サブビーム、第2サブビーム)とを用いる3レーザービーム法が知られている。3レーザービーム法では、真ん中にメインビームMBを配置し、その両側に2つのサブビームSBを配置する。ここで、第1サブビームSB1は、光ディスクに対する光ヘッドの走査方向に沿ってメインビームMBよりも先行する位置に集光する。また、第2サブビームSB2は、光ディスクに対する光ヘッドの走査方向に沿ってメインビームMよりも後行する位置に集光する。
3レーザービーム法において、サブビームSB1、SB2を受光する受光部の受光量が等しい場合、差動増幅器からの信号はゼロとなる。また、ビームが集光する位置が変化し、受光部の受光量が変化すると、差動増幅器からサブビームSB1とサブビームSB2の差分の信号が出力される。つまり、3レーザービーム法により、メインビームMBの集光位置が1本のトラックのどちら側にずれているかの情報と、メインビームMBのずれ量の情報が得られることになる(例えば、特許文献1参照)。
これら、3つのビームを生成するために、従来では、光源からの光を回折格子で回折させて、0次光(回折なし)のメインビームと、プラス1次光の第1サブビームと、マイナス1次光の第2サブビームとを生成している。そのため、回折格子の位置を調整することで、メインビームMBと、サブビームSB1、SB2の集光位置を調整することが可能となる(例えば、特許文献2参照)。
サブビームSB1、SB2の集光位置を調整する方法として、従来では、作業者は、回折格子を少しずつ動かしながら、変化する受光部からの出力信号を観察し、調整を行っていた。例えば、サブビームをメインビームに対して2.5トラックずれた位置に調整する場合、まず、作業者は、受光部からの出力信号が、メインビームとサブビームを0.5トラックずらした位置の波形となるよう回折格子を調整する。その後、作業者は、サブビームをメインビームに対して2トラック分ずれた位置に調整していた。
特開2010−250868号公報 特開2012−256387号公報
従来のサブビームの集光位置の調整は、作業者が回折格子の位置を少しずつ動かして調整するため、調整に要する時間が長かった。また、調整ミスも多かった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、3レーザービーム方式の光ピックアップ装置において、回折格子の調整をより精度よく行え、且つ作業者の作業負荷を低くすることを目的とする。
適用例1
上記課題を解決するために、本発明の一態様では、回折格子を用いて、メインビームと、前記メインビームに対して第1ピッチだけずれて集光する第1および第2サブビームとを生成し、前記メインビームと前記第1および第2サブビームとを対物レンズを用いて光ディスクに集光させて、前記光ディスクの情報を読み取る光ピックアップ装置の調整方法であって、径方向の長さが前記第1ピッチの2倍である第1領域と、前記径方向の長さが前記第1ピッチの2倍であって、前記第1領域と比べて反射率が異なる第2領域と、を前記径方向に交互に位置させた調整用ディスクを回転させる起動ステップと、前記調整用ディスクに前記第1および第2サブビームとを照射し、前記第1サブビームにおける再生光に応じた第1受光量と、前記第2サブビームにおける再生光に応じた第2受光量と、を取得する受光量取得ステップと、前記第1領域と前記第2領域との境界における前記第1受光量の変化と、前記境界における前記第2受光量の変化とをもとに、前記回折格子の位置を調整する調整ステップと、を有する。
ここで、径方向とは調整用ディスクの中心から外周側に向けた半径と平行な方向である。
上記のように構成された発明では、調整用ディスクの反射率が異なる第1領域と第2領域とを交互に再生すること得られる、第1領域と第2領域との境界における第1受光量の変化と、同境界における第2受光量の変化とをもとに、回折格子の位置を調整することができる。このとき、境界における受光量の変化がメインビームとサブビームのピッチに応じて表れるため、作業者は、回折格子の調整をより精度よく行え、且つ作業者の作業負荷を低くすることができる。
適用例2
