JP2015138475A - ウィンドウシステム及びカーソル制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウィンドウとカーソルとを関連付け、関連付けたウィンドウのサイズが変更された場合には、関連付けたウィンドウのサイズに連動してカーソルの表示サイズを変更できるようにする。
【解決手段】ウィンドウと複数のカーソルを扱うアプリケーションが複数同時に動作するウィンドウシステムにおいて、ウィンドウとカーソルとを関連付けるカーソルウィンドウ関連付け手段と、前記アプリケーションからの作成済みのウィンドウのサイズ変更要求により、関連付けられたウィンドウのサイズ変更に連動して、カーソルのサイズも変更するカーソルスケーリング手段とを設け、カーソルサイズがウィンドウサイズと比例して変更する必要がある場合に、関連付けたウィンドウのサイズ変更に連動して、カーソルのサイズも変更できるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】ウィンドウと複数のカーソルを扱うアプリケーションが複数同時に動作するウィンドウシステムにおいて、ウィンドウとカーソルとを関連付けるカーソルウィンドウ関連付け手段と、前記アプリケーションからの作成済みのウィンドウのサイズ変更要求により、関連付けられたウィンドウのサイズ変更に連動して、カーソルのサイズも変更するカーソルスケーリング手段とを設け、カーソルサイズがウィンドウサイズと比例して変更する必要がある場合に、関連付けたウィンドウのサイズ変更に連動して、カーソルのサイズも変更できるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明はウィンドウシステム及びカーソル制御方法に関し、特に、複数のカーソルを制御する際の、個別画面のサイズ変更や位置変更に伴うカーソル表示制御を行うために用いて好適な技術に関する。
コンピュータ(PC)画面には、マウスなどのデバイス操作によって、位置や指示を行うためのカーソルが表示されるのが一般的である。近年、テレビやプロジェクタなどの製品においても、メニューなどのグラフィックス画面において、ユーザ補助を目的としたカーソルを表示する機能が搭載されている。
カーソルは、リモコンやマウスなどのデバイスを用いたユーザ操作によるリモコンコードやマウス移動量と、現在表示しているカーソル位置から次なる位置を計算し、再表示することで表示位置が変化していく仕組みになっている。
プロジェクタにおいては、複数のPC画面を1つのプロジェクタの画面に合成して表示するPC画面転送なる技術がある。PC画面転送では、プロジェクタにPC分のカーソルが表示されており、各PC側のカーソルを操作することで、プロジェクタに表示されているカーソルが移動する。
PC画面転送でのカーソル表示としては、カーソルを含めたPC画面を合成して表示するケースがあるが、操作と画面内容に遅延が生じるという問題がある。そのため、PC側からはカーソルの移動量を送り、プロジェクタのカーソルを操作して表示する手法が用いられている。
このプロジェクタのカーソルを操作する手法の場合、PC画面のサイズに合わせて、プロジェクタでのカーソルの移動領域制限と、表示するカーソルの画像サイズ変更を行う必要がある。カーソルの移動領域を制限する手法としては、特許文献1が提案されている。これは、画面を複数の領域に分割して、カーソルに有効となる領域を示す属性を用意して、属性をもとにカーソルが領域外へ移動することを禁止することで、カーソルの移動領域を制限することを可能とする技術である。
しかし、特許文献1に記載の技術は、カーソルの画像サイズを変更することができないという課題がある。そのため、プロジェクタに複数のPC画面を表示中に、PC画面群を子画面とし、別の機器からの画面をもう1つの子画面に表示する2画面操作が行われた場合、カーソルの画像サイズが大きいままとなり、PC画面と一致しないという課題があった。
本発明は前述の問題点に鑑み、ウィンドウとカーソルとを関連付け、関連付けたウィンドウのサイズが変更された場合には、関連付けたウィンドウのサイズに連動してカーソルの表示サイズを変更できるようにすることを目的とする。
本発明は前述の問題点に鑑み、ウィンドウとカーソルとを関連付け、関連付けたウィンドウのサイズが変更された場合には、関連付けたウィンドウのサイズに連動してカーソルの表示サイズを変更できるようにすることを目的とする。
本発明のウィンドウシステムは、ウィンドウと複数のカーソルを扱うアプリケーションが複数同時に動作するウィンドウシステムにおいて、ウィンドウとカーソルとを関連付けるカーソルウィンドウ関連付け手段と、前記アプリケーションからの作成済みのウィンドウのサイズ変更要求により、関連付けられたウィンドウのサイズ変更に連動して、カーソルのサイズも変更するカーソルスケーリング手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、ウィンドウとカーソルとを関連付け、関連付けたウィンドウのサイズが変更された場合には、関連付けたウィンドウのサイズに連動してカーソルの表示サイズを変更できるようにした。これにより、画面転送などのカーソルサイズがウィンドウサイズと比例して変更する必要がある場合に、表示画面の視認性を向上させることが可能となる。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について、図面およびフローチャートを用いて説明する。
図1は、本実施形態におけるマルチウィンドウシステムでのカーソル制御システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の第1の実施形態について、図面およびフローチャートを用いて説明する。
図1は、本実施形態におけるマルチウィンドウシステムでのカーソル制御システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態のウィンドウシステム100は、アプリケーション101やデバイスドライバ102からの要求命令によって、画面であるウィンドウやカーソル、デバイスなどのリソースを管理し、ウィンドウとカーソルを重畳して表示出力部111に出力する。このアプリケーション101やデバイスドライバ102は複数同時に動作している。
アプリケーション101は、PC画面とカーソルを表示するために、PC画面を表示するウィンドウとカーソルの作成要求や、カーソルの表示要求を生成し、ウィンドウシステム100に送る。また関連付けを行うために、カーソルとウィンドウを関連付けるカーソルウィンドウ関連付け要求、カーソルとデバイスを関連付けるカーソルデバイス関連付け要求などの要求命令を生成し、ウィンドウシステム100に送る。アプリケーション101は、その他にもウィンドウサイズを変更する要求や、ウィンドウの位置を変更する要求命令も生成し、ウィンドウシステム100に送る。
デバイスドライバ102は、ネットワークやマウスなどのデバイスによるイベントでカーソルの移動表示を行うために、デバイスの作成要求や、カーソルの移動表示要求などの要求命令を生成し、ウィンドウシステム100に送る。また、デバイスと関連付けられているカーソルを取得するためのカーソルデバイス関連情報要求命令を生成し、ウィンドウシステム100に送る。
ウィンドウシステム100は、リソース管理部106、関連付けに関係するカーソルデバイス関連付け部103、カーソルウィンドウ関連付け部104、関連管理部105を備えている。更に、カーソル表示更新に関係するカーソルスケーリング部107、カーソルZオーダ変更部108、カーソル表示領域変更部109、カーソル表示制御部110を備えている。
リソース管理部106は、ウィンドウやカーソル、デバイスなどの作成、削除、情報更新に伴って、リソース情報を管理する。アプリケーション101、デバイスドライバ102からの作成要求に対して、それぞれのリソースを識別する識別子を返す。また、関連管理部105、カーソル表示制御部110からのリソース情報更新通知により、必要な情報を更新する。リソース管理情報に更新があった場合、カーソルスケーリング部107、カーソルZオーダ変更部108、カーソル表示領域変更部109に情報更新通知を行う。
カーソルデバイス関連付け部103は、アプリケーション101へカーソルとデバイスの関連付ける機能を提供する。指定されたカーソルとデバイスの関連付け、関連の削除を行い、関連管理部105へ関連付けの更新を要求する。
カーソルウィンドウ関連付け部104は、アプリケーション101へカーソルとウィンドウの関連付ける機能を提供する。指定されたカーソルとウィンドウの関連付け、関連の削除を行い、関連管理部105へ関連付けの更新を要求する。
カーソルウィンドウ関連付け部104は、アプリケーション101へカーソルとウィンドウの関連付ける機能を提供する。指定されたカーソルとウィンドウの関連付け、関連の削除を行い、関連管理部105へ関連付けの更新を要求する。
関連管理部105は、カーソルデバイス関連付け部103、カーソルウィンドウ関連付け部104によって関連付けられた情報を管理する。リソース管理部106から必要な情報をやり取りしながら、情報更新を行う。管理している関連情報は、デバイスドライバ102から要求される。また、カーソルスケーリング部107、カーソルZオーダ変更部108、カーソル表示領域変更部109、カーソル表示制御部110からも関連情報を要求される。
