JP2015126460A - ソース機器 - Google Patents

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Yukitake Shimizu
幸毅 清水
滋 大久保
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滋 大久保
謙志 柳原
Kenji Yanagihara
謙志 柳原
律 三柴
Ritsu Mishiba
律 三柴
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Abstract

【課題】有線出力部と無線出力部を備え、外部機器に対して音声信号を出力するソース機器において、いずれの出力経路で出力される音声に対しても同じ又は連動させたイコライジング処理を実行可能にする。【解決手段】ソース機器1aは、出力対象の音声信号にイコライジング処理を施すイコライジング部12及び/又は出力対象の音声信号に対するイコライジング処理用のパラメータを生成するパラメータ生成部と、切替部13と、を備える。無線出力部14は、イコライジング処理が施された後の音声信号、若しくは出力対象の音声信号及び上記パラメータを送信する。切替部13は、(a)有線出力部15,16から出力対象の音声信号を送信する処理、(b)有線出力部15,16からイコライジング処理が施された後の音声信号を送信する処理、のいずれの処理を行うかを切り替える。【選択図】図2

Description

本発明は、音声信号を出力するソース機器に関する。
近年、AV(Audio Visual)機器において無線通信を活用する機器が増えており、音声についてもWiFi(登録商標。以下同様。)、ZigBee(登録商標。以下同様。)、Bluetooth(登録商標。以下同様。)、Wireless Speaker and Audio(WiSA;登録商標。以下同様。)等によって無線伝送することがなされている。
また、有線、無線に限らず、スピーカ機器から音声出力を行う際には、周波数毎のゲインを調整するいわゆる周波数イコライザが使われることがある。それは、スピーカシステムに含まれる全てのスピーカ機器に対して同じ調整が行われる。それとは別に、ルームイコライザ(ルームEQ)と呼ばれる機能では、周波数特性をフラットにするようスピーカ毎に異なる連動させた調整を行うことで、部屋などの特性に応じた調整を行っている。その際は、全てのスピーカ機器で連携を取った調整が必要である。
次に、従来の音声伝送システム(以下、従来システムと言う)の例について説明する。図1Aで示す従来システム100では、音声信号のソース機器としてのプレーヤ(音声再生装置)101の外部にイコライザ102がケーブル接続され、イコライザ102に複数のスピーカ機器(2台のスピーカ機器103,104で例示)がケーブル接続されている。プレーヤ101にはイコライジング機能がない。実際、High-Definition Multimedia Interface(HDMI;登録商標。以下同様。)ケーブル等のデジタルケーブルやアナログケーブルの出力端子を備えたプレーヤにおいては、それらのケーブル出力に対しては調整をかけず、外部のイコライザで調整することが多い。
イコライザ102は、プレーヤ101から受信した音声信号に対し、周波数イコライジング処理又はルームイコライジング処理といったイコライジング処理により、スピーカ機器103,104毎のイコライジング処理を施し、それぞれスピーカ機器103,104にケーブル経由で出力する。スピーカ機器103,104はいずれも、イコライザ102から受信したイコライジング処理後(音質調整後)の音声信号が示す音声を出力する。
ここで、プレーヤ101にイコライザ102を内蔵することもでき、特許文献1には、そのようなシステムが開示されている。このシステムにおいて、プレーヤ(オーディオ装置)は、サブウーファが接続されているか否かを検出し、サブウーファが接続されていた場合にイコライザによる「低音を増強する補正」を自動的にOFFにしている。
また、ハイレゾ音源は圧縮されて無線伝送されるため、その音質は無圧縮伝送と比較して劣化するものの、無線によって音声機器を接続すると使い勝手が向上することから、高い音質が求められる高級なオーディオ機器に対しても無線化が進められている。例えば、WiSA Associationは、非圧縮のPCM(pulse code modulation)で音声信号を無線伝送する技術の規格化を進めている。
WiSA規格とは、音声信号を無線伝送する規格の一つである。ソース機器とスピーカ機器の両方に無線通信機を持ち、ソース機器からスピーカ機器に対してWiFiに準拠した通信プロトコルを用いて、非圧縮の音声を非圧縮のPCMにて伝送するものである。また、スピーカ機器からソース機器にスピーカ機器の各仕様情報を送信できる。
WiSA規格の一つの仕様(実装方法)を説明する。ソース機器にはイコライザを内蔵しており、ソース機器内で、音声の特性を調整、補正する。その後、各スピーカ機器に対して、無線により、イコライジング処理後の音声を非圧縮で送信する。音声を無線受信するスピーカ機器は、受信した音声信号を加工することなく出力する。
図1Bで示す従来システム110は、この規格におけるシステムの例である。従来システム110では、プレーヤ111にイコライザが内蔵されており、複数の無線スピーカ機器(2台の無線スピーカ機器113,114で例示)が無線接続されている。プレーヤ111に内蔵されたイコライザは、音声信号に対してイコライジング処理により、無線スピーカ機器113,114毎のイコライジング処理を施し、それぞれ無線スピーカ機器113,114に無線通信で送信する。無線スピーカ機器113,114はいずれも、受信したイコライジング処理後(音質調整後)の音声信号が示す音声を出力する。このように、従来システム110では、プレーヤ111側のイコライザで音質調整を行い、無線スピーカ機器113,114では音質調整済みの音声信号をそのまま用いて再生している。
WiSAの規格では、もう1つの仕様(実装方法)がある。この仕様では、使用する全チャンネルの音声信号を非圧縮、無補正(原音のまま)で、全てのスピーカ機器に対して共通データ(全チャンネル分のデータ)として送信する。スピーカ機器側は受信した全チャンネル分のデータの中から自分のチャンネルのデータを抽出することになる。このような送信方法では、スピーカ機器側でチャンネルの選択、補正(イコライジング処理等を含む)の量が任意に決められるので、外付けや内蔵イコライザで設定する場合と同様、より自由度の高い設定が可能である。このような設定は、ソース側からのパラメータを指定した指示でも実行できるようになっている。
図1Cで示す従来システム120は、この実装方法を採用したシステムである。従来システム120では、プレーヤ121にイコライザ用のパラメータを生成する生成部が内蔵されており、複数の無線スピーカ機器(2台の無線スピーカ機器123,124で例示)が無線接続されている。プレーヤ121に内蔵された生成部は、音声信号に対して周波数イコライジング処理又はルームイコライジング処理を施す場合のパラメータを、無線スピーカ機器123,124毎に生成する。プレーヤ121は、無線スピーカ機器123,124に対し、音声信号と共にそれぞれのパラメータを無線通信で送信する。無線スピーカ機器123,124はいずれも、周波数イコライジング処理又はルームイコライジング処理を施すイコライザを内蔵しており、受信した音声信号に対し、受信したパラメータに従ったイコライジング処理(音質調整)を施し、処理後の音声信号が示す音声を出力する。
このように、従来システム120では、プレーヤ121側で音質調整用のパラメータの生成を行い、無線スピーカ機器123,124ではそのパラメータに従って音質調整を行った音声信号を再生している。また、無線スピーカ機器123,124は、WiSA規格の受信機(無線通信機)をスピーカ部と別筐体で構成することもできる。その場合、受信機とスピーカ部とは有線接続される。そして、プレーヤ121がWiSAの受信機に音声信号及びパラメータを無線送信し、受信機がイコライジング処理により音質調整した後にスピーカ部にケーブル経由で送信し、スピーカ部がその音声信号が示す音声を出力する。
