JP2015121109A - 車両の尿素水配管システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電源ユニットを共通化する場合において、尿素水配管の長さの自由度を高めることが可能な車両の尿素水配管システムを提供する。【解決手段】車両の尿素水配管システム1は、車両に搭載され、排気ガス浄化装置で用いられる尿素水を流通させる。この尿素水配管システム1は、尿素チューブ2と、伝熱ヒータ3と、電源ユニット4と、を備えている。尿素チューブ2は、尿素水を流通させる。伝熱ヒータ3は、尿素チューブ2内に設けられ、尿素水を加熱する。電源ユニット4は、一定数の第1〜第3出力端子41〜43を有し、伝熱ヒータ3に電力を供給する。複数の尿素チューブ2のうち尿素チューブ27には、第1出力端子41に接続された第1伝熱ヒータ3Aと、第2出力端子42に接続された第2伝熱ヒータ3Bと、が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の尿素水配管システムに関する。
従来、車両には、エンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物を還元反応により浄化する排気ガス浄化装置が搭載される場合があり、この排気ガス浄化装置にて用いられる尿素水を流通させるためのものとして、尿素水配管システムが知られている。
このような車両の尿素水配管システムとして、例えば特許文献1には、尿素水を流通させる複数の尿素水配管(配管)と、尿素水配管において管長方向に沿うように設けられ尿素水を加熱する伝熱ヒータ(コード状のヒータ)と、を備えたヒータ付配管が記載されている。特許文献1に記載のヒータ付配管では、尿素水配管の端部で伝熱ヒータを折り返して二重化することにより、尿素水配管の端部の保温及び解凍性能を向上させることが図られている。
特開2005−214403号公報
ところで、例えばトラック等の商用車においては、顧客要望が多様であり、また、車両の架装形態も多様に存在している。このような多様な顧客要望及び架装形態等に応じて、車両電圧についても多様化しており、例えば12Vや24Vの出力電圧が使用される。また、当該多様な顧客要望及び架装形態等に伴って、多様な車両レイアウトが存在するところ、近年の排気ガス規制強化による排気ガスシステムの多様化、複雑化及び大型化が進展する中、車両における搭載スペースが制限されることに相まって、尿素水配管システムでは例えば管長が長い尿素水配管や短い尿素水配管が適宜使用される。
このような実情の下、上述した尿素水配管システムは、例えば使用される出力電圧が低く且つ長尺な尿素水配管が必要な車両に適用される場合があるが、この場合、尿素水の保温又は解凍に係る性能(以下、「保温・解凍性能」という)を必要十分に確保できないおそれがある。そのため、伝熱ヒータに電力を供給する電源ユニット及び尿素水配管を固有に新たに製造せざるを得ない。よって、電源ユニット及び尿素水配管の基本仕様を共通化することが困難となり、ひいては、コストアップすると共に、生産性が低下してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、電源ユニットの共通化及び尿素水配管の基本仕様の共通化を可能とする尿素水配管システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一側面に係る車両の尿素水配管システムは、車両に搭載され、排気ガス浄化装置へ尿素水を供給するための尿素水配管システムであって、尿素水を流通させる複数の尿素水配管と、尿素水配管内に設けられ、尿素水を加熱する伝熱ヒータと、一定数の出力端子部を有し、伝熱ヒータに電力を供給する電源ユニットと、を備え、複数の尿素水配管のうち一の尿素水配管には、電源ユニットの第1出力端子部、又は電源ユニットの第1出力端子部及び第2出力端子部に接続された第1伝熱ヒータと、電源ユニットの第2出力端子部、又は電源ユニットの第1出力端子部及び第2出力端子部に接続された第2伝熱ヒータと、が伝熱ヒータとして設けられている。
