JP2015133423A - 接続端子および接続端子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】合成樹脂材料から成る基材の面上に形成された導電層と接続される可撓性を有する接続端子について、生産リードタイムを短縮可能で低コストな接続端子を提供する。
【解決手段】接続端子10は、合成樹脂材料によって形成された基材11と、固定端部12aと引出端子部12bとから構成された可撓性を有するシート材12と、基材11の表面11a上からシート材12の表面上へ連続して形成された導電層13a,13bとを備える。シート材12の固定端部12aは、基材11の射出成形時にインサート成形されて基材11と接続一体化されている。そして、シート材12の引出端子部12bにコネクタを取付固定しておけば、そのコネクタを介して、基材11の表面11a上に形成された導電層13a,13bと他の電気回路とを接続する。
【選択図】 図1
【解決手段】接続端子10は、合成樹脂材料によって形成された基材11と、固定端部12aと引出端子部12bとから構成された可撓性を有するシート材12と、基材11の表面11a上からシート材12の表面上へ連続して形成された導電層13a,13bとを備える。シート材12の固定端部12aは、基材11の射出成形時にインサート成形されて基材11と接続一体化されている。そして、シート材12の引出端子部12bにコネクタを取付固定しておけば、そのコネクタを介して、基材11の表面11a上に形成された導電層13a,13bと他の電気回路とを接続する。
【選択図】 図1
Description
本発明は接続端子および接続端子の製造方法に係り、詳しくは、合成樹脂材料から成る基材の面上に形成された導電層と接続される可撓性を有する接続端子と、その接続端子の製造方法とに関するものである。
従来より、三次元的な湾曲形状の合成樹脂材料によって形成された基材と、その基材の面上に形成された導電層とを備えたタッチパネル装置が知られている(例えば、特許文献1,2を参照)。
タッチパネル装置の導電層と他の電気回路とを接続する際には、接続端子としてフレキシブル端子が用いられ、導電性接着剤によりフレキシブル端子を導電層に貼り付け、導電性接着剤を介してフレキシブル端子と導電層とを貼着固定すると共に電気的に接続する方法が従来一般的である。
しかし、一般市販されている導電性接着剤(例えば、ACF(Anisotropic Conductive Film)、ACP(Anisotropic Conductive Paste)など)およびフレキシブル端子(例えば、FPC(Flexible Printed Circuits)、FFC(Flexible Flat Circuits)など)は高価であるため、接続端子の製造コストが増大するという問題がある。
また、導電性接着剤によりフレキシブル端子を導電層に貼り付ける工程の分だけ製造に手間がかかるため、生産リードタイムが長くなるという問題がある。
加えて、フレキシブル端子を導電層に貼り付けるための専用設備が必要になるため、接続端子の製造コストが更に増大するという問題もある。
また、導電性接着剤によりフレキシブル端子を導電層に貼り付ける工程の分だけ製造に手間がかかるため、生産リードタイムが長くなるという問題がある。
加えて、フレキシブル端子を導電層に貼り付けるための専用設備が必要になるため、接続端子の製造コストが更に増大するという問題もある。
本発明は前記問題を解決するためになされたものであって、以下の目的を有するものである。
(1)合成樹脂材料から成る基材の面上に形成された導電層と接続される可撓性を有する接続端子について、生産リードタイムを短縮可能で低コストな接続端子を提供する。
(2)前記(1)の接続端子の簡便な製造方法を提供する。
(1)合成樹脂材料から成る基材の面上に形成された導電層と接続される可撓性を有する接続端子について、生産リードタイムを短縮可能で低コストな接続端子を提供する。
(2)前記(1)の接続端子の簡便な製造方法を提供する。
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記のように本発明の各局面に想到した。
<第1の局面>
第1の局面は、
合成樹脂材料によって形成された基材と、
固定端部と引出端子部とから構成された可撓性を有するシート材と、
基材の表面上からシート材の表面上へ連続して形成された導電層と
を備えた接続端子であって、