図1Dで示す従来システム130は、図1Aの従来システム100と図1Bの従来システム110とを混在させたシステムである。従来システム130では、プレーヤ131にイコライザが内蔵されると共に、外部にもイコライザ132がケーブル接続されている。また、イコライザ132には、1又は複数のスピーカ機器(スピーカ機器133で例示)がケーブル接続され、プレーヤ131には、1又は複数の無線スピーカ機器(無線スピーカ機器134で例示)が無線接続されている。
イコライザ132は、プレーヤ131から音声信号を受信し、スピーカ機器133用のイコライジング処理を施し、スピーカ機器133にケーブル経由で出力する。一方、プレーヤ131は、内蔵されたイコライザにより音声信号に対して無線スピーカ機器134用のイコライジング処理を施し、無線スピーカ機器134に無線通信で送信する。スピーカ機器133,134はいずれも、イコライザを具備せず、受信したイコライジング処理後の音声信号が示す音声を出力する。
図1Eで示す従来システム140は、図1Aの従来システム100と図1Cの従来システム120とを混在させたシステムである。従来システム140では、プレーヤ141にはイコライザ用のパラメータを生成する生成部が内蔵されており、外部にイコライザ142がケーブル接続されている。また、イコライザ142には、1又は複数のスピーカ機器(スピーカ機器143で例示)がケーブル接続され、プレーヤ141には、1又は複数の無線スピーカ機器(無線スピーカ機器144で例示)が無線接続されている。
イコライザ142は、プレーヤ131から音声信号を受信し、スピーカ機器143用のイコライジング処理を施し、スピーカ機器143にケーブル経由で出力する。スピーカ機器143は、受信したイコライジング処理後の音声信号が示す音声を出力する。一方、プレーヤ141は、生成部により音声信号に対して無線スピーカ機器144用のイコライジング処理のパラメータを生成し、音声信号と共にそのパラメータを無線スピーカ機器144に無線通信で送信する。無線スピーカ機器144は、イコライザを内蔵しており、受信した音声信号に対し、受信したパラメータに従ったイコライジング処理を施し、処理後の音声信号が示す音声を出力する。
また、特許文献2には、イコライザと経路切換部とを備えた非常放送設備用スピーカ特性補正装置において、経路切換部が、報知信号を検出したとき、音声信号入力部から音声信号出力部までの信号経路を、イコライザを経由する経路からイコライザを迂回する経路に切り換えることが開示されている。
また、特許文献3には、複数のオーディオソース入力端子と、マイク音声入力端子と、マイク音声入力端子から入力された音声信号に対して所定の信号処理を行う音声信号処理部と、を備えたオーディオアンプにおいて、複数のオーディオソース入力端子のうち特定のオーディオソース入力端子から信号が入力されたか否かを検出し、入力を検出したとき音声信号処理部の機能を変更すべく制御することが開示されている。
特開2006−157597号公報 特開2008−022508号公報 特開2010−072270号公報
しかしながら、有線出力と無線出力とが混在した従来システム130,140の場合、有線側と無線側とで異なるイコライザを使用しているため、バランスを取るためには無線側に合わせて有線側のパラメータを変更するか若しくは有線側に合わせて無線側のパラメータを変更する必要があり、整合を取るのが難しい。
周波数イコライザを例に整合の困難さについて説明する。周波数イコライザでは特定の周波数に対してゲインを設定する。従って、異なる周波数イコライザを使用した場合、両者のQ値が同じでない場合には同じ処理結果が得られず、喩えQ値が同じであったとしても内部でのフィルタリングの実現方法の違いにより同じ処理結果が得られない。さらに、周波数イコライザは、そのフィルタ特性にも複数の種類があり、同じフィルタ特性であるとは限らず、この点からも整合が取り難いのが分かる。
2つのイコライザの特性を一致させるための従来の具体的な作業は、それぞれのイコライザを用いたときの音声を比較し、ユーザの感覚で、各イコライザのパラメータを調整し再度音声を比較する作業を、繰り返すものとなる。そのため、作業が迂遠であり、時間もかかってしまうし、最終的に同一の特性にすることは困難である。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、有線出力部と無線出力部の双方を備え、外部機器に対して音声信号を出力するソース機器において、いずれの出力経路で出力される音声に対しても、同じ又は連動させたイコライジング処理を行うことを可能にすることにある。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、外部機器に対して音声信号をケーブル経由で送信する有線出力部と、他の外部機器に対して音声信号を無線通信で送信する無線出力部と、を備えたソース機器であって、出力対象の音声信号にイコライジング処理を施すイコライジング部、及び/又は、前記出力対象の音声信号に対するイコライジング処理用のパラメータを生成するパラメータ生成部を備え、前記無線出力部は、前記他の外部機器に対して、前記イコライジング処理が施された後の音声信号、若しくは前記出力対象の音声信号及び前記パラメータを、送信し、前記ソース機器は、(a)前記有線出力部から前記出力対象の音声信号を送信する処理、(b)前記有線出力部から前記イコライジング処理が施された後の音声信号を送信する処理、のいずれの処理を行うかを切り替える切替部を、さらに備えたことを特徴としたものである。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記有線出力部と前記外部機器との有線接続、並びに前記無線出力部と前記他の外部機器との無線接続が、有効であるか無効であるかを判定する接続判定部を、さらに備え、前記切替部は、前記接続判定部での判定結果に基づき切り替えを行うことを特徴としたものである。
本発明の第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記切替部は、前記有線接続が有効であり且つ前記無線接続が無効である場合には、前記(a)の処理を行うように切り替えを行い、前記有線接続が有効であり且つ前記無線接続が有効である場合には、前記(b)の処理を行うように切り替えを行うことを特徴としたものである。
本発明の第4の技術手段は、第2の技術手段において、前記接続判定部での判定の変化に応じて、前記(a)の処理、前記(b)の処理のいずれの処理を行うかを聴取者に問い合わせることを特徴としたものである。
本発明の第5の技術手段は、第2の技術手段において、前記有線接続が有効であり且つ前記無線接続が有効である場合に前記(a)の処理、前記(b)の処理のいずれの処理を行うかを、予め設定できることを特徴としたものである。
本発明の第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の技術手段において、前記無線出力部は、前記他の外部機器に対して、前記出力対象の音声信号及び前記パラメータを送信することを特徴としたものである。
本発明の第7の技術手段は、第1〜第6のいずれか1の技術手段において、前記出力対象の音声信号は、非圧縮の音声信号であることを特徴としたものである。
本発明によれば、有線出力部と無線出力部の双方を備え、外部機器に対して音声信号を出力するソース機器において、いずれの出力経路で出力される音声に対しても、同じ又は連動させたイコライジング処理を行うことができる。
