JP2015119264A - 振動板およびその製造方法並びに動電型電気音響変換器 - Google Patents

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【課題】振動板の共振周波数の設定要素に含まれる振動板裏面側の空気室の容積を各製品ごとにばらつくことなく斉一的に減ずることができ、また、エッジ部のスチフネスの調整をも容易に行える動電型電気音響変換器用の振動板を得る。【解決手段】熱可塑性の合成樹脂フィルムからなる振動板基材110の中央部分に、平板として変位し得る剛性を備えた円形の平板体120を一体に接合するとともに、平板体120の周りに、振動板基材110を立体成形してなるエッジ部130を形成し、エッジ部130に所定の張力をかけることによりスチフネスを調整して、ダイアフラムリング140を振動板基材110の周縁部に接着する。【選択図】図1

Description

本発明は、動電型電気音響変換器に用いられる振動板に関し、さらに詳しく言えば、可聴周波数帯域での振動板の共振を確実に防止し得るとともに、振動系のスチフネスを容易に調整し得る技術に関するものである。
動電型電気音響変換器には、ダイナミックマイクロホンユニットとダイナミックヘッドホンユニットとが含まれるが、その基本的な構成は共通しているため、ここでは図4にダイナミックヘッドホンユニットの概略的な構成を示し、これについて説明する。
ダイナミックヘッドホンユニットは、基本的な構成として、振動板10と、磁気回路部20と、ユニットフレーム30とを備えている。
振動板10は、通常、1枚の合成樹脂フィルムから作製され、ドーム状を呈するセンタードーム11と、その周りに同じくドーム状を呈するサブドーム12とを有し、センタードーム11とサブドーム12との境界部分の裏面側には、可動線輪13が接着材により一体的に取り付けられている。なお、サブドームはエッジ部とも呼ばれ、可動線輪はボイスコイルとも呼ばれることがある。
磁気回路部20は、周辺部21aがほぼ直角に立ち上げられた皿状のヨーク21と、ヨーク21の底部中央部分に設けられた円盤状のマグネット22と、マグネット22上に配置されたポールピース(磁極)23とを備えている。マグネット22はその板厚方向に着磁されており、これにより、ポールピース23とヨーク21の周辺部21aとの間に磁気ギャップGが形成されている。
ユニットフレーム30は、中央部分で磁気回路部20を嵌合保持する円盤状の支持体からなり、振動板10は、可動線輪13が磁気ギャップG内に位置するように、そのサブドーム12の端部が、ユニットフレーム30の拡径されたフランジ部31の周縁部分に支持される。なお、ユニットフレーム30には、振動板10の前面側を覆うように、パンチングメタル等からなるプロテクタ40が取り付けられる。
ヘッドホンユニットにおいては、可動線輪13に音声信号による駆動電流が流され、これにより振動板10が振動して音波が放音される。これに対して、マイクロホンユニットでは、到来する音波によって振動板10が振動し、これにより可動線輪13に電流が発生し音声信号が出力される。
いずれにしても、センタードーム11には、可動線輪13からの駆動力や外来音波が加えられても容易に変形しないことが求められる。その対策の一つとして、フィルムを例えば2枚重ねとして機械強度を高めることがある。
これに対して、サブドーム12は、振動板10にスチフネスを与える部分として機能する。サブドーム12のスチフネスは、振動板10が目的の共振周波数で振動するように設計される。
センタードーム11とサブドーム12は、ともにドーム状に成形されることから、センタードーム11とポールピース23との間、サブドーム12とユニットフレーム30との間のそれぞれに空気室A1,A2が形成される。
これらの空気室A1,A2は音響容量(空気ばねで、等価回路的には静電容量成分Cで表される)として動作し、この音響容量は、磁気ギャップG内の音響質量(等価回路的にはインダクタンス成分Lで表される)と共振を起こす。
この共振周波数が、ヘッドホンユニットでの放音する帯域もしくはマイクロホンユニットでの収音する帯域にあると、周波数応答と指向性を劣化させることになる。これを防止するには、音響容量と音響質量とによる共周波数が、扱う可聴周波数よりも高い周波数となるようにすればよい。
