JP2015127312A - カルバゾール誘導体、および有機発光素子 - Google Patents

カルバゾール誘導体、および有機発光素子 Download PDF

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Abstract

【課題】有機発光素子の発光効率を向上させる為、良好なバイポーラ性を有するホスト材料の提供。【解決手段】下式で表わされるカルバゾール誘導体。[R1はC1−C20アルキル基、C2−C20アルケニル基、C2−C20アルキニル基、C1−C20アルコキシ基、C6−C60アリール基;R2及びR3は互いに独立して、任意の官能基]【選択図】図1

Description

本発明は、カルバゾール誘導体、および有機発光素子に関する。
近年、自発光型の発光素子である有機発光素子(OLED:organic light emitting diode)の開発が盛んに行われている。
一般的な有機発光素子は、例えば、基板上部にアノード(anode)が形成され、アノード上部に、正孔輸送層、発光層、電子輸送層およびカソード(cathode)が順次形成された構造を有する。
このような有機発光素子では、アノードおよびカソード間に電圧が印加された場合、アノードから注入された正孔が正孔輸送層を経由して発光層に移動し、カソードから注入された電子が電子輸送層を経由して発光層に移動する。そして、移動した正孔および電子が、発光層中で再結合し、生成された励起子が基底状態へ遷移することによって発光が生じる。
ここで、発光効率を向上させるために、発光層には、ホスト(host)材料が含まれる。
例えば、特許文献1には、有機発光素子に用いられるホスト材料が開示されている。また、特許文献1には、ホスト材料の正孔輸送能および電子輸送能のバランス(balance)が良好ではない場合、発光層における正孔と電子とのキャリアバランス(carrier balance)が崩れ、有機発光素子の発光効率が低下することが開示されている。
国際公開第2009/136595号
そのため、有機発光素子の発光効率を向上させるために、良好な正孔輸送能および電子輸送能を併せ持つ(すなわち、良好なバイポーラ(bipolar)性を有する)ホスト材料が求められていた。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、良好なバイポーラ性を有する新規なカルバゾール(carbazole)誘導体、および該カルバゾール誘導体を含む有機発光素子を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、下記化学式1で表される、カルバゾール誘導体が提供される。
Figure 2015127312
・・・化学式1
上記化学式1において、
は、ハロゲン(halogen)、ヒドロキシル(hydroxyl)基、シアノ(cyano)基、ニトロ(nitro)基、アミノ(amino)基、アミジノ(amidino)基、ヒドラジン(hydrazine)、ヒドラゾン(hydrazone)、カルボン酸(carboxylic acid)基やその塩、スルホン酸(sulfonic acid)基やその塩、リン酸(phosphoric acid)基やその塩、置換もしくは非置換のC−C20アルキル(alkyl)基、置換もしくは非置換のC−C20アルケニル(alkenyl)基、置換もしくは非置換のC−C20アルキニル(alkynyl)基、置換もしくは非置換のC−C20アルコキシ(alkoxy)基、置換もしくは非置換のC−C60アリール(aryl)基、置換もしくは非置換のC−C60アリールオキシ(aryloxy)基、置換もしくは非置換のC−C60アリールチオ(arylthio)基、または置換もしくは非置換のC−C60ヘテロアリール(heteroaryl)基であり、
およびRは、互いに独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基やその塩、スルホン酸基やその塩、リン酸基やその塩、置換もしくは非置換のC−C20アルキル基、置換もしくは非置換のC−C20アルケニル基、置換もしくは非置換のC−C20アルキニル基、置換もしくは非置換のC−C20アルコキシ基、置換もしくは非置換のC−C60アリール基、置換もしくは非置換のC−C60アリールオキシ基、置換もしくは非置換のC−C60アリールチオ基、または置換もしくは非置換のC−C60ヘテロアリール基であり、
Aは、電荷輸送性基を含む置換基群である。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、バイポーラ性を有し、安定性および溶解性を向上させることができる。
前記Aは、−(Ar)−Eで表され、
nは、0〜5の整数であり、n個のArは、互いに独立して、置換もしくは非置換のC−C60アリーレン(arylene)基、または置換もしくは非置換のC−C60ヘテロアリーレン(heteroarylene)基であり、Eは、電荷輸送性基であってもよい。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、バイポーラ性を有することができる。