従来の音声伝送システムの一例を示すブロック図である。 従来の音声伝送システムの他の例を示すブロック図である。 従来の音声伝送システムの他の例を示すブロック図である。 従来の音声伝送システムの他の例を示すブロック図である。 従来の音声伝送システムの他の例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る音声伝送システムの一構成例を示すブロック図である。 フィルタの中心周波数に対する変動幅の一例を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る音声伝送システムの一構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る音声伝送システムの一構成例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る音声伝送システムの一構成例を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係る音声伝送システムの一構成例を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態に係る音声伝送システムの一構成例を示すブロック図である。
本発明に係るソース機器は、外部機器に対して音声信号を出力する機器(音声出力装置)である。ここで、外部機器とは、スピーカ機器又はスピーカ機器に接続されたアンプ機器等の機器を指す。また、このソース機器と、スピーカ機器(又は、アンプ機器や音声受信機等の機器とスピーカ機器)とを備えたシステムを、本発明に係る音声伝送システムと呼ぶ。
本発明に係るソース機器としては、CD(Compact Disc)プレーヤ、SACD(Super Audio CD)プレーヤ、BD(Blu-ray Disc;登録商標)プレーヤ、HDD(Hard disk drive)プレーヤなどの各種音声再生装置や、テレビ装置、PC(Personal Computer)などが挙げられる。ここで、音声再生装置としては、ネットワーク上のサーバに格納された楽曲ファイルをネットワーク経由で受信し、スピーカ機器に無線伝送するようなネットワークプレーヤも挙げられる。また、いずれのソース機器においても、スピーカ機器の一部を内蔵してもよい。例えば、テレビ装置にセンタースピーカを表示部の筐体に具備しておき、他のチャンネル用のスピーカを上記スピーカ機器として別筐体で配置することができる。以下、図面を参照しながら、本発明に係るソース機器及び音声伝送システムの様々な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係るソース機器を備えた音声伝送システムの一構成例を示すブロック図で、図3は、フィルタの中心周波数に対する変動幅の一例を説明するための図である。なお、図3は、縦軸にゲイン、横軸に周波数をとり、横軸を対数目盛とした片対数グラフである。
本構成例は、図2で例示するように、ソース機器1a、スピーカ機器3,4、無線スピーカ機器2aから構成されている。ソース機器1aは、音声コンテンツの再生、音声信号の一部へのイコライジング、各スピーカ機器への有線、無線による音声出力を行う。スピーカ機器3,4は有線でソース機器1aと接続され、それぞれスピーカ部34,44による音声出力を行う。無線スピーカ機器2aは、ソース機器1aと無線接続され、スピーカ部24による音声出力を行う。
ソース機器1aの構成を説明する。ソース機器1aは、制御部10、音声再生部11、イコライジング部12、切替部13、無線出力部14、有線出力部15,16、及び操作部17を備える。
制御部10は、ソース機器1a全体を制御する部分であり、操作部17からの入力に応じて切替部13の制御も行う。制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)等で構成されるマイクロプロセッサなどが挙げられる。なお、制御部10は、音声再生部11、イコライジング部12、無線出力部14、有線出力部16を制御し、場合によってはアナログ用の有線出力部16も制御するが、図2ではその制御線を省略している。
音声再生部11は、出力対象の音声信号を再生する部分であり、具体的には音声コンテンツを筺体内のメディアや外部のデータを元にデコードし再生する部分である。このデコーダは、圧縮されたPCM方式の音声信号を外部から受信してデコードし、非圧縮のPCM方式の音声信号に変換する。また、デコード対象の音声信号は、外部から受信する代わりに、ソース機器1a内の記憶装置やソース機器1aに搭載した可搬記録媒体から読み出してもよい。なお、ソース機器1aは、音声再生部11を備えず、例えば非圧縮のPCM方式の音声信号を外部から受信するように構成することもできる。
イコライジング部12は、出力対象の音声信号(音声再生部11で再生された音声信号)にイコライジング処理を施す部位であり、具体的には元の音声データを周波数毎にゲインや位相を補正する部分である。このイコライジング処理としては、周波数イコライジング処理(周波数イコライザによる処理)やルームイコライジング処理(ルームイコライザによる処理)が挙げられる。
イコライジング部12の中の周波数イコライザは、全てのスピーカ機器に対して、同じ調整(共通の調整)を行う。例えば、Biquad filterのうちband pass特性を持つものを8個使う。ここで、1個のBiquad filterの特性を決めるために、中心周波数、Q値、ゲインといった3つのパラメータが使用され、これらのパラメータによって音質調整を変更できる。このような音質調整は、ユーザ操作に応じて実行することもできる。
上記中心周波数としては、例えば63Hz,125Hz,250Hz,500Hz,1000Hz,2000Hz,4000Hz,8000Hzなどが挙げられる。上記ゲインは、中心周波数に対する値をdB単位で指定するものであり、これにより、何dBのゲイン(又はロス)にするかが指定される。例えば−10dBから10dBまで1dB毎の値を指定可能にしておけばよい。
上記Q値は、変動幅を表す値であり、例えば次に説明するようなオクターブ値を使用することもできる。ここで、オクターブ値とは、半値全幅、つまりゲインがdB単位で半分になる区間の幅として定義する。図3の例では、中心周波数900Hzについてゲインが半分になる区間の幅は、符号6で示す通り2オクターブあり、オクターブ値として「2」を使用する。オクターブ値としては、例えば0から4まで0.1毎の値を指定可能にしておけばよい。なお、各パラメータはここで説明した例に限らず、自由に設定できる。
イコライジング部12の中の周波数イコライザは、このようなパラメータにより、周波数帯域毎の特性を変更することができる。また、周波数イコライザでは、フィルタ毎のパラメータ特性をプリセットとして持つことができる。また、Jazz、Classicなど、プリセットにその特徴に応じた名前を付すこともできる。
また、イコライジング部12の中のルームイコライザは、スピーカ毎に、異なる特性を設定するものであり、例えばBiquad filterを16個使って、スピーカ機器毎の調整を行い、場合によってはスピーカ毎に遅延時間を設定することもある。ここで、1個のBiquad filterの特性を決めるために、中心周波数、Q値、ゲイン、フィルタ特性(band pass,shelf型など)といった4つのパラメータが使用される。
有線出力部15,16は、外部機器に対して音声信号をケーブル経由で送信する。このうち有線出力部15は、アナログ出力の音声出力部であり、D/Aコンバータ(以下、DACと言う)15aを内蔵し、デジタル音声信号をDAC15aでアナログ音声信号とし、出力する。有線出力部16は、デジタル出力の音声出力部であり、ソース機器1a内のデジタル音声信号をそのまま、外部に出力する。
無線出力部14は、無線機器である他の外部機器と通信する部分であり、無線通信部とも呼べる。無線出力部14は、上記他の外部機器に対してデジタル音声信号を無線通信で送信すると共に、上記他の外部機器と付帯情報等のやり取りも行う。上述したように、外部機器や他の外部機器は、スピーカ機器又はスピーカ機器が接続されたアンプ機器や音声受信機等の機器(音響関連機器)である。以下、外部機器、他の外部機器について、区別のため、それぞれを有線外部機器、無線外部機器と呼ぶ。
操作部17は、ユーザからユーザ操作による入力を受け付ける部分であり、例えばソース機器1aの筐体に設けた操作ボタンや操作レバーが挙げられる。また、ユーザに操作を促すガイダンスの表示を、別途設けた表示部で行うようにしてもよい。
