JP2015135882A - 太陽電池の出力測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 太陽電池アレイの最大出力を正確に測定する出力測定方法を提供する。【解決手段】 太陽電池アレイの最大出力を、太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュールと、ほぼ同じ構造を有する単セルまたは、ミニモジュールの開放電圧から、太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュール内の太陽電池セル温度を算出して温度補正を行い測定する。【選択図】図1

Description

本発明は太陽電池セル、太陽電池セルを一列に接続したストリング、ストリングを平行に複数配置しパネル状に接続した太陽電池モジュール、または太陽電池モジュールを複数枚接続した太陽電池アレイなど、太陽電池一般を屋外に設置した場合の出力性能を検査する方法に関する。
太陽エネルギーの利用方法として、太陽電池が知られている。太陽電池の製造においては、太陽電池が目的の発電能力を有しているかどうかの性能評価が重要である。性能評価には、通常、出力特性の測定がされる。
出力特性は、光照射下において、太陽電池の電流電圧特性を測定する光電変換特性として行われる。光源としては、太陽光が望ましいのであるが、天候により強度が変化することから、ソーラシミュレータが使用されている。ソーラシミュレータでは、太陽光に代えてキセノンランプやメタルハライドランプ等を使用している。また、これらの光源を長時間点灯していると、温度上昇などにより光量が変化する。そこで、これらのランプのフラッシュ光を用い、横軸を電圧、縦軸を電流として、収集したデータをプロットすることにより太陽電池の出力特性曲線(IV曲線)を得ている(例えば、特許文献1参照)。
このような太陽電池の出力特性の評価は、太陽電池の製造工程において行なわれるものでる。製造された太陽電池が屋外に設置される場合は、太陽電池を複数枚接続した太陽電池アレイという形態で設置される。
また設置された太陽電池アレイがある期間使用された後にその出力は太陽電池の劣化等によっても変化することになる。太陽電池アレイの劣化の程度の確認のために、その最大出力を正確に測定することが重要である。この最大出力を正確に測定するために、従来技術1及び2が使用されている。以下従来技術について説明する。
<1>従来技術1
太陽電池アレイの最大出力を正確に測定するために。照度補正や温度補正を行なう必要があるので、照度補正用に照度を測定する際に照度センサとして全天日射計を使用している。この方法では、太陽電池アレイの温度は、太陽電池アレイの裏面材温度を、熱電対等の温度センサを使用して測定している。
また照度センサとして、太陽電池を使用しているものもあるが、太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュールと同じ構造を有していない小型のものである。また、照度センサを太陽電池としていても、その太陽電池に対して厚い金属ケースや樹脂ケースに、太陽電池を内蔵している。この場合、単位面積当たりのケースの熱容量が、太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュールと大きく異なる。
太陽電池アレイが設置されている屋外における照度は、季節・時刻・天候により、時々刻々と変化する。薄い雲が太陽にかかった場合でも、照度は、数分間の間に数100W/m変化することは、日常的に発生している。砂漠地帯のような天候が安定な地域であっても、時刻により太陽高度は時々刻々と変化するので、日射は常に変化している。一方、太陽電池の応答性は、照度に対して、数ms〜数100msで応答することが知られている。よって、屋外の照度変化に対して、太陽電池は十分な速さで応答し追随している。他方、全天日射計は、照度を熱に変換して計測する構造のため、応答性が太陽電池ほど速くないのが一般的である。ゆえに、太陽電池アレイの出力測定において、照度が変化している場合、応答が遅い分だけ、誤差が発生する可能性を有している。
太陽電池は、一般的に温度依存性があることが知られている。多結晶太陽電池モジュールの場合、6インチセルを60枚、直列接続したものでは、温度1℃変化すると、最大出力は、約1W変化する。上記モジュールは、25℃環境下において、最大出力は約250Wである。よって、温度誤差1℃は、最大出力誤差0.4%を誘発することになる。
