JP2015128804A - 管締着用治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】管体の開口孔に対するニップルの嵌入移動と管体の端部に対するスリーブの被覆移動をスムーズに同時進行させる。
【解決手段】プッシャー30で第一ホルダー10と第二ホルダーを軸線方向へ相対的に接近移動させることにより、第一ホルダー10に保持したニップルCが、管体Bの開口孔B2に突き当たって部分的に嵌入し、管体Bの全体をスリーブDへ向け押動する。ニップルCが部分的に嵌入されることで管体Bの端部B1は拡径変形し、これがスリーブDの内周面を通過する時には、管体Bの端部B1とスリーブDの内周面との間に生じる摩擦抵抗が最大となって、スリーブDに対して管体Bの端部B1が通過しつつ、管体Bの開口孔B2に対してニップルCが更に嵌入される。それにより、管体Bの開口孔B2にニップルC全体が完全に嵌入され、管体Bの端部B1の外側にスリーブDが被されて、これら三者が径方向へ重なり合い一体的に組み付けられる。
【選択図】図4
【解決手段】プッシャー30で第一ホルダー10と第二ホルダーを軸線方向へ相対的に接近移動させることにより、第一ホルダー10に保持したニップルCが、管体Bの開口孔B2に突き当たって部分的に嵌入し、管体Bの全体をスリーブDへ向け押動する。ニップルCが部分的に嵌入されることで管体Bの端部B1は拡径変形し、これがスリーブDの内周面を通過する時には、管体Bの端部B1とスリーブDの内周面との間に生じる摩擦抵抗が最大となって、スリーブDに対して管体Bの端部B1が通過しつつ、管体Bの開口孔B2に対してニップルCが更に嵌入される。それにより、管体Bの開口孔B2にニップルC全体が完全に嵌入され、管体Bの端部B1の外側にスリーブDが被されて、これら三者が径方向へ重なり合い一体的に組み付けられる。
【選択図】図4
Description
本発明は、例えばシャワーホースなどのような、管体の端部を他の機器の管接続口に接続するため、管体の端部の開口孔にニップルを嵌入し、この端部の外側にスリーブを被せて一体的に組み付けるために用いられる管締着用治具に関する。
従来、この種の管締着用治具として、ホースニップルアダプターを固定保持するニップルアダプターホルダーと、ホースを把持するコレットチャックと、このコレットチャックをニップルアダプターホルダーと同一軸線上でホース上に掴締保持するようニップルアダプターホルダーから離間した位置で軸線方向に移動可能に設けられたコレットホルダーと、このコレットホルダーをニップルアダプターホルダーに向けて推進するコレットホルダー推進手段(操作レバー)と、を具えたホースジョイント挿入締着装置がある(例えば、特許文献1参照)。
ホースをその先端部においてホースニップルの長さ分に該当する箇所が、ホースニップルに向け突出するようにコレットチャックで挟み固定し、ホースの先端部にホースバンドを嵌着する。その後、操作レバーを手動で回動することにより、コレットホルダー及びコレットチャックを介してホース全体が、ホースニップルに向け押動され、予めホースバンドが外周に締着されたホースの先端部にホースニップルを挿入している。
ホースをその先端部においてホースニップルの長さ分に該当する箇所が、ホースニップルに向け突出するようにコレットチャックで挟み固定し、ホースの先端部にホースバンドを嵌着する。その後、操作レバーを手動で回動することにより、コレットホルダー及びコレットチャックを介してホース全体が、ホースニップルに向け押動され、予めホースバンドが外周に締着されたホースの先端部にホースニップルを挿入している。
しかし乍ら、このような従来の管締着用治具では、ホースバンドの締着によって拡径変形不能なホースの先端部に対し、ホースニップルを手動操作で挿入(嵌入)するため、ホースの開口孔に対するホースニップルの挿入工程には過大な力が必要で、嵌入作業が困難となり、非力な女性や老人や子供などでは目的位置までホースニップルを完全に嵌入できず、不十分なままでホースが使用されることもあった。それにより、ホースの内圧上昇に伴ってホースの先端部からホースニップルが抜け易く、漏水などの事故に至るおそれがあった。
さらに、コレットチャックから不支持状態でホースニップルの長さ分だけ突出するホースの先端部にホースバンドが予め締着されるため、ホースバンドの重量でホースの先端部が垂れ下がり易く、それに伴ってホースの開口孔の軸心がホースニップルの軸心と位置ズレするおそれがあった。ホースの開口孔とホースニップルの軸心が僅かでも位置ズレすると、ホースニップルの突き当たりに伴い、ホースの先端部が負けて更に折り曲げてしまい、嵌入作業がより困難になるという問題があった。
特に、可撓性に優れたホースを用いた場合には、ホースの先端部の垂れ下がりが顕著に現れるため、ホースの先端部を手で持ち上げなければ、ホースニップルの軸心と一致させることができず、このような場合には、操作レバーによる嵌入作業で指などを挟むおそれがあって非常に危険であるという問題もあった。
そこで、これらの問題点を解決するため、ホースバンドの内径を若干大きくしてホースニップルを嵌入し易くすることが考えられる。しかし、この場合には、ホースバンドによる締め付け強度が低下し、ホースの内圧上昇に伴ってホースの先端部からホースニップルが抜け易くなるという問題があった。
さらに、コレットチャックから不支持状態でホースニップルの長さ分だけ突出するホースの先端部にホースバンドが予め締着されるため、ホースバンドの重量でホースの先端部が垂れ下がり易く、それに伴ってホースの開口孔の軸心がホースニップルの軸心と位置ズレするおそれがあった。ホースの開口孔とホースニップルの軸心が僅かでも位置ズレすると、ホースニップルの突き当たりに伴い、ホースの先端部が負けて更に折り曲げてしまい、嵌入作業がより困難になるという問題があった。
特に、可撓性に優れたホースを用いた場合には、ホースの先端部の垂れ下がりが顕著に現れるため、ホースの先端部を手で持ち上げなければ、ホースニップルの軸心と一致させることができず、このような場合には、操作レバーによる嵌入作業で指などを挟むおそれがあって非常に危険であるという問題もあった。
そこで、これらの問題点を解決するため、ホースバンドの内径を若干大きくしてホースニップルを嵌入し易くすることが考えられる。しかし、この場合には、ホースバンドによる締め付け強度が低下し、ホースの内圧上昇に伴ってホースの先端部からホースニップルが抜け易くなるという問題があった。
