JP2015129533A - グランドパッキン - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張黒鉛とPTFEとの組み合わせ材料よりなるグランドパッキンを提供するにあたり、温度昇降に伴う膨張黒鉛とPTFEとに隙間ができて漏洩するおそれがあるなど、互いに熱膨張率が異なることに起因した不都合を回避しながら実現させる。【解決手段】膨張黒鉛ヤーンの編組による編組体で形成されるパッキン本体1に、PTFEディスパージョンを含浸することでグランドパッキンを構成する。パッキン本体1は、これにPTFEディスパージョンが含浸された状態における焼成処理がなされたものを用いている。【選択図】図2

Description

本発明は、ポンプやバルブ等の流体機器のシール部品として使用されるグランドパッキンに係り、特に、ボール弁やバタフライ弁などの比較的高温、高圧の流体シールにも用いられるグランドパッキンに関するものである。
シール性に優れ、かつ、ステム(軸)との間の摩擦係数が小さなパッキンとしては、特許文献1や特許文献2において開示されるもののように、PTFEを主材料とするグランドパッキンが知られている。
PTFE材料によるグランドパッキンの場合、最高使用圧力は比較的低いため、高圧条件にて使用する場合は、「はみ出し」が生じて漏洩につながるおそれがあった。この「はみ出し」とは、例えば、パッキン押えによる押圧力により、スタフィンボックスの底部とステムとの間の隙間や、グランド押えとステム及びスタフィンボックスとの間の隙間に、グランドパッキンが部分的に変形して入り込む現象である。
そこで、PTFEを用いながらも前記はみ出しの不都合は招かないようにすべく、特許文献3にて開示されるように、温度耐性に優れる膨張黒鉛テープの表面にフッ素樹脂粉末を付着させたものを用いてなるグランドパッキンも知られている。
この場合、一般にグランドパッキンに使用されるフッ素樹脂粉末の典型的な例としては、PTFE粒子が水分散されたものであるPTFEディスパージョンが挙げられる。
また、耐熱性や耐薬品性に優れた特性をもつ膨張黒鉛を素材とするグランドパッキンも知られている。例えば、特許文献4において開示されるもののように、繊維材を編む又は組むことによって成る筒状部材内に短冊状の膨張黒鉛を充填して形成されるヤーンの複数本を、集束してひねり加工又は編組して紐状に構成されたグランドパッキンがある。つまり、繊維による筒状部材で膨張黒鉛を外囲することにより、膨張黒鉛による特徴を強度不足なく発揮可能とされている。
そこで、これら両者、即ち、PTFEと膨張黒鉛とを組み合わせることにより、それぞれの長所を有するグランドパッキンを創作することが考えられる。しかしながら、PTFEの熱膨張率(100×10−6/℃)は、弁などの機器に使用される金属の熱膨張率(10〜20×10−6/℃)や、パッキン材料として使用される膨張黒鉛の熱膨張率(0.4〜27×10−6/℃)に比べて大きいため、単純に組み合わせることは難しい、という問題があった。
特開2007−078003号公報 特表2004−525320号公報 特開平02−093171号公報 特開2007−138315号公報
本発明の目的は、鋭意研究を続けて工夫を行うことにより、膨張黒鉛とPTFEとの組み合わせ材料よりなるグランドパッキンを提供するにあたり、温度昇降に伴う膨張黒鉛とPTFEとに隙間ができて漏洩するおそれがあるなど、互いに熱膨張率が異なることに起因した不都合を回避しながら実現させる点にある。
請求項1に係る発明は、グランドパッキンにおいて、膨張黒鉛ヤーンの編組による編組体で形成されるパッキン本体1によりなるとともに、前記パッキン本体1は、PTFEディスパージョンが含浸された状態における焼成処理がなされたものであることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のグランドパッキンにおいて、前記パッキン本体1は、その高さ寸法hが幅寸法wの2/5〜3/5に設定されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載のグランドパッキンにおいて、前記パッキン本体1は、前記焼成処理後にシリコーンオイルが含浸されたものであることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のグランドパッキンにおいて、前記シリコーンオイルの重量比が0.4%〜1.2%に設定されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載のグランドパッキンにおいて、前記PTFEディスパージョンには黒鉛が含まれていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、編組された編組体であるパッキン本体では膨張黒鉛ヤーンが交絡しているので、PTFEディスパージョンは断面中心部などのパッキン本体の内部深くまでは含浸されることはなく、パッキン本体の表面部にだけ含浸されるようになる。
良好なシール性、低摩擦性、摺動耐久性を発揮するには、少なくともパッキン本体の外周辺部にPTFEディスパージョンが含浸されておれば良い。
つまり、余分なPTFEディスパージョンが含浸されることがないから、昇温降温に伴うPTFEの膨張収縮が少なくなり、そのことに起因した漏洩が回避されるようになる。
例えば、膨張黒鉛ヤーンにPTFEディスパージョンを含浸させ、そのPTFEディスパージョンが含浸している膨張黒鉛ヤーンを編組した編組体でなるグランドパッキンでは、パッキン内部の奥深くまでPTFEディスパージョンが存在している。そのため、使用時における昇温降温においてPTFEが膨張収縮し、そのことに起因した漏洩の生じることがある。これに対して、請求項1に係る発明では、上述の如く、PTFEの膨張収縮に起因する漏洩の不都合は回避される。
そして、焼成によりPTFE高分子粒子どうしが融着して強固なPTFE層が形成されるので、ステムとパッキン内周面との摺動部においては、PTFE層の耐摩耗性が向上して早期に磨耗することがなく、長期に亘って良好なシール性能を維持することが可能になる。なお、PTFEを焼成するに必要な温度に対して膨張黒鉛は耐熱性を有しており、焼成処理によりパッキン本体に不利益が生じることはない。また、焼成処理により、PTFEディスパージョンに含まれる界面活性剤が分解されるとか、PTFEのクリープが低減されて応力緩和が起こり難くなるといった利点もある。
その結果、温度昇降に伴う膨張黒鉛とPTFEとに隙間ができて漏洩するおそれがあるなど、互いに熱膨張率が異なることに起因した不都合を回避しながら、膨張黒鉛とPTFEとの組み合わせ材料よりなるグランドパッキンを、良好なシール性能を発揮し、かつ、耐久性もより改善される状態で提供することができる。
請求項2の発明によれば、次のような作用効果がある。即ち、焼成によりPTFE高分子粒子どうしが融着して強固なPTFE層が形成されるので、パッキン本体の剛性が向上して形状保形特性に優れるものとなり、その高さ寸法(軸心方向の長さ)が幅寸法(径方向幅の長さ)より短い形状のもの、より具体的には幅寸法の2/5〜3/5に設定とすることが可能になる。即ち、高さ寸法が幅寸法の2/5を下回る場合は、パッキン本体の剛性が低下して形状保持性に劣り、3/5を上回る場合は、機器の省スペース化や軽量化への効果が少なくなるからである。
従って、グランドパッキンとして組み込む機器のグランド部の深さを従来に比べて浅くできるので、機器の省スペース化や軽量化を実現可能とさせることができる。
請求項3の発明によれば、シリコーンオイルは焼成されないことからシリカを生成しないとともに、焼成PTFE高分子粒子間にシリコーンオイルが入り込むこともない。
従って、グランドパッキンの締付時や増し締め時にシリコーンオイルがバルブステムとパッキン内周面との間に染み出るので、摩擦力を低減してPTFE層の耐摩耗性が向上し、長期に亘り良好なシール性能を維持することができる。
請求項4の発明によれば、次のような作用効果が得られる。即ち、シリコーンオイルの重量比が0.4%未満である場合には、摩擦力低減の効果に乏しく、シリコーンオイルの重量比が1.2%を超える場合には、単位時間あたりの染み出し量が多くなり、グランドパッキンとしての使用時の応力緩和が大きくなってしまう。
