JP2015128582A - ローディングユニットのためのシッピング部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】ローディングユニットの移動可能な部品を維持するように構成されているシッピング部材を提供する。
【解決手段】シッピング部材は、ステープル保持表面112を含む基材110と、基材から近位方向に延びている環状延長120であって、環状延長は、第1および第2のアーム130、140と、射出ポスト150とを含み、第1および第2のアームの各々は、そこから突出しているスナップ特徴132、142を含む、環状延長と、基材から近位方向に延びている第1のレッグ160および第2のレッグと、から構成され、第1および第2のレッグは、各々、そこから突出している半径方向に内方に延びているタブ164、174を含む。
【選択図】図7
【解決手段】シッピング部材は、ステープル保持表面112を含む基材110と、基材から近位方向に延びている環状延長120であって、環状延長は、第1および第2のアーム130、140と、射出ポスト150とを含み、第1および第2のアームの各々は、そこから突出しているスナップ特徴132、142を含む、環状延長と、基材から近位方向に延びている第1のレッグ160および第2のレッグと、から構成され、第1および第2のレッグは、各々、そこから突出している半径方向に内方に延びているタブ164、174を含む。
【選択図】図7
Description
背景
技術分野
本開示は、交換可能なローディングユニットを含む外科手術ステープル留めデバイスに関する。より詳しくは、本開示は、ローディングユニットへの選択的な取り付けのためのシッピング部材に関する。
技術分野
本開示は、交換可能なローディングユニットを含む外科手術ステープル留めデバイスに関する。より詳しくは、本開示は、ローディングユニットへの選択的な取り付けのためのシッピング部材に関する。
関連技術の背景
外科手術締め具を組織に適用するための外科手術デバイスは、周知である。ステープル、クリップ、または他の締め具を適用するための内視鏡外科手術デバイスは、作動ユニット(すなわち、デバイスを作動させるためのハンドルアセンブリ、および内視鏡アクセスのためのシャフト)と、シャフトの遠位端に配置されているツールアセンブリとを含む。これらのデバイスのうちの特定のものは、交換可能なローディングユニットとともに使用するために設計され、この交換可能なローディングユニットは、ツールアセンブリを含み、ステープルまたは締め具を収容する。交換可能なローディングユニットは、様々なサイズのステープルを含み得、ステープルは、1つ以上の構成で配置され得る。交換可能なローディングユニットを有するステープラーの発射後、ユーザーは、空のローディングユニットを取り除き得、同じかまたは異なるサイズのステープル、および同じかまたは異なるステープル配置を有する別のローディングユニットを選択して、ステープラーに取り付け得、ステープラーを再び発射し得る。このプロセスは、外科手術手順中、繰り返し実施され得る。
外科手術締め具を組織に適用するための外科手術デバイスは、周知である。ステープル、クリップ、または他の締め具を適用するための内視鏡外科手術デバイスは、作動ユニット(すなわち、デバイスを作動させるためのハンドルアセンブリ、および内視鏡アクセスのためのシャフト)と、シャフトの遠位端に配置されているツールアセンブリとを含む。これらのデバイスのうちの特定のものは、交換可能なローディングユニットとともに使用するために設計され、この交換可能なローディングユニットは、ツールアセンブリを含み、ステープルまたは締め具を収容する。交換可能なローディングユニットは、様々なサイズのステープルを含み得、ステープルは、1つ以上の構成で配置され得る。交換可能なローディングユニットを有するステープラーの発射後、ユーザーは、空のローディングユニットを取り除き得、同じかまたは異なるサイズのステープル、および同じかまたは異なるステープル配置を有する別のローディングユニットを選択して、ステープラーに取り付け得、ステープラーを再び発射し得る。このプロセスは、外科手術手順中、繰り返し実施され得る。
多くのローディングユニットは、代表的に、ステープルカートリッジと、ステープルプッシャーアセンブリと、必要に応じて、ナイフアセンブリとを含む。ナイフアセンブリを含むローディングユニットは、各ローディングユニットごとに新しいナイフを提供する利益を有する。ステープルプッシャーアセンブリおよびナイフアセンブリは、一般に、1つ以上の移動可能な部品を含み、1つ以上の移動可能な部品は、作動ユニットの1つ以上の駆動部材を係合するように位置決めされている。移動する部品が、作動ユニットへのローディングユニットの取り付け前、および取り付け中に適切な位置に適切に保持されていない場合、ローディングユニットは、作動ユニットを適切に係合しない場合があり、従って、適切に機能しない場合がある。いくつかのローディングユニットは、自動係止システムを備え、この自動係止システムは、作動ユニットへのローディングユニットの取り付け前、ローディングユニットの構成要素の移動を妨げ、一旦ローディングユニットが作動ユニットに適切に位置決めされると、ローディングユニットの移動可能な部品の自由な移動を可能にする。しかし、これらの自動係止システムは、ローディングユニットの作動前、ステープルカートリッジ内にステープルを保持することを取り扱わない。さらに、これらの自動係止システムは、組織内でのローディングユニットの位置決めを容易にするように構成されていない。
従って、ローディングユニットの移動可能な部品を維持するように構成されているシッピング部材を有することは有益である。シッピング部材が、ステープルをステープルカートリッジ内に維持するように働き、および/または組織内でのローディングユニットの位置決めを容易にする場合、さらに有益である。
概要
従って、シッピング部材が提供される。シッピング部材は、ステープル保持表面を有する基材と、基材から近位方向に延びている環状延長であって、この環状延長は、第1および第2のアームと、射出ポストとを含む、環状延長と、基材から近位方向に延びている第1および第2のレッグとを含み、第1および第2のレッグは、各々、そこから突出している半径方向に内方に延びているタブを含む。第1および第2のアームの各々は、そこから突出しているスナップ特徴を含む。
従って、シッピング部材が提供される。シッピング部材は、ステープル保持表面を有する基材と、基材から近位方向に延びている環状延長であって、この環状延長は、第1および第2のアームと、射出ポストとを含む、環状延長と、基材から近位方向に延びている第1および第2のレッグとを含み、第1および第2のレッグは、各々、そこから突出している半径方向に内方に延びているタブを含む。第1および第2のアームの各々は、そこから突出しているスナップ特徴を含む。
1つの実施形態において、第1および第2のレッグは、環状延長から半径方向に間隔が空けられている。従って、ステープル保持表面は、環状延長と第1および第2のレッグとの間に配置されている。あるいは、第1および第2のレッグは、環状延長と一体的に形成され得る。この態様において、ステープル保持表面は、第1および第2のレッグの半径方向に外方に配置されている。ステープル保持表面は、環状であり得る。第1および第2のアームのスナップ特徴は、半径方向に内方に延び得る。基材は、円錐形の形状を含み得る。基材は、その中に形成されているスルーホールを含み得る。第1および第2のレッグのタブは、平らな近位方向に向いている表面と傾斜のある遠位方向に向いている表面とを含み得る。
