JP2015127239A - 充填方法及び充填装置並びに充填装置を搭載した包装装置 - Google Patents

充填方法及び充填装置並びに充填装置を搭載した包装装置 Download PDF

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Abstract

【課題】チューブ状の袋内に物品を供給するシュート内でのブリッジの発生を防止することのできる新たな充填方法と、その方法を実施する充填装置と、その充填装置を搭載した包装装置を提供する。
【解決手段】充填方法では、上方から落下してくる物品Mを漏斗状のシュート103に収めてから、前記シュートの排出口を開放させた状態で該シュートを加速しながら下降させ、続いて、前記シュートを急激に反転上昇させて、シュート内にまとめられた物品を加速しながらチューブ状の袋TB内に放出する。この方法を実施する充填装置100を有する包装装置Bは、落下してくる物品をチューブ状の袋内に充填するシリンダー7を備え、そのシリンダー内に前記シュートを昇降させるようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、嵩密度の低いポテトチップス等のスナック菓子類(以下、これらを物品という。)を漏斗状のシュートで集めてからチューブ状の袋内に充填する際の充填方法と、その方法を実施する充填装置、並びに、その充填装置を搭載した包装装置に関する。
フォーマでチューブ状に形成された袋内に上方から物品を充填し、その袋の上部シール部(天の部分)とそれに続く後続袋の下部シール部(地の部分)とを同時に横シールした後、それらの境目を上下に分離して密閉袋を形成する製袋包装装置は、種々の食品分野において広く使用されている。
その中でも、ポテトチップス等のように、大きなサイズから小さなサイズのものまでが混在する嵩密度の低い物品になると、それらを収集する漏斗状のシュートにおいてブリッジが発生して詰まることがある。そのため、この種の包装装置には、特許文献1(特開2013−103753号公報)、特許文献2(特開2012−140243号公報)、特許文献3(特開2009−040488号公報)、特許文献4(特開2003−081222号公報)開示されるような種々の詰まり防止装置が搭載されている。
ところが、これらの詰まり防止装置では、ポーカーや回転板が漏斗状のシュート内に出没して物品を叩くため、物品が細かく砕けて商品価値が低下する問題がある。また、砕けた破片が袋内に遅れて落下するため、それらが袋のシール部分に噛み込まれて、シール不良となる問題もある。
本発明は、そうした問題を生じさせずに、高速運転が可能な新たな充填方法と、その方法を実施する充填装置、並びに、その充填装置を搭載した包装装置を提供することを課題とする。
本発明に係る充填方法は、上方から落下してくる物品を漏斗状のシュートに収めてからチューブ状の袋内に充填する充填方法であって、物品をシュート内にまとめる工程と、シュートの排出口を開放させた状態で該シュートを加速しながら下降させる工程と、下降するシュートを反転上昇させる工程とを備え、シュート内にまとめられた物品を加速しながらチューブ状の袋内に放出することを特徴としたものである。
物品をシュート内にまとめる工程とは、上方から時間差を置いて落下してくる物品を漏斗状のシュートで受けてコンパクトに収納することである。
好ましくは、シュートは、上段の漏斗部とそれに続く下段の円筒部とを備え、上段の漏斗部は、四方から落下してくる物品を下段の円筒部内に導く作用をなす。また、下段の円筒部は、漏斗部から落ちてきた物品をコンパクトに収納する作用をなす。そして、物品がスライス状であるときは、それらをできるだけ立てた姿勢で収納するため、円筒部の下端排出口を斜めにカットし、そのカット面をゲートで開閉する。あるいは、その下端排出口をV字状にカットし、そのカット面を互いに近接離反する一対のゲートで開閉する。これにより、ゲートによって閉じられた下端排出口には、傾斜面が形成され、その傾斜面に沿ってスライス状の物品が詰められていく。
物品がシュート内に収まると、ゲートを開放すると同時に、シュートを加速しながら下降させる。そして、シュートが下死点に到達すると、それを直ちに反転上昇させる。すると、シュート内の物品は、シュートの下降運動によって下向きに加速され、続くシュートの急激な反転上昇により、下降中の物品は、それ自身の慣性によってシュートをすり抜けて落下する。これにより、シュート内にコンパクトにまとめられた物品は、一群の物品となってチューブ状の袋内に勢い良く放出される。そのため、シュート内での詰まりが防止され、しかも、シュート内の物品は、一群となって放出されるから、袋内の充填密度を高めて、シール部分への物品の噛み込みを抑制することができる。
シュートが上段の漏斗部とそれに続く下段の円筒部とを備える場合には、比較的大きなサイズの物品が混在していても、それが漏斗部を滑落して円筒部内に導かれる過程で、その長手方向が上下方向に向くように偏向され、万が一、漏斗部に詰まるようなことがあっても、大きなサイズの物品とその周りの物品は、下降するシュートによって与えられた下向きの慣性と、続くシュートの急激な反転上昇によって、シュート内をすり抜けて落下していく。それでもシュート内に残ったとしても、反転上昇したシュートが上死点に到達して急停止した時点で、残った物品は、上方に浮き上がって解されながら落下するから、残った物品は、遅れてシュートをすり抜けて落下していく。したがって、次回の物品がシュート内に落下しても、シュートの詰まりは解消されているから、包装装置を停止させる事態は生じない。
以上の方法を実施する充填装置は、上方から落下してくる物品を漏斗状のシュートに収めてチューブ状の袋内に放出する充填装置であって、ゲートと、昇降機構と、制御部と、を備える。ゲートは、シュートの下端排出口を開閉する。昇降機構は、シュートを上下方向に昇降させる。制御部は、ゲートの開閉と昇降機構の昇降とを制御する。充填装置は、制御部が、ゲートを開放させた状態で物品の収納されたシュートを加速しながら下降させた後、直ちにシュートを反転上昇させることを特徴とする。
また、この充填装置を搭載した包装装置は、シート状の包材をフォーマで筒状に折り曲げた後、上下方向のシリンダーの周囲に巻きつかせてチューブ状に形成し、その下端部を一対の横シール手段で横シールしてチューブ状の袋に形成する包装装置である。包装装置は、フォーマでチューブ状に形成された袋内にシリンダーから物品を充填し、物品が充填された袋の上部シール部分と、それに続く後続袋の下部シール部分とを同時に横シールした後、それらの境目を分離して、物品が充填された密閉袋を形成するようにした包装装置である。包装装置は、漏斗状のシュートと、ゲートと、昇降機構と、制御部と、を備える。シュートは、上方から落下してくる物品をシリンダーの上方で収集する。ゲートは、シリンダーの上端に位置して、前記シュートの下端排出口を開閉する。昇降機構は、シュートを上下方向に昇降させる。制御部は、ゲートの開閉と昇降機構の昇降とを制御する。包装装置は、制御部が、ゲートを開放させた状態で、物品の収納されたシュートを下向きに加速しながらシリンダー内に挿入した後、直ちにシュートを反転上昇させることを特徴とする。
本発明によれば、上方からばらばらと落下してくる物品をシュート内にまとめてから勢い良くチューブ状の袋内に放出するから、シュート内での物品の詰まりを解消することができる。また、シュート内の物品は、一群の物品として放出されるから、物品を破壊せずにコンパクトに袋内に詰めることができる。したがって、袋のシール部分への物品の噛み込みも防止される。さらに、上方からばらばらと落下してくる物品をシュート内でまとめた状態で加速しながら一群の物品として放出するから、先行の物品群と後続の物品群との間隔を詰めても、前後の物品群を弁別して袋詰めすることができる。したがって、包装装置の高速運転が可能となり、併せて詰まりも発生しないから、連続運転も可能となる。
本発明の第1実施形態に係る充填装置の主要部の概略構成図。 本発明の第1実施形態に係る包装装置の主要部の概略構成図。 (a)は、図2の包装装置の物品の収集工程を説明する概略正面図。(b)は、その概略側面図。 (a)は、図2の包装装置の物品の放出工程を説明する概略正面図。(b)は、その概略側面図。 本発明の第1実施形態に係る充填装置の正面側外観斜視図。 本発明の第1実施形態に係る充填装置の背面側外観斜視図であって、特に、シュートを上死点に位置させた状態の斜視図。 本発明の第1実施形態に係る充填装置の背面側外観斜視図であって、特に、シュートを下死点に位置させた状態の斜視図。 本発明の第1実施形態に係る充填装置を搭載した包装装置を含む計量包装一体形装置の外観斜視図。 本発明の第1および第2実施形態に係る包装装置のフォーマ及びシリンダーの外観斜視図。 本発明の第1実施形態に係る充填装置をシリンダーに搭載した外観斜視図。 本発明の第1実施形態に係る包装装置のシリンダーの部分断面図。 本発明の第1および第2実施形態に係る包装装置のシリンダーに搭載したガス供給手段の構成ブロック図。 本発明の第1実施形態に係る包装装置を含む計量包装一体形装置の構成ブロック図。 本発明の第1および第2実施形態に係る計量包装一体形装置の動作タイミングチャート。 本発明の第2実施形態に係る充填装置の主要部の概略構成図。 本発明の第2実施形態に係る包装装置の主要部の概略構成図。 (a)は、図16の包装装置の物品の収集工程を説明する概略正面図。(b)は、その概略側面図。 (a)は、図16の包装装置の物品の放出工程を説明する概略正面図。(b)は、その概略側面図。 本発明の第2実施形態に係る充填装置の正面側外観斜視図。 本発明の第2実施形態に係る充填装置の背面側外観斜視図であって、特に、シュートを上死点に位置させた状態の斜視図。 本発明の第2実施形態に係る充填装置の背面側外観斜視図であって、特に、シュートを下死点に位置させた状態の斜視図。 本発明の第2実施形態に係る充填装置を搭載した包装装置を含む計量包装一体形装置の外観斜視図。 本発明の第2実施形態に係る充填装置をシリンダーに搭載した外観斜視図。 本発明の第2実施形態に係る包装装置のシリンダーの部分断面図。 本発明の第2実施形態に係る包装装置を含む計量包装一体形装置の構成ブロック図。 変形例Aに係るシリンダーの断面形状を説明するための図。(a)は、シリンダーの側面図。(b)は、(a)のX1−X1断面のシリンダーの断面図。(c)は、(a)のX2−X2断面のシリンダーの断面図。 円筒状のシリンダーを用いる包装装置における、横シール時の不活性ガスの流れを描写した図。 シリンダーの下端に横シール手段を接近させた場合の、筒状に形成されたフィルムの状態を描写した図。 変形例Bに係る、二重管の構造を有するシリンダーであって、内部管の下端位置を、外部管の下端位置より高い位置に設けたシリンダーの縦断面図。 変形例Cに係る、一対のクラムシャッターを上方から見た平面図。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る充填方法を実施する充填装置100、および、充填装置100を備えた包装装置Bについて説明する。
