JP2015012495A - 情報処理方法、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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【課題】基地局の設置可能な位置の数が多くても、基地局の配置を決める際の効率を向上させる。【解決手段】範囲取得ステップにおいて、基地局の設置可能範囲、および無線通信可能範囲が前記基地局の設置可能範囲と少なくとも一部重複する複数の無線装置のそれぞれの上記無線通信可能範囲の情報を取得する。次に、集合取得ステップにおいて、上記基地局の設置可能範囲において上記無線通信可能範囲が互いに重複する無線装置の組の集合を、上記集合に上記複数の無線装置のそれぞれが少なくとも1つ含まれるように、かつ上記集合の要素数および上記組の要素数の少なくとも一方に関する条件を満たすように、取得する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
基地局と無線通信可能な複数の無線装置が存在する通信システムにおいて、全ての無線装置が少なくとも一台の基地局と無線で通信できるように基地局の配置を工夫することが行われている。
A. Molina, G.E. AthanaS4adou, A.R. Nix. "The automatic location of base-stations for optimizedcellular coverage: A new combinatorial approach". Vehicular Technology Conference, 1999 IEEE 49th C. F. Huang and Y. C. Tseng. The coverage problem in wireless sensor network. Mobile networks and applications. Volume 10, Issue 4, pp. 519 - 528, 2005 Z. Ya. A new algorithm for polygon intersection operation. ICCEE 2009
しかしながら、基地局が配置可能な位置の数が無数にある場合、全ての無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信できるように、基地局の配置を自動的に決定する方法が存在しなかった。そのため、基地局が配置可能な位置の数が無数にある場合、全ての無線装置が少なくとも一台の基地局と無線で通信できるようにするには、試行錯誤が必要である。そのため、基地局の配置を決める際の効率が悪いという問題があった。
そこで本発明の一態様は、上記問題に鑑みてなされたものであり、基地局の設置可能な位置の数が多くても、基地局の配置を決める際の効率を向上させる情報処理方法、情報処理装置及びプログラムを提供することを課題とする。
本発明の実施形態の情報処理方法は、範囲取得ステップにおいて、基地局の設置可能範囲、および無線通信可能範囲が前記基地局の設置可能範囲と少なくとも一部重複する複数の無線装置のそれぞれの上記無線通信可能範囲の情報を取得する。次に、集合取得ステップにおいて、上記基地局の設置可能範囲において上記無線通信可能範囲が互いに重複する無線装置の組の集合を、上記集合に上記複数の無線装置のそれぞれが少なくとも1つ含まれるように、かつ上記集合の要素数および上記組の要素数の少なくとも一方に関する条件を満たすように、取得する。
第1の実施形態における情報処置装置1の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態における無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。 第1の実施形態における情報処置装置1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態において、ある平面上における無線装置の無線通信範囲について説明するための図である。 第2の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。 第2の実施形態における情報処理装置1bの構成を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態において、一つの円のうち他の円に含まれる弧について説明するための図である。 第2の実施形態における弧の範囲の特定方法を説明するための図である。 第2の実施形態における情報処置装置1bの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図9のステップS203の詳細な処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。 第3の実施形態における情報処理装置1cの構成を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態における情報処置装置1cの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。 第4の実施形態における情報処理装置1dの構成を示す概略ブロック図である。 第4の実施形態において多角形Siが多角形Sjに含まれる一例を示す図である。 第4の実施形態における多角形の重複領域を示す一例である。 第4の実施形態における交点の相対位置について説明するための図である。 第4の実施形態における情報処置装置1dの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第5の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。 第5の実施形態における情報処理装置1eの構成を示す概略ブロック図である。 第5の実施形態における情報処置装置1eの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第6の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。 第6の実施形態における、弧が内側か否かの判定処理を説明するための図である。 第6の実施形態において多角形が円を含む一例を示す図である。 第7の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。 第7の実施形態における情報処理装置1eの処理部の流れの一例を示すフローチャートである。 第8の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。 第8の実施形態における情報処理装置1fの構成を示す概略ブロック図である。 第8の実施形態における情報処置装置1fの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第9の実施形態における直線内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。 第9の実施形態における情報処理装置1gの構成を示す概略ブロック図である。 第9の実施形態における情報処置装置1gの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第10の実施形態における情報処理装置1hの構成を示す概略ブロック図である。 第10の実施形態における情報処置装置1hの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各実施形態において、情報処理装置は、通信システムにおける基地局の数が最小になる各基地局の配置領域を決定する。ここで、配置領域は、2次元の領域だけでなく、一つの位置の場合もある。また、通信システムは、無線で通信可能な複数の無線装置と、無線で通信可能な一つ以上の基地局とを具備する。通信システムは、近距離無線通信及び携帯電話の通信を含む。近距離無線通信は、例えば、無線LANまたはZigbee(登録商標)である。
各実施形態において、一例として、各無線装置の位置は固定であり、一例として、各無線装置の通信可能範囲は既知であることを前提とする。各実施形態において、一例として、無線装置はセンサと無線通信部を備える。センサは、一例として、自然現象や人工物の機械的性質、電磁気的性質、熱的性質、音響的性質、化学的性質あるいはそれらで示される空間情報または時間情報を、別媒体の信号に置き換える。無線通信部は、一例として、センサが置き換えた信号を無線で基地局に送信する。
なお、無線装置は、無線送信と無線受信の少なくともいずれかを実行する無線通信部を備えていればよい。例えば、無線装置が無線送信しかしない場合、無線通信可能範囲は、無線送信可能範囲である。一方、無線装置が送信と受信の両方をする場合は、無線通信可能範囲は、無線で送信も受信もできる範囲である。
基地局は、近距離無線通信における基地局及び長距離無線通信における基地局を含む。近距離無線通信における基地局は、例えば、無線LANのアクセスポイントまたはZigbee(登録商標) Routerである。長距離無線通信における基地局は、例えば、携帯電話の通信システムにおける基地局である。また、一例として、基地局を基地局配置可能範囲内でどこに設置したとしても、基地局の通信範囲は、一例として、無線装置を包含する。なお、基地局配置可能範囲は、物理的に基地局が設置可能な範囲であり、基地局の通信範囲とは関係ない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における情報処置装置1の構成を示す概略ブロック図である。情報処置装置1は、記憶部2及び処理部3を備える。
記憶部2には、基地局の設置可能範囲を示す情報が予め記憶されている。また記憶部2には、複数の無線装置の無線通信可能範囲を示す情報が予め記憶されている。具体的には、例えば、複数の無線装置の無線通信可能範囲が何らかの方法で取得され、取得された複数の無線装置の無線通信可能範囲を示す情報が予め記憶部2に記憶されている。
処理部3は、範囲取得部31、集合取得部32及び配置決定部33を備える。
範囲取得部31は、基地局の設置可能範囲、および無線通信可能範囲が上記基地局の設置可能範囲と少なくとも一部重複する複数の無線装置のそれぞれの無線通信可能範囲の情報を取得する。具体的には、例えば、範囲取得部31は、複数の無線装置の無線通信可能範囲を示す情報及び基地局の設置可能範囲を示す情報を記憶部2から読み出す。これにより、範囲取得部31は、複数の無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲を取得する。範囲取得部31は、取得した複数の無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲を集合取得部32へ出力する。
集合取得部32は、基地局の設置可能範囲において上記無線通信可能範囲が互いに重複する無線装置の組の集合を、上記集合に上記複数の無線装置のそれぞれが少なくとも1つ含まれるように、かつ上記集合の要素数および前記組の要素数の少なくとも一方に関する条件を満たすように、取得する。その際、集合取得部32は、例えば、上記集合の要素数に関する条件として、上記集合に含まれる組数が最小、一定値以下、または所定の範囲内になるように、上記無線装置の組の集合を取得してもよい。また、集合取得部32は、例えば、上記組の要素数に関する条件として、上記無線通信可能範囲が最も多くまたは一定数以上交差する領域を上記無線通信可能範囲内に含む無線通信の組を含むように、上記無線装置の組の集合を取得してもよい。
具体的には、例えば、集合取得部32は、以下の処理を行うことで、無線装置の組の集合を取得してもよい。集合取得部32は、例えば、無線装置それぞれの無線通信可能範囲の重複範囲と基地局の設置可能範囲との複数の重複領域それぞれについて、当該重複領域で無線通信可能な無線装置の組を取得する。これにより、無線装置の組の集合が取得される。そして、集合取得部32は、例えば、コンピュータグラフィックを用いて、上記無線通信可能範囲及び上記設置可能範囲を図形で表す。そして、集合取得部32は、例えば、1画素毎に複数の図形に含まれるか否か判定することで、複数の重複領域を抽出する。そして、集合取得部32は、例えば、複数の重複領域それぞれを構成する図形の組を取得し、取得した複数の図形の組に対応する無線装置の組の集合を取得する。
集合取得部32は、例えば、取得した複数の無線装置の組に基づいて、通信システムに含まれる上記複数の無線装置それぞれが少なくとも一つ以上の基地局と無線通信可能であるという条件を満たしつつ基地局の数が最小となる無線装置の組を取得する。具体的には、例えば、配置決定部33は、集合取得部32が取得した複数の無線装置の組から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。そして、集合取得部32は、取得した無線装置の組を示す情報を配置決定部33へ出力する。
