JP2015121464A - 位置推定システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、GPSを必ずしも使用しなくても位置を推定できる位置推定システムを提供することを目的とする。
さらに、第1の装置は、位置情報を受信する位置情報受信手段と、位置情報の受信を条件として、相対位置算出手段を用いて第2の装置の相対位置を算出し、その相対位置及び位置情報に基づき、第1の装置の絶対位置を算出する絶対位置算出手段とを備える。
<第1の実施形態>
1.位置推定システム1の構成
位置推定システム1の構成を、図1〜図3に基づき説明する。位置推定システム1は、図1に示すように、車両101に搭載された第1の装置3と、道路103の路側に設置された複数の第2の装置5とを含む。第2の装置5は、道路103の片側に、所定の間隔をおいて配置されている。
測距部7は、レーダ光(測距用信号の一実施形態)105を周期的に送信する。レーダ光105は、車両101の前方を中心とする所定の範囲107内で走査される。また、測距部7は、レーダ光が対象物で反射して成る反射波を受信する。そして、レーダ光105を送信してから、反射波を受信するまでの時間差に基づき、車両101から対象物までの距離を算出する。また、測距部7は、反射波の方向に基づき、車両101を基準とする対象物の方向を算出する。ここで、車両101から対象物までの距離と、車両101を基準とする対象物の方向とを合わせて、車両101を基準とする対象物の相対位置とする。測距部7は、レーダ光105及び反射波に基づき、車両101を基準とする対象物の相対位置を算出する。
レーダ信号検出部19は、レーダ光105が入射したとき、レーダ信号を検出する。レベル測定部21は、レーダ信号検出部19で検出したレーダ信号の信号強度を測定する。レーダ信号の信号強度は、レーダ光105の強度に比例する。
位置推定システム1が実行する処理を図4〜図7に基づき説明する。最初に、第1の装置3が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を図4に基づき説明する。図4のステップ1では、位置推定部17が、受信部9において、第2の装置5の位置情報を含む赤外線信号109を受信したか否かを判断する。受信した場合はステップ2に進み、受信しなかった場合は本処理を終了する。なお、第2の装置5の位置情報を含む赤外線信号109は、後述するステップ24において、第2の装置5が送信するものである。
ステップ6では、位置推定部17が、前記ステップ5で測定した、赤外線信号109の受信レベルが、前記ステップ4で設定した受信レベル範囲内であるか否かを判断する。受信レベル範囲内である場合はステップ7に進み、受信レベル範囲外である場合は本処理を終了する。
ステップ10では、位置推定部17が、前記ステップ8で算出した変化量Daと、前記ステップ9で算出した移動量Dbとの差の絶対値が所定の閾値εより大きいか否かを判断する。差の絶対値が閾値εより大きい場合はステップ11に進み、差の絶対値が閾値ε以下である場合は本処理を終了する。
次に、図5を用いて、第2の装置5が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を説明する。図5のステップ21では、送信制御部23が、レーダ信号検出部19においてレーダ信号を検出したか否かを判断する。検出した場合はステップ22に進み、検出しなかった場合は本処理を終了する。なお、レーダ信号は、レーダ光105がレーダ信号検出部19に入射したときに生じる信号である。
ステップ24では、送信部25が、第2の装置5の位置情報を含む赤外線信号109を送信する。なお、この赤外線信号109は、第1の装置3の受信部9で受信可能である(前記ステップ1参照)。
(1)位置推定システム1によれば、GPSを必ずしも使用しなくても、第1の装置3の絶対位置(すなわち車両101の絶対位置)を算出することができる。そのため、GPS衛星の電波が届かないトンネル、地下駐車場等においても、第1の装置3の絶対位置を算出することができる。
<第2の実施形態>
1.位置推定システム1の構成
本実施形態における位置推定システム1の構成は、基本的には前記第1の実施形態と同様であるが、一部において相違する。以下ではその相違点を中心に説明する。
位置推定システム1が実行する処理を図12、図13に基づき説明する。最初に、第1の装置3が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を図12に基づき説明する。
