JP2015138044A - 反射型液晶光学素子 - Google Patents

反射型液晶光学素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2015138044A
JP2015138044A JP2014007809A JP2014007809A JP2015138044A JP 2015138044 A JP2015138044 A JP 2015138044A JP 2014007809 A JP2014007809 A JP 2014007809A JP 2014007809 A JP2014007809 A JP 2014007809A JP 2015138044 A JP2015138044 A JP 2015138044A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflective
light
liquid crystal
lcos
optical element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014007809A
Other languages
English (en)
Inventor
木村 健一郎
Kenichiro Kimura
健一郎 木村
綾乃 田辺
Ayano Tanabe
綾乃 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Citizen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Holdings Co Ltd filed Critical Citizen Holdings Co Ltd
Priority to JP2014007809A priority Critical patent/JP2015138044A/ja
Priority to PCT/JP2015/051267 priority patent/WO2015108190A1/ja
Publication of JP2015138044A publication Critical patent/JP2015138044A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/136Liquid crystal cells structurally associated with a semi-conducting layer or substrate, e.g. cells forming part of an integrated circuit
    • G02F1/1362Active matrix addressed cells
    • G02F1/136277Active matrix addressed cells formed on a semiconductor substrate, e.g. of silicon

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)

Abstract

【課題】光損失の低減を図ること。
【解決手段】反射型LCOS100は、反射電極131〜133が設けられたシリコン酸化膜層140と、透明電極基板110と、の間に液晶層120が挟まれた構造である。また、反射型LCOS100は、透明電極基板110および液晶層120を透過した光を反射電極131〜133によって反射させて透明電極基板110から出射させる。また、反射型LCOS100は、反射電極131〜133の配置の間隔をΛ、反射電極131〜133の間隙の長さをa、反射電極131〜133の厚さをd1、液晶層120の屈折率をn1、シリコン酸化膜層140の厚さをd2、シリコン酸化膜層140の屈折率をn2、光の波長をλとした場合に所定の条件を満たす。
【選択図】図1A

Description

本発明は、光を変調する反射型液晶光学素子に関する。
従来、画素ごとに液晶層の光透過率を制御して変調反射光を得る反射型画像表示装置が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。また、シリコン基板と対向する透明基板の間に液晶を挟みこみ、シリコン基板側に液晶駆動回路と画素電極を設けた反射型のLCOS(Liquid Crystal On Silicon:液晶オンシリコン)が知られている。
特開平10−48626号公報
しかしながら、上述した従来技術では、光を反射させる画素電極が並んでいる画素エリアに対して光が垂直に入射すると、入射した光の一部が斜め方向に反射し、光損失が大きくなる場合がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、光損失の低減を図ることができる反射型液晶光学素子を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる反射型液晶光学素子の一側面では、複数の画素電極が設けられたシリコン基板と、透明基板と、の間に液晶層が挟まれ、前記透明基板および前記液晶層を透過した光を前記複数の画素電極によって反射させて前記透明基板から出射し、前記複数の画素電極の間隙を通過した光を反射させる反射部材を有する反射型液晶光学素子であって、前記複数の画素電極の配置の間隔をΛ、前記複数の画素電極の間隙の長さをa、前記複数の画素電極の厚さをd1、前記液晶層の屈折率をn1、前記画素電極から前記反射部材までの距離をd2、前記画素電極から前記反射部材までの前記シリコン基板の屈折率をn2、前記光の波長をλ、とした場合に所定の式を満たす。
