JP2015124685A - 排気還流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁連結機構によりEGR制御弁と吸気絞り弁とを連動させた従来の低圧EGR装置は、制御のハンチングまたは制御の応答遅れが生じて目標となる低圧EGR量を迅速に達成できない。
【解決手段】EGR通路35aとの連通部分よりも上流側の吸気通路18aに配される吸気絞り弁37と、EGR制御弁36の開度が所定以上の領域にて吸気絞り弁37の開度が変更されるように、弁連動機構38を介して吸気絞り弁37と共にEGR制御弁36を駆動するアクチュエーター39と、設定した目標EGR量となるようにアクチュエーター39を作動させるアクチュエーター駆動部16iとを具えた本発明による排気還流装置24は、EGR制御弁36の開度が所定以上の領域において、EGR制御弁36の開度の変化量が大きいほど、単位時間あたりのEGR制御弁36の開度変化量が小さくなるように、アクチュエーター39を作動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気の一部を吸気に加えることによってエミッション、つまり窒素酸化物の発生量を抑制できるようにしたEGR(Exhaust Gas Recirculation:排気還流)装置に関する。
排気通路内を流れる排気ガスの一部を吸気通路から燃焼室内に戻し、燃焼室内における混合気の燃焼温度を低下させることにより、排気ガス中に占める窒素酸化物の割合を低減させるようにしたEGR装置が知られている。このEGR装置においては、両端が吸気通路と排気通路とに連通するEGR通路の途中にこのEGR通路を開閉し得るEGR制御弁を介装し、所定の運転領域にて排気ガスを吸気通路側へ還流させている。
従来のEGR装置は、排気に含まれる窒素酸化物の量が比較的多い傾向を持つ高負荷運転状態において機能させているが、近年における排気浄化に対するさらなる要求から、低負荷運転状態においてもEGR装置を機能させることがさらに求められている。このような要求に対処するため、例えば特許文献1にて提案されたような二段式のEGR装置が知られている。これは、機関の低負荷運転状態にて用いられる従来からのEGR装置(以下、これを便宜的に高圧EGR装置と記述する)に加え、機関の高負荷運転状態にて用いられる新たなEGR装置(以下、これを便宜的に低圧EGR装置と記述する)を追加したものである。機関の高負荷運転領域にて用いられるこの新たな低圧EGR装置は、過給機のコンプレッサーよりも上流側の吸気通路と、過給機の排気タービンよりも下流側の排気通路とにEGR通路(以下、低圧EGR通路)を連通させている。そして、この低圧EGR通路との連通部分よりも上流側の吸気通路に吸気絞り弁を配したことが大きな特徴である。吸気絞り弁は、基本的には吸気通路を全開状態、すなわち100%の開度に維持するものであるが、高負荷運転領域にて低圧EGR装置を作動させる場合、吸気絞り弁の開度を必要に変更することができるようになっている。
上述した特許文献1においては、低圧EGR装置の追加に伴う製造コストを抑制するため、高負荷運転領域にて用いられる低圧EGR装置の吸気絞り弁と低圧EGR通路に配されたEGR制御弁(以下、低圧EGR制御弁)とを弁連結機構を介して連結している。そして、一台のアクチュエーターにてこれらの開度を機械的に連動させて制御している。
特開2010−190116号公報
特許文献1にて提案された弁連結機構は、低圧EGR制御弁の開度が所定以上の領域にて、吸気絞り弁の開度が変更されるように、機械的な連動機構を介して1つのアクチュエーターにより作動する。このため、吸気絞り弁が低圧EGR制御弁に連動して作動する領域においては、吸気絞り弁が全開状態のまま低圧EGR制御弁のみが作動する領域と比較すると、低圧EGR制御弁の排気通路側と吸気通路側とでの差圧の変化が急激となる。結果として、目標となるEGR量(以下、低圧EGR量)に対応した低圧EGR制御弁の開度となるように、アクチュエーターを駆動しても、上述した差圧の急変によって制御のハンチングまたは応答遅れが生じてしまい、目標となる低圧EGR量を迅速に達成することができない。
