JP2015137488A - 構造体の建て方工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】重量が大きい構造体であっても、施工効率を低下させることなく施工できる構造体の建て方工法を提供する。【解決手段】地組みされた構造体10の一端部を基礎100又は下部構造物に回転可能に連結する連結工程と、構造体10を回転させて建起こす建起こし工程と、建起こされた構造体10の一端部を固定して構造体10を自立させる固定工程と、を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、構造体の建て方工法に関する。
構造体を建起こす建て方工法として、特許文献1には、架台上で地組みしたフレーム(構造体)を建起こしヤードへ移動させ、フレームの一端部を建起こしブラケットに連結した後に、フレームの他端部をクレーンで引き上げてフレームを建起こす工法が開示されている。また、特許文献1では、建起こしたフレームをガイドレールに沿って横移動させ、これを繰り返すことで構造物を建造するトラベリング工法を採用している。
上記特許文献1の発明では、構造体を地組みした後に建起こすため、仮受けベント(支保工)などの仮設を最小限に抑えることができる。しかしながら、重量が大きい構造体に対して上記特許文献1の工法を採用した場合、ガイドレールに沿って構造体を横移動させるのに手間が掛かり、かえって施工効率が低下する虞がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、重量が大きい構造体であっても、施工効率を低下させることなく施工できる構造体の建て方工法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る構造体の建て方工法は、地組みされた構造体の一端部を基礎又は下部構造物に回転可能に連結する連結工程と、前記構造体を回転させて建起こす建起こし工程と、建起こされた前記構造体の一端部を固定して前記構造体を自立させる固定工程と、を有する。
請求項1に記載の本発明に係る構造体の建て方工法によれば、連結工程では、地組みされた構造体の一端部を基礎又は下部構造物に回転可能に連結する。次に、建起こし工程では、構造体と基礎(又は下部構造物)との連結軸周りに構造体を回転させて構造体を建起こす。これにより、仮受けベントなどを仮設することなく構造体を施工することができる。
また、固定工程では、建起こし工程で建起こした構造体の一端部を固定する。このため、建起こした状態で横移動させる工法と比較して、重量が大きい構造体でも施工効率を低下させることなく施工することができる。なお、ここでいう「地組み」とは、架台上や既存躯体上で組み立てる概念を含むものである。
請求項2に記載の本発明に係る構造体の建て方工法は、請求項1に記載の構造体の建て方工法であって、前記建起こし工程では、前記構造体に第1ワイヤを取り付け、前記構造体の前記第1ワイヤとは反対側に第2ワイヤを取り付けて、前記第1ワイヤを引っ張りながら前記第2ワイヤを送り出すことで前記構造体を建起こす。
請求項2に記載の本発明に係る構造体の建て方工法によれば、建起こしている途中の構造体は、第1ワイヤ及び第2ワイヤによって両側から引っ張られている。このため、例えば、地震や強風などで構造体に外力が作用した場合であっても、構造体を不用意に回転させることなくロックすることができる。
請求項3に記載の本発明に係る構造体の建て方工法は、請求項2に記載の構造体の建て方工法であって、前記構造体の上端側を既存躯体に立て掛けて、傾斜させた状態で前記構造体を地組みする。
請求項3に記載の本発明に係る構造体の建て方工法によれば、構造体を水平に寝かせた状態で地組みした場合と比較して、より小さい引張力で構造体を建起こすことができる。
請求項4に記載の本発明に係る構造体の建て方工法は、請求項2又は3に記載の構造体の建て方工法であって、建起こされた状態の前記構造体より高さが高い塔状構造物を立設し、前記塔状構造物と前記構造体との間に前記第1ワイヤを掛け渡して前記第1ワイヤを上方へ引っ張ることで前記構造体を建起こす。
請求項4に記載の本発明に係る構造体の建て方工法によれば、構造体を上方から引っ張って建起こすので、構造体を水平方向に引っ張って建起こす場合と比較して、効率よく構造体を建起こすことができる。
以上説明したように、本発明に係る構造体の建て方工法によれば、重量が大きい構造体であっても、施工効率を低下させることなく施工できる。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る構造体の建て方工法について説明する。なお、本実施形態では、構造体として一対のアーチ(ペアアーチ)を建起こす建て方工法について説明するが、これに限らず、アーチ以外の構造体に適用してもよく、例えば、門型の構造体や、壁状の柱体などに適用してもよい。また、各図において適宜示される矢印Zは、垂直方向(上下方向)を示しており、各図において適宜示される矢印X、Yは、互いに直交する水平二方向を示している。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る構造体の建て方工法について説明する。なお、本実施形態では、構造体として一対のアーチ(ペアアーチ)を建起こす建て方工法について説明するが、これに限らず、アーチ以外の構造体に適用してもよく、例えば、門型の構造体や、壁状の柱体などに適用してもよい。また、各図において適宜示される矢印Zは、垂直方向(上下方向)を示しており、各図において適宜示される矢印X、Yは、互いに直交する水平二方向を示している。
