JP2015129552A - Pressure buffer device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、圧力緩衝装置に関する。 The present invention relates to a pressure buffering device.
自動車等の車両のサスペンション装置には、走行中に路面から車体へ伝達される振動を適切に緩和する減衰力発生器を用いた圧力緩衝装置が設けられる。この種の圧力緩衝装置においては、車両が走行する路面の状態により複雑に変化するピストンの速度に応じて発生させる減衰力を変化させる技術が用いられている(例えば、特許文献1参照)。 A suspension device for a vehicle such as an automobile is provided with a pressure buffering device using a damping force generator that appropriately mitigates vibration transmitted from the road surface to the vehicle body during traveling. In this type of pressure buffering device, a technique is used in which the damping force generated according to the speed of the piston that changes in a complicated manner depending on the road surface on which the vehicle travels is changed (see, for example, Patent Document 1).
ところで、圧力緩衝装置において、ピストンの速度に応じて発生させる減衰力を変化させるには、例えば製品のバラツキが低減できるとともに低コスト化を図ることが可能となるため、圧力緩衝装置は簡易な構成であることが好ましい。
本発明は、簡易な構成で減衰力の調整幅を拡張した圧力緩衝装置を提供することを目的とする。
By the way, in the pressure buffer device, in order to change the damping force generated according to the speed of the piston, for example, it is possible to reduce product variations and to reduce the cost, so the pressure buffer device has a simple configuration. It is preferable that
An object of this invention is to provide the pressure buffer which expanded the adjustment range of damping force with simple structure.
かかる目的のもと、本発明は、流体を収容するシリンダと、一方側の端部がシリンダ内に収納され、他方側の端部がシリンダの開口部から突出し、シリンダの軸方向に移動するロッドと、ロッドの一方側に設けられ、軸方向の一方側と他方側との流体の経路を形成する第1流路を有する第1流路形成部材と、第1流路を開閉する第1開閉部材とを含む第1ピストンバルブと、第1ピストンバルブの第1流路とは別に第1ピストンバルブの軸方向の一方側と他方側との流体の経路を形成するバイパス路と、ロッドに対して移動可能に設けられ、ロッドの移動位置に応じて第1流路とバイパス路との流体の流れを切り替えるフリーピストンと、フリーピストンの軸方向の一方側と他方側との間の流体の流れを許容し、フリーピストンの移動位置に応じて流体の流量を変化させる許容部と、を備える圧力緩衝装置である。
即ち、許容部がフリーピストンの位置に応じて流体の流量を変化させることにより、減衰力の調整することができる。即ち、本発明に係る圧力緩衝装置は、許容部の構造を改変するという簡単な作業により、減衰力の調整幅を拡張することができる。
For this purpose, the present invention provides a cylinder for storing fluid, and a rod whose one end is housed in the cylinder and whose other end protrudes from the opening of the cylinder and moves in the axial direction of the cylinder. A first flow path forming member that is provided on one side of the rod and has a first flow path that forms a fluid path between one side and the other side in the axial direction; and a first opening and closing that opens and closes the first flow path A first piston valve including a member, a bypass path forming a fluid path between one side and the other side in the axial direction of the first piston valve separately from the first flow path of the first piston valve, and a rod A free piston that is movably provided and switches the flow of fluid between the first flow path and the bypass path in accordance with the movement position of the rod, and the flow of fluid between one side and the other side in the axial direction of the free piston In the free piston movement position. Flip a permitting portion for changing the flow rate of the fluid, a pressure buffering apparatus comprising a.
In other words, the damping force can be adjusted by changing the flow rate of the fluid in accordance with the position of the free piston. That is, the pressure damper according to the present invention can expand the adjustment range of the damping force by a simple operation of modifying the structure of the allowance portion.
本発明によれば、簡易な構成で減衰力の調整幅を拡張した圧力緩衝装置を提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the pressure buffer which expanded the adjustment range of damping force with simple structure can be provided.
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1の油圧緩衝装置1の全体構成図である。
図2は、実施形態1の油圧緩衝装置1を詳細に説明するための図である。
図3は、実施形態1のフリーピストン部50を説明するための断面図である。なお、図3(a)はフリーピストン部50周辺の拡大図であり、図3(b)は図3(a)に示すIIIb−IIIb線の断面図である。
Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings.
<
FIG. 1 is an overall configuration diagram of a
FIG. 2 is a diagram for explaining the
FIG. 3 is a cross-sectional view for explaining the
[油圧緩衝装置1の構成・機能]
油圧緩衝装置1は、図1に示すように、シリンダ部10と、他方側がシリンダ部10の外部に突出して設けられるとともに一方側がシリンダ部10の内部にスライド可能に挿入されるロッド部20と、ロッド部20の一方側の端部に設けられる第2ピストンバルブ部30と、第2ピストンバルブ部30の他方側に設けられる第1ピストンバルブ部40と、第1ピストンバルブ部40の他方側に設けられるフリーピストン部50と、シリンダ部10の一方側の端部に設けられるボトムバルブ部60とを備えている。