シート材の固定端部は、基材の射出成形時にインサート成形されて基材と接続一体化されている。
第1の局面は、
合成樹脂材料によって形成された基材と、
固定端部と引出端子部とから構成された可撓性を有するシート材と、
基材の表面上からシート材の表面上へ連続して形成された導電層と
を備えた接続端子であって、
シート材の固定端部は、基材の射出成形時にインサート成形されて基材と接続一体化されている。
第1の局面では、シート材の引出端子部にコネクタを取り付け固定しておけば、そのコネクタを介して、基材の表面上に形成された導電層と他の電気回路とを簡単に接続することができる。
そして、第1の局面によれば、前記した従来技術(基材の表面上に形成された導電層と、フレキシブル端子とを導電性接着剤により貼着固定する技術)に対して、高価な導電性接着剤やフレキシブル端子を用いないため製造コストを低減可能であり、導電性接着剤によりフレキシブル端子を導電層に貼り付ける工程が必要ないため製造に手間がかからず生産リードタイムを短縮可能であり、フレキシブル端子を導電層に貼り付けるための専用設備も必要無いため製造コストを低減可能である。
そして、第1の局面によれば、前記した従来技術(基材の表面上に形成された導電層と、フレキシブル端子とを導電性接着剤により貼着固定する技術)に対して、高価な導電性接着剤やフレキシブル端子を用いないため製造コストを低減可能であり、導電性接着剤によりフレキシブル端子を導電層に貼り付ける工程が必要ないため製造に手間がかからず生産リードタイムを短縮可能であり、フレキシブル端子を導電層に貼り付けるための専用設備も必要無いため製造コストを低減可能である。
<第2の局面>
第2の局面は、第1の局面において、基材の表面とシート材の固定端部の表面とが略面一に形成されている。
第2の局面では、基材の表面とシート材の固定端部の表面との間に段差が無く略面一であるため、基材の表面上からシート材の表面上へ容易に連続して導電層を形成可能であり、基材の表面上とシート材の表面上との間で、導電層が途切れたり亀裂が生じたりして電気的接続が阻害されるのを確実に防止できる。
第2の局面は、第1の局面において、基材の表面とシート材の固定端部の表面とが略面一に形成されている。
第2の局面では、基材の表面とシート材の固定端部の表面との間に段差が無く略面一であるため、基材の表面上からシート材の表面上へ容易に連続して導電層を形成可能であり、基材の表面上とシート材の表面上との間で、導電層が途切れたり亀裂が生じたりして電気的接続が阻害されるのを確実に防止できる。
<第3の局面>
第3の局面は、第1の局面または第2の局面において、基材の表面は三次元的な湾曲形状に形成されている。
第3の局面では、基材が合成樹脂材料の射出成形によって形成されるため、三次元的な湾曲形状を容易に作製できる。
また、シート材は可撓性を有するため、基材の射出成形時にシート材をインサート成形する際に、基材が三次元的な湾曲形状であっても、シート材の固定端部を基材の表面に確実に埋設して接続一体化することができる。
第3の局面は、第1の局面または第2の局面において、基材の表面は三次元的な湾曲形状に形成されている。
第3の局面では、基材が合成樹脂材料の射出成形によって形成されるため、三次元的な湾曲形状を容易に作製できる。
また、シート材は可撓性を有するため、基材の射出成形時にシート材をインサート成形する際に、基材が三次元的な湾曲形状であっても、シート材の固定端部を基材の表面に確実に埋設して接続一体化することができる。
<第4の局面>
第4の局面は、第1〜第3の局面の接続端子の製造方法であって、基材の射出成形時に、シート材の引出端部の裏面を、シート材とは接着性を有さない離型材によって被覆しておく。
第4の局面では、シート材の引出端部の裏面と基材とが接続一体化されないため、シート材の引出端部を自由端部とすることが可能になり、シート材の引出端部を撓ませることにより、接続端子を他の電気回路に容易に接続することができる。
第4の局面は、第1〜第3の局面の接続端子の製造方法であって、基材の射出成形時に、シート材の引出端部の裏面を、シート材とは接着性を有さない離型材によって被覆しておく。
第4の局面では、シート材の引出端部の裏面と基材とが接続一体化されないため、シート材の引出端部を自由端部とすることが可能になり、シート材の引出端部を撓ませることにより、接続端子を他の電気回路に容易に接続することができる。
<第5の局面>