<全体概要>
本発明の一実施形態に係る充填方法および包装装置Bについて、概要を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る充填装置100の主要部の概略構成を示し、図2は、その充填装置100を搭載した包装装置Bの主要部の概略構成を示す。これらの図において、シート状の包材Fは、フォーマ3で筒状に折り曲げられた後、シリンダー7の周囲に巻かれてチューブ状に形成され、その下端部は、互いに近接離反する一対の横シール手段6で横シールされてチューブ状の袋TBの天の部分(上部シール部)と後続袋の地の部分(下部シール部)とが形成される。シリンダー7は、フォーマ3の中央部分を上下に貫通してチューブ状の袋TB内の上端部に挿入されており、上方から落下してくる物品Mは、漏斗状のシュート103を介してシリンダー7内に放出される。
なお、このシリンダー7に巻かれたチューブ状の袋TBは、その両サイドに配置された一対のプルダウンベルト4、4によって連続的にあるいは間歇的に下降される。また、シリンダー7に巻かれてチューブ状に成形された包材Fの両側縁部の合わせ目T1は、縦シール手段5で縦シールされる。
漏斗状のシュート103は、上段の漏斗部131と下段の円筒部132とで形成され、漏斗部131の下端と円筒部132の上端は、互いに斜めに切断された楕円形の開口部を介して上下に接続されている。また、円筒部132の外径は、シリンダー7の内径より小さく形成され、後述の昇降機構105によって所定ストロークだけシリンダー7内を加速しながら下降し、下死点に到達すると、直ちに反転上昇して初期位置に戻される。また、円筒部132の下端排出口は、V字状にカットされ、そのカット面を両サイドからゲート104が開閉するようになっている。
ゲート104は、シリンダー7の上端部を開閉する開閉ゲート141、141と、各開閉ゲート141、141の突合せ部から斜め後方にそれぞれ延びる傾斜ゲート142、142とを有しており、その各傾斜ゲート142、142で、V字状にカットされた円筒部132の下端部を両サイドから開閉するように構成されている。そして、これらのゲート141〜142は、後述の開閉機構144によって矢印方向に近接離反するように構成され、その開閉運動によってシリンダー7の上端開口部と円筒部132の下端排出口とが同時に開閉されるようになっている。
なお、シリンダー7の上端開口部を開閉する開閉ゲート141、141は、シリンダー7内に不活性ガスを充填するときに必要になるもので、このガス充填を行わないときは、省略することができる。また、円筒部132の下端部をV字状にカットせずに、斜めにカットして、傾斜ゲート142を一方だけの傾斜ゲートにすることもできる。
図3、図4は、これらの装置の動作を示したもので、図3、図4の(a)は、正面図を示し、図3、図4の(b)は、側面図を示す。これらの図において、落下してくる物品Mは、シュート103内を滑落する際に、縦向き姿勢に偏向されて円筒部132内に詰められていく。それを助長するのは、漏斗部131と円筒部132との接続部分が傾斜する楕円形である点と、円筒部132の下端排出口をゲート104で斜めに塞いでいる点である。漏斗部131と円筒部132との接続部分が傾斜する楕円形であると、そこを滑落する物品Mは、接触抵抗の少ない方向へ偏向して縦向き姿勢となりながら滑落する。また、ゲート104は、閉じた状態では、正面視がV字状となり、そのV字状の溝に、縦向きで落下してくる物品Mが詰められていく。
そして、落下中の最後尾の物品Mがシュート103内に収まるとゲート104が開き、同時に物品Mを収納したシュート103が加速しながら下降する(図4参照)。そして、シュート103が下死点に到達すると、直ちに反転上昇して初期位置まで加速しながら復帰する。その間に、シュート103内の物品Mは、シュート103の下降運動によって下向きに加速され、続くシュート103の反転上昇により、下降中の物品Mは、それらの慣性によってシュート103内をすり抜けていく。そのため、シュート103内で詰まるような大きさの物品Mが混在していても、それらは他の物品Mと一緒になってシュート103から勢い良く放出される。万が一、漏斗部131内に物品Mが残るようなことがあっても、シュート103は、上死点で急停止するから、残った物品Mは、上方に浮き上がって空中で解されながら落下するから、頑固な詰まりも解消されて、物品Mがシュート103をすり抜けていく。したがって、通常では、ブリッジが生じるような大きさの物品Mが落下してきても、シュート103の上下動で詰まりを生じさせずに袋内に放出することができる。
<詳細>
本発明の一実施形態に係る充填方法を実施する充填装置100、および、充填装置100を備えた包装装置Bについて、詳細を説明する。
(1)充填装置
充填装置100について説明する。
〔充填装置の全体構造〕
図5は、本発明の第1実施形態に係る充填装置100の一実施形態としての正面側外観斜視図を示し、図6、図7は、その背面側外観斜視図を示す。これらの図において、充填装置100は、シュート103と、そのシュート103の下端排出口を開閉するゲート104と、前記シュート103を昇降させる昇降機構105とを備える。なお、図5、図6では、シュート103を上死点に位置させた状態を示している。さらに、図5は、ゲート104を閉じた状態を、図6は、ゲート104を開いた状態を示している。また、図7では、ゲート104を開いてシュート103を下死点まで下降させた状態を示している。
〔シュート構造〕
シュート103は、上段の漏斗部131と下段の円筒部132とを備える。下段の円筒部132の下端排出口は、V字状にカットされ、そのカット面をゲート104がその両サイドから開閉するように構成されている。また、円筒部132の外側背面には、ブラケット133が取り付けられ、そのブラケット133が昇降機構105の昇降フレーム151に取り付けられて、シュート103全体が鉛直方向に昇降するように構成されている。
〔ゲート構造〕
ゲート104は、シリンダー7の上端開口部706(図9参照)を開閉する開閉ゲート141、141と、各開閉ゲート141、141の突合せ部から斜め後方に延びる傾斜ゲート142、142とを有する。傾斜ゲート142、142は、V字状にカットされた円筒部132の下端排出口を両サイドから開閉する。また、開閉ゲート141、141は、水平方向に延びる一対のガイドレール143、143の溝に案内されて、開閉機構144、144によって各傾斜ゲート142、142と共に互いに近接離反するように構成されている。これにより、円筒部132の下端排出口とシリンダー7の上端開口部706とが同時に開閉される。
開閉ゲート141、141の各後部には、その移動方向と直行する方向の長穴145、145が形成され、その長穴145、145に、その長穴145、145に沿ってスライドするスライダー146、146が挿入されている(図5参照)。開閉機構144、144は、スライダー146、146と、それらが先端部に取り付けられた回転アーム147、147と、その回転アーム147、147を180度回転させて、スライダー146、146を180度の範囲で回動させるロータリーアクチュエータ148、148とで構成されている。このロータリーアクチュエータ148、148は、空気圧で高速回転するベーンタイプのアクチュエータを使用しているが、これに替えて、サーボモータを使用しても良い。そして、ロータリーアクチュエータ148、148によって回転アーム147、147が180度往復運動すると、一対の開閉ゲート141、141が、各傾斜ゲート142、142と共に互いに反対方向に近接離反して、円筒部132の下端排出口とシリンダー7の上端開口部706とを開閉する。
水平方向に延びる一対のガイドレール143、143は、ベースフレーム101に固定され、そのベースフレーム101の四隅には、支持脚102〜102が固定されている。また、各支持脚102〜102とベースフレーム101との間の支持軸には、コイルスプリング21〜21とドーナツ形押さえ板22〜22とが被せられている。さらに、ベースフレーム101の手前側2箇所には、同じくコイルスプリング21とドーナツ形押さえ板22とが被せられた半ネジボルトが、下側から上向きに固定されている。そして、ドーナツ形押さえ板22〜22と支持脚102との間、並びに、ドーナツ形押さえ板22、22と半ネジボルトの頭部との間には、プレート23、23が着脱可能に挿入されている。そのため、このプレート23、23には、支持脚102の支持軸と、半ネジボルトの軸とに嵌り合う切り欠きが設けられている。
また、このプレート23、23には、ロータリーアクチュエータ148、148が取り付けられている。そして、コイルスプリング21〜21を圧縮しながらプレート23をベースフレーム101に対して傾ければ、ロータリーアクチュエータ148が傾いてスライダー146を長穴145から抜くことができ、スライダー146が抜ければ、開閉ゲート141をガイドレール143から引き抜くことができる。これにより、ゲート104の分解清掃が可能となる。また、充填装置100は、図示しない連結具を介してシリンダー7と連結されており、その連結を解除してベースフレーム101を持ち上げれば、充填装置100全体がシリンダー7から分離できるようになっている。
なお、ベースフレーム101に取り付けられた4本の支持脚102〜102は、シリンダー7から取り外された充填装置100を床に直接置いても、ロータリーアクチュエータ148、148が床から浮くとともに、シュート103が最下限位置にあっても床と接触しない長さに設定されている。
〔昇降機構〕
図6、図7において、昇降機構105は、昇降フレーム151を上下動させるエアーシリンダ152と、昇降フレーム151を鉛直方向にガイドするガイドロッド153、153と、昇降フレーム151が上死点に到達するときと、下死点に到達するときに、昇降フレーム151を制動するオイルダンパー154a、154bと、昇降フレーム151の上死点と下死点で、昇降フレーム151を停止させるストッパ155a、155bとを備える。また、昇降機構105全体は、ブラケット150を介してベースフレーム101に固定されている。