配置決定部33は、集合取得部32が取得した集合に含まれる上記無線装置の組を構成する各無線装置の無線通信可能範囲および上記設置可能範囲間の重複領域に基地局を配置することを決定する。
具体的には、例えば、配置決定部33は、最適化アルゴリズム(例えば、greedyアルゴリズム)を用いて、基地局の配置領域を決定する。なお、配置決定部33は、例えば、非特許文献1に記載されたアルゴリズムを用いて、基地局の配置領域を決定してもよい。
配置決定部33は、例えば、抽出した基地局の配置領域を示す情報を記憶部2に記憶させる。これにより、人は、記憶部2に記憶された配置決定部33が抽出した基地局の配置領域に基地局を設置することができる。
図2は、第1の実施形態における無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。基地局の設置可能範囲RBが示されている。点P11〜P17は、それぞれ第1の無線装置〜第7の無線装置の位置を表す。多角形または円形S1〜S7は、それぞれ各無線装置の無線通信可能範囲を表す。このように、無線通信可能範囲の形は任意の形である。
領域D1は、第1の無線装置の無線通信可能範囲及び第2の無線装置の無線通信可能範囲の重複範囲と、基地局の設置可能範囲RBとの重複領域である。領域D2は、第2の無線装置の無線通信可能範囲及び第3の無線装置の無線通信可能範囲の重複範囲と、基地局の設置可能範囲RBとの重複領域である。領域D3は、第4の無線装置の無線通信可能範囲及び第5の無線装置の無線通信可能範囲の重複範囲と、基地局の設置可能範囲RBとの重複領域である。領域D4は、第5の無線装置の無線通信可能範囲、第6の無線装置の無線通信可能範囲及び第7の無線装置の無線通信可能範囲の重複範囲と、基地局の設置可能範囲RBとの重複領域である。
図2の例では、集合取得部32は、例えば、領域D1〜D4を取得する。その際、一例として、集合取得部32は、領域D1〜D4のそれぞれについて、その重複領域で無線通信可能な無線装置の組を取得する。具体的には、集合取得部32は、例えば、領域D1について、第1の無線装置と第2の無線装置の組を取得する。領域D1において、第1の無線装置及び第2の無線装置が無線通信可能であるからである。
また、集合取得部32は、例えば、領域D2について、第2の無線装置と第3の無線装置の組を取得する。領域D2は、第2の無線装置及び第3の無線装置が無線通信可能であるからである。また、例えば、集合取得部32は、領域D3について、第4の無線装置と第5の無線装置の組を取得する。領域D3は、第4の無線装置及び第5の無線装置が無線通信可能であるからである。また、例えば、集合取得部32は、領域D4について、第5の無線装置と第6の無線装置と第7の無線装置の組を取得する。領域D4において、第5の無線装置、第6の無線装置及び第7の無線装置が無線通信可能であるからである。
<集合取得部32と配置決定部33の処理の詳細>
図2の例を用いて、集合取得部32と配置決定部33の処理の一例について説明する。例えば、第1の無線装置〜第7の無線装置をそれぞれU1〜U7と表す。集合取得部32は、例えば、領域D1で通信可能な無線装置の組として、{U1,U2}を取得する。集合取得部32は、例えば、領域D2で通信可能な無線装置の組として、{U2,U3}を取得する。集合取得部32は、例えば、領域D3で通信可能な無線装置の組として、{U4,U5}を取得する。集合取得部32は、例えば、領域D4で通信可能な無線装置の組として、{U5,U6,U7}を取得する。これにより、重複領域が特定される無線装置の組として、{U1,U2},{U2,U3},{U4,U5},{U5,U6,U7}が取得される。
図2の例において、配置決定部33は、greedyアルゴリズムを用いて、以下のように基地局の配置領域を決定する。配置決定部33は、例えば、集合取得部32が取得した{U1,U2},{U2,U3},{U4,U5}及び{U5,U6,U7}から最も要素の数が多い{U5,U6,U7}を求める対象の集合Gの要素として加える。そして、{U5,U6,U7}に含まれるU5の要素を{U4,U5}から仮に削除する。これにより、残った組は、{U1,U2},{U2,U3},{U4}となる。
配置決定部33は、残った組のうち最も要素の数が多い{U1,U2}及び{U2,U3}から一例として、{U1,U2}を対象の集合Gの要素として加える。そして、{U1,U2}に含まれるU2の要素を{U2,U3}から仮に削除する。これにより、残った組は、{U3},{U4}となる。配置決定部33は、残った組のうち最も要素の数が多い{U3}及び{U4}から一例として、{U3}の元の組{U2,U3}を対象の集合Gの要素として加える。これにより、残った{U4}にはU3の要素がないので{U4}が残る。よって、配置決定部33は、残った{U4}の元の組{U4,U5}を対象の集合Gの要素として加える。これにより、対象の集合GはG={{U1,U2},{U2,U3},{U4,U5},{U5,U6,U7}}となる。
そして、配置決定部33は、例えば、対象の集合Gの各要素によって特定される重複領域を、基地局の配置領域として抽出する。具体的には、配置決定部33は、例えば、{U1,U2}によって特定される重複領域D1を基地局の配置領域として抽出する。また配置決定部33は、例えば、{U2,U3}によって特定される重複領域D2を基地局の配置領域として抽出する。また配置決定部33は、例えば、{U4,U5}によって特定される重複領域D3を基地局の配置領域として抽出する。また配置決定部33は、例えば、{U5,U6,U7}によって特定される重複領域D4を基地局の配置領域として抽出する。
図3は、第1の実施形態における情報処置装置1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)まず、範囲取得部31は、無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲を取得する。
(ステップS102)次に、集合取得部32は、無線装置それぞれの無線通信可能範囲の重複範囲と基地局の設置可能範囲との複数の重複領域のそれぞれについて、その重複領域で無線通信可能な無線装置の組の集合を取得する。
(ステップS103)次に、集合取得部32は、取得された上記無線装置の組の集合から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。
(ステップS104)次に、配置決定部33は、集合取得部32が抽出した集合に含まれる上記無線装置の組を構成する各無線装置の無線通信可能範囲および上記設置可能範囲間の重複領域に基地局を配置することを決定する。
以上、第1の実施形態において、情報処置装置1は、基地局の設置可能範囲が2次元領域であっても、各無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信可能であるという条件の下で、基地局の数が最小となる場合の各基地局の配置領域を決定することができる。これにより、情報処置装置1は、基地局の設置可能な位置の数が多くても、基地局の数が最小となる基地局の配置を決める際の効率を向上させることができる。また、情報処置装置1は、基地局の数をなるべく減らすことができるので、コストを低減することができる。また、情報処置装置1は、自動的に、基地局の数を最小にする基地局の配置領域を決定することができるので、人の労力を削減し、その処理にかかる時間を短縮することができる。
なお、第1の実施形態では、基地局配置可能範囲が2次元領域の場合の例について説明したが、基地局配置可能範囲は、3次元領域であってもよい。また、第1の実施形態では、無線装置の無線通信可能範囲が2次元領域の場合の例について説明したが、無線装置の無線通信可能範囲は、3次元領域であってもよい。
基地局配置可能範囲が3次元領域で、かつ各無線装置の無線通信可能範囲が3次元領域である場合、集合取得部32は、例えば、以下の処理を行ってもよい。集合取得部32は、3次元空間上で、無線装置それぞれの無線通信可能範囲の重複範囲と基地局の設置可能範囲との複数の重複領域のそれぞれについて、その重複領域で無線通信可能な無線装置の組を取得してもよい。これにより、情報処置装置1は、基地局の設置可能範囲が3次元領域でかつ各無線装置の無線通信可能範囲が3次元領域であっても、基地局の個数を最小にする基地局の配置領域を決定することができる。
また、基地局配置可能範囲が2次元領域で、かつ各無線装置の無線通信可能範囲が3次元領域である場合、集合取得部32は、例えば、以下の処理を行ってもよい。集合取得部32は、基地局配置可能範囲を含む平面と、無線装置の無線通信可能範囲と、が交わる2次元上の領域を、その平面上における無線装置の無線通信可能範囲として抽出してもよい。集合取得部32は、この処理を全ての無線装置の無線通信可能範囲について実施してもよい。そして、集合取得部32は、例えば、無線装置それぞれについての上記平面上における無線通信可能範囲の重複範囲と基地局の設置可能範囲との複数の重複領域のそれぞれについて、その重複領域で無線通信可能な無線装置の組を取得してもよい。これにより、情報処置装置1は、基地局の設置可能範囲が2次元領域でかつ各無線装置の無線通信可能範囲が3次元領域であっても、基地局の個数を最小にする基地局の配置領域を決定することができる。
また、基地局配置可能範囲が3次元領域で、かつ各無線装置の無線通信可能範囲が同じ平面内で互いに異なる2次元領域である場合、集合取得部32は、例えば、以下の処理を行ってもよい。集合取得部32は、各無線装置の無線通信可能範囲を含む平面と、基地局配置可能範囲と、が交わる2次元上の領域を、その平面上における基地局配置可能範囲として抽出してもよい。そして、集合取得部32は、例えば、無線装置それぞれの無線通信可能範囲の重複範囲と上記平面上における基地局の設置可能範囲との複数の重複領域のそれぞれについて、その重複領域で無線通信可能な無線装置の組を取得してもよい。これにより、情報処置装置1は、基地局の設置可能範囲が3次元領域でかつ各無線装置の無線通信可能範囲が2次元領域であっても、基地局の個数を最小にする基地局の配置領域を決定することができる。
なお、人が、本実施形態の情報処理装置1の各処理を行ってもよい。例えば、人が、複数の無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲を取得してもよい。その場合、人が、範囲取得部31における処理を以下のように行ってもよい。まず、人が、例えば、無線装置の無線通信可能な最大距離を実験または無線装置の特徴に従って求める。そして、人が、例えば、無線装置の位置を中心にして、求めた無線通信可能な最大距離を半径にする球を無線通信可能範囲にしてもよい。また別の例として、人は、例えば、実験を行って、無線通信可能範囲を求め、求めた無線通信可能範囲を図形として取得してもよい。
また、人が、無線装置それぞれの無線通信可能範囲の重複範囲と基地局の設置可能範囲との複数の重複領域それぞれについて、当該重複領域で無線通信可能な無線装置の組の集合を取得してもよい。
また、人が、上記無線装置の組の集合に基づいて、上記集合に含まれる無線装置それぞれが少なくとも一つ以上の基地局と無線通信可能であるという条件を満たしつつ基地局の数が最小となる場合の無線装置の組の集合を取得してもよい。具体的には、人は、例えば、取得された複数の上記無線装置の組から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。そして、人は、例えば、取得した集合に含まれる上記無線装置の組を構成する各無線装置の無線通信可能範囲および上記設置可能範囲間の重複領域に基地局を配置することを決定してもよい。
これにより、人は、基地局の設置可能な範囲が、領域として与えられたとしても、基地局の個数を最小にする基地局の配置領域の集合を求めることができる。これにより、基地局の設置可能な位置の数が多くても、基地局の数が最小となる基地局の配置を決める際の効率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、基地局の設置可能範囲が平面内の所定の範囲であり、かつ複数の無線装置の通信可能範囲と上記平面との交差領域が全て円である場合を想定する。なお、無線装置が平面上に置かれている必要は無く、台の上など平面から離れて配置されていても構わないが、無線装置の無線通信可能範囲と上記平面との交差領域が円であることを前提とする。ここで、円は、新円だけでなく楕円であってもよい。
図4は、第2の実施形態において、ある平面上における無線装置の無線通信範囲について説明するための図である。同図において、無線装置の設置位置M20と無線通信可能な最大距離L20が示されている。無線装置の無線通信可能範囲は、無線装置の設置位置M20を中心として、無線通信可能な最大距離L20を半径とする球内である。円S20は、無線装置の無線通信可能範囲と平面H20とが交わる円である。点P20は、無線装置の設置位置M20から平面H20に下した垂線と平面H20とが交わる点である。
