JP2015128030A - 電池用セパレータ、電池用セパレータの製造方法、及びリチウムイオン電池 - Google Patents

電池用セパレータ、電池用セパレータの製造方法、及びリチウムイオン電池 Download PDF

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Abstract

【課題】セパレータの熱収縮に伴う短絡による電池の発熱を防ぐことが可能となり、しかも、セパレータの熱溶着が容易な電池用セパレータ及びそれを用いたリチウムイオン電池を提供する。
【解決手段】本発明の電池用セパレータ15は、正極板及び負極板を介して設けられる一対の第1及び第2のセパレータ本体151A,151Bと、正極板及び負極板と対向する対向面151eの反対面151fの全面に設けられ、耐熱性材料を含有する保護層152と、を具備し、第1及び第2のセパレータ本体151A,151Bは、正極板及び負極板と対向する表面の全面が保護層152の設けられていない未保護領域であり、該未保護領域において、熱溶着されている、電池用セパレータ。
【選択図】図4A

Description

本発明は、電池用セパレータ、電池用セパレータの製造方法、及びリチウムイオン電池に関し、特に、電極材を被覆可能な電池用セパレータ、電池用セパレータの製造方法、及びリチウムイオン電池に関する。
近年、電池寿命が長く、かつ、高電圧が得られるリチウムイオン電池が脚光を浴びている。このリチウムイオン電池においては、従来、正極材と負極材との間に、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン製のセパレータが設けられている。リチウムイオン電池のセパレータとしては、電極材を一対のセパレータによって挟持し、セパレータの外縁部を熱溶着することによってセパレータ内に電極を収納した電極収納セパレータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の電極収納セパレータにおいては、電極材をセパレータの内部に収納させることにより、電極製造工程における電極積層工程の生産のタクトタイムの短縮を可能としている。
国際公開第2013/115332号
ところで、リチウムイオン電池においては、電池に局所的な短絡が発生すると、電池全体が発熱してセパレータが熱溶融して収縮し、正極材と負極材との短絡が更に増大して熱暴走に至る可能性がある。このため、特許文献1に記載の電極収納セパレータにおいては、セパレータの電極材側の表面をセラミックスなどのコーティング材で被覆することにより、セパレータの熱収縮に対する耐久性を向上させている。
しかしながら、特許文献1に記載の電極収納セパレータにおいては、セパレータの外縁部においてコーティング材を介して一対のセパレータの外縁部を熱溶着するので、セパレータの熱溶着が困難となる場合がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、セパレータの熱収縮に伴う短絡による電池の発熱を防ぐことが可能となり、しかも、セパレータの熱溶着が容易な電池用セパレータ、電池用セパレータの製造方法、及びそれを用いたリチウムイオン電池を提供することを目的とする。
本発明の電池用セパレータは、電極材を介して配置可能な一対のセパレータ本体と、前記電極材と対向する表面の反対側の表面の全面に設けられ、耐熱性材料を含有する保護層と、を具備し、前記一対のセパレータ本体は、前記電極材と対向する表面の全面が前記保護層の設けられていない未保護領域であり、当該未保護領域において熱溶着されてなることを特徴とする。
この構成によれば、電極材と対向する面と反対側の面の全面に設けた保護層によりセパレータ本体の全体の熱収縮を防ぐことができるので、電池が発熱した場合であっても、電極材間の短絡の増大を防ぐことが可能となる。また、電極材と対向する表面の全面が耐熱性材料を含有する保護層が設けられていない未保護領域であることから、熱溶着時の保護層による熱の吸収及び遮断を防ぎつつ直接熱溶着できるだけでなく、当該表面の一部に保護層を設ける場合と比較して一対のセパレータ本体を強固に接合でき、しかも、安価かつ簡易にセパレータを製造することも可能となる。したがって、セパレータの熱収縮に伴う短絡による電池の発熱を防ぐことが可能となり、しかも、セパレータの熱溶着が容易な電池用セパレータを実現できる。
本発明の電池用セパレータにおいては、前記セパレータ本体の厚さが30μm以下であり、前記保護層の厚さが10μm以下であることが好ましい。この構成により、保護層によるセパレータの厚みの増大を適度な範囲にできると共に、セパレータ本体の熱溶着が一層容易になる。
本発明の電池用セパレータにおいては、前記一対の前記セパレータ本体の端部に、前記一対のセパレータ本体の熱溶着時に形成された開口を有することが好ましい。この構成により、保護層を介さずに一対のセパレータ本体の未保護領域を直接加熱して熱溶着できるので、一対のセパレータ本体を短時間で熱溶着でき、一対のセパレータ本体の熱収縮を防ぐことができる。
本発明の電池用セパレータにおいては、さらに、前記セパレータ本体における前記電極と対向する面における前記未保護領域に保護層が設けられることが好ましい。この構成により、セパレータ本体の未保護領域における収縮を保護層によって防ぐことが可能となるので、更にセパレータの熱収縮に伴う短絡による電池の発熱を防ぐことが可能となる。