ローディングユニットも提供され、このローディングユニットは、ハウジングと、ハウジング内に動作可能に保持されているステープルプッシャーアセンブリと、ハウジング内に動作可能に保持されているナイフアセンブリと、ハウジングの遠位端に配置されているカートリッジアセンブリであって、このカートリッジアセンブリは、複数のステープルを含む、カートリッジアセンブリと、ハウジングに選択的に係合されているシッピング部材とを含む。シッピング部材は、複数のステープルをステープルカートリッジ内に維持するためのステープルカートリッジに隣接して配置されている内側表面と、ナイフアセンブリを選択的に係合するように構成されている環状延長であって、この環状延長は、第1および第2のアームを含み、第1および第2のアームは、ハウジングを摩擦で係合するように構成されている、環状延長と、第1および第2のレッグとを含み得、第1および第2のレッグは、各々、そこから延びているタブを含み、このタブは、ステープルプッシャーアセンブリを選択的に係合するように構成されている。
実施形態において、第1および第2のレッグのタブは、平らな近位方向に向いている表面を含み得、この平らな近位方向に向いている表面は、ステープルプッシャーアセンブリを選択的に係合するように構成されている。ハウジングは、複数の開口部を規定する外側円筒形部分を含み得る。シッピング部材の第1および第2のレッグのタブは、外側円筒形部分における開口部を通した受け取りのために構成され得る。延長の第1および第2のアームは、各々、スナップ特徴を含み得、このスナップ特徴は、ハウジングの内側円筒形部分上に形成されているリッジを係合するように構成されている。環状延長は、射出ポストをさらに含み得、この射出ポストは、近位方向に向いている表面を含む。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
シッピング部材であって、該シッピング部材は、
ステープル保持表面を含む基材と、
該基材から近位方向に延びている環状延長であって、該環状延長は、第1および第2のアームと、射出ポストとを含み、該第1および第2のアームの各々は、そこから突出しているスナップ特徴を含む、環状延長と、
該基材から近位方向に延びている第1および第2のレッグと
を含み、該第1および第2のレッグは、各々、そこから突出している半径方向に内方に延びているタブを含む、シッピング部材。
(項目2)
上記第1および第2のレッグは、上記環状延長から半径方向に間隔が空けられている、上記項目に記載のシッピング部材。
(項目3)
上記第1および第2のレッグは、上記環状延長と一体的に形成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目4)
上記ステープル保持表面は、上記環状延長と上記第1および第2のレッグとの間に配置されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目5)
上記ステープル保持表面は、上記第1および第2のレッグの半径方向に外方に配置されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目6)
上記ステープル保持表面は、環状である、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目7)
上記第1および第2のアームの上記スナップ特徴は、半径方向に内方に延びている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目8)
上記基材は、円錐形の形状を含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目9)
上記基材は、その中に形成されているスルーホールを含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目10)
上記第1および第2のレッグの上記タブは、平らな近位方向に向いている表面と傾斜のある遠位方向に向いている表面とを含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目11)
ローディングユニットであって、該ローディングユニットは、
ハウジングと、
該ハウジング内に動作可能に保持されているステープルプッシャーアセンブリと、
該ハウジング内に動作可能に保持されているナイフアセンブリと、
該ハウジングの遠位端に配置されているカートリッジアセンブリであって、該カートリッジアセンブリは、複数のステープルを含む、カートリッジアセンブリと、
該ハウジングに選択的に係合されているシッピング部材と
を含み、該シッピング部材は、
該複数のステープルを該ステープルカートリッジ内に維持するための該ステープルカートリッジに隣接して配置されている内側表面と、
該ナイフアセンブリを選択的に係合するように構成されている環状延長であって、該環状延長は、第1および第2のアームを含み、該第1および第2のアームは、該ハウジングを摩擦で係合するように構成されている、環状延長と、
第1および第2のレッグと
を含み、該第1および第2のレッグは、各々、そこから延びているタブを含み、該タブは、該ステープルプッシャーアセンブリを選択的に係合するように構成されている、ローディングユニット。
(項目12)
上記第1および第2のレッグの上記タブは、平らな近位方向に向いている表面を含み、該平らな近位方向に向いている表面は、上記ステープルプッシャーアセンブリを選択的に係合するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のローディングユニット。
(項目13)
上記ハウジングは、複数の開口部を規定する外側円筒形部分を含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のローディングユニット。
(項目14)
上記シッピング部材の上記第1および第2のレッグの上記タブは、上記外側円筒形部分における上記開口部を通した受け取りのために構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のローディングユニット。
(項目15)
上記延長の上記第1および第2のアームは、各々、スナップ特徴を含み、該スナップ特徴は、上記ハウジングの内側円筒形部分上に形成されているリッジを係合するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のローディングユニット。
(項目16)
上記環状延長は、射出ポストをさらに含み、該射出ポストは、近位方向に向いている表面を含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のローディングユニット。
(項目1)
シッピング部材であって、該シッピング部材は、
ステープル保持表面を含む基材と、
該基材から近位方向に延びている環状延長であって、該環状延長は、第1および第2のアームと、射出ポストとを含み、該第1および第2のアームの各々は、そこから突出しているスナップ特徴を含む、環状延長と、