従って、シリコーンオイルの重量比が0.4%〜1.2%であることにより、応力緩和を少なくしながら良好な摩擦力の低減効果が得られる利点がある。
請求項5の発明によれば、PTFEの耐摩耗性が向上する利点が得られる。
本発明によるグランドパッキンの半割状態を示し、(a)は平面図、(b)は断面図 本発明によるグランドパッキンを示し、(a)は全体斜視図、(b)は一部切欠きの斜視図 (a)は紐状体を示す斜視図、(b)はPTFEディスパージョンが含浸された紐状体を示す斜視図 グランドパッキンの使用例を示す要部の断面図 摺動抵抗試験機の概略構成を示す模式図 種々の示差走査熱量測定の結果を示すグラフ 摺動抵抗試験の結果を示す図表 摺動回数と摺動荷重との関係を示すグラフ 熱サイクルシール試験の条件を示す図表
以下に、本発明によるグランドパッキンの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、PTFEとは、Poly Tetra Fluoro Ethylene(ポリテトラフルオロエチレン)の略称である。
実施形態1によるグランドパッキンAは、図1、図2に示すように、リング状のパッキン本体1に、このパッキン本体1へのPTFEディスパージョンの含浸することで形成される表面層2を有してなる構造のものに構成されている。
詳しくは、膨張黒鉛ヤーン3の編組による編組体で形成されるパッキン本体1に、PTFEディスパージョンを含浸することでグランドパッキンAが構成されている。PTFEディスパージョンの含浸による表面層2は、内周面2a、外周面2b、一方の環状面2c、他方の環状面2dのそれぞれであり、それらの総称でもある。
なお、グランドパッキンAは、パッキン本体1にPTFEディスパージョンが含浸された状態における焼成処理がなされたものでも良い。
グランドパッキンAは、例えば、平行に引き揃えた複数本の膨張黒鉛製テープ(図示省略)により、又はこれら膨張黒鉛製テープの外周がステンレス細線(図示省略)で編組被覆されたものにより、1本の膨張黒鉛ヤーン(膨張黒鉛編糸)3が形成されている。膨張黒鉛は緻密な組織構造を有し、成形性および形状保持性に優れた材料であるが、ステンレス細線の編成被覆により、いわゆるニット編み補強として強度向上処理を施す構成を加えても良い。
この基本的構成要素である膨張黒鉛ヤーン3の複数本が編組され、図3(a)に示すように、矩形の断面形状を持つ紐状体4が構成される。この紐状体4を編組する膨張黒鉛ヤーン3の望ましい本数は、4本以上であり、図1〜図3の例では9本としている。このように、4本以上の膨張黒鉛ヤーン3により紐状体(膨張黒鉛ヤーンの編組による編組体であって、パッキン本体でもある)4を構成することにより、均整のとれた立体構成とすることができる。図1〜図3の例では、縦横方向にそれぞれ3本の膨張黒鉛ヤーン3を編素した立体構成とすることにより、縦横に十分な厚みを有する紐状体4が得られている。
図3(b)は、前述の紐状体4にPTFEでスパージョンを含浸させ、4箇所の側面2a〜2dに前述の表面層2を形成させた状態を示している。図3(a)や(b)に示される紐状体4をリング状にダイモールド成型することにより、図1,2に示すグランドパッキンAを形成することができる。また、図3(b)に示す紐状体4を焼成処理し、それからリング状にダイモールド成型することでグランドパッキンAを構成しても良い。
図1,2に示されるグランドパッキンAは、実施形態1の構成を備えるとともに、下記実施形態2〜実施形態6のように構成されたものでも良い。
(実施形態2):パッキン本体1は、これにPTFEディスパージョンが含浸された状態における焼成処理がなされたものであるグランドパッキンA。例えば、PTFEディスパージョンが含浸された紐状体4〔図3(b)参照〕を予め焼成処理し、それからダイモールド成型などによってリング状に形成してグランドパッキンAを構成する。また、図3(b)に示す紐状体4をダイモールド成型などによってリング状に形成し、それから焼成処理されたグランドパッキンAとする構成でも良い。
