JP2015123516A - 産業用ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】 単一の弾性構造体によって、ロボットの複数の関節の負荷を軽減する産業用ロボットを提供する。【解決手段】 基台1と、鉛直方向に延在する旋回軸線Lr1周りに回動可能なように、基台に連結されている旋回体2と、水平方向に延在する第1軸線Lr2周りに回動可能なように、基端部3aが旋回体に連結されている第1アーム3と、水平方向に延在する第2軸線Lr3周りに回動可能なように、第1所定部分4cが第1アームに連結されている第2アーム4と、第2アームと基台又は旋回体とを連結し且つ重力によって第2アームに作用する第2軸線を中心とするトルクとは反対方向の第2軸線を中心とするトルク及び重力によって第1アームに作用する第1軸線を中心とするトルクとは反対方向の第1軸線を中心とするトルクを発生させるように構成された弾性構造体5と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、産業用ロボットに関し、特に、バランサを備える産業用ロボットに関する。
従来からロボットアームの回動によって生じる重力トルクの変動を相殺するためのバランサ装置を備えるロボットが知られている(例えば特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に開示された産業用ロボットは、ベースに支持され前後に傾動して作業を行う下部アームと、下部アームを傾動させる下部アーム駆動用モータと、下部アームの傾動負荷を補助するバランサとを備えている。これによって、バランサが下部アームの傾動動作を補助し、下部アーム駆動用モータの負荷を軽減する。
また、特許文献2に開示された産業用ロボットは、水平回転可能な旋回胴部に対し水平な第1軸線の周りに回転可能に設けられた下腕と、下腕に対し水平な第2軸線の周りに回転可能に設けられた上腕と、旋回胴部に対して回転可能であって、第2軸線周りの上腕の回転に連動する回転板と、第1スプロケット及び第2スプロケットを介して回転板に重力作用によるモーメントと反対方向のモーメントを与える引張ばね装置とを備えている。これによって、上腕駆動用のモータ等に対する負荷を軽減させることができる。
特開2009‐262297号公報 特開昭61‐14879号公報
しかし、例えば、下腕及び上腕の回転軸線にバランス力を作用させるために、特許文献1に記載のバランサ及び特許文献2に記載の引張ばね装置をロボットに設けると、ロボットの重量が増加し、ロボットの駆動部の動力を大きくしなければならない場合があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、単一の弾性構造体によってロボットの複数の関節の負荷を軽減することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のある態様に係る産業用ロボットは、基台と、鉛直方向に延在する旋回軸線周りに回動可能なように、前記基台に連結されている旋回体と、水平方向に延在する第1軸線周りに回動可能なように、基端部が前記旋回体に連結されている第1アームと、水平方向に延在する第2軸線周りに回動可能なように、第1所定部分が前記第1アームに連結されている第2アームと、前記第2アームと前記基台又は前記旋回体とを連結し且つ重力によって前記第2アームに作用する前記第2軸線を中心とするトルクとは反対方向の前記第2軸線を中心とするトルク及び重力によって前記第1アームに作用する前記第1軸線を中心とするトルクとは反対方向の前記第1軸線を中心とするトルクを発生させるように構成された弾性構造体と、を備える。
この構成によれば、弾性構造体によって、第1アームに作用する重力によって発生するトルクに抗するトルク及び第2アームに作用する重力によって発生するトルクに抗するトルクを発生させることができ、これによって、第1アーム及び第2アームを駆動する動力を低減させることができる。すなわち、単一の弾性構造体によって、ロボットの複数の関節の負荷を軽減することができる。よって、ロボットの重量を減少させることができ、ロボットの駆動部の動力を低減することができる。
