JP2015117099A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層された用紙の中から容易に不良判定された用紙を見つける。【解決手段】用紙Pに画像を形成する画像形成部133と、画像が形成された用紙から画像の良否判定を行う良否判定部161と、画像形成後の用紙が積層状態で貯留される排紙部34と、画像形成後の用紙に対して規定の位置に所定形状の切除部Nを形成する切除機構32と、良否判定部で良判定とされた用紙には切除機構により切除部を形成して排紙部に排紙すると共に、不良判定とされた用紙には切除機構による切除部を形成することなく排紙部に排紙する動作制御を行う制御部とを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
情報記録が行われる磁気カードの分野では、磁気カードが印刷されたシートをカメラにより撮像し、得られた画像データから良否判定を行い、不良の場合にはパンチ穴を形成する検査装置が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
このように、不良品にパンチ穴を開けておくことにより、複数のシートの中から不良品を識別して取り除くことが可能となっている。
特開2000−90206号公報
近年、用紙に画像形成を行う画像形成装置の分野でも、積層された用紙の中から速やかに不良用紙を識別して取り除きたいという要求がある。
しかしながら、上記の先行技術を画像形成装置に適用すると、積層された用紙の中から目視により不良の用紙を探し出すには、全ての用紙を一枚ずつめくってパンチ穴の有無を確認しなければならず、不良の用紙を探し出す作業負担が大きくなるという問題があった。さらに、不良の用紙を見落とす場合もあった。
本発明の課題は、不良の用紙を容易に識別可能とすることにある。
本発明では、用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された前記用紙から画像の良否判定を行う良否判定部と、画像形成後の前記用紙が積層状態で貯留される排紙部と、前記画像形成後の用紙に対して規定の位置に所定形状の切除部を形成する切除機構と、前記良否判定部で良判定とされた用紙には前記切除機構により切除部を形成して前記排紙部に排紙すると共に、不良判定とされた用紙には前記切除機構による切除部を形成することなく前記排紙部に排紙する動作制御を行う制御部とを備えることを特徴とする。
また、上記画像形成装置において、前記用紙は画像形成完了後に裁断し廃棄される裁断領域を備え、前記切除機構は、前記裁断領域に前記切除部を形成する構成としても良い。
また、用紙に形成される前記切除部は、前記用紙の表裏を貫通する貫通穴としても良い。
また、用紙に形成される前記切除部は、前記用紙の外縁部に形成された切り欠きとしても良い。
また、上記画像形成装置において、前記切除機構を、前記用紙を束ねるためのパンチ穴を形成するパンチ穴形成機構としても良い。
また、上記画像形成装置において、前記排紙部で、複数枚ごとに位置又は向きを変えた状態で前記用紙が積層されるようにするシフト処理部を備え、前記切除機構は、前記複数枚ごとに位置又は向きを変えた状態で積層された前記用紙の束に対して、紙面垂直方向から見た前記切除部の位置が一様に等しくなるように、前記切除部の形成を行う構成としても良い。
また、上記画像形成装置において、前記良否判定部は、用紙の不良箇所を検出するCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)、CIS(Contact Image Sensor)又は反射型光センサ若しくは透過型光センサのいずれかの光学式のセンサを備える構成としても良い。
本発明は、良判定とされた用紙にのみ規定の位置に切除部が形成され、不良判定された用紙は切除部が形成されないので、積層状態でストックされた画像形成後の用紙を積層した方向から見た場合に、不良判定された用紙が各用紙の切除部を遮蔽した状態となるので、即座に見つけることが可能となる。
また、不良判定された用紙が積層状態でストックされた用紙に含まれたままの状態であることから、何番目の用紙であるかを即座に認識することができ、不良判定された用紙の差し替え作業も容易に行うことが可能となる。
さらに、不良判定された用紙が遮蔽した状態となるので、不良判定された用紙の見落としが生じにくく、より確実に不良判定された用紙を取り除き或いは差し替えることが可能となった。
発明の実施の形態における画像形成装置の一部を断面視した概略構成図である。 画像読取装置の概略構成図である。 後処理装置の概略構成図である。 図4(A)は排紙トレイ上で積層状態に排紙され、積層された用紙の全てが良判定である場合を示し、図4(B)は一部の用紙について不良判定である場合を示している。 画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 良否判定処理を示すフローチャートである。 図7(A)は用紙に形成する切除部を切り欠きとした場合であって用紙の全てが良判定である場合を示し、図7(B)は一部の用紙について不良判定である場合を示している。 図8(A)は用紙に形成する切除部を切り欠きとした場合であって用紙の全てが良判定である場合を示し、図8(B)は一部の用紙について不良判定である場合を示している。 図9(A)はシフト処理部が用紙の向きを変える場合であって用紙の全てが良判定である場合を示し、図9(B)は一部の用紙について不良判定である場合を示している。
[実施の形態の概要]
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1に本実施の形態における画像形成装置の概略断面構成図を示す。
図示のように、画像形成装置1は、用紙の搬送経路の上流側から、画像形成装置本体10、出力画像読取装置20、後処理装置30等が連結された構成である。
そして、この画像形成装置1は、画像形成を行った用紙に対して、形成された画像又は用紙の状態について良否判定(ヤレ紙判定)を行い、良判定とした場合にのみ用紙の所定部分に切除部としての長穴を貫通形成することを特徴としている。そして、これにより、複数の用紙Pが積層された状態にあっても、目視により容易に不良判定とされた用紙Pを見つけることができるようにしたものである。
