JP2015117904A - 自在ダクト - Google Patents

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Abstract

【課題】 現場の状況に応じて配設可能な自在ダクトを提供する。【解決手段】 四角い筒状の第1の主ダクト21と第2の主ダクト22と、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とを連結する第1の連結部材23と第2の連結部材24と、を備え、第1の連結部材23の一端部が第1の主ダクト21の開口部の第1の辺に対して回動自在に接続され、第1の連結部材23の他端部が第2の主ダクト22の開口部の第1の辺に対して回動自在に接続され、第2の連結部材24の一端部が第1の主ダクト21の第1の辺に対向する第2の辺に対して回動自在に接続され、第2の連結部材24の他端部が第2の主ダクト22の第1の辺に対向する第2の辺に対して回動自在に接続されることで、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とが相互に平行移動可能となっている。【選択図】 図5

Description

この発明は、空調用ダクトや排気ダクトなどに関し、特に、両端部の軸線・軸心をずらすことが可能な自在ダクトに関する。
空調用ダクトなどでは、例えば、建物に配設されたダクト同士を接続する際に、ダクトとダクトとの中心(軸心)が一致していない場合に、S字状のS字ダクト(Sカーブダクト)や両端部の軸線がずれている曲り管などが使用されている(例えば、非特許文献1参照。)。すなわち、接続対象の一方のダクトに一方の端部が接続され、接続対象の他方のダクトに他方の端部が接続されるようなS字ダクトなどを個別に製作する。そして、S字ダクトを接続現場に搬入して、建物に配設されたダクトに接続するものである。
「標準ダクトテキスト」中間法人 全国ダクト工業団体連合会 編集発行、平成16年6月、p.25−30
ところで、S字ダクトなどを製作する際には、例えば、施工図面などを見たり前もって現場に行ったりして、接続対象のダクトの位置や大きさ・径などを確認している。しかしながら、実際の現場では、ダクトが施工図面どおりに配設されていない場合や、施工図面自体(配設位置自体)が変更されたり、現場での寸法採りを間違ったりする場合がある。このような場合、製作したS字ダクトなどを現場で配設することができなくなり、現場に合ったS字ダクトなどを再製作しなければならず、多大な労力や時間、費用を要していた。しかも、先に製作したS字ダクトなどは、個別に製作され形状や寸法が特異(非標準的)なため、他の現場で使用することが困難で廃棄しなければならず、多大な無駄となっていた。
そこでこの発明は、現場の状況に応じて配設可能な自在ダクトを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、四角い筒状の第1の主ダクトと第2の主ダクトと、該第1の主ダクトの端部と第2の主ダクトの端部とを連結する第1の連結部材と第2の連結部材と、を備え、前記第1の連結部材の一端部が前記第1の主ダクトの開口部の第1の辺に対して回動自在に接続され、前記第1の連結部材の他端部が前記第2の主ダクトの開口部の第1の辺に対して回動自在に接続され、前記第2の連結部材の一端部が前記第1の主ダクトの前記第1の辺に対向する第2の辺に対して回動自在に接続され、前記第2の連結部材の他端部が前記第2の主ダクトの前記第1の辺に対向する第2の辺に対して回動自在に接続されることで、前記第1の主ダクトと第2の主ダクトとが相互に平行移動可能となっている、ことを特徴とする自在ダクトである。
請求項1に記載の発明によれば、第1の主ダクトと第2の主ダクトとが相互に平行移動可能となっている。つまり、本自在ダクトの両端部の軸線・軸心をずらすことが可能なため、現場での接続対象などに応じて第1の主ダクトと第2の主ダクトとを平行移動させることで、現場の状況に応じて本自在ダクトを配設することが可能となる。例えば、施工図面と現場の状況とが異なっていても、第1の主ダクトと第2の主ダクトとを平行移動させるだけで、適正かつ容易に本自在ダクトを配設することが可能で、ダクトを何度も製作したり、現場で寸法採りしたりする必要がなく、労力や時間、費用を著しく削減することが可能となる。