そして、油圧緩衝装置1は、四輪自動車や二輪自動車等において車体と車軸との間に設けられて、シリンダ部10に対するロッド部20の振幅運動の減衰を行う。
なお、以下の説明においては、図1に示す油圧緩衝装置1の軸方向における図中下側を「一方側」と称し、図中上側を「他方側」と称する。
[Configuration and function of hydraulic shock absorber 1]
As shown in FIG. 1, the
The
In the following description, the lower side in the drawing in the axial direction of the
シリンダ部10は、図1に示すように、シリンダ11と、シリンダ11の外側に設けられる外筒体12と、軸方向の一方側の端部に設けられる底部13とを備えている。また、シリンダ部10は、シリンダ11の他方側の端部に設けられるロッドガイド14と、外筒体12の他方側の端部を閉じるシール部材15とを有している。
As shown in FIG. 1, the
ロッド部20は、本実施形態では、軸方向に延びて形成されるロッド21と、ロッド21の一方側の端部に設けられる一方側取付部21aと、ロッド21の他方側の端部に設けられる他方側取付部21bとを有する。
In the present embodiment, the
第1ピストンバルブ部40は、図2に示すように、第1ピストン41と、第1ピストン41の一方側の端部に設けられる伸側減衰バルブ42と、第1ピストン41の他方側の端部に設けられる圧側減衰バルブ43と、第1ピストン41の外周に設けられるシール部材44とを備える。
As shown in FIG. 2, the first
第2ピストンバルブ部30(第2ピストンバルブ)は、図2に示すように、第2ピストン31と、第2ピストン31の一方側に設けられる伸側減衰バルブ32と、第2ピストン31の他方側に設けられる圧側減衰バルブ33と、第2ピストン31の外周に設けられるピストンリング34とを有する。
As shown in FIG. 2, the second piston valve portion 30 (second piston valve) includes a
フリーピストン部50は、図3(a)に示すように、ピストンケース51と、ピストンケース51の半径方向の外側に設けられるフリーピストン52と、フリーピストン52の半径方向の外側に設けられるシールリング53と、フリーピストン52の一方側に配置される第1スプリング54と、フリーピストン52の他方側に配置される第2スプリング55、第2スプリング55の他方側に設けられる保持部材56とを有する。
As shown in FIG. 3A, the
ボトムバルブ部60は、図1に示すように、軸方向に貫通する複数の油路を有するバルブボディ61と、バルブボディ61の一方側に設けられる圧側バルブ621と、バルブボディ61の他方側に設けられる伸側バルブ622とを備える。
As shown in FIG. 1, the
そして、本実施形態の油圧緩衝装置1では、図1に示すように、第2ピストンバルブ部30のピストンリング34よりも軸方向の一方側に第1油室Y1が形成される。また、フリーピストン部50のフリーピストン52およびシールリング53の軸方向の他方側に第2油室Y2が形成される。さらに、ピストンリング34とフリーピストン52およびシールリング53との間に中間油室Y3が形成される。さらに、油圧緩衝装置1においては、ボトムバルブ部60のバルブボディ61により第1油室Y1とリザーバ室Rとを区画する。
And in the hydraulic shock absorber 1 of this embodiment, as shown in FIG. 1, the 1st oil chamber Y1 is formed in the axial direction one side rather than the
そして、本実施形態に係る油圧緩衝装置1の概略構成を説明する。
油圧緩衝装置1は、図1〜図3に示すように、オイル(流体)を収容するシリンダ11と、一方側の端部がシリンダ11内に収納され、他方側の端部がシリンダ11の開口部から突出し、シリンダ11の軸方向に移動するロッド21と、ロッド21の一方側に設けられ、軸方向の一方側と他方側とのオイルの経路を形成する第1油路411,第2油路412(第1流路)を有する第1ピストン41(第1流路形成部材)と、第1油路411,第2油路412を開閉する伸側減衰バルブ42,圧側減衰バルブ43(第1開閉部材)とを含む第1ピストンバルブ部40(第1ピストンバルブ)と、第1ピストンバルブ部40の第1油路411,第2油路412とは別に第1ピストンバルブ部40の軸方向の一方側と他方側とのオイルの経路を形成する後述の流路511Rおよび流路56R(バイパス路)と、ロッド21に対して移動可能に設けられ、ロッド21の移動位置に応じて第1油路411,第2油路412と後述の流路511Rおよび流路56Rとのオイルの流れを切り替えるフリーピストン52と、フリーピストン52の軸方向の一方側と他方側との間のオイルの流れを許容し、フリーピストン52の移動位置に応じてオイルの流量を変化させる後述の溝512H等(許容部)とを備える。
以下で、各々の構成について詳述する。
Then, a schematic configuration of the hydraulic shock absorber 1 according to the present embodiment will be described.
As shown in FIGS. 1 to 3, the
Below, each structure is explained in full detail.
〔ロッド部20の構成・機能〕
ロッド21は、図2に示すように、軸方向に長く延びる棒状の部材である。また、本実施形態のロッド21は、一方側に第1円柱部211と、第1円柱部211の他方側に第1円柱部211よりも外径が大きい第2円柱部212と、第2円柱部212の他方側に第2円柱部212よりも外径が大きい第3円柱部213とを有する。
ロッド21の一方側取付部21aには、図1および図2に示すように、ボルトが形成され、第2ピストンバルブ部30、第1ピストンバルブ部40およびフリーピストン部50を保持するナットが取り付けられる。これに対し、ロッド21の他方側取付部21bには、ボルトが形成され、油圧緩衝装置1を自動車などの車体などに連結するための連結部材(不図示)が取り付けられる。
[Configuration and function of rod 20]
As shown in FIG. 2, the
As shown in FIG. 1 and FIG. 2, a bolt is formed on one
〔第1ピストンバルブ部40の構成・機能〕
第1ピストン41は、図2に示すように、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔を有する略円柱状の部材である。そして、第1ピストン41は、ロッド孔よりも半径方向の外側にて軸方向に形成された複数の第1油路411と、ロッド孔よりも半径方向の外側にて軸方向に形成された複数の第2油路412とを有する。また、第1ピストン41は、他方側の一部がフリーピストン部50のピストンケース51の内側に収容される。
[Configuration and function of first piston valve section 40]
As shown in FIG. 2, the
伸側減衰バルブ42は、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔を有する円盤状の金属板材により構成される。伸側減衰バルブ42は、第1ピストン41の一方側の端部に向けて押さえつけられて保持される。そして、伸側減衰バルブ42は、第1ピストン41の第1油路411の一方側を開閉可能にするとともに、第2油路412の一方側を常に開放する。
The extension-
圧側減衰バルブ43は、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔を有する円盤状の金属板材により構成される。圧側減衰バルブ43は、第1ピストン41の他方側の端部に向けて押さえつけられて保持される。そして、第1ピストン41の第2油路412の他方側を開閉可能にするとともに、第1油路411の他方側を常に開放する。
The compression
シール部材44は、第1ピストン41の外周とピストンケース51の内周との間に挟み込まれて設けられる。そして、第1ピストン41とピストンケース51との間をシールする。
The
〔第2ピストンバルブ部30の構成・機能〕
第2ピストン31(第2流路形成部材)は、図2に示すように、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔を有する略円柱状の部材である。そして、第2ピストン31は、ロッド孔よりも半径方向の外側にて軸方向に形成された複数の第1油路311(第2流路)と、ロッド孔よりも半径方向の外側にて軸方向に形成された複数の第2油路312(第2流路)とを有する。
[Configuration and Function of Second Piston Valve 30]