本発明の一態様では、前記受光量取得ステップでは、前記第1サブビームにおける再生光を2分割方式の第1受光部で受光し、前記第1受光部からの出力信号の加算信号を前記第1受光量として取得し、前記第2サブビームにおける再生光を2分割方式の第2受光部で受光し、前記第2受光部からの出力信号の加算信号を前記第2受光量として取得する。
上記のように構成された発明では、フォーカス制御を行う際に用いられる加算信号を流用することができるため、光ピックアップ装置に新たな回路を追加する必要がなく、簡易な構成で本発明を実現することができる。
適用例3
本発明の一態様では、前記第1領域は、情報が記録された記録領域であり、前記第2領域は、情報が記録されていない未記録領域である。
上記のように構成された発明では、第1領域と第2領域とをトラックに情報を記録するか否かにより実現することができるため、調整用ディスクを簡易に生成することができる。
適用例4
本発明の一態様では、前記第1領域と、前記第2領域とは、ピットの形状または配置が異なる。
上記のように構成された発明では、ピットの形状や配置の変化をもとに調整用ディスクを生成できるため、簡易な構成で本発明を適用することができる。
適用例5
本発明の一態様では、前記調整ステップでは、前記境界における前記第1受光量および前記第2受光量の位相差が180度となるよう、前記回折格子の位置を調整する。
上記のように構成された発明では、位相差をもとに回折格子の位置を調整するため、作業者が画面を確認しながら作業を行うことができる。
また、本発明は、光ピックアップ装置の調整方法のみならず、このような光ピックアップ装置の調整に用いられる調整用ディスクとして捉えることもできる。
光ピックアップ装置の調整に用いられる装置の構成を示すブロック図。 光ピックアップ装置1の光学系を示す図。 受光部4と、信号演算器5の構成の一部を示す図。 ピックアップ3のシャーシに固定される回折格子31を示す図。 調整用ディスク50の構成を示す図。 回折格子の調整方法を説明するフローチャート。 ピッチPと、受光量の変化との関係を示す図。 ピッチPと、受光量の変化との関係を示す図。 コンピュータ装置12の画面に表示されるリザージュ波形を示す図。 調整用ディスク50の構成を示す図。 調整用ディスク50の構成を示す図。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
1.第1の実施形態:
(1)光ピックアップ装置の構成
(2)調整用ディスクの構成
(3)光ピックアップ装置の調整方法
2.第2の実施形態:
3.第3の実施形態:
4.その他の実施形態:
1.第1の実施形態:
(1)光ピックアップ装置の構成
図1は、光ピックアップ装置の調整に用いられる装置の構成を示すブロック図である。また、図2は、光ピックアップ装置1の光学系を示す図である。そして、図3は、受光部4と、信号演算器5の構成の一部を示す図である。この第1の実施形態では、光ピックアップ装置1の回折格子を調整するために、調整用治具10と、調整用ディスク50とが用いられる。
まずは、光ピックアップ装置1の構成について説明する。
図1に示すように、光ピックアップ装置1は、光ピックアップ3と、受光部4と、信号演算器5と、デジタルサーボプロセッサ6と、トラッキングアクチュエータ7と、フォーカスアクチュエータ8と、を有する。光ピックアップ装置1はメディアとしてDVD(Digital Versatical Disk)の再生や記録を行うことができる。
また、図2に示すように、光ピックアップ3は、光を照射する半導体レーザ2と、半導体レーザ2から照射された光の光路となる光学部品30と、を備える。光学部品30は、回折格子31、ビームスプリッタ32、1/4波長板33、コリメートレンズ34、反射ミラー35、対物レンズ36、シリンドリカルレンズ37を備える。
半導体レーザ2から出射されたレーザ光は、回折格子31によってメインビームMBとサブビーム(第1サブビームSB1、第2サブビームSB2)とに分けられる。回折格子を31を経たレーザ光(メインビーム、サブビーム)はビームスプリッタ32で反射され、1/4波長板33及びコリメートレンズ34を透過する。コリメートレンズ34を透過したレーザ光は、反射ミラー35によって所定角度に反射され、対物レンズ36へと至る。