第5の局面は、第4の局面において、導電層は、基材の表面上およびシート材の表面上に、導電層の形成材料を印刷することにより形成される。
第5の局面では、基材の表面上の導電層と、シート材の表面上の導電層とを同時に形成可能であるため、生産リードタイムを短縮できると共に製造コストを低減できる。
また、基材の表面上からシート材の表面上へ容易に連続して導電層を形成可能であるため、導電層の良好な電気的接続が得られる。
第5の局面は、第4の局面において、導電層は、基材の表面上およびシート材の表面上に、導電層の形成材料を印刷することにより形成される。
第5の局面では、基材の表面上の導電層と、シート材の表面上の導電層とを同時に形成可能であるため、生産リードタイムを短縮できると共に製造コストを低減できる。
また、基材の表面上からシート材の表面上へ容易に連続して導電層を形成可能であるため、導電層の良好な電気的接続が得られる。
以下、本発明を具体化した一実施形態の接続端子10について、図面を参照しながら説明する。
尚、各図面では、説明を分かり易くするために、接続端子10の構成部材の寸法形状および配置箇所を誇張して模式的に図示してあり、各構成部材の寸法形状および配置箇所が実物とは必ずしも一致しないことがある。
尚、各図面では、説明を分かり易くするために、接続端子10の構成部材の寸法形状および配置箇所を誇張して模式的に図示してあり、各構成部材の寸法形状および配置箇所が実物とは必ずしも一致しないことがある。
図1〜図3に示すように、本実施形態の接続端子10は、基材11(表面11a、凹部11b、穴部11c)、シート材12(固定端部12a、引出端子部12b、位置決め孔12c)、導電層13a,13bを備える。
基材(パネル材)11は、略平坦な板材であり、合成樹脂材料の射出成形によって一体形成された合成樹脂成形品である。
基材11の形成材料には、例えば、PP(PolyPropylene)、TPO(Thermo PolyOlefin)、PVC(PolyVinyl Chloride)、PC(PolyCarbonate)、PMMA(PolyMethylMethacrylate)、COP(Cyclo Olefin Polymer)、ABS(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene resin)、PET(PolyEthylene Terephthalate)、PE(PolyEthylene)、ポリウレタンなどがある。
基材(パネル材)11は、略平坦な板材であり、合成樹脂材料の射出成形によって一体形成された合成樹脂成形品である。
基材11の形成材料には、例えば、PP(PolyPropylene)、TPO(Thermo PolyOlefin)、PVC(PolyVinyl Chloride)、PC(PolyCarbonate)、PMMA(PolyMethylMethacrylate)、COP(Cyclo Olefin Polymer)、ABS(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene resin)、PET(PolyEthylene Terephthalate)、PE(PolyEthylene)、ポリウレタンなどがある。
シート材(フィルム材)12は、長尺矩形状であり、可撓性を有する柔軟な合成樹脂材料の薄膜材(フレキシブルフィルム)である。
シート材12の形成材料は、基材11の形成材料と同じである。
シート材12は、その長手方向の一端側に設けられた固定端部(基端部)12aと、固定端部12a以外の部分である引出端子(先端部)12bとから構成されている。
シート材12の形成材料は、基材11の形成材料と同じである。
シート材12は、その長手方向の一端側に設けられた固定端部(基端部)12aと、固定端部12a以外の部分である引出端子(先端部)12bとから構成されている。
シート材12の固定端部12aは、基材11の射出成形時にインサート成形されて基材11に埋設されることにより、基材11と接続一体化されており、固定端部12aの表面と基材11の表面11aとが略面一に形成されている。
シート材12の引出端子部12bは、基材11とは接続一体化されておらず、自由端部となっている。
シート材12の引出端子部12bには、2個の位置決め孔12cが貫通形成されている。
シート材12の引出端子部12bは、基材11とは接続一体化されておらず、自由端部となっている。
シート材12の引出端子部12bには、2個の位置決め孔12cが貫通形成されている。