一方、スーパーストレート型の構造の太陽電池モジュールは、1000W/mの定常光下において、裏面材温度は、約60℃〜80℃まで上昇する。この場合、内部セルの裏面と、モジュール裏面材の間では、約4℃の温度差が生じる。よって、裏面材の温度を測定して温度補正すると、約1.6%の誤差が生じることになる。また、屋外においては、照度は一定ではない。朝から正午までは、快晴であれば、照度は上昇傾向であり、午後は、下降傾向となる。よって、内部セル温度と裏面材温度の温度差は、一定ではない。さらに、薄い雲が一時的にかかるような天候では、照度変化に伴い、内部セル温度と裏面温度の温度差も変化する。以上より、裏面材を正しく温度計測しても、内部セル温度は正しく測定できないので、出力測定において温度補正しようとしても誤差が生じていた。
<2>従来技術2
IV測定器において、直列抵抗をパラメータとして入力し、直列抵抗補正をする機能を有しているものもあるが、現場で直列抵抗自体を正しく算出する機能を有していない。
太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュールの封止材には、EVAが一般的に使用されている。しかし、EVAは水分が侵入すると酸を発生し、この酸がインターコネクタを腐食するということが知られている。この腐食が進行するとインターコネクタと太陽電池セルの接合状態を悪化させるので、太陽電池モジュールの直列抵抗が増大する。直列抵抗が増大すると、抵抗増大分、発熱が生じて、最大出力は低下する。
太陽電池モジュールの直列抵抗が変化すると、照度に対する最大出力も変化する。一方、太陽電池モジュールは、基準状態での最大出力を保証しているのが一般的である。基準状態とは、照度1000W/mで、モジュール温度25℃、分光放射照度:AM1.5G(スペクトルの状態を示す指標)である。しかし、屋外測定では、必ずしも照度1000W/mで測定できるとは限らない。通常は、1000W/mより低い照度で測定した結果を、照度補正することになる。なぜならば、1000W/mは、年間でもごく限られた回数しか機会が得られないからである。
照度補正する場合、正しく直列抵抗が求められ、それに応じて直列抵抗補正が実施されなければならない。よって、太陽電池モジュールの最大出力が、保証範囲内か否かは、屋外に設置された状態で、直列抵抗を測定し、それに基づいて太陽電池アレイ出力を補正する必要がある
しかし、直列抵抗を屋外で正しく求めるには、最大出力を正しく照度補正・温度補正する必要がある。なぜならば、直列抵抗は、1000W/mの最大出力と、それより低照度での最大出力が照度補正・温度補正した上で、一致するように算出するからである。このように、屋外で劣化した太陽電池アレイの最大出力を測定するには、正しく照度補正、温度補正した上で、さらに正しく直列抵抗を求め、その直列抵抗値を用いて、補正する必要がある。
以上のように太陽電池の直列抵抗Rsを測定算出するためには、太陽電池のPmax(最大出力)〔W〕を、その設置場所において正確に測定することが必要である。現状では、このPmaxを正確に測定することは困難である。測定に際して照度補正や温度補正を行なっても、測定値には数%から十数%のバラツキがある。
特開2007―88419
本発明は、上記の従来技術1及び2の課題を解決する太陽電池アレイの最大出力の測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための第1発明の太陽電池の出力測定方法は、太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュールと、ほぼ同じ構造を有する単セルまたは、ミニモジュールの開放電圧から、太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュール内の太陽電池セル温度を算出して温度補正を行い、太陽電池アレイの最大出力を測定することを特徴とする。
第1発明の出力測定方法によれば、以下の効果が発現する。太陽電池アレイの最大出力を太陽電池アレイを構成している太陽電池モジュール内のセル温度を算出して求めているので、裏面材温度を直接測定してセル温度を推定する場合に比較してより正確にセル温度を求めることができる。よって、正確に温度補正することが可能となり、太陽電池アレイの最大出力を正確に把握することができる。
