JP2015116079A - 電源コード - Google Patents

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Abstract

【課題】 安全性を確保しつつも通電が停止されにくい電源コードを提供する。【解決手段】 複数個の栓刃11を有するプラグ1と、負荷に接続される負荷接続部とを備える。プラグ1は、2個のPTCサーミスタ50からなる並列回路を有する。この並列回路の抵抗値が所定値よりも高くなったときに遮断装置3により栓刃11から負荷接続部への通電が停止される。一方のPTCサーミスタ50のみで断線が発生しても、それだけで通電が停止されてしまうことを避けることができるから、断線による通電の停止が発生しにくい。また、両方のPTCサーミスタ50が高温となった場合や、両方のPTCサーミスタ50で断線が発生した場合のほか、一方のPTCサーミスタ50で断線が発生して他方のPTCサーミスタ50が高温となった場合にも通電が停止されるから、通電の停止が行われない場合に比べて安全性の向上が可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、電源コードに関するものである。
従来から、電源コンセントに接続されるプラグと、プラグの温度を検出する温度センサと、温度センサにより異常な温度上昇が検出されたときにプラグから負荷への通電を停止させる遮断装置とを備える電源コードが提供されている(例えば、特許文献1参照)。プラグは、それぞれ電源コンセントに挿入されて電源コンセント内の刃受けに接触導通する複数個の栓刃を有する。
この種の電源コードによれば、電源コンセントにおけるプラグの栓刃の接触不良などによる異常発熱が発生した場合であっても、通電が停止されることで、熱によるプラグの破損や出火などが防止される。
特開平7−67245号公報
温度センサとしてPTCサーミスタが用いられ、このPTCサーミスタの抵抗値が所定値を上回ったときに異常発熱と判定する場合、PTCサーミスタにおいて断線が発生した場合にも異常発熱と判定されてしまう。
しかしながら、通電が停止される頻度が高いと、利便性が低下してしまう。
一方、上記のような異常発熱の判定による通電の停止が行われないと、安全性が低下してしまう。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、安全性を確保しつつも通電が停止されにくい電源コードを提供することにある。
本発明の電源コードは、それぞれ電源コンセントの栓刃挿入口に挿入接続される複数個の栓刃を有するプラグと、負荷に接続される負荷接続部とを備え、前記プラグは、1個の並列回路を構成する複数個のPTCサーミスタを有し、前記並列回路の抵抗値が所定値よりも高くなったときに前記栓刃から前記負荷接続部への通電を停止させる遮断装置を備えることを特徴とする。
本発明の別の電源コードは、それぞれ電源コンセントの栓刃挿入口に挿入接続される複数個の栓刃を有するプラグと、負荷に接続される負荷接続部とを備え、前記負荷は、前記栓刃と前記負荷接続部とを通じて入力される電流の量を制御する制御回路を有するものであって、前記プラグは、1個の並列回路を構成する複数個のPTCサーミスタを有し、前記並列回路の抵抗値が所定値よりも高くなったときに前記制御回路に通知する通信回路を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、一部のPTCサーミスタのみで断線が発生しても、それだけで通電の停止や制御回路への通知が行われてしまうことを避けることができるから、PTCサーミスタの断線による通電の停止が発生しにくい。また、全てのPTCサーミスタが高温となった場合や、全てのPTCサーミスタで断線が発生した場合のほか、一部のPTCサーミスタで断線が発生して他のPTCサーミスタが高温となった場合にも、通電の停止や制御回路への通知が行われるから、通電の停止や制御回路への通知が行われない場合に比べて安全性の向上が可能である。また、複数個のPTCサーミスタからなる並列回路の抵抗値が用いられるので、複数個のPTCサーミスタの抵抗値で個別に異常発熱か否かの判定を行って判定結果の論理積を用いる場合に比べ、部品点数の増加や配線の複雑化が抑えられる。
