JP2015119447A - 表示装置及び表示装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表示装置は、バックライトと、画像を表示する表示部と、バックライトを第1の色で発光させたときに表示部に表示された画像の色の測定値である第1の測定値と、バックライトを第2の色で発光させたときに表示部に表示された画像の色の測定値である第2の測定値とを記憶する記憶部と、第2の測定値を用いて求められる色空間変換係数を用いて第1の測定値をバックライトに基づく色空間の値である測定輝度値に変換するバックライト輝度算出部と、色空間変換係数を用いて第1の測定値の色空間と同じ色空間の値で示される目標白点設定値をバックライトの目標輝度値に変換する目標輝度算出部と、測定輝度値を用いて目標輝度値を前記バックライトに対する駆動値に変換する駆動値変換部と、を備える。
【選択図】図1
Description
以下、図面を用いて本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る表示装置1の概略構成のブロック図である。図1に示すように、表示装置1は、バックライト装置2及び表示部4を備える。バックライト装置2には、映像出力装置3及び表示部4が接続される。また、キャリブレーション時のみ、表示部4に対してカラーセンサ5が設置される。
映像出力装置3は、映像信号をバックライト装置2に出力する。映像出力装置3は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)、携帯端末等である。
図1に示すように、本実施形態のバックライト装置2は、赤色(R;例えば第2の色)、緑色(G;例えば第3の色)、青色(B;例えば第4の色)を混合して白色(例えば第4の色)光を発光させる。
なお、BL駆動制御部20の構成については、後述する。
G−BL駆動回路40は、BL駆動制御部20が出力する駆動信号に基づき、3原色BL60のG−BL62を駆動する。
B−BL駆動回路50は、BL駆動制御部20が出力する駆動信号に基づき、3原色BL60のB−BL63を駆動する。なお、R−BL駆動回路30、G−BL駆動回路40、B−BL駆動回路50の出力信号は、PWM(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)方式の信号(以下、PWM信号という)である。
R−BL61は、R−BL駆動回路30が出力する駆動信号により赤色の光を発する光源である。赤色の光の中心波長は、例えば約660[nm]である。
G−BL62は、G−BL駆動回路40が出力する駆動信号により緑色の光を発する光源である。緑色の光の中心波長は、例えば約540[nm]である。
B−BL63は、B−BL駆動回路50が出力する駆動信号により青色の光を発する光源である。青色の光の中心波長は、例えば約460[nm]である。
R−BL61、G−BL62、及びB−BL63は、例えば発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)、または半導体レーザーである。
図2において符号g1が示す波形は、B−BL63の波形であり、符号g2が示す波形は、G−BL62の波形であり、符号g3が示す波形は、R−BL61の波形である。また、符号g4及びg5が示す波形は、B−BL63の駆動値を、符号g1の波形の状態から駆動信号であるPWM信号のディーティ(Duty)を低くしていったときの波形である。すなわち、符号g2の波形のディーティは、符号g1の波形のデューティより低く、符号g3の波形のディーティは、符号g2の波形のデューティより低い。バックライトの光源がRGBの3色のLEDである場合、図2に示したように、駆動値を変更しても、光量がピーク値の波長が変化せず、光量のみが変化する。図2では、B−BL63のみの例を示したが、R−BL61及びB−BL62についても同様に、駆動値を変更しても、光量がピーク値の波長が変化せず、光量のみが変化する。このように光量のピーク値が変化しないため、色座標が変化しないことを示している
図3において、符号g11が示す直線は、R−BL61、G−BL62、及びB−BL63の駆動値と光量との関係を示している。符号g11が示す直線のように、光量は、ほぼ駆動値に正比例する。