As shown in FIG. 2, the second piston 31 (second flow path forming member) is a substantially cylindrical member having a rod hole through which the first
伸側減衰バルブ32(第2開閉部材)は、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔を有する円盤状の金属板材により構成される。伸側減衰バルブ32は、第2ピストン31の一方側の端部に向けて押さえつけられて保持される。そして、伸側減衰バルブ32は、第2ピストン31の第1油路311の一方側を開閉可能にするとともに、第2油路312の一方側を常に開放する。
The extension-side damping valve 32 (second opening / closing member) is formed of a disk-shaped metal plate material having a rod hole through which the first
圧側減衰バルブ33(第2開閉部材)は、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔を有する円盤状の金属板材により構成される。圧側減衰バルブ33は、第2ピストン31の他方側の端部に向けて押さえつけられて保持される。そして、第2ピストン31の第2油路312の他方側を開閉可能にするとともに、第1油路311の他方側を常に開放する。
The compression side damping valve 33 (second opening / closing member) is formed of a disk-shaped metal plate material having a rod hole through which the first
ピストンリング34の外径は、シリンダ11の内径と略等しく形成される。また、ピストンリング34は、シリンダ11との間をシールする。さらに、ピストンリング34は、軸方向においてスライド可能にシリンダ11の内周に接触する。
The outer diameter of the
〔フリーピストン部50の構成・機能〕
ピストンケース51は、図3に示すように、一方側に形成される第1円筒部511と、他方側に形成される第2円筒部512と、第1円筒部511と第2円筒部512との間に形成される接続部513とを有する。
第1円筒部511は、内側に円筒状の空間を有する箇所であって、本実施形態では第1ピストン41の他方側を収容する。また、第1円筒部511の外径は、シリンダ11の内径よりも小さく形成される。従って、第1円筒部511とシリンダ11との間には、第1ピストンバルブ部40の軸方向の一方側と他方側とのオイルの経路を形成する流路511R(バイパス路)が形成される。
[Configuration and function of free piston part 50]
As shown in FIG. 3, the
The 1st
第2円筒部512は、内側に円筒状の空間を有する箇所であって、本実施形態ではロッド21の第2円柱部212を収容する。また、第2円筒部512の内径は、第2円柱部212の外径よりも大きい。従って、第2円筒部512と第2円柱部212との間には、オイルが流れる流路512Rが形成される。
The 2nd
接続部513は、ロッド21の第1円柱部211を通すロッド孔を有する。そして、接続部513は、ロッド21の第1円柱部211と第2円柱部212との間に形成される段差部21Cに固定される。また、接続部513は、ロッド孔よりも半径方向の外側に油路513Rを有している。本実施形態では、油路513Rは、周方向において複数設けている。そして、油路513Rは、第1円筒部511の内側と第2円筒部512の内側とを連通する。
The connecting
そして、ピストンケース51は、外周において軸方向に形成される溝512Hを有している。溝512Hの軸方向の長さは、フリーピストン52の軸方向の長さよりも長く形成される。また、実施形態1では、フリーピストン52の第2円筒部512に対する軸方向における移動範囲の略中央部に形成される。また、実施形態1では、図3(b)に示すように、溝512Hは、周方向において略等間隔に複数(例えば4本)形成される。
The
そして、フリーピストン52の半径方向に対向するピストンケース51(対向部材)に形成される溝512Hは、フリーピストン52が対向する状態で、フリーピストン52の一方側と他方側とのオイルの流れを許容する。また、溝512Hに対してフリーピストン52が対向しない状態で、フリーピストン52の一方側と他方側とのオイルの流れを遮断する。従って、溝512Hは、フリーピストン52の移動位置に応じてオイルの流量を変化させる。
And the groove |
フリーピストン52は、厚肉の略円環状の部材である。フリーピストン52の内径は、第2円筒部512の外径(溝512Hが形成されない箇所)と略等しく形成される。また、フリーピストン52は、第2円筒部512の軸方向においてスライド移動可能に取り付けられることで、ロッド21に対して移動可能に設けられる。そして、フリーピストン52は、移動位置に応じて第1ピストンバルブ部40を流れるオイルの流れと、第1ピストンバルブ部40を迂回する流路511Rおよび流路56Rを流れるオイルの流れとを切り替える。
さらに、本実施形態では、フリーピストン52は、軸方向における位置に応じて、一方側に設けられる第1スプリング54(付勢部材)および他方側に設けられる第2スプリング55(付勢部材)によって軸方向の一方側または他方側に押し付けられて付勢される。
The
Furthermore, in this embodiment, the
シールリング53は、フリーピストン52の半径方向外側に形成される環状の溝52Tに嵌め込まれる。シールリング53の外径は、シリンダ11の内径と略等しく形成される。また、シールリング53は、シリンダ11に対して軸方向にスライド可能に設けられる。そして、シールリング53は、フリーピストン52とシリンダ11との間をシールする。
The
第1スプリング54は、一方側が第1円筒部511と第2円筒部512との段差部51Cに掛かり、他方側がフリーピストン52の一方側の端部に掛かる。そして、第1スプリング54は、フリーピストン52を軸方向に付勢する。具体的には、第1スプリング54は、フリーピストン52の軸方向における位置に応じて、フリーピストン52に対してフリーピストン52を他方側に向けて押したり、一方側に向けて引いたりする力を付与する。
One side of the
第2スプリング55は、他方側が保持部材56に掛かり、一方側がフリーピストン52の他方側の端部に掛かる。そして、第2スプリング55は、フリーピストン52を軸方向に付勢する。具体的には、第2スプリング55は、フリーピストン52の軸方向における位置に応じて、フリーピストン52に対してフリーピストン52を一方側に向けて押したり他方側に向けて引いたりする力を付与する。
The other side of the
保持部材56は、略円環状に形成された部材である。そして、保持部材56は、第2円筒部512の他方側の端部に固定される。保持部材56は、第2スプリング55の他方側を保持する。また、保持部材56の外径は、シリンダ11の内径よりも小さく形成される。従って、保持部材56とシリンダ11との間には、第1ピストンバルブ部40の軸方向の一方側と他方側とのオイルの経路を形成する流路56R(バイパス路)が形成される。
The holding
そして、本実施形態の油圧緩衝装置1では、ロッド21の移動速度(例えば、低速V1,高速V2)に応じて、減衰力の大きさを切り替えるようにしている。各バルブ等の調整によるが、本実施形態おいて、低速V1とは、第1ピストンバルブ部40の流路(第1油路411または第2油路412)は通過せずに第2ピストンバルブ部30の流路(第1油路311または第2油路312)を通過し、比較的小さい減衰力を発揮するときの速度である。
一方、高速V2とは、第2ピストンバルブ部30の流路および第1ピストンバルブ部40の流路を通過し、比較的大きい減衰力を発揮するときの速度である。
より具体的には、後述するように、例えばフリーピストン52が一方側または他方側に突き当てるまで動く場合の速度の範囲は低速V1となり、フリーピストン52が一方側または他方側に突き当たった後の速度の範囲が高速V2となる。
In the
On the other hand, the high speed V2 is a speed at which a relatively large damping force is exerted through the flow path of the second
More specifically, as will be described later, for example, the speed range when the
[油圧緩衝装置1の動作]
次に、上述のように構成された油圧緩衝装置1の動作について説明する。
図4は、圧縮行程時のオイルの流れを示す図である。なお、図4(a)はロッド21が低速V1で移動する場合のオイルの流れを示し、図4(b)はロッド21が高速V2で移動する場合のオイルの流れを示す。
まず、圧縮行程時における動作について説明する。さらに、ロッド21が低速V1で移動する場合について説明する。
