JP2015116439A - 遊技機 - Google Patents

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勇輝 平
Yuki Taira
勇輝 平
崇雅 浅賀
Takamasa Asaga
崇雅 浅賀
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Abstract

【課題】遊技者が認識し易い位置の表示領域の表示状態により、認識し難い位置の表示領域で識別図柄が変動しているか否かを判断可能な遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】一方の入賞口への入賞に対する識別図柄の変動を認識し易い位置に設けた表示領域11と、他方の入賞口への入賞に対する識別図柄の変動を認識し難い位置に設けた表示領域12とを有し、認識し易い位置の表示領域11が待機画面であってかつ認識し易い位置の表示領域11で識別図柄が変動していない状態において、認識し難い位置の表示領域12で識別図柄の変動表示が開始された際には認識し易い位置の表示領域11を待機画面から遊技画面に移行させ、認識し易い位置の表示領域11では待機画面と遊技画面が同時に表示されないように設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、識別図柄が変動表示される表示領域を複数有する遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機等においては、所定の入賞口に入賞することを起因に特典遊技の実行可否を判断し、識別図柄を表示領域で変動表示させて停止表示した識別図柄によって特典遊技の実行可否の判断結果を遊技者が識別可能にした遊技機がある。
また、複数の入賞口を設けて入賞口毎の入賞に起因して特典遊技の実行可否を判断し、何れの入賞口に入賞した場合にも同じ表示領域を用いて識別図柄を変動表示させ、停止表示した識別図柄で特典遊技の実行可否を識別可能にした遊技機がある。このような複数の入賞口を設けた遊技機においては、遊技者は識別図柄が変動していないことを視認することにより、複数の入賞口の何れにも入賞していない状態である(遊技中ではない)ことを認識することが多い。
また、複数の入賞口を設けて入賞口毎の入賞に起因して特典遊技の実行可否を判断する遊技機の中には、入賞口毎に異なる表示領域で識別図柄の変動表示を行う遊技機がある。例えば、一つの入賞口への入賞による識別図柄の変動表示を一つの表示領域で行い、他の入賞口への入賞による識別図柄の変動表示については、他の表示領域で行う遊技機がある(特許文献1)。このような入賞口毎に異なる表示領域で識別図柄を変動表示する遊技機においては、遊技者は複数の表示領域の全てについて識別図柄の変動有無を確認することによって、複数の入賞口の何れかに入賞したことに起因する遊技中か否かを識別することが多い。
特開2005−168871号公報
しかしながら、複数の表示領域を有する遊技機の場合、設計上、一つの表示領域を遊技者が認識し易い位置に設けると共に他の表示領域を遊技者が認識し難い位置に設けて、各々の位置の表示領域で識別図柄を変動させるようにすることがある。この場合、遊技者は認識し難い位置の表示領域については識別図柄が変動しているか否かを識別し難いため、認識し易い位置の表示領域で識別図柄が変動しているか否かを識別することが主になり、遊技機が複数の入賞口の何れかに入賞した遊技中であるか否かを判断することが難しかった。
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであって、遊技者が認識し易い位置の表示領域の状態により、認識し難い位置の表示領域で識別図柄が変動しているか否かを判断可能な遊技機の提供を目的とする。
請求項1の発明は、複数の入賞口と、前記複数の入賞口の各々に入賞することを起因に特典遊技の実行可否を判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果を遊技者が識別可能な識別図柄を表示する複数の表示領域と、前記判断手段の判断結果に基づき前記表示領域で前記識別図柄を変動表示した後に停止表示した識別図柄で前記判断結果を示す識別図柄変動表示手段と、前記複数の表示領域のうち少なくとも一つには前記複数の入賞口のうち少なくとも一つの入賞口への入賞に起因する前記判断手段の判断結果を示す前記識別図柄の表示を割り付けると共に、他の前記表示領域には他の前記入賞口への入賞に起因する前記判断手段の判断結果を示す前記識別図柄の表示を割り付ける識別図柄割付手段と、を備え、前記少なくとも一つの表示領域は前記識別図柄の変動が認識し易い位置に設ける一方、前記他の表示領域は前記認識し易い位置の表示領域よりも前記識別図柄の変動が認識し難い位置に設けた遊技機において、前記認識し易い位置の表示領域と前記認識し難い位置の表示領域との少なくとも一方で前記識別図柄が変動する場合には前記認識し易い位置の表示領域で前記識別図柄が変動しているか否かに関わらず前記認識し易い位置の表示領域に遊技画面を表示する遊技画面表示手段と、前記特典遊技が実行されておらず、前記認識し易い位置の表示領域と前記認識し難い位置の表示領域との双方で前記識別図柄が変動していない場合には前記認識し易い位置の表示領域に前記遊技画面とは異なる待機画面を表示する待機画面表示手段と、前記認識し易い位置の表示領域が前記待機画面であってかつ前記認識し易い位置の表示領域で前記識別図柄が変動していない状態において前記認識し難い位置の表示領域で前記識別図柄の変動表示が開始された際には前記認識し易い位置の表示領域を前記待機画面から前記遊技画面に移行させ、前記認識し易い位置の表示領域では前記待機画面と前記遊技画面が同時に表示されないように設定する移行手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、遊技者が操作可能な操作部と、前記操作部の操作に伴い遊技の状態を変更可能な変更手段とを備え、前記待機画面の表示状態は前記操作部の操作により前記遊技の状態を変更可能な状態であり、前記待機画面は遊技者による前記操作部の操作が可能な操作用画面であり、前記移行手段は前記操作用画面における操作途中に関わらず前記遊技画面に移行させることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記認識し易い位置の表示領域は、前記認識し難い位置の表示領域よりも表示領域が大きいことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3の何れか一項において、前記認識し易い位置の表示領域は遊技領域の中央に位置し、前記認識し難い位置の表示領域は前記認識し易い位置の表示領域の外側に位置することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、認識し易い位置の表示領域の状態により、認識し難い位置の表示領域で識別図柄が変動しているか否かを判断することが可能である。
請求項2の発明によれば、遊技者が遊技の状態を変更することが可能であると共に、認識し易い位置の表示領域で識別図柄が変動していないにも関わらず操作用画面(待機画面)から遊技画面に移行したことで認識し難い位置の表示領域で識別図柄が変動していることを判断することが可能である。
請求項3及び請求項4の発明によれば、認識し易い位置の表示領域と前記認識し難い位置の表示領域を区別し易くなる。
本発明の一実施例に係る遊技機の正面図である。 同遊技機の裏側を示す図である。 同遊技機の制御基板や装置等の接続を示すブロック図である。 主制御基板のメイン処理のフローチャートである。 同主制御基板における割り込み処理のフローチャートである。 同割り込み処理における始動入賞口検出処理の第1フローチャートである。 同始動入賞口検出処理の第2フローチャートである。 同割り込み処理におけるゲート通過処理のフローチャートである。 同割り込み処理における普通動作処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別動作処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別図柄待機処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特図2大当たり判定処理と特図1大当たり判定処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特図2乱数シフト処理と特図1乱数シフト処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特図1選択処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特図1変動態様選択処理のフローチャートである。 同割り込み処理における変動中処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別図柄確定処理のフローチャートである。 同割り込み処理における特別電動役物処理の第1フローチャートである。 同割り込み処理における特別電動役物処理の第2フローチャートである。 同割り込み処理における保留数処理のフローチャートである。 同割り込み処理における電源断監視処理のフローチャートである。 サブ制御基板におけるメイン処理のフローチャートである。 サブ制御外部INT割り込み処理のフローチャートである。 サブ制御2msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 サブ制御10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 図柄変動監視処理のフローチャートである。 表示設定処理のフローチャートである。 特図1表示装置と特図2表示装置の表示状態を示す第1図である。 特図1表示装置と特図2表示装置の表示状態を示す第2図である。 特図1表示装置と特図2表示装置の表示状態を示す第3図である。
以下、添付の図面に基づき本発明の実施形態を説明する。図1に示す遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤2の縁に外レール3及び内レール4が略円形に配置され、前記外レール3及び内レール4によって区画された遊技領域6が前記遊技盤2上に設けられている。前記遊技領域6は遊技球が流下可能な領域であって、流下する遊技球を誘導する誘導釘(図示せず)が遊技盤2の表面(前面)に設けられている。また、遊技機1の前面側には、装飾ランプ35、発射装置へ供給する遊技球と払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を前記遊技領域6へ向けて弾発発射するための発射装置64、遊技者による操作可能な操作ボタン67、68、69が設けられている。また、符号W1は遊技機の外枠、W2は外枠W1に取り付けられた前枠、Gは前枠W2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。以下、遊技機1の主要な部分について説明する。
前記遊技盤2の遊技領域6には、中心線上の上部から下部に向かって順に特図1表示装置11、特図1第2始動入賞口412、特図2第2始動入賞口422、大入賞口45、アウト口48が配置されている。また、前記特図1表示装置11の左側には上から順に、普通図柄変動開始用ゲート55、風車76、左袖第1入賞口51、左袖第2入賞口52及び左落とし入賞口53が配置されている。また、前記風車76の右には普通図柄表示装置50が配置されている。一方、前記特図1表示装置11の右側には、特図2表示装置12、特図2第1始動入賞口421、特図1第1始動入賞口411が配置され、さらに前記大入賞口45の右には、右落とし入賞口54が配置されている。
前記特図1第1始動入賞口411、前記特図1第2始動入賞口412、前記特図2第1始動入賞口421、前記特図2第2始動入賞口422は、本発明における複数の入賞口に相当する。また、特図1第1始動入賞口411、前記特図1第2始動入賞口412、前記特図2第1始動入賞口421、前記特図2第2始動入賞口422、前記大入賞口45、前記左袖第1入賞口51、前記左袖第2入賞口52、前記左落とし入賞口53、前記右落とし入賞口54に遊技球が入賞(入球)して入賞(入球)が検出されると1入賞球の検出に対して所定個数の賞品球(遊技球)が遊技者に払い出される。前記1入賞球の検出に対する賞品球の払出個数は、前記入賞口毎に設定されている。
