JP2015121691A - Led表示ユニット及びそのled表示ユニットを用いたled表示灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】屋外使用に対応できる構成を有すると共に、構成部品の成形時に成形不良の発生を抑制することができるLED表示ユニット及びそのLED表示ユニット用いたLED表示灯を提供することにある。
【解決手段】同一の樹脂素材によるインサート成形で形成された、厚肉部12と複数の薄肉部20を有するフロントパネル10と、金属製のリアパネル30と、フロントパネル10とリアパネル30で圧縮挟持された防水パッキン50とによって気密空間2を形成し、気密空間2内に、一方の面に表面実装型のLED3が実装され他方の面にLEDを除く電子部品5が実装された基板40を収納した。フロントパネル10の夫々の薄肉部20の凹部領域にLED3の少なくとも1つが位置して該LED3からの出射光が前記薄肉部20を介して外部に出射されることにより所定の表示パターンが形成される。
【選択図】図2
【解決手段】同一の樹脂素材によるインサート成形で形成された、厚肉部12と複数の薄肉部20を有するフロントパネル10と、金属製のリアパネル30と、フロントパネル10とリアパネル30で圧縮挟持された防水パッキン50とによって気密空間2を形成し、気密空間2内に、一方の面に表面実装型のLED3が実装され他方の面にLEDを除く電子部品5が実装された基板40を収納した。フロントパネル10の夫々の薄肉部20の凹部領域にLED3の少なくとも1つが位置して該LED3からの出射光が前記薄肉部20を介して外部に出射されることにより所定の表示パターンが形成される。
【選択図】図2
Description
本発明は、LEDを光源とする表示ユニット及びその表示ユニットを用いた表示灯に関する。
従来、この種のLED表示灯としては、例えば、特許文献1に、「タクシー屋根上表示灯」として開示された構成のものがある(図7参照)。
それは、発光ダイオード80が配設された基板81を、山形状に形成された半透明合成樹脂製のケース体82で覆い、該ケース体82の両側壁83a、83bの表面に、標章85a、85bが印刷された透光性で可塑性がある合成樹脂シート84を貼着している。これにより、昼間は、外光によって合成樹脂シート84に印刷された標章85a、85bが照らされ、夜間は、発光ダイオード80からの出射光がケース体82の両側壁83a、83bを拡散透過してその拡散光が合成樹脂シート84に照射され、合成樹脂シート84に印刷された標章85a、85bを浮かび上がらせる。
また、特許文献2には、「表示装置」として開示された構成のものがある(図8参照)。
それは、遮光性部材からなるケース90に部分的に薄肉の表示窓91a〜91dを設け、夫々の表示窓91a〜91dの下方に光源92a〜92dを配置する。これにより、光源92a〜92dからの出射光がケース90の表示窓91a〜91dを透過して該表示窓91a〜91dによる表示部を表示する。
ところで、上記特許文献1に開示されたタクシー屋根上表示灯は、合成樹脂シート84に印刷された標章85a、85bが固定パターンであるため、複数の情報を表示することは不可能である。また、タクシー屋根上表示灯自体を防水構造にする必要があるが、防水構造に対応するケース体82が、例えば、アンダーカットを有するような特異な形状の場合、その作製方法が、ブロー成形方法に限られる。あるいは複数の部分に分割して作製したものを繋ぎ合わせて組み立てる方法を用いた場合は、繋ぎ合せ工程において防水加工を十分に行う必要があり工数の増加を伴い、また、一体構造でないため耐久性に劣る。
特許文献2に開示された表示装置は、OA機器等の屋内機器を用途の対象としており、屋外使用に必要とされる耐候性、防水性等の諸性能を確保するための具体的な構成については開示されていない。また、ケース90を射出成形によって形成する場合、成形時に、ケース90が有する急激且つ大きい肉厚差に起因する成形不良を発生しやすい。