本発明の電池用セパレータの製造方法は、一対のセパレータ本体の一方の面の全面に耐熱性材料を含有する保護層をそれぞれ設けて前記一対のセパレータ本体の他方の面の全面をそれぞれ前記保護層が形成されていない未保護領域とする保護層形成工程と、電極材を介して前記未保護領域が対向するように一対のセパレータ本体を積層する積層工程と、前記一対のセパレータ本体の未保護領域を熱溶着により接合する熱溶着工程とを含むことを特徴とする。
この方法によれば、電極材と対向する面と反対側の面の全面に保護層を設けるので、セパレータ本体の全体の熱収縮を防ぐことができ、電池が発熱した場合であっても電極材間の短絡の増大を防ぐことが可能となる。また、電極材と対向する表面の全面が耐熱性材料を含有する保護層が設けられていない未保護領域とするので、熱溶着時の保護層による熱の吸収及び遮断を防ぎつつ直接熱溶着できるだけでなく、当該表面の一部に保護層を設ける場合と比較して電極材を介して一対のセパレータ本体を強固に接合でき、しかも、安価かつ簡易にセパレータを製造することも可能となる。したがって、セパレータの熱収縮に伴う短絡による電池の発熱を防ぐことが可能となり、しかも、セパレータの熱溶着が容易な電池用セパレータの製造方法を実現できる。
本発明の電池用セパレータの製造方法においては、前記熱溶着工程において、前記一対のセパレータ本体の未保護領域で発熱体を挟持して前記一対のセパレータ本体の前記未保護領域を熱溶着することが好ましい。この方法により、保護層を介さずに一対のセパレータ本体の未保護領域を直接加熱して熱溶着できるので、一対のセパレータ本体を短時間で熱溶着でき、一対のセパレータ本体の熱収縮を防ぐことができる。
本発明のリチウムイオン電池は、上記電池用セパレータを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、電極材と対向する面と反対側の面の全面に設けた保護層によりセパレータ本体の全体の熱収縮を防ぐことができるので、電池が発熱した場合であっても、電極材間の短絡の増大を防ぐことが可能となる。また、電極材と対向する表面の全面が耐熱性材料を含有する保護層が設けられていない未保護領域であることから、熱溶着時の保護層による熱の吸収及び遮断を防ぎつつ直接熱溶着できるだけでなく、当該表面の一部に保護層を設ける場合と比較して電極材を介して一対のセパレータ本体を強固に接合でき、しかも、安価かつ簡易にセパレータを製造することも可能となる。したがって、セパレータの熱収縮に伴う短絡による電池の発熱を防ぐことが可能となり、しかも、セパレータの熱溶着が容易なリチウムイオン電池を実現できる。
本発明によれば、セパレータの熱収縮に伴う短絡による電池の発熱を防ぐことが可能となり、しかも、セパレータの熱溶着が容易な電池用セパレータ、電池用セパレータの製造方法、及びそれを用いたリチウムイオン電池を実現できる。
図1は、本実施の形態に係るリチウムイオン電池の模式的な斜視図である。 図2は、本実施の形態に係るリチウムイオン電池の内部構造の説明図である。 図3は、本実施の形態に係るセパレータの平面図である。 図4Aは、本実施の形態に係るセパレータの一例を示す断面模式図である。 図4Bは、本実施の形態に係るセパレータの他の例を示す断面模式図である。 図5Aは、セパレータの一端部の断面模式図である。 図5Bは、セパレータの一端部の断面模式図である。 図6Aは、セパレータの他の例の一端部の断面模式図である。 図6Bは、セパレータの他の例の一端部の断面模式図である。 図7Aは、セパレータの端部を示す図である。 図7Bは、図7Aに示したセパレータの端面を示す図である。 図8は、比較例に係るセパレータの断面模式図である。 図9は、比較例に係るセパレータの一端部の断面模式図である。 図10は、本実施の形態に係るセパレータを適用可能な捲回タイプのリチウムイオン電池の模式図である。 図11は、本実施の形態に係る電池用セパレータの製造方法の概略を示すフロー図である。
以下、本発明の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、リチウムイオン電池を例として説明するが、本発明は、電極材間にセパレータを有する各種電池に適用可能である。また、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施可能である。
まず、図1及び図2を参照して本実施の形態に係るリチウムイオン電池について説明する。図1は、本実施の形態に係るリチウムイオン電池1の模式的な斜視図であり、図2は、本実施の形態に係るリチウムイオン電池1の内部構造の説明図である。なお、図1においては、容器11の一部を破断して示している。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るリチウムイオン電池1は、アルミニウムなどの金属部材によって構成され、内部に電解液を貯蔵可能な容器11と、容器11内に配置されたシート状の正極板(電極材)12及び負極板(電極材)13と、正極板12及び負極板13の間に配置されるセパレータ15とを備える。セパレータ15は、正極板12と負極板13との間を分離して正極板12と負極板13との間の短絡を防ぐ機能を有すると共に、表面に設けられた細孔(不図示)を介して負極板13から正極板12へ向けてリチウムイオンが移動するように構成されている。なお、図1及び図2においては、説明の便宜上、正極板12、負極板13及びセパレータ15を板状部材として模式的に示している。なお、また、正極板12、負極板13及びセパレータ15の形状は、シート状に限定されず適宜変更可能である。容器11の上部には、正極端子16、及び負極端子17、及び安全弁18が設けられている。
