JP2015128158A - 不可視光発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的長い使用寿命及び比較的速い不可視光の発生速度を有し、不可視光の局部の放射強度を制御することができる不可視光発光装置を提供する。
【解決手段】
不可視光発光装置は、熱放射発生素子と光変換素子とを含み、熱放射発生素子は、第1不可視光及び熱エネルギーを提供するのに適し、光変換素子は、熱放射発生素子の光出射面を覆うように形成される。光変換素子は、第1光透過性体と、第1光透過性体内に配置される光変換材料とを含む。光変換材料は、熱放射発生素子が生成する第1不可視光及び熱エネルギーを吸収して第2不可視光を放射する。
【選択図】図1

Description

本発明は信号発射装置に関し、特に、不可視光発光装置に関する。
近年、医療界では、現代技術の急速な発展に伴い、音声、光、熱、電気、磁気及び放射線等の様々な物理エネルギーを医療行為に応用することによって便利になってきている。そのうち、不可視光である遠赤外線(Far Infrared Light, FIR Light)を用いて物理治療を行う方法も多くなりつつある。
自然界では、そのような不可視光である遠赤外線を自然発生させる材料が存在する。例えば、遠赤外線セラミック材料がその1つである。それらの物質の遠赤外線放射強度は、物質の特性及び表面温度に関連する。同じ材質の場合、表面温度が高いほど、発生する遠赤外線の放射強度は強い。現在知られている遠赤外線発射源は、非加熱式と加熱式との2種類がある。非加熱式の遠赤外線発射源の材料は、室温又は装着する人の体温によって遠赤外線を発生させる。この場合は、温度が高くないため、微弱な遠赤外線しか放射することができない。一方、加熱式の遠赤外線発射源では、例えば、電線又は電気抵抗膜などの電熱素子によって遠赤外線セラミック材料を覆う。この場合は、電熱素子によって加熱することにより、遠赤外線セラミック材料の表面温度を上げるため、十分な放射強度の遠赤外線を発生させることができる。
しかしながら、電線又は電気抵抗膜による加熱は、熱伝導を利用するため、熱放射による加熱と比べて、加熱速度がかなり遅い。また、一般的に熱伝導方式で使用される電線の使用寿命は約数千時間であり、赤外線熱放射を発生させる発光ダイオードが有する数万時間の寿命と比べて、電線の使用寿命はかなり短い。さらに、熱放射線及び遠赤外線はともに光であるものの、従来技術では効果的に集光することができない。
本発明の目的の1つは、不可視光発光装置を提供することにあり、本発明に係る不可視光発光装置は比較的長い使用寿命及び比較的速い不可視光の発生速度を有するだけでなく、不可視光の局部の放射強度を制御することができる。
本発明に係る不可視光発光装置は、熱放射発生素子と光変換素子とを含み、熱放射発生素子は、第1不可視光及び熱エネルギーを提供するのに適し、光変換素子は、熱放射発生素子の光出射面を覆うように形成される。光変換素子は、第1光透過性体と、第1光透過性体内に配置される光変換材料とを含む。光変換材料は、熱放射発生素子が生成する第1不可視光及び熱エネルギーを吸収して第2不可視光を放射する。本発明に係る不可視光発光装置は、比較的速い第2不可視光の生成速度及び比較的長い使用寿命を有するだけでなく、第2不可視光の局部の放射強度を制御することができる。
本発明の1つの実施例において、上記不可視光発光装置は、基板をさらに含み、基板は、互いに対向する第1表面と第2表面とを有し、熱放射発生素子及び光変換素子は第1表面に配置される。
本発明の1つの実施例において、上記不可視光発光装置は、第2光透過性体をさらに含み、第2光透過性体は、基板の第1表面に配置され、かつ光変換素子を覆うように形成される。
本発明の1つの実施例において、上記不可視光発光装置は、第2光透過性体をさらに含み、第2光透過性体は、基板の第1表面に配置され、かつ熱放射発生素子と光変換素子との間に配置される。
本発明の1つの実施例において、上記不可視光発光装置は、基板の第2表面に配置される放熱素子をさらに含む。
本発明の1つの実施例において、上記放熱素子は、熱エネルギーを吸収して第3不可視光を放射する熱変換材料を含む。
本発明の1つの実施例において、上記第1不可視光は、近赤外線を含み、第2不可視光及び第3不可視光は、遠赤外線を含む。
