JP2012010910A - 遊技機 - Google Patents

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隆宏 坂井
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Abstract

【課題】外れに含まれる偽装当たりの遊技前に高確率遊技への期待感を持たなくなってしまったり、表示手段に表示される背景画像によって遊技者に混同を与えたりする等の不具合を防止可能な遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】表示手段10に表示される背景画面を、遊技状態が遊技者に認識可能なように遊技状態に対応してそれぞれ設定し、特別遊技状態中に偽装当たりが決定された場合には偽装当たり遊技中に表示手段10に前記特別遊技状態が継続することを遊技者に報知する表示態様を表示し、特別遊技状態中に偽装当たりが決定されたことに基づいた識別情報が表示されて特別遊技状態終了条件が成立した場合には、特別状態終了制御信号が表示制御手段に送信されないように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、当たりと判定される確率が高い高確率遊技状態へ移行させる可能性のある当たり遊技とは遊技者が判別困難な態様の偽装当たり遊技を有し、外れ時に偽装当たり遊技が行われる遊技機に関する。
従来、遊技者に有利となる高確率遊技状態に移行させる可能性のある当たりと外れながら当たりと同じ当たり遊技が実行される小当りを設定し、遊技者に当たりだけでなく小当りが発生した場合にも高確率遊技への移行を期待させる遊技機が提案されていた。
特開2009−66038号公報
しかしながら、従来の遊技機においては、当否判定条件の成立が通常時よりも容易となる特別遊技状態の終了時に小当りが当選した場合には、表示制御手段に設定されている遊技状態の表示は、特別遊技状態の終了を知らせる制御信号が表示制御手段に送信されることで、小当たり遊技前に特別遊技状態の終了を知らせる制御信号で更新されてしまう事になるため、背景画面の切替の処理を小当たり遊技後に遅延させて、小当たり遊技前に特別遊技状態の終了を表す背景に切り替わらないように設定する等の制御が必要になって表示制御手段の制御が複雑になってしまったり、小当りの遊技前に小当たりの終了が報知された場合には小当たりの遊技前に高確率遊技への期待感を持たなくなってしまったり、小当りの遊技中に特別遊技状態の継続を報知する場合に、小当り遊技前に背景等が特別遊技の終了を表してしまった場合にはその後に特別遊技状態の継続が表示される事となり遊技者に混同を与えたりする等の不具合が生じる虞があった。
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであって、外れに含まれる偽装当たりの場合に、表示制御手段の制御が複雑になったり、偽装当たり遊技前に高確率遊技への期待感を持たなくなってしまったり、表示手段に表示される背景画像によって遊技者に混同を与えたりする等の不具合を防止可能な遊技機の提供を目的とする。
請求項1の発明は、遊技の制御を実行する制御手段と、当否の判定結果を表す識別情報を表示可能な表示手段と、前記制御手段が出力する制御信号を受信して前記表示手段を制御する表示制御手段と、遊技状態移行条件の成立に基づいて遊技状態を移行させる遊技状態移行手段と、判定条件の成立に基づいて当たりに関わる判定を実行する判定手段と、当たり遊技中に開放する入賞手段と、を備え、前記判定手段が当たりと判定した場合には前記識別情報が表示された後で前記当たり遊技が実行される遊技機において、前記当たり遊技は、前記判定手段が第1当たりを決定した場合には第1の当たり遊技が実行され、前記判定手段が第2当たりを決定した場合には前記第1の当たり遊技とは異なる態様で前記入賞手段を開放する第2の当たり遊技が実行され、前記判定手段が外れと判定し、かつ外れに含まれる偽装当たりと決定した場合には、前記第2の当たり遊技と遊技者が判別困難な態様で前記入賞手段を開放する偽装当たり遊技が実行され、前記第1当たり及び前記第2当たりが決定された場合には前記判定手段が前記第1当たり及び第2当たりであると判定する確率を通常遊技状態よりも高くする高確率遊技状態に移行する前記遊技状態移行条件が成立しているかの判定が前記判定手段により実行され、前記第1の当たり遊技が実行された後には特別遊技終了条件が成立するまで通常遊技状態よりも前記判定条件が成立し易くなる特別遊技状態に移行されると共に前記第1の当たり遊技後に前記制御手段は前記表示制御手段に前記特別遊技状態への移行を表す制御信号である特別状態制御信号を出力すると共に前記特別遊技状態中に前記識別情報が表示された事に基づいて前記特別遊技終了条件が成立したか判定され、成立した場合には前記特別遊技状態の終了を表す特別状態終了制御信号が前記表示制御手段に出力され、前記偽装当たりが決定された場合には前記偽装当たり遊技が実行された後に前記偽装当たり遊技実行後の前記遊技状態を表す状態制御信号を前記表示制御手段に出力し、前記表示制御手段は前記特別状態制御信号、前記特別状態終了制御信号及び前記状態制御信号に基づいて遊技状態の表示を更新して設定すると共に更新された遊技状態の表示に基づいて前記表示手段に表示される背景画面を選択するように構成され、前記表示手段に表示される前記背景画面は前記遊技状態が遊技者に認識可能なように前記遊技状態に対応してそれぞれ設定され、前記特別遊技状態中に前記偽装当たりが決定された場合には前記偽装当たり遊技中に前記表示手段に前記特別遊技状態が継続することを遊技者に報知する表示態様が表示され、前記特別遊技状態中に前記偽装当たりが決定されたことに基づいた前記識別情報が表示されて前記特別遊技状態終了条件が成立した場合には、前記特別状態終了制御信号が前記表示制御手段に送信されないように構成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記特別遊技状態中に前記第2当たりが決定され前記高確率遊技状態への移行条件が成立した場合には前記第2の当たり遊技の後に前記表示手段に前記高確率遊技状態を表す状態制御信号が前記表示制御手段に出力され、前記表示制御手段は設定されている遊技状態の表示を前記高確率遊技状態に更新すると共に前記高確率遊技状態であることを遊技者に報知する背景画面を選択して設定することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記判定手段は前記当否の判定を実行して当たりと判定した場合に前記第1当たり又は第2当たりかどうかを判定し、前記外れと判定した場合には前記偽装当たりかどうかを判定することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2において、前記判定手段は前記第1当たり又は第2当たりかどうかを判定し、前記第1当たりと前記第2当たりでない場合には前記偽装当たりかどうかを判定することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から4の何れか一項において、前記通常遊技状態において前記第2当たりが決定された場合、前記表示手制御手段には前記第2の当たり遊技が実行された後に前記第2の当たり遊技後の遊技状態を前記表示手段で表す状態制御信号を出力し、前記表示手段が表示する前記背景画面には遊技者が高確率遊技状態か通常遊技状態かを判別不能な不判別背景画面が設定され、前記不判別背景画面は前記通常遊技状態において前記第2当たり又は偽装当たりが決定された場合には更新された遊技状態の表示内容に関わらず前記不判別背景画面が選択されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、特別遊技状態中に偽装当たりが決定されたことに基づいた識別情報が表示されて特別遊技状態終了条件が成立した場合には、特別状態終了制御信号が前記表示制御手段に送信されないことにより、偽装当たり遊技前に表示制御手段の遊技状態の表示が更新されることがなく、偽装当たり遊技前に特別遊技状態の終了を表す遊技状態の背景画面等が表示される等の不具合を防止することが可能となる。
請求項2の発明によれば、特別遊技状態中に第2当たり又は偽装当たりが決定された場合には、第2当たり遊技あるいは偽装当たり遊技が実行されるまで高確率遊技状態への期待感を損なうことなく遊技者が持ち続けることが可能となると共に、特別遊技状態中に第2当たりが決定されて高確率遊技状態へ移行した場合には、通常遊技状態とは異なり、遊技者に高確率遊技状態への移行が報知される事により特別遊技中での第2当たりへの期待感が高くなるように構成することが可能となる。
請求項3の発明によれば、判定手段は当否の判定を実行して当たりと判定した場合に第1当たり又は第2当たりかどうかを判定し、外れと判定した場合には偽装当たりかどうかを判定するため、段階に分けて判定する事により、処理を分かりやすく構成する事が可能となる。
請求項4の発明によれば、判定手段は第1当たり又は第2当たりかどうかを判定し、第1当たりと第2当たりでない場合には偽装当たりかどうかを判定するため、偽装当たりを含めて当たりの種別まで一度に判定することが可能となり制御処理を容易に設計することが可能となる。
請求項5の発明によれば、偽装当たり、第2当たりに関わらず、高確率遊技状態への期待感を遊技者に偽装当たり及び第2当たり遊技後も持たせることが可能となり遊技者に遊技を長く行わせることが可能となる。
本発明の一実施例に係る遊技機の正面図である。 同遊技機の裏側を示す図である。 同遊技機の制御基板や装置等の接続を示すブロック図である。 時短遊技状態中の小当たり決定時における表示を示す図である。 通常遊技状態中の小当たり決定時における表示を示す図である。 同遊技機における主制御基板が行うメイン処理のフローチャートである。 同メイン処理用割り込み処理のフローチャートである。 始動入賞口スイッチ検出処理のフローチャートである。 ゲート通過処理のフローチャートである。 普通動作処理のフローチャートである。 普通図柄待機処理のフローチャートである。 普通図柄当たり判定処理のフローチャートである。 普通図柄乱数シフト処理のフローチャートである。 普通図柄変動中処理のフローチャートである。 普通図柄確定処理のフローチャートである。 普通電動役物処理の第1フローチャートである。 普通電動役物処理の第2フローチャートである。 特別動作処理のフローチャートである。 特別図柄待機処理のフローチャートである。 特別図柄大当たり判定処理のフローチャートである。 特別図柄選択処理のフローチャートである。 特別図柄変動パターン作成処理の第1フローチャートである。 特別図柄乱数シフト処理のフローチャートである。 変動中処理のフローチャートである。 特別図柄確定処理のフローチャートである。 特別電動役物処理の第1フローチャートである。 特別電動役物処理の第2フローチャートである。 小当たり処理の第1フローチャートである。 小当たり処理の第2フローチャートである。 保留球数処理のフローチャートである。 電源断監視処理のフローチャートである。 サブ制御メイン処理のフローチャートである。 外部INT割り込み処理のフローチャートである。 2msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 コマンド監視処理のフローチャートである。 変動パターンテーブルである。 どはずれ図柄設定テーブル及びリーチ外れ図柄設定テーブルである。 状態コマンドの種類を示す表である。 状態ステータスに対応した背景と文字の表である。 主制御基板からサブ制御基板へのコマンド送信のタイミングチャートである。 従来における主制御基板からサブ制御基板へのコマンド送信のタイミングチャートである。
以下、添付の図面に基づき本発明の実施形態を説明する。図1に示す遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤2の縁に外レール3及び内レール4が略円形に配置され、前記外レール3及び内レール4によって区画された遊技領域6が前記遊技盤2上に設けられている。前記遊技領域6には遊技球を誘導する誘導釘(図示せず)が遊技盤2の表面に設けられている。また、遊技機1の前面側には、装飾ランプ35、発射装置へ供給する遊技球と払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を前記遊技領域6へ向けて弾発発射するための発射装置64、遊技者による操作可能な遊技ボタンスイッチ67が設けられている。図1における符号F1は遊技機の外枠、F2は外枠F1に取り付けられた前枠、Gは前枠F2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。以下、遊技機1の主要な部分について説明する。
前記遊技盤2の遊技領域6には、中心線上の上部から下部に向かって順に表示装置10、上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、大入賞口45、アウト口49が配置されている。前記上側始動入賞口41、下側始動入賞口42及び前記大入賞口45の左右には左袖入賞口51、右袖入賞口52、左落とし入賞口53、右落とし入賞口54が配置されている。また、前記表示装置10の左には普通図柄変動開始用ゲート55、その下方にランプ風車74、さらに下方に特図表示装置12と普通図柄表示装置50が設けられている。
前記表示装置10は、本発明における判定手段の判定結果(当否判定結果)を表す識別情報を表示可能な表示手段に相当する。本実施例の表示装置10は、遊技者が識別可能な複数の識別情報を所定時間変動パターン(変動態様)にしたがって変動した後に停止表示可能となっている。複数の前記識別情報は判定結果を識別可能なものであり、本実施例では特別図柄(判定図柄)で構成されている。前記表示装置10は、特別図柄や文字、キャラクタ等の画像を表示可能なものであって、遊技が外れか当たりかの当否判定結果を表示したり、前記当否判定結果を表示する過程で遊技進行情報画像を表示したり、背景画面等を表示したりするものである。前記表示装置10は、液晶,ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなる。本実施例では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成されている。