前記弾性構造体は、一方の端部が前記第2アームの前記第1所定部分よりも基端側の部分に連結されていてもよい。
この構成によれば、簡素な構成で、弾性構造体によって、第1アームに作用する重力によって発生するトルクに抗するトルク及び第2アームに作用する重力によって発生するトルクに抗するトルクを発生させることができる。
前記旋回軸線周りに回動自在なように、前記基台に連結されている回動体を更に備え、前記旋回体は、軸受部材を介して前記基台に連結され、前記弾性構造体は、一方の端部が前記第2アームの前記第1所定部分よりも基端側の部分に連結され、他方の端部が前記回動体に連結され、重力によって前記軸受部材に作用する前記軸受部材を変形させようとする曲げモーメントとは反対方向の曲げモーメントを更に発生させてもよい。
この構成によれば、弾性構造体によって、第1アームに作用する重力によって発生するトルクに抗するトルクを発生させることができ、且つ第2アームに作用する重力によって発生するトルクに抗するトルクを発生させることができる。さらに、弾性構造体によって、重力によって軸受部材に作用する軸受部材を変形させようとする曲げモーメントとは反対方向の曲げモーメントを発生させることができる。
前記第2アームは、第1角度位置と、前記第2アームの前記第1所定部分よりも先端側の部分と前記第1アームとがなす角度が前記第1角度位置よりも大きく、且つ、180度未満である第2角度位置との間を回動するように構成され、前記第1角度位置において、前記弾性構造体の一方の端部と他方の端部との距離が最大となるように構成されていてもよい。
この構成によれば、第1アームに作用する重力によって発生するトルクに抗するトルク及び第2アームに作用する重力によって発生するトルクに抗するトルクを好適に発生させることができる。
上記課題を解決するため、本発明の他の態様に係る産業用ロボットは、基台と、鉛直方向に延在する旋回軸線周りに回動可能なように、軸受部材を介して前記基台に連結されている旋回体と、水平方向に延在する第1軸線周りに回動可能なように、基端部が前記旋回体に連結されている第1アームと、水平方法に延在する第2軸線周りに回動可能なように、第1所定部分が前記第1アームに連結されている第2アームと、前記第1アームと前記基台とを連結し且つ重力によって前記軸受部材に作用する前記軸受部材を変形させようとする曲げモーメントとは反対方向の曲げモーメント及び重力によって前記第1アームに作用する前記第1軸線を中心とするトルクとは反対方向の前記第1軸線を中心とするトルクを発生させるように構成された弾性構造体と、を備える。
この構成によれば、弾性構造体によって、第1アームに作用する重力によって発生するトルクに抗するトルクを発生させることができ、これによって、第1アーム及び第2アームを駆動する動力を低減させることができる。さらに、弾性構造体によって、重力によって軸受部材に作用する軸受部材を変形させようとする曲げモーメントとは反対方向の曲げモーメントを発生させることができる。これによって、許容曲げモーメントが小さな軸受部材を用いることができる。すなわち、単一の弾性構造体によって、ロボットの複数の関節の負荷を軽減することができる。よって、ロボットの重量を減少させることができ、ロボットの駆動部の動力を低減することができる。
前記旋回軸線周りに回動自在なように、前記基台に連結されている回動体を更に備え、前記旋回体は、軸受部材を介して前記基台に連結され、前記弾性構造体は、一方の端部が前記第1アームに連結され、他方の端部が前記回動体に連結されていてもよい。
この構成によれば、簡素な構成で重力によって軸受部材に作用する軸受部材を変形させようとする曲げモーメントとは反対方向の曲げモーメントを発生させることができる。
前記第1アームは、先端部が基端部よりも下方に位置する第3角度位置と先端部が前記第3角度位置における先端部の高さ位置よりも上方に位置する第4角度位置との間を回動してもよい。
この構成によれば、所謂棚置き型産業用ロボットの第1アーム及び第2アームを駆動する動力を好適に低減することができる。
