JP2015125591A - プラント監視システムおよびその更新方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】システム更新時におけるプラント監視機能の喪失を回避する。
【解決手段】一の実施形態によれば、プラントのプロセスデータを送信するプロセス入出力装置1と、前記プラントを監視する既設計算機4と、前記プラントに関する情報を表示する既設表示装置6とを備えるプラント監視システムの更新方法は、前記システムのネットワークに新設計算機5と試験用表示装置7とを接続することを含む。さらに、前記方法は、前記試験用表示装置等の判定部が、前記試験用表示装置等が前記既設計算機から前記プロセスデータを受信しているか否かを判定することを含む。さらに、前記方法は、前記プロセスデータが受信されていないと判定された場合に、前記新設計算機のバックアップ部が、前記プロセスデータをバックアップすることを含む。さらに、前記方法は、前記新設計算機の送信部がバックアップされた前記プロセスデータを前記既設表示装置等に送信することを含む。
【選択図】図2
【解決手段】一の実施形態によれば、プラントのプロセスデータを送信するプロセス入出力装置1と、前記プラントを監視する既設計算機4と、前記プラントに関する情報を表示する既設表示装置6とを備えるプラント監視システムの更新方法は、前記システムのネットワークに新設計算機5と試験用表示装置7とを接続することを含む。さらに、前記方法は、前記試験用表示装置等の判定部が、前記試験用表示装置等が前記既設計算機から前記プロセスデータを受信しているか否かを判定することを含む。さらに、前記方法は、前記プロセスデータが受信されていないと判定された場合に、前記新設計算機のバックアップ部が、前記プロセスデータをバックアップすることを含む。さらに、前記方法は、前記新設計算機の送信部がバックアップされた前記プロセスデータを前記既設表示装置等に送信することを含む。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、プラント監視システムおよびその更新方法に関する。
原子力プラント等に用いられるプラント監視システムを更新する際には、例えば、すべての既設機器を停止し撤去した後、新設機器を新たに設置する一括更新が行われる。一括更新では、作業期間や計算機停止期間が長期に及ぶという問題や、機器によって保守可能な期間が異なるにもかかわらずすべての既設機器が一括更新されるという問題がある。
そこで、プラント監視システムを構成する一部の機器のみを入れ替える部分更新が検討されている。部分更新によれば、作業期間や計算機停止期間の短縮を図ることができると共に、保守不可となった機器のみを入れ替えることができる。
図9は、一般的なプラント監視システムの構成を示す概略図である。図9は、プラント監視システムの更新前の構成を示している。
図9のプラント監視システムは、プロセス入出力装置1と、プロセス入出力装置1にネットワーク11を介して接続された既設GW(ゲートウェイ)2と、既設GW2にネットワーク12を介して接続された既設CPTR(計算機)4と、既設CPTR4にネットワーク13を介して接続された既設表示装置6とを備えている。既設CPTR4および既設表示装置6は、ネットワーク13を介して他のシステム8(図9のプラント監視システムの外部のシステム)に接続されている。
プロセス入出力装置1は、プラントのプロセスデータを送信する装置である。具体的には、各プロセス入出力装置1は、1機の原子炉用に設置されており、原子炉内の機器からの信号をプロセスデータとして送信したり、原子炉内の機器を監視および制御したり、原子炉の状態に関する情報をプロセスデータとして送信したりする。プロセス入出力装置1は、PIO装置、監視制御装置等により構成されている。
既設GW2は、プロセス入出力装置1からのプロセスデータを既設CPTR4等に送信する装置である。プロセス入出力装置1から既設GW2に伝送されるプロセスデータは、原子炉内の機器によってデータフォーマットが異なる場合がある。そのため、既設GW2は、種々の機器からのプロセスデータのフォーマットを統一し、種々の機器からのプロセスデータをまとめて既設CPTR4に伝送する。なお、後述の新設GW3は、既設GW2と同様に動作可能である。
既設CPTR4は、プロセスデータに基づいてプラントを監視する装置である。具体的には、各既設CPTR4は、1機の原子炉の動作や状態を監視する。既設CPTR4は、既設GW2からプロセスデータを受信し、プロセスデータの入力、保存や、プロセスデータに基づく計算、異常判定、警報出力等を行う。既設CPTR4は、既設表示装置6等にプロセスデータを送信する。なお、後述の新設CPTR5は、既設CPTR4と同様に動作可能である。
既設表示装置6は、プロセスデータに基づいてプラントに関する情報を表示する装置である。具体的には、既設表示装置6は、プラントの運転員等のユーザが表示確認やデータ入力を行うために使用される。既設表示装置6は、画面表示や音声出力によりユーザにプラント情報を提供する。なお、後述の試験用表示装置7(システム更新時の確認試験用の表示装置)は、既設表示装置6と同様に動作可能である。
図10は、一般的なプラント監視システムの更新方法を説明するための概略図である。図10は、プラント監視システムの更新中の構成を示している。
プラント監視システムを更新する際には、既設GW2と既設CPTR4とを停止し撤去した後、新たに設置された新設GW3と新設CPTR5とをネットワーク11〜13に接続する。これにより、新設CPTR5は、プロセス入出力装置1から新設GW3を介してプロセスデータを受信し、プラント監視機能の提供を再開することができる。この場合、既設GW2または既設CPTR4が停止した時点から、既設CPTR4によるプラント監視機能が喪失する。
通常、新設CPTR5によるプラント監視機能の提供を再開するには、まず、新設機器の設置や接続といった物理的な更新作業を実施する。次に、既設機器と新設機器との接続確認を行い、接続異常がなければ、個々の機器の機能確認を行っていく。これらの確認試験が完了すると、プロセス入出力装置1からのプロセスデータを新設GW3が受信できるか否かや、新設CPTR5によるプロセスデータの処理に異常がないか否かを確認し、更新が完了する。
図10のように部分更新でプラント監視システムを更新する場合、既設GW2または既設CPTR4を停止した時点から、新設GW3および新設CPTR5の試験が完了するまでの長い時間、プラント監視機能の提供が停止した状態となってしまう。この間、運転員によるデータの手記録や警報判定の代替などの仮運用が必要となり、運転員の手間、誤記録、誤判定などが問題となる。