図2に示すように、正極板12は、アルミニウムなどで構成される集電板12Aと、この集電板12Aを挟持する一対の活物質層12Bを備える。負極板13は、アルミニウムなどで構成される集電板13Aと、この集電板13Aを挟持する一対の活物質層13Bを備える。正極板12及び負極板13は、正極板12と負極板13とが交互に複数配置されている。
セパレータ15は、正極板12及び負極板13をそれぞれ挟持する一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bと、この一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151B上に設けられる保護層152(図1及び図2において不図示、図4A参照)とを備える。一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bは、正極板12及び負極板13を介してそれぞれ配置され、正極板12及び負極板13を第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bとの間に挟み込んだ状態で電解液に浸漬するようにして交互に複数積層されている。
正極板12及び負極板13の一端部には、タブ19A,19Bがそれぞれ配置される。このタブ19A,19Bは、一対のセパレータ本体151A,151Bに挟まれた際に、一対のセパレータ本体151,151Bの外縁部から外側に突出するように設けられている。各タブ19A,19Bは、正極板12及び負極板13に対して偏在するように設けられている。正極板12及び負極板13は、互いのタブ19A,19Bが側面視にて相互に重ならないようにして積層されている。正極板12のタブ19Aは、正極端子16に接続され、負極板13のタブ19Bは、負極端子17に接続されている。
次に、本実施の形態に係るセパレータ15について詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係るセパレータ15の平面図である。なお、図3においては、セパレータ本体151Aが紙面手前側に配置され、このセパレータ本体151Aと重なるように紙面奥行側にセパレータ本体151Bが配置されている。図3に示すように、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bは、平面視にて略矩形形状のシート状に形成されている。第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bは、熱溶着により外縁部151a〜151dが相互に接合されている。この第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの外縁部151a〜151dには、ミシン目21が設けられている。正極板12、負極板13及びセパレータ15は、正極板12及び負極板13間に設けられたミシン目21を中心につづら折に折り曲げられた状態で電解液と共に容器11内に配置されている。なお、セパレータ15の形状は、平面視にて略矩形形状に限定されず適宜変更可能である。
図4Aは、本実施の形態に係るセパレータ15の一例を示す断面模式図である。図4Aに示すように、本実施の形態に係るセパレータ15は、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)などのポリオレフィンによって構成され、正極板12又は負極板13を介して対向配置される一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bを備える。第1のセパレータ本体151Aは、正極板12及び負極板13側に対向する対向面151e(以下、単に「対向面151e」ともいう)の反対側の反対面151f(以下、単に「反対面151f」ともいう)上に設けられる保護層152を有する。第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151B本体は、表面に細孔(不図示)が設けられており、この細孔を介して負極板13から正極板12に向けてリチウムイオンが移動するように構成されている。保護層152は、耐熱性材料を含んで構成され、リチウムイオン電池1の発熱した場合の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの収縮を防ぐ機能を有する。
本実施の形態においては、保護層152は、第1のセパレータ本体151Aの反対面151fの全面を覆うように設けられる。このように保護層152を設けることにより、第1のセパレータ本体151Aの全面に亘って第1のセパレータ本体151Aの収縮を低減することができるので、セパレータ15の熱収縮に伴う短絡による電池の発熱を防ぐことが可能となる。なお、保護層152は、必ずしも第1のセパレータ本体151Aの反対面151fの全面に亘って設ける必要はなく、反対面151fの一部に設けてもよい。
