JP2015130559A - 計算方法、計算プログラムおよび計算装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチホップ無線ネットワークにおける接続性をより高い信頼性で評価可能とする。
【解決手段】第1の実施形態の計算方法は、それぞれ複数の端末に含まれる第1の端末と第2の端末とが直接接続可能な確率と、第2の端末と複数の基地局に含まれる第1の基地局とが直接接続可能な確率とを用いて、第1の基地局と第2の端末とが(h−1)回(hは2以上かつ有限な整数)のホップで接続可能で、且つ、第1の端末と第2の端末とが直接接続可能な第1の確率を計算する。第1の端末が複数の基地局のうち少なくとも1の基地局にh回のホップで接続可能な第2の確率を、第1の確率を用いて計算する。
【選択図】図6

Description

本発明は、計算方法、計算プログラムおよび計算装置に関する。
基地局と、空間に散在された複数の無線端末との間で通信を行い、各無線端末は、他の無線端末を介して基地局と通信を行うことが可能とされた無線ネットワークが知られている。この、他の無線端末を介して通信を行う無線ネットワークをマルチホップ無線ネットワークと呼び、マルチホップ無線ネットワーク内の各無線端末をノードと呼ぶ。このようなマルチホップ無線ネットワークにおいて、任意の2のノードが互いに無線通信可能な確率を計算してネットワークの評価を行う方法が知られている。
R. Rajapopalan et. al., "Connectivity analysis of wireless sensor networks with regular topologies in the presence of channel fading", IEEE transactions on wireless communications, vol. 8, no. 7, pp. 3475-3483 Jul. 2009.
マルチホップ無線ネットワークでは、通信の遅延時間などを考慮して、ホップ数が制限されている場合がある。従来では、このような、ホップ数が制限された場合において、2のノードの無線通信可能な確率に基づきネットワークの評価を行うための計算方法が提供されていなかった。
本発明が解決しようとする課題は、マルチホップ無線ネットワークにおける接続性をより高い信頼性で評価可能な計算方法、計算プログラムおよび計算装置を提供することにある。
第1の実施形態の計算方法は、それぞれ複数の端末に含まれる第1の端末と第2の端末とが直接接続可能な確率と、第2の端末と複数の基地局に含まれる第1の基地局とが直接接続可能な確率とを用いて、第1の基地局と第2の端末とが(h−1)回(hは2以上かつ有限な整数)のホップで接続可能で、且つ、第1の端末と第2の端末とが直接接続可能な第1の確率を計算する。第1の端末が複数の基地局のうち少なくとも1の基地局にh回のホップで接続可能な第2の確率を、第1の確率を用いて計算する。
図1は、各実施形態に適用可能なネットワーク構成を説明する図である。 図2は、ネットワークシステムの接続性を説明するための図である。 図3は、ネットワークシステムの接続性を説明するための図である。 図4は、ネットワークシステムに対して直接接続可能な各通信経路の例を追加した図である。 図5は、第1の実施形態に適用可能な計算装置の機能を示す機能ブロック図である。 図6は、第1の実施形態に係る計算手順を示す一例のフローチャートである。 図7は、2のノード間の時刻tに対する相互情報量Iの変動の例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係るマトリクスChの各要素Ph Bi,Sjの計算方法を説明するための図である。 図9は、第1の実施形態に係る第2の確率の計算方法について説明するための図である。 図10は、第2の実施形態に適用可能な計算装置の機能を示す機能ブロック図である。 図11は、第2の実施形態に係る計算手順を示す一例のフローチャートである。 図12は、第3の実施形態に係るランクの設定方法の例を示すフローチャートである。 図13は、各実施形態に適用可能な計算システムの一例の構成を示すブロック図である。 図14は、各実施形態に適用可能な計算システムの別の例の構成を示すブロック図である。
以下、第1の実施形態に係る計算方法、計算プログラムおよび計算装置について説明する。先ず、各実施形態の説明に先んじて、各実施形態に適用可能なネットワーク構成について、図1を用いて概略的に説明する。
(各実施形態に適用可能なネットワークシステム)
図1において、ネットワークシステム1は、1以上の基地局12と、無線通信により基地局12と通信を行う1以上の端末13とを含む。各端末13は、例えば、無線機、無線センサノード、無線を利用するユーザの無線端末である。また、各基地局12は、例えば、無線アクセスポイント、コンセントレータである。
以下では、ネットワークシステム1は、m(mは1以上の整数)個の基地局12と、n(nは1以上の整数)個の端末13とを含むものとする。これらネットワークシステム1に含まれるm個の基地局12およびn個の端末13は、ネットワークシステム1における通信のノードである。以下において、適宜、基地局12を変数i(iは整数:1≦i≦m)を添えて基地局Biと記述し、端末13を変数j(jは整数:1≦j≦n)を添えて端末Sjと記述する。
ネットワークシステム1において、各端末13は、互いに無線通信可能とされ、ある端末13は、1以上の他の端末13を介して基地局12と無線通信を行うことができる。ここで、2以上の整数である値hを考え、第1の端末13が他の最大(h−1)個の端末13を介して基地局12と接続できる場合に、当該第1の端末13を、h接続可能な端末13と呼ぶものとする。また、値hは、ホップ数hと呼ぶ。
なお、第1の端末13が他の端末13を介さずに、直接的に第2の端末13に接続可能な場合、第1の端末13と第2の端末とが直接接続可能であると呼び、第1の端末13と第2の端末13との間の接続を直接接続と呼ぶ。同様に、第1の端末13が他の端末13を介さずに、直接的に基地局12と接続可能である場合も、第1の端末13と基地局12とが直接接続可能であると呼ぶ。