これにより、出射光の回折効率をたとえば80%以上とすることができる。
本発明によれば、光損失の低減を図ることができるという効果を奏する。
図1Aは、実施の形態にかかる反射型液晶光学素子の一部の断面の一例を示す図である。 図1Bは、図1Aに示した反射型液晶光学素子における光の一例を示す図である。 図2は、反射型LCOSにおける回折光の一例をYZ平面で示す図である。 図3は、反射型LCOSにおける回折光の一例をXY平面で示す図である。 図4は、反射型LCOSにおける各パラメータの一例を示す図である。 図5は、反射電極の厚さと0次光効率との関係の一例を示す図である。 図6は、シリコン層の厚さと0次光効率との関係の一例を示す図である。 図7は、光の波長と0次光効率との関係の一例を示す図である。 図8は、反射型LCOSを適用した空間変調装置の構成例を示す図である。
以下に図面を参照して、本発明にかかる反射型液晶光学素子の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(実施の形態にかかる反射型液晶光学素子の一部の断面)
図1Aは、実施の形態にかかる反射型液晶光学素子の一部の断面の一例を示す図である。図1Aに示す反射型LCOS100は、実施の形態にかかる反射型液晶光学素子の一例である。反射型LCOS100は、透明電極基板110と、液晶層120と、反射電極131〜133と、シリコン酸化膜層140と、反射部材である遮光層151〜154と、シリコン酸化膜層160と、トランジスタ171〜173と、シリコン層180と、コンタクトホール191〜193と、ビア194〜196と、を備える。ここで、シリコン酸化膜層140,160と、シリコン層180とで、シリコン基板を構成する。
反射型LCOS100は、反射電極131〜133(複数の画素電極)が設けられたシリコン酸化膜層140(シリコン基板)と透明電極基板110(透明基板)との間に液晶層120が挟まれ、透明電極基板110および液晶層120を透過した光を反射電極131〜133によって反射させて透明電極基板110から出射する反射型液晶光学素子である。反射型LCOS100は、光学ディスク等に用いる光ピックアップ装置やプロジェクタ等、各種の光デバイスに適用することができる。
透明電極基板110は、たとえばガラス基板と透明電極を重ねることにより形成することができる。透明電極は、たとえばITO(酸化インジウムスズ)によって形成することができる。この場合は、たとえばガラス基板にITOをコーティングすることによって透明電極基板110を形成することができる。透明電極基板110には、たとえば反射型LCOS100の制御基板から電圧が印加される。
液晶層120は、透明電極基板110と反射電極131〜133との間に設けられる液晶層である。したがって、液晶層120は、透明電極基板110と反射電極131〜133との間に印加される電圧に応じて液晶配向が変化する。液晶層120には、たとえばネマティック液晶を用いることができる。
反射電極131〜133は、光を反射させる反射型の画素電極である。反射電極131〜133は、たとえば等間隔に、かつ間隙を有するようにシリコン酸化膜層140に配置される。反射電極131〜133は、たとえばアルミによって形成することができる。
図1Aでは反射型LCOS100の一部のみを図示しているため、反射電極としては反射電極131〜133のみを図示しているが、反射型LCOS100はさらに多くの反射電極を有していてもよい。また、図1Aでは1次元方向に並んだ反射電極131〜133のみを図示しているが、反射型LCOS100の各反射電極はシリコン酸化膜層140に対して2次元方向に(すなわちマトリクス状に)配置される。
シリコン酸化膜層140は、反射電極131〜133と遮光層151〜154との間に設けられるSiO2(二酸化ケイ素)の層である。シリコン酸化膜層140には、シリコン酸化膜層140を貫通し、反射電極131〜133とコンタクトホール191〜193とを接続するビア194〜196が設けられている。
遮光層151〜154は、シリコン酸化膜層140からシリコン酸化膜層160への光を遮光する遮光層である。また、遮光層151〜154は、液晶層120を透過した光のうちの反射電極131〜133の間隙を通過した光を反射させる反射部材である。遮光層151〜154は、たとえばアルミによって形成することができる。図1Aでは反射型LCOS100の一部のみを図示しているため、遮光層としては遮光層151〜154のみを図示しているが、反射型LCOS100はさらに多くの遮光層を有していてもよい。また、図1Aでは1次元方向に並んだ遮光層151〜154のみを図示しているが、反射型LCOS100の各遮光層はシリコン酸化膜層140に対して2次元方向に配置される。