本発明は、単一の弾性構造体によって、ロボットの複数の関節の負荷を軽減することによって、ロボットの重量を減少させ、ロボットの駆動部の動力を低減することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る産業用ロボットの構成例を示す側面図である。 図1の産業用ロボットの構成例を概略的に示す図である。 図1の産業用ロボットの構成例を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態2に係る産業用ロボットの構成例を示す側面図である。 本発明の実施の形態3に係る産業用ロボットの構成例を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るロボット100の構成例を示す側面図である。
図1に示すように、ロボット100は、多関節型ロボットであり、基台1、旋回体2と、第1アーム3と、第2アーム4と、弾性構造体5と、を含む。なお、ロボット100は多関節型ロボットに限定されない。
図1に示すように、基台1は、例えば、床等の載置面に対して固定され、基台1の上部構造を支持する。
旋回体2は、基台1に対し、第1軸受部材71を介して、回動自在に連結されている。第1軸受部材71は、中心軸が鉛直方向に延在する旋回軸線Lr1に一致するように配設されている。よって、旋回体2は、旋回軸線Lr1周りに回動するように構成されている。そして、旋回体2は、図示しない旋回駆動装置によって回転駆動される。そして、旋回体2は、弾性構造体5の後述する他端5bが連結される連結部21を有する。
図2は、ロボット100の構成例を概略的に示す図であり、(a)は、第1アーム3が起立角度位置Pθ1に位置する状態を示す図であり、(b)は、第1アーム3が倒伏角度位置Pθ2に位置する状態を示す図である。
第1アーム3は、腕状に形成され、水平方向に延在する第1軸線Lr2周りに回動可能なように、基端部3aが旋回体2に対し、回動自在に連結されている。そして、基端部3aから先端部3bに向かって延在する仮想線が第1アーム伸延軸線Le1を構成する。
そして、第1アーム3は、図2(a)に示す起立角度位置Pθ1と、図2(b)に示す鉛直方向に対する傾斜が起立角度位置Pθ1よりも大きい倒伏角度位置Pθ2との間を回動するように構成されている。
そして、第1アーム3は、図示しない第1アーム駆動装置によって回転駆動される。
図3は、ロボット100の構成例を概略的に示す図であり、(a)は、第2アーム4が第1角度位置Pθ3に位置する状態を示す図であり、(b)は、第2アーム4が第2角度位置Pθ4に位置する状態を示す図である。
第2アーム4は、図1に示すように、腕状に形成され、水平方向に延在する第2軸線Lr3周りに回動可能なように、第2アーム4の基端部4aよりも先端部4b側の部分が第1アーム3の先端部3bに対し、回動自在に連結されている。第2アーム4の第1アーム3と第2アーム4とが連結されている部分が第1所定部分4cを構成する。そして、第2アーム4の第1所定部分4cから先端部4bに向かって延在する部分が第2アーム本体部41を構成し、第1所定部分4cから基端部4aに向かって延在する部分が第2アーム延長部42を構成する。そして、第2アーム本体部41の中心軸の延在方向に延在する仮想線が第2アーム本体部伸延軸線Le2を構成し、第2アーム延長部42の中心軸の延在方向に延在する仮想線が第2アーム延長部伸延軸線Le3を構成する。
第2アーム4の基端部には、詳細は後述する弾性構造体5が連結されている。本実施の形態において、第2アーム本体部伸延軸線Le2と第2アーム延長部伸延軸線Le3とは同軸に構成されているがこれに限られるものではなく、第2アーム本体部伸延軸線Le2と第2アーム延長部伸延軸線Le3が交差するように構成されていてもよい。
そして、第2アーム4は、図示しない第2アーム駆動装置によって回転駆動される。
また、本実施の形態において、第2アーム本体部41と第2アーム延長部42とは一体に形成されているが、これに限定されるものではなく、第2アーム延長部42は、第2アーム本体部41に固定された別体の部材であってもよい。