本発明の目的は、吸気絞り弁が低圧EGR制御弁に連動して作動する領域であっても、1つのアクチュエーターを駆動して目標となる低圧EGR量を迅速に達成することができる低圧EGR装置を提供することにある。
本発明による排気還流装置は、内燃機関の吸気通路と排気通路とに連通するEGR通路と、このEGR通路に配されたEGR制御弁と、前記EGR通路との連通部分よりも上流側の前記吸気通路に配される吸気絞り弁と、前記EGR制御弁の開度が所定以上の領域にて前記吸気絞り弁の開度が変更されるように、前記EGR制御弁と前記吸気絞り弁とを連動させる弁連動機構と、この弁連動機構を介して前記吸気絞り弁と共に前記EGR制御弁を駆動するためのアクチュエーターと、前記内燃機関の運転状態および前記EGR制御弁の排気通路側と吸気通路側との差圧に基づいて目標EGR量を設定するEGR量設定部と、このEGR量設定部にて設定された目標EGR量となるように、前記EGR制御弁の開度を設定して前記アクチュエーターを作動させるアクチュエーター駆動部とを具えた排気還流装置であって、前記アクチュエーター駆動部は、前記EGR制御弁の開度が前記所定以上の領域において、前記EGR制御弁の開度の変化量が大きいほど、単位時間あたりの当該EGR制御弁の開度変化量が小さくなるように、前記アクチュエーターを作動させることを特徴とするものである。
本発明によると、EGR制御弁の開度の変化量が大きい場合に限り、単位時間あたりのEGR制御弁の開度変化量を小さくすることで、EGR制御弁の排気通路側と吸気通路側とでの差圧の急激な変化が抑制される。結果として、アクチュエーターによる制御のハンチングまたは応答遅れが回避され、迅速に目標となるEGR量へと収束する。
本発明の排気還流装置によると、EGR制御弁の排気通路側と吸気通路側とでの差圧の急激な変化を抑制してアクチュエーターによる制御のハンチングまたは応答遅れを回避することができ、目標となるEGR量を迅速に達成することができる。結果として、従来のものよりも排気に含まれるエミッションをさらに抑制することが可能である。
本発明による排気還流装置を圧縮点火方式の内燃機関に応用した一実施形態の概念図である。 図1に示した実施形態における制御ブロック図である。 図1に示した実施形態における低圧EGR制御弁の操作量と低圧EGR通路および吸気通路の開度との関係を表すグラフである。 図1に示した実施形態における低圧EGR制御弁の開度と低圧EGR量および吸気絞り弁の開度との関係を表すグラフである。 図1に示した実施形態における低圧EGR制御弁の開度と低圧EGR通路の両端での差圧との関係を表すグラフである。 図1に示した実施形態における低圧EGR制御弁に対する操作手順を表すフローチャートである。
本発明による排気還流装置を圧縮点火方式の内燃機関に応用した実施形態について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態のみに限らず、本発明の適用対象となるものに要求される特性に応じてその構成を自由に変更することが可能である。例えば、ガソリンやアルコールまたはLNG(液化天然ガス)などを燃料としてこれを点火プラグにて着火させる火花点火方式の内燃機関に対しても本発明は有効である。
本実施形態におけるエンジンシステムの概念を図1に示し、このエンジンシステムにおける制御ブロックを図2に示す。なお、図1にはエンジン10の吸排気のための動弁機構や消音器の他に、エンジン10の円滑な運転のために必要とされる各種センサー類などもその一部が便宜的に省略されていることに注意されたい。