この発明の実施の形態に係る自在ダクトを示す平面図(a)と正面図(b)である。 図1の自在ダクトの主ダクトを示す分解平面図(a)と分解正面図(b)である。 図1の自在ダクトのダブルハゼとシングルハゼとを示す図であり、(a)はシングルハゼが回動していない状態を示し、(b)はシングルハゼが回動した状態を示す。 図1の自在ダクトの主ダクトを示す平面図(a)と正面図(b)と、平面図のA−A断面図(c)である。 図1の自在ダクトの主ダクトの第1の主ダクトと第2の主ダクトとを、平行移動させた状態を示す正面図である。 図1の自在ダクトの第1の可動ダクトを示す平面図(a)と側面図(b)と背面図(c)である。 図1の自在ダクトの第1の可動ダクトと第2の可動ダクトとを回動させた状態を示す平面図である。 図1の自在ダクトのスライドダクトを示す正面図(a)と側面図(b)である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る自在ダクト1を示す平面図(a)と正面図(b)である。この自在ダクト1は、軸線を変更自在なダクトであり、主として、主ダクト2と、この主ダクト2の両端に位置する第1の可動ダクト(可動ダクト)3および第2の可動ダクト(可動ダクト)4と、スライドダクト5とを備えている。ここで、主ダクト2と可動ダクト3、4とスライドダクト5の断面形状は、ほぼ同等形状の四角形で、自在ダクト1全体が四角い筒状の角ダクトとなっている。
主ダクト2は、四角い筒状で、図2に示すように、四角い筒状の第1の主ダクト21と第2の主ダクト22と、この第1の主ダクト21の端部と第2の主ダクト22の端部とを空隙が生じないように連結する第1の連結部材23と第2の連結部材24と、を備えている。
第1の主ダクト21は、断面が四角い筒状で、一方(第2の主ダクト22側)の開口部から両側壁(左右壁)が延びることで、第1の延長側部211が設けられている。この第1の延長側部211の下部には、開口縁から第2の主ダクト22側に向けて斜め上方に切断された第1の逃がし部211aが設けられている。この第1の逃がし部211aの大きさは、後述するようにして第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とを平行移動させる移動量に応じて、第1の延長側部211が第2の連結部材24に当たらないようになっている。
また、一方の開口部の上縁・上辺には、後述するカール状の第1のダブルハゼ6が外側に向けて形成され、開口部の下縁・下辺には、第2のダブルハゼ6が内側に向けて形成されている。さらに、他方(第1の可動ダクト3側)の開口部の一方(図中左側)の側縁・側辺には、第3のダブルハゼ6が外側に向けて形成されている。また、他方の開口部の他方(図中右側)の側縁には、側壁を内側に折り曲げた第1の係合部213が形成されている。
第2の主ダクト22は、断面が四角い筒状で、一方(第1の主ダクト21側)の開口部から両側壁(左右壁)が延びることで、第2の延長側部221が設けられている。この第2の延長側部221の上部には、開口縁から第1の主ダクト21側に向けて斜め下方に切断された第2の逃がし部221aが設けられている。この第2の逃がし部221aの大きさは、後述するようにして第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とを平行移動させる移動量に応じて、第2の延長側部221が第1の連結部材23に当たらないようになっている。
また、開口部の上縁には、後述するカール状の第4のダブルハゼ6が内側に向けて形成され、開口部の下縁には、第5のダブルハゼ6が外側に向けて形成されている。さらに、他方(第2の可動ダクト4側)の開口部の一方(図中右側で、第3のダブルハゼ6の反対側)の側縁には、第6のダブルハゼ6が外側に向けて形成されている。また、他方の開口部の他方(図中左側)の側縁には、側壁を内側に折り曲げた第2の係合部223が形成されている。
また、第2の延長側部221の内側には、第2の延長側部221と同等形状の挟持部材222が取り付けられ、後述するように、第1の延長側部211が第2の延長側部221と挟持部材222との間に挿入されるようになっている。
第1の連結部材23は、断面が略コ字形で、上壁23aの大きさは、後述するようにして第1の主ダクト21と第2の主ダクト22との間の上部を覆うように設定されている。また、上壁23aの一方(第1の主ダクト21側)の端縁・端辺には、後述するカール状の第1のシングルハゼ7が外側に向けて形成され、上壁23aの他方(第2の主ダクト22側)の端縁には、第2のシングルハゼ7が内側に向けて形成されている。