前記表示装置10では、横に並ぶ3つの識別情報として左特別図柄(左判定図柄)、中特別図柄(中判定図柄)、右特別図柄(右判定図柄)がそれぞれ変動表示され、所定時間変動表示された後、判定結果に基づき左確定特別図柄、中確定特別図柄、右確定特別図柄が確定判定図柄として停止表示される。また、前記表示装置10には、前記特別図柄(識別情報)に加えて背景画面、キャラクタ、文字等が表示されることもあり、それらが特別図柄の変動開始等の所定条件に起因して変動表示可能となっていてもよい。なお、この実施例において変動および停止表示される左、中、右特別図柄(識別情報)は、それぞれ『一,二,三,四,五,六,七』の7通りの図柄とされている。本実施例では、当否判定結果が15R通常大当たりの場合には、前記表示装置10に通常大当たり確定特別図柄組合せ、この例では、『二,二,二』(いわゆる‘二’のぞろ目)や『四,四,四』(いわゆる‘四’のぞろ目)等からなる同一の偶数の図柄(偶数のぞろ目)が停止表示され、一方、15R確変大当たりの場合には、確変大当たり確定特別図柄組合せ、この例では『一,一,一』(いわゆる‘一’のぞろ目)や『三,三,三』(いわゆる‘三’のぞろ目)等からなる同一の奇数の図柄(奇数のぞろ目)が停止表示される。また、2R確変大当たり及び小当たりの場合には、前記特別図柄が前記ぞろ目とはならず『一,五,三』で停止表示される。
本実施例では、当否判定結果の当たりには15R通常大当たり、15R確変大当たり、2R確変大当たりがある。15R通常大当たり及び15R確変大当たりは本発明における第1当たりに相当し、2R確変大当たりは本発明における第2当たりに相当する。大当たり(15R通常大当たり、15R確変大当たり、2R確変大当たり)の場合には、遊技者に有利な特典を付与する大当たり遊技(本発明の当たり遊技)が実行される。大当たり遊技には、判定手段が第1当たり(15R通常大当たりあるいは15R確変大当たり)と決定した場合に実行される15R大当たり遊技(本発明における第1の当たり遊技)と、第2当たり(2R確変大当たり)と決定した場合に実行される2R確変大当たり遊技(第2の当たり遊技)がある。遊技者に有利な特典は、本実施例では、大当たり以外の通常遊技の場合よりも遊技者が多くの賞品球(遊技球)を獲得可能に設定されている。さらに、15R大当たり遊技(第1の当たり遊技)の方が2R確変大当たり遊技(第2の当たり遊技)よりも多くの賞品球を獲得可能に設定されている。
一方、当否判定結果の外れには、小当たりと純外れがある。小当たりは本発明における偽装当たりに相当する。判定手段が小当たりを決定した場合には、小当たり遊技(本発明の偽装当たり遊技)が実行される。小当たり遊技は(偽装当たり遊技)は、2R確変大当たり(第2当たり)の場合に行われる2R確変大当たり遊技(第2の当たり遊技)と遊技者が判別困難な態様で前記大入賞口45(本発明の入賞手段)を開放する小当たり遊技(本発明の偽装当たり遊技)が実行される。大当たり遊技及び小当たり遊技については後に詳述する。
前記特図表示装置12は、前記表示装置10と同様に当否判定の結果が表示される。前記特図表示装置12は、液晶、ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなる。本実施例の特図表示装置12は、7セグメントLEDからなる。前記特図表示装置12は、前記上側始動入賞口41、下側始動入賞口42への入賞(遊技球の入球)に起因して図柄が変動し、その後に図柄を停止表示するものである。前記特図表示装置12に変動表示及び停止表示される図柄として特図図柄を有する。特図図柄は、『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,−,・』の12種類からなり、大当たり(15R通常、15R確変及び2R確変大当たり)の場合には『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9』の何れかで停止表示され、一方、外れにおける小当たりの場合には「・」で表示され、また、純外れの場合には「−」で表示される。なお、大当たりの場合に前記特図表示装置12に停止表示される特図図柄は、後述の当たり種別決定乱数用カウンタの値となっている。特図図柄と特別図柄は同じ変動時間で、同じタイミングで変動開始され、同じタイミングに停止表示されるように構成されている。
前記普通図柄表示装置50は、液晶、ドットマトリックス若しくはLED表示装置等の表示装置からなる。本実施例の普通図柄表示装置50は、7セグメントLEDからなる。本実施例における普通図柄表示装置50に変動及び停止表示される普通図柄は『0,1』の2種類からなる。普通図柄当たりの場合には、前記普通図柄表示装置50に『1』の普通図柄が停止表示され、外れの場合には『0』が表示される。
前記上側始動入賞口41は、上方が開口した形状からなって遊技球が上方から入球(入賞)可能となっている。一方、前記下側始動入賞口42は2つの可動片42a,42bを備え、前記2つの可動片42a,42bの先端間が遊技球の入球可能領域とされ、前記可動片42a,42bが背面の始動入賞口用ソレノイドにより略垂直にされて入球(入賞)のし難い入球可能領域狭小状態と、略V字形(逆ハの字形)に拡開されて入球(入賞)のし易い入球可能領域拡大状態間を変化可能に制御されている。前記始動入賞口42の可動片42a,42bの拡開は、前記普通図柄表示装置50で普通図柄が変動した後に、当たり普通図柄、本実施例では『1』の普通図柄で停止表示して普通図柄当たりが成立した時に行われるようになっている。
前記遊技盤2の裏側には、前記上側始動入賞口41に入賞(入球)した遊技球を検出する上側始動入賞口検出スイッチ(上側始動入賞口センサ)と、前記下側始動入賞口42に入賞(入球)した遊技球を検出する下側始動入賞口検出スイッチ(下側始動入賞口センサ)が設けられている。本実施例では、前記上側始動入賞口検出スイッチあるいは下側始動入賞口検出スイッチによる入賞球の検出が、判定条件の成立に設定されている。
また、前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42に入賞して前記上側始動入賞口検出スイッチ(上側始動入賞口センサ)、前記下側始動入賞口検出スイッチで検出された遊技球検出数(始動入賞口入賞球数)を予め設定された設定数まで特別図柄保留球数として記憶し、図柄の変動表示を一旦保留して順次図柄の変動表示が開始されることにより、あるいは当否判定結果の判定結果を表示する図柄が前記表示装置10と前記特図表示装置12で停止表示されることにより、記憶されている特別図柄保留球数の数を減らしている。前記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への入賞に対する記憶は、前記表示装置10及び前記特図表示装置12で現在変動中の記憶を含まず、最高4個に設定されている。
なお、前記始動入賞口検出スイッチ(上側始動入賞口検出スイッチ、下側始動入賞口検出スイッチ)による遊技球検出数が最大個数まで記憶されている時には、前記始動入賞口検出スイッチがそれ以上入賞遊技球を検出しても、保留球数としては記憶されない無効球(オーバーフロー入賞球)とされ、その無効球については当否判定及び図柄の変動を行うことなく、入賞に対する賞球遊技球が所定数払い出される。
前記普通図柄変動開始用ゲート55は、前記遊技盤2の背面に設けられた普通図柄変動開始スイッチで普通図柄変動開始用ゲート55を通過する遊技球を検出することによって前記普通図柄表示装置50で普通図柄の変動を開始させるようになっている。また、前記普通図柄の変動表示中に、前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、前記普通図柄変動装置50における現在変動中の記憶を含めず最高4個普通図柄保留球数として記憶し、普通図柄の変動開始により普通図柄保留球数を減らすようになっている。さらにまた、前記左袖入賞口51と右袖入賞口52の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口53と右落とし入賞口54の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
前記大入賞口45は、本発明における入賞手段に相当し、前記遊技盤2の背面に設けられた大入賞口開放用ソレノイドによって開閉する開閉板46を備えている。この大入賞口45は、通常は開閉板46が閉じた状態とされる。前記大入賞口45内には、大入賞口45に入賞した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。前記大入賞口45は、15R通常大当たり、15R確変大当たり、2R確変大当たりの場合に行われる大当たり遊技及び小当たりの場合に行われる小当たり遊技において、前記開閉板16が開いて大入賞口45が開放され、遊技球が大入賞口45へ入賞可能になる。前記開閉板の開閉は、15R通常大当たり及び15R確変大当たりにおける15R大当たり遊技の場合には、15ラウンド(15回)繰り返され、一方、2R確変大当たり遊技及び小当たり遊技の場合には開閉が2ラウンド(2回)繰り返される。
前記発射装置64は、操作レバー65の操作により駆動する発射モータを裏側に有し、該発射モータの駆動により遊技球を弾発発射するようになっている。前記発射装置64により発射された発射球は、前記遊技盤面に立設された内側誘導レール4と外側誘導レール3間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導される。前記遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、前記各装置及び各入賞口に入賞するか、或いは何処にも入賞しなければ前記アウト口49から遊技盤2の裏側へ排出される。
前記遊技機1の裏側には、図2に示すように、遊技を制御するための複数の制御基板や装置等が設けられている。制御基板の主なものとして、主制御基板200、サブ制御基板205、表示装置制御基板210、音声制御基板220、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等がある。符号206はRAMクリアスイッチ、265は外部端子、281は払出装置(賞球と貸球の払出装置)、283は球無しスイッチ基板(賞球・球貸し兼用)、285はカードインターフェース接続部、289は球貯留タンク、291は球誘導樋である。なお各制御基板には制御回路が設けられている。前記RAMクリアスイッチ206は、主制御基板200のRAMについてのみ初期化を行わせることができる。また、各制御基板は、単独でまたは複数まとめてケースに収納された状態で遊技機1の裏側に配置されている。主な制御基板を、図3のブロック図を用いて簡略に示す。
主制御基板200は、遊技の制御を実行する制御手段であり、主制御手段に相当する。前記主制御基板200は、CPU、RAM、ROMおよび複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータを少なくとも備え、サブ制御基板205、払出制御基板240、特図表示装置12等と接続されている。前記マイクロコンピュータは制御手順を実行して遊技に関わる主制御を行う。前記主制御基板200は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
前記主制御基板200におけるCPUは、制御部,演算部,各種カウンタ、各種レジスタ,各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、乱数値も生成し、また制御信号をサブ制御基板205等へ出力(送信)可能に構成されている。
前記主制御基板200のRAMは、前記始動入賞口検出スイッチで検出された特別図柄保留球数及び普通図柄変動開始スイッチで検出された普通図柄保留球数の記憶領域、CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域、遊技に必要な遊技データ等の各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、CPUの作業領域を備え、ROMと共に記憶手段として機能する。また、前記主制御基板200のRAMは、当否判定条件(判定条件)が成立したことに起因して取得した当否判定用データを記憶する始動記憶手段にも相当し、前記上側始動入賞口41、下側始動入賞口42への入賞球と対応させて、当否判定用データが記憶される。前記当否判定用データとしては、大当たり判定乱数値、当たり種別決定乱数値、リーチ乱数値、変動態様乱数値が挙げられる。前記RAM(記憶手段)に記憶された遊技データは、電源断時にバックアップされ、次の電源投入時あるいはリセット処理時に読み出されて使用される。その他RAMに逐次記憶される遊技データとしては、払出に関するデータ等がある。
前記主制御基板200のROMは、前記RAMと共に記憶手段として機能し、前記CPUのための制御手順(プログラムとも称される)や制御データ、前記表示装置10における変動に関するデータ、等が書き込まれている他、大当たり、小当たり及び普通図柄当たりの判定値等が書き込まれている。また、前記ROMには、当否判定結果に基づく態様により前記表示装置10で特別図柄を変動表示させる変動パターン(変動態様)を指示する変動態様選択信号を設定するための主制御側の変動パターンテーブル(変動態様群)が記憶されている。