本実施形態におけるエンジン10は、燃料である軽油を燃料噴射弁11から圧縮状態にある燃焼室10a内に直接噴射することにより、自然着火させる圧縮点火方式の多気筒内燃機関である。しかしながら、単気筒の内燃機関であっても本発明を適用し得ることは言うまでもない。
燃焼室10aに臨む吸気ポート12aおよび排気ポート12bが形成されたシリンダーヘッド12には、吸気弁13aおよび排気弁13bを含む図示しない動弁機構と、先の燃料噴射弁11とが組み込まれている。
本実施形態における燃料噴射弁11は、燃料である軽油を圧縮行程の終了直前、つまりピストン14aの圧縮上死点直前にのみ燃焼室10a内に直接噴射する直噴単噴射型式のものである。しかしながら、この圧縮行程での燃料噴射に加え、より均一な混合気を形成するために吸気行程の途中においてにも噴射する多噴射型式のものや、吸気ポート12a内に噴射するポート噴射形式のものなどを採用することも可能である。
燃料噴射弁11から燃焼室10a内に供給される燃料の量および噴射タイミングは、運転者によるアクセルペダル15の踏み込み量を含む車両の運転状態に基づいてECU(Electronic Control Unit)16により制御される。アクセルペダル15の踏み込み量は、アクセル開度センサー17により検出され、その検出情報がECU16に出力される。
ECU16は、周知のワンチップマイクロプロセッサーであり、図示しないデータバスにより相互接続されたCPU,ROM,RAM,不揮発性メモリーおよび入出力インターフェースなどを含む。本実施形態におけるECU16は、アクセル開度センサー17や後述する各種センサー類などからの情報に基づき、車両の運転状態を判定する運転状態判定部16aと、燃料噴射設定部16bと、燃料噴射弁駆動部16cとを有する。燃料噴射設定部16bは、運転状態判定部16aにて判定される車両の運転状態に基づき、エンジン10の駆動トルク、つまり燃料噴射弁11からの燃料の噴射量、つまり供給量と、その噴射時期とを設定する。ECU16の燃料噴射弁駆動部16cは、この燃料噴射設定部16bにて設定された燃料噴射量に対応した燃料が設定された噴射時期に噴射されるように、燃料噴射弁11を駆動する。
吸気ポート12aに連通するようにシリンダーヘッド12に連結されて吸気ポート12aと共に吸気通路18aを画成する吸気管18の途中には、吸気通路18aの開度を調整するためのスロットル弁19が組み込まれている。このスロットル弁19の開度は、アクセル開度センサー17によって検出されるアクセルペダル15の踏み込み量や車両の運転状態に基づき、ECU16のスロットル開度設定部16dにて設定される。そして、このスロットル開度設定部16dにて設定された開度となるように、ECU16のスロットル弁駆動部16eがスロットルアクチュエーター20を介してスロットル弁19の駆動を行う。
ピストン14aが往復動するシリンダーブロック14には、クランク角センサー21が取り付けられている。このクランク角センサー21は、連接棒14bを介してピストン14aが連結されるクランク軸14cの回転位相、つまりクランク角を検出してこれをECU16に出力する。ECU16は、クランク角センサー21からの情報に基づいてクランク軸14cの回転位相やエンジン回転数を実時間で把握する。
エンジン10の排気ポート12bには排気管22の基端が接続し、この排気管22は排気ポート12bと共に排気通路22aを画成する。このエンジン10には、排気通路22a内を流れる排気の一部を吸気通路18aに導く2つのEGR装置、すなわち高圧EGR装置23および低圧EGR装置24と、排気タービン式過給機25と、排気浄化装置26とが組み込まれている。
燃焼室10a内での混合気の燃焼により生成する有害物質を無害化するための排気浄化装置26は、排気タービン式過給機(以下、単に過給機と記述する)25の排気タービン25aよりも下流側に位置する排気管22に配されている。本実施形態における排気浄化装置26は、酸化触媒コンバーター26aと、DPF(Diesel Particulate Filter)26bとを有するが、NO触媒などの他の触媒コンバーターを追加することも可能である。