そして、第2アーム4は、図3(a)に示す第1角度位置Pθ3と図3(b)に示す第2角度位置Pθ4との間を回動するように構成されている。そして、第2角度位置Pθ4は、第1軸線Lr2の延在方向から見て、第2角度位置Pθ4における第1アーム伸延軸線Le1と第2アーム本体部伸延軸線Le2とがなす角の角度θ2が、第1角度位置Pθ3における第1アーム伸延軸線Le1と第2アーム本体部伸延軸線Le2とがなす角の角度θ1よりも大きくなる角度位置である。また、角度θ2は、180度未満となるように構成されている。
弾性構造体5は、所謂バランサ装置であり、弾性構造体伸延軸線Le4の延在方向に沿って弾性的に収縮及び伸長する弾性体51を含む。弾性体51は、伸長することによって、短縮する方向に反力を発生するように構成されている。弾性体51は、例えばコイルスプリング、又はガススプリングであるがこれに限定されるものではない。そして、弾性構造体伸延軸線Le4上に位置する弾性構造体5の一端(一方の端部)5aは、水平方向に延在する第3軸線Lr4周りに回動可能なように第2アーム延長部伸延軸線Le3上の第2アーム4の基端部4aに連結されている。また、弾性構造体伸延軸線Le4上に位置する弾性構造体5の他端(他方の端部)5bは、水平方向に延在する第4軸線Lr5周りに回動可能なように旋回体2の連結部21に連結されている。したがって、第1〜第4軸線は、何れも水平方向に延在し、互いに平行に延在している。
そして、弾性構造体5の一端5aが連結されている第2アーム4の基端部4a及び弾性構造体5の他端5bが連結されている旋回体2の連結部21は、図2に示すように、第1アーム3が起立角度位置Pθ1から倒伏角度位置Pθ2に向かって回動することによって間隔が拡がり、しかも図3に示すように、第1アーム3が所定の角度位置に位置する状態において、第2アーム4が第2角度位置Pθ4から第1角度位置Pθ3に向かって回動することによって間隔が拡がるように位置決めされている。
[動作例]
次に、ロボット100の動作例を説明する。
まず、第1アーム3を回動させる場合の動作例を説明する。
図2に示すように、第1アーム3が起立角度位置Pθ1から倒伏角度位置Pθ2に向かって回動し、鉛直方向に対する第1アーム3の傾斜が大きくなるに従って、第1アーム3に作用する重力によって発生する第1軸線Lr2を中心とする重力トルクT1は増大する。そして、第1アーム3が起立角度位置Pθ1から倒伏角度位置Pθ2に向かって回動することによって、弾性構造体5の一端5aが連結されている第2アーム4の基端部4a及び弾性構造体5の他端5bが連結されている旋回体2の連結部21の間隔が拡がると、弾性体51は伸長し、弾性構造体伸延軸線Le4の延在方向において、弾性構造体5を短縮させる方向の反力を発生させる。弾性構造体5を短縮させる方向の反力は、重力トルクT1とは反対方向の第1軸線Lr2を中心とするバランストルクT2を発生させる。このバランストルクT2は、重力トルクT1に抗するトルクであり、重力トルクT1の少なくとも一部を相殺する。これによって、第1アーム駆動装置の負荷を低下させることができ、ロボット100の電力消費の増大を防止することができる。
次に、第2アーム4を回動させる場合の動作例を説明する。なお、本実施の形態において第1アーム3は、第2アーム4が第2角度位置Pθ4から第1角度位置Pθ3に向かって回動すると第2アーム4の鉛直方向に対する傾斜が大きくなる角度位置に位置している。
図3に示すように、第2アーム4が第2角度位置Pθ4から第1角度位置Pθ3に向かって回動し、このとき鉛直方向に対する第2アーム4の傾斜が大きくなるに従って、第2アーム4に作用する重力によって発生する第2軸線Lr3を中心とする重力トルクT3は増大する。そして、第2アーム4が第2角度位置Pθ4から第1角度位置Pθ3に向かって回動することによって、弾性構造体5の一端5aが連結されている第2アーム4の基端部4a及び弾性構造体5の他端5bが連結されている旋回体2の連結部21の間隔が拡がると、弾性体51は伸長し、弾性構造体伸延軸線Le4の延在方向において、弾性構造体5を短縮させる方向の反力を発生させる。弾性構造体5を短縮させる方向の反力は、重力トルクT3とは反対方向の第2軸線Lr3を中心とするバランストルクT4を発生させる。このバランストルクT4は、重力トルクT3に抗するトルクであり、重力トルクT3の少なくとも一部を相殺する。これによって、第2アーム駆動装置の負荷を低下させることができ、ロボット100の電力消費の増大を防止することができる。