カーソルスケーリング部107は、リソース管理部106からの情報更新通知を受けると、関連管理部105からカーソルの関連情報を取得する。カーソルの関連情報から、ウィンドウサイズの変更などにより、カーソルサイズの変更が必要な場合は、カーソルのサイズを計算し、スケーリングを行った後、カーソル表示制御部110へカーソル表示更新を要求する。
カーソルZオーダ変更部108は、リソース管理部106からの情報更新通知を受けると、関連管理部105からカーソルの関連情報を取得する。カーソルの関連情報から、ウィンドウの作成やZオーダ変更などにより、カーソルのZオーダ変更が必要な場合は、カーソルのZオーダを更新して、カーソル表示制御部110へカーソル表示更新を要求する。
カーソル表示領域変更部109は、リソース管理部106からの情報更新通知を受けると、関連管理部105からカーソルの関連情報を取得する。カーソルの関連情報から、ウィンドウサイズの変更などにより、カーソル表示領域の変更が必要な場合は、カーソルの表示領域を更新して、カーソル表示制御部110へカーソル表示更新を要求する。
カーソル表示制御部110は、アプリケーション101からカーソル表示非表示、デバイスドライバ102からカーソル移動表示を受け、関連管理部105からカーソル関連情報を取得し、カーソルの表示を更新する。また、カーソルスケーリング部107、カーソルZオーダ変更部108、カーソル表示領域変更部109からのカーソル表示更新によっても、同様にカーソル表示を更新する。カーソル表示更新後、リソース管理部106へ新しいカーソル表示位置を通知し、ウィンドウとカーソルを重畳した表示結果を表示出力部111へ出力する。
図2は、アプリケーション101が生成するウィンドウ作成要求の一例を示す図である。
図2において、200は、ウィンドウ作成要求の全体であり、201は、作成したウィンドウ識別子をリソース管理部106からアプリケーション101に渡すのに用いる領域である。202は、作成するウィンドウの開始位置を(X座標、Y座標)で指定するウィンドウ開始位置である。203は、作成するウィンドウのサイズを(幅、高さ)の矩形領域で指定するウィンドウサイズである。ウィンドウ開始位置202、ウィンドウサイズ203はアプリケーション101からリソース管理部106へ設定値を渡すのに用いる領域である。
図2において、200は、ウィンドウ作成要求の全体であり、201は、作成したウィンドウ識別子をリソース管理部106からアプリケーション101に渡すのに用いる領域である。202は、作成するウィンドウの開始位置を(X座標、Y座標)で指定するウィンドウ開始位置である。203は、作成するウィンドウのサイズを(幅、高さ)の矩形領域で指定するウィンドウサイズである。ウィンドウ開始位置202、ウィンドウサイズ203はアプリケーション101からリソース管理部106へ設定値を渡すのに用いる領域である。
図3は、表示画面全体におけるウィンドウ領域を表す図である。アプリケーション101から、ウィンドウ作成要求200により、ウィンドウ開始位置202で指定した(Xw、Yw)から、ウィンドウサイズ203で指定した(Ww、Hw)のウィンドウをリソース管理部106が作成する。リソース管理部106は作成後、作成した識別子をウィンドウ識別子201でアプリケーション101に返す。
図4は、リソース管理部106が管理するウィンドウ管理情報の一例を示す図である。
400はウィンドウ管理情報全体であり、1つのウィンドウにおいて1つ存在する。401は、本ウィンドウの次(手前)に表示するウィンドウ管理情報へのポインタを示し、402は、本ウィンドウの前(奥)に表示するウィンドウ管理情報へのポインタを示す。403は、本ウィンドウのウィンドウ識別子を示し、ウィンドウ作成要求200でのウィンドウ作成時にリソース管理部106からアプリケーション101に渡した値である。
400はウィンドウ管理情報全体であり、1つのウィンドウにおいて1つ存在する。401は、本ウィンドウの次(手前)に表示するウィンドウ管理情報へのポインタを示し、402は、本ウィンドウの前(奥)に表示するウィンドウ管理情報へのポインタを示す。403は、本ウィンドウのウィンドウ識別子を示し、ウィンドウ作成要求200でのウィンドウ作成時にリソース管理部106からアプリケーション101に渡した値である。
404は、(X座標、Y座標)で示すウィンドウ開始位置であり、405は、(幅、高さ)で示すウィンドウサイズである。404、405は、ウィンドウ作成要求200でのウィンドウ作成時に、アプリケーション101から指定された値である。406はウィンドウの奥行き方向の階層値を意味するZオーダを示す。Zオーダは、ウィンドウ作成時や、ウィンドウのZオーダを変更する際に、リソース管理部106において、作成済みのすべてのウィンドウを判断して一意の値を設定する。
図5は、リソース管理部106で管理する作成済みウィンドウのウィンドウリストを示している。500はウィンドウリスト全体であり、501はウィンドウシステム100が作成する特別なウィンドウであるルートウィンドウの情報である。502、503、504はアプリケーション101によって作成されるウィンドウの情報である。
502はウィンドウ1の情報であり、Zオーダは1である。503はウィンドウ2の情報であり、Zオーダは2である。504はウィンドウNの情報であり、ZオーダはNである。Zオーダは、値が小さいほど奥にあり、値が大きいほど手前に表示されることを意味する。ウィンドウリストは、ルートウィンドウからZオーダの低い順にリンクリスト化している。
図6は、デバイスドライバ102が生成するデバイス作成要求の一例を示す図である。
600は、デバイス作成要求の全体であり、601は、作成したデバイス識別子をリソース管理部106からデバイスドライバ102に渡すのに用いる領域である。602は、作成するデバイスの種類を指定する。603は、作成するデバイスの名前を指定する。602、603はデバイスドライバ102からリソース管理部106へ設定値を渡すのに用いる領域である。
600は、デバイス作成要求の全体であり、601は、作成したデバイス識別子をリソース管理部106からデバイスドライバ102に渡すのに用いる領域である。602は、作成するデバイスの種類を指定する。603は、作成するデバイスの名前を指定する。602、603はデバイスドライバ102からリソース管理部106へ設定値を渡すのに用いる領域である。
図7は、リソース管理部106と関連管理部105が管理するデバイス管理情報の一例を示す図である。
700はデバイス管理情報全体であり、1つのデバイスにおいて1つ存在する。701は、本デバイスの次に作成したデバイス管理情報へのポインタを示し、702は、本デバイスの前に作成したデバイス管理情報へのポインタを示す。703は、本デバイスのデバイス識別子を示し、デバイス作成要求600でのデバイス作成時にリソース管理部106からデバイスドライバ102に渡した値である。
700はデバイス管理情報全体であり、1つのデバイスにおいて1つ存在する。701は、本デバイスの次に作成したデバイス管理情報へのポインタを示し、702は、本デバイスの前に作成したデバイス管理情報へのポインタを示す。703は、本デバイスのデバイス識別子を示し、デバイス作成要求600でのデバイス作成時にリソース管理部106からデバイスドライバ102に渡した値である。
704はデバイス種類を示し、705はデバイス名を示す。704、705は、デバイス作成要求600でのウィンドウ作成時に、デバイスドライバ102から指定された値である。706は本デバイスと関連付けられているカーソル識別子を示す。関連カーソル識別子706はカーソルデバイス関連付け部103によって設定され、関連管理部105の管理に用いられる。関連カーソル識別子706はリソース管理部106では使用しない。
図8は、リソース管理部106で管理する作成済みデバイスのデバイスリストを示している。800はデバイスリスト全体であり、801はデバイスドライバ102が最初に作成したデバイス1の情報である。
802、803はデバイスドライバ102によって作成されるデバイスの情報であり、802はデバイス2の情報、803はデバイスNの情報である。デバイスリストは、単純にデバイスドライバ102から作成されたデバイスを順番にリンクリスト化している。
802、803はデバイスドライバ102によって作成されるデバイスの情報であり、802はデバイス2の情報、803はデバイスNの情報である。デバイスリストは、単純にデバイスドライバ102から作成されたデバイスを順番にリンクリスト化している。
図9は、アプリケーション101が生成するカーソル作成要求の一例を示す図である。
900は、カーソル作成要求の全体であり、901は、作成したカーソル識別子を示し、リソース管理部106からアプリケーション101に渡すのに用いる領域である。902はカーソル開始位置を示し、作成するカーソルの開始位置を(X座標、Y座標)で指定する。903はカーソル移動範囲を示し、作成するカーソルの移動範囲を(X座標、Y座標、幅、高さ)の矩形領域で指定する。
900は、カーソル作成要求の全体であり、901は、作成したカーソル識別子を示し、リソース管理部106からアプリケーション101に渡すのに用いる領域である。902はカーソル開始位置を示し、作成するカーソルの開始位置を(X座標、Y座標)で指定する。903はカーソル移動範囲を示し、作成するカーソルの移動範囲を(X座標、Y座標、幅、高さ)の矩形領域で指定する。