(実施形態3):パッキン本体1は、図1(b)に示すように、その高さ寸法hが幅寸法wよりも小(h<w)であり、より詳しくは、高さ寸法hが幅寸法wの2/5〜3/5(0.4w≦h≦0.6w)とされているグランドパッキンA。例えば、高さ寸法hが幅寸法wの半分(h=1/2w)に設定されている扁平な断面形状を有するものでも良い。
(実施形態4):パッキン本体1は、焼成処理後にシリコーンオイルが含浸されている構成のグランドパッキンA。
(実施形態5):パッキン本体1は、焼成処理後にシリコーンオイルが重量比(グランドパッキンAの全体重量に対する重量比)が0.4%〜1.2%に設定される状態に含浸されている構成のグランドパッキンA。
(実施形態6):パッキン本体1に含浸されるPTFEディスパージョンとして、黒鉛が含まれているものが使用されているグランドパッキンA。
(実施形態7):内周面のPTFE層の表面に油系溶剤(例:灯油)と共に防食材(例:亜硝酸ナトリウム)が塗布されているグランドパッキンA。
従来のグランドパッキンにおいては、下記(1)〜(5)の課題があった。
(1)PTFEの熱膨張率(100×10−6/℃)は、弁などの機器に使用される金属の熱膨張率(10〜20×10−6/℃)やパッキンに使用される膨張黒鉛の熱膨張率(0.4〜27×10−6/℃)に比べて大きい。
膨張黒鉛ヤーンにPTFEディスパージョンを含浸し、これを編組した編組体であるグランドパッキンは、パッキン断面中心部にまでPTFEが含浸される。そのため、その中心部にまで及ぶ余分なPTFEも、パッキン使用時における昇温・降温に伴って膨張・収縮し、漏洩が生じる。
(2)一般にグランドパッキンに使用されるPTFEディスパージョンは、PTFE粒子が水分散されたものである。パッキン材料にPTFEディスパージョンを含浸させた後のPTFE層は、PTFE粒子どうしが界面活性剤の粘着力により弱く結合しているものであるため、バルブのステムとパッキン内周面との摺動において、容易に磨耗する。その結果、シール性が損なわれるという問題が生じる。
(3)PTFEディスパージョンに含まれる界面活性剤がバルブのステムを腐食させ、そのためにシール性が損なわれる、という問題もある。
(4)PTFEは容易にクリープする。そのため、PTFEを備えるグランドパッキンは、パッキンとしての使用時に応力緩和が起き、その結果、シール性能が損なわれる。
(5)編組パッキンは紐状であるが、容易に曲がる或いは断面形状が変化すると、機器への組み込みに支障が生じるので、ある程度の剛性を必要とする。そのため、グランドパッキンの高さ(ステムの軸心方向長さ)は、幅(ステムの径方向長さ)と同等以上の寸法を採る必要があった。従って、グランドパッキンを組み込む機器のグランド深さは比較的大きいものであった。
しかしながら、近年、使用が増加しつつあるボール弁やバタフライ弁などのクォーターターン弁は、その構造や特性からグランド部においても省スペース化が求められてきており、それに対処する必要が生じてきている。
(6)シリコーンオイルは焼成温度下ではシリカを生成するため、グランドパッキンの使用時にはパッキン内周面とバルブステムとの間に介在するシリカがバルブステムを傷付け、それによって漏洩の生じることがあった。
未焼成のPTFE層のPTFE粒子間には隙間があるので、そこに潤滑剤を含浸させると、潤滑剤はPTFE粒子間に入り込んでPTFE粒子の粘着力を阻害させ、容易にPTFE層のクリープが発生するようになる。
実施形態1によるグランドパッキンAの採用により、課題(1)が解決又は抑制され、下記(A)の作用効果が得られる。
(A)PTFEディスパージョンは、グランドパッキンとしての外周辺部(表面部分)に含浸される。一方、編組された編組体であるパッキン本体は、ヤーンが交絡しているため、PTFEディスパージョンはパッキン本体の断面中心部にまでは含浸されない。良好なシール性、低摩擦性、摺動耐久性を発揮するグランドパッキンとするには、少なくともパッキン本体の外周辺部にPTFEディスパージョンが含浸されておれば良い。余分なPTFEディスパージョンが含浸されていないため、昇温降温後のPTFEの膨張収縮が少なく、漏洩しないようになる。