前記n個のArは、互いに独立して、置換もしくは非置換のC−C60アリーレン基であってもよい。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、バイポーラ性を有し、安定性および溶解性を向上させることができる。
前記nは、1または2であり、前記n個のArは、互いに独立して、置換もしくは非置換のフェニレン(phenylene)基であってもよい。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、バイポーラ性を有し、安定性および溶解性を向上させることができる。
前記Eは、置換もしくは非置換のピリジル(pyridyl)基、置換もしくは非置換のピリミジル(pyrimidyl)基、置換もしくは非置換のジベンゾフラン(dibenzofuran)基、または置換もしくは非置換のトリアジル(triazyl)基であってもよい。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、バイポーラ性を有することができる。
前記Rは、置換もしくは非置換のC−C20アルキル基、置換もしくは非置換のC−C20アルコキシ基、または置換もしくは非置換のC−C60アリール基であってもよい。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、バイポーラ性を有し、安定性および溶解性を向上させることができる。
前記Rは、置換もしくは非置換のメチル(methyl)基、または置換もしくは非置換のエチル(ethyl)基であってもよい。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、バイポーラ性を有し、安定性および溶解性を向上させることができる。
前記RおよびRは、互いに独立して、水素、置換もしくは非置換のC−C20アルキル基、置換もしくは非置換のC−C20アルコキシ基、または置換もしくは非置換のC−C60アリール基であってもよい。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、バイポーラ性を有し、安定性および溶解性を向上させることができる。
前記カルバゾール誘導体は、以下の化合物のうちのいずれか1つであってもよい。
Figure 2015127312
この観点によれば、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、バイポーラ性を有し、安定性および溶解性を向上させることができる。
前記カルバゾール誘導体は、置換基として、フッ素、およびアルコキシ基のうち少なくとも1つ以上有してもよい。
この観点によれば、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、バイポーラ性を有し、安定性および溶解性を向上させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記のカルバゾール誘導体を発光層に含む、有機発光素子が提供される。
この観点によれば、有機発光素子の発光効率および寿命を向上させることができる。
以上説明したように本発明によれば、良好なバイポーラ性を有する新規なカルバゾール誘導体、および該カルバゾール誘導体を含む有機発光素子が提供される。
本発明の一実施形態に係る有機発光素子の構造の一例を示す概略図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体>
まず、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体について説明を行う。
一般的に、カルバゾール化合物は、正孔輸送能を備え、かつ三重項状態におけるエネルギーバンドギャップ(energy band gap)が大きいため、有機発光素子のホスト材料となることが知られている。具体的には、4,4’−N,N’−ジカルバゾール−ビフェニル(CBP)、および1,3−ビス(カルバゾール−9−イル)ベンゼン(mCP)などのカルバゾール化合物が、ホスト材料として知られている。
上記のカルバゾール化合物は、正孔輸送能は高いものの、電子輸送能が低く、また、分子量が小さいため、安定性が低かった。ホスト材料の正孔輸送能および電子輸送能に差がある場合、有機発光素子における正孔と電子とのキャリアバランスが崩れるため、有機発光素子の発光効率および寿命が低下する。また、ホスト材料の安定性が低い場合、有機発光素子の発光効率および寿命が低下する。そのため、正孔輸送能および電子輸送能を併せ持ち(すなわち、良好なバイポーラ性を有し)、安定性が高いホスト材料が求められていた。
また、より低コスト(cost)で製造するために、インクジェット(ink jet)法などの塗布成膜によって、有機発光素子を製造することが検討されている。そのため、溶媒への溶解性が高く、塗布成膜に適したホスト材料が求められていた。
しかしながら、安定性を向上させるために、ホスト材料の分子量を大きくした場合、分子量の増加に伴って溶解性が低下してしまうという問題があった。
そこで、本発明者は、上記の背景および問題点等を鋭意検討することにより、本発明を想到するに至った。本発明は、ピリドカルバゾール(pyridocarbazole)骨格を有し、かつ電荷輸送性基を有する、下記化学式1で表されるカルバゾール誘導体である。
Figure 2015127312
・・・化学式1