図5は、第2の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。同図において、各無線装置の設置位置から基地局の設置可能範囲RB2を含む平面への垂線が交わる点P21〜P27が示されている。また、同図において、基地局の設置可能範囲RB2と各無線通信可能範囲とが交わる円S21〜S27が示されている。また、同図において、基地局の設置可能範囲RB2が示されている。各無線通信可能範囲は球内である。円S21〜S27は、各無線通信可能範囲と、基地局の設置可能範囲RB2との交差領域の外郭線である。
図5に示すように、本実施形態では、一例として、基地局の設置可能範囲RB2が、基地局の設置可能範囲RB2と各無線通信可能範囲とが交わる円S21〜S27を空間的に含むことを前提とする。
第2の実施形態では、一例として、各無線装置における無線通信可能範囲が各無線装置の位置を中心とする球内である。予め各無線装置における各無線装置の位置(すなわち球の中心位置)及び通信可能最大距離(すなわち球の半径)が得られている。そして、例えば、球の中心位置と球の半径と基地局の設置可能範囲を含む平面の式とを用いて、基地局の設置可能範囲と複数の無線通信可能範囲とが交わる複数の円の中心位置と半径とが予め計算されて得られている。
第2の実施形態における情報処理装置1bは、基地局の設置可能範囲と複数の無線通信可能範囲とが交わる複数の円の中心と半径に基づいて、全ての無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信できるという条件の下で、基地局の数が最小となる際の各基地局の設置座標を算出する。
図6は、第2の実施形態における情報処理装置1bの構成を示す概略ブロック図である。なお、図1と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。第2の実施形態における情報処理装置1bの構成は、第1の実施形態における情報処理装置1の構成に対して、記憶部2が記憶部2bに、処理部3が処理部3bに変更され、入力部4が追加されたものになっている。また、第2の実施形態における処理部3bの構成は、第1の実施形態における処理部3の構成に対して、範囲取得部31が範囲取得部31bに、集合取得部32が集合取得部32bに変更されたものになっている。
記憶部2bには、基地局の設置可能範囲を示す情報が記憶されている。
入力部4は、基地局の設置可能範囲と複数の無線通信可能範囲との交差領域の外郭線である円の中心座標と半径の複数の組の入力を受け付け、受け付けた複数の組に関する情報を範囲取得部31へ出力する。
範囲取得部31bは、記憶部2bから基地局の設置可能範囲を示す情報を読み出すことで、基地局の設置可能範囲を取得する。また、範囲取得部31bは、入力部4から出力された情報を受け取ることで、複数の無線装置の無線通信可能範囲を取得する。範囲取得部31bは、例えば、円ごとにその円を識別する円識別番号を付し、円識別番号、円の中心座標及び半径を関連付けて記憶部2bに記憶させる。これにより、範囲取得部31bは、基地局の設置可能範囲、および無線通信可能範囲が上記基地局の設置可能範囲と少なくとも一部重複する複数の無線装置のそれぞれの無線通信可能範囲の情報を取得する。
集合取得部32bは、無線装置の無線通信可能範囲と上記平面内の所定範囲との交差領域が互いに重複する無線装置の組の集合を取得する。例えば、集合取得部32bは、複数の無線装置に対して上記無線通信可能範囲の外郭線が互いに交差する無線装置を検出することに基づき、無線通信可能範囲が互いに重複する無線装置の組を検出する。具体的には、例えば、集合取得部32bは、無線装置の通信可能範囲と上記所定の範囲との交差領域の外郭線(ここでは一例として、円)同士の複数の交点を該外郭線毎に抽出する。そして、集合取得部32bは、例えば、外郭線毎に、抽出した複数の交点を含む複数の外郭線に対応する無線装置の組を取得する。
具体的には、例えば、集合取得部32bは、複数の円それぞれについて、当該円のうち、他の円に含まれる弧の始点と終点を全て抽出する。そして、例えば、集合取得部32bは、抽出した弧の始点と終点毎に、当該始点と終点を含む複数の外郭線(ここでは一例として、二つの円)に対応する無線装置の組を取得する。この処理の詳細は、後述する。
集合取得部32bは、例えば、重複領域に含まれる一点の位置を記憶部2bに記憶させる。具体的には、例えば、集合取得部32bは、抽出した弧に含まれる一点の位置と円の中心座標を結んだ直線と、x軸とのなす角度を記憶部2bに記憶させる。これにより、人は、記憶部2bに記憶された角度を参照することで、上記一点の位置に、基地局を設置することができる。
図7及び図8を用いて、集合取得部32bによる弧の抽出処理の一例について説明する。図7は、第2の実施形態において、一つの円のうち他の円に含まれる弧について説明するための図である。同図において、基地局の設置可能範囲と各無線通信可能範囲とが交わる円S1、S2、S3、S4及びS5が示されている。円S1〜S5に対応する第1の無線装置〜第5の無線装置をそれぞれU1〜U5と表す。また、円S4のうち円S1に含まれる弧A1、円S4のうち円S2に含まれる弧A2、円S4のうち円S3に含まれる弧A3及び円S4のうち円S5に含まれる弧A5が示されている。
図8は、第2の実施形態における弧の範囲の特定方法を説明するための図である。同図において、円Siのうち円Sjに含まれる弧が示されている。また、当該弧を円Siの中心位置Piを中心に左回りで描いた場合の始点の位置と円Siの中心位置Piとを結ぶ直線がx軸となす角度αj,Lが示されている。また、当該弧を円Siの中心位置Piを中心に左回りで描いた場合の終点の位置と円Siの中心位置Piとを結ぶ直線がx軸となす角度αj,Rが示されている。このように、円Siのうち円Sに含まれる弧は、角度αj,Lと角度αj,Rで特定される。角度αj,L及び角度αj,Rは、一例として0から2πの範囲である。
図7の例において、集合取得部32bは、例えば、弧A1、A2、A3及びA5を抽出する。以下、円S4の中心位置を中心に左回りで弧を描く場合の始点と終点とを用いて説明する。具体的には、例えば、集合取得部32bは、円S4の中心座標と半径の組及び円S1の中心座標と半径の組に基づいて、x軸と円S4の交点から弧A1の始点まで左回りで回転した角度α1,Lを算出し、x軸と円S4の交点から弧A1の終点まで左回りで回転した角度α1,Rを算出する。
また、例えば、集合取得部32bは、円S4の中心座標と半径の組及び円S2の中心座標と半径の組に基づいて、x軸と円S4の交点から弧A2の始点まで左回りで回転した角度α2,Lを算出し、x軸と円S4の交点から弧A2の終点まで左回りで回転した角度α2,Rを算出する。
また、例えば、集合取得部32bは、円S4の中心座標と半径の組及び円S3の中心座標と半径の組に基づいて、x軸と円S4の交点から弧A3の始点まで左回りで回転した角度α3,Lを算出し、x軸と円S4の交点から弧A3の終点まで左回りで回転した角度α3,Rを算出する。
また、例えば、集合取得部32bは、円S4の中心座標と半径の組及び円S5の中心座標と半径の組に基づいて、x軸と円S4の交点から弧A5の始点まで左回りで回転した角度α5,Lを算出し、x軸と円S4の交点から弧A5の終点まで左回りで回転した角度α5,Rを算出する。
図9は、第2の実施形態における情報処置装置1bの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS201)まず、範囲取得部31bは、無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲を取得する。
(ステップS202)次に、集合取得部32bは、複数の円それぞれについて、当該円のうち、他の円に含まれる弧の始点と終点を抽出する。
(ステップS203)次に、集合取得部32bは、抽出した弧の始点と終点毎に、当該始点と終点を含む二つの円に対応する無線装置の組を取得する。
(ステップS204)次に、集合取得部32bは、取得された上記無線装置の組の集合から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。
(ステップS205)次に、配置決定部33bは、抽出された無線装置の組の集合から、基地局の配置位置を決定する。具体的には、例えば、配置決定部33bは、各無線装置の無線通信可能範囲の外郭線の交差部に上記基地局を配置することを決定する。
図10は、図9のステップS203の詳細な処理の流れの一例を示すフローチャートである。図7の例を用いて、本フローチャートの処理を説明する。ここで、Siの円周のうちSjに含まれる円弧の範囲を、[αj,L、αj,R]と定義する。
(ステップS301)まず、集合取得部32bは、インデックスi(iは正の整数)を初期化する。図7の例では、集合取得部32bは、インデックスiを1に初期化する。
(ステップS302)次に、集合取得部32bは、Siについて先に抽出された弧を包含する全てのSj(jはi以外の正の整数)に対し、αj,L>αj,Rならば、[αj,L,αj,R]を[αj,L,αj,R=2π]と[αj,L=0,αj,R]に置き換える。図7の例で、インデックスiが4の場合、集合取得部32bは、円S4に含まれる弧を表す角度の組のうち、[α2,L,α2,R]を[α2,L,α2,R=2π],[α2,L=0,α2,R]に置き換え、[α3,L,α3,R]を[α3,L,α3,R=2π]と[α3,L=0,α3,R]に置き換える。
そして、集合取得部32bは、全ての角度αj,L、αj,Rを昇順にリストLに格納する。図7の例では、角度の組は、[α1,L,α1,R]、[α2,L,α2,R=2π]、[α2,L=0,α2,R]、[α3,L,α3,R=2π]、[α3,L=0,α3,R]、[α5,L,α5,R]である。そのため、それらの角度を昇順に並べると、リストLは、{α2,L=0,α3,L=0,α3,R,α2,R,α1,L,α1,R,α5,L,α5,R,α3,L,α2,L,α2,R=2π,α3,R=2π}である。
次に、集合取得部32bは、αj,L=αj’,R’を満たすj及びj’があれば、リストLにおいて、αj,Lをαj’,R’の前に移動する。これは、三つ以上の円が一点で交わる点のときに、その三つ以上の円の組が抽出されるようにするためである。次に、集合取得部32bは、円の集合Vを初期化して、V={Si}とする。
(ステップS303)次に、集合取得部32bは、リストLの一番左の要素を読み出す。図7の例では、集合取得部32bは、α2,L=0を読み出す。
(ステップS304)次に、集合取得部32bは、読み出した要素が、弧を向かって左回りで描いた場合の始点の位置と円Siの中心位置とを結ぶ直線がx軸となす角度αj,Lであるか否か判定する。角度αj,Lである場合(YES)、ステップS305に進む。一方、角度αj,Lでない場合(NO)、ステップS306に進む。
(ステップS305)集合取得部32bは、Sjを集合Vに追加する。そして、集合取得部32bは、フラグ(flag)を1に設定する。
(ステップS306)集合取得部32bは、フラグ(flag)が1ならば集合Vを求める集合Wiの要素に追加する。そして、集合取得部32bは、角度αj,Rを円識別番号としてのインデックスjと集合Vとに関連付けて記憶部2bに記憶させる。角度αj,Rは、基地局を設置する位置を特定する情報である。次に、フラグ(flag)の値に関係なく、集合取得部32bは、集合VからSjを取り除き、フラグ(flag)を0に設定する。
(ステップS307)次に、集合取得部32bは、リストLの次の要素があるか否か判定する。リストLの次の要素がある場合(YES)、集合取得部32bは、ステップS308に進む。リストLの次の要素がない場合(NO)、集合取得部32bは、ステップS309に進む。
(ステップS308)次に、集合取得部32bは、リストLの次の要素を読み出し、ステップS304に戻る。
(ステップS309)次に、集合取得部32bは、全てのSiについて処理したか否か判定する。全てのSiについて処理した場合(YES)、集合取得部32bは、ステップS311に進む。全てのSiについて処理していない場合(NO)、集合取得部32bは、ステップS310に進む。
(ステップS310)次に、集合取得部32bは、インデックスiに1を加算し、ステップS302に戻る。
(ステップS311)次に、集合取得部32bは、求めた円の組の集合Wiの全てを、無線装置の組の集合一つに変換する。
ステップS303〜S308の処理について、図7の円S4の例を用いて説明する。図7の例で、インデックスが4の場合、リストLは、{α2,L=0,α3,L=0,α3,R,α2,R,α1,L,α1,R,α5,L,α5,R,α3,L,α2,L,α2,R=2π,α3,R=2π}である。
まず、ステップS303で、要素α2,L=0が読み出される。ステップS304で、要素α2,L=0は要素αj,Lに該当するので、ステップS305に進む。ステップS305で、S2が集合Vに加えられて、集合Vが{S4,S2}となる。またフラグが1に設定される。