実施形態2によるグランドパッキンAの採用により、課題(2)〜(4)が解決又は抑制され、下記(B)〜(D)の作用効果が得られる。
(B)焼成によりPTFE高分子粒子どうしが融着し強固なPTFE層が形成する。そのため、バルブのステムとパッキン内周面との摺動部において、PTFE層の耐摩耗性が向上することにより、長期に亘りシール性能を維持できる。膨張黒鉛は、PTFEを焼成する温度に対して耐熱性を有する。
(C)焼成処理により、PTFEディスパージョンに含まれる界面活性剤が分解される。(D)焼成することで、PTFEのクリープが低減されるため、グランドパッキンとしての使用時に応力緩和が起こり難い。
実施形態3によるグランドパッキンAの採用により、課題(5)が解決又は抑制され、下記(F)の作用効果が得られる。
(F)焼成によりPTFE高分子粒子どうしが融着し、強固なPTFE層を形成する。そのため、グランドパッキンの剛性が増加し、パッキン高さがパッキン幅の半分といった具合にパッキン幅より少ない寸法であっても、形状保持特性に優れるものとなる。また、グランドパッキンを組み込む機器のグランド深さを、従来の半分といった具合に、従来よりも小さくできるので、機器の省スペース化、軽量化が実現できる。
実施形態4によるグランドパッキンAの採用により、課題(6)が解決又は抑制され、下記(G)の作用効果が得られる。
(G)シリコーンオイルは焼成されないため、シリカを生成せず、また、焼成PTFE高分子粒子間に入り込まない。パッキン締付時及び増し締め時にシリコーンオイルがバルブステムとパッキン内周面との間に染み出て、摩擦力を低減し、PTFE層の耐摩耗性が向上し、長期に亘りシール性を維持できる。
実施形態5によるグランドパッキンAの採用により、課題(6)が解決又は抑制され、前記(G)及び下記(H)の作用効果が得られる。
(H)グランドパッキンの全体に対するシリコーンオイルの比が、0.4重量%未満の場合は摩擦力低減の効果が少なくなり、1.2%を超える場合は染み出し量が多くなって応力緩和が大きくなる傾向のあることが知見された。従って、重量比を0.4%〜1.2%とすれば、十分な摩擦力低減効果と少ない応力緩和との両立を高次元で発揮させることが可能になる。
実施形態6によるグランドパッキンAの採用により、下記(E)の作用効果が得られ、実施形態7によるグランドパッキンAの採用により、下記(I)の作用効果が得られる。
(E)PTFEの耐摩耗性の向上。
(I)より一層の防食効果が得られる。
〔試験機について〕
図5に摺動抵抗評価を行うための試験機(摺動抵抗評価試験機)Bの概略構成を示す。この試験機Bは、油圧シリンダ6を備える油圧ユニット5、軸荷重測定用の第1荷重変換器7、締付圧測定用の第2荷重変換器8、パッキンボックス9、加熱ヒーター10、制御部11などを有して構成されている。
パッキンボックス9には、例えば、図4に示す構成のシール装置Sが横臥姿勢で組み込まれており、ボックス基部9Aから取り込まれて加熱ヒーター10で昇温されたシール対象流体が加圧されてシール装置Sに供給され、漏洩した流体はボックス主部9Bに接続された排出路12から排出される。
シール装置Sに供給されるシール対象流体の圧を検出する圧力計13、その圧を制御用信号に変換する圧力変換器14、シール対象流体の温度を検出する温度センサ15が装備されている。
試験機Bによる試験(摺動抵抗評価試験)は、グランドパッキンAを複数用いてなるテスト用のシール装置S(図4参照)をパッキンボックス9に組み込み、かつ、加熱ヒーター10に通電させた状態で、シール対象となる流体をボックス基部9Aの入口路16から供給するとともに、グランドパッキンAに挿通されているステム17を油圧シリンダ6の駆動によって往復スライド移動されることにより行われる。テスト用のシール装置Sとしては、実施例1,2、及び比較例1,2のものが用意されている。
その試験の際、流体の圧力、温度、排出路12からの漏れ量(単位時間当りの漏れ量)、シール装置Sの締付圧、ステム17に作用する軸荷重が各々センシングされて制御部11に集約されて記憶されるようになっている。
制御部11は、データロガー18、ペン書き記録計19、動歪計20などを有して構成されており、締付圧、流体圧力、軸荷重の記録などが行われる。