上記の化学式1において、Rは、ハロゲン、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基やその塩、スルホン酸基やその塩、リン酸基やその塩、置換もしくは非置換のC−C20アルキル基、置換もしくは非置換のC−C20アルケニル基、置換もしくは非置換のC−C20アルキニル基、置換もしくは非置換のC−C20アルコキシ基、置換もしくは非置換のC−C60アリール基、置換もしくは非置換のC−C60アリールオキシ基、置換もしくは非置換のC−C60アリールチオ基、または置換もしくは非置換のC−C60ヘテロアリール基である。
また、上記の化学式1において、RおよびRは、互いに独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基やその塩、スルホン酸基やその塩、リン酸基やその塩、置換もしくは非置換のC−C20アルキル基、置換もしくは非置換のC−C20アルケニル基、置換もしくは非置換のC−C20アルキニル基、置換もしくは非置換のC−C20アルコキシ基、置換もしくは非置換のC−C60アリール基、置換もしくは非置換のC−C60アリールオキシ基、置換もしくは非置換のC−C60アリールチオ基、または置換もしくは非置換のC−C60ヘテロアリール基である。
さらに、上記の化学式1において、Aは、電荷輸送性基を含む置換基群である。
具体的には、Aは、−(Ar)−Eで表される置換基群であってもよい。ただし、nは、0〜5の整数であり、n個のArは、互いに独立して、置換もしくは非置換のC−C60アリーレン基、または置換もしくは非置換のC−C60ヘテロアリーレン基であり、Eは、電荷輸送性基である。
より具体的には、n個のArは、互いに独立して、置換もしくは非置換のC−C60アリーレン基であってもよい。また、より好ましくは、nは、1または2であり、n個のArは、互いに独立して、置換もしくは非置換のフェニレン基であってもよい。
さらに、電荷輸送性基であるEは、置換もしくは非置換のピリジル基、置換もしくは非置換のピリミジル基、置換もしくは非置換のジベンゾフラン基、または置換もしくは非置換のトリアジル基であってもよい。
また、Rは、具体的には、置換もしくは非置換のC−C20アルキル基、置換もしくは非置換のC−C20アルコキシ基、または置換もしくは非置換のC−C60アリール基であってもよい。
より具体的には、Rは、置換もしくは非置換のメチル基、または置換もしくは非置換のエチル基であってもよい。
また、RおよびRは、互いに独立して、水素、置換もしくは非置換のC−C20アルキル基、置換もしくは非置換のC−C20アルコキシ基、または置換もしくは非置換のC−C60アリール基であってもよい。
ここで、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体としては、例えば、以下に例示する化合物が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2015127312
さらに、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、置換基として、フッ素、およびアルコキシ基のうち少なくとも一つ以上有してもよい。例えば、上記で例示した化合物において、いずれかの水素がフッ素またはアルコキシ基で置換されていてもよい。
以上で説明した本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、カルバゾール化合物から縮環を増やすことによって誘導されたピリドカルバゾール化合物である。本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体によれば、正孔輸送能を維持したまま、安定性を向上させることができる。
また、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体が有するピリドカルバゾール骨格は、非対称であるため、結晶性が低く、溶解性が高い。そのため、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、塗布成膜に好適に用いることができる。
さらに、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、正孔輸送能を有するピリドカルバゾール骨格と、電荷輸送性基とを有するため、良好なバイポーラ性を有することができる。
なお、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、公知の有機合成方法を用いることで合成することが可能であり、具体的な合成方法は、後述する実施例を参照した当業者であれば、容易に理解することが可能である。