次に、ステップS308で、要素α3,L=0が読み出される。ステップS304で、要素α3,L=0は要素αj,Lに該当するので、ステップS305に進む。ステップS305で、S3が集合Vに加えられて、集合Vが{S4,S2,S3}となる。またフラグが1に再度設定される。
次に、ステップS308で、要素α3,Rが読み出される。ステップS304で、要素α3,Rは要素αj,Lに該当しないので、ステップS306に進む。ステップS306で、現在のフラグが1なので、集合V={S4,S2,S3}が集合W4の要素に加えられて、集合W4が{{S4,S2,S3}}となる。次に、角度α3,Rがインデックス3と集合V={S4,S2,S3}に関連付けられて記憶部2bに記憶される。集合VからS3が取り除かれ、集合Vが{S4,S2}となる。またフラグが0に設定される。
次に、ステップS308で、要素α2,Rが読み出される。ステップS304で、要素α2,Rは要素αj,Lに該当しないので、ステップS306に進む。ステップS306で、現在のフラグが0なので、集合VからS2が取り除かれ、集合Vが{S4}となる。またフラグが0に設定される。
次に、ステップS308で、要素α1,Lが読み出される。ステップS304で、要素α1,Lは要素αj,Lに該当するので、ステップS305に進む。ステップS305で、S1が集合Vに加えられて、集合Vが{S4,S1}となる。またフラグが1に設定される。
次に、ステップS308で、要素α1,Rが読み出される。ステップS304で、要素α1,Rは要素αj,Lに該当しないので、ステップS306に進む。ステップS306で、現在のフラグが1なので、集合V={S4,S1}が集合W4の要素に加えられて、集合W4が{{S4,S2,S3},{S4,S1}}となる。次に、角度α1,Rがインデックス1と集合V={S4,S1}に関連付けられて記憶部2bに記憶される。集合VからS1が取り除かれ、集合Vが{S4}となる。またフラグが0に設定される。
次に、ステップS308で、要素α5,Lが読み出される。ステップS304で、要素α5,Lは要素αj,Lに該当するので、ステップS305に進む。ステップS305で、S5が集合Vに加えられて、集合Vが{S4,S5}となる。またフラグが1に設定される。
次に、ステップS308で、要素α5,Rが読み出される。ステップS304で、要素α5,Rは要素αj,Lに該当しないので、ステップS306に進む。ステップS306で、現在のフラグが1なので、集合V={S4,S5}が集合W4の要素に加えられて、集合W4が{{S4,S2,S3},{S4,S1},{S4,S5}}となる。次に、角度α5,Rがインデックス5と集合V={S4,S5}に関連付けられて記憶部2bに記憶される。集合VからS5が取り除かれ、集合Vが{S4}となる。またフラグが0に設定される。
次に、ステップS308で、要素α3,Lが読み出される。ステップS304で、要素α3,Lは要素αj,Lに該当するので、ステップS305に進む。ステップS305で、S3が集合Vに加えられて、集合Vが{S4,S3}となる。またフラグが1に設定される。
次に、ステップS308で、要素α2,Lが読み出される。ステップS304で、要素α2,Lは要素αj,Lに該当するので、ステップS305に進む。ステップS305で、S2が集合Vに加えられて、集合Vが{S4,S3,S2}となる。またフラグが1に再度設定される。
次に、ステップS308で、要素α2,R=2πが読み出される。ステップS304で、要素α2,R=2πは要素αj,Lに該当しないので、ステップS306に進む。ステップS306で、現在のフラグが1なので、集合V={S4,S3,S2}が集合W4の要素に加えられて、集合W4が{{S4,S2,S3},{S4,S1},{S4,S5},{S4,S3,S2}}となる。次に、角度α2,Rがインデックス2と集合V={S4,S3,S2}に関連付けられて記憶部2bに記憶される。集合VからS2が取り除かれ、集合Vが{S4,S3}となる。またフラグが0に設定される。
次に、ステップS308で、要素α3,R=2πが読み出される。ステップS304で、要素α3,R=2πは要素αj,Lに該当しないので、ステップS306に進む。ステップS306で、集合VからS3が取り除かれ、集合Vが{S4}となる。またフラグが0に設定される。
これにより、図7の例で、インデックスが4の場合すなわち円S4の場合、集合W4={{S4,S2,S3},{S4,S1},{S4,S5},{S4,S3,S2}}が
得られる。
ステップS311の処理について、図7の例を用いて説明する。図7の例では、ステップS311の処理の直前までで、W1={{S1,S4}}、W2={{S2,S4,S3}}、W3={S3,S2,S4}、W4={{S4,S2,S3},{S4,S1},{S4,S5},{S4,S3,S2}}、W5={{S5,S1}}である。よって、集合W1〜W5の全てに対応する無線装置の組は、{{U1,U4},{U2,U4,U3}},{U3,U2,U4},{U4,U2,U3},{U4,U1},{U4,U5},{U4,U3,U2},{U5,U1}}である。
図9のステップS204で、配置決定部33は、上記無線装置の組に対して、例えば、greedyアルゴリズムを用いて、無線装置の組を絞り込む。そして、配置決定部33は、例えば、絞り込んだ無線装置の組に対応する角度及び円識別番号を記憶部2bから読み出す。この読み出された角度によって特定される位置が、基地局が設置される位置である。配置決定部33は、例えば、読み出した円の識別番号に対応する円の中心位置及び円の半径を記憶部2bから読み出す。
配置決定部33は、例えば、読み出した角度、円の中心位置及び円の半径を用いて、その円の円周とx軸が交わる点から読み出した角度だけ左回りに回転した上記円周上の位置を基地局配置位置として算出する。そして、配置決定部33は、例えば、算出した基地局配置位置を示す基地局配置位置情報を記憶部2bに記憶させる。これにより、ユーザは、基地局配置位置情報を参照することで、各無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信可能であるという条件の下で、基地局の数が最小になるように基地局を配置することができる。
以上により、第2の実施形態における情報処理装置1bにおいて、集合取得部32bは、例えば、複数の円それぞれについて、当該円のうち、他の円に含まれる弧の始点と終点を全て抽出する。そして、集合取得部32bは、抽出した弧の始点と終点の組毎に、当該始点と終点を含む二つの円に対応する無線装置の組を取得する。そして、配置決定部33は、集合取得部32bが抽出した複数の無線装置の組に基づいて、基地局の配置領域を決定する。
これにより、第1の実施形態の効果に加えて、第2の実施形態における情報処理装置1bは、各無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信可能であるという条件の下で、基地局の数が最小になる際の基地局の配置領域を決定することができる。
なお、集合取得部32bは、無線装置の無線通信可能範囲と上記平面内の所定範囲との交差領域(本実施形態の例では、円内の領域)を求め、上記交差領域が互いに重複する無線装置の組の集合を取得してもよい。
また、集合取得部32bは、上記複数の無線装置のうち他の無線装置と無線通信可能範囲が重複しない第1無線装置が存在する場合は、第1無線装置以外の無線装置のそれぞれが少なくとも1つ含まれるように、上記無線装置の組の集合を取得してもよい。その場合、配置決定部33は、集合取得部32bが取得した集合に含まれ上記無線装置の組を構成する各無線装置の無線通信可能範囲および上記設置可能範囲間の重複領域、及び上記第1無線装置の無線通信可能範囲と上記設置可能範囲との重複領域に基地局を配置することを決定してもよい。
その際、配置決定部33は、各無線装置の無線通信可能範囲の外郭線の交差部に上記基地局を配置することを決定してもよい。
(第3の実施形態)
続いて、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、基地局の設置可能範囲がある平面内の円(以下、第1の円という)であり、複数の無線装置の通信可能範囲と上記平面との交差領域の外郭線が円(以下、第2の円という)である場合を想定する。
図11は、第3の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。同図において、各無線装置の無線通信可能範囲と平面H3との交差領域の外郭線である円S31〜S37が示されている。また、基地局の設置可能範囲と平面H5との交差領域の外郭線である円S38及び円S39が示されている。
図12は、第3の実施形態における情報処理装置1cの構成を示す概略ブロック図である。なお、図6と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。第3の実施形態における情報処理装置1cの構成は、第2の実施形態における情報処理装置1bの構成に対して、処理部3bが処理部3cに変更されたものになっている。より詳細には、第3の実施形態における処理部3cの構成は、第2の実施形態における処理部3bの構成に対して、集合取得部32bが集合取得部32cに変更されたものになっている。
集合取得部32cは、複数の第2の円それぞれについて、当該第2の円のうち、第1の円または他の第2の円に含まれる弧の始点と終点を全て抽出する。また、集合取得部32cは、第1の円それぞれについて、当該第1の円のうち、第2の円に含まれる弧の始点と終点を全て抽出する。
集合取得部32cは、抽出した弧の始点と終点の組毎に、当該始点と終点を含む複数の円に対応する複数の無線装置及び基地局のうち少なくとも二つを含む組を取得する。図12の例を用いて、集合取得部32cのこの処理の一例を説明する。
集合取得部32cは、例えば、まず図10のステップS301で、インデックスiを31に初期化して、図10のフローチャートの処理を円S31〜S36について行う。その後、更に、集合取得部32cは、例えば、図10のフローチャートの処理を基地局の設置可能範囲を示す円S38及び円S39について順次行う。これにより、上記弧により特定される重複領域で無線通信可能な複数の無線装置、及び基地局のうち少なくとも二つを含む組が、複数取得される。
ここで、基地局配置可能範囲の外郭線を表す円S38及び円S39だけでなく、円S31〜S36、円S38及び円S39の全ての円周について処理をする理由は、例えば、円S38の中に完全に円S31が含まれてしまうと、円S38と円S31との交点がないので、集合取得部32cが、円S38と円S31の重複領域を抽出できないからである。
そして、集合取得部32cは、取得した組の集合のうち基地局を含む組だけを上記集合に残す。図12の例では、集合取得部32cは、取得した全ての組を含む集合を生成し、生成した集合に含まれる組のうち円S38または円S39を含む組だけを上記集合に残す。
図13は、第3の実施形態における情報処置装置1cの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS401)まず、範囲取得部31bは、無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲を取得する。
(ステップS402)次に、集合取得部32cは、第1の円それぞれについて、当該第1の円のうち、第2の円に含まれる弧の始点と終点を抽出する。
(ステップS403)次に、集合取得部32cは、複数の第2の円それぞれについて、当該第2の円のうち、第1の円または他の第2の円に含まれる弧の始点と終点を全て抽出する。
(ステップS404)次に、集合取得部32cは、抽出した弧の始点と終点の組毎に、当該始点と終点を含む複数の円に対応する、複数の無線装置及び基地局のうち少なくとも二つを含む組を取得する。そして、集合取得部32cは、取得した複数の無線装置及び基地局のうち少なくとも二つを含む組全てを含む集合を生成する。
(ステップS405)次に、集合取得部32cは、取得した集合に含まれる組のうち基地局を含む組だけを上記集合に残す。
(ステップS406)次に、集合取得部32cは、取得された上記無線装置の組の集合から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。
(ステップS407)次に、配置決定部33は、集合取得部32cが抽出した集合に含まれる無線装置の組を構成する各無線装置の無線通信可能範囲および上記設置可能範囲間の重複領域に基地局を配置することを決定する。
