JP2015134297A - 自走式電子機器 - Google Patents

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耕史 中村
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Abstract

【課題】 室内の床面上の段差部への乗り上げ性能が向上した自走式電子機器を提供すること。
【解決手段】 底板を有する筐体と、前記筐体を支持する左右一対の駆動輪ユニットと、この駆動輪ユニットを前記底板から下方へ突出させる方向に弾発付勢する弾発部材とを備え、
前記駆動輪ユニットは、駆動輪と、この駆動輪を第1軸心廻りに回転可能に保持する駆動輪ホルダとを有し、
前記駆動輪ホルダは、前記第1軸心よりも後方に配置され、前記第1軸心と平行な第2軸心廻りに回動可能として前記筐体に取り付けられており、
前記第1軸心と前記第2軸心とを結んだ直線に垂直かつ前記第1軸心から前記駆動輪の外周方向に向かう押圧力が、前記筐体の重力方向よりも進行方向前方に向くように、前記駆動輪ユニットに対して前記弾発部材の付勢力を加えるように構成されたことを特徴とする自走式電子機器。
【選択図】 図4

Description

この発明は、自走式電子機器に関し、詳しくは、段差を有する床面を走行可能な自走式電子機器に関する。
自走式電子機器として、特許文献1には、下面に吸込口を有する筐体と、筐体を支持しかつ走行させる左右一対の駆動輪と、吸込口に回転可能に設けられたメインブラシと、筐体の下面におけるメインブラシよりも前方に回転可能に設けられたサイドブラシ(補助ブラシ)とを備えた自走式掃除機が提案されている。
特開2012−125652号公報
このような自走式掃除機は、室内の床面上を走行しながら清掃するが、床面に段差部がある場合、段差部がある程度の高さよりも高くなると乗り上げが困難になる。例えば、床面とその上に敷かれた絨毯との間の段差部、部屋と部屋の間を仕切る敷居による段差部、畳の上に部分的に敷かれたフローリングによる段差部等が室内にあり、自走式掃除機の段差乗り上げ性能が低い場合、自走式掃除機が段差部を回避してしまい、段差部を乗り越えた室内領域の清掃が行われない場合がある。
本発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、床面上の段差部への乗り上げ性能が向上した自走式電子機器を提供するものである。
かくして、本発明によれば、底板を有する筐体と、前記筐体を支持する左右一対の駆動輪ユニットと、この駆動輪ユニットを前記底板から下方へ突出させる方向に弾発付勢する弾発部材とを備え、
前記駆動輪ユニットは、駆動輪と、この駆動輪を第1軸心廻りに回転可能に保持する駆動輪ホルダとを有し、
前記駆動輪ホルダは、前記第1軸心よりも後方に配置され、前記第1軸心と平行な第2軸心廻りに回動可能として前記筐体に取り付けられており、
前記第1軸心と前記第2軸心とを結んだ直線に垂直かつ前記第1軸心から前記駆動輪の外周方向に向かう押圧力が、前記筐体の重力方向よりも進行方向前方に向くように、前記駆動輪ユニットに対して前記弾発部材の付勢力を加えるように構成された自走式電子機器が提供される。
また、本発明によれば、底板を有する筐体と、
該筐体を支持する左右一対の駆動輪ユニットと、
該駆動輪ユニットを前記底板から下方へ突出させる方向に弾発付勢する弾発部材とを備え、
前記一対の駆動輪は、同一方向に正回転して前進し、同一方向に逆回転して後退するように制御され、
前記駆動輪ユニットは、駆動輪と、該駆動輪を第1軸心廻りに回転可能に保持する駆動輪ホルダとを有し、
前記駆動輪ホルダは、前記第1軸心よりも後方に配置され、前記第1軸心と平行な第2軸心廻りに回動可能として前記筐体に取り付けられており、