本発明の1つの実施例において、上記第1不可視光は、近赤外線を含み、第2不可視光は、遠赤外線を含む。
本発明の1つの実施例において、上記第1不可視光の波長範囲は、700〜1400nmであり、第2不可視光の波長範囲は、4〜1000μmである。
本発明の1つの実施例において、上記光変換材料は、第1光透過性体内に点状に分布される。
本発明の1つの実施例において、上記熱放射発生素子は、発光ダイオード(Light Emitting Diode, LED)を含む。
本発明の1つの実施例において、上記光変換材料は、遠赤外線放射材料(Far-Infrared Radiation Material)である。
本発明の1つの実施例において、上記熱放射発生素子は、さらに熱エネルギーを提供し、熱エネルギーは、第1光透過性体によって光変換材料へ伝導され、光変換材料は熱エネルギーを吸収して第2不可視光を放射する。
本発明に係る不可視光発光装置は、熱放射発生素子により第1不可視光及び熱エネルギーを放射する。第1不可視光は、第1光透過性体を通して熱放射方式で光変換材料へ伝送される。また、熱エネルギーも、光変換素子内の第1光透過性体により熱伝導方式で光変換素子内の光変換材料へ伝送される。光変換材料は、第1不可視光及び熱エネルギーを吸収した後、内部の分子が振動してエネルギー変換が行われ、第2不可視光を放射する。本発明は、従来技術の熱伝導方式の代わりに、熱放射及び熱伝導の両方を利用して光変換材料を加熱することによって、比較的速い第2不可視光の生成速度と、比較的長い使用寿命を有するだけでなく、第1光透過性体の光学設計により第2不可視光の局部の放射強度を制御することができる。
図1は、本発明の1つの実施例に係る不可視光発光装置を示す概略図である。 図2は、本発明の他の実施例に係る不可視光発光装置を示す概略図である。 図3は、本発明のさらに他の実施例に係る不可視光発光装置を示す概略図である。
以下、本発明の目的、技術構成及び利点をさらに明確かつ明白にするため、図面及び実施例を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。ここで記載している具体的な実施例は本発明の解釈にのみ用いるものであって、本発明を限定するものではないと理解すべきである。
以下、遠赤外線発光装置を例として本発明に係る不可視光発光装置について詳細に説明する。注意すべきは、本発明に係る不可視光発光装置は、遠赤外線発光装置に限定されない。また、本発明における熱放射発生素子は、近赤外線発光ダイオードに限定されない。
図1は、本発明の1つの実施例に係る不可視光発光装置100を示す概略図である。本実施例に係る不可視光発光装置100は、熱放射発生素子110と光変換素子120とを含む。熱放射発生素子110は、第1不可視光L1を提供するのに適し、また、光変換素子120は熱放射発生素子110の光出射面111を覆うように形成される。光変換素子120は、第1光透過性体122と、第1光透過性体122内に配置される光変換材料124とを含む。光変換材料124は、第1不可視光L1を吸収して第2不可視光L2を放射する。
本実施例に係る不可視光発光装置100は、例えば、基板130をさらに含む。基板130は、互いに対向する第1表面131と第2表面132とを有する。熱放射発生素子110及び光変換素子120は、基板130の第1表面131に配置される。基板130は、例えば、回路基板である。熱放射発生素子110は、基板130に電気的に接続されることにより、基板130によって駆動され第1不可視光L1を提供する。本実施例は、例えば、ワイヤ160により基板130と熱放射発生素子110とを電気的に接続する。しかし、本発明は、基板130と熱放射発生素子110との接続方法を限定しない。
本実施例において、熱放射発生素子110は、例えば、近赤外線発光ダイオードであり、それが提供する第1不可視光L1は、例えば、波長範囲が約700〜1400ナノメートル(nm)にある近赤外線である。さらに、光変換材料124は、第1光透過性体122内に例えば、点状に分布される。光変換材料124は、例えば、遠赤外線を放射する材料である。光変換材料124は、第1不可視光L1の熱エネルギーを吸収して第2不可視光L2を放射することができる。第2不可視光L2は、例えば、波長範囲が約4〜1000マイクロメートル(μm)にある遠赤外線である。