そのためには、空気室A1,A2の容積をできるだけ小さくする必要がある。その方法の一つとして、図5に示すように、ポールピース23側とユニットフレーム30側とに、ドーム形状に相似する凸レンズ状のアタッチメント部材51,52を設ける方法が知られている(類例として、特許文献1参照)。
実開昭61−182195号公報
しかしながら、別部材としてのアタッチメント部材を用いることにより、当然のこととして、その分、コストアップになる。また、アタッチメント部材をドーム形状に合わせて凸曲面形状にするにしても、振動板側のドーム形状には、フィルムの熱収縮等によりばらつきがあるため、アタッチメント部材により空気室の容積を減ずるにしても、各製品ごとに空気室の容量を斉一に揃えることが困難である。このことは、各製品ごとに共振周波数がばらつくことを意味する。
また、別の問題として、上記従来技術では、サブドームにより振動板に所定のスチフネスが付与されるが、その調整が容易ではないことが挙げられる。すなわち、サブドームはセンタードームと一体として1枚の合成樹脂フィルムによりプレス成形されるため、サブドームのスチフネスを調整ないし変更するには、その成形金型自体を手直ししなければならず、これには費用と時間がかかる。
さらには、振動板成形用の合成樹脂フィルムには、通常、2軸延伸フィルムが用いられるが、サブドーム(エッジ部)に応力が加えられると、フィルムの機械的性質が縦方向と横方向とで異なることからセンタードームが歪み、可動線輪(ボイスコイル)の接着部が円型にならないことがある。
したがって、本発明の課題は、振動板の共振周波数の設定要素に含まれる振動板裏面側の空気室の容積を各製品ごとにばらつくことなく斉一的に減ずることができるとともに、エッジ部のスチフネスの調整をも容易に行える振動板およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の振動板は、ダイアフラムリングに支持された熱可塑性の合成樹脂フィルムからなる振動板基材を有し、上記振動板基材の一方の面に磁気回路部の磁気ギャップ内に配置される可動線輪が設けられている振動板において、
上記振動板基材の中央部分に、平板として変位し得る剛性を備えた円形の平板体が上記ダイアフラムリングと同軸に一体に接合されているとともに、上記平板体の周りには上記振動板基材を立体成形してなるエッジ部が形成されており、上記エッジ部に所定の張力がかけられた状態で上記ダイアフラムリングが上記振動板基材の周縁部に接着されており、上記平板体が存在する部分に上記可動線輪が設けられていることを特徴としている。
本発明において、上記平板体は、金属材や合成樹脂材であってもよいが、特にはカーボン材であることが好ましい。
また、エッジ部に形成される立体的なパターンとしては、周期の長い粗い凹凸からなる第1凹凸パターン内に、周期の短い微細な凹凸からなる第2凹凸パターンを含む混合パターンが好ましく採用される。
また、上記ダイアフラムリングが上記エッジ部の外周側の一部分を含むように上記振動板基材の周縁部に接着されてよい。
本発明には、振動板の製造方法も含まれ、本発明の製造方法は、ダイアフラムリングに支持された熱可塑性の合成樹脂フィルムからなる振動板基材を有し、上記振動板基材の一方の面に磁気回路部の磁気ギャップ内に配置される可動線輪が設けられている振動板の製造方法において、上記振動板基材を上記ダイアフラムリングよりも大径の治具用リングに貼着する第1工程と、上記振動板基材の中央部分に、平板として変位し得る剛性を備えた円形の平板体を上記治具用リングと同軸に貼着する第2工程と、上記平板体の周りにエッジ部を立体的なパターンで成形する第3工程と、上記平板体から上記エッジ部の少なくとも一部分にかけての範囲を、上面が平坦な円柱状のアンビル治具上に載置し、上記アンビル治具から外れた上記治具用リングに所定の錘をかけて上記エッジ部のスチフネスを調整する第4工程と、上記ダイアフラムリングを上記振動板基材の周縁部に接着する第5工程と、上記平板体が存在する部分に上記可動線輪を装着する第6工程とを含むことを特徴としている。
本発明の振動板の製造方法において、上記第2工程を上記第3工程後もしくは上記第4工程後に引き続いて実行するようにしてもよい。
また、上記第3工程では、上記エッジ部を周期の長い粗い凹凸からなる第1凹凸パターン内に周期の短い微細な凹凸からなる第2凹凸パターンを含む混合パターンで形成することが好ましい。
また、上記第5工程で、上記ダイアフラムリングを上記振動板基材の周縁部に接着するにあたって、その接着部分に上記エッジ部の外周側の一部分を含ませることもできる。