(アーチの構成)
図1及び図2に示されるように、本実施形態では、構造体としてのアーチ10及びアーチ12が設けられており、本実施形態では、一例として、アーチ10及びアーチ12を略同一の形状に形成している。なお、図2において、実線で描かれたアーチ10より図中左側に図示された二点鎖線のアーチ10は、地組みされた状態(図1の寝かされた状態)を示しており、実線で描かれたアーチ10より図中右側に図示された二点鎖線のアーチ10は、建起こされた状態(図1の実線で描かれた状態)を示している。一方、実線で描かれたアーチ12より図中右側に図示された二点鎖線のアーチ12は、地組みされた状態(図1の寝かされた状態)を示しており、実線で描かれたアーチ12より図中左側に図示された二点鎖線のアーチ12は、建起こされた状態(図1の実線で描かれた状態)を示している。
図1及び図2に示されるように、本実施形態では、構造体としてのアーチ10及びアーチ12が設けられており、本実施形態では、一例として、アーチ10及びアーチ12を略同一の形状に形成している。なお、図2において、実線で描かれたアーチ10より図中左側に図示された二点鎖線のアーチ10は、地組みされた状態(図1の寝かされた状態)を示しており、実線で描かれたアーチ10より図中右側に図示された二点鎖線のアーチ10は、建起こされた状態(図1の実線で描かれた状態)を示している。一方、実線で描かれたアーチ12より図中右側に図示された二点鎖線のアーチ12は、地組みされた状態(図1の寝かされた状態)を示しており、実線で描かれたアーチ12より図中左側に図示された二点鎖線のアーチ12は、建起こされた状態(図1の実線で描かれた状態)を示している。
アーチ10は、Y方向を梁長方向として延在されており、建起こされた状態で、梁長方向の中央部が梁長方向の両端部に対して上方側に凸となるように湾曲されている。また、アーチ10は、地組みされた状態では、アーチ12とは反対側に凸となるように寝かされている。ここで、図1に示されるように、アーチ10の下端部(梁長方向の両端部)は、連結ブラケット14に取り付けられており、この連結ブラケット14を介して基礎100に回転可能に連結されている。なお、アーチ10の下端部は、本発明における「構造体の一端部」に相当する。また、本実施形態では、一例として、上方側に凸となるように湾曲したアーチ10を用いたが、これに限らず、他の形状のアーチに適用してもよく、例えば、波型形状やギザギザ形状のアーチを用いてもよい。さらに、アーチ10の構成は特に限定されず、例えば、トラスなどで構成してもよい。
連結ブラケット14は、主として、回転部材14Aと、ベース部材14Bと、を備えて構成されている。ベース部材14Bは、回転部材14Aを梁長方向に挟むように形成されており、ベース部材14Bの一端部が図示しないボルトなどで基礎100に固定されている。また、ベース部材14Bの他端部には、連結軸14Cが取り付けられており、この連結軸14Cには回転部材14Aの一端部が回転可能に取り付けられている。これにより、回転部材14Aは、ベース部材14Bに対して回転可能に構成されており、回転部材14Aの他端部には、アーチ10の梁長方向の一端部が取り付けられている。なお、図1では、アーチ10の梁長方向の一端部のみが図示されているが、アーチ10の梁長方向の他端部も同様の連結ブラケットを介して基礎100に回転可能に連結されている。
図2に示されるように、アーチ12は、アーチ10と同様にY方向を梁長方向として延在されており、建起こされた状態で、梁長方向の中央部が梁長方向の両端部に対して上方側に凸となるように湾曲されている。また、アーチ12は、地組みされた状態では、アーチ10とは反対側に凸となるように寝かされている。
ここで、図1に示されるように、アーチ12の下端部(梁長方向の両端部)は、連結ブラケット16を介して基礎100に回転可能に連結されている。なお、アーチ12の下端部は、本発明における「構造体の一端部」に相当する。
連結ブラケット16は、連結ブラケット14と略同一の形状に形成されており、基礎100に固定されたベース部材16Bと、このベース部材16Bに連結軸16Cを介して回転可能に軸支された回転部材16Aと、を備えており、回転部材16Aにアーチ12の梁長方向の一端部が取り付けられている。なお、本実施形態では、連結ブラケット14を用いてアーチ10を基礎100に回転可能に連結し、連結ブラケット16を用いてアーチ12を基礎100に回転可能に連結したが、これに限らず、他の方法でアーチ10及びアーチ12を基礎100に回転可能に連結してもよい。