ロッド21が、図4(a)の白抜き矢印のように軸方向の一方側へ移動する。そうすると、第2ピストン31の一方側への移動によって、第1油室Y1の圧力が上昇する。一方で、中間油室Y3の圧力は、第1油室Y1と比較して低い。この第1油室Y1と中間油室Y3との差圧によって、第2油路312を塞ぐ圧側減衰バルブ33が開く。さらに、オイルは、第2油路312を通って中間油室Y3に流入する。なお、この第1油室Y1から中間油室Y3へのオイルの流れは、圧側減衰バルブ33および第2油路312で絞られ、油圧緩衝装置1の圧縮行程時における減衰力となる。
[Operation of hydraulic shock absorber 1]
Next, the operation of the
FIG. 4 is a diagram illustrating the flow of oil during the compression stroke. 4A shows the oil flow when the
First, the operation during the compression stroke will be described. Furthermore, the case where the
The
そして、第1油室Y1から中間油室Y3に流れ込んだオイルによって、中間油室Y3の圧力が上昇しようとする。しなしながら、中間油室Y3において、流れ込んだオイルによって上昇しようとする圧力は、フリーピストン52が他方側に向けて移動することによって吸収される。即ち、フリーピストン52の他方側に向けた移動によって、中間油室Y3の容積が拡大し、中間油室Y3に流れ込むオイルの体積分が確保される。そのため、フリーピストン52が移動している状態では、中間油室Y3の圧力が高くなり難い。従って、この状態においては、第1ピストンバルブ部40を介したオイルの流れは生じ難くなり、第1ピストンバルブ部40による減衰力の発生がほとんど無い状態になる。
Then, the pressure of the intermediate oil chamber Y3 tends to increase due to the oil flowing into the intermediate oil chamber Y3 from the first oil chamber Y1. However, in the intermediate oil chamber Y3, the pressure that is about to rise due to the oil that has flowed in is absorbed by the
さらに、実施形態1の油圧緩衝装置1では、ピストンケース51が溝512Hを有している。従って、図4(a)に示すように、フリーピストン52が溝512Hに対向し溝512Hをオイルが流れることができる状態において、オイルは、流路511R、溝512Hおよび流路56Rを通って第2油室Y2へと流れることができる。従って、この状態では、中間油室Y3の圧力が特に高まり難い。そして、溝512Hは、フリーピストン52が動き始める位置となるピストンケース51の略中央部に形成される。従って、実施形態1の油圧緩衝装置1では、後述するとおり、第2ピストンバルブ部30にて減衰力を発生させた後、第1ピストンバルブ部40にて減衰力を発生させるタイミングを溝512Hを有しない場合と比較して遅らせることができる。
Furthermore, in the
なお、ボトムバルブ部60においては、ロッド21が移動することで、図1に示すように、第2ピストン31の軸方向の一方側への移動により高まった第1油室Y1の圧力は、ボトムバルブ部60の油路に作用し、これを閉塞する圧側バルブ621を開く。そして、第1油室Y1内のオイルは、リザーバ室Rに流れ出る。この第1油室Y1からリザーバ室Rへのオイルの流れは、圧側バルブ621およびバルブボディ61の油路で絞られ、その結果として減衰力が発生する。
In the
以上のように、圧縮行程時にロッド21が低速V1で移動する場合、第2ピストンバルブ部30およびボトムバルブ部60にて減衰力が主に発生する。
As described above, when the
次に、ロッド21が高速V2で移動する場合について説明する。
ロッド21が高速V2に移動すると、図4(b)に示すように、第2ピストンバルブ部30を介して中間油室Y3にオイルが一気に流入する。このとき、実施形態1では、溝512Hを介して中間油室Y3から第2油室Y2にオイルが流れ出る間もなく、さらに中間油室Y3に向けてオイルが流入する。また、フリーピストン52は、第1スプリング54を伸ばし第2スプリング55を縮めながら他方側に向けて移動する。そして、実施形態1では、第2スプリング55が密着長に達する。
Next, the case where the
When the
その結果、中間油室Y3のオイルの圧力が高まる。一方で、第2ピストンバルブ部30の一方側への移動によって第2油室Y2の圧力が低下する。この中間油室Y3と第2油室Y2との差圧によって、第1ピストンバルブ部40の第2油路412を塞ぐ圧側減衰バルブ43が開く。さらに、オイルは、第2油路412、接続部513の油路513Rおよび流路512Rを通って第2油室Y2に流れ出る。このように、フリーピストン52は、高速V2において、低速V1時での流路511R、溝512Hおよび流路56Rのオイルの流れを、第1ピストンバルブ部40の第2油路412を流れる流路に切り替える。そして、オイルは、第2油室Y2に流れ出る。なお、この中間油室Y3から第2油室Y2へのオイルの流れは、圧側減衰バルブ43および第2油路412で絞られ、油圧緩衝装置1の圧縮行程時における減衰力となる。
As a result, the oil pressure in the intermediate oil chamber Y3 increases. On the other hand, the pressure of the second oil chamber Y2 decreases due to the movement of the second
以上のように、圧縮行程時においてロッド21が高速V2に移動する場合、第2ピストンバルブ部30およびボトムバルブ部60に加えて、第1ピストンバルブ部40においても減衰力が発生している。そのため、ロッド21が高速V2で移動する場合、低速V1で移動する際よりも大きな減衰力が発生することになる。
As described above, when the
図5は、伸張行程時のオイルの流れを示す図である。なお、図5(a)はロッド21が低速V1で移動する場合のオイルの流れを示し、図5(b)はロッド21が高速V2で移動する場合のオイルの流れを示す。
続いて、伸張行程時における動作について説明する。さらに、ロッド21が低速V1で移動する場合について説明する。
ロッド21が、図5(a)の白抜き矢印のようにシリンダ11に対して軸方向の他方側へ移動する。そうすると、第2ピストン31の他方側への移動によって、第2油室Y2の圧力が上昇しようとする。しなしながら、上昇しようとする圧力は、フリーピストン52が一方側に向けて移動することによって吸収される。即ち、フリーピストン52の一方側に向けた移動によって、第2油室Y2の容積が拡大する。そのため、フリーピストン52が移動している状態では、第2油室Y2の圧力が高くなり難い。従って、この状態においては、第1ピストンバルブ部40を介したオイルの流れは生じ難くなり、第1ピストンバルブ部40による減衰力の発生がほとんど無い状態になる。
FIG. 5 is a diagram showing the oil flow during the extension stroke. 5A shows the flow of oil when the
Next, the operation during the extension stroke will be described. Furthermore, the case where the
The
一方で、フリーピストン52が一方側に移動することによって、中間油室Y3の圧力は高まり、第1油室Y1の圧力は低下する。この中間油室Y3と第1油室Y1との差圧によって、第1油路311を塞ぐ伸側減衰バルブ32が開く。さらに、オイルは、第1油路311を通って第1油室Y1に流入する。なお、この中間油室Y3から第1油室Y1へのオイルの流れは、伸側減衰バルブ32および第1油路311で絞られ、油圧緩衝装置1の伸張行程時における減衰力となる。
On the other hand, when the
さらに、実施形態1の油圧緩衝装置1では、ピストンケース51が溝512Hを有している。従って、図5(a)に示すように、フリーピストン52が溝512Hに対向し、溝512Hをオイルが流れることができる状態において、オイルは、流路56R、溝512Hおよび流路511Rを通って中間油室Y3にオイルが流れることができる。従って、この状態では、第2油室Y2の圧力が特に高まり難い。そして、溝512Hは、フリーピストン52が動き始める位置となるピストンケース51の略中央部に形成される。従って、実施形態1の油圧緩衝装置1では、後述するとおり、第2ピストンバルブ部30にて減衰力を発生させた後、第1ピストンバルブ部40にて減衰力を発生させるタイミングを溝512Hを有しない場合と比較して遅らせることができる。
Furthermore, in the
なお、ボトムバルブ部60においては、図1に示すように、ロッド21が移動することで、図1に示すように、第2ピストン31の軸方向の他方側への移動により低くなった第1油室Y1の圧力は、ボトムバルブ部60の油路に作用し、これを閉塞する伸側バルブ622を開く。そして、リザーバ室Rのオイルは、第1油室Y1に流れ出る。このリザーバ室Rから第1油室Y1へのオイルの流れは、伸側バルブ622およびバルブボディ61の油路で絞られ、その結果として減衰力が発生する。