本発明の実施形態1の概略構成を示す説明図である。 同上の概略構成を示すブロック図である。 同上のプラグを示す、図4のE−E断面での断面図である。 同上のプラグを示す正面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ同上のプラグを示し、(a)は(c)のF−F断面での断面図、(b)は(a)のG−G断面での断面図、(c)は(a)のH−H断面での断面図である。 同上の温度センサを示す側面図である。 (a)〜(d)はそれぞれ同上のセンサ保持体を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は背面図である。 同上のセンサ保持体と張力止めとが互いに結合した状態を示す斜視図である。 同上の要部を示す斜視図である。 同上の変更例の概略構成を示す説明図である。 PTCサーミスタの温度特性の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態2の概略構成を示すブロック図である。
本発明の電源コードは、それぞれ電源コンセントの栓刃挿入口に挿入接続される複数個の栓刃11を有するプラグ1と、負荷に接続される負荷接続部2とを備える。プラグ1は、1個の並列回路を構成する複数個のPTCサーミスタ50を有する。電源コードは、上記の並列回路の抵抗値が所定値よりも高くなったときに栓刃11から負荷接続部2への通電を停止させる遮断装置3を備える。
本発明の別の電源コードは、それぞれ電源コンセントの栓刃挿入口に挿入接続される複数個の栓刃11を有するプラグと、負荷(自動車20)に接続される負荷接続部2とを備える。負荷(自動車20)は、栓刃11と負荷接続部2とを通じて入力される電流の量を制御する制御回路23を有する。プラグ1は、1個の並列回路を構成する複数個のPTCサーミスタ50を有する。電源コードは、上記の並列回路の抵抗値が所定値よりも高くなったときに制御回路23に通知する通信回路34を備える。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の電源コードは、図2に示すように、電源コンセント(図示せず)に接続されるプラグ1と、負荷に接続される負荷接続部2と、プラグ1から負荷接続部2への通電をオンオフする遮断装置3とを備える。
負荷接続部2は、コネクタであってもよいし、負荷が有する端子構造(例えばねじ端子)に接続される電線であってもよい。
プラグ1は、日本工業規格(JIS)のC8303号に規定された2極接地極付のものであって、図3,図4,図5(a)〜(c)に示すように、電圧側極と接地側極との一方ずつを構成し電力の伝送に用いられる一対の栓刃11と、接地極を構成する接地ピン12とを有する。各栓刃11と接地ピン12とはそれぞれ例えば金属のような導電材料からなる。なお、図2では、簡単のため栓刃11を1個のみ図示している。
各栓刃11は、それぞれ、プラグ1と遮断装置3とを接続するケーブル4に含まれる電源線41を介して遮断装置3に接続される。遮断装置3は、一方又は両方の栓刃11と負荷接続部2との電気的な接続(通電)をオンオフする例えば電磁リレーのようなリレー31と、リレー31を駆動する駆動回路32とを備える。
また、接地ピン12は、上記のケーブル4に含まれる接地線42を介して負荷接続部2に接続される。
以下、上下左右は図4を基準とし、図4の紙面手前側(図3の下側)を前側と呼ぶ。すなわち、栓刃11が並ぶ方向を左右方向と呼び、栓刃11に対して接地ピン12が位置する方向を下方向と呼び、プラグ1において各栓刃11と接地ピン12とが突出する方向を前方向と呼ぶ。
また、プラグ1は、例えば合成樹脂のような絶縁材料からなり各栓刃11と接地ピン12とをそれぞれ保持する中子6と、中子6を封止した合成樹脂成型品からなる外郭7とを備える。中子6は、各栓刃11と接地ピン12とを挿通されるボディ8と、後述する各温度センサ5をそれぞれ保持してボディ8に結合したセンサ保持体9とを備える。ボディ8とセンサ保持体9とはそれぞれ例えば合成樹脂からなる。また、ボディ8の前面は、外郭7に覆われずにプラグ1の前面に露出する。
さらに、プラグ1は2個のPTCサーミスタ50を有する。各PTCサーミスタ50は、それぞれ、図6に示すように、金属製のホルダ51に保持されて温度センサ5を構成している。ホルダ51は、全体として周知のラグ端子と同様の構造であり、円環形状であってねじ止め固定に用いることができる固定部511と、PTCサーミスタ50を収納した本体部512とを有する。各PTCサーミスタ50はそれぞれ信号線43を介して遮断装置3に接続されている。上記の信号線43は、電源線41や接地線42とともに結束されてケーブル4を構成する。PTCサーミスタ50及び信号線43と、ホルダ51との間での絶縁は、例えばホルダ51の本体部512に充填されたエポキシ樹脂(図示せず)により確保される。