以下、上記画像形成装置1の構成について順番に説明する。
画像形成装置本体10は、原稿から読み取った画像を用紙P(図4参照)に形成したり、外部装置等からPDL(Page Description Language)形式やTiff形式等のページ記述言語形式のプリントデータ、及び、当該プリントデータに対する各種出力指示が設定されたプリント設定データを受信し、受信したプリントデータ及びプリント設定データ等に基づいて画像を用紙P上に画像形成する。画像形成装置本体10は、画像読取部11、操作表示部12、プリント部13等を備えて構成される。
[画像読取部]
画像読取部11は、図1に示すように、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り部と読取部とを備え、操作表示部12により受け付けられた設定情報に基づいて原稿の画像を読み取り、アナログ信号に基づく画像データを生成する。自動原稿送り部の原稿トレイに載置された原稿は、読取個所であるコンタクトガラスに搬送され、光学系により原稿の片面又は両面の画像が読み取られ、CCD(Charge Coupled Device)111により原稿の画像が読み取られる。ここで、画像とは、図形や写真等の画像データに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む意である。
[操作表示部]
操作表示部12は、図1に示すように、LCD(Liquid Crystal Display)121、LCD121を覆うように設けられたタッチパネル、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群等から構成される。操作表示部12は、ユーザからの指示を受け付けその操作信号を制御装置15(図5参照)に出力し、また、制御装置15から入力される表示信号に従って、各種操作指示や設定情報を入力するための各種設定画面や各種処理結果等を表示する。
[プリント部]
プリント部13は、電子写真方式の画像形成処理を行うものであり、図1に示すように、給紙部131、用紙搬送部132、各色の画像形成部133y,133m,133c,133k(以下、画像形成部を総称する場合には単に画像形成部133と記載する)、定着部134等のプリント出力に係る構成を備えている。
なお、ここでは、プリント部13が電子写真方式を適用した例を説明するが、これに限らず、インクジェット方式等、他のプリント方式を適用することとしてもよい。
給紙部131は、複数の給紙トレイと給紙トレイ毎に設けられた給紙ローラ、分離ローラ、給紙/分離ゴム、送り出しローラ等からなる給紙手段を備える。各給紙トレイには、用紙Pの種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)毎に予め識別された用紙Pが格納されており、給紙トレイに格納されている用紙Pの最上部から一枚ずつ給紙手段により用紙Pが用紙搬送部132に向けて搬送される。
用紙搬送部132は、給紙部131から搬送された用紙Pを、複数の中間ローラ、レジストローラ等を経る画像形成部133への用紙搬送経路上に搬送し、画像形成部133の二次転写位置へと搬送する。用紙Pは、レジストローラの上流側で一旦待機し、画像形成部133の書き込みタイミングに応じて、レジストローラの下流側への搬送が再開される。
各色の画像形成部133は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写ローラ、クリーニング装置等を備え、印刷画像データに基づき用紙P上に画像が形成された出力物を生成する。画像形成装置本体10がカラー画像を形成するものである場合には、画像形成部133が色毎に設けられる。
イエロー(Y)の画像を形成する画像形成部133yでは、帯電装置により帯電された感光体ドラムの表面に、露光装置からイエロー(Y)の印刷画像データに応じた光が照射され静電潜像が書き込まれる。そして、静電潜像が書き込まれた感光体ドラムの表面に、帯電したイエロー(Y)のトナーが現像装置により付着されて静電潜像が現像される。現像装置により感光体ドラム上に付着したトナーは、感光体ドラムが一定速度で回転されることにより、一次転写ローラが配置された一次転写位置で中間転写ベルト133aに転写される。中間転写ベルト133aにトナーが転写された後、クリーニング装置により、感光体ドラムの表面の残留電荷や残留トナー等が除去され、除去されたトナー等はトナー回収箱へ回収される。
同様に、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成する画像形成部133m、133c、133kは、感光体ドラムの周囲に配置された帯電装置、露光装置、現像装置、一次転写ローラ、クリーニング装置等を備え、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像をそれぞれ形成する。
中間転写ベルト133aに転写された各色のトナー像は、二次転写ローラが配置された二次転写位置で用紙Pに一括転写される。
定着部134は、定着ヒータ、定着ローラ、定着外部加熱部等から構成され、用紙Pに転写されたトナー像を熱定着する。
定着部134により定着処理された用紙Pは、排紙ローラ等により出力画像読取装置20に搬送される。
[出力画像読取装置]
出力画像読取装置20は、画像形成装置本体10から搬入された画像形成済みの用紙P(出力物)に形成された画像(出力画像)の読み取りを行う。
出力画像読取装置20は、図1及び図2に示すように、画像形成装置本体10の用紙搬送部における排出端部に連通する用紙搬送部21と、用紙搬送部21の搬送経路の途中の所定の撮像位置で用紙Pに形成された出力画像の読み取りを行う光学式センサとしてのCCD(Charge Coupled Device)22と、読み取り位置の像をCCD22に導くための光学系23と、読み取り位置を照らすLED光源24と、撮像位置に設けられた校正部25とを主に備えている。