In the
以上のように、伸張行程時にロッド21が低速V1で移動する場合、第2ピストンバルブ部30およびボトムバルブ部60にて減衰力が主に発生する。
As described above, when the
次に、ロッド21が高速V2で移動する場合について説明する。
ロッド21が高速V2に移動すると、図5(b)に示すように、溝512Hを介して第2油室Y2から中間油室Y3にオイルが流れ出る間もなく、フリーピストン52が一方側に移動する。また、フリーピストン52は、第2スプリング55を伸ばし第1スプリング54を縮めながら他方側に向けて移動する。そして、実施形態1では、第1スプリング54が密着長に達する。
Next, the case where the
When the
その結果、第2油室Y2の圧力が高まる。一方で、第2ピストンバルブ部30の他方側のへの移動による第1油室Y1の圧力の低下に伴って中間油室Y3の圧力が低下する。この第2油室Y2と中間油室Y3との差圧によって、第1ピストンバルブ部40の第1油路411を塞ぐ伸側減衰バルブ42が開く。このように、フリーピストン52は、高速V2において、低速V1時での流路56R、溝512Hおよび流路511Rのオイルの流れを、第1ピストンバルブ部40の第1油路411を流れる流路に切り替える。そして、オイルは、第1油室Y1に流れ出る。なお、この第2油室Y2から第1油室Y1へのオイルの流れは、伸側減衰バルブ42および第1油路411で絞られ、油圧緩衝装置1の伸張行程時における減衰力となる。
As a result, the pressure in the second oil chamber Y2 increases. On the other hand, the pressure in the intermediate oil chamber Y3 decreases as the pressure in the first oil chamber Y1 decreases due to the movement of the second
以上のように、伸張行程時においてロッド21が高速V2に移動する場合、第2ピストンバルブ部30およびボトムバルブ部60に加えて、第1ピストンバルブ部40においても減衰力が発生する。そのため、ロッド21が高速V2で移動する場合、低速V1で移動する際よりも大きな減衰力が発生することになる。
As described above, when the
以上のように、実施形態1の油圧緩衝装置1では、フリーピストン52を備えることによって、ロッド21の速度に応じて発生する減衰力を変化させることができる。特に、実施形態1では、フリーピストン52の内側において対向するピストンケース51において溝512Hが形成される。これによって、フリーピストン52の位置に応じてフリーピストン52の一方側の中間油室Y3と他方側の第2油室Y2との間におけるオイルの流れを許容する。そして、実施形態1では、第1ピストンバルブ部40において減衰力が発生し始めるタイミングを遅らせるようにすることができる。
As described above, in the
これにより、結果として、例えば、路面の凹凸状態により、ロッド21を限りなく高速V2に近い低速V1で動かす場合等に、フリーピストン52の溝512Hにより、第1ピストンバルブ部40において減衰力が発生し始めるタイミングを遅らせるようにすることができ、よりゆっくりと時間をかけて徐々に減衰力を高めることができる。そして、自動車等において乗り心地をより良好にすることができる。その逆に、ロッド21を限りなく低速V1に近い高速V2で動かす場合にも、同様の特性を得ることができる。即ち、本実施形態の油圧緩衝装置1は、ロッド21を高速V2と低速V1という単純な速さで動かす場合に限らず、双方の間の速さ(いわゆる中速V3:V1>V3>V2)で動かす場合にも、簡単な構造の改変で、柔軟に減衰力の発生特性を調整することができ、乗り心地をより良好にすることが可能になる。また、これらの機構は、例えばフリーピストン52およびピストンケース51という簡易な構成によって実現することができる。
As a result, for example, when the
なお、実施形態1において、溝512Hの深さ(半径方向長さ:ロッド中心側への長さ)を変更することによって(フリーピストン52とピストンケース51との間の)溝512Hの断面積を変え、オイルの流れ易さを調整することができる。同様に、溝512H(周方向及び/または軸方向の)の本数を増減することによって複数の溝512Hの総断面積を変更し、オイルの流れ易さを調整することもできる。
さらに、溝512Hの深さは、軸方向において変化させても良い。溝512Hは、例えば、軸方向に徐々に深く(もしくは、浅く)形成しても良いし、もしくは、(軸方向の)部分的に深くしても良い。これにより、フリーピストン52が溝512Hに対向した状態において、さらに軸方向においてオイルの流れ易さに変化をもたせることができる。
以上のように、実施形態1の油圧緩衝装置1では、ピストンケース51に形成する溝512Hの形状を変更するだけで、減衰力の特性を容易に調整することが可能になる。
In the first embodiment, the sectional area of the
Further, the depth of the
As described above, in the
<実施形態2>
次に、実施形態2が適用される油圧緩衝装置1について説明する。
図6は、実施形態2のフリーピストン部250を説明するための断面図である。
なお、実施形態2において、実施形態1における部材等と同様のものについては同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
<Embodiment 2>
Next, the
FIG. 6 is a cross-sectional view for explaining the
In addition, in Embodiment 2, the same code | symbol is attached | subjected about the member etc. in
実施形態2の油圧緩衝装置1では、フリーピストン部250の構成が、実施形態1のフリーピストン部50とは異なるものである。
フリーピストン部250は、図6に示すように、ピストンケース251、フリーピストン52、シールリング53、第1スプリング54、第2スプリング55および保持部材56を有する。また、ピストンケース251は、第1円筒部511、第2円筒部2512および接続部513を有する。
In the
As shown in FIG. 6, the
そして、ピストンケース251の第2円筒部2512は、外周において軸方向に形成される溝2512Hを有している。溝2512Hの軸方向の長さは、フリーピストン52の軸方向の長さよりも長く形成される。また、実施形態2において、溝2512Hは、軸方向において断続的に形成される。実施形態2では、一方側に形成される第1溝H21と、他方側に形成される第2溝H22とを有している。また、実施形態2では、第1溝H21および第2溝H22は、それぞれ周方向において複数(例えば4本)形成される。
The second
そして、第1溝H21および第2溝H22は、フリーピストン52がそれぞれ対向する状態で、フリーピストン52の一方側と他方側とのオイルの流れを許容する。一方で、第1溝H21および第2溝H22に対してフリーピストン52がそれぞれ対向しない状態では、フリーピストン52の一方側と他方側とのオイルの流れを遮断する。従って、第1溝H21および第2溝H22は、フリーピストン52の移動位置に応じてオイルの流量を変化させる。
And the 1st groove | channel H21 and the 2nd groove | channel H22 accept | permit the flow of the oil of the one side and the other side of the
そして、実施形態2の油圧緩衝装置1のフリーピストン部250におけるオイルの流れについて、ロッド21が一方側に向けて移動する圧縮行程時を例に説明する。
圧縮行程時において、フリーピストン52が動き始めるとき(図6に示す状態)は、フリーピストン52の内周とピストンケース251の外周との間には隙間が形成されていない。従って、フリーピストン52が他方側に向けて移動し易くなるとともに、中間油室Y3における圧力も高くなり易い。その後、フリーピストン52が溝2512Hの第2溝H22に対向する状態になる。そうすると、中間油室Y3に流れ込んだオイルは、第2溝H22を通って第2油室Y2へと流れることができる。従って、この状態では、中間油室Y3の圧力が特に高まり難い。さらにその後、フリーピストン52の他方側の端部が第2溝H22の他方側の端部の外側に位置することで、フリーピストン52の内周とピストンケース251の外周との間には隙間が形成されない。これにより、中間油室Y3の圧力が再び高くなり易くなる。
なお、伸張行程時においては、第1溝H21によって、上記と同様な動作を実現することができる。
Then, the flow of oil in the
When the
During the extension stroke, the same operation as described above can be realized by the first groove H21.