この排気浄化装置26よりも下流に位置する排気管22には、排気通路22aを流れる排気の圧力および温度をそれぞれ検出してECU16に出力する排気圧センサー27および排気温センサー28が設けられている。
過給機25のコンプレッサー25bとスロットル弁19との間に位置する吸気管18には、高温の排気にさらされる排気タービン25a側からの伝熱によりコンプレッサー25bを介して加熱される吸気温を低下させるインタークーラー29が組み込まれている。また、過給機25のコンプレッサー25bよりも上流側の吸気管18には、吸気通路18aを流れる吸気の圧力および流量をそれぞれ検出してこれらをECU16にそれぞれ出力する吸気圧センサー30およびエアーフローメーター31が設けられている。なお、エアーフローメーター31は、吸気圧センサー30よりも吸気通路18aの上流側に配されている。
エンジン10の低負荷〜中負荷領域にて用いられる高圧EGR装置23は、高圧EGR通路32aを画成する高圧EGR管32と、高圧EGR制御弁33と、高圧EGR通路32aから吸気通路18aに流入する排気温を低減させるための熱交換器34とを具えている。高圧EGR管32は、過給機25の排気タービン25aシリンダーヘッド12との間に位置する排気管22に一端が連通すると共に他端がスロットル弁19とシリンダーヘッド12との間に位置する吸気管18に連通している。吸気管18と高圧EGR管32との接続部分に近接した高圧EGR管32の一端側に配され、ECU16によりその作動が制御される高圧EGR制御弁33は、車両の運転状態に基づき、高圧EGR通路32aから吸気通路18aへと還流される排気の流量を制御する。
ECU16の高圧EGR量設定部16fは、エンジン10が低負荷〜中負荷状態の高圧EGR運転領域にある場合、高圧EGR通路32aから燃焼室10a内に還流すべき高圧EGR量をエンジン回転速度と燃料噴射量とに基づいて設定する。さらに、この高圧EGR量と、高圧EGR通路32aの両端部における吸気圧と排気圧との比とに基づいて高圧EGR制御弁33の開度を設定し、これをECU16の高圧EGR制御弁駆動部16gに出力する。高圧EGR制御弁駆動部16gは、高圧EGR制御弁33の開度を高圧EGR量設定部16fにて設定された開度となるように、高圧EGR制御弁33を駆動する。なお、車両の運転状態が先の高圧EGR運転領域外にある場合、高圧EGR量設定部16fは高圧EGR制御弁33の開度を0に設定し、高圧EGR通路32aを閉止した状態に維持する。
エンジン10の中負荷から高負荷領域にて用いられる低圧EGR装置24は、低圧EGR通路35aを画成する低圧EGR管35と、低圧EGR制御弁36と、吸気絞り弁37と、弁連動機構38と、アクチュエーター39と、熱交換器40とを具えている。低圧EGR管35は、先の排気圧センサー27および排気温センサー28よりも下流の排気管22に一端が連通すると共に他端がエアーフローメーター31と吸気圧センサー30との間に位置する吸気管18に連通している。吸気絞り弁37は低圧EGR通路35aとの連通部分よりも上流側の吸気通路18aに配される。弁連動機構38は、低圧EGR通路35aに配される低圧EGR制御弁36の開度が所定以上の領域にて吸気絞り弁37の開度が変更されるように、低圧EGR制御弁36と吸気絞り弁37とを連動させる。その具体的機構は特許文献1などで周知であるが、任意の構成を採用することができる。アクチュエーター39は、弁連動機構38を介して吸気絞り弁37と共に低圧EGR制御弁36を駆動する。これにより、低圧EGR通路35aから吸気通路18aへと還流される排気の流量と、過給機25のコンプレッサー25bを通ってエンジン10側へと流れ込む吸気の流量とが制御される。熱交換器37は、低圧EGR通路35aから吸気通路18aに流入する排気温を低減させるためのものであり、低圧EGR管35に配されている。