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、管体の開口孔に対するニップルの嵌入移動と管体の端部に対するスリーブの被覆移動をスムーズに同時進行させること、などを目的とするものである。
このような目的を達成するために本発明は、管体の端部の開口孔にニップルを嵌入し、該端部の外周にスリーブを被せる管締着用治具であって、前記管体の前記開口孔に嵌入される前記ニップルを保持するように設けられる第一ホルダーと、前記管体が軸線方向へ移動自在に挿通する前記スリーブを前記ニップルと同一軸線上に保持するように設けられる第二ホルダーと、前記第一ホルダー又は前記第二ホルダーのいずれか一方か若しくは前記第一ホルダー及び前記第二ホルダーの両方を軸線方向へ相対的に接近移動させるプッシャーと、を備え、前記第二ホルダーは、前記プッシャーによる前記第一ホルダー及び前記第二ホルダーの接近移動に伴って、前記スリーブが前記ニップルから離隔する方向へ移動不能に位置決めされる係止部を有し、前記第一ホルダー及び前記第二ホルダーは、前記プッシャーによる前記第一ホルダー及び前記第二ホルダーの接近移動に伴い、前記ニップルを前記管体の前記開口孔に突き当てて嵌入しつつ、前記管体を前記スリーブへ向け押動して前記スリーブ内に前記管体の前記端部を嵌挿させるように配置されたことを特徴とする。
前述した特徴を有する本発明は、プッシャーで第一ホルダーと第二ホルダーを軸線方向へ相対的に接近移動させることにより、第一ホルダーに保持したニップルが、管体の開口孔に突き当たって部分的に嵌入し、管体の全体をスリーブへ向け押動する。これに伴って、管体の端部がスリーブの内周面を摺動する。ニップルが部分的に嵌入されることで管体の端部は拡径変形し、これがスリーブの内周面を通過する時には、管体の端部とスリーブの内周面との間に生じる摩擦抵抗が最大となって、スリーブに対して管体の端部が通過しつつ、管体の開口孔に対してニップルが更に嵌入される。それにより、管体の開口孔にニップル全体が完全に嵌入され、管体の端部の外側にスリーブが被されて、これら三者が径方向へ重なり合い一体的に組み付けられる。
したがって、管体の開口孔に対するニップルの嵌入移動と管体の端部に対するスリーブの被覆移動をスムーズに同時進行させることができる。
その結果、ホースバンドの締着によって拡径変形不能なホースの先端部に対しホースニップルを嵌入する従来のものに比べ、管体の開口孔に対するニップルの嵌入工程に過大な力が必要なく、非力な女性や老人や子供などによる手動操作であってもニップルを完全に嵌入可能となり、漏水などの事故を確実に防止することができて、安全性に優れる。
さらに、コレットチャックから不支持状態で突出するホースの先端部にホースバンドが予め締着される従来のものに比べ、第二ホルダーにスリーブが支持されるため、管体として可撓性に優れたホースを用いても、管体の端部がスリーブの重量によって垂れ下がることはなく、管体の開口孔とニップルの軸心を同一軸線上に維持することができて、作業性に優れる。
したがって、管体の開口孔に対するニップルの嵌入移動と管体の端部に対するスリーブの被覆移動をスムーズに同時進行させることができる。
その結果、ホースバンドの締着によって拡径変形不能なホースの先端部に対しホースニップルを嵌入する従来のものに比べ、管体の開口孔に対するニップルの嵌入工程に過大な力が必要なく、非力な女性や老人や子供などによる手動操作であってもニップルを完全に嵌入可能となり、漏水などの事故を確実に防止することができて、安全性に優れる。
さらに、コレットチャックから不支持状態で突出するホースの先端部にホースバンドが予め締着される従来のものに比べ、第二ホルダーにスリーブが支持されるため、管体として可撓性に優れたホースを用いても、管体の端部がスリーブの重量によって垂れ下がることはなく、管体の開口孔とニップルの軸心を同一軸線上に維持することができて、作業性に優れる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る管締着用治具Aは、図1〜図8に示すように、管体Bにおいて接続側の端部B1を他の機器の管接続口に接続するため、管体Bの端部B1に開穿される開口孔B2に、ニップルCを嵌入し、さらに端部B1の外周に締め付け用のスリーブDが被されることにより、管体BにニップルC及びスリーブDを移動不能に締着して一体的に組み付ける工具である。
ニップルC及びスリーブDは、管体Bの端部B1と他の機器の管接続口を接続するための部品(接続金具)である。
詳しく説明すると、管締着用治具Aは、管体Bの開口孔B2に嵌入されるニップルCを保持するように設けられる第一ホルダー10と、管体Bが軸線方向へ移動自在に挿通するスリーブDをニップルCと同一軸線上に保持するように設けられる第二ホルダー20と、第一ホルダー10又は第二ホルダー20のいずれか一方か若しくは第一ホルダー10及び第二ホルダー20の両方を軸線方向へ相対的に接近移動させるプッシャー30と、を主要な構成要素として備えている。
必要に応じて、少なくとも第一ホルダー10と第二ホルダー20を、ニップルCとスリーブD及び管体Bが同一軸線上に配置されるようにそれぞれ取り付けるベース40を更に備えて、管締着用治具Aを持ち運び可能にすることが好ましい。
本発明の実施形態に係る管締着用治具Aは、図1〜図8に示すように、管体Bにおいて接続側の端部B1を他の機器の管接続口に接続するため、管体Bの端部B1に開穿される開口孔B2に、ニップルCを嵌入し、さらに端部B1の外周に締め付け用のスリーブDが被されることにより、管体BにニップルC及びスリーブDを移動不能に締着して一体的に組み付ける工具である。
ニップルC及びスリーブDは、管体Bの端部B1と他の機器の管接続口を接続するための部品(接続金具)である。
詳しく説明すると、管締着用治具Aは、管体Bの開口孔B2に嵌入されるニップルCを保持するように設けられる第一ホルダー10と、管体Bが軸線方向へ移動自在に挿通するスリーブDをニップルCと同一軸線上に保持するように設けられる第二ホルダー20と、第一ホルダー10又は第二ホルダー20のいずれか一方か若しくは第一ホルダー10及び第二ホルダー20の両方を軸線方向へ相対的に接近移動させるプッシャー30と、を主要な構成要素として備えている。
必要に応じて、少なくとも第一ホルダー10と第二ホルダー20を、ニップルCとスリーブD及び管体Bが同一軸線上に配置されるようにそれぞれ取り付けるベース40を更に備えて、管締着用治具Aを持ち運び可能にすることが好ましい。
管体Bは、可撓性を有する弾性変形可能な合成樹脂やゴムなどで形成され、図示されるような単層構造のものか、又は図示しないが複数層構造のものや多層構造ものなどを用いている。
複数層構造や多層構造の管体Bとしては、内層と外層との間に補強層としてブレード(補強糸)を螺旋状に巻き付け一体化した積層ホース(ブレードホース)や、不透明な内層と透明な外層との間に補強材として、少なくとも表面が金属色に光る断面矩形の帯状補強材と断面円形の線状補強材を螺旋状に巻き付けて一体化した螺旋補強ホース(フォーランホース)や、金属色に光る帯状材を有する補強体が螺旋状に巻着され、その外側全体に透明又は半透明な筒状層を被着して帯状材の金属色を外から透視可能にしたメタル調ホースなどが用いられる。
さらに、管体Bは、所定の長さに切断されることで、その端部B1の中央には、ニップルCを嵌入する開口孔B2が開穿され、開口端面B3が露出している。
複数層構造や多層構造の管体Bとしては、内層と外層との間に補強層としてブレード(補強糸)を螺旋状に巻き付け一体化した積層ホース(ブレードホース)や、不透明な内層と透明な外層との間に補強材として、少なくとも表面が金属色に光る断面矩形の帯状補強材と断面円形の線状補強材を螺旋状に巻き付けて一体化した螺旋補強ホース(フォーランホース)や、金属色に光る帯状材を有する補強体が螺旋状に巻着され、その外側全体に透明又は半透明な筒状層を被着して帯状材の金属色を外から透視可能にしたメタル調ホースなどが用いられる。
さらに、管体Bは、所定の長さに切断されることで、その端部B1の中央には、ニップルCを嵌入する開口孔B2が開穿され、開口端面B3が露出している。
ニップルCは、金属や硬質合成樹脂などの剛性材料で円筒状に形成され、管体Bの接続相手となる他の機器の管接続口の種類や管体Bのサイズなどに応じて、形状やサイズが異なる複数種類のニップルCを用意している。例えば、管体Bがシャワーホースなどのような場合には、給水栓や湯水混合栓などの給水金具(図示しない)に接続するための給水具用ニップルと、シャワーヘッドなどの吐水器具(図示しない)に接続するための吐水具用ニップルが用意される。
これらのニップルCは、その軸線方向先端側に、管体Bの開口孔B2に嵌入される挿入部C1を有している。
挿入部C1は、その外径が管体Bの内径よりも若干大径に形成され、管体Bの開口孔B2に嵌入することにより、管体Bの端部B1が膨張変形して、その内周面が挿入部C1の外周面を径方向へ圧接するように構成されている。さらに、挿入部C1の外周面を竹の子状などの環状凹凸部C2に形成することで、管体Bの開口孔B2から抜け難くすることが好ましい。
また、ニップルCは、挿入部C1と逆方向の基端側に、挿入部C1よりも大径に形成される鍔部C3を有することが好ましい。鍔部C3は、管体Bの開口孔B2の開口端面B3と後述するスリーブDの端面(他端面)D2と軸線方向へそれぞれ対向するように配置され、管体Bの開口孔B2にニップルCの挿入部C1全体が完全に嵌入することで、鍔部C3を管体Bの開口端面B3及びスリーブDの端面(他端面)D2に当接させるように構成されている。
これらのニップルCは、その軸線方向先端側に、管体Bの開口孔B2に嵌入される挿入部C1を有している。
挿入部C1は、その外径が管体Bの内径よりも若干大径に形成され、管体Bの開口孔B2に嵌入することにより、管体Bの端部B1が膨張変形して、その内周面が挿入部C1の外周面を径方向へ圧接するように構成されている。さらに、挿入部C1の外周面を竹の子状などの環状凹凸部C2に形成することで、管体Bの開口孔B2から抜け難くすることが好ましい。
また、ニップルCは、挿入部C1と逆方向の基端側に、挿入部C1よりも大径に形成される鍔部C3を有することが好ましい。鍔部C3は、管体Bの開口孔B2の開口端面B3と後述するスリーブDの端面(他端面)D2と軸線方向へそれぞれ対向するように配置され、管体Bの開口孔B2にニップルCの挿入部C1全体が完全に嵌入することで、鍔部C3を管体Bの開口端面B3及びスリーブDの端面(他端面)D2に当接させるように構成されている。
スリーブDは、金属や合成樹脂などの剛性材料で円筒状に形成され、管体Bの接続相手となる他の機器の管接続口の種類や管体Bのサイズなどに応じて、形状やサイズが異なる複数種類のスリーブDを用意することもある。
これらのスリーブDは、その軸線方向の両端に、後述するスリーブDの係止部21と軸線方向へ対向する環状の一端面D1と、ニップルCの鍔部C3と軸線方向へ対向する環状の他端面D2と、管体Bの外周面と径方向へ対向する平滑な内周面D3と、を有し、その内径を予め管体Bの外径と略同じに設定している。スリーブDにおいて他端面D2の開口縁には、ニップルCから離隔するX方向と逆方向へ向かって徐々に拡径するテーパー面D2aを形成することにより、ニップルCの挿入部C1が嵌入された管体Bの端部B1をスリーブDの内周面D3に向けて軸線方向へ入り込み易くすることが好ましい。
さらに、スリーブDは、ニップルCの挿入部C1が嵌入された管体Bの端部B1に対し、その外周面に沿って摺動することで、管体Bの端部B1の外側から被覆するように取り付けられる。この取り付け状態においてスリーブDは、管体Bの端部B1を径方向へ締め付け、それにより、スリーブDの内周面D3が管体Bの端部B1の外周面に圧接して、管体Bの端部B1の内周面をニップルCの挿入部C1の外周面に密接させるとともに、ニップルCの挿入部C1に対して軸線方向へ位置ズレ不能に固定するように構成されている。
これらのスリーブDは、その軸線方向の両端に、後述するスリーブDの係止部21と軸線方向へ対向する環状の一端面D1と、ニップルCの鍔部C3と軸線方向へ対向する環状の他端面D2と、管体Bの外周面と径方向へ対向する平滑な内周面D3と、を有し、その内径を予め管体Bの外径と略同じに設定している。スリーブDにおいて他端面D2の開口縁には、ニップルCから離隔するX方向と逆方向へ向かって徐々に拡径するテーパー面D2aを形成することにより、ニップルCの挿入部C1が嵌入された管体Bの端部B1をスリーブDの内周面D3に向けて軸線方向へ入り込み易くすることが好ましい。