各栓刃11は、それぞれ、厚さ方向を左右方向に向けて中子6の前方に突出する扁平な突出部111を有する。この突出部111は、接続対象である電源コンセントが有する栓刃挿入口(図示せず)に挿入され、栓刃挿入口内に収納された電圧側極または接地側極の刃受け(図示せず)に接触導通する。また、各栓刃11は、それぞれ、中子6からの突出部111の突出方向に直交する方向である上下方向において突出部111よりも突出する抜け止め部112を有する。
接地ピン12は、軸方向を前後方向に向けた円筒形状であって中子6の前方に突出する突出部121を有し、この突出部121において、接続対象である電源コンセントが有する接地極の刃受け(図示せず)に接触導通する。また、接地ピン12は、中子6からの突出部111の突出方向に直交する方向である左右方向において突出部121よりも突出する抜け止め部122を有する。
ボディ8の後面には、各栓刃11と接地ピン12との一部が収納される凹部80が設けられている。凹部80の底面には、1個ずつの栓刃11の突出部111が挿通される2個の第1貫通穴81と、接地ピン12の突出部121が挿通される第2貫通穴82とが設けられている。各貫通穴81,82は、それぞれ、突出部111,121のみ挿通可能であって抜け止め部112,122を挿通不可能な寸法形状とされている。第1貫通穴81は左右に並べて設けられ、第2貫通穴82は、第1貫通穴81に挟まれる位置の下側に設けられている。
また、ボディ8において、凹部80の内底面(つまりボディ8の後面)には、栓刃11間、及び、接地ピン12と各栓刃11との間を仕切るT字型の仕切り壁83が後方へ突設されている。
センサ保持体9は、図7(a)〜(d)に示すように、栓刃11の下側に位置する本体部90と、本体部90の上方に突設されて栓刃11間に挟まれる壁部93と、壁部93の上端から左右両側に突設されて本体部90との間に栓刃11を挟む挟み部95とを有する。
また、センサ保持体9は、それぞれ凹部80に挿入されて1個ずつの栓刃11と仕切り壁83との間に挟まれる2個の第1凸部91と、凹部80に挿入されて接地ピン12と仕切り壁83との間に挟まれる第2凸部92とを、前端部に有する。2個の第1凸部91と第2凸部92とのうち隣り合う2個の間には仕切り壁83が挟まれ、これによって、ボディ8とセンサ保持体9とは互いに対して位置決めされる。
さらに、センサ保持体9は、本体部90の前端付近から左右両側に突設されたばね台941と、各ばね台941からそれぞれ前方に突設されたばね片942とを備える。各ばね片942は、それぞれ左右方向に扁平な形状であって、前端部を左右に変位させるように弾性変形可能となっている。また、各ばね片942の前端部において左右方向の内向きの面には、係合爪943が突設されている。ボディ8の左右両面にはそれぞれ係合凸部84が突設されている。ボディ8は、左右方向においてばね片942に挟まれるとともに、係合凸部に係合爪943が係合すること(つまり係合爪943が係合凸部84の前側に位置すること)で、センサ保持体9に対して結合する。各係合凸部84の後端部には後方に向かって突出寸法を小さくするように傾斜した傾斜面が設けられている。また、各係合爪943の前端部には前方へ向かって突出寸法を小さくするように傾斜した傾斜面が設けられている。ボディ8とセンサ保持体9とを互いに結合させる際には、各係合凸部84の上下位置をそれぞれ係合爪943の上下位置に合わせた状態で、センサ保持体9の後方からばね片942間にボディ8を押し込む。すると、上記の傾斜面同士が互いに摺接することで各ばね片942が弾性変形し、やがて係合凸部84が係合爪943の前側に至ることで各ばね片942が弾性復帰して各係合爪943が係合凸部84に係合する。ボディ8の左右両面には、それぞれ、センサ保持体9のばね片942を上下方向から挟む挟み凸部85が一対ずつ突設されている。
また、ケーブル4は軸方向を前後方向に向けて中子6の後方に引き出される。センサ保持体9の本体部90の後端部には、左右方向(つまりケーブル4の径方向)においてケーブル4を挟む2個のねじ止め部96が上方に突設されている。
さらに、本実施形態のプラグ1は、中子6(センサ保持体9)との間にケーブル4を挟み、中子6とともに外郭7にインサート成型される張力止め13を備える。張力止め13は例えば合成樹脂からなる。また、センサ保持体9において各ねじ止め部96の上面にはそれぞれねじ穴960が開口しており、張力止め13には1個ずつのねじ穴960に連通する2個のねじ挿通穴130が設けられている。張力止め13は、それぞれねじ挿通穴130に挿通されてねじ穴960に螺合する2本のねじ14により、センサ保持体9に対してねじ止め固定される。
