JP2015117420A - Iii族窒化物半導体製造装置の洗浄装置および洗浄方法 - Google Patents

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Toshiaki Sendai
敏明 千代
和田 哲也
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Abstract

【課題】 洗浄の対象である部品に与える損傷を軽減するとともに好適に部品の洗浄を実施することのできるIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置および洗浄方法を提供することである。【解決手段】 洗浄装置100は、洗浄室130と、サセプターS1を保持するサセプター保持部132と、サセプター保持部132を加熱する加熱部133と、洗浄室130の内部に洗浄ガスを供給するガス供給部110と、を有する。また、ガス供給部110は、HClガスとH2ガスとを含むとともにHClガスの濃度が体積比で0.5%以上5%以下の範囲内の混合ガスを第1の洗浄ガスとして洗浄室130に供給するものである。そして、加熱部133は、サセプター保持部132を1010℃以上1200℃以下の範囲内の第1の洗浄温度T1に加熱する。【選択図】図7

Description

本発明は、III 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置および洗浄方法に関する。さらに詳細には、好適に部品の洗浄を実施することのできるIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置および洗浄方法に関するものである。
III 族窒化物半導体を有する素子を製造する方法として、気相エピタキシー法や、分子線エピタキシー法、液相エピタキシー法が用いられることがある。有機金属化学気相成長法(MOCVD法)やハイドライド気相成長法(HVPE法)等の気相エピタキシー法では、製造装置の内部で成長基板に原料ガスを吹き付けて半導体層の積層を行う。その場合に、製造装置の内壁や、ガス管等、半導体製造装置の内部に、GaN等のIII 族窒化物半導体が堆積した被膜が形成されることがある。このような汚れにより、部品の機械的精度や化学的性質が損なわれるおそれがある。そのため、半導体の品質を確保する上で、この半導体の堆積物である被膜を除去することが好ましい。
例えば、部品を洗浄するために水素ガスを用いる技術が知られている。また、特許文献1には、塩素系ガスを主成分とする洗浄ガスを用いることにより、III 族窒化物半導体から成る被膜を除去する洗浄方法が開示されている。500℃以上1000℃以下のの高温下で洗浄ガスを洗浄室に供給することにより、半導体製造装置の部品等からGaN等の被膜を除去することとしている(特許文献1の段落[0006]参照)。
特開2006−332201号公報
しかし、水素系のガスを用いた場合には、洗浄対象部品に堆積した堆積物を除去するのみならず、洗浄対象部品そのものもエッチングしてしまうおそれがある。また、特許文献1に記載の塩素系ガスを主成分とする洗浄ガスを用いた場合であっても、洗浄対象部品にダメージが蓄積する。そのため、洗浄対象部品の交換を頻繁に行う必要があった。
本発明は、本発明者らにより発見された新規な技術的課題を解決するためになされたものである。その課題は、洗浄の対象である部品に与える損傷を軽減するとともに好適に部品の洗浄を実施することのできるIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置および洗浄方法を提供することである。
第1の態様におけるIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置は、III 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品を保持する部品保持部と、部品保持部を加熱する加熱部と、部品保持部を収容する洗浄室と、洗浄室の内部に洗浄ガスを供給するガス供給部と、を有する。また、ガス供給部は、HClガスとH2 ガスとを含むとともにHClガスの濃度が体積比で0.5%以上5%以下の範囲内の混合ガスを第1の洗浄ガスとして洗浄室に供給するものである。そして、加熱部は、ガス供給部が第1の洗浄ガスを洗浄室に供給する第1の洗浄期間内に、部品保持部を1010℃以上1200℃以下の範囲内の第1の洗浄温度に加熱する。
この洗浄装置は、洗浄の対象である部品からIII 族窒化物半導体の被膜を好適に除去することができる。また、塩素系ガスの混合比がそれほど大きくないため、下流の除害装置により比較的容易に塩素系ガスを除去することができる。また、洗浄の対象である部品に損傷を与えにくい。