なお、前記主制御基板200のマイクロコンピュータは、遊技の当否を判定する当否判定手段(大当たりや小当たりを判定する当否判定手段)や普通図柄当たりの判定を行う普通図柄当たり当否判定手段、及び前記主制御側の変動パターンテーブルから変動パターンを選択する変動態様選択手段としても機能する。なお、本実施例では、サブ制御基板(従制御手段)205における後述の演出選択処理で変動内容まで定められた変動パターン(変動態様)が最終的に選択される。前記主制御基板200から出力される(すなわちマイクロコンピュータから出力される)制御信号(コマンド)には、当否判定結果に基づく態様により前記表示装置10で特別図柄を変動表示させるための変動コマンド、前記表示装置10及び特図表示装置12で表示する当たり判定結果データ、大当たり種別に関するコマンド(15R確変、2R確変、15R通常等)、普通図柄当たり判定結果に基づく態様で前記普通図柄表示装置50に表示させるための普通図柄当たり判定結果データ等が含まれる。前記変動コマンドには、サブ制御基板205側で選択する変動パターン(変動態様)を指示する変動態様選択信号が含まれている。前記主制御基板200から出力される制御信号には、その他、電源投入時、異常時、大当たりラウンド時等のデータを挙げることができる。
サブ制御基板205は、表示装置制御基板210と共に本発明において制御手段が出力する制御信号を受信して表示手段を制御する表示制御手段に相当する。また、本実施例ではサブ制御基板205は、ランプ制御基板を兼ねている。なお、本実施例のようにサブ制御基板205と表示装置制御基板210が別体となっている場合と異なり、サブ制御基板205に表示装置制御基板210の機能を含む構成(すなわちサブ制御基板205が表示装置制御基板を兼ねる構成)として、サブ制御基板205を、本発明において制御手段が出力する制御信号を受信して表示手段を制御する表示制御手段としてもよい。サブ制御基板205は、CPU、ROM、RAM、複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、前記主制御基板200とを結ぶ入出力回路と、表示装置制御基板210やランプ中継基板、遊技ボタンスイッチ(操作手段)67を結ぶ入出力回路を備える。前記サブ制御基板205は、前記主制御基板200から制御信号(コマンド)を受信して他の制御基板(表示装置制御基板210)に制御信号を出力する。また、前記サブ制御基板205は、前記主制御基板200からのコマンドに基づいて前記表示装置10で停止表示する特別図柄を選択して表示装置制御基板210に出力する。
前記サブ制御基板205が前記主制御基板200から受信する制御信号(コマンド)には、変動コマンドや、当否判定結果のデータ、大当たり種別に関するコマンドの他に前記サブ制御基板205に対する制御信号等が含まれ、その制御信号の内容に合わせて遊技の制御を行っている。また、前記サブ制御基板205のROMは制御用のプログラム(制御手段)やデータ定数、サブ側変動パターンテーブル(変動態様群)等が記憶され、また前記RAMは各種データの記憶領域とCPUによる作業領域を有している。前記サブ制御基板205は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
表示装置制御基板210は、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータ、前記サブ制御基板(ランプ制御基板)205と結ぶ入出力回路、音声制御基板220と表示装置10及び普通図柄表示装置50と接続される入出力回路等で構成され、前記サブ制御基板205から出力される制御信号に基づいて、前記表示装置10や普通図柄表示装置50を制御する。前記表示装置制御基板210のCPUは、内部に制御部、演算部、各種レジスタ、各種フラグ等を有し、演算制御を行うようになっている。また、前記表示装置制御基板210のRAMは、各種データの記憶領域とCPUによる作業領域等を有している。前記表示装置制御基板210のROMは、表示制御のための不変の情報、すなわち各種のプログラムや画像データ、定数等が記憶されている。
音声制御基板220は、前記表示装置制御基板210と電気的接続手段で接続され、前記表示装置制御基板210から出力される信号により音声信号を合成し、アンプに出力する。アンプは音声信号を増幅してスピーカ38に出力する。
払出制御基板240は、前記主制御基板200と電気的接続手段で接続され、前記主制御基板200から出力される制御信号を受信して払出装置(賞球と貸球の払出装置)281を制御する。前記払出制御基板240は電源基板250から供給される電源によって作動する。
電源基板250は、外部から供給される電源AC24Vを遊技機の各部に必要な直流34V、直流12V、直流5V等の各電源に変換して各制御基板等へ供給する。
前記主制御基板200及び前記サブ制御基板205に設けられる乱数用カウンタについて説明する。
前記主制御基板200に設けられる乱数用カウンタとしては、大当たり判定乱数用カウンタ、当たり種別決定乱数用カウンタ、リーチ乱数用カウンタ、変動態様乱数用カウンタ、普通図柄乱数用カウンタ等がある。
大当たり判定乱数用カウンタは、当否判定手段(本発明の判定手段)による大当たり及び小当たりの判定に用いられ、‘0’〜‘629’の乱数からなる。前記大当たり判定乱数用カウンタにおける大当たり判定乱数値は、遊技機の電源投入時‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘629’に至ると次には‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。大当たり判定乱数値は、前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42への入賞を前記始動入賞口検出スイッチで検出したこと(判定条件の成立)に基づいて取得され、その取得乱数値(当否判定用データの乱数値)が通常遊技状態(低確率状態、確率:2/630)時には大当たり成立数値(当たり乱数値に相当)として設定されている‘77’,‘78’の何れかと一致すれば大当たりとなり、一方、確変遊技(高確率遊技状態、確率:20/630)時には、大当たり成立数値(当たり乱数値に相当)として設定されている‘77’〜‘96’の何れかと一致すれば大当たりとなる。高確率遊技状態は、当否判定手段により大当たり(15R通常大当たり、15R確変大当たり、2R確変大当たり)と判定される確率が、通常遊技状態よりも高くされた遊技状態である。なお、本実施例における遊技状態には、前記通常遊技状態と高確率遊技状態と、後述の時短遊技状態(本発明における特別遊技状態)の少なくとも3種類存在する。
本実施例では、前記表示装置10で特別図柄(識別情報)が変動して大当たりを示す図柄の組み合わせ(本実施例では15R通常大当たり及び15R確変大当たりの場合にはぞろ目、2R確変大当たりの場合には『一、五、三』)で停止表示されると、大当たり遊技状態に移行する。大当たり遊技状態になると、前記大入賞口45が開放し、入賞を可能にする。大入賞口45の開閉は、15R通常大当たり及び15R確変大当たりの場合には、15ラウンド(15回)繰り返され、一方、2R確変大当たりの場合には、2ラウンド(2回)繰り返される。
15R通常大当たりの場合には、15Rの通常の大当たり遊技(通常の大入賞口開放時間、入賞払出個数)が行われた後に、時短遊技状態に移行する。時短遊技状態は、本発明において通常遊技状態よりも判定条件(下側始動入賞口42への入賞)が成立し易くなる特別遊技状態に相当し、前記下側始動入賞口42への入賞に基づく前記表示装置10での特別図柄の変動停止による判定結果の表示が100回行われるまで時短遊技状態が続けられる。また、本実施例では、時短遊技状態中に100回の特別図柄の変動停止(判定結果の表示)が行われることが、本発明における特別遊技終了条件の成立に相当する。時短遊技状態(特別遊技状態)では、前記普通図柄変動開始用ゲート55に遊技球が通過することに基づいて行われる普通図柄当たりの当否判定における普通図柄当たり(当選)の確率が通常遊技状態及び高確率よりも高く設定されると共に、普通図柄当たり時の前記下側始動入賞口42の開放(拡開)時間が、通常の0.5秒から1.5秒に長くなり、かつ開放(拡開)回数が通常の1回から3回に増え、通常遊技状態時の普通図柄当たりよりも前記下側始動入賞口42への入賞(判定条件の成立)が容易になっている。時短遊技中においては、前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42への入賞に基づいて前記表示装置10で特別図柄の変動が開始して特別図柄の停止が確定する度に残りの時短回数が1減算されるように構成されている。
15R確変大当たりの場合には、15Rの通常の大当たり遊技(通常の大入賞口開放時間、入賞払出個数)が行われた後に、次の大当たり(第1当たり及び第2当たり)まで大当たりの確率(第1当たり及び第2当たりとなる確率)が通常遊技状態よりも高くなる前記高確率遊技状態(確変遊技状態)が付与される。
一方、2R確変大当たりの場合には、2R確変大当たり遊技が行われた後に、次の大当たり(第1当たり及び第2当たり)まで大当たりの確率(第1当たり及び第2当たりとなる確率)が通常遊技状態よりも高くなる前記高確率遊技状態(確変遊技状態)が付与される。2R確変大当たり遊技では、大入賞口45の1回の開放時間は0.5秒に設定され、遊技球が大入賞口45にほとんど入賞しないように設定されているが、2R確変大当たり遊技後に前記高確率遊技状態に移行する点で偽装外れ遊技とは異なっている。なお、大当たりの場合に15R確変、15R通常、確変2R大当たりの何れかは、後述の当たり種別決定乱数用カウンタから取得した乱数値によって決められる。
また、大当たり判定乱数用カウンタは、本実施例では、当否判定手段による小当たりの判定にも用いられる。小当たり成立数値(判定値)としては
‘0’〜‘62’が設定されており、前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42への入賞を前記始動入賞口検出スイッチで検出したこと(判定条件の成立)に基づいて取得された大当たり判定乱数値が、小当たり成立数値‘0’〜‘62’の何れかと一致すれば小当たりとなる。
小当たり(偽装当たり)は、当否判定手段の判定結果が外れの場合の1つである。前記表示装置10で特別図柄(識別情報)が変動して小当たりを示す図柄、本実施例では『一、五、三』で特別図柄が停止表示されると、小当たり遊技(偽装当たり遊技)に移行する。小当たり遊技では、大入賞口45の開閉が、2R確変大当たりと同様に2ラウンド(2回)行われる。小当たり遊技は、前記表示装置10の表示及び大入賞口45の開放態様から遊技者が2R確変大当たりの場合と判別がつきにくい、又は判別不能に構成されている。本実施例では、小当たりの場合に表示装置10で停止表示される特別図柄は、2R確変大当たりの場合に表示装置10で停止表示される特別図柄と同一の『一、五、三』に設定され、また、小当たり遊技の場合における大入賞口の動作(2Rの開閉動作回数、開閉タイミング及び開放時間)も2R確変大当たりの場合と同じにされている。なお、小当たりの場合には、2R確変大当たりと異なり、小当たり遊技後に高確率遊技状態とならない。
当たり種別決定乱数用カウンタは、大当たりの種別が15R通常大当たりか15R確変大当たりか、あるいは2R確変大当たりかを決定するのに用いられ、‘0’〜‘9’の当たり種別決定乱数値からなる。当たり種別決定乱数値は、遊技機の電源投入時‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘9’に至ると次には‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。当たり種別決定乱数値は前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42への入賞を前記始動入賞口検出スイッチで検出したこと(判定条件の成立)に起因して取得される。
また、当たり種別決定乱数値は、偶数の乱数値、‘0’,‘2’,‘4’,‘6’,‘8’が15R通常大当たり(低確率大当たり)に設定されており、奇数の乱数値、‘1’,‘3’,‘5’,‘7’,‘9’の場合には、‘3’,‘5’,‘7’が15R確変大当たりに設定され、残りの‘1’,‘9’が2R確変大当たりに設定されている。15R通常大当たりの場合には、大当たり遊技後の遊技状態が通常遊技状態(低確率状態)になり、15R確変大当たりの場合には、大当たり遊技(15R大当たり遊技)の後、遊技状態が確変遊技状態(高確率遊技状態)になる。一方、2R確変大当たりの場合には、2R大当たり遊技(小当たり遊技と同じ遊技)の後、遊技状態が確変遊技状態(高確率遊技状態)になる。なお、15R確変大当たりの場合には大当たり遊技の後、また2R確変大当たりの場合には2R大当たり遊技の後、少なくとも次に大当たりとなるまで高確率遊技状態が維持される。
リーチ乱数用カウンタは、前記大当たり判定乱数値による当否判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態を経るか否かを決めるリーチ有無決定用のものであり、‘0’〜‘126’の乱数からなる。本実施例におけるリーチ状態は、前記表示装置10で変動後停止表示される左特別図柄、中特別図柄及び右特別図柄のうち、最後に停止表示される特別図柄(例えば中特別図柄)を除いて他の特別図柄(例えば左特別図柄と右特別図柄)が同一となる状態(最終停止図柄を除いて大当たりの特別図柄組み合わせと等しくなる状態であり、最終的に大当たりとなる場合と外れとなる場合が含まれる状態)をいう。このリーチ乱数は、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、数値が‘126’に至ると、次に‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。リーチ乱数は、前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42への入賞を前記始動入賞口検出スイッチで検出したこと(判定条件の成立)に起因して取得され、当否判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立数値と対比されてリーチ有無が判断される。本実施例ではリーチ成立数値は、‘5’,‘17’,‘28’,‘40’,‘51’,‘63’,‘74’,‘86’,‘97’,‘109’,‘120’に設定されている。なお、本実施例では、前記大当たり判定乱数値による当否判定結果が当たりとなる場合には、必ずリーチになるため、リーチの有無に関してこのリーチ乱数は使用されない。