ここで、本明細書において、非置換のC−C60アルキル基の具体的な例としては、メチル(methyl)基、エチル(ethyl)基、プロピル(propyl)基、イソプロピル(isopropyl)基、シクロプロピル(cyclopropyl)基、ブチル(butyl)基、イソブチル(isobutyl)基、tert−ブチル(butyl)基、シクロブチル(cyclobutyl)基、ペンチル(pentyl)基、イソペンチル(isopentyl)基、ネオペンチル(neopentyl)基、シクロペンチル(cyclopentyl)基、ヘキシル(hexyl)基、シクロヘキシル(cyclohexyl)基、ヘプチル(heptyl)基、オクチル(octyl)基、ノニル(nonyl)基、デシル(decyl)基のようなC−C60の鎖状または環状アルキル基を挙げることができる。また、置換されたC−C60アルキル基とは、上述した非置換のC−C60アルキル基のうち一つ以上の水素原子が、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基やその塩、スルホン酸基やその塩、リン酸基やその塩、またはC−C60アルキル基、C−C60アルケニル基、C−C60アルキニル基、C−C60アリール基、C−C60ヘテロアリール基等で置換されたものを表す。
また、本明細書において、非置換のC−C60アルコキシ基とは、−OA(ただし、Aは、前述のような非置換のC−C60アルキル基)の化学式を有する官能基である。C−C60アルコキシ基の具体的な例としては、メトキシ(methoxy)基、エトキシ(ethoxy)基、プロポキシ(propoxy)基などが挙げられる。また、これらアルコキシ基のうち少なくとも一つ以上の水素原子は、前述の置換されたC−C60アルキル基の場合と同様の置換基で置換されていてもよい。
また、本明細書において、非置換のC−C60アルケニル基とは、非置換のC−C60アルキル基の中間や最末端に、少なくとも一つ以上の炭素−炭素二重結合を含んでいるものを表す。C−C60アルケニル基の具体的な例としては、エテニル(ethenyl)基、プロペニル(propenyl)基、ブテニル(butenyl)基などが挙げられる。また、これら非置換のC−C60アルケニル基のうち少なくとも一つ以上の水素原子は、前述の置換されたC−C60アルキル基の場合と同様の置換基で置換されていてもよい。
また、本明細書において、非置換のC−C60アルキニル基(または、C−C60アルキニル基)とは、非置換のC−C60アルキル基の中間や最末端に、少なくとも一つ以上の炭素−炭素三重結合を含んでいるものを表す。C−C60アルキニル基の例としては、エチニル(ethynyl)基、プロピニル(propynyl)基などが挙げられる。また、これらアルキニル基のうち少なくとも一つ以上の水素原子は、前述の置換されたC−C60アルキル基の場合と同様の置換基で置換されていてもよい。
また、本明細書において、非置換のC−C60アリール基とは、一つ以上の芳香族環を含むC−C60炭素環を有する一価基を表す。非置換のC−C60アリーレン基とは、一つ以上の芳香族環を含むC−C60炭素環を有する二価基を表す。前述のアリール基およびアリーレン基が、2以上の環を含む場合、2以上の環は、互いに融合されてもよい。また、これらアリール基およびアリーレン基のうち少なくとも一つ以上の水素原子は、前述の置換されたC−C60アルキル基の場合と同様の置換基で置換されていてもよい。
置換もしくは非置換のC−C60アリール基の具体的な例としては、フェニル(phenyl)基、ペンタレニル(pentalenyl)基、インデニル(indenyl)基、ナフチル(naphthyl)基、アントラセニル(anthracenyl)基、アズレニル(azulenyl)基、ヘプタレニル(heptalenyl)基、アセナフチレニル(acenaphthylenyl)基、フェナレニル(phenalenyl)基、フルオレニル(fluorenyl)基、アントラキノリル(anthraquinolyl)基、フェナントリル(phenanthryl)基、ビフェニル(biphenyl)基、トリフェニレニル(triphenylenyl)基、ピレニル(pyrenyl)基、クリセニル(chrysenyl)基、ピセニル(picenyl)基、ペリレニル(perylenyl)基、ペンタフェニル(pentaphenyl)基、ペンタセニル(pentacenyl)基、テトラフェニレニル(tetraphenylene)基、ヘキサフェニル(hexaphenyl)基、ヘキサセニル(hexacenyl)基、ルビセニル(rubicenyl)基、トリナフチレニル(trinaphthylenyl)基、ヘプタフェニル(heptaphenyl)基、ピラントレニル(pyranthrenyl)基などを挙げることができる。なお、置換もしくは非置換のC−C60アリーレン基の具体的な例は、置換もしくは非置換のC−C60アリール基の具体的な例を参照すれば理解可能であるため、ここでの例示は省略する。
また、本明細書において、非置換のC−C60ヘテロアリール基とは、N、O、PまたはSのうちから選択された1個以上のヘテロ(hetero)原子を含み、残りの環原子がCである1以上の芳香族環を含む環を有する一価基を表す。また、非置換のC−C60ヘテロアリーレン基とは、N、O、PまたはSのうちから選択された1個以上のヘテロ原子を含み、残りの環原子がCである1以上の芳香族環を含む環を有する二価基を表す。ここで、前述のヘテロアリール基及びヘテロアリーレン基が2以上の環を含む場合、2以上の環は互いに融合されていてもよい。これらヘテロアリール基及びヘテロアリーレン基のうち一つ以上の水素原子は、前述のC−C60アルキル基の場合と同様の置換基で置換されていてもよい。