該基材から近位方向に延びている第1および第2のレッグと
を含み、該第1および第2のレッグは、各々、そこから突出している半径方向に内方に延びているタブを含む、シッピング部材。
(項目2)
上記第1および第2のレッグは、上記環状延長から半径方向に間隔が空けられている、上記項目に記載のシッピング部材。
(項目3)
上記第1および第2のレッグは、上記環状延長と一体的に形成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目4)
上記ステープル保持表面は、上記環状延長と上記第1および第2のレッグとの間に配置されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目5)
上記ステープル保持表面は、上記第1および第2のレッグの半径方向に外方に配置されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目6)
上記ステープル保持表面は、環状である、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目7)
上記第1および第2のアームの上記スナップ特徴は、半径方向に内方に延びている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目8)
上記基材は、円錐形の形状を含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目9)
上記基材は、その中に形成されているスルーホールを含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目10)
上記第1および第2のレッグの上記タブは、平らな近位方向に向いている表面と傾斜のある遠位方向に向いている表面とを含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のシッピング部材。
(項目11)
ローディングユニットであって、該ローディングユニットは、
ハウジングと、
該ハウジング内に動作可能に保持されているステープルプッシャーアセンブリと、
該ハウジング内に動作可能に保持されているナイフアセンブリと、
該ハウジングの遠位端に配置されているカートリッジアセンブリであって、該カートリッジアセンブリは、複数のステープルを含む、カートリッジアセンブリと、
該ハウジングに選択的に係合されているシッピング部材と
を含み、該シッピング部材は、
該複数のステープルを該ステープルカートリッジ内に維持するための該ステープルカートリッジに隣接して配置されている内側表面と、
該ナイフアセンブリを選択的に係合するように構成されている環状延長であって、該環状延長は、第1および第2のアームを含み、該第1および第2のアームは、該ハウジングを摩擦で係合するように構成されている、環状延長と、
第1および第2のレッグと
を含み、該第1および第2のレッグは、各々、そこから延びているタブを含み、該タブは、該ステープルプッシャーアセンブリを選択的に係合するように構成されている、ローディングユニット。
(項目12)
上記第1および第2のレッグの上記タブは、平らな近位方向に向いている表面を含み、該平らな近位方向に向いている表面は、上記ステープルプッシャーアセンブリを選択的に係合するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のローディングユニット。
(項目13)
上記ハウジングは、複数の開口部を規定する外側円筒形部分を含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のローディングユニット。
(項目14)
上記シッピング部材の上記第1および第2のレッグの上記タブは、上記外側円筒形部分における上記開口部を通した受け取りのために構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のローディングユニット。
(項目15)
上記延長の上記第1および第2のアームは、各々、スナップ特徴を含み、該スナップ特徴は、上記ハウジングの内側円筒形部分上に形成されているリッジを係合するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載のローディングユニット。
(項目16)
上記環状延長は、射出ポストをさらに含み、該射出ポストは、近位方向に向いている表面を含む、上記項目のうちのいずれか一項に記載のローディングユニット。
(摘要)
交換可能なローディングユニットに選択的に取り付けるためのシッピング部材が提供される。シッピング部材は、環状延長を含み、この環状延長は、ローディングユニットと選択的に係合するために構成され、ローディングユニットのナイフアセンブリの移動を防止するように構成されている。シッピング部材は、第1および第2のレッグをさらに含み、第1および第2のレッグは、ステープルプッシャーアセンブリの移動を防止するように構成されている。シッピング部材はまた、ステープル保持表面を含み、このステープル保持表面は、ローディングユニットのステープルカートリッジ内にステープルを保持するように構成されている。
交換可能なローディングユニットに選択的に取り付けるためのシッピング部材が提供される。シッピング部材は、環状延長を含み、この環状延長は、ローディングユニットと選択的に係合するために構成され、ローディングユニットのナイフアセンブリの移動を防止するように構成されている。シッピング部材は、第1および第2のレッグをさらに含み、第1および第2のレッグは、ステープルプッシャーアセンブリの移動を防止するように構成されている。シッピング部材はまた、ステープル保持表面を含み、このステープル保持表面は、ローディングユニットのステープルカートリッジ内にステープルを保持するように構成されている。
本明細書中に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を例示し、上に与えられた本開示の概略的な説明および下に与えられる実施形態(複数可)の詳細な説明と一緒に、本開示の原理を説明するために役立つ。
詳細な説明
次に、本開示のシッピング部材の実施形態が、図面を参照して詳細に記載され、図面において、類似の参照数字は、数枚の図の各々において、同一の要素または対応する要素を表す。当該分野において一般的であるように、用語「近位」は、ユーザーまたは操作者、すなわち、外科医または臨床医により近い部分または構成要素を指し、他方、用語「遠位」は、ユーザーからより遠くに離れた部分または構成要素を指す。
次に、本開示のシッピング部材の実施形態が、図面を参照して詳細に記載され、図面において、類似の参照数字は、数枚の図の各々において、同一の要素または対応する要素を表す。当該分野において一般的であるように、用語「近位」は、ユーザーまたは操作者、すなわち、外科医または臨床医により近い部分または構成要素を指し、他方、用語「遠位」は、ユーザーからより遠くに離れた部分または構成要素を指す。