上記出力画像読取装置20は、画像形成装置本体10から画像形成が行われた用紙Pが搬入されると、用紙搬送部21の経路上に設けられた複数のローラ211により一定の速度で撮像位置を通過するように用紙搬送を行う。
光学系23は複数のミラーと複数のレンズから構成されている。CCD22は用紙Pの幅方向(紙面に平行であって搬送方向に直交する方向)における全幅の範囲を読み取り可能なラインセンサである。そして、これらにより、撮像位置を通過する用紙Pの全幅に渡って用紙Pの画像を順次読み取り可能となっている。
校正部25は、画像の読み取りの際に行うシェーディング補正の補正値を決定するための白基準板を備えている。白基準板は撮像位置に設けられ、用紙Pの非通過時(例えば、用紙Pと用紙Pの合間等)に間隔をあけてCCD22による読み取りが行われる。
[後処理装置]
後処理装置30は、図1及び図3に示すように、出力画像読取装置20の用紙搬送部における排出端部に連通する用紙搬送部31と、用紙搬送部31の搬送経路の途中に設けられた切除機構としての穿孔処理部32と、搬送経路における穿孔処理部32の搬送方向上流側に設けられたシフト処理部33と、各処理部32,33による後処理後の用紙Pを積層状態で貯留する排紙部としての排紙トレイ34とを備えている。
用紙搬送部31は、用紙搬送経路に沿って形成された図示を省略した用紙Pのガイドと、用紙搬送経路上に設けられた搬送ローラ311とから構成される。
排紙トレイ34は、用紙搬送部31の終端部に設けられた用紙Pの受け皿であり、当該終端部から送り出された用紙Pを順次重ねて積層状態でストックすることを可能としている。
シフト処理部33による用紙Pのシフト移動が行われない場合には、順番に排紙される複数の用紙Pは向きを等しくした状態で四方の外縁部が一致した状態で排紙トレイ34の上面に積層される。
穿孔処理部32は、用紙搬送部31を搬送される用紙Pに対して搬送経路の一定の位置から穿孔作業を実行して、所定形状の貫通穴を形成する(ここでは長穴を例示する)。即ち、穿孔処理部32は、先端部に長穴形状の刃が形成された打ち抜き工具321と、所定形状の受け穴が貫通形成された受け部材322と、受け部材322の下方で打ち抜かれた用紙くずをガイド323を介して捕集する集塵皿324とを備えている。
穿孔処理部32では、打ち抜き工具321と受け部材322との間を用紙Pが通過する際に図示しないアクチュエーターにより打ち抜き工具321が受け部材322の受け穴に向かって下降し、用紙Pを打ち抜いて長穴N(図4参照)を形成する。
シフト処理部33は、当該シフト処理部33に位置する搬送ローラ311を用紙Pの幅方向に沿って移動させる図示しないモータを備えている。そして、シフト処理を行う際には、通過する用紙Pを用紙幅方向に一定の距離だけシフト移動させる。
図4はシフト処理が行われた複数の用紙Pを貯留する排紙トレイ34を図示している。図中の符号Fは用紙Pの搬送方向、Sはシフト移動方向(=用紙幅方向)を示している。
シフト処理部33は、用紙Pの複数枚ごとに、シフト移動ありとシフト移動なしとを交互に繰り返すよう動作制御される。シフト移動の切り換えは、規定枚数単位で切り換えても良い。また、印刷画像データが複数ページからなる場合には、当該刷画像データ単位で切り換えても良い。
後処理装置30では、シフト処理部33の用紙搬送方向下流側に穿孔処理部32を配置し、当該穿孔処理部32は搬送経路に対して定位置で穿孔処理を行う。このため、排紙トレイ34上に所定の枚数単位でシフト移動の有りと無しとを交互に繰り返しながら用紙Pが積層された場合でも、積層された全ての用紙Pに対して、排紙トレイ34の載置面上における同一位置に長穴Nが形成される。つまり、積層された用紙Pはシフト移動の有無に拘わらず、紙面垂直方向に沿った同一線上に全ての長穴Nが並んだ状態となり、一番上の用紙Pの長穴Nから排紙トレイ34の載置面が見える状態となる。
なお、長穴Nの長手方向は、シフト移動方向Sに平行であることが望ましい。それにより、シフト移動によるぶれが用紙Pに生じた場合でも、それぞれの用紙Pの長穴Nについて十分な重なり幅を得ることが出来る。
また、画像形成装置1では、画像形成完了後に裁断し廃棄される裁断領域を備える用紙Pに対する画像形成を想定している。即ち、図4に示すように、用紙Pは用紙搬送方向Fにおける両端部にシフト移動方向Sに沿った裁断領域C1、C2を有している。そして、穿孔処理部32は、用紙搬送方向上流側の裁断領域C2に長穴Nを穿孔するように動作制御が行われる。この場合、用紙搬送部31が穿孔処理部32に向かって用紙Pの搬送を開始してから、用紙搬送方向上流側の裁断領域C2が穿孔処理部32の穿孔位置に到達するタイミングで打ち抜き工具321を下降させるよう動作制御が行われる。
なお、裁断領域C2はシフト移動方向Sに沿っているので、シフト移動有りと無しのいずれの場合でも、当該裁断領域C2内に長穴Nが形成されるようになっている。
また、用紙搬送方向下流側の裁断領域C1には、形成画像の色について濃度補正を行うための複数のカラーパッチTが画像形成時に付随的に形成される。これらのカラーパッチTは、個別に予め決められた色でパッチが形成されるようになっている。
また、後処理装置30は、図3に示すように、排紙トレイ34以外に複数の排紙トレイ34a〜34cを備えている。そして、これらの排紙トレイ34a〜34cに用紙Pを搬送する用紙搬送部と穿孔処理部32の下流側から各々の用紙搬送部に分岐する分岐装置とを備えているが、これらについては図示を省略する。
[画像形成システムの制御系]
図5に、画像形成装置1の制御ブロック図を示す。
画像形成装置本体10は、画像読取部11、操作表示部12、プリント部13、コントローラ14、制御装置15等を備えて構成されている。
また、制御装置15は、主制御基板16,画像処理基板17,スキャナ処理基板18,良否判定用基板19及び読み取りと書き込みが可能な不揮発性の記憶装置である記憶部151(例えば、HDDからなる)を備えており、これらは相互間が図示しないバスにより接続されている。
また、画像形成装置本体10は、コントローラ14を介してネットワーク3上の外部装置2と相互にデータが送受信可能に接続されている。
[制御系:画像読取部]