パッキンボックス9の内部構造は、詳細は割愛するが、複数のグランドパッキンが軸心方向で直列に配備されてシール装置Sが形成されている。
なお、シール装置Sの一般的な例としては、図4に示すように、パッキンボックス21に形成されている略円柱状の凹部21aに、ステム22を囲繞する状態で装備される複数のグランドパッキンAと、パッキンボックス21に螺装される状態のシール押え23とでなるものが挙げられる。図示しないボルトの締め込みにより、複数のグランドパッキンAは、パッキンボックス21の段付部21bとシール押え23との間でステム22の軸心方向(軸長手方向)に押圧され、パッキンボックス21とステム22との間(シール部)をシール可能となる。
〔摺動耐久試験について〕
図5に示す試験機Bによる摺動耐久試験は、次のとおりの条件にて行った。即ち、グランドパッキン寸法:φ32(内径)×φ48(外径)×t8(厚み)、グランドパッキン本数:6本(6個)、締付面圧:20N/mm、ステム速度(ステム移動速度)10mm/sec、ステム距離(ステム移動距離):50mm/1往復、である。
〔示差走査熱量測定について〕
後述する示差走査熱量測定は、試験速度(昇温速度):10℃/分、供試体(試料)質量:10mg、雰囲気:窒素ガス、という条件にて行った。なお、示差走査熱量測定とは、試料と基準物質との間の熱量の差を計測することで、融点や転移点などを測定する熱分析の手法である。一定の熱を与えながら、基準物質と試料の温度を測定して、試料の熱物性を温度差として捉え、試料の状態変化による吸熱反応や発熱反応を測定する。
示差走査熱量測定においては、後述するように、吸熱のピークが322℃〜332℃であればPTFEは焼成されていると見なすことができる。従って、本発明によるグランドパッキンAは、膨張黒鉛ヤーンの編組による編組体で形成されるパッキン本体1によりなるとともに、前記パッキン本体1は、PTFEディスパージョンが含浸された状態における焼成処理がなされたもの、即ち、パッキン本体1は、示差走査熱量測定における吸熱のピークが322℃〜332℃を示す状態に加熱処理されているのものである、と定義することができる。
〔実施例1〕
実施例1によるグランドパッキンAについて説明する。
平行に引き揃えた複数本の膨張黒鉛製テープ(図示省略)の外周を、ステンレス細線(図示省略)によって編組被覆することにより、基本的構成要素として1本の膨張黒鉛ヤーン3(図1,2を参照)が形成されている(特開2005−3056号公報の段落0031,0032を参照)。
膨張黒鉛は緻密な組織構造を有し、成形性および形状保持性に優れた材料であり、ステンレス細線の編成被覆により、いわゆるニット編み補強として強度向上処理が施された構成の膨張黒鉛ヤーン3とされている。
この基本的構成要素である膨張黒鉛ヤーン3が、さらに複数本編組されることにより、図3に示すように、太径な紐状体4が構成されている。この紐状体4を編組する膨張黒鉛ヤーン3の本数は、図1〜3に示すように9本とされており、均整のとれた立体構成の紐状体4が構成されている。実施例1においては、縦横方向にそれぞれ3本の膨張黒鉛ヤーン3を編素した立体構成とすることにより、縦横に十分な厚みを有する紐状体4が得られている。
上記の紐状体(紐状パッキン)4をPTFEディスパージョンに浸漬させ、PTFE粒子を紐状体4に含浸させる。紐状体4におけるPTFE重量は、重量比で5%〜25%であり、望ましくは11%〜19%である。
前記紐状体4を、処理温度340℃〜380℃にて2〜5時間加熱することにより、PTFE粒子を焼成する。この加熱後の紐状体4の示差走査熱量測定を行った結果、即ち、実施例1による場合の結果を図6(c)に示す。
図6においては、(a)〜(d)の曲線を同一縦軸で示すと重なり合って判別しずらいため、各々を便宜的に縦軸方向にずらして記載してある。また、図6では、縦軸の紙面下方側が吸熱を示している。PTFEの溶解温度は吸熱のピークで示され、実施例1では327℃であったことから、焼成されていることが確認できている。何故なら、吸熱のピークが322℃〜332℃であればPTFEは焼成されていると見なせるからである。