前記弾発部材は、前端が前記筐体内の特定位置に取り付けられ、後端が前記駆動輪ホルダに取り付けられており、
前記駆動輪が床面に接地した状態において、床面から前記第2軸心の高さが前記第1軸心の高さよりも低く設定されている自走式電子機器が提供される。
また、本発明によれば、前記底板に設けられ、前記駆動輪ユニットの前方に配置された前輪と、
前記底板に設けられ、前記駆動輪ユニットの後方に配置された後輪とを備えた自走式電子機器であっても良い。
また、本発明によれば、前記自走式電子機器の重心は、前記第1軸心よりも後方にある自走式電子機器であっても良い。
また、本発明によれば、前記自走式電子機器は、掃除機能を備える自走式掃除機、またはイオン発生機能を備えた自走式イオン発生装置である自走式電子機器であっても良い。
本発明の自走式電子機器は、前記第1軸心と前記第2軸心とを結んだ直線に垂直かつ前記第1軸心から前記駆動輪の外周方向に向かう押圧力が、前記筐体の重力方向よりも進行方向前方に向くように、前記駆動輪ユニットに対して前記弾発部材の付勢力を加えるように構成されている。
この構成により、自走式電子機器の段差乗り越え性能が向上する。
本発明の実施形態1に係る自走式電子機器の斜視図である。 図1に示される自走式電子機器の底面図である。 実施形態1の自走式電子機器における駆動輪ユニットの配置を説明する図である。 実施形態1における駆動輪ユニットの斜視図である。 自走式電子機器の段差乗り越え性能を説明する図であって、(A)は実施形態1を示し、(B)は比較例を示している。 実施形態2における駆動輪ユニットU2を示し、(A)は側面図であり、(B)は斜視図である。 実施形態1および2における各駆動輪のタイヤ部の外周形状を比較する側面図である。 実施形態2におけるタイヤ部の傾斜角度が大きい台形凸部による段差乗り越え性能を説明する図である。 タイヤ部の傾斜角度が小さい台形凸部による段差乗り越え性能を説明する図である。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る自走式電子機器の斜視図であり、図2は図1に示される自走式電子機器の底面図であり、図3は実施形態1の自走式電子機器における駆動輪ユニットの配置を説明する図であり、図4は実施形態1における駆動輪ユニットの斜視図である。
なお、実施形態1では、本発明に係る自走式電子機器1が、設置された場所の床面を自走しながら、床面上の塵埃を含む空気を吸い込み、塵埃を除去した空気を排気することにより床面上を掃除する自走式掃除機の場合を例示している。
自走式電子機器1は、円盤形の筐体2を備え、この筐体2の内部および外部に、回転ブラシ9、補助ブラシ10、集塵ボックス30、電動送風機(不図示)、左右一対の駆動輪29、後輪26および前輪27、床面検知センサ13、19を含む制御部等の構成要素が設けられている。この自走式電子機器1は、駆動輪29を備えた駆動輪ユニットU1の構造に特徴を有しているが、この特徴については自走式電子機器1の全体構成を説明した後で詳しく説明する。
この自走式電子機器1において、前輪27が配置されている部分が前方部、後輪26が配置されている部分が後方部、集塵ボックス30が配置されている部分が中間部であり、停止時および水平面の走行時は、左右一対の駆動輪29および後輪26の三輪で筐体2を支持している。すなわち、前方とは、自走式掃除機1の前進方向であり、後方とは、後退方向である。
筐体2は、前方部における中間部との境界付近の位置に形成された吸込口6を有する平面視円形の底板2aと、筐体2に対して集塵ボックス30を出し入れする際に開閉する蓋部3を中間部に有している天板2bと、底板2aおよび天板2bの外周部に沿って設けられた平面視円環形の側板2cとを備えている。また、底板2aには前輪27、左右一対の駆動輪29および後輪26の下部を筐体2内から外部へ突出させる複数の孔部が形成され、天板2bにおける前方部と中間部との境界付近には排気口7が形成されている。なお、側板2cは、前後に二分割されており、側板前部はバンパーとして機能する。