第2発明の太陽電池の出力測定方法は、太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュールと、ほぼ同じ構造を有する単セルまたは、ミニモジュール内に温度センサを挿入し内部温度を測定し、その測定した内部温度から、太陽電池システムを構成する太陽電池モジュール内の太陽電池セル温度を算出して温度補正を行い、太陽電池アレイの最大出力を測定することを特徴とする。
第2発明の出力測定方法によれば、以下の効果が発現する。照度測定用の単セルまたはミニモジュールの内部に温度センサを挿入し内部温度を測定し太陽電池アレイの温度を算出して温度補正を行なうので、太陽電池アレイの最大出力を更に正確に測定することができる。
第3発明の太陽電池の出力測定方法は、複数の照度の環境下で、第1発明または第2発明の出力測定方法に基づいて、出力を測定し、その結果から、太陽電池アレイの直列抵抗を算出し、直列抵抗補正を行うことにより、劣化した太陽電池アレイにおいても、正しく太陽電池アレイの最大出力を測定することを特徴とする。
第3発明の出力測定方法によれば、以下の効果が発現する。照度センサとして、上記太陽電池セルを使用するので、照度に対して、十分な応答性を有するので、照度変化による誤差を小さくすることができる。したがって複数の照度での最大出力測定を行い、上述の温度補正と照度補正を正しく行うことで、屋外で正しく直列抵抗を算出することが可能となる。これにより、劣化した太陽電池アレイでも、正しく直列抵抗補正が可能となる。よって、太陽電池アレイの最大出力を格段に正確に補正して求めることができる。
第4発明の出力測定システムは、太陽電池アレイの出力測定システムであって、
太陽電池アレイから出力される電流(I)と電圧(V)を負荷を変更しながら測定するIV測定器と、太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュールとほほ同じ構造を有する照度検出用の単セルまたはミニモジュールと、及び前記単セルまたはミニモジュールから出力された検出信号により太陽光の照度を算出しその結果をIV測定器へ転送する照度モニター装置とを備えたことを特徴とする。
第4発明の出力測定方法によれば、第1発明から第3発明と同様の効果が発現する。
太陽電池モジュール単体の説明図。 太陽電池アレイの説明図。 実施例1の太陽電池アレイの出力測定方法のブロック図。 実施例1の太陽電池アレイの出力測定方法のフローチャート。 実施例1のステップS80で得られたIV曲線の一例を示す図。 実施例2の太陽電池アレイの出力測定方法のブロック図。 実施例3の太陽電池アレイの出力測定方法のブロック図。 使用中に劣化した太陽電池アレイのIV曲線の一例を表す説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照し説明する。
実施例1の太陽電池アレイの出力測定方法を、図面を参照し説明する。図1は、太陽電池モジュール単体の説明図である。図2は、太陽電池アレイの説明図である。図3は、実施例1の太陽電池アレイの出力測定方法を説明するブロック図である。図4は、実施例1の太陽電池アレイの出力測定方法を説明するフローチャートである。図5は、ステップS80にて得られたIV曲線の一例を示す図である。
<1>太陽電池モジュール単体
ここで本発明の出力測定方法及び出力測定システムが対象とする太陽電池モジュール単体について説明する。図1は、太陽電池モジュール10として結晶系セルを使用した太陽電池モジュールの構成を示す説明図である。図1(a)は、太陽電池モジュール10の平面図であり、図1(b)はその断面図である。太陽電池モジュール10は、図示のように、透明なカバーガラス11と裏面材12との間に、充填材13、13を介して複数列のストリング14を挟み込んだ構成を有する。裏面材12にはPET樹脂、フッ素樹脂系のシート材料が使用される。また裏面材12としてはガラスを使用する場合もある。充填材13、13にはEVA(エチレンビニルアセテート)樹脂等が使用される。また充填材としては、PVB、ポリオレフィン、アイオノマー等を使用する場合もある。ストリング14は、電極15、15の間に結晶系セルとしての太陽電池セル16をリード線17を介して接続した構成である。このように積層した太陽電池モジュールの構成部材をラミネート装置にてラミネート加工する。その後、太陽電池の周辺部にシール材19等を塗布しフレーム材18をセットし太陽電池モジュール10が形成される。尚フレーム材は、必須ではなくフレームレスとしたモジュールもあり、本発明の対象とすることもできる。
<2>太陽電池アレイ