ここで、ネットワークシステムの接続性について、図2および図3を用いて概略的に説明する。なお、図2および図3において、「●(黒丸)」がノードを示し、各ノード間を直線で結ぶことで、当該ノード間が直接接続可能であることを示している。
図2は、任意の2のノードが互いに直接接続可能とされたネットワークシステム2aの例を示す。このようなネットワークシステム2aを、「接続ネットワーク」と呼ぶ。接続ネットワークは、ネットワークシステムに含まれる任意の端末が、与えられた正の整数hに対して、少なくとも1の基地局に最大で(h−1)個の中間端末を経由して通信可能とされる。図3は、互いに直接接続可能ではないノードを含むネットワークシステム2bの例を示す。このようなネットワークシステム2bを「不接続ネットワーク」と呼ぶ。不接続ネットワークは、接続ネットワークに対して接続性が悪いとされる。
図4は、上述した図1のネットワークシステム1に対して、直接接続可能な各通信経路を追加した例を示す。図4に例示されるネットワークシステム1は、ホップ数h=3の場合には接続ネットワークであり、ホップ数h=2の場合には不接続ネットワークである。すなわち、図4において、例えば端末13aおよび13bは、基地局12aや基地局12bと通信するためには、それぞれ2以上の端末13を介する必要があるからである。
(第1の実施形態)
次に、第1の実施形態に係る通信ネットワークの接続確率の計算方法について説明する。以下に説明する各実施形態に示す計算方法は、最大ホップ数=hが与えられた場合に、ネットワークシステム1に含まれる各端末13が、ネットワークシステム1に含まれる全ての基地局12のうち少なくとも1にh接続可能な確率Phを算出する。ユーザは、この確率Phを用いて、ネットワークシステム1の評価を行うことができる。以下の各実施形態では、この確率Phを、各ノード間の直接接続可能な確率(以下、適宜、直接接続確率と呼ぶ)に基づき算出する。
以下の手順の説明を分かりやすくするために、ノード間の直接接続を、下記の式(1)および式(2)に示すマトリクスC1およびAでそれぞれ示す。
1=(P1 Bi,Sj) …(1)
A=(P1 Si,Sj) …(2)
式(1)に示すマトリクスC1は、m行×n列のマトリクスであって、各端末13と各基地局12との直接接続確率を表す。このマトリクスC1のi行目、j列目の要素は、値P1 Bi,Sjで表す。すなわち、値P1 Bi,Sjは、基地局Biと端末Sjとの直接接続確率を示す。以下、値P1 Bi,Sjを、確率P1 Bi,Sjとして記述する。
式(2)に示すマトリクスAは、n行×n列のマトリクスであって、各端末13同士の直接接続確率を表す。このマトリクスAのi行目、j列目の要素は、上述に倣い、確率P1 Si,Sjで表す。すなわち、確率P1 Si,Sjは、端末Siと端末Sjとの直接接続確率を示す。但し、確率P1 Sj,Sj=1とする。
図5は、第1の実施形態に適用可能な計算装置100の機能を示す機能ブロック図である。図5において、計算装置100は、入力部110と、確率計算部111と、出力部112とを有する。
入力部110は、確率計算部111において確率計算に必要となる各種のデータが入力される。確率計算部111は、それぞれ所定の第1の計算および第2の計算を行う第1計算部1110および第2計算部1111と、第1計算部1110および第2計算部1111で用いる情報を取得する取得部1112とを含む。確率計算部111は、入力部110に入力された各種データに基づき取得部1112で情報を取得し、第1計算部1110および第2計算部1111にて後述する計算を行い、上述した確率Phを算出する。
出力部112は、確率計算部111で計算された確率Phを、外部に出力する。出力部112は、確率Phを直接的に出力することができる。これに限らず、出力部112は、後述する方法によりネットワークシステム1を評価する評価値を確率Phに基づき算出し、算出した評価値を出力してもよい。また、出力部112は、これら確率Phや評価値を表示させる表示部を備えていてもよい。
計算装置100において、確率計算部111は、CPU(Central Processing Unit)上で動作する計算プログラムにより実現される。これに限らず、確率計算部111は、ハードウェアによって構成してもよい。また、確率計算部111を実現する計算プログラムに対し、入力部110および出力部112の少なくとも一部の機能を含めることもできる。
図6は、第1の実施形態に係る計算装置100の確率計算部111において実行される計算手順を示す一例のフローチャートである。このフローチャートの実行に先立って、確率計算部111に対して、最大のホップ数hが予め与えられるものとする。
ステップS10で、取得部1112は、入力部110に入力されたデータに基づき、ネットワークシステム1に含まれる端末13同士の直接接続確率と、各端末13と各基地局12との1接続可能な確率とを取得する。なお、1接続可能とは、端末13と基地局12とが直接接続可能であることを示す。すなわち、取得部1112は、ステップS10で、ネットワークシステム1に含まれる各ノード間の直接接続確率を取得することになる。
次に、ステップS11で、第1計算部1110は、各基地局12について、ステップS10で取得部1112に取得された各直接接続確率を用い、また、各端末13の(h−1)接続可能な確率を用いて、各端末13がh接続可能な第1の確率を計算する。後述するが、各端末13の(h−1)接続可能な確率は、ホップ数h=2とした場合の確率を起点として、ホップ数hを1ずつ増加させてホップ数h=h−1になるまで計算を繰り返すことで得ることができる。
次に、ステップS12で、第2計算部1111は、ステップS11で計算した第1の確率を用いて、各端末13について、ネットワークシステム1に含まれる全ての基地局12のうち少なくとも1の基地局12に接続可能な第2の確率を計算する。出力部112は、この各端末13について計算された各第2の確率を出力する。