シート材12の引出端子部12bの下方側に位置する基材11の表面11aには、引出端子部12bの平面形状と合致する一定深さの凹部12bが形成されている。
シート材12の各位置決め孔12cの下方側に位置する基材11には、各位置決め孔12cと連通する凹み状の穴部11cが形成されている。
シート材12の各位置決め孔12cの下方側に位置する基材11には、各位置決め孔12cと連通する凹み状の穴部11cが形成されている。
導電層(配線層、導電性膜)13a,13bは、導電性を有する線状の薄膜層であり、基材11の表面11a上からシート材12の固定端部12aおよび引出端子部12bの表面上を通り、引出端子部12bの端(シート材12の長手方向の他端側)まで切れ目無く連続して延出するように形成されている。
導電層13a,13bの形成材料には、例えば、合成樹脂自体が導電性を有する合成樹脂材料(導電性高分子)、絶縁性の合成樹脂材料に導電材料の微粒子を分散させることで導電性を付与した材料などがある。
導電性高分子には、例えば、PT(PolyThiophene)、PANI(PolyANIline)、PEDOT/PSS(Poly(3,4-ethylenedioxythiophene)/Poly(styrenesulfonate))などがある。
導電材料の微粒子には、例えば、銀ナノワイヤ、カーボンナノチューブ、ITO(Indium Tin Oxide)の微粒子などがある。
導電層13a,13bの形成材料には、例えば、合成樹脂自体が導電性を有する合成樹脂材料(導電性高分子)、絶縁性の合成樹脂材料に導電材料の微粒子を分散させることで導電性を付与した材料などがある。
導電性高分子には、例えば、PT(PolyThiophene)、PANI(PolyANIline)、PEDOT/PSS(Poly(3,4-ethylenedioxythiophene)/Poly(styrenesulfonate))などがある。
導電材料の微粒子には、例えば、銀ナノワイヤ、カーボンナノチューブ、ITO(Indium Tin Oxide)の微粒子などがある。
図3に示すように、シート材12の引出端子部12bには雌側コネクタ部材20が取付固定され、引出端子部12bの表面上に形成されている導電層13a,13bは、雌側コネクタ部材20の内部に設けられた接続端子(図示略)に対して、電気的に接続されている。
雌側コネクタ部材20は、矢印αに示すように、他の電気回路(図示略)に接続された配線ケーブル21に取付固定されている雄側コネクタ部材22に挿入接続される。
雌側コネクタ部材20は、矢印αに示すように、他の電気回路(図示略)に接続された配線ケーブル21に取付固定されている雄側コネクタ部材22に挿入接続される。
ところで、基材11の表面11aに延出された導電層13a,13bは、タッチパネル装置(図示略)の導電層(電極層)を形成し、その導電層により静電容量式タッチセンサが構成されている。
例えば、基材11は自動車のインストルメントクラスターパネルに用いられ、基材11を含めて構成されたタッチパネル装置により、自動車に搭載された各種装置(例えば、カーナビゲーション装置、オーディオ装置、空調装置、ウインド開閉装置など)が操作される。
例えば、基材11は自動車のインストルメントクラスターパネルに用いられ、基材11を含めて構成されたタッチパネル装置により、自動車に搭載された各種装置(例えば、カーナビゲーション装置、オーディオ装置、空調装置、ウインド開閉装置など)が操作される。
[接続端子10の製造方法]
図4は、基材11を射出成形するためにセットされた射出成形機の金型50,60を金型50の上面側から見た平面図である。
図5は、金型50,60の縦断面図であり、図4に示すX2−X2矢示断面図である。
金型50の内部には、2個の位置決めピン51が突設されている。
シート材12を金型50内に収容し、シート材12の各位置決め孔12cに金型50の位置決めピン51を挿通させることにより、金型50に対するシート材12の位置決めを行う。
図4は、基材11を射出成形するためにセットされた射出成形機の金型50,60を金型50の上面側から見た平面図である。
図5は、金型50,60の縦断面図であり、図4に示すX2−X2矢示断面図である。
金型50の内部には、2個の位置決めピン51が突設されている。
シート材12を金型50内に収容し、シート材12の各位置決め孔12cに金型50の位置決めピン51を挿通させることにより、金型50に対するシート材12の位置決めを行う。