以上に説明したように、本発明のロボット100は、弾性構造体5によって、第1アーム3に作用する重力によって発生する重力トルクT1に抗するバランストルクT2を発生させ、且つ第2アーム4に作用する重力によって発生する重力トルクT3に抗するバランストルクT4を発生させることができる。これによって、弾性構造体5によって、第1アーム3及び第2アーム4を駆動する動力を低減させることができる。
すなわち、本実施の形態に係るロボット100は、単一の弾性構造体5によって、旋回体2と第1アーム3とを接続する関節、及び第1アーム3と第2アーム4とを接続する関節の負荷を軽減することができる。よって、各関節の負荷を軽減するために複数の弾性構造体を設けた場合と比較してロボットの重量を減少させることができ、ロボットの駆動部の動力、特に旋回体2を回動させる旋回駆動装置の動力を低減することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係るロボット200の構成例を示す側面図である。
上記実施の形態1において、旋回体2は連結部21を有し、弾性構造体5の他端5bは、水平方向に延在する第3軸線Lr4周りに回動可能なように連結部21に連結されている。これに対し、本実施の形態において、ロボット200は、回動体210及び連結部221を更に備える。
回動体210は、基台1の周囲を取り囲む環状体であり、軸線が旋回軸線Lr1に一致するように配設されている。そして、回動体210は、基台1に対し、第2軸受部材272を介して、回動自在に連結されている。よって、回動体210は、旋回軸線L1周りに回動するように構成されている。
連結部221は、剛性が高い材料で構成され、基端部221aが回動体210に固定されている。そして、基端部221aから先端部221bに向かう部分は、旋回軸線Lr1を通り延びている。したがって、先端部221bは、旋回軸線Lr1を介して基端部221aの反対側に位置している。また、先端部221bは、第1アーム3及び第2アーム4が所定の角度位置範囲に位置している状態において、旋回軸線Lr1の延在方向から見て、第1軸線Lr2及び第2軸線Lr3よりも径方向内側に位置している。
そして、弾性構造体5の他端5bは、水平方向に延在する第3軸線Lr4周りに回動可能なように連結部221に連結されている。よって、旋回体2が旋回軸線Lr1周りに回動すると、旋回体2の回動動作に従動して、連結部221及び回動体210が旋回軸線Lr1周りに回動する。
そして、弾性構造体5の一端5aが連結されている第2アーム4の基端部4a及び弾性構造体5の他端5bが連結されている連結部221の先端部221bは、第1アーム3が起立角度位置Pθ1から倒伏角度位置Pθ2に向かって回動することによって間隔が拡がり、しかも第1アーム3が所定の角度位置範囲に位置する状態において、第2アーム4が第2角度位置Pθ4から第1角度位置Pθ3に向かって回動することによって間隔が拡がるように位置決めされている。
これ以外は実施の形態1と同様である。
このように構成されたロボット200は、旋回軸線Lr1の延在方向から見て、弾性構造体5の一端5aが他端5bよりも径方向外側に延在するように第1アーム3及び第2アーム4が所定の角度位置範囲に位置しているときは、重力によって第1軸受部材71に作用する第1軸受部材71を変形させようとする曲げモーメントB1とは反対方向の曲げモーメントB2を弾性構造体5が発生させる。
すなわち、弾性構造体5は、短縮する方向に反力を発生するように構成されているため、第1アーム3及び第2アーム4を旋回軸線Lr1の延在方向から見て径方向内側に付勢する。これによって、重力によって第1軸受部材71に作用する第1軸受部材71を変形させようとする曲げモーメントB1とは反対方向の曲げモーメントB2を発生させることができる。