対物レンズ36は、入射したレーザ光をメディアの情報記録層に集光する。そして、メディアに集光したレーザ光は情報記録層で反射し、再生光と成る。再生光は対物レンズ36を通過後、反射ミラー35により反射され、コリメートレンズ34、1/4波長板33、ビームスプリッタ32を順に透過する。そして、ビームスプリッタ32を透過した再生光は、シリンドリカルレンズ37により非点収差が与えられ、受光部4に集光される。
受光部4は、受光した再生光を電流に変換して、光ディスクからのデータ読出し用信号、フォーカスエラー検出用の出力信号、及びトラッキングエラー検出用の出力信号を出力する。図3に示すように、受光部4は、4分割方式のメイン検出部41と、2分割方式のサブ検出部(第1受光部、第2受光部)42、43とを備える。メイン検出部41はメインビームMBにもとづく再生光が受光する。また、サブ検出部42、43は第1サブビームSB1と、第2サブビームSB2とのそれぞれにもとづく再生光を受光する。
信号演算器5は、受光部4から出力される上記の各出力信号から、トラッキングエラー信号と、フォーカスエラー信号を生成する。以下に信号演算器5がフォーカスエラー信号のもととなる差動プッシュプル信号DPPを生成する手法を説明する。
図3に示すように、メインビームMBを受光したメイン受光部41からの出力信号は、差動増幅器13に入力し、メインプッシュプル信号MPPが出力される。また、サブビームSB1、SB2を受光したサブ検出部42、43からの出力信号は、差動増幅器14、15にそれぞれ入力し、サブプッシュプル信号SPP1、SPP2が出力される。そして、加算器16によりサブプッシュプル信号SPP1、SPP2の加算信号が出力される。さらに、メインプッシュプル信号MPPとサブプッシュプル信号SPP1、SPP2の加算信号とは、差動増幅器17に入力し、差動プッシュプル信号DPPが出力される。信号演算器5は、この差動プッシュプル信号DPPをもとにトラッキングエラー信号を生成し、デジタルサーボプロセッサ6へ出力する。
また、サブビームSB1、SB2を受光したサブ検出部42、43からの出力信号は、加算器18、19にそれぞれ入力し、加算信号SPPsum1、SPPsum2が出力される。信号演算器5は、この加算信号SPPsum1、SPPsum2をもとに、フォーカスエラー信号を生成する。信号演算器5は、生成したフォーカスエラー信号を、デジタルサーボプロセッサ6へ出力する。
デジタルサーボプロセッサ6は、トラッキングエラー信号に応じて、光ピックアップ3が光ディスクのトラックに追従するように、光ピックアップ3を駆動するトラッキングアクチュエータ7を制御する。また、デジタルサーボプロセッサ6は、フォーカスエラー信号に応じて、光ピックアップ3内に設けられた対物レンズ(図2の符号36)と光ディスクとの間の距離が適正となるように、フォーカスアクチュエータ8を制御する。
次に、回折格子31について説明する。
図4は、光ピックアップ3のシャーシに固定される回折格子31を示す図である。
図4(a)(c)はシャーシに固定される回折格子31を示す。また、図4(b)は、回折格子31の調整にともなって変化するメインビームとサブビームのピッチPを示す図である。
図4(a)に示すように、回折格子31はGRTホルダ21を介して、光軸に沿って光ピックアップ3のシャーシ20に回転可能に位置決めされている。また、GRTホルダ21には、GRTホルダ21を回転させるための凹溝22が形成されている。作業者が回折格子31を図中の矢印a、bの向きに回転させる場合、まず、凹溝22に操作軸23の先端を挿入する。操作軸23の先端は偏心軸となっており、凹溝22と嵌合する。そして、作業者は、操作軸23を回転させることで、回折格子31をGRTホルダ21ごと矢印a、bの向きに回転する。
図4(b)に示すように、回折格子31の回転に応じて、メインビームMBの集光位置を中心として、第1サブビームSB1と第2サブビームSB2の集光位置が円周状に変化する。その結果、メインビームMBとサブビームSB1、SB2とのピッチPが変化する。本発明では、メインビームMB、第1サブビームSB1、第2サブビームSB2のピッチ(第1ピッチ)Pが、DVDの2.5トラック分(0.74×2.5マイクロメートル)になるよう回折格子31の位置を調整する。ここで、ピッチPは、光ディスクのトラックと交差する方向における、メインビームMBとサブビームSB1、SB2との距離である。