変動態様乱数用カウンタは、主制御基板200における変動パターンテーブル(変動態様群)から変動パターン(変動態様)を選択する際に使用されるものであり、‘0’〜‘198’の変動態様乱数を備える。この変動態様乱数は、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、数値が‘198’に至ると、次に‘0’にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。変動態様乱数は、前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42への入賞に起因して取得される。
主制御側の変動パターンテーブルは、当否判的結果及びリーチの有無(リーチ状態となるか否か)に基づいて選択される複数の変動パターンテーブルからなる。各変動パターンテーブルは、サブ制御基板205の演出選択処理により選択される演出と対応する変動パターンで構成されている。主制御側の変動パターンテーブルにおける変動パターンは、当否判定結果、リーチの有無及び変動時間からなる変動パターンの種類に基づいて変動態様乱数値により選択されるものであり、サブ制御側における演出選択処理において、主制御側で決定されている当否判定結果、リーチの有無、変動時間からなる変動パターンの種類に基づいて演出を選択するためのものである。
本実施例における主制御側の変動パターンテーブルには、図37に示すように、当否判定結果が外れでリーチ無しの場合に選択される外れ変動パターンテーブル(変動パターンテーブル1)、当否判定結果が外れで小当たりの場合に選択される小当たり変動パターンテーブル(変動パターンテーブル2)、当否判定結果が外れでリーチ有りの場合に選択されるリーチ外れ変動パターンテーブル(変動パターンテーブル3)、当否判定結果が15R通常大当たり(通常大当たり)の場合に選択される15R通常大当たり変動パターンテーブル(変動パターンテーブル4)、当否判定結果が15R確変大当たり(大当たりで15R確変)の場合に選択される15R確変大当たり変動パターンテーブル(変動パターンテーブル5)、当否判定結果が2R確変大当たり(大当たりで確変2R)の場合に選択される2R確変大当たり変動パターンテーブル(変動パターンテーブル6)がある。
また、図37に示す各変動パターンには、サブ制御基板205側の演出選択処理で選択する演出の変動時間が設定されていると共に、変動態様乱数値が割り当てられている。例えば、外れ変動パターンテーブル(変動パターンテーブル1)は、変動パターン1〜3で構成され、また、変動パターン1には、変動時間20000msが設定されていると共に、変動態様乱数値‘0’が割り当てられ、変動パターン2には、変動時間15000msが設定されていると共に、変動態様乱数値‘1’〜‘18’が割り当てられ、変動パターン3には、変動時間2000msが設定されていると共に、変動態様乱数値‘19’〜‘198’が割り当てられている。
なお、主制御基板(主制御手段)で選択される変動パターンには、変動時間が含まれているが、前記表示装置10で表示される変動パターンの具体的な演出表示内容(変動方法や、識別情報と共に示す背景画像等)については設定されてなく、前記変動パターンの具体的な演出表示内容については、サブ制御基板205の演出選択処理で選択される演出において設定されている。
変動パターンテーブルからの変動パターンの選択は、変動態様乱数用カウンタから取得した変動態様乱数値と、選択した変動パターンテーブルの各変動パターンに割り当てられている変動態様乱数値と対比し、一致する変動パターンを選択することにより行われる。また、主制御基板200で選択された変動パターンは、変動態様選択信号を含む変動コマンドとしてサブ制御基板205に出力される。本実施例における変動態様選択信号は、サブ制御基板205で選択する演出を変動時間と共に指定するものとなっている。例えば、主制御基板200から変動パターン5の変動コマンド(変動態様選択信号)が主制御基板200から出力された場合、サブ制御基板205では受信した変動パターン5の変動コマンドによって指定される演出を選択する。
取得された大当たり乱数値、当たり種別決定乱数値、リーチ乱数値、変動態様乱数値については、それぞれ前記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への入賞に対して最大4個格納され、順次使用される。
普通図柄乱数用カウンタは、普通図柄当たりを判定するもので、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに
‘1’ずつ加算され、‘240’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。この普通図柄乱数は、前記普通図柄変動開始用ゲート55を通過した遊技球を前記普通図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、最大4個まで前記主制御基板200のRAMの普通図柄乱数値記憶領域に格納される。
また、取得された普通図柄乱数値は、通常遊技状態及び高確率遊技状態時には、当たり成立数値として設定されている‘236’〜‘240’の何れかと一致すれば普通図柄当たりとなり、一方、時短遊技時(特別遊技状態時)には、当たり成立数値として設定されている‘1’〜‘240’の何れかと一致すれば普通図柄当たりとなる。なお、本実施例では普通図柄当たりの場合には‘1’を普通図柄表示装置50に表示して、前記下側始動入賞口42の開放を行い、一方、取得した普通図柄乱数値が当たり成立数値と一致しない場合には‘0’を普通図柄表示装置50に表示して、前記下側始動入賞口42を入賞の困難な状態のままとする。
前記サブ制御基板(従制御手段)205に設けられる乱数用カウンタとしては、通常図柄用カウンタ、確変図柄用カウンタ、左図柄用カウンタ、外れ図柄選択用カウンタ等がある。
通常図柄用カウンタは、15R通常大当たり時に前記表示装置10に停止表示される停止特別図柄を決定するための通常図柄乱数を有する。通常図柄乱数は‘0’,‘2’,‘4’,‘6’からなり、電源投入時に‘0’から始まって後述のサブ制御基板205の制御における乱数更新処理ごとに
‘2’ずつ加算され、‘6’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。また、通常図柄乱数値には、前記表示装置10で停止表示される偶数のぞろ目の数字が設定されている。すなわち、通常図柄乱数値‘0’には、停止特別図柄『二,二,二』、通常図柄乱数値‘2’には、停止特別図柄『四,四,四』、通常図柄乱数値
‘4’及び‘6’には、停止特別図柄『六,六,六』が設定されている。
確変図柄用カウンタは、15R確変大当たり時に前記表示装置10に停止表示する停止特別図柄を決定するための確変図柄乱数を有する。確変図柄乱数は‘1’,‘3’,‘5’,‘7’からなり、電源投入時に‘1’から始まって後述のサブ制御基板205の制御における乱数更新処理ごとに
‘2’ずつ加算され、‘7’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。また、確変図柄乱数値には、前記表示装置10で停止表示される奇数のぞろ目の数字が設定されている。例えば、確変図柄乱数値‘1’には、停止特別図柄『一,一,一』、確変図柄乱数値‘3’には、停止特別図柄『三,三,三』、確変図柄乱数値‘5’には、停止特別図柄『五,五,五』、確変図柄乱数値‘7’には、停止特別図柄『七,七,七』が設定されている。
なお、確変2ラウンド大当たりの場合に前記表示装置10に停止表示される特別図柄(識別情報)は、小当たりの場合と同じ特別図柄の組み合わせ『一,五,三』に設定されている。
左図柄用カウンタは、大当たりの当否判定結果が外れ時に前記表示装置10で停止表示する左特別図柄を決定するための左図柄乱数を有する。左図柄乱数は‘1’〜‘7’からなり、電源投入時に‘1’から始まって後述のサブ制御基板205の制御における乱数更新処理ごとに
‘1’ずつ加算され、‘7’に至ると、次に‘1’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。左図柄乱数値には表示装置10で停止表示される左特別図柄が設定されている。すなわち、左図柄乱数値‘1’には左特別図柄『一』、左図柄乱数値‘2’には左特別図柄『二』、左図柄乱数値‘3’には左特別図柄『三』、左図柄乱数値‘4’には左特別図柄『四』、左図柄乱数値‘5’には左特別図柄『五』、左図柄乱数値‘6’には左特別図柄『六』、左図柄乱数値‘7’には左特別図柄『七』が設定されている。
外れ図柄選択用カウンタは、大当たりの当否判定結果が外れ時に前記表示装置10で停止表示する中特別図柄と右特別図柄を作成する際に使用する外れ図柄乱数を有する。外れ図柄乱数は‘0’〜‘13’からなり、電源投入時に‘0’から始まって後述のサブ制御基板205の制御における乱数更新処理ごとに
‘1’ずつ加算され、‘13’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。
前記左図柄乱数値及び外れ図柄乱数値を用いる外れ特別図柄の選択は、図38のど外れ図柄設定テーブル及びリーチ外れ図柄設定テーブルを用いて行われる。ど外れ図柄設定テーブル及びリーチ外れ図柄設定テーブルは、前記サブ制御基板205に設けられている。図38のど外れ図柄設定テーブルにおいて、例えば、左図柄乱数値が‘1’、外れ図柄乱数値が‘8’の場合には、停止特別図柄は『一,二,三』となる。一方、リーチ外れ図柄設定テーブルでは、例えば、左図柄乱数値が‘2’、外れ図柄乱数値が‘3’の場合には、停止特別図柄は『二,四,二』となる。
ここで前記遊技機1の遊技について簡単に説明する。前記遊技機1においては、前記遊技領域6へ向けて発射装置64により発射された遊技球が、前記種々の入賞口に入賞すると入賞口に応じた所定数の遊技球が賞球として上側球受け皿36に払い出される。また、前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過すると、前記普通図柄表示装置50で普通図柄が変動を開始し、所定時間変動後に停止する。その際、普通図柄の当たり判定結果が普通図柄当たりの場合には、前記普通図柄表示装置50に『1』の普通図柄が停止し、前記下側始動入賞口42の2つの可動片42a,42bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で入賞し難い狭小開放状態(通常状態)から略V字形(逆ハの字形)の入賞し易い拡開開放状態に変化し、遊技球が入賞し易くなる。そして、前記下側始動入賞口42に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。
前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42に遊技球が入賞すると(本発明における判定条件が成立すると)、大当たり判定乱数値と共に、当たり種別決定乱数値、リーチ乱数値、変動態様乱数値等が取得され、取得された大当たり判定乱数値、当たり種別決定乱数値、リーチ乱数値、変動態様乱数値等が前記主制御基板200のRAM(始動記憶手段)に一旦記憶される。
取得された乱数値により当たりの当否判定、通常当たりか確変当たりかの判定、リーチ有無の判定等が行われると共に、主制御基板200において当否判定結果、リーチの有無、変動態様乱数値及び変動パターンテーブルに基づいて変動コマンドが設定され、前記変動コマンドが主制御基板200からサブ制御基板205へ出力される。サブ制御基板205では、受信した変動コマンドに基づいて変動パターンの変動態様の内容(演出内容)の選択が行われる。
選択された変動パターン(変動態様)に基づいて特別図柄の変動表示が前記表示装置10で開始される共に、前記特図表示装置12で図柄の変動表示が開始される。その後、特別図柄が変動停止して当たりの当否判定結果が前記表示装置10に表示され、それと共に前記特図表示装置12で図柄が停止表示して当否判定結果が表示される。
当否判定結果が15R確変大当たり及び15R通常大当たりの場合、前記表示装置10に前記特別図柄がぞろ目で停止表示される。なお、15R確変大当たりの場合には、前記表示装置10に『五、五、五』等の奇数のぞろ目で停止表示され、一方、15R通常大当たりの場合には、『二、二、二』等の偶数のぞろ目で停止表示される。また、2R確変大当たりの場合には、前記表示装置10に前記特別図柄が『一、五、三』で停止表示される。一方、当否判定結果が外れの場合であって小当たりのときには、2R確変大当たりと同じ特別図柄『一、五、三』が前記表示装置10に停止表示され、小当たり以外の純外れの場合には、ぞろ目及び『一、五、三』以外の特別図柄が前記表示装置10に停止表示される。
また、前記特図表示装置12には、大当たりの場合、「0、1,2,3,4,5,6,7,8,9」の何れかの図柄で停止表示され、一方、小当たりの場合、「・」で停止表示され、小当たり以外の外れの場合には「−」で停止表示される。
15R通常大当たり及び15R確変大当たりの場合には15R大当たり遊技が実行され、2R確変大当たりの場合には2R確変大当たり遊技が実行され、一方、小当たりの場合には小当たり遊技(2R確変大当たり遊技と同じ)が実行される。なお、15R確変大当たり、あるいは2R確変大当たりとなった際には、15R大当たり遊技あるいは2R確変大当たり遊技の後に確変状態(高確率遊技状態)に移行し、次に大当たりとなるまで確変状態とされ、それに対して小当たりの場合には小当たり遊技後に確変状態(高確率遊技状態)に移行しない。また、15R通常大当たりでの大当り遊技の後は、時短遊技状態(特別遊技状態)へと移行し、100回の特別図柄の変動表示(すなわち当否判定)がされるまで時短遊技状態が続く。