904は作成するカーソルの画像フォーマット、905はカーソル画像サイズを示し、(幅、高さ)の矩形領域で指定する。906はカーソル画像へのポインタを示し、実際のカーソル画像へのポインタを指定する。902、903、904、905、906はアプリケーション101からリソース管理部106へ設定値を渡すのに用いる領域である。
図10は、表示画面全体におけるカーソル領域を表す図である。
アプリケーション101から、カーソル作成要求900により、カーソル開始位置902で指定した位置(Xc、Yc)に、カーソル画像サイズ905で指定したサイズ(Wc、Hc)のカーソルを配置することになる。
アプリケーション101から、カーソル作成要求900により、カーソル開始位置902で指定した位置(Xc、Yc)に、カーソル画像サイズ905で指定したサイズ(Wc、Hc)のカーソルを配置することになる。
図11は、リソース管理部106が管理するカーソル管理情報の一例を示す図である。
図11において、1100はカーソル管理情報全体を示す図であり、1つのカーソルにおいて1つ存在する。1101は、本カーソルの次に作成したカーソル管理情報へのポインタを示し、1102は、本カーソルの前に作成したカーソル管理情報へのポインタを示す。
図11において、1100はカーソル管理情報全体を示す図であり、1つのカーソルにおいて1つ存在する。1101は、本カーソルの次に作成したカーソル管理情報へのポインタを示し、1102は、本カーソルの前に作成したカーソル管理情報へのポインタを示す。
1103は、本カーソルのカーソル識別子を示し、カーソル作成要求900でのカーソル作成時にリソース管理部106からアプリケーション101に渡した値である。1104はカーソル表示位置を(X座標、Y座標)で、1105はカーソル開始位置を(X座標、Y座標)で示し、1106はカーソル移動範囲を(X座標、Y座標、幅、高さ)で示す。
1107はカーソル画像フォーマットを示す。1108はカーソル画像サイズを(幅、高さ)で示し、1109はカーソル画像へのポインタを示す。1105から1109は、カーソル作成要求900でのカーソル作成時に、アプリケーション101から指定された値である。
1110はカーソルの奥行き方向の階層値を意味するZオーダを示す。Zオーダ1110は、カーソル作成時や、関連するウィンドウの作成、Zオーダを変更する際に、カーソルZオーダ変更部108によって、関連するウィンドウのZオーダ値から判断して、一意の値を設定する。1111は本カーソルと関連付けられている関連ウィンドウ識別子を示す。1112は本カーソルと関連付けられている関連デバイス識別子を示す。関連ウィンドウ識別子1111、関連デバイス識別子1112はカーソルウィンドウ関連付け部104、カーソルデバイス関連付け部103によって設定され、関連管理部105の管理に用いられる。関連ウィンドウ識別子1111、関連デバイス識別子1112はリソース管理部106では使用しない。
図12は、リソース管理部106で管理する作成済みカーソルのカーソルリストの一例を示す図である。
1200はカーソルリスト全体であり、1201はアプリケーション101が最初に作成したカーソル1の情報である。1202、1203はアプリケーション101によって作成されるカーソルの情報であり、1202はカーソル2の情報、1203はカーソルNの情報である。カーソルリストは、単純にアプリケーション101から作成されたカーソルを順番にリンクリスト化している。
1200はカーソルリスト全体であり、1201はアプリケーション101が最初に作成したカーソル1の情報である。1202、1203はアプリケーション101によって作成されるカーソルの情報であり、1202はカーソル2の情報、1203はカーソルNの情報である。カーソルリストは、単純にアプリケーション101から作成されたカーソルを順番にリンクリスト化している。
図13は、アプリケーション101が関連付けるカーソルデバイス関連付け要求の一例を示す図である。
1300は、カーソルデバイス関連付け要求の全体であり、1301は、関連付けるデバイスの識別子であり、1302は、関連付けるカーソルの識別子である。デバイス識別子1301、カーソル識別子1302はアプリケーション101からカーソルデバイス関連付け部103へ関連付けの設定値を渡すのに用いる領域である。
1300は、カーソルデバイス関連付け要求の全体であり、1301は、関連付けるデバイスの識別子であり、1302は、関連付けるカーソルの識別子である。デバイス識別子1301、カーソル識別子1302はアプリケーション101からカーソルデバイス関連付け部103へ関連付けの設定値を渡すのに用いる領域である。
図14は、アプリケーション101が関連付けるカーソルウィンドウ関連付け要求の一例を示す図である。
1400は、カーソルウィンドウ関連付け要求の全体であり、1401は、関連付けるウィンドウの識別子であり、1402は、関連付けるカーソルの識別子である。ウィンドウ識別子1401、カーソル識別子1402はアプリケーション101からカーソルウィンドウ関連付け部104へ関連付けの設定値を渡すのに用いる領域である。カーソルウィンドウ関連付け部104は、関連管理部105へ更新する関連付け情報を通知する。
1400は、カーソルウィンドウ関連付け要求の全体であり、1401は、関連付けるウィンドウの識別子であり、1402は、関連付けるカーソルの識別子である。ウィンドウ識別子1401、カーソル識別子1402はアプリケーション101からカーソルウィンドウ関連付け部104へ関連付けの設定値を渡すのに用いる領域である。カーソルウィンドウ関連付け部104は、関連管理部105へ更新する関連付け情報を通知する。
関連管理部105は、リソース管理部106から該当のカーソル管理情報1100の関連ウィンドウ識別子1111を指定のウィンドウ識別子に更新する。該当のカーソル管理情報1100の関連デバイス識別子1112が登録されている場合、該当のデバイス管理情報700の関連カーソル識別子706を、カーソル管理情報1100の関連ウィンドウ識別子1111の識別子に更新する。
図15は、アプリケーション101が作成済みのウィンドウの位置変更要求の一例を示す図である。
1500は、ウィンドウの位置変更要求の全体であり、1501は、変更するウィンドウの識別子で、1502は、変更先の開始位置を意味する。ウィンドウ開始位置1502は(X座標、Y座標)の形で指定する。ウィンドウ識別子1501、ウィンドウ開始位置1502ともにアプリケーション101からリソース管理部106へ渡すのに用いる領域である。
1500は、ウィンドウの位置変更要求の全体であり、1501は、変更するウィンドウの識別子で、1502は、変更先の開始位置を意味する。ウィンドウ開始位置1502は(X座標、Y座標)の形で指定する。ウィンドウ識別子1501、ウィンドウ開始位置1502ともにアプリケーション101からリソース管理部106へ渡すのに用いる領域である。
図16は、アプリケーション101が作成済みのウィンドウのサイズを変更する要求の一例を示す図である。
1600は、ウィンドウサイズ変更要求の全体であり、1601は、サイズ変更するウィンドウの識別子で、1602は、変更するサイズを意味する。ウィンドウサイズ1602は(幅、高さ)の形で指定する。ウィンドウ識別子1601、ウィンドウサイズ1602ともにアプリケーション101からリソース管理部106へ渡すのに用いる領域である。
1600は、ウィンドウサイズ変更要求の全体であり、1601は、サイズ変更するウィンドウの識別子で、1602は、変更するサイズを意味する。ウィンドウサイズ1602は(幅、高さ)の形で指定する。ウィンドウ識別子1601、ウィンドウサイズ1602ともにアプリケーション101からリソース管理部106へ渡すのに用いる領域である。
図17は、デバイスドライバ102が作成済みのデバイスと関連付けられているカーソル識別子を取得する要求の一例を示す図である。
1700は、デバイスと関連付けられているカーソル識別子取得要求の全体であり、1701は、デバイスドライバ102から関連管理部105へ作成済みのデバイス識別子を渡す領域である。1702は、関連付けられているカーソル識別子を関連管理部105からデバイスドライバ102に渡すのに用いる領域である。
1700は、デバイスと関連付けられているカーソル識別子取得要求の全体であり、1701は、デバイスドライバ102から関連管理部105へ作成済みのデバイス識別子を渡す領域である。1702は、関連付けられているカーソル識別子を関連管理部105からデバイスドライバ102に渡すのに用いる領域である。
図18は、デバイスドライバ102が作成済みのデバイスと関連付けられているカーソルの表示位置を変更する要求の一例を示す図である。
1800は、カーソル表示位置変更要求の全体であり、1801は、位置変更するカーソルの識別子で、1802は、変更する表示先位置を意味する。カーソル表示位置1802は(X座標、Y座標)の形で指定する。カーソル識別子1801、カーソル表示位置1802ともにデバイスドライバ102からカーソル表示制御部110へ渡すのに用いる領域である。
1800は、カーソル表示位置変更要求の全体であり、1801は、位置変更するカーソルの識別子で、1802は、変更する表示先位置を意味する。カーソル表示位置1802は(X座標、Y座標)の形で指定する。カーソル識別子1801、カーソル表示位置1802ともにデバイスドライバ102からカーソル表示制御部110へ渡すのに用いる領域である。