画像読取部11は、上述した自動原稿送り部及び読取部と、画像読取制御部110とを備える。画像読取制御部110は、主制御基板16に設けられたCPU(Central Processing Unit)161からの指示に基づいて自動原稿送り部及び読取部等を制御して、複数の原稿の画像を読み取るスキャナ機能を実現させる。画像読取部11により読み取られたアナログ信号に基づく画像データは、スキャナ処理基板18のスキャナ処理部181に出力され、スキャナ処理部181においてA/D変換され各種画像処理が施される。
[制御系:操作表示部]
操作表示部12は、上述したLCD121やタッチパネル等と、操作表示制御部120とを備える。操作表示制御部120は、CPU161から入力される表示信号に従って、各種設定条件を入力するための各種画面や各種処理結果等をLCDに表示させる。また、操作表示制御部120は、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群又はタッチパネル等から入力される操作信号をCPU161に出力する。
[制御系:プリント部]
プリント部13は、上述した給紙部131、用紙搬送部132、各色の画像形成部133、定着部134等のプリント出力に係る構成と、プリント制御部130とを備える。プリント制御部130は、CPU161からの指示に従って各色の画像形成部133等のプリント部13の給紙部131、用紙搬送部132、各色の画像形成部133、定着部134等の動作を制御し、画像処理基板17の書込処理部174から入力された印刷画像データに基づいて画像形成を行わせる。
[制御系:コントローラ]
コントローラ14は、ネットワーク3に接続される外部装置2等から画像形成装置1に入力されるデータの管理及び制御を行うものであり、外部装置2からプリント対象のデータ(プリントデータ及びプリント設定データ)を受信し、当該プリントデータを展開して生成したビットマップ形式の画像データとプリント設定データとを制御装置15へ送信する。
コントローラ14は、画像処理基板17とPCI Expressで接続されており、プリント対象の画像データ及びプリント設定データを図示しない画像メモリから読み出してメモリ制御部171に出力する。
[制御系:主制御基板]
制御装置15の主制御基板16は、CPU161、不揮発メモリ163、RAM(Random Access Memory)162等を備える。
CPU161は、不揮発メモリ163に格納されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAM162に展開し、RAM162に展開されたプログラムを実行することにより各種処理を実行し、画像形成装置本体10の画像読取部11、操作表示部12、プリント部13等を集中制御する。
また、CPU161は、不揮発メモリ163から読み出した画像形成が行われた用紙に対する良否判定プログラムとその各種データに基づいて、後述する良否判定処理を実行する。
不揮発メモリ163は、画像形成に係る各種処理プログラム及び各種データの他、良否判定プログラム、各種プログラムで処理されたデータ等を記憶する。
RAM162は、CPU161により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係る各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
[制御系:スキャナ処理基板]
スキャナ処理基板18は、画像読取部11のCCD111と接続されたスキャナ処理部181を備えている。
スキャナ処理部181は、画像読取部11のCCD111から入力されるアナログ信号に基づく画像データに対して、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施した後、デジタル信号の画像データを生成して画像処理基板17に入力する。
[制御系:画像処理基板]
画像処理基板17は、メモリ制御部171と画像メモリ172と画像処理部173と書込処理部174とを備えている。
メモリ制御部171は、CPU161からの指示に従って、画像処理部173による画像データの圧縮処理及び圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリ172への画像データの入出力制御を行う。
例えば、メモリ制御部171は、画像読取部11により読み取られた画像データの保存指示がCPU161から入力されると、スキャナ処理部181に入力された画像データの圧縮処理を画像処理部173により実行させて、圧縮画像データを画像メモリ172に格納し記憶させる。また、メモリ制御部171は、コントローラ14から画像データが入力されると、当該画像データの圧縮処理を画像処理部173により実行させ、圧縮画像データを画像メモリ172に格納し記憶させる。
更に、メモリ制御部171は、画像メモリ172に記憶された圧縮画像データのプリント出力指示がCPU161から入力されると、画像メモリ172から圧縮画像データを読み出し、画像処理部173により伸長処理を施して書込処理部174に出力する。
[制御系:良否判定用基板]
良否判定用基板19は、スキャナ処理部191とメモリ制御部192と画像メモリ193とを備えている。
上記スキャナ処理部191は、出力画像読取装置20のCCD22から入力されるアナログ信号に基づく画像データに対して、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施した後、デジタル信号の画像データを生成する。
メモリ制御部192は、スキャナ処理部191で生成した画像データの圧縮処理及び圧縮画像データの伸長処理を行い、画像メモリ193への画像データの入出力制御を行う。
例えば、メモリ制御部192は、出力画像読取装置20のCCD22により読み取られた出力画像データの保持指示がCPU161から入力されると、スキャナ処理部191に入力された出力画像データの圧縮処理を行ってから画像メモリ193に保持させる。また、画像メモリ193に保持されている出力画像データを後述する比較画像データとして確定させる指示がCPU161から入力されると、保持されている出力画像データを比較画像データとして画像メモリ193に記憶させる。
[制御系:記憶部]