第2の態様におけるIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置では、ガス供給部は、第1の洗浄期間の経過後の第2の洗浄期間内に、H2 ガスを第2の洗浄ガスとして洗浄室に供給する。加熱部は、第2の洗浄期間における部品保持部の温度を第1の洗浄温度よりも低い温度とする。これにより、洗浄の対象である部品の表面に吸着したHClおよび塩素系の反応生成物を好適に除去することができる。
第3の態様におけるIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置は、ガス供給部および加熱部を制御する制御部を有する。そして、制御部は、第1の洗浄期間を15分以上60分以下に設定する。
第4の態様におけるIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法は、III 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品を洗浄室の内部で洗浄する。この洗浄方法は、洗浄室の内部にHClガスとH2 ガスとを含むとともにHClガスの濃度が体積比で0.5%以上5%以下の範囲内の混合ガスを第1の洗浄ガスとして供給する第1の洗浄工程を有する。第1の洗浄工程では、III 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品を1010℃以上1200℃以下の範囲内の第1の洗浄温度に加熱する。
第5の態様におけるIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法は、第1の洗浄工程の後に実施する第2の洗浄工程を有する。第2の洗浄工程では、H2 ガスを第2の洗浄ガスとして洗浄室に供給するとともに、III 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品の温度を第1の洗浄温度よりも低い第2の洗浄温度とする。
第6の態様におけるIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法において、第1の洗浄工程では、第1の洗浄ガスの供給と、III 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品を第1の洗浄温度に加熱することと、を15分以上60分以下の第1の洗浄期間内に実施する。
第7の態様におけるIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法では、表面にSiCを有しているIII 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品を洗浄する。
本発明では、洗浄の対象である部品に与える損傷を軽減するとともに好適に部品の洗浄を実施することのできるIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置および洗浄方法が提供されている。
本実施形態で洗浄の対象となる半導体製造装置(MOCVD炉)の概略構成を部分的に示す図である。 本実施形態の洗浄装置の概略構成を示す図である。 本実施形態の洗浄方法の温度プロファイルを示すグラフである。 堆積物が堆積した洗浄前のサセプターを例示する図である。 洗浄後に堆積物が残留している場合のサセプターを例示する図である。 未使用のサセプターを例示する図である。 第1の洗浄工程における洗浄温度と洗浄後のサセプターに堆積している堆積物の質量との関係を示すグラフである。
以下、具体的な実施形態について、III 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置および洗浄方法を例に挙げて図を参照しつつ説明する。しかし、これらの実施形態に限定されるものではない。
1.III 族窒化物半導体製造装置(洗浄対象)
本実施形態のIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置は、III 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品を洗浄するためのものである。そのため、洗浄装置について説明する前に、その洗浄対象であるIII 族窒化物半導体製造装置について簡単に説明する。