時短遊技状態(特別遊技状態)中は、前記表示装置10の背景画面が赤い背景で表示されると共に、「時短中」の文字が前記表示装置10に表示される。時短遊技状態(特別遊技状態)中に小当たりが決定されると、前記表示装置10には図4に示すように「時短MODE継続」の文字が表示され、時短遊技状態が継続中であることが遊技者に報知される。なお、表示装置10の左下には、小当たりあるいは2R確変大当たりを示す特別図柄『一、五、三』が表示され、小当たりあるいは2R確変大当たりの何れであるのか遊技者に判別不明となっている。そして、特別図柄の変動停止が100回行われて時短遊技(特別遊技)が終了すると、特別図柄の101回目の変動開始と共に前記表示装置10は通常遊技状態を示す青い背景画面に切り替わり、「時短中」の文字が表示されなくなる。
また、通常遊技状態(低確率、時短無し)中に小当たりが決定されると、前記表示装置10には、図5に示すように「期待MODE突入」の文字が表示される。この表示によって、遊技者は今の判定結果が小当たりであったか2R確変大当たりであったか判別できず、その後の遊技においても確変状態(高確率遊技状態)かもしれないと期待を持って遊技するようになる。なお、表示装置10の左下には、小当たりあるいは2R確変大当たりを示す特別図柄『一、五、三』が表示される。
小当たりの場合に行われる小当たり遊技では、遊技者が2R確変大当たりの場合と判別がつきにくい、又は判別不能に前記表示装置10の表示(特別図柄の停止図柄等)及び大入賞口45の開放が行われる。具体的には2R確変大当たりの場合と同様の特別図柄で停止表示すると共に、2R確変大当たりの場合と同様の開放時間、開閉タイミングで大入賞口が2回開放する。小当たり遊技の終了後は、2R確変大当たりと異なり、高確率遊技状態とならない。なお、通常遊技状態(低確率、時短無し)において、2R確変当たり(第2当たり)又は小当たり(偽装当たり)が決定された場合には、更新された遊技状態の内容に関わらず、前記表示装置10の背景画面は、通常遊技状態を示す青い背景画面とされる。この場合の青い背景画面は、遊技者が高確率状態か通常遊技状態かを判別不能な不判別背景画面である。
以下に遊技機1における制御処理を説明する。前記主制御基板200の制御回路に設けられる主なフラグとして、本実施例では大当たりフラグ、大当たり終了フラグ、確変フラグ、小当たりフラグ、電源断フラグ等が挙げられる。これらのフラグは、初期設定時には全てOFFにされる。
前記主制御基板200では、前記ROMに記憶されている制御プログラム(主制御手順)に従い前記CPUがメイン処理Mを行う。図6はメイン処理Mのフローチャートである。前記主制御基板200が行う処理は主制御手順の処理に相当する。
メイン処理Mでは、CPU等の初期設定処理(S10)、RAMの内容異常有無判断(S20)、RAMの初期化処理(S30)、割り込み禁止処理(S40)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)、割り込み許可処理(S60)が行われ、最終処理においてループ処理が行われている間に4ms毎に割り込み処理(S100)が実行される。
CPU等の初期設定処理(S10)では、スタックの設定、割り込み時間の設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。次にRAMクリアスイッチ206がONされているか、もしくは電源断フラグがONでRAMの内容が異常か判断し(S20)、RAMクリアスイッチONあるいは電源断フラグがONでRAMの内容が異常と判断されるとRAMの初期化が行われる(S30)。メイン処理Mは繰り返し行われるが、CPU等の初期設定処理(S10)、RAMの内容異常有無判断(S20)、RAMの初期化(S30)については、電源投入時のみに必要な初期制御手順であり、最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されないが、周知であるので詳細は省略する。
割り込み禁止処理(S40)では、4msecごとに割り込み処理(S100)が入ってきても、割り込み許可となるまで、割り込みを禁止する。普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)では、種々の乱数が普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)ごとに加算され、前記のように各乱数の設定上限値に至ると次に最低値に戻って再び加算が行われる。更新された乱数は前記主制御基板200のRAMに記憶される。割り込み許可処理(S60)では、4msecごとに入ってくる割り込み処理(S100)に対して許可をする。割り込み禁止処理(S40)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)、割り込み許可処理(S60)及び割り込み処理(S100)は、前記初期制御手順が実行された後に実行される通常遊技制御手順に相当し、通常の遊技の制御を行う。
割り込み処理(S100)では、図7に示すように、まず出力処理(S110)が行われる。出力処理(S110)では、各処理により前記主制御基板200の出力バッファに記憶されたコマンド(制御信号)等が、対応する制御基板等へ出力される。ここで出力されるコマンド(制御信号)等には、図柄コマンド、変動コマンド(変動パターンコマンド)、確定停止コマンド、大当たり遊技のオープニングコマンド、各ラウンド開始時のラウンドコマンド、大当たり終了時のエンディングコマンド、状態コマンド、時短終了コマンド、大当たり判定データ、小当たり判定データ、当たり種別(通常大当たりか確変大当たりかの)データ等が挙げられる。
状態コマンドには、図39に示すように、大当たり時の状態コマンドとして、当たり図柄が15R通常大当たりの場合の通常時短有りコマンド、15R確変大当たりの場合の高確率時短有りコマンド、2R確変大当たりの場合の高確率時短無しコマンドがある。前記通常時短有りコマンドと高確率時短有りコマンドは、本発明における特別状態制御信号に相当する。また、小当たり時の状態コマンドとして、小当たり時の状態が通常時短有り(低確率時短遊技中)で、変動が100回目以外の場合の通常時短有りコマンド、通常時短有り(低確率時短遊技中)で、変動が100回目の場合の場合の通常時短無しコマンド、高確率時短無し(高確率遊技状態で時短遊技状態ではない)の場合の高確率時短無しコマンド、高確率時短有り(高確率遊技状態で時短遊技状態である)の場合の高確率時短有りコマンドがある。また、時短遊技状態終了時(小当たりではない純外れのみ)における状態コマンドとして、通常時短無し(時短終了コマンドに該当)コマンドがある。状態コマンドは、遊技状態移行手段に相当する。なお、高確率状態に移行する遊技状態移行条件の成立は、当否判定結果が大当たりであって当たり種別が15R確変大当たりか2R確変大当たりとなったことであり、一方、時短遊技状態(特別遊技状態)への遊技状態移行条件の成立は、大当たりであって当たり種別が15R通常の大当たりとなっており、かつ15R大当たり遊技が終了したことである。
入力処理(S120)では、遊技機1に設けられている種々のセンサ(各入賞口の検出スイッチ等)が検知した場合の信号入力が行われる。また、次の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S130)では、前記メイン処理Mにおけるループ処理内で行われている普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S50)と同様の処理が行われる。次に始動入賞口スイッチ検出処理(S140)が行われる。
始動入賞口スイッチ検出処理(S140)では、図8に示すように、まず前記普通図柄変動開始用ゲート55を遊技球が通過したかどうか判断され(S140−1)、遊技球が前記普通図柄開始用ゲート55を通過していればゲート通過処理(S140−2)を行い、普通図柄開始用ゲート55を遊技球が通過していなければ、ゲート通過処理(S140−2)をジャンプして次の処理S140−3が行われる。
ゲート通過処理(S140−2)では、図9に示すように、普通図柄保留球数が4以上か判断され(S140−2−1)、4以上であればこのゲート通過処理(S140−2)を終了する。一方、4以上でなければ、普通図柄保留球数に1加算され(S140−2−2)、普通図柄乱数値が取得され(S140−2−3)、このゲート通過処理(S140−2)が終了し、次の処理S140−3が行われる。
S140−3では、前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42に遊技球が入賞したか否か判断され(S140−3)、入賞していない場合にはこの始動入賞口スイッチ検出処理(S140)が終了し、一方、前記上側始動入賞口41あるいは下側始動入賞口42に入賞している場合には、次に前記主制御基板200のRAMに記憶されている前記特別図柄保留球数が設定数の4以上か確認される(S140−4)。前記特別図柄保留球数が4以上であれば、この始動入賞口スイッチ検出処理(S140)を終了し、それに対して4未満であれば、前記特別図柄保留球数に前記始動入賞口スイッチで検出された遊技球検出数1が加算される(S140−5)。続いて、特別図柄関係乱数取得処理(S140−6)が行われ、その後にこの始動入賞口スイッチ検出処理(S140)が終了する。前記特別図柄関係乱数取得処理(S140−6)では、前記RAMに記憶されている特別図柄関係の更新乱数が取得され、現在の特別図柄保留球数と対応するRAMアドレスに取得乱数がセーブ(記憶)される。ここで取得される乱数値は、例えば大当たり判定乱数値、当たり種別決定乱数値、リーチ乱数値、変動態様乱数値である。なお、現在の特別図柄保留球数と対応するRAMアドレスに取得乱数値がセーブされるとは、例えば現在の特別図柄保留球数が1の場合には特別図柄保留球数1と対応するRAMアドレスに取得乱数値がセーブされ、特別図柄保留球数が2の場合には特別図柄保留球数2と対応するRAMアドレスに取得乱数値がセーブされることを意味する。
前記始動入賞口スイッチ検出処理(S140)に次いで、普通動作処理(S150)が行われる。
普通動作処理(S150)では、図10に示すように、まず、普通動作ステータスが1〜4の何れか、あるいは何れでもないかが判断される(S150−1〜S150−4)。普通動作ステータスが1の場合には普通図柄待機処理(S150−5)、普通動作ステータスが2の場合には普通図柄変動中処理(S150−6)、普通動作ステータスが2の場合には普通図柄確定処理(S150−7)、普通動作ステータスが3の場合には普通電動役物処理(S150−8)、普通動作ステータスが4の場合には普通電動役物終了処理(S150−10)が実行され、普通動作ステータスが1〜4の何れでも無い場合にはこの普通動作処理(S150)が終了する。
普通図柄待機処理(S150−5)では、図11に示すように、普通図柄保留球数が0か判断され(S150−5−1)、普通図柄保留球数が0であればこの普通図柄待機処理を終了する。一方、普通図柄保留球数が0でなければ、普通図柄当たり判定処理(S150−5−2)、普通図柄変動態様選択処理(S150−5−3)、普通図柄乱数シフト処理(S150−5−4)、普通図柄変動開始処理(S150−5−5)が順に行われる。
普通図柄当たり判定処理(S150−5−2)では、図12に示すように、次に変動開始する予定の普通図柄乱数値がロードされ(S150−5−2―1)、普通図柄の当たり判定値のテーブルが、通常時、確変時テーブル共にセットされる(S150−5−2―2)。次に、確変若しくは時短中か判断される(S150−5−2−3)。確変及び時短中の何れでも無い場合には、通常時テーブルでの普通図柄当たりか否か判断され(S150−5−2−4)、普通図柄当たりで無ければこの普通図柄当たり判定処理(S150−5−2)が終了し、普通図柄当たりであれば普通図柄当たりフラグがONにセットされ(S150−5−2−5)、この普通図柄当たり判定処理(S150−5−2)が終了する。一方、前記S150−5−2−3で確変若しくは時短中と判断されると、確変時テーブルでの普通図柄当たりか否か判断され(S150−5−2−6)、普通図柄当たりで無ければこの普通図柄当たり判定処理(S150−5−2)が終了し、普通図柄当たりであれば普通図柄当たりフラグがONにセットされ(S150−5−2−5)、この普通図柄当たり判定処理(S150−5−2)が終了する。普通図柄当たり判定処理(S150−5−2)の次に普通図柄変動態様選択処理(S150−5−3)が行われる。
普通図柄変動態様選択処理(S150−5−3)では、普通図柄の当否判定結果及び遊技状態(通常時、確変時)に基づいて、普通図柄の変動態様が選択される。普通図柄の変動態様は、通常時当たり、通常時外れ、時短時当たり、時短時外れの4種類から選択される。普通図柄変動態様選択処理(S150−5−3)に次いで普通図柄乱数シフト処理(S150−5−4)が行われる。
普通図柄乱数シフト処理(S150−5−4)では、図13に示すように、まず、前記主制御基板200のRAMに記憶されている普通図柄保留球数から1減算(例えば保留球数2のものは1にされ、3のものは2にされる等)され(S150−5−4−1)、次に各保留球数に対応するデータが各保留球数から1減算した保留球数のRAMアドレスにシフトされ(S150−5−4−2)、続いて最上位(ロード順位が最後、本実施例では4個目)の普通図柄用保留球数に対応するRAMアドレスに0がセットされる(S150−5−4−3)。なお、前記普通図柄乱数シフト処理(S150−5−4)において、ロード順位が第一位(最先頭)の保留球数のRAMアドレスに、次のロード順位の保留球数のRAMアドレスに記憶されているデータがシフトされることによって、それまでロード順位第一位(最先頭)の保留球数のRAMアドレスに記憶されていたデータが消去されるため、この普通図柄乱数シフト処理(S150−5−4)は、記憶データの消去手段に相当する。普通図柄乱数シフト(S150−5−4)の次に普通図柄変動開始処理(S150−5−5)が行われる。
普通図柄変動開始処理(S150−5−5)では、選択された変動態様で普通図柄表示装置50における変動が開始され、普通動作ステータスが2にセットされる。
普通図柄変動中処理(S150−6)では、図14に示すように、普通図柄装置50の変動時間が終了したか判断され(S150−6−1)、変動時間が終了していなければこの普通図柄変動中処理(S150−6)が終了する。一方、変動時間が終了していれば、変動停止コマンドがセットされ(S150−6−2)、普通動作ステータスが3にセットされ(S150−6−3)、その後にその他の処理(S150−6−4)が行われ、この普通図柄変動中処理(S150−6)が終了する。