さらに、スリーブDは、ニップルCの挿入部C1が嵌入された管体Bの端部B1に対し、その外周面に沿って摺動することで、管体Bの端部B1の外側から被覆するように取り付けられる。この取り付け状態においてスリーブDは、管体Bの端部B1を径方向へ締め付け、それにより、スリーブDの内周面D3が管体Bの端部B1の外周面に圧接して、管体Bの端部B1の内周面をニップルCの挿入部C1の外周面に密接させるとともに、ニップルCの挿入部C1に対して軸線方向へ位置ズレ不能に固定するように構成されている。
第一ホルダー10は、図1(a)(b)及び図2などに示されるように、ニップルCを軸線方向へ着脱自在で且つ径方向へ移動不能に保持するチャック部11と、後述する第二ホルダー20に保持したスリーブDと同一軸線上に配置されるようにチャック部11を支持するアダプター部12と、を有している。
チャック部11の具体例としては、図示例のように、ニップルCの貫通孔C4の内径と略同じ外径で且つニップルCの軸線方向への長さ寸法と略同じ長さの軸状に形成されている。軸状のチャック部11がニップルCの貫通孔C4に挿入されることで、ニップルCを径方向へ位置ズレ不能に嵌合するように構成されている。
アダプター部12の具体例としては、図示例のように、後述するベース40に対して軸状のチャック部11を設置している。
さらに、第一ホルダー10には、管体Bのサイズ変更やニップルCの種類変更に対応する調整手段を具備することが好ましい。
この調整手段の具体例としては、図示例のように、アダプター部12が、軸状のチャック部11と軸線方向へ着脱自在に係合する係合部位12aと、軸状のチャック部11を軸線方向へ伸縮移動自在に支持する調整部位12bと、を有している。管体BのサイズやニップルCの種類に応じて、サイズが異なる複数種類のチャック部11を予め用意しておく。管体Bのサイズ変更時やニップルCの種類変更時には、対応するサイズのチャック部11をアダプター部12の係合部位12aにセットし、必要に応じて調整部位12bを操作することにより、チャック部11の突出量を調整している。
また、その他の例として図示しないが、チャック部11及びアダプター部12や前記調整手段を図示例以外の構造に変更することも可能である。
チャック部11の具体例としては、図示例のように、ニップルCの貫通孔C4の内径と略同じ外径で且つニップルCの軸線方向への長さ寸法と略同じ長さの軸状に形成されている。軸状のチャック部11がニップルCの貫通孔C4に挿入されることで、ニップルCを径方向へ位置ズレ不能に嵌合するように構成されている。
アダプター部12の具体例としては、図示例のように、後述するベース40に対して軸状のチャック部11を設置している。
さらに、第一ホルダー10には、管体Bのサイズ変更やニップルCの種類変更に対応する調整手段を具備することが好ましい。
この調整手段の具体例としては、図示例のように、アダプター部12が、軸状のチャック部11と軸線方向へ着脱自在に係合する係合部位12aと、軸状のチャック部11を軸線方向へ伸縮移動自在に支持する調整部位12bと、を有している。管体BのサイズやニップルCの種類に応じて、サイズが異なる複数種類のチャック部11を予め用意しておく。管体Bのサイズ変更時やニップルCの種類変更時には、対応するサイズのチャック部11をアダプター部12の係合部位12aにセットし、必要に応じて調整部位12bを操作することにより、チャック部11の突出量を調整している。
また、その他の例として図示しないが、チャック部11及びアダプター部12や前記調整手段を図示例以外の構造に変更することも可能である。
第二ホルダー20は、図1(b)及び図2などに示されるように、第一ホルダー10に保持されたニップルCと同一軸線上に配置されるように、管体Bを軸線方向へ移動自在に貫通するとともに、管体Bが軸線方向へ移動自在に挿通するスリーブDを保持するものであり、スリーブDをニップルCから離隔するX方向へ移動不能に係止する係止部21を有している。
係止部21は、スリーブDの一端面D1と軸線方向へ対向するように、スリーブDの周方向へ連続させて凹状に形成されるか、又はスリーブDの周方向へ断続的若しくは所定間隔毎に複数箇所それぞれ凹状に形成される。後述するプッシャー30で第一ホルダー10に保持されたニップルCと第二ホルダー20に保持されたスリーブDが相対的に接近移動することにより、スリーブDの一端面D1が係止部21に当接し係止されて、ニップルCから離隔するX方向へ移動不能にスリーブDを位置決めするように構成されている。
さらに、第二ホルダー20において係止部21よりもニップルCと接近する方向、すなわち、X方向と逆方向の端縁には、X方向と逆方向へ向かって徐々に拡径するテーパー状のガイド面22を形成することにより、スリーブDを係止部21に向けて軸線方向へ挿入し易くすることが好ましい。
係止部21は、スリーブDの一端面D1と軸線方向へ対向するように、スリーブDの周方向へ連続させて凹状に形成されるか、又はスリーブDの周方向へ断続的若しくは所定間隔毎に複数箇所それぞれ凹状に形成される。後述するプッシャー30で第一ホルダー10に保持されたニップルCと第二ホルダー20に保持されたスリーブDが相対的に接近移動することにより、スリーブDの一端面D1が係止部21に当接し係止されて、ニップルCから離隔するX方向へ移動不能にスリーブDを位置決めするように構成されている。
さらに、第二ホルダー20において係止部21よりもニップルCと接近する方向、すなわち、X方向と逆方向の端縁には、X方向と逆方向へ向かって徐々に拡径するテーパー状のガイド面22を形成することにより、スリーブDを係止部21に向けて軸線方向へ挿入し易くすることが好ましい。
また、第二ホルダー20は、図5(a)(b)などに示されるように、スリーブDの外周面D4においてその周方向の複数箇所と径方向へそれぞれ対向し当接する筒受け部23を有することが好ましい。
筒受け部23には、筒受け部23と第二ホルダー20の外部に亘って径方向へ管体B及びスリーブDの出し入れを容易にするため、出し入れ口24を開設することが好ましい。
さらに、第二ホルダー20は、スリーブDの他端面D2と連通する透視部25を有することが好ましい。
なお、第二ホルダー20には、筒受け部23、出し入れ口24又は透視部25のいずれか一つ又は複数を設けるか、若しくは全てを設けなくてもよい。
筒受け部23には、筒受け部23と第二ホルダー20の外部に亘って径方向へ管体B及びスリーブDの出し入れを容易にするため、出し入れ口24を開設することが好ましい。