図19は、本本発明の実施形態におけるマルチウィンドウシステムのアプリケーション101の全体処理の一例を示すフローチャートである。以下では、図1〜図5、図9〜図16で示した図を交えながら、本フローチャートに沿って説明する。
S1901から、アプリケーション101が必要なウィンドウにおいて、以下の処理を行う。
S1902においては、図2でのウィンドウ作成要求200により、リソース管理部106がウィンドウの作成を行う。リソース管理部106は、ウィンドウを作成するとウィンドウ管理情報400を作成し、ウィンドウ作成要求の情報を登録する。また、ウィンドウ識別子403をウィンドウ識別子201へ登録し、アプリケーション101へ通知する。
S1901から、アプリケーション101が必要なウィンドウにおいて、以下の処理を行う。
S1902においては、図2でのウィンドウ作成要求200により、リソース管理部106がウィンドウの作成を行う。リソース管理部106は、ウィンドウを作成するとウィンドウ管理情報400を作成し、ウィンドウ作成要求の情報を登録する。また、ウィンドウ識別子403をウィンドウ識別子201へ登録し、アプリケーション101へ通知する。
ウィンドウ開始位置202はウィンドウ開始位置404へ、ウィンドウサイズ203はウィンドウサイズ405へ登録する。作成後、ウィンドウ群のZオーダを再構築する。ここでは、作成順にZオーダに1ずつ付加し、ウィンドウのZオーダ406へ登録する。作成したウィンドウよりもZオーダが1つ前のウィンドウ管理情報へのポインタを、ウィンドウ管理情報400の前のウィンドウ情報へのポインタ402へ登録する。
Zオーダが1の場合は、ルートウィンドウ情報へのポインタを登録する。前のウィンドウ情報へのポインタ402に登録したウィンドウ管理情報400において、次のウィンドウ情報へのポインタ401に今回作成したウィンドウの管理情報へのポインタを登録する。ここで、ルートウィンドウとは、ウィンドウシステム初期化時に作成する特別なウィンドウのことである。デバイス作成後、S1903へ移行する。
S1903では、必要なすべてのウィンドウを作成したかをチェックし、作成していない場合は、S1901へ戻る。作成済みの場合は、S1904へ移行する。作成済みの場合、作成したウィンドウは、図5のウィンドウリスト500によって、リソース管理部106で管理される。
次のS1904から、アプリケーション101が必要なカーソルにおいて、以下の処理を行う。
S1905においては、図9でのカーソル作成要求900により、リソース管理部106がカーソルの作成を行う。リソース管理部106はカーソルを作成するとカーソル管理情報1100を作成し、カーソル作成要求の情報を登録する。また、カーソル識別子1103をカーソル識別子901へ登録し、アプリケーション101へ通知する。
S1905においては、図9でのカーソル作成要求900により、リソース管理部106がカーソルの作成を行う。リソース管理部106はカーソルを作成するとカーソル管理情報1100を作成し、カーソル作成要求の情報を登録する。また、カーソル識別子1103をカーソル識別子901へ登録し、アプリケーション101へ通知する。
カーソル開始位置902はカーソル開始位置1105へ登録し、カーソル移動範囲903はカーソル移動範囲1106へ登録する。カーソル画像フォーマット904、カーソル画像サイズ905、カーソル画像へのポインタ906もそれぞれカーソル画像フォーマット1107、カーソル画像サイズ1108、カーソル画像へのポインタ1109に登録する。
また、1つ前に作成したカーソル管理情報へのポインタを、カーソル管理情報1100の前のカーソル情報へのポインタ1102へ登録する。最初に作成した場合は、NULLを登録する。1つ前に作成したカーソルがある場合、1つ前のカーソル管理情報1100の次のデバイス情報へのポインタ1101に今回作成したカーソルの管理情報へのポインタを登録する。作成したカーソルの表示イメージを図10に示す。カーソル作成後、S1906へ移行する。
S1906においては、図14のカーソルウィンドウ関連付け要求1400を用いて、カーソルとウィンドウの関連付けを行う。S1906で行う処理の詳細な処理は、図21のカーソルとウィンドウの関連付けを行う処理の一例を説明するフローチャートで説明する。1つのカーソルには1つのウィンドウしか関連付けることができない。逆に、1つのウィンドウには、複数のカーソルを関連付けることができる。S1906の処理後、S1907に移行する。
S1907においては、図13のカーソルデバイス関連付け要求1300を用いて、カーソルとデバイスの関連付けを行う。S1907での詳細な処理は、図24のカーソルとデバイスの関連付けを行う処理のフローチャートで詳細に説明する。1つのカーソルには1つのデバイスしか関連付けることができない。逆に、1つのデバイスにも1つのカーソルしか関連付けることができない。S1907の処理後、S1908に移行する。
S1908では、必要なすべてのカーソルを作成したかをチェックし、作成していない場合は、S1904へ戻る。作成済みの場合は、S1909へ移行する。作成済みの場合、作成したカーソルは、図12のカーソルリスト1200によって、リソース管理部106で管理される。
S1909においては、アプリケーションの処理を終了するかチェックする。終了する場合、アプリケーション101での処理を終了する。終了しない場合、S1910へ移行する。
S1910では、アプリケーションは管理しているウィンドウやカーソルでイベントが発生したか否かをチェックする。発生していない場合、S1909へ戻り、発生している場合、S1911へ移行する。
S1910では、アプリケーションは管理しているウィンドウやカーソルでイベントが発生したか否かをチェックする。発生していない場合、S1909へ戻り、発生している場合、S1911へ移行する。
S1911は、イベントが発生したウィンドウにおいて、ウィンドウサイズを変更するか否かを判断する。ウィンドウサイズを変更しない場合、S1913へ移行する。ウィンドウサイズを変更する場合、S1912へ移行する。
S1912においては、図16のウィンドウサイズ変更要求1600を用いて、ウィンドウサイズの変更とそれに連動したカーソルサイズの変更を行う。S1912での詳細な処理は、図26のウィンドウサイズの変更によるカーソルサイズと表示位置を変更するフローチャートで説明する。変更後、S1913へ移行する。
S1912においては、図16のウィンドウサイズ変更要求1600を用いて、ウィンドウサイズの変更とそれに連動したカーソルサイズの変更を行う。S1912での詳細な処理は、図26のウィンドウサイズの変更によるカーソルサイズと表示位置を変更するフローチャートで説明する。変更後、S1913へ移行する。
S1913においては、イベントが発生したウィンドウにおいて、ウィンドウ位置を変更するか否かを判断する。ウィンドウ位置を変更しない場合、S1909へ移行する。ウィンドウ位置を変更する場合、S1914へ移行する。
S1914においては、図15のウィンドウの位置変更要求1500を用いて、ウィンドウ位置の変更とそれに連動したカーソル表示位置の変更を行う。S1914で行う処理の詳細な処理は、図27のウィンドウの位置変更処理のフローチャートで詳細に説明する。変更後、S1909へ移行する。
S1914においては、図15のウィンドウの位置変更要求1500を用いて、ウィンドウ位置の変更とそれに連動したカーソル表示位置の変更を行う。S1914で行う処理の詳細な処理は、図27のウィンドウの位置変更処理のフローチャートで詳細に説明する。変更後、S1909へ移行する。
以上の処理によって、アプリケーション101によるウィンドウとカーソルの関連付けることで、ウィンドウサイズとウィンドウ位置の変更による関連付けられたカーソル表示制御を行うことができる。
また、デバイスとカーソルを関連付けることで、デバイスドライバ102によるカーソル表示制御を行うことができる。これにより、ウィンドウの変更に連動したカーソル表示制御を容易に行うことが可能となる。
また、デバイスとカーソルを関連付けることで、デバイスドライバ102によるカーソル表示制御を行うことができる。これにより、ウィンドウの変更に連動したカーソル表示制御を容易に行うことが可能となる。
図20は、本発明の実施形態におけるマルチウィンドウシステムにおいて、デバイスドライバ102が行う全体処理の手順の一例を説明するフローチャートである。以下の説明では、図1、図6、図7、図8、図17で示した図を交えながら、本フローチャートに沿って説明する。
S2001から処理を開始し、デバイスドライバ102が必要なデバイスにおいて、以下の処理を行う。
S2002においては、図6でのデバイス作成要求600により、リソース管理部106がデバイスの作成を行う。リソース管理部106は、デバイスを作成するとデバイス管理情報700を作成し、デバイス作成要求の情報を登録する。デバイス識別子703は、デバイス識別子601へ登録し、デバイスドライバ102へ通知する。
S2002においては、図6でのデバイス作成要求600により、リソース管理部106がデバイスの作成を行う。リソース管理部106は、デバイスを作成するとデバイス管理情報700を作成し、デバイス作成要求の情報を登録する。デバイス識別子703は、デバイス識別子601へ登録し、デバイスドライバ102へ通知する。