本発明の一側面に係る車両の尿素水配管システムでは、複数の尿素水配管のうち一の尿素水配管に、複数系統の伝熱ヒータ(つまり、第1及び第2伝熱ヒータ)が設けられる。これにより、例えば、多様な顧客要望及び架装形態から出力電圧が低くされ、且つ、多様な車両レイアウト及び搭載スペースの制限から長尺な尿素水配管が必要な車両においても、当該長尺な尿素水配管として一の尿素水配管を適用することで、保温・解凍性能を必要十分に確保して尿素水配管システムを実現することができる。すなわち、固有の電源ユニット及び固有の尿素水配管を採用せずに保温・解凍性能を確保することができ、よって、電源ユニット及び尿素水配管の基本仕様の共通化が可能となる。
複数の尿素水配管は、一の尿素水配管よりも管長が短い他の尿素水配管を複数含み、複数の他の尿素水配管それぞれには、電源ユニットの第3出力端子部に接続された第3伝熱ヒータが、伝熱ヒータとして設けられていてもよい。この場合、管長が長い一の尿素水配管には、伝熱ヒータが複数系統で設けられ、管長が短い複数の他の尿素水配管それぞれには、共通の伝熱ヒータが単一系統で設けられることになる。
第1及び第2伝熱ヒータのそれぞれは、一の尿素水配管において、電流が管長方向の一方向に沿って流れるように延設され、第3伝熱ヒータは、他の尿素水配管において、電流が管長方向に沿って且つ一端側と他端側との間で往復して流れるように延設されていてもよい。この場合、一の尿素水配管内におけるヒータ線の設置本数を、他の尿素水配管内におけるヒータ線の設置本数と同じ(共通化)にすることが可能となる。
上記作用効果を好適に奏する構成として、具体的には、複数の尿素水配管は、尿素水ポンプから尿素水インジェクタへ尿素水を流通させるプレッシャーラインを構成する一の尿素水配管と、尿素水タンクから尿素水ポンプへ尿素水を流通させるサクションラインを構成する他の尿素水配管と、尿素水ポンプから尿素水タンクへ尿素水を流通させるバックフローラインを構成する他の尿素水配管と、を含んでいてもよい。
第1伝熱ヒータは、第1出力端子部のみに接続され、第2伝熱ヒータは、第2出力端子部のみに接続されていてもよい。この場合、第1及び第2伝熱ヒータの各動作を、好適に独立して制御することが可能となる。
本発明によれば、電源ユニットの共通化及び尿素水配管の基本仕様の共通化を可能とする尿素水配管システムを提供できる。
第1実施形態に係る車両の尿素水配管システムを示す概略図である。 第1実施形態に係る車両の尿素水配管システムの要部構成を示す概略図である。 第2実施形態に係る車両の尿素水配管システムの要部構成を示す概略図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1Aは第1実施形態に係る車両の尿素水配管システムの全体構成を示す概略図であり、図1Bは第1実施形態に係る車両の尿素水配管システムにおける尿素水配管の概略断面図である。図2は、第1実施形態に係る車両の尿素水配管システムの要部構成に示す概略図である。なお、図2においては、説明の便宜上、尿素水配管としての尿素チューブの形状を直線的に示しているが、当該形状は配管取回し等に応じて便宜成形してもよい(後述の図3において同じ)。
図1及び図2に示すように、車両の尿素水配管システム1(以下、単に「尿素水配管システム1」ともいう)は、車両に搭載され、排気ガス浄化装置10における還元剤として用いられる尿素水(尿素水溶液とも称す)を流通させるものである。また、本実施形態の尿素水配管システム1は、尿素水が−11℃以下で凍結することから、低温時においても排気ガス浄化装置10が正常に作動するように、尿素水を解凍及び保温(加熱)する機能を有している。
適用される車両としては、特に限定されるものではなく、例えばトラック、バスもしくは重機等の大型車両や中型車両、普通乗用車、小型車両又は軽車両等が挙げられる。ここでは、車両として小型トラックが適用されている。
図1Aに示すように、排気ガス浄化装置10は、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システムであって、エンジンから排出される排気ガス中のNOxを、尿素SCR触媒に吸着させたアンモニアと還元反応させて窒素と水に分解する。排気ガス浄化装置10によれば、例えば尿素水タンク11内の尿素水が尿素水ポンプ12によって尿素水インジェクタ13へ移送される。そして、尿素水インジェクタ13から、エンジン運転状態に応じた必要量の尿素水が排気管14内に噴射される。