そして、第1アーム3及び第2アーム4は、旋回軸線Lr1の延在方向から見て径方向外側に延在しているため、第1軸受部材71には、第1軸受部材71を変形させようとする曲げモーメントB1が作用している。曲げモーメントB2は、第1軸受部材71に作用する曲げモーメントB1の少なくとも一部を相殺する。これによって、第1アーム3及び第2アーム4に作用する重力によって発生する第1軸受部材71を変形させようとする曲げモーメントB1を小さくすることができる。したがって、許容曲げモーメントが小さな軸受部材を用いることができる。
以上に説明したように、本実施の形態に係るロボット200は、単一の弾性構造体5によって、旋回体2と第1アーム3とを接続する関節、及び第1アーム3と第2アーム4とを接続する関節の負荷を軽減することができ、更に基台1と旋回体2を接続する関節の負荷を軽減することができる。よって、各関節の負荷を軽減するために複数の弾性構造体を設けた場合と比較してロボットの重量を減少させることができ、ロボットの駆動部の動力、特に、特に旋回体2を回動させる旋回駆動装置の動力を低減することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係るロボット300の構成例を示す側面図である。
上記実施の形態2において、第2アーム4は基端部4aが位置する第2アーム延長部42を有し、弾性構造体5の一端5aは、第3軸線Lr4周りに回動可能なように旋回体2の基端部4aに連結されている。これに対し、本実施の形態において、ロボット300は、第1アーム3は、弾性構造体5の一端5aが連結される連結部331を有する。そして、弾性構造体5の一端5aは、第5軸線Lr6周りに回動可能なように第1アーム3の連結部331に連結されている。
そして、弾性構造体5の一端5aが連結されている第1アーム3の連結部331及び弾性構造体5の他端5bが連結されている旋回体2の連結部221の先端部221bは、第1アーム3が起立角度位置Pθ1から倒伏角度位置Pθ2に向かって回動することによって間隔が拡がるように位置決めされている。
これ以外は上記実施の形態2と同様である。
このように構成されたロボット300は、弾性構造体5によって、第1アーム3に作用する重力によって発生する重力トルクT1に抗するバランストルクT2を発生させる。これによって、弾性構造体5によって第1アーム3を駆動する動力を低減させることができる。
更に、ロボット300は、上記実施の形態2と同様に、弾性構造体5が、短縮する方向に反力を発生するように構成されているため、第1アーム3及び第2アーム4を旋回軸線Lr1の延在方向から見て径方向内側に付勢するように構成されている。これによって、第1アーム3及び第2アーム4に作用する重力によって発生する第1軸受部材71を変形させようとする曲げモーメントB1を小さくすることができる。したがって、許容曲げモーメントが小さな軸受部材を用いることができる。
以上に説明したように、本実施の形態に係るロボット300は、単一の弾性構造体5によって、旋回体2と第1アーム3とを接続する関節の負荷を軽減することができ、更に基台1と旋回体2を接続する関節の負荷を軽減することができる。よって、各関節の負荷を軽減するために複数の弾性構造体を設けた場合と比較してロボットの重量を減少させることができ、ロボットの駆動部の動力、特に旋回体2を回動させる旋回駆動装置の動力を低減することができる。
(実施の形態4)
上記実施の形態において、倒伏角度位置(第3角度位置)Pθ2は、第1アーム3の先端部3bが基端部3aよりも下方に位置するように構成し、起立角度位置(第4角度位置)Pθ1は、倒伏角度位置Pθ2における第1アーム3の先端部3bの高さ位置よりも上方に位置するように構成してもよい。これによって、所謂棚置き型産業用ロボットの第1アーム3及び第2アーム4を駆動する動力を好適に低減することができる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本件発明は、産業用ロボットに適用することができる。