(アーチの建て方)
次に、本実施形態に係るアーチ10及びアーチ12の建て方について説明する。初めに、アーチ10及びアーチ12をそれぞれ地組みする。ここで、本実施形態では、一例として、アーチ10及びアーチ12を基礎100上で地組みしているが、これに限らず、工場や地組みヤードなどの他の場所で予め地組みした後に、現場まで運搬してもよい。
次に、本実施形態に係るアーチ10及びアーチ12の建て方について説明する。初めに、アーチ10及びアーチ12をそれぞれ地組みする。ここで、本実施形態では、一例として、アーチ10及びアーチ12を基礎100上で地組みしているが、これに限らず、工場や地組みヤードなどの他の場所で予め地組みした後に、現場まで運搬してもよい。
次に、地組みしたアーチ10の下端部(梁長方向の両端部)を連結ブラケット14の回転部材14Aに取り付けることで、連結ブラケット14を介してアーチ10と基礎100とを回転可能に連結する(連結工程)。同様にして、地組みしたアーチ12の下端部(梁長方向の両端部)を連結ブラケット16の回転部材16Aに取り付けることで、連結ブラケット16を介してアーチ12と基礎100とを回転可能に連結する。
続いて、図2に示されるように、アーチ10とアーチ12との間に複数の第1ワイヤ18を掛け渡し、アーチ10と基礎100との間に複数の第2ワイヤ20を掛け渡す。また、アーチ12と基礎100との間に複数の第3ワイヤ22を掛け渡す。そして、第1ワイヤ18を引っ張りながら第2ワイヤ20及び第3ワイヤ22を送り出すことで、アーチ10及びアーチ12を回転させて建て起こす(建起こし工程)。以下、この建起こし工程について詳細に説明する。
図3には、建起こされる途中のアーチ10が図示されている。ここで、アーチ10の上部には、第1取付プレート24が組み付けられており、この第1取付プレート24の反対側には、第2取付プレート26が組み付けられている。なお、第1取付プレート24及び第2取付プレート26は、アーチ10を地組みする際に組み付けてもよく、アーチ10と基礎100とを連結する連結工程で組み付けてもよい。また、アーチ10と基礎100とを連結した後に組み付けてもよい。
第1取付プレート24には、第1ワイヤ18の一端部18Aに設けられたフォークエンド19が取り付けられている。また、第1ワイヤ18の他端部は、アーチ12に組み付けられたウインチ30に巻き掛けられており、このウインチ30で第1ワイヤ18を巻き取り可能に構成している(図4参照)。このようにして、アーチ10とアーチ12との間に第1ワイヤ18が掛け渡されている。ここで、フォークエンド19は、第1取付プレート24に対して回転可能に取り付けられているため、基礎100の対するアーチ10の傾斜角度に関わらず、第1ワイヤ18を水平方向に掛け渡すことができるようになっている。
なお、本実施形態では、図2に示されるように、アーチ10の梁長方向に沿って等間隔に7本の第1ワイヤ18が掛け渡されているが、これに限らず、建起こす構造体の大きさや重量などに応じて第1ワイヤ18の本数や間隔を適宜設定することができる。また、本実施形態では、アーチ10に第1取付プレート24を組み付け、アーチ12にウインチ30を組み付けて第1ワイヤ18を掛け渡したが、揚程不足の場合(ウインチの巻取り長さが不足する場合)は、アーチ10及びアーチ12にウインチ30を組み付けてもよい。
一方、第2取付プレート26には、第2ワイヤ20の一端部20Aに設けられたフォークエンド21が取り付けられている。また、第2ワイヤ20の他端部は、基礎100上に設置されたウインチ28に巻き掛けられており、このウインチ28は、第2ワイヤ20を張った状態で送り出し可能に構成している。さらに、第3ワイヤ22は、図2に示されるように、基礎100上に設置されたウインチ32と、アーチ12との間に掛け渡されており、このウインチ32で第3ワイヤ22を巻き取り可能に構成している。
以上のようにして、第1ワイヤ18、第2ワイヤ20、及び第3ワイヤ22を掛け渡した後、図4に示されるように、アーチ12に組み付けられたウインチ30を作動させると、第1ワイヤ18が巻き取られ、アーチ10及びアーチ12に互いに近づく方向の引張力が作用する。これにより、アーチ10が連結ブラケット14の連結軸14C周りに回転して建起こされ、アーチ12が連結ブラケット16の連結軸16C周りに回転して建起こされる(図1参照)。
ここで、図3に示されるように、アーチ12側のウインチ30と連動するようにウインチ28を作動させて、ウインチ28から第2ワイヤ20を送り出す。また、同様に、ウインチ32から第3ワイヤ22を送り出す。これにより、建起こされる途中のアーチ10は、第1ワイヤ18及び第2ワイヤ20から引っ張られてロックされた状態となっている。これと同様に、アーチ12は、第1ワイヤ18及び第3ワイヤ22から引っ張られてロックされた状態となっている。なお、図4では、説明の便宜上、第2ワイヤ20及び第3ワイヤ22の図示を省略しているが、実際には、図2のようにアーチ10とウインチ28との間に第2ワイヤ20が掛け渡されており、アーチ12とウインチ32との間に第3ワイヤ22が掛け渡されている。