前記特図1表示装置11は、図柄等の画像が表示可能なものであって、液晶,ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の画像表示装置からなり、前記遊技領域6の中央に位置すると共に、前記特図2表示装置12よりも大きなサイズで構成され、本発明における識別図柄の変動が認識し易い位置の表示領域に相当する。本実施例では、前記特図1表示装置11は液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成されている。前記特図1表示装置11は、当否判定手段による特図1の当否判定結果(特典遊技の実行可否の判断結果)を表す特図1用識別図柄を表示可能なものであり、複数の特図1用識別図柄を変動態様にしたがって所定時間変動表示した後に停止表示可能となっている。複数の特図1用識別図柄は、遊技者が当否判定結果を識別可能なものであり、本実施例では特図1用特別図柄で構成されている。
前記特図1表示装置11には、特図1用特別図柄として左右に並ぶ左特別図柄(左識別図柄)と中特別図柄(中識別図柄)と右特別図柄(右識別図柄)がそれぞれ変動表示し、所定時間変動表示した後、特図1用当否判定結果(特典遊技の実行可否の判断結果)に基づき左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が確定停止特別図柄(確定停止判定図柄)として停止表示される。また、前記特図1表示装置11には、背景画像や背景画像に被さるように背景画像の前でキャラクターや文字等が表示されることもあり、該背景画像が特別図柄の変動開始等の所定条件に起因して変動表示可能となっていてもよい。さらに、前記特図1表示装置11には、後述の待機画面が表示可能となっている。
本実施例において前記特図1表示装置11に変動および停止表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄は、それぞれ『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11』の12通りの図柄とされている。本実施例では、遊技の当否判定結果(特典遊技の実行可否の判断結果)が大当たりの場合には、前記特図1表示装置11に大当たりの特別図柄組合せ、この例では『0,0,0』(いわゆる‘0’のぞろ目)や『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)等、同一数字の組合せで特別図柄が停止表示され、遊技者に有利な特典を付与する大当たり遊技(特別遊技)に移行する。大当たり遊技(特別遊技)は、本発明における特典遊技に相当する。なお、遊技者に有利な特典は、本実施例では、遊技者による遊技球の獲得し易さ増大に設定されている。また、大当たりには通常大当たりと確変大当たりがある。通常大当たりの場合には、特別遊技の終了後、次に大当たりとなるまでの大当たりの確率が低確率(本実施例では1/315)とされるのに対して、確変大当たりの場合には、特別遊技の終了後、次に大当たりになるまでの大当たりの確率が高確率(本実施例では5/315)に設定される。前記通常大当たりの場合には、前記特図1表示装置11に『2,2,2』等、偶数のぞろ目からなる通常大当たり図柄が表示され、一方、確変大当たりの場合には、前記特図1表示装置11に『1,1,1』等、奇数のぞろ目からなる確変大当たり図柄が表示される。
前記特図2表示装置12は、図柄等の画像が表示可能なものであって、液晶,ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の画像表示装置からなり、前記特図1表示領域11の右外側に位置すると共に、前記特図1表示装置11よりも小さなサイズで構成され、本発明における識別図柄が認識し難い位置の表示領域に相当する。本発明において、前記「認識し易い位置」と「認識し難い位置」は互いに相対的なものであり、前記「認識し易い位置」とは他方の「認識し難い位置」よりも認識し易い位置を言い、一方、前記「認識し難い位置」とは他方の「認識し易い位置」よりも認識し易い位置を言う。本実施例では、前記特図2表示装置12は、LED表示装置からなる。前記特図2表示装置12は、当否判定手段による特図2の当否判定結果(特典遊技の実行可否の判断結果)を表す特図2用識別図柄を表示可能なものであり、複数の特図2用識別図柄を所定時間変動表示した後に停止表示可能となっている。複数の特図2用識別図柄は、遊技者が当否判定結果を識別可能なものであり、本実施例では特図2用特別図柄で構成されている。
本実施例において前記特図2表示装置12に変動および停止表示される特図2用特別図柄は、『0,1,2』の3種類の図柄とされている。本実施例では、遊技の当否判定結果(特典遊技の実行可否の判断結果)が大当たり(特典遊技実行可)の場合には、前記特図2表示装置11に『1』あるいは『2』の大当たり特別図柄が停止表示され、遊技者に有利な特典を付与する大当たり遊技(特別遊技)に移行する。なお、ハズレの場合には『0』が前記特図2表示装置12に停止表示される。大当たり遊技(特別遊技)は、本発明における特典遊技に相当する。なお、遊技者に有利な特典は、本実施例では、遊技者による遊技球の獲得し易さ増大に設定されている。また、特図2の大当たりにも特図1の大当たりと同様に通常大当たりと確変大当たりがある。通常大当たりの場合には、特別遊技の終了後、次に大当たりとなるまでの大当たりの確率が低確率(本実施例では1/315)とされるのに対して、確変大当たりの場合には、特別遊技の終了後、次に大当たりになるまでの大当たりの確率が高確率(本実施例では5/315)に設定される。前記通常大当たりの場合には、前記特図2表示装置12に『1』からなる通常大当たり図柄が表示され、一方、確変大当たりの場合には、前記特図2表示装置12に『2』からなる確変大当たり図柄が表示される。
前記普通図柄表示装置50は、液晶、ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなる。本実施例の普通図柄表示装置50は、LED表示装置からなる。本実施例における普通図柄表示装置50に変動及び停止表示される普通図柄は『○』、『×』の2種類からなる。普通図柄当たりの場合には、前記普通図柄表示装置50に『○』の普通図柄が停止表示され、外れの場合には『×』が表示される。
前記特図1第1始動入賞口411と前記特図1第2始動入賞口412は各々上部が開口しており、前記遊技領域6を流下してきた遊技球が上方から入賞(入球)可能に構成されている。前記特図1第1始動入賞口411と前記特図1第2始動入賞口412の各々は、特図1始動入賞口であり、また本発明における複数の入賞口のうちの一つに相当する。
前記特図2第1始動入賞口421は、上部が開口しており、前記遊技領域6を流下してきた遊技球が上方から入賞(入球)可能に構成されている。また、前記特図2第2始動入賞口422は、可動片422a、422bが背面の始動入賞口用ソレノイドで起立して遊技球の入賞(入球)し難い起立状態(通常状態)と左右に開いて入賞し易い開放状態間を変化可能に制御されている。前記特図2第2始動入賞口422の開放は、前記普通図柄表示装置50で普通図柄が変動した後特定の普通図柄(本実施例では『〇』)で確定停止表示されて普通図柄当たりが成立した時に、所定回数及び所定開放時間で行われる。前記特図2第1始動入賞口421と前記特図2第1始動入賞口422の各々は、特図2始動入賞口であり、また本発明における複数の入賞口のうちの一つに相当する。
前記遊技盤2の背面には、特図1第1・第2始動入賞口検出スイッチ(特図1始動入賞口センサ)、特図2第1・第2始動入賞口検出スイッチ(特図2始動入賞口センサ)が入賞球用通路にそれぞれ独立して設けられており、前記特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412、特図2第1始動入賞口421、特図2第2始動入賞口422への遊技球の入賞(入球)をそれぞれ検出するように構成されている。本実施例において前記特図1第1始動入賞口411あるいは前記特図1第2始動入賞口412への遊技球の入賞(入球)検出により、特図1用の当否判定等に関する乱数が取得され、一方、前記特図2第1始動入賞口421あるいは前記特図2第2始動入賞口422への遊技球の入賞(入球)検出により、特図2用の当否判定等に関する乱数(本発明における遊技情報)が取得される。
前記特図1第1始動入賞口411及び前記特図1第2始動入賞口412への入賞により取得された乱数に基づいて行われる前記特図1用特別図柄(特図1用識別図柄)の変動表示及び変動停止による当否判定結果の報知は、一旦保留記憶手段の特図1用記憶領域に記憶・保留される。
また、前記特図2第1始動入賞口421及び前記特図2第2始動入賞口422への入賞により取得された乱数に基づいて行われる前記特図2用特別図柄(特図2用識別図柄)の変動表示及び変動停止による当否判定結果の報知は、一旦保留記憶手段の特図2用記憶領域に記憶・保留される。
前記特図1第1始動入賞口411及び前記特図1第2始動入賞口412への入賞に対する合計の保留数(すなわち特図1保留数)と、前記特図2第1始動入賞口421及び前記特図2第2始動入賞口422への入賞に対する合計の保留数(すなわち特図2保留数)は、それぞれ上限が4個、合計8個に設定されている。
なお、特図1保留が設定上限値まで記憶されている(すなわち最大記憶数、本実施例では4個となっている)時に、前記特図1第1始動入賞口411あるいは前記特図1第2始動入賞口412に入賞しても特図1保留数としては記憶されない無効球とされる。また、特図2保留が設定上限値まで記憶されている(すなわち最大記憶数、本実施例では4個となっている)時に、前記特図2第1始動入賞口421あるいは前記特図2第2始動入賞口422に入賞しても特図2保留数としては記憶されない無効球とされる。前記無効球については乱数(遊技情報)の取得、特別図柄の変動表示及び当否判定を行うことなく、入賞に対する賞品球(賞品遊技球)が所定数払い出される。
前記普通図柄変動開始用ゲート55は、前記遊技盤2の背面に設けられた普通図柄変動開始スイッチで普通図柄変動開始用ゲート55を通過する遊技球を検出することによって前記普通図柄表示装置50で普通図柄の変動を開始させるようになっている。また、前記普通図柄の変動表示中に、前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、最高4回、普通図柄保留数として記憶する。
また、前記遊技盤2の背面には、前記左袖第1入賞口51の入賞球を検出する左袖第1入賞口用検出スイッチ、前記左袖第2入賞口52の入賞球を検出する左袖第2入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口53及び右落とし入賞口54の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチ及び右落とし入賞口用検出スイッチが設けられている。
前記大入賞口45は、前記遊技盤2の背面に設けられた大入賞口開放用ソレノイドによって開閉する開閉板46を備えている。この大入賞口45は、通常は開閉板46が閉じた状態とされ、当否判定結果が大当たりの場合に実行される大当たり遊技時に15ラウンド(15回)開放される。また、前記大入賞口45内には、大入賞口45に入賞した入賞球を検出する大入賞口用検出スイッチ(大入賞口センサ)が設けられている。
前記発射装置64は、操作レバー65の操作により駆動する発射モータを裏側に有し、該発射モータの駆動により遊技球を弾発発射するようになっている。前記発射装置64により発射された発射球は、前記遊技盤面に立設された内側誘導レール4と外側誘導レール3間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導される。前記遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、前記各装置及び各入賞口に入賞するか、或いは何処にも入賞しなければ前記アウト口48から遊技盤2の裏側へ排出される。
前記遊技機1の裏側には、図2に示すように、複数の制御基板や装置等が設けられている。制御基板の主なものとして、主制御基板200、サブ制御基板205、表示制御基板210、音声制御基板220、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等がある。符号265は外部端子、281は払出装置、283は球無し検出センサ、289は球貯留タンク、291は球誘導樋である。271はRAMクリアスイッチ、272は電源スイッチである。なお各制御基板には制御回路が設けられている。また、各制御基板は、単独でまたは複数まとめてケースに収納された状態で遊技機1の裏側に配置されている。主な制御基板を、図3のブロック図を用いて簡略に示す。