図1及び図2に戻り、尿素水配管システム1は、複数の尿素チューブ(尿素水配管)2と、伝熱ヒータ3と、電源ユニット4と、を備えている。尿素チューブ2は、尿素水を流通させるものであり、ナイロンチューブ21と、ナイロンチューブ21の両端を閉塞するように設けられたコネクタ22と、を有している。
複数の尿素チューブ2は、サクションラインSLを構成する尿素チューブ25と、バックフローラインBLを構成する尿素チューブ26と、プレッシャーラインPLを構成する尿素チューブ27と、を含んでいる。プレッシャーラインPLの尿素チューブ27における管長は、サクションラインSLの尿素チューブ25及びバックフローラインBLの尿素チューブ26における各管長よりも長くなっている。
サクションラインSLは、尿素水タンク11と尿素水ポンプ12との間に設けられ、尿素水タンク11内に貯留された尿素水を尿素水ポンプ12へ流通させる。バックフローラインBLは、尿素水タンク11と尿素水ポンプ12との間に設けられ、尿素水ポンプ12で尿素水インジェクタ13へ圧送する尿素水以外の余剰の尿素水を、尿素水タンク11へ戻す。プレッシャーラインPLは、尿素水ポンプ12と尿素水インジェクタ13との間に設けられ、尿素水ポンプ12から吐出された尿素水を尿素水インジェクタ13へ流通させる。
伝熱ヒータ3は、尿素水を加熱する電気ヒータである。伝熱ヒータ3は、各尿素チューブ2内において管長方向(尿素チューブ2の延びる方向)沿って設けられる。伝熱ヒータ3は、ヒータ線31及びリード線32を含んでいる。ヒータ線31は、発熱する発熱部であって、尿素チューブ2内に組み込まれ、尿素チューブ2に沿わせて埋設されている。ここでのヒータ線31は、尿素チューブ2内のスペースに係る制限から、尿素チューブ2内に2本配置されている。リード線32は、ヒータ線31を電源ユニット4と電気的に接続する及び複数のヒータ線31を互いに電気的に接続するための接続部であって、尿素チューブ2外にて配索されている。
電源ユニット4は、伝熱ヒータ3に電力を供給するものである。電源ユニット4は、一定数の出力端子部として第1〜第3出力端子41,42,43を有している。電源ユニット4は、例えば、車両電圧である12Vの出力電圧を有する。
ちなみに、後述のように電源ユニット4が共通化可能なものであることから、尿素チューブ2の数が増えたとしても、電源ユニット4の出力端子部の数は制限されて一定数とされ、例えば尿素チューブ2の数以下とされ、ここでは、3つとされている。また、第1〜第3出力端子41,42,43の各出力の電流値は、各々の上限が決められており、例えば、第1及び第2出力端子41,42の出力電流値の上限は3.5Aとされ、第3出力端子43の出力電流値の上限は5.0Aとされている。
ここで、プレッシャーラインPLの尿素チューブ27内には、2系統(2回路)の伝熱ヒータ3が設けられている。具体的には、尿素チューブ27には、電源ユニット4の第1出力端子41に接続された第1伝熱ヒータ3Aと、電源ユニット4の第2出力端子42に接続された第2伝熱ヒータ3Bと、が挿入されている。第1伝熱ヒータ3Aはヒータ線31Aを含み、第2伝熱ヒータ3Bはヒータ線31Bを含んでいる。
ヒータ線31A,31Bは、尿素チューブ27における一端側のコネクタ22から導入され、当該一端側から他端側に向かい管長方向に沿ってナイロンチューブ21内を延びた後、折り返すことなく他端側のコネクタ22から導出される。すなわち、第1及び第2伝熱ヒータ3A,3Bのそれぞれは、尿素チューブ27内において、電流が管長方向の一方向のみに沿って流れるように延設される。
一方、サクションラインSLの尿素チューブ25及びバックフローラインBLの尿素チューブ26内のそれぞれには、共通の1系統(1回路)の伝熱ヒータ3が設けられている。具体的には、尿素チューブ25,26のそれぞれには、第1及び第2出力端子41,42よりも出力電流値の上限が大きい第3出力端子43に接続された第3伝熱ヒータ3Cが挿入されている。第3伝熱ヒータ3Cは、ヒータ線31C〜31Cを含んでいる。