昇降フレーム151は、エアーシリンダ152の上方に位置する上部ベース部510とそのエアーシリンダ152の下方に位置する下部ベース部511と、それらをシュート103の背面側で一体的に連結する連結フレーム512とを備え、この連結フレーム512にシュート103を支持するブラケット133が取り付けられている。
上部ベース部510の下面には、エアーシリンダ152のピストンロッド521の端部と、その両サイドに位置するガイドロッド153、153の各端部とが固定されている。また、下部ベース部511は、図7に示すように、平面視が馬蹄形をなし、その中央切り欠き部分には、エアーシリンダ152が進入できるようになっている。また、下部ベース部511の上面には、ガイドロッド153、153の下端部が固定されている。
そして、エアーシリンダ152のピストンロッド521が上昇してシュート103が上死点に到達すると、図6に示すように、下部ベース部511が下側のオイルダンパー154bに当たって制動された後、ストッパ155bに当たって停止する。また、エアーシリンダ152のピストンロッド521が後退してシュート103が下死点に到達すると、図7に示すように、上部ベース部510が上側のオイルダンパー154aに当たって制動された後、ストッパ155aに当たって停止する。
なお、この実施形態では、エアーシリンダ152を使用しているが、これに替えて、回転運動を直線運動に変換するラックとピニオンや、クランク機構、並びに、これらの回転運動を司るサーボモータ等との組合せを使用してもよいし、或いは、リニアモータ等を使用して、直接、昇降させるようにしてもよい。
(2)包装装置
包装装置Bについて、詳細を説明する。
図8は、本発明の第1実施形態に係る包装装置Bを含む、計量包装一体形装置200の外観斜視図を示す。この図において、計量包装一体形装置200は、下段に包装装置Bを配置し、上段に計量機Wを配置した構成であって、前面には、包装装置Bと計量機Wとを一体的に操作できるタッチパネル2が設けられている。
計量機Wは、周知構成の組合せ計量機で構成されている。物品Mは、ポテトチップス等のスナック菓子類で、それが計量機Wの中央上部に供給される。中央上部に供給された物品Mは、複数の放射経路に分散された後、各経路の終端に配置された複数のプールホッパPHを介して下段の対応する計量ホッパWHに供給される。各計量ホッパWHで計量された物品Mの重量は組み合わされて、一定重量の物品Mを形成する最適組合せの計量ホッパWHが選択される。選択された計量ホッパWHは、包装装置Bからの排出要求信号に基づいて、物品Mを集合シュートCに出する。排出された物品Mは、集合シュートCの滑落中に縦列状態に長く伸びながら充填装置100のシュート103を介して包装装置Bに供給される。包装装置Bは、物品Mをチューブ状の袋b内に収納した後、その袋bの天の部分と後続袋の地の部分を同時に横シールして袋詰めを行う(図2参照)。
〔包装装置の全体構成〕
こうした動作を行う包装装置Bは、チューブ状の袋から袋詰め商品を製造する包装ユニットBUと、この包装ユニットBUに包材Fを供給する包材供給ユニットFUと、各ユニットBU,FUの駆動部の動きを制御する制御部10(図13参照)とから構成されている。この包材供給ユニットFUは、包装ユニットBUのフォーマ3にシート状の包材Fを供給するもので、包装ユニットBUの後部に隣接して設けられている。
包装ユニットBUを図2の装置モデルに基づいて説明すると、包装ユニットBUは、シート状の包材Fをチューブ状に成形するフォーマ3と、チューブ状に成形された包材Fを下方に搬送するプルダウンベルト4と、チューブ状の包材TBの、両耳の重なり部分である合わせ目T1を前側で縦シールする縦シール手段5と、チューブ状の包材TBの下端部に形成された袋bを横シールして、袋bの天の部分と後続袋の地の部分とを同時に熱シールする横シール手段6とを備える。また、包装ユニットBUは、外周にチューブ状の包材Fを巻きつけながら、物品Mを袋b内に案内するシリンダー7を有している。なお、以下の説明においては、チューブ状に成形された包材Fとその下端部に形成された袋bとを合わせてチューブ状の袋TBと言うことがある。
包装ユニットBUは、更に前述の充填装置100を有する。充填装置100は、上段の計量機Wから落下してくる物品Mを、漏斗状のシュート103に収め、シリンダー7を介してチューブ状の袋TB内に放出する。包装ユニットBUは、更にガス供給手段9を有する。ガス供給手段9は、シリンダー7内に不活性ガスを充填する。
(2−1)包装ユニット
以下に、包装ユニットBUの、フォーマ3と、シリンダー7と、プルダウンベルト4と、縦シール手段5と、横シール手段6と、ガス供給手段9と、について詳細に説明する。充填装置100については既に説明したので、ここでは説明を省略する。
(2−1−1)フォーマ
図9は、フォーマ3とシリンダー7との外観斜視図を示し、図10は、そのシリンダー7の上端部に充填装置100を載せた状態の外観斜視図を示す。これらの図において、フォーマ3は、シート状の包材Fをチューブ状に折り曲げるセーラー部30と、シリンダー7の周りに形成された襟部分31とを備える。そして、フォーマ3と、その襟部分31を上下に貫通するシリンダー7とは、ベース部材32に取り付けられている。
ベース部材32は、包装装置Bの図示しない本体フレームに着脱自在に取り付けられるもので、その両サイドには、本体フレームの図示しないレールに挿入されて固定支持されるスライダー33,33が形成されている。また、ベース部材32の前側両サイドには、円柱状の取っ手34、34が取り付けられ、その取っ手34に水平方向に架橋された横バー35(図10参照)が取り付けられている。その横バー35の中央部には、ロッド36が前後方向に取り付けられ、そのロッド36と横バー35とを介してシリンダー7が取っ手34、34に支持されている。また、シリンダー7の上部には、八の字状の水平ブラケット37、37が固定され、その水平ブラケット37、37の端部が取っ手34、34の上端部にそれぞれ取り付けられて、この水平ブラケット37、37と、前記横バー35とロッド36とを介してシリンダー7が取っ手34、34に支持されている。
一方、セーラー部30の襟部分31は、シリンダー7の外周を取り巻くように筒状に成形され、その前面において、僅かなギャップを開けて着物の襟のように合わせてある。そして、包材Fをセットするときは、セーラー部30の表面に包材Fを沿わせて折り曲げた後、襟部分31で筒状に折り曲げ、それを襟部分31の内側とシリンダー7の外側との間のスリットに通してシリンダー7の外周に巻きつける。
(2−1−2)シリンダー
図11は、シリンダー7の部分断面図を示す。この図において、シリンダー7上部には、漏斗状の傾斜部701が形成され、その上端縁にフランジ702が取り付けられている。このフランジ702の対向する2箇所(フランジ702のシリンダー7の前方および後方)には、上下に貫通孔が設けられ、そこに不活性ガスを注入するワンタッチ継手703が取り付けられている。また、フランジ702には、底面が開放された中空ドーナツ形のキャップ704がパッキンを挟んで被せられ、このキャップ704とフランジ702とで不活性ガス通路705を形成している。このドーナツ形のキャップ704の中央部には、漏斗状の上端開口部706が形成され、この上端開口部706の内壁と前記傾斜部701との間に形成されたリング状の下向き傾斜スリットが不活性ガスの吹出し口707となっている。また、上端開口部706の下端部内径は、シリンダー7の内径と略同じ寸法に設計されて、昇降するシュート103の円筒部132と接触しないようになっている。
ドーナツ形のキャップ704は、フランジ702に対して着脱自在となっている。具体的には、シリンダー7の外壁に図9に示すL形フック708が取り付けられ、折り畳み式の蝶形ノブ709を起こして回せば、L形フック708を上下動させることができる。したがって、キャップ704をフランジ702に被せた状態で蝶形ノブ709を回してL形フック708を降ろせば、キャップ704のフランジとシリンダー7のフランジ702とが上下に挟持されてロックされる。また、蝶形ノブ709を回してL形フック708を上げれば、キャップ704をシリンダー7から取り外すことができる。これにより、吹出し口707の清掃が可能となる。
また、キャップ704上面には、充填装置100のベースフレーム101が載置され、図示しない連結具により、キャップ704とベースフレーム101とが連結されるようになっている。また、開閉ゲート141、141は、前述の上端開口部706を開閉する。そして、不活性ガスは、シュート103が上下動している間に、チューブ状の袋TB内に供給されて、シュート103から放出される一群の物品Mを吹き降ろすように噴射される。
図9〜図11において、シリンダー7上部の前側には、不活性ガスをシリンダー7内に注入するソケット710が取り付けられ、そこに図示しないワンタッチ継手が取り付けられる。また、ソケット710と連なるシリンダー7の内壁には、ソケット710から注入される不活性ガスをシリンダー7の下端部まで導くダクト711が形成されている。そして、運転の準備段階において、このダクト711の下端排出口712から不活性ガスをチューブ状の袋TB内に勢いよく噴射することにより、チューブ状の袋TB内の酸素を不活性ガスで置換するようになっている。
なお、シリンダー7の下端部には、チューブ状の袋TBを内側から拡げるスプレッダー713が設けられている。
(2−1−3)プルダウンベルト
シリンダー7の両サイドに配置されるプルダウンベルト4、4は、吸引チェンバー41、41と、その周りを互いに内向きに走行する穴あきベルト42、42とで構成されて、チューブ状の袋TBをベルト42、42で吸引保持しながら下向きに搬送する(図2参照)。また、このプルダウンベルト4、4は、それらをシリンダー7に対して近接離反させる図示しない移動機構に連結されている。
(2−1−4)縦シール手段
縦シール手段5は、チューブ状に成形された包材Fの合わせ目T1を、一定の圧力でシリンダー7に押しつけながら加熱シールするもので、ヒーターブロック51と、その周りを包材Fと同期走行する金属ベルト52とで構成されている(図2参照)。また、この縦シール手段5は、プルダウンベルト4、4と共に、それをシリンダー7に近接離反させる図示しない移動機構に連結されている。
(2−1−5)横シール手段