主制御基板200は、本発明において遊技の制御を行い他の制御装置に信号を出力する主制御装置に相当し、CPU、RAM、ROMおよび複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータを少なくとも備え、サブ制御基板205、払出制御基板240等と接続されている。前記CPUは制御プログラムを実行して遊技に関わる主制御を行う。前記主制御基板200は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
前記主制御基板200におけるCPUは、制御部,演算部,各種カウンタ、各種レジスタ,各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、乱数も生成し、また制御信号等の信号をサブ制御基板205や払出制御基板240等へ出力(送信)可能に構成されている。
前記RAMは、前記特図1始動入賞口及び特図2始動入賞口への入賞が検出されたことに基づき取得された乱数等の遊技情報のための特図1用記憶領域、特図2用記憶領域、前記普通図柄変動開始スイッチで入賞が検出されたことに基づき取得された普通図柄乱数の記憶領域、CPUで生成される各種乱数用の記憶領域、遊技に必要な遊技データ等の各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、CPUの作業領域を備え、保留記憶手段にも相当する。
前記RAMには、特図1用記憶領域及び特図2用記憶領域として、それぞれ記憶領域0〜4が設けられており、現在特別図柄の変動が開始されている遊技情報を含めて5つの遊技情報を記憶することが可能である。遊技情報を取得した際に初めに記憶される領域は記憶領域1となっており、記憶領域1に記憶が存在する場合は記憶領域2、次は記憶領域3と続き、記憶領域4まで記憶が存在する場合には、遊技情報を取得したとしても記憶されることはない。また、記憶領域0には取得した遊技情報が直接記憶されることはなく、後述の特図1乱数シフト処理及び特図2乱数シフト処理にて記憶領域1の遊技情報が記憶領域0にシフトされるため、前記遊技情報の記憶領域には最大5つの遊技情報を記憶することが可能である。記憶領域2〜4に記憶されている遊技情報は、記憶領域1の遊技情報を記憶領域0にシフトしたことによって空いた記憶領域を詰めるように順にシフトする。遊技領域1が記憶領域の最上位位置である。なお、特別図柄の変動が開始される遊技情報は、記憶領域0にシフトした遊技情報を対象とするため、記憶領域1〜4に記憶される遊技情報は特別図柄の変動が開始されない状態で保留される。前記記憶領域1に記憶されている遊技情報が記憶領域0にシフトされることが、変動開始条件の成立に相当し、記憶領域0にシフトした遊技情報が、変動開始条件が成立した遊技情報に相当する。一方、記憶領域1〜4に記憶されている遊技情報は、変動開始条件が成立する前の遊技情報に相当する。
ROMは、前記CPUのための制御プログラムや制御データ、遊技設定データ、前記特図1表示装置11及び特図2表示装置12での変動表示に関する変動態様や図柄データ等が書き込まれている他、大当たり及び普通図柄当たりの判定値等が書き込まれている。遊技設定データには遊技機のスペック情報に関するデータが記憶されており、具体的にはスペックにおける大当り確率情報、特別図柄の種類などのデータが記憶されている。
前記主制御基板200から出力される信号には、前記特図1表示装置11及び特図2表示装置12で特別図柄を変動表示させるための変動データ(変動コマンド)、大当たり種別(確変)に関するコマンド、普通図柄当たり判定結果データ等が含まれる。前記主制御基板200から出力される制御信号には、その他、電源投入時、異常時、大当たりラウンド時等のデータを挙げることができる。
また、前記主制御基板200は、中継回路を介して種々の入賞口の検出スイッチ(センサ)類及び特図2第2始動入賞口422のソレノイド及び前記大入賞口45のソレノイドと接続され、種々の入賞口における入賞検出の入力や前記特図2第2始動入賞口422及び前記大入賞口45の開閉を制御する。
サブ制御基板205は、サブ制御装置に相当し、前記主制御基板200と共に遊技の制御を行う。前記サブ制御基板205は、CPU、ROM、RAM、複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、前記主制御基板200とを結ぶ入出力回路と、表示制御基板210やランプ中継基板、音声制御基板220とを結ぶ入出力回路を備えている。前記サブ制御基板205のCPUは、前記主制御基板200から出力された制御信号に従って遊技の制御を行う。本実施例ではサブ制御基板205はランプ制御基板を兼ねており、前記主制御基板200から出力された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて、ランプ中継基板や表示制御基板210へ制御信号を出力している。前記主制御基板200からの制御信号には、前記遊技設定データに基づく設定信号、前記特図1表示装置11及び特図2表示装置12に対する変動データや表示等の制御信号や前記装飾ランプ35に対する制御信号、前記スピーカ38に対する制御信号等が含まれ、その制御信号の内容に合わせて各装置の制御を行っている。また、前記サブ制御基板205のROMは制御用のプログラムやデータ定数等が記憶されている。また前記RAMは、各種データの記憶領域とCPUによる作業領域を有する。前記ランプ中継基板には装飾ランプ35等のランプ類が接続され、前記サブ制御基板205からランプ中継基板に送信された制御信号によって、装飾ランプ35等の作動を制御する。前記サブ制御基板205は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
表示制御基板210は、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータと、前記サブ制御基板205を結ぶ入力回路と、前記特図1表示装置11及び特図2表示装置12を結ぶ出力回路等で構成され、前記サブ制御基板205から出力される制御信号に基づいて、前記特図1表示装置11及び特図2表示装置12における表示の制御を行う。前記表示制御基板210のROMには制御用のプログラムが記憶されている。前記表示制御基板210は、前記サブ制御基板205からの制御信号に基づきCPUがROMから所定の表示制御データを読み出し、RAMの記憶領域で制御用データを生成してVDP(図示せず)に出力する。VDPは、CPUからの指令に基づいてROMから必要なデータを読み出し、表示画像のマップデータを作成し、VRAMに格納する。VRAMに格納記憶された画像データは、出力回路に備えるD/A変換回路にてRGB信号に変換されて特図1表示装置11及び特図2表示装置12に出力される。
音声制御基板220は、前記サブ制御基板205から出力される信号により音声信号を合成し、アンプに出力する。アンプは音声信号を増幅してスピーカ38に出力する。
払出制御基板240は、払出装置281と接続されており、前記主制御基板(第1の制御装置)200から出力される制御信号を受信して前記払出装置281を制御する。前記払出制御基板240のROMにはCPUを制御するためのプログラムが記憶されている。
電源基板250は、AC24Vが外部から入力され、入力されたAC24VをDC34Vに変換し、変換されたDC34Vを各レギュレータでDC12V、DC5Vに変換して各基板に供給している。
発射制御基板260は、前記発射装置64における発射モータの制御を行う。
前記主制御基板200に設けられる乱数用カウンタとして、大当たり乱数用カウンタ、大当たり種別決定乱数用カウンタ、大当たり図柄乱数用カウンタ、リーチ乱数用カウンタ、特別図柄データ乱数用カウンタ、変動態様乱数用カウンタ、普通図柄乱数用カウンタ等がある。
大当たり乱数用カウンタは、大当たり判定手段(当否判定手段)による大当たりの判定(遊技の当否判定)に用いられ、‘0’〜‘629’の乱数からなる。前記大当たり乱数用カウンタの乱数(大当たり乱数)は、遊技機の電源投入時に
‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘629’に至ると次には‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。大当たり乱数は前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)及び特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421、特図2第2始動入賞口422)への入賞に基づいて取得され、その取得値が低確率状態時には大当たり成立数値として設定されている‘397’,‘398’の何れかと一致すれば大当たりとなり、一方高確率状態時(確変状態時)には、大当たり成立数値として設定されている‘397’〜‘406’の何れかと一致すれば大当たりとなる。
大当たり種別決定乱数用カウンタは、大当たりの種別が通常大当たりか確変大当たりかを決定するのに用いられ、‘0’〜‘9’の乱数からなる。大当たり種別決定乱数値は、偶数の乱数値、‘0’,‘2’,‘4’,‘6’,‘8’が通常大当たり(低確率大当たり)に設定され、奇数の乱数値、‘1’,‘3’,‘5’,‘7’,‘9’が確変大当たり(高確率大当たり)に設定されている。通常大当たりの場合には、大当たり遊技後の遊技状態が通常遊技(低確率状態)になり、一方、確変大当たりの場合には、大当たり遊技後の遊技状態が確変遊技(高確率状態)になる。
また、確変(高確率)状態になると、前記当否判定における大当たりの確率が前記高確率(確変)状態になると共に、普通図柄当たりの場合における前記特図2第2始動入賞口422の開放(拡開)時間が、低確率(通常)状態の1秒から2秒に長くなり、かつ前記特図2第2始動入賞口422の開放(拡開)回数が低確率(通常)状態の1回から3回に増え、さらに、普通図柄当たりの確率が低確率(通常)状態の1/300から1/5に増加する。
前記大当たり種別決定乱数用カウンタにおける大当たり種別決定乱数値は、遊技機の電源投入時‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘9’に至ると次には‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。大当たり種別決定乱数は前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)及び特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421、特図2第2始動入賞口422)への入賞に基づいて取得される。
大当たり図柄乱数用カウンタは、前記特図1始動入賞口への入賞に対する大当たりの当否判定結果が当たりの場合に、前記特図1表示装置11に確定停止して揃う大当たり図柄組合せを決定するものであり、‘0’〜‘11’の乱数からなる。この大当たり図柄乱数は、電源投入時に‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘11’に至ると次には‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。大当たり図柄乱数は前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)への入賞に基づいて取得される。前記大当たり図柄乱数には、大当たりの当否判定結果が当たりの場合に、前記特図1表示装置11で停止表示される大当たり図柄組合せが割り当てられている。本実施例では、‘0’の場合には大当たり図柄組合せが‘0,0,0’となる0のぞろ目(全図柄同一)、‘1’の場合には‘1,1,1’となる1のぞろ目、‘2’の場合には‘2,2,2’となる2のぞろ目、‘3’の場合には‘3,3,3’となる3のぞろ目、‘4’の場合には‘4,4,4’となる4のぞろ目、‘5’の場合には‘5,5,5’となる5のぞろ目、‘6’の場合には‘6,6,6’となる6のぞろ目、‘7’の場合には‘7,7,7’となる7のぞろ目、‘8’の場合には‘8,8,8’となる8のぞろ目、‘9’の場合には‘9,9,9’となる9のぞろ目、‘10’の場合には‘10,10,10’となる10のぞろ目、‘11’の場合には‘11,11,11’となる11のぞろ目からなる大当たり図柄組合せが割り当てられている。