また、本実施形態では、一例として、アーチ12の梁長方向に組み付けられた複数のウインチ30を遠隔操作によって同時に作動するように構成しているが、これに限らず、独立して作動するタイプのウインチを用いてもよい。基礎100上のウインチ28についても同様である。さらに、アーチ12側のウインチ30と基礎100上のウインチ28とは、図示しない制御部からの信号によって連動して作動されるように構成されているが、これに限らず、ウインチ30と同じタイミングでウインチ28を手動で作動させて、第1ワイヤ18と同じ長さだけ第3ワイヤ22を送り出すようにしてもよい。
以上のようにしてアーチ10及びアーチ12を所定の位置まで建起こす。なお、本実施形態では、図1に示されるように、アーチ10及びアーチ12を垂直方向に建起こしているが、これに限らず、傾斜した状態で建起こし工程を完了させてもよい。
続いて、アーチ10及びアーチ12を建起こした後、アーチ10及びアーチ12の下端部を固定して、アーチ10及びアーチ12を自立させる(固定工程)。固定させる方法は特に限定されず、例えば、連結ブラケット14の回転部材14Aとベース部材14Bとを固定してもよい。また、アーチ10及びアーチ12の下端部全体をコンクリートなどで埋めて固定してもよい。さらに、つっかえ棒などで回転不能に支持して固定してもよい。
最後に、第1ワイヤ18、第2ワイヤ20、及び第3ワイヤ22を取り外してアーチ10及びアーチ12の建起こしが完了する。なお、アーチ10及びアーチ12の間に屋根を施工する場合など、以降の施工工程で第1ワイヤ18、第2ワイヤ20、又は第3ワイヤ22を利用する場合は、取り外さずに残しておいてもよい。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態に係る構造体(ペアアーチ)の建て方工法の作用並びに効果について説明する。本実施形態では、アーチ10及びアーチ12を地組みした後、建起こして施工するため、仮受けベント(支保工)や足場などを仮設することなくアーチ10及びアーチ12を施工することができる。また、仮に仮受けベントや足場を仮設する必要が生じた場合であっても、地組みせずに起こした状態でアーチ10及びアーチ12を施工する場合と比較して、最小限に抑えることができ、施工性を向上させることができる。また、高所での作業を最小限に抑えることができる。
次に、本実施形態に係る構造体(ペアアーチ)の建て方工法の作用並びに効果について説明する。本実施形態では、アーチ10及びアーチ12を地組みした後、建起こして施工するため、仮受けベント(支保工)や足場などを仮設することなくアーチ10及びアーチ12を施工することができる。また、仮に仮受けベントや足場を仮設する必要が生じた場合であっても、地組みせずに起こした状態でアーチ10及びアーチ12を施工する場合と比較して、最小限に抑えることができ、施工性を向上させることができる。また、高所での作業を最小限に抑えることができる。
さらに、アーチ10及びアーチ12を建起こした後、固定工程でアーチ10及びアーチ12の下端部を固定してアーチ10及びアーチ12を自立させるため、建起こした構造体を横移動させる工法と比較して、効率よく施工することができる。特に、構造体の重量が大きい場合、例えば、アーチ10及びアーチ12を大規模のドーム状構造物の骨格として用いる場合などでは、建起こした状態で横移動させるのが困難である。このため、建起こした状態のまま移動せずに固定すれば、効率よく施工することができる。
また、図3に示されるように、建起こし工程では、アーチ10(アーチ12)を第1ワイヤ18と第2ワイヤ20(第3ワイヤ22)とで両側から引っ張っているため、例えば、地震や強風などでアーチ10及びアーチ12に外力が作用した場合であっても、構造体を不用意に回転させることなくロックすることができる。特に、本実施形態のように、アーチ10とアーチ12との間に第1ワイヤ18を掛け渡して建起こす場合、第2ワイヤ20が取り付けられていなければ、アーチ10とアーチ12の僅かな重量差などによってアーチ10が引っ張られて共倒れする可能性がある。これに対して、第2ワイヤ20を取り付けることにより、アーチ10をロックして共倒れを抑制することができる。
また、アーチ10とアーチ12との間に第1ワイヤ18を掛け渡して建起こすことで、一度にアーチ10及びアーチ12を建起こすことができる。これにより、アーチ10及びアーチ12を独立して建起こす場合と比較して、施工性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、ペアアーチを建起こす場合の建起こし工法について説明したが、これに限らず、1つのアーチ10を建起こす場合に適用してもよい。この場合、既存躯体の壁面などにウインチを設置し、このウインチで第1ワイヤ18を巻き取るようにすればよい。