また、プラント監視システムの更新時におけるプラント監視機能の停止期間を短くする方法の例としては、新設CPTR5に仮想化ソフトウェアを導入する方法がある。仮想化ソフトウェアは、既設CPTR4の処理と新設CPTR5の処理とを実行し、既設CPTR4の処理結果と新設CPTR5の処理結果とを比較することで、プラント監視機能の停止期間を短くすることができる。しかしながら、この場合には、新設CPTR5上に既設CPTR4の処理を行う仮想化ソフトウェアを実装する必要があるため、新設CPTR5での処理が複雑化してしまう。
そこで、本発明は、システム更新時におけるプラント監視機能の喪失を回避することが可能なプラント監視システムおよびその更新方法を提供することを課題とする。
一の実施形態によれば、プラントのプロセスデータを送信するプロセス入出力装置と、前記プロセスデータに基づいて前記プラントを監視する既設計算機と、前記プロセスデータに基づいて前記プラントに関する情報を表示する既設表示装置と、を備えるプラント監視システムの更新方法は、前記プラント監視システムのネットワークに、前記プロセスデータに基づいて前記プラントを監視する新設計算機を接続し、前記プラント監視システムのネットワークに、前記プロセスデータに基づいて前記プラントに関する情報を表示する試験用表示装置を接続することを含む。さらに、前記方法は、前記試験用表示装置または前記新設計算機の判定部が、前記試験用表示装置、前記プラント監視システムの外部のシステム、または前記新設計算機が前記既設計算機から前記プロセスデータを受信しているか否かを判定することを含む。さらに、前記方法は、前記プロセスデータが受信されていないと前記判定部により判定された場合に、前記新設計算機のバックアップ部が、前記プロセスデータをバックアップすることを含む。さらに、前記方法は、前記新設計算機の送信部が、バックアップされた前記プロセスデータを前記既設表示装置または前記プラント監視システムの外部のシステムに送信することを含む。
本発明によれば、システム更新時におけるプラント監視機能の喪失を回避することが可能なプラント監視システムおよびその更新方法を提供することができる。
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、本明細書中で参照する図面において、同一または類似の構成には同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。また、第1から第3送信部や第1および第2受信部などの第1、第2、第3の語は、送信部同士や受信部同士を区別するために用いられており、第1、第2、第3の語を互いに入れ替えてもよい。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の原子力プラントの構成を示す概略図である。
図1の原子力プラントは、複数のプラント監視システム101を備えている。各プラント監視システム101は、1機の原子炉(図示せず)用に設置されている。各プラント監視システム101は、1台以上のプロセス入出力装置1と、これらのプロセス入出力装置1にネットワーク11を介して接続された1台以上のGW2(既設GW)と、これらのGW2にネットワーク12を介して接続された1台以上のCPTR4(既設CPTR)と、これらのCPTR4にネットワーク13を介して接続された1台以上の不図示の表示装置6(既設表示装置)とを備えている。
図1は、第1実施形態の原子力プラントの構成を示す概略図である。
図1の原子力プラントは、複数のプラント監視システム101を備えている。各プラント監視システム101は、1機の原子炉(図示せず)用に設置されている。各プラント監視システム101は、1台以上のプロセス入出力装置1と、これらのプロセス入出力装置1にネットワーク11を介して接続された1台以上のGW2(既設GW)と、これらのGW2にネットワーク12を介して接続された1台以上のCPTR4(既設CPTR)と、これらのCPTR4にネットワーク13を介して接続された1台以上の不図示の表示装置6(既設表示装置)とを備えている。
各プラント監視システム101は、ネットワーク13を介して、原子力プラントの種々の機器に接続されている。これらの機器を備えるシステムは、上述の他のシステム8の例である。図1は、これらの機器の例として、収集サーバ111、計量管理サーバ112、保存サーバ113、廃棄物管理サーバ114、タグ管理サーバ115、端末用サーバ121、キャンペーン管理サーバ122、WWWサーバ123、画面表示サーバ124、抽出サーバ125、バックアップサーバ126、端末131、責任者CPTR141、報告サーバ142等を示している。
責任者CPTR141は、原子力プラントの責任者用の計算機である。原子力プラントの責任者は、原子力プラントにおいて種々の問題が発生した場合、問題の発生を、責任者CPTR141から報告サーバ142を介して政府機関に報告する。
図2は、第1実施形態のプラント監視システムの構成を示す概略図である。図2は、プラント監視システムの更新中の構成を示している。図2のプラント監視システムは、図1のプラント監視システム101のいずれか1つに相当する。
(1)第1実施形態のプラント監視システムの構成
図2のプラント監視システムは、プロセス入出力装置1と、プロセス入出力装置1にネットワーク11を介して接続された既設GW2と、既設GW2にネットワーク12を介して接続された既設CPTR4と、既設CPTR4にネットワーク13を介して接続された既設表示装置6とを備えている。なお、図2のプラント監視システムは、1台以上のプロセス入出力装置1と、1台以上の既設GW2と、1台以上の既設CPTR4と、1台以上の既設表示装置6とを備えていてもよい。
図2のプラント監視システムは、プロセス入出力装置1と、プロセス入出力装置1にネットワーク11を介して接続された既設GW2と、既設GW2にネットワーク12を介して接続された既設CPTR4と、既設CPTR4にネットワーク13を介して接続された既設表示装置6とを備えている。なお、図2のプラント監視システムは、1台以上のプロセス入出力装置1と、1台以上の既設GW2と、1台以上の既設CPTR4と、1台以上の既設表示装置6とを備えていてもよい。
図2のプラント監視システムはさらに、システム更新のために新たに設置された新設GW3および新設CPTR5と、システム更新時の確認試験用の試験用表示装置7とを備えている。新設GW3は、ネットワーク11、12に接続されており、その結果、既設GW2と同じデータを受信可能である。新設CPTR5は、ネットワーク12、13に接続されており、その結果、既設CPTR4と同じデータを受信可能である。試験用表示装置7は、ネットワーク13に接続されており、その結果、既設表示装置6と同じデータを受信可能である。