シート材12の引出端子部12bの裏面(金型50の内壁面と接触する表面とは反対面)には、引出端子部12bの裏面が全て被覆されるように、離型フィルム材DFを貼着固定しておく。
離型フィルム材DFは、基材11およびシート材12の形成材料とは接着性を有さない合成樹脂材料の薄膜材である。
離型フィルム材DFは、基材11およびシート材12の形成材料とは接着性を有さない合成樹脂材料の薄膜材である。
セットされた金型50,60内の空隙GRに、基材11の形成材料が射出されると、シート材12の固定端部12aは、基材11にインサート成形されて埋設されることにより接続一体化され、固定端部12aの表面と基材11の表面11aとは略面一になる。
このとき、シート材12の引出端子部12bの裏面には離型フィルム材DFが貼着固定されているため、引出端子部12bは基材11とは接続一体化されない。
また、シート材12の各位置決め孔12cに金型50の位置決めピン51が挿通されているため、基材11の形成材料が金型50,60内の空隙GRに射出された際に、金型50に対してシート材12が位置ズレを起こすのを防止できる。
このとき、シート材12の引出端子部12bの裏面には離型フィルム材DFが貼着固定されているため、引出端子部12bは基材11とは接続一体化されない。
また、シート材12の各位置決め孔12cに金型50の位置決めピン51が挿通されているため、基材11の形成材料が金型50,60内の空隙GRに射出された際に、金型50に対してシート材12が位置ズレを起こすのを防止できる。
その後、基材11の形成材料が硬化したら、金型50,60を引き離して型開きし、シート材12から離型フィルム材DFを引き剥がして除去する。
すると、シート材12の引出端子部12bおよび離型フィルム材DFによって基材11の形成材料が金型50,60内の空隙GRに充填されなかった部分により、基材11の凹部11bが形成される。
また、シート材12の各位置決め孔12cから突出した金型50の位置決めピン51の先端部によって基材11の形成材料が金型50,60内の空隙GRに充填されなかった部分により、基材11の穴部11cが形成される。
すると、シート材12の引出端子部12bおよび離型フィルム材DFによって基材11の形成材料が金型50,60内の空隙GRに充填されなかった部分により、基材11の凹部11bが形成される。
また、シート材12の各位置決め孔12cから突出した金型50の位置決めピン51の先端部によって基材11の形成材料が金型50,60内の空隙GRに充填されなかった部分により、基材11の穴部11cが形成される。
続いて、各種印刷法(例えば、インクジェット印刷、スクリーン印刷、パッド印刷、ドクターコーティングなど)を用い、基材11の表面11a上およびシート材12の表面上に導電層13a,13bの形成材料を印刷することにより導電層13a,13bを形成すれば、接続端子10が完成する。
[実施形態の作用・効果]
本実施形態の接続端子10によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
本実施形態の接続端子10によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
[1]接続端子10によれば、前記した従来技術(基材の表面上に形成された導電層と、フレキシブル端子とを導電性接着剤により貼着固定する技術)に対して、高価な導電性接着剤やフレキシブル端子を用いないため製造コストを低減可能であり、導電性接着剤によりフレキシブル端子を導電層13a,13bに貼り付ける工程が必要ないため製造に手間がかからず生産リードタイムを短縮可能であり、フレキシブル端子を導電層13a,13bに貼り付けるための専用設備も必要無いため製造コストを低減可能である。
[2]接続端子10では、基材11の表面11aとシート材12の固定端部12aの表面との間に段差が無く略面一である。
そのため、基材11の表面11a上からシート材12の表面上へ容易に連続して導電層13a,13bを形成可能であり、基材11の表面11a上とシート材12の表面上との間で、導電層13a,13bが途切れたり亀裂が生じたりして電気的接続が阻害されるのを確実に防止できる。
そのため、基材11の表面11a上からシート材12の表面上へ容易に連続して導電層13a,13bを形成可能であり、基材11の表面11a上とシート材12の表面上との間で、導電層13a,13bが途切れたり亀裂が生じたりして電気的接続が阻害されるのを確実に防止できる。