また、筐体2の内部において、前方部に図示しないモータユニット、電動送風機、イオン発生装置等を収納する前方収納室を有し、中間部に集塵ボックス30を収納する中間収納室を有し、後方部に図示しない制御部の制御基板、バッテリー、充電端子等を収納する後方収納室を有し、前方部と中間部との境界付近に吸引路および排気路を有している。その結果、本実施形態に係る自走式掃除機1では、その重心が駆動輪29の後述する第1軸心よりも後方に存在する。
吸込口6は、床面に対面するよう筐体2の底面(底板2aの下面)に形成された凹部の開放面である。この凹部内には、筐体2の底面と平行な回転軸心廻りに回転する回転ブラシ9が設けられており、凹部の左右両側には筐体2の底面と垂直な回転軸心廻りに回転する補助ブラシ10が設けられている。回転ブラシ9は、回転軸であるローラの外周面に螺旋状にブラシを植設することにより形成されている。補助ブラシ10は、回転軸の下端にブラシ毛束を放射状に設けることにより形成されている。回転ブラシ9の回転軸および一対の補助ブラシ10の回転軸は、筐体2の底板2aの一部に枢着されると共に、その付近に設けられたモータユニットとプーリおよびベルト等を含む動力伝達機構を介して独立的に連結されている。
この自走式電子機器1は、左右の駆動輪29が同一方向に正回転して前進し、同一方向に逆回転して後退し、互いに逆方向に回転することにより旋回する。例えば、自走式電子機器1は、掃除領域の周縁に到達した場合および進路上の障害物に衝突した場合、駆動輪29が停止し、左右の駆動輪29を互いに逆方向に回転して向きを変える。これにより、自走式電子機器1は、設置場所全体あるいは所望範囲全体に障害物を避けながら自走することができる。
<駆動輪ユニットおよびその取付構造>
前記駆動輪ユニットU1は、前記駆動輪29と、この駆動輪29を第1軸心P1廻りに回転可能に保持する駆動輪ホルダ41とを有する。
駆動輪29は、前記第1軸心P1を中心とする図示しないホイール部と、ホイール部の外周に取り付けられたタイヤ部29aとを有する。また、タイヤ部29aは、外周に複数の矩形凸部29a1と複数の凹部29a2とを有し、第1軸心P1方向から視て円形である。つまり、矩形凸部29a1と凹部29a2とが交互に円周方向に並ぶタイヤを2本用意し、一方のタイヤの矩形凸部29a1の横に他方のタイヤの凹部29a2が位置するよう貼り合わせてタイヤ29aが形成されている。このとき、一方のタイヤの矩形凸部29a1とそれに隣接する他方のタイヤの矩形凸部29a1との間に隙間、切れ目、切り込み等を有さないため、タイヤ部29aは第1軸心P1方向から視て円形である。
駆動輪ホルダ41は、第1軸心P1と平行な第2軸心P2廻りに回動可能として筐体2に取り付けられている。
詳しく説明すると、駆動輪ホルダ41は、内部にギアを有する側面視略靴底形のギアケースであり、第1軸心P1が配置される前部と、第2軸心P2が配置される後部を有すると共に、その後部には後方突出片41aおよび第2軸心P2となる枢支軸41bを有している。さらに、駆動輪ホルダ41は、その後部の内側面に正逆回転可能なモータMが取り付けられており、モータMの回転力をギアおよび第1軸心P1上の図示しない駆動軸を介して駆動輪29に伝達するように構成されている。また、駆動輪ホルダ41の前部の内側面には、駆動輪29のホイール部を覆うホイールカバー部41dが設けられている。
そして、第1軸心P1が筐体2の前後方向の長さのほぼ中間位置に配置され、かつ第1軸心P1の後方に第2軸心P2が配置されるように、枢支軸41bは筐体2内のリブに回動可能に枢着されている。このとき、駆動輪29が床面Kに接地した状態において、床面Kからの第2軸心P2の高さH2が第1軸心P1の高さH1よりも低く設定される。