なお、既設CPTR4、新設CPTR5、既設表示装置6、試験用表示装置7は、ネットワーク13を介して他のシステム8(図2のプラント監視システムの外部のシステム)に接続されている。
既設GW2は、第1送信部2aを備えている。第1送信部2aは、プロセス入出力装置1から受信したプロセスデータをネットワーク12側に送信する。
既設CPTR4は、第1送信部4aと、第1受信部4bとを備えている。第1受信部4bは、既設GW2からプロセスデータを受信する。第1送信部4aは、第1受信部4bにより受信されたプロセスデータをネットワーク13側に送信する。
新設GW3は、第1送信部3aと、第2送信部3bと、バックアップ部3cとを備えている。
第1送信部3aは、プロセス入出力装置1から受信したプロセスデータをネットワーク12側に送信する。バックアップ部3cは、プロセス入出力装置1から受信したプロセスデータを、既設CPTR4に送信するためにバックアップする。第2送信部3bは、バックアップ部3cによりバックアップされたプロセスデータを既設CPTR4に送信する。
新設CPTR5は、第1送信部5aと、第1受信部5bと、第2送信部5cと、第2受信部5dと、第3送信部5eと、第1バックアップ部5fと、第2バックアップ部5gと、比較部5hと、判定部5iと、ログデータ保存部5jとを備えている。
第1受信部5bは、既設GW2からプロセスデータを受信する。第1送信部5aは、第1受信部5bにより受信されたプロセスデータをネットワーク13側に送信する。第2受信部5dは、新設GW3からプロセスデータを受信する。第1バックアップ部5fは、新設GW3から受信したプロセスデータを、既設表示装置6に送信するためにバックアップする。第2バックアップ部5gは、新設GW3から受信したプロセスデータを、他のシステム8に送信するためにバックアップする。第2送信部5cは、第1バックアップ部5fによりバックアップされたプロセスデータを既設表示装置6に送信する。第3送信部5eは、第2バックアップ部5gによりバックアップされたプロセスデータを他のシステム8に送信する。
比較部5hは、既設GW2から受信したプロセスデータと新設GW3から受信したプロセスデータとを比較する。判定部5iは、新設CPTR5が既設GW2からプロセスデータを受信しているか否かを判定する。ログデータ保存部5jは、新設CPTR5におけるログデータを保存する。
試験用表示装置7は、第1受信部7aと、第2受信部7bと、比較部7cと、第1判定部7dと、第2判定部7eと、ログデータ保存部7fと、ログデータ表示部7gとを備えている。
第1受信部7aは、既設CPTR4からプロセスデータを受信する。第2受信部7bは、新設CPTR5からプロセスデータを受信する。比較部7cは、既設CPTR4から受信したプロセスデータと新設CPTR5から受信したプロセスデータとを比較する。第1判定部7dは、試験用表示装置7が既設CPTR4からプロセスデータを受信しているか否かを判定する。第2判定部7eは、他のシステム8が既設CPTR4からプロセスデータを受信しているか否かを判定する。ログデータ保存部7fは、試験用表示装置7におけるログデータを保存する。ログデータ表示部7gは、試験用表示装置7等におけるログデータを表示する。
(2)第1実施形態のプラント監視システムの動作
次に、引き続き図2を参照し、第1実施形態のプラント監視システムの動作について説明する。以下の説明において、図3から図5に示すステップ番号を適宜参照する。図3、図4、図5はそれぞれ、第1実施形態の既設CPTR4、既設表示装置6、他のシステム8へのプロセスデータの提供方法を説明するためのフローチャートである。
次に、引き続き図2を参照し、第1実施形態のプラント監視システムの動作について説明する。以下の説明において、図3から図5に示すステップ番号を適宜参照する。図3、図4、図5はそれぞれ、第1実施形態の既設CPTR4、既設表示装置6、他のシステム8へのプロセスデータの提供方法を説明するためのフローチャートである。
図2のプラント監視システムを更新する場合、運転員は、新設GW3をネットワーク11、12に接続し、新設CPTR5をネットワーク12、13に接続し、試験用表示装置7をネットワーク13に接続する。これにより、新設GW3は、プロセス入出力装置1からのプロセスデータの受信と、新設CPTR5へのプロセスデータの送信とを開始する。また、新設CPTR5は、既設GW2と新設GW3からのプロセスデータの受信と、試験用表示装置7へのプロセスデータの送信とを開始する。
なお、この時点では、新設GW3は、既設CPTR4へのプロセスデータの送信は行わず、新設CPTR5は、既設表示装置6へのプロセスデータの送信は行わない。理由は、新設GW3や新設CPTR5のプログラムにバグがある場合に、既設CPTR4や既設表示装置6に誤ったプロセスデータが送信されることを防止するためである。
[比較部5h]
図2のプラント監視システムの更新中において、新設CPTR5の比較部5hは、第1受信部5bが既設GW2から受信したプロセスデータと、第2受信部5dが新設GW3から受信したプロセスデータとを比較する(ステップS11)。比較部5hは、前者のプロセスデータと後者のプロセスデータの内容が同一であるか否かを判定し、この比較結果をログデータとしてログデータ保存部5jに保存する。
図2のプラント監視システムの更新中において、新設CPTR5の比較部5hは、第1受信部5bが既設GW2から受信したプロセスデータと、第2受信部5dが新設GW3から受信したプロセスデータとを比較する(ステップS11)。比較部5hは、前者のプロセスデータと後者のプロセスデータの内容が同一であるか否かを判定し、この比較結果をログデータとしてログデータ保存部5jに保存する。
試験用表示装置7のログデータ表示部7gは、ログデータ保存部5jに保存されたこの比較結果を試験用表示装置7に表示する。運転員は、既設GW2と新設GW3からのプロセスデータが同一であると試験用表示装置7に表示されている場合に、既設GW2からのプロセスデータの送信を停止させる。
[判定部5i]
新設CPTR5の判定部5iは、第1受信部5bが既設GW2からプロセスデータを受信しているか否かを判定すると共に、第2受信部5dが新設GW3からプロセスデータを受信しているか否かを判定する(ステップS12)。判定部5iは、新設GW3からプロセスデータが受信されているが、既設GW2からプロセスデータが受信されなくなったと判定した場合、比較部5hによる比較結果を参照する(ステップS13、S14)。判定部5iは、既設GW2と新設GW3からのプロセスデータが同一であると比較部5hにより判定されている場合に限り、新設GW3のバックアップ部3cに対してバックアップ開始信号を送信する(ステップS15、S16)。