[3]接続端子10の製造方法では、基材11の射出成形時に、シート材12の引出端部12bの裏面を、シート材12とは接着性を有さない離型フィルム材DF(離型材)によって被覆しておく。
そのため、シート材12の引出端部12bの裏面と基材11とが接続一体化されないため、引出端部12bを自由端部とすることが可能になり、引出端部12bを撓ませることにより、引出端部12bに接続固定された雌側コネクタ20を、雄側コネクタ22を介して他の電気回路に容易に接続することができる。
そのため、シート材12の引出端部12bの裏面と基材11とが接続一体化されないため、引出端部12bを自由端部とすることが可能になり、引出端部12bを撓ませることにより、引出端部12bに接続固定された雌側コネクタ20を、雄側コネクタ22を介して他の電気回路に容易に接続することができる。
[4]導電層13a,13bは、基材11の表面11a上およびシート材12の表面上に、導電層13a,13bの形成材料を印刷することにより形成される。
そのため、基材11の表面11a上の導電層13a,13bと、シート材12の表面上の導電層13a,13bとを同時に形成可能であるため、生産リードタイムを短縮できると共に製造コストを低減できる。
また、基材11の表面11a上からシート材12の表面上へ容易に連続して導電層13a,13bを形成可能であるため、前記[2]の作用・効果と相俟って、導電層13a,13bの良好な電気的接続が得られる。
そのため、基材11の表面11a上の導電層13a,13bと、シート材12の表面上の導電層13a,13bとを同時に形成可能であるため、生産リードタイムを短縮できると共に製造コストを低減できる。
また、基材11の表面11a上からシート材12の表面上へ容易に連続して導電層13a,13bを形成可能であるため、前記[2]の作用・効果と相俟って、導電層13a,13bの良好な電気的接続が得られる。
<別の実施形態>
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、前記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、前記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
[A]図1〜図3に示す実施形態では、基材11を略平坦形状の合成樹脂材料によって形成している。
しかし、図6に示すように、基材11を三次元的な湾曲形状の合成樹脂材料によって形成してもよい。
しかし、図6に示すように、基材11を三次元的な湾曲形状の合成樹脂材料によって形成してもよい。
基材11は合成樹脂材料の射出成形によって形成されるため、三次元的な湾曲形状を容易に作製できる。
また、シート材12は可撓性を有する柔軟な合成樹脂材料の薄膜材であるため、基材11の射出成形時にシート材12をインサート成形する際に、基材11が三次元的な湾曲形状であっても、シート材12の固定端部12aを基材11の表面11aに確実に埋設して接続一体化することができる。
また、シート材12は可撓性を有する柔軟な合成樹脂材料の薄膜材であるため、基材11の射出成形時にシート材12をインサート成形する際に、基材11が三次元的な湾曲形状であっても、シート材12の固定端部12aを基材11の表面11aに確実に埋設して接続一体化することができる。
[B]前記実施形態では、基材11とシート材12とが同一の材料によって形成されているため、基材11の射出成形時に、シート材12の固定端部12aと基材11とを確実に接続一体化することができる。
しかし、基材11とシート材12とを異なる材料によって形成してもよく、その場合には、シート材12の固定端部12aと基材11とを確実に接続一体化するため、例えば以下の方法を用いることにより、基材11とシート材12との接着性を向上させる必要がある。
方法1:シート材12の形成材料として基材11に対して易接着性を有する材料を用いる。
方法2:基材11と接触するシート材12の裏面側に表面処理を施しておく。尚、表面処理の方法には、化学的活性度を上げる処理法(例えば、プラズマ処理法、コロナ処理法など)、微細な凹凸を形成する方法(例えば、ケミカルエッチング法、サンドブラスト法など)がある。
[C]前記実施形態ではシート材12が単層構造であるが、シート材12を多層構造にしてもよく、その場合には、基材11と接触するシート材12の裏面側を構成する層と基材11との接着性を向上させる必要があるため、前記[B]と同様にすればよい。