次に、図6のフローチャートの各ステップについて、より詳細に説明する。ステップS10における各ノード間の直接接続確率の取得方法は、既知の方法を適用することができる。下記(i)〜(iii)に、各ノード間の直接接続確率の取得方法の各例について示す。
(i) 第1の例は、各ノードの位置および通信可能な距離が既知である場合に適用可能な方法である。すなわち、第1の例では、取得部1112は、ネットワークシステム1に含まれる複数のノードに含まれる任意の2のノード間の距離を求め、求めた距離が当該2のノードが互いに通信可能な距離以下であるか否かを判定する。取得部1112は、当該2のノードの距離が互いに通信可能な距離以下であると判定した場合、当該2のノードの直接接続確率を1とする。また、取得部1112は、当該2のノードの距離が互いに通信可能な距離を超えると判定した場合、当該2のノードの直接接続確率を0とする。
(ii) 第2の例は、各ノードの位置および通信可能な距離が未知であり、各ノード間の通信におけるSNR(Signal to Noise Ratio)が既知である場合に適用可能な方法である。例えば、各ノードは、他のノードからの通信におけるSNRを測定する機能を備えるものとする。この場合、取得部1112は、各ノードにおける他のノードに対するSNRが予め与えられた閾値以上であれば、当該2のノードの直接接続確率を1とする。また、取得部1112は、当該SNRが閾値未満であれば、当該2のノードの直接接続確率を0とする。
(iii) 第3の例は、フェージングの環境において、ノード間の通信における相互情報量が時刻により異なる可能性がある場合に適用可能な方法である。図7は、位置が固定の2のノード間で通信を行う際の、時刻tに対する相互情報量Iの変動の例を示す。このように、時刻tに対して相互情報量Iが変動する可能性がある場合、相互情報量Iが閾値Ith未満であれば、受信側において送信信号を復元できないため、通信できないと見做す。そのため、ノード間の直接接続確率を、相互情報量が閾値Ith以上になる確率とすることが考えられる。この第3の例においては、ノード間の直接接続確率は、0以上且つ1以下の値で求められる。
非特許文献2(J. P. Coon et. al., “On the connectivity of 2-D random networks with anisotropically radiating nodes”, IEEE communications letters, vol. 17, no. 2, February 2013.)には、このような、フェージングの環境におけるノード間の直接接続確率Pを計算する数式(下記の式(3)参照)が開示されている。
Figure 2015130559
式(3)において、各変数の意味は、下記の通りである。なお、下記において、変数Xは、フェージング、マルチパス、シャドウイング、干渉などが原因となりそれぞれの確率密度分布に従ってランダムに変動する値である。
Ith:相互情報量の閾値
X:無線チャネルの変動を表すランダム変数
X:変数の相補累積確率分布関数(CCDF)
SNR:Signal to Noise Ratio
取得部1112は、例えば上述したようにして、各ノード間について測定したSNRを取得する。あるいは、取得部1112は、各ノード間の距離に基づき計算されたSNRを取得してもよい。下記の式(4)は、SNRの計算の例を示す。なお、式(4)において、値αは定数、値ηは減衰定数、値dは、ノード間の距離を示す。
SNR=α・d …(4)
上述の各ノード間の直接接続確率Pは、予め外部にて計算されて、計算装置100の入力部110に入力されて、取得部1112に取得される。これに限らず、直接接続確率Pを、取得部1112で計算して取得することもできる。この場合、入力部110に対して、直接接続確率Pを計算するために必要な各データを入力する。
図6のステップS11の第1の確率の計算方法について説明する。確率計算部111において、第1計算部1110は、ステップS10で取得部1112に取得された各ノード間の直接接続確率を用いて、第1の確率を計算する。このとき、第1計算部1110は、各基地局12に対して、各端末13の(h−1)接続可能な確率を用いて、h接続可能な接続確率(h接続確率と呼ぶ)を計算する。
式(1)に示したマトリクスC1は、ネットワークシステム1に含まれるそれぞれ複数の基地局12および端末13において、各端末13が各基地局12に対して1接続可能な接続確率を示している。すなわち、マトリクスC1において、基地局Biに対する端末Sjの接続可能な確率は、マトリクスC1のi行目、j列目の要素P1 Bi,Sjで表される。同様に、下記の式(5)に示されるマトリクスCh-1は、各端末13の各基地局12に対する(h−1)接続可能な確率を表す。
h-1=(Ph-1 Bi,Sj) …(5)
以下、第1の実施形態に係るマトリクスChの各要素Ph Bi,Sjの計算方法を、図8を用いて説明する。ここで、基地局Biおよび端末Sjとの間で通信を行う際に経由し、端末Sjと直接接続可能な端末Sk(1≦k≦n)を考える。なお、端末SjおよびSkは、それぞれ、ネットワークシステム1に含まれる各端末13から、互いに異なる任意の端末13を選択することができる。
ここで、端末Skを経由する場合の基地局Biと端末Sjとのh接続可能な接続確率は、下記の式(6)に示されるように、基地局Biと端末Skとの(h−1)接続確率Ph-1 Bi,Skと、端末Skと端末Sjとの1接続確率P1 Sk,Sjとの積で表される。
Figure 2015130559
一方、基地局Biと端末Sjとが接続できない確率である不接続確率は、基地局Biと端末Sjとが、経由する端末Skを、ネットワークシステム1に含まれる各端末13のうち端末Sjを除く全ての端末13から選択しても、接続できない確率である。すなわち、基地局Biと端末Sjとの不接続確率は、式(6)に示した基地局Biと端末Sjとの接続確率を用いて、下記の式(7)で表される。
Figure 2015130559
したがって、式(7)より、基地局Biと端末Sjとのh接続確率を示す確率Ph Bi,Sjは、下記の式(8)にて計算できる。
Figure 2015130559