また、第2ワイヤ20を巻き取るウインチ28は、必ずしも基礎100上に設置する必要はなく、他の場所に設置してもよい。さらに、本実施形態では、ウインチ30によって第1ワイヤ18を巻き取ることで、アーチ10を建起こす構成としているが、これに限らず、他の方法でアーチ10を建起こしてもよく、例えば、クレーンなどの揚重機を用いてアーチ10を引き揚げて建起こしてもよい。また、ジャッキアップなどの方法によって、アーチ10を下方から持ち上げて建起こしてもよい。さらに、これらの方法を組み合わせてもよい。
また、本実施形態では、ウインチ28を用いて第2ワイヤ20を送り出す構成としているが、これに限らず、他の構成としてもよく、例えば、第2ワイヤ20が巻かれたリールにロック機構を搭載した構成でもよい。この場合、ウインチ30で第1ワイヤ18を巻き取っている間だけロック機構を開放させて第2ワイヤ20を送り出し、ウインチ30の停止と連動してロック機構を作動させることで、第2ワイヤ20をロックさせることができる。
さらに、本実施形態では、基礎100上でアーチ10及びアーチ12を建起こしたが、これに限らず、下部構造物の上でアーチ10及びアーチ12を地組みして建起こしてもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る構造体の建て方工法について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同様にペアアーチを建起こす建て方工法について説明するが、これに限らず、アーチ以外の構造体に適用してもよく、例えば、門型の構造物や、壁状の柱体などに適用してもよい。後述する第3実施形態及び第4実施形態についても同様である。また、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態に係る構造体の建て方工法について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同様にペアアーチを建起こす建て方工法について説明するが、これに限らず、アーチ以外の構造体に適用してもよく、例えば、門型の構造物や、壁状の柱体などに適用してもよい。後述する第3実施形態及び第4実施形態についても同様である。また、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図5に示されるように、本実施形態のアーチ10には、アーチ12と対向する面に、梁長方向(Y方向)に間隔をあけて複数の第1滑車36が取り付けられている。また、アーチ12には、アーチ10と対向する面に、梁長方向に間隔をあけて複数の第2滑車34が取り付けられている。なお、第1滑車36及び第2滑車34は、梁長方向と直交する方向(X方向)に重ならない位置に取り付けられており、本実施形態では、一例として、アーチ10に7つの第1滑車36が取り付けられ、アーチ12に6つの第2滑車34が取り付けられているが、これに限らず、第1滑車36及び第2滑車34の数は、建起こす構造体の大きさや重量などに応じて適宜設定することができる。
ここで、複数の第1滑車36及び第2滑車34には、1本の第1ワイヤ18が巻き掛けられており、アーチ10とアーチ12との間を掛け渡している。第1ワイヤ18は、アーチ10の梁長方向に沿って、2つの第1滑車36に巻き掛けられ、続いて2つの第2滑車34に巻き掛けられており、これを繰り返して梁長方向の一端部から他端部まで交互に巻き掛けられている。また、第1ワイヤ18の一端部18Aは、アーチ12の梁長方向の一端部に固定されており、第1ワイヤ18の他端部は、梁長方向の他端部側の基礎100上に設置されたウインチ30に巻き掛けられて、このウインチ30で第1ワイヤ18を巻き取り可能に構成している。
一方、アーチ10の第1滑車36が取り付けられた面と反対側の面には、梁長方向(Y方向)に間隔をあけて複数の第3滑車40が取り付けられている。また、アーチ10の外側(アーチ12とは反対側)の基礎100上には、梁長方向に間隔をあけて複数の第4滑車38が取り付けられている。なお、本実施形態では、一例として、アーチ10に7つの第3滑車40が取り付けられており、基礎100上に6つの第4滑車38が取り付けられているが、これに限らず、第3滑車40及び第4滑車38の数は、建起こす構造体の大きさなどに応じて適宜設定することができる。後述する第5滑車42及び第6滑車44についても同様である。
複数の第3滑車40及び第4滑車38には、1本の第2ワイヤ20が巻き掛けられている。第2ワイヤ20は、アーチ10の梁長方向に沿って、2つの第3滑車40に巻き掛けられ、続いて2つの第4滑車38に巻き掛けられており、これを繰り返してアーチ10の梁長方向の一端部から他端部まで交互に巻き掛けられている。また、第2ワイヤ20の一端部20Aは、アーチ10の梁長方向の一端部側の基礎100に固定されており、第2ワイヤ20の他端部は、アーチ10の梁長方向の他端部側に設置されたウインチ28に巻き掛けられて、このウインチ28で第2ワイヤ20を巻き取り可能に構成している。