ECU16の低圧EGR量設定部16hは、エンジン10が中負荷〜高負荷状態の低圧EGR運転領域にある場合、低圧EGR通路35aから燃焼室10a内に還流すべき低圧EGR量をエンジン回転速度と燃料噴射量とに基づいて設定する。さらに、この低圧EGR量と、低圧EGR通路35aの両端部における吸気圧と排気圧との比とに基づき、低圧EGR制御弁36の開度を設定し、これをECU16のアクチュエーター駆動部16iに出力する。アクチュエーター駆動部16iは、低圧EGR制御弁36の開度を低圧EGR量設定部16hにて設定された低圧EGR制御弁36の開度となるようにアクチュエーター39を駆動する。なお、低圧EGR制御弁36の開度が所定以上の領域において、低圧EGR制御弁36の開度の変化量が大きいほど、単位時間当たりのEGR制御弁36の開度変化量が小さくなるように、アクチュエーター39を作動させるようにしている。また、車両の運転状態が先の低圧EGR運転領域外にある場合、低圧EGR量設定部16hは低圧EGR制御弁36の開度を0に設定し、低圧EGR通路35aを閉止した状態に維持する。
ECU16は、アクセル開度センサー17,クランク角センサー21,排気圧センサー27,排気温センサー28,吸気圧センサー30,エアーフローメーター31などからの検出情報に基づき、エンジン10の運転状態を把握する。そして、予め設定されたプログラムに従って円滑なエンジン10の運転がなされるように、燃料噴射弁11,スロットルアクチュエーター20,高圧EGR制御弁33,アクチュエーター36などの作動を制御する。
ここで、本実施形態の弁連動機構38におけるアクチュエーター39の操作量と、低圧EGR制御弁36および吸気絞り弁37の開度との関係を図3に示す。低圧EGR制御弁36の開度(図3中、実線で示す)は、アクチュエーター39の操作量と比例関係にある。これに対し、吸気絞り弁37の開度(図3中、破線で示す)は、アクチュエーター39の操作量がおよそ50%を越えるに従って直線的に低下するように設定されている。
一方、アクチュエーター39の操作量、つまり低圧EGR制御弁36の開度と、低圧EGR通路35aから吸気通路18aに還流される排気の流量、すなわち低圧EGR量と、吸気絞り弁37の開度との関係を図4に示す。また、低圧EGR制御弁36の開度と、低圧EGR通路35aの両端部における差圧との関係を図5に示すが、低圧EGR通路35aの両端部における差圧は、排気圧から吸気圧を減じた値の絶対値であることに注意されたい。
なお、図3に示したアクチュエーター39の操作量と低圧EGR制御弁36および吸気絞り弁37の開度との関係は単なる一例であって、弁連動機構38の構成によってこれ以外の特性を持たせることも可能である。
このように、弁連動機構38による低圧EGR制御弁36および吸気絞り弁37の開度特性は、図3に示すような関係を有している。このため、図4に示すようにアクチュエーター39による低圧EGR制御弁36の開度がおよそ70%を越えるあたりから低圧EGR量が二点鎖線で示すように直線的とはならず、急に増大してしまう傾向を持つ。これは、図5に示すように低圧EGR通路35aの両端部における吸気圧と排気圧との差圧がおよそ70%を越えたあたりから急に増大することと対応している。
従って、前述したようにアクチュエーター駆動部16iを作動させることにより、図4および図5の二点鎖線に対する実線で示すように、低圧EGR通路の差圧および低圧EGR量を直線的に変化させることが不可能となる低圧EGR制御弁36の開度において、制御の応答速度を変化させることで制御のハンチングまたは応答遅れを防止して目標となる低圧EGR量を迅速に達成することができる。