非置換のC−C60ヘテロアリール基の具体的な例としては、ピラゾリル(pyrazolyl)基、イミダゾリル(imidazolyl)基、オキサゾリル(oxazolyl)基、チアゾリル(thiazolyl)基、トリアゾリル(triazolyl)基、テトラゾリル(tetrazolyl)基、オキサジアゾリル(oxadiazolyl)基、ピリジニル(pyridinyl)基、ピリダジニル(pyridazinyl)基、ピリミジニル(pyrimidinyl)基、トリアジニル(triazinyl)基、カルバゾリル(carbazolyl)基、インドリル(indolyl)基、キノリニル(quinolinyl)基、イソキノリニル基(isoquinolinyl)、ベンゾイミダゾリル(benzoimidazolyl)基、イミダゾピリジニル(imidazopyridinyl)基、イミダゾピリミジニル(imidazopyrimidinyl)基などを挙げることができる。なお、非置換のC−C60ヘテロアリーレン基の具体的な例は、置換もしくは非置換のC−C60ヘテロアリール基の具体的な例を参照すれば理解可能であるため、ここでの例示は省略する。
さらに、本明細書において、置換もしくは非置換のC−C60アリールオキシ基とは、−OA(ここで、Aは、置換もしくは非置換のC−C60アリール基)を表し、置換もしくは非置換のC−C60アリールチオ基とは、−SA(ここで、Aは、置換もしくは非置換のC−C60アリール基)を表す。
<2.本発明の一実施形態に係る有機発光素子>
次に、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る有機発光素子について説明を行う。図1は、本発明の一実施形態に係る有機発光素子の構造の一例を示す概略図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る有機発光素子100は、基板110と、基板110上に配置された第1電極120と、第1電極120上に配置された正孔注入層130と、正孔注入層130上に配置された正孔輸送層140と、正孔輸送層140上に配置された発光層150と、発光層150上に配置された電子輸送層160と、電子輸送層160上に配置された電子注入層170と、電子注入層170上に配置された第2電極180と、を備える。
本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、有機発光素子の第1電極120および第2電極180との間のいずれかの層に含まれる。好ましくは、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、発光層150にてホスト材料として含まれる。
また、有機発光素子の第1電極120および第2電極180との間の各層は、後述するように公知の様々な方法で形成することができるが、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体を含む層は、スピンコート(spin coating)法およびインクジェット法等の塗布成膜によって形成することがより好ましい。
基板110は、一般的な有機発光素子で使用される基板を使用することができる。例えば、基板110は、ガラス(glass)基板、半導体基板、または透明なプラスチック(plastic)基板等であってもよい。
第1電極120は、例えば、アノードであり、蒸着法またはスパッタリング(sputtering)法などを用いて基板110上に形成される。具体的には、第1電極120は、仕事関数が大きい金属、合金、導電性化合物等によって透過型電極として形成される。第1電極120は、例えば、透明であり、導電性にすぐれる酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)などで形成されてもよい。また、第1電極120は、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)などを用いて反射型電極として形成されてもよい。
正孔注入層130は、第1電極120からの正孔の注入を容易にする機能を備えた層であり、真空蒸着法、スピンコーティング法、インクジェット法などを用いて第1電極120上に形成される。また、正孔注入層130は、具体的には、約10nm〜約1000nm、より具体的には、約10nm〜約100nmの厚さにて形成されてもよい。なお、正孔注入層130は、公知の材料を用いて形成することができるが、例えば、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス−[4−(フェニル−m−トリル−アミノ)−フェニル]−ビフェニル−4,4’−ジアミン(DNTPD)、銅フタロシアニンなどのフタロシアニン化合物、4,4’,4”−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(NPB)、4,4’,4”−トリス{N,Nジフェニルアミノ}トリフェニルアミン(TDATA)、4,4’,4”−トリス(N,N−2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATA)、ポリアニリン/ドデシルベンゼンスルホン酸(Pani/DBSA)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホネート)(PEDOT/PSS)、ポリアニリン/カンファースルホン酸(Pani/CSA)、またはポリアニリン/ポリ(4−スチレンスルホネート)(PANI/PSS)などを用いて形成することができる。