切替部13は、有線出力部15,16への音声出力を切り替える部分である。切替部13での切替により、音声再生部11で再生されたオリジナルの音声とイコライジング部12を通った音声のいずれかを選択する。
次に、無線スピーカ機器2aの構成を説明する。無線スピーカ機器2aは、無線入力部21、DAC22、アンプ部(AMP)23、及びスピーカ部24を備える。また、図示しないが、スピーカ機器2aは、その全体を制御する制御部を備える。この制御部は、例えばCPU等で構成される。
無線入力部21は、ソース機器1aと無線通信する部分であり、無線通信部とも呼べる。無線入力部21は、ソース機器1aの無線出力部14から出力されたデジタル音声信号を受信すると共に、ソース機器1aと付帯情報等のやり取りも行う。DAC22は、受信したデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、AMP23は、そのアナログ音声信号を増幅する。スピーカ部24は、増幅された音声信号が示す音声を出力する部分であり、AMP23からの出力に応じて音は発生させる。
次に、スピーカ機器3,4の構成を説明する。スピーカ機器3は、有線入力部31、AMP33、及びスピーカ部34を備える。有線入力部31は、有線出力部15から出力された音声信号を受信する。AMP33は受信したアナログの音声信号を増幅し、スピーカ部34は増幅された音声信号が示す音声を出力する。
スピーカ機器4は、有線入力部41、DAC42、AMP43、及びスピーカ部44を備える。有線入力部41は、有線出力部16から出力された音声信号を受信する。DAC42は受信した音声信号をアナログ信号に変換し、AMP43はそのアナログ信号を増幅し、スピーカ部44は増幅された音声信号が示す音声を出力する。また、図示しないが、スピーカ機器4も無線スピーカ機器2aと同様にその全体を制御する制御部を備える。
次に、本構成例における動作を説明する。
まず、無線スピーカ機器2aを接続していない場合を説明する。ソース機器1aとスピーカ機器3,4の間に有線スピーカ専用の外部イコライザ(図示せず)を接続する。切替部13は、音声再生部11側に切り替える。切り替えは操作部17の操作レバー等の設定を制御部10が読み取り、その設定に応じて切替部13を制御する。音声信号は、音声再生部11からイコライジング部12を介さず、直接切替部13に入り、有線出力部15,16から出力される。この音声信号は、上記外部イコライザで補正され、スピーカ機器3,4に入力され、スピーカ部34,44から音声として出力される。
次に、無線スピーカ機器2aを接続した場合を説明する。無線スピーカ機器2aへの音声入力信号は、ソース機器1a内のイコライジング部12で補正された音声信号である。
ユーザは、スピーカ機器3,4に対するイコライジング処理と無線スピーカ機器2aのイコライジング処理とを合わせるため、上記外部イコライザを外し、操作部17の操作レバーを操作して、切替部13をイコライジング部12側に切り替える。この切り替えによって、スピーカ機器3,4ともソース機器1a内のイコライジング部12による補正を受けた音声信号を用いることができる。
このように、本実施形態における切替部13は、(a)有線出力部15,16から出力対象の音声信号を送信(出力)する処理、(b)有線出力部15,16からイコライジング処理が施された後の音声信号を送信(出力)する処理、のいずれの処理を行うかを切り替える。すなわち、切替部13では、有線出力部15,16に入力する音声信号に対してイコライジング処理を施すか否かを切り替える。
このような構成とすることによって、有線接続側について外部イコライザを用いるルートと無線接続側と同じイコライジング処理を施せるようなルートを適宜切り替えることができる。よって、このような構成により、有線スピーカ機器のみの場合は外部イコライザを用いることができ、無線スピーカ機器と有線スピーカ機器を同時に用いる場合は全てスピーカを一つのイコライジング部で補正できるので、調整が容易となる。
以上、本実施形態によれば、有線出力部と無線出力部の双方を備え、有線外部機器や無線外部機器に対して音声信号を出力するソース機器において、いずれの出力経路で出力される音声に対しても、上記(b)の処理により同じ又は連動させたイコライジング処理を行うことができる。つまり、本実施形態のソース機器によれば、有線接続と無線接続が混在するような構成を採用した場合でも、意図したイコライジング効果を容易に得ることができる。
以上、図2に基づき構成及び動作の説明をしたが、以下のような変更を行ってもよい。
音声再生部11、イコライジング部12は、例えばDSP(Digital Signal Processor)として構築することもでき、切替部13(上記の例では操作ボタンや操作レバーを除く部分)はこのDSPに含めることもできる。また、制御部10は、このDSPを含めたソース機器1aの全体の制御を行えばよい。
また、図2では、説明の簡略化のため、ソース機器1aと2台のスピーカ機器3,4との有線接続(ケーブル接続)が可能な機器を例示しており、そのため、ソース機器1aに2つの有線出力部15,16を備えた例を挙げた。しかし、有線出力部はケーブル経由で同時に接続させる有線外部機器の数だけ設けておけばよく、ケーブルの種類(規格)も考慮して設けておけばよい。無線出力部については、採用する無線通信方式の数だけ設けておけばよい。
また、無線通信部14としては、例えばWiSA Associationで規格化を進めている、デジタル音声信号を出力する送信側のモジュール(無線出力インターフェイス)が適用できる。その場合、無線通信部21としてはその受信側のモジュールが適用できる。また、有線出力部16としては、例えば、HDMI規格やS/PDIF(Sony Philips Digital Interface)規格などに従ったデジタルの音声信号を出力する出力インターフェイスが適用できる。
また、図2では、スピーカ部24,34,44が無線入力部21や有線入力部31,41等の他の部位と同じ筐体にあるように例示したが、これに限らず、スピーカ機器2a,3,4のいずれか1又は複数において、スピーカ部を別の筐体として構成してもよい。その場合、無線入力部21(又は有線入力部31,41)を有する筐体側で通信を行うことになり、スピーカ部24を有する筐体側とは有線ケーブルで接続しておけばよい。また、筐体の分け方も、DACとそれより後段とで分けてもよいし、その場合、AMPとスピーカ部とでさらに分けてもよい。これにより、様々な配置に対応することができる。
(実際のスピーカの構成例)
図2の構成例では、スピーカ機器2a,3,4にはそれぞれ1つのスピーカ部24,34,44を備えた例を挙げているが、各スピーカ機器におけるスピーカ部の数は、これに限ったものではない。結局のところ、聴取者(ユーザ)は、必要とするチャンネル数と少なくとも同じ数のスピーカ部が音声伝送システム内に含まれるように、有線外部機器及び/又は無線外部機器を接続すればよい。また、スピーカ機器2a,3,4のそれぞれに具備されるスピーカ部はフルレンジのスピーカ部に限ったものではなく、例えば1つのスピーカ機器にトゥイータ、ミッドレンジ、ウーファ用に3つのスピーカ部を備えることもできる。
5.1ch音声を出力する音声伝送システムを例に挙げて説明する。第1のシステム構成例として、ソース機器1aに5台のスピーカ機器2a(1台のみ図示)と1台のスピーカ機器3を接続したシステムを採用することができる。この場合、左フロントチャンネル(Lch)/右フロントチャンネル(Rch)/センターチャンネル(Centerch)/左リア(左サラウンド)チャンネル(LSch)/右リアチャンネル(RSch)の音声信号をそれぞれ5台のスピーカ機器2aに出力し、低域効果音の音声信号をサブウーファとして設けたスピーカ機器3に出力する。なお、サブウーファを除くスピーカ機器のそれぞれは、上述したトゥイータ、ミッドレンジ、ウーファ用に3つのスピーカ部で構成することもでき、これは後述の第2〜第4のシステム構成例でも同様である。