太陽電池発電システムでは、このような太陽電池モジュール単体を複数枚直列に接続し太陽電池アレイとしている。図2は、そのような状態を図示したものである。尚図2は、太陽電池アレイの概略説明図であり、4個のアレイが配置されている。また各アレイは、模式的に6個の太陽電池モジュール10から構成されているものを表示している。本発明の説明では、4個のアレイをまとめて太陽電池アレイAという。尚モジュールの個数は、これに限定されるものではない。
各アレイの正極と負極は接続箱を経由し、図示しないパワーコンディショナ(以下、「PCS」と略称する)に接続されている。本発明の太陽電池アレイの出力測定方法の説明ではPCSの説明は、省略する。
<3>出力測定システム
本実施例の出力測定システム100を図3に示すブロック図に基づき説明する。
出力測定システム100は、太陽電池モジュール10が連なるアレイAから太陽光照射下で出力される電流値(I)と電圧値(V)を測定するIV測定器20、アレイA近傍に設置した単セル30、及び単セル30から太陽光照射下で出力される電流値(I)と電圧値(V)及び照度(Irr)を測定する照度モニター装置40から構成される。
IV測定器20は、被測定物である太陽電池アレイAから太陽光照射下で負荷を変更(掃引・スウィープ)しながら出力される電流値(I)と電圧値(V)を測定し、その測定値を記憶・保存し、さらにその測定した電流値及び電圧値からIV特性曲線を作成し短絡電流・開放電圧等の特性値を求める解析機能を有する測定器であれば良い。単セル30は、太陽電池モジュールで使用されているものとほぼ同じ構造を有する太陽電池セルが使用される。また出力測定する太陽電池モジュールに使用されている太陽電池セルを複数枚使用しミニモジュー化した形態のものを使用することもできる。照度モニター装置40は、太陽光照射下の照度(Irr)を測定し、装置40内に単セル30の照度(Irr)に対する短絡電流(Isc)及び開放電圧(Voc)のデータが保存されている。太陽光照射下で単セル30により照射光が検知されると、電流(I)及び電圧(V)が発生しその測定値からモニター装置40によりその照度(Irr)の測定値を求めることができる。またモニター装置で短絡電流と開放電圧も求めることができ、これらの測定値はIV測定器に転送される。
本発明においては、単セル30やミニモジュール30を照度検出や内部セル温度算出用として使用し、被測定物である太陽電池アレイの開放電圧(Voc)から内部セル温度を算出しない。理由は、被測定物である太陽電池アレイは使用中のものであり、劣化・故障等のためそのIV曲線は、図8に示したとおりであり、Vocが変化している場合があるからである。
<4>出力測定の手順
次に本出力測定システムを使用した本発明の出力測定の手順を図4のフローチャートにより説明する。本発明の出力測定においては、被測定物の太陽電池アレイAの劣化度を確認するために最終的にはアレイAの直列抵抗(Rs)と補正係数(K)を求める。ここで補正係数(K)とは、JISC8914の「結晶系太陽電池モジュール出力測定方法」に規定されている電圧値の補正係数である。
本測定システム100を用いて、被測定物であるアレイAの出力を、測定当日において3回以上の複数回測定を行なう。本実施例では、朝、午前中の10時頃及び正午の3回測定を行なう場合で説明する。早朝の測定、午前10時頃の測定、及び正午における測定は、同じ手順で行なわれる。従って早朝測定する場合についてその測定手順を説明する。
まずステップS10(測定開始時)において、太陽光照射下における単セル30により検知された照度(Irr)に対するIscをモニター装置内の換算表により求め、さらに対応する開放電圧(Voc1)を求めモニター装置からIV測定器20に転送する。
ステップS20において単セル30により測定した照度(Irr)とある負荷に対して太陽電池アレイAから出力される電流(I)と電圧(V)をIV測定器で測定する。その時の単セル30において測定した照度(Irr)とこのIV測定値をIV測定器内に保存する。
ステップS30において、IV測定器内の負荷変更機能により太陽電池アレイAに対する負荷を変更する。
ステップS40において、負荷変更が完了したか否かを判断する。S40において負荷変更が完了していなければ、S20にもどり、その負荷(S30にて変更した負荷)における電流(I)と電圧(V)を測定する。その時の単セル30において測定した照度(Irr)とこの測定値をIV測定器内に保存する。S40において負荷変更完了したと判断するまでS20からS40を繰り返す。