そして、前記加熱後の紐状体4をリング状にダイモールド成型し、図1,2に示される如くのグランドパッキンAを作製した。
<熱サイクルシール試験>
図5に示すように、弁を模した前述の試験機Bに実施例1によるグランドパッキンAを装填し、図9に示す条件のとおり、温度を昇温させた後、降温させた(温度サイクル負荷)。その後、窒素ガスを負荷した後の漏洩量を測定した。比較例1(後述)のものに比べて、温度サイクル負荷後の漏洩量は少なく、優れたシール性を示している。
<摺動耐久試験>
図5に示す試験機Bに実施例1によるグランドパッキンAを装填し、前述の段落「0044」に示される条件にてステム17を往復動させ、そのときのステム17の摺動荷重の変化を記録する、という摺動耐久試験を行った。ここでは、摺動荷重が往復動1回目の摺動荷重の1.5倍を超えた往復回数を耐久摺動回数とした。
その結果、実施例1によるグランドパッキンAでは、図7,8に示されるように、耐久摺動回数は50,000回以上であった(50,000回までに耐久摺動回数に達せず、試験を終了した)。
ここで、紐状体4のPTFE重量比が11%未満であると、摺動抵抗が大きくなって耐久摺動回数が減少し、6%未満であると、耐久摺動回数がより顕著に減少した。また、PTFE重量比が19%を超えると、PTFE層(表面層2)がその内部で剥離し、耐久摺動回数が減少するとともにガスシール性も低下し、25%を超えると、耐久摺動回数がより顕著に減少するとともにガスシール性も顕著に低下した(データ省略)。
また、焼成により内部のPTFE粒子どうしが融着し、強固なPTFE層を形成する。そのため、被シール流体であるガスは容易に通過し難く、シール性能が向上した。
〔実施例2〕
実施例2によるグランドパッキンAについて説明する。
前述の実施例1における紐状体4(PTFEディスパージョンが重量比5%〜25%で含浸されている紐状体4)を340℃〜380℃にて1時間加熱し、PTFE粒子を焼成した。この加熱後の紐状体4を示差走査熱量測定を行い、その結果を図6(b)に示す。二つの吸熱ピークは、327℃と340℃であった。
吸熱のピークが322℃〜332℃であればPTFEは焼成されているとみなせ、吸熱のピークが335℃〜345℃であれば焼成されていないとみなせる。従って、実施例2によるグランドパッキンAにおいては、表面層2を形成するPTFEは、焼成されたPTFEと未焼成のPTFEとからなることが確認された。
実施例2によるグランドパッキンAは、340℃〜380℃にて1時間加熱された前記紐状体4を用いて、実施例1の場合と同等の手段で作製されたものである。そして、実施例2のグランドパッキンAを用いて摺動耐久試験を行った。その結果、図7,8に示されるように、耐久摺動回数は45,000回であった。
〔その他の実施例〕
1.黒鉛
実施例1のグランドパッキンAにおいて、PTFEディスパージョンに代えて、黒鉛ディスパージョンを1重量%でPTFEディスパージョンに混合させた混合液(黒鉛を有するPTFEディスパージョン)を用いたものを試した。その結果、耐摩耗性が向上した。
2.シリコーンオイル
実施例1に記載の手段で作製された紐状体4(PTFEディスパージョンが重量比5%〜25%で含浸されている紐状体4)を、シリコーンオイルに浸漬させ、紐状体4におけるシリコーンオイルの重量比が0.4%〜1.2%となる状態にシリコーンオイルを含浸させる。このシリコーンオイルの含浸された紐状体4を使ってリング状のグランドパッキンAを作製する。
シリコーンオイル含浸グランドパッキンAでは、機器に組付けての締付時及び増し締め時に潤滑液(シリコーンオイル)がバルブステムとパッキン内周面との間に染み出し、摩擦力を低減させてPTFE層の耐摩耗性が向上し、長期に亘り所期のシール性能が維持されることが知見された。
紐状体4におけるシリコーンの重量比が0.4%未満では、摩擦力の低減効果が緩く、重量比が1.2%超えではシリカに変化し易くなる傾向がある。シリコーンの重量比がある程度大きくなると、グランドパッキンとしての使用時に加熱された場合、シリコーンオイルがシリカに変化し易くなり、場合によってはシリカが機器(特に、弁のグランド部に使用の場合は弁軸)に傷を付けるおそれが生じてくる。