図6のステップS12の第2の確率の計算方法について説明する。確率計算部111において、第2計算部1111は、ステップS11で第1計算部1110に計算された確率Ph Bi,Sjを用いて、第2の確率を計算する。すなわち、第2計算部1111は、図9に例示されるように、端末13が、ネットワークシステム1に含まれる全て、すなわち、m個(m≧2)の基地局12のうち少なくとも1の基地局12に最大ホップ数hで接続可能な確率を、ネットワークシステム1に含まれる全ての端末13毎に計算する。
より具体的には、端末Sjの、ネットワークシステム1に含まれる全ての基地局12に対する不接続確率は、次式(9)により示される。そのため、端末Sjが、ネットワークシステム1に含まれる全ての基地局12のうち少なくとも1に接続可能な確率Ph Sjは、下記の式(10)で計算できる。
Figure 2015130559
Figure 2015130559
以上の計算を、ホップ数h=2から、ホップ数hが与えられた最大のホップ数になるまでホップ数hを1ずつ増加させて実行する。これにより、ネットワークシステム1に含まれる各端末13が、最大ホップ数hを経由して、ネットワークシステム1に含まれる各基地局12のうち少なくとも1に接続可能な確率Ph Sjが計算される。
なお、上述のステップS11で用いる(h−1)接続可能な確率は、例えばホップ数h=2としたときの接続確率Ph Bi,Skを用いて、ホップ数hを順次増加させていくことで求めることができる。
(応用例)
次に、第1の実施形態の応用例について説明する。応用例では、第1の実施形態で求めた確率Ph Sjを用いて、ネットワークシステム1の接続性を評価する。
図1を参照し、それぞれ複数の端末13と基地局12とを含んで構成されたネットワークシステム1を考える。各端末13は、最大ホップ数hで各端末13を経由して、基地局12に対してパケットを送信する。このとき、送信されたパケットは、複数の基地局12のうち何れに受信されてもよい。任意の端末13から送信されたパケットが少なくとも1の基地局12に受信される確率(確率Ph Sj)は、上述した式(10)にて計算できる。この確率Ph Sjが高いほど、ネットワークシステム1におけるネットワークの接続性すなわち信頼性が高い。したがって、確率Ph Sjを用いてネットワークの接続性を評価可能である。
以下に、確率Ph Sjを用いたネットワークの評価方法の第1の例および第2の例について説明する。
ネットワークの評価方法の第1の例は、ネットワークの接続性を、確率Ph Sjの最小値で表す例である。すなわち、この第1の例では、下記の式(11)に従い評価値CNを求め、ネットワークの接続性を評価する。
Figure 2015130559
ネットワークの評価方法の第2の例は、ネットワークの接続性を、ネットワークシステム1に含まれる全ての端末13について、各端末13がネットワークシステム1に含まれる複数の基地局12のうち少なくとも1に接続可能な確率で表す例である。すなわち、この第2の例では、下記の式(12)に従い評価値CNを求め、ネットワークの接続性を評価する。
Figure 2015130559
例えば、計算装置100において出力部112は、確率計算部111から出力された確率Ph Sjを用いて上述の式(11)または式(12)の計算を行い、評価値CNを出力する。これに限らず、出力部112は、確率計算部111から出力された確率Ph Sjを外部に出力し、外部の例えば情報処理装置にて評価値CNを計算してもよい。
(第1の実施形態による効果)
第1の実施形態による効果について説明する。上述した非特許文献1は、ノードの位置がランダムなネットワークにおいて、任意の2のノード間にルートがある確率を計算する方法を提案している。しかしながら、非特許文献1では、ホップ数すなわち中間ノード数を考慮していないため、ホップ数が制限されたネットワークシステムに適用することが困難であった。
例えば、通信遅延時間が限られたネットワークシステムにおいて、ノードAとノードBとが通信可能な条件は、ホップ数が与えられた数h以下、すなわち中間ノード数が(h−1)以下である場合が考えられる。このようなネットワークシステムにおいて、非特許文献1は、ネットワークの接続確率を計算することが困難であった。さらに、非特許文献1では、ノードの位置がランダム(一様)であることが仮定されている。そのため、非特許文献1の方法は、ノードの位置が既知のネットワークシステムに応用することが困難であった。
第1の実施形態に係る計算装置100は、ネットワークシステム1に含まれる第1および第2の端末13が直接接続可能な確率と、ネットワークシステム1に含まれる1の基地局と第2の端末とが直接接続可能な確率とを取得する。次に、計算装置100は、取得した各確率を用いて、1の基地局と第2の端末とがホップ数(h−1)で接続可能で、且つ、第1および第2の端末が直接接続可能な確率を計算する。そして、計算装置100は、第1の端末が、ネットワークシステム1に含まれる少なくとも1の基地局にホップ数hで接続可能な確率を計算する。そのため、正の整数hが与えられたときに、それぞれ複数の基地局12と端末13とを含んで構成されたネットワークシステム1の接続確率を計算することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、上述した第1の実施形態とは異なる手順で計算を行い、確率Ph Sjを計算する。図10は、第2の実施形態に適用可能な計算装置150の機能を示す機能ブロック図である。図10において、計算装置150は、入力部110と、確率計算部111’と、出力部112とを有する。なお、これらのうち、入力部110および出力部112は、上述した図5と共通するので、詳細な説明は省略する。
確率計算部111’は、それぞれ所定の第1の計算および第2の計算を行う第1計算部1510および第2計算部1511と、第1計算部1510および1511で用いる情報を取得する取得部1512とを含む。確率計算部111’は、入力部110に入力された各種データに基づき取得部1512で情報を取得し、第1計算部1510および第2計算部1511にて後述する計算を行い、上述した確率Ph Sjを算出する。