以上により、第3の実施形態における情報処理装置1cにおいて、集合取得部32cは、複数の第2の円それぞれについて、当該第2の円のうち、第1の円または他の第2の円に含まれる弧の始点と終点を抽出する。また、集合取得部32cは、第1の円それぞれについて、当該第1の円のうち、第2の円に含まれる弧の始点と終点を抽出する。そして、集合取得部32cは、抽出した弧の始点と終点の組毎に、当該始点と終点を含む複数の円に対応する無線装置の組を取得する。そして、集合取得部32cは、取得した複数の組のうち基地局を含む組だけを抽出する。次に、集合取得部32cは、取得された上記無線装置の組の集合から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。
これにより、第1の実施形態の効果に加えて、第3の実施形態における情報処理装置1cは、各無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信可能であるという条件の下で、基地局の設置可能範囲が平面上において円で表される領域の場合にも、基地局の数が最小になる際の基地局の配置領域を決定することができる。
(第4の実施形態)
続いて、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、基地局の設置可能範囲が平面上の所定の範囲(例えば、平面全体)であり、複数の無線装置の無線通信可能範囲と上記平面との交差領域の外郭線が全て多角形である場合を想定する。例えば、実験により、各無線装置の3次元の無線通信可能範囲が予め求められており、各無線装置の3次元の無線通信可能範囲と基地局が設置可能な平面との交差領域の外郭線である多角形それぞれにおける各頂点の座標が既知であることを前提とする。
図14は、第4の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。同図において、基地局の設置可能範囲R84が示されている。また、各無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲R84との交差領域の外郭線である多角形S41〜S47が示されている。
図15Aは、第4の実施形態における情報処理装置1dの構成を示す概略ブロック図である。なお、図6と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。第4の実施形態における情報処理装置1dの構成は、第2の実施形態における情報処理装置1bの構成に対して、記憶部2bが記憶部2dに、処理部3bが処理部3dに変更されたものになっている。また、第4の実施形態における処理部3dの構成は、第2の実施形態における処理部3bの構成に対して、集合取得部32bが集合取得部32dに変更されたものになっている。
記憶部3dは、第2の実施形態における記憶部3bと同様の機能を有するが、以下の点で異なる。記憶部3dには、各無線装置の3次元の無線通信可能範囲と基地局が設置可能な平面との交差領域の外郭線である多角形それぞれにおける各頂点の座標が予め記憶されている。
集合取得部32dは、複数の多角形それぞれについて、当該多角形と他の多角形との交点を複数抽出する。具体的には、例えば、集合取得部32dは、無線通信可能範囲を表す多角形それぞれについて、非特許文献3のアルゴリズムを用いて、対象の多角形Siと他の多角形Sjとの交点の座標を抽出する。
さらに、集合取得部32dは、多角形Siと多角形Sjとの交わる点がない場合に対し、多角形Siが多角形Sjに含まれるかどうか確認する。図15Bは、第4の実施形態において多角形Siが多角形Sjに含まれる一例を示す図である。多角形Siが多角形Sjに含まれるかどうか確認する処理の一例は、以下の通りである。集合取得部32dは、多角形Siの任意の頂点Iを通る線を描き、多角形Sjの辺との交点を求める。集合取得部32dは、頂点Iよりx軸正の範囲及び頂点Iよりx軸負の範囲に交点の数が共に奇数であれば、多角形Siは多角形Sjに含まれると判定する。逆に、集合取得部32dは、頂点Iよりx軸正の範囲及び頂点Iよりx軸負の範囲に交点の数が共に偶数であれば、多角形Siは多角形Sjに含まれないと判定する。
集合取得部32dは、例えば、後述する処理により、複数の交点それぞれを識別する交点識別番号を算出する。そして、集合取得部32dは、例えば、交点識別番号が小さいものから順に二つの点数を取る毎に、それぞれを当該多角形が他の多角形に含まれる線の始点と終点に割り当てる。そして、集合取得部32dは、例えば、図10に示すアルゴリズムを用いて、始点と終点の組ごとに、当該始点と終点を含む図形の組に対応する、複数の無線装置の組及び基地局のうち少なくとも二つを含む組の集合を算出する。この例における図形は、多角形または円である。
図16は、第4の実施形態における多角形の重複領域を示す一例である。同図において、多角形Siの頂点には、順番に0から11までの頂点識別番号が付されている。また、多角形Siと多角形Sjの交点の交点識別番号として、αj,L=0.x、αj,R=1.yが示されている。ただし、図16のように交点の数が3以上の場合がある。この場合、集合取得部32dは、全てのαj,Lとαj,Rを求める。また、多角形Siが多角形Sjに含まれる場合、集合取得部32dは、αj,L=0、αj,R=mとする。ここで、mは多角形Siの辺の数である。
第2の実施形態では、円と円との交点の相対位置を円の中心の角度で表した。一方、第4の実施形態では同じ角度が二つ以上の点を表すこともあるため、多角形と多角形との交点の交点識別番号を、その交点が含まれる辺の両端の頂点からその交点までの距離の比を用いて表す。
以下、多角形と多角形との交点の交点識別番号の表し方の一例を、図16を用いて説明する。まず図16に示すように、集合取得部32dは、例えば、多角形Siの頂点に連続に頂点識別番号を振る。そして、集合取得部32dは、例えば、交点が含まれる辺に含まれる第1の頂点から交点までの長さと、交点が含まれる辺に含まれる第2の頂点から交点までの長さとの比に従って、その交点の交点識別番号を決定する。
図17は、第4の実施形態における交点の交点識別番号について説明するための図である。例えば、交点Xが多角形Siの辺ABにあることを仮定する。頂点A、Bにそれぞれ番号a,a+1が付けられている。辺ABの長さが1だと仮定したときに、頂点Aから交点Xまでの長さがxの場合、点Xの交点識別番号はa.xになる。
集合取得部32dは、例えば、以下の処理で、交点の交点識別番号を決定する。まず、集合取得部32dは、例えば、辺でつながれた両頂点の座標から、その辺の長さを算出する。そして、集合取得部32dは、例えば、頂点識別番号の小さい頂点から交点までの距離を算出する。そして、集合取得部32dは、例えば、交点の交点識別番号(以下、点数ともいう)αを、「小さい方の頂点識別番号.(頂点識別番号の小さい頂点から交点までの距離/辺の長さ)」で表す。
第2の実施形態と同様に、集合取得部32dは、例えば、Sjに含まれるSiの辺の範囲を[αj,L,αj,R]で表す。αj,L,αj,Rは交点の交点識別番号である。図16のように、多角形と多角形の重複領域が二つ以上ある場合、集合取得部32dは、例えば、全ての[αj,L,αj,R]を算出する。そして、集合取得部32dは、例えば、第2の実施形態と同様に、図10のフローチャートで示すアルゴリズムを用い、重複領域を構成する多角形の組を抽出する。
図18は、第4の実施形態における情報処置装置1dの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS501)まず、範囲取得部31bは、無線装置の無線通信可能範囲及び
基地局の設置可能範囲を取得する。
(ステップS502)次に、集合取得部32dは、複数の多角形それぞれについて、当該多角形と他の多角形との交点を複数抽出する。
(ステップS503)次に、集合取得部32dは、複数の多角形それぞれについて、抽出した複数の交点を含む多角形の組に対応する無線装置の組の集合を取得する。
(ステップS504)次に、集合取得部32dは、取得された上記無線装置の組の集合から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。
(ステップS505)次に、配置決定部33は、集合取得部32dが抽出した集合に含まれる上記無線装置の組を構成する各無線装置の無線通信可能範囲および上記設置可能範囲間の重複領域に基地局を配置することを決定する。
以上、第4の実施形態の情報処置装置1dにおいて、集合取得部32dは、複数の多角形それぞれについて、他の多角形との交点を抽出する。そして集合取得部32dは、複数の多角形それぞれについて、抽出した複数の交点を含む多角形の組に対応する無線装置の組を取得する。そして、配置決定部33は、集合取得部32dが取得した複数の無線装置の組に基づいて、基地局の配置領域を決定する。
これにより、第1の実施形態の効果に加えて、情報処置装置1dは、基地局が設置可能な平面において無線装置の通信可能範囲が多角形で表される場合でも、各無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信可能であるという条件の下で基地局の個数を最小にする基地局の配置領域を決定することができる。
(第5の実施形態)
続いて、第5の実施形態について説明する。第5の実施形態では、基地局の設置可能範囲がある平面内の一つ以上の多角形(以下、第1の多角形という)であり、複数の無線装置の無線通信可能範囲と上記平面との交差領域の外郭線が全て多角形(以下、第2の多角形という)である場合を想定する。
図19は、第5の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。同図において、基地局の設置可能範囲の外郭線である多角形S58及びS59が示されている。また、平面H5と各無線通信可能範囲との交差領域の外郭線である多角形S51〜S57が示されている。
図20は、第5の実施形態における情報処理装置1eの構成を示す概略ブロック図である。なお、図15Aと共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。第5の実施形態における情報処理装置1eの構成は、第4の実施形態における情報処理装置1dの構成に対して、処理部3dが処理部3eに変更されたものになっている。また、第5の実施形態における処理部3eの構成は、第4の実施形態における処理部3dの構成に対して、集合取得部32dが集合取得部32eに変更されたものになっている。
集合取得部32eは、例えば、第1の多角形それぞれについて、当該第1の多角形に含まれる第2の多角形の線の始点と終点を全て抽出する。また、集合取得部32eは、例えば、複数の第2の多角形それぞれについて、当該第2の多角形に含まれる第1の多角形の線の始点と終点、または当該第2の多角形に含まれる他の第2の多角形の線の始点と終点を全て抽出する。そして、集合取得部32eは、例えば、抽出した始点と終点の組毎に、当該始点と終点を含む多角形の組に対応する、複数の無線装置及び基地局のうち少なくとも二つを含む組を取得する。集合取得部32eは、例えば、取得した複数の組のうち基地局を含む組だけを抽出する。
具体的には、例えば、集合取得部32eは、第4の実施形態の集合取得部32dと同様に、無線通信可能範囲を表す多角形と基地局設置可能範囲を表す多角形の重複領域を構成する多角形の組の集合を抽出する。そして、集合取得部32eは、例えば、抽出した集合に含まれる多角形の組のうち、基地局設置可能範囲を表す多角形を含む組だけを抽出する。
図21は、第5の実施形態における情報処置装置1eの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS601)まず、範囲取得部31bは、無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲を取得する。
(ステップS602)次に、集合取得部32eは、第1の多角形それぞれについて、当該第1の多角形に含まれる第2の多角形の線の始点と終点を全て抽出する。
(ステップS603)次に、集合取得部32eは、例えば、複数の第2の多角形それぞれについて、当該第2の多角形に含まれる第1の多角形の線の始点と終点、または当該第2の多角形に含まれる他の第2の多角形の線の始点と終点を全て抽出する。
(ステップS604)次に、集合取得部32eは、抽出した始点と終点の組毎に、当該始点と終点を含む多角形の組に対応する、複数の無線装置及び基地局のうち少なくとも二つを含む組を取得する。そして、集合取得部32eは、複数の無線装置及び基地局のうち少なくとも二つを含む組全てを含む集合を生成する。
(ステップS605)次に、集合取得部32eは、取得した集合に含まれる組のうち基地局を含む組だけを上記集合に残す。
(ステップS606)次に、集合取得部32eは、取得された上記無線装置の組の集合から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。
(ステップS607)次に、配置決定部33は、集合取得部32eが抽出した集合に含まれる上記無線装置の組を構成する各無線装置の無線通信可能範囲および上記設置可能範囲間の重複領域に基地局を配置することを決定する。