次に図1〜図3を参照すると、本開示の実施形態に従うシッピング部材が、全体的にシッピングキャップ100として示されている。シッピングキャップ100は、ローディングユニット10の遠位端において選択的に受け取られるように構成され、ローディングユニット10の遠位端に配置されているステープルカートリッジ40内にステープル「S」(図3)を維持するように働く。シッピングキャップ100はまた、ステープル留めデバイス(示されない)の作動ユニット(示されない)、またはステープル留めデバイスの作動ユニットに接続されているアダプターアセンブリ(示されない)へのローディングユニット10の取り付け前または取り付け中に、ステープルプッシャーアセンブリ30(図3)およびナイフアセンブリ50(図3)の早すぎる前進を防止するように働く。
次に図2〜図5を参照すると、シッピングキャップ100との使用のために適している交換可能なローディングユニットの実施形態が、全体的にローディングユニット10として示されている。本開示の局面は、ローディングユニット10との使用のために示され、記載されているが、他の構成を有するローディングユニットとの使用のために改変され得ることが想定される。ローディングユニット10は、ステープル留めデバイス(示されない)の作動ユニット(示されない)のシャフト(示されない)の遠位端において、またはローディングユニット10をステープル留めデバイスと相互接続するように構成されているアダプターアセンブリ(示されない)において、選択的に受け取られるように構成されている。ローディングユニット10は、動力式作動ユニット(示されない)との使用のために想定されているが、ローディングユニット10は、手動により作動される作動ユニット(示されない)との使用のために改変され得る。ローディングユニット10は、本開示の局面を完全に開示するために必要な程度まで記載されるのみである。例示的なローディングユニットのより詳細な記載について、共有に係る米国特許出願公開第2013/0181035号(その内容は、その全体が本明細書中に参考として援用される)を参照のこと。
手短に言えば、ローディングユニット10は、ハウジング20と、ステープルプッシャーアセンブリ30と、ステープルカートリッジ40と、ナイフアセンブリ50(図3)とを含む。図5を特に参照すると、ローディングユニット10のハウジング20は、外側円筒形部分22と、内側円筒形部分24と、複数の半径方向に延びている支持またはリブ26とを含み、複数の半径方向に延びている支持またはリブ26は、内側円筒形部分24と外側円筒形部分22との間に延び、内側円筒形部分24と外側円筒形部分22とを相互接続している。ハウジング20の近位端は、作動ユニット(示されない)への選択的な接続のために構成されている。ハウジング20の内側円筒形部分24および外側円筒形部分22は、同軸であり、それらの間に凹部23を規定し、この凹部23は、ステープルプッシャーアセンブリ30(図3)およびナイフアセンブリ50(図3)を動作可能に受け取るように構成されている。外側円筒形部分22は、複数の開口部25を規定する。さらに詳細に下で議論されるように、外側円筒形部分22における開口部25は、シッピングキャップ100の一部分を選択的に受け取るように構成されている。外側円筒形部分22は、4つの開口部25を含むことが示されているが、外側円筒形部分22は、任意の数の開口部25を規定し得ることが想定される。内側円筒形部分24は、長手方向の溝27を規定し、長手方向の溝27は、各々、リッジ28を含む。溝27は、数および場所において、外側円筒形部分22に形成されている開口部25に対応している。さらに詳細に下に記載されるように、リッジ28は、ローディングユニット10とのシッピングキャップ100の選択的な係合を容易にする。
引き続き図2〜図4を参照すると、ステープルプッシャーアセンブリ30は、プッシャーアダプター32とプッシャー34とを含む。ステープルプッシャーアセンブリ30のプッシャーアダプター32は、複数の開口部35を規定し、開口部35の各々の中に近位方向に延びているフィンガー36を含む。開口部35およびフィンガー36は、数および場所において、ハウジング20の外側円筒形部分22に形成されている開口部25に対応している。プッシャーアダプター32が、近位位置または発射前の位置にある場合、フィンガー36の各々に形成されている半径方向に外方に延びているタブ36aは、外側円筒形部分22に形成されている開口部25内に受け取られ、外側円筒形部分22を係合することにより、プッシャーアダプター32を発射前の位置に選択的に固定する。ステープル留め行程中、作動ユニット(示されない)の駆動機構(示されない)は、プッシャーアダプター32に力を適用して、タブ36aを円筒形部分22から係合解除し、プッシャー34の遠位方向の前進をもたらす。プッシャー34は、複数のプッシャー部材38(図3)を含み、複数のプッシャー部材38は、ステープルカートリッジ40のステープルポケット41内に受け取られているステープル「S」と整列している。ステープルカートリッジ40に対するプッシャー34の前進は、ステープルカートリッジ40からのステープル「S」の射出をもたらす。ナイフアセンブリ50(図3)は、ナイフキャリアー52と円形ナイフ54とを含む。キャリアー52の遠位方向の前進は、円形ナイフ54を前進させることにより、ステープルカートリッジ40に隣接し、ステープルカートリッジ40のステープル線内に配置されている組織の切断(示されない)をもたらす。
次に図6〜図9を参照すると、シッピングキャップ100は、基材110と、基材110から近位方向に延びている環状延長またはステム120と、第1のレッグ160および第2のレッグ170とを含み、第1のレッグ160および第2のレッグ170は、環状延長120から半径方向に間隔が空けられ、基材110から近位方向に延びている。1部品の構築であるように、すなわち、一体的または一体式に形成されているように示されているが、基材110、環状延長120、ならびに第1のレッグ160および第2のレッグ170のうちの任意のもの、または全ては、独立して形成され得、接着剤、溶接を用いて、または任意の他の適切な態様で一緒に固定され得ることが想定される。
示されるように、基材110は、円形の形状を有する実質的に平らな本体または平面の本体を含む。基材110は、円形の形状を有することが示されているが、基材110は、ローディングユニット10(図1)の断面の形状に対応する任意の形状を含み得ることが想定される。基材110は、ローディングユニット10からのシッピングキャップ100の除去を容易にするように構成され得ることがさらに想定される。基材110のステープル保持表面112(図8)は、環状延長120と、第1のレッグ160および第2のレッグ170との間に形成され、基材110のステープル保持表面112は、シッピングキャップ100がローディングユニット10の遠位端に受け取られた場合、ローディングユニット10のステープルカートリッジ40に当接することにより、ローディングユニット10の移送およびステープル留めデバイス(示されない)の作動ユニット(示されない)への取り付け中、ステープルカートリッジ40のステープルポケット41内にステープル「S」を保持するように構成されている。ステープル保持表面112は、ステープルカートリッジ40の形状に対応するために環状であることが示されているが、ステープル保持表面112は、他の構成のステープルカートリッジに対応するために改変され得ることが想定される。