計算装置150において、確率計算部111’は、CPU上で動作する計算プログラムにより実現される。これに限らず、確率計算部111’は、ハードウェアによって構成してもよい。また、確率計算部111’を実現する計算プログラムに対し、入力部110および出力部112の少なくとも一部の機能を含めることもできる。
図11は、第2の実施形態に係る計算装置150の確率計算部111’において実行される計算手順を示す一例のフローチャートである。このフローチャートの実行に先立って、確率計算部111’に対して、最大のホップ数hが予め与えられるものとする。
ステップS20で、取得部1512は、上述した図6のフローチャートのステップS10と同様にして、ネットワークシステム1に含まれる端末13同士の直接接続確率と、各端末13と各基地局12との1接続可能な確率とを取得する。
次に、ステップS21で、第1計算部1510は、ステップS20で取得部1512に取得された各ノード間の直接接続確率を用いて、各端末13が、ネットワークシステム1に含まれる全ての基地局12のうち少なくとも1の基地局12に1接続可能な接続確率P1 Sjを計算する。ここでは、第1計算部1510は、上述した式(10)と同様にして、下記の式(13)に従い接続確率P1 Sjを計算する。
Figure 2015130559
次のステップS22で、第2計算部1511は、ステップS21で第1計算部1510に計算された確率P1 Sjと、各端末13が全ての基地局12のうち少なくとも1の基地局12に、(h−1)接続可能な接続確率Ph-1 Skとを用いて、第1の確率として、各端末Sjが各基地局12にh接続可能な接続確率Ph Sjを計算する。このとき、第2計算部1511は、第2の確率である接続確率Ph Sjを、上述の式(7)と同様にして、下記の式(14)に従い計算する。
Figure 2015130559
すなわち、第2計算部1511は、端末Skを経由する場合の基地局Biと端末Sjとのh接続可能な接続確率を、端末Sjと端末Skとの直接接続確率P1 Sk,Sjと、端末Skの基地局12に対する(h−1)接続確率Ph-1Skとの積により計算する。そして、第2計算部1511は、この計算結果に基づき、式(14)により、第2の確率として、接続確率Ph Sjを計算する。
なお、上述のステップS22で用いる(h−1)接続可能な確率は、例えばホップ数h=2としたときの接続確率Ph Sjを用いて、ホップ数hを順次増加させていくことで求めることができる。
この第2の実施形態においても上述の第1の実施形態と同様に、ステップS22で求めた確率Ph Sjを用いて、ネットワークシステム1の接続性を評価することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、上述の第2の実施形態のステップS22の計算を利用して、ネットワークシステム1に含まれる各端末13に設定可能なランクrを設定する。
多くのルーティングプロトコルでは、ループを防ぐために、各端末に対してランクを設定する。そして、ランクが設定された端末は、自身に設定されたランクよりも低いランクの端末にのみ、送信が可能とされる。すなわち、ランクの最小値を1として、各端末に対して段階的に増加させたランクを設定する。
例えば、端末A、BおよびCがあったとき、これら端末A、BおよびCに対して、それぞれランク1、2および3を設定する。ランク1が設定された端末Aは、基地局に送信できるが、よりランクの高い端末BおよびCには送信できない。また、ランク3が設定された端末Cは、基地局に送信できると共に、よりランクの低い端末AおよびBに送信できる。
これは、より高いランクが設定された端末は、自身よりも低いランクが設定された端末を経由して、基地局と接続可能となることを意味する。したがって、各端末の基地局に対する接続確率を用い、基地局に対する接続確率が高い端末にはより高いランクを設定し、基地局に対する接続確率が低い端末には、より低いランクを設定することが可能である。より具体的な例として、RPL(IPv6 Routing Protocol for Low power and Lossy Networks)に準拠したルーティングプロトコルを適用したネットワークシステムにおいて、端末のランクを設定する方法に、接続確率を用いることができる。
第3の実施形態によるランクの設定方法について、より詳細に説明する。計算装置150は、図11のフローチャートにおけるステップS20およびステップS21を実行することで、各端末Sjについて、基地局12に1接続可能な確率P1 Sjが得られる。
図12は、第3の実施形態に係るランクの設定方法の例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの実行に先立って、最大のホップ数が値hとして確率計算部111’に与えられているものとする。確率計算部111’は、ステップS30で、変数を0に初期化する。また、確率計算部111’は、ステップS30で、全ての変数jに対し、変数RSjを無限大に初期化する。ここで、変数jは、各端末Sjを示し、変数hは、ホップ数を示す。また変数RSjは、端末Sjのランクを示す。
確率計算部111’は、ステップS31で、変数hを1だけインクリメントし、フラグFLAGと変数jとをそれぞれ0に初期化する。なお、フラグFLAGは、端末Sjのランクを変更するか否かを確認するために使用する。次のステップS32で、確率計算部111’は、変数jを1だけインクリメントする。そして、次のステップS33で、確率計算部111’は、変数jが値mを超えたか否かを判定する。値mは、端末Sjの数であって、予め与えられる。確率計算部111’は、若し、変数jが値mを超えていると判定した場合、処理をステップS34に移行させる。
ステップS34で、確率計算部111’は、フラグFLAGの値が0か否かを判定し、0であると判定した場合、処理を終了する。一方、確率計算部111’は、フラグFLAGの値が0ではないと判定した場合、処理をステップS31に戻し、変数jを0に初期化し、変数hを1だけインクリメントする。