新設CPTR5の判定部5iは、第1受信部5bが既設GW2からプロセスデータを受信しているか否かを判定すると共に、第2受信部5dが新設GW3からプロセスデータを受信しているか否かを判定する(ステップS12)。判定部5iは、新設GW3からプロセスデータが受信されているが、既設GW2からプロセスデータが受信されなくなったと判定した場合、比較部5hによる比較結果を参照する(ステップS13、S14)。判定部5iは、既設GW2と新設GW3からのプロセスデータが同一であると比較部5hにより判定されている場合に限り、新設GW3のバックアップ部3cに対してバックアップ開始信号を送信する(ステップS15、S16)。
バックアップ部3cは、バックアップ開始信号を受信すると、既設CPTR4に送信するためのプロセスデータをまとめてバックアップする(ステップS17)。その後、新設GW3の第2送信部3bは、バックアップ部3cによりバックアップされたプロセスデータを既設CPTR4に送信する(ステップS18)。
[比較部7c]
また、図2のプラント監視システムの更新中において、試験用表示装置7の比較部7cは、第1受信部7aが既設CPTR4から受信したプロセスデータと、第2受信部7bが新設CPTR5から受信したプロセスデータとを比較する(ステップS21、S31)。比較部7cは、前者のプロセスデータと後者のプロセスデータの内容が同一であるか否かを判定し、この比較結果をログデータとしてログデータ保存部7fに保存する。
また、図2のプラント監視システムの更新中において、試験用表示装置7の比較部7cは、第1受信部7aが既設CPTR4から受信したプロセスデータと、第2受信部7bが新設CPTR5から受信したプロセスデータとを比較する(ステップS21、S31)。比較部7cは、前者のプロセスデータと後者のプロセスデータの内容が同一であるか否かを判定し、この比較結果をログデータとしてログデータ保存部7fに保存する。
ログデータ表示部7gは、ログデータ保存部7fに保存されたこの比較結果を試験用表示装置7に表示する。運転員は、既設CPTR4と新設CPTR5からのプロセスデータが同一であると試験用表示装置7に表示されている場合に、既設CPTR4からのプロセスデータの送信を停止させる。
[第1判定部7d]
試験用表示装置7の第1判定部7dは、第1受信部7aが既設CPTR4からプロセスデータを受信しているか否かを判定すると共に、第2受信部7bが新設CPTR5からプロセスデータを受信しているか否かを判定する(ステップS22)。第1判定部7dは、新設CPTR5からプロセスデータが受信されているが、既設CPTR4からプロセスデータが受信されなくなったと判定した場合、比較部7cによる比較結果を参照する(ステップS23、S24)。第1判定部7dは、既設CPTR4と新設CPTR5からのプロセスデータが同一であると比較部7cにより判定されている場合に限り、新設CPTR5の第1バックアップ部5fに対してバックアップ開始信号を送信する(ステップS25、S26)。
試験用表示装置7の第1判定部7dは、第1受信部7aが既設CPTR4からプロセスデータを受信しているか否かを判定すると共に、第2受信部7bが新設CPTR5からプロセスデータを受信しているか否かを判定する(ステップS22)。第1判定部7dは、新設CPTR5からプロセスデータが受信されているが、既設CPTR4からプロセスデータが受信されなくなったと判定した場合、比較部7cによる比較結果を参照する(ステップS23、S24)。第1判定部7dは、既設CPTR4と新設CPTR5からのプロセスデータが同一であると比較部7cにより判定されている場合に限り、新設CPTR5の第1バックアップ部5fに対してバックアップ開始信号を送信する(ステップS25、S26)。
第1バックアップ部5fは、バックアップ開始信号を受信すると、既設表示装置6に送信するためのプロセスデータをまとめてバックアップする(ステップS27)。その後、新設CPTR5の第2送信部5cは、第1バックアップ部5fによりバックアップされたプロセスデータを既設表示装置6に送信する(ステップS28)。
[第2判定部7e]
試験用表示装置7の第2判定部7eは、既設CPTR4から他のシステム8に送信されるプロセスデータと、新設CPTR5から他のシステム8に送信されるプロセスデータとに関し、第1判定部7bと同様の判定処理を行う(ステップS32)。第2判定部7eは、他のシステム8が新設CPTR5からプロセスデータを受信しているが、他のシステム8が既設CPTR4からプロセスデータを受信しなくなったと判定した場合、比較部7cによる比較結果を参照する(ステップS33、S34)。第2判定部7eは、既設CPTR4と新設CPTR5からのプロセスデータが同一であると比較部7cにより判定されている場合に限り、新設CPTR5の第2バックアップ部5gに対してバックアップ開始信号を送信する(ステップS35、S36)。
試験用表示装置7の第2判定部7eは、既設CPTR4から他のシステム8に送信されるプロセスデータと、新設CPTR5から他のシステム8に送信されるプロセスデータとに関し、第1判定部7bと同様の判定処理を行う(ステップS32)。第2判定部7eは、他のシステム8が新設CPTR5からプロセスデータを受信しているが、他のシステム8が既設CPTR4からプロセスデータを受信しなくなったと判定した場合、比較部7cによる比較結果を参照する(ステップS33、S34)。第2判定部7eは、既設CPTR4と新設CPTR5からのプロセスデータが同一であると比較部7cにより判定されている場合に限り、新設CPTR5の第2バックアップ部5gに対してバックアップ開始信号を送信する(ステップS35、S36)。
第2バックアップ部5gは、バックアップ開始信号を受信すると、他のシステム8に送信するためのプロセスデータをまとめてバックアップする(ステップS37)。その後、新設CPTR5の第3送信部5eは、第2バックアップ部5gによりバックアップされたプロセスデータを他のシステム8に送信する(ステップS38)。
その後、運転員は、既設GW2と既設CPTR4とを停止し撤去する。こうして、図2のプラント監視システムの更新が完了する。
(3)第1実施形態の効果
次に、引き続き図2を参照し、第1実施形態の効果を説明する。
本実施形態においては、既設GW2の異常や既設GW2の停止により既設GW2からのプロセスデータの送信が停止しても、バックアップ部3cにより新設GW3から既設CPTR4にプロセスデータが送信される。よって、本実施形態によれば、既設GW2からのプロセスデータの送信が停止しても、既設CPTR4や新設CPTR5はプロセスデータを受信することができ、その結果、プラント監視機能を維持することができる。
次に、引き続き図2を参照し、第1実施形態の効果を説明する。