依然として図6〜図9を参照すると、シッピングキャップ100の環状延長120は、円筒形の本体122と、第1のアーム130および第2のアーム140と、射出ポスト150とを含む。第1のアーム130および第2のアーム140は、円筒形の本体122の一体的な部分として形成され、射出ポスト150は、円筒形の本体122内で近位方向に延びている。示されるように、環状延長120は、基材110と同軸で形成されている。さらに詳細に下で議論されるように、環状延長120は、ハウジング20の外側円筒形部分22(図5)と内側円筒形部分24(図5)との間で、ハウジング20の内側円筒形部分24の遠位端の周りに、ローディングユニット10のハウジング20の遠位端内に選択的に受け取られるように構成されている。
第1のアーム130および第2のアーム140の各々は、環状延長120に形成されている1対の切り抜き131、141(図6および図7)によって形成されている。第1のアーム130および第2のアーム140の各々は、環状延長120の円筒形の本体122に対して半径方向に外方に曲げられるように構成され、スナップ特徴132、142をそれぞれ含み、スナップ特徴132、142は、第1のアーム130および第2のアーム140のそれぞれの近位端に形成されている。スナップ特徴132、142は、それぞれの第1の内部アーム130および第2の内部アーム140から半径方向に内方に突出している。スナップ特徴132、142は、環状リッジ28(図5)を係合するように構成されており、この環状リッジ28は、ローディングユニット10のハウジング20の内側円筒形部分24によって規定される長手方向の溝27内に形成されている。射出ポスト150は、環状延長120内に同軸で配置され、近位端152を含み、この近位端152は、ローディングユニット10からのシッピングキャップ100の取り外しを容易にするために、作動ユニット(示されない)の保持ピン60(図3)によって係合されるように構成されている。近位端152は、凹面のプロフィールを有し得る。
依然として図6〜図8を参照すると、シッピングキャップ100の第1のレッグ160および第2のレッグ170は、基材110の両側から近位方向に延び、ローディングユニット10(図4)のハウジング20を選択的に係合するように構成されている。シッピングキャップ100は、2つのレッグ160、170を有することが示されているが、シッピングキャップ100は、2つより多くのレッグを含み得ることが想定される。第1のレッグ160および第2のレッグ170は、実質的に同一であり、各々は、それぞれ、細長い部分162、172を含む。細長い部分162の遠位端162aおよび細長い部分172の遠位端172aは、基材110に接続されている。さらに詳細に下に記載されるように、第1のレッグ160および第2のレッグ170は、基材110に対して半径方向に外方に曲がるように構成されている。第1のレッグ160および第2のレッグ170は、基材110と一体的に形成されていることが示されているが、第1のレッグ160および第2のレッグ170は、任意の適切な態様で基材110に固定され得ることが想定される。
細長い部分162の第2の端162bおよび細長い部分172の第2の端172bは、各々、タブまたは係合部材164、174を含む。タブ164、174は、細長い部分162、172のそれぞれの第2の端162b、172bから半径方向に内方にそれぞれ延びており、ローディングユニット10(図3)のハウジング20の外側円筒形部分22に形成されている開口部25を通って、ステープルプッシャーアセンブリ30(図3)のプッシャーアダプター32に形成されている開口部35内に受け取られるように構成されている。プッシャーアダプター32とのタブ164、174の係合は、プッシャーアダプター32の遠位方向の移動を防止する。特に、タブ164、174は、平らな近位方向に向いている表面164a、174aを含み、平らな近位方向に向いている表面164a、174aは、プッシャーアダプター32を係合するように構成されている。タブ164の傾斜のある、またはウェッジ形状の遠位方向に向いている表面164b、およびタブ174の傾斜のある、またはウェッジ形状の遠位方向に向いている表面174bは、ハウジング20の外側円筒形部分122における開口部25内からのそれぞれのタブ164、174の引き抜きを容易にするために構成されている。上で言及されるように、第1のレッグ160の細長い部分162および第2のレッグ170の細長い部分172は、ハウジング20の外側円筒形部分122に形成されている開口部25内でのタブ164、174の位置決めを容易にするために、およびハウジング20の外側円筒形部分122に形成されている開口部25内からのタブ164、174の引き抜きを容易にするために、基材110に対して半径方向に外方に曲がるように構成されている。
次に図10および図11を参照すると、シッピングキャップ100は、ローディングユニット10の遠位端に選択的に受け取られているか、または取り付けられていることが示されている。シッピングキャップ100は、ローディングユニット10とのシッピングキャップ100の摩擦係合を通して、ローディングユニット10の遠位端に受け取られる。特に、シッピングキャップ100は、第1のレッグ160および第2のレッグ170がローディングユニット10のハウジング20の外側円筒形部分22に形成されている開口部25と整列し、環状延長120がローディングユニット10のハウジング20の内側円筒形部分24と整列するように、ローディングユニット10に対して位置決めされる。次に、第1のレッグ160および第2のレッグ170は、環状延長120がローディングユニット10の遠位端内に受け取られるようにシッピングキャップ100がローディングユニット10向かって接近させられるにつれて、第1および第2のレッグがハウジング20の外側円筒形部分22の周りに受け取られることを可能にするように、半径方向に外方に曲げられる。
ローディングユニット10のハウジング20の外側円筒形部分22に形成されている開口部25とのシッピングキャップ100の第1のレッグ160および第2のレッグ170の整列は、環状延長120の第1のアーム130および第2のアーム140に形成されているスナップ特徴132、142が、ローディングユニット10のハウジング20の内側円筒形部分24に形成されている長手方向の溝27と整列することを確実にする。ローディングユニット10に向かうシッピングキャップ100の引き続きの接近は、シッピングキャップ100の第1のレッグ160に形成されているタブ164およびシッピングキャップ100の第2のレッグ170に形成されているタブ174が、ローディングユニット10のハウジング20の外側円筒形部分22に形成されている開口部25内に受け取られることをもたらし、シッピングキャップ100の環状延長120の第1のアーム130および第2のアーム140に形成されているスナップ特徴132、142が、ローディングユニット10のハウジング20の内側円筒形部分24に形成されているリッジ28を係合することをもたらす。