これにより、第1の実施形態の効果に加えて、第5の実施形態における情報処理装置1eは、各無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信可能であるという条件の下で、基地局の設置可能範囲が平面上において多角形で表される領域の場合にも、基地局の数が最小になる際の基地局の配置領域を決定することができる。
(第6の実施形態)
続いて、第6の実施形態について説明する。第6の実施形態では、基地局の設置可能範囲の外郭線がある平面内の円または多角形であり、複数の無線装置の無線通信可能範囲と上記平面との交差領域の外郭線が円または多角形である場合を想定する。ここで、円は、新円だけでなく楕円も含む。第6の実施形態における情報処理装置1eは、第5の実施形態における情報処理装置1eの構成と同様であるので、その構成の説明を省略する。
図22は、第6の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。同図において、基地局の設置可能範囲の外郭線S98〜S100が示されている。また、平面H9と各無線通信可能範囲との交差領域の外郭線S91〜S97が示されている。
集合取得部32eは、第5の実施形態と同様に、例えば、各円について、当該円と他の円または多角形との重複部分を構成する円または多角形の組に対応する、複数の無線装置の組及び基地局のうち少なくとも二つを含む組を抽出する。また集合取得部32eは、第5の実施形態と同様に、例えば、各多角形について、当該多角形と円または他の多角形との重複部分を構成する円または多角形の組に対応する、複数の無線装置の組及び基地局のうち少なくとも二つを含む組を抽出する。そして、集合取得部32eは、例えば、抽出した組全てを含む集合を生成し、生成した集合に含まれる組のうち基地局を含む組だけを上記集合に残す。
円については、集合取得部32eは、第2の実施形態と同様に、例えば、各円について、当該円が他の円または多角形に含まれる弧の始点と終点の組を抽出する。そして、集合取得部32eは、例えば、第2の実施形態で示した処理により、抽出した始点と終点の相対位置を角度で表す。そして、集合取得部32eは、例えば、図10に示すアルゴリズムを用いて、複数の無線装置の組及び基地局のうち少なくとも二つを含む組の集合を算出する。
多角形については、集合取得部32eは、第4の実施形態と同様の処理で、例えば、各多角形について、当該多角形と円または他の多角形との交点を複数抽出する。そして、集合取得部32eは、例えば、第4の実施形態と同様の処理で、複数の交点それぞれを識別する交点識別番号を算出する。そして、集合取得部32eは、例えば、交点識別番号が小さいものから順に二つの点数を取る毎に、当該多角形が円または他の多角形に含まれる線の始点と終点を割り当てる。そして、集合取得部32eは、例えば、図10に示すアルゴリズムを用いて、始点と終点の組ごとに、当該始点と終点を含む図形の組に対応する、複数の無線装置の組及び基地局のうち少なくとも二つを含む組を取得する。この例における図形は、多角形または円である。
円と多角形が交わる場合に、弧が多角形の内側であるか否かの判定処理の一例について説明する。なお、弧が円の内側であるか否かの判定処理は同様であるので、その判定処理の説明は省略する。
まず、集合取得部32eは、円と多角形の全ての交点を計算する。次に、集合取得部32eは、逆時計回りにインデックスをつける。これにより、例えば、交点がP1、P2、…、Pr(rは1以上の整数)が得られる。交点Pm(mは1以上の整数)を始点とし、交点Pnを終点とする弧を弧PmPnとする。
集合取得部32eは、例えば、多角形に含まれる円の弧の始点と終点を抽出する際に、多角形と円の交点を抽出した後に、抽出した交点間の弧が多角形の内側であるか否か判定する。集合取得部32eは、例えば、交点間の弧が多角形の内側である場合に、その交点の一つを始点として、もう一つの交点を終点として抽出する。以下、その判定処理の一例について図23Aを用いて説明する。
図23Aは、第6の実施形態における、弧が内側か否かの判定処理を説明するための図である。同図において、点Oを中心とする円と、多角形とが示されている。また、その円とその多角形との交点P1、P2、P3、P4が示されている。また、弧P1P2上の点Iが示されている。同図において、弧P1P2は、多角形の内側であり、弧P2P3は、多角形の外側であり、弧P3P4は、多角形の内側である。
図23Aの例において、集合取得部32eは、例えば、弧P1P2上の任意の点Iを選択する。次に、集合取得部32eは、例えば、点Oと点Iとを含む線と多角形との交点を算出する。直線のうち点Iからy軸正方向の範囲及び点Iからy軸負方向の範囲の交点の数が共に奇数であれば、集合取得部32eは、弧P1P2は多角形の内側であると判定する。一方、直線のうち点Iからy軸正方向の範囲及び点Iからy軸負方向の範囲の交点の数が共に偶数であれば、集合取得部32eは、弧P1P2は多角形の外側であると判定する。
集合取得部32eは、弧P1P2が多角形の内側であると判定した場合、例えば、弧P(2×q+1)P(2×q+2)が多角形の内側であると判定する(qは0以上の整数)。図23Aの例の場合、弧P1P2は多角形の内側であるので、集合取得部32eは、弧P3P4も多角形の内側であると判定する。一方、集合取得部32eは、弧P1P2が多角形の内側でないと判定した場合、例えば、弧P(2×q+2)P(2×q+3)が多角形の内側であると判定する。
円と多角形との交点がない場合、集合取得部32eは、円は多角形を含むか多角形は円に含むかどうか確認する。確認方法の一例は、以下の通りである。集合取得部32eは、円の中心Oと多角形の任意の頂点との距離と、円の半径と比較する。半径の方が長い場合、集合取得部32eは、円は多角形を含むと判定する。逆に半径の方が短い場合、集合取得部32eは、中心Oを通る線を描き、多角形の辺との交点を求める。円の中心Oよりx軸正の範囲及び円の中心Oよりx軸負の範囲に交点の数が共に奇数であれば、多角形は円を含むと判定する。集合取得部32eは、逆に円の中心Oよりx軸正の範囲及び円の中心Oよりx軸負の範囲に交点の数が共に偶数であれば多角形は円を含まないと判定する。
図23Bは第6の実施形態において多角形が円を含む一例を示す図である。
円Siが多角形Sjに含まれる場合、集合取得部32eは、αj、L=0、αj、R=2πとする。このようにすることで、例えば、無線通信可能範囲と上記平面との交差領域の外郭線が円Siと多角形Sjである場合に、集合取得部32eは、例えば、図10のアルゴリズムを用いて、円Siと多角形Sjに対応する無線装置の組を取得することができる。
多角形Siが円Sjに含まれる場合、集合取得部32eは、αj、L=0、αj、R=mとする。mは多角形Siの辺の数である。このようにすることで、例えば、無線通信可能範囲と上記平面との交差領域の外郭線が多角形Siと円Sjである場合に、集合取得部32eは、例えば、図10のアルゴリズムを用いて、多角形Siと円Sjに対応する無線装置の組を取得することができる。
以上、第6の実施形態では、基地局の設置可能範囲の外郭線が平面内の円または多角形で、複数の無線装置の無線通信可能範囲と上記平面との交差領域の外郭線が円または多角形であるという前提である。第6の実施形態における情報処理装置1eは、第1の実施形態の効果に加えて、その前提においても、各無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信可能であるという条件の下で、基地局の数が最小になる際の基地局の配置領域を決定することができる。
(第7の実施形態)
続いて、第7の実施形態について説明する。第7の実施形態では、基地局の設置可能範囲の外郭線がある平面内の任意の形で、複数の無線装置の無線通信可能範囲と上記平面との交差領域の外郭線が任意の形である場合を想定する。ただし、任意の2つの外郭線の交点を求めることが可能であること、及び平面にある任意の点が基地局の設置可能範囲や無線装置の無線通信可能範囲に含まれるかどうか確認できることを仮定する。
第7の実施形態における情報処理装置1eは、第5の実施形態における情報処理装置1eの構成と同様であるので、その構成の説明を省略する。図23Cは、第7の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。同図において、無線装置M1〜M6の平面内の無線通信可能範囲の外郭線S1〜S6が示されている。また、基地局の設置可能範囲A1及びA2が示されている。
図23Dは、第7の実施形態における情報処理装置1eの処理部の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS611)まず、範囲取得部31bは、無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲を取得する。
(ステップS612)次に、集合取得部32eは、無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲の外郭線の交点を全て抽出する。集合取得部32eは、他の外郭線との交点がない外郭線に対し、外郭線に囲まれる任意の一点を抽出する。例えば、図23Cの例の場合、交点は×で表される。無線装置M6の通信可能範囲の外郭線S6は他の外郭線との交点がないため、集合取得部32eは、外郭線に囲まれる一点を抽出する。その点を内点と呼ぶ。
(ステップS613)次に、集合取得部32eは、各交点及び内点を囲む外郭線を求める。そして、集合取得部32eは、外郭線に対応する、複数の無線装置及び基地局のうち少なくても二つを含む組を取得する。ただし、点が外郭線の上にある場合に、集合取得部32eは、その点は外郭線に囲まれているとみなす。例えば図23Cの例の場合、集合取得部32eは、交点P1は無線装置M1、M2、基地局設置可能範囲A1の外郭線に囲まれているとみなす。このため、集合取得部32eは、交点P1に対応する組{M1、M2、A1}を抽出することができる。
(ステップS614)次に、集合取得部32eは、取得した集合に含まれる組のうち基地局を含む組だけを上記集合に残す。
(ステップS615)次に、集合取得部32eは、取得された上記無線装置の組の集合から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。
(ステップS616)次に、配置決定部33は、集合取得部32eが抽出した集合に含まれる上記無線装置の組に対応する交点または内点に基地局を配置することを決定する。
これにより、第1の実施形態の効果に加えて、第7の実施形態における情報処理装置1eは、各無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信可能であるという条件の下で、基地局の設置可能範囲が平面上において任意の形で表される領域の場合にも、基地局の数が最小になる際の基地局の配置領域を決定することができる。
ただし、この第7の実施形態の処理を用いて、第2〜第6の実施形態で示す問題を解決できる。理由は、無線装置の通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲の外郭線が円または多角形の場合、上記の処理を用いて、集合取得部32eは、外郭線の交点を求めることが可能である。さらに、集合取得部32eは、任意の点が外郭線に囲まれるかどうか確認できる。ある点が円に囲まれるかどうか確認する処理の一例は以下の通りである。集合取得部32eは、点と円の中心との距離を円の半径と比較し、距離が半径以下であれば点は円に含まれると判定する。ある点が多角形に囲まれるかどうか確認する処理の一例は以下の通りである。集合取得部32eは、点を通る線を描き、多角形との交点を抽出し、点の右側及び左側にある交点の数が双方とも奇数であれば点は多角形に含まれると判定する。
(第8の実施形態)
続いて、第8の実施形態について説明する。第8の実施形態では、第2の実施形態に対して、基地局の設置可能範囲が複数の平面にある場合を想定する。ここで、基地局の設置可能範囲は、複数の平面内の所定の範囲(例えば、複数の平面全体)である。
図24は、第8の実施形態における平面内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。同図において、基地局の設置可能範囲RB61及びRB62が示されている。第1の無線装置の無線通信可能範囲は、点M1を中心とする球内である。第2の無線装置の無線通信可能範囲は、点M2を中心とする球である。第3の無線装置の無線通信可能範囲は、点M3を中心とする球である。各無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲RB61との交差領域の外郭線である円S61、S62及びS63が示されている。また、各無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲RB62との交差領域の外郭線である円S64、S65及びS66が示されている。