シリコン酸化膜層160は、遮光層151〜154とシリコン層180との間に設けられるSiO2(二酸化ケイ素)の層である。シリコン酸化膜層160には、シリコン酸化膜層160を貫通し、ビア194〜196とトランジスタ171〜173とを接続するコンタクトホール191〜193が設けられている。
シリコン層180にはトランジスタ171〜173が設けられている。トランジスタ171〜173は、それぞれコンタクトホール191〜193およびビア194〜196を介して反射電極131〜133へ電圧を印加する。図1Aでは反射型LCOS100の一部のみを図示しているため、トランジスタとしてはトランジスタ171〜173のみを図示しているが、反射型LCOS100は反射電極に対応するトランジスタを有する。また、図1Aでは1次元方向に並んだトランジスタ171〜173のみを図示しているが、反射型LCOS100の各トランジスタは各反射電極に対応してシリコン酸化膜層140に対して2次元方向に配置される。
(反射型液晶光学素子における光)
図1Bは、図1Aに示した反射型液晶光学素子における光の一例を示す図である。図1Bにおいて、図1Aに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。反射型LCOS100には、たとえば透明電極基板110から垂直に光が入射する。反射型LCOS100へ入射する光は、たとえばレーザ光源によって発振された単一波長のレーザ光である(たとえば図8参照)。
図1Bに示す光101〜103は、反射型LCOS100へ入射して液晶層120を透過した光のうちのそれぞれ反射電極131〜133へ入射する各光である。光101〜103は、それぞれ反射電極131〜133において反射し、液晶層120を透過して透明電極基板110から出射される。また、トランジスタ171〜173によって反射電極131〜133へ印加される各電圧によって、液晶層120において光101〜103が透過する各部分の液晶配向が変化する。
このため、トランジスタ171〜173によって反射電極131〜133へ印加される各電圧に応じて光101〜103が変調され、変調された光101〜103が0次光として透明電極基板110から出射される。
光104,105は、透明電極基板110から入射して液晶層120を透過した光のうちの反射電極131〜133の間隙を通過して遮光層152,153において反射し、反射電極131〜133の間隙を再度通過して透明電極基板110から出射される各光である。この光104,105が光101〜103と干渉することにより干渉縞が発生し、0次光とは異なる方向で透明電極基板110から出射される1次光、2次光、…が発生する。
このように、反射型LCOS100においては、反射電極131〜133の画素間を抜けて反射した光104,105の影響により、1次光、2次光、…が発生する。特に、反射型LCOS100へ入射する光がレーザ光である場合は、干渉性が高くなるため、1次光、2次光、…が発生しやすくなる。
1次光、2次光、…が多くなると0次光が少なくなるため、反射型LCOS100における光損失が大きくなる。また、1次光、2次光、…は迷光となるため、1次光、2次光、…が多くなると迷光が多くなる。
なお、図1A,図1Bにおける各部の縮尺は、実際の寸法と異なって図示されている。
(反射型LCOSにおける回折光)
図2は、反射型LCOSにおける回折光の一例をYZ平面で示す図である。図3は、反射型LCOSにおける回折光の一例をXY平面で示す図である。図2,図3において、図1A,図1Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。また、図2,図3において、方向Xおよび方向Yは、反射型LCOS100の反射面における横方向および縦方向を示す。また、方向Zは、反射型LCOS100への光101〜103の入射方向を示す。図2,図3においては、一例として光102の回折光について説明するが、光101,103の回折光についても同様である。
反射型LCOS100における回折光は、たとえばm=Λ/λ次まで発生する。Λは、反射型LCOS100のパターンピッチである(たとえば図4参照)。λは入射光(光101〜103)の波長である。たとえば、λ=0.405[μm]、Λ=7.8[μm]とすると、19次光までの回折光が発生する。
図2,図3に示す−my〜−1y次光および1y〜my次光は、反射型LCOS100において方向Yで発生する回折光である。このように、方向Yにおいて、反射型LCOS100の回折光はプラス方向およびマイナス方向にそれぞれ発生する。
図3に示す−mx〜−1x次光および1x〜mx次光は、反射型LCOS100において方向Xで発生する回折光である。このように、方向Xにおいて、反射型LCOS100の回折光はプラス方向およびマイナス方向にそれぞれ発生する。
このように、反射型LCOS100の各回折光は2次元的に発生する。
(反射型LCOSにおける各パラメータ)