ステップ43では、送信部25が、第2の装置5の位置情報を含む赤外線信号109を送信する。なお、この赤外線信号109は、第1の装置3の受信部9で受信可能である(前記ステップ31参照)。
(1)本実施形態の位置推定システム1によれば、GPSを必ずしも使用しなくても、第1の装置3の絶対位置(すなわち車両101の絶対位置)を算出することができる。そのため、GPS衛星の電波が届かないトンネル、地下駐車場等においても、第1の装置3の絶対位置を算出することができる。
<その他の実施形態>
(1)前記第1、第2の実施形態において、第2の装置5は、道路103の両側に設置してもよい。この場合、第1の装置3と、道路103における片側の第2の装置5との通信が他車両等により妨げられたとしても、第1の装置3は、反対側の第2の装置5を用いて、絶対位置を算出することができる。
(3)前記第1、第2の実施形態において、第2の装置5は、車両(例えば車両の後部)に設置してもよい。この場合、第2の装置5は、GPS等により、自身の絶対位置を取得し、その絶対位置を含む赤外線信号109を、第1の装置3を搭載した車両に送信することができる。第1の装置3を搭載した車両は衛星測位が不可能な場所(例えば、トンネル内)にあり、第2の装置5を搭載した車両は衛星測位が可能な場所(例えばトンネル出口)にある場合、第1の装置3を搭載した車両は、第2の装置5を用いて自身の絶対位置を算出できる。
(5)前記第1の実施形態において、第1の装置3は、前記ステップ4〜6の処理を行わず、前記ステップ3の後、直接前記ステップ7に進んでもよい。この場合、第1の装置3は、受信レベル測定部11を備えていなくてもよい。
(8)前記第1の実施形態の前記ステップ11において、破棄の態様は他のものであってもよい。例えば、絶対位置P2は位置記憶部15に残すが、絶対位置P2を他の処理において使用しないように指定することができる。
Claims (5)
- 測距用信号を送信する測距用信号送信手段と、
前記測距用信号が対象物で反射して成る反射波を受信する反射波受信手段と、
前記測距用信号及び前記反射波に基づき、自身を基準とする前記対象物の相対位置を算出する相対位置算出手段と、を備えた第1の装置、及び、
前記測距用信号を検出する測距用信号検出手段と、
前記測距用信号の検出を条件として、自身の位置情報を送信する位置情報送信手段と、を備えた第2の装置
を含む位置推定システムであって、
前記第1の装置は、
前記位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報の受信を条件として、前記相対位置算出手段を用いて前記第2の装置の相対位置を算出し、その相対位置及び前記位置情報に基づき、前記第1の装置の絶対位置を算出する絶対位置算出手段と、
を備えることを特徴とする位置推定システム。 - 前記絶対位置算出手段は、前記反射波を受信してから所定の時間内に前記位置情報を受信することを条件として、前記第1の装置の絶対位置を算出することを特徴とする請求項1に記載の位置推定システム。
- 前記第1の装置は、
第1の時点における前記絶対位置と、第2の時点における前記絶対位置との位置変化を算出する位置変化算出手段と、
前記第1の時点から前記第2の時点までの前記第1の装置の移動量を算出する移動量算出手段と、
前記位置変化と前記移動量との差が所定値以上である場合、前記第2の時点における前記絶対位置を破棄する破棄手段と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の位置推定システム。 - 前記第1の装置は、前記相対位置算出手段で算出した前記対象物の相対位置に基づき、前記位置情報の受信レベルの範囲である受信レベル範囲を設定する受信レベル範囲設定手段を備え、
前記絶対位置算出手段は、前記受信レベルが前記受信レベル範囲内である前記位置情報の受信を条件として、前記絶対位置を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の位置推定システム。 - 前記位置情報送信手段は、信号強度が所定の範囲内である前記測距用信号の検出を条件として前記位置情報を送信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の位置推定システム。
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