Le1 第1アーム伸延軸線
Le2 第2アーム本体部伸延軸線
Le3 第2アーム延長部伸延軸線
Le4 弾性構造体伸延軸線
Lr1 旋回軸線
Lr2 第1軸線
Lr3 第2軸線
Lr4 第3軸線
Lr5 第4軸線
Pθ1 起立角度位置
Pθ2 倒伏角度位置
Pθ3 第1角度位置
Pθ4 第2角度位置
1 基台
2 旋回体
3 第1アーム
3a 基端部
3b 先端部
4 第2アーム
4a 基端部
4b 先端部
4c 第1所定部分
5 弾性構造体
5a 一端
5b 他端
21 連結部
41 第2アーム本体部
42 第2アーム延長部
51 弾性体
71 第1軸受部材
72 第2軸受部材
73 第3軸受部材
100 ロボット

Claims (7)

  1. 基台と、
    鉛直方向に延在する旋回軸線周りに回動可能なように、前記基台に連結されている旋回体と、
    水平方向に延在する第1軸線周りに回動可能なように、基端部が前記旋回体に連結されている第1アームと、
    水平方向に延在する第2軸線周りに回動可能なように、第1所定部分が前記第1アームに連結されている第2アームと、
    前記第2アームと前記基台又は前記旋回体とを連結し且つ重力によって前記第2アームに作用する前記第2軸線を中心とするトルクとは反対方向の前記第2軸線を中心とするトルク及び重力によって前記第1アームに作用する前記第1軸線を中心とするトルクとは反対方向の前記第1軸線を中心とするトルクを発生させるように構成された弾性構造体と、を備える産業用ロボット。
  2. 前記弾性構造体は、一方の端部が前記第2アームの前記第1所定部分よりも基端側の部分に連結されている、請求項1に記載の産業用ロボット。
  3. 前記旋回軸線周りに回動自在なように、前記基台に連結されている回動体を更に備え、
    前記旋回体は、軸受部材を介して前記基台に連結され、
    前記弾性構造体は、一方の端部が前記第2アームの前記第1所定部分よりも基端側の部分に連結され、他方の端部が前記回動体に連結され、重力によって前記軸受部材に作用する前記軸受部材を変形させようとする曲げモーメントとは反対方向の曲げモーメントを更に発生させる請求項1に記載の産業用ロボット。
  4. 前記第2アームは、第1角度位置と、前記第2アームの前記第1所定部分よりも先端側の部分と前記第1アームとがなす角度が前記第1角度位置よりも大きく、且つ、180度未満である第2角度位置との間を回動するように構成され、前記第1角度位置において、前記弾性構造体の一方の端部と他方の端部との距離が最大となるように構成されている、請求項2又は3に記載の産業用ロボット。
  5. 基台と、
    鉛直方向に延在する旋回軸線周りに回動可能なように、軸受部材を介して前記基台に連結されている旋回体と、
    水平方向に延在する第1軸線周りに回動可能なように、基端部が前記旋回体に連結されている第1アームと、
    水平方法に延在する第2軸線周りに回動可能なように、第1所定部分が前記第1アームに連結されている第2アームと、
    前記第1アームと前記基台とを連結し且つ重力によって前記軸受部材に作用する前記軸受部材を変形させようとする曲げモーメントとは反対方向の曲げモーメント及び重力によって前記第1アームに作用する前記第1軸線を中心とするトルクとは反対方向の前記第1軸線を中心とするトルクを発生させるように構成された弾性構造体と、を備える産業用ロボット。
  6. 前記旋回軸線周りに回動自在なように、前記基台に連結されている回動体を更に備え、
    前記旋回体は、軸受部材を介して前記基台に連結され、
    前記弾性構造体は、一方の端部が前記第1アームに連結され、他方の端部が前記回動体に連結されている、請求項5に記載の産業用ロボット。
  7. 前記第1アームは、先端部が基端部よりも下方に位置する第3角度位置と先端部が前記第3角度位置における先端部の高さ位置よりも上方に位置する第4角度位置との間を回動する、請求項1乃至6の何れかに記載の産業用ロボット。
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