図4は、本実施形態に係るBL駆動制御部20の概略構成のブロック図である。図4に示すように、BL駆動制御部20は、BL特性記憶部201、BL輝度算出部202、目標輝度算出部203、R輝度−駆動値変換係数207、G輝度−駆動値変換係数208、B輝度−駆動値変換係数209、及び駆動値制限部210を備える。
原色校正点記憶部2011には、キャリブレーションの際、白色の映像信号が表示部4上に表示され、BL駆動値が赤色付近、緑色付近、及び青色付近それぞれに設定されたときカラーセンサ5が出力したXYZ値が記憶される。
白色校正点記憶部2012には、キャリブレーションの際、白色の映像信号が表示部4上に表示され、BL駆動値が白色付近に設定されたときカラーセンサ5が出力したXYZ値が記憶される。
駆動値制限部210は、比較の結果、入力されたバックライト駆動値が、予め定められている最大値未満である場合、入力されたバックライト値に対して制限を行わない。駆動値制限部210は、制限後のRバックライト駆動値をR−BL駆動回路30に出力し、制限後のGバックライト駆動値をG−BL駆動回路40に出力し、制限後のBバックライト駆動値をB−BL駆動回路50に出力する。
(ステップS1)利用者は、表示部4の画面上に、カラーセンサ5を設置する。次に、映像出力装置3は、白色の映像信号をバックライト装置2に出力する。次に、バックライト装置2は、映像出力装置3が出力した映像信号を、表示部4の画面上に表示する。
(ステップS3)白色の映像信号が表示部4の画面上に表示されているとき、例えば映像出力装置3の指示に応じて目標輝度算出部203は、BL駆動値を緑色付近になるように設定する。
(ステップS5)白色の映像信号が表示部4の画面上に表示されているとき、例えば映像出力装置3の指示に応じて目標輝度算出部203は、BL駆動値を白色付近になるように設定する。
以上で、キャリブレーション処理を終了する。なお、キャリブレーションに要する時間は、例えば1分間である。なお、キャリブレーション終了後、利用者は、カラーセンサ5を表示部4から外す。
(ステップS7)BL輝度算出部202は、原色校正点記憶部2011に記憶されている原色校正点データ((1)〜(3)色)に基づいて、バックライトの色空間であるRGB輝度とXYZ値を交互に変換する色空間変換係数を周知の技術によって求める。
(ステップS8)BL輝度算出部202は、白色校正点記憶部2012に記憶されている白色校正点データ((4)色)を、求めた色空間変換係数を用いてRGB輝度に変換する。
(ステップS14)バックライト装置2は、映像出力装置3が出力した映像信号を、表示部4の画面上に表示させる。
以上でホワイトバランス設定時の処理を終了する。本実施形態では、これらの処理によって、利用者が指定して目標白点(Yxy値)に対するバックライト駆動値を得ることができる。
また、出荷後、利用者によって使用されるとき、多数の白点設定に対しても、1回のキャリブレーションで経年劣化に対する補正を行うことができる。
第1実施形態の表示装置1では、RGBの3色のバックライトを用いて白色光のバックライトを作成する例を説明したが、本実施形態では、2色のバックライトを用いて白色光のバックライトを作成する例を説明する。
また、バックライト装置2Aは、目標白点記憶部10、BL駆動制御部20A、G−BL駆動回路40、B−BL駆動回路50、ハイブリッドBL70、及びビデオゲイン調整部80を備える。なお、第1実施形態のバックライト装置2と同じ機能を有する機能部については、同じ符号を用いて説明を省略する。
なお、BL駆動制御部20Aの構成については、後述する。
G−BL701は、G−BL駆動回路40が出力する駆動信号により緑色の光を発する光源である。緑色の光の中心波長は、例えば約540[nm]である。
B−BL702は、B−BL駆動回路50が出力する駆動信号により青色の光を発する光源である。青色の光の中心波長は、例えば約460[nm]である。
蛍光体703は、例えば赤色の帯域の蛍光体であり、G−BL701及びB−BL702が点灯されることによって赤色の光が励起される。なお、蛍光体703は、黄色の帯域の蛍光体であってもよい。なお、赤色の帯域とは、例えば約620nm〜750nmである。黄色の帯域とは、例えば約570nm〜590nmである。以下、本実施形態では、蛍光体703が赤色の蛍光体の例を説明する。
緑色LED701Gは、基板704の上に形成されている。
青色LED702Bは、基板704の上に形成されている。