以上のように、実施形態2の油圧緩衝装置1では、軸方向において断続的に第1溝H21および第2溝H22を設けることよって、フリーピストン52の一方側と他方側との間におけるオイルの流れを許容する状態を、軸方向において変化させることができる。
As described above, in the
<実施形態3>
次に、実施形態3が適用される油圧緩衝装置1について説明する。
図7は、実施形態3のフリーピストン部350を説明するための断面図である。なお、図7(a)はフリーピストン部350周辺の拡大図であり、図7(b)は図7(a)に示すVIIb−VIIb線の断面図である。
なお、実施形態3において、実施形態1における部材等と同様のものについては同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
<Embodiment 3>
Next, the
FIG. 7 is a cross-sectional view for explaining the
In the third embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
実施形態3の油圧緩衝装置1では、フリーピストン部350の構成が、実施形態1のフリーピストン部50とは異なるものである。
フリーピストン部350は、図7(a)に示すように、ピストンケース351、フリーピストン352、シールリング53、第1スプリング54、第2スプリング55および保持部材56を有する。
また、ピストンケース351は、第1円筒部511、第2円筒部3512および接続部513を有する。第2円筒部3512は、実施形態1の第2円筒部512とは異なり溝512Hを有しておらず、外径が軸方向において略等しく設定されている。
In the
As shown in FIG. 7A, the
Further, the
フリーピストン352は、実施形態1のフリーピストン52と基本構成は同様である。そして、フリーピストン352は、図7(a)に示すように、内周において軸方向に形成される溝352Hを有している。溝352Hは、フリーピストン352を軸方向に貫通するように形成される。また、実施形態3では、図7(b)に示すように、溝352Hは、周方向において複数(例えば4本)形成される。
The basic configuration of the
そして、フリーピストン352の半径方向に対向するピストンケース351(対向部材)との間に形成される溝352Hは、ピストンケース351が対向する状態で、ピストンケース351の一方側と他方側とのオイルの流れを許容する。また、溝352Hは、ピストンケース351に対する移動位置に応じてオイルの流れ易さが変化することでオイルの流量が変化する。
And the groove | channel 352H formed between piston case 351 (opposing member) which opposes the
そして、実施形態3の油圧緩衝装置1のフリーピストン部350におけるオイルの流れについて、ロッド21が一方側に向けて移動する圧縮行程時を例に説明する。
圧縮行程時において、フリーピストン352が動き始めるときは、フリーピストン352の周囲のオイルと一緒にフリーピストン352も一方側に移動しようとする。このフリーピストン352が移動している状態では、フリーピストン352の溝352Hにおいてオイルが流れ易くなる。従って、中間油室Y3の圧力が高まり難く、上述したように第1ピストンバルブ部40において減衰力が発生し難い。
Then, the flow of oil in the
When the
その後、フリーピストン352が第1スプリング54および第2スプリング55によって移動の制限を受けると、フリーピストン352が一方側に向けて移動し難くなる。そうすると、フリーピストン352は、周囲のオイルに対して相対的に止まっている状態となる。この状態においては、フリーピストン352の溝352Hにおいてオイルが流れ難くなる。その結果、中間油室Y3の圧力が高まり易く、上述したように第1ピストンバルブ部40において減衰力が発生する。
Thereafter, when the movement of the
以上のように、実施形態3の油圧緩衝装置1では、フリーピストン部350を備えることによって、ロッド21の速度に応じて発生する減衰力を変化させることができる。
さらに、フリーピストン部350は、溝352Hを有する。これによって、フリーピストン352の位置に応じてフリーピストン352の一方側の中間油室Y3と他方側の第2油室Y2とのオイルの流れを許容する。特に、フリーピストン352が動き始めるとき、中間油室Y3の圧力は特に高まり難い。そのため、第2ピストンバルブ部30(図1および図2参照)にて減衰力を発生させた後、第1ピストンバルブ部40にて減衰力を発生させるタイミングを溝352Hを有しない場合と比較して遅らせることができる。
そして、実施形態3においても、例えばピストンケース351およびフリーピストン352によって簡易な構成で減衰力の調整幅を拡張することができる。
As described above, in the
Furthermore, the
Also in the third embodiment, for example, the adjustment range of the damping force can be expanded with a simple configuration by the
なお、実施形態3において、溝352Hの深さを変更することによって溝352Hの断面積を変え、オイルの流れ易さを調整することができる。同様に、溝352Hの本数を増減することによって複数の溝352Hの総断面積を変更し、オイルの流れ易さを調整することもできる。
このように、実施形態3の油圧緩衝装置1では、フリーピストン352に形成する溝352Hの形状等を変更するだけで、減衰力の特性を容易に調整することが可能になる。
In the third embodiment, by changing the depth of the
As described above, in the
なお、実施形態3では、フリーピストン352の内周に溝352Hを形成するようにしているがこれに限定されるものではない。例えば、フリーピストン352において軸方向に貫通する例えば略円筒形状の貫通孔を設けても構わない。
In the third embodiment, the
また、フリーピストン352の溝352Hに代えて、あるいは溝352Hに加えて、シールリング53に軸方向に貫通孔を形成し、フリーピストン352の一方側と他方側とのオイルの流れを許容するようにしても良い。さらに、フリーピストン352の溝352Hに代えて、あるいは溝352Hに加えて、シールリング53の半径方向外側面において軸方向に延びて形成される溝を、周方向において複数(または単数)設けるようにし、フリーピストン352の一方側と他方側とのオイルの流れを許容するようにしても良い。
Further, instead of or in addition to the
<実施形態4>
次に、実施形態4が適用される油圧緩衝装置1について説明する。
図8は、実施形態4のフリーピストン部450を説明するための断面図である。
なお、実施形態4において、実施形態1における部材等と同様のものについては同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
<Embodiment 4>
Next, the
FIG. 8 is a cross-sectional view for explaining the
In addition, in Embodiment 4, the same code | symbol is attached | subjected about the member etc. in
実施形態4の油圧緩衝装置1では、フリーピストン部450の構成が、実施形態1のフリーピストン部50とは異なるものである。
フリーピストン部450は、図8に示すように、ピストンケース451、フリーピストン52、シールリング53、第1スプリング54、第2スプリング55および保持部材56を有する。また、ピストンケース451は、第1円筒部511、第2円筒部4512および接続部513を有する。
In the
As shown in FIG. 8, the
そして、ピストンケース451(内側部材)は、フリーピストン52の半径方向の内側に位置してロッド21に固定される。そして、ピストンケース451は、軸方向におけるオイルの流れを可能にする流路512Rを形成する。また、ピストンケース451は、第2円筒部4512においてフリーピストン52の移動範囲に設けられ、半径方向に貫通する貫通部4512Hを有している。