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、屋外使用に対応できる構成を有すると共に、構成部品の成形時に成形不良の発生を抑制することができるLED表示ユニット及びそのLED表示ユニット用いたLED表示灯を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、防水パッキンを圧縮挟持した状態で互いに対向配置された、厚肉部と複数の薄肉部が形成された樹脂製のフロントパネルと、金属製のリアパネルとで形成された気密空間内に、一方の面に表面実装型のLEDが実装され他方の面に前記LEDを除く電子部品が実装された実装基板が、LED実装面を前記フロントパネルに対向させた状態で収容されてなる防水型のLED表示ユニットであって、前記厚肉部と前記薄肉部は同一の樹脂素材によるインサート成形で形成され、前記実装基板は、前記防水パッキンにより押圧されて前記フロントパネルに圧接固定され、前記厚肉部の前記実装基板側表面と前記実装基板のLED実装面との間には、前記LEDの電極と前記実装基板の電極との接合部を収容するための逃がし空間を有し、前記フロントパネルの夫々の薄肉部の凹部領域に前記LEDの少なくとも1つが位置して該LEDからの出射光が前記薄肉部を介して外部に出射されることにより所定の表示パターンが形成されることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記厚肉部の前記薄肉部から突出した部分は、遮光性及び光反射性を有する無彩色の樹脂素材で形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2において、前記厚肉部の前記薄肉部から突出した部分の肉厚は、1.5mmであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、前記薄肉部が透明性を有する樹脂素材で形成され、前記厚肉部の前記薄肉部から突出した部分が遮光性及び光反射性を有する無彩色の樹脂素材で形成されてなる請求項1のLED表示ユニットを覆うように該LED表示ユニットに接するカバーが設けられ、前記カバーが光拡散性を有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項4において、前記厚肉部の前記薄肉部から突出した部分の肉厚は、1.5mmであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に記載された発明は、請求項4又は請求項5において、前記薄肉部は、肉厚が0.3〜1.5mmの範囲にあることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7に記載された発明は、請求項4〜請求項6のいずれかにおいて、前記LEDの光出射面から前記カバーと接触する外面までの距離が、2mmよりも短いことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項8に記載された発明は、請求項4〜請求項7のいずれかにおいて、前記カバーは、直線透過率が10%であることを特徴とするものである。
本発明のLED表示ユニットは、フロントパネルと、リアパネルと、フロントパネルとリアパネルで圧縮挟持された防水パッキンとによって気密空間を形成し、その気密空間内に、一方の面に表面実装型のLEDが実装され、他方の面にLEDを除く電子部品が実装された基板を収納した。フロントパネルは、同一の樹脂素材によるインサート成形によって遮光部となる厚肉部と複数の、透光部となる薄肉部を形成し、各薄肉部の凹部領域に配置されたLEDからの出射光が夫々の薄肉部を介して外部に出射されることにより所定の表示パターンを形成する。
その結果、フロントパネルは、急激且つ大きい肉厚差を有する凹凸形状からなるにもかかわらず、インサート成形時に成形不良を発生することがなく、確実で信頼性の高い樹脂成形を行うことができる。そのため、屋外使用に対応できるLED表示ユニット及びそのLED表示ユニット用いたLED表示灯を実現することができる。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図6を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
図1は、本発明に係わる実施形態のLED表示ユニットの分解上面図、図2は図1の縦部分断面図である。そのうち、図1の分解上面図においては、(A)で示す領域は、LED表示ユニットを表示方向から見たときの見え方を示し、(B)で示す領域は、LED表示ユニットを構成する後述のフロントパネルから樹脂フィルム部を取り除いたときの見え方を示し、(C)で示す領域は、LED表示ユニットからフロントパネルを取り除いたときの見え方を示している。