さらに、本発明には、上記振動板(上記製造方法によって製造された振動板を含む)と、上記振動板に設けられている可動線輪が配置される磁気ギャップを有する磁気回路部とを備えている、ヘッドホンユニット用もしくはマイクロホンユニット用の動電型電気音響変換器も含まれる。
本発明によれば、振動板の中央部分(従来のセンタードームに相当する部分もしくはそれよりも広い部分)に、平板として変位し得る剛性を備えた円形の平板体を一体に接合して平面振動板としたことにより、振動板の裏面側に存在する空気室の容積を、従来のドーム形状のものに比べて、各製品ごとにばらつくことなく斉一的により小さくし得るとともに、振動板の共振周波数を確実に可聴周波数帯域外に設定することができる。
また、立体成形されたエッジ部にかけられる張力(振動板の半径方向に沿ってかけられる張力)によって、エッジ部のスチフネスを容易に調整することができる。
本発明の実施形態に係る振動板を備えた動電型電気音響変換器を示す概略的な断面図。 上記振動板のエッジ部に形成される立体的なパターンを示す拡大断面図。 (a)〜(d)本発明による振動板の製造工程を示す模式図。 従来の一般的な動電型電気音響変換器の構成を示す概略的な断面図。 振動板裏面側の空気室の容積を減ずる手段を備えた従来の動電型電気音響変換器の構成を示す概略的な断面図。
次に、図1ないし図3を参照して、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、ここで説明する実施形態において、先に説明した図4の従来例と変更を要しない構成要素については、同じ参照符号を付す。
図1を参照して、この実施形態に係る動電型電気音響変換器はダイナミックヘッドホンユニットであり、基本的な構成として、振動板10Aと、磁気回路部20と、ユニットフレーム30と、プロテクタ40とを備えている。
磁気回路部20およびユニットフレーム30については、先に説明した図4の従来例と同じであってよく、磁気回路部20は、周辺部21aがほぼ直角に立ち上げられた皿状のヨーク21と、ヨーク21の底部中央部分に設けられた円盤状のマグネット22と、マグネット22上に配置されたポールピース(磁極)23とを備えている。
マグネット22はその板厚方向に着磁されており、これにより、ポールピース23とヨーク21の周辺部21aとの間に磁気ギャップGが形成されている。
また、ユニットフレーム30は、拡径されたフランジ部31を有し、中央部分で磁気回路部20を嵌合保持する円盤状の支持体からなる。フランジ部31の周縁部分で、振動板10Aが振動可能に支持され、また、フランジ部31の周縁部分には、振動板10Aの前面を覆うように、パンチングメタルもしくは金網体等からなるプロテクタ40が取り付けられる。
この実施形態において、振動板10Aは、振動板基材110の中央部分に、所定の剛性を有する円形の平板体120を一体に接合してなる平面振動板として平面状に形成されている。これに伴って、プロテクタ40も円形の平皿状に形成されている。
振動板基材110は、熱可塑性の合成樹脂フィルムよりなるが、この実施形態では、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを用いている。厚さは、ヘッドホンユニットの場合には約50μm程度、マイクロホンユニットでは9〜16μm程度のものが選択されてよい。
平板体120の材質は、平板として変位し得る剛性を備えていれば、金属材、硬質の合成樹脂材、カーボン材等であってよいが、軽量であって、振動板基材110に半径方向に応力を加えても容易に変形しないカーボン材(カーボン板)であることが好ましい。
平板体120の周りには、立体の凹凸パターンよりなり、所定のスチフネスを有するエッジ部130が形成されている。エッジ部130の凹凸パターンは、波形状、ジグザク形状であってもよいが、図2に示すような混合パターン131であることが好ましい。
この混合パターン131は、長い周期T1の粗い凹凸からなる第1凹凸パターン132内に、短い周期T2(<T1)の微細な凹凸からなる第2凹凸パターン133を含む固有共振を持ちにくいパターンである。
振動板10Aは、エッジ部130に所定の張力がかけられた状態で、その外周縁部がダイアフラムリング(膜支持リング)140に貼着されている。ダイアフラムリング140は、ユニットフレーム30のフランジ部31の周縁部分に支持される。