確率計算部111’は、ステップS33で変数jが値m以下であると判定した場合、処理をステップS35に移行させる。ステップS35で、確率計算部111’は、変数hが端末Sjのランクを示す変数RSjを超えるか否かを判定する。若し、変数hが変数RSjを超えていると判定した場合、確率計算部111’は、処理をステップS36に移行させる。ステップS36で、確率計算部111’は、確率Ph Sjを確率Px-1 Sjに設定し、処理をステップS32に戻す。
確率計算部111’は、ステップS35で変数hが変数RSjを超えないと判定した場合、処理をステップS37に移行させる。確率計算部111’は、ステップS37で、第2の実施形態で式(13)および式(14)を用いて説明したようにして、下記の式(15)を用いて、端末Sjについて、確率Ph Sjを計算する。そして、確率計算部111’は、次のステップS38で、ステップS37で計算された確率Ph Sjが閾値Pth以上であるか否かを判定する。
Figure 2015130559
確率計算部111’は、ステップS38で確率Ph Sjが閾値Pth未満であると判定した場合、処理をステップS32に戻し、変数jを1だけインクリメントし、次の端末Sjに対する処理を行う。また、確率計算部111’は、確率Ph Sjが閾値Pth以上であると判定した場合、処理をステップS39に移行させて、端末SjのランクRSjを値hとし、フラグFLAGの値を1とする。
確率計算部111’は、ステップS39で端末SjのランクRSjを設定すると、処理をステップS32に戻し、次の端末Sjに対する処理を行う。
確率計算部111’は、以上の処理を、ネットワークシステム1に含まれる全ての端末Sjについて実行する。
このように、第2の実施形態で算出される接続確率Ph Sjを、RPLのランクの決定方法に適用することで、各端末13は、閾値Pth以上の確率で基地局12に接続できる確率を保証したルーティングが可能となる。さらに、第3の実施形態のルーティングの設定結果に基づき、上述の応用例の第1の例と同様にして、ネットワークの接続性を評価できる。
(各実施形態に適用可能なハードウェア構成)
次に、各実施形態に係る計算装置100および150を実現可能な構成について、図13を用いて説明する。図13に例示されるように、計算装置100および150は、例えば一般的なコンピュータ装置2100により実現可能である。なお、計算装置100および150は、同様のハードウェア構成で実現可能であるので、以下では、煩雑さを避けるため、計算装置100で代表させて説明する。
図13において、バス2120に対してCPU2101、RAM2102、ROM2103、表示制御部2104および通信I/F(インターフェイス)2105が接続される。また、バス2120に対して、ストレージ2106、ドライブ装置2107および入力I/F2108が接続される。
CPU2101は、ROM2103やストレージ2106に記憶されるプログラムに従い、RAM2102をワークメモリとして用いて、このコンピュータ装置2100の全体を制御する。表示制御部2104は、CPU2101により生成された表示制御信号を、表示装置2110が表示可能な信号に変換して出力する。
ストレージ2106は、例えば不揮発性の半導体メモリやハードディスクドライブであり、上述のCPU2101が実行するためのプログラムや、プログラムによって用いられるデータなどが格納される。ドライブ装置2107は、脱着可能な記録媒体2111が装填可能とされ、少なくとも当該記録媒体2111からのデータの読み出しを行うことができる。ドライブ装置2107が対応可能な記録媒体2111としては、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスクといったディスク記録媒体や、読み書き可能で不揮発性の半導体メモリが考えられる。
入力I/F2108は、外部からのデータの入力を行う。入力I/F2108は、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)といった所定のインターフェイスを有し、このインターフェイスにより外部の機器からのデータ入力を行う。また、入力I/F2108に対して、キーボード2112やマウス2113といった入力デバイスが接続される。ユーザは、例えば表示装置2110に対する表示に応じてこれら入力デバイスを操作することで、このコンピュータ装置2100に対して指示を出すことができる。
通信I/F2105は、所定のプロトコルを用いて外部の通信ネットワークと通信を行う。
上述した計算装置100における確率計算部111は、CPU2101上で動作するプログラムによって実現される。また、入力部110および出力部112を、CPU2101上で動作するプログラムによって実現することができる。確率計算部111が上述した第1の確率および第2の確率を計算するための各種データ、例えば、ネットワークシステム1に含まれる各基地局12および各端末13による各直接接続確率のデータは、例えば他のコンピュータで作成されファイルに格納され、記録媒体2111に記録されてこのコンピュータ装置2100に供給される。これに限らず、各直接接続確率のデータは、外部からネットワークを介してこのコンピュータ装置2100に供給するようにしてもよい。コンピュータ装置2100に供給されたデータは、入力部110に入力され、例えばストレージ2106やRAM2102に記憶される。
例えば第1の実施形態に係る計算装置100の動作を実行するための計算プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD、フレキシブルディスク、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体2111に記録して提供される。これに限らず、当該計算プログラムを、ROM2103に予め記憶させて、コンピュータ装置2100に提供してもよい。