また、アーチ12の第2滑車34が取り付けられた面と反対側の面には、梁長方向(Y方向)に間隔をあけて複数の第5滑車42が取り付けられており、アーチ12の外側(アーチ10とは反対側)の基礎100上には、梁長方向に間隔をあけて複数の第6滑車44が取り付けられている。
複数の第5滑車42及び第6滑車44には、1本の第3ワイヤ22が巻き掛けられている。第3ワイヤ22は、アーチ12の梁長方向に沿って、2つの第5滑車42に巻き掛けられ、続いて2つの第6滑車44に巻き掛けられており、これを繰り返してアーチ12の梁長方向の一端部から他端部まで交互に巻き掛けられている。また、第3ワイヤ22の一端部22Aは、アーチ10の梁長方向の一端部側の基礎100に固定されており、第3ワイヤ22の他端部は、アーチ12の梁長方向の他端部側に設置されたウインチ32に巻き掛けられて、このウインチ32で第3ワイヤ22を巻き取り可能に構成している。
以上のように構成された本実施形態に係る建て方工法では、建起こし工程でアーチ10及びアーチ12を建起こす際に、1本の第1ワイヤ18を巻き取るだけで、アーチ10とアーチ10との間に引張力を作用させて建起こすことができる。すなわち、第1実施形態のように複数のウインチ30を連動して作動させる必要がない。また、同様にして、1本の第2ワイヤ20及び1本の第3ワイヤ22を送り出すだけでよいため、第1実施形態と比較して容易に制御することができる。さらに、ワイヤやウインチなどの部品点数を削減することができる。その他の作用については、第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、1本の第2ワイヤ20を掛け渡して1つのウインチ28で巻き取る構成としたが、これに限らず、第1実施形態と同様の構成としてもよい。すなわち、アーチ10と基礎100との間に複数の第2ワイヤ20を掛け渡した構成としてもよい。これと同様に、アーチ12と基礎100との間に複数の第3ワイヤ22を掛け渡した構成としてもよい。
また逆に、第1ワイヤ18を掛け渡す構成を第1実施形態と同様にしてもよい。すなわち、アーチ10とアーチ12との間に複数の第1ワイヤ18を掛け渡した構成としてもよい。上述した何れの場合であっても、第1実施形態と比較してワイヤやウインチなどの部品点数を削減することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る構造体の建て方工法について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。図6に示されるように、本実施形態に係るアーチ10の建て方工法では、アーチ10を既存躯体50に立て掛けて、傾斜させた状態で地組みし、その後に連結工程でアーチ10の下端部(梁長方向の両端部)を連結ブラケット14を介して基礎100に連結している。
次に、本発明の第3実施形態に係る構造体の建て方工法について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。図6に示されるように、本実施形態に係るアーチ10の建て方工法では、アーチ10を既存躯体50に立て掛けて、傾斜させた状態で地組みし、その後に連結工程でアーチ10の下端部(梁長方向の両端部)を連結ブラケット14を介して基礎100に連結している。
ここで、既存躯体50は、基礎100上に柱及び梁を接合して構成された躯体であり、既存躯体50の上部には、アーチ10側へ向かって下方に傾斜した傾斜面50Aが形成されている。なお、アーチ10を立て掛けることができる躯体であれば、特に限定しないが、アーチ10を面で受けることができるように、傾斜面50Aを備えた既存躯体50を用いるのが好ましい。また、アーチ10の建起こし工程及び固定工程については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態によれば、建起こし工程において、アーチ10を立て掛けた状態から図示しないワイヤなどを用いて水平方向に引っ張った際に、アーチ10の回転に寄与する引張力Fの垂直成分FVが、アーチ10を寝かせた状態から引っ張る場合と比較して大きくなる。すなわち、アーチ10を水平に寝かせた状態から引っ張る場合と比較して、より小さい引張力でアーチ10を回転させて建起こすことができる。これにより、アーチ10を効率よく建起こすことができる。
また、本実施形態では、既存躯体50を利用しているため、架台や足場の仮設及び撤去を必要とすることなく、アーチ10を建起こすことができる。これにより、施工性を向上させることができる。その他の作用については、第1実施形態と同様である。なお、アーチ10を立て掛けるために、予め既存躯体50を補強してもよい。なお、本実施形態では、既存躯体50を用いたが、これに限らず、躯体を形成してもよい。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る構造体の建て方工法について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。図7に示されるように、本実施形態では、アーチ10とアーチ12(図1参照)との間に、塔状構造物60が立設されている。塔状構造物60は、構造物を構成する柱を利用してもよく、仮設してもよい。