リーチ乱数用カウンタは、前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)への入賞に基づき取得された大当たり乱数による大当たりの当否判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態を経るか否かを決めるリーチ有無決定用のものであり、‘0’〜‘126’の乱数からなる。本実施例におけるリーチ状態は、前記特図1表示装置11で変動停止表示される左特別図柄、中特別図柄及び右特別図柄のうち、最後に停止表示される特別図柄(例えば中特別図柄)を除いて他の特別図柄(例えば左特別図柄と右特別図柄)が同一となる状態(最終停止図柄を除いて大当たりの特別図柄組合せと等しくなる状態であり、最終的に大当たりの特別図柄組合せとなる場合と外れの特別図柄組合せとなる場合が含まれる状態)をいう。このリーチ乱数用カウンタの乱数(リーチ乱数)は、遊技機1の電源投入時に、‘0’から始まり、後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、数値が‘126’に至ると、次に‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。リーチ乱数は、前記特図1始動入賞口への入賞に基づいて取得され、当否判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立数値と対比されてリーチ有無が判断される。本実施例ではリーチ成立数値は、‘5’,‘17’,‘28’,‘40’,‘51’,‘63’,‘74’,‘86’,‘97’,‘109’,‘120’に設定されている。
特別図柄データ乱数用カウンタは、前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)への入賞に基づき取得された前記大当たり乱数による大当たり判定結果が外れとなる場合において、前記特図1表示装置11に停止表示する外れの特別図柄組合せの決定に用いられるものであり、前記特図1表示装置11に停止表示する左特別図柄を決定する特別図柄データ1の乱数用カウンタと、中特別図柄を決定する特別図柄データ2の乱数用カウンタと、右特別図柄を決定する特別図柄データ3の乱数用カウンタとより構成され、各特別図柄データ乱数用カウンタは、‘0’〜‘11’の乱数からなる。
前記特別図柄データ1の乱数は、電源投入時に、‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに
‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。また、前記特別図柄データ2の乱数は、電源投入時に‘0’から始まって、前記特別図柄データ1の乱数が‘0’に書き換えられる際に‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。さらに、前記特別図柄データ3の乱数は、電源投入時に‘0’から始まって、前記特別図柄データ2の乱数が‘0’に書き換えられる際に‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。これによって、特別図柄データ1〜3の乱数範囲が同一であっても、当該特別図柄データ1〜3の乱数が同期(同一の組合せで加算)するのを避けることができる。
前記特別図柄データ1〜3の各乱数は‘0’の場合には1、‘1’の場合には2、‘2’の場合には3というように、前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)への入賞に基づき取得された当否判定結果の外れ時に前記特図1表示装置11に停止表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄からなる判定図柄が割り当てられている。前記特別図柄データ1〜3の乱数は、前記特図1始動入賞口への入賞に基づいて取得され、取得した特別図柄データ1〜3の乱数の組合せによって、外れ時に前記特図1表示装置11に表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄からなる判定図柄が定まる。
変動態様乱数用カウンタは、前記特図1表示装置11における特別図柄の変動態様を変動態様テーブルから選択する際に用いられるものであり、‘0’〜‘198’の変動態様乱数を備える。この変動態様乱数は、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、数値が‘198’に至ると、次に‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。変動態様乱数は、前記特図1始動入賞口への入賞に基づいて取得される。
ここで変動態様テーブル及び変動態様について説明する。前記変動態様テーブルは複数設けられている。本実施例では、通常状態中当たり変動態様テーブル、通常状態中リーチハズレ変動態様テーブル、通常状態中ハズレ変動態様テーブル、確変状態中当たり変動態様テーブル、確変状態中リーチハズレ変動態様テーブル、確変状態中ハズレ変動態様テーブルからなる6種類のテーブルが設けられている。各変動態様テーブルは、前記特図1表示装置11に表示する特別図柄の変動態様の複数で構成されており、前記主制御基板200のROMに記憶されている。変動態様の選択は、本実施例では、遊技状態が確変状態あるいは通常状態の何れか、及び当否判定結果が当たりか外れかに応じて選択された変動態様テーブルから、変動態様乱数値に基づいて1つの変動態様が選択される。通常状態中当たり変動態様テーブルからは通常状態中当たり変動態様、通常状態中リーチハズレ変動態様テーブルからは通常状態中リーチハズレ変動態様、通常状態中ハズレ変動態様テーブルからは通常状態中ハズレ変動態様、確変状態中当たり変動態様テーブルからは確変状態中当たり変動態様、確変状態中リーチハズレ変動態様テーブルからは確変状態中リーチハズレ変動態様、確変状態中ハズレ変動態様テーブルからは確変状態中ハズレ変動態様がそれぞれ選択される。各変動態様には変動態様乱数値が割り当てられており、取得した変動態様乱数値と対応する変動態様が選択される。各変動態様には特別図柄の変動時間が設定されている。選択された変動態様は、前記主制御基板200から変動コマンドとして前記サブ制御基板205へ出力される。
また、前記特図1始動入賞口への入賞に基づいて取得された乱数(遊技情報)は、特図1保留としてそれぞれ最大4個、一方、前記特図2始動入賞口への入賞に基づいて取得された乱数(遊技情報)は、特図2保留としてそれぞれ最大4個、前記主制御基板200のRAMにおける保留記憶領域に格納される。
普通図柄乱数用カウンタは、普通図柄当たりを判定するもので、遊技機1の電源投入時に、‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに
‘1’ずつ加算され、‘9’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。この普通図柄乱数は、前記普通図柄変動開始用ゲート55を通過した遊技球を前記普通図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、最大4個まで前記主制御基板200のRAMの普通図柄乱数記憶領域に格納される。
前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過することに起因して取得された普通図柄乱数の値が、低確率状態時には普通図柄当たり成立数値として設定されている‘5’(1/300の確率)と一致すれば普通図柄当たりとなり、一方、確変(高確率)状態時には普通図柄当たり成立数値として設定されている‘0’〜‘59’(1/5)の確率)と一致すれば普通図柄当たりとなる。普通図柄当たりの場合には『○』を普通図柄表示装置50に表示し、前記特図2第2始動入賞口422を前記確変状態中か否かに対応した開放回数及び開放時間開放し、一方、取得した普通図柄乱数値が普通図柄当たり成立数値と一致しない場合には、普通図柄外れとなって『×』を普通図柄表示装置50に表示し、前記特図2第2始動入賞口422を入賞の困難な閉じた状態のままとする。
ここで前記遊技機1における遊技について簡略に説明する。前記遊技機1においては、前記遊技領域6へ向けて前記発射装置64により発射された遊技球が、前記種々の入賞装置に入賞して入賞が検出されると、入賞装置毎に1入賞球の検出に対して設定されている払出個数の遊技球が賞品球として上側球受け皿36に払い出される。なお、上側球受け皿36に払い出された遊技球は、上側球受け皿36が満杯の場合、下側球受け皿37へ誘導される。
また、前記遊技領域6へ向けて発射された遊技球が、前記普通図柄変動開始用ゲート55を通過すると普通図柄乱数が取得され、その取得乱数に基づいて普通図柄の当たり判定が行われ、前記普通図柄表示装置50で普通図柄が変動を開始し、所定時間変動後に停止する。その際、前記普通図柄の当たり判定結果が当たりの場合には、普通図柄当たり、この例では『○』が表示され、前記特図2第2始動入賞口422の可動片422a、422bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で入賞し難い状態から開放状態に変化し、遊技球が入賞し易くなる。そして、前記特図2第2始動入賞口422に遊技球が入賞して検出されると、1入賞球の検出に対して設定されている払出個数の賞品球が払い出される。
また、前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412に遊技球が入賞して入賞が検出されると前記賞品球が払い出されると共に、大当たり乱数等の遊技情報が取得されて一旦保留された後に前記特図1表示装置11で特図1用特別図柄の変動表示を開始する。一方、特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421、特図2第2始動入賞口422)に遊技球が入賞して入賞が検出されると前記賞品球が払い出されると共に、大当たり乱数等の遊技情報が取得されて一旦保留された後に前記特図2表示装置12で前記特図2用特別図柄の変動表示を開始する。その後、前記特図1用特別図柄あるいは特図2用特別図柄が変動停止し、停止表示された特図1用特別図柄あるいは特図2用特別図柄によって大当たり当否判定結果の報知が行われる。その際における前記特図1表示装置11と特図2表示装置12の表示態様について図28〜図30を用いて説明する。
図28の(28−A)に示すように、前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)への入賞により、前記特図1表示装置11は特図1用特別図柄T1を変動表示する遊技画面になり、前記操作ボタン67、68、69の操作が不可能な操作不可能状態となる。一方、前記特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421、特図2第2始動入賞口422)への入賞により、前記特図2表示装置12は特図2用特別図柄T2を変動表示する。前記操作不可能状態は、前記操作ボタン67、68、69を遊技者が操作しても操作に応じた入力ができない状態である。
前記特図1用特別図柄T1及び特図2用特別図柄T2は、図28の(28−B)のように所定時間変動後に停止し、停止表示された特図1用特別図柄T1で特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)への入賞に対する大当たりの当否判定結果が報知され、一方、停止表示された特図2用特別図柄T2で特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421、特図2第2始動入賞口422)への入賞に対する大当たりの当否判定結果が報知される。図示の例は当否判定結果が何れもハズレの場合である。なお、前記特図1表示装置11において前記特図1用特別図柄T1が停止表示された状態も遊技画面である。
前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)及び特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421、特図2第2始動入賞口422)の何れにも入賞しない状態が続いて特図1保留及び特図2保留が無くなり、前記特図1用特別図柄T1及び特図2用特別図柄T2が停止表示されて外れとなった後、あるいは大当たりの場合には大当たり遊技終了後、所定時間経過すると、図29の(29−A)及び(29−B)のように、前記特図1表示装置11では待機画面となる。待機画面は、本実施例では前記操作ボタン67、68、69の遊技者による操作が可能な操作用画面となっており、本実施例では前記特図1表示装置11の画面が、まず入力指示画面(29−A)となる。本実施例の入力指示画面は、パスワードの入力を促す画面となっており、入力指示画面(29−A)の表示中に遊技者が操作ボタン69を押下すると、前記特図1表示装置11は、入力文字を前記操作ボタン67、68、69の操作によって選択可能な入力操作画面(29−B)に切り替わる。前記入力操作画面(29−B)では、文字盤が表示され、前記操作ボタン67の操作によって文字盤上のカーソルを左側へ移動させ、また前記操作ボタン68の操作によって文字盤上のカーソルを右側へ移動させることができ、右端に至ると文字盤の下段に移動し、前記操作ボタン69の操作によってカーソル位置の文字を選択決定すると、パスワードとして入力することができる。