[D]前記実施形態では、基材12の射出成形時に、シート材12の引出端子部12bの裏面を被覆するように離型フィルム材DFを貼着固定している。
しかし、離型フィルム材DFをゲル状の離型剤に置き換え、シート材12の引出端子部12bの裏面を被覆するようにゲル状の離型剤を塗布しておいてもよい。
しかし、離型フィルム材DFをゲル状の離型剤に置き換え、シート材12の引出端子部12bの裏面を被覆するようにゲル状の離型剤を塗布しておいてもよい。
[E]前記実施形態では、シート材12から離型フィルム材DFを引き剥がして除去しているが、離型フィルム材DFをシート材12に残したままにしてもよい。
[F]前記実施形態では、2本の線状の導電層13a,13bを形成しているが、1本または3本以上の複数本の導電層を形成してもよい。
また、導電層13a,13bは、単純な線状に限らず、電気回路を構成する複雑な配線パターンにしてもよい。
また、導電層13a,13bは、単純な線状に限らず、電気回路を構成する複雑な配線パターンにしてもよい。
本発明は、前記各局面および前記実施形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。本明細書の中で明示した公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
10…接続端子
11…基材
11a…基材11の表面
12…シート材
12a…シート材12の固定端部
12b…シート材12の引出端子部
13a,13b…導電層
20…雌側コネクタ部材
DF…離型フィルム材(離型材)
11…基材
11a…基材11の表面
12…シート材
12a…シート材12の固定端部
12b…シート材12の引出端子部
13a,13b…導電層
20…雌側コネクタ部材
DF…離型フィルム材(離型材)
Claims (5)
- 合成樹脂材料によって形成された基材と、
固定端部と引出端子部とから構成された可撓性を有するシート材と、
前記基材の表面上から前記シート材の表面上へ連続して形成された導電層と
を備えた接続端子であって、
前記シート材の固定端部は、前記基材の射出成形時にインサート成形されて前記基材と接続一体化されている接続端子。 - 前記基材の表面と前記シート材の固定端部の表面とが略面一に形成されている、
請求項1に記載の接続端子。 - 前記基材の表面は三次元的な湾曲形状に形成されている、
請求項1または請求項2に記載の接続端子。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の接続端子の製造方法であって、
前記基材の射出成形時に、前記シート材の引出端部の裏面を、前記シート材とは接着性を有さない離型材によって被覆しておく接続端子の製造方法。 - 前記導電層は、前記基材の表面上および前記シート材の表面上に、前記導電層の形成材料を印刷することにより形成される、
請求項4に記載の接続端子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014004535A JP2015133423A (ja) | 2014-01-14 | 2014-01-14 | 接続端子および接続端子の製造方法 |
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Publications (1)
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JP (1) | JP2015133423A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01112146U (ja) * | 1988-01-25 | 1989-07-27 | ||
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JP2011135005A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd | 基台付き基板の製造方法 |
-
2014
- 2014-01-14 JP JP2014004535A patent/JP2015133423A/ja not_active Withdrawn
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