本実施形態においては、既設GW2の異常や既設GW2の停止により既設GW2からのプロセスデータの送信が停止しても、バックアップ部3cにより新設GW3から既設CPTR4にプロセスデータが送信される。よって、本実施形態によれば、既設GW2からのプロセスデータの送信が停止しても、既設CPTR4や新設CPTR5はプロセスデータを受信することができ、その結果、プラント監視機能を維持することができる。
同様に、本実施形態においては、既設CPTR4の異常や既設CPTR4の停止により既設CPTR4からのプロセスデータの送信が停止しても、第1、第2バックアップ部5f、5gにより新設CPTR5から既設CPTR4にプロセスデータが送信される。よって、本実施形態によれば、既設CPTR4からのプロセスデータの送信が停止しても、既設表示装置6や試験用表示装置7はプロセスデータを受信することができ、その結果、プラント監視機能を維持することができる。また、本実施形態によれば、既設CPTR4からのプロセスデータの送信が停止しても、他のシステム8はプロセスデータを受信することができ、その結果、他のシステム8の機能を維持することができる。
さらに、本実施形態においては、比較部5hによる比較結果を試験用表示装置7で表示することで、運転員に対して既設GW2と新設GW3からのプロセスデータが一致するか否かの情報を提示することができる。運転員は、この情報を参考に、既設GW2を停止してよいか否かを適切に判断することができる。また、既設GW2と新設GW3からのプロセスデータが一致するか否かを比較部5hが自動的に判定することで、運転員等の人間の作業を省力化することができる。また、本実施形態によれば、比較部5hによる比較結果に基づいてバックアップ開始信号を送信することで、誤ったプロセスデータがバックアップされ送信されることを防止することが可能となる。
同様に、本実施形態においては、比較部7cによる比較結果を試験用表示装置7で表示することで、運転員に対して既設CPTR4と新設CPTR5からのプロセスデータが一致するか否かの情報を提示することができる。運転員は、この情報を参考に、既設CPTR4を停止してよいか否かを適切に判断することができる。また、既設CPTR4と新設CPTR5からのプロセスデータが一致するか否かを比較部7cが自動的に判定することで、運転員等の人間の作業を省力化することができる。また、本実施形態によれば、比較部7cによる比較結果に基づいてバックアップ開始信号を送信することで、誤ったプロセスデータがバックアップされ送信されることを防止することが可能となる。
以上のように、本実施形態のプラント監視システムを更新する場合には、既設GW2や既設CPTR4と並列して新設GW3や新設CPTR5を設置し、判定部5i、7d、7eによるプロセスデータの受信判定や、バックアップ部3c、5f、5gによるプロセスデータのバックアップ処理を行う。よって、本実施形態によれば、システム更新時にも、プロセスデータ伝送等の機能を維持したまま、既設機器の停止や撤去を行うことが可能となる。
さらに、本実施形態においては、比較部5h、7cによるプロセスデータの比較処理を行うことで、運転員等の人間の手作業によるプロセスデータの比較を省力化できる。よって、本実施形態によれば、プロセスデータの採取、確認に必要な作業工数を削減することができると共に、システム更新の更新期間を短縮することができる。また、本実施形態によれば、プロセスデータの比較処理の自動化により、人間によるチェックに伴うチェック漏れを防ぎ、システム更新の品質を向上させることができる。
また、本実施形態のプラント監視システムに既設機器と新設機器が併設されている状況では、既設機器と新設機器のいずれかが停止しても、プラント監視機能を維持することができる。既設機器を新設機器の設置後も残しておけば、システム内の機器の稼働率を上げたシステム構成を実現することができる。また、本実施形態においては、新設機器内で仮想環境等により既設機器の処理を実行する必要はなく、シンプルなシステム構成を実現することができる。
本実施形態においては、既設GW2および既設CPTR4のみの更新のようなプラント監視システムの部分更新において、新設機器の設置や試験に伴いプラント監視機能が喪失することを回避できる。よって、本実施形態によれば、既存のシステム更新のように、プラント監視機能の喪失中に、運転員によるデータの手記録や警報判定を代替等の仮運用を行うことを不要とすることができる。
また、原子力プラントのプラント監視システムに関しては、原子力プラントに関する情報開示の要請により、プラント監視機能の喪失を報告サーバ142により政府機関に報告することが求められる。そのため、プラント監視システムの更新時にプラント監視機能が喪失すると、政府機関への報告に伴う作業負担が生じる。本実施形態によれば、システム更新時におけるプラント監視機能の喪失を回避することができるため、このような作業負担を軽減することが可能となる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態のプラント監視システムの構成を示す概略図である。図6は、プラント監視システムの更新中の構成を示している。図6のプラント監視システムは、図1のプラント監視システム101のいずれか1つに相当する。
図6は、第2実施形態のプラント監視システムの構成を示す概略図である。図6は、プラント監視システムの更新中の構成を示している。図6のプラント監視システムは、図1のプラント監視システム101のいずれか1つに相当する。
(1)第2実施形態のプラント監視システムの構成
本実施形態の新設GW3は、第1送信部3aと、第2送信部3bと、バックアップ部3cと、第1受信部3dと、比較部3eと、判定部3fと、ログデータ保存部3gとを備えている。
本実施形態の新設GW3は、第1送信部3aと、第2送信部3bと、バックアップ部3cと、第1受信部3dと、比較部3eと、判定部3fと、ログデータ保存部3gとを備えている。
第1受信部3dは、既設GW2からネットワーク12を介してプロセスデータを受信する。比較部3eは、既設GW2から受信したプロセスデータと新設GW3から送信されるプロセスデータとを比較する。判定部3fは、新設GW3が既設GW2からプロセスデータを受信しているか否かを判定する。ログデータ保存部3gは、新設GW3におけるログデータを保存する。
本実施形態の新設CPTR5は、不図示の第1送信部5aと、不図示の第1受信部5bと、第2送信部5cと、不図示の第2受信部5dと、第3送信部5eと、ログデータ保存部5jと、第3受信部5kと、比較部5lと、判定部5mと、バックアップ部5nとを備えている。