なお、図3において、符号CPは、駆動輪29が床面Kに接地した状態において、床面Kからの第1軸心P1の高さH1よりも高い位置に設定される比較例としての第3水平軸心を示している。
また、駆動輪ホルダ41は、駆動輪29が床面Kに接地した状態での床面Kからの第2軸心P2の高さH2よりも高い位置でかつ第2軸心P2の上方位置に、弾発部材S(例えば、引っ張りバネ)にて第1軸心P1側へ引き寄せられる突起部41cを有している。なお、この突起部41cは上端にフック部41c1を有している。
実施形態1の場合、弾発部材Sとして引っ張りバネが用いられ、弾発部材Sの後端は前記フック部41c1に引っ掛けられ、弾発部材Sの後端は筐体2内に設けられた駆動輪カバー2eのフック部2fに引っ掛けられている。
図5は自走式電子機器の段差乗り越え性能を説明する図であって、(A)は実施形態1を示し、(B)は比較例を示している。
このように構成された実施形態1の自走式電子機器1によれば、図3および図5(A)に示すように、床面Kと床面K上に敷かれた敷物Jとの間の段差部Dを駆動輪29が乗り越えようとする際、先に前輪27が段差部D上に乗り上げる。これにより、筐体2は前輪27と後輪26によって支持される。なお、前輪27の代わりに、筐体2の底面に段差部Dのコーナーに摺接して乗り越えるスロープ面を有する突出部を設けてもよいし、底面に段差部Dのコーナーを摺接してもよい(図示省略)。この場合、自走式電子機器1が段差部Dを乗り越える際、筐体2は、前記突出部乃至筐体底面と後輪26によって支持される。
この状態において、駆動輪ユニットU1の駆動輪29は筐体2の重量により床面Kに押し付けられるのではなく、弾発部材Sの付勢力により押し付けられる。すなわち、弾発部材Sの付勢力Fによって、駆動輪ユニットU1は第2軸心P2を支点として床面Kの方へ押し付けられる。このとき、第2軸心P2と第1軸心P1とを結ぶ線Aに対して直角方向の押圧力Rで駆動輪29が床面Kに押し付けられる。
この押圧力Rは、段差部Dを乗り越える第1分力R1と、第1分力R1と直角方向の第2分力R2との合力として表される。また、第1分力R1は、駆動輪29と段差部Dのコーナーとの接点と、第2軸心P1とを結ぶ線上の分力として表される。
図5(B)に示す比較例の場合、第2軸心CPの高さが、第1軸心P1の高さH1よりも高く設定されている(図3参照)。比較例におけるその他の構成は、本発明の自走式電子機器1と同じである。
比較例の場合、第2軸心CPと第1軸心P1とを結ぶ線CAに対して直角方向の押圧力CRで駆動輪29が床面Kに押し付けられる。この押圧力CRは、図5(A)の実施形態1における押圧力Rと同等であり、段差部Dを乗り越える第1分力CR1と、第1分力CR1と直角方向の第2分力CR2との合力として表される。また、第1分力CR1は、駆動輪29と段差部Dのコーナーとの接点と、第2軸心CPとを結ぶ線上の分力として表される。
この押圧力RおよびCRは、図3のように自走式電子機器1を床面Kに設置した状態で、自走式電子機器1が浮き上がらない押圧力RおよびCRの最大値RmaxおよびCRmaxと、弾発部材Sの付勢力Fのばらつきを考慮して適宜決められる。
実施形態1(図5(A))と比較例(図5(B))を比較すると、次の違いがあることが分かる。
実施形態1の場合、第2軸心P2から第1軸心P1に向かって線Aがやや上昇しているため、押圧力Rの方向は床面Kに対して垂直方向よりもやや前方に傾いている。これに対し、比較例の場合、第2軸心CPから第1軸心P1に向かって線CAがやや下降しているた
め、押圧力CRの方向は床面Kに対して垂直方向よりもやや後方に傾いている。
ここで、図5(A)および(B)に示されるθとCθは、
θ<Cθ
となる。前述したように、RとCRは自走式電子機器1の重量と、弾発部材Sの付勢力Fのばらつきが同程度の場合、