デバイス種類602は、デバイス種類704へ登録し、デバイス名603はデバイス名705へ登録する。また、1つ前に作成したデバイス管理情報へのポインタを、デバイス管理情報700の前のデバイス情報へのポインタ702へ登録する。最初に作成した場合は、NULLを登録する。1つ前に作成したデバイスがある場合、1つ前のデバイス管理情報700の次のデバイス情報へのポインタ701に今回作成したデバイスの管理情報へのポインタを登録する。デバイス作成後、S2003へ移行する。
S2003では、必要なすべてのカーソルを作成したかをチェックし、作成していない場合は、S2001へ戻る。作成済みの場合は、S2004へ移行する。作成済みの場合、作成したデバイスは、図8のデバイスリスト800によって、リソース管理部106で管理される。
S2004において、デバイスドライバの処理を終了するか否かをチェックする。終了する場合、デバイスドライバ102での処理を終了する。終了しない場合、S2005へ移行する。
S2005では、デバイスドライバは管理しているマウスなどの操作によるデバイスからのイベントが発生したか否かをチェックする。発生していない場合、S2004へ戻り、発生している場合、S2006へ移行する。
S2005では、デバイスドライバは管理しているマウスなどの操作によるデバイスからのイベントが発生したか否かをチェックする。発生していない場合、S2004へ戻り、発生している場合、S2006へ移行する。
S2006においては、イベントが発生したデバイスにおいて、図17のデバイスと関連付けられているカーソル識別子取得要求1700により、1702のカーソル識別子を取得する。取得後、S2007へ移行する。
S2007においては、取得したカーソル識別子1702が有効であることで、関連付けられているカーソルが存在するか否かをチェックする。関連付けられているカーソルが存在しない場合、S2004へ戻り、存在する場合、S2008へ移行する。
S2008においては、イベント発生によるデバイスの移動量と、リソース管理部106から取得する現在のカーソル表示位置から、新たなカーソル表示位置を計算する。計算後、S2009へ移行する。
S2008においては、イベント発生によるデバイスの移動量と、リソース管理部106から取得する現在のカーソル表示位置から、新たなカーソル表示位置を計算する。計算後、S2009へ移行する。
S2009において、図18のカーソル表示位置変更要求1800を用いて、カーソル表示位置を更新する。S2009での詳細な処理は、図25のカーソル表示位置更新処理のフローチャートを参照しながら後で詳細に説明する。S2009の処理後、S2004に戻る。
以上の処理によって、デバイスドライバ102によるデバイスイベントでのカーソルの表示位置更新を行うことができる。これにより、デバイスと関連付けられたカーソルへの表示位置を操作することで、カーソルと関連付けられたウィンドウでのカーソル表示を容易に行うことが可能となる。
なお、図19のアプリケーション101での処理と、図20のデバイスドライバ102での処理とは、並列に動作が行われている。
なお、図19のアプリケーション101での処理と、図20のデバイスドライバ102での処理とは、並列に動作が行われている。
図21は、本発明の実施形態におけるマルチウィンドウシステムにおいて、カーソルとウィンドウの関連付けを行うための処理手順の一例を説明するフローチャートである。本処理は、図19のアプリケーション101の全体処理を説明するフローチャートのS1906におけるカーソルウィンドウ関連付け部104とカーソル表示領域変更部109とで行なわれる処理である。以下では、図1、図4、図11、図14で示した図を交えながら、本フローチャートに沿って説明する。
S2101において、図14での関連付け要求1400により、ウィンドウ識別子1401とカーソル識別子1402に該当する、図4のウィンドウ管理情報400と図11のカーソル管理情報1100をリソース管理部106から取得した否かを判断する。どちらか一方でも取得できない場合は、識別子を作成済みではないと判断し、関連付け処理を終了する。共に取得できる場合は作成済みと判断し、S2102へ移行する。
S2102において、取得したカーソル管理情報1100の関連ウィンドウ識別子1111にウィンドウ識別子を登録する。登録後、S2103へ移行する。ここまでは、カーソルウィンドウ関連付け部104の処理である。
S2103において、カーソル管理情報1100のカーソル表示位置1104を、関連付けたウィンドウのウィンドウ管理情報400のウィンドウ開始位置404に変更する。例えば、カーソル表示位置がX座標120、Y座標100の場合に、関連付けるウィンドウの開始位置のX座標100、Y座標60であれば、カーソル表示位置はX座標100、Y座標60に更新する。更新後、カーソルの移動範囲は関連付けたウィンドウのサイズに変更し、S2104へ移行する。これは、カーソル表示領域変更部109の処理である。
S2104において、カーソルZオーダ変更部108は、ウィンドウのZオーダから関連付けたカーソルのZオーダ値を構築する。S2104での詳細な処理は、図23のカーソルのZオーダ構築処理のフローチャートで説明する。変更後、S2105へ移行する。
S2105において、カーソル表示制御部110は、関連付けによりカーソルの表示位置が更新されたことをリソース管理部106へ通知する。通知後、カーソルとウィンドウの関連付け処理を終了する。
S2105において、カーソル表示制御部110は、関連付けによりカーソルの表示位置が更新されたことをリソース管理部106へ通知する。通知後、カーソルとウィンドウの関連付け処理を終了する。
以上の処理によって、ウィンドウとカーソルの関連付けを行うことができる。これにより、ウィンドウと関連付けられたカーソル、カーソルと関連付けられたウィンドウを容易に特定することが可能となり、ウィンドウ情報の変更に連動して、カーソル情報を更新し、表示制御を行うことができる。
図22は、アプリケーション101が図14のカーソルウィンドウ関連付け要求1400により、図21の処理でのウィンドウとカーソルを関連付けた後の表示画面全体におけるウィンドウとカーソルのそれぞれの領域と位置を表す図である。アプリケーション101からのカーソルウィンドウ関連付け要求1400により、ウィンドウの開始位置に関連付けたカーソルの表示位置を設定するため、カーソルは(Xw、Yw)に表示する。
ウィンドウサイズとカーソルのサイズの関連は、関連付けした際のウィンドウサイズにおける現在のカーソルサイズが基本値となる。よって、ウィンドウサイズ(Ww、Hw)におけるカーソルサイズ(Wc、Hc)が基本関連となる。
図23は、本発明の実施形態におけるマルチウィンドウシステムのウィンドウ管理情報から関連付けられたカーソルのZオーダ値を構築する処理手順の一例を説明するフローチャートである。本処理は、図21のカーソルとウィンドウの関連付けを行う処理を説明するフローチャートでのS2104において行なわれるカーソルZオーダ変更部108での処理である。以下では、図1、図4、図11、図14で示した図を交えながら、本フローチャートに沿って説明する。
S2301においては、図14のカーソルウィンドウ関連付け要求1400により、ウィンドウ識別子1401とカーソル識別子1402に該当する、図4のウィンドウ管理情報400と図11のカーソル管理情報1100をリソース管理部106から取得する。取得したウィンドウ管理情報400のウィンドウのZオーダ406の値を、カーソル管理情報1100のカーソルのZオーダ1110に設定する。設定後、S2302へ移行する。
S2302においては、関連付けによりカーソルのZオーダが更新されたことをリソース管理部106へ通知する。通知後、カーソルのZオーダ構築処理を終了する。
以上の処理によって、関連付けられたウィンドウのZオーダをカーソルのZオーダとして設定することができる。これにより、ウィンドウと関連付けられたカーソルにおいて、Zオーダによる表示制御を判断することが可能となる。
以上の処理によって、関連付けられたウィンドウのZオーダをカーソルのZオーダとして設定することができる。これにより、ウィンドウと関連付けられたカーソルにおいて、Zオーダによる表示制御を判断することが可能となる。
図24は、本発明の実施形態におけるマルチウィンドウシステムでのカーソルとデバイスの関連付けを行うための処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、図19のアプリケーション101の全体処理フローでのS1907におけるカーソルデバイス関連付け部103での処理である。以下では、図1、図7、図11、図13で示した図を交えながら、本フローチャートに沿って説明する。
S2401においては、図13での関連付け要求1300により、デバイス識別子1301とカーソル識別子1302に該当する、図7のデバイス管理情報700と図11のカーソル管理情報1100をリソース管理部106から取得する。どちらか一方でも取得できない場合は、作成済みではないと判断し、関連付け処理を終了する。共に取得できる場合は作成済みと判断し、S2402へ移行する。
S2402においては、取得したデバイス管理情報700の関連カーソル識別子706にカーソル識別子を登録する。また、取得したカーソル管理情報1100の関連デバイス識別子1112にデバイス識別子を登録する。
以上の処理によって、デバイスとカーソルの関連付けを行うことができる。これにより、デバイスと関連付けられたカーソル、カーソルと関連付けられたデバイスを容易に特定することが可能となる。