次に、本発明の第4実施形態に係る構造体の建て方工法について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。図7に示されるように、本実施形態では、アーチ10とアーチ12(図1参照)との間に、塔状構造物60が立設されている。塔状構造物60は、構造物を構成する柱を利用してもよく、仮設してもよい。
また、塔状構造物60は、建起こされた状態のアーチ10より高さが高く形成されており、塔状構造物60の頂部には、滑車62が取り付けられているが、これに限らず、アーチ10より高さが低い塔状構造物を用いてもよい。また、アーチ10とアーチ12との間には、第1ワイヤ18が掛け渡されている。第1ワイヤ18の一端部18Aは、フォークエンド19を介してアーチ10に組み付けられた第1取付プレート24に取り付けられており、第1ワイヤ18の他端部は、アーチ12に組み付けられたウインチ30に巻き掛けられている(図4参照)。ここで、第1ワイヤ18は、塔状構造物60の頂部の滑車62に巻き掛けられているため、アーチ10から滑車62へ向かって斜め上方に延びている。
本実施形態によれば、建起こし工程において、アーチ12に組み付けられたウインチ30で第1ワイヤ18を巻き取ると、第1ワイヤ18によってアーチ10が斜め上方へ引っ張られる。また、アーチ12も同様にして斜め上方に引っ張られる。これにより、アーチ10及びアーチ12の回転に寄与する方向の引張力を大きくすることができ、アーチ10及びアーチ12を水平方向に引っ張って建起こす場合と比較して、効率よく建起こすことができる。その他の作用については、第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、アーチ10及びアーチ12を建起こす方法について説明したが、これに限らず、アーチ10のみを建起こす場合に適用してもよい。この場合、例えば、塔状構造物60の近傍の基礎100上にウインチを設置し、このウインチで第1ワイヤ18を巻き取ってもよい。また、塔状構造物60の頂部に、滑車62の代わりにウインチを設置して第1ワイヤ18を巻き取ってもよい。
さらに、本実施形態では、アーチ10とアーチ12との間に塔状構造物60を立設したが、これに限らず、アーチ10のみを建起こす場合は、アーチ12とは反対側(X方向側)に塔状構造物60を立設してもよい。この場合であっても、アーチ10を上方に引っ張って建起こすことができる。
また、ペアアーチを建起こす際に、予め一方のアーチ12を建起こして固定しておき、このアーチ12の頂部に滑車又はウインチを設置することで、基礎100上に寝かせられたアーチ10を上方に引っ張って建起こしてもよい。この場合、塔状構造物60を仮設することなくアーチ10を建起こすことができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係る構造体の建て方工法について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。図8に示されるように、本実施形態では、構造物として、屋根部材70を建起こす建て起こし工法について説明する。ここで、図8における二点鎖線の屋根部材70は、下部構造物72上に地組みした状態を示したものであり、実線の屋根部材70は、屋根部材70を建起こして固定した状態を示したものである。
次に、本発明の第5実施形態に係る構造体の建て方工法について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。図8に示されるように、本実施形態では、構造物として、屋根部材70を建起こす建て起こし工法について説明する。ここで、図8における二点鎖線の屋根部材70は、下部構造物72上に地組みした状態を示したものであり、実線の屋根部材70は、屋根部材70を建起こして固定した状態を示したものである。
屋根部材70は、固定端部70A(一端部)より自由端部70B(他端部)の方が厚みが薄くなるように下面が傾斜されており、直線状に形成されている。なお、本実施形態では、一例として、屋根部材70を競技施設の屋根としているが、これに限らず、他の建物の屋根でもよい。また、屋根部材70の形状は、特に限定せず、例えば、固定端部70Aから自由端部70Bまで一定の厚みでもよい。また、固定端部から自由端部へ向かって上方に湾曲するような形状でもよい。
下部構造物72は、基礎100上に柱及び梁を接合して構成されており、本実施形態では、一例として、競技施設の観客席を用いているが、これに限らず、他の構造物を用いてもよい。また、下部構造物72は、側面視で略三角形状に形成されており、屋根部材70の自由端部70B側に位置する下部構造物72の側面には、上方から順に第1傾斜面72A、及び第2傾斜面72Bが形成されている。