記憶部151は、HDD等から構成されており、各種のデータ等を記憶する。
[制御系:出力画像読取装置]
出力画像読取装置20は、出力画像読取制御部210、CCD22等が設けられており、CCD22は、出力画像読取制御部210により制御されている。出力画像読取制御部210は、CPU161からプリント部13に対する画像形成の開始指示に同期して入力された出力画像読取処理の開始指示の通知に応じて、画像形成装置本体10から搬入された画像形成後の用紙Pに形成された出力画像をCCD22により読み取らせ、出力画像データを生成させ、当該出力画像データを画像形成装置本体10のスキャナ処理部191へ送信させる制御を行う。
[制御系:後処理装置]
後処理装置30の用紙搬送部31、穿孔処理部32、シフト処理部33は後処理制御部310により統括的に制御されている。後処理制御部310は、CPU161からプリント部13に対する画像形成の開始指示に同期して入力される後処理の指示信号に応じて、用紙Pを用紙搬送経路に沿って搬送し、用紙搬送部31、穿孔処理部32、シフト処理部33等を駆動制御して用紙Pにシフト処理、穿孔処理等を行わせ、排紙トレイ34に排紙させる制御を行う。
[良否判定処理]
次に、CPU161が良否判定プログラムに基づいて実行する良否判定処理について説明する。
良否判定処理は、複数の部数が設定された画像形成指令に基づいて用紙に画像が形成されて複数部のプリント出力が行われる際に実行される。複数の部数が設定された画像形成指令は、画像読取部11において複数ページからなる原稿の読み取りにより取得された画像データに基づく画像形成指令でも良いし、外部装置2から入力された複数ページからなる原稿の画像データに基づく画像形成指令でも良い。
上記良否判定処理は、大別すると、(1)比較画像データの取得、(2)出力画像データの良否判定、(3)良判定時における穿孔処理からなる。
(1)比較画像データの取得
上記比較画像データとは、用紙Pに形成された画像の読み取りによって取得される出力画像データと比較するための基準となる画像データである。
CPU161は、プリント部13を制御して、画像形成指令の対象となる画像データに基づいて画像形成(確認プリント)を行うと共に、各ページについて出力画像読取装置20で読み取りを行い、暫定的な比較画像データを取得する。なお、確認プリントとは、画像形成指令に基づいて形成される画像の確認用に1部分出力するプリント出力である。
そして、画像形成された各ページの用紙Pをオペレータが目視により確認し、比較画像データとして適正と判断した場合に操作表示部12から適正であることを入力すると、CPU161は、暫定的な比較画像データを正式に比較画像データに決定し、記憶部151及び画像メモリ193に記憶する。
(2)出力画像データの良否判定
CPU161は、画像形成指令の画像データに基づいて画像形成が行われた用紙Pに対して、出力画像読取装置20を制御して用紙Pの形成画像の読み取りを行い、出力画像データを取得する。そして、この出力画像データから良否を判定する。
なお、これによりCPU161は、良否判定プログラムを実行することにより「良否判定部」として機能する。
CPU161は、良否判定において、以下の条件を満たす場合には良判定とし、満たさない場合には不良判定(ヤレ紙)とする。
(i)出力画像データと比較画像データとを画素ごとに比較し、不一致となる画素数が規定数以下となる。
(ii)出力画像データと比較画像データの差分画像データを求め、当該差分画像データ中に、ドット状の不慮のトナーの付着画像や、用紙のしわ画像、用紙の角折れ画像が存在しない。
(iii)用紙Pの裁断領域C1に形成された複数のカラーパッチTの読み取りにより得られた、各色成分ごとの画素値が各カラーパッチTごとに定められた数値範囲内となる。
(3)良判定時における穿孔処理
CPU161は、出力画像データの良否判定を行い、上記(i)〜(iii)の全ての条件を満たすと判断した場合には、用紙Pを良判定とする。そして、後処理装置30において、穿孔処理部32を制御して用紙Pの裁断領域C2に長穴Nを形成してから排紙トレイ34に排紙する。また、良否判定を行い、上記(i)〜(iii)のいずれか一つでも条件を満たさない場合には、用紙Pを不良判定とする。そして、後処理装置30において、穿孔処理部32の動作を規制し、用紙Pの裁断領域C2に長穴Nを形成しない状態で排紙トレイ34に排紙する。
なお、これによりCPU161は、良否判定プログラムを実行することにより「制御部」として機能する。
[良否判定処理による動作説明]
CPU161が良否判定処理を行う場合の画像形成装置1の動作について図6のフローチャートに基づいて説明する。
図6に示す良否判定処理は、画像形成装置本体10のCPU161において実行され、CPU161と画像形成装置本体10、出力画像読取装置20、後処理装置30とが協働して実行する。
CPU161は、複数の部数が設定された画像形成指令に基づいてプリント出力の実行を開始すると、1部目のプリント出力を確認プリントとして開始し(ステップS1)、ページ毎に1部目の用紙Pに形成された画像の読取処理(出力画像読取処理)の開始指示の通知を出力画像読取装置20へ行い、出力画像読取装置20に出力画像読取処理を実行させる(ステップS2)。
出力画像読取装置20は、CPU161からの通知に従って、1部目の用紙Pに対して出力画像読取処理を開始し、ページ単位で出力画像データを生成し、全ページの出力画像データをスキャナ処理部191へ出力する。
CPU161は、スキャナ処理部191に入力された出力画像データに対して、スキャナ処理部191により各種処理を施させ、処理済みの出力画像データを暫定的な比較画像データとして画像メモリ193に保持させ(ステップS3)、1部目のプリント出力が完了すると、画像形成指令に基づくプリント出力に関する動作(画像形成装置1内の出力動作)を停止させる(ステップS4)。なお、この時にプリント出力される用紙Pは、比較画像データとして採用するか否かを決めるための資料に過ぎないので、後処理装置30の穿孔処理部32及びシフト処理部33は動作せずに排紙トレイ34に排紙される。