本発明のLED表示ユニット1は、フロントパネル10、リアパネル30及び防水パッキン50によって形成された気密空間2内に、一方の面に複数のLED3が実装されると共に他方の面にLED3以外の複数の電子部品5が実装された基板40が収容されてなる構成を有している。
光源となる複数のLED3はいずれも表面実装型が用いられ、夫々のLED3は、図示しないが、発光源となる1種類のLED素子で構成されて単色発光が可能な単色発光LED、又は発光色が異なる複数種類のLED素子で構成されて多色発光が可能な多色発光LEDからなっている。複数の電子部品5は例えば、夫々のLED3を構成する各LED素子の通電電流を制御する電流制限抵抗等の電子部品が用いられている。なお、LED3の光出射面の、基板40のLED実装面からの位置の高さHは0.6mmである。
フロントパネル10は、例えば、ポリカーボネート樹脂等の樹脂素材からなり、表示部11は、肉厚t1が2.0mmの厚肉部(遮光部)12と肉厚t2が0.5mmの薄肉部(透光部)20で構成されている。フロントパネル10の形成は、肉厚が0.5mmの光拡散性を有する樹脂フィルムをセットした金型に、樹脂フィルムと同一の樹脂素材からなり遮光性及び光反射性を有する無彩色(例えば、白色)の成形樹脂を充填して樹脂フィルムと樹脂成形部とを一体化(フィルムインサート成形)する。したがって、フロントパネル10の表示部11の薄肉部(t2=0.5mm)からなる透光部20は樹脂フィルム部13からなる単層構造で構成され、厚肉部(t1=t2+t3=2.0mm)からなる遮光部12は樹脂フィルム部(t2=0.5mm)13と樹脂成形部(t3=1.5mm)14との2層構造で構成されている。
この場合、フロントパネル10は、樹脂フィルム部13と樹脂成形部14とが上述のように同一の樹脂素材で成形一体化されている。そのため、互いの接合面が強固に接合されて接合強度等の機械的強度及び防水等の耐環境性に優れた構造を有している。
また、薄肉部20と厚肉部12を有する凹凸形状からなるフロントパネル10が、均一な肉厚を有して薄肉部20を形成する樹脂フィルムにインサート成形により充填される、厚肉部12を構成する樹脂成形部14も均一な厚みに形成される。これにより、フロントパネル10は、急激且つ大きい肉厚差を有する凹凸形状からなるにもかかわらずインサート成形時に成形不良が発生することはなく、確実で信頼性の高い樹脂成形を行うことができる。
フロントパネル10の樹脂成形部14は、夫々が所定の寸法形状からなる複数の貫通孔(セグメント孔)15が所定の位置に設けられ、各セグメント孔15の内周面16は光反射面となっている。つまり、樹脂フィルム部13で形成された薄肉部20が樹脂成形部14の各セグメント孔15を塞ぐように位置している。
基板40に実装された複数のLED3は、樹脂成形部14の各セグメント孔15と該セグメント孔15を塞ぐように位置する薄肉部20とで囲まれたセグメント領域25内の所定の位置に配置されている。換言すると、基板40に実装された複数のLED3は、樹脂成形部14の夫々のセグメント孔15のいずれかの下方に位置している。
各セグメント領域25内に配置された単数又は複数のLED3は、夫々のセグメント領域25内において同一の一種類又は同一の複数種類のLED素子(図示せず)で構成されており、各セグメント領域25から夫々の薄肉部20を介して出射する出射光の輝度分布が均一になるように、且つ各セグメント領域25から夫々の薄肉部20を介して出射する出射光の輝度が互いに同等となるように、個数及び配置間隔が設定されている。
リアパネル30は、例えば、厚みt4が2mmのアルミニウム等の金属材料が用いられており、上述したようにフロントパネル10及び防水パッキン50と共に、基板40を収容する気密空間2を形成している。
防水パッキン50は環状に形成され、環状の周方向に垂直な方向に対向する環状の対向面51、52が、全周に亘って平坦面51a、52aで構成されている。また、フロントパネル10には、内側周縁部に該周縁部に沿って環状に凸起部10bが形成されている。