第2のセパレータ本体151Bは、正極板12及び負極板13側に対する対向面151e(以下、単に「対向面151e」ともいう)の反対側の反対面151f(以下、単に「反対面151f」ともいう)上に設けられる保護層152を有する。本実施の形態においては、保護層152は、第2のセパレータ本体151Bの反対面151fの全面を覆うように設けられる。このように保護層152を設けることにより、第2のセパレータ本体151Bの全面に亘って第2のセパレータ本体151Bの収縮を低減することができるので、セパレータ15の熱収縮に伴う短絡による電池の発熱を防ぐことが可能となる。なお、保護層152は、必ずしも第2のセパレータ本体151Bの反対面151fの全面に亘って設ける必要はなく、反対面151fの一部に設けてもよい。
本実施の形態においては、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの対向面151eにおける外縁部151a〜151dは、保護層152が設けられていない未保護領域となる。この構成により、第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bとの外縁部151a〜151dを熱融する際に、保護層152を介さずに直接外縁部151a〜151dを加熱することができるので、保護層152による熱伝導率の低下を防ぐことが可能となり、容易に熱溶着を行うことが可能となる。
また、図4Aに示したセパレータ15は、対向面151eの全面が保護層152の設けられていない未保護領域である。この構成により、熱溶着時の保護層152による熱の吸収及び遮断を防ぎつつ直接第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bとを熱溶着できるだけでなく、当該対向面151eの一部に保護層152を設ける場合と比較して正極板12又は負極板13介して一対の第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bとを強固に接合できると共に、安価かつ簡易にセパレータ15を製造することも可能となる。
なお、未保護領域は、第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bとを接続できる範囲に設けられればよく、必ずしも外縁部151a〜151dのみに設ける必要はない。未保護領域は、例えば、対向面151eの全面に亘って設けてもよい。また、未保護領域は、第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bの外縁部の全域に亘って設ける必要はなく、第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bとを熱溶着できる範囲に設ければよい。
本実施の形態においては、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bは、厚さdが30μm以下である。第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの厚さdが30μm以下であれば、熱溶着により第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの外縁部151a〜151dを接合する際の熱伝導性が向上するので、第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bとの熱溶着が容易になる。また、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの厚さdが5μm以上であれば、正極板12と負極板13との短絡などを十分に防ぐことができる。以上を考慮すると、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの厚さは、5μm以上30μm以下が好ましい。なお、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bは、厚さdが上記範囲を満たすものであれば、同一の厚さであってもよく、相互に厚さが異なっていてもよい。
また、本実施の形態においては、保護層152は、厚さdが10μm以下である。保護層152の厚さdが10μm以下であれば、熱溶着により第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの外縁部を接合する際の熱伝導性が向上するので、第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bとの熱溶着が容易になる。また、保護層152の厚さdが0.1μm以上であれば、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの熱収縮を十分に防ぐことができる。以上を考慮すると、保護層152の厚さdは、0.1μm以上10μm以下が好ましい。