さらに、センサ保持体9のねじ止め部96間と張力止め13とには、それぞれ、前後方向(すなわちケーブル4の長さ方向)に扁平な食い込み凸部97,131が突設されている。センサ保持体9と張力止め13とが互いに結合した状態でのセンサ保持体9の食い込み凸部97と張力止め13の食い込み凸部131との距離は、変形していない状態でのケーブル4の外径よりも小さくされている。すなわち、各食い込み凸部97,131がそれぞれケーブル4に食い込むことで、中子6に対するケーブル4の変位が抑えられる。
ここで、外郭7が形成される前の段階では、中子6に対する栓刃11や接地ピン12の変位であって上下方向や左右方向への変位は、ボディ8の貫通穴81,82の内面により禁止される。また、ボディ8の各貫通穴81,82は、対応する栓刃11または接地ピン12の抜け止め部112,122を挿通不可能な寸法形状となっている。従って、中子6に対して前方(つまり突出部111,121の突出方向)への栓刃11や接地ピン12の変位(抜け)は、ボディ8の凹部80の内底面への抜け止め部112,122の当接により禁止される。さらに、センサ保持体9は、栓刃11や接地ピン12の抜け止め部112,122の後側に位置する。従って、中子6に対して後方(つまり突出部111,121の突出方向の逆方向)への栓刃11や接地ピン12の変位は、センサ保持体9が抜け止め部112,122に当接することにより禁止される。
また、各温度センサ5は、それぞれ、センサ保持体9の壁部93の上方から後方にかけて開口した2個のセンサ収納凹部930のうちの1個ずつに嵌め込まれることによってセンサ保持体9に保持される。つまり、各温度センサ5と栓刃11との間にはセンサ保持体9が介在する。張力止め13は、図8に示すように、センサ保持体9に結合した状態で各センサ収納凹部930を覆う覆い部132を有する。
上記のセンサ保持体9により、温度センサ5(PTCサーミスタ50)及び信号線43と、栓刃11及び電源線41との間での絶縁性を向上することができる。ボディ8とセンサ保持体9とを互いに結合させる手段としては、上記のような係合に代えて、または、上記のような係合とともに、ねじ止めを用いてもよい。さらに、各電源線41に貫通穴(図示せず)を設けるとともに、この貫通穴に、栓刃11又はセンサ保持体9に設けたカシメ突起(図示せず)を挿通してカシメることで、各電源線41をそれぞれ栓刃11又はセンサ保持体9に対して固定してもよい。
以下、本実施形態の特徴部分について説明する。
本実施形態においては、図1に示すように、2個のPTCサーミスタ50は互いに並列に接続されて1個の並列回路を構成している。遮断装置3は、上記の並列回路の抵抗値に基づいて、栓刃11が異常な高温となっている状態(以下、「異常発熱」と呼ぶ。)か否かを判定する判定回路33を備える。上記の並列回路は、一端がグランドに接続され、他端が固定抵抗R1を介して定電圧源Vcに接続されている。判定回路33は、例えば、上記の並列回路の両端電圧(すなわち、上記の並列回路と固定抵抗R1との接続点の電圧。以下、「検出電圧」と呼ぶ。)Vdを所定の判定電圧と比較することで異常発熱か否かを判定する。すなわち、検出電圧Vdが判定電圧以上であれば(つまり上記の並列回路の抵抗値が所定値以上であれば)異常発熱であると判定し、検出電圧Vdが判定電圧未満であれば異常発熱ではないと判定する。上記の判定電圧は、外郭7の融点よりも十分に低い温度に対応する検出電圧Vdとされる。上記のような判定回路33は例えば周知のコンパレータを用いて実現することができる。
PTCサーミスタ50の温度特性(曲線A)および該PTCサーミスタ50の並列回路の温度特性(曲線B)の一例を図11に示す。PTCサーミスタ50としては、図11に曲線Aで示すように、異常発熱とされる温度(図11では約100℃)付近で温度に対して抵抗値が急激に(例えば10℃の温度上昇に対して抵抗値が10倍以上)変化するものが用いられる。2個のPTCサーミスタ50間で温度差がないとすると、図11に曲線Bで示す2個のPTCサーミスタ50の並列回路の抵抗値は、図11に曲線Aで示す1個のPTCサーミスタ50の抵抗値の50%となる。つまり、一方のPTCサーミスタ50だけで断線(以下、「片側断線」と呼ぶ)が発生しても、上記の並列回路の抵抗値は精々2倍程度にしかならない。従って、上記のように温度に対して急激に変化する範囲の抵抗値(例えば破線Cで示す3000Ω)に対応する検出電圧Vdを判定電圧とすれば、異常発熱と判定される温度に対して片側断線の有無が与える影響は比較的に小さくなる。