貫通部4512Hは、ピストンケース451における軸方向の略中央部に位置するフリーピストン52の一方側に形成される。そして、実施形態4においては、フリーピストン52の半径方向に対向するピストンケース451(対向部材)に形成される貫通部4512Hが、フリーピストン52の一方側と他方側とのオイルの流れを許容し、フリーピストン52の移動位置に応じてオイルの流量を変化させる。
The piston case 451 (inner member) is fixed to the
The through
貫通部4512Hは、半径方向の内側にて流路512Rに連通し、半径方向外側にて中間油室Y3に連通する(フリーピストン52がピストンケース451の略中央部に位置した状態)。なお、本実施形態では、貫通部4512Hは、周方向において略等間隔に複数(例えば4つ)形成される。
The through
そして、実施形態4の油圧緩衝装置1のフリーピストン部450におけるオイルの流れについて、ロッド21が他方側に向けて移動する伸張行程時を例に説明する。
伸張行程時において、フリーピストン52が動き始めるとき、貫通部4512Hは、フリーピストン52に覆われていない。従って、第2油室Y2のオイルは、流路512Rおよび貫通部4512Hを通って、中間油室Y3に流れ出る。そのため、第2油室Y2のオイルの圧力は高くなり難く、上述したように第1ピストンバルブ部40において減衰力が発生し難い。
Then, the flow of oil in the
When the
その後、フリーピストン52が一方側に移動すると、フリーピストン52が貫通部4512Hを塞ぐ状態になる。そうすると、流路512Rおよび貫通部4512Hを通る第2油室Y2から中間油室Y3へのオイルの流れが無くなる。その結果、第2油室Y2のオイルの圧力が高まり易く、上述したように第1ピストンバルブ部40において減衰力が発生する。
Thereafter, when the
以上のように、実施形態4の油圧緩衝装置1では、フリーピストン部450を備えることによって、ロッド21の速度に応じて発生する減衰力を変化させることができる。さらに、フリーピストン部450は、貫通部4512Hを有する。これによって、フリーピストン52の位置に応じてフリーピストン52の他方側の第2油室Y2と一方側の中間油室Y3とのオイルの流れを許容する。特に、フリーピストン52が動き始めるとき、第2油室Y2の圧力は特に高まり難い。従って、実施形態4では、第2ピストンバルブ部30にて減衰力を発生させた後、第1ピストンバルブ部40にて減衰力を発生させるタイミングを貫通部4512Hを有しない場合と比較して遅らせることができる。
そして、実施形態4においても、例えばピストンケース451およびフリーピストン52によって簡易な構成で減衰力の調整幅を拡張することができる。
As described above, the
Also in the fourth embodiment, the adjustment range of the damping force can be expanded with a simple configuration, for example, by the piston case 451 and the
なお、貫通部4512Hの位置は、例えばピストンケース451における軸方向の略中央部に形成しても構わない。さらに、フリーピストン52において半径方向に貫通する貫通孔を形成し、フリーピストン52とピストンケース451の貫通部4512Hの位置とに応じて、フリーピストン52の一方側と他方側とのオイルの流れを許容するようにしても良い。
Note that the position of the through
<実施形態5>
次に、実施形態5が適用される油圧緩衝装置1について説明する。
図9は、実施形態5のフリーピストン部550を説明するための断面図である。なお、図9(a)はフリーピストン部550周辺の拡大図であり、図9(b)は図9(a)に示す矢印IXbの拡大図である。
なお、実施形態5において、実施形態1における部材等と同様のものについては同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
<Embodiment 5>
Next, the
FIG. 9 is a cross-sectional view for explaining the
Note that in the fifth embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
実施形態5の油圧緩衝装置1では、フリーピストン部550の構成が、実施形態1のフリーピストン部50とは異なるものである。
フリーピストン部550は、図9に示すように、ピストンケース51、フリーピストン52、シールリング553、第1スプリング54、第2スプリング55および保持部材56を有する。
In the
As shown in FIG. 9, the
シールリング553は、フリーピストン52の外周に形成される環状の溝52Tに嵌め込まれる。シールリング553の外径は、シリンダ11の内径と略等しく形成される。そして、シールリング553は、シリンダ11に対して軸方向にスライド可能に設けられる。また、シールリング553の内径は、溝52Tの外径よりも大きく形成される。そして、シールリング553の軸方向の幅は、溝52Tの軸方向の間隔に対して小さく形成される。従って、シールリング553は、フリーピストン52に対して軸方向に移動可能に設けられる。そして、実施形態5においては、フリーピストン52の半径方向外側に対向するシールリング553(対向部材,移動部材)は、フリーピストン52の一方側と他方側との間のオイルの流れを許容する流路を形成し、フリーピストン52の移動位置に応じてオイルの流量を変化させる。
The
そして、実施形態5の油圧緩衝装置1のフリーピストン部550におけるオイルの流れについて、ロッド21が一方側に向けて移動する圧縮行程時を例に説明する。
圧縮行程時において、フリーピストン52が動き始めると、シールリング553は、溝52Tの略中央部に位置する。この状態では、図9(a)に示すように、溝52Tの外周とシールリング553の内周との間においてオイルが流れることができる。即ち、フリーピストン52の一方側と他方側との間においてオイルが流れることができる。従って、第1油室Y1(図2参照)から中間油室Y3に流れ込んだオイルは、第2油室Y2へと流れることができる。その結果、中間油室Y3のオイルの圧力は高くなり難く、上述したように第1ピストンバルブ部40において減衰力が発生し難い。
Then, the flow of oil in the
When the
その後、シールリング553が他方側に移動し、溝52Tの他方側の端部に接触する。そうすると、溝52Tの外周とシールリング553の内周とを介したオイルの流れが遮断される。その結果、中間油室Y3のオイルの圧力が高まり易く、上述したように第1ピストンバルブ部40において減衰力が発生する。
Thereafter, the
以上のように、実施形態5の油圧緩衝装置1では、フリーピストン部550を備えることによって、ロッド21の速度に応じて発生する減衰力を変化させることができる。
さらに、フリーピストン部550は、シールリング553を有する。これによって、フリーピストン52の位置に応じてフリーピストン52の一方側の中間油室Y3と他方側の第2油室Y2とのオイルの流れを許容する。特に、フリーピストン52が動き始めるとき、中間油室Y3の圧力は特に高まり難い。従って、実施形態5では、第2ピストンバルブ部30にて減衰力を発生させた後、第1ピストンバルブ部40において減衰力が発生し始めるタイミングを、シールリング553を有しない場合と比較して遅らせるようにすることができる。
そして、実施形態5において、上述した作用は、例えばフリーピストン52およびシールリング553によって簡易な構成で減衰力の調整幅を拡張することができる。
As described above, in the
Further, the
In the fifth embodiment, the above-described operation can expand the adjustment range of the damping force with a simple configuration by the