ヒータ線31Cは、尿素チューブ25における一端側のコネクタ22から導入され、当該一端側から他端側に向かい管長方向に沿ってナイロンチューブ21内を延びた後、折り返すことなく他端側のコネクタ22から導出される。ヒータ線31Cは、尿素チューブ25における他端側のコネクタ22から導入され、当該他端側から一端側に向かい管長方向に沿ってナイロンチューブ21内を延びた後、折り返すことなく一端側のコネクタ22から導出される。
ヒータ線31Cは、尿素チューブ26における一端側のコネクタ22から導入され、当該一端側から他端側に向かい管長方向に沿ってナイロンチューブ21内を延びた後、折り返すことなく他端側のコネクタ22から導出される。ヒータ線31Cは、尿素チューブ26における他端側のコネクタ22から導入され、当該他端側から一端側に向かい管長方向に沿ってナイロンチューブ21内を延びた後、折り返すことなく一端側のコネクタ22から導出される。すなわち、第3伝熱ヒータ3Cは、各尿素チューブ25,26において、電流が管長方向に沿って且つ一端側と他端側との間で往復して(双方向に)流れるように延設される。
以上、本実施形態では、例えば、多様なユーザ要望及び架装形態から出力電圧が低くされ、且つ、多様な車両レイアウト及び搭載スペースの制限から長尺な尿素チューブ27が必要な車両においても、この尿素チューブ27に複数系統の伝熱ヒータ3(つまり、第1及び第2伝熱ヒータ3A,3B)を設けることにより、保温・解凍性能を必要十分に確保して尿素水配管システム1を実現することができる。すなわち、固有の電源ユニット及び固有の尿素チューブを採用せずに保温・解凍性能を確保することができ、よって、電源ユニット4の共通化及び尿素チューブ2の基本仕様(断面構成、及びコネクタ22等)の共通化が可能となる。
加えて、このように尿素チューブ27については必要十分な保温・解凍性能を確保しつつ長尺化できるため、尿素チューブ2の長さの自由度を高めることが可能となっている。つまり、電源ユニット4及び尿素チューブ2の基本仕様を共通化しながら、尿素チューブ2の長さの自由度を高めることが可能となる。
なお、保温・解凍性能は、尿素チューブ2における単位長さ当たりの発熱量である発熱密度で表現することができる。この発熱密度は、下式(1)で表すことができる。
発熱密度P/L[W/m]=(V^2/R)/L …(1)
V:電源ユニット4の電圧、R:ヒータ線31の抵抗値(=r×l)、
L:尿素チューブ2の長さ、r:ヒータ線31の単位長さ抵抗値、
l:ヒータ線31の長さ。
また、本実施形態の尿素チューブ27には、上述したように、2系統の伝熱ヒータ3として第1及び第2伝熱ヒータ3A,3Bが設けられることから、第1及び第2伝熱ヒータ3A,3Bそれぞれにおけるヒータ線31A,31Bの長さは短くなる(当該2系統のそれぞれが受け持つ発熱部の長さは短くなる)。このため、尿素チューブ27は、その長くなった場合でも、十分な発熱密度を確保できる。よって、尿素チューブ27は、発熱密度を確保しつつ長尺化が可能となっており、管長が長いプレッシャーラインPLとして用いられている。一方、管長が短いサクションラインSL及びバックフローラインBLとしての複数の尿素チューブ25,26は、例えば発熱密度を確保するために必要な発熱量が比較的少ないことから、それぞれ別の伝熱ヒータ3ではなく、共通の第3伝熱ヒータ3Cが単一系統で設けられている。
したがって、本実施形態では、尿素チューブ2の長さにより変化する必要な発熱量に対応させて、尿素チューブ2の自由度を高めることができる。すなわち、共通化のために電源ユニット4の出力電圧及び出力端子部数が制限される中、各尿素チューブ2に単一系統の伝熱ヒータ3を設けた場合には尿素チューブ25,26で余剰となる発熱量を、尿素チューブ27において好適に利用でき、その結果として、電源ユニット4及び尿素チューブ2の基本仕様を共通化しながら尿素チューブ2の長さの自由度を高めることが可能となるともいえる。
本実施形態において、第1及び第2伝熱ヒータ3A,3Bのそれぞれは、尿素チューブ27内において、電流が管長方向の一方向のみに沿って流れるように延設される。第3伝熱ヒータ3Cは、各尿素チューブ25,26において、電流が管長方向に沿って且つ一端側と他端側との間で往復して流れるように延設される。具体的には、尿素チューブ27には、第1伝熱ヒータ3Aのヒータ線31A及び第2伝熱ヒータ3Bのヒータ線31Bが設けられている。尿素チューブ25には、第3伝熱ヒータ3Cのヒータ線31C,31Cが設けられている。尿素チューブ26には、第3伝熱ヒータ3Cのヒータ線31C,31Cが設けられている。よって、複数の尿素チューブ2内におけるヒータ線31の設置本数を、同じ2本で共通化することができる。その結果、尿素チューブ2の断面構成及びコネクタ22を共通化して尿素チューブ2の基本構成を共通化することを、具体的に実現可能となる。