III 族窒化物半導体製造装置は、MOCVD炉である。MOCVD炉は、気相エピタキシー法により、成長基板の上にIII 族窒化物半導体から成る半導体層を積層するためのものである。図1にMOCVD炉10の概略構成を例示する。各種ガスの供給口および排気口等については、簡略化して描いてある。このMOCVD炉10は、半導体発光素子を製造するためのものである。MOCVD炉10は、炉本体11と、サセプターS1と、その他の各部と、を有している。炉本体11は、成長基板上に原料ガスを供給して半導体の積層を行うための炉本体である。サセプターS1は、半導体層の形成にあたって成長基板を含むウエハを保持するためのものである。
MOCVD炉10の内部では、成長基板の上に半導体層が積層されることとなる。しかし、MOCVD炉10を継続して使用することにより、炉本体11の内壁や、サセプターS1の表面に、III 族窒化物半導体の堆積した被膜が形成される。この被膜等の汚れが、半導体層を形成している期間に剥がれて、形成途中の半導体層に付着するおそれがある。特に、サセプターS1に被膜が形成されると、成長基板に成長させる半導体層の結晶性に影響が出る。そのため、サセプターS1を頻繁に洗浄することが好ましい。
ここで、サセプターS1は、複数の成長基板を保持できるようになっている。サセプターS1の材質は、炭素素材にSiCでコーティングしたものである。
2.III 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置
図2に本実施形態の洗浄装置100の概略構成を示す。洗浄装置100は、ガス供給部110と、マスフローコントローラー121、122と、洗浄室130と、フィルター部150と、ロータリーポンプ170と、除害装置180と、制御部190と、を有している。
ガス供給部110は、洗浄室130の内部に洗浄ガスを供給するためのものである。ガス供給部110は、第1のガス供給部111と、第2のガス供給部112と、を有している。第1のガス供給部111は、洗浄室130にH2 ガスを供給するためのものである。第2のガス供給部112は、洗浄室130にHClガス(塩化水素ガス)を供給するためのものである。マスフローコントローラー121、122は、それぞれ、H2 ガスもしくはHClガスの供給量を制御するためのものである。
洗浄室130は、サセプターS1を洗浄するための反応室である。洗浄室130は、サセプター保持部132と、加熱部133と、を有している。洗浄室130は、その内部にサセプター保持部132と、加熱部133と、を収容している。サセプター保持部132は、サセプターS1を保持するための部品保持部である。加熱部133は、サセプター保持部132を加熱するためのものである。実際には、サセプター保持部132を介してサセプターS1を加熱する。
図2に示すように、フィルター部150は、洗浄室130よりガスの流れの下流側の位置に配置されている。フィルター部150は、洗浄室130で発生したGaCl3 を除去するためのものである。フィルター部150は、第1のフィルター151と、第1のフィルター151よりも下流側に配置されている第2のフィルター152と、を有している。そのため、フィルター部150は、長寿命であるとともにGaCl3 を好適に除去することができる。
第1のフィルター151は、粘性の高い比較的粒径の大きいGaCl3 粒子を除去するためのものである。第1のフィルター151における目開き(開口幅)は、300μm以上500μm以下の範囲内である。第1のフィルター151の材質として、ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリプロピレン、ナイロン、セルロース、PTFE、グラスウール、アクリルウール等、種々の材質を用いることができる。
第2のフィルター152は、第1のフィルター151で除去しきれなかった比較的粒径の小さいGaCl3 粒子を除去するためのものである。第2のフィルター152における目開き(開口幅)は、2μm以上100μm以下の範囲内である。第2のフィルター152の材質は、第1のフィルター151の材質と同様に、種々の材質を用いることができる。
ロータリーポンプ170は、洗浄室130の内部を真空引きするためのものである。除害装置180は、HClガスを除去するためのものである。
制御部190は、洗浄装置100の各部を制御する。例えば、加熱部133の温度を制御する。また、マスフローコントローラー121、122を制御して、H2 ガスおよびHClガスの流量を調整する。つまり、ガス供給部110を制御する。
3.III 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法
3−1.昇温工程
まず、サセプター保持部132にサセプターS1を保持させる。次に、加熱部133は、サセプター保持部132を加熱する。これにより、サセプターS1も加熱される。すなわち、加熱部133は、サセプター保持部132を介してサセプターS1を加熱する。なお、この段階では、H2 ガスを洗浄室130に供給する。また、ガス供給部110は、窒素ガス等の不活性ガスを供給してもよい。また、ガス供給部110から洗浄ガスを供給しないこととしてもよい。