第3受信部5kは、既設CPTR4からネットワーク13を介してプロセスデータを受信する。比較部5lは、既設CPTR4から受信したプロセスデータと新設CPTR5から送信されるプロセスデータとを比較する。判定部5mは、新設CPTR5が既設CPTR4からプロセスデータを受信しているか否かを判定する。バックアップ部5nは、新設GW3から受信したプロセスデータを、既設表示装置6と他のシステム8とに送信するためにバックアップする。なお、第2、第3送信部5c、5eはそれぞれ、バックアップ部5nによりバックアップされたプロセスデータを既設表示装置6、他のシステム8に送信する。
本実施形態の試験用表示装置7は、ログデータ表示部7gを備えている。
なお、第1受信部3dが既設GW2からプロセスデータを受信する構成は、例えば、第1受信部3dが既設CPTR4のアドレスを使用することで実現可能である。また、第3受信部5kが既設CPTR4からプロセスデータを受信する構成は、例えば、第3受信部5kが既設表示装置6のアドレスを使用することで実現可能である。これは、他の受信部に関しても同様である。
(2)第2実施形態のプラント監視システムの動作
次に、引き続き図6を参照し、第2実施形態のプラント監視システムの動作について説明する。以下の説明において、図7と図8に示すステップ番号を適宜参照する。図7は、第2実施形態の既設CPTR4へのプロセスデータの提供方法を説明するためのフローチャートである。図8は、第2実施形態の既設表示装置6と他のシステム8へのプロセスデータの提供方法を説明するためのフローチャートである。
次に、引き続き図6を参照し、第2実施形態のプラント監視システムの動作について説明する。以下の説明において、図7と図8に示すステップ番号を適宜参照する。図7は、第2実施形態の既設CPTR4へのプロセスデータの提供方法を説明するためのフローチャートである。図8は、第2実施形態の既設表示装置6と他のシステム8へのプロセスデータの提供方法を説明するためのフローチャートである。
[比較部3e]
図6のプラント監視システムの更新中において、新設GW3の比較部3eは、既設GW2から受信したプロセスデータと、新設GW3から送信されるプロセスデータとを比較する(ステップS41)。比較部3eは、前者のプロセスデータと後者のプロセスデータの内容が同一であるか否かを判定し、この比較結果をログデータとしてログデータ保存部3gに保存する。
図6のプラント監視システムの更新中において、新設GW3の比較部3eは、既設GW2から受信したプロセスデータと、新設GW3から送信されるプロセスデータとを比較する(ステップS41)。比較部3eは、前者のプロセスデータと後者のプロセスデータの内容が同一であるか否かを判定し、この比較結果をログデータとしてログデータ保存部3gに保存する。
試験用表示装置7のログデータ表示部7gは、ログデータ保存部3gに保存されたこの比較結果を試験用表示装置7に表示する。運転員は、既設GW2と新設GW3からのプロセスデータが同一であると試験用表示装置7に表示されている場合に、既設GW2からのプロセスデータの送信を停止させる。
[判定部3f]
新設GW3の判定部3fは、第1受信部3dが既設GW2からプロセスデータを受信しているか否かを判定する(ステップS42)。判定部3fは、既設GW2からプロセスデータが受信されなくなったと判定した場合、比較部3eによる比較結果を参照する(ステップS43)。判定部3fは、既設GW2と新設GW3からのプロセスデータが同一であると比較部3eにより判定されている場合に限り、バックアップ部3cに対してバックアップ開始信号を送信する(ステップS44、S45)。
新設GW3の判定部3fは、第1受信部3dが既設GW2からプロセスデータを受信しているか否かを判定する(ステップS42)。判定部3fは、既設GW2からプロセスデータが受信されなくなったと判定した場合、比較部3eによる比較結果を参照する(ステップS43)。判定部3fは、既設GW2と新設GW3からのプロセスデータが同一であると比較部3eにより判定されている場合に限り、バックアップ部3cに対してバックアップ開始信号を送信する(ステップS44、S45)。
バックアップ部3cは、バックアップ開始信号を受信すると、既設CPTR4に送信するためのプロセスデータをまとめてバックアップする(ステップS46)。その後、第2送信部3bは、バックアップ部3cによりバックアップされたプロセスデータを既設CPTR4に送信する(ステップS47)。
[比較部5l]
また、図6のプラント監視システムの更新中において、新設CPTR5の比較部5lは、既設CPTR4から受信したプロセスデータと、新設CPTR5から送信されるプロセスデータとを比較する(ステップS51)。比較部5lは、前者のプロセスデータと後者のプロセスデータの内容が同一であるか否かを判定し、この比較結果をログデータとしてログデータ保存部5jに保存する。
また、図6のプラント監視システムの更新中において、新設CPTR5の比較部5lは、既設CPTR4から受信したプロセスデータと、新設CPTR5から送信されるプロセスデータとを比較する(ステップS51)。比較部5lは、前者のプロセスデータと後者のプロセスデータの内容が同一であるか否かを判定し、この比較結果をログデータとしてログデータ保存部5jに保存する。
試験用表示装置7のログデータ表示部7gは、ログデータ保存部5jに保存されたこの比較結果を試験用表示装置7に表示する。運転員は、既設CPTR4と新設CPTR5からのプロセスデータが同一であると試験用表示装置7に表示されている場合に、既設CPTR4からのプロセスデータの送信を停止させる。
[判定部5m]
新設CPTR5の判定部5mは、第3受信部5kが既設CPTR4からプロセスデータを受信しているか否かを判定する(ステップS52)。判定部5mは、既設CPTR4からプロセスデータが受信されなくなったと判定した場合、比較部5lによる比較結果を参照する(ステップS53)。判定部5mは、既設CPTR4と新設CPTR5からのプロセスデータが同一であると比較部5lにより判定されている場合に限り、バックアップ部5nに対してバックアップ開始信号を送信する(ステップS54、S55)。
新設CPTR5の判定部5mは、第3受信部5kが既設CPTR4からプロセスデータを受信しているか否かを判定する(ステップS52)。判定部5mは、既設CPTR4からプロセスデータが受信されなくなったと判定した場合、比較部5lによる比較結果を参照する(ステップS53)。判定部5mは、既設CPTR4と新設CPTR5からのプロセスデータが同一であると比較部5lにより判定されている場合に限り、バックアップ部5nに対してバックアップ開始信号を送信する(ステップS54、S55)。