図4は、反射型LCOSにおける各パラメータの一例を示す図である。図4において、図1Aに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すaは、反射電極131〜133のパターンギャップである。すなわち、aは、反射電極131〜133のそれぞれの間隙の長さである。Λは、反射電極131〜133のパターンピッチ(配置の間隔)である。すなわち、Λは、反射電極131〜133の1個あたりの幅と、a(パターンギャップ)と、の合計である。
d1は、反射型LCOS100のパターンギャップの深さである。すなわち、d1は、反射電極131〜133のそれぞれの厚さ(光の進行方向の長さ)である。d2は、シリコン基板を構成するシリコン酸化膜層140の厚さである。つまり、d2は、反射電極131〜133の間隙を通過し、遮光層152,153において反射するまでの光の進行方向の長さであり、反射電極から反射電極の下部にある反射部材(遮光層151〜154)までの距離に相当する。n1は、液晶層120の屈折率である。n2は、反射電極から反射電極の下部にある反射部材(遮光層151〜154)までのシリコン基板における屈折率であり、ここでは、シリコン酸化膜層140の屈折率である。
反射型LCOS100の1次元方向(たとえば図2参照)におけるm次回折効率ηm1Dは、1次元回折格子におけるm次回折効率と同様に考えることができるため、たとえば下記(1)式によって示すことができる。jは虚数単位である。
Figure 2015138044
上記(1)式のΦ(x)は、位相シフト関数を示し、たとえば下記(2)式によって示すことができる。下記(2)式において、λは入射光(光101〜105)の波長である。mは、回折次数であり、1以上の整数である。
Figure 2015138044
上記(1)式より、0次光(m=0)の回折効率η01Dは、たとえば下記(3)式によって示すことができる。
Figure 2015138044
そして、上述したように、反射型LCOS100においては回折光が2次元的に発生する。2次元方向における0次光の回折効率η02Dは、たとえば、上記(3)式に示したη01Dを用いて下記(4)式によって示すことができる。
Figure 2015138044
一方、1次元方向におけるm次(mは1以上の整数)の回折効率ηm1Dは、たとえば上記(1)式を展開した下記(5)式によって示すことができる。
Figure 2015138044
したがって、上記(3)〜(5)式より、反射型LCOS100において0次光の回折効率η02Dが80%(0.8)以上となる条件は、たとえば下記(6)式によって示すことができる。
Figure 2015138044
また、たとえば、反射電極131〜133が設けられた面において反射電極131〜133が占める割合を開口率と称する。開口率は、たとえば((Λ−a)/Λ)2によって示すことができる。下記(7)式のように反射型LCOS100の開口率が80%(0.8)以上である場合は、0次光の回折効率η02Dが80%以上となる条件は、たとえば下記(8)式によって示すことができる。
Figure 2015138044
Figure 2015138044
一例として、λ=0.405[μm]、Λ/λ=19.3、a/Λ=0.05の場合について説明する。これは、たとえば反射型LCOS100を光ピックアップ装置等に適用する場合に用いられる場合があるパラメータである。この場合、n=8とすると、上記(8)式から1.50<=n1d1+n2d2<=1.74となる。したがって、1.50<=n1d1+n2d2<=1.74を満たすように、たとえば反射電極131〜133の厚さd1を決定することにより、反射型LCOS100における0次光の回折効率を80%以上とすることができる。
さらに、n2=1.48、d2=0.79[μm]、n1=1.6の場合について説明する。n2=1.48は、シリコン酸化膜層140にSiO2を用いた場合の一般的なパラメータである。d2=0.79[μm]は、シリコン酸化膜層140の一般的な範囲内のパラメータ化である(後述)。n1=1.6は、液晶層120にネマティック液晶を用いた場合の一般的なパラメータである。この場合、上記(8)式から0.21[μm]<=d1<=0.35[μm]となる。したがって、0.21[μm]<=d1<=0.35[μm]の範囲で反射電極131〜133の厚さd1を決定することにより、反射型LCOS100における0次光の回折効率を80%以上とすることができる。たとえば、この場合に、反射電極131〜133の厚さd1を0.28[μm]とすることで、0次光の回折効率の最適化を図ることができる。
(反射型LCOSの各パラメータと0次光効率との関係)
つぎに、反射型LCOS100の各パラメータと0次光効率との関係について説明する。図5〜図7において、縦軸は反射型LCOS100からの出射光のうちの0次光の割合(0次光効率)を示す。
図5は、反射電極の厚さと0次光効率との関係の一例を示す図である。図5に示す関係500は、反射電極131〜133の厚さd1[μm]と、反射型LCOS100からの出射光のうちの0次光の割合(0次光効率)と、の関係を示す。また、関係500は、λ=0.405[μm]、n2=1.48、d2=0.79[μm]、n1=1.6とした場合に上記(3)〜(5)式によって算出される関係である。