シッピングキャップ100がローディングユニット10の遠位端に受け取られる場合、シッピングキャップ100の環状延長120は、ローディングユニット10のハウジング20内でハウジング20の内側円筒形部分24の周りに受け取られる。特に、環状延長120は、ローディングユニット10のハウジング20の内側円筒形部分24の周りに配置され、シッピングキャップ100の基材110の内側表面112は、ローディングユニット10のステープルカートリッジ40のステープルポケット41に隣接して配置され、環状延長120の射出ポスト150は、ローディングユニット10のハウジング20の内側円筒形部分24内に受け取られ、環状延長120は、ローディングユニット10のナイフキャリアー52(図3)を係合し、環状延長120のそれぞれの第1のアーム130および第2のアーム140に形成されているスナップ特徴132、142は、ローディングユニット10のハウジング20の内側円筒形部分24に形成されているリッジ28を係合する。
ステープルカートリッジ40のステープルポケット41に隣接した基材110の内側表面112の位置決めは、ステープル「S」(図11)が、ローディングユニット10のステープルカートリッジ40のステープルポケット41内に維持され、それにより、ステープル「S」が、ローディングユニット10の移送およびステープル留めデバイス(示されない)の作動ユニット(示されない)への取り付け中に移動させられることを防止することを確実にする。ローディングユニット10のナイフキャリアー52とのシッピングキャップ100の環状延長120の係合は、ナイフキャリアー52の遠位方向の前進を防止し、それにより、ナイフキャリアー52が、作動ユニット(示されない)の駆動機構(示されない)との(またはアダプターアセンブリ(示されない)に対する)整列のための適切な位置に維持されること、または作動ユニットもしくはアダプターアセンブリへのローディングユニット10の取り付け前および取り付け中、適切な位置に維持されることを確実にする。ローディングユニット10のハウジング20の内側円筒形部分24に形成されているリッジ28との、シッピングキャップ100の環状延長120の第1のアーム130のスナップ特徴132および第2のアーム140のスナップ特徴142の係合は、シッピングキャップ100とローディングユニット10とを摩擦で固定する。
図3および図4に戻って目を向けると、シッピングキャップ100がローディングユニット10の遠位端に受け取られる場合、シッピングキャップ100の第1のレッグ160および第2のレッグ170は、ローディングユニット10のハウジング20の外側円筒形部分22の周りに受け取られ(すなわち、またがり)、その結果、第1のレッグ160のタブ164および第2のレッグ170のタブ174は、ローディングユニット10のハウジング20の外側円筒形部分22に形成されている開口部25内、およびローディングユニット10のステープルプッシャーアセンブリ30のプッシャーアダプター32の開口部35内に受け取られる。シッピングキャップ100の第1のレッグ160のタブ164およびシッピングキャップ100の第2のレッグ170のタブ174が、ローディングユニット10のハウジング20の外側円筒形部分22の開口部25内、およびローディングユニット10のステープルプッシャーアセンブリ30のプッシャーアダプター32の開口部35内に受け取られている場合、プッシャーアダプター32との、第1のレッグ160のタブ164の近位方向に向いている表面164a、および第2のレッグ170のタブ174の近位方向に向いている表面174aの係合は、プッシャーアダプター132の遠位方向の前進を防止する。これは、作動ユニットへのローディングユニット10の取り付け前または取り付け中に、プッシャーアダプター32が、作動ユニット(示されない)の駆動機構(示されない)、またはアダプターアセンブリ(示されない)との整列のための適切な位置に維持されることを確実にする。
上で議論されるように、シッピングキャップ100は、ローディングユニット10がステープル留めデバイス(示されない)の作動ユニット(示されない)またはアダプターアセンブリ(示されない)に固定されるまで、ローディングユニット10の遠位端に固定されたままである。ローディングユニット10が作動ユニットまたはアダプターアセンブリに適切に固定されると、ステープル留めデバイスは、自動的に、または手動で作動させられることにより、ステープル留めデバイスの保持ピン60(図11)を前進させ、シッピングキャップ100の射出ポスト150の近位表面152を係合する。保持ピンまたはトロカール先端60による射出ポスト150の係合は、シッピングキャップ100が、ローディングユニット10に対して遠位方向に移動させられることをもたらす。ローディングユニット10に対するシッピングキャップ100の遠位方向の移動は、シッピングキャップ100の環状延長120の第1のアーム130のスナップ特徴132およびシッピングキャップ100の環状延長120の第2のアーム140のスナップ特徴142がローディングユニット10のハウジング20の内側円筒形部分24のリッジ28から係合解除することをもたらし、それにより、シッピングキャップ100をローディングユニット10との係合から解放し、ローディングユニット10からのシッピングキャップ100の分離を可能にする。
1つの実施形態において、ローディングユニット10は、チップ(例えば、EPROMチップ)を含み、このチップは、ローディングユニット10を作動ユニットに対して識別すること、ローディングユニット10がシッピングキャップ100を含むという信号およびローディングユニット10が作動ユニットに適切に固定されているという信号を作動ユニットに送ること、ならびに保持ピン60がシッピングキャップ100をローディングユニット10から分離するように、保持ピン60の前進を作動させることを行うように構成されている。代替の実施形態において、ローディングユニット10が作動ユニットに適切に固定されると、保持ピン60は、ユーザーによって手動で前進させられることにより、シッピングキャップ100をローディングユニット10から分離し得る。
上に記載されるように、ローディングユニット10に対するシッピングキャップ100の遠位方向の移動は、ローディングユニット10のステープルプッシャーアセンブリ30のプッシャーアダプター32の開口部35内から、およびローディングユニット10のハウジング20の外側円筒形部分22の開口部25内からの、シッピングキャップ100の第1のレッグ160のタブ164およびシッピングキャップ100の第2のレッグ170のタブ174の引き抜きをもたらす。特に、シッピングキャップ100がローディングユニット10に対して遠位方向に移動させられる場合、第1のレッグ160のタブ164の傾斜のある表面164bおよび第2のレッグ170のタブ174の傾斜のある表面174bは、プッシャーアダプター32およびハウジング20の外側円筒形部分22を係合し、それにより、第1のレッグ160および第2のレッグ170が半径方向に外方に曲がることをもたらす。第1のレッグ160および第2のレッグ170が半径方向に外方に曲がる場合、シッピングキャップ100の第1のレッグ160の近位端162aに形成されているタブ164、およびシッピングキャップ100の第2のレッグ170近位端172aに形成されている174は、ローディングユニット10のハウジング20の外側円筒形部分22の開口部25内から引き抜かれ、ローディングユニット10のステープラープッシャーアセンブリ30のプッシャーアダプター32の開口部35内から引き抜かれる。シッピングキャップ100の引き続きの遠位方向の移動は、ローディングユニット10からのシッピングキャップ100の分離をもたらす。シッピングキャップ100がローディングユニット10から分離されると、ステープル留めデバイスは、慣習的な態様で使用され得る。