以上の処理によって、デバイスとカーソルの関連付けを行うことができる。これにより、デバイスと関連付けられたカーソル、カーソルと関連付けられたデバイスを容易に特定することが可能となる。
図25は、本実施形態におけるマルチウィンドウシステムでのデバイスのイベントによるカーソルの表示位置を更新する手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、図20のデバイスドライバ102の全体処理フローでのS2009におけるカーソル表示制御部110での処理である。以下では、図1、図4、図11、図18で示した図を交えながら、本フローチャートに沿って説明する。
S2501においては、図18でのカーソル表示位置変更要求1800により、カーソル識別子1801に該当する図11のカーソル管理情報1100をリソース管理部106から取得する。そして、取得したカーソル管理情報1100の関連ウィンドウ識別子1111にウィンドウ識別子が登録されているかをチェックする。登録されていない場合、S2503へ移行し、登録されている場合、該当するウィンドウ管理情報400を取得し、S2502へ移行する。
S2502において、カーソル表示位置変更要求1800のカーソル表示位置1802での位置が、カーソルと関連付けられているウィンドウの領域内かチェックする。ウィンドウの領域は、ウィンドウ管理情報400のウィンドウ開始位置404とウィンドウサイズ405から計算する。カーソル表示位置1802がウィンドウ領域外である場合、S2504へ移行し、ウィンドウ領域内である場合、S2503へ移行する。
S2503において、現在のカーソル位置をカーソル表示位置1802で指定された位置へ描画する。描画後、S2505へ移行する。
S2504は、カーソル表示位置1802のX座標、Y座標それぞれに最も近いウィンドウ領域の値を計算し、その位置をカーソルの表示位置としてカーソルを描画する。描画後、S2505へ移行する。
S2504は、カーソル表示位置1802のX座標、Y座標それぞれに最も近いウィンドウ領域の値を計算し、その位置をカーソルの表示位置としてカーソルを描画する。描画後、S2505へ移行する。
S2505において、S2503、もしくは2504で決定したカーソル表示位置において、ウィンドウのZオーダが、描画したカーソルのZオーダよりも大きいウィンドウがあるか否かをチェックする。カーソルのZオーダは、図23の処理により、ウィンドウと関連付けられている場合は、関連付けられたウィンドウのZオーダ値であり、関連付けられていない場合は、デフォルト値0が設定されている。
カーソルがウィンドウと関連付けられており、カーソルのZオーダよりも大きなウィンドウがある場合はS2506へ移行する。カーソルがウィンドウと関連付けられており、カーソルのZオーダよりも大きなウィンドウがない場合は、S2507へ移行する。カーソルが関連付けられていない(カーソルのZオーダがデフォルトの0である)場合も、S2507へ移行する。
S2506において、現在のカーソル表示を非表示にすることで、カーソルを消去する。非表示後、カーソル表示位置更新処理を終了する。
S2507は、現在のカーソルを表示する。表示後、カーソル表示位置更新処理を終了する。
S2507は、現在のカーソルを表示する。表示後、カーソル表示位置更新処理を終了する。
処理を終了すると、図1に示すように、カーソル表示制御部110からリソース管理部106へカーソル表示更新通知が送られる。
以上の処理により、ウィンドウとカーソルを関連付けておくことで、カーソルを関連付けたウィンドウの領域内で容易に表示することが可能となる。また、関連付けたウィンドウのZオーダと連動して、容易にカーソルの表示制御を行うことが可能となる。
以上の処理により、ウィンドウとカーソルを関連付けておくことで、カーソルを関連付けたウィンドウの領域内で容易に表示することが可能となる。また、関連付けたウィンドウのZオーダと連動して、容易にカーソルの表示制御を行うことが可能となる。
図26は、本発明の実施形態におけるマルチウィンドウシステムでのウィンドウサイズの変更によるカーソルサイズと表示位置を変更する手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、図19のアプリケーション101の全体処理フローでのS1912におけるカーソルスケーリング部107での処理である。以下では、図1、図4、図11、図16で示した図を交えながら、本フローチャートに沿って説明する。
S2601において、図16でのウィンドウサイズ変更要求1600により、1601のウィンドウ識別子に該当する図4のウィンドウ管理情報400をリソース管理部106から取得する。取得したウィンドウ管理情報400のウィンドウサイズ405とウィンドウサイズ変更要求1600のウィンドウサイズ1602を比較して、差の比率を計算する。例えば、幅1600、高さ1200のウィンドウを、幅800、高さ600にサイズ変更する場合、比率は幅、高さ共に0.50となる。
S2602から、作成済みのすべてのカーソルにおいて、以下の処理を行う。
S2603においては、カーソル管理情報1100の関連ウィンドウ識別子1111がウィンドウ識別子1601と同じかをチェックする。異なる場合はS2608へ移行し、同じ場合、S2604へ移行する。
S2603においては、カーソル管理情報1100の関連ウィンドウ識別子1111がウィンドウ識別子1601と同じかをチェックする。異なる場合はS2608へ移行し、同じ場合、S2604へ移行する。
S2604においては、S2601で計算した比率に基づいて、カーソル管理情報1100のカーソル画像サイズ1108のサイズを決定する。例えば、カーソルサイズが幅32、高さ32の場合、幅、高さ共にサイズは16となる。サイズを決定すると、カーソル画像サイズ1108の値を更新し、S2605へ移行する。
S2605において、更新したサイズへカーソル画像をスケーリングする。スケーリング後、S2606へ移行する。
S2605において、更新したサイズへカーソル画像をスケーリングする。スケーリング後、S2606へ移行する。
S2606においては、S2601で計算した比率に基づいて、カーソル管理情報1100のカーソル表示位置1104を決定する。比率に基づいて変更となるのは、カーソル開始位置から現在のカーソル表示位置の間の距離である。例えば、ウィンドウ開始位置がX座標100、Y座標60であり、カーソル表示位置がX座標140、Y座標80の場合、ウィンドウ開始位置とカーソルの表示位置の距離はX座標40、Y座標20となる。
この距離の差において、X座標に幅0.50の比率を、Y座標に高さ0.50の比率をかけて、X座標20、Y座標10となる。この結果、カーソル表示位置はX座標120、Y座標70となる。表示位置を決定すると、S2607へ移行する。
S2607においては、カーソル表示位置1104の値を更新し、S2608へ移行する。
S2608において、作成済みのすべてのカーソルにおいて処理が完了したかをチェックし、完了していない場合は、S2602へ戻る。完了している場合は、S2609へ移行する。
S2609では、サイズ変更したウィンドウサイズに、スケーリングしたカーソル画像を変更した表示位置に描画するように、カーソル表示制御部110に表示を要求する。描画後、ウィンドウサイズ変更によるカーソルサイズ変更処理を終了する。
S2608において、作成済みのすべてのカーソルにおいて処理が完了したかをチェックし、完了していない場合は、S2602へ戻る。完了している場合は、S2609へ移行する。
S2609では、サイズ変更したウィンドウサイズに、スケーリングしたカーソル画像を変更した表示位置に描画するように、カーソル表示制御部110に表示を要求する。描画後、ウィンドウサイズ変更によるカーソルサイズ変更処理を終了する。
以上の処理により、ウィンドウとカーソルを関連付けておくことで、ウィンドウサイズの変更に連動してカーソルサイズを容易にスケーリングし、カーソル表示位置を容易に変更して表示することが可能となる。1つのウィンドウには、複数のカーソルを関連付けることも可能であり、この際、ウィンドウと関連するすべてのカーソルサイズをスケーリングすることが可能である。また、ウィンドウと関連するすべてのカーソル表示位置を変更して表示することも可能である。
図27は、本発明の実施形態におけるマルチウィンドウシステムでのウィンドウ位置の変更によるカーソル表示位置を変更する手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、図19のアプリケーション101の全体処理フローでのS1914におけるカーソル表示領域変更部109での処理である。以下では、図1、図4、図11、図15で示した図を交えながら、本フローチャートに沿って説明する。
S2701において、図15でのウィンドウの位置変更要求1500により、1501のウィンドウ識別子に該当する図4のウィンドウ管理情報400をリソース管理部106から取得する。そして、取得したウィンドウ管理情報400のウィンドウ開始位置404とウィンドウの位置変更要求1500のウィンドウ開始位置1502を比較して、位置の差を計算する。例えば、X座標100、Y座標60の開始位置にあるウィンドウを、X座標50、Y座標80の位置へ変更する場合、X座標の差は50、Y座標の差は20となる。
S2702から、作成済みのすべてのカーソルにおいて、以下の処理を行う。