このような本実施形態における低圧EGR装置24の制御手順は、図6に示すフローチャートに従って行われる。すなわち、まずS11のステップにて車両の運転状態を検出し、S12のステップにて目標となる低圧EGR制御弁36の開度θを設定する。ただし、エンジン10が低負荷〜中負荷の低圧EGR運転領域にない場合、目標となる低圧EGR制御弁36の開度θは0%に設定される。
次に、S13のステップにて目標となる低圧EGR制御弁36の開度θが0か否かを判定する。ここで目標となる低圧EGR制御弁36の開度θが0である、すなわちエンジン10が低圧EGR運転領域にないと判断した場合には、S14のステップに移行する。そして、単位時間当たりの低圧EGR制御弁36の開度の変化量Δθを初期値としてあらかじめ設定したΔθに設定する。しかる後、S15のステップにてアクチュエーター39に対する通電を停止し、再びS11のステップに戻って上述した処理を繰り返す。
先のS13のステップにて目標となる低圧EGR制御弁36の開度θが0ではない、すなわちエンジン10が低圧EGR運転領域にあると判断した場合には、S16のステップに移行する。このS16のステップでは、目標となる低圧EGR制御弁36の開度θが予め設定した閾値θ以上であるか否かを判定する。ここで、目標となる低圧EGR制御弁36の開度θが予め設定した閾値θ以上である、すなわち低圧EGR制御弁36の単位時間当たりの開度の変化量Δθの変更可能性が予測されると判断した場合には、S17のステップに移行する。また、このS16のステップにて目標となる低圧EGR制御弁36の開度θが予め設定した閾値θよりも小さい、すなわちアクチュエーター39がハンチングまたは制御の応答遅れを起こす可能性がないと判断した場合には、S18のステップに移行する。そして、現状の単位時間当たりの低圧EGR制御弁36の開度の変化量Δθを変更せずにそのまま採用するが、一番初めは初期値Δθが選択されることとなる。しかる後、S19のステップに移行し、S18のステップにて設定した単位時間当たりの低圧EGR制御弁36の開度の変化量Δθにてアクチュエーター39を駆動した後、S11のステップに戻って上述した処理を繰り返す。
一方、先のS17のステップにおいては、目標となる低圧EGR制御弁36の開度θが現在の低圧EGR制御弁36の開度θ以上であるか否かを判定する。ここで、目標となる低圧EGR制御弁36の開度θが現在の低圧EGR制御弁36の開度θ以上である、すなわち低圧EGR制御弁36の開度を増大させる必要があると判断した場合には、S20のステップに移行する。また、S17のステップにて目標となる低圧EGR制御弁36の開度θが現在の低圧EGR制御弁36の開度θよりも小さい、すなわち低圧EGR制御弁36の開度を低減させる必要があると判断した場合には、S21のステップに移行する。
先のS20のステップでは、目標となる低圧EGR制御弁36の開度θから現在の低圧EGR制御弁36の開度θを減算した値があらかじめ設定した第1閾変化量Δθ以上であるか否かを判定する。ここで、目標となる低圧EGR制御弁36の開度θから現在の低圧EGR制御弁36の開度θを減算した値が第1閾変化量Δθ以上である、すなわちアクチュエーター39がハンチングまたは制御の応答遅れを起こす可能性があると判断した場合には、S22のステップに移行する。ここで、単位時間当たりの低圧EGR制御弁36の開度の変化量Δθを現在の単位時間当たりの低圧EGR制御弁36の開度の変化量Δθからあらかじめ設定した1単位だけ減じた値に変更する。次いでS19のステップに移行し、直前のS22のステップにて設定した単位時間当たりの低圧EGR制御弁36の開度の変化量(Δθ−1)にてアクチュエーター39を駆動した後、先のS11のステップに戻って上述した処理を繰り返す。