本実施例において、熱放射発生素子110は、駆動されると、第1不可視光L1を放射する。第1不可視光L1は近赤外線であり、熱放射の特性を有するため、熱放射発生素子110が生成する熱量を効果的に分散させることができる。光変換材料124は、第1不可視光L1によって照射されると、その内部にある分子が振動してエネルギー変換が行われ、第2不可視光L2を放射する。
さらに、本実施例において、熱放射発生素子110は、駆動されると、熱エネルギー(未図示)をも放射する。その熱エネルギーは、第1光透過性体122を媒体として、熱伝導方式で光変換材料124へ伝送される。光変換材料124では、エネルギー変換が行われ、第2不可視光L2が放射される。従来技術での熱伝導方式のみで光変換材料124を加熱して遠赤外線を放射させるのと違って、本実施例は、熱放射及び熱伝導の2種類を同時に利用する。これによって、光変換材料124は、熱放射発生素子110が生成する第1不可視光L1及び熱エネルギーを受けてエネルギー変換を行い、第2不可視光L2を放射する。したがって、本実施例にかかる不可視光発光装置は、比較的速い第2不可視光L2の生成速度及び比較的長い使用寿命を有するといった利点を有する。また、本実施例は、需要に応じて、第1光透過性体122の形状を設計することにより、不可視光の出光形状を調整することができる。例えば、第1光透過性体122の形状を光が収束するような形状に設計することにより、第2不可視光L2を限定範囲に集中させることで局部の放射強度を強化することができる。
さらに、不可視光発光装置100の熱エネルギーを利用するため、基板130の第1表面131と対向する第2表面132に放熱素子140を配置することにより、熱放射発生素子110に対し放熱を行う。放熱素子140は、例えば、放熱フィンなどの受動的放熱部材142を含む。さらに、熱放射発生素子110が生成する熱エネルギーを十分に利用するため、放熱素子140は、熱変換材料144を含むことができる。熱変換材料144は、受動的放熱部材142に伝導される熱エネルギーを吸収して第3不可視光L3を放射する。熱変換材料144は、例えば、遠赤外線放射材料であり、それが放射する第3不可視光は、例えば、遠赤外線である。本実施例において、熱変換材料144は、例えば、受動的放熱部材142の表面に被覆されるコーティングである。しかし、本発明は、上述した例に限定されない。例えば、熱変換材料144は、受動的放熱部材142の表面又は内部に点状に分布するものであってもよい。
図2は、本発明の他の実施例に係る不可視光発光装置200を示す概略図である。本実施例に係る不可視光発光装置200は、上記実施例で述べた不可視光発光装置100と構造及び利点が類似するため、構造の差異のみについて以下で説明する。上記不可視光発光装置100と比べて、本実施例に係る不可視光発光装置200は、第2光透過性体250をさらに含む。第2光透過性体250は、基板130の第1表面131に配置され、かつ光変換素子220を覆うように形成される。光変換素子220は、上記光変換素子110と類似するため、ここでの説明を省略する。本実施例に係る第2光透過性体250は、例えば、光透過性封止材料であるが、それに限定されない。本実施例は、需要に応じて、第2光透過性体250の形状を設計することにより、不可視光の出光形状を調整することができる。本実施例において、第2光透過性体250は、例えば、熱変換材料144を含まない完全透過性封止材料であってもよい。従って、需要に応じて、第2光透過性体250の形状を設計することにより、第2不可視光L2の出光形状を精密に調整することができる。
図3は、本発明のさらに他の実施例に係る不可視光発光装置300を示す概略図である。本実施例に係る不可視光発光装置300は、上記実施例で述べた不可視光発光装置100と構造及び利点が類似するが、違いは不可視光発光装置300が第2光透過性体350をさらに含む点にある。第2光透過性体350は、基板130の第1表面131に配置され、かつ熱放射発生素子110と光変換素子320との間に配置される。光変換素子320は、上記光変換素子110と類似するため、ここでの説明を省略する。本実施例は、基板130とその第1表面131に配置される熱放射発生素子110及び第2光透過性体350とを含む既製品を使用することにより、生産効率を上げ、かつ生産コストを下げる目的を達成することができる。