S40において負荷の変更(スウィープ)が完了したと判断したならば、掃引した各負荷に対応する電流(I)と電圧(V)及び照度(Irr)がIV測定器に保存されている。図3に示すようにIV測定器内には測定データ表のように測定値が保存されている。次にステップS50に移行する。
ステップS50において、単セルの開放電圧(Voc2)をS10と同様に測定し、モニター装置40からIV測定器に転送し保存する。
ステップS60において、S10で測定した単セルの開放電圧の測定結果Voc1に対するアレイ温度Ta1と、S50で測定した開放電圧の測定結果Voc2に対するアレイ温度Ta2を推定する。推定方法は、以下のような方法で行う。アレイ用太陽電池モジュールの温度とそれと近接して配置した単セルの開放電圧との関係を予め測定し換算表を作成し、この換算表(換算データ)をIV測定器内に格納しておく。この換算表によりアレイ温度を推定する。S10とS50で測定した開放電圧Voc1とVoc2に対応するアレイ温度の推定値Ta1とTa2によりTave=(Ta1+Ta2)/2を計算する。
次にステップS70において、(Ta1−Ta2)≦2℃であるか否か判断する。(Ta1−Ta2)≦2℃であれば、ステップS80へ移行する。一方(Ta1−Ta2)≦2℃でなければ、ステップS10からステップS70を(Ta1−Ta2)≦2℃になるまで繰り返す。
ステップS80では、以下を行なう。S60で計算したTaveをアレイ温度としJISC8914の「結晶系太陽電池モジュール出力測定方法」に規定されている温度補正係数α及びβを求める。これによりS20からS40で測定された電流(I)と電圧(V)を温度補正する。また単セル30で測定した照度(Irr)と単セルの短絡電流(Isc)の結果から、S20からS40で測定された電流(I)と電圧(V)を照度補正することができる。以上より被測定物である太陽電池アレイAの温度補正及び照度補正されたIV曲線1(早朝測定)を得ることができる。
ステップS90では、同日の午前10時頃にS10からS80を行い、被測定物である太陽電池アレイAの温度補正及び照度補正されたIV曲線2(午前10時頃測定)を得ることができる。
ステップS100では、同日の正午についてS10からS80を行い、被測定物である太陽電池アレイAの温度補正及び照度補正されたIV曲線3(正午測定)を得ることができる。以上より各測定時における3種類のIV曲線が得られる。図5はその一例である。図中破線は、理想状態のIV曲線であり、実線は各側定時の実測定したIV曲線を本発明の出力測定方法により温度補正と照度補正をしたものである。
ステップS110では、S10からS80、S90及びS100において温度補正及び照度補正したIV曲線1からIV曲線3の3種類のIV曲線(図5参照)から、規格「IEC60891」に掲載の手法により太陽電池アレイの直列抵抗Rsと補正係数Kを算出する。
ステップS120では、S110で求めた太陽電池アレイの直列抵抗Rsと補正係数Kにより、照度が700W/mから1000W/mにおけるIV曲線を最終補正計算する。最終的な補正計算により得られたIV曲線の最大出力(Pmax)を求めることができる。
ステップS130では、S120で得られたIV曲線(最大出力)と初期状態のIV曲線(最大出力)とを比較確認する。
ステップS140では、S130で得られた現在の最終のIV曲線と初期状態のIV曲 線との相異から被測定物である太陽電池アレイの劣化の程度を確認する。
本発明によれば、従来より太陽電池アレイの短絡電流及び最大出力を、照度補正及び温度補正を正確に行なうことができるので、太陽電池アレイの劣化の程度を格段に正確に測定することができる。
本実施例の出力測定システム200を図6に示すブロック図に基づき説明する。本実施例の太陽電池アレイの出力を測定する際の測定システム200は、実施例1の単セル30を照度確認用231と開放電圧確認用232の2個に分けて設けた構成である。従ってモニター装置も照度確認用241と開放電圧確認用242の2個設けている。その他は実施例1と同様である。照度確認用モニター装置241で確認した照度、及び開放電圧確認用モニター装置242で確認した開放電圧値がIV測定器20に転送される。
測定手順は、実施例1と同様に行なわれる。IV測定中に照射される太陽光の照度と開放電圧をそれぞれ別の単セルでモニターしているので、単セルの個体差を補正でき、更に太陽電池アレイの出力測定の照度補正と温度補正の精度が向上する。