さらに、第二ホルダー20は、スリーブDの他端面D2と連通する透視部25を有することが好ましい。
なお、第二ホルダー20には、筒受け部23、出し入れ口24又は透視部25のいずれか一つ又は複数を設けるか、若しくは全てを設けなくてもよい。
プッシャー30は、第一ホルダー10又は第二ホルダー20のいずれか一方に連設されるか、若しくは第一ホルダー10及び第二ホルダー20の両方に連設され、手動やアクチュエーターなどの駆動源(図示しない)により、第一ホルダー10と第二ホルダー20を軸線方向へ相対的に接近移動させて、第一ホルダー10に保持されたニップルCの挿入部C1が、管体Bの開口孔B2に突き当たって部分的に嵌入されるように構成している。
プッシャー30の具体例としては、図示例のように、ニップルCが保持される第一ホルダー10に従動体31を軸線方向へ往復動自在に連設し、従動体31にリンク機構32を介して手動の操作レバー33が回動自在に連係されている。
図1(b)及び図2や図4(a)及び図5(a)などに示されるように、帯状の平板からなるベース40から離れる方向へ操作レバー33が回動されることで、リンク機構32及び従動体31を経て第一ホルダー10が第二ホルダー20から離隔移動するように構成されている。
これと逆に、図4(b)及び図5(b)などに示されるように、操作レバー33がベース40に向けて回動されることで、第一ホルダー10が第二ホルダー20に向け接近移動するように構成されている。
また、その他の例として図示しないが、第二ホルダー20に従動体31を軸線方向へ往復動自在に連設し、従動体31にリンク機構32を介して手動の操作レバー33が回動自在に連係されるように構成したり、第一ホルダー10と第二ホルダー20が同時に接近及び離隔移動するように構成したり、手動の操作レバー33に代えてアクチュエーターなどの駆動源で相対的に接近移動させるなど、変更することも可能である。
プッシャー30の具体例としては、図示例のように、ニップルCが保持される第一ホルダー10に従動体31を軸線方向へ往復動自在に連設し、従動体31にリンク機構32を介して手動の操作レバー33が回動自在に連係されている。
図1(b)及び図2や図4(a)及び図5(a)などに示されるように、帯状の平板からなるベース40から離れる方向へ操作レバー33が回動されることで、リンク機構32及び従動体31を経て第一ホルダー10が第二ホルダー20から離隔移動するように構成されている。
これと逆に、図4(b)及び図5(b)などに示されるように、操作レバー33がベース40に向けて回動されることで、第一ホルダー10が第二ホルダー20に向け接近移動するように構成されている。
また、その他の例として図示しないが、第二ホルダー20に従動体31を軸線方向へ往復動自在に連設し、従動体31にリンク機構32を介して手動の操作レバー33が回動自在に連係されるように構成したり、第一ホルダー10と第二ホルダー20が同時に接近及び離隔移動するように構成したり、手動の操作レバー33に代えてアクチュエーターなどの駆動源で相対的に接近移動させるなど、変更することも可能である。
そして、第一ホルダー10及び第二ホルダー20は、プッシャー30による第一ホルダー10に保持されたニップルCと第二ホルダー20に保持されたスリーブDの相対的な接近移動に伴って、ニップルCを管体Bの開口孔B2に突き当てて嵌入しつつ、第二ホルダー20の係止部21に位置決めされたスリーブDへ向け管体Bの全体を押動してスリーブD内に管体Bの端部B1を嵌挿させるように配置されている。
詳しく説明すると、ニップルCの挿入部C1を、管体Bの開口孔B2に突き当てて部分的に嵌入させ、これら両者の摩擦抵抗により管体Bの全体をスリーブDへ向け押動する。ニップルCの挿入部C1が部分的に嵌入されることで、拡径変形した管体Bの端部B1をスリーブD内に通過させ、その通過時に生じる摩擦抵抗を利用して、管体Bの開口孔B2にニップルCの挿入部C1が更に嵌入されるようにしている。
詳しく説明すると、ニップルCの挿入部C1を、管体Bの開口孔B2に突き当てて部分的に嵌入させ、これら両者の摩擦抵抗により管体Bの全体をスリーブDへ向け押動する。ニップルCの挿入部C1が部分的に嵌入されることで、拡径変形した管体Bの端部B1をスリーブD内に通過させ、その通過時に生じる摩擦抵抗を利用して、管体Bの開口孔B2にニップルCの挿入部C1が更に嵌入されるようにしている。
このような本発明の実施形態に係る管締着用治具Aによると、プッシャー30によるニップルCとスリーブDの接近移動により、先ず、ニップルC(の挿入部C1)が、管体Bの開口孔B2に突き当たって部分的に嵌入し、これら両者の摩擦抵抗によりニップルC(の挿入部C1)の全体が完全に嵌入する前に、管体Bの全体をスリーブDへ向け押動する。これに伴って、管体Bの端部B1の外周面がスリーブDの内周面D3を摺動する。
これに続き、ニップルC(の挿入部C1)が部分的に嵌入されることで、管体Bの端部B1は拡径変形する。管体Bの拡径変形した端部B1が、スリーブDのテーパー面D2aに沿ってスムーズに入り込む。管体Bの拡径変形した端部B1の大部分が、スリーブDの内周面D3を通過する時には、管体Bの端部B1の外周面とスリーブDの内周面D3との間に生じる摩擦抵抗が最大となって、スリーブDに対して管体Bの端部B1が通過しつつ、管体Bの開口孔B2に対してニップルC(の挿入部C1)が更に嵌入される。
それにより、最後には、管体Bの開口孔B2にニップルC(の挿入部C1)の全体が完全に嵌入され、管体Bの端部B1の外側にスリーブDが被されて、これら三者が径方向へ重なり合い一体的に組み付けられる。
したがって、管体Bの開口孔B2に対するニップルCの嵌入移動と管体Bの端部B1に対するスリーブDの被覆移動をスムーズに同時進行させることができる。
その結果、管体Bの開口孔B2に対するニップルCの嵌入工程に過大な力が必要なく、非力な女性や老人や子供などによる手動操作であってもニップルCを完全に嵌入可能となり、漏水などの事故を確実に防止することができて、安全性に優れる。
さらに、第二ホルダー20にスリーブDが支持されるため、管体Bとして可撓性に優れたホースを用いても、管体Bの端部B1がスリーブDの重量によって垂れ下がることはなく、管体Bの開口孔B2とニップルCの軸心を同一軸線上に維持することができて、作業性に優れる。