第2のシステム構成例として、ソース機器1aに3台のスピーカ機器2a(1台のみ図示)と2台のスピーカ機器4(1台のみ図示)と1台のスピーカ機器3とを接続したシステムを採用することもできる。この場合、L/R/Centerの音声信号を3台のスピーカ機器2aに出力し、LS/RSの音声信号を2台のスピーカ機器4に出力し、低域効果音の音声信号をサブウーファとしてのスピーカ機器3に出力すればよい。
第3のシステム構成例として、単に、5つのスピーカ部を設けた1台のスピーカ機器2aと1台のスピーカ機器4とをソース機器1aに接続したシステムを採用することもできる。その場合、ソース機器1aからスピーカ機器2aにCenter以外の音声信号を出力し、スピーカ機器4にCenterの音声信号を出力すればよい。例えば、ソース機器1aがテレビ装置の場合には、このようにセンターチャンネル用のスピーカ機器4だけソース機器1aと同じ筐体に設けて有線伝送すればよい。
なお、ユーザによっては有線接続無しでシステムを構築する場合もある。つまり、第4のシステム構成例として、単に、6つのスピーカ部を設けた1台のスピーカ機器2aとソース機器1aとを接続したシステムを採用することもできる。その場合、ソース機器1aからスピーカ機器2aに5.1ch音声信号を出力すればよい。ここで、スピーカ機器2aの代わりに、6つのスピーカ部を備えたスピーカ機器3又はスピーカ機器4を設けてもよい。
第1〜第4のシステム構成例のいずれにおいても、また他のシステム構成例においても、無線出力部14から複数チャンネルの音声信号を出力する場合には、複数チャンネルの音声信号は、区分けされることなく共通のデータとして一括でブロードキャスト的又はマルチキャスト的に送信することができる。その場合、スピーカ機器2aは、共通のデータとして送信された複数チャンネルの音声信号の中から、必要なチャンネルの音声信号を取得(抽出)し、後段に出力すればよい。第1,第2のシステム構成例では、各スピーカ機器2aが自身で再生させる所定チャンネルの音声信号を抽出すればよく、第3のシステム構成例では、全ての音声信号を抽出し、後段の6つのスピーカ部のそれぞれへと続く経路に各チャンネルの音声信号を分ければよい。
(マイクによる調整例)
イコライジング部12の中のルームイコライザは、スピーカ機器毎に異なる調整を行う。例えば、イコライジング部12に図示しないマイク入力部を接続し、ソース機器1aの設置環境をマイク入力部からの入力により判別し、設置環境に応じたルームイコライジング処理を実行することもできる。つまり、ルームイコライジング処理による音質調整は、環境特性情報に応じて各チャンネルの音声信号を送信前に補正するものである。上記環境特性情報は、マイク入力部から入力された入力音に基づき、若しくはこの入力された入力音とチャンネルを示す情報などとに基づき、各スピーカ機器の設置環境(聴取環境)の特性を示す情報として、イコライジング部12で算出するようにすればよい。
ルームイコライザとしては、例えばBiquad filterを16個使って、スピーカ機器毎の調整を行い、場合によってはスピーカ毎に遅延時間を設定することもある。ここで、1個のBiquad filterの特性を決めるために、中心周波数、Q値、ゲイン、フィルタ特性(band pass,shelf型など)といった4つのパラメータが使用され、これらのパラメータによって音質調整を変更できる。
また、周波数イコライザやルームイコライザで用いるフィルタとしては、Biquad filterに限らず、例えば時間を遅延させる遅延フィルタや、FIR(Finite Impulse Response)フィルタ、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタなどの他種のフィルタであってもよい。
(他の切替方法)
操作レバーで切替部13を操作する処理の代替処理として、ソース機器1aに表示部を設けると共に、この表示部と操作部17でユーザインターフェース(UI)部を構成し、このUI部によりユーザ操作を受け付けるようにしてもよい。この場合、表示部には、上記(b)の処理と上記(a)の処理のいずれを実行させるか(つまりイコライザのON/OFF)を選択するためのメニュー画像等のUI画像を表示させ、操作部17からのユーザ操作を受け付ければよい。制御部10は、このユーザ操作に従い、切替部13を制御する。
なお、この処理においても操作レバー等を用いる場合と同様に、ユーザは有線のみで出力させたい場合には有線出力部15が音声再生部11側と接続するように操作し、無線と有線の双方から出力させたい場合には有線出力部15がイコライジング部12側と接続するように操作し、前者の場合にはソース機器1aと有線スピーカ機器との間に外部イコライザを接続すればよい。また、操作部17としては、ソース機器1aの本体に設けられた操作ボタンの他、リモートコントローラからの操作信号を受信する受信部を採用することもできる。なお、ソース機器1aがテレビ装置などの表示パネルを具備する場合には、上記表示部としてこの表示パネルを利用すればよい。
このようにして、切替部13における上述のような切り替えを操作部17から手動で行うことができる。従って、有線出力部15,16からの出力について、無線出力部14からの出力と合わせるようにイコライジング処理するのか、原音のまま出力するのかを、ユーザが決定し、ユーザ操作により行うことができる。そして、前者が選ばれた場合、いずれの出力経路で出力される音声に対しても同じ周波数イコライジング処理や連動させたルームイコライジング処理を行うことができ、有線出力部15,16にイコライザを接続する必要もなくなる。
また、切替部13を、スピーカ機器3,4のそれぞれに出力する音声信号に関し、イコライジング処理の有無が個別に設定できるように構成すること、つまり複数の有線出力部(有線出力部15,16で例示)のそれぞれに対して別々に切替部13を接続しておくこともできる。その場合、上記UI画像では有線出力部毎にイコライザのON/OFFを切り替えることを可能にしておけばよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態に係るソース機器を備えた音声伝送システムの一構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明するが、その他の部分については基本的に第1の実施形態と同様である。
本実施形態におけるソース機器1bは、イコライジング部12aを有すると共に、出力対象の音声信号に対するイコライジング処理用のパラメータを生成するパラメータ生成部12bを有する。スピーカ機器2b内のイコライジング部25がソース機器1b内のイコライジング部12aと同じ仕様のものであれば、このパラメータとしては、イコライジング部12aで実行されるイコライジング処理(周波数イコライジング処理やルームイコライザによる処理)で音質調整を変更するためのパラメータとして使用したものを、そのまま使用することができる。設定内容は、第1の実施形態で挙げたように、フィルタの中心周波数、Q値、ゲイン等である。
また、スピーカ機器2b内のイコライジング部25の仕様が、ソース機器1b内のイコライジング部12aの仕様と異なる場合は、以下の手順でイコライジング部25用のパラメータを生成する。まず、ソース機器1bがスピーカ機器2bに対して、イコライジング部25の仕様情報を要求し、スピーカ機器2bは、仕様情報を返信する。次に、パラメータ生成部12bは、現在のイコライジング部12a用のパラメータから推定される音声特性を算出する。最後にイコライジング部25の仕様で、同様の音声特性になるパラメータを算出する。このように、ソース機器1bとスピーカ機器2bのイコライジング部の仕様が異なっても、同様の音声特性を実現できる。
ルームイコライジング処理に関して補足すると、上述したマイク入力部は、このパラメータ生成部12bにも接続されることになる。パラメータ生成部12bは、イコライジング部12aと同様にこのマイク入力部から入力された入力音などに基づき上記環境特性情報を算出する。無論、この算出を行う部位はイコライジング部12aと共通化すればよい。パラメータ生成部12bは、上記環境特性情報に基づきパラメータを生成する。