そして、図4(c)に示すように、回折格子31の位置調整が終了すると、凹溝22に紫外線硬化性接着剤UVを塗布する。そして、紫外線を照射して紫外線硬化性接着剤UVを硬化することで、GRTホルダ21をシャーシ20に固定する。
次に、調整用治具10について説明する。図1示すように、調整用治具10は、位相差検出部11と、コンピュータ装置12と、を有する。
位相差検出部11は、信号演算器5から出力される加算信号SPPsum1、SPPsum2の位相差に応じたリサージュ波形を生成し、コンピュータ装置12に出力する。位相差検出部11は、調整用治具10の一部である以外にも、信号演算器5の一部により実現されてもよい。また、コンピュータ装置12の機能として実現されるものであってもよい。
コンピュータ装置12は、調整用治具10の駆動を統合的に制御する。具体的には、コンピュータ装置12は、光ピックアップ装置1に調整用ディスク50を再生させるとともに、位相差検出部11が算出したリサージュ波形を画面に表示する。
(2)調整用ディスクの構成
次に、調整用ディスク50について説明を行う。
図5は、調整用ディスク50の構成を示す図である。図5(a)に示すように、調整用ディスク50は、回折格子31の位置を調整するための調整用層51を備える。調整用層51には、調整用ディスク50の外周から内周に渡って渦巻き状にトラックが形成されている。また、図5(b)に示すように、この調整用層51には、反射率が異なる第1領域52と第2領域53とを備える。第1領域52と、第2領域53とは、調整用層51の径方向D1に交互に配置されている。ここで、径方向とは調整用ディスク50の中心から外周側に向けた半径と平行な方向である。即ち、光ピックアップ3が調整用ディスク50を内周側から外周側に再生することで、第1領域52と第2領域53とが交互に再生される。なお、図5では、矩形の領域がトラックである。
第1領域52は、メインビームMBの集光位置からサブビームSB1、SB2の集光位置までの距離であるピッチPの2倍の長さを径方向D1の長さL1さとする領域である。図5(b)では、第1領域52には所定の間隔で5本のトラックが配置されている。
また、第2領域53は、径方向D1の長さL2が第1領域52の長さL1と同じであって、第1領域52と比べて反射率が異なる領域である。また、図5(b)では、第2領域53には所定の間隔で5本のトラックが配置されている。
本実施形態では、トラックピッチを0.74マイクロメートルとした場合、第1領域52、第2領域53の長さL1、L2はそれぞれ、3.7(0.74×2.5×2)マイクロメートルとなる。この第1の実施形態では、第1領域52を記録領域とし、第2領域53を未記録領域としている。そのため、記録領域である第1領域52を再生することで受光部4が得る受光量は、未記録領域である第2領域53を再生することで受光部4が得る受光量と比べて少なくなる。
(3)光ピックアップ装置の調整方法
次に、光ピックアップ装置1における回折格子31の調整方法を説明する。
図6は、回折格子の調整方法を説明するフローチャートである。作業者が図6に示す調整方法に従って回折格子31を調整することで、メインビームMBとサブビーム(第1サブビーム、第2サブビーム)の集光位置が調整される。
ステップ(起動ステップ)S1では、コンピュータ装置12は、光ピックアップ装置1に対して、調整用ディスク50を回転させる。上記のように調整用層51には、反射率の異なる第1領域52と第2領域53とが径方向D1に交互に配置している。以下、メインビームにより調整用ディスク50に集光するスポットをメインスポットMS、第1サブビームにより調整用ディスク50に集光するスポットを第1サブスポットSS1、第2サブビームにより調整用ディスク50に集光するスポットを第2サブスポットSS2、とも記載する。