第2の連結部材24は、第1の連結部材23と同等形状となっている。すなわち、断面が略コ字形で、下壁24aの大きさは、後述するようにして第1の主ダクト21と第2の主ダクト22との間の下部を覆うように設定されている。また、下壁24aの一方(第1の主ダクト21側)の端縁には、後述するカール状の第3のシングルハゼ7が内側に向けて形成され、下壁24aの他方(第2の主ダクト22側)の端縁には、第4のシングルハゼ7が外側に向けて形成されている。
ここで、ダブルハゼ6とシングルハゼ7とは、断面がカール状で上記の縁・辺に沿って延びている。すなわち、図3に示すように、断面形状がともに略J字形で、ダブルハゼ6は、先端部が内側にU字状に曲がった断面形状となっており、ダブルハゼ6内にシングルハゼ7が挿入・装着された状態で相互に係合して、回動自在なスピンハゼが構成されるようになっている。つまり、ダブルハゼ6とシングルハゼ7とが相互に回動自在となっている。
そして、図2、4に示すように、第1の主ダクト21の第1の延長側部211が第2の主ダクト22の第2の延長側部221と挟持部材222との間に挿入された状態で、連結部材23、24を介して第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とが連結されている。すなわち、第1の連結部材23の第1のシングルハゼ7(一端部)が第1の主ダクト21の開口部の第1のダブルハゼ6(第1の辺)に対して係合されることで、回動自在に接続され、第1の連結部材23の第2のシングルハゼ7(他端部)が第2の主ダクト22の開口部の第4のダブルハゼ6(第1の辺)に対して係合されることで、回動自在に接続されている。また、第2の連結部材24の第3のシングルハゼ7(一端部)が第1の主ダクト21の第1のダブルハゼ6(第1の辺)に対向する第2のダブルハゼ6(第2の辺)に対して係合されることで、回動自在に接続され、第2の連結部材24の第4のシングルハゼ7(他端部)が第2の主ダクト22の第4のダブルハゼ6(第1の辺)に対向する第5のダブルハゼ6(第2の辺)に対して係合されることで、回動自在に接続されている。
このようにして主ダクト2が構成された状態では、連結部材23、24を介して第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とが相互に平行移動可能となっている。すなわち、図5に示すように、連結部材23、24が斜めに平行移動することで、第1の主ダクト21の軸線と第2の主ダクト22の軸線とが平行に移動する(この実施の形態では、上下方向に平行移動する)ようになっている。この際、上記のような逃がし部211a、221aが設けられているため、延長側部211、221および挟持部材222が連結部材23、24に当たらずに、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とが平行移動できるものである。また、連結部材23、24を介して第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とが連結された状態では、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22との間の上部および下部の空隙(開放空間)が、連結部材23、24によって覆われる。つまり、延長側部211、221と連結部材23、24とによって、断面が四角い筒体が形成されて、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22との間に空隙が生じないようになっている。
ここで、この実施の形態では、逃がし部211a、221aが延長側部211、221の上下一方にしか設けられていないため、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とが一方の方向(図1(a)、図5で第1の主ダクト21が第2の主ダクト22よりも下がる方向)にしか平行移動しないようなっている。しかし、自在ダクト1(主ダクト2)を上下逆に配設することで、他方の方向にも平行移動させることができる。つまり、上下どちらの方向にも第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とを平行移動することができる。あるいは、延長側部211、221の上下にそれぞれ逃がし部211a、221aを設けることで、上下どちらの方向にも第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とを平行移動できるようにしてもよい。