先のS21のステップでは、現在の低圧EGR制御弁36の開度θから目標となる低圧EGR制御弁36の開度θを減算した値があらかじめ設定した第2閾変化量Δθ以上であるか否かを判定する。ここで、現在の低圧EGR制御弁36の開度θから目標となる低圧EGR制御弁36の開度θを減算した値が第2閾変化量Δθ以上である、すなわちアクチュエーター39が制御の応答遅れを起こす可能性があると判断した場合には、S23のステップに移行する。ここで、単位時間当たりの低圧EGR制御弁36の開度の変化量Δθを現在の単位時間当たりの低圧EGR制御弁36の開度の変化量Δθから1単位だけ増大させた値に変更する。次いでS23のステップに移行し、直前のS21のステップにて設定した単位時間当たりの低圧EGR制御弁36の開度の変化量(Δθ+1)にてアクチュエーター39を駆動した後、S11のステップに戻って上述した処理を繰り返す。
このように、S20やS21のステップにてアクチュエーター39がハンチングまたは制御の応答遅れを起こす可能性があるとの判断が続く限り、単位時間当たりの低圧EGR制御弁36の開度の変化量Δθを1単位ずつ連続的に変更する。これにより、アクチュエーター39のハンチングまたは制御の応答遅れを確実に阻止することができ、低圧EGR制御弁36の開度を目標となる低圧EGR制御弁36の開度θへと迅速に収束させることが可能となる。
一方、S20のステップにて目標となる低圧EGR制御弁36の開度θから現在の低圧EGR制御弁36の開度θを減算した値が第1閾変化量Δθよりも小さいと判断した場合には、S18のステップに移行する。また、S21のステップにて現在の低圧EGR制御弁36の開度θから目標となる低圧EGR制御弁36の開度θを減算した値が第2閾変化量Δθよりも小さいと判断した場合も同様に、S18のステップに移行する。何れの場合もアクチュエーター39がハンチングまたは制御の応答遅れを起こす可能性がないので、このS18のステップでは、現在の単位時間当たりの低圧EGR制御弁36の開度の変化量Δθをそのまま採用する。そして、S19のステップに移行してアクチュエーター39を駆動した後、S11のステップに戻って上述した処理を繰り返す。
なお、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
10 エンジン
16 ECU
16a 運転状態判定部
16h 低圧EGR量設定部
16i アクチュエーター駆動部
18a 吸気通路
22a 排気通路
24 低圧EGR装置
25 排気タービン式過給機
35a 低圧EGR通路
36 低圧EGR制御弁
37 吸気絞り弁
38 弁連動機構
39 アクチュエーター
θ 目標となる低圧EGR制御弁の開度
Δθ 単位時間当たりの低圧EGR制御弁の開度の変化量
Δθ 現在の単位時間当たりの低圧EGR制御弁36の開度の変化量

Claims (1)

  1. 内燃機関の吸気通路と排気通路とに連通するEGR通路と、
    このEGR通路に配されたEGR制御弁と、
    前記EGR通路との連通部分よりも上流側の前記吸気通路に配される吸気絞り弁と、
    前記EGR制御弁の開度が所定以上の領域にて前記吸気絞り弁の開度が変更されるように、前記EGR制御弁と前記吸気絞り弁とを連動させる弁連動機構と、
    この弁連動機構を介して前記吸気絞り弁と共に前記EGR制御弁を駆動するためのアクチュエーターと、
    前記内燃機関の運転状態および前記EGR制御弁の排気通路側と吸気通路側との差圧に基づいて目標EGR量を設定するEGR量設定部と、
    このEGR量設定部にて設定された目標EGR量となるように、前記EGR制御弁の開度を設定して前記アクチュエーターを作動させるアクチュエーター駆動部と
    を具えた排気還流装置であって、前記アクチュエーター駆動部は、前記EGR制御弁の開度が前記所定以上の領域において、前記EGR制御弁の開度の変化量が大きいほど、単位時間あたりの当該EGR制御弁の開度変化量が小さくなるように、前記アクチュエーターを作動させることを特徴とする排気還流装置。
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