横シール手段6は、ヒーターを内蔵する一対のシールジョー61、61と、この一対のシールジョー61、61をチューブ状の袋TBに対して互いに近接離反させる図示しない駆動機構とで構成される。また、このシールジョー61、61の上部には、チューブ状の袋TBを前後から挟みこむクラムシャッター62、62が水平方向に進退可能に取り付けられている。このクラムシャッター62、62は、落下中の物品Mの微細粉をシールジョー61、61に先行して遮断することにより、落下中の微細粉が袋bの横シール部位に噛み込まれるのを防止するものである。
横シール手段6の駆動機構としては、一対のシールジョー61、61を互いに内向きに旋回させながら、各シールジョー61、61に所謂D字形の運動軌跡(Dモーション)を描かせる、例えば、特開平10−53206号公報に開示された機構を用いることができる。或いは、各シールジョー61、61に所謂ボックスモーションさせる機構を用いることもできる。
各シールジョー61、61は、チューブ状の袋TBを挟んで互いに押しつけ合うことにより、下端部の袋bの天の部分と後続袋TBの地の部分とに同時に横シールを施す。また、一方のシールジョー61には、図示しないカッターが内蔵され、これを作動させて下端部の袋bと後続袋TBとの間を上下に分離する。
(2−1−6)ガス供給手段
図12は、ガス供給手段9の構成ブロック図である。このガス供給手段9は、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスを加圧状態で貯留したガスボンベ91と、ガスボンベ91から供給される不活性ガスを減圧して送り出す圧力調整弁92と、そこから3方向に分岐する、第1流路に接続された第1電磁弁93と第1流量調整弁94、並びに、第2流路に接続された第2電磁弁95と第2流量調整弁96、並びに、第3流路に接続された第3電磁弁97と第3流量調整弁98とで構成されている。
また、第1流量調整弁94と第2流量調整弁96の出口側は、合流してシリンダー7上部のワンタッチ継手703に接続されている。したがって、第1電磁弁93を開けば第1流量調整弁94から第1流量の不活性ガスが、第2電磁弁95を開けば、第2流量調整弁96から第2流量の不活性ガスが、それぞれシリンダー7上部の不活性ガス通路705に供給されて、リング状の吹出し口707からシリンダー7内に下向きに噴射されるようになっている。
一方、第3流量調整弁98の出口側は、シリンダー7外壁のソケット710に取り付けられた図示しないワンタッチ継手に接続されている。したがって、第3電磁弁97を開ければ、第3流量調整弁98から第3流量の不活性ガスがダクト711の下端排出口712からチューブ状の袋TB内に下向きに噴射される。この第3流量は、チューブ状の袋TB内を短時間でガス置換するために、大流量の不活性ガスでチューブ状の袋内を一気にガス置換できる流量に設定されている。ガス置換した後は、物品が排出されるまで、微小なガス流量に切替えて、チューブ状の袋TB内のガス置換率が低下しないように維持される。
シリンダー7内に供給する不活性ガスの流量は、物品Mの嵩密度、内容量、袋サイズ、運転速度等によって異なる。例えば、ポテトチップスの嵩密度(容器に入れて振動を加えて物品M間の隙間をできるだけ詰めた時の密度)が、立方センチメートル当たり0.083グラム、内容量が1オンス(28.35グラム)、袋サイズが、幅133mm、長さ184mmで、運転速度が1分間に150袋の場合には、第1流量を220リットル/分、第2流量を300リットル/分に設定しているが、これは一例であって、条件が異なれば、これらの流量は変更される。
(2−2)制御部
以下に、充填装置100および包装装置Bを制御する制御部10について詳細に説明する。
図13は、計量包装一体形装置200の制御システムの構成ブロック図を示す。この図において、制御部10は、計量機Wと包装装置Bを個別にあるいは一体的に制御するもので、コンピュータで構成されている。制御部10は、図8に示すタッチパネル2で設定されたパラメータや運転条件に従って、包装ユニットBU、包材供給ユニットFUの各駆動部を制御する。また、制御部10は、計量機Wの図示しないフィーダFD、プールホッパPH、計量ホッパWHなどを制御する。さらに、制御部10は、計量機Wと包装装置Bに装備される各種センサから必要な情報を取り込み、その情報に基づいて各種制御を行う。
包装ユニットBUに対しては、制御部10は、プルダウンベルト4、縦シール手段5、横シール手段6、ガス供給手段9、充填装置100をそれぞれ制御するが、これらの制御は、互いに関連しているので、ここでは、計量ホッパWHの開閉、充填装置100の充填動作、ガス供給手段9のガス供給に絞って説明する。
なお、初期状態では、充填装置100のシュート103は、上死点に位置し、開閉ゲート141,141は閉じているものとする。
まず、事前準備として、包材Fをフォーマ3にセットしてチューブ状に形成する。一方、物品Mは、計量機Wの中央上部に供給されている。そして、オペレータがタッチパネル2を操作して運転開始を指示すると、制御部10は、まず、プルダウンベルト4と縦シール手段5と横シール手段6とを動作させてチューブ状の袋TBを成形する。これができると、制御部10は、ゲート104を開放させた状態で第3電磁弁97を設定時間だけ開放する。すると、第3流量の不活性ガスがダクト711の下端排出口712からチューブ状の袋TB内に勢いよく噴射されてチューブ状の袋TB内のガス置換が行われる。それが終了すると、制御部10は、ゲート104を閉じ、第3流量調整弁98を絞って、僅かな不活性ガスを流しながら包装装置Bをスタンバイ状態にする。
その間に物品Mは、プールホッパPHから計量ホッパWHへ供給されて組合せ計量が行われ、排出準備が整えば、計量機Wは、包装装置Bからの完了信号を待つ。計量機Wと包装装置Bの準備が完了すれば、制御部10は、第3電磁弁97を止め、計量機Wにスタート信号を送信して計量機Wから最適組合せに係る物品Mを排出させる。その後は、一定サイクルで、例えば、0.4秒サイクルで計量機Wから包装装置Bへ物品Mを排出していく。
図14は、物品排出後の計量ホッパWH、ゲート104、シュート103、ガス供給手段9のそれぞれの動作タイミングを表したものである。計量機Wが物品Mを排出すると、計量機Wは、制御部10へ排出完了信号を送る。すると、所定時間後、例えば、0.8秒後には、排出された物品の先頭集団がシュート103に到達するから、排出完了信号を受信した時点からタイマーをスタートさせ、物品Mの最後尾がシュート103に到達する時間を計測する。そして、タイマーがタイムアップすると、物品の最後尾がシュート103に到達しているから、制御部10は、ゲート104の開放と、シュート103の下降と、第1電磁弁93の開放とを同時に行って、物品Mの収納されたシュート103を加速しながら下降させるとともに、シリンダー7上部の吹出し口707から第1流量の不活性ガスをシリンダー7内へ供給する。
すなわち、計量ホッパWHから排出された物品Mは、落下中に縦列状態となりながら、シュート103内に順次到達して円筒部132内に堆積していくが、最後尾の物品Mがシュート103に到達した時点で、これまで閉鎖していたゲート104を開放すると同時に、シュート103を下降させる。さらに、第1流量の不活性ガスも噴射させてシュート103を下降させながら、不活性ガスをシリンダー7内に噴射させる。その際、シュート103が下降するよりも、ゲート104の方が早く開放されるようになっている。そして、シュート103が下死点に到達すると、制御部10は、これを直ちに反転上昇させる。これにより、シュート103内にコンパクトに纏められた物品Mは、シュート103の下降と、それに続く反転上昇によって一気にシュート103から放出されてチューブ状の袋TB内に放出される。そして、シュート103が上死点まで復帰すると、制御部10は、ゲート104を閉鎖し、同時に第1電磁弁93を閉じて、不活性ガスの供給を停止する。続いて、制御部10は、閉じていた第2電磁弁95を開放して、第2流量の不活性ガスを不活性ガス通路705に供給して、同じ吹出し口707から第2流量の不活性を下向きに噴射する。
これにより、シュート103は、次に落下してくる物品Mの受け入れ態勢に入ることができる。また、シリンダー7内に放出された一群の物品Mは、下向きのガス流を背に受けながらチューブ状の袋TB内を落下して下端部の袋b内に収納される。このとき、チューブ状の袋TBは、シリンダー7に沿って搬送されながら次第に伸びていくから、チューブ状の袋TBの容積は、袋TBの伸長に伴って増大していくが、第2流量の不活性ガスがこれを補充していく。
そして、シリンダー7内に放出された一群の物品が下端部の袋b内にほぼ収まる段階になると、横シール手段6がチューブ状の袋TBに接近して、シールジョー61、61から突出する一対のクラムシャッター62、62がチューブ状の袋TBを前後から押さえる工程に入る(図4(b)参照)。それに伴って袋TB内の不活性ガスは、上昇しようとするが、その頃には、シュート103が上昇してゲート104がシリンダー7の上端開口部706を閉鎖するから、シリンダー7内の不活性ガスの上昇は起きずに、第2流量の下向きの不活性ガスが下端部の袋b内に遅れて到達する微細粉を下向きに抑えながら袋b内へと沈下させていく。そして、クラムシャッター62、62が閉じるタイミングで、制御部10は、第2電磁弁95を閉じて、第2流量の不活性ガスの供給を停止する。
こうしてクラムシャッター62、62が袋bの上端部を閉鎖し、続いて横シールが始まると、下端部の袋bの上部には、新たなチューブ状の袋TBが形成される。その新たな袋TBの容積は、袋TBの伸長に伴って増大するから、第2流量の不活性ガスの供給を停止すると、新たな袋TB内の気圧は、低下していく。しかし、横シールが終わる頃には、計量機Wから次に排出された新たな物品Mの最後尾がシュート103に到達するから、それが到達した時点で、制御部10は、これまで閉鎖していたゲート104の開放と、シュート103の下降と、第1電磁弁93の開放とを行って、前述の工程を繰り返す。これにより、袋TBの伸長によって低下した新たな袋TB内の気圧は元に戻る。
このようなサイクルを繰り返して、シュート103から一群の物品Mを一気に放出するとともに、シリンダー7の上部から下向きに不活性ガスを間歇的に供給していくから、袋の横シール部への微細粉の噛み込みを減少させることができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る、充填方法を実施する充填装置800、および、充填装置800を備えた包装装置B−1について説明する。