フロントパネル10、リアパネル30及び防水パッキン50によって気密空間2を形成するに際しては、リアパネル30をフロントパネル10に対峙させてリアパネル30の内面30aが防水パッキン50の一方の対向面51に当接した状態でフロントパネル10の方向に移動し、防水パッキン50の一方の対向面51及び他方の対向面52の夫々がリアパネル30の内面30a及びフロントパネル10圧縮挟持された状態で、フロントパネル10とリアパネル30を固定ネジ65によってネジ止め固定する。このとき、フロントパネル10の凸起部10bによる押圧により、防水パッキン50の平坦面52には凹部52bが生じる。
これにより、フロントパネル10とリアパネル30が、互いの内側周縁部で環状の防水パッキン50を圧縮挟持した状態でネジ止め固定により一体化され、フロントパネル10、リアパネル30及び防水パッキン50による気密空間2が形成されて、確実で信頼性の高い優れた防水構造が得られる。
防水パッキン50は、上述のように、フロントパネル10とリアパネル30による気密空間2を形成すると同時に、防水パッキン50の他方の対向面52の平坦面52aで基板40の電子部品実装面40bをフロントパネル10の方向に押圧することにより、基板40のLED実装面40aの周縁部をフロントパネル10の樹脂成形部14の内側周縁部に押し付けて圧接固定する働きも有する。
したがって、気密空間2内に収容された基板40は、固定ネジや接着部材等の固定部材を用いることなく確実に固定支持されるものであり、そのため、構成部材の低減及び組立て工数の低減により製造コストの低コスト化を図ることができる。
基板40のLED実装面40aとフロントパネル10の表示部11における厚肉部(遮光部)12の内面12aとの間には所定の間隔(t5)の隙間45が設けられている(図3(拡大縦部分断面図)参照)。この隙間45は、基板実装状態のLED3において、光出射部となる本体部3aがフロントパネル10のセグメント領域25内に位置するのに対し、LED3のリード部3bが基板40の電極パッド40cにはんだ接合されたときのはんだ接合部4が位置する逃がし空間となる。逃がし空間の隙間45の間隔(t5)は、本実施形態においては0.5mmに設定されている。
これにより、フロントパネル10の樹脂成形部14の貫通孔(セグメント孔)15をLED3のリード部3bを収容できる幅まで広げる必要がなく、少なくともLED3の本体部(光出射部)3aが収容できる幅に設定すればよい。そのため、各セグメント領域25の幅を細幅化することが可能となり、明るく鮮明な表示を得ることができる。
上記構成のLED表示ユニット1は、夫々のセグメント領域25内に位置する全てのLED3を構成するLED素子のうち、同一の一種類のLED素子同士を1つのLED素子群として、各LED素子群単位で点灯及び非点灯が制御される。すると、夫々のLED素子群の適宜の組み合わせによる点灯によって文字、数字、絵柄等の所望のパターンが所望の発光色によって表示される。
一方、夫々のセグメント領域25内に位置する全てのLEDを構成するLED素子の全てが非点灯のときは、セグメント領域25から出射する光がないために表示パターンを形成しないと同時に、外部からそのセグメント領域25の存在が目立たないように構成されている。
フロントパネル10の樹脂成形部14の肉厚t3は、本実施形態における1.5mmが好ましい厚みである。LED3から発せられた光線は直接に、又は樹脂成形部14のセグメント孔15の内周面16での反射を介して樹脂フィルム部13に到達する。樹脂成形部14の肉厚t3が1.5mmより薄いと、LED3の光出射面3cから薄肉部(透光部)20までの距離が短いためにLED3からの出射光の広がりが少なくなって薄肉部20に点光源の照射パターンがそのまま投影され、いわゆる点光り現象が生じる。樹脂成形部14の肉厚t3が1.5mmより厚いと、図4(LEDからの出射光の照射範囲の説明図)に破線で示すように、LED3からの出射光の広がりが貫通孔(セグメント孔)15の内周面16で妨げられて照射範囲(b)が、肉厚が1.5mmのときの照射範囲(a)に比べて狭くなり、視認性が悪くなる。なお、樹脂成形部14の肉厚t3=1.5mmは、フィルムインサート成形で形成可能な最小の肉厚でもある。
上記構成のLED表示ユニット1は、フロントパネル10、リアパネル30及び防水パッキン50によって形成された気密空間2内に収容された基板40を、LED実装面40aがフロントパネル10に対向するように配置した。その結果、基板40に実装されたLED3とフロントパネル10とを適宜な距離に接近させることができ、LED3とフロントパネル10とで構成される光学系において優れた光学特性を得ることができる。