ステップ(受光量取得ステップ)S2では、コンピュータ装置12は、トラッキングアクチュエータ7をOFFにした状態で、光ピックアップ装置1に調整用ディスク50の調整用層51を再生させる。トラッキングサーボをOFFにしているため、対物レンズ36を通じて集光するメインスポットMSとサブスポットSS1、SS2とは、調整用層51のトラックを追従することなく横切る。そのため、受光部4は、メインスポットMSおよびサブスポットSS1、SS2がトラックを横切るときの受光量の変化に応じて振幅が変化する出力信号を信号演算器5に出力する。
図7、図8は、ピッチPと、受光量の変化との関係を示す図である。図7は、ピッチPが2.5トラック分の長さとなっている場合を示す。また、図8は、ピッチPが2.5トラック分の長さとなっていない場合を示す。
図7(a)は、サブビームSB1、SB2が第1領域52と第2領域53との間の境界をまたぐ際の受光部4の受光量の変化を示す図である。ピッチPが、第1領域52および第2領域53の径方向D1の長さの2分の1(2.5トラック分)に調整されている場合、図7(a)に示すように、第1サブスポットSS1が第1領域52から第2領域53に侵入するタイミングで、第2サブスポットSS2は第2領域53から第1領域52へ侵入する。このときの、サブ検出部42から出力される出力信号(受光量)の変化と、サブ検出部43から出力される出力信号(受光量)の変化とは、信号演算器5から出力される加算信号SPPsum1、SPPsum2の位相差として表れる。
ステップ(受光量取得ステップ)S3では、コンピュータ装置12は、光ピックアップ装置1の信号演算器5から出力される受光量に応じた加算信号SPPsum1、SPPsum2を取得する。
図7(b)は、加算信号SPPsum1、SPPsum2の波形を示すグラフである。図7(b)では、横軸を時間とし、縦軸を振幅としている。なお、図7(b)では、便宜上、加算信号SPPsum1、SPPsum2の波形は、サブスポットSS1、SS2が第1領域52に位置する場合をハイレベルとし、第2領域53に位置する場合をローレベルとして記載している。図7(b)に示すように、ピッチPが、第1領域52および第2領域53の径方向D1の長さの2分の1(すなわち、2.5トラック分の長さ)に調整されていれば、加算信号SPPsum1は、加算信号SPPsum2に対して180度位相がずれた波形となる。
一方、図8(a)に示すように、ピッチPが、2.5トラック分の長さに調整されていない場合、第1サブスポットSS1が第1領域52から第2領域53に侵入するタイミングでは、第2サブスポットSS2が第2領域53から第1領域52へ侵入しない。そのため、図8(b)に示すように、信号演算器5から出力される加算信号SPPsum1と、加算信号SPPsum2との位相差は180度とならない。
ステップ(調整ステップ)S4では、作業者は、コンピュータ装置12の画面に表示される加算信号SPPsum1と、加算信号SPPsum2の位相差を確認しつつ、回折格子31を調整する。この第1の実施形態では、位相差検出部11は、信号演算器5から出力される加算信号SPPsum1と、加算信号SPPsum2の位相差をもとにリサージュ波形を生成し、コンピュータ装置12に出力する。
図9は、コンピュータ装置12の画面に表示されるリザージュ波形を示す図である。
ピッチPが、2.5トラック分の長さに調整される場合、加算信号SPPsum1と、加算信号SPPsum2の位相差は180度となる。この場合、図9(a)に示すように、コンピュータ装置12の画面に表示されるリサージュ波形は直線状となる。
一方、ピッチPが、2.5トラック分の長さに調整されない場合、位相差は180度とならない。この場合、図9(b)に示すように、コンピュータ装置12の画面に表示されるリサージュ波形は直線状とならない。
そのため、作業者は、コンピュータ装置12に表示されたリサージュ波形を確認しつつ、回折格子31の位置を調整する。
以下、回折格子31の調整が完了すると、回折格子31が固定されたGRTホルダ21をシャーシ20に固定する。即ち、図5(c)で示したように、GRTホルダ21を紫外線硬化性接着剤UVでシャーシ20に固定する。