なお、第2実施形態において、第1実施形態と同じ符号を付して示した構成は、第1実施形態における構成と同様であることを示す。また、第2実施形態の説明において、第1実施形態と差がない部分については、第1実施形態と同じ図面を用いる場合がある。
<全体概要>
本発明の一実施形態に係る充填方法および包装装置B−1について、概要を説明する。
図15は、本発明の一実施形態に係る包装装置B−1が備える充填装置800の主要部の概略構成を示す。図16は、充填装置800を搭載した包装装置B−1の主要部の概略構成を示す。これらの図において、シート状の包材Fは、フォーマ3で筒状に折り曲げられた後、シリンダー7の周囲に巻かれてチューブ状に形成され、その下端部は、互いに近接離反する一対の横シール手段6で横シールされてチューブ状の袋TBの天の部分(上部シール部)と後続袋の地の部分(下部シール部)とが形成される。シリンダー7は、フォーマ3の中央部分を上下に貫通してチューブ状の袋TB内の上端部に挿入されている。シュート103の上方に配置された金属検出器MDを通過して落下してくる物品Mは、漏斗状のシュート103を介してシリンダー7内に放出される。
なお、このシリンダー7に巻かれたチューブ状の袋TBは、その両サイドに配置された一対のプルダウンベルト4、4によって連続的にあるいは間歇的に下降される。また、シリンダー7に巻かれてチューブ状に成形された包材Fの両側縁部の合わせ目T1は、縦シール手段5で縦シールされる。
漏斗状のシュート103は、上段の漏斗部131と下段の円筒部132とで形成され、漏斗部131の下端と円筒部132の上端とは、互いに斜めに切断された楕円形の開口部を介して上下に接続されている。また、円筒部132の外径は、シリンダー7の内径より小さく形成され、後述の昇降機構300によって所定ストロークだけシリンダー7内を加速しながら下降し、下死点に到達すると、直ちに反転上昇して初期位置に戻される。また、円筒部132の下端排出口は、V字状にカットされ、そのカット面を両サイドからゲート104が開閉するようになっている。
ゲート104は、シリンダー7の上端部を開閉する開閉ゲート141、141と、各開閉ゲート141、141の突合せ部から斜め後方にそれぞれ延びる傾斜ゲート142a、142aとを有している。各傾斜ゲート142a、142aは、V字状にカットされた円筒部132の下端部を両サイドから開閉するように構成されている。そして、これらのゲート141、142aは、後述の開閉機構144によって矢印方向に近接離反するように構成され、その開閉運動によってシリンダー7の上端開口部706と円筒部132の下端排出口とが同時に開閉されるようになっている。
なお、シリンダー7の上端開口部を開閉する開閉ゲート141、141は、シリンダー7内に不活性ガスを充填するときに必要になるもので、このガス充填を行わないときは、省略することができる。また、円筒部132の下端部をV字状にカットせずに、斜めにカットして、傾斜ゲート142aを一方だけの傾斜ゲートにすることもできる。
図17、図18は、包装装置B−1の動作の概略を示したもので、図17、図18の(a)は、正面図を示し、図17、図18の(b)は、側面図を示す。これらの図において、落下してくる物品Mは、シュート103内を滑落する際に、縦向き姿勢に偏向されて円筒部132内に詰められていく。それを助長するのは、漏斗部131と円筒部132との接続部分が傾斜する楕円形である点と、円筒部132の下端排出口をゲート104で斜めに塞いでいる点である。漏斗部131と円筒部132との接続部分が傾斜する楕円形であると、そこを滑落する物品Mは、接触抵抗の少ない方向へ偏向して縦向き姿勢となりながら滑落する。また、ゲート104は、閉じた状態では、正面視がV字状となり、そのV字状の溝に、縦向きで落下してくる物品Mが詰められていく。
そして、落下中の最後尾の物品Mがシュート103内に収まるとゲート104が開き、同時に物品Mを収納したシュート103が加速しながら下降する(図18参照)。そして、シュート103が下死点に到達すると、直ちに反転上昇して初期位置まで加速しながら復帰する。その間に、シュート103内の物品Mは、シュート103の下降運動によって下向きに加速され、続くシュート103の反転上昇により、下降中の物品Mは、それらの慣性によってシュート103内をすり抜けていく。そのため、シュート103内で詰まるような大きさの物品Mが混在していても、それらは他の物品Mと一緒になってシュート103から勢い良く放出される。万が一、漏斗部131内に物品Mが残るようなことがあっても、シュート103は、上死点で急停止するから、残った物品Mは、上方に浮き上がって空中で解されながら落下する。そのため、頑固な詰まりも解消されて、物品Mがシュート103をすり抜けていく。したがって、通常では、ブリッジが生じるような大きさの物品Mが落下してきても、シュート103の上下動で詰まりを生じさせずに袋内に放出することができる。
<詳細>
本発明の一実施形態に係る充填方法を実施する充填装置800、および、充填装置800を備えた包装装置B−1について、詳細を説明する。
図22に、本発明に係る包装装置の一実施形態としての包装装置B−1を含む、計量包装一体形装置200−1の外観斜視図を示す。この図において、計量包装一体形装置200−1は、下段に包装装置B−1を配置し、上段に計量機Wを配置した構成であって、前面には、包装装置B−1と計量機Wとを一体的に操作できるタッチパネル2が設けられている。
計量機Wは、周知構成の組合せ計量機で構成されている。物品Mは、ポテトチップス等のスナック菓子類で、それが計量機Wの中央上部に供給される。中央上部に供給された物品Mは、複数の放射経路に分散された後、各経路の終端に配置された複数のプールホッパPHを介して下段の対応する計量ホッパWHに供給される。各計量ホッパWHで計量された物品Mの重量は組み合わされて、一定重量の物品Mを形成する最適組合せの計量ホッパWHが選択される。選択された計量ホッパWHは、包装装置B−1からの排出要求信号に基づいて、物品Mを集合シュートCに排出する。排出された物品Mは、集合シュートCの滑落中に縦列状態に長く伸びながら金属検出器MD(図16参照)内を通過し、充填装置800のシュート103を介して包装装置B−1に供給される。包装装置B−1は、物品Mをチューブ状の袋b内に収納した後、その袋bの天の部分と後続袋の地の部分を同時に横シールして袋詰めを行う(図16参照)。
〔包装装置の全体構成〕
こうした動作を行う包装装置B−1は、チューブ状の袋から袋詰め商品を製造する包装ユニットBU−1と、この包装ユニットBU−1に包材Fを供給する包材供給ユニットFUと、各ユニットBU−1,FUの駆動部の動きを制御する制御部10(図25参照)とから構成されている。この包材供給ユニットFUは、包装ユニットBU−1のフォーマ3にシート状の包材Fを供給するもので、包装ユニットBU−1の後部に隣接して設けられている。
包装ユニットBU−1を図16の包装装置B−1の概略図に基づいて説明すると、包装ユニットBU−1は、フォーマ3と、プルダウンベルト4と、縦シール手段5と、横シール手段6と、を有する。フォーマ3は、シート状の包材Fをチューブ状に成形する。プルダウンベルト4は、チューブ状に成形された包材Fを下方に搬送する。縦シール手段5は、チューブ状の包材TBの、両耳の重なり部分である合わせ目T1を前側で縦シールする。横シール手段6は、チューブ状の包材TBの下端部に形成された袋bを横シールして、袋bの天の部分と後続袋の地の部分とを同時に熱シールする。また、包装ユニットBU−1は、外周にチューブ状の包材Fを巻きつけながら、物品Mを袋b内に案内するシリンダー7を有している。なお、以下の説明においては、チューブ状に成形された包材Fとその下端部に形成された袋bとを合わせてチューブ状の袋TBと言うことがある。
包装ユニットBU−1は、更に充填装置800を有する。充填装置800は、上段の計量機Wから金属検出器MD内を通過して落下してくる物品Mを、漏斗状のシュート103に収め、シリンダー7を介してチューブ状の袋TB内に放出する。包装ユニットBU−1は、更にガス供給手段9を有する。ガス供給手段9は、シリンダー7内に不活性ガスを充填する。
(1)包装ユニット
以下に、包装ユニットBU−1の、充填装置800と、フォーマ3と、シリンダー7と、プルダウンベルト4と、縦シール手段5と、横シール手段6と、ガス供給手段9と、について詳細に説明する。
(1−1)充填装置
包装装置B−1の有する充填装置800について説明する。充填装置800は、上方から落下してくる物品Mを漏斗状のシュート103に収めてチューブ状の袋TB内に放出する。
〔充填装置の全体構造〕
図19は、本発明に係る包装装置B−1の有する充填装置の一実施形態としての充填装置800の正面側外観斜視図を示し、図20、図21は、充填装置800の背面側外観斜視図を示す。これらの図において、充填装置800は、シュート103と、そのシュート103の下端排出口を開閉するゲート104と、前記シュート103を昇降させる昇降機構300とを備える。なお、図19、図20では、シュート103を上死点に位置させた状態を示している。さらに、図19は、ゲート104を閉じた状態を、図20は、ゲート104を開いた状態を示している。また、図21では、ゲート104を開いてシュート103を下死点まで下降させた状態を示している。
〔シュート構造〕
シュート103は、上段の漏斗部131と下段の円筒部132とを備える。下段の円筒部132の下端排出口は、V字状にカットされ、そのカット面をゲート104がその両サイドから開閉するように構成されている。また、円筒部132の外側背面には、ブラケット133が取り付けられ、そのブラケット133が昇降機構300の昇降アーム301に取り付けられて、シュート103全体が鉛直方向に昇降するように構成されている。
なお、ここでは、シュート103は樹脂製である。シュート103の材質は樹脂に限定されるものではなく、金属製であってもよい。ただし、シュート103を樹脂製とすることで以下の効果が得られる。
充填装置800の上方、言い換えればシュート103の上方には、図16のように、物品Mへの金属の混入を検出するための金属検出器MDが配置されている。金属検出器MDは、誤検知の防止のため、金属検出器MDの上方および下方に50〜100mm程度のメタルフリーゾーンが設けられることが望ましい。
シュート103を金属製とした場合、メタルフリーゾーンを設けるためには、金属検出器MDとシュート103との距離を離す必要があり、物品Mの落下距離の増加等の性能低下を招きやすい。