ユーザは、排紙トレイ34に排出された1部目の用紙Pに形成された画像を目視にて確認し、汚れがないか、位置ずれがないか、適正な色が表現されているか、ドット状のトナーの付着、用紙のしわ、用紙の角折れがないか等の画像確認を行い、各用紙Pに形成された画像は適切である(出力画像OK)(即ち、ヤレがない)か否かの画像確認結果を操作表示部12により入力する。
CPU161は、操作表示部12から出力画像OKの指示が入力されたか否かを判別する(ステップS5)。
出力画像OKの指示が入力されない場合、即ち、確認プリントのいずれかの用紙Pに形成された画像は不適切であるという指示が入力された場合(ステップS5;NO)、CPU161は、画像メモリ193に保持させていた暫定的な比較画像データをクリアし(ステップS6)、ステップS1の処理に戻り、再度、1部目のプリント出力を行う。
出力画像OKの指示が入力された場合(ステップS5;YES)、CPU161は、画像メモリ193に保持させていた暫定的な比較画像データを正式な比較画像データとして確定し、画像メモリ193に記憶させる(ステップS7)。
CPU161は、2部目以降のプリント出力を開始させ(ステップS8)、ページ毎に用紙Pに形成された画像の読取処理(出力画像読取処理)を出力画像読取装置20に実行させる(ステップS9)。なお、ここでは「2部目」と記載しているが、画像形成指令により要求される出力部数のカウントとしては「1部目」となる。
出力画像読取装置20は、CPU161からの指示に従って、ページ毎に出力画像読取処理を開始し、ページ単位で出力画像データを生成してスキャナ処理部191へ出力する。
CPU161は、スキャナ処理部191に入力された出力画像データに対して、スキャナ処理部191により各種処理を施させる。CPU161は、処理済みの出力画像データと当該出力画像データと対応するページの比較画像データとの比較による良否判定処理を実行する(ステップS10)。また、これと同時に上記二つのデータ比較を伴わない良否判定処理(カラーパッチによる良否判定)も実行する。
ステップS10では、CPU161は、出力画像データと比較画像データの不一致画素数の取得、差分画像データにおけるトナーの付着画像、用紙のしわ等の探索、カラーパッチの各色成分ごとの検出画素値の適正判定等の各種条件について判定を行う。
そして、CPU161は、良否判定の各種条件の全てについて適正条件を満たすか否かを判定し(ステップS11)、全てを満たす場合には良判定として、出力画像読取装置20から後処理装置30に搬送された用紙Pに対して穿孔処理部32による穿孔処理を実行し、その裁断領域C2に長穴Nを形成して排紙トレイ34に排紙する(ステップS12)。
なお、画像形成指令にシフト処理の実行が設定されている場合には、シフト処理は1部ごとに実行の有無が切り替わるので、現在が何部目かに応じてシフト処理を実行してから穿孔処理を行って排紙する。
そして、ステップS15に処理を進める。
また、ステップS11において、良否判定の各種条件の一つ以上について適正条件を満たしていない場合には不良判定として、後処理装置30の穿孔処理部32に対してキャンセル指令を入力し(ステップS13)、その裁断領域C2に長穴Nを形成しない状態で排紙トレイ34に排紙する(ステップS14)。
この場合も、画像形成指令にシフト処理の実行が設定されている場合には、現在が何部目かに応じてシフト処理を実行してから穿孔処理をキャンセルした上で排紙する。
そして、ステップS15に処理を進める。
ステップS15では、CPU161は、画像形成指令により要求される出力部数の最終ページまで画像形成が完了したかを判定し、完了していない場合にはステップS8の処理に戻り、完了した場合には処理全体を終了する。
[発明の実施形態の技術的効果]
画像形成装置1は、画像形成装置本体10のCPU161が良否判定処理を行い、良判定の用紙Pに対しては穿孔処理を行い、不良判定の用紙Pに対しては穿孔処理を行わずに排紙するように、後処理装置30を制御している。
このため、図4(A)に示すように、排紙トレイ34の上に積層された複数の用紙Pが全て良判定である場合には、全ての用紙Pの長穴Nが上下方向に並び、その内底部まで見通すことが可能となる。
一方、図4(B)に示すように、排紙トレイ34の上に積層された複数の用紙Pの中に不良判定の用紙Pが混じっている場合には、これにより用紙Pの長穴Nが途中で塞がれて、その内底部まで見通すことが不可能となる。つまり、一番上の用紙Pから長穴Nをのぞき込むだけで、不良判定の用紙Pを見つけることが可能となる。従って、用紙Pの良否の確認作業負担を軽減することが可能となる。
また、不良判定の用紙Pは積層状態の複数の用紙Pの中に挟まれたままの状態にあるので、何枚目又は何ページ目の用紙であるかをすぐに認識することが可能であると共に、差し替え作業も容易に行うことが可能である。
また、穿孔処理部32は、長穴Nを用紙Pの裁断領域C2に形成するので、不良判定の用紙Pを探索し、差し替え等を行った後には裁断領域C2を裁断して廃棄することができ、用紙Pに対する切除部の残留を回避することが可能となる。
また、後処理装置30にシフト処理部33を設け、複数の用紙からなる束ごとに排紙トレイ34上の位置をシフトさせる場合でも、穿孔処理部32は、積層された用紙Pの上方(紙面垂直方向)から見て全体的に同じ位置に長穴Nを形成するので、用紙の分配や数量確認などを容易に行うことを可能としつつも、不良判定の用紙Pの探索と差し替えを容易に行うことが可能である。
また、制御装置15では、用紙の良否判定を、1部目の画像形成が行われた用紙Pに対する読み取りによって得られた比較画像データと良否判定対象となる2部目以降の画像形成が行われた用紙Pに対する読み取りによって得られた出力画像データとの比較により行っている。このため、画像形成の位置ズレ、トナー付着、用紙のしわ、角の折れ等の発生を容易に検出することができ、処理負担の軽減や処理の迅速化を図ることが可能となる。
さらに、1部目の画像形成が行われた用紙Pに対する読み取りによって得られた比較画像データを利用するので、比較画像データを容易に取得することが可能となる。例えば、画像形成指令に含まれるプリント部13を駆動させるための印刷画像データから比較画像データを取得するには、実際の画像形成環境等に応じて用紙に形成される画像を想定した補正処理を行う必要があるが、そのような補正処理を不要とすることが可能となる。