なお、本実施例では、前記パスワードの入力は、前回終了した遊技状態から遊技を継続可能にしたり、新規の遊技状態で遊技を開始可能にしたりするものであるが、背景等が異なる他の遊技状態に変更するものであってもよい。
前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)及び特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421、特図2第2始動入賞口422)の何れにも入賞しない待機画面中に、前記特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421、特図2第2始動入賞口422)のみに遊技球Paが入賞すると、前記特図2表示装置12で特図2用特別図柄が変動を開始すると共に、前記特図1表示装置10では、図29の待機画面から図30の(30−A)のように、特図1用特別図柄T1が停止表示された遊技画面に切り替わる。その際、前記特図2表示装置12は、前記特図1表示装置11と比べて識別図柄(特別図柄)が認識し難い位置にあるため、前記特図2表示装置12における特図2用特別図柄の変動に遊技者が気付かないことがあるが、その場合でも、認識し易い位置にある前記特図1表示装置11が待画面から遊技画面に切り替わることで、前記特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421、特図2第2始動入賞口422)への入賞によって特図2用特別図柄が変動開始したことに気付くことができる。また、前記特図1表示装置11が待機画面から遊技画面に切り替わることで、前記操作ボタン67、68、69が操作不可能状態になったことを遊技者が認識可能となる。
さらに、前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)に遊技球Pbが入賞すると、前記特図1表示装置11では、それまでの特図1用特別図柄が停止表示した遊技画面から、特図1用特別図柄が変動表示する遊技画面に変化し、前記操作ボタン67、68、69が操作不可能状態であることを遊技者が認識可能となる。
前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)への入賞に対する大当たりの当否判定結果が大当たりの場合には、前記特図1表示装置11に大当たり図柄、この例では『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)や『2,2,2』(いわゆる‘2’のぞろ目)等、同一数字の組合せ)で停止表示され、大当たり遊技に移行する。
一方、前記特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421、特図2第2始動入賞口422)への入賞に対する大当たりの当否判定結果が大当たりの場合には、前記特図2表示装置12に大当たり図柄、この例では『1』又は『2』で停止表示され、大当たり遊技に移行する。
大当たり遊技状態になると、前記大入賞口45の開閉板46が開いて遊技領域6の表面を落下してくる遊技球を受け止め易くして、大入賞口45へ入賞可能にする。前記大入賞口45への入賞が検出されると、1入賞球の検出に対して設定されている払出個数の賞品球が払い出される。前記開閉板46は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、あるいは入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。前記大入賞口45は、前記開閉板46の開放を所定ラウンド数(例えば15ラウンド)繰り返すようになっている。
また、前記特図1前記表示装置11に『0,0,0』、『2,2,2』、『4,4,4』等の偶数のぞろ目からなる通常大当たり図柄組み合わせが停止表示されると通常大当たりとなり、一方、前記特図1表示装置11に『1,1,1』、『3,3,3』、『5,5,5』等の奇数のぞろ目からなる確変大当たり図柄組み合わせが停止表示されると確変大当たりとなる。
また、前記特図2表示装置12に『1』の通常大当たり図柄が停止表示されると通常大当たりとなり、一方、前記特図2表示装置12に『2』の確変大当たり図柄が停止表示されると確変大当たりとなる。
通常大当たりの場合には、大当たり遊技の終了後、次に大当たりの当否判定が行われるまで、大当たりの確率が低確率(本実施例では(2/630(1/315))とされる。一方、確変大当たりの場合には、大当たり遊技の終了後、次に大当たりの当否判定が行われるまで、大当たりの確率が高確率(本実施例では(12/630(6/315))に設定され、さらに、普通図柄当たりの場合における前記特図2第2始動入賞口422の開放(拡開)時間が、低確率(通常)状態の1秒から2秒に長くなり、かつ前記特図2第2始動入賞口422の開放(拡開)回数が低確率(通常)状態の1回から3回に増え、さらに、普通図柄当たりの確率が低確率(通常)状態の1/300から1/5に増加する。
一方、前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411、特図1第2始動入賞口412)への入賞に対する大当たりの当否判定結果が外れの場合には、前記特図1表示装置11に外れ図柄、この例では特別図柄がぞろ目以外の図柄組合せで停止表示され、また、前記特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421、特図2第2始動入賞口422)への入賞に対する大当たりの当否判定結果が外れの場合には、前記特図2表示装置12に外れ図柄、この例では『0』で停止表示される。大当たりの当否判定結果が外れの場合には、大当たり遊技状態に移行することがない。
前記遊技機1における制御処理を説明する。前記主制御基板200の制御回路に設けられる主なフラグとして、本実施例では特図1大当たりフラグ、特図2大当たりフラグ、大当たり終了フラグ、確変フラグ等が挙げられる。これらのフラグは、初期設定時には全てOFF(=0)にされる。
まず、前記主制御基板200による制御処理について説明する。前記主制御基板200の制御により、図4のフローチャートに示すメイン処理Mが行われる。
メイン処理Mでは、CPU等の初期設定処理(S10)、割り込み禁止処理(S20)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)、割り込み許可処理(S40)が行われ、最終処理においてループ処理が行われている間に4ms毎に割り込み処理(S100)が実行される。
CPU等の初期設定処理(S10)では、スタックの設定、割り込み時間の設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。メイン処理Mは繰り返し行われるが、CPU等の初期設定処理(S10)については、電源投入時のみに必要な初期制御手順であり、最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されないが、周知であるので詳細は省略する。
割り込み禁止処理(S20)では、4msecごとに割り込み処理(S100)が入ってきても、割り込み許可となるまで、割り込みを禁止する。普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)では、種々の乱数が普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)ごとに加算され、前記のように各乱数の更新範囲上限値に至ると次に最低値に戻って再び加算が行われる。更新された乱数は前記主制御基板200のRAMに記憶される。割り込み許可処理(S40)では、4msecごとに入ってくる割り込み処理(S100)に対して許可をする。
割り込み処理(S100)では、図5に示すように、出力処理(S110)、入力処理(S120)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S130)、始動入賞口検出処理(S140)、普通動作処理(S150)、特別動作処理(S160)、保留数処理(S170)、電源断監視処理(S180)、その他の処理(S190)が順に行われる。
出力処理(S110)では、各処理でセット(設定)された出力用のコマンド(指令信号)が各制御基板に送信される。
入力処理(S120)では、遊技機1に取り付けられている各種センサ(スイッチ)が検知した場合の信号入力が行われる。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S130)では、前記メイン処理Mにおけるループ処理内で行われている普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)と同様の処理が行われる。
始動入賞口検出処理(S140)では、図6及び図7に示すように、前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過したか判断され(S140−1)、遊技球が通過した場合にはゲート通過処理(S140−2)が行われ、次に前記特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421及び特図2第2始動入賞口422)に入賞したか判断される(S140−3)。一方、前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過していない場合には、ゲート通過処理(S140−2)を行うことなく、前記特図2始動入賞口(特図2第1始動入賞口421及び特図2第2始動入賞口422)に入賞したか判断される(S140−3)。
前記ゲート通過処理(S140−2)では、図8に示すように、普通図柄保留数が4以上か判断される(S140−2−1)。普通図柄保留数が4以上の場合には、このゲート通過処理(S140−2)が終了し、一方、普通図柄保留数が4未満の場合には、普通図柄保留数に1加算され(S140−2−2)、次に普通図柄乱数取得処理(S140−2−3)が行われ、その後にこのゲート通過処理(S140−2)が終了する。
前記S140−3における特図2始動入賞口へ入賞したかの判断において、特図2始動入賞口へ入賞したと判断された場合には、特図2保留数が4以上か判断される(S140−4)。特図2保留数が4未満の場合には、特図2保留数に1加算され(S140−5)、次に特図2関係乱数取得処理が行われる(S140−6)。特図2関係乱数取得処理(S140−6)では、前記大当たり乱数、前記大当たり種別決定乱数等が取得され、特図2保留として前記主制御基板200のRAMに記憶(格納)される。次に、特図2保留コマンドの出力用バッファへのセット(S140−7)と特図2入賞コマンドの出力用バッファへのセット(S140−8)が行われる。その後、前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411及び特図1第2始動入賞口412)へ遊技球が入賞したか判断される(S140−9)。
一方、前記S140−4で特図2保留数が4以上と判断されると、次に前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411及び特図1第2始動入賞口412)に遊技球が入賞したか判断される(S140−9)。
また、前記S140−3で特図2始動入賞口に入賞していないと判断された場合には、次に、前記特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411及び特図1第2始動入賞口412)に遊技球が入賞したか判断される(S140−9)。
S140−9で特図1始動入賞口(特図1第1始動入賞口411及び特図1第2始動入賞口412)に遊技球が入賞したと判断された場合には、特図1保留数が4以上か判断される(S140−10)。特図1保留数が4未満の場合には、特図1保留数に1加算され(S140−11)、次に特図1関係乱数取得処理が行われる(S140−12)。特図1関係乱数取得処理(S140−12)は、前記大当たり乱数、前記大当たり種別決定乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、特別図柄データ乱数、変動態様乱数等が取得され、特図1保留として前記主制御基板200のRAMに記憶(格納)される。次に、特図1保留コマンドの出力用バッファへのセット(S140−13)と特図1入賞コマンドの出力用バッファへのセット(S140−14)が行われ、その後、この始動入賞口検出処理(S140)が終了する。