これに対し、シュート103の材質が樹脂であれば、金属検出器MDとシュート103との距離を離す必要がなくなり、物品Mの落下距離を低減可能であるとともに、金属検出器MDの誤検出を防止しやすい。また、特にシュート103を透明の樹脂で成形すれば、品物の落下挙動を可視化できるため、物品Mの落下タイミング調整等を容易に行うことが可能である。また、シュート103を透明の樹脂で成形すれば、仮にシュート103内で物品Mのブリッジ(物品Mがシュート103内に引っかかった状態)が発生したとしても、これを容易に発見することができる。
〔ゲート構造〕
ゲート104は、シリンダー7の上端開口部706(図9参照)を開閉する開閉ゲート141、141と、各開閉ゲート141、141の突合せ部から斜め後方に延びる傾斜ゲート142a、142aとを有する。傾斜ゲート142a、142aは、開閉ゲート141、141に固定された三角柱形状の樹脂部材である(図19参照)。傾斜ゲート142a、142aは、V字状にカットされた円筒部132の下端排出口を両サイドから開閉する。また、開閉ゲート141、141は、水平方向に延びる一対のガイドレール143、143の溝に案内されて、開閉機構144、144によって各傾斜ゲート142a、142aと共に互いに近接離反するように構成されている。これにより、円筒部132の下端排出口とシリンダー7の上端開口部706とが同時に開閉される。
開閉ゲート141、141の各後部(他方の開閉ゲート141が配置される側とは逆側の端部付近)には、その移動方向と直行する方向の長穴145、145が形成され、その長穴145、145に、その長穴145、145に沿ってスライドするスライダー146、146が挿入されている(図19参照)。開閉機構144、144は、スライダー146、146と、それらが先端部に取り付けられた回転アーム147、147と、その回転アーム147、147を180度回転させて、スライダー146、146を180度の範囲で回動させるサーボモータ148a、148aとで構成されている。なお、開閉機構144、144の駆動には、ここではサーボモータを使用しているが、空気圧で高速回転するベーンタイプのアクチュエータを使用してもよい。そして、サーボモータ148a、148aによって回転アーム147、147が180度往復運動すると、一対の開閉ゲート141、141が、各傾斜ゲート142a、142aと共に互いに反対方向に近接離反して、円筒部132の下端排出口とシリンダー7の上端開口部706とを開閉する。
水平方向に延びる一対のガイドレール143、143は、ベースフレーム101に固定され、そのベースフレーム101の四隅には、支持脚102〜102が固定されている。また、各支持脚102〜102とベースフレーム101との間の支持軸には、コイルスプリング21〜21とドーナツ形押さえ板22〜22とが被せられている。さらに、ベースフレーム101の手前側2箇所には、同じくコイルスプリング21とドーナツ形押さえ板22とが被せられた半ネジボルトが、下側から上向きに固定されている。そして、ドーナツ形押さえ板22〜22と支持脚102との間、並びに、ドーナツ形押さえ板22、22と半ネジボルトの頭部との間には、プレート23、23が着脱可能に挿入されている。そのため、このプレート23、23には、支持脚102の支持軸と、半ネジボルトの軸とに嵌り合う切り欠きが設けられている。
また、このプレート23、23には、サーボモータ148a、148aが取り付けられている。そして、コイルスプリング21〜21を圧縮しながらプレート23をベースフレーム101に対して傾ければ、サーボモータ148aが傾いてスライダー146を長穴145から抜くことができ、スライダー146が抜ければ、開閉ゲート141をガイドレール143から引き抜くことができる。これにより、ゲート104の分解清掃が可能となる。また、充填装置800は、図示しない連結具を介してシリンダー7と連結されており、その連結を解除してベースフレーム101を持ち上げれば、充填装置800全体がシリンダー7から分離できるようになっている。
なお、ベースフレーム101に取り付けられた4本の支持脚102〜102は、シリンダー7から取り外された充填装置800を床に直接置いても、サーボモータ148a、148aが床から浮くとともに、シュート103が最下限位置にあっても床と接触しない長さに設定されている。
〔昇降機構〕
昇降機構300は、図示しないサーボモータにより、昇降アーム301(図19参照)を上下動させる機構である。昇降機構300は、その上部が、包装装置B−1の図示しない本体フレームに支持されている。
昇降アーム301は、シュート103とブラケット133を介して接続されている。昇降機構300は、サーボモータを駆動することで昇降アーム301を上昇させ、シュート103を上死点まで上昇させる。また、昇降機構300は、サーボモータを駆動することで昇降アーム301を下降させ、シュート103を下死点まで下降させる。例えば、シュート103は、昇降機構300により、シュート103の先端(円筒部132の先端)が、シリンダー7の内径が細くなる、後述するシリンダー7の内部の傾斜部701の下方まで到達するように駆動される。
なお、本実施形態では、昇降機構300は、駆動源としてのサーボモータの回転運動を、ラック・ピニオン機構や、クランク機構を用いて直線運動に変換することで昇降アーム301を上下動させているが、これに限定されるものではない。例えば、昇降アーム301を上下動させる昇降機構300の駆動源には、エアーシリンダが用いられてもよい。また、例えば、昇降アーム301を上下動される昇降機構300の駆動源には、直線運動するリニアモータが使用されてもよい。
(1−2)フォーマ
図9は、フォーマ3とシリンダー7との外観斜視図を示し、図23は、そのシリンダー7の上端部に充填装置800を載せた状態の外観斜視図を示す。これらの図において、フォーマ3は、シート状の包材Fをチューブ状に折り曲げるセーラー部30と、シリンダー7の周りに形成された襟部分31とを備える。そして、フォーマ3と、その襟部分31を上下に貫通するシリンダー7とは、ベース部材32に取り付けられている。
ベース部材32は、包装装置B−1の図示しない本体フレームに着脱自在に取り付けられるもので、その両サイドには、本体フレームの図示しないレールに挿入されて固定支持されるスライダー33,33が形成されている。また、ベース部材32の前側両サイドには、円柱状の取っ手34、34が取り付けられ、その取っ手34に水平方向に架橋された横バー35(図23参照)が取り付けられている。その横バー35の中央部には、ロッド36が前後方向に取り付けられ、そのロッド36と横バー35とを介してシリンダー7が取っ手34、34に支持されている。また、シリンダー7の上部には、V字状の水平ブラケット37、37が固定され、その水平ブラケット37、37の端部が取っ手34、34の上端部にそれぞれ取り付けられている。シリンダー7は、水平ブラケット37、37と、横バー35と、ロッド36とを介して取っ手34、34に支持されている。
一方、セーラー部30の襟部分31は、シリンダー7の外周を取り巻くように筒状に成形され、その前面において、僅かなギャップを開けて着物の襟のように合わせてある。言い換えれば、セーラー部30の襟部分31は、シリンダー7の外周を取り巻くように筒状に成形され、その前面において、一方の襟部分31の端部が、他方の襟部分31の端部の前方に僅かなギャップを開けて配置される。そして、包材Fをセットするときは、セーラー部30の表面に包材Fを沿わせて折り曲げた後、襟部分31で筒状に折り曲げ、それを襟部分31の内側とシリンダー7の外側との間のスリットに通してシリンダー7の外周に巻きつける。
(1−3)シリンダー
図24は、シリンダー7の部分断面図を示す。この図において、シリンダー7上部には、漏斗状の傾斜部701が形成され、その上端縁にフランジ702が取り付けられている。このフランジ702の対向する2箇所(フランジ702のシリンダー7の前方および後方)には、上下に貫通孔が設けられ、そこに不活性ガスを注入するワンタッチ継手703が取り付けられている。また、フランジ702には、底面が開放された中空ドーナツ形のキャップ704がパッキンを挟んで被せられ、このキャップ704とフランジ702とで不活性ガス通路705を形成している。このドーナツ形のキャップ704の中央部には、漏斗状の上端開口部706が形成され、この上端開口部706の内壁と前記傾斜部701との間に形成されたリング状の下向き傾斜スリットが不活性ガスの吹出し口707となっている。また、上端開口部706の下端部内径は、シリンダー7の内径と略同じ寸法に設計されて、昇降するシュート103の円筒部132と接触しないようになっている。
ドーナツ形のキャップ704は、フランジ702に対して着脱自在となっている。具体的には、シリンダー7の外壁に図9に示すL形フック708が取り付けられ、折り畳み式の蝶形ノブ709を起こして回せば、L形フック708を上下動させることができる。したがって、キャップ704をフランジ702に被せた状態で蝶形ノブ709を回してL形フック708を降ろせば、キャップ704のフランジとシリンダー7のフランジ702とが上下に挟持されてロックされる。また、蝶形ノブ709を回してL形フック708を上げれば、キャップ704をシリンダー7から取り外すことができる。これにより、吹出し口707の清掃が可能となる。
また、キャップ704上面には、充填装置800のベースフレーム101が載置され、図示しない連結具により、キャップ704とベースフレーム101とが連結されるようになっている。また、開閉ゲート141、141は、前述の上端開口部706を開閉する。そして、不活性ガスは、シュート103が上下動している間に、チューブ状の袋TB内に供給されて、シュート103から放出される一群の物品Mを吹き降ろすように噴射される。
図9、図23、および図24において、シリンダー7上部の前側には、不活性ガスをシリンダー7内に注入するソケット710が取り付けられ、そこに図示しないワンタッチ継手が取り付けられる。また、ソケット710と連なるシリンダー7の内壁には、ソケット710から注入される不活性ガスをシリンダー7の下端部まで導くダクト711が形成されている。そして、運転の準備段階において、このダクト711の下端排出口712から不活性ガスをチューブ状の袋TB内に勢いよく噴射することにより、チューブ状の袋TB内の酸素を不活性ガスで置換するようになっている。
なお、シリンダー7の下端部には、チューブ状の袋TBを内側から拡げるスプレッダー713が設けられている。
(1−4)プルダウンベルト