なお、平板体120の裏面側に、磁気ギャップG内に配置される可動線輪13が取り付けられることから、平板体120は、可動線輪13の外径以上であって、必要とされるエッジ部130の領域を損なわない範囲で、図1に示すように、ユニットフレーム30の内周側にかかるようなできるだけ大径であることが好ましい。
これによれば、振動板10Aのうち、その大半を占める平板体120の部分が平面であることから、振動板10Aとポールピース23との間、振動板10Aとユニットフレーム30との間に、それぞれ振動板10Aの最大変位を超える隙間を設ければよく、振動板10Aの裏面側に存在する空気室の容積を可及的に減ずることができる。また、上記の隙間は、各製品(ヘッドホンユニットもしくはマイクロホンユニット)に対してほぼ一律に設定し得ることから、振動板10Aの共振周波数を確実に可聴周波数帯域外に設定することができる。
本発明では、エッジ部130にかける張力によって、スチフネスを調整することができる。この点を含めて振動板の製造方法の一例を図3を参照して説明する。
まず、第1工程として、図3(a)(左図が平面,右図が断面)に示すように、振動板基材(以下、「PETフィルム」という)110をダイアフラムリング140よりも大径の治具用リング150に貼着したのち、第2工程として、PETフィルム110の中央部分に、円形の平板体(以下、「カーボン板」という)120を治具用リング150と同軸に貼着して、仮の振動板組立体101を得る。
そして、第3工程として、カーボン板120の周りに立体的な凹凸パターンからなるエッジ部130を成形する。これには、図3(b)に示すように、成形金型160と、加圧ポット170とを用いる。
成形金型160の上面は、カーボン板120が載置される中央部分が平坦で、その周りには、エッジ部130に所定の凹凸パターン(この実施形態では、上記した混合パターン131)を形成するパターン賦形部161が刻設されている。また、成形金型160には、例えば電気ヒータからなる加熱手段と、例えば水冷式の冷却手段(ともに図示しない)とが設けられている。
加圧ポット170は、エアシリンダ等の図示しない昇降手段により昇降可能で、同じく図示しないエアコンプレッサに接続される加圧空気供給口171を備えている。
仮の振動板組立体101を成形金型160上に載置し、電気ヒータに通電して成形金型160をPETフィルム110を成形し得る温度にまで上昇させて、PETフィルム110を軟化させる。
その後、加圧ポット170を下降させて治具用リング150に密着させた状態で、エアコンプレッサを起動し、加圧空気供給口171より加圧空気を加圧ポット170内に導入して、PETフィルム110をパターン賦形部161に押圧する。
所定時間後に、電気ヒータへの通電をオフとし、今度は、冷却手段により成形金型160を所定の温度にまで冷却し、エアコンプレッサを停止させたうえで、加圧ポット170を上昇させて、仮の振動板組立体101を成形金型160から外す。
このようにして、エッジ部130に混合パターン131を形成したのち、第4工程として、エッジ部130のスチフネスを調整する。これには、図3(c)に示すアンビル治具180を用いる。アンビル治具180は、上面が平坦であって、外径が治具用リング150の内径よりも小径である円柱体からなる。
このアンビル治具180上に、図3(c)に示すように、カーボン板120からエッジ部130の少なくとも一部分にかけての範囲を載置し、アンビル治具180から外れ、その外側に位置する治具用リング150に所定重さの錘190をかける。これにより、錘190の重さに応じてエッジ部130が半径方向に延伸し、そのスチフネスが調整される。
その後、第5工程として、ダイアフラムリング140を接着材を介してPETフィルム110の周縁部に接着する。その際、ダイアフラムリング140への接着部分に、エッジ部130に形成されている混合凹凸パターン131の外周側の一部分を含ませてもよい。
そして、第6工程(最終工程)として、図3(d)に示すように、ダイアフラムリング140からはみ出ているPETフィルム110をカッター等により切り離し、カーボン板120の裏面側に可動線輪13を接着材等により一体に取り付ける。
このようにして、本発明によれば、錘190の重さに応じてエッジ部130のスチフネスが適宜調整された振動板10Aが得られるが、エッジ部130に成形する凹凸パターンを波形状、ジグザク形状としてもよい。