第1の可動ダクト3は、四角い筒状で、主ダクト2の一端部(第1の主ダクト21側の端部)に、回動自在に配設されている。すなわち、図6に示すように、一方(第1の主ダクト21側)の開口部の一方(図中左側)の側縁・側辺に、この辺に延びるようにカール状の第5のシングルハゼ7が外側に向けて形成され、この第5のシングルハゼ7が第1の主ダクト21の第3のダブルハゼ6に係合されている。これにより、第1の可動ダクト3の開口部の一辺(第5のシングルハゼ7)が主ダクト2の開口部の一辺(第3のダブルハゼ6)に、この辺(第3のダブルハゼ6)を軸心に回動自在に接続されて、主ダクト2に対して第1の可動ダクト3が回動自在となっている。
また、第1の可動ダクト3が回動しても主ダクト2の開口部と第1の可動ダクト3の開口部と間に空隙が生じないようにする補充手段が設けられている。すなわち、この実施の形態では、第1の可動ダクト3の一方の開口部から上下壁が延びることで、第1の延長壁部31が設けられている。この第1の延長壁部31は、略第5のシングルハゼ7を中心とする扇状で、第1の主ダクト21内に位置し、第1の可動ダクト3が回動する際に、第1の延長壁部31の円弧縁が第1の主ダクト21の内壁に近接するようになっている。また、第1の延長壁部31の大きさ(扇の開度)は、第1の可動ダクト3を所定・所望の角度だけ回動・首振りできるように設定されている。
さらに、第1の可動ダクト3の一方の開口部から他方(反第5のシングルハゼ7側、右側)の側壁が延びることで、第2の延長壁部32が設けられている。この第2の延長壁部32は、第1の主ダクト21内に位置し、略四角い平板状で弾性を有し、その長さは、第1の延長壁部31の円弧長と同等に設定されている。そして、図1(a)に示すように、主ダクト2の軸心と第1の可動ダクト3の軸心とがほぼ一致する状態では、第2の延長壁部32が第1の主ダクト21の内壁に沿って真っ直ぐに延び、この状態から第1の可動ダクト3を回動させると、図7に示すように、第1の延長壁部31の円弧に沿って変形する。
すなわち、第1の可動ダクト3は、四角い筒体の一方の開口部の3辺から延長壁部31、32が延設され、残りの1辺を中心に回動自在な構成で、回動に追従して、2つの第1の延長壁部31と第2の延長壁部32とによって、平面形状が扇状で断面が四角い筒体が形成されるようになっている。このようにして、第1の可動ダクト3の回動に伴って延長壁部31、32が第1の主ダクト21から引き出されて、扇状の筒体が形成されることで、第1の主ダクト21の開口部と第1の可動ダクト3の開口部と間に空隙が生じないものである。
また、第2の延長壁部32の自由端縁には、端部を外側に折り曲げた被係合部321が形成され、この被係合部321が第1の主ダクト21の第1の係合部213に係合することで、第1の可動ダクト3の大きな回動を制限して、第1の可動ダクト3が第1の主ダクト21から外れないようになっている。
第2の可動ダクト4は、四角い筒状で、主ダクト2の他端部(第2の主ダクト22側の端部)に、回動自在に配設されている。この第2の可動ダクト4は、第1の可動ダクト3と同等の構成であり、第2の主ダクト22の第6のダブルハゼ6を軸心に回動自在となっている。また、第2の可動ダクト4の自由端部側の開口部には、後述する第2のフランジ51と同等の第1のフランジ41が設けられ、この第1のフランジ41を介して外部のダクトなどに接続できるようになっている。
そして、第3のダブルハゼ6と第6のダブルハゼ6とが、つまり、第1の可動ダクト3の回転軸と第2の可動ダクト4の回転軸とが、主ダクト2の軸心に対して対向しているため、図7に示すように、第1の可動ダクト3が一方側(図7中右側)に円弧を描くように回動するのに対して、第2の可動ダクト4が他方側(図7中左側)に円弧を描くように回動する。これにより、主ダクト2の両端部において、主ダクト2の軸線に対して可動ダクト3、4の軸線が異なり、自在ダクト1がS字状に変形するものである。
このように、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とが水平軸(ダブルハゼ6、6、6、6)を軸心にして平行移動自在で、可動ダクト3、4が垂直軸(ダブルハゼ6、6)を軸心にして回動自在になっている。つまり、可動ダクト3、4が上下方向および左右方向に移動自在となっている。