これに続き、ニップルC(の挿入部C1)が部分的に嵌入されることで、管体Bの端部B1は拡径変形する。管体Bの拡径変形した端部B1が、スリーブDのテーパー面D2aに沿ってスムーズに入り込む。管体Bの拡径変形した端部B1の大部分が、スリーブDの内周面D3を通過する時には、管体Bの端部B1の外周面とスリーブDの内周面D3との間に生じる摩擦抵抗が最大となって、スリーブDに対して管体Bの端部B1が通過しつつ、管体Bの開口孔B2に対してニップルC(の挿入部C1)が更に嵌入される。
それにより、最後には、管体Bの開口孔B2にニップルC(の挿入部C1)の全体が完全に嵌入され、管体Bの端部B1の外側にスリーブDが被されて、これら三者が径方向へ重なり合い一体的に組み付けられる。
したがって、管体Bの開口孔B2に対するニップルCの嵌入移動と管体Bの端部B1に対するスリーブDの被覆移動をスムーズに同時進行させることができる。
その結果、管体Bの開口孔B2に対するニップルCの嵌入工程に過大な力が必要なく、非力な女性や老人や子供などによる手動操作であってもニップルCを完全に嵌入可能となり、漏水などの事故を確実に防止することができて、安全性に優れる。
さらに、第二ホルダー20にスリーブDが支持されるため、管体Bとして可撓性に優れたホースを用いても、管体Bの端部B1がスリーブDの重量によって垂れ下がることはなく、管体Bの開口孔B2とニップルCの軸心を同一軸線上に維持することができて、作業性に優れる。
特に、ニップルCが、管体Bの開口孔B2の開口端面B3及びスリーブDの端面(他端面)D2と軸線方向へそれぞれ対向し当接する鍔部C3を有する場合には、プッシャー30による第一ホルダー10と第二ホルダー20の接近移動に伴い、管体Bの開口孔B2にニップルC(の挿入部C1)全体が完全に嵌入された後に、鍔部C3が管体Bの開口孔B2の開口端面B3に当接する。その後も、鍔部C3によって管体Bの開口孔B2の開口端面B3が押動され、最終的に鍔部C3が、第二ホルダー20の係止部21で移動不能に位置決めされたスリーブDの端面(他端面)D2と当接するまでニップルC(の挿入部C1)が嵌入し、これら両者が当接したところで、組み付け作業が完了する。
したがって、管体Bの端部B1の外周面をニップルCで部分的に露出することなく完全に被覆することができる。
その結果、管体Bの端部B1に対するニップルCの抜け強度を最大にすることができ、安全性の更なる向上が図れる。
したがって、管体Bの端部B1の外周面をニップルCで部分的に露出することなく完全に被覆することができる。
その結果、管体Bの端部B1に対するニップルCの抜け強度を最大にすることができ、安全性の更なる向上が図れる。
次に、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1〜図5に示すように、第二ホルダー20が、スリーブDの外周面D4においてその周方向の複数箇所と径方向へそれぞれ対向し移動不能に当接する筒受け部23を有するものである。
筒受け部23は、スリーブDの外周面D4とその周方向へ少なくとも3箇所以上と径方向へそれぞれ対向し移動不能に当接するように構成されている。
さらに、第二ホルダー20には、スリーブDの他端面D2と連通する透視部25を形成している。
なお、実施例1では、シャワーホースなどの管体Bの開口孔B2に対し、ニップルCとして給水栓や湯水混合栓などの給水金具に接続するための給水具用ニップルCaを嵌入する場合を示している。この場合には、第一ホルダー10のチャック部11として、給水具用ニップルCaと対応する長さの給水具用チャック部11aが用いられる。
この実施例1は、図1〜図5に示すように、第二ホルダー20が、スリーブDの外周面D4においてその周方向の複数箇所と径方向へそれぞれ対向し移動不能に当接する筒受け部23を有するものである。
筒受け部23は、スリーブDの外周面D4とその周方向へ少なくとも3箇所以上と径方向へそれぞれ対向し移動不能に当接するように構成されている。
さらに、第二ホルダー20には、スリーブDの他端面D2と連通する透視部25を形成している。
なお、実施例1では、シャワーホースなどの管体Bの開口孔B2に対し、ニップルCとして給水栓や湯水混合栓などの給水金具に接続するための給水具用ニップルCaを嵌入する場合を示している。この場合には、第一ホルダー10のチャック部11として、給水具用ニップルCaと対応する長さの給水具用チャック部11aが用いられる。
図1〜図5に示される例では、筒受け部23を複数の部材で構成している。その具体例として、筒受け部23は、スリーブDの外周面D4においてその一半部(下半部)と対向する半円弧状の第一受け部位23aと、スリーブDの外周面D4においてその他半部(上半部)と対向する半円弧状の第二受け部位23bと、を有している。
詳しく説明すると、図4(a)(b)及び図5(a)(b)などに示されるように、下側に配置される第一受け部位23aと上側に配置される第二受け部位23bとが、スリーブDの外周面D4のほぼ全周とそれぞれ当接して、スリーブDを径方向へ移動不能に保持している。
また、筒受け部23の他の例として図示しないが、半円弧状の第一受け部位23a及び第二受け部位23bに代えて、第一受け部位23a又は第二受け部位23bのいずれか一方と、単数若しくは複数の点状受け部位(図示しない)とを組み合わせたり、複数の円弧状受け部位(図示しない)を所定間隔毎に配置したり、複数の点状受け部位(図示しない)を所定間隔毎に配置したり、円弧状受け部位と点状受け部位を複数組み合わせたり変更して、スリーブDの外周面D4を少なくとも3点支持することも可能である。
詳しく説明すると、図4(a)(b)及び図5(a)(b)などに示されるように、下側に配置される第一受け部位23aと上側に配置される第二受け部位23bとが、スリーブDの外周面D4のほぼ全周とそれぞれ当接して、スリーブDを径方向へ移動不能に保持している。
また、筒受け部23の他の例として図示しないが、半円弧状の第一受け部位23a及び第二受け部位23bに代えて、第一受け部位23a又は第二受け部位23bのいずれか一方と、単数若しくは複数の点状受け部位(図示しない)とを組み合わせたり、複数の円弧状受け部位(図示しない)を所定間隔毎に配置したり、複数の点状受け部位(図示しない)を所定間隔毎に配置したり、円弧状受け部位と点状受け部位を複数組み合わせたり変更して、スリーブDの外周面D4を少なくとも3点支持することも可能である。