また、リアパネル30を金属材料で形成することにより、LED3の点灯時にLED3及び電子部品5の夫々から気密空間2内に発せられた熱がリアパネル30を介して外部に放散される。これにより、LED3及び電子部品5の温度上昇が抑制されて安定した光学特性を保持することができる。
ところで、上記LED表示ユニット1は上述したように防水構造を有しているため、性能的にはそれ自体で屋外使用が可能であるが、外観上の見栄えを考慮して更にカバー(アウターカバー)で覆ってLED表示灯として使用する場合がある。その場合、アウターカバーは耐候性が良好な部材で形成する必要があるが、アウターカバーによる防水構造は必要がなく、アウターカバーの形状の自由度が高まって見栄えの良好なLED表示灯を実現することができる。
具体的には、図5(実施形態のLED表示灯の縦部分断面図)に示すように、例えば、耐候性が良好で肉厚t6が2mm、直線透過率が10%の光拡散性を有するアウターカバー60を使用し、アウターカバー60内にLED表示ユニット1を、フロントパネル10の表示部11の外面11a(樹脂フィルム部13の外面13aでもある)をアウターカー60の内面60aに直接接触させた状態に収容する。
この場合、最外側に位置するアウターカバー60が光拡散性を有するため、アウターカバー60の適宜な光拡散度によって、LED3から出射してアウターカバー60を介して外部に出射する光の好適な光学特性を確保することができる。
そのために、LED表示ユニット1においては、フロントパネル10をフィルムインサート成形で形成する際の樹脂フィルム部13を透明な樹脂素材で形成し、樹脂成形部14を樹脂フィルムと同一の樹脂素材からなり遮光性及び光反射性を有する無彩色(例えば、白色)の成形樹脂で形成する。
これにより、LED3からの出射光はフロントパネル10の、透明な樹脂フィルム部13からなる透明な薄肉部(透光部)20をそのまま透過してアウターカバー60に入射し、アウターカバー60で拡散されて拡散光が外部に出射される。そのため、LED3からの出射光がLED表示灯70の外部に出射するまでにアウターカバー60のみで拡散されることになり、適宜な光拡散度によって見栄えの良好なLED表示灯が実現する。
この場合、樹脂フィルム部13の肉厚t2は、0.3〜1.5mmの範囲にあるのが好ましい。樹脂フィルム部13の肉厚t2が0.3mmより薄いと、フィルムインサート成形において薄肉部(透光部)20にショートショットや変形等の成形不良が発生して成形性の確保が難しく、肉厚t2が1.5mmより厚いと、図6(LEDからの出射光の広がり範囲の説明図)に破線で示すように、LED3からの出射光が樹脂フィルム部13内でその面方向に広がって広がり範囲(d)が、肉厚が1.5mmのときの広がり範囲(c)に比べて広くなり、表示のエッジが滲んで鮮明さが損なわれる。
また、LED表示ユニット1におけるLED3の光出射面3cからアウターカバー60と接触する、表示部11の外面11aまでの距離Lは2mmよりも短いことが好ましい。LED3の光出射面3cからアウターカバー60と接触する外面11aまでの距離Lが、2mmよりも長くなると、アウターカバー60を介して外部に出射される光による表示パターンにボケが生じることになる。
1… LED表示ユニット
2… 気密空間
3… LED
3a… 本体部
3b… リード部
3c… 光出射面
4… はんだ接合部
5… 電子部品
10… フロントパネル
10b… 凸起部
11… 表示部
11a… 外面
12… 厚肉部(遮光部)
12a… 内面
13… 樹脂フィルム部
13a… 外面
14… 樹脂成形部
15… 貫通孔(セグメント孔)
16… 内周面
20… 薄肉部(透光部)
25… セグメント領域
30… リアパネル
30a… 内面
40… 基板
40a… LED実装面
40b… 電子部品実装面
40c… 電極パッド
45… 隙間
50… 防水パッキン
51… 対向面
51a… 平坦面
52… 対向面
52a… 平坦面
52b… 凹部
60… カバー(アウターカバー)
60a… 内面
65… 固定ネジ
70… LED表示灯
2… 気密空間
3… LED
3a… 本体部
3b… リード部