S2703においては、カーソル管理情報1100の関連ウィンドウ識別子1111がウィンドウ識別子1501と同じか(登録されているか)をチェックする。異なる場合はS2706へ移行し、同じ場合、S2704へ移行する。
S2703においては、カーソル管理情報1100の関連ウィンドウ識別子1111がウィンドウ識別子1501と同じか(登録されているか)をチェックする。異なる場合はS2706へ移行し、同じ場合、S2704へ移行する。
S2704においては、S2701で計算した差に基づいて、カーソル管理情報1100のカーソル表示位置1104を決定する。例えば、カーソル表示位置がX座標140、Y座標80の場合、X座標は90、Y座標は100となる。表示位置を決定すると、S2705へ移行する。
S2705においては、カーソル表示位置1104の値を更新し、カーソルの移動範囲は関連付けたウィンドウのサイズに変更してS2706へ移行する。
S2705においては、カーソル表示位置1104の値を更新し、カーソルの移動範囲は関連付けたウィンドウのサイズに変更してS2706へ移行する。
S2706で、作成済みのすべてのカーソルにおいて処理が完了したか否かをチェックし、完了していない場合は、S2702へ戻る。完了している場合は、S2707へ移行する。
S2707では、位置変更したウィンドウに、表示位置変更したカーソル画像を描画する。描画後、ウィンドウ位置によるカーソル表示位置変更処理を終了する。
S2707では、位置変更したウィンドウに、表示位置変更したカーソル画像を描画する。描画後、ウィンドウ位置によるカーソル表示位置変更処理を終了する。
以上の処理により、ウィンドウとカーソルを関連付けておくことで、ウィンドウの開始位置の変更に連動してカーソル表示位置を容易に変更して表示することが可能となる。1つのウィンドウには、複数のカーソルを関連付けることも可能であり、この際、ウィンドウと関連するすべてのカーソル表示位置を変更して表示することが可能である。
図28は、本発明の実施形態におけるマルチウィンドウシステムでのウィンドウ位置の変更と、ウィンドウのサイズ変更による、表示画面全体におけるウィンドウとカーソル領域を表す図である。
図28(a)は、ウィンドウ位置もウィンドウサイズも変更していない表示状態であり、ウィンドウ2801内にカーソル2802が表示されている。ウィンドウ2801の開始位置は(Xw、Yw)で、サイズは(Ww、Hw)となり、本例の場合Xw=100、Yw=60、幅Ww=1600、高さHw=1200である。カーソル2802の表示位置は(Xc、Yc)で、サイズは(Wc、Hc)となり、本例の場合Xc=140、Yc=80、幅Wc=32、高さHc=32である。
図28(a)は、ウィンドウ位置もウィンドウサイズも変更していない表示状態であり、ウィンドウ2801内にカーソル2802が表示されている。ウィンドウ2801の開始位置は(Xw、Yw)で、サイズは(Ww、Hw)となり、本例の場合Xw=100、Yw=60、幅Ww=1600、高さHw=1200である。カーソル2802の表示位置は(Xc、Yc)で、サイズは(Wc、Hc)となり、本例の場合Xc=140、Yc=80、幅Wc=32、高さHc=32である。
図28(b)は、(a)からウィンドウサイズを変更した場合の表示状態であり、ウィンドウ2803内にカーソル2804が表示している。ウィンドウ2803の開始位置は(Xw、Yw)で、サイズは(Wrw、Hrw)となり、本例の場合Xw=100、Yw=60で開始位置に変更はなく、サイズは幅Ww=800、高さHw=600である。カーソル2804の表示位置は(Xrc、Yrc)で、サイズは(Wrc、Hrc)となり、本例の場合Xrc=120、Yrc=70、幅Wrc=16、高さHrc=16である。
図28(c)は、(a)からウィンドウ位置を変更した場合の表示状態であり、ウィンドウ2805内にカーソル2806が表示されている。ウィンドウ2805の開始位置は(Xmw、Ymw)で、サイズは(Ww、Hw)となり、本例の場合Xmw=50、Ymw=80で、サイズは幅Ww=1600、高さHw=1200となりサイズに変更はない。カーソル2806の表示位置は(Xmc、Ymc)で、サイズは(Wc、Hc)となり、本例の場合Xmc=90、Ymc=100、幅Wc=32、高さHc=32である。
図28(d)は、(b)からウィンドウ位置を変更した場合の表示状態であり、また、(c)からウィンドウサイズを変更した場合の表示状態でもある。ウィンドウ2807内にカーソル2808が表示されている。ウィンドウ2807の開始位置は(Xmw、Ymw)で、サイズは(Wrw、Hrw)となり、本例の場合Xmw=50、Ymw=80で、サイズは幅Wrw=800、高さHrw=600である。カーソル2808の表示位置は(Xrmc、Yrmc)で、サイズは(Wrc、Hrc)となり、本例の場合Xrmc=70、Yrmc=90、幅Wrc=16、高さHrc=16である。この結果より、ウィンドウのサイズ変更と位置変更には特に順番は関係なく、2つの組み合わせによる表示結果は同一の結果となる。
本ウィンドウとカーソル領域は、1つのウィンドウに関連付けられている1つのカーソルについて示したが、1つのウィンドウには複数のカーソルを関連付けることができる。その場合を図29に示す。
図29は、本実施形態におけるマルチウィンドウシステムにおいて、コンピュータ(PC)A、B、C、Dの4台からの画面を1つのプロジェクタに表示するPC画面転送の際の表示画面状態を示している。
図29(a)は、PC画面転送を表示しているプロジェクタの画面の一例を示す図である。
図29(a)は、PC画面転送を表示しているプロジェクタの画面の一例を示す図である。
図29(a)において、2901はPC画面を表示しているウィンドウであり、コンピュータA、B、C、Dの画面を1つのウィンドウに表示している。2902、2903、2904、2905はカーソルであり、2902はコンピュータAのカーソル、2903はコンピュータBのカーソル、2904はコンピュータCのカーソル、2905はコンピュータDのカーソルである。
従って、カーソル2902はコンピュータAのマウスデバイス、カーソル2903はコンピュータBのマウスデバイス、カーソル2904はコンピュータCのマウスデバイス、カーソル2905はコンピュータDのマウスデバイスと関連付けられている。また、この4つのカーソルは、ウィンドウ2901と関連付けられている。
図29(b)は、PC画面転送の画面と動画の画面を2画面表示した際の表示画面状態を示している。
2906は表示画面全体であり、2907は図29(a)のPC画面転送のウィンドウ2901であり、2画面表示により、ウィンドウサイズが小さくなり、ウィンドウ開始位置も変更になっている。
2906は表示画面全体であり、2907は図29(a)のPC画面転送のウィンドウ2901であり、2画面表示により、ウィンドウサイズが小さくなり、ウィンドウ開始位置も変更になっている。
2908は動画ウィンドウであり、カーソルは使用しない。2909、2910、2911、2912は、2画面表示によりサイズと表示位置が変更となったカーソルである。2909は図29(a)の2902、2910は図29(a)の2903、2911は図29(a)の2904、2912は図29(a)の2905である。
まず、ウィンドウ2901のウィンドウサイズ変更により、関連付けられている4つのカーソルは、ウィンドウのサイズ変更の比率で、それぞれカーソル画像サイズを変更し、カーソル表示位置を変更する。その後、ウィンドウ2901の位置の変更により、関連付けられている4つのカーソルは、ウィンドウの位置の差により、それぞれのカーソル表示位置を変更する。
最後に、変更したウィンドウ2907に変更したカーソル2909、2910、2911、2912を表示することで、図29(b)の表示画面となる。また、コンピュータA、B、C、Dのマウスを操作することで、関連付けられているカーソル2909、2910、2911、2912を表示制御することができる。
以上により、本実施形態におけるマルチウィンドウシステムによれば、ウィンドウとカーソルを関連付けることで、ウィンドウの変更に連動したカーソル表示制御が可能となる。また、デバイスとカーソルを関連付けることで、デバイスの操作に連動したカーソル表示制御が可能となる。よって、ユーザによるウィンドウやデバイスの操作でのカーソル表示の連動によって、カーソルの視認性が向上する。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100 ウィンドウシステム
101 アプリケーション
102 デバイスドライバ
103 カーソルデバイス関連付け部
104 カーソルウィンドウ関連付け部
105 関連管理部
106 リソース管理部
107 カーソルスケーリング部
108 カーソルZオーダ変更部
109 カーソル表示領域変更部
110 カーソル表示制御部
111 表示出力部
101 アプリケーション
102 デバイスドライバ
103 カーソルデバイス関連付け部
104 カーソルウィンドウ関連付け部
105 関連管理部
106 リソース管理部
107 カーソルスケーリング部
108 カーソルZオーダ変更部
109 カーソル表示領域変更部
110 カーソル表示制御部
111 表示出力部
Claims (23)
- ウィンドウと複数のカーソルを扱うアプリケーションが複数同時に動作するウィンドウシステムにおいて、