バックアップ部5nは、バックアップ開始信号を受信すると、既設表示装置6に送信するためのプロセスデータをまとめてバックアップする(ステップS56)。その後、第2、第3送信部5c、5eはそれぞれ、バックアップ部5nによりバックアップされたプロセスデータを既設表示装置6、他のシステム8に送信する(ステップS57)。
その後、運転員は、既設GW2と既設CPTR4とを停止し撤去する。こうして、図6のプラント監視システムの更新が完了する。
(3)第2実施形態の効果
次に、引き続き図6を参照し、第2実施形態の効果を説明する。
本実施形態においては、既設GW2からプロセスデータが受信されているか否かが、新設CPTR5ではなく新設GW3により判定される。よって、本実施形態においては、新設CPTR5から新設GW3へのバックアップ開始信号の伝送が不要となる。よって、本実施形態によれば、プラント監視システムの部分更新において、既設CPTR4は更新することなく、既設GW2のみを新設GW3に更新することが可能となる。
次に、引き続き図6を参照し、第2実施形態の効果を説明する。
本実施形態においては、既設GW2からプロセスデータが受信されているか否かが、新設CPTR5ではなく新設GW3により判定される。よって、本実施形態においては、新設CPTR5から新設GW3へのバックアップ開始信号の伝送が不要となる。よって、本実施形態によれば、プラント監視システムの部分更新において、既設CPTR4は更新することなく、既設GW2のみを新設GW3に更新することが可能となる。
同様に、本実施形態においては、既設CPTR4からプロセスデータが受信されているか否かが、試験用表示装置7ではなく新設CPTR5により判定される。よって、本実施形態においては、試験用表示装置7から新設CPTR5へのバックアップ開始信号の伝送が不要となる。よって、本実施形態によれば、プラント監視システムの部分更新用の試験用表示装置7の構成を簡易化することが可能となる。また、本実施形態によれば、試験用表示装置7の機能を既存表示装置6で代替することで、プラント監視システムの部分更新を試験用表示装置7なしで行うことも可能である。上記の通り、本実施形態の試験用表示装置7の構成は簡易化できるため、このような代替も容易に実現可能である。
なお、第1、第2実施形態のプラント監視システムは、既設GW2と新設GW3なしで構成することも可能である。この場合、第1、第2実施形態の既設CPTR4と新設CPTR5は、プロセスデータをプロセス入出力装置1から直接受信する。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規なシステムおよび方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明したシステムおよび方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:プロセス入出力装置、2:既設GW、2a:第1送信部、
3:新設GW、3a:第1送信部、3b:第2送信部、3c:バックアップ部、
3d:第1受信部、3e:比較部、3f:判定部、3g:ログデータ保存部、
4:既設CPTR、4a:第1送信部、4b:第1受信部、
5:新設CPTR、5a:第1送信部、5b:第1受信部、
5c:第2送信部、5d:第2受信部、5e:第3送信部、
5f:第1バックアップ部、5g:第2バックアップ部、
5h:比較部、5i:判定部、5j:ログデータ保存部、
5k:第3受信部、5l:比較部、5m:判定部、5n:バックアップ部、
6:既設表示装置、7:試験用表示装置、7a:第1受信部、7b:第2受信部、
7c:比較部、7d:第1判定部、7e:第2判定部、
7f:ログデータ保存部、7g:ログデータ表示部、8:他のシステム、
11、12、13:ネットワーク、101:プラント監視システム
3:新設GW、3a:第1送信部、3b:第2送信部、3c:バックアップ部、
3d:第1受信部、3e:比較部、3f:判定部、3g:ログデータ保存部、
4:既設CPTR、4a:第1送信部、4b:第1受信部、
5:新設CPTR、5a:第1送信部、5b:第1受信部、
5c:第2送信部、5d:第2受信部、5e:第3送信部、
5f:第1バックアップ部、5g:第2バックアップ部、
5h:比較部、5i:判定部、5j:ログデータ保存部、
5k:第3受信部、5l:比較部、5m:判定部、5n:バックアップ部、
6:既設表示装置、7:試験用表示装置、7a:第1受信部、7b:第2受信部、
7c:比較部、7d:第1判定部、7e:第2判定部、
7f:ログデータ保存部、7g:ログデータ表示部、8:他のシステム、
11、12、13:ネットワーク、101:プラント監視システム
Claims (10)
- プラントのプロセスデータを送信するプロセス入出力装置と、前記プロセスデータに基づいて前記プラントを監視する既設計算機と、前記プロセスデータに基づいて前記プラントに関する情報を表示する既設表示装置と、を備えるプラント監視システムの更新方法であって、
前記プラント監視システムのネットワークに、前記プロセスデータに基づいて前記プラントを監視する新設計算機を接続し、
前記プラント監視システムのネットワークに、前記プロセスデータに基づいて前記プラントに関する情報を表示する試験用表示装置を接続し、
前記試験用表示装置または前記新設計算機の判定部が、前記試験用表示装置、前記プラント監視システムの外部のシステム、または前記新設計算機が前記既設計算機から前記プロセスデータを受信しているか否かを判定し、
前記プロセスデータが受信されていないと前記判定部により判定された場合に、前記新設計算機のバックアップ部が、前記プロセスデータをバックアップし、
前記新設計算機の送信部が、バックアップされた前記プロセスデータを前記既設表示装置または前記プラント監視システムの外部のシステムに送信する、
ことを含むプラント監視システムの更新方法。 - 前記試験用表示装置または前記新設計算機の比較部が、前記既設計算機から受信した前記プロセスデータと、前記新設計算機から受信したまたは前記新設計算機から送信される前記プロセスデータとを比較し、
前記既設計算機から受信した前記プロセスデータと前記新設計算機から受信したまたは送信される前記プロセスデータとが同一であると前記比較部により判定された場合に、前記新設計算機の前記バックアップ部が、前記プロセスデータをバックアップする、
ことを含む請求項1に記載のプラント監視システムの更新方法。 - 前記プラント監視システムはさらに、前記プロセス入出力装置からの前記プロセスデータを前記既設または新設計算機に送信する既設ゲートウェイを備え、
前記プラント監視システムのネットワークに、前記プロセス入出力装置からの前記プロセスデータを前記既設または新設計算機に送信する新設ゲートウェイを接続し、
前記新設計算機または前記新設ゲートウェイの判定部が、前記新設計算機または前記新設ゲートウェイが前記既設ゲートウェイから前記プロセスデータを受信しているか否かを判定し、