そして、図3に示すように、加熱部133は、サセプター保持部132を第1の洗浄温度T1まで昇温する。第1の洗浄温度T1は、1010℃以上1200℃以下の範囲内である。また、第1の洗浄温度T1は、1040℃以上1160℃以下の範囲内であるとなおよい。
3−2.第1の洗浄工程
サセプター保持部132が第1の洗浄温度T1に達したところで第1の洗浄ガスを洗浄室130に供給する。第1の洗浄ガスは、HClガスとH2 ガスとを含む混合ガスである。また、第1の洗浄ガスにおけるHClガスの濃度は、体積比で0.5%以上5%以下の範囲内である。供給される第1の洗浄ガスの温度は、室温程度である。例えば、20℃以上30℃以下である。そして、加熱部133は、サセプターS1の温度を前述の第1の洗浄温度T1の範囲内に保持する。これにより、サセプターS1の表面からGaN系の堆積物が除去される。第1の洗浄工程の第1の洗浄期間K2は、15分以上60分以下の範囲内である。制御部190が、この第1の洗浄期間K2を設定する。
ここで、第1の洗浄ガスのうちのHClガスの流量は、100sccm以上3000sccm以下の範囲内である。この数値範囲は、あくまでHClガス濃度を体積比で0.5%以上5%以下にするための例示であり、これ以外の流量であってもよい。洗浄室130の内圧は、0.5気圧以上2気圧以下の範囲内である。この数値範囲は、あくまで目安であり、これ以外の気圧であってもよい。
このとき、GaNとHClガスとが反応することにより、GaCl3 が生成される。また、GaNとH2 ガスとが反応することにより、GaH3 が生成される。また、AlGaNやInGaNのように、AlやInを含む被膜についても同様に除去される。そして、GaCl3 を含む排出ガスを洗浄室130から排出する。
3−3.第2の洗浄工程
次に、加熱部133によるサセプターS1の加熱を停止する。そして、第2の洗浄工程では、第2の洗浄ガスを洗浄室130に供給する。第2の洗浄ガスは、H2 ガスである。第2の洗浄ガスの温度は、室温程度である。そのため、図3に示すように、加熱を停止されたサセプターS1の温度は、第1の洗浄温度T1より徐々に下降する。つまり、第2の洗浄工程におけるサセプターS1の温度は、第1の洗浄温度T1よりも低い。そして、第2の洗浄工程の第2の洗浄期間K3では、第1の洗浄温度T1から降温温度T2まで下降する。降温温度T2は、例えば、400℃である。降温温度T2は、400℃未満であってもよい。この第2の洗浄工程により、サセプターS1の表面は、より洗浄される。第2の洗浄工程の第2の洗浄期間K3は、例えば、5分以上120分以下であるとよい。HClおよび塩素系の反応生成物を洗浄するためには、5分以上実施することが好ましい。30分以上90分以下で実施すれば、好適な洗浄を実施することができるとともに、サイクルタイムもそれほど長くない。
第1の洗浄工程の後には、HClおよび塩素系の反応生成物がサセプターS1に吸着することがある。このHClおよび塩素系の反応生成物をサセプターS1から除去するために、第2の洗浄工程を実施する。そのため、第2の洗浄期間K3を5分以上実施することが好ましい。
3−4.降温工程
そして、サセプターS1の温度を降温温度T2から室温RTまで下げる。この後、サセプターS1を洗浄装置100から取り出す。これにより、サセプターS1の洗浄が終了する。この工程では、ガスの供給を停止してもよいし、窒素ガス等の不活性ガスを供給してもよい。
4.実験
ここで、本実施形態の洗浄方法について行った実験について説明する。本実験では、半導体層の形成に用いたサセプターS1を洗浄した。
ここで、被膜の付着率Aを次の式(1)ように定義した。
A = Mf/Mi ………(1)
A : 被膜の付着率
Mi: 洗浄前の堆積物Fiの質量
Mf: 洗浄後の堆積物Ffの質量
ここで、被膜とは、堆積物から成るものである。
図4に示すように、洗浄前のサセプターU1の質量は、洗浄前の堆積物Fiの質量MiとサセプターS1の質量Cとの和である。図5に示すように、洗浄後のサセプターU2の質量は、洗浄後の堆積物Ffの質量MfとサセプターS1の質量Cとの和である。そのため、サセプターS1の質量Cを差し引けば、式(1)が得られる。なお、図6に堆積物のないサセプターS1を示す。
式(1)に示すように、洗浄後の堆積物Ffの質量が、洗浄前の堆積物Fiの質量と同じであれば、被膜の付着率Aは100%である。洗浄後の堆積物Ffの質量がゼロであれば、被膜の付着率Aは0%である。