R=CR
とするように付勢力Fと付勢力CFを調整する。したがって、
1=Rcos(θ)>CRcos(Cθ)=CR1
となり、R1>CR1が成り立つ。
これらのことから、駆動輪29の段差部Dのコーナーへの押圧力である実施形態1の第1分力R1は、比較例の第1分力CR1よりも大きくなっていることが分かる。
駆動輪29と段差部Dのコーナーとの間の動摩擦係数をμ、動摩擦力をそれぞれFf
CFfとすれば、
f=μR1>μCR1=CFf
となり、Ff>CFfが成り立つ。つまり、段差部Dのコーナーに対する摩擦力について比較した場合、実施形態1の方が比較例よりも大きくなるので、実施形態1は比較例よりも段差乗り越え性能が優れていると言える。
このように、図5(A)に示す本発明の自走式電子機器1では、駆動輪29の段差部Dのコーナーへの押圧力である第1分力R1を大きくして段差乗り越え性能が向上するように、第2軸心P2の高さH2が第1軸心P1の高さH1よりも低く設定され、かつ駆動輪ユニットU1における第2軸心P2の上方位置に弾発部材Sの付勢力Fが加えられるように構成されている。
なお、実施形態1における第2軸心P2とフック部41c1とを結ぶ作用線Lは、比較例における第2軸心CPとフック部41c1とを結ぶ作用線CLよりも長いため、同程度の押圧力R、CRを得るために、実施形態1では比較例よりも弾発部材S(引っ張りバネ)の付勢力Fを小さくすることができる。つまり、弾発部材S(引っ張りバネ)の付勢力F、CFの第2軸心P2を中心とする円に正接方向の成分をFR、CFRとすれば、モーメントのつり合いより、
A×R=L×FR
CA×CR=CL×CFR
また、A=CA、R=CRであるので、
L×FR=CL×CFR
となり、L>CLであれば、FR<CFRが成り立つ。ここで、弾発部材S(引っ張りバネ)の付勢力Fが、第2軸心P2を中心とする円の正接方向に近い時、F=FR、CF=CFRと近似できる。したがって、
F<CF
となる。このように、弾発部材S(引っ張りバネ)の付勢力Fを小さくすることができるため、バネの小型化や、取り付け時の作業性を向上させることができる。
(実施形態2)
また、本実施形態によれば、自走式電子機器1の重心が駆動輪29の第1軸心P1よりも後方にある場合でも、駆動輪29の段差乗越え性能を向上させることができる。すなわち、自走式掃除機1の重心が駆動輪29の第1軸心P1よりも後方にある場合、駆動輪29が段差部Dのコーナーに到り、筐体2の駆動輪29よりも前方側が段差部Dを乗り超えたときでも、依然として重心がある筐体2の後方側が段差部Dを乗り越えていないので、駆動輪29による段差乗越え性能を向上させる必要性が強い。以上のように、本実施形態によれば、自走式電子機器1の重心が駆動輪29の第1軸心P1よりも後方にある場合でも、駆動輪29の段差乗越え性能を向上させることができるので、筐体2内部のレイアウトの自由度が向上する。但し、自走式電子機器1の重心が駆動輪29の第1軸心P1より
も前方にある場合にも、本実施形態によれば、同様に段差乗越え性能が向上するものである。
(実施形態3)
図6は実施形態2における駆動輪ユニットU2を示し、(A)は側面図であり、(B)は斜視図である。図7は実施形態1および2における各駆動輪のタイヤ部の外周形状を比較する側面図である。図8は実施形態2におけるタイヤ部の傾斜角度が大きい台形凸部による段差乗り越え性能を説明する図であり、図9はタイヤ部の傾斜角度が小さい台形凸部による段差乗り越え性能を説明する図である。なお、図6(A)および(B)において、図3および4中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態2が実施形態1と異なる点は、駆動輪ユニットU2の駆動輪129のみであり、実施形態2におけるその他の構成は実施形態1と同様である。