さらに、当該計算プログラムを、インターネットやLAN(Local Area Network)などのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより、コンピュータ装置2100に提供するように構成してもよい。また、当該計算プログラムを、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
例えば第1の実施形態に係る計算プログラムは、上述した確率計算部111を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては、CPU2101が例えばストレージ2106から当該計算プログラムを読み出して実行することにより上述の各部がRAM2102上にロードされ、確率計算部111がRAM2102上に生成されるようになっている。
(各実施形態に適用可能なハードウェア構成の別の例)
次に、各実施形態に適用可能なハードウェア構成の別の例について説明する。この別の例では、第1の実施形態による計算装置100や、第2の実施形態による計算装置150をネットワーク・クラウド上に構成した計算システムの例である。図14は、各実施形態に適用可能な計算システムの別の例の構成を示す。なお、計算装置100および150は、同様の構成で実現可能であるので、以下では、煩雑さを避けるため、計算装置100で代表させて説明する。また、図14において、上述の図5と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図14において、計算システムは、計算装置100がネットワーク・クラウド2200上に構成される。より詳細には、計算装置100に含まれる確率計算部111がネットワーク・クラウド2200上に構成される。ネットワーク・クラウド2200は、互いにネットワークで接続される複数のコンピュータを含み、外部からは、その内部が隠蔽されたブラックボックスとして入出力のみが示されるネットワーク・グループである。ネットワーク・クラウド2200は、例えば通信プロトコルとしてTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いるものとする。
計算端末装置2201は、ネットワーク・クラウド2200と通信するための通信I/Fを備え、入力部110および出力部112を含む。計算端末装置2201は、例えば一般的なコンピュータ装置を適用してもよいし、計算装置100に専用の装置としてもよい。入力部110は、上述したように、確率計算部111が上述した第1の確率および第2の確率を計算するための各種データ、例えば、ネットワークシステム1に含まれる各基地局12および各端末13による各直接接続確率のデータが入力される。出力部112は、ネットワーク・クラウド2200から送信された計算結果や、計算結果に基づくネットワークの接続性の評価結果の出力を行う。
計算端末装置2201において、入力部110は、例えば、ネットワークシステム1に含まれる各基地局12および各端末13による各直接接続確率のデータが入力される。計算端末装置2201は、入力部110に入力された各直接接続確率のデータを、ネットワーク・クラウド2200に送信する。この各直接接続確率のデータは、ネットワーク・クラウド2200において、計算装置100(確率計算部111)に渡される。
ネットワーク・クラウド2200上の計算装置100は、渡された各直接接続確率のデータに基づき確率計算部111で各端末13の確率Ph Sjを計算する。そして、計算装置100は、計算して得た各端末13の確率Ph Sjを、ネットワーク・クラウド2200から計算端末装置2201に送信する。計算端末装置2201は、ネットワーク・クラウド2200から受信した各端末13の確率Ph Sjに基づき、ネットワークシステム1の接続性を評価する評価値を求めて、出力する。
なお、本実施形態は、上述したそのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 ネットワークシステム
12,12a,12b 基地局
13,13a,13b 端末
100,150 計算装置
110 入力部
111,111’ 確率計算部
112 出力部
1110,1510 第1計算部
1111,1511 第2計算部
1112,1512 取得部

Claims (12)

  1. 複数の端末と複数の基地局とを含む無線ネットワークに関する計算を行う計算方法であって、
    それぞれ前記複数の端末に含まれる第1の端末と第2の端末とが直接接続可能な確率と、該第2の端末と前記複数の基地局に含まれる第1の基地局とが直接接続可能な確率とを用いて、該第1の基地局と該第2の端末とが(h−1)回(hは2以上かつ有限な整数)のホップで接続可能で、且つ、該第1の端末と該第2の端末とが直接接続可能な第1の確率を計算する第1の計算ステップと、
    前記第1の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局にh回のホップで接続可能な第2の確率を、前記第1の確率を用いて計算する第2の計算ステップと
    を有する
    ことを特徴とする計算方法。
  2. 前記無線ネットワークの接続の容易さを、前記複数の端末それぞれの前記第2の確率のうち最小の値を用いて評価する評価ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算方法。
  3. 前記無線ネットワークの接続の容易さを、前記複数の端末それぞれの前記第2の確率を乗じた値を用いて評価する評価値を求める評価ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算方法。
  4. 複数の端末と複数の基地局とを含む無線ネットワークに関する計算を行う計算方法であって、
    それぞれ前記複数の端末に含まれる第1の端末と第2の端末とが直接接続可能で、且つ、該第2の端末と前記複数の基地局に含まれる第1の基地局とが直接接続可能な確率を用いて該第1の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局に直接接続可能な確率を求め、該確率を用いて、該第2の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局に(h−1)回(hは2以上かつ有限な整数)のホップで接続可能で、且つ、該第2の端末が該第1の端末と直接接続可能な第1の確率を計算する第1の計算ステップと、