図7の横軸は、第1の洗浄工程における第1の洗浄温度T1である。図7の縦軸は、洗浄後の堆積物Ffの付着率Aである。図7には、第1の洗浄工程を30分実施し、第2の洗浄工程を20分実施した場合の結果が示されている。なお、第1の洗浄ガスに含まれているHClガスの流量は、900sccmであった。
図7に示すように、第1の洗浄工程の第1の洗浄温度T1が高いほど、洗浄後の堆積物Ffの付着率Aは小さい。また、HCl濃度が0.1%のときよりも、HCl濃度が1%のときのほうが、洗浄後の堆積物Ffの付着率Aは小さい。
図7に示すように、HCl濃度が1%であって第1の洗浄工程の第1の洗浄温度T1が1050℃の場合には、洗浄後の堆積物Ffはほとんどゼロである。また、HCl濃度が0.1%であって第1の洗浄工程の第1の洗浄温度T1が1100℃の場合には、洗浄後の堆積物Ffはほとんどゼロである。
この洗浄方法を実施することにより、サセプターS1を300回以上継続して使用することができた。つまり、本実施形態の洗浄方法は、サセプターS1の表面のSiCに与える損傷を軽減する。なお、特許文献1等のその他の洗浄方法では、数十回から50回程度でサセプターS1の使用が困難となった。
そのため、HClガスとH2 ガスとを含むとともにHClガスの濃度が体積比で0.5%以上5%以下の範囲内の混合ガスを第1の洗浄ガスとして洗浄室130に供給するとよい。そして、サセプターS1を1010℃以上1200℃以下の範囲内の第1の洗浄温度T1に加熱する。これにより、サセプターS1から堆積物を好適に除去するとともに、サセプターS1の長寿命化を図った洗浄装置100および洗浄方法が実現されている。
5.変形例
5−1.第2の洗浄工程の温度制御
第2の洗浄工程では、加熱部133によるサセプターS1の加熱を停止することとした。しかし、加熱を停止する代わりに、加熱の強さを徐々に弱くして、サセプターS1の温度を徐々に下げることとしてもよい。
また、図3では、第2の洗浄工程では、サセプターS1の温度を徐々に下げている。しかし、一定の期間、一定の温度に保持することとしてもよい。例えば、サセプターS1の温度を600℃にしたまま5分間保持することが考えられる。つまりこの場合、第2の洗浄工程は、500℃以上700℃以下の範囲内の一定の温度としたまま、5分以上15分以下の時間だけ保持する保持時間を有する。
5−2.第2の洗浄工程の不実施
本実施形態では、第1の洗浄工程の後に第2の洗浄工程を実施することとした。しかし、場合に応じて、第2の洗浄工程を省略してもよい。すなわち、第2のガスを供給しないで降温してもよい。または、別のガスを供給してもよい。もちろん、本実施形態の第2の洗浄工程を実施したほうが、サセプターS1に付着しているHClおよび塩素系の反応生成物を洗浄する効果は高い。
5−3.半導体素子
本実施形態のMOCVD炉10は、半導体発光素子を製造するために用いるものであるとした。しかし、もちろん、その他の素子を製造するために用いることができる。なお、ここでいう半導体素子は、III 族窒化物系の半導体を有するものであれば、他の素子であってもよい。例えば、パワー素子やHEMT素子等の半導体素子であっても、もちろん構わない。
5−4.洗浄対象部品
本実施形態では、サセプターS1を洗浄することとした。しかし、それ以外の部品を洗浄することとしてももちろん構わない。本実施形態では、MOCVD炉10の部品を洗浄することとしたが、その他の気相エピタキシー法、例えば、HVPE炉の部品等を洗浄することとしてもよい。
5−5.部品の材質
サセプターS1として、炭素素材にSiCをコーティングしたものを用いることとした。しかし、SiCバルクであってもよい。または、アルミナを有していてもよい。ここで、洗浄対象部品は、その表面にSiCを有しているものが一般的に使われている。
6.本実施形態のまとめ
以上詳細に説明したように、本実施形態のIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置100は、HClガスとH2 ガスとを含むとともにHClガスの濃度が体積比で0.5%以上5%以下の範囲内の混合ガスを第1の洗浄ガスとして洗浄室130に供給するガス供給部110と、サセプターS1を1010℃以上1200℃以下の範囲内の第1の洗浄温度T1に加熱する加熱部133と、を有している。これにより、サセプターS1から堆積物を好適に除去するとともに、サセプターS1の長寿命化を図った洗浄装置100が実現されている。
10…MOCVD炉
S1…サセプター
100…洗浄装置
110…ガス供給部
111…第1のガス供給部
112…第2のガス供給部
121、122…マスフローコントローラー
130…洗浄室
132…サセプター保持部
133…加熱部
150…フィルター部
151…第1のフィルター
152…第2のフィルター
170…ロータリーポンプ
180…除害装置
190…制御部