以上説明したように、この第1の実施形態では、光ピックアップ装置1が調整用ディスク50の反射率が異なる第1領域52と第2領域53とを交互に再生することで、第1領域と第2領域との境界における加算信号SPPsum1(第1受光量)の変化と、同境界における加算信号SPPsum2(第2受光量)の変化とをもとに、回折格子の位置を調整することができる。このとき、境界における受光量の変化がメインビームとサブビームのピッチに応じて表れるため、作業者は、回折格子の調整をより精度よく行え、且つ作業者の作業負荷を低くすることができる。
また、上記のように構成された発明では、フォーカス制御を行う際の加算信号を用いて本発明を適用することができるため、光ピックアップ装置に新たな回路を追加する必要がなく、簡易な構成で本発明を実現することができる。
そして、第1領域52を記録領域とし第2領域53を未記録領域とすることで、調整用ディスク50を簡易に生成することができる。
2.第2の実施形態:
調整用ディスク50の構成は第1の実施形態に示したものに限定されない。
図10は、第2の実施形態における調整用ディスク50の構成を示す図である。この第2の実施形態においても、図10(a)に示すように、調整用ディスク50は、回折格子31の位置を調整するための調整用層151を備える。調整用層151には、反射率が異なる第1領域152と第2領域153とを備える。そして、第1領域152と、第2領域153とは、調整用層151の径方向D1に交互に配置されている。
図10(b)に示すように、第1領域152は、メインビームMBと先行する第1サブビームSB1との集光位置の差であるピッチPの2倍の長さを径方向D1の長さL1さとする領域である。そして、第1領域152には、反射率を変化させるピットが複数形成されている。図10(b)では、楕円形や円形のピットが径方向d1に5層配列して第1領域152が形成されている。
一方、第2領域153は、径方向D1の長さL2が第1領域152の長さL1と同じであって、5本のトラックを備える記録領域として構成されている。そのため、第2領域153は、第1領域152と比べて反射率が異なる領域となる。なお、第2領域153を未記録領域としてもよい。
そのため、複数のピットが形成されている第1領域152を再生することで受光部4が得る受光量は、第2領域153を再生することで受光部4が得る受光量と比べて変化する。
以上説明したように、この第2の実施形態では、ピットの形状や配置の変化をもとに調整用ディスクを生成できるため、簡易な構成で本発明を適用することができる。
3.第3の実施形態:
図11は、第3の実施形態における調整用ディスク50の構成を示す図である。この第3の実施形態においても、図11(a)に示すように、調整用ディスク50は、回折格子31の位置を調整するための調整用層251を備える。調整用層251には、反射率が異なる第1領域252と第2領域253とを備える。そして、第1領域252と、第2領域253とは、調整用層251の径方向D1に交互に配置されている。
図11(b)に示すように、第1領域252は、メインビームMBと先行する第1サブビームSB1とのピッチであるピッチPの2倍の長さを径方向D1の長さL1さとする領域である。そして、第1領域152には、後述する第2領域153に比べて反射率が高いフラットな領域として形成されている。即ち、この第3の実施形態では、第1領域152にはトラックが形成されていない。
一方、第2領域253は、径方向D1の長さL2が第1領域252の長さL1と同じ領域として構成されている。そして、第2領域253は、第1領域252と比べて反射率が低いフラットな領域となっている。即ち、この第3の実施形態では、第2領域153にはトラックが形成されていない。
そのため、第1領域252を再生することで受光部4が得る受光量は、第2領域253を再生することで受光部4が得る受光量と比べて変化する。
以上説明したように、この第3の実施形態では、調整用ディスク50の各領域をフラットな領域により形成することができるため、簡易な構成で本発明を適用することができる。
4.その他の実施形態:
調整用ディスク50には、調整用層以外の層が形成されてもよい。即ち、調整用ディスク50を用いて、回折格子31の調整以外にも様々な調整が行われる構成としてもよい。
また、メインビームMBとサブビームSB1、SB2のピッチPを2.5トラック分としたことは一例に過ぎない。