また本実施の形態においては、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの厚さdと保護層152との厚さdとの和が10μm以上40μm以下であることが好ましい。本実施の形態に係るセパレータ15においては、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bと保護層とは、それぞれ正極板12と負極板13との間の電子伝導という点において共通する機能を有する。そのため、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの厚さと保護層152との厚さとの和が10μm以上とすることにより、ピンホールなどの発生による正極板12と負極板13との間の電子伝導による短絡を十分に防ぐことができる。また、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの厚さdと保護層152との厚さdとの和が40μm以下であれば、正極板12と負極板13との間の距離の増大に伴うリチウムイオン電池1の電池抵抗の増大を防ぐことができる。
本実施の形態においては、保護層152の耐熱性材料としては、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bに含まれるポリエチレン及びポリプロピレンなどのポリオレフィンが溶融する温度において第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの伸縮を防ぐことができるもであれば特に制限はない。耐熱性材料としては、例えば、耐熱性樹脂及び金属製酸化物粒子を含有するセラミックスなどが挙げられる。
耐熱性樹脂としては、例えば、フッ素樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、エチレン・酢酸ビニルゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエーテルケトン、ポリサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、芳香族ポリエステル、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルイミドなどのが挙げられる。これらの耐熱性樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
金属酸化物粒子としては、アルミナ、チタニア、ジルコニア、窒化アルミ、マグネシア、酸化珪素、炭化珪素、酸化タングステン、酸化亜鉛及び窒化珪素などが挙げられる。これらの金属酸化物粒子は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本実施の形態においては、保護層152の耐熱性材料としては、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの伸縮を防ぐ性能に優れる観点から、アルミナ、チタニア、ジルコニア、窒化アルミ、マグネシア、酸化珪素、炭化珪素、酸化タングステン、酸化亜鉛及び窒化珪素からなる群から選択された少なくとも1種の金属酸化物粒子を含むセラミックスが好ましい。
保護層152は、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151B上に、上述した耐熱性材料を含むスラリーを公知の塗工方法によって上述したセラミックスなどの耐熱性材料を塗工することにより設けることができる。塗工方式としては、例えば、ブレードコーター、ダイコーター、ナイフコーター、含浸コーター、コンマコーター、リバースロールコーター、グラビアコーター、リップコーター、キャップコーター、バーコーター、スクイズコーター、スライドコーター、カーテンコーター、スロットダイコーターなどが挙げられる。これらの中でも、保護層152の耐熱性材料のスラリーの粘度が低い場合には、グラビアコーターが好ましく、スラリーの粘度が高い場合には、コンマコーターが好ましく、スラリーの粘度が中程度の場合には、スロットダイコーターが好ましい。
図4Bは、本実施の形態に係るセパレータ15の他の例を示す断面模式図である。図4Bに示すセパレータ15は、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの反対面151f上に第1の保護層152Aがそれぞれ設けられ、対向面151e上に第2の保護層152Bが設けられている。第2の保護層152Bは、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの外縁部151a〜151d以外の領域に設けられている。このように第1の保護層152A及び第2の保護層152Bを設けることにより、第1の保護層152A及び第2の保護層152Bによって第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの対向面151e及び反対面151fの双方から第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体の熱収縮を低減することができるので、セパレータ15の熱収縮に伴う短絡による電池の発熱をより一層防ぐことが可能となる。なお、第1の保護層152Aは、必ずしも第2のセパレータ本体151Bの反対面151fの全面に亘って設ける必要はなく、反対面151fの一部に設けてもよい。なお、保護層152A及び保護層152Bの厚さは、上述した保護層152の厚さの範囲であればよい。また、保護層152A及び保護層152Bは、同一の厚さであってもよく、相互に異なる厚さであってもよい。さらに、保護層152A及び保護層152Bは、上述した保護層152と同一の材料で構成することができる。