本実施形態では、第1伝熱ヒータ3Aが第1出力端子41のみに接続され、第2伝熱ヒータ3Bが第2出力端子42のみに接続されている。よって、例えば不図示のECU(Electronic Control Unit)等により電源ユニット4を介して伝熱ヒータ3A,3Bの動作を制御する場合、これら第1及び第2伝熱ヒータ3A,3Bの各動作を、好適に独立して制御することが可能となる。
ちなみに、本実施形態の尿素水配管システム1は、次の技術的意義も有している。すなわち、例えば装置レイアウト上のために尿素チューブ2を長くする場合、ヒータ線31の抵抗値が大きくなることから、必要十分な発熱密度を得ることができず、尿素水を解凍するのが困難となるおそれがある。発熱密度を高めるためには、ヒータ線31の抵抗値を低くする必要があるが、その限界値により必要十分な発熱密度を得ることができない。また、尿素チューブ2へのヒータ線31の埋設は、そのスペース上制約があり、例えば2本とされる場合がある。
この点、本実施形態では、尿素チューブ27において、2回路のヒータ線31A,31Bを設定すると共に、リード線32を尿素チューブ27外に設定している。これにより、尿素チューブ27におけるヒータ線31の埋設本数を変えずに、埋設した各ヒータ線31A,31Bの長さを短くする(約1/2とする)ことができる。したがって、長尺の尿素チューブ27においても、十分な保温・解凍性能を得ることが可能となる。なお、尿素チューブ27を長くしない場合には、当該尿素チューブ27の発熱密度(保温・解凍性能)は約2倍となり、一層大きい発熱密度を発生させることができる。
また、ユーザの要望及び車両の架装形態により、車両電圧としては様々な電圧値が使用され、例えばトラックでは12V及び24Vが用いられる。また、車両レイアウトの多様化により、尿素チューブ2の長さには自由度が必要となっている。このような中で、本実施形態は、低電圧(12V)の出力電圧で且つ長尺な尿素チューブ27が必要な車両に適応できることから、保温・解凍性能の点で厳しい条件に対応できることになり、特に有効である。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態の説明では、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図3は、第2実施形態に係る尿素水配管システムの要部構成を示す概略図である。図3に示すように、本実施形態の尿素水配管システム50の尿素チューブ2は、プレッシャーラインPL2を構成する尿素チューブ28を更に備えている。
プレッシャーラインPL2の尿素チューブ28内には、尿素チューブ25,26と共通の1系統の伝熱ヒータ3が設けられている。具体的には、尿素チューブ25,26,28のそれぞれには、第3伝熱ヒータ3Cが挿入されている。第3伝熱ヒータ3Cは、ヒータ線31C,31Cをさらに含んでいる。
ヒータ線31Cは、尿素チューブ28における一端側のコネクタ22から導入され、当該一端側から他端側に向かい管長方向に沿ってナイロンチューブ21内を延びた後、折り返すことなく他端側のコネクタ22から導出される。ヒータ線31Cは、尿素チューブ28における他端側のコネクタ22から導入され、当該他端側から一端側に向かい管長方向に沿ってナイロンチューブ21内を延びた後、折り返すことなく一他端側のコネクタ22から導出される。
本実施形態の尿素水配管システム50においても、上記作用効果、すなわち、電源ユニット4の共通化及び尿素チューブ2の基本仕様の共通化が可能となるという作用効果を奏する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
例えば、上記実施形態では、第1出力端子41のみに第1伝熱ヒータ3Aを電気的に接続し、第2出力端子42のみに第2伝熱ヒータ3Bを電気的に接続したが、これら第1及び第2伝熱ヒータ3A,3Bのそれぞれを、第1及び第2出力端子41,42の双方に電気的に接続してもよい。