蛍光体703は、緑色LED701Gと青色LED702Bとの上に形成されている。なお、バックライト装置2Aでは、例えば、表示部4の周辺に複数のハイブリッドBL70を配置し、これらの光源から発せられた光を拡散して表示部4に対して照明を行う。
また、例えば、赤色の光の中心波長は、約680nmであり、緑色の光の中心波長は約520nmであり、青色の光の中心波長は約470nmである。従って、図7に示したハイブリッドBL70では、白色を実現するための3色のうち、一番波長が長い光源を蛍光体703で実現している。
(ステップS101)利用者は、表示部4の画面上に、カラーセンサ5を設置する。次に、映像出力装置3は、赤色の映像信号をバックライト装置2Aに出力する。次に、バックライト装置2Aは、映像出力装置3が出力した映像信号を、表示部4の画面上に表示する。
(ステップS102)赤色の映像信号が表示部4の画面上に表示されているとき、例えば映像出力装置3の指示に応じて目標輝度算出部203は、BL駆動値を青色付近になるように設定する。
(ステップS104)青色の映像信号が表示部4の画面上に表示されているとき、例えば映像出力装置3の指示に応じて目標輝度算出部203は、BL駆動値を青色付近になるように設定する。
(ステップS106)白色の映像信号が表示部4の画面上に表示されているとき、例えば映像出力装置3の指示に応じて目標輝度算出部203は、BL駆動値を緑色付近になるように設定する。
(ステップS107)白色の映像信号が表示部4の画面上に表示されているとき、例えば映像出力装置3の指示に応じて目標輝度算出部203は、BL駆動値を白色付近になるように設定する。
以上で、キャリブレーション処理を終了する。なお、キャリブレーションに要する時間は、例えば1分間である。なお、キャリブレーション終了後、利用者は、カラーセンサ5を表示部4から外す。
(ステップS109)BL輝度算出部202は、原色校正点記憶部2011に記憶されている原色校正点データ((11)〜(13)色)に基づいて、バックライトの色空間であるRGB輝度とXYZ値を交互に変換する色空間変換係数を周知の技術によって求める。
(ステップS110)BL輝度算出部202は、白色校正点記憶部2012に記憶されている白色校正点データ((14)色)を、求めた色空間変換係数を用いてRGB輝度に変換する。
(ステップS116)ビデオゲイン調整部80は、BL駆動制御部20Aが出力した映像信号制御値に応じて、RGBの映像信号のうち、B信号のゲインまたはR信号のゲインを調整する。
(ステップS116)ビデオゲイン調整部80は、ゲイン調整後の映像信号を表示部4上に表示させる。
以上でホワイトバランス設定時の処理を終了する。本実施形態では、これらの処理によって、利用者が指定して目標白点(Yxy値)に対するバックライト駆動値を得ることができる。
本実施形態では、このため従来必要だったカラーセンサや,目標白点ごとのキャリブレーション作業を省略できる効果がある。そして、本実施形態の表示装置1Aを用いてディスプレイ出荷時にキャリブレーションを行うことで、内蔵BLセンサや外付けカラーセンサを必要とせず、ディスプレイを任意白点(Yxy)値で表示できる。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD−ROM等の可搬媒体、USB(Universal Serial Bus) I/F(インタフェース)を介して接続されるUSBメモリ、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
Claims (8)
- バックライトと、
画像を表示する表示部と、
前記バックライトを第1の色で発光させたときに前記表示部に表示された画像の色の測定値である第1の測定値と、前記バックライトを第2の色で発光させたときに前記表示部に表示された画像の色の測定値である第2の測定値と、を記憶する記憶部と、
前記第2の測定値を用いて求められる色空間変換係数を用いて、前記第1の測定値を、前記バックライトに基づく色空間の値である測定輝度値に変換するバックライト輝度算出部と、
前記色空間変換係数を用いて、前記第1の測定値の色空間と同じ色空間の値で示される目標白点設定値を、前記バックライトの目標輝度値に変換する目標輝度算出部と、
前記測定輝度値を用いて、前記目標輝度値を前記バックライトに対する駆動値に変換する駆動値変換部と、
を備えることを特徴とする表示装置。 - 前記バックライト輝度算出部は、