次に、図5A及び図5Bを参照して、熱溶着後のセパレータ15について詳細に説明する。図5A及び図5Bは、セパレータ15の一端部の断面模式図である。なお、図5A及び図5Bにおいては、説明の便宜上、負極板13のセパレータ15を示し、正極板12のセパレータ15については省略して示しているが、正極板15についても負極板13と同様にセパレータ15によって被覆されている。
図5A及び図5Bに示すように、本実施の形態においては、一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの負極板13に対する対向面151eの外縁部151a〜151dに保護層152、152A、152Bが設けられていない未保護領域を有するので、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの外縁部151a〜151dが相互に耐熱性材料を含有する保護層152、152A、152Bを介さずに直接当接する。これにより、相互にポリオレフィンなどによって構成された第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの外縁部151a〜151dが未保護領域を介して直接熱溶着できるので、熱溶着治具によって容易に熱溶着することが可能となる。そして、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bは、反対面151fの全面に亘って耐熱性材料を含有する保護層152、152Aが設けられているので、リチウムイオン電池1が発熱しても、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの熱収縮を低減することが可能となる。これにより、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの熱収縮に伴う正極板12と負極板13との間の短絡を防ぐことが可能となる。なお、一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bは、必ずしも熱溶着する必要はなく、例えば、各種接着剤を用いて外縁部151a〜151dを接着してもよい。
次に、図6A及び図6Bを参照して、セパレータ15の他の例について説明する。図6A及び図6Bは、セパレータ15の他の例の一端部の断面模式図である。図6A及び図6Bに示すように、このセパレータ15においては、一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの外縁部151aの未保護領域の間に発熱体200を積層し、この外縁部151aを押圧した状態で発熱体200によって未保護領域を加熱して熱溶着される。発熱体200は、熱溶着後に外縁部151aから除去される。このため、このセパレータ15は、一対の前記セパレータ本体151A,151Bの端部に、一対のセパレータ本体151A,151Bの熱溶着時に形成された開口15Aを有する。このようにセパレータ15を熱溶着することにより、保護層152を介さずに一対のセパレータ本体151A,151Bの未保護領域を直接加熱して熱溶着できるので、一対のセパレータ本体151A,151Bを短時間で熱溶着でき、一対のセパレータ本体151A,151Bの熱収縮を防ぐことができる。
図7Aは、発熱体200を用いたセパレータ15の端部を示す図である。図7Aに示すように、発熱体200を用いて熱溶着する場合には、複数の発熱体200(本実施の形態では、3つの発熱体200)を用いて熱溶着してもよい。この場合、発熱体200を中心としてセパレータ15の端部に熱溶着部Xが形成される。このように、複数の発熱体200を用いて熱溶着することにより、一対のセパレータ本体151A,151Bを短時間で熱溶着することが可能になる。なお、発熱体200を用いて熱溶着を行う場合には、必ずしも保護層152を介して未保護領域を加熱する必要はなく、発熱体200からの加熱だけで熱溶着することが可能である。また、図7Aに示した例では、3つの発熱体200を用いて熱溶着する例について説明したが、幅広の発熱体200を使用して高範囲を熱溶着してもよい。この場合、熱溶着部Xは、発熱体200の先端部に形成される。
図7Bは、図7Aに示したセパレータ15の端面を示す図である。なお、図7Bにおいては、3つのうち、1つの発熱体200によって熱溶着されたセパレータ15の発熱体200の除去後の端面を示している。図7Bに示すように、このセパレータ15の端面には、発熱体200の形状に応じた開口15Aが形成される。この開口15Aの周囲には、熱溶着部Xが一対のセパレータ本体151A,151Bの接合面に沿って形成されている。
次に、図8及び図9を参照して比較例に係るセパレータ15について説明する。図6は、比較例に係るセパレータに示すように、図8は、比較例に係るセパレータ15の断面模式図であり、図9は、セパレータ15の一端部の断面模式図である。