シリンダー7の両サイドに配置されるプルダウンベルト4、4は、吸引チェンバー41、41と、その周りを互いに内向きに走行する穴あきベルト42、42とで構成されて、チューブ状の袋TBをベルト42、42で吸引保持しながら下向きに搬送する(図16参照)。また、このプルダウンベルト4、4は、それらをシリンダー7に対して近接離反させる図示しない移動機構に連結されている。
(1−5)縦シール手段
縦シール手段5は、チューブ状に成形された包材Fの合わせ目T1を、一定の圧力でシリンダー7に押しつけながら加熱シールするもので、ヒーターブロック51と、その周りを包材Fと同期走行する金属ベルト52とで構成されている(図16参照)。また、この縦シール手段5は、プルダウンベルト4、4と共に、それをシリンダー7に近接離反させる図示しない移動機構に連結されている。
(1−6)横シール手段
横シール手段6は、ヒーターを内蔵する一対のシールジョー61、61と、この一対のシールジョー61、61をチューブ状の袋TBに対して互いに近接離反させる図示しない駆動機構とで構成される。また、このシールジョー61、61の上部には、チューブ状の袋TBを前後から挟みこむクラムシャッター62、62が水平方向に進退可能に取り付けられている。このクラムシャッター62、62は、落下中の物品Mの微細粉をシールジョー61、61に先行して遮断することにより、落下中の微細粉が袋bの横シール部位に噛み込まれるのを防止するものである。
横シール手段6の駆動機構としては、一対のシールジョー61、61を互いに内向きに旋回させながら、各シールジョー61、61に所謂D字形の運動軌跡(Dモーション)を描かせる、例えば、特開平10−53206号公報に開示された機構を用いることができる。あるいは、横シール手段6の駆動機構として、各シールジョー61、61に所謂ボックスモーションさせる機構を用いることもできる。
各シールジョー61、61は、チューブ状の袋TBを挟んで互いに押しつけ合うことにより、下端部の袋bの天の部分と後続袋TBの地の部分とに同時に横シールを施す。また、一方のシールジョー61には、図示しないカッターが内蔵され、これを作動させて下端部の袋bと後続袋TBとの間を上下に分離する。
(1−7)ガス供給手段
図12は、ガス供給手段9の構成ブロック図である。このガス供給手段9は、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスを加圧状態で貯留したガスボンベ91と、ガスボンベ91から供給される不活性ガスを減圧して送り出す圧力調整弁92と、そこから3方向に分岐する、第1流路に接続された第1電磁弁93および第1流量調整弁94と、第2流路に接続された第2電磁弁95および第2流量調整弁96と、第3流路に接続された第3電磁弁97および第3流量調整弁98と、で構成されている。
また、第1流量調整弁94と第2流量調整弁96の出口側は、合流してシリンダー7上部のワンタッチ継手703に接続されている。したがって、第1電磁弁93を開けば第1流量調整弁94から第1流量の不活性ガスが、第2電磁弁95を開けば、第2流量調整弁96から第2流量の不活性ガスが、それぞれシリンダー7上部の不活性ガス通路705に供給されて、リング状の吹出し口707からシリンダー7内に下向きに噴射されるようになっている。
一方、第3流量調整弁98の出口側は、シリンダー7外壁のソケット710に取り付けられた図示しないワンタッチ継手に接続されている。したがって、第3電磁弁97を開ければ、第3流量調整弁98から第3流量の不活性ガスがダクト711の下端排出口712からチューブ状の袋TB内に下向きに噴射される。この第3流量は、チューブ状の袋TB内を短時間でガス置換するために、大流量の不活性ガスでチューブ状の袋内を一気にガス置換できる流量に設定されている。ガス置換した後は、物品Mが排出されるまで、微小なガス流量に切替えて、チューブ状の袋TB内のガス置換率が低下しないように維持される。
シリンダー7内に供給する不活性ガスの流量は、物品Mの嵩密度、内容量、袋サイズ、運転速度等によって異なる。例えば、ポテトチップスの嵩密度(容器に入れて振動を加えて物品M間の隙間をできるだけ詰めた時の密度)が、立方センチメートル当たり0.083グラム、内容量が1オンス(28.35グラム)、袋サイズが、幅133mm、長さ184mmで、運転速度が1分間に150袋の場合には、第1流量を220リットル/分、第2流量を300リットル/分に設定しているが、これは一例であって、条件が異なれば、これらの流量は変更される。
(2)制御部
以下に、包装装置B−1を制御する制御部10について詳細に説明する。
図25は、計量包装一体形装置200−1の制御システムの構成ブロック図を示す。この図において、制御部10は、計量機Wと包装装置B−1を個別にあるいは一体的に制御するもので、コンピュータで構成されている。制御部10は、図22に示すタッチパネル2で設定されたパラメータや運転条件に従って、包装ユニットBU−1、包材供給ユニットFUの各駆動部を制御する。また、制御部10は、計量機WのフィーダFD、プールホッパPH、計量ホッパWHなどを制御する。さらに、制御部10は、計量機Wと包装装置B−1に装備される各種センサから必要な情報を取り込み、その情報に基づいて各種制御を行う。
包装ユニットBU−1に対しては、制御部10は、プルダウンベルト4、縦シール手段5、横シール手段6、ガス供給手段9、充填装置800をそれぞれ制御するが、これらの制御は、互いに関連している。ここでは、計量ホッパWHの開閉、充填装置800の充填動作、ガス供給手段9のガス供給に絞って説明する。
なお、初期状態では、充填装置800のシュート103は、上死点に位置し、開閉ゲート141,141は閉じているものとする。
まず、事前準備として、包材Fをフォーマ3にセットしてチューブ状に形成する。一方、物品Mは、計量機Wの中央上部に供給されている。そして、オペレータがタッチパネル2を操作して運転開始を指示すると、制御部10は、まず、プルダウンベルト4と縦シール手段5と横シール手段6とを動作させてチューブ状の袋TBを成形する。これができると、制御部10は、ゲート104を開放させた状態で第3電磁弁97を設定時間だけ開放する。すると、第3流量の不活性ガスがダクト711の下端排出口712からチューブ状の袋TB内に勢いよく噴射されてチューブ状の袋TB内のガス置換が行われる。それが終了すると、制御部10は、ゲート104を閉じ、第3流量調整弁98を絞って、僅かな不活性ガスを流しながら包装装置B−1をスタンバイ状態にする。
その間に物品Mは、プールホッパPHから計量ホッパWHへ供給されて組合せ計量が行われ、排出準備が整えば、計量機Wは、包装装置B−1からの完了信号を待つ。計量機Wと包装装置B−1の準備が完了すれば、制御部10は、第3電磁弁97を止め、計量機Wにスタート信号を送信して計量機Wから最適組合せに係る物品Mを排出させる。その後は、一定サイクルで、例えば、0.4秒サイクルで計量機Wから包装装置B−1へ物品Mを排出していく。
図14は、物品排出後の計量ホッパWH、ゲート104、シュート103、ガス供給手段9のそれぞれの動作タイミングを表したものである。計量機Wが物品Mを排出すると、計量機Wは、制御部10へ排出完了信号を送る。すると、所定時間後、例えば、0.8秒後には、排出された物品Mの先頭集団がシュート103に到達するから、排出完了信号を受信した時点からタイマーをスタートさせ、物品Mの最後尾がシュート103に到達する時間を計測する。そして、タイマーがタイムアップすると、物品Mの最後尾がシュート103に到達しているから、制御部10は、ゲート104の開放と、シュート103の下降と、第1電磁弁93の開放とを同時に行って、物品Mの収納されたシュート103を加速しながら下降させるとともに、シリンダー7上部の吹出し口707から第1流量の不活性ガスをシリンダー7内へ供給する。
すなわち、計量ホッパWHから排出された物品Mは、落下中に縦列状態となりながら、シュート103内に順次到達して円筒部132内に堆積していくが、最後尾の物品Mがシュート103に到達した時点で、これまで閉鎖していたゲート104を開放すると同時に、シュート103を下降させる。さらに、第1流量の不活性ガスも噴射させてシュート103を下降させながら、不活性ガスをシリンダー7内に噴射させる。その際、シュート103が下降するよりも、ゲート104の方が早く開放されるようになっている。そして、シュート103が下死点に到達すると、制御部10は、これを直ちに反転上昇させる。これにより、シュート103内にコンパクトに纏められた物品Mは、シュート103の下降と、それに続く反転上昇によって一気にシュート103から放出されてチューブ状の袋TB内に放出される。そして、シュート103が上死点まで復帰すると、制御部10は、ゲート104を閉鎖し、同時に第1電磁弁93を閉じて、不活性ガスの供給を停止する。続いて、制御部10は、閉じていた第2電磁弁95を開放して、第2流量の不活性ガスを不活性ガス通路705に供給して、同じ吹出し口707から第2流量の不活性を下向きに噴射する。
これにより、シュート103は、次に落下してくる物品Mの受け入れ態勢に入ることができる。また、シリンダー7内に放出された一群の物品Mは、下向きのガス流を背に受けながらチューブ状の袋TB内を落下して下端部の袋b内に収納される。このとき、チューブ状の袋TBは、シリンダー7に沿って搬送されながら次第に伸びていくから、チューブ状の袋TBの容積は、袋TBの伸長に伴って増大していくが、第2流量の不活性ガスがこれを補充していく。
なお、連続搬送の場合の第1流量と第2流量は、袋TBの容積増大を十分補完する値に設定されている。また、開閉ゲート141が閉鎖されると、続いて、横シール手段6がチューブ状の袋TBに接近してきて袋を押さえて不活性ガスを上昇させるから、第2流量は、この上昇に抗して物品Mを下向きに向かわせるために、第1流量よりも若干多目の流量に設定されることが好ましい。
そして、シリンダー7内に放出された一群の物品Mが下端部の袋b内にほぼ収まる段階になると、横シール手段6がチューブ状の袋TBに接近して、シールジョー61、61から突出する一対のクラムシャッター62、62がチューブ状の袋TBを前後から押さえる工程に入る(図18(b)参照)。それに伴って袋TB内の不活性ガスは、上昇しようとするが、その頃には、シュート103が上昇してゲート104がシリンダー7の上端開口部706を閉鎖するから、シリンダー7内の不活性ガスの上昇は起きずに、第2流量の下向きの不活性ガスが下端部の袋b内に遅れて到達する微細粉を下向きに抑えながら袋b内へと沈下させていく。そして、クラムシャッター62、62が閉じるタイミングで、制御部10は、第2電磁弁95を閉じて、第2流量の不活性ガスの供給を停止する。