関係500に示すように、反射電極131〜133の厚さd1に対して、反射型LCOS100の0次光効率は周期的に変化する。たとえば、関係500において0次光効率が80%となる厚さd1の範囲(たとえば範囲511)の中から採用可能な厚さd1を選択することで、反射型LCOS100の0次光効率を80%とすることができる。
図6は、シリコン層の厚さと0次光効率との関係の一例を示す図である。図6に示す関係600は、シリコン酸化膜層140の厚さd2[μm]と、反射型LCOS100からの出射光のうちの0次光の割合(0次光効率)と、の関係を示す。また、関係600は、λ=0.405[μm]、n2=1.48、n1=1.6、d1=0.28[μm]とした場合に上記(3)〜(5)式によって算出される関係である。
関係600に示すように、シリコン酸化膜層140の厚さd2に対して、反射型LCOS100の0次光効率は周期的に変化する。たとえば、関係600において0次光効率が80%となる厚さd2の範囲(たとえば範囲611〜613)の中から採用可能な厚さd2を選択することで、反射型LCOS100の0次光効率を80%とすることができる。
図7は、光の波長と0次光効率との関係の一例を示す図である。図7に示す関係700は、光の波長λ[μm]と、反射型LCOS100からの出射光のうちの0次光の割合(0次光効率)と、の関係を示す。また、関係700は、n2=1.48、d2=0.79[μm]、n1=1.6、d1=0.28μmとした場合に上記(3)〜(5)式によって算出される関係である。
関係700に示すように、光の波長λに対して、反射型LCOS100の0次光効率は周期的に変化する。たとえば、関係700において0次光効率が80%となる波長λの範囲(たとえば範囲711,712)の中から採用可能な波長λを選択することで、反射型LCOS100の0次光効率を80%とすることができる。
(回折効率の基準について)
たとえば、レンズ等において、収差のある回折像の強度の最高点の、無収差レンズによる像の強度の最高点に対する比をストレール強度という。そして、レンズ等の許容量として、ストレール強度0.8以上をマレシャル評価基準という。
このように、光学デバイスにおいては、たとえば光利用効率80%以上(ロスが20%以下)が基準として要求される。これらの評価基準は、たとえば非特許文献(岸川利郎、「ユーザーエンジニアのための光学入門」、オプトロニクス社、2004年12月18日)等に記載されている。
これに対して、上記(6)式を満たす反射型LCOS100は、0次光の回折効率が80%以上となるため、光学デバイスにおける評価基準である光利用効率80%以上を実現することができる。
(LCOSのパラメータ決定の一例)
LCOSは、たとえば0.35[μm]のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)プロセスによって形成することができる。
0.35[μm]のCMOSプロセスでは、シリコン層(たとえばシリコン酸化膜層140)が薄すぎると平坦性が低下し、シリコン層が厚すぎるとビア(たとえばビア194〜196)の加工が困難となる。このため、一般的に、LCOSにおけるシリコン層の厚さ(たとえばd2)はたとえば0.7[μm]〜0.8[μm]近辺とされている。
また、シリコン層はたとえばCMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いてメカニカルに研磨されるため、シリコン層の厚さを細かく調整することは困難である。一方、トップメタル(たとえば反射電極131〜133)の厚さ(たとえばd1)は、従来はたとえば0.16[μm]程度であるが、スパッタの時間調整等によって細かく(たとえば0.01[μm]単位で)調整することができる。
したがって、たとえば、シリコン層の厚さ(たとえばd2)は通常の0.7[μm]〜0.8[μm]近辺とし、トップメタルの厚さ(たとえばd1)を従来のLCOSより厚い0.21[μm]<=d1<=0.35[μm]とすることで、上記(6)式の条件を容易に満たすことができる。
(LCOSの製造工程)
従来のLCOSにおいては、トップメタルの厚さがたとえば0.16[μm]程度であったため、たとえば全てのレイヤがi線(波長365[nm])を用いたフォトリソグラフィ工程によって形成されていた。
しかし、反射型LCOS100の反射電極131〜133の厚さd1はたとえば0.21[μm]<=d1<=0.35[μm]となり、従来のLCOSより厚いため、i線では加工が難しい。これに対して、たとえばトップメタル(たとえば反射電極131〜133)のフォトリソグラフィ工程においてはKrFエキシマレーザ(波長248[nm])を用いることで、反射電極131〜133の厚さd1を容易に0.21[μm]<=d1<=0.35[μm]とすることができる。
(反射型LCOSを適用した空間変調装置の構成例)
図8は、反射型LCOSを適用した空間変調装置の構成例を示す図である。図8に示す空間変調装置810は、反射型LCOS100を適用した空間変調装置である。具体的には、空間変調装置810は、反射型LCOS100と、偏光ビームスプリッタ811と、レンズ812と、を備える。レーザ光源801は、たとえば単一波長のレーザ光を発振して出射する。レンズ802は、レーザ光源801から出射されたレーザ光を空間変調装置810へ出射する。