従って、シリカに変化し難く、かつ、摩擦力の低減効果をより有効に得るには、シリコーンの重量比を0.4%〜1.2%に設定するのが望ましい。
3.防食剤
実施例1に記載の手段で作製されたグランドパッキンAの内周面に、適当な溶剤に希釈された亜硝酸ナトリウムを塗布したものを試作した。
焼成によりPTFE粒子どうしが融着し強固なPTFE層を形成するため、防食剤を塗布した場合においても防食剤はPTFE層の表面に位置し、長期間その機能を発揮することが知見された。
〔比較例1〕
特開2007−138315号公報にて示されるヤーン(膨張黒鉛編組糸)をPTFEディスパージョンに浸漬させ、PTFE粒子を含浸させた。即ち、ここで言うヤーンは、「繊維材を編む又は組むことによって成る筒状部材内に、幅を厚みで除した値である縦横比が1〜5に設定される断面を有する繊維状膨張黒鉛を充填して形成されるヤーン」である。繊維材としては、インコネル線、ステンレス線等である。
前記のヤーンにおけるPTFEの重量比は30%〜40%である。そして、このPTFEを有するヤーンの複数本を編組すること(前述の段落0025を参照)により、図1,2に示す紐状体4のような紐状パッキン(紐状体)を作製する。なお、加熱処理(焼成処理)は行っていない。
<熱サイクルシール試験>
図5に示す試験機Bに比較例1によるグランドパッキンAを装填し、図9に示す条件のとおり、温度を昇温させた後、降温させた(温度サイクル負荷)。その後、窒素ガスを負荷した後の漏洩量を測定した。実施例1のものに比べ、温度サイクル負荷後の漏洩量は多く、シール性に劣っている。
〔比較例2〕
比較例2のグランドパッキンAは、実施例1のものにおいて焼成処理を行わなかったものである。即ち、「膨張黒鉛ヤーンの編組による編組体で形成されるパッキン本体1に、PTFEディスパージョンを含浸することでなるグランドパッキンA」である。
まず、PTFEでスパージョンが含浸されてから熱処理されていない状態の紐状体の示差走査熱量測定を行い、その結果を図6の(a)に示す。吸熱のピーク、即ち溶解温度は340℃であった。これによりPTFEが未焼成であることが確認された(吸熱のピークが335℃〜345℃であれば、PTFEは焼成されていないとみなせる)。
そして、図5に示す試験機Bにより、比較例2によるグランドパッキンの摺動耐久試験を行い、その結果を図7,8に示す。これらより、摺動耐久回数は20,000回であることが判った。
〔比較例3〕
前述の比較例2による紐状体を、処理温度400℃にて1〜5時間加熱し、PTFE粒子を焼成した紐状体を作製した。この二次処理テープの示差走査熱量測定の結果は、図6(d)に示されるとおりである。この図6(d)から、吸熱のピークを示さず、従って、PTFEが分解されたことを確認した。この比較例3のものでは、上記の条件で加熱することによりPTFEは「分解」されてしまっており、本発明に言う「焼成」とは異なるものである。
そして、この紐状体を用い、実施例1による場合と同様の方法により、比較例3によるグランドパッキンを作製した。比較例3によるグランドパッキンを試験機Bにより摺動耐久試験を行った結果、耐久摺動回数は15,000回であった。
1 パッキン本体
h 高さ寸法
w 幅寸法

Claims (5)

  1. 膨張黒鉛ヤーンの編組による編組体で形成されるパッキン本体によりなるとともに、前記パッキン本体は、PTFEディスパージョンが含浸された状態における焼成処理がなされたものであるグランドパッキン。
  2. 前記パッキン本体は、その高さ寸法が幅寸法の2/5〜3/5に設定されている請求項1に記載のグランドパッキン。
  3. 前記パッキン本体は、前記焼成処理後にシリコーンオイルが含浸されたものである請求項1又は2に記載のグランドパッキン。
  4. 前記シリコーンオイルの重量比が0.4%〜1.2%に設定されている請求項3に記載のグランドパッキン。
  5. 前記PTFEディスパージョンには黒鉛が含まれている請求項1〜4の何れか一項に記載のグランドパッキン。
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