前記測定輝度値を用いて、前記目標輝度値と前記駆動値とを対応付けた変換テーブルをさらに作成し、
前記駆動値変換部は、
前記変換テーブルを用いて、前記目標輝度値を前記駆動値に変換する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記駆動値変換部が変換した前記駆動値のうちのいずれかが予め定められている最大値以上である場合、最大値を超えている前記駆動値に応じて、他の駆動値も制限する制限部
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示装置。 - 前記駆動値変換部が変換した前記駆動値のうち2つの駆動値を比較した結果に基づいて、比較した2つの駆動値のうちいずれか1つの駆動値を再作成する比較部を備え、
前記制限部は、
前記比較部が再作成した駆動値と、前記駆動値変換部が作成した前記駆動値のうち前記比較部で比較に用いられなかった駆動値とのうちのいずれかが予め定められている最大値以上である場合、最大値を超えている前記駆動値に応じて、他の駆動値も制限する
ことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。 - 前記記憶部は、
前記バックライトを前記第2の色で発光させたときに第5の色の画像信号に基づき前記表示部に表示された画像の色の測定値である前記第2の測定値を、第1の原色校正点データとして記憶し、
前記バックライトを第3の色で発光させたときに前記第5の色の画像信号に基づき前記表示部に表示された画像の色の測定値を、第2の原色校正点データとして記憶し、
前記バックライトを第4の色で発光させたときに前記第5の色の画像信号に基づき前記表示部に表示された画像の色の測定値を、第3の原色校正点データとして記憶し、
前記バックライト輝度算出部は、
前記第1の原色校正点データ〜第3の原色校正点データを用いて、前記色空間変換係数を求める
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記記憶部は、
前記バックライトを第4の色で発光させたときに第6の色の画像信号に基づき前記表示部に表示された画像の色の測定値である前記第2の測定値を、第1の原色校正点データとして記憶し、
前記バックライトを第4の色で発光させたときに第7の色の画像信号に基づき前記表示部に表示された画像の色の測定値を、第2の原色校正点データとして記憶し、
前記バックライトを第3の色で発光させたときに第5の色の画像信号に基づき前記表示部に表示された画像の色の測定値を、第3の原色校正点データとして記憶し、
前記バックライト輝度算出部は、
前記第1の原色校正点データ〜第3の原色校正点データを用いて、色空間変換係数を求める
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記記憶部は、
前記バックライトを前記第1の色で発光させたときに前記第5の色の画像信号に基づき前記表示部に表示された画像の色の測定値である前記第1の測定値を、白色校正点データとして記憶し、
前記バックライト輝度算出部は、
前記色空間変換係数を用いて、前記白色校正点データを前記測定輝度値に変換する
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の表示装置。 - バックライトを第1の色で発光させたときに画像を表示する表示部に表示された画像の色の測定値である第1の測定値と、前記バックライトを第2の色で発光させたときに前記表示部に表示された画像の色の測定値である第2の測定値と、を記憶する記憶手順と、
前記第2の測定値を用いて求められる色空間変換係数を用いて、前記第1の測定値を、前記バックライトに基づく色空間の値である測定輝度値に変換するバックライト輝度算出手順と、
前記バックライト輝度算出手順によって求められた前記色空間変換係数を用いて、前記第1の測定値の色空間と同じ色空間の値で示される目標白点設定値を、前記バックライトの目標輝度値に変換する目標輝度算出手順と、
前記目標輝度算出手順によって変換された前記測定輝度値を用いて、前記目標輝度値を前記バックライトに対する駆動値に変換する駆動値変換手順と、
を含むことを特徴とする表示装置の制御方法。
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