空間変調装置810の偏光ビームスプリッタ811は、レンズ802から出射されたレーザ光を反射させて反射型LCOS100へ出射する。また、偏光ビームスプリッタ811は、反射型LCOS100から出射されたレーザ光を、偏光状態に応じてレンズ812へ出射する。
反射型LCOS100は、レーザ光を空間的に変調する変調器である。すなわち、反射型LCOS100は、偏光ビームスプリッタ811から出射されたレーザ光を偏光ビームスプリッタ811へ反射させる。また、反射型LCOS100は、レーザ光が反射する面の各画素(たとえば反射電極131〜133)に印加される電圧に応じて、各画素における反射光の偏光状態を制御する。これにより、偏光ビームスプリッタ811からレンズ812の側へ透過するレーザ光の強度を画素ごとに制御することができる。レンズ812は、偏光ビームスプリッタ811から出射されたレーザ光を絞って出射する。レンズ812は、レンズを複数枚組み合わせた構成としてもよい。
上述したように、上記(6)式を満たす反射型LCOS100は光利用効率80%以上を実現することができる。このため、上記(6)式を満たす反射型LCOS100を用いることにより、透過率の高い空間変調装置810を実現することができる。
以上説明したように、反射型液晶光学素子によれば光損失の低減を図ることができる。また、迷光の低減を図ることができる。
なお、反射型LCOS100において光利用効率80%以上を満たす条件について説明したが、たとえば上記(6)式において、0次光の回折効率η02Dを85%以上、90%以上、95%または99%以上等とする条件としてもよい。これにより、反射型LCOS100において光利用効率85%以上、90%以上、95%以上、99%以上等を実現することができる。
以上のように、本発明にかかる反射型液晶光学素子は、液晶を用いて光を変調する反射型液晶光学素子に有用であり、特に、単一波長のレーザ光を変調する反射型液晶光学素子に適している。
100 反射型LCOS
110 透明電極基板
120 液晶層
131〜133 反射電極
140,160 シリコン酸化膜層
151〜154 遮光層
171〜173 トランジスタ
180 シリコン層
191〜193 コンタクトホール
194〜196 ビア
500,600,700 関係
511,611〜613,711 範囲
801 レーザ光源
802,812 レンズ
810 空間変調装置
811 偏光ビームスプリッタ

Claims (5)

  1. 複数の画素電極が設けられたシリコン基板と、透明基板と、の間に液晶層が挟まれ、前記透明基板および前記液晶層を透過した光を前記複数の画素電極によって反射させて前記透明基板から出射し、前記複数の画素電極の間隙を通過した光を反射させる反射部材を有する反射型液晶光学素子であって、
    前記複数の画素電極の配置の間隔をΛ、
    前記複数の画素電極の間隙の長さをa、
    前記複数の画素電極の厚さをd1、
    前記液晶層の屈折率をn1、
    前記画素電極から前記反射部材までの距離をd2、
    前記画素電極から前記反射部材までの前記シリコン基板の屈折率をn2、
    前記光の波長をλ、
    とした場合に下記(1)式を満たすことを特徴とする反射型液晶光学素子。
    Figure 2015138044
  2. 下記(2)式および下記(3)式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の反射型液晶光学素子。
    Figure 2015138044
    Figure 2015138044
  3. λ=0.405[μm]、Λ/λ=19.3、a/Λ=0.05、n=8および1.50<=n1d1+n2d2<=1.74を満たすことを特徴とする請求項2に記載の反射型液晶光学素子。
  4. n2=1.48、d2=0.79[μm]、n1=1.6および0.21[μm]<=d1<=0.35[μm]を満たすことを特徴とする請求項3に記載の反射型液晶光学素子。
  5. 前記光は、レーザ光源によって発振された単一波長のレーザ光であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の反射型液晶光学素子。
JP2014007809A 2014-01-20 2014-01-20 反射型液晶光学素子 Pending JP2015138044A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014007809A JP2015138044A (ja) 2014-01-20 2014-01-20 反射型液晶光学素子