前記プロセスデータが受信されていないと前記判定部により判定された場合に、前記新設ゲートウェイのバックアップ部が、前記プロセスデータをバックアップし、
前記新設ゲートウェイの送信部が、バックアップされた前記プロセスデータを前記既設計算機に送信する、
ことを含む請求項1または2に記載のプラント監視システムの更新方法。 - 前記新設計算機または前記新設ゲートウェイの比較部が、前記既設ゲートウェイから受信した前記プロセスデータと、前記新設ゲートウェイから受信したまたは前記新設ゲートウェイから送信される前記プロセスデータとを比較し、
前記既設ゲートウェイから受信した前記プロセスデータと前記新設ゲートウェイから受信したまたは送信される前記プロセスデータとが同一であると前記比較部により判定された場合に、前記新設ゲートウェイの前記バックアップ部が、前記プロセスデータをバックアップする、
ことを含む請求項3に記載のプラント監視システムの更新方法。 - プラントのプロセスデータを送信するプロセス入出力装置と、
前記プロセスデータに基づいて前記プラントに関する情報を表示する試験用表示装置であって、前記プロセスデータに基づいて前記プラントを監視する既設計算機から前記試験用表示装置またはプラント監視システムの外部のシステムが前記プロセスデータを受信しているか否かを判定する判定部を備える試験用表示装置と、
前記プロセスデータに基づいて前記プラントを監視する新設計算機であって、前記プロセスデータが受信されていないと前記判定部により判定された場合に、前記プロセスデータをバックアップするバックアップ部と、バックアップされた前記プロセスデータを、前記プロセスデータに基づいて前記プラントに関する情報を表示する既設表示装置またはプラント監視システムの外部のシステムに送信する送信部と、を備える新設計算機と、
を備えるプラント監視システム。 - プラントのプロセスデータを送信するプロセス入出力装置と、
前記プロセスデータに基づいて前記プラントに関する情報を表示する試験用表示装置と、
前記プロセスデータに基づいて前記プラントを監視する新設計算機であって、前記プロセスデータに基づいて前記プラントを監視する既設計算機から前記新設計算機が前記プロセスデータを受信しているか否かを判定する判定部と、前記プロセスデータが受信されていないと前記判定部により判定された場合に、前記プロセスデータをバックアップするバックアップ部と、バックアップされた前記プロセスデータを、前記プロセスデータに基づいて前記プラントに関する情報を表示する既設表示装置またはプラント監視システムの外部のシステムに送信する送信部と、を備える新設計算機と、
を備えるプラント監視システム。 - 前記試験用表示装置または前記新設計算機はさらに、前記既設計算機から受信した前記プロセスデータと、前記新設計算機から受信したまたは前記新設計算機から送信される前記プロセスデータとを比較する比較部を備え、
前記新設計算機の前記バックアップ部は、前記既設計算機から受信した前記プロセスデータと前記新設計算機から受信したまたは送信される前記プロセスデータとが同一であると前記比較部により判定された場合に、前記プロセスデータをバックアップする、
請求項5または6に記載のプラント監視システム。 - 前記新設計算機はさらに、前記プロセス入出力装置からの前記プロセスデータを前記既設または新設計算機に送信する既設ゲートウェイから前記新設計算機が前記プロセスデータを受信しているか否かを判定する判定部を備え、
さらに、前記プロセス入出力装置からの前記プロセスデータを前記既設または新設計算機に送信する新設ゲートウェイであって、前記プロセスデータが受信されていないと前記判定部により判定された場合に、前記プロセスデータをバックアップするバックアップ部と、バックアップされた前記プロセスデータを前記既設計算機に送信する送信部と、を備える新設ゲートウェイを備える、請求項5から7のいずれか1項に記載のプラント監視システム。 - さらに、前記プロセス入出力装置からの前記プロセスデータを前記既設または新設計算機に送信する新設ゲートウェイであって、前記プロセス入出力装置からの前記プロセスデータを前記既設または新設計算機に送信する既設ゲートウェイから前記新設ゲートウェイが前記プロセスデータを受信しているか否かを判定する判定部と、前記プロセスデータが受信されていないと前記判定部により判定された場合に、前記プロセスデータをバックアップするバックアップ部と、バックアップされた前記プロセスデータを前記既設計算機に送信する送信部と、を備える新設ゲートウェイを備える、請求項5から7のいずれか1項に記載のプラント監視システム。
- 前記新設計算機または前記新設ゲートウェイはさらに、前記既設ゲートウェイから受信した前記プロセスデータと、前記新設ゲートウェイから受信したまたは前記新設ゲートウェイから送信される前記プロセスデータとを比較する比較部を備え、
前記新設ゲートウェイの前記バックアップ部は、前記既設ゲートウェイから受信した前記プロセスデータと前記新設ゲートウェイから受信したまたは送信される前記プロセスデータとが同一であると前記比較部により判定された場合に、前記プロセスデータをバックアップする、
請求項8または9に記載のプラント監視システム。
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TWI629578B (zh) * | 2017-07-11 | 2018-07-11 | 日商東芝三菱電機產業系統股份有限公司 | 計算機更新試驗支援裝置 |
JP2021135531A (ja) * | 2020-02-21 | 2021-09-13 | 中国電力株式会社 | プラント制御システムの取替方法 |
-
2013
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WO2019012606A1 (ja) * | 2017-07-11 | 2019-01-17 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 計算機更新試験支援装置 |
JPWO2019012606A1 (ja) * | 2017-07-11 | 2019-11-07 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 計算機更新試験支援装置 |
JP2021135531A (ja) * | 2020-02-21 | 2021-09-13 | 中国電力株式会社 | プラント制御システムの取替方法 |
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