以上のように、本発明によると、従来の熱伝導方式の代わりに、熱放射及び熱伝導の両方を利用して光変換材料を加熱することにより、比較的速い第2不可視光の生成速度及び比較的長い使用寿命を有するだけでなく、光学設計により第2不可視光の光出射面及び出光形状を決めることにより、生成する第2不可視光を限定範囲に集中させることで局部の放射強度を強化することができる不可視光発光装置を提供することができる。
以上に説明したのは、本発明の比較的好ましい実施例であって、本発明を制限するためのものではない。添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内に含まれる種々の変更や類似の構成は、すべて最も広い解釈によって本発明の保護範囲内に含まれる。
100 不可視光発光装置
110 熱放射発生素子
111 光出射面
120 光変換素子
122 第1光透過性体
124 光変換材料
130 基板
131 第1表面
132 第2表面
140 放熱素子
142 受動的放熱部材
144 熱変換材料
160 ワイヤ
200 不可視光発光装置
220 光変換素子
250 第2光透過性体
300 不可視光発光装置
320 光変換素子
350 第2光透過性体
L1 第1不可視光
L2 第2不可視光
L3 第3不可視光

Claims (13)

  1. 熱放射発生素子と光変換素子とを含む不可視光発光装置において、
    前記熱放射発生素子は、第1不可視光を提供するのに適し、
    前記光変換素子は、第1光透過性体と光変換材料とを含み、
    前記第1光透過性体は、前記熱放射発生素子の光出射面を覆うように形成され、
    前記光変換材料は、前記第1光透過性体内に配置され、前記第1不可視光を吸収して第2不可視光を放射することを特徴とする不可視光発光装置。
  2. 基板をさらに含み、
    前記基板は、互いに対向する第1表面と第2表面とを有し、前記熱放射発生素子及び前記光変換素子は前記第1表面に配置されることを特徴とする請求項1に記載の不可視光発光装置。
  3. 第2光透過性体をさらに含み、
    前記第2光透過性体は、前記基板の前記第1表面に配置され、かつ前記光変換素子を覆うように形成されることを特徴とする請求項2に記載の不可視光発光装置。
  4. 第2光透過性体をさらに含み、
    前記第2光透過性体は、前記基板の前記第1表面に配置され、かつ前記熱放射発生素子と前記光変換素子との間に配置されることを特徴とする請求項2に記載の不可視光発光装置。
  5. 放熱素子をさらに含み、
    前記放熱素子は、前記基板の前記第2表面に配置されることを特徴とする請求項2に記載の不可視光発光装置。
  6. 前記放熱素子は熱変換材料を含み、
    前記熱変換材料は、熱エネルギーを吸収して第3不可視光を放射することを特徴とする請求項5に記載の不可視光発光装置。
  7. 前記第1不可視光は近赤外線を含み、前記第2不可視光及び前記第3不可視光は遠赤外線を含むことを特徴とする請求項6に記載の不可視光発光装置。
  8. 前記第1不可視光は近赤外線を含み、前記第2不可視光は遠赤外線を含むことを特徴とする請求項1に記載の不可視光発光装置。
  9. 前記第1不可視光の波長範囲は、700〜1400nmであり、前記第2不可視光の波長範囲は、4〜1000μmであることを特徴とする請求項1に記載の不可視光発光装置。
  10. 前記光変換材料は、前記第1光透過性体内に点状に分布されることを特徴とする請求項1に記載の不可視光発光装置。
  11. 前記熱放射発生素子は発光ダイオードを含むことを特徴とする請求項1に記載の不可視光発光装置。
  12. 前記光変換材料は遠赤外線放射材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の不可視光発光装置。
  13. 前記熱放射発生素子は、さらに熱エネルギーを提供し、前記熱エネルギーは、前記第1光透過性体によって前記光変換材料へ伝導され、前記光変換材料は前記熱エネルギーを吸収して前記第2不可視光を放射することを特徴とする請求項1に記載の不可視光発光装置。
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