筒受け部23には、出し入れ口24が開設されて、出し入れ口24を通って筒受け部23と第二ホルダー20の外部に亘って径方向へ管体B及びスリーブDを出し入れ自在にしている。
出し入れ口24の具体例として、図1(b)及び図2と図4(a)(b)及び図5(a)(b)などに示されるように、下側の第一受け部位23aと上側の第二受け部位23bの基端同士に亘って蝶番などの回転支点23cを連設し、回転支点23cを中心として上側の第二受け部位23bが径方向へ開閉移動自在に連結され、上側の第二受け部位23bを上方へ回動することで、出し入れ口24が開口するように構成している。
さらに、下側の第一受け部位23aに対して上側の第二受け部位23bの閉め忘れを防止するために、回転支点23cにバネなどの弾性体(図示しない)を配設するなどして、上側の第二受け部位23bが下側の第一受け部位23aに向け常時付勢され、第二受け部位23bの閉動状態を維持している。
また、その他の例として図示しないが、下側の第一受け部位23aと上側の第二受け部位23bの先端同士に亘って、着脱自在なロック手段を連設し、このロック手段で第二受け部位23bの閉動状態を維持することも可能である。
出し入れ口24の具体例として、図1(b)及び図2と図4(a)(b)及び図5(a)(b)などに示されるように、下側の第一受け部位23aと上側の第二受け部位23bの基端同士に亘って蝶番などの回転支点23cを連設し、回転支点23cを中心として上側の第二受け部位23bが径方向へ開閉移動自在に連結され、上側の第二受け部位23bを上方へ回動することで、出し入れ口24が開口するように構成している。
さらに、下側の第一受け部位23aに対して上側の第二受け部位23bの閉め忘れを防止するために、回転支点23cにバネなどの弾性体(図示しない)を配設するなどして、上側の第二受け部位23bが下側の第一受け部位23aに向け常時付勢され、第二受け部位23bの閉動状態を維持している。
また、その他の例として図示しないが、下側の第一受け部位23aと上側の第二受け部位23bの先端同士に亘って、着脱自在なロック手段を連設し、このロック手段で第二受け部位23bの閉動状態を維持することも可能である。
さらに、図1〜図5に示される例では、透視部25として、下側の第一受け部位23aにおける方向への長さ寸法よりも、上側の第二受け部位23bにおけるX方向への長さ寸法を短くすることで、テーパー状のガイド面22の上側部分が開口され、手動の操作レバー33を持った作業者からスリーブDの他端面D2の近傍が目視できるように配置している。
また、その他の例として図示しないが、上側に配置される第二受け部位23bに透視部25として窓を貫通開穿することも可能である。
また、その他の例として図示しないが、上側に配置される第二受け部位23bに透視部25として窓を貫通開穿することも可能である。
このような本発明の実施例1に係る管締着用治具Aによると、第二ホルダー20において複数の筒受け部23が、スリーブDの外周面D4においてその周方向の複数箇所(少なくとも3箇所以上)にそれぞれ当接して支持するため、プッシャー30による第一ホルダー10と第二ホルダー20の接近移動に伴い、ニップルC(の挿入部C1)が管体Bの開口孔B2に突き当たって嵌入し、且つ第二ホルダー20の係止部21に位置決めされたスリーブDへ向け管体Bの全体を押動しても、スリーブD及び管体Bが径方向へ移動不能に保持される。
したがって、管体Bの開口孔B2に対するニップルCの嵌入移動と管体Bの端部B1に対するスリーブDの被覆移動を径方向へ位置ズレ不能で且つスムーズに同時進行させることができる。
その結果、管体Bを径方向へ位置ズレせずに安定させることができるので、作業性の更なる向上が図れるという利点がある。
したがって、管体Bの開口孔B2に対するニップルCの嵌入移動と管体Bの端部B1に対するスリーブDの被覆移動を径方向へ位置ズレ不能で且つスムーズに同時進行させることができる。
その結果、管体Bを径方向へ位置ズレせずに安定させることができるので、作業性の更なる向上が図れるという利点がある。
さらに、第二ホルダー20が、スリーブDの端面D2と連通する透視部25を有する場合には、第二ホルダー20に透視部25を作業者に向けて配置することにより、作業者側から透視部25を透してスリーブDの端面(他端面)D2の近傍が目視可能になる。
したがって、管体Bの端部B1に対するスリーブDの被覆移動を作業者が目視で確認することができる。
その結果、作業状況を把握しながら組み付け作業を行えて使用勝手がよいという利点がある。
したがって、管体Bの端部B1に対するスリーブDの被覆移動を作業者が目視で確認することができる。
その結果、作業状況を把握しながら組み付け作業を行えて使用勝手がよいという利点がある。
この実施例2は、図6(a)(b)に示すように、ニップルCの変形例であり、シャワーホースなどの管体Bの開口孔B2に対し、ニップルCとしてシャワーヘッドなどの吐水器具に接続するための吐水具用ニップルCbを嵌入する場合を示している点が、図1〜図5に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は図1〜図5に示した実施例1と同じものである。
吐水具用ニップルCbは、挿入部C1と逆方向の基端側に鍔部C3を挟んで環状凹部C5が形成され、環状凹部C5には、シャワーヘッドなどの吐水器具(図示しない)の内周面と密着してシールするためにU字形の環状パッキンC6が装着されている。そのため、吐水具用ニップルCbの軸線方向への長さ寸法は、給水具用ニップルCaの軸線方向への長さ寸法よりも長尺に形成されている。
これに伴い、給水具用ニップルCaの組み付け作業が終了した後に、吐水具用ニップルCbの組み付け作業を行う際には、第一ホルダー10のチャック部11として、給水具用ニップルCaと対応する長さの給水具用チャック部11aから、吐水具用ニップルCbと対応する長さの吐水具用チャック部11bに交換している。
吐水具用ニップルCbは、挿入部C1と逆方向の基端側に鍔部C3を挟んで環状凹部C5が形成され、環状凹部C5には、シャワーヘッドなどの吐水器具(図示しない)の内周面と密着してシールするためにU字形の環状パッキンC6が装着されている。そのため、吐水具用ニップルCbの軸線方向への長さ寸法は、給水具用ニップルCaの軸線方向への長さ寸法よりも長尺に形成されている。