なお、実施形態5において、フリーピストン52の外周に設けられるシールリング553が、フリーピストン52の位置に応じてフリーピストン52の一方側と他方側とのオイルの流れを許容するように構成しているが、この構成に限定する訳ではない。即ち、フリーピストン52の外径をシリンダ11の内径と略等しく形成し、フリーピストン52の内径をピストンケース51の外径よりも大きく形成する。そして、フリーピストン52の内側において、フリーピストン52に対して軸方向に移動可能に設けられるシールリング553を備える。そして、フリーピストン52の内周に設けられるシールリングによってフリーピストン52の一方側と他方側とのオイルの流れを許容するようにしても良い。
In the fifth embodiment, the
なお、実施形態1〜5では、例えばピストンケース51やフリーピストン52等においてフリーピストン52の一方側と他方側とのオイルの流れを許容する流路を形成しているが、これに限定するものではない。例えば、フリーピストン52の半径方向の外側に対向するシリンダ11の内周に軸方向に沿って形成される溝を設けても良い。ただし、本実施形態では、例えばピストンケース51やフリーピストン52などシリンダ11に収容される部品に対して各種加工を行う構成とすることで、例えばシリンダ11の内周に加工を施す場合と比較して製造を容易にしている。
In the first to fifth embodiments, for example, in the
また、実施形態1〜5において、フリーピストン52の一方側と他方側とのオイルの流れを許容する溝(例えば実施形態1の溝512H等)や孔等は、必ずしも軸方向に沿って延びる直線状に形成する必要はない。例えば、ピストンケース51の溝512Hや孔等は、例えば(軸方向及び/または半径方向に)曲線形状や屈曲形状に形成しても構わない。
Further, in the first to fifth embodiments, a groove (for example, the
また、例えば実施形態1〜5では、フリーピストン52を第1スプリング54および第2スプリング55によって挟み込む構成を採用しているが、第1スプリング54および第2スプリング55を備えていなくても構わない。もしくは、第1スプリング54および第2スプリング55の一方のみ備えていても良い。ただし、実施形態1〜5では、第1スプリング54および第2スプリング55を備えることによって、軸方向における予め定められた位置にフリーピストン52を復元させる復元力を付与するようにしている。
Further, for example, in the first to fifth embodiments, a configuration in which the
なお、実施形態1〜5の油圧緩衝装置1では、第1ピストンバルブ部40、第2ピストンバルブ部30およびボトムバルブ部60を設け、フリーピストン部50(250,350,450,550)によって、第1ピストンバルブ部40において減衰力を発生させる状態と発生させない状態とを切り替えるように制御しているが、このうち第1ピストンバルブ部40およびボトムバルブ部60の構成は必須ではない。
In the
即ち、例えば第1ピストンバルブ部40とフリーピストン部50(250,350,450,550)とだけを備える構成であっても、ロッド21の速度に応じた減衰力の変更を行うことが可能である。この場合、例えばフリーピストン部50のフリーピストン52が移動している状態では第1ピストンバルブ部40において減衰力を発生し難く減衰力が低い状態を形成する。一方で、フリーピストン52の移動が止まった状態では第1ピストンバルブ部40において減衰力を発生させることができる。そして、このとき例えば実施形態1ではフリーピストン部50の溝512Hを有することによって、第1ピストンバルブ部40にて減衰力を発生させるまでのタイミングを、溝512Hを有しない場合と比較して遅くすることができる。
That is, for example, even if the configuration includes only the first
さらに、上述した説明では、フリーピストン52の一方側と他方側とのオイルの流れを許容する構成について、各実施形態において別々に説明をしたが、実施形態1〜実施形態5にそれぞれ記載される構成を適宜組み合わせても構わない。
Further, in the above description, the configuration allowing the oil flow on one side and the other side of the
1…油圧緩衝装置、10…シリンダ部、11…シリンダ、20…ピストンロッド、30…第2ピストンバルブ部、31…第2ピストン、40…第1ピストンバルブ部、41…第1ピストン、50…フリーピストン部、51…ピストンケース、52…フリーピストン、54…第1スプリング、55…第2スプリング、60…ボトムバルブ、Y1…第1油室、Y2…第2油室、Y3…中間油室
DESCRIPTION OF
Claims (7)
一方側の端部が前記シリンダ内に収納され、他方側の端部が前記シリンダの開口部から突出し、前記シリンダの軸方向に移動するロッドと、
前記ロッドの前記一方側に設けられ、前記軸方向の一方側と前記他方側との流体の経路を形成する第1流路を有する第1流路形成部材と、前記第1流路を開閉する第1開閉部材とを含む第1ピストンバルブと、
前記第1ピストンバルブの前記第1流路とは別に前記第1ピストンバルブの前記軸方向の前記一方側と前記他方側との流体の経路を形成するバイパス路と、
前記ロッドに対して移動可能に設けられ、前記ロッドの移動位置に応じて前記第1流路と前記バイパス路との前記流体の流れを切り替えるフリーピストンと、
前記フリーピストンの前記軸方向の前記一方側と前記他方側との間の前記流体の流れを許容し、前記フリーピストンの前記移動位置に応じて前記流体の流量を変化させる許容部と、
を備える圧力緩衝装置。 A cylinder containing fluid;
A rod whose one end is housed in the cylinder, the other end projects from the opening of the cylinder, and moves in the axial direction of the cylinder;
A first flow path forming member provided on the one side of the rod and having a first flow path that forms a fluid path between the one side and the other side in the axial direction; and opens and closes the first flow path. A first piston valve including a first opening / closing member;
In addition to the first flow path of the first piston valve, a bypass path that forms a fluid path between the one side and the other side in the axial direction of the first piston valve;
A free piston that is movably provided with respect to the rod, and that switches the flow of the fluid between the first flow path and the bypass path according to the movement position of the rod;
A permitting part that allows the flow of the fluid between the one side and the other side of the free piston in the axial direction, and changes the flow rate of the fluid according to the movement position of the free piston;
A pressure buffering device.
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