図8に示すように、比較例に係るセパレータ15は、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの対向面151eの全面に亘って保護層152が設けられており、反対面151fの全面に亘って保護層152が設けられている。このため、この比較例に係るセパレータ15は、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの外縁部151a〜151dは、保護層152が設けられた保護領域となっている。
図9に示すように、比較例に係るセパレータ15は、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの外縁部151a〜151dが保護領域となっているので、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの対向面151eが直接当接せずに、熱溶着性が低い耐熱性材料を含む保護層152を介して第1のセパレータ本体151Aの外縁部151a〜151dと第2のセパレータ本体151Bの外縁部151a〜151dとが当接する。このため、比較例に係るセパレータ15においては、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの外縁部151a〜151dを加熱しても、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bとの熱溶着が困難となる。
以上説明したように、上記実施の形態に係るセパレータ15によれば、正極板12及び負極板13に対する対向面151eの反対面151fに設けた保護層152により第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの熱収縮を防ぐことができるので、リチウムイオン電池1が発熱した場合であっても、正極板12と負極板13との間の短絡の増大を防ぐことが可能となる。また、正極板12と負極板13と対向する表面における外縁部151a〜151dを含む領域に耐熱性材料を含有する保護層152が設けられていない未保護領域により、熱溶着時の保護層152による熱の吸収及び遮断を防ぎつつ、直接熱溶着できるので、正極板12と負極板13を介して一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bを熱溶着することが容易となる。したがって、セパレータ15の熱収縮に伴う短絡による電池の発熱を防ぐことが可能となり、しかも、セパレータ15の熱溶着が容易な電池用セパレータ15を実現できる。
なお、上述した実施の形態においては、本実施の形態に係るセパレータ15を積層タイプのリチウムイオン電池1に適用した例について説明したが、本発明は、積層タイプのリチウムイオン電池1以外にも適用可能である。図10は、本実施の形態に係るセパレータ15を適用可能な捲回タイプのリチウムイオン電池100の模式図である。このリチウムイオン電池100は、シート状に形成された正極材112、第1のセパレータ本体115A、負極材113、及び第2のセパレータ本体115Bがこの順にロール状に捲回されて容器101に収納される。この場合であっても、上述したように、第1のセパレータ本体115A及び第2のセパレータ本体115Bの正極材112及び負極材113との反対面に保護層を設けると共に、外縁部に未保護領域を設けることにより、上述したリチウムイオン電池1と同様の作用効果を奏することが可能となる。
次に、本実施の形態に係る電池用セパレータの製造方法について説明する。図11は、本実施の形態に係る電池用セパレータの製造方法の概略を示すフロー図である。図11に示すように、本実施の形態に係る電池用セパレータの製造方法は、正極板12又は負極板13を作製する準備工程S1と、一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの一方の面の全面に耐熱性材料を含有する保護層152をそれぞれ設けて一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの他方の面の全面をそれぞれ保護層152が形成されていない未保護領域とする保護層形成工程S2と、正極板12又は負極板13を介して未保護領域が対向するように一対の第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bとを積層する積層工程S3と、第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bの未保護領域を熱溶着により接合する熱溶着工程S4とを含む。以下、各工程について説明する。
準備工程S1においては、正極板12を作製する場合には、リチウム複合酸化物及び導電材などに対して、蒸留水、イオン交換水及びN−メチル2−ピロリドン(NMP)などの溶剤を加えて正極活物質のスラリーを調製する。次に、調製したスラリーをアルミニウム箔などの正極集電体の上に塗工して乾燥させて固定化させる。次に、固定化させた正極活物質の塗工膜を電極プレスによってプレスして塗工膜を圧密化させた後、真空乾燥により塗工膜中の水分を除去する。なお、真空乾燥による除去は必ずしも行う必要はない。次に、正極集電体と正極活物質層との積層体を所望の形状に切断することにより正極板12を製造する。なお、負極板13を製造する場合には、黒鉛及びバインダーなどを上述した溶剤に加えて調製した負極活物質のスラリーを、銅箔などの負極集電体上に塗工すること以外は正極12と同様にして製造可能である。