本実施形態における無線出力部14は、無線外部機器の一例である無線スピーカ機器2bに対して、出力対象の音声信号及びパラメータ生成部12bから出力されたパラメータ(パラメータを示す信号)を、無線通信で送信する。ここでは、基本的にパラメータ生成部12bから出力されたパラメータを無線出力部14で無線スピーカ機器2bに転送すればよく、実際には無線出力部14での送信フォーマットに合わせてから送信すればよい。
無線スピーカ機器2bは、無線スピーカ機器2aと基本的に同じ構成であるが、イコライザ、すなわちイコライジング部25を有する点が異なる。イコライジング部25は、無線入力部21で入力された音声信号に対し、同じく入力されたパラメータに基づきイコライジング処理を実行し、DAC22に渡す。このように、本実施形態では、無線スピーカ機器2b側で音質調整を行うことになる。なお、DAC22内にイコライジング部25を設けることもできる。
そして、本実施形態でも、切替部13は、(a)有線出力部15,16から出力対象の音声信号を送信する処理、(b)有線出力部15,16からイコライジング部12aでイコライジング処理が施された後の音声信号を送信する処理、のいずれの処理を行うかを切り替える。
上記(b)の処理において、スピーカ機器2b内のイコライジング部25がソース機器1b内のイコライジング部12aと同じ仕様のものであれば、無線スピーカ機器2bでの音質調整で使用されるパラメータ(つまりパラメータ生成部12bで生成されたパラメータ)と同じパラメータを用いたイコライジング処理を実行することができる。
一方で、スピーカ機器2b内のイコライジング部25の仕様が、ソース機器1b内のイコライジング部12aの仕様と異なる場合は、以下の処理によって、両イコライジング部の音声特性を合わせることができる。まず、ソース機器1bがスピーカ機器2bに対して、イコライジング部25の仕様情報を要求し、スピーカ機器2bは、仕様情報を返信する。次に、パラメータ生成部12bは、現在のイコライジング部12a用のパラメータから推定される音声特性を算出する。最後にイコライジング部25の仕様で、同様の音声特性になるパラメータを算出する。
このように、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、いずれの出力経路で出力される音声に対しても、上記(b)の処理により同じ又は連動させたイコライジング処理を行うことができ、有線出力部15,16にイコライザを接続する必要もなくなる。
本実施形態における切替部13も、第1の実施形態と同様に、例えばソース機器1bの操作部17から上述のような切り替えを手動で行うことができる。また、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、切替部13を上記DSPに含めることもでき、制御部10は、このDSPやパラメータ生成部12bを含めたソース機器1bの全体の制御を行えばよい。
また、本実施形態のように、無線出力部14は、無線スピーカ機器2aに対して、出力対象の音声信号及びパラメータを無線通信で送信することが好ましい。これにより、無線伝送の負荷を少なくなる。この例が好まし点は、後述する第4〜第7の実施形態でも同様である。
また、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、複数の有線出力部(有線出力部15,16で例示)のそれぞれに対して別々に切替部13を接続しておくこともできる。
また、本実施形態においても、スピーカ機器は1つの筐体内に収められるものに限らず、様々な配置に対応することができる。例えば、スピーカ機器2bのイコライジング部25は、AMP23及びスピーカ部24と同じ筐体に設けられているが、別の筐体に設けられていてもよい。
また、有線出力部15,16からの出力方法や無線出力部14からの出力方法についても、基本的に第1の実施形態で説明した通りである。なお、本実施形態における無線出力部14では、音声信号だけでなくパラメータも送信することになるが、このパラメータについても同様にブロードキャスト又はマルチキャスト的に送信すればよい。但し、このパラメータについては、常に送信する必要性がなく、例えばスピーカ機器の設置時に送信するか音楽コンテンツの変更毎に送信すれば済むため、通信先を特定してユニキャスト的に無線通信で配信するような構成を採用することや、パラメータ用に別途、WiFi、ZigBee、Bluetooth等の規格の無線通信部を設けることもできる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係るソース機器を備えた音声伝送システムの一構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明するが、その他の部分については基本的に第1の実施形態と同様である。
図5で例示するように、本実施形態に係るソース機器1cは、第1の実施形態に係るソース機器1aにおいて、有線出力部16に対し常にイコライジング処理を施す前の音声信号を入力している点が異なる。このようなソース機器1cでは、有線出力部16にスピーカ機器4をケーブル接続するに際し、中間にイコライザ5を接続しておく。なお、コネクタ部にイコライザが内蔵されたケーブルを採用することもできる。
本実施形態に係るソース機器1cは、切替部13で切り替えを行う対象の有線出力部15の他に、有線出力部16のような切り替えとは無縁の有線出力部を具備したものである。特に、有線出力部16に接続されたスピーカ機器4は、デジタル機器であってイコライザを内蔵するか外付けが容易であるが、スピーカ機器3はイコライザが内蔵されていないことが多いアナログ機器であり、このようなアナログ機器に対してのみ切り替えを行うようにしておけば、一定の効果は得られる。但し、有線出力部16にイコライザ5を介してスピーカ機器4が接続された場合、スピーカ機器4から出力される音声の音質は上記同じ又は連動させたイコライジング処理が施されていないため、聴取者がそのイコライザ5のパラメータを手動で変更する必要がある。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について、図6を参照しながら説明する。図6は、本実施形態に係るソース機器を備えた音声伝送システムの一構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態について、第2の実施形態との相違点を中心に説明するが、その他の部分については基本的に第2の実施形態と同様である。
図6で例示するように、本実施形態に係るソース機器1dは、第2の実施形態に係るソース機器1bにおいて、第3の実施形態と同様の点、つまり有線出力部16に対し常にイコライジング処理を施す前の音声信号を入力している点が異なる。このようなソース機器1dでは、有線出力部16にスピーカ機器4をケーブル接続するに際し、中間にイコライザ5を接続しておく。なお、イコライザ付きのケーブルを採用することもできる。
本実施形態に係るソース機器1dは、切替部13で切り替えを行う対象の有線出力部15の他に、有線出力部16のような切り替えとは無縁の有線出力部を具備したものである。特に、第3の実施形態と同様、アナログ機器であるスピーカ機器3に対してのみ切り替えを行うようにしておけば、一定の効果は得られる。但し、有線出力部16にイコライザ5を介してスピーカ機器4が接続された場合、スピーカ機器4から出力される音声の音質は上記同じ又は連動させたイコライジング処理が施されていないため、聴取者がそのイコライザ5のパラメータを手動で変更する必要がある。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態について、図7を参照しながら説明する。図7は、本実施形態に係るソース機器を備えた音声伝送システムの一構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明するが、その他の部分については基本的に第1の実施形態と同様である。また、その説明を省略するが、本実施形態のこの相違点は、同様に第2〜第4の実施形態に適用させることもできる。