駆動回路32は、判定回路33によって異常発熱であると判定されたときにリレー31をオフ駆動することで、プラグ1(栓刃11)から負荷接続部2への通電を停止させる。リレー31は、一方の栓刃11についてのみ負荷接続部2との間の通電をオンオフするいわゆる片切りスイッチとしてもよいし、両方の栓刃11について負荷接続部2との間の通電をオンオフするいわゆる両切りスイッチとしてもよい。また、リレー31は、漏電や過電流が検出されたときにも通電を遮断する周知の回路遮断器の機能を備えていてもよい。
上記構成によれば、一方のPTCサーミスタ50のみで断線が発生しても、それだけで通電が停止されてしまうことを避けることができるから、PTCサーミスタ50の断線による通電の停止が発生しにくい。また、両方のPTCサーミスタ50が高温となった場合や、両方のPTCサーミスタ50で断線が発生した場合のほか、一方のPTCサーミスタ50で断線が発生して他方のPTCサーミスタ50が高温となった場合にも通電が停止されるから、通電の停止が行われない場合に比べて安全性の向上が可能である。
また、2個のPTCサーミスタ50からなる並列回路の抵抗値が用いられるので、複数個のPTCサーミスタ50の抵抗値で個別に異常発熱か否かの判定を行って判定結果の論理積を用いる場合に比べ、部品点数の増加や配線の複雑化が抑えられる。
なお、PTCサーミスタ50同士が相互に接続される接続位置は、図1のようにプラグ1内であってもよいし、図10のように遮断装置3内であってもよい。上記の接続位置がプラグ1内とされる場合にはケーブル4に含まれる信号線43は2本となり、上記の接続位置が遮断装置3内とされる場合には図9に示すようにケーブル4に含まれる信号線43は4本となる。図1や図9のように上記の接続位置を遮断装置3内とする場合には、ケーブル4内で信号線43に断線が発生した場合でも一方のPTCサーミスタ50のみの断線で済みやすいから、通電が比較的に停止されにくいという利点がある。一方、図10のように上記の接続位置を遮断装置3内とする場合には、配線を比較的に単純化することができるという利点がある。
(実施形態2)
本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるので、共通する部分についての図示並びに説明は省略する。
本実施形態では、PTCサーミスタ50の並列回路の両端電圧(検出電圧)Vdが判定電圧以上となり判定回路33により異常発熱であると判定されたときに、駆動回路32がリレー31をオフ駆動するのではなく、外部の制御回路23への通知が行われる。
具体的には、図12に示すように、負荷接続部2に接続される負荷としては、二次電池21と、二次電池21を充電する充電回路22と、充電回路22を制御する制御回路23とを有する、プラグインハイブリッド車や電気自動車のような自動車20が想定される。制御回路23の制御により、充電回路22から二次電池21への充電電流が増減し、これに伴って、栓刃11と負荷接続部2とを通じて流入する電流も増減する。また、遮断装置3は、異常発熱であると判定回路33により判定されたときに制御回路23に通知する通信回路34を有する。制御回路23は、上記の通知を受けて、二次電池21への充電電流を減少または停止させるように充電回路22を制御する。これにより、栓刃11に流れる電流が減少または停止するから、温度の低下が期待できる。さらに、上記の通知を受けた制御回路23から送信された信号に従って、リレー31をオフ駆動するように通信回路34が駆動回路32を制御してもよい。
より具体的には例えば、通信回路34は、自動車20の制御回路23との間でCPLT(コントロールパイロット)信号と呼ばれる電圧信号を送受信するものである。すなわち、プラグ1が電源コンセントに接続されると、通信回路34は、栓刃11を介した電力供給により始動し、まず、CPLT信号の電圧値を所定の第1電圧(例えば12V)とする。自動車20の制御回路23は、CPLT信号の電圧値が第1電圧となったことを検出すると、CPLT信号の電圧値を第1電圧よりも低い所定の第2電圧(例えば9V)に低下させる。通信回路34は、CPLT信号の電圧値が第2電圧に低下したことを検出すると、CPLT信号を、所定周波数(例えば1kHz)の矩形波とし、この矩形波のオンデューティ(Hレベルの時間が占める割合)を、栓刃11と負荷接続部2との間の電路の電流容量に応じた値とする。