3c… 光出射面
4… はんだ接合部
5… 電子部品
10… フロントパネル
10b… 凸起部
11… 表示部
11a… 外面
12… 厚肉部(遮光部)
12a… 内面
13… 樹脂フィルム部
13a… 外面
14… 樹脂成形部
15… 貫通孔(セグメント孔)
16… 内周面
20… 薄肉部(透光部)
25… セグメント領域
30… リアパネル
30a… 内面
40… 基板
40a… LED実装面
40b… 電子部品実装面
40c… 電極パッド
45… 隙間
50… 防水パッキン
51… 対向面
51a… 平坦面
52… 対向面
52a… 平坦面
52b… 凹部
60… カバー(アウターカバー)
60a… 内面
65… 固定ネジ
70… LED表示灯
Claims (8)
- 防水パッキンを圧縮挟持した状態で互いに対向配置された、厚肉部と複数の薄肉部が形成された樹脂製のフロントパネルと、金属製のリアパネルとで形成された気密空間内に、一方の面に表面実装型のLEDが実装され他方の面に前記LEDを除く電子部品が実装された実装基板が、LED実装面を前記フロントパネルに対向させた状態で収容されてなる防水型のLED表示ユニットであって、
前記厚肉部と前記薄肉部は同一の樹脂素材によるインサート成形で形成され、
前記実装基板は、前記防水パッキンにより押圧されて前記フロントパネルに圧接固定され、
前記厚肉部の前記実装基板側表面と前記実装基板のLED実装面との間には、前記LEDの電極と前記実装基板の電極との接合部を収容するための逃がし空間を有し、
前記フロントパネルの夫々の薄肉部の凹部領域に前記LEDの少なくとも1つが位置して該LEDからの出射光が前記薄肉部を介して外部に出射されることにより所定の表示パターンが形成されることを特徴とするLED表示ユニット。 - 前記厚肉部の前記薄肉部から突出した部分は、遮光性及び光反射性を有する無彩色の樹脂素材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のLED表示ユニット。
- 前記厚肉部の前記薄肉部から突出した部分の肉厚は、1.5mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のLED表示ユニット。
- 前記薄肉部が透明性を有する樹脂素材で形成され、前記厚肉部の前記薄肉部から突出した部分が遮光性及び光反射性を有する無彩色の樹脂素材で形成されてなる請求項1のLED表示ユニットを覆うように該LED表示ユニットに接するカバーが設けられ、前記カバーが光拡散性を有することを特徴とするLED表示灯。
- 前記厚肉部の前記薄肉部から突出した部分の肉厚は、1.5mmであることを特徴とする請求項4に記載のLED表示灯。
- 前記薄肉部は、肉厚が0.3〜1.5mmの範囲にあることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のLED表示灯。
- 前記LEDの光出射面から前記カバーと接触する外面までの距離が、2mmよりも短いことを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載のLED表示灯。
- 前記カバーは、直線透過率が10%であることを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれかに記載のLED表示灯。
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JP2020027824A (ja) * | 2018-08-09 | 2020-02-20 | ローム株式会社 | 発光装置および表示装置 |
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JP2021193425A (ja) * | 2020-06-08 | 2021-12-23 | 株式会社ニッコー | タクシーの表示灯 |
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- 2013-12-24 JP JP2013265619A patent/JP2015121691A/ja active Pending
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