次に、保護層形成工程S2においては、セラミックスなどの耐熱性材料に上述した溶剤を加えて調製したスラリーを、一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151B上の一方の面の前面に塗工し、真空乾燥及びプレスによって圧密化させて保護層152を形成する。一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151B上の一方の面は未保護領域とする。
次に、積層工程S3においては、正極板12又は負極板13を介して未保護領域が対向するように一対の第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bとを積層する。そして、熱溶着工程S4においては、積層した第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bを所定の加温手段により保護層152を介して150℃にて5秒間加温し、第1のセパレータ本体151Aと第2のセパレータ本体151Bの未保護領域を熱溶着により接合する。
なお、熱溶着工程S4においては、一対の第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの未保護領域で加温手段としての発熱体200を挟持して第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの未保護領域を熱溶着することが好ましい。ここでは、発熱体200を第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの未保護領域間に挟持した状態とし、発熱体で150℃にて5秒間加温することによりセパレータを熱溶着することが可能となる。この場合、必ずしも保護層152を介して加温する必要はないので、短時間で容易に熱溶着することが可能となり、第1のセパレータ本体151A及び第2のセパレータ本体151Bの熱収縮を防ぐことが可能となる。この場合、複数の発熱体200(本実施の形態では3つ)で加温してもよく、幅広の発熱体を用いて加温してもよい。
次に、上述したようにして作製した正極及び負極を交互に積層してブロック状とし、ブロック状とした電極積層体をアルミニウム製などの容器内に配置する。最後に、正極及び負極の端子接続などを行い容器内に電解液を注入した後に、エージングして容器内の脱ガスを行うことによりリチウムイオン電池1を製造することができる。
1、100 リチウムイオン電池
11 容器
12 正極板
13 負極板
15 セパレータ
15 開口
115A、151A 第1のセパレータ本体
115B、151B 第2のセパレータ本体
151a〜151d 外縁部
151e 対向面
151f 反対面
152、152A、152B 保護層
16 正極端子
17 負極端子
18 安全弁
19A、19B タブ
101 容器
112 正極材
113 負極材
200 発熱体

Claims (7)

  1. 電極材を介して配置可能な一対のセパレータ本体と、
    前記電極材と対向する表面の反対側の表面の全面に設けられ、耐熱性材料を含有する保護層と、を具備し、
    前記一対のセパレータ本体は、前記電極材と対向する表面の全面が前記保護層の設けられていない未保護領域であり、当該未保護領域において熱溶着されてなることを特徴とする、電池用セパレータ。
  2. 前記セパレータ本体の厚さが30μm以下であり、
    前記保護層の厚さが10μm以下である、請求項1に記載の電池用セパレータ。
  3. 前記一対の前記セパレータ本体の端部に、前記一対のセパレータ本体の熱溶着時に形成された開口が設けられてなる、請求項1又は請求項2に記載の電池用セパレータ。
  4. さらに、前記セパレータ本体における前記電極と対向する面における前記未保護領域に保護層が設けられた、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電池用セパレータ。
  5. 一対のセパレータ本体の一方の面の全面に耐熱性材料を含有する保護層をそれぞれ設けて前記一対のセパレータ本体の他方の面の全面をそれぞれ前記保護層が形成されていない未保護領域とする保護層形成工程と、
    電極材を介して前記未保護領域が対向するように一対のセパレータ本体を積層する積層工程と、
    前記一対のセパレータ本体の未保護領域を熱溶着により接合する熱溶着工程とを含むことを特徴とする、電池用セパレータの製造方法。
  6. 前記熱溶着工程において、前記一対のセパレータ本体の未保護領域で発熱体を挟持して前記一対のセパレータ本体の前記未保護領域を熱溶着する、請求項5に記載の電池用セパレータの製造方法。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電池用セパレータを備えたことを特徴とする、リチウムイオン電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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