これに伴い、給水具用ニップルCaの組み付け作業が終了した後に、吐水具用ニップルCbの組み付け作業を行う際には、第一ホルダー10のチャック部11として、給水具用ニップルCaと対応する長さの給水具用チャック部11aから、吐水具用ニップルCbと対応する長さの吐水具用チャック部11bに交換している。
このような本発明の実施例2に係る管締着用治具Aによると、ニップルCが給水具用ニップルCaに代えて吐水具用ニップルCbであっても、前述したように、プッシャー30による第一ホルダー10と第二ホルダー20の接近移動に伴って、管体Bの開口孔B2にニップルCの挿入部C1全体が完全に嵌入された後に、鍔部C3が管体Bの開口孔B2の開口端面B3に当接し、最終的に鍔部C3がスリーブDの他端面D2と当接するまでニップルCの挿入部C1が嵌入する。
したがって、管体Bの端部B1の外周面をニップルCで部分的に露出することなく完全に被覆することができるという利点がある。
したがって、管体Bの端部B1の外周面をニップルCで部分的に露出することなく完全に被覆することができるという利点がある。
この実施例3は、図7及び図8(a)(b)に示すように、第二ホルダー20の変形例であり、筒受け部23を一つの部材で構成した点が、図1〜図5に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は図1〜図5に示した実施例1と同じものである。
その具体例として、筒受け部23は、スリーブDの外周面D4においてその約3/4部と対向する略C字状の受け部位23dを有している。
図7及び図8(a)(b)に示される例では、筒受け部23の側方に向け出し入れ口24が開設されて、筒受け部23と第二ホルダー20の外部に亘って径方向へ管体B及びスリーブDの出し入れを容易にしている。
また、その他の例として図示しないが、筒受け部23の斜め下方か又は斜め上方に向け出し入れ口24を開設することも可能である。
その具体例として、筒受け部23は、スリーブDの外周面D4においてその約3/4部と対向する略C字状の受け部位23dを有している。
図7及び図8(a)(b)に示される例では、筒受け部23の側方に向け出し入れ口24が開設されて、筒受け部23と第二ホルダー20の外部に亘って径方向へ管体B及びスリーブDの出し入れを容易にしている。
また、その他の例として図示しないが、筒受け部23の斜め下方か又は斜め上方に向け出し入れ口24を開設することも可能である。
このような本発明の実施例3に係る管締着用治具Aによると、第二ホルダー20の筒受け部23が一つの部材で構成されるため、筒受け部23が複数の部材で構成される図1〜図5に示した実施例1よりも、第二ホルダー20の筒受け部23の構造が簡素化されて強度が増し、部品点数が減少してコストの低減化が図れるという利点がある。
なお、前示実施例では、シャワーホースなどの管体Bの開口孔B2に対し、ニップルCとして給水具用ニップルCaや吐水具用ニップルCbが嵌入される場合を示したが、これに限定されず、シャワーホースとは別の用途に用いられる管体Bの場合には、他の機器の管接続口に接続するための別の形状のニップルCを嵌入してもよい。
A 管締着用治具 10 第一ホルダー
20 第二ホルダー 21 係止部
23 筒受け部 25 透視部
30 プッシャー B 管体
B1 端部 B2 開口孔
B3 開口端面 C ニップル
D スリーブ D2 端面(他端面)
D4 外周面
20 第二ホルダー 21 係止部
23 筒受け部 25 透視部
30 プッシャー B 管体
B1 端部 B2 開口孔
B3 開口端面 C ニップル
D スリーブ D2 端面(他端面)
D4 外周面
Claims (4)
- 管体の端部の開口孔にニップルを嵌入し、該端部の外周にスリーブを被せる管締着用治具であって、
前記管体の前記開口孔に嵌入される前記ニップルを保持するように設けられる第一ホルダーと、
前記管体が軸線方向へ移動自在に挿通する前記スリーブを前記ニップルと同一軸線上に保持するように設けられる第二ホルダーと、
前記第一ホルダー又は前記第二ホルダーのいずれか一方か若しくは前記第一ホルダー及び前記第二ホルダーの両方を軸線方向へ相対的に接近移動させるプッシャーと、を備え、
前記第二ホルダーは、前記プッシャーによる前記第一ホルダー及び前記第二ホルダーの接近移動に伴って、前記スリーブが前記ニップルから離隔する方向へ移動不能に位置決めされる係止部を有し、
前記第一ホルダー及び前記第二ホルダーは、前記プッシャーによる前記第一ホルダー及び前記第二ホルダーの接近移動に伴い、前記ニップルを前記管体の前記開口孔に突き当てて嵌入しつつ、前記管体を前記スリーブへ向け押動して前記スリーブ内に前記管体の前記端部を嵌挿させるように配置されたことを特徴とする管締着用治具。 - 前記ニップルが、前記管体の前記開口孔の開口端面及び前記スリーブの端面と軸線方向へそれぞれ対向し当接する鍔部を有することを特徴とする請求項1記載の管締着用治具。
- 前記第二ホルダーが、前記スリーブの外周面においてその周方向の複数箇所と径方向へそれぞれ対向し移動不能に当接する筒受け部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の管締着用治具。
- 前記第二ホルダーが、前記スリーブの前記端面と連通する透視部を有することを特徴とする請求項2記載の管締着用治具。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112025613A (zh) * | 2020-08-25 | 2020-12-04 | 余姚市百诚机械厂(普通合伙) | 汽车空调管接头插管器 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH10118951A (ja) * | 1996-10-15 | 1998-05-12 | Sone Kogu Seisakusho:Kk | 弾性管接続用工具 |
JPH11156750A (ja) * | 1997-11-28 | 1999-06-15 | Washington Hotel Corporation | 可撓性ホースへの接続用金具の取付治具 |
-
2014
- 2014-01-06 JP JP2014000667A patent/JP2015128804A/ja active Pending
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