こうしてクラムシャッター62、62が袋bの上端部を閉鎖し、続いて横シールが始まると、下端部の袋bの上部には、新たなチューブ状の袋TBが形成される。その新たな袋TBの容積は、袋TBの伸長に伴って増大するから、第2流量の不活性ガスの供給を停止すると、新たな袋TB内の気圧は、低下していく。しかし、横シールが終わる頃には、計量機Wから次に排出された新たな物品Mの最後尾がシュート103に到達するから、それが到達した時点で、制御部10は、これまで閉鎖していたゲート104の開放と、シュート103の下降と、第1電磁弁93の開放とを行って、前述の工程を繰り返す。これにより、袋TBの伸長によって低下した新たな袋TB内の気圧は元に戻る。なお、閉鎖していたゲート104が開放される時には、ゲート104の上段に溜まっていたシュート103内の不活性ガスがシリンダー7内に一気に引き込まれるから、新たな物品Mの集団も下向きのガス流に押されてチューブ状の袋TB内に落下していく。
このようなサイクルを繰り返して、シュート103から一群の物品Mを一気に放出するとともに、シリンダー7の上部から下向きに不活性ガスを間歇的に供給していくから、袋の横シール部への微細粉の噛み込みを減少させることができる。
また、ここでは、チューブ状の袋TBの体積変動に対応させて、不活性ガスを間歇的に供給するようにしたから、これまでの連続供給に比して、不活性ガスの使用量を減らすことができる。また、シリンダー7の上端部から不活性ガスを袋内に下向きに供給するようにしたから、チューブ状の袋TBが横シール手段6の接近によって内容積が変化しても、チューブ内のガス流は、常に下向きに流れていくから、微細粉の舞い上がりを効果的に防止して、横シール部分への噛み込みを防止することができる。
<変形例>
以上、この発明の第1および第2実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、その他の形態も採用可能である。
例えば、上記実施形態では、計量包装一体形装置で説明したが、これに代えて、計量機と包装装置とが互いに連動しながら動作する従来タイプであっても適用可能である。
また、この実施形態では、チューブ状の袋を連続搬送しながら横シールしているが、これに替えて、チューブ状の袋を間歇的に搬送しながら横シールするものであってもよい。
さらに、シュート103の昇降とゲート104の開閉とを独立させているが、これをリンクで連結して、互いの動きを連動させるようにしてもよい。
さらに、この実施形態では、ゲート開閉に連動させて、第1電磁弁93と第2電磁弁95を交互に開閉させているが、これに替えて、第2電磁弁95が開放されているときも、第1電磁弁93を開放させた状態で、両方の流路から不活性ガスをシリンダー内に供給するようにしてもよい。ただし、この場合には、第2流量調整弁96を絞って、第1流量調整弁94と第2流量調整弁96のそれぞれの流量を合わせて、当初の第2流量となるように調整しておく必要がある。
その他、以下の様な変形例が一つ又は複数組み合わされて採用されてもよい。
(a)変形例A
上記実施形態では、シリンダー7は円筒状に形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、図26(a)〜(c)のように、シリンダー7Aは、上部の断面が円形に形成され、下端側の断面が楕円形に形成されてもよい。なお、シリンダー7Aの下部には、チューブ状の袋TBを内側から拡げる短いスプレッダー(図示せず)が設けられている。
シリンダー7Aをこのような形状にする効果について説明する。
図27は、円筒状のシリンダー7’を用いる包装装置において、横シール手段6によって筒状に形成された袋TBの横シールが行われる時の不活性ガスの流れを模式的に描画した図である。
横シール時には、筒状に形成された袋TBが押されて体積が減少するため、不活性ガスは上方に逃げようとする。この際、上記のようにゲート104は閉じられているため、不活性ガスはシリンダー7’内ではなく、シリンダー7’と筒状に形成された袋TBの隙間を通過して大気に開出される。そして、シリンダー7’と袋TBとの間に隙間があると、大気(空気)が筒状に形成された袋TBの中に入り込み、袋bのガス置換率が低下するおそれがある。
これを防止するためには、例えば、横シール手段6による横シール位置をシリンダー7’に近付けるという対応が考えられる(図28参照)。この場合には、シリンダー7’と筒状に形成された袋TBとの間に隙間ができにくく、かつ、横シール時の筒状に形成された袋TBの体積変化も小さくなるので、不活性ガスが大気に開放され、ガス置換率も高く維持することが出来る。
しかし、単に、横シール位置をシリンダーに近付けた場合には、筒状に形成された袋TBにタックが発生する可能性がある。
これに対し、シリンダー7Aのように、下端部の断面を扁平な楕円形に形成し、スプレッダーの長さをごく短くすることにより、横シール位置をシリンダー7Aに近付けてガス置換率を向上させつつ、筒状に形成された袋TBにタックが発生することを抑制できる。
なお、シリンダー7Aは、円筒状の管材に下端側にスリットを入れておき、これに力を加えて下端側の断面が楕円形になるように製造されてもよい。また、このような形状のシリンダー7Aは、楕円形状の下端部材を別途制作し、これを円筒状の管材に取り付けることで製造されてもよい。
(b)変形例B
上記実施形態では、シリンダー7にダクト711が形成されているが、これに限定されるものではない。
例えば、大きな袋bを成形する等の理由で不活性ガスの封入量を増加させる際には、シリンダーを二重管構造とし、内側管と外側管との間に、全周にわたって不活性ガスの通路が形成されるようにしてもよい。この場合には、不活性ガスの流路を広く確保することが可能で、袋bのガス置換率を向上させることが容易である。
ただし、この場合には、図29のように、シリンダー7Bの内側管71bの長さを、外側管72bに比べて短くすることが好ましい。このように構成することで、不活性ガスの流速を抑制することが可能で、物品Mの供給時に内側管71bと外側管72bとの隙間712bから不活性ガスを吹き出したとしても、物品Mが不活性ガスにより舞い上がり、袋bの横シール部に、物品Mが噛み込むことを抑制できる。
(c)変形例C
クラムシャッター62において、シリンダー7の前方側に配置されるフロント側クラムシャッター62aの、筒状に形成されたフィルムTBを介してシリンダー7の後方側のリア側クラムシャッター62bと接触する端面には、複数の凸部62aaが設けられることが望ましい(図30参照)。一方で、リア側クラムシャッター62bの、フロント側クラムシャッター62aと筒状に形成されたフィルムTBを介して接触する端面には、凸部を形成しないことが好ましい。
このように構成することで、クラムシャッター62がチューブ上に形成された袋TBを押す際に、袋bからの不活性ガスの流れが完全に遮断されることがなく、袋bがバースト(破裂)することを防止できる。特に、ここでは、フロント側クラムシャッター62aだけに凸部62aaを設け、リア側クラムシャッター62bには凸部を設けないことで、袋bのバースト(破裂)は抑制しつつ、物品Mがクラムシャッター62を通過して落下し、横シール手段で物品Mの噛み込みを生じさせることを防止することができる。
なお、図30に示した凸部62aaの形状や、数量は、例示であって、これに限定されるものではない。また、ここでは、フロント側クラムシャッター62aに凸部62aaが設けられているが、これに代えて、フロント側クラムシャッター62aではなく、リア側クラムシャッター62bに凸部が設けられてもよい。
3 フォーマ
6 横シール手段
7 シリンダー
9 ガス供給手段
10 制御部
61 シールジョー
62 クラムシャッター
100,800 充填装置
103 シュート
104 ゲート
105,300 昇降機構
141 開閉ゲート
142,142a 傾斜ゲート
706 上端開口部
707 吹き出し口
TB チューブ状の袋
M 物品
B,B−1 包装装置
F 包材
特開2013−103753号公報 特開2012−140243号公報 特開2009−040488号公報 特開2003−081222号公報

Claims (5)

  1. 上方から落下してくる物品を漏斗状のシュートに収めてからチューブ状の袋内に充填する充填方法であって、
    物品を前記シュート内にまとめる工程と、
    前記シュートの排出口を開放させた状態で該シュートを加速しながら下降させる工程と、
    下降する前記シュートを反転上昇させる工程と、
    を備え、
    前記シュート内にまとめられた物品を加速しながら前記チューブ状の袋内に放出することを特徴とした、
    充填方法。
  2. 上方から落下してくる物品を、漏斗状のシュートに収めてチューブ状の袋内に放出する充填装置であって、
    前記シュートの下端排出口を開閉するゲートと、
    前記シュートを上下方向に昇降させる昇降機構と、
    前記ゲートの開閉と前記昇降機構の昇降とを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部が、前記ゲートを開放させた状態で物品の収納された前記シュートを加
    速しながら下降させた後、直ちに前記シュートを反転上昇させることを特徴とする、
    充填装置。
  3. フォーマでチューブ状に形成された袋内にシリンダーから物品を充填し、物品が充填された袋の上部シール部分と、それに続く後続袋の下部シール部分とを同時に横シールした後、それらの境目を分離して密閉袋を形成するようにした包装装置であって、
    前記シリンダーの上端部に、請求項2に記載の充填装置が搭載され、
    前記充填装置の前記シュートが、前記シリンダー内に加速しながら下降させられることを特徴とする、
    包装装置。
  4. 前記シリンダーの上部に、チューブ状に形成された袋内に不活性ガスを供給するガス供給手段、
    を更に備え、
    前記充填装置の前記ゲートは、前記シリンダーの上端開口部を開閉する開閉ゲートを有し、
    前記制御部は、前記ガス供給手段を更に制御し、前記開閉ゲートを開放させている間に、前記ガス供給手段から不活性ガスをチューブ状に形成された袋内に噴射させることを特徴とする、
    請求項3に記載の包装装置。
  5. 前記シュートは、樹脂製である、
    請求項3又は4に記載の包装装置。
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