また、各伝熱ヒータ3A〜3Cが第1〜第3出力端子41〜43の何れに接続されるかについては、特に限定されるものではない。例えば、各伝熱ヒータ3A〜3Cは、求められる保温・解凍性能に応じた出力電流値が得られるように、電源ユニット4における第1〜第3出力端子41〜43の少なくとも何れかに適宜接続されればよい。
上記実施形態では、プレッシャーラインPLの尿素チューブ27に伝熱ヒータ3を複数系統で設けたが、例えば、サクションラインSLの尿素チューブ25が最も長い場合には尿素チューブ25に伝熱ヒータ3を複数系統で設けてもよいし、バックフローラインBLの尿素チューブ26が最も長い場合には尿素チューブ26に伝熱ヒータ3を複数系統で設けてもよい。
また、備える尿素チューブ2の数及び長さは、特に限定されず、例えば車両バリエーションや搭載スペースの制限に応じて適宜設定することができる。上記において、尿素チューブ27が一の尿素水配管を構成し、尿素チューブ25,26,28が他の尿素水配管を構成する。
1,50…尿素水配管システム、2…尿素チューブ(尿素水配管)、3…伝熱ヒータ、3A…第1伝熱ヒータ、3B…第2伝熱ヒータ、3C…第3伝熱ヒータ、4…電源ユニット、10…排気ガス浄化装置、11…尿素水タンク、12…尿素水ポンプ、13…尿素水インジェクタ、25,26,28…尿素チューブ(他の尿素水配管)、27…尿素チューブ(一の尿素水配管)、31A,31B,31C〜31C…ヒータ線、41…第1出力端子(出力端子部,第1出力端子部)、42…第2出力端子(出力端子部,第2出力端子部)、43…第3出力端子(出力端子部,第3出力端子部)、BL…バックフローライン、PL…プレッシャーライン、SL…サクションライン。

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、排気ガス浄化装置で用いられる尿素水を流通させるための尿素水配管システムであって、
    前記尿素水を流通させる複数の尿素水配管と、
    前記尿素水配管内に設けられ、前記尿素水を加熱する伝熱ヒータと、
    一定数の出力端子部を有し、前記伝熱ヒータに電力を供給する電源ユニットと、を備え、
    複数の前記尿素水配管のうち一の尿素水配管には、
    前記電源ユニットの第1出力端子部、又は前記電源ユニットの前記第1出力端子部及び第2出力端子部に接続された第1伝熱ヒータと、
    前記電源ユニットの第2出力端子部、又は前記電源ユニットの前記第1出力端子部及び前記第2出力端子部に接続された第2伝熱ヒータと、が前記伝熱ヒータとして設けられている、車両の尿素水配管システム。
  2. 複数の前記尿素水配管は、前記一の尿素水配管よりも管長が短い他の尿素水配管を複数含み、
    複数の前記他の尿素水配管それぞれには、前記電源ユニットの第3出力端子部に接続された第3伝熱ヒータが、前記伝熱ヒータとして設けられている、請求項1に記載の車両の尿素水配管システム。
  3. 前記第1及び第2伝熱ヒータのそれぞれは、前記一の尿素水配管において、電流が管長方向の一方向に沿って流れるように延設され、
    前記第3伝熱ヒータは、前記他の尿素水配管において、電流が管長方向に沿って且つ一端側と他端側との間で往復して流れるように延設される、請求項2に記載の車両の尿素水配管システム。
  4. 複数の前記尿素水配管は、
    尿素水ポンプから尿素水インジェクタへ前記尿素水を流通させるプレッシャーラインを構成する前記一の尿素水配管と、
    尿素水タンクから前記尿素水ポンプへ前記尿素水を流通させるサクションラインを構成する前記他の尿素水配管と、
    前記尿素水ポンプから前記尿素水タンクへ前記尿素水を流通させるバックフローラインを構成する前記他の尿素水配管と、を含む、請求項2又は3記載の車両の尿素水配管システム。
  5. 前記第1伝熱ヒータは、前記第1出力端子部のみに接続され、
    前記第2伝熱ヒータは、前記第2出力端子部のみに接続されている、請求項1〜4の何れか一項に記載の車両の尿素水配管システム。
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