次に図12〜図15を参照すると、本開示の代替の実施形態に従うシッピング部材が、全体的にシッピングキャップ200として示されている。シッピングキャップ200は、構造および機能において、上に記載されるシッピングキャップ100と実質的に同様であり、それらの間の違いに関してのみが記載される。シッピングキャップ200は、ローディングユニット10に選択的に固定されるように構成されている。
シッピングキャップ200は、基材210と、基材210から近位方向に延びている環状延長220と、基材210から近位方向に延びている第1のレッグ260および第2のレッグ270とを含む。シッピングキャップ200の基材210は、患者(示されない)の管腔(示されない)の中への非外傷性の挿入のために構成されている。示されるように、基材210は、実質的に円錐形の形状または外側プロフィールを含み、丸みのある遠位先端210aを有する。基材210が、他の非外傷性の構成(例えば、半球)を有し得ることが想定される。
基材210は、その中に少なくとも1つのスルーホール211を規定する。スルーホール211は、縫合糸(示されない)、コード、またはシッピングキャップ200を回収する他の手段を受け取るように構成されている。縫合糸は、作動ユニットへのローディングユニット10の取り付け前にローディングユニット10の送達または操作を容易にし、ローディングユニット10からのシッピングキャップ200の分離を容易にし、および/またはシッピングキャップ200がローディングユニット10から分離されると、患者内からのシッピングキャップ200の除去を容易にするために使用され得る。
使用において、シッピングキャップ200は、ローディングユニットに取り付けられ、ローディングユニット10をステープル留めデバイス(示されない)の作動ユニット(示されない)に取り付けた後、ローディングユニット10に取り付けられたままであり、ローディングユニット10が患者の身体内に位置決めされる場合、ローディングユニット10に取り付けられたままであることが想定される。
上で言及されるように、シッピングキャップ200は、ローディングユニット10の位置決めを容易にするように構成されている。特に、基材210の丸みのある円錐形の形状は、患者の組織の中への、患者の組織内での、および/または患者の組織を通した、ローディングユニット10の非外傷性の挿入を可能にする。ステープル留めデバイスは、適切に位置決めされると、上に記載される態様で動作させられることにより、ローディングユニット10からのシッピングキャップ200の分離をもたらし得る。次に、シッピングキャップ200は、シッピングキャップ200の基材210に形成されているスルーホール211を用いてシッピングキャップ200に取り付けられている縫合糸(示されない)を用いて、または任意の他の適切な手段によって患者内から除去され得る。
次に図16〜図21を参照すると、本開示の別の実施形態に従うシッピング部材が、全体的にシッピングキャップ300として示されている。シッピングキャップ300は、ローディングユニット10’(図16)との選択的な係合のために構成されている。シッピングキャップ300およびローディングユニット10’は、構造および機能において、上に記載されるシッピングキャップ100、200およびローディングユニット10とそれぞれ実質的に同様であり、それらの間の違いに関してのみが記載される。
図17および図18を特に参照すると、シッピングキャップ300は、基材310と、基材310から近位方向に延びている環状延長320と、基材310の外側終端エッジの半径方向に内方の場所において、基材310から近位方向に延びている第1のレッグ360および第2のレッグ370とを含む。基材310の内側表面またはステープル保持表面312は、第1のレッグ360および第2のレッグ370の半径方向に外方に形成されている。基材310の内側表面312は、シッピングキャップ300がローディングユニット10’の遠位端に受け取られた場合、ローディングユニット10’のステープルカートリッジ40’に当接することにより、ステープル「S」をステープルカートリッジ40’のカートリッジポケット41’内に維持するように構成されている。
環状延長320は、円筒形の本体322と、第1のアーム330および第2のアーム340とを含む。第1のアーム330および第2のアーム340の各々は、ローディングユニット10’のハウジング20’の内側円筒形部分24’との選択的な摩擦係合のためのスナップ特徴332、342を含む。
依然として図17および図18を参照すると、シッピングキャップ300の第1のレッグ360および第2のレッグ370は、シッピングキャップ300の環状延長320の両側から近位方向に延びており、ローディングユニット10’内に受け取られるように構成されている。この態様において、第1のレッグ360および第2のレッグ370は、ローディングユニット10’内に含まれ、ローディングユニット10’の移送および取り付け中に触れられることから保護され、それにより、ローディングユニット10’からのシッピングキャップ300の不注意な分離を防止する。
シッピングキャップ300の第1のレッグ360および第2のレッグ370は、環状延長320と一体的に形成されていることが示されているが、シッピングキャップ300の第1のレッグ360および第2のレッグ370は、環状延長320から独立して形成され得ることが想定される。シッピングキャップ300の第1のレッグ360および第2のレッグ370は、第1のアーム330および第2のアーム340が曲がることを可能にするために、シッピングキャップ300の環状延長320の第1のアーム330および第2のアーム340から半径方向にずれている。
さらに、シッピングキャップ300は、環状延長320の両側に形成されている2つのレッグを有するように示されているが、シッピングキャップ300は、単一のレッグのみ、または2つよりも多くのレッグを含み得ること、およびレッグが、任意の間隔で環状延長320の周りに放射状に配置され得ることが想定される。第1のレッグ360および第2のレッグ370の各々は、分岐した自由端362、372をそれぞれ含み、分岐した自由端362、372は、ローディングユニット10’のステープルプッシャーアセンブリ30’のプッシャーアダプター32’を係合するために構成されている。
第1のレッグ360の自由端362および第2のレッグ370の自由端372は、分岐されていることが示されているが、第1のレッグ360の自由端362および第2のレッグ370の自由端372は、中実部材を形成し得るか、または他の方法で、ローディングユニット10’のステープルプッシャーアセンブリ30’のプッシャーアダプター32’との係合のために適切に構成され得ることが想定される。ローディングユニット10’のステープルプッシャーアセンブリ30’のプッシャーアダプター32’とのシッピングキャップ300の第1のレッグ360および第2のレッグ370の係合は、プッシャーアダプター32’の遠位方向の前進を防止する。
図19に手短に目を向けると、ナイフアセンブリ50’のナイフキャリアー52’は、切り抜き55を規定する。切り抜き55は、サイズおよび場所が、シッピングキャップ300の第1のレッグ360および第2のレッグ370に対応し、シッピングキャップ300がローディングユニット10’(図16)に選択的に固定される場合、切り抜き55を通してシッピングキャップ300の第1のレッグ360および第2のレッグ370を受け取るように構成されている。