このとき、円形の平板体120として、半径方向に応力を加えても容易に変形しないカーボン板を採用したので、可動線輪13の接着部を円形に維持してエッジ部130を成形することができる。
また、第2工程(カーボン板120の取り付け工程)を、第3工程でエッジ部130に混合凹凸パターン131を成形したのち引き続いて、もしくは第4工程でエッジ部130のスチフネスを調整したのち引き続いて行ってもよい。
10A 振動板
110 振動板基材
120 平板体
130 エッジ部
131 混合凹凸パターン
140 ダイアフラムリング
150 治具用リング
160 成形金型
161 パターン賦形部
170 加圧ポット
180 アンビル治具
190 錘
13 可動線輪
20 磁気回路部
21 ヨーク
22 マグネット
23 ポールピース
30 ユニットフレーム
31 フランジ部
40 プロテクタ
G 磁気ギャップ

Claims (9)

  1. ダイアフラムリングに支持された熱可塑性の合成樹脂フィルムからなる振動板基材を有し、上記振動板基材の一方の面に磁気回路部の磁気ギャップ内に配置される可動線輪が設けられている振動板において、
    上記振動板基材の中央部分に、平板として変位し得る剛性を備えた円形の平板体が上記ダイアフラムリングと同軸に一体に接合されているとともに、上記平板体の周りには上記振動板基材を立体成形してなるエッジ部が形成されており、上記エッジ部に所定の張力がかけられた状態で上記ダイアフラムリングが上記振動板基材の周縁部に接着されており、上記平板体が存在する部分に上記可動線輪が設けられていることを特徴とする振動板。
  2. 上記平板体がカーボン材からなることを特徴とする請求項1に記載の振動板。
  3. 上記エッジ部が周期の長い粗い凹凸からなる第1凹凸パターン内に周期の短い微細な凹凸からなる第2凹凸パターンを含む混合パターンにより形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の振動板。
  4. 上記ダイアフラムリングが上記エッジ部の外周側の一部分を含むように上記振動板基材の周縁部に接着されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の振動板。
  5. ダイアフラムリングに支持された熱可塑性の合成樹脂フィルムからなる振動板基材を有し、上記振動板基材の一方の面に磁気回路部の磁気ギャップ内に配置される可動線輪が設けられている振動板の製造方法において、
    上記振動板基材を上記ダイアフラムリングよりも大径の治具用リングに貼着する第1工程と、
    上記振動板基材の中央部分に、平板として変位し得る剛性を備えた円形の平板体を上記治具用リングと同軸に貼着する第2工程と、
    上記平板体の周りにエッジ部を立体的なパターンで成形する第3工程と、
    上記平板体から上記エッジ部の少なくとも一部分にかけての範囲を、上面が平坦な円柱状のアンビル治具上に載置し、上記アンビル治具から外れた上記治具用リングに所定の錘をかけて上記エッジ部のスチフネスを調整する第4工程と、
    上記ダイアフラムリングを上記振動板基材の周縁部に接着する第5工程と、
    上記平板体が存在する部分に上記可動線輪を装着する第6工程とを含むことを特徴とする振動板の製造方法。
  6. 上記第2工程を上記第3工程後もしくは上記第4工程後に引き続いて実行することを特徴とする請求項5に記載の振動板の製造方法。
  7. 上記第3工程では、上記エッジ部を周期の長い粗い凹凸からなる第1凹凸パターン内に周期の短い微細な凹凸からなる第2凹凸パターンを含む混合パターンで形成することを特徴とする請求項5または6に記載の振動板の製造方法。
  8. 上記第5工程で、上記ダイアフラムリングを上記振動板基材の周縁部に接着するにあたって、その接着部分に上記エッジ部の外周側の一部分を含ませることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の振動板の製造方法。
  9. 請求項1の振動板または請求項5の製造方法により製造された振動板と、上記振動板に設けられている上記可動線輪が配置される磁気ギャップを有する磁気回路部とを備えていることを特徴とする動電型電気音響変換器。
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