普通図柄確定処理(S150−7)では、図15に示すように、普通図柄当たりフラグがONか判断され(S150−7−1)、ONではない場合、すなわち外れの場合には、普通動作ステータスが1にセットされ(S150−7−6)、この普通図柄確定処理(S150−7)が終了する。一方、普通図柄当たりフラグがONの場合、すなわち当たりの場合には、確変若しくは時短中か判断される(S150−7−2)。確変若しくは時短中であれば、確変若しくは時短中の開放動作がセットされ(S150−7−3)、他方、確変若しくは時短中でなければ、通常中開放動作がセットされる(S150−7−4)。その後に普通動作ステータスが4にセットされ(S150−7−5)、この普通図柄確定処理(S150−7)が終了する。
普通電動役物処理(S150−8)では、図16及び図17に示すように、普通図柄当たり終了フラグがONか判断され(S150−8−1)、ONではない場合には下側始動入賞口42が開放中か判断される(S150−8−2)。下側始動入賞口42が開放中ではない場合、下側始動入賞口42の開放時間か判断される(S150−8−3)。開放時間ではない場合には、この普通電動役物処理(S150−7)が終了し、開放時間の場合には下側始動入賞口42の開放処理が行われ(S150−8−4)、その後にこの普通電動役物処理(S150−8)が終了する。一方、前記S150−8−2で下側始動入賞口42の開放中と判断されると、下側始動入賞口42の閉鎖時間か判断される(S150−8−5)。下側始動入賞口42の閉鎖時間ではないと判断されると、この普通電動役物処理(S150−8)が終了する。他方、下側始動入賞口42の閉鎖時間と判断されると、下側始動入賞口閉鎖処理(S150−8−6)、下側始動入賞口の開放カウンタの1減算(S150−8−7)、下側始動入賞口の開放カウンタが0か否かの判断(S150−8−8)が順に行われる。下側始動入賞口の開放カウンタが0ではない場合、この普通電動役物処理(S150−8)が終了し、一方、下側始動入賞口の開放カウンタが0の場合には、普通図柄当たり終了処理(S150−8−9)が行われた後、普通図柄当たり終了フラグがONにセットされ(S150−8−10)、この普通電動役物処理(S150−8)が終了する。
それに対して、S150−8−1で普通図柄当たり終了フラグがONと判断されると、普通図柄当たり終了フラグがOFFにセットされる(S150−8−11)と共に、普通図柄当たりフラグがOFFにセットされ(S150−8−12)、その後に普通動作ステータスが1にセットされ(S150−8−13)、この普通電動役物処理(S150−8)が終了する。
特別動作処理(S160)では、図18に示すように、特別動作ステータスが1〜5の何れであるか判断される(S160−1〜160−4)。前記特別動作ステータスが1の場合には特別図柄待機処理(S160−5)が行われ、それに対して前記特別動作ステータスが2の場合には変動中処理(S160−6)が行われ、前記特別動作ステータスが3の場合には特別図柄確定処理(S160−7)が行われ、前記特別動作ステータスが4の場合には特別電動役物処理(S160−8)が行われ、前記特別動作ステータスが5の場合には小当たり処理(S160−9)が行われる。
前記特別図柄待機処理(S160−5)では、図19に示すように、前記特別図柄保留球数が0か否か判断され(S160−5−1)、特別図柄保留球数が0の場合には前記表示装置10が特別図柄の変動中ではない待機画面(待ち受け画面)中か否か判断され(S160−5−8)、待機画面(待ち受け画面)中であれば、この特別図柄待機処理(S160−5)が終了し、一方、待機画面(待ち受け画面)中ではない場合には前記表示装置10を待機画面(待ち受け画面)にする設定処理が行われ(S160−5−9)、その後にこの特別図柄待機処理(S160−5)が終了する。
それに対して前記S160−5−1で特別図柄保留球数が0ではないと判断された場合には、特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が行われる。
特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)は、遊技の当否判定手段(判定手段)の処理に相当する。特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)では、図20に示すように、まず、前記主制御基板200のRAMに記憶されている前記更新大当たり判定乱数値が判定値としてロードされる(160−5−2−1)と共に、前記高確率遊技状態時及び通常遊技状態(低確率)時における大当たり成立数値を定めた大当たり判定値テーブルが格納されているRAMのアドレスがセットされる(S160−5−2−2)。続いて現在確変中(高確率遊技状態中)か否かが判断される(S160−5−2−3)。前記確変中か否かは、前記主制御基板200に設けられている確変フラグがON(高確率遊技状態)かOFF(通常遊技状態、低確率状態)かによって判断される。前記確変中ではない場合には、通常遊技(低確率)状態時における大当たり成立数値と前記ロードされた大当たり判定乱数値が一致するか否かにより大当たりか否か判断され、一致すれば大当たりと判断される(S160−5−2−4)。大当たりではない場合には、さらに小当たりか判断される(S160−5−2−5)。小当たりか否かの判断は、前記ロードされた大当たり判定乱数値が小当たり成立数値と一致するかにより行われ、一致すれば小当たりとなり、一致しなければ外れとなる。小当たりと判断されると、小当たりフラグがONにされ(S160−5−2−6)、その後にこの特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。それに対して、小当たりではない場合には直ちにこの特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。
一方、S160−5−2−4で大当たりと判断された場合、次に当たり種別が2R確変大当たりか否か判断される(S160−5−2−7)。2R確変大当たりか否かは、前記主制御基板200のRAMに記憶されている当たり種別乱数値がロードされ、2R確変大当たりに設定されている2R確変大当たり成立数値と対比されて一致する場合には2R確変大当たりとされる。2R確変大当たりと判断された場合には、大当たりフラグがONにされ(S160−5−2−8)、その後にこの特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。それに対して、2R確変大当たりではない場合には、大当たりフラグがONにセットされ(S160−5−2−9)、その後にこの特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。
また、S160−5−2−3で確変中と判断された場合には、次に大当たりか否か判断される(S160−5−2−10)。大当たりの場合には、当たり種別が2R確変大当たりか否か判断され(S160−5−2−7)、2R確変大当たりの場合には、大当たりフラグがONにされ(S160−5−2−8)、その後にこの特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。それに対して、2R確変大当たりではない場合には、大当たりフラグがONにセットされ(S160−5−2−9)、その後にこの特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。
また、S160−5−2−10で大当たりではないと判断されると、次に小当たりか判断される(S160−5−2−11)。小当たりの場合には、小当たりフラグがONにセットされ(S160−5−2−12)、その後にこの特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。それに対して、小当たりではない場合には、直ちにこの特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。
前記特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)の次に、特別図柄選択処理(S160−5−3)が行われる。
特別図柄選択処理(S160−5−3)では、前記表示装置10で停止表示する特別図柄が選択される。特別図柄選択処理(S160−5−3)においては、図21に示すように、大当たりフラグがONか判断され(S160−5−3−1)、大当たりフラグON、すなわち大当たりであれば、次に前記当たり種別が確変(15R確変大当たりまたは2R確変大当たり)か判断され(S160−5−3−2)、確変の場合には、さらに2R確変大当たりか判断される(S160−5−3−3)。S160−5−3−2における確変の判断と、S160−5−3−3における2R確変大当たりの判断は、前記のように当たり種別決定乱数値を用いて行われる。2R確変大当たりとは異なる場合には15R確変大当たり図柄データがセットされ(S160−5−3−4)、一方、2R確変大当たりの場合には2R確変大当たり図柄データがセットされる(S160−5−3−5)。また、S160−5−3−2で確変ではないと判断されると、15R通常大当たり図柄データがセットされる(S160−5−3−6)。
一方、S160−5−3−1で大当たりフラグがONではないと判断されると、次に小当たりフラグがONか判断される(S160−5−3−7)。小当たりフラグがONではない場合には、外れ図柄データがセットされ(S160−5−3−8)、また、小当たりフラグがONの場合、すなわち小当たりの場合には、小当たり図柄データがセットされる(S160−5−3−9)。図柄データのセット後、この特別図柄選択処理(S160−5−3)が終了する。
なお、ここでセットされた各図柄データは、前記サブ制御基板205へ出力され、サブ制御基板205における後述の図柄選択処理で、各図柄データに応じて確変図柄用カウンタ、通常図柄用カウンタ、左図柄用カウンタ、外れ図柄選択用カウンタの乱数を用いて停止特別図柄が選択される。
前記特別図柄選択処理(S160−5−3)の次に特別図柄変動パターン選択処理(S160−5−4)が行われる。
特別図柄変動パターン選択処理(S160−5−4)は、主制御側の変動態様選択手段に相当し、サブ制御基板205で選択する変動パターン(変動態様)の種類を、図37に示した変動パターンテーブルから、当否判定結果、リーチの有無及び変動態様乱数値に基づいて選択する。この特別図柄変動パターン選択処理(S160−5−4)で選択された変動パターンは、本実施例ではサブ制御基板205で選択する変動パターンの変動時間と変動パターンを指定する変動態様選択信号を含む変動コマンドとして、サブ制御基板205に出力される。
特別図柄変動パターン選択処理(S160−5−4)においては、図22に示すように、まず大当たりフラグがON(大当たり)か否か判断される(S160−5−4−1)。大当たりフラグがONの場合には、確変か否かが判断され(S160−5−4−2)、確変の場合には2R確変大当たりか判断される(S160−5−4−3)。確変か2R確変大当たりかの判断は、前記当たり種別決定乱数値によって判断される。2R確変大当たりの場合には、図37に示した変動パターンテーブル6(2R確変大当たり変動パターンテーブル)を構成する変動パターン16〜18から、前記変動態様乱数値に基づいて変動時間を含む変動パターンの種類が選択される(S160−5−4−4)。S160−5−4−3で2R確変大当たりではないと判断されると、変動パターンテーブル5(15R確変大当たり変動パターンテーブル)を構成する変動パターン13〜15から、前記変動態様乱数値に基づいて変動時間を含む変動パターンの種類が選択される(S160−5−4−5)。S160−5−4−2において確変ではないと判断されると、変動パターンテーブル4(15R通常大当たり変動パターンテーブル)を構成する変動パターン10〜12から、前記変動態様乱数値に基づいて変動時間を含む変動パターンの種類が選択される(S160−5−4−6)。
また、S160−5−4−1において、大当たりフラグがOFF(大当たりではない)と判断された場合には、前記リーチ乱数値に基づいてリーチか否か判断され(S160−5−4−7)、リーチの場合には変動パターンテーブル3(リーチ外れ変動パターンテーブル)を構成する変動パターン7〜9から、前記変動態様乱数値に基づいて変動時間を含む変動パターンの種類が選択される(S160−5−4−8)。S160−5−4−7でリーチではないと判断されると、小当たりフラグがON(小当たり)か判断され(S160−5−4−9)、小当たりフラグがON(小当たり)の場合には、変動パターンテーブル2(小当たり変動パターンテーブル)を構成する変動パターン4〜6から、前記変動態様乱数値に基づいて変動時間を含む変動パターンの種類が選択される(S160−5−4−10)。また、小当たりではない場合には、変動パターンテーブル1(ハズレ変動パターンテーブル)を構成する変動パターン1〜3から、前記変動態様乱数値に基づいて変動時間を含む変動パターンの種類が選択される(S160−5−4−11)。前記変動パターンの選択後、その他の必要な処理(S160−5−4−12)が行われ、その後にこの特別図柄変動パターン選択処理(S160−5−4)が終了する。
前記特別図柄変動パターン作成処理(S160−5−4)の次に、特図図柄選択処理(S160−5−5)が行われる。
特図図柄選択処理(S160−5−5)では、前記大当たりフラグがON(大当たり)か否か判断され、大当たりフラグがONの場合には、前記当たり種別決定乱数値の値が前記特図表示装置12で停止表示される特図図柄に決定される。一方、前記大当たりフラグがOFF(外れ)の場合には、小当たりフラグがONか判断され、ON(小当たり)の場合には、前記特図表示装置12で停止表示される特図図柄が『・』に決定され、また、小当たりではない外れの場合には、前記特図表示装置12で停止表示される特図図柄が『−』に決定される。