例えば、電流容量が12Aの場合は上記のオンデューティを20%とし、電流容量が20Aであれば上記のオンデューティを50%とする。制御回路23は、上記のオンデューティによって示された電流容量を認識すると、CPLT信号のHレベルの電圧値をさらに低下させて第3電圧(例えば6V)とする。通信回路34は、CPLT信号のHレベルの電圧値が第3電圧に低下したことを検出すると、駆動回路32を制御してリレー31をオン駆動させ、栓刃11から負荷接続部2を通じた充電回路22への給電を開始させる。これにより、充電回路22による二次電池21の充電が開始される。制御回路23は、充電回路22による二次電池21の充電中、二次電池21への充電電流の最大値が上記の電流容量を超えないように、充電回路22を制御する。また、制御回路23は、充電回路22の動作中にも、CPLT信号のオンデューティの変動に応じて、充電回路22から二次電池21への充電電流の最大値を変更する。さらに、制御回路23は、二次電池21の電圧を監視しており、二次電池21の電圧が所定の目標値に達すると、CPLT信号のHレベルの電圧値を第3電圧から第2電圧に復帰させる。通信回路34は、CPLT信号のHレベルの電圧値が第2電圧に復帰したことを検出すると、リレー31をオフ駆動するように駆動回路32を制御するとともに、CPLT信号の電圧レベルを第1電圧とする。
上記のようにCPLT信号が用いられる場合において、異常発熱の通知は、通知する電流容量を低下させるようなCPLT信号のオンデューティの変更により達成される。ただし、実際に電流が減少されるためには、変更後のオンデューティによって通知される電流容量に対応する充電電流の最大値が、オンデューティが変更される直前における充電電流の電流値よりも小さい必要がある。つまり、少なくとも、始動時に通知される電流容量は、CPLT信号で表現可能な電流容量の最小値よりも大きい必要がある。なお、制御回路23が、CPLT信号のオンデューティが所定の値(例えば0)とされたときに充電回路22を停止させるものである場合、異常発熱の通知は、CPLT信号のオンデューティを上記所定の値とするものであってもよい。
上記構成によれば、一方のPTCサーミスタ50のみで断線が発生しても、それだけで制御回路23への通知が行われてしまうことを避けることができるから、PTCサーミスタ50の断線による通電の停止や電流の減少が発生しにくい。また、両方のPTCサーミスタ50が高温となった場合や、両方のPTCサーミスタ50で断線が発生した場合のほか、一方のPTCサーミスタ50で断線が発生して他方のPTCサーミスタ50が高温となった場合にも制御回路23への通知が行われるから、制御回路23への通知が行われない場合に比べて安全性の向上が可能である。
また、2個のPTCサーミスタ50からなる並列回路の抵抗値が用いられるので、複数個のPTCサーミスタ50の抵抗値で個別に異常発熱か否かの判定を行って判定結果の論理積を用いる場合と比べ、部品点数の増加や配線の複雑化が抑えられる。
なお、上記の各実施形態において、並列回路を構成するPTCサーミスタ50の個数は3個以上であってもよい。
また、本発明は、プラグ1に栓刃11を3個有する三相交流用のものにも適用可能である。
1 プラグ
2 負荷接続部
3 遮断装置
11 栓刃
20 自動車(負荷)
23 制御回路
34 通信回路
50 PTCサーミスタ

Claims (2)

  1. それぞれ電源コンセントの栓刃挿入口に挿入接続される複数個の栓刃を有するプラグと、
    負荷に接続される負荷接続部とを備え、
    前記プラグは、1個の並列回路を構成する複数個のPTCサーミスタを有し、
    前記並列回路の抵抗値が所定値よりも高くなったときに前記栓刃から前記負荷接続部への通電を停止させる遮断装置を備えることを特徴とする電源コード。
  2. それぞれ電源コンセントの栓刃挿入口に挿入接続される複数個の栓刃を有するプラグと、
    負荷に接続される負荷接続部とを備え、
    前記負荷は、前記栓刃と前記負荷接続部とを通じて入力される電流の量を制御する制御回路を有するものであって、
    前記プラグは、1個の並列回路を構成する複数個のPTCサーミスタを有し、
    前記並列回路の抵抗値が所定値よりも高くなったときに前記制御回路に通知する通信回路を備えることを特徴とする電源コード。
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