図25は、第8の実施形態における情報処理装置1fの構成を示す概略ブロック図である。なお、図6と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。第8の実施形態における情報処理装置1fの構成は、第2の実施形態における情報処理装置1bの構成に対して、処理部3bが処理部3fに変更されたものになっている。また、第8の実施形態における処理部3fの構成は、第2の実施形態における処理部3bの構成に対して、集合取得部32bが集合取得部32fに、配置決定部33が配置決定部33fに変更されたものになっている。
集合取得部32fは、複数の平面それぞれにおいて、複数の重複領域それぞれについて、当該重複領域で無線通信可能な無線装置の組を取得する。具体的には、集合取得部32fは、例えば、複数の平面それぞれにおいて、当該平面に含まれる複数の円それぞれ毎に、当該円のうち、他の円に含まれる弧の始点と終点を抽出する。そして、集合取得部32fは、例えば、抽出した弧の始点と終点毎に、当該始点と終点を含む二つの円に対応する無線装置の組を取得する。集合取得部32fは、取得された上記無線装置の組の集合から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。そして、集合取得部32fは、取得した無線装置の組の集合を示す情報を配置決定部33へ出力する。
図26は、第8の実施形態における情報処置装置1fの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS701)まず、範囲取得部31bは、無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲を取得する。
(ステップS702)次に、集合取得部32fは、複数の平面それぞれにおいて、当該平面に含まれる複数の円それぞれ毎に、当該円のうち、他の円に含まれる弧の始点と終点を全て抽出する。
(ステップS703)次に、集合取得部32fは、抽出した弧の始点と終点毎に、当該始点と終点を含む二つの円に対応する無線装置の組を取得する。
(ステップS704)次に、集合取得部32fは、取得された上記無線装置の組の集合から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。
(ステップS705)次に、配置決定部33fは、集合取得部32fが抽出した集合に含まれる上記無線装置の組を構成する各無線装置の無線通信可能範囲および上記設置可能範囲間の重複領域に基地局を配置することを決定する。
以上、第1の実施形態の効果に加えて、第8の実施形態における情報処理装置1fは、各無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信可能であるという条件の下で、基地局の設置可能範囲が複数の平面にある場合にも、基地局の数が最小になる際の基地局の配置領域を決定することができる。
なお、本実施形態では、第2の実施形態において、基地局の設置可能な平面が複数ある場合について説明した。その代わりに、第3の実施形態、第4の実施形態または第5の実施形態において基地局の設置可能な平面が複数ある場合に、情報処理装置1fが、第6の実施形態における処理と同様の処理を行ってもよい。
(第9の実施形態)
続いて、第9の実施形態について説明する。第9の実施形態では、予め決められた複数の線それぞれ内の所定の範囲である場合を想定する。
図27は、第9の実施形態における直線内の無線装置の無線通信可能範囲と基地局の設置可能範囲の一例を示す図である。同図において、同じ平面内に基地局の設置可能範囲を示す線分RB71及び線分RB72が示されている。線分RB71には、座標の原点が含まれている。ここで、点M71に位置する無線通信装置U71の通信可能範囲は、点M71を中心とする球内である。また、点M72に位置する無線通信装置U72の通信可能範囲は、点M72を中心とする球内である。点M71に位置する無線通信装置U71の通信可能範囲に含まれる線分RB71上の線分として、α1,L〜α1,Rまでの線分が示されている。また、点M72に位置する無線通信装置U72の通信可能範囲に含まれる線分RB71上の線分として、α2,L〜α2,Rまでの線分が示されている。
また、点M71に位置する無線通信装置U71の通信可能範囲に含まれる線分RB72上の線分として、α1,L〜α1,Rまでの線分が示されている。また、点M72に位置する無線通信装置U72の通信可能範囲に含まれる線分RB72上の線分として、α2,L〜α2,Rまでの線分が示されている。
図28は、第9の実施形態における情報処理装置1gの構成を示す概略ブロック図である。なお、図6と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。第9の実施形態における情報処理装置1gの構成は、第2の実施形態における情報処理装置1bの構成に対して、処理部3bが処理部3gに変更されたものになっている。また、第9の実施形態における処理部3gの構成は、第2の実施形態における処理部3bの構成に対して、集合取得部32bが集合取得部32gに変更されたものになっている。
一例として、基地局の設置可能範囲が含まれる複数の線のうち、一つの線に含まれる任意の点を原点として設定されている。例えば、入力部4が、複数の線それぞれにおける無線装置の無線通信可能範囲を表す情報の入力を受け付け、受け付けた入力を示す入力情報を範囲取得部31bへ出力する。ここで、入力情報は、例えば、複数の線分それぞれの一端の座標と他端の座標である。
範囲取得部31bは、複数の線それぞれにおける無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲を取得する。具体的には、例えば、範囲取得部31bは、入力部4から複数の線分それぞれの一端の座標と他端の座標を、複数の線それぞれにおける無線装置の無線通信可能範囲として取得する。
集合取得部32gは、上記所定範囲の線分の全部または一部を共通に上記無線通信可能範囲内に含む無線装置の組の集合を取得する。具体的には、集合取得部32gは、一例として、以下の処理を行う。集合取得部32gは、例えば、ある無線装置Ui(iは正の整数)の通信可能範囲と基地局の設置可能範囲である線分j(jは正の整数)との重複線分を[α(j)i,L,α(j)i,R]として表す。ここで、重複線分の一端が、α(j)i,Lで、他端がα(j)i,Rである。集合取得部32gは、例えば、この処理を全ての無線装置について行う。
図27の例の場合、集合取得部32gは、例えば、無線装置U71の通信可能範囲と基地局の設置可能範囲である線分RB71とが重複する線分を[α(1)1,L,α(1)1,R]と表す。図27の例の場合、集合取得部32gは、例えば、無線装置U72の通信可能範囲と基地局の設置可能範囲である線分RB71とが重複する線分を[α(1)2,L,α(1)2,R]と表す。
また、図27の例の場合、集合取得部32gは、例えば、無線装置U71の通信可能範囲と基地局の設置可能範囲である線分RB72とが重複する線分を[α(2)1,L,α(2)1,R]と表す。図27の例の場合、集合取得部32gは、例えば、無線装置U72の通信可能範囲と基地局の設置可能範囲である線分RB72とが重複する線分を[α(2)2,L,α(2)2,R]と表す。
そして、集合取得部32gは、上記線分毎に、当該線分のうち無線装置の通信可能範囲に含まれる線分同士が重複する重複線分の範囲それぞれで無線通信可能な無線装置の組を抽出する。これにより、基地局の設置可能範囲である線毎に、無線装置の組が抽出される。図27の例の場合、集合取得部32gは、例えば、線分[α(1)1,L,α(1)1,R]と線分[α(1)2,L,α(1)2,R]が重複する重複線分[α(1)2,L,α(1)1,R]を構成する無線装置の組{U71,U72}を抽出する。また、図27の例の場合、集合取得部32gは、例えば、線分[α(2)1,L,α(2)1,R]と線分[α(2)2,L,α(2)2,R]が重複する重複線分[α(2)2,L,α(2)1,R]を構成する無線装置の組{U71,U72}を抽出する。
集合取得部32gは、例えば、抽出した無線装置の組全てを示す情報を配置決定部33へ出力する。
配置決定部33は、例えば、集合取得部32gが生成した無線装置の組全てに基づいて、上記複数の無線装置それぞれが少なくとも一つ以上の基地局と無線通信可能であるという条件を満たしつつ基地局の数が最小となる場合の各基地局の配置領域を決定する。
図27の例の場合、配置決定部33は、集合取得部32gが無線装置の組{U71,U72}を重複して抽出したので、二つの無線装置の組{U71,U72}のうち一つを選択する。そして、配置決定部33は、選択した無線装置の組{U71,U72}に対応する重複線分、すなわち重複線分[α(1)2,L,α(1)1,R]または重複線分[α(2)2,L,α(2)1,R]が、配置領域として抽出される。
図29は、第9の実施形態における情報処置装置1gの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS801)まず、範囲取得部31bは、複数の線それぞれにおける無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲を取得する。
(ステップS802)次に、集合取得部32gは、基地局の設置可能範囲である線分毎に、当該線分における無線装置の通信範囲の重複範囲の一端の座標と他端の座標の組を抽出する。
(ステップS803)次に、集合取得部32gは、抽出した一端の座標と他端の座標の組ごとに、その一端の座標とその他端の座標を含む線分に対応する無線装置の組を取得する。
(ステップS804)次に、集合取得部32gは、取得された上記無線装置の組の集合から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。
(ステップS805)次に、配置決定部33は、集合取得部32gが生成した無線装置の組全てに基づいて、通信システムに含まれる上記複数の無線装置それぞれが少なくとも一つ以上の基地局と無線通信可能であるという条件を満たしつつ基地局の数が最小となる場合の各基地局の配置領域を決定する。
以上、第1の実施形態の効果に加えて、第9の実施形態における情報処理装置1gは、各無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信可能であるという条件の下で、基地局の設置可能範囲が線または線分である場合にも、基地局の数が最小になる際の基地局の配置領域を決定することができる。
なお、本実施形態では、基地局の設置可能範囲が予め決められた複数の線それぞれ内の所定範囲としたが、これに限ったものではない。基地局の設置可能範囲が予め決められた線内の所定範囲であってもよい。
その場合、集合取得部32gは、線内の所定範囲のうち無線装置の通信可能範囲に含まれる線分同士が重複する重複線分の範囲それぞれで無線通信可能な無線装置の組を抽出してもよい。
(第10の実施形態)
続いて、第10の実施形態について説明する。第10の実施形態では、第1の実施形態において、1台の基地局が通信できる無線装置の最大台数に制限がある場合を想定する。本実施系形態では、一例として、1台の基地局が最大k台(kは正の整数)の無線装置としか通信できないという条件がある。ここで、整数kは1台の基地局が通信できる無線装置の最大台数(以下、単に最大台数という)である。
図30は、第10の実施形態における情報処理装置1hの構成を示す概略ブロック図である。なお、図1と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。第10の実施形態における情報処理装置1hの構成は、第1の実施形態における情報処理装置1の構成に対して、処理部3が処理部3hに変更されたものになっている。また、第10の実施形態における処理部3hの構成は、第1の実施形態における処理部3の構成に対して、集合取得部32が集合取得部32hに変更されたものになっている。
第10の実施形態の集合取得部32hは、第1の実施形態における配置決定部33と同様の機能を有するが、更に以下の機能を有する。集合取得部32hは、上記組の要素数に関する条件として、上記無線装置の組に含まれる無線装置の台数が上限値以下になるように、上記無線装置の組の集合を取得する。spの際、一例として、集合取得部32hは、以下の処理を行ってもよい。集合取得部32hは、例えば、予め最大台数を保持する。集合取得部32hは、例えば、取得した無線装置の集合に含まれる無線装置の組それぞれについて、当該無線装置の組に含まれる要素の数が最大台数より多いか否か判定する。当該要素の数が最大台数より多い場合、集合取得部32hは、例えば、当該無線装置の組を要素の数が最大台数で互いに異なる無線装置の組に置き換える。
その際、例えば、無線装置の組に含まれる要素の数がm(mは整数)であるとすると、集合取得部32hは、例えば、当該無線装置の組を、要素の数がk個でC(m,k)(=m!/{k!(m−k)!})個の互いに異なる無線装置の組に置き換える。C(m,k)は、要素の数m個の要素から最大台数k個の要素を選択した場合のパターン数である。よって、この処理は、集合取得部32hが最大台数k個の要素を含む新しい複数の無線装置の組を設けたことに相当する。