ここで、第1傾斜面72Aと第2傾斜面72Bとの間の水平部72Cには、支持部材74が取り付けられており、第2傾斜面72Bの下端部には、支持部材76が取り付けられている。そして、下部構造物72上で地組みされた屋根部材70は、支持部材74及び支持部材76によって下部構造物72上に傾斜した状態で支持されている。
また、下部構造物72の上部には、連結ブラケット78が設けられており、地組みされた屋根部材70の固定端部70Aを連結ブラケット78に回転可能に連結する(連結工程)。なお、本実施形態では、固定端部70Aの先端よりやや自由端部70B側にオフセットされた部位を連結しているが、これに限らず、固定端部70Aの先端を連結ブラケット78に連結してもよい。
下部構造物72を連結ブラケット78に連結した後、屋根部材70を連結ブラケット78の連結軸周りに回転させて建起こす(建起こし工程)。なお、本実施形態では、一例として、屋根部材70の固定端部70Aの下面と基礎100との間にワイヤを掛け渡し、このワイヤをウインチなどで巻き取ることで屋根部材70を建起こしている。この他の方法として、例えば、ジャッキアップなどの方法によって、屋根部材70を下方から持ち上げて建起こしてもよい。また、屋根部材70の自由端部70Bにフックを取り付けて、クレーンなどの揚重機で吊り上げることで屋根部材70を建起こしてもよい。さらに、これらの方法を組み合わせてもよい。
建起こし工程で屋根部材70を所定の高さまで建起こした後、屋根部材70の固定端部70Aを下部構造物72に固定する(固定工程)。この固定工程では、連結ブラケット78より固定端側の部位を下部構造物72の外側の柱に接合して固定しているが、これに限らず、連結ブラケット78と屋根部材70とを回転不能に接合してもよい。また、上記2カ所を接合して固定してもよい。
以上のように、本実施形態に係る構造体の建て方工法では、地組みした屋根部材70を回転させて建起こすため、仮受けベントや足場などを仮設することなく屋根を施工することができる。また、ジャッキアップなどの方法で屋根部材70を建起こす場合は、仮受けベントや足場を仮設する必要が生じるが、地組みせずに屋根を施工する場合と比較して、最小限に抑えることができ、施工性を向上させることができる。また、高所での作業を最小限に抑えることができる。
以上、本発明の第1実施形態〜第5実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 アーチ(構造体)
12 アーチ(構造体)
18 第1ワイヤ
20 第2ワイヤ
50 既存躯体
60 塔状構造物
70 屋根部材(構造体)
72 下部構造物
100 基礎
12 アーチ(構造体)
18 第1ワイヤ
20 第2ワイヤ
50 既存躯体
60 塔状構造物
70 屋根部材(構造体)
72 下部構造物
100 基礎
Claims (4)
- 地組みされた構造体の一端部を基礎又は下部構造物に回転可能に連結する連結工程と、
前記構造体を回転させて建起こす建起こし工程と、
建起こされた前記構造体の一端部を固定して前記構造体を自立させる固定工程と、
を有する構造体の建て方工法。 - 前記建起こし工程では、前記構造体に第1ワイヤを取り付け、前記構造体の前記第1ワイヤとは反対側に第2ワイヤを取り付けて、前記第1ワイヤを引っ張りながら前記第2ワイヤを送り出すことで前記構造体を建起こす請求項1に記載の構造体の建て方工法。
- 前記構造体の上端側を既存躯体に立て掛けて、傾斜させた状態で前記構造体を地組みする請求項2に記載の構造体の建て方工法。
- 建起こされた状態の前記構造体より高さが高い塔状構造物を立設し、前記塔状構造物と前記構造体との間に前記第1ワイヤを掛け渡して前記第1ワイヤを上方へ引っ張ることで前記構造体を建起こす請求項2又は3に記載の構造体の建て方工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014009553A JP2015137488A (ja) | 2014-01-22 | 2014-01-22 | 構造体の建て方工法 |
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JP2022076613A (ja) * | 2020-11-10 | 2022-05-20 | 大成建設株式会社 | 搭体の立て起こしシステムと搭体の立て起こし設置方法 |
-
2014
- 2014-01-22 JP JP2014009553A patent/JP2015137488A/ja active Pending
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JP7374063B2 (ja) | 2020-11-10 | 2023-11-06 | 大成建設株式会社 | 搭体の立て起こしシステムと搭体の立て起こし設置方法 |
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