また、前記S140−10で特図1保留数が4以上と判断された場合、あるいは前記S140−9で前記特図1始動入賞口へ入賞していないと判断された場合には、この始動入賞口検出処理(S140)が終了する。
普通動作処理(S150)では、図9に示すように、まず前記特図2第2始動入賞口422が開放中か確認される(S150−1)。前記特図2第2始動入賞口422が閉鎖中であれば、普通図柄保留数が0か確認され(S150−2)、普通図柄保留数が0であればこの普通動作処理(S150)が終了する。一方、普通図柄保留数が0では無い場合には、前記ゲート通過処理(S140−2)の普通図柄乱数取得処理(S140−2−3)で取得されて主制御基板200のRAMに記憶されている取得普通図柄乱数値が読み出され(S150−3)、現在確変中(確変フラグがON)か確認される(S150−4)。確変中ではない場合、前記取得普通図柄乱数値が低確率状態の普通図柄当たり成立数値と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には低確率状態での普通図柄当たりとなり、一致しない場合には外れと判断される(S150−5)。外れの場合には、この普通動作処理(S150)が終了し、一方、普通図柄当たりの場合には、前記特図2第2始動入賞口422を開放時間1秒、開放回数1回で開放する特図2第2始動入賞口開放処理1が行われ(S150−6)、その後にこの普通動作処理(S150)が終了する。それに対して、S150−4で確変中と判断されると、前記取得普通図柄乱数値が高確率状態の普通図柄たり成立数値と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には高確率状態での普通図柄当たりとなり、一致しない場合には外れと判断される(S150−7)。外れの場合には、この普通動作処理(S150)が終了し、一方、普通図柄当たりの場合には、前記特図2第2始動入賞口422を開放時間2秒、開放回数3回で開放する特図2第2始動入賞口開放処理2が行われ(S150−8)、その後にこの普通動作処理(S150)が終了する。
また、S150−1で前記特図2第2始動入賞口422が開放中と判断されると、前記特図2第2始動入賞口422の開放時間が経過(終了)したか確認され(S150−9)、特図2第2始動入賞口開放時間が経過していない場合には、この普通動作処理(S150)が終了し、一方、特図2第2始動入賞口開放時間が経過した場合には、前記特図2第2始動入賞口422を閉鎖する処理が行われ(S150−10)、その後にこの普通動作処理(S150)が終了する。
特別動作処理(S160)では、図10に示すように、特別動作ステータスが1〜4の何れであるか判断される(S160−1〜S160−3)。前記特別動作ステータスが1の場合には特別図柄待機処理(S160−4)が行われ、前記特別動作ステータスが2の場合には変動中処理(S160−5)が行われ、前記特別動作ステータスが3の場合には特別図柄確定処理(S160−6)が行われ、前記特別動作ステータスが4の場合には特別電動役物処理(S160−7)が行われる。
前記特別図柄待機処理(S160−4)では、前記始動入賞口検出処理(S140)で取得した乱数(遊技情報)の保留に基づいて特別図柄の変動のための処理を行う。本実施例は、特図2の保留を特図1の保留に対し優先して特別図柄を変動するように構成されている。前記特別図柄待機処理(S160−4)では、図11に示すように、前記特図2保留数が0か否か判断され(S160−4−1)、特図2保留数が0の場合には次に前記特図1保留数が0か否か判断され(S160−4−8)、前記特図1保留数が0の場合には、次に前特図1記表示装置11が待機画面中か否か判断され(S160−4−15)、待機画面中であれば、この特別図柄待機処理(S160−4)が終了し、一方、待機画面中ではない場合には前記特図1表示装置11を待機画面にする設定処理(S160−4−16)と待機コマンドセット(S160−4−17)が行われ、その後にこの特別図柄待機処理(S160−4)が終了する。
それに対して前記S160−4−1で特図2保留数が0ではないと判断された場合には、特図2大当たり判定処理(S160−4−2)が行われる。
特図2大当たり判定処理(S160−4−2)は、後述の特図1大当たり判定処理(S160−4−9)と共に、特典遊技の実行可否を判断する判断手段(大当たりの当否判断手段)に相当する。特図2大当たり判定処理(S160−4−2)では、図12に示すように、まず、前記主制御基板200のRAMに記憶されている特図2の大当たり乱数が判定値としてロードされる(S160−4−2−1)と共に、前記高確率時及び低確率時における大当たり成立数値を定めた大当たり判定値テーブルが格納されているRAMのアドレスがセットされる(S160−4−2−2)。続いて現在確変中(高確率状態中)か否かが判断される(S160−4−2−3)。前記確変中か否かは、前記主制御基板200に設けられている確変フラグがON(高確率状態)かOFF(低確率状態)かによって判断される。前記確変中の場合には、高確率状態時における大当たり成立数値と前記ロードされた大当たり乱数が一致するか否かにより大当たりか否か判断され(S160−4−2−4)、一方、確変中ではない、すなわち低確率状態時には、低確率状態時における大当たり成立数値と前記ロードされた大当たり乱数が一致するか否かにより大当たりか否か判断され(S160−4−2−5)、一致すれば大当たりと判断されて、前記主制御基板200に設けられている特図2大当たりフラグがONにセットされる(S160−4−2−6)。その後、この特図2大当たり判定処理(S160−4−2)が終了する。なお、前記S160−4−2−4あるいはS160−4−2−5で大当たりではないと判断されると、特図2大当たりフラグをONにすることなく、この特図2大当たり判定処理(S160−4−2)が終了する。
前記特図2大当たり判定処理(S160−4−2)の後、特図2選択処理(S160−4−3)が行われる。
特図2選択処理(S160−4−3)では、前記特図2表示装置12で停止表示させる特図2用特別図柄の選択が、特図2の大当たり判定結果に応じて行われる。すなわち、前記特図2大当たりフラグがOFF(ハズレ)の場合には、前記特図2表示装置12で停止表示させる特図2用特別図柄として『0』が選択され、一方、前記特図2大当たりフラグがON、かつ確変フラグがOFFの場合(通常大当たりの場合)には『1』が選択され、また前記特図2大当たりフラグがON、かつ確変フラグがONの場合(確変大当たりの場合)には『2』が選択される。
前記特図2選択処理(S160−4−3)の後、特図2変動態様選択処理(S160−4−4)が行われる。
特図2変動態様選択処理(S160−4−4)では、前記特図2表示装置12で行う特図2用特別図柄の変動態様が選択される。すなわち、前記特図2大当たりフラグがOFF(ハズレ)の場合には、ハズレの変動態様が選択され、一方、前記特図2大当たりフラグがON、かつ確変フラグがOFFの場合(通常大当たりの場合)には通常大当たりの変動態様が選択され、また前記特図2大当たりフラグがON、かつ確変フラグがONの場合(確変大当たりの場合)には確変大当たりの変動態様が選択される。各変動態様には、それぞれ変動表示時間が設定されている。
前記特図2変動態様選択処理(S160−4−4)の次に特図2乱数シフト処理(S160−4−5)が行われる。
特図2乱数シフト処理(S160−4−5)では、図13に示すように、主制御基板200のRAMにおける特図2保留の記憶領域において記憶領域0の記憶がクリアされ(S106−4−5−1)、記憶領域1〜4に記憶されている遊技情報が、クリアされた領域に順にシフトされる(S106−4−5−2)。すなわち、記憶領域0←記憶領域1←記憶領域2←記憶領域3←記憶領域4の順にシフトが行われる。前記特図2乱数シフト処理(S160−4−5)に次いで特図2変動開始処理(S160−4−6)が行われる。
特図2変動開始処理(S160−4−6)では、特別動作ステータスが2に設定され、特図2用特別図柄の変動開始に必要な処理が行われる。前記特図2変動開始処理(S160−4−6)の後に、前記特図2表示装置12で特図2用特別図柄を変動させるための特図2変動コマンがドセットされ(S160−4−7)、この特別柄待機処理(S160−4)が終了する。
一方、前記S160−4−1で特図2保留数が0と判断され、前記S160−4−8で特図1保留数が0ではないと判断されると、特図1大当たり判定処理(S160−4−9)、特図1選択処理(S160−4−10)、特図1変動態様選択処理(S160−4−11)、特図1乱数シフト処理(S160−4−12)、特図1変動開始処理(S160−4−13)、特図1変動コマンドセット(S160−4−14)が行われる。
特図1大当たり判定処理(S160−4−9)は、特図2大当たり判定処理(S160−4−2)と共に、特典遊技の実行可否を判断する判断手段(大当たりの当否判断手段)に相当する。特図1大当たり判定処理(S160−4−9)では、前記主制御基板200のRAMに記憶されている特図1の大当たり乱数が判定値としてロードされる点を除き、図12の特図2大当たり判定処理(S160−4−2)で説明した処理と同様にして行われ、大当たりの場合には特図1大当たりフラグがONに設定される。
特図1選択処理(S160−4−10)では、前記特図1表示装置11で停止表示する特図1用特別図柄が決定される。前記特図1選択処理(S160−4−10)では、図14に示すように、まず特図1大当たりフラグがONか判断され(S160−4−10−1)、特図1大当たりフラグがON、すなわち大当たりの場合には前記大当たり図柄乱数に基づく特別図柄が停止特別図柄としてセットされる(S160−4−10−2)。一方、特図1大当たりフラグがONではない、すなわち外れの場合には、前記特別図柄データ1と特別図柄データ2と特別図柄データ3の乱数が全て一致しているか判断され(S160−4−10−3)、一致している場合にはリーチ乱数がリーチ成立数値と一致しているか判断される(S160−4−10−4)。リーチ乱数がリーチ成立数値と一致している場合にはリーチ有りとなり、前記特別図柄データ1の乱数に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数に1加算した乱数に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S160−4−10−5)。一方、リーチ乱数がリーチ成立数値と一致していない場合にはリーチ無しとなり、前記特別図柄データ1の乱数に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数に1加算した乱数に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S160−4−10−6)。
前記S160−4−10−3で特別図柄データ1と2と3の乱数が一致していないと判断された場合には、特別図柄データ1と3の乱数が一致しているか判断される(S160−4−10−7)。特別図柄データ1と3の乱数が一致している場合には、リーチ乱数がリーチ成立数値と一致しているか判断される(S160−4−10−8)。リーチ乱数がリーチ成立数値と一致している場合にはリーチ有りとなり、前記特別図柄データ1の乱数に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S160−4−10−9)。一方、リーチ乱数がリーチ成立数値と一致していない場合にはリーチ無しとなり、前記特別図柄データ1の乱数に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数に1加算した乱数に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S160−4−10−6)。
前記S160−4−10−7で特別図柄データ1と3の乱数が一致していない、すなわち特別図柄データ1,2,3が全て異なると判断された場合には、リーチ乱数がリーチ成立数値と一致しているか判断される(S160−4−10−10)。リーチ乱数がリーチ成立数値と一致している場合にはリーチ有りとなり、前記特別図柄データ3の乱数に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄と停止右特別図柄にセットされると共に、特別図柄データ3の乱数に1加算した乱数に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄にセットされる(S160−4−10−11)。一方、リーチ乱数がリーチ成立数値と一致していない場合にはリーチ無しとなり、前記特別図柄データ1の乱数に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S160−4−10−9)。