以下、この集合取得部32hの処理を、具体例を挙げて説明する。例えば、最大台数kが3であり、集合取得部32hが取得した無線装置の組の集合が{{U1,U2,U3,U4},{U4,U5,U6}}であることを前提とする。{U1,U2,U3,U4}は要素の数が4であり、この要素の数が最大台数よりも大きい。よって、この例において、集合取得部32hは、{U1,U2,U3,U4}を、要素の数が3で互いに異なる4(=C(4,3))個の組に置き換える。
これにより、{U1,U2,U3,U4}は{S1,S2,S3},{S1,S2,S4},{S1,S3,S4},{S2,S3,S4}に置き換えられる。この置き換えの結果、無線装置の組{{S1,S2,S3,S4},{S4,S5,S6}}は、無線装置の組{{S1,S2,S3},{S1,S2,S4},{S1,S3,S4},{S2,S3,S4},{S4,S5,S6}}となる。一方、要素の数mが最大台数kより大きくない場合、集合取得部32hは、置き換えを行わない。
配置決定部33は、上述した処理後の複数の無線装置の組に基づいて、基地局の配置領域を決定する。上記の例の場合、配置決定部33hは、無線装置の組{{S1,S2,S3},{S1,S2,S4},{S1,S3,S4},{S2,S3,S4},{S4,S5,S6}}に基づいて、基地局の配置領域を決定する。配置決定部33の配置領域の抽出処理は、第1の実施形態における配置決定部33の配置領域の抽出処理と同様であるので、その説明を省略する。
図31は、第10の実施形態における情報処置装置1hの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS901)まず、範囲取得部31は、無線装置の無線通信可能範囲及び基地局の設置可能範囲を取得する。
(ステップS902)次に、集合取得部32hは、無線装置それぞれの無線通信可能範囲の重複範囲と基地局の設置可能範囲との複数の重複領域のそれぞれについて、その重複領域で無線通信可能な無線装置の組を取得する。
(ステップS903)次に、集合取得部32hは、集合取得部32が取得した無線装置の組の集合に含まれる対象となる無線装置の組に含まれる要素の数が最大台数より多いか否か判定する。対象となる無線装置の組に含まれる要素の数が最大台数より多い場合(YES)、集合取得部32hは、ステップS904に進む。一方、対象となる無線装置の組に含まれる要素の数が最大台数以下の場合(NO)、集合取得部32hは、ステップS905に進む。
(ステップS904)次に、集合取得部32hは、対象となる無線装置の組を、要素の数がk個でC(m,k)個の互いに異なる無線装置の組に置き換える。
(ステップS905)次に、集合取得部32hは、全ての無線装置の組について判定したか否か判定する。全ての無線装置の組について判定した場合(YES)、配置決定部33hは、ステップS907へ進む。全ての無線装置の組について判定していない場合(NO)、集合取得部32hは、ステップS906へ進む。
(ステップS906)次に、集合取得部32hは、対象とする無線装置の組を次の無線装置の組に切り替え、ステップS903に戻る。
(ステップS907)次に、集合取得部32hは、ステップS903〜ステップS907の処理後の無線装置の組の集合から、各無線装置が少なくとも一つ含まれ、かつ集合内で無線装置の組の数が最小になる無線装置の組の集合を抽出する。
(ステップS908)次に、配置決定部33は、集合取得部32hが抽出した集合に含まれる無線装置の組を構成する各無線装置の無線通信可能範囲および上記設置可能範囲間の重複領域に基地局を配置することを決定する。
以上、第10の実施形態における情報処理装置1hにおいて、集合取得部32hは、取得した複数の無線装置の組それぞれについて、当該無線装置の組に含まれる要素の数が上記最大台数より多いか否か判定する。そして、この要素の数が上記最大台数より多い場合、集合取得部32hは、この無線装置の組を要素の数が最大台数で互いに異なる無線装置の組に置き換える。
これにより、ある無線装置の組に含まれる要素の数が上記最大台数を超えていても、その無線装置の組は、要素の数が最大台数で互いに異なる無線装置の組に置き換えられる。そのため、配置決定部33hで決定される各基地局の配置領域において、上記最大台数以下の無線装置が基地局と無線通信可能になる。そのため、情報処理装置1hは、各基地局の配置領域に基地局を配置された場合に、基地局と無線通信できない無線装置が出現しないようにすることができる。すなわち、各基地局の配置領域に基地局が配置された場合、無線装置は少なくとも一つの基地局と無線通信することができる。
以上、第1の実施形態の効果に加えて、第10の実施形態における情報処理装置1hは、各無線装置が少なくとも一つの基地局と無線通信可能であるという条件の下で、基地局と接続可能な無線装置の台数に制限があっても、基地局の数が最小になる際の基地局の配置領域を決定することができる。
なお、本実施形態では、第1の実施形態において、1台の基地局が最大k台(kは正の整数)の無線装置としか通信できないという条件がある場合を想定したが、これに限ったものではない。第2から7のいずれか一つの実施形態において、1台の基地局が最大k台(kは正の整数)の無線装置としか通信できないという条件がある場合を想定してもよい。その場合も同様に、集合取得部32hは、上述した処理と同様の処理を行うようにしてもよい。
なお、第1の実施形態において、人が第1の実施形態の情報処理装置の各処理を行ってもよいと説明したのと同様に、人が第2〜第10の実施形態の情報処理装置の各処理を行ってもよい。
また、基地局の設置可能範囲は、平面内の所定範囲である場合に、各実施形態における集合取得部は、無線装置毎の無線装置の無線通信可能範囲を記憶部から取得し、無線装置毎に、無線装置の無線通信可能範囲と上記平面との交差領域の外郭線を求めてもよい。
また、複数の装置を備えるシステムが、各実施形態の情報処理装置の各処理を、それらの複数の装置で分散して処理してもよい。
また、各実施形態の情報処理装置の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、各実施形態の情報処理装置に係る上述した種々の処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 情報処置装置
2、2b 記憶部
3、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h 処理部
4 入力部
31、31b 範囲取得部
32、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32h 集合取得部
33 配置決定部

Claims (16)

  1. 基地局の設置可能範囲、および無線通信可能範囲が前記基地局の設置可能範囲と少なくとも一部重複する複数の無線装置のそれぞれの前記無線通信可能範囲の情報を取得する範囲取得ステップと、
    前記基地局の設置可能範囲において前記無線通信可能範囲が互いに重複する無線装置の組の集合を、前記集合に前記複数の無線装置のそれぞれが少なくとも1つ含まれるように、かつ前記集合の要素数および前記組の要素数の少なくとも一方に関する条件を満たすように、取得する集合取得ステップと、
    を有する情報処理方法。
  2. 前記集合取得ステップは、前記集合の要素数に関する条件として、前記集合に含まれる組数が最小、一定値以下、または所定の範囲内になるように、前記無線装置の組の集合を取得する
    請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記集合取得ステップは、前記組の要素数に関する条件として、前記無線通信可能範囲が最も多くまたは一定数以上交差する領域を前記無線通信可能範囲内に含む無線通信の組を含むように、前記無線装置の組の集合を取得する
    請求項1または2に記載の情報処理方法。
  4. 前記集合取得ステップは、前記組の要素数に関する条件として、前記無線装置の組に含まれる無線装置の台数が上限値以下になるように、前記無線装置の組の集合を取得する
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  5. 前記集合取得ステップで取得された集合に含まれる前記無線装置の組を構成する各無線装置の無線通信可能範囲および前記設置可能範囲間の重複領域に基地局を配置することを決定する配置決定ステップ
    さらに備えた請求項1ないし4のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  6. 前記配置決定ステップは、前記各無線装置の無線通信可能範囲の外郭線の交差部に前記基地局を配置することを決定する
    請求項5に記載の情報処理方法。
  7. 前記集合取得ステップは、前記複数の無線装置のうち他の無線装置と無線通信可能範囲が重複しない第1無線装置が存在する場合は、前記第1無線装置以外の無線装置のそれぞれが少なくとも1つ含まれるように、前記無線装置の組の集合を取得する、
    請求項1ないし6のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  8. 前記集合取得ステップで取得された集合に含まれる前記無線装置の組を構成する各無線装置の無線通信可能範囲および前記設置可能範囲間の重複領域、及び前記第1無線装置の無線通信可能範囲と前記設置可能範囲との重複領域に基地局を配置することを決定する配置決定ステップ
    さらに備えた請求項7に記載の情報処理方法。
  9. 前記配置決定ステップは、前記各無線装置の無線通信可能範囲の外郭線の交差部に前記基地局を配置することを決定する
    請求項8に記載の情報処理方法。
  10. 前記集合取得ステップは、前記複数の無線装置に対して前記無線通信可能範囲の外郭線が互いに交差する無線装置を検出することに基づき、前記無線通信可能範囲が互いに重複する無線装置の組を検出する
    請求項1ないし9のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  11. 前記基地局の設置可能範囲は、平面内の所定範囲であり、
    前記集合取得ステップは、無線装置毎に、前記無線装置の無線通信可能範囲と前記平面との交差領域の外郭線を取得し、前記交差領域の外郭線毎に、該外郭線と他の外郭線または前記所定範囲の外郭線との交点を検出することに基づき、前記無線通信可能範囲が互いに重複する無線装置の組の集合を取得する
    請求項1ないし10のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  12. 前記基地局の設置可能範囲の外郭線が、ある平面内の円または多角形であり、
    前記交差領域の外郭線が、円または多角形である
    請求項11に記載の情報処理方法。
  13. 前記基地局の設置可能範囲の外郭線が、ある平面内の任意の形で、
    前記交差領域の外郭線が、任意の形である
    請求項11に記載の情報処理方法。
  14. 前記基地局の設置可能範囲は、線内の所定範囲であり、
    前記集合取得ステップは、前記所定範囲の線分の全部または一部を共通に前記無線通信可能範囲内に含む無線装置の組の集合を取得する
    請求項1ないし10のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  15. 基地局の設置可能範囲、および無線通信可能範囲が前記基地局の設置可能範囲と少なくとも一部重複する複数の無線装置のそれぞれの前記無線通信可能範囲の情報とを取得する範囲取得部と、
    前記基地局の設置可能範囲において前記無線通信可能範囲が互いに重複する無線装置の組の集合を、前記集合に前記複数の無線装置のそれぞれが少なくとも1つ含まれるように、かつ前記集合の要素数および前記組の要素数の少なくとも一方に関する条件を満たすように、取得する集合取得部と、
    を備える情報処理装置。
  16. 基地局の設置可能範囲、および無線通信可能範囲が前記基地局の設置可能範囲と少なくとも一部重複する複数の無線装置のそれぞれの前記無線通信可能範囲の情報とを取得する範囲取得ステップと、
    前記基地局の設置可能範囲において前記無線通信可能範囲が互いに重複する無線装置の組の集合を、前記集合に前記複数の無線装置のそれぞれが少なくとも1つ含まれるように、かつ前記集合の要素数および前記組の要素数の少なくとも一方に関する条件を満たすように、取得する集合取得ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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