前記特図図柄選択処理(S160−5−5)の次に特別図柄乱数シフト処理(S160−5−6)が行われる。
特別図柄乱数シフト処理(S160−5−6)では、前記RAMの特別図柄保留球数のデータ記憶領域において、ロード(読み出し)順位一位のアドレスの記憶領域に記憶されていた特別図柄保留球数のデータが、先の処理によりロードされて空席となることに起因して、ロード順位が二位以降のアドレスに記憶されている特別図柄保留球数のデータについて、ロード順位を一つずつ繰り上げるアドレスのシフトが行われる。具体的には、図23に示すように、まず、前記主制御基板200のRAMに記憶されている前記特別図柄保留球数から1減算(例えば保留球数2のものは1にされ、3のものは2にされる等)され(S160−5−6−1)、次に各保留球数に対応するデータが各保留球数から1減算した保留球数のRAMアドレスにシフトされ(S160−5−6−2)、続いて最上位(ロード順位が最後、本実施例では4個目)の特別図柄保留球数に対応するRAMアドレスに0がセットされる(S160−5−6−3)。
前記特別図柄乱数シフト処理(S160−5−6)に次いで、特別図柄変動開始処理(S160−5−7)が行われる。
特別図柄変動開始処理(S160−5−7)では、特別動作ステータスが2に設定されると共にその他特別図柄の変動開始に必要な処理が行われる。前記特別図柄変動開始処理(S160−5−7)の後に、前記特別図柄待機処理(S160−5)が終了する。
前記特別動作ステータスが2の場合に行われる変動中処理(S160−6)では図24に示すように、まず特別図柄の変動時間終了、すなわち選択されたパターン(変動態様)の変動時間が終了したか否か判断され(S160−6−1)、変動時間が終了していなければこの変動中処理(S160−6)が終了する。一方、変動時間が終了していれば表示装置制御基板210へ出力される変動停止コマンドがセットされ(S160−6−2)、続いて特別動作ステータスが3にセットされ(S160−6−3)、その他必要な処理(S160−6−4)が行われた後に、この変動中処理(S160−6)が終了する。
前記特別動作ステータスが3の場合に行われる特別図柄確定処理(S160−7)では図25に示すように、まず大当たりフラグがONか否か、すなわち大当たりか否か判断される(S160−7−1)。大当たりフラグがON、すなわち大当たりの場合には、当たり種別が15R通常あるいは15R確変の何れか又は2R確変か判断され(S160−7−2)、2R確変大当たりの場合には2R確変大当たりラウンドのカウンタ、オープニングコマンド、図柄確定コマンドがセットされ(S160−7−3)、一方、当たり種別が15R通常あるいは15R確変の何れかの場合には15R大当たりラウンドカウンタ、オープニングコマンド、図柄確定コマンドがセットされ(S160−7−4)、その後に特別動作ステータスが4にセットされ(S160−7−5)、この特別図柄確定処理(S160−7)が終了する。それに対して大当たりフラグがOFF、すなわち大当たりの当否判定結果が外れ(100回目の当否判定結果が外れ)の場合には、時短遊技中か判断され(S160−7−6)、時短遊技中の場合には、時短カウンタの現在の値から1減算され(S160−7−7)、時短カウンタの減算後の値が0か判断される(S160−7−8)。本実施例では、前記時短カウンタの値が0になること、すなわち、時短遊技状態(特別遊技状態)中に特別図柄が100回変動して停止表示されたことが、特別遊技終了条件の成立になっている。時短カウンタの値が0の場合には、時短フラグがリセットされ(S160−7−9)、その後に小当たりフラグがONか判断される(S160−7−10)。小当たりフラグがOFFの場合、すなわち小当たり(偽装当たり)ではない場合には、時短終了コマンド(時短遊技状態の終了コマンド、本発明の特別状態終了制御信号)がセットされ(S160−7−11)、その後に図柄確定コマンドがセットされると共に特別動作ステータスが1にセットされる(S160−7−12)。
一方、S160−7−6で時短中ではないと判断された場合や、時短中と判断されて更にS160−7−8で時短カウンタの値が0ではないと判断された場合、あるいはS160−7−6−10で小当たりフラグがONと判断された場合には、S160−7−12にジャンプし、図柄確定コマンドがセットされると共に特別動作ステータスが1にセットされる(S160−7−12)。
S160−7−12において図柄確定コマンドがセットされ、特別動作ステータスが1にセットされた後、小当たりフラグがONか判断され(S160−7−13)、小当たりフラグがON、すなわち小当たりであると判断されると、小当たりオープニングコマンド、ラウンドカウンタ、図柄確定コマンドがセットされ(S160−7−14)、その後に特別動作ステータスが5にセットされ(S160−7−15)、この特別図柄確定処理(S160−7)が終了する。一方、S160−7−13で小当たりフラグがONではないと判断されると、この特別図柄確定処理(S160−7)が終了する。
前記特別動作ステータスが4の場合に行われる特別電動役物処理(S160−8)では、図26及び図27に示すように、まず確変フラグがOFFにリセットされた(S160−8−1)後に、大当たり終了フラグがON(大当たり遊技終了)か否か判断される(S160−8−2)。そして、大当たり終了フラグがONではない、すなわち大当たり遊技終了ではない場合には現在大入賞口15が開放中か否か判断され(S160−8−3)、開放中ではなく閉鎖中の場合には大入賞口15の開放時間か否か判断される(S160−8−4)。大入賞口15の開放時間の場合には当たり図柄が確変か判断される(S160−8−5)。確変図柄とは異なると判断された場合には、ラウンドカウンタに対応した通常中ラウンドコマンドが送信され(S160−8−6)、確変図柄と判断された場合にはラウンドカウンタに対応した確変中ラウンドコマンドが送信され(S160−8−7)、その後にこの特別電動役物処理(S160−8)が終了する。それに対して大入賞口15の開放時間となっていないときには、この特別電動役物処理(S160−8)が終了する。
一方、前記S160−8−3で大入賞口15が開放中と判断されると、大入賞口15に10個遊技球が入賞(S160−8−8)、若しくはラウンド終了時間経過(S160−8−9)の何れかであるか否か判断され、何れでもない場合にはそのままこの特別電動役物処理(S160−8)が終了し、それに対して大入賞口15に10個遊技球が入賞、若しくはラウンド終了時間経過の何れかである場合には、大入賞口閉鎖処理(S160−8−10)とラウンドカウンタの値から1減算する処理(S160−8−11)が行われる。なお、前記大入賞口閉鎖処理(S160−8−10)では、大入賞口閉鎖のコマンドが出力バッファにセットされる。続いて、ラウンドカウンタが0か否か判断され(S160−8−12)、ラウンドカウンタが0ではない場合には、そのままこの特別電動役物処理(S160−8)が終了し、それに対してラウンドカウンタが0の場合には、大当たり終了処理(S160−8−13)が行われ、その後、大当たり終了フラグがONにされ(S160−8−14)、この特別電動役物処理(S160−8)が終了する。
一方、前記S160−8−2で大当たり終了フラグがON、すなわち大当たり終了と判断されると、大当たり終了フラグがOFFにされ(S160−8−15)、次に大当たりフラグがOFFにされる(S160−8−16)。その後に当たり図柄に対応した状態コマンドがセットされ(S160−8−17)、停止図柄が確変図柄か確認され(S160−8−18)、確変図柄であれば確変フラグがONにされ(S160−8−19)、一方、停止図柄が確変図柄ではない場合には時短カウンタがセットされる(S160−8−21)。その後に特別動作ステータスが1にセットされると共に、図柄に対応した状態コマンドがセットされる(S160−8−20)。すなわち、15R通常大当たりの場合には通常時短有り、15R確変大当たりの場合には高確率時短有り、2R確変大当たりの場合は高確率時短無しがセットされる。一方、S160−8−18で停止図柄が確変図柄ではないと判断されると、確変フラグがONにされることなく特別動作ステータスが1にセットされると共に、図柄に対応した状態コマンドがセットされる(S160−8−20)。その後にこの特別電動役物処理(S160−8)が終了する。
前記特別動作ステータスが5の場合に行われる小当たり処理(S160−9)では、図28及び図29に示すように、まず小当たりフラグがOFFにリセットされ(S160−9−1)、小当たり終了フラグがON(小当たり遊技終了)か否か判断される(S160−9−2)。そして、小当たり終了フラグがONではない、すなわち小当たり遊技終了ではない場合には現在大入賞口15が開放中か否か判断され(S160−9−3)、開放中ではなく閉鎖中の場合には大入賞口15の開放時間か否か判断される(S160−9−4)。大入賞口15の開放時間の場合にはラウンドカウンタに対応した小当たり中ラウンドコマンドが送信され(S160−9−5)、その後にこの小当たり処理(S160−9)が終了する。それに対して大入賞口15の開放時間となっていないときには、この小当たり処理(S160−9)が終了する。
一方、前記S160−9−3で大入賞口15が開放中と判断されると、大入賞口15に10個遊技球が入賞(S160−9−6)、若しくはラウンド終了時間経過(S160−9−7)の何れかであるか否か判断され、何れでもない場合にはそのままこの小当たり処理(S160−9)が終了し、それに対して大入賞口15に10個遊技球が入賞、若しくはラウンド終了時間経過の何れかである場合には、大入賞口閉鎖処理(S160−9−8)とラウンドカウンタの値から1減算する処理(S160−9−9)が行われる。なお、前記大入賞口閉鎖処理(S160−9−8)では、大入賞口閉鎖のコマンドが出力バッファにセットされる。続いて、ラウンドカウンタが0か否か判断され(S160−9−10)、ラウンドカウンタが0ではない場合には、そのままこの小当たり処理(S160−9)が終了し、それに対してラウンドカウンタが0の場合には、小当たり終了処理(S160−9−11)が行われ、その後、小当たり終了フラグがONにされ(S160−9−12)、この小当たり処理(S160−9)が終了する。
一方、前記S160−9−2で小当たり終了フラグがON、すなわち小当たり終了と判断されると、小当たり終了フラグがOFFにされ(S160−9−13)、次に小当たりフラグがOFFにされる(S160−9−14)。その後に小当たり当選時の状態に対応した状態コマンドがセットされ(S160−9−15)、特別動作ステータスが1にセットされ(S160−9−16)、その後にこの小当たり処理(S160−9)が終了する。
保留球数処理(S170)では、図30に示すように保留球数がロードされ(S170−1)、保留球数が出力バッファにセットされる(S170−2)。
電源断監視処理(S180)では、図31に示すように、電源断信号が入力したか判断され(S180−1)、入力していなければこの電源断監視処理(S180)が終了する。一方、電源断信号が入力している場合には、現在のデータ(状態)が前記主制御基板200のRAMに記憶され(S180−2)、次いで電源断フラグがONにされ(S180−3)、その後ループ処理が行われる。
その他の処理(S190)では、遊技に必要なその他の様々な処理が行われるが、本発明で特に関わりのない処理についての説明は省略する。
前記サブ制御基板(表示制御手段)205が行う処理について説明する。前記サブ制御基板205が行うサブ制御メイン処理Jでは、図32に示すように、遊技機1の電源投入時にサブ制御基板205においてCPU初期化処理が行われる(S201)。前記CPU初期化処理(S201)では、スタックの設定、CPUの設定、SIO、CTCの設定等が行われる。次に、電気信号がONでRAMの内容が正常か判断される(S202)。電気断信号ONとRAMの内容正常の両方を満たさない場合は、RAMの初期化が行われ(S203)、その後に乱数値更新処理(S204)が行われる。一方、電気信号ONとRAMの内容正常の両方を満たす場合には、RAMの初期化を行うことなく乱数値更新処理(S204)が行われる。
乱数値更新処理(S204)では、サブ制御基板205に設けられている各種カウンタ等の乱数値更新処理が行われる。乱数値は設定最大値に至ると次に最小値に戻り、再び更新処理(加算処理)が行われる。
前記乱数値更新処理(S204)の後、ループ処理が行われる。このループ処理が行なわれている間に、前記主制御基板200からのコマンド(制御信号)受信時に外部INT割り込み処理(S300)が行われ、また、2ms毎に2msタイマ割り込み処理(S400)、10ms毎に10msタイマ割り込み処理(S500)がそれぞれ行われる。
外部INT割り込み処理(S300)では、図33に示すように、前記主制御基板200からのストローブ(STB)信号がONか確認され(S301)、ストローブ信号がON、すなわち外部INT入力部にストローブ信号が入力されると、前記主制御基板200から出力されたコマンド(制御信号)の受信およびRAMへの格納が行われる(S302)。ここで主制御基板200から受信するコマンド(制御信号)には、変動コマンド、状態コマンド、時短終了コマンド、図柄確定コマンド、大当たりに関するコマンド、小当たりオープニングコマンド等が含まれる。それに対し、ストローブ信号がONになっていなければ、その時点でこの外部INT割り込み処理(S300)が終了する。
2msタイマ割り込み処理(S400)は、図34に示すように、ランプデータ出力処理(S401)が行われる。ランプデータ出力処理(S401)では、後述の10msタイマ割り込み処理で作成されたランプのデータが出力される。
10msタイマ割り込み処理(S500)では、図35に示すように、コマンド監視処理(S501)、液晶データ出力処理(S502)、コマンド送信処理(S503)が行われる。
コマンド監視処理(S501)は、前記外部INT割り込み処理(S300)で受信した全コマンドに対して解析処理及び動作の設定を行なう。コマンド監視処理(S501)では、図36に示すように、受信コマンドが変動コマンドか、大当たりに関するコマンドか、状態コマンドあるいは時短終了コマンドか判断され(S501−1〜S501−3)、それらの何れのコマンドとも異なる場合には、受信したコマンドに対応したその他のコマンドに対応した処理が行われ(S501−8)、その後にこのコマンド監視処理(S501)が終了する。なお、その他のコマンドには異常報知コマンド等がある。