前記特図1選択処理(S160−4−10)と前記特図2選択処理(S160−4−3)は、本発明において識別図柄割付手段に相当する。
前記特図1選択処理(S160−4−10)の次に特図1変動態様選択処理(S160−4−11)が行われる。
特図1変動態様選択処理(S160−4−11)では、前記特図1表示装置11で行う特図1用特別図柄の変動態様が選択される。前記特図1変動態様選択処理(S160−4−11)では、図15に示すように、遊技状態が通常状態(低確率状態)か確変中(高確率状態)か前記確変フラグによって判断される(S160−4―11−1)。通常状態(確変フラグがOFF)の場合、前記特図1大当たりフラグがON(大当たり)か否か判断され(S160−4−11−2)、特図1大当たりフラグがON(大当たり)の場合には、前記変動態様テーブルにおける通常状態中当りテーブルより変動態様乱数に基づいて変動態様が選択される(S160−4−11−3)。一方、前記特図1大当たりフラグがOFF(外れ)の場合には、前記始動入賞口検出処理(S140)で取得されて前記主制御基板200のRAMに記憶されているリーチ乱数がロードされて、前記リーチ成立数値と一致するか否か確認され(S160−4−11−4)、一致すればリーチ有りとなり、前記変動態様テーブルにおける通常状態中リーチハズレテーブルより変動態様乱数に基づいて変動態様が選択される(S160−4−11−5)。また、前記リーチ乱数がリーチ成立数値と一致しない場合、リーチ無しとなり、前記変動態様テーブルにおける通常状態中ハズレテーブルより変動態様乱数に基づいて変動態様が選択される(S160−4−11−6)。
一方、確変中(確変フラグがON)の場合、前記特図1大当たりフラグがON(大当たり)か否か判断され(S160−4−11−7)、特図1大当たりフラグがON(大当たり)の場合には、前記変動態様テーブルにおける確変状態中当りテーブルより変動態様乱数に基づいて変動態様が選択される(S160−4−11−8)。それに対し、前記特図1大当たりフラグがOFF(外れ)の場合には、前記リーチ乱数が前記リーチ成立数値と一致するか否か確認され(S160−4−11−9)、一致すればリーチ有りとなり、前記変動態様テーブルにおける確変状態中リーチハズレテーブルより変動態様乱数に基づいて変動態様が選択される(S160−4−11−10)。また、前記リーチ乱数がリーチ成立数値と一致しない場合、リーチ無しとなり、前記変動態様テーブルにおける確変状態中ハズレテーブルより変動態様乱数に基づいて変動態様が選択される(S160−4−11−11)。
前記変動態様が選択された後、その他の処理(S160−4−11−12)が行われ、その後この特図1変動態様選択処理(160−4−11)が終了する。前記特図1変動態様選択処理(S160−4−11)の次に特図1乱数シフト処理(S160−4−12)が行われる。
特図1乱数シフト処理(S160−4−12)では、主制御基板200のRAMにおける特図1保留数の記憶領域に対して処理が行われる点を除き、図13の特図2乱数シフト処理(S160−4−5)で説明した処理と同様にして行われる。すなわち、特図1保留数の記憶領域において記憶領域0の記憶がクリアされ、記憶領域1〜4に記憶されている遊技情報が、クリアされた領域に順にシフトされ、記憶領域0←記憶領域1←記憶領域2←記憶領域3←記憶領域4の順にシフトが行われる。
特図1変動開始処理(S160−4−13)では、特別動作ステータスが2に設定されると共にその他特別図柄の変動開始に必要な処理が行われる。
特図1変動コマンドセット(S160−4−14)では、前記特図1表示装置11で特図1用特別図柄を変動させるための特図1変動コマンドがセットされ、この特別柄待機処理(S160−4)が終了する。
前記特別動作ステータスが2の場合に行われる変動中処理(S160−5)では図16に示すように、まず前記特図1用特別図柄あるいは前記特図2用特別図柄の変動時間、すなわち選択された変動態様の変動時間が終了したか否か判断され(S160−5−1)、変動時間が終了していなければこの変動中処理(S160−5)が終了する。一方、変動時間が終了していれば変動停止コマンドがセットされ(S160−5−2)、続いて特別動作ステータスが3にセットされ(S160−5−3)、その他必要な処理(S160−5−4)が行われた後に、この変動中処理(S160−5)が終了する。
前記変動中処理(S160−5)と前記特別図柄待機処理(S160−4)における特図2変動開始処理(S160−4−6)及び特図1変動開始処理(S160−4−13)は、本発明において識別図柄変動表示手段に相当する。
前記特別動作ステータスが3の場合に行われる特別図柄確定処理(S160−6)では図17に示すように、まず特図1大当たりフラグあるいは特図2大当たりフラグがONか否か、すなわち大当たりか否か判断される(S160−6−1)。特図1大当たりフラグあるいは特図2大当たりフラグがON、すなわち大当たりの場合には、ラウンドカウンタがセットされ(S160−6−2)、特別動作ステータスが4にセットされた(S160−6−3)後、この特別図柄確定処理(S160−6)が終了する。一方、特図1大当たりフラグ及び特図2大当たりフラグがOFF、すなわち外れの場合には、特別動作ステータスが1にセットされた(S160−6−4)後、この特別図柄確定処理(S160−6)が終了する。
前記特別動作ステータスが4の場合に行われる特別電動役物処理(S160−7)では、図18及び図19に示すように、大当たり終了フラグがON(大当たり遊技終了)か否か判断される(S160−7−1)。そして、大当たり終了フラグがONではない、すなわち大当たり遊技終了ではない場合には現在大入賞口45が開放中か否か判断され(S160−7−2)、開放中ではなく閉鎖中の場合には大入賞口45の開放時間か否か判断される(SS160−7−3)。大入賞口45の開放時間の場合には大入賞口の開放処理が行われて(S160−7−4)、その後にこの特別電動役物処理(S160−7)が終了する。それに対して大入賞口45の開放時間となっていないときには、この特別電動役物処理(S160−7)が終了する。
一方、前記S160−7−2で大入賞口45が開放中と判断されると、大入賞口45に10個遊技球が入賞(S160−7−5)、若しくはラウンド終了時間(本実施例では30秒)経過(S160−7−6)の何れかであるか否か判断され、何れでもない場合にはそのままこの特別電動役物処理(S160−7)が終了し、それに対して大入賞口45に10個遊技球が入賞、若しくはラウンド終了時間経過の何れかである場合には、大入賞口閉鎖処理(S160−7−7)とラウンドカウンタの値から1減算する処理(S160−7−8)が行われる。なお、前記大入賞口閉鎖処理(S160−7−7)では、大入賞口閉鎖のコマンドが出力バッファにセットされる。続いて、ラウンドカウンタが0か否か判断され(S160−7−9)、ラウンドカウンタが0ではない場合には、そのままこの特別電動役物処理(S160−7)が終了し、それに対してラウンドカウンタが0の場合には、大当たり終了処理(S160−7−10)が行われ、その後、大当たり終了フラグがONにされ(S160−7−11)、この特別電動役物処理(S160−7)が終了する。
一方、前記S160−7−1で大当たり終了フラグがON、すなわち大当たり終了と判断されると、大当たり終了フラグをOFFにセットする処理(S160−7−12)と、大当たりフラグをOFFにする処理(S160−7−13)が行われ、その後に大当たり種別が確変か否か判断される(S160−7−14)。確変か否かの判断は、前記特図2選択処理(S160−4−3)及び前記特図1選択処理(S160−4−10)において、大当たり図柄乱数に基づいてセットされた大当たり図柄が奇数のぞろ目であれば確変(高確率)、それに対して偶数のぞろ目であれば通常(低確率)と判断される。そして、確変(高確率)の場合には、確変フラグがONにされ(S160−7−15)、一方、確変とは異なる通常(低確率)の場合には前記確変フラグがOFFにされる(S160−7−16)。その後に特別動作ステータスが1にセットされ(S160−7−17)、この特別電動役物処理(S160−7)が終了する。
前記特別動作処理(S160)の次に保留数処理(S170)が行われる。保留数処理(S170)では、図20に示すように現在の特図1保留数及び特図2保留数と普通図柄保留数がロードされ(S170−1)、保留数が出力バッファにセットされる(S170−2)
前記保留数処理(S170)の次に電源断監視処理(S180)が行われる。電源断監視処理(S180)では、図21に示すように、電源断信号が入力したか判断され(S180−1)、電源断信号が入力していない場合にはこの電源断監視処理(S180)が終了する。一方、電源断信号が入力している場合には、現在のデータ(遊技状態)が前記主制御基板200のRAMに記憶され(S180−2)、その後電源断フラグがONに設定され(S180−3)、この電源断監視処理(S180)が終了する。なお、前記主制御基板200のRAMに記憶されるデータ(遊技状態)としては、大きく分けて、表示待機中、図柄変動中、図柄確定表示中、大当たり遊技中のデータがあり、さらにそれぞれ確変状態(高確率状態)と通常状態(低確率状態)のデータがある。
前記電源断監視処理(S180)の次にその他の処理(S190)が行われる。その他の処理(S190)では、遊技制御に必要なその他の処理が行われる。
前記サブ制御基板(サブ制御装置)205が行う処理について説明する。
前記サブ制御基板205が行うサブ制御メイン処理Jでは、図22に示すように、遊技機1の電源投入時にサブ制御基板205においてCPU初期化処理が行われる(S201)。CPU初期化処理では、外部INT割り込み(受信割り込み)処理(S300)、2msタイマ割り込み処理(S400)、10msタイマ割り込み処理(S500)に対する設定等が行われる。次に、電源断信号がONでRAMの内容が正常か判断される(S202)。電源断信号がONでなかったり、電源断信号がONでRAMの内容が正常でない場合など電源断信号の状態とRAMの内容正常の両方を満たさない場合は、RAMの初期化が行われ(S203)、その後にウオッチドッグタイマカウンタ1、2の初期化が行われる(S204)。一方、電源断信号ONとRAMの内容正常の両方を満たす場合には、RAMの初期化を行うことなくウオッチドッグタイマカウンタ1、2の初期化が行われる(S204)。S201〜S204の処理は、電源投入時の1順目にのみ実行され、その後は実行されることがない。
ウオッチドッグタイマカウンタ1、2の初期化(S204)の後、ループ処理で割り込み禁止(S205)、乱数シード更新(S206)、コマンド送信処理(S207)、ウオッチドッグタイマカウンタ1初期化(S208)、割り込み許可(S209)が行われる。また、ループ処理の間に、外部INT割り込み処理(S300)、2msタイマ割り込み処理(S400)、10msタイマ割り込み処理(S500)が行われる。
割り込み禁止(S205)では、割り込みが入っても割り込みを禁止する。
乱数シード更新(S206)では、サブ制御基板205に設けられている乱数の更新が行われる。
コマンド送信処理(S207)では、サブ制御処理においてセットされた各種のコマンドが対応する基板、装置等に送信される。
ウオッチドッグタイマカウンタ1初期化(S208)では、ウオッチドッグタイマカウンタ1の値が初期化される。
割り込み許可(S209)では、割り込みの実行を許可する。
外部INT割り込み処理(S300)では、図23に示すように、前記主制御基板200からのストローブ(STB)信号がONか確認され(S301)、ストローブ信号がON、すなわち外部INT入力部にストローブ信号が入力されると、前記主制御基板200から出力されたコマンド(制御信号)の受信およびRAMへの格納が行われる(S302)。それに対し、ストローブ信号がONになっていなければ、その時点でこの外部INT割り込み処理(S300)が終了する。
2msタイマ割り込み処理(S400)では、図24に示すように、入力処理(S401)、ランプデータ出力処理(S402)、駆動処理(S403)、ウオッチドッグタイマ処理(S404)が行われる。入力処理(S401)では、スイッチのエッジデータ及びレベルデータが作成される。ランプデータ出力処理(S402)では、後述の10msタイマ割り込み処理で作成されたランプのデータが出力される。駆動処理(S403)では、駆動データの作成、出力処理が行われる。また、ウオッチドッグタイマ処理(S404)では、ウオッチドッグタイマのリセット処理が行われる。