スライドダクト5は、第1の可動ダクト3の他方(反主ダクト2側)の開口部側に設けられ、第1の可動ダクト3に対して進退自在なダクトである。すなわち、図1、8に示すように、断面が四角い角ダクトで、外周面が第1の可動ダクト3の内周面に接するように一端部側が第1の可動ダクト3内に挿入され、第1の可動ダクト3に対して出し入れすることで、スライドダクト5が進退動するものである。また、スライドダクト5の他端部・自由端部には第2のフランジ51が設けられ、この第2のフランジ51の四隅に形成されたボルト挿入孔52にボルトを挿入することで、スライドダクト5を外部のダクトなどに接続できるようになっている。
次に、このような構成の自在ダクト1の作用および配設方法などについて説明する。ここで、この実施の形態では、自在ダクト1の断面(四角形)の大きさと長さが、いくつかの所定の寸法に設定された複数の標準的な自在ダクト1が製作されているものとする。例えば、50cm四方の断面で長さ1mの標準的な自在ダクト1、60cm四方の断面で長さ1mの標準的な自在ダクト1、50cm四方の断面で長さ2mの標準的な自在ダクト1、などというように製作されているものとする。
まず、自在ダクト1を現場に配設するには、施工図面などを見たり前もって現場に行ったりして、接続対象のダクトなどの位置や断面形状などを確認し、それに合った断面および長さの自在ダクト1を選択して現場に搬入する。そして、スライドダクト5の第2のフランジ51を一方の接続対象D1に合わせるとともに、第2の可動ダクト4の第1のフランジ41を他方の接続対象D2に合わせる。このとき、自在ダクト1が真っ直ぐな状態では合わせられない場合には、可動ダクト3、4を上下方向および左右方向に移動させて合わせる。
すなわち、上下方向にずれている場合には、図5に示すように、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とを平行移動させて、可動ダクト3、4を上下方向に移動させる。また、左右・水平方向にずれている場合には、図7に示すように、可動ダクト3、4を回動させて可動ダクト3、4を左右方向に移動させる。さらに、接続対象D1、D2間の距離に合わせてスライドダクト5を第1の可動ダクト3から出し入れする。そして、スライドダクト5の第2のフランジ51を一方の接続対象D1に接続するとともに、第2の可動ダクト4の第1のフランジ41を他方の接続対象D2に接続するものである。
その後、必要に応じて、シーリング処理や断熱処理などを行う。すなわち、可動ダクト3、4(延長壁部31、32)と主ダクト2との重なり部をガスケットでシーリングしたり、自在ダクト1の外周にグラスウールを巻き付けたりする。ここで、自在ダクト1自体にシーリング処理を予め施してもよい。例えば、延長壁部31、32と第1の主ダクト21とが重なる間や、連結部材23、24と主ダクト21、22とが重なる間などにガスケットを配設しておいてもよい。同様に、図3に示すように、ダブルハゼ6とシングルハゼ7との間にチューブ状のガスケットGを配設してもよい。
以上のように、この自在ダクト1によれば、まず、可動ダクト3、4が主ダクト2に対して水平方向に回動自在となっている。つまり、可動ダクト3、4が主ダクト2に対して左右に首振り自在なため、現場での接続対象D1、D2などに応じて、可動ダクト3、4を左右に首振り調整することで、現場の状況に応じて本自在ダクト1を配設することが可能となる。
さらに、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とが相互に垂直方向に平行移動可能となっている。つまり、本自在ダクト1の両端部である可動ダクト3、4の軸線・軸心を、上下方向にずらすことが可能となっている。このため、現場での接続対象D1、D2などに応じて、可動ダクト3、4を上下方向に平行移動させる(ずらす)ことで、より現場の状況に応じて本自在ダクト1を配設することが可能となる。
また、第1の可動ダクト3に対して進退自在なスライドダクト5が設けられているため、スライドダクト5を進退させるだけで本自在ダクト1の長さを調整することができる。このため、例えば、施工図面と現場とで必要なダクト長が異なっていたり、可動ダクト3、4を首振りなどさせたことで可動ダクト3、4の位置が変わったりしても、スライドダクト5を出し入れするだけで、適正かつ容易、迅速に本自在ダクト1を配設することが可能となる。