詳しく説明すると、駆動輪129は、図示しないホイール部と、ホイール部の外周に取り付けられたタイヤ部129aとを有する。また、タイヤ部129aは、外周に複数の台形凸部129a1と複数の凹部129a2とを有し、第1軸心P1方向から視て凹凸外周形状である。
つまり、台形凸部129a1と凹部129a2とが交互に円周方向に並ぶタイヤを2本用意し、一方のタイヤの台形凸部129a1の横に他方のタイヤの凹部129a2が位置するよう貼り合わせてタイヤ129aが形成されている。このとき、一方のタイヤの台形凸部129a1とそれに隣接する他方のタイヤの台形凸部129a1との間にV字形の隙間を有するため、タイヤ部129aは第1軸心P1方向から視て凹凸外周形状をしている。
さらに、タイヤ部129aの台形凸部129a1は、第1軸心P1からの放射線Gを挟んで、前進する方向(矢印方向)にタイヤ部129aが回転する際の上流側Usに上流側傾斜面部129a11を有し、かつ下流側Dsに下流側傾斜面部129a12を有している。
下流側傾斜面部129a12は上流側傾斜面部129a11よりも放射線Gに対して傾斜角度が大きく設定されている。換言すると、上流側傾斜面部129a11は下流側傾斜面部129a12よりも放射線Gに対して平行に近くなるように設定されている。
これに対し、実施形態1のタイヤ部29aの矩形凸部29a1は、第1軸心P1からの放射線Gを挟んだ両側に、放射線Gと概ね平行な垂直面部29a11、29a12を有している。
実施形態2の自走式掃除機によれば、タイヤ部129aが第1軸心P1方向から視て凹凸外周形状をしているため、タイヤ部129aの外周の凹凸が段差部Dへかかり易くなり、タイヤ部129aの回転力を段差部Dに乗り上げる方向の力に有効に利用することができる。
これに加え、図8に示すように、タイヤ部129aの台形凸部129a1の下流側傾斜面部129a12は放射線Gに対して傾斜角度αが大きく設定されているため、タイヤ部129aの回転力を段差部Dに乗り上げる方向の力に有効に使用することができる。つまり、段差部Dの上面に、タイヤ部129aが平面(下流側傾斜面部129a12)で当たるように溝の切り込み角度を調整している。また、傾斜角度αが大きく設定されることにより、台形凸部129a1が段差部Dに引っ掛かることができる距離W1が長くなるため、台形凸部129a1が段差部Dの奥まで引っ掛かり易くなる。これにより、例えば、角部が
丸くすり減った敷居を自走式電子機器が乗り越える際に有効となる。
一方、図9に示すように、タイヤ部129aの台形凸部129a1の下流側傾斜面部(点線部分)が放射線Gに対して傾斜角度βが小さく設定された場合、台形凸部129a1が段差部Dに引っ掛かることができる距離W2が短くなるため、タイヤ部129aの回転力を段差部Dに乗り上げる方向の力に有効に使用することができ難くなると共に、台形凸部129a1が段差部Dの奥まで引っ掛かり難くなる。
これらのことから、実施形態2の自走式掃除機は段差乗り越え性能がより向上する。なお、実施形態2の場合、高さDHが15〜20mmの段差部Dを乗り越える場合を想定している。
(実施形態4)
実施形態1および2では、自走式電子機器1が、掃除機能を備える自走式掃除機の場合を例示したが、本発明の自走式電子機器はイオン発生機能を備えた自走式イオン発生装置であってもよい。
(まとめ)
本発明の自走式電子機器は、底板を有する筐体と、前記筐体を支持する左右一対の駆動輪ユニットと、この駆動輪ユニットを前記底板から下方へ突出させる方向に弾発付勢する弾発部材とを備え、
前記駆動輪ユニットは、駆動輪と、この駆動輪を第1軸心廻りに回転可能に保持する駆動輪ホルダとを有し、
前記駆動輪ホルダは、前記第1軸心よりも後方に配置され、前記第1軸心と平行な第2軸心廻りに回動可能として前記筐体に取り付けられており、