本実施例の出力測定システム300を図7に示すブロック図に基づき説明する。本実施例の太陽電池アレイの出力を測定する際の測定システム300は、実施例1の単セル30に温度確認用センサSを設けた構成である。温度センサSとしては、公知の熱電対を使用することができる。その他は実施例1と同様である。被測定物である太陽電池アレイに温度センサを取り付けする場合、内部には取り付けすることはできない。従って図1の裏面材に温度センサSを設けることになるが、太陽電池アレイのモジュール内のセルの温度と裏面材の温度を比較すると裏面材の温度の方がセル温度よりも4℃程度低めとなる。従って被測定物である太陽電池アレイのモジュールの裏面材に温度センサを設けて温度測定を行なっても正しく温度補正をすることができない。
一方単セル30であれば、直接熱電対等の温度センサSを設けることができ、セルの温度を正確に測定することができる。測定された単セル30の温度は、IV測定器20に入力される。IV測定器20には、予め測定して得られた単セル温度とアレイ温度の換算表(換算データ)が保存されていて、IV測定中のアレイ温度を単セルの温度から推定する。このアレイ温度に基づきIV曲線の温度補正を行なう。照度補正は実施例1と同様に行なう。
測定手順は、実施例1と同様に行なわれる。IV測定中に照射される太陽光の照度と単セルの温度をモニターしているので、太陽電池アレイの出力測定の照度補正と温度補正の精度を格段に向上することができる。
実施例1から実施例3では、太陽電池アレイの出力測定する際の照度を測定するために太陽電池アレイのモジュールに使用されている太陽電池セルを単セルとして使用した。本実施例では、図示しないが、単セルの代わりに太陽電池セルを数枚程度使用しモジュール化したミニモジュールを使用することもできる。このミニモジュールにより太陽電池アレイの出力測定中の照度及び開放電圧を測定し、被測定物である太陽電池アレイの照度補正と温度補正を行なうことができる。またミニモジュール内に熱電対等の温度センサを設けることにより、温度補正を更に高精度に行なうことができる。
100 測定システム(実施例1)
200 測定システム(実施例2)
300 測定システム(実施例3)
10 太陽電池モジュール
11 カバーガラス
12 裏面材
13 充填材
14 ストリング
15 電極
16 太陽電池セル
17 リード線
18 フレーム材
19 シール材
20 IV測定器
30 単セル(ミニモジュール)
40 モニター装置
231 単セル(照度確認用)
232 単セル(開放電圧確認用)
241 モニター装置(照度確認用)
242 モニター装置(開放電圧確認用)
A 太陽電池アレイ(被測定物)
S 温度センサ

Claims (4)

  1. 太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュールと、ほぼ同じ構造を有する単セルまたは、ミニモジュールの開放電圧から、太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュール内の太陽電池セル温度を算出して温度補正を行い、太陽電池アレイの最大出力を測定することを特徴とする太陽電池アレイの出力測定方法。
  2. 太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュールと、ほぼ同じ構造を有する単セルまたは、ミニモジュール内に温度センサを挿入し内部温度を測定し、その測定した内部温度から、太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュール内の太陽電池セル温度を算出して温度補正を行い、太陽電池アレイの最大出力を測定することを特徴とする太陽電池アレイの出力測定方法。
  3. 複数の照度の環境下で、請求項1または請求項2の出力測定方法に基づいて、出力を測定し、その結果から、太陽電池アレイの直列抵抗を算出し、直列抵抗補正を行うことにより、劣化した太陽電池アレイにおいても、正しく太陽電池アレイの最大出力を測定することを特徴とする出力測定方法。
  4. 太陽電池アレイの出力測定システムであって、
    太陽電池アレイから出力される電流(I)と電圧(V)を、負荷を変更しながら測定するIV測定器と
    太陽電池アレイを構成する太陽電池モジュールとほほ同じ構造を有する照度検出用の単セルまたはミニモジュールと、
    及び
    前記単セルまたはミニモジュールから出力された検出信号により太陽光の照度を算出しその結果をIV測定器へ転送する照度モニター装置と
    を備えたことを特徴とする太陽電池アレイの出力測定システム。
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