正孔輸送層140は、正孔を輸送する機能を有する正孔輸送材料を含む層であり、真空蒸着法、スピンコーティング法、インクジェット法などを用いて正孔注入層130上に形成される。また、正孔輸送層140は、具体的には、約5nm〜約200nm、より具体的には、約10nm〜約150nmの厚さにて形成されてもよい。なお、正孔輸送層140は、公知の正孔輸送材料を用いて形成することができるが、例えば、N−フェニルカルバゾール(N−phenyl carbazole)、ポリビニルカルバゾール(polyvinyl carbazole)などのカルバゾール誘導体、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(TPD)、4,4’,4”−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(TCTA)、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(NPB)を用いて形成することができる。
発光層150は、りん光、蛍光等により光を発する層であり、真空蒸着法、スピンコーティング法、インクジェット法などを用いて正孔輸送層140上に形成される。また、発光層150は、ホスト材料およびドーパント(dopant)材料を含み、特に、ホスト材料として本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体を含む。なお、発光層150は、具体的には、約10nm〜約100nm、より具体的には、約20nm〜約60nmの厚さで形成されてもよい。
また、発光層150は、他のホスト材料を含んでもよく、例えば、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3)、4,4’−N,N’−ジカバゾール−ビフェニル(CBP)、ポリ(n−ビニルカルバゾール)(PVK)、9,10−ジ(ナフタレン−2−イル)アントラセン(ADN)、4,4’,4”−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(TCTA)、1,3,5−トリス(N−フェニルベンズイミダゾール−2−イル)ベンゼン(TPBI)、3−tert−ブチル−9,10−ジ(ナフト−2−イル)アントラセン(TBADN)、ジスチリルアリーレン(DSA)、4,4’−ビス(9−カルバゾール)−2,2’−ジメチル−ビフェニル(dmCBP)を含んでもよい。
また、発光層150は、特定の色の光を発する発光層として形成されてもよい。例えば、発光層150は、赤色発光層、緑色発光層、および青色発光層として形成されてもよい。なお、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体は、赤色発光層および緑色発光層のホスト材料として特に好適に用いることができる。
発光層150が青色発光層である場合、青色ドーパントとしては公知の材料が使用可能であるが、例えば、ペリレン(perlene)およびその誘導体、ビス[2−(4,6−ジフルオロフェニル)ピリジネート]ピコリネートイリジウム(III)(FIrpic)などのイリジウム(Ir)錯体等を使用することができる。
また、発光層150が赤色発光層である場合、赤色ドーパントとしては公知の材料が使用可能であるが、例えば、ルブレン(rubrene)およびその誘導体、4−ジシアノメチレン−2−(p−ジメチルアミノスチリル)−6−メチル−4H−ピラン(DCM)およびその誘導体、ビス(1‐フェニルイソキノリン)(アセチルアセトネート)イリジウム(III)(Ir(piq)(acac))などのイリジウム錯体、オスミウム(Os)錯体、白金錯体等を使用することができる。
また、発光層150が緑色発光層である場合、緑色ドーパントとしては公知の材料が使用可能であるが、例えば、クマリン(coumarin)およびその誘導体、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム(III)(Ir(ppy))などのイリジウム錯体等を使用することができる。
電子輸送層160は、電子を輸送する機能を有する電子輸送材料を含む層であり、真空蒸着法、スピンコーティング法、インクジェット法などを用いて発光層150上に形成される。また、電子輸送層160は、具体的には、約10nm〜約100nm、より具体的には、約15nm〜約50nmの厚さにて形成されてもよい。なお、電子輸送層160は、公知の電子輸送材料を用いて形成することができるが、例えば、リチウムキノレート(LiQ)などのLi錯体、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3)などのキノリン(quinoline)誘導体、1,2,4−トリアゾール誘導体(TAZ)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−(p−フェニルフェノラート)−アルミニウム(BAlq)、ベリリウムビス(ベンゾキノリン−10−オラート)(BeBq2)などを用いて形成することができる。