次に図20および図21を参照すると、ローディングユニット10’に固定されているシッピングキャップ300が示されている。特に、シッピングキャップ300の環状延長320は、ローディングユニット10’のハウジング20’の外側円筒形部分22’と内側円筒形部分24’との間で、ハウジング20’の内側円筒形部分24’の周りに受け取られている。シッピングキャップ300の環状延長320の近位端は、ナイフアセンブリ50’のナイフキャリアー52’を係合し、それにより、ローディングユニット10’からのシッピングキャップ300の分離前の、ナイフキャリアー52’の遠位方向の移動を防止する。シッピングキャップ300の第1のレッグ360の自由端362および第2のレッグ370の自由端372は、ローディングユニット10’のステープルプッシャーアセンブリ30’のプッシャーアダプター32’を係合し、それにより、ローディングユニット10’からのシッピングキャップ300の分離前の、プッシャーアダプター32’の移動を防止する。
次に図22〜図24を参照すると、本開示のさらに別の実施形態に従うシッピング部材が、全体的にシッピングキャップ400として示されている。シッピングキャップ400は、構造および機能において、上に記載されるシッピングキャップ200、300と実質的に同様であり、それらの間の違いに関してのみが記載される。
シッピングキャップ400は、基材410と、基材410から近位方向に延びている環状延長420と、基材410から近位方向に延びている第1のレッグ460および第2のレッグ470とを含む。シッピングキャップ400の基材410は、患者(示されない)の管腔(示されない)の中への非外傷性の挿入のために構成されている。示されるように、基材410は、実質的に円錐形の形状または外側プロフィールを含み、丸みのある遠位先端410bを有する。
本明細書中に開示される実施形態の各々において、ステープル留め装置は、円形の列で配置されている外科手術ステープルを有し得、列は、いくつかの他の弓形の形状、線形の形状、または他の形状を有する。本明細書中に開示される実施形態のうちの任意のものにおいて、スナップ特徴は、他の取り付け特徴(例えば、差し込みピン、ラッチなど)と置換され得る。
基材210は、その中にスルーホール411を規定する。スルーホール411は、縫合糸(示されない)、コード、またはシッピングキャップ400を回収する他の手段を受け取るように構成されている。
本開示の例示的実施形態は、添付の図面を参照して本明細書中に記載されてきたが、本開示は、それらの正確な実施形態に限定されないこと、ならびに様々な他の変更および改変が、本開示の範囲または趣旨から外れることなく、当業者によってその中で達成され得ることが理解されるべきである。例えば、シッピングキャップ100、200、300、または400のうちの任意のものは、上で議論されるように、縫合糸とともに使用され得、縫合糸のための開口部または穴を含み得る。シッピングキャップは、ステープル留めデバイス内の機構(例えば、トロカール)と相互作用し得る。シッピングキャップの基材は、本明細書中に開示される実施形態のうちの任意のものにおいて、本質的に平ら、本質的に円錐形もしくは先細、または湾曲/半球であり得る。
Claims (16)
- シッピング部材であって、該シッピング部材は、
ステープル保持表面を含む基材と、
該基材から近位方向に延びている環状延長であって、該環状延長は、第1および第2のアームと、射出ポストとを含み、該第1および第2のアームの各々は、そこから突出しているスナップ特徴を含む、環状延長と、
該基材から近位方向に延びている第1および第2のレッグと
を含み、該第1および第2のレッグは、各々、そこから突出している半径方向に内方に延びているタブを含む、シッピング部材。 - 前記第1および第2のレッグは、前記環状延長から半径方向に間隔が空けられている、請求項1に記載のシッピング部材。
- 前記第1および第2のレッグは、前記環状延長と一体的に形成されている、請求項1に記載のシッピング部材。
- 前記ステープル保持表面は、前記環状延長と前記第1および第2のレッグとの間に配置されている、請求項2に記載のシッピング部材。
- 前記ステープル保持表面は、前記第1および第2のレッグの半径方向に外方に配置されている、請求項3に記載のシッピング部材。
- 前記ステープル保持表面は、環状である、請求項1に記載のシッピング部材。
- 前記第1および第2のアームの前記スナップ特徴は、半径方向に内方に延びている、請求項1に記載のシッピング部材。
- 前記基材は、円錐形の形状を含む、請求項1に記載のシッピング部材。
- 前記基材は、その中に形成されているスルーホールを含む、請求項8に記載のシッピング部材。
- 前記第1および第2のレッグの前記タブは、平らな近位方向に向いている表面と傾斜のある遠位方向に向いている表面とを含む、請求項1に記載のシッピング部材。
- ローディングユニットであって、該ローディングユニットは、
ハウジングと、
該ハウジング内に動作可能に保持されているステープルプッシャーアセンブリと、
該ハウジング内に動作可能に保持されているナイフアセンブリと、
該ハウジングの遠位端に配置されているカートリッジアセンブリであって、該カートリッジアセンブリは、複数のステープルを含む、カートリッジアセンブリと、
該ハウジングに選択的に係合されているシッピング部材と
を含み、該シッピング部材は、
該複数のステープルを該ステープルカートリッジ内に維持するための該ステープルカートリッジに隣接して配置されている内側表面と、
該ナイフアセンブリを選択的に係合するように構成されている環状延長であって、該環状延長は、第1および第2のアームを含み、該第1および第2のアームは、該ハウジングを摩擦で係合するように構成されている、環状延長と、
第1および第2のレッグと
を含み、該第1および第2のレッグは、各々、そこから延びているタブを含み、該タブは、該ステープルプッシャーアセンブリを選択的に係合するように構成されている、ローディングユニット。 - 前記第1および第2のレッグの前記タブは、平らな近位方向に向いている表面を含み、該平らな近位方向に向いている表面は、前記ステープルプッシャーアセンブリを選択的に係合するように構成されている、請求項11に記載のローディングユニット。
- 前記ハウジングは、複数の開口部を規定する外側円筒形部分を含む、請求項12に記載のローディングユニット。
- 前記シッピング部材の前記第1および第2のレッグの前記タブは、前記外側円筒形部分における前記開口部を通した受け取りのために構成されている、請求項13に記載のローディングユニット。
- 前記延長の前記第1および第2のアームは、各々、スナップ特徴を含み、該スナップ特徴は、前記ハウジングの内側円筒形部分上に形成されているリッジを係合するように構成されている、請求項11に記載のローディングユニット。
- 前記環状延長は、射出ポストをさらに含み、該射出ポストは、近位方向に向いている表面を含む、請求項15に記載のローディングユニット。
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