なお、印刷画像データに上記補正を行って比較画像データとした場合でも、良否判定処理によって、用紙Pの良否の確認作業負担の軽減、不良判定の用紙Pの探索と差し替え作業の負担軽減効果を得ることは可能である。
[その他]
また、本発明は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下に、その変更の形態を記載する。
用紙Pが良判定を得て形成される切除部としての貫通穴は長穴に限らず、その穴の形状は任意である。
また、上記切除部は、貫通穴に限らず、図7(A)、図8(A)に示すように、用紙Pの外縁部の一部を任意の形状で切除してなる切り欠きN1,N2であっても良い。その場合、切り欠きN1,N2は外部に露出しているので、図7(B)、図8(B)に示すように、不良判定とされた用紙Pをさらに容易に見つけることが可能となる。従って、確認作業負担をさらに軽減することが可能となる。
また、上述したシフト処理部33は、用紙幅方向における用紙Pの位置のみを変えているが、図9(A)に示すように、用紙Pの向きを変えるものであっても良い。
用紙Pの向きを変えるためには、例えば、用紙搬送経路の途中にターンテーブルを設けて回転により変えることが可能である。また、画像形成装置本体10の給紙部131の給紙トレイの一つには縦向きの用紙Pを収容し、他の給紙トレイには横向きの用紙Pを収容して、二つの給紙トレイの間で供給元を切り換えるように制御することによって用紙Pの向きを変えることが可能である。
その場合でも、穿孔処理部32をシフト処理部33よりも用紙搬送方向下流側に配置することにより、積層された用紙Pの上方(紙面垂直方向)から見て全体的に同じ位置に貫通穴N3を形成することが可能である。
そして、その場合でも図9(B)に示すように、不良判定とされた用紙Pにより貫通穴N3が閉塞されるので、用紙Pの良否の確認作業負担の軽減、不良判定の用紙Pの探索と差し替え作業の負担軽減を図ることが可能である。
なお、用紙Pの向きの変動を考慮して、どちらの向きである場合でも裁断領域C2が平面視で重複する位置に貫通穴N3を形成するように、穿孔処理部32を配置することが望ましい。
また、穿孔処理部32をシフト処理部33よりも搬送方向下流側に配置することにより、用紙Pの位置や向きの変更時にも同じ位置に貫通穴を形成することを可能としているが、これに限定されるものではない。例えば、穿孔処理部32をシフト処理部33よりも搬送方向上流側に配置する場合でも、シフト処理部33による用紙Pの位置や向きの変更が行われたそれぞれの用紙が積層時に同じ位置に貫通穴が形成されるように、穿孔処理部32が二箇所の位置に対して選択的に貫通穴の形成を行うことができるように構成しても良い。この場合、穿孔処理部32を上記二箇所の位置で貫通穴形成を行うために二箇所の間を移動可能とする、或いは、貫通穴を形成する打ち抜き工具321と受け部材322とを二箇所に設けることが望ましい。
なお、切除部として貫通穴ではなく切り欠きを形成する場合も同様である。
また、上記実施形態では用紙Pが裁断領域C1,C2を有する場合を例示したが、これに限らず裁断領域C1,C2を有していない用紙にも良否判定処理を適用することは可能である。例えば、用紙における画像形成領域の外側であれば、切除部としての貫通穴や切り欠きを設けてもその品質を問われない場合には、画像形成領域の外側に切除部を設けても良い。その場合には、切除部としての貫通穴や切り欠きは可能な範囲でサイズを小さくすることが望ましい。
また、複数の用紙を束ねることを前提とするパンチ穴を形成する用紙の場合には、当該パンチ穴を上記良否判定処理における切除部として利用することで、裁断領域C1,C2を有していない用紙であっても良否判定処理を適用することが可能である。
即ち、後処理装置30にパンチ穴形成機構を設け、用紙が良判定の場合にはパンチ穴を形成し、不良判定の場合にはパンチ穴を形成しないように制御すれば良い。
なお、パンチ穴形成機構をシフト処理部33と併用する場合には、シフト処理部33は用紙と共にパンチ穴形成機構をシフト移動させる構成とすることが望ましい。
また、各用紙Pにおける切除部としての貫通穴や切り欠きを形成する部分には、色や所定の模様を形成しても良い。これにより、積層された用紙Pの中に不良判定の用紙Pが存在する場合に、貫通穴や切り欠きの内側部分に色や模様が現れるので、不良判定の用紙Pを視認しやすく、さらに容易に見つけることが可能となる。色や模様としては、周囲に比べて顕著に目立つものであることが望ましい。
また、良否判定処理において、切除部としての貫通穴や切り欠きを複数形成し、不良判定の用紙が何番目に不良と判定されたかに応じて、形成しない切除部を変えるようにしても良い。
例えば、良判定の用紙に対しては複数の貫通穴全てを形成し、一番目に不良判定とされた用紙については、並び順で一つ目の貫通穴のみを未形成として、残り全ての貫通穴を形成する。次いで、二番目に不良判定とされた用紙については、並び順で二つ目の貫通穴のみを未形成として、残り全ての貫通穴を形成し、以下、新たに不良判定が行われる度に同様に未形成とする貫通穴を変えるようにする。
これにより、積層された用紙Pの複数の貫通穴がいくつ塞がっているかにより、不良判定の用紙が何枚あるかを即座に認識することが可能となる。
なお、この場合、穿孔処理部32は、形成する貫通穴の個数分の打ち抜き工具321と受け部材322と打ち抜き工具321を駆動させるアクチュエーターとを個別に備え、アクチュエーターを個別に駆動するよう制御する構成が必要となる。
また、画像形成装置本体10は、その給紙部131がいわゆる規定サイズのカット紙である用紙Pを供給する構成となっているが、供給される用紙はカット紙に限定されず、給紙部がいわゆるロール紙を供給する構成としても良い。
その場合、画像形成後の用紙を排紙する前に所定サイズにカットする切断機構を設けることが望ましい。後処理装置30のシフト処理部33を利用する前提の場合には、上記切断機構はシフト処理部33よりも搬送方向上流側に配置することが望ましい。また、切断機構は、後処理装置30に限らず、画像形成装置本体10又は出力画像読取装置20に設けても良い。