第1〜第4の実施形態における切替部13は、操作部17で受け付けたユーザ操作に基づき切り替えを行ったが、本実施形態に係るソース機器1eは、このような操作部17を設けずに(或いは操作部17を設けた上でさらに)、次の接続判定部18を備える。なお、接続判定部18は制御部10に組み込むこともできる。
接続判定部18は、有線出力部15,16と有線外部機器(この例ではスピーカ機器3,4)との有線接続、並びに無線出力部14と無線外部機器(この例では無線スピーカ機器2a)との無線接続が、有効であるか無効であるかを判定する。この判定については、既存の技術を用いればよい。なお、WiSAの仕様による無線接続においても、既存の技術で接続が確立したか否かは確認できる。
そして、本実施形態における切替部13は、接続判定部18での判定結果に基づき切り替えを行う。具体的には、接続判定部18が判定結果を制御部10に伝送し、制御部10がその判定結果に従って切替部13を制御すればよい。これにより、接続状態に応じて自動的に切り替えを行うことができる。
より好ましくは、切替部13は、有線接続が有効であり且つ無線接続が無効である場合には、上記(a)の処理を行うように切り替えを行い、有線接続が有効であり且つ無線接続が有効である場合には、上記(b)の処理を行うように切り替えを行う。
このような自動切り替えにより、有線接続と無線接続の双方が有効である場合には、自動的に無線接続側と同じイコライジングが有線接続側でもかけることが可能になる。つまり、本実施形態によれば、有線接続と無線接続が双方なされていた場合に、自動的に有線接続側に対して無線接続側と同じ又は連動させたイコライジング処理を実施し、そのイコライジング効果を得ることができる。但し、図5で説明した第3の実施形態や図6で説明した第4の実施形態では、有線出力部16にイコライザ5を介してスピーカ機器4が接続された場合、スピーカ機器4から出力される音声の音質は上記同じ又は連動させたイコライジング処理が施されていないため、聴取者がそのイコライザ5のパラメータを手動で変更する必要がある。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態について、図8を参照しながら説明する。図8は、本実施形態に係るソース機器を備えた音声伝送システムの一構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明するが、その他の部分については基本的に第1の実施形態と同様である。また、その説明を省略するが、本実施形態のこの相違点は、同様に第2〜第4の実施形態に適用させることもできる。
図8で例示するように、本実施形態におけるソース機器1fは、接続判定部18に加え、UI部19を備える。本実施形態におけるUI部19は、接続判定部18での判定により、有線接続が有効な状態であって、無線接続が無効な状態から有効な状態になったことを検知した場合、次の問合せ処理を実行する。
すなわち、UI部19は、上記問合せ処理として、上記(a)の処理、上記(b)の処理のいずれの処理を行うかを聴取者に問い合わせ、聴取者からの回答を受け付ける。切替部13は、UI部19で受け付けた回答に従い、切り替えを行う。
UI部19は、このような問い合わせを行い回答の受け付けも行うために、UI画像を表示するための表示部(又は案内音声を出力する音声出力部)と、操作部とを有する。表示部及び操作部としては第1の実施形態で説明したものと同様であるが、本実施形態では表示させるUI画像が第1の実施形態と異なり、問い合わせ画像となる。
本実施形態によれば、有線接続側のイコライジング処理の有無について、第5の実施形態のような自動的な処理ではなく、聴取者への確認結果に基づき決定されるため、音声伝送システムとして聴取者の意図に合ったイコライジング処理が可能となる。
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態について、説明する。図8のシステムにおいて、UI部19の代わりに次の設定部を備える。本実施形態における設定部は、有線接続が有効であり且つ無線接続が有効である場合に上記(a)の処理、上記(b)の処理のいずれの処理を行うかを、予め設定する。そして、切替部13は、上記設定部での設定に従い、切り替えを行う。
なお、この設定部は、UI部19と同様に操作部と表示部を有すると共に、その設定処理自体は制御部10で担うように構成すればよい。この表示部において設定用のUI画像を表示させ、操作部によりユーザ操作を受け付け、そのユーザ操作の内容を制御部10に伝えればよい。この設定用のUI画像もメニュー画像として表示させればよい。また、受け付けた内容は制御部10内に設けたメモリ等に保存しておき、必要に応じて読み出せばよい。なお、本実施形態における表示部及び操作部は、第1,第6の実施形態で説明したものと同様であるが、本実施形態と第1,第6の実施形態とでは表示させるUI画像が異なり、自動判別時の設定を行うための画像となる。
本実施形態によれば、有線接続側のイコライジング処理の有無について、聴取者による設定に基づき決定されるため、音声伝送システムとして聴取者の意図に合ったイコライジング処理が可能となる。
(その他)
以上、本発明に係るソース機器及びそれを備えた音声伝送システムについて説明したが、このシステムにおける無線通信に関してはWiSAで前提としている技術を採用しないこともできる。例えば、非圧縮の音声信号の方が圧縮の音声信号に比べて音質を向上させることができるため好ましいが、出力対象の音声信号は非圧縮の音声信号に限ったものではなく、圧縮された音声信号であってもよい。また、WiSAでは、スピーカの1つ1つに無線で音声信号を受信できるIC(Integrated Circuit)チップを搭載しているが、1つのスピーカ機器に複数のイコライジング部を設けてもよい。
また、図2,図4〜図8で例示したソース機器や外部機器(スピーカ機器等)におけるスピーカ部以外の部位はそれぞれ、例えば上記マイクロプロセッサ(又は上記DSP)、メモリ、バス、インターフェイス、リモコン等の周辺装置などのハードウェアと、これらのハードウェア上にて実行可能なソフトウェアとにより実現できる。上記ハードウェアの一部は集積回路/ICチップセットとして搭載することができ、その場合、上記ソフトウェアは上記メモリに記憶しておければよい。また、本発明の各構成要素の全てをハードウェアで構成してもよく、その場合についても同様に、そのハードウェアの一部を集積回路/ICチップセットとして搭載することも可能である。
また、上述した様々な構成例における機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、ソース機器に供給し、各装置内のマイクロプロセッサ又はDSPによりプログラムコードが実行されることによっても、本発明の目的が達成される。この場合、ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した様々な構成例の機能を実現することになり、このプログラムコード自体や、プログラムコードを記録した記録媒体(外部記録媒体や内部記憶装置)であっても、そのコードを制御側が読み出して実行することで、本発明を構成することができる。外部記録媒体としては、例えばCD−ROM又はDVD−ROMなどの光ディスクやメモリカード等の不揮発性の半導体メモリなど、様々なものが挙げられる。内部記憶装置としては、ハードディスクや半導体メモリなど様々なものが挙げられる。また、プログラムコードはインターネットからダウンロードして実行することや、放送波から受信して実行することもできる。
以上、本発明に係るソース機器について説明したが、音声伝送システムについても説明したように、本発明はソース機器とスピーカ機器を備えた音声伝送システムとしての形態も採り得る。この形態については、ソース機器と共に説明した通りであり、その説明を省略する。