    前記第1の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局にh回のホップで接続可能な第2の確率を、前記第1の確率を用いて計算する第2の計算ステップと
    を有する
    ことを特徴とする計算方法。
  5. 前記無線ネットワークの接続の容易さを、前記複数の端末それぞれの前記第2の確率のうち最小の値を用いて評価する評価ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の計算方法。
  6. 前記無線ネットワークの接続の容易さを、前記複数の端末それぞれの前記第2の確率を乗じた値を用いて評価する評価値を求める評価ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の計算方法。
  7. 端末からの送信方向を制限するためのランクを、前記第2の確率を閾値と比較した結果に基づき、前記複数の端末のそれぞれに設定する設定ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れか1項に記載の計算方法。
  8. 前記第2の計算ステップは、
    前記第2の確率を、前記第1の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局にr回(rは、0以上且つh以下の整数)のホップで接続可能な確率として、rを1ずつ順次増加させてさらに計算し、
    前記設定ステップは、
    前記第1の確率を閾値と比較した結果に基づき、前記ランクをrに設定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の計算方法。
  9. 複数の端末と複数の基地局とを含む無線ネットワークに関する計算を行う計算方法をコンピュータに実行させるための計算プログラムであって、
    前記計算方法は、
    それぞれ前記複数の端末に含まれる第1の端末と第2の端末とが直接接続可能な確率と、該第2の端末と前記複数の基地局に含まれる第1の基地局とが直接接続可能な確率とを用いて、該第1の基地局と該第2の端末とが(h−1)回(hは2以上かつ有限な整数)のホップで接続可能で且つ該第1の端末と該第2の端末とが直接接続可能な第1の確率を計算する第1の計算ステップと、
    前記第1の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局にh回のホップで接続可能な第2の確率を、前記第1の確率を用いて計算する第2の計算ステップと
    を有する
    ことを特徴とする計算プログラム。
  10. 複数の端末と複数の基地局とを含む無線ネットワークに関する計算を行う計算方法をコンピュータに実行させるための計算プログラムであって、
    前記計算方法は、
    それぞれ前記複数の端末に含まれる第1の端末と第2の端末とが直接接続可能で、且つ、該第2の端末と前記複数の基地局に含まれる第1の基地局とが直接接続可能な確率を用いて該第1の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局に直接接続可能な確率を求め、該確率を用いて、該第2の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局に(h−1)回(hは2以上かつ有限な整数)のホップで接続可能で、且つ、該第2の端末が該第1の端末と直接接続可能な第1の確率を計算する第1の計算ステップと、
    前記第1の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局にh回のホップで接続可能な第2の確率を、前記第1の確率を用いて計算する第2の計算ステップと
    を有する
    ことを特徴とする計算プログラム。
  11. 複数の端末と複数の基地局とを含む無線ネットワークに関する計算を行う計算装置であって、
    それぞれ前記複数の端末に含まれる第1の端末と第2の端末とが直接接続可能な確率と、該第2の端末と前記複数の基地局に含まれる第1の基地局とが直接接続可能な確率とを用いて、該第1の基地局と該第2の端末とが(h−1)回(hは2以上かつ有限な整数)のホップで接続可能で且つ該第1の端末と該第2の端末とが直接接続可能な第1の確率を計算する第1の計算部と、
    前記第1の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局にh回のホップで接続可能な第2の確率を、前記第1の確率を用いて計算する第2の計算部と
    を有する
    ことを特徴とする計算装置。
  12. 複数の端末と複数の基地局とを含む無線ネットワークに関する計算を行う計算装置であって、
    それぞれ前記複数の端末に含まれる第1の端末と第2の端末とが直接接続可能で、且つ、該第2の端末と前記複数の基地局に含まれる第1の基地局とが直接接続可能な確率を用いて該第1の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局に直接接続可能な確率を求め、該確率を用いて、該第2の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局に(h−1)回(hは2以上かつ有限な整数)のホップで接続可能で、且つ、該第2の端末が該第1の端末と直接接続可能な第1の確率を計算する第1の計算部と、
    前記第1の端末が前記複数の基地局のうち少なくとも1の基地局にh回のホップで接続可能な第2の確率を、前記第1の確率を用いて計算する第2の計算部と
    を有する
    ことを特徴とする計算装置。
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