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
1…光ピックアップ装置、2…半導体レーザ、3…光ピックアップ、4…受光部、5…信号演算器、6…デジタルサーボプロセッサ、7…トラッキングアクチュエータ、8…フォーカスアクチュエータ、10…調整用治具、11…位相差検出部、12…コンピュータ装置、13〜15、17…差動増幅器、16、18、19…加算器、20…シャーシ、21…GRTホルダ、22…凹溝、23…操作軸、30…光学部品、31…回折格子、32…ビームスプリッタ、33…1/4波長板、34…コリメートレンズ、35…反射ミラー、36…対物レンズ、37…シリンドリカルレンズ、41…メイン検出部、42、43…サブ検出部、50…調整用ディスク、51…調整用層、52…第1領域、53…第2領域

Claims (6)

  1. 回折格子を用いて、メインビームと、前記メインビームに対して第1ピッチだけずれて集光する第1および第2サブビームとを生成し、前記メインビームと前記第1および第2サブビームとを対物レンズを用いて光ディスクに集光させて、前記光ディスクの情報を読み取る光ピックアップ装置の調整方法であって、
    径方向の長さが前記第1ピッチの2倍である第1領域と、前記径方向の長さが前記第1ピッチの2倍であって、前記第1領域と比べて反射率が異なる第2領域と、を前記径方向に交互に位置させた調整用ディスクを回転させる起動ステップと、
    前記調整用ディスクに前記第1および第2サブビームとを照射し、前記第1サブビームにおける再生光に応じた第1受光量と、前記第2サブビームにおける再生光に応じた第2受光量と、を取得する受光量取得ステップと、
    前記第1領域と前記第2領域との境界における前記第1受光量の変化と、前記境界における前記第2受光量の変化とをもとに、前記回折格子の位置を調整する調整ステップと、を有することを特徴とする光ピックアップ装置の調整方法。
  2. 前記受光量取得ステップでは、前記第1サブビームにおける再生光を2分割方式の第1受光部で受光し、前記第1受光部からの出力信号の加算信号を前記第1受光量として取得し、
    前記第2サブビームにおける再生光を2分割方式の第2受光部で受光し、前記第2受光部からの出力信号の加算信号を前記第2受光量として取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置の調整方法。
  3. 前記第1領域は、情報が記録された記録領域であり、
    前記第2領域は、情報が記録されていない未記録領域である、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の光ピックアップ装置の調整方法。
  4. 前記第1領域と、前記第2領域とは、ピットの形状または配置が異なる、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の光ピックアップ装置の調整方法。
  5. 前記調整ステップでは、前記境界における前記第1受光量および前記第2受光量の位相差が180度となるよう、前記回折格子の位置を調整する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の、光ピックアップ装置の調整方法。
  6. 回折格子を用いて、メインビームと、前記メインビームに対して第1ピッチだけずれて集光する第1および第2サブビームとを生成し、前記メインビームと前記第1および第2サブビームとを対物レンズを用いて光ディスクに集光させて、前記光ディスクの情報を読み取る光ピックアップ装置を調整するための調整用ディスクであって、
    径方向の長さが前記第1ピッチの2倍である第1領域と、
    前記第1領域と比べて反射率が異なり、径方向の長さが前記第1ピッチの2倍である第2領域と、を有し、
    前記第1領域と前記第2領域とは、前記径方向に交互に位置している、ことを特徴とする調整用ディスク。
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