また、以上の説明において、その処理の手順を説明したように、本発明は、外部機器に対して音声信号をケーブル経由で送信する有線出力部と、他の外部機器に対して音声信号を無線通信で送信する無線出力部と、イコライジング部及び/又はパラメータ生成部と、を備えたソース機器における音質調整方法としての形態も採り得る。
この音質調整方法は、上記イコライジング部が出力対象の音声信号にイコライジング処理を施すか、若しくは上記パラメータ生成部が上記出力対象の音声信号に対するイコライジング処理用のパラメータを生成するステップと、上記無線出力部が、上記他の外部機器に対して、上記イコライジング処理が施された後の音声信号、若しくは上記出力対象の音声信号及び上記パラメータを、送信するステップと、上記ソース機器の切替部が、(a)上記有線出力部から上記出力対象の音声信号を送信する処理、(b)上記有線出力部から上記イコライジング処理が施された後の音声信号を送信する処理、のいずれの処理を行うかを切り替えるステップと、を有する。その他の応用例については、ソース機器及び音声伝送システムについて説明した通りであり、その説明を省略する。
なお、上記プログラムコード自体は、換言すると、この音質調整方法を、ソース機器側のコンピュータに実行させるためのプログラムである。すなわち、このプログラムは、上記ソース機器側のコンピュータに、出力対象の音声信号にイコライジング処理を施すか、若しくは上記出力対象の音声信号に対するイコライジング処理用のパラメータを生成するステップと、上記他の外部機器に対して、上記イコライジング処理が施された後の音声信号、若しくは上記出力対象の音声信号及び上記パラメータを、送信するステップと、(a)上記有線出力部から上記出力対象の音声信号を送信する処理、(b)上記有線出力部から上記イコライジング処理が施された後の音声信号を送信する処理、のいずれの処理を行うかを切り替えるステップと、を実行させるためのプログラムである。その他の応用例については、ソース機器及び音声伝送システムについて説明した通りであり、その説明を省略する。
以上のように、本発明のソース機器は、外部機器に対して音声信号をケーブル経由で送信する有線出力部と、他の外部機器に対して音声信号を無線通信で送信する無線出力部と、を備えたソース機器であって、出力対象の音声信号にイコライジング処理を施すイコライジング部、及び/又は、前記出力対象の音声信号に対するイコライジング処理用のパラメータを生成するパラメータ生成部を備え、前記無線出力部は、前記他の外部機器に対して、前記イコライジング処理が施された後の音声信号、若しくは前記出力対象の音声信号及び前記パラメータを、送信し、前記ソース機器は、(a)前記有線出力部から前記出力対象の音声信号を送信する処理、(b)前記有線出力部から前記イコライジング処理が施された後の音声信号を送信する処理、のいずれの処理を行うかを切り替える切替部を、さらに備えたことを特徴としたものである。これにより、有線出力部と無線出力部の双方を備え、外部機器に対して音声信号を出力するソース機器において、いずれの出力経路で出力される音声に対しても、同じ又は連動させたイコライジング処理を行うことができる。
また、前記有線出力部と前記外部機器との有線接続、並びに前記無線出力部と前記他の外部機器との無線接続が、有効であるか無効であるかを判定する接続判定部を、さらに備え、前記切替部は、前記接続判定部での判定結果に基づき切り替えを行うことが好ましい。これにより、接続状態に応じて自動的に切り替えを行うことができる。
特に、前記切替部は、前記有線接続が有効であり且つ前記無線接続が無効である場合には、前記(a)の処理を行うように切り替えを行い、前記有線接続が有効であり且つ前記無線接続が有効である場合には、前記(b)の処理を行うように切り替えを行うことが好ましい。これにより、有線接続と無線接続が双方なされていた場合に、自動的に有線接続側に対して無線接続側と同じ又は連動させたイコライジング処理を実施し、そのイコライジング効果を得ることができる。
また、前記ソース機器は、前記接続判定部での判定の変化に応じて、前記(a)の処理、前記(b)の処理のいずれの処理を行うかを聴取者に問い合わせることが好ましい。これにより、有線接続側のイコライジング処理の有無について、聴取者への確認結果に基づき決定されるため、音声伝送システムとして聴取者の意図に合ったイコライジング処理が可能となる。
また、前記ソース機器は、前記有線接続が有効であり且つ前記無線接続が有効である場合に前記(a)の処理、前記(b)の処理のいずれの処理を行うかを、予め設定できることが好ましい。これにより、有線接続側のイコライジング処理の有無について、聴取者による設定に基づき決定されるため、音声伝送システムとして聴取者の意図に合ったイコライジング処理が可能となる。
また、前記無線出力部は、前記他の外部機器に対して、前記出力対象の音声信号及び前記パラメータを送信することが好ましい。これにより、無線伝送の負荷を少なくなる。
また、前記出力対象の音声信号は、非圧縮の音声信号であることが好ましい。これにより、圧縮の音声信号に比べて音質を向上させることができる。
1a,1b,1c,1d,1e,1f…ソース機器、2a,2b…無線スピーカ機器、3,4…スピーカ機器、5…イコライザ、10…制御部、11…音声再生部、12,12a…イコライジング部、12b…パラメータ生成部、13…切替部、14…無線出力部(無線通信部)、15,16…有線出力部、17…操作部、18…接続判定部、19…UI部、21…無線入力部(無線通信部)、22,42…DAC、23,33,43…AMP、24,34,44…スピーカ部、25…イコライジング部、31,41…有線入力部。

Claims (7)

  1. 外部機器に対して音声信号をケーブル経由で送信する有線出力部と、他の外部機器に対して音声信号を無線通信で送信する無線出力部と、を備えたソース機器であって、
    出力対象の音声信号にイコライジング処理を施すイコライジング部、及び/又は、前記出力対象の音声信号に対するイコライジング処理用のパラメータを生成するパラメータ生成部を備え、
    前記無線出力部は、前記他の外部機器に対して、前記イコライジング処理が施された後の音声信号、若しくは前記出力対象の音声信号及び前記パラメータを、送信し、
    前記ソース機器は、(a)前記有線出力部から前記出力対象の音声信号を送信する処理、(b)前記有線出力部から前記イコライジング処理が施された後の音声信号を送信する処理、のいずれの処理を行うかを切り替える切替部を、さらに備えたことを特徴とするソース機器。
  2. 前記有線出力部と前記外部機器との有線接続、並びに前記無線出力部と前記他の外部機器との無線接続が、有効であるか無効であるかを判定する接続判定部を、さらに備え、
    前記切替部は、前記接続判定部での判定結果に基づき切り替えを行うことを特徴とする請求項1に記載のソース機器。
  3. 前記切替部は、前記有線接続が有効であり且つ前記無線接続が無効である場合には、前記(a)の処理を行うように切り替えを行い、
    前記有線接続が有効であり且つ前記無線接続が有効である場合には、前記(b)の処理を行うように切り替えを行うことを特徴とする請求項2に記載のソース機器。
  4. 前記接続判定部での判定の変化に応じて、前記(a)の処理、前記(b)の処理のいずれの処理を行うかを聴取者に問い合わせることを特徴とする請求項2に記載のソース機器。
  5. 前記有線接続が有効であり且つ前記無線接続が有効である場合に前記(a)の処理、前記(b)の処理のいずれの処理を行うかを、予め設定できることを特徴とする請求項2に記載のソース機器。
  6. 前記無線出力部は、前記他の外部機器に対して、前記出力対象の音声信号及び前記パラメータを送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のソース機器。
  7. 前記出力対象の音声信号は、非圧縮の音声信号であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のソース機器。
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