ウィンドウとカーソルとを関連付けるカーソルウィンドウ関連付け手段と、
前記アプリケーションからの作成済みのウィンドウのサイズ変更要求により、関連付けられたウィンドウのサイズ変更に連動して、カーソルのサイズも変更するカーソルスケーリング手段と、
を有することを特徴とするウィンドウシステム。 - ウィンドウと複数のカーソルを扱うアプリケーションが複数同時に動作するウィンドウシステムにおいて、
ウィンドウ作成要求、カーソル作成要求、デバイス作成要求をアプリケーションから受け取り、ウィンドウはZオーダ、カーソルとデバイスは作成した順番に管理するリソース管理手段と、
前記リソース管理手段が作成したカーソルとウィンドウとを関連付けるカーソルウィンドウ関連付け要求を前記アプリケーションから受け取り、カーソルとウィンドウとを関連付けるカーソルウィンドウ関連付け手段と、
前記リソース管理手段が作成したカーソルとデバイスを関連付けるカーソルデバイス関連付け要求を前記アプリケーションから受け取り、カーソルとデバイスを関連付けるカーソルデバイス関連付け手段と、
前記カーソルウィンドウ関連付け手段及びカーソルデバイス関連付け手段により関連付けられたカーソルとウィンドウ、デバイスを管理する関連管理手段と、
前記アプリケーションから作成済みのウィンドウのサイズ変更要求やウィンドウの位置変更要求から、関連付けられたウィンドウのサイズや位置の変更に連動して、カーソルの表示領域を変更するカーソル表示領域変更手段と、
デバイスに関連付けられたカーソルを取得するカーソル識別子取得要求と、カーソル表示位置変更要求とから、関連するカーソルとウィンドウにより、デバイスからカーソルの表示制御を行うカーソル表示制御手段と、
を有することを特徴とするウィンドウシステム。 - 前記ウィンドウとカーソルを関連付け、前記アプリケーションからのウィンドウ作成要求により、関連付けられたウィンドウのZオーダの変更に連動して、カーソルのZオーダを変更するカーソルZオーダ変更手段、を有することを特徴とする請求項2に記載のウィンドウシステム。
- 前記ウィンドウ作成要求は、ウィンドウの矩形領域での開始位置、幅、高さを含むことを特徴とする請求項2または3に記載のウィンドウシステム。
- 前記カーソル作成要求は、カーソル開始位置、カーソル移動範囲での開始位置と幅と高さ、カーソル画像サイズでの幅と高さを含むことを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記デバイス作成要求は、デバイス名、デバイス種類を含むことを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記リソース管理手段は、ウィンドウ作成時にウィンドウ識別子、ウィンドウのZオーダ、前記ウィンドウ作成要求を含むウィンドウ管理情報を生成し、Zオーダの順番にリンクリストで管理することを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記リソース管理手段は、カーソル作成時にカーソル識別子、カーソルの表示位置、カーソルのZオーダ、関連ウィンドウ識別子、関連デバイス識別子、前記カーソル作成要求を含むカーソル管理情報を生成し、作成した順番にリンクリストで管理することを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記リソース管理手段は、デバイス作成時にデバイス識別子、関連カーソル識別子、前記デバイス作成要求を含むデバイス管理情報を生成し、作成した順番にリンクリストで管理することを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記リソース管理手段は、ウィンドウ、カーソル、デバイスの管理情報の更新に伴い、カーソルスケーリング手段、カーソルZオーダ変更手段、カーソル表示領域変更手段に情報更新を通知することを特徴とする請求項2〜9の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記カーソルウィンドウ関連付け要求は、関連付けるカーソル識別子とウィンドウ識別子を含むことを特徴とする請求項2〜10の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記カーソルウィンドウ関連付け手段は、前記カーソル管理情報の関連ウィンドウ識別子に前記カーソルウィンドウ関連付け要求の関連付けるウィンドウ識別子を設定することを特徴とする請求項8に記載のウィンドウシステム。
- 前記カーソルデバイス関連付け要求は、関連付けるカーソル識別子とデバイス識別子を含むことを特徴とする請求項2〜12の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記カーソルデバイス関連付け手段は、前記カーソル管理情報の関連デバイス識別子に前記カーソルデバイス関連付け要求の関連付けるデバイス識別子を、デバイス管理情報の関連カーソル識別子に前記カーソルデバイス関連付け要求の関連付けるカーソル識別子を設定することを特徴とする請求項8または9に記載のウィンドウシステム。
- 前記カーソル識別子取得要求は、デバイス識別子を含み、指定のデバイス識別子と関連付けられたカーソル識別子を返すことを特徴とする請求項2〜14の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記関連管理手段は、前記カーソルデバイス関連付け手段と前記カーソルウィンドウ関連付け手段により関連付けられたウィンドウ管理情報、カーソル管理情報、デバイス管理情報を管理し、前記カーソル識別子取得要求により、デバイス識別子と関連付けられたカーソル識別子を返すことを特徴とする請求項2〜15の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記ウィンドウのサイズ変更要求は、ウィンドウ識別子と幅、高さで指定するウィンドウサイズを含むことを特徴とする請求項2〜16の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記ウィンドウの位置変更要求は、ウィンドウ識別子と開始位置を含むことを特徴とする請求項2〜17の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記カーソル表示領域変更手段は、ウィンドウとカーソルを関連付け、前記アプリケーションからのウィンドウの位置変更要求により関連付けられたウィンドウの位置変更に連動して、カーソルの表示位置と表示領域を変更することを特徴とする請求項2〜18の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記カーソル表示位置変更要求は、カーソル識別子とカーソル表示位置を含むことを特徴とする請求項2〜19の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- 前記カーソル表示制御手段は、前記アプリケーションからのカーソル表示位置変更要求や、ウィンドウ、カーソル、デバイスの管理情報の更新や、カーソルスケーリング手段、カーソルZオーダ変更手段、カーソル表示領域変更手段からの表示要求により、関連付けられたカーソルとウィンドウの管理情報からカーソルを表示することを特徴とする請求項2〜20の何れか1項に記載のウィンドウシステム。
- ウィンドウと複数のカーソルを扱うアプリケーションが複数同時に動作するウィンドウシステムにおけるカーソル制御方法において、
ウィンドウとカーソルとを関連付けるカーソルウィンドウ関連付け工程と、
前記アプリケーションからの作成済みのウィンドウのサイズ変更要求により、関連付けられたウィンドウのサイズ変更に連動して、カーソルのサイズも変更するカーソルスケーリング工程と、
を有することを特徴とするカーソル制御方法。 - ウィンドウと複数のカーソルを扱うアプリケーションが複数同時に動作するウィンドウシステムにおけるカーソル制御方法において、
ウィンドウ作成要求、カーソル作成要求、デバイス作成要求をアプリケーションから受け取り、ウィンドウはZオーダ、カーソルとデバイスは作成した順番に管理するリソース管理工程と、
前記リソース管理工程において作成したカーソルとウィンドウとを関連付けるカーソルウィンドウ関連付け要求を前記アプリケーションから受け取り、カーソルとウィンドウとを関連付けるカーソルウィンドウ関連付け工程と、
前記リソース管理工程において作成したカーソルとデバイスを関連付けるカーソルデバイス関連付け要求を前記アプリケーションから受け取り、カーソルとデバイスを関連付けるカーソルデバイス関連付け工程と、
前記カーソルウィンドウ関連付け工程及びカーソルデバイス関連付け工程において関連付けられたカーソルとウィンドウ、デバイスを管理する関連管理工程と、
前記アプリケーションから作成済みのウィンドウのサイズ変更要求やウィンドウの位置変更要求から、関連付けられたウィンドウのサイズや位置の変更に連動して、カーソルの表示領域を変更するカーソル表示領域変更工程と、
デバイスに関連付けられたカーソルを取得するカーソル識別子取得要求と、カーソル表示位置変更要求とから、関連するカーソルとウィンドウにより、デバイスからカーソルの表示制御を行うカーソル表示制御工程と、
を有することを特徴とするカーソル制御方法。
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