前記第1軸心と前記第2軸心とを結んだ直線に垂直かつ前記第1軸心から前記駆動輪の外周方向に向かう押圧力が、前記筐体の重力方向よりも進行方向前方に向くように、前記駆動輪ユニットに対して前記弾発部材の付勢力を加えるように構成されている。
本発明の自走式電子機器は、次のように構成されてもよく、それらが適宜組み合わされてもよい。
(1)前記駆動輪が床面に接地した状態において、床面からの前記第2軸心の高さが前記第1軸心の高さよりも低く設定されてもよい。
この構成は、床面からの前記第2軸心の高さが前記第1軸心の高さよりも高く設定され、かつ前記駆動輪ユニットにおける前記第2軸心の上方位置に前記弾発部材の付勢力が加えられる場合と比べて、前進しながら段差部のコーナーを駆動輪が押さえ付ける力が増加するため、自走式電子機器の段差乗り越え性能が向上する。本発明のこの効果は、自走式電子機器の重心が後部にある場合に特に有効である。
(2)前記駆動輪ホルダは、前記第2軸心の上方位置に、前記弾発部材が取り付けられて前記第1軸心側へ引き寄せられる突起部を有していてもよい。
このようにすれば、筐体内における駆動輪ユニットを配置するスペースに弾発部材を配置することができるため、好都合となる。
(3)前記駆動輪は、前記第1軸心の方向から視た凹凸外周形状を有していてもよい。
このようにすれば、駆動輪外周の凹凸が段差に引っ掛かり易くなるため、駆動輪と段差部との摩擦抵抗が増加し、自走式電子機器の段差乗り越え性能がより向上する。
(4)前記自走式電子機器は、掃除機能を備える自走式電子機器、またはイオン発生機能を備えた自走式イオン発生装置であってもよい。
このようにすれば、段差乗り越え性能が向上した自走式電子機器、または自走式イオン発生装置が得られる。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 自走式電子機器
2 筐体
2a 底板
29、129 駆動輪
41 駆動輪ホルダ
41c 突起部
1、H2 高さ
K 床面
1 第1軸心
2 第2軸心
S 弾発部材
U 駆動輪ユニット

Claims (4)

  1. 底板を有する筐体と、
    該筐体を支持する左右一対の駆動輪ユニットと、
    該駆動輪ユニットを前記底板から下方へ突出させる方向に弾発付勢する弾発部材とを備え、
    前記一対の駆動輪は、同一方向に正回転して前進し、同一方向に逆回転して後退するように制御され、
    前記駆動輪ユニットは、駆動輪と、該駆動輪を第1軸心廻りに回転可能に保持する駆動輪ホルダとを有し、
    前記駆動輪ホルダは、前記第1軸心よりも後方に配置され、前記第1軸心と平行な第2軸心廻りに回動可能として前記筐体に取り付けられており、
    前記弾発部材は、前端が前記筐体内の特定位置に取り付けられ、後端が前記駆動輪ホルダに取り付けられており、
    前記駆動輪が床面に接地した状態において、床面から前記第2軸心の高さが前記第1軸心の高さよりも低く設定されていることを特徴とする自走式電子機器。
  2. 前記底板に設けられ、前記駆動輪ユニットの前方に配置された前輪と、
    前記底板に設けられ、前記駆動輪ユニットの後方に配置された後輪とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の自走式電子機器。
  3. 前記自走式電子機器の重心は、前記第1軸心よりも後方にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の自走式電子機器。
  4. 前記自走式電子機器は、掃除機能を備える自走式掃除機、またはイオン発生機能を備えた自走式イオン発生装置であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自走式電子機器。
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