PCT/JP2015/051267 WO2015108190A1 (ja) 2014-01-20 2015-01-19 反射型液晶光学素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014007809A JP2015138044A (ja) 2014-01-20 2014-01-20 反射型液晶光学素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015138044A true JP2015138044A (ja) 2015-07-30

Family

ID=53543071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014007809A Pending JP2015138044A (ja) 2014-01-20 2014-01-20 反射型液晶光学素子

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2015138044A (ja)
WO (1) WO2015108190A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023181614A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 株式会社ジャパンディスプレイ リフレクトアレイ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2510132B2 (ja) * 1986-06-12 1996-06-26 キヤノン株式会社 光学装置
JP2001311912A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Minolta Co Ltd 照明光学系
JP5417815B2 (ja) * 2008-11-25 2014-02-19 旭硝子株式会社 回折素子、光ヘッド装置および投射型表示装置
JP2012108346A (ja) * 2010-11-18 2012-06-07 Sun Tec Kk 波長選択光スイッチ装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015108190A1 (ja) 2015-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108351089B (zh) 用于改进强度分布的波导涂层或基板
US20080218699A1 (en) Display device having plurality of light sources and using diffractive light modulator, capable of reducing speckles
JP2009064005A (ja) 光学素子、液晶装置、表示装置
CN108957830B (zh) 显示装置和显示装置的控制方法、显示设备
CN110998418A (zh) 相位调制器、照明系统和投影仪
WO2019202897A1 (ja) 液晶表示装置および電子機器
US20130342887A1 (en) Light modulator having a switchable volume grating
JP5256941B2 (ja) 液晶装置およびプロジェクタ
JP5768428B2 (ja) プロジェクター
JPWO2017086116A1 (ja) 半導体装置および投射型表示装置
JP2015138044A (ja) 反射型液晶光学素子
WO2018074219A1 (ja) 液晶表示装置および投射型表示装置
WO2014181539A1 (ja) 光学装置
EP3308200A1 (en) Light diffraction apparatus, display substrate, touch substrate and touch display apparatus, and method of modulating image display light intensity
KR20160022855A (ko) 착용형 디스플레이장치
JP2008112623A (ja) 光源装置、プロジェクタ
WO2015022897A1 (ja) 投射装置および投射方法
JP7491851B2 (ja) 表示素子及び投射型表示装置
JP2016184064A (ja) デスペックル照明装置およびデスペックル照明方法、投写型表示装置
WO2009122969A1 (ja) 光スイッチ
TW201217872A (en) Projector and optical unit
JP2014092600A (ja) マイクロレンズアレイ基板の製造方法、マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器
JP4702494B2 (ja) 液晶装置およびプロジェクタ
US20200201186A1 (en) Large area self imaging lithography based on broadband light source
US20190155216A1 (en) Structure and manufacturing method of holographic optical elements