電子注入層170は、第2電極180からの電子の注入を容易にする機能を備えた層であり、真空蒸着法などを用いて電子輸送層160上に形成される。また、電子注入層170は、具体的には、約0.1nm〜約10nm、より具体的には、約0.3nm〜約9nmの厚さにて形成されてもよい。なお、電子注入層170は、公知の材料を用いて形成することができるが、例えば、フッ化リチウム(LiF)、塩化ナトリウム(NaCl)、フッ化セシウム(CsF)、酸化リチウム(LiO)、酸化バリウム(BaO)などを用いて形成することができる。
第2電極180は、例えば、カソードであり、蒸着法またはスパッタリング法などを用いて電子注入層170上に形成される。具体的には、第2電極180は、仕事関数が小さい金属、合金、導電性化合物等で反射型電極として形成される。第2電極180は、例えば、リチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、アルミニウム−リチウム(Al−Li)、カルシウム(Ca)、マグネシウム−インジウム(Mg−In)、マグネシウム−銀(Mg−Ag)などで形成されてもよい。また、第2電極180は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)などを用いて透過型電極として形成されてもよい。
以上にて、本発明の一実施形態に係る有機発光素子100の構造の一例について説明した。本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体を含む有機発光素子100は、正孔と電子とのキャリアバランスが良好になり、かつホスト材料の安定性が向上するため、発光効率および寿命を向上させることができる。
また、本発明の一実施形態に係る有機発光素子100は、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体を含む層(例えば、発光層)を低コストの成膜方法である塗布成膜により形成できるため、生産性を向上させることができる。
なお、本発明の一実施形態に係る有機発光素子100の構造は、上記例示に限定されない。本発明の一実施形態に係る有機発光素子100は、公知の他の様々な有機発光素子の構造を用いて形成されてもよい。例えば、有機発光素子100は、正孔注入層130、正孔輸送層140、電子輸送層160、および電子注入層170のうち1層以上を備えていなくともよい。また、有機発光素子100の各層は、単層で形成されてもよく、複数層で形成されてもよい。
また、有機発光素子100は、三重項励起子または正孔が電子輸送層160に拡散する現象を防止するために、正孔輸送層140と発光層150との間に正孔阻止層を備えていてもよい。なお、正孔阻止層は、例えば、オキサジアゾール(oxadiazole)誘導体、トリアゾール(triazole)誘導体、またはフェナントロリン(phenanthroline)誘導体などによって形成することができる。
以下では、本発明の一実施形態に係る実施例について説明する。
(カルバゾール誘導体の合成)
下記の反応式によって、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体である化合物1を合成した。
Figure 2015127312
反応容器中にジメチルスルホキシド(DMSO)(3mL)、化合物A(50mg、0.13mmol)、水酸化カリウム(KOH)(10mg、0.14mol)を加え、60℃で2時間加熱した後、臭化エチル(EtBr)(15μL、0.20mmol)を加え、室温で12時間撹拌した。水を加えた後、クロロホルム(chloroform)で抽出を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥を行った後、溶媒を留去することにより、化合物B(54mg)を得た。次に、トルエン(toluene)(3mL)中に、化合物B(50mg、0.12mmol)、ジフェニルトリアジン(diphenyl triazine)誘導体(45mg、0.12mol)、Pd(PPh(14mg、12μmol)、水酸化テトラエチルアンモニウム(EtNOH)水溶液(40質量%、0.21mL、0.60mol)を加え、100℃にて加熱撹拌を行った。以上の合成により、目的の化合物1(40mg)を得た。化合物1は、クロロホルムにて抽出し、カラムクロマトグラム(column chromatogram)を通したのち、クロロホルムを溶出液としてGPC(Gel Permeation chromatography)を用いて精製を行い、NMRスペクトル(nuclear magnetic resonance spectrum)を用いて構造を同定した。
以上にて合成した化合物1は、正孔輸送能を有するピリドカルバゾール骨格と、電子輸送能を持ったトリアジン(triazine)基とを有するため、良好なバイポーラ性を有することがわかる。
(特性評価)
また、化合物1を10mgに対してシリンジからトルエンを滴下し、完全に溶解するまでの容量を半定量的に測定する方法によって、化合物1のトルエンに対する溶解度を測定したところ、1質量%以上の良好な溶解性を示した。