また、上記画像形成装置1は、良否判定処理により不良判定の用紙Pを探索容易とする構成にとどめているが、さらに、不良判定された用紙Pの画像データに基づいて新たな用紙Pに画像形成をやり直し、適正な用紙Pを補充する補充制御部を設けても良い。この場合、補充的に再度の画像形成が行われた用紙Pについては、排紙トレイ34以外の他の排紙トレイ34a〜34cに排紙することが望ましい。また、再度の画像形成が行われた用紙Pについても、良否判定処理における良否判定を行い、再び不良判定とされた場合には、さらなる画像形成を行うことが望ましい。
また、後処理装置30には、用紙を表裏反転させる反転ユニット、ページごとにまとめて画像形成を行うソートユニット、ステープラにより複数の用紙を綴じるステイプルユニット、複数用紙を束ねて折り畳む折ユニットを加えても良い。
また、これらのユニットを利用する際には、良否判定処理の実行の有無を任意に設定する機能或いはいずれかのユニットを利用する場合に自動的に良否判定処理の実行を無しとする機能を付加することが望ましい。
また、良否判定処理において、比較画像データは出力画像データではなく、元画像データ(コントローラ14が外部装置2から取得し、プリント部13に出力する画像データ、或いは、画像読取部11の読み取りにより取得し、プリント部13に出力する画像データ等)を使用しても良い。その場合は、周囲の画像形成環境に応じて実際に用紙Pに画像形成出力を行った状態を想定する補正を施してから比較画像データとすることが望ましい。
また、画像読取部11、出力画像読取装置20はCCD111,22により画像の読み取りを行っているが、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)又はCIS(Contact Image Sensor)等の光学式のセンサを使用しても良い。
また、良否判定処理における良否判定の判断事項をより限定的なものとしても良い。即ち、出力画像データと比較画像データとの比較による不一致画素数の取得、ドット状のトナー付着の存在、用紙のしわの存在、用紙の角折れの存在、カラーパッチによる色成分ごとの画素値の適否等を良否判定の判断事項としているが、これらの一つのみ或いは一部のみを良否判定の判断事項としても良い。
その場合、出力画像読取装置20は全画像の読み取りではなく、より簡易な検出素子を使用する構成としても良い。
例えば、用紙の角折れを不良判定とする場合には、用紙の角部の対応する位置に反射型光センサ若しくは透過型光センサを配置し、角折れによる反射光の非検出又は透過光の検出により不良と判定しても良い。
また、カラーパッチによる色成分ごとの画素値の適否を不良判定とする場合には、カラーパッチの形成位置に応対する位置に色を検出するセンサを設け、良否判定を行っても良い。
また、良否判定処理について、複数ページからなる画像データの画像形成を例に説明したが、1ページの画像データについて複数の用紙に画像形成を行う場合に良否判定処理を行っても良い。
1 画像形成装置
10 画像形成装置本体
13 プリント部
133 画像形成部
133m 画像形成部
133y 画像形成部
133c 画像形成部
133k 画像形成部
15 制御装置
20 出力画像読取装置
30 後処理装置
32 穿孔処理部(切除機構)
33 シフト処理部
34 排紙トレイ(排紙部)
110 画像読取制御部
111 CCD
120 操作表示制御部
121 LCD
134 定着部
161 CPU(良否判定部、制御部)
163 不揮発メモリ
162 RAM
P 用紙
N 長穴(切除部、貫通穴)
N1,N2 切り欠き(切除部)
N3 貫通穴(切除部)

Claims (7)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により画像が形成された前記用紙から画像の良否判定を行う良否判定部と、
    画像形成後の前記用紙が積層状態で貯留される排紙部と、
    前記画像形成後の用紙に対して規定の位置に所定形状の切除部を形成する切除機構と、
    前記良否判定部で良判定とされた用紙には前記切除機構により切除部を形成して前記排紙部に排紙すると共に、不良判定とされた用紙には前記切除機構による切除部を形成することなく前記排紙部に排紙する動作制御を行う制御部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記用紙は画像形成完了後に裁断し廃棄される裁断領域を備え、
    前記切除機構は、前記裁断領域に前記切除部を形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記切除部は、前記用紙の表裏を貫通する貫通穴であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記切除部は、前記用紙の外縁部に形成された切り欠きであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 前記切除機構は、前記用紙を束ねるためのパンチ穴を形成するパンチ穴形成機構であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記排紙部において、複数枚ごとに位置又は向きを変えた状態で前記用紙が積層されるようにするシフト処理部を備え、
    前記切除機構は、前記複数枚ごとに位置又は向きを変えた状態で積層された前記用紙の束に対して、紙面垂直方向から見た前記切除部の位置が一様に等しくなるように、前記切除部の形成を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記良否判定部は、用紙の不良箇所を検出するCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)、CIS(Contact Image Sensor)又は反射型光センサ若しくは透過型光センサのいずれかの光学式のセンサを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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