このように、可動ダクト3、4を上下方向および左右方向に移動でき、しかも、本自在ダクト1の全長を調整できるため、現場の状況等に対してより適正かつ柔軟に対応することが可能となる。このため、例えば、施工図面と現場の状況とが異なっていても、可動ダクト3、4を首振り調整したり上下移動したり、あるいは全長を調整するだけで、その場で、本自在ダクト1を適正かつ容易に配設することが可能となる。この結果、ダクトを何度も製作したり、現場で寸法採りしたりする必要がなく、労力や時間、費用を著しく削減することが可能となる。
一方、可動ダクト3、4を首振りしても、延長壁部31、32によって主ダクト2と可動ダクト3、4との間に空隙が生じないため、空気の漏洩を防止することができる。同様に、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とを平行移動させても、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22との間の空隙が、連結部材23、24によって覆われるため、空気の漏洩を防止することができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、補充手段として、第1の可動ダクト3、4に延長壁部31、32を設けているが、延長壁部31、32と同等の延長壁部を第1の主ダクト21と第2の主ダクト22に設けてもよい。さらに、補充手段である延長壁部31、32を可動ダクト3、4に一体的に設けているが、別部材を補充手段として設けてもよい。例えば、平面形状が扇状で円弧に沿った側壁を有する補充部材(補充手段)を、扇の中心を第3のダブルハゼ6に位置させて第1の主ダクト21と可動ダクト3とにまたがるように設け、可動ダクト3が首振りしても、補充部材によって第1の主ダクト21と可動ダクト3との間に空隙が生じないようにする。
また、可動ダクト3、4が水平方向に回動自在で、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とが垂直方向に平行移動自在となっているが、可動ダクト3、4を垂直方向に回動自在とし、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22とを水平方向に平行移動自在としてもよい。一方、スライドダクト5を第1の可動ダクト3側にのみ設けているが、調整が必要な長さなどに応じて、双方の可動ダクト3、4にスライドダクト5を設けてもよい。また、ダブルハゼ6とシングルハゼ7とで回動機構を構成しているが、蝶番などによって回動機構を構成してもよい。ところで、上記の実施の形態では、標準的な自在ダクト1を予め製作して現場に搬入しているが、施工図面などに従って自在ダクト1を個別に製作し、現場での状況に応じて可動ダクト3、4を移動・調整して、自在ダクト1を配設するようにしてもよい。
また、延長側部211、221と連結部材23、24とによって、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22との間に空隙が生じないようにしているが、連結部材23、24のみによって空隙が生じないようにしてもよい。例えば、連結部材23、24の両側壁(上壁23aおよび下壁24aから延びる右壁および左壁)を延ばし、連結部材23、24のみで断面が四角い筒体を形成して、第1の主ダクト21と第2の主ダクト22との間に空隙が生じないようにしてもよい。
1 自在ダクト
2 主ダクト
21 第1の主ダクト
22 第2の主ダクト
23 第1の連結部材
24 第2の連結部材
3 第1の可動ダクト(可動ダクト)
31 第1の延長壁部(補充手段)
32 第2の延長壁部(補充手段)
4 第2の可動ダクト(可動ダクト)
5 スライドダクト
6 ダブルハゼ
7 シングルハゼ

Claims (1)

  1. 四角い筒状の第1の主ダクトと第2の主ダクトと、該第1の主ダクトの端部と第2の主ダクトの端部とを連結する第1の連結部材と第2の連結部材と、を備え、
    前記第1の連結部材の一端部が前記第1の主ダクトの開口部の第1の辺に対して回動自在に接続され、前記第1の連結部材の他端部が前記第2の主ダクトの開口部の第1の辺に対して回動自在に接続され、前記第2の連結部材の一端部が前記第1の主ダクトの前記第1の辺に対向する第2の辺に対して回動自在に接続され、前記第2の連結部材の他端部が前記第2の主ダクトの前記第1の辺に対向する第2の辺に対して回動自在に接続されることで、前記第1の主ダクトと第2の主ダクトとが相互に平行移動可能となっている、
    ことを特徴とする自在ダクト。
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