10msタイマ割り込み処理(S500)では、図25に示すように、スイッチ状態取得処理(S501)、音声制御処理(S502)、図柄変動監視処理(S503)、表示設定処理(S504)、ランプ処理(S505)、ウオッチドッグタイマカウンタ2初期化(S506)、その他の処理(S507)が行われる。
スイッチ状態取得処理(S501)では、2msタイマ割り込み処理(S400)で作成されたスイッチデータが、10msタイマ割り込み処理用のスイッチデータとして格納される。
音声制御処理(S502)では、前記スピーカ38から発する音声のための処理が行われる。
図柄変動監視処理(S503)では、図26に示すように、前記特図1表示装置11で特図1用特別図柄が変動中か否か確認される(S503−1)。前記特図1表示装置11で特図1用特別図柄が変動中と判断された場合には、F1フラグがONにセットされ(S503−3)、この図柄変動監視処理(S503)が終了する。一方、前記特図1表示装置11で特図1用特別図柄が変動中ではないと判断された場合、さらに前記特図2表示装置12で特図2用特別図柄が変動中か否か確認される(S503−2)。前記特図2表示装置11で特図2用特別図柄が変動中と判断された場合には、前記F1フラグがONにセットされ(S503−3)、この図柄変動監視処理(S503)が終了する。また、前記S503−2において前記特図2表示装置12で特図2用特別図柄が変動中ではないと判断された場合、すなわち前記特図1表示装置11及び前記特図2表示装置の何れにおいても特別図柄が変動していないと判断された場合には、F2フラグがONにセットされ(S503−4)、この図柄変動監視処理(S503)が終了する。なお、前記特図1表示装置11及び前記特図2表示装置12で特別図柄が変動中か否かは、前記主制御基板200から送信される前記特図1変動コマンド及び前記特図2変動コマンドの受信有無で判断される。
表示設定処理(S504)では、図27に示すように、まず前記F1フラグがONかOFFか判断される(S504−1)。前記F1フラグがONの場合、すなわち前記特図1表示装置11及び前記特図2表示装置12の少なくとも一方で特別図柄が変動中の場合には、前記特図1表示装置11を遊技画面に設定して操作状態を禁止(操作不可能)に設定する処理が行われ(S504−2)、次に前記F1フラグがOFFに設定され(S504−3)、その後この表示設定処理(S504)が終了する。なお、前記操作状態を禁止にする設定では、前記操作ボタン67、68、69の操作を不可能にする。
前記S504−1でF1フラグがOFFと判断された場合には、前記F2フラグがONかOFFか判断される(S504−4)。前記F2フラグがONの場合、すなわち前記特図1表示装置11及び前記特図2表示装置12の何れにおいても特別図柄が変動していない場合には、10秒経過し、かつ大当たり遊技が実行されていないかが確認される(S504−5)。10秒経過し、かつ大当たり遊技が実行されていない場合には、前記特図1表示装置11を待機画面に設定し、操作状態を可能に設定する処理が行われ(S504−6)、次にF2フラグがOFFに設定され(S504−7)、その後にこの表示設定処理(S504)が終了する。なお、前記操作状態を可能にする設定では、前記操作ボタン67、68、69の操作を可能にする。
一方、前記S504−4でF2フラグがOFFと判断された場合、あるいは前記S504−5で10秒経過していない又は大当たり遊技実行中と判断された場合には、前記特図1表示装置11を前記遊技画面に設定して操作状態を禁止に設定し(S504−8)、その後にこの表示設定処理(S504)が終了する。
前記S504−2は、本発明において、前記認識し易い位置の表示領域と前記認識し難い位置の表示領域との少なくとも一方で前記識別図柄が変動する場合には前記認識し易い位置の表示領域で前記識別図柄が変動しているか否かに関わらず前記認識し易い位置の表示領域に遊技画面を表示する遊技画面表示手段に相当する。
前記S504−6は、本発明において、前記特典遊技が実行されておらず、前記認識し易い位置の表示領域と前記認識し難い位置の表示領域との双方で前記識別図柄が変動していない場合には前記認識し易い位置の表示領域に前記遊技画面とは異なる待機画面を表示する待機画面表示手段に相当する。
また前記S504−8は、本発明において、前記認識し易い位置の表示領域が前記待機画面であってかつ前記認識し易い位置の表示領域で前記識別図柄が変動していない状態において前記認識し難い位置の表示領域で前記識別図柄の変動表示が開始された際には前記認識し易い位置の表示領域を前記待機画面から前記遊技画面に移行させ、前記認識し易い位置の表示領域では前記待機画面と前記遊技画面が同時に表示されないように設定する移行手段に相当する。
ランプ処理(S505)では、出力するランプデータの作成及び演出時間の管理が行われる。
ウオッチドッグタイマカウンタ2初期化(S506)では、ウオッチドッグタイマカウンタ2の初期化が行われる。
その他の処理(S507)では、その他必要な処理が行われる。
このように、本実施例によれば、遊技者が認識し易い位置の特図1表示装置の表示状態により、認識し難い位置の特図2表示装置で特図2用特別図柄(識別図柄)が変動しているか否かを判断可能であり、特図2用特別図柄が変動中であることに気付かないうちに特図2用特別図柄の変動が終了してしまうことを防止でき、遊技の興趣を高めることができる。
従来の遊技機では、遊技者は認識し易い位置の表示領域で識別図柄が変動していることを認識しているため、認識し難い位置の表示領域で識別図柄が変動していても気付かないことが多く、認識し易い位置の表示領域だけでは遊技の状態を変更してよいのか否かを判断することが困難であったが、本実施例では、両方の表示領域で識別図柄が変動していない場合には、認識し易い位置の表示領域が遊技画面から待機画面に移行するので、遊技者は遊技の状態を変更することが可能ということを認識することができる。
また、通常、遊技者は識別図柄が変動していないときには操作ボタン等の操作部を操作できるものと認識しているため、識別図柄の変動を認識した場合には操作部の操作を終了させる傾向にある。しかしながら、遊技者は認識し易い位置の表示領域で識別図柄(特図1用特別図柄)が変動していないと判断した場合に操作部の操作を進めるが、その際に認識し難い位置の表示領域で識別図柄(特図2用特別図柄)が変動することがあるため、その場合には遊技と操作部の操作という双方が始まることで遊技者は遊技上困惑するようになる。本実施例では、認識し難い位置の表示領域で識別図柄(特図2用特別図柄)が変動すると、認識し易い位置の表示領域が操作可能な待機画面から遊技画面に移行する構成のため、遊技と操作部の操作という両方により困惑する虞も低減することが可能である。
本実施例では、偶然に残り流下球が特図2始動入賞口に入賞して認識し難い位置の表示領域で特図2用特別図柄(識別図柄)が変動したときに有効である。すなわち、認識し易い位置の表示領域で特図1用特別図柄(識別図柄)が停止して待機画面になっている状態において、遊技が終了したと思って席を外そうとしたときに、偶然残り流下球が特図2始動入賞口に入賞すると、認識し易い位置の表示領域が待機画面から急に遊技画面に移行するため、遊技者は遊技が始まったことを認識し、席に戻って遊技を始めることが可能である。
なお、本発明は前記の実施例に限られず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。以下に変更例を挙げる。
本実施例では、2つの表示領域の各々に1種類の識別図柄を割り付けているが、例えば、1つの表示領域で1種類の識別図柄を変動させ、別の表示領域で2種類の識別図柄を変動させるように割り付けてもよい。
本実施例では、各々の表示領域における1種類の識別図柄には各々1つの入賞口の当否を割り付けているが、1つの表示領域における1種類の識別図柄に対して2以上の入賞口の当否を割り付けてもよい。
本実施例では、1つの認識し易い位置の表示領域と1つの認識し難い位置の表示領域を設けているが、それぞれ複数設けてもよい。
本実施例では、遊技の状態の変更とは、遊技演出の人物を変更することや大当たり確率を変更するなどでもよい。
本実施例では、認識し易い位置の表示領域と認識し難い位置の表示領域とを異なる表示装置としているが、同じ表示画面上で領域を区分けするものであってもよい。
本実施例では、待機画面(入力指示画面・入力操作画面を含む)は、確変中や通常遊技中の何れの状態においても移行することが可能であってもよい。
本実施例における操作画面(入力指示画面・入力操作画面)は、待機画面になったときに自動的で遊技画面から移行する構成でもよいし、待機画面で操作ボタン等の操作部を操作することで遊技画面から操作画面に移行する構成でもよい。
本実施例では、特図1に対する大当たりの場合と特図2に対する大当たりの場合に実行される特典遊技(大当たり遊技)の内容は同一になっているが、異ならせてもよい。
本実施例における認識し易い位置の表示領域と認識し難い位置の表示領域は、前記の位置の組合せに限られず、相対的に認識し易い位置と認識し難い位置であればよく、他の位置の組合せであってもよい。
1 遊技機
2 遊技盤
11 特図1表示装置(認識し易い位置の表示領域)
12 特図2表示装置(認識し難い位置の表示領域)
411 特図1第1始動入賞口
412 特図1第2始動入賞口
421 特図2第1始動入賞口
422 特図2第2始動入賞口

Claims (4)

  1. 複数の入賞口と、
    前記複数の入賞口の各々に入賞することを起因に特典遊技の実行可否を判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果を遊技者が識別可能な識別図柄を表示する複数の表示領域と、
    前記判断手段の判断結果に基づき前記表示領域で前記識別図柄を変動表示した後に停止表示した識別図柄で前記判断結果を示す識別図柄変動表示手段と、
    前記複数の表示領域のうち少なくとも一つには前記複数の入賞口のうち少なくとも一つの入賞口への入賞に起因する前記判断手段の判断結果を示す前記識別図柄の表示を割り付けると共に、他の前記表示領域には他の前記入賞口への入賞に起因する前記判断手段の判断結果を示す前記識別図柄の表示を割り付ける識別図柄割付手段と、
    を備え、
    前記少なくとも一つの表示領域は前記識別図柄の変動が認識し易い位置に設ける一方、前記他の表示領域は前記認識し易い位置の表示領域よりも前記識別図柄の変動が認識し難い位置に設けた遊技機において、
    前記認識し易い位置の表示領域と前記認識し難い位置の表示領域との少なくとも一方で前記識別図柄が変動する場合には前記認識し易い位置の表示領域で前記識別図柄が変動しているか否かに関わらず前記認識し易い位置の表示領域に遊技画面を表示する遊技画面表示手段と、
    前記特典遊技が実行されておらず、前記認識し易い位置の表示領域と前記認識し難い位置の表示領域との双方で前記識別図柄が変動していない場合には前記認識し易い位置の表示領域に前記遊技画面とは異なる待機画面を表示する待機画面表示手段と、
    前記認識し易い位置の表示領域が前記待機画面であってかつ前記認識し易い位置の表示領域で前記識別図柄が変動していない状態において前記認識し難い位置の表示領域で前記識別図柄の変動表示が開始された際には前記認識し易い位置の表示領域を前記待機画面から前記遊技画面に移行させ、前記認識し易い位置の表示領域では前記待機画面と前記遊技画面が同時に表示されないように設定する移行手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技者が操作可能な操作部と、前記操作部の操作に伴い遊技の状態を変更可能な変更手段とを備え、
    前記待機画面の表示状態は前記操作部の操作により前記遊技の状態を変更可能な状態であり、
    前記待機画面は遊技者による前記操作部の操作が可能な操作用画面であり、
    前記移行手段は前記操作用画面における操作途中に関わらず前記遊技画面に移行させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記認識し易い位置の表示領域は、前記認識し難い位置の表示領域よりも表示領域が大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記認識し易い位置の表示領域は遊技領域の中央に位置し、前記認識し難い位置の表示領域は前記認識し易い位置の表示領域の外側に位置することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の遊技機。
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