さらに、上記で合成した化合物1のHOMO(Highest Occupied Molecular Orbital)、LUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)を、Gaussian09(Gaussian社製)を用いて、基底関数B3LYP/6−31Gにて構造最適化を行い、物性を評価した。その結果、化合物1のHOMO、およびLUMOのエネルギーレベルは、真空準位に対して、HOMOは−5.56eVであり、LUMOは−2.36eVであり、有機発光素子のホスト材料として利用可能なエネルギー準位を有していることが分かった。
したがって、本発明の一実施形態によれば、良好なバイポーラ性を有し、安定性が高く、塗布成膜に最適な溶解度を有するカルバゾール誘導体が提供される。
また、本発明の一実施形態に係るカルバゾール誘導体を含む有機発光素子は、正孔と電子とのキャリアバランスが良好になり、かつホスト材料の安定性が向上するため、発光効率および寿命を向上させることができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る有機発光素子によれば、より低コストの成膜方法である塗布成膜によって発光層を形成できるため、生産性を向上させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 有機発光素子
110 基板
120 第1電極
130 正孔注入層
140 正孔輸送層
150 発光層
160 電子輸送層
170 電子注入層
180 第2電極

Claims (11)

  1. 下記化学式1で表される、カルバゾール誘導体。
    Figure 2015127312
    ・・・化学式1
    上記化学式1において、
    は、ハロゲン、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基やその塩、スルホン酸基やその塩、リン酸基やその塩、置換もしくは非置換のC−C20アルキル基、置換もしくは非置換のC−C20アルケニル基、置換もしくは非置換のC−C20アルキニル基、置換もしくは非置換のC−C20アルコキシ基、置換もしくは非置換のC−C60アリール基、置換もしくは非置換のC−C60アリールオキシ基、置換もしくは非置換のC−C60アリールチオ基、または置換もしくは非置換のC−C60ヘテロアリール基であり、
    およびRは、互いに独立して、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボン酸基やその塩、スルホン酸基やその塩、リン酸基やその塩、置換もしくは非置換のC−C20アルキル基、置換もしくは非置換のC−C20アルケニル基、置換もしくは非置換のC−C20アルキニル基、置換もしくは非置換のC−C20アルコキシ基、置換もしくは非置換のC−C60アリール基、置換もしくは非置換のC−C60アリールオキシ基、置換もしくは非置換のC−C60アリールチオ基、または置換もしくは非置換のC−C60ヘテロアリール基であり、
    Aは、電荷輸送性基を含む置換基群である。
  2. 前記Aは、−(Ar)−Eで表され、
    nは、0〜5の整数であり、
    n個のArは、互いに独立して、置換もしくは非置換のC−C60アリーレン基、または置換もしくは非置換のC−C60ヘテロアリーレン基であり、
    Eは、電荷輸送性基である、請求項1に記載のカルバゾール誘導体。
  3. 前記n個のArは、互いに独立して、置換もしくは非置換のC−C60アリーレン基である、請求項2に記載のカルバゾール誘導体。
  4. 前記nは、1または2であり、
    前記n個のArは、互いに独立して、置換もしくは非置換のフェニレン基である、請求項3に記載のカルバゾール誘導体。
  5. 前記Eは、置換もしくは非置換のピリジル基、置換もしくは非置換のピリミジル基、置換もしくは非置換のジベンゾフラン基、または置換もしくは非置換のトリアジル基である、請求項2〜4のいずれか一項に記載のカルバゾール誘導体。
  6. 前記Rは、置換もしくは非置換のC−C20アルキル基、置換もしくは非置換のC−C20アルコキシ基、または置換もしくは非置換のC−C60アリール基である請求項1〜5のいずれか一項に記載のカルバゾール誘導体。
  7. 前記Rは、置換もしくは非置換のメチル基、または置換もしくは非置換のエチル基である、請求項6に記載のカルバゾール誘導体。
  8. 前記RおよびRは、互いに独立して、水素、置換もしくは非置換のC−C20アルキル基、置換もしくは非置換のC−C20アルコキシ基、または置換もしくは非置換のC−C60アリール基である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のカルバゾール誘導体。
  9. 前記カルバゾール誘導体は、以下の化合物のうちのいずれか1つである、請求項1〜8のいずれか一項に記載のカルバゾール誘導体。
    Figure 2015127312
  10. 前記カルバゾール誘導体は、置換基として、フッ素、およびアルコキシ基のうち少なくとも1つ以上有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のカルバゾール誘導体。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載されたカルバゾール誘導体を発光層に含む、有機発光素子。
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