Claims (7)

  1. III 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置において、
    III 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品を保持する部品保持部と、
    前記部品保持部を加熱する加熱部と、
    前記部品保持部を収容する洗浄室と、
    前記洗浄室の内部に洗浄ガスを供給するガス供給部と、
    を有し、
    前記ガス供給部は、
    HClガスとH2 ガスとを含むとともにHClガスの濃度が体積比で0.5%以上5%以下の範囲内の混合ガスを第1の洗浄ガスとして前記洗浄室に供給するものであり、
    前記加熱部は、
    前記ガス供給部が前記第1の洗浄ガスを前記洗浄室に供給する第1の洗浄期間内に、前記部品保持部を1010℃以上1200℃以下の範囲内の第1の洗浄温度に加熱すること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置。
  2. 請求項1に記載のIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置において、
    前記ガス供給部は、
    前記第1の洗浄期間の経過後の第2の洗浄期間内に、H2 ガスを第2の洗浄ガスとして前記洗浄室に供給するものであり、
    前記加熱部は、
    前記第2の洗浄期間における前記部品保持部の温度を前記第1の洗浄温度よりも低い温度とすること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置において、
    前記ガス供給部および前記加熱部を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、
    前記第1の洗浄期間を15分以上60分以下に設定すること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄装置。
  4. III 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品を洗浄室の内部で洗浄するIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法において、
    前記洗浄室の内部にHClガスとH2 ガスとを含むとともにHClガスの濃度が体積比で0.5%以上5%以下の範囲内の混合ガスを第1の洗浄ガスとして供給する第1の洗浄工程を有し、
    前記第1の洗浄工程では、
    前記III 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品を1010℃以上1200℃以下の範囲内の第1の洗浄温度に加熱すること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法。
  5. 請求項4に記載のIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法において、
    第1の洗浄工程の後に実施する第2の洗浄工程を有し、
    前記第2の洗浄工程では、
    2 ガスを第2の洗浄ガスとして前記洗浄室に供給するとともに、
    前記III 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品の温度を前記第1の洗浄温度よりも低い第2の洗浄温度とすること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載のIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法において、
    前記第1の洗浄工程では、
    前記第1の洗浄ガスの供給と、前記III 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品を前記第1の洗浄温度に加熱することと、を15分以上60分以下の第1の洗浄期間内に実施すること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法。
  7. 請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法において、
    前記III 族窒化物半導体製造装置の少なくとも一部の部品が、表面にSiCを有していること
    を特徴とするIII 族窒化物半導体製造装置の洗浄方法。
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