一方、受信したコマンドが変動コマンドの場合には、演出選択処理(S501−4)と図柄選択処理(S501−5)が行われ、その後、その他のコマンドに対応した処理が行われ(S501−8)、このコマンド監視処理(S501)が終了する。前記演出選択処理(S501−4)では、前記表示装置10で行う変動パターン(変動態様)の選択が行われ。また、前記図柄選択処理(S501−5)では、前記主制御基板200から送信された図柄データに基づき表示装置10で停止する特別図柄が選択される。
受信したコマンドが大当たりに関するコマンドの場合には、大当たり時の演出態様設定処理(S501−6)が行われ、その後、その他のコマンドに対応した処理が行われ(S501−8)、このコマンド監視処理(S501)が終了する。前記大当たり時の演出態様設定処理(S501−6)では、大当たり時に前記表示装置10で行う演出態様の設定処理が行われる。
受信したコマンドが状態コマンドあるいは時短終了コマンドの場合には、状態ステータスの更新及び背景等の設定処理が行われ、図40に示す表に対応した背景や文字がセットされる(S501−7)。背景画面は図40に示すように、通常時短無しの場合と高確率時短無しの場合は、何れも青い背景画面が表示され、また、通常時短有りの場合と高確率時短有りの場合は、何れも赤い背景画面が表示される。このように、背景画面には、遊技者が高確率遊技状態か通常遊技状態かを判別不能な不判別背景画面(時短無しの場合の青い背景画面、時短有りの場合の赤い背景画面)が設定されている。前記状態ステータスの更新処理では、前記主制御基板200における遊技状態に基づいてサブ制御基板(表示制御手段)205側の遊技状態が更新される。また、前記背景等の設定処理では、時短終了後における前記表示装置10の背景画面の設定等が行われる。
本実施例において、前記主制御基板200から出力されるコマンドと前記表示装置10による表示についてまとめて説明する。前記のように、本実施例では、前記始動入賞口42への遊技球の入賞に基づいて、主制御基板200から図柄コマンド、変動コマンドがサブ制御基板205に出力され、サブ制御基板205によって制御される表示装置10が特別図柄の変動表示を開始する。前記変動パターンに設定されている変動時間が経過すると、前記主制御基板200からサブ制御基板205に図柄確定コマンド(変動停止コマンド)が出力されると共に、前記表示装置10では特別図柄の変動が終了し、予め定められた特別図柄で確定停止する。
時短遊技状態中に当たりが判定された場合には、前記主制御基板200から図柄コマンド、変動コマンドがサブ制御基板205へ出力され、変動時間が経過したらサブ制御基板205に確定停止コマンドが出力され、大当り遊技のオープニングコマンド、各ラウンド開始時のラウンドコマンド、大当りラウンド終了時のエンディングコマンドが出力され、大当り遊技終了後に次の変動における状態コマンドが出力される構成となっている。
一方、時短遊技状態中に小当りに当選した場合、時短100回目(時短終了時の変動)ではない時には、図柄コマンドと変動コマンドが、前記主制御基板200からサブ制御基板205に出力され、変動時間が経過したら図柄確定コマンドが出力され、その後にオープニングコマンドが出力され、各ラウンドコマンドが出力され、エンディングコマンドが出力された後に、次の変動からの状態コマンドが出力される。
一方、前記図柄確定コマンドがサブ制御基板205への出力用にセットされる際に、時短遊技状態における特別図柄の変動が時短遊技終了回数に達している100回目の変動である場合、当否判定結果が外れであり、かつ小当りではない場合には、時短終了コマンドもセットされる。時短終了コマンドは、次変動からの状態(低確率時短無しか低確率時短有り、高確率時短無し、高確率時短有り等)を表すコマンドで構成されている。
また、前記時短遊技状態における特別図柄の変動が時短遊技終了回数に達している100回目の変動である場合に、小当りが決定された場合には、サブ制御基板205への出力用に図柄確定コマンドがセットされた後に、時短終了コマンドがセットされず、サブ制御基板205へ時短終了コマンドが出力されないように構成されている。本来、小当たりは外れであるため、時短100回目で小当りが決定された場合には、確定停止コマンドの出力後に時短終了コマンドが主制御基板200からサブ制御基板205へ出力されるはずであるが、本発明では、小当りの場合に限り、時短終了コマンドがサブ制御基板205へ出力されない構成となっている。
サブ制御基板205は状態コマンド、時短終了コマンドを受信すると、サブ制御内の各ステータス(現在の状態(低確率時短なし、低確率時短あり・・・)、変動回数、背景設定、変動パターン、予告等の選択テーブルの切替等)を更新する構成となっている。時短遊技状態中に小当りが決定すると、サブ制御基板205はオープニングコマンドに基づいて前記表示装置10で「時短MODE継続」という文字の表示態様(オープニング画面)が表示され、時短継続が報知される。また、通常遊技状態(低確率時短無し)において小当りが決定されると本発明では表示装置10に「期待モード突入」という表示態様(オープニング画面)が表示されて、遊技者には今の当否判定結果が、小当りであったか2R確変であったか判別できないようにして、その後の遊技についても確変状態かもしれないと期待を持って遊技するように構成されている。このように、サブ制御基板205は、小当たり時に表示装置10で表示するオープニング画面を状態コマンドや時短終了コマンドにより更新されるステータスに基づいて選択するように構成されている。
本実施例では、時短遊技中には表示装置10の背景画面の色が赤い背景で表示されると共に時短中の文字が表示される。時短遊技が終了する際には時短遊技が終了する100回目の変動停止時に、表示装置10に表示される襖が閉まり、101回目の変動開始と共に襖が開き、通常遊技状態(低確率時短無し)を表す青い背景画面になって時短中等の状態を表す文字表示がない状態となる。これは、100回目の変動時に時短終了コマンドにより更新されたステータスによって、101回目の変動開始時に背景等の表示がステータスに基づいて選択されて更新されることによる。
もし、時短100回目の変動が小当り(外れ)であった場合には、表示装置10で図柄が停止した後にオープニング画面で「時短MODE継続」の文字が表示されて襖が一旦閉まり、101回目の変動開始で襖があいて通常遊技状態を表す表示態様に更新したいため、オープニング画面の表示前に時短終了コマンドをサブ制御基板205が受信してステータスを更新した場合には、そのままの構成だと、サブ制御基板205ではオープニング画面に「期待モード突入」の文字を表示してしまい、それにより遊技者に今の変動が2R確変であったと思わせ、その後の101回目からは通常遊技状態の表示になってしまうため、遊技者を混同させてしまう不具合を生じる。
そこで、本発明では、時短遊技状態における100回目の変動(時短終了時の変動)による小当り時には、時短終了コマンドを主制御基板200がサブ制御基板205へ出力しないことで、そのような不具合を防止することを可能にしている。また、単に、時短終了コマンドをサブ制御基板205へ送らない構成にしているだけでなく、小当り時には本来外れである為に遊技状態の移行の可能性がないが、表示装置10で時短遊技のエンディング演出(前記襖が閉まる演出)の後に状態コマンドを出力するように構成することで、100回目の小当り時にサブ制御基板側は時短遊技の終了を確認することが可能となっている。
図41は主制御基板200からサブ制御基板205へのコマンド送信について本実施例の場合を示すタイミングチャート、図42は従来のタイミングチャートである。従来では、図42に示すように、時短遊技状態における100回目の変動(時短終了時の変動)による小当たり時に、時短終了コマンドを主制御基板200からサブ制御基板へ送信し、その後ラウンドコマンド、エンディングコマンドを送信している。それに対して、本実施例では、図41に示すように、時短遊技状態における100回目の変動(時短終了時の変動)による小当たり時に、時短終了コマンドを主制御基板200からサブ制御基板へ送信せず、ランドコマンドの、エンディングコマンドを送信した後に状態コマンドを送信している。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更されるものである。例えば、本実施例では、判定手段で当たりと判定した場合に15R通常当たり(第1当たり)か15R確変大当たり(第2当たり)かを判定し、一方、外れと判定した場合に小当たり(偽装当たり)か否か判定しているが、前記大当たり判定乱数値等を用いて、通常15R大当たり(第1当たり)又は15R確変大当たり(第2大当たり)かを判定し、通常15R大当たり(第1当たり)又は15R確変大当たり(第2大当たり)ではない場合に小当たり(偽装当たり)か否かを判定するようにしてもよい。
1 遊技機
2 遊技盤
10 表示装置
12 特図表示装置
50 普通図柄表示装置
64 発射装置

Claims (5)

  1. 遊技の制御を実行する制御手段と、
    当否の判定結果を表す識別情報を表示可能な表示手段と、
    前記制御手段が出力する制御信号を受信して前記表示手段を制御する表示制御手段と、
    遊技状態移行条件の成立に基づいて遊技状態を移行させる遊技状態移行手段と、
    判定条件の成立に基づいて当たりに関わる判定を実行する判定手段と、
    当たり遊技中に開放する入賞手段と、
    を備え、
    前記判定手段が当たりと判定した場合には前記識別情報が表示された後で前記当たり遊技が実行される遊技機において、
    前記当たり遊技は、前記判定手段が第1当たりを決定した場合には第1の当たり遊技が実行され、前記判定手段が第2当たりを決定した場合には前記第1の当たり遊技とは異なる態様で前記入賞手段を開放する第2の当たり遊技が実行され、
    前記判定手段が外れと判定し、かつ外れに含まれる偽装当たりと決定した場合には、前記第2の当たり遊技と遊技者が判別困難な態様で前記入賞手段を開放する偽装当たり遊技が実行され、
    前記第1当たり及び前記第2当たりが決定された場合には前記判定手段が前記第1当たり及び第2当たりであると判定する確率を通常遊技状態よりも高くする高確率遊技状態に移行する前記遊技状態移行条件が成立しているかの判定が前記判定手段により実行され、
    前記第1の当たり遊技が実行された後には特別遊技終了条件が成立するまで通常遊技状態よりも前記判定条件が成立し易くなる特別遊技状態に移行されると共に前記第1の当たり遊技後に前記制御手段は前記表示制御手段に前記特別遊技状態への移行を表す制御信号である特別状態制御信号を出力すると共に前記特別遊技状態中に前記識別情報が表示された事に基づいて前記特別遊技終了条件が成立したか判定され、成立した場合には前記特別遊技状態の終了を表す特別状態終了制御信号が前記表示制御手段に出力され、
    前記偽装当たりが決定された場合には前記偽装当たり遊技が実行された後に前記偽装当たり遊技実行後の前記遊技状態を表す状態制御信号を前記表示制御手段に出力し、
    前記表示制御手段は前記特別状態制御信号、前記特別状態終了制御信号及び前記状態制御信号に基づいて遊技状態の表示を更新して設定すると共に更新された遊技状態の表示に基づいて前記表示手段に表示される背景画面を選択するように構成され、
    前記表示手段に表示される前記背景画面は前記遊技状態が遊技者に認識可能なように前記遊技状態に対応してそれぞれ設定され、
    前記特別遊技状態中に前記偽装当たりが決定された場合には前記偽装当たり遊技中に前記表示手段に前記特別遊技状態が継続することを遊技者に報知する表示態様が表示され、
    前記特別遊技状態中に前記偽装当たりが決定されたことに基づいた前記識別情報が表示されて前記特別遊技状態終了条件が成立した場合には、前記特別状態終了制御信号が前記表示制御手段に送信されないように構成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記特別遊技状態中に前記第2当たりが決定され前記高確率遊技状態への移行条件が成立した場合には前記第2の当たり遊技の後に前記表示手段に前記高確率遊技状態を表す状態制御信号が前記表示制御手段に出力され、
    前記表示制御手段は設定されている遊技状態の表示を前記高確率遊技状態に更新すると共に前記高確率遊技状態であることを遊技者に報知する背景画面を選択して設定する事を特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記判定手段は前記当否の判定を実行して当たりと判定した場合に前記第1当たり又は第2当たりかどうかを判定し、前記外れと判定した場合には前記偽装当たりかどうかを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記判定手段は前記第1当たり又は第2当たりかどうかを判定し、前記第1当たりと前記第2当たりでない場合には前記偽装当たりかどうかを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  5. 前記通常遊技状態において前記第2当たりが決定された場合、前記表示手制御手段には前記第2の当たり遊技が実行された後に前記第2の当たり遊技後の遊技状態を前記表示手段で表す状態制御信号を出力し、
    前記表示手段が表示する前記背景画面には遊技者が高確率遊技状態か通常遊技状態かを判別不能な不判別背景画面が設定され、
    前記不判別背景画面は前記通常遊技状態において前記第2当たり又は偽装当たりが決定された場合には更新された遊技状態の表示内容に関わらず前記不判別背景画面が選択されることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の遊技機。
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