JP2015115980A - 電圧均等化装置および電圧均等化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧均等化制御中に電池の電圧が過充電電圧以上または過放電電圧以下にならないようにすることで、電池の劣化を抑止することができる電圧均等化装置および電圧均等化方法を提供する。【解決手段】電荷の移動方向を決定し、電池の電圧が、上限電圧より低くかつ下限電圧より高いと判定された場合、電池を制御するスイッチングコンバータに定電流制御部を用いて定電流制御させ、また、電池の電圧が、上限電圧以上または下限電圧以下であると判定された場合、電池を制御するスイッチングコンバータに、電池の電圧が上限電圧または下限電圧を維持するように定電圧制御部を用いて定電圧制御させる、電圧均等化装置である。【選択図】図1
Description
本発明は、電池の劣化を抑止する電圧均等化装置および電圧均等化方法に関する。
アクティブセルバランス方式を採用した電圧均等化装置では、直列に接続された電池それぞれの電圧が平均電圧に達すると、電圧均等化制御を停止させている。しかし、この方法では電圧均等化制御を停止したのち電池の内部抵抗の影響により、電池それぞれの電圧が平均電圧からずれてしまう。そこで、電池の内部抵抗などの状態を推定し、電池の内部抵抗などの影響を見越して電圧均等化制御を停止させる目標電圧を決め、電池それぞれの電圧が目標電圧に達すると、電圧均等化制御を停止させる方法が知られている。特許文献1を参照。
しかしながら、電池の過充電電圧または過放電電圧付近で上記方法により電圧均等化制御を行うと、電池の電圧が過充電電圧以上または過放電電圧以下になり、その結果電池を劣化させてしまうことがある。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたものであり、電圧均等化制御中に電池の電圧が過充電電圧以上または過放電電圧以下にならないようにすることで、電池の劣化を抑止することができる電圧均等化装置および電圧均等化方法を提供することを目的とする。
本発明の態様のひとつである電圧均等化装置は、スイッチングコンバータ、決定部、判定部を備える。
スイッチングコンバータは、直列に接続された複数の電池において、電池の負極端子と電池に隣接する電池の正極端子との接続点に一方の端子が接続されるインダクタと、電池の正極端子とインダクタの他方の端子との間に設けられる一方のスイッチと、隣接する電池の負極端子とインダクタの他方の端子との間に設けられる他方のスイッチと、を有する。
スイッチングコンバータは、直列に接続された複数の電池において、電池の負極端子と電池に隣接する電池の正極端子との接続点に一方の端子が接続されるインダクタと、電池の正極端子とインダクタの他方の端子との間に設けられる一方のスイッチと、隣接する電池の負極端子とインダクタの他方の端子との間に設けられる他方のスイッチと、を有する。
決定部は、直列に接続された複数の電池を、接続点を境に2つのグループに分け、接続点ごとにグループそれぞれの平均電圧を算出し、接続点ごとに、平均電圧の高いグループの電池から平均電圧の低いグループの電池へ電荷を移動させる方向を決定する。
判定部は、電池の電圧が、過充電電圧より低く設定された上限電圧より低く、かつ過放電電圧より高く設定された下限電圧より高いと判定された場合、電池を制御するスイッチングコンバータに定電流制御部を用いて定電流制御させる。また、判定部は、電池の電圧が、上限電圧以上または下限電圧以下であると判定された電池がある場合、電池を制御するスイッチングコンバータに、電池の電圧が上限電圧または下限電圧を維持するように定電圧制御部を用いて定電圧制御させる。
本実施の形態によれば、電圧均等化制御中に電池の電圧が過充電電圧以上または過放電電圧以下にならないようにすることで、電池の劣化を抑止することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。
図1は、電圧均等化装置の一実施例を示す図である。図1の電圧均等化装置はアクティブセルバランス方式を採用した電圧均等化装置で、スイッチングコンバータSC12、SC23、SC34と制御部1を備え、電池Ce1、Ce2、Ce3、Ce4の電圧を、電圧均等化制御を用いて均等にする。
図1は、電圧均等化装置の一実施例を示す図である。図1の電圧均等化装置はアクティブセルバランス方式を採用した電圧均等化装置で、スイッチングコンバータSC12、SC23、SC34と制御部1を備え、電池Ce1、Ce2、Ce3、Ce4の電圧を、電圧均等化制御を用いて均等にする。
スイッチングコンバータSC12は、インダクタL12を介して電池Ce1、Ce2間の電荷移動を行う。スイッチングコンバータSC12は、電池Ce1の負極端子とその電池Ce1に隣接する電池Ce2の正極端子との接続点P1に一方の端子が接続されるインダクタL12と、電池Ce1の正極端子とインダクタL12の他方の端子との間に設けられる一方のスイッチSW12と、隣接する電池Ce2の負極端子とインダクタL12の他方の端子との間に設けられる他方のスイッチSW21と、を有する。
スイッチングコンバータSC23は、インダクタL23を介して電池Ce2、Ce3間の電荷移動を行う。スイッチングコンバータSC23は、電池Ce2の負極端子とその電池Ce2に隣接する電池Ce3の正極端子との接続点P2に一方の端子が接続されるインダクタL23と、電池Ce2の正極端子とインダクタL23の他方の端子との間に設けられる一方のスイッチSW23と、隣接する電池Ce3の負極端子とインダクタL23の他方の端子との間に設けられる他方のスイッチSW32と、を有する。
スイッチングコンバータSC34は、インダクタL34を介して電池Ce3、Ce4間の電荷移動を行う。スイッチングコンバータSC34は、電池Ce3の負極端子とその電池Ce3に隣接する電池Ce4の正極端子との接続点P3に一方の端子が接続されるインダクタL34と、電池Ce3の正極端子とインダクタL34の他方の端子との間に設けられる一方のスイッチSW34と、隣接する電池Ce4の負極端子とインダクタL34の他方の端子との間に設けられる他方のスイッチSW43と、を有する。
以下の実施の形態では4個の直列接続された電池に対する電圧均等化制御の動作例について説明をするが、電池は4個に限定されるものではなく、少なくとも3個以上の直列接続された電池に対する電圧均等化制御に適用可能である。
制御部1は、決定部2、判定部3、定電流(CC)制御部4、定電圧(CV)制御部5を有する。制御部1は、Central Processing Unit(CPU)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(Field Programmable Gate Array(FPGA)、Programmable Logic Device(PLD)など)を用いることが考えられる。制御部1は記憶部を備えていてもよいし、あるいは、制御部1と別に記憶部を設けてもよい。該記憶部はRead Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)などのメモリで、パラメータ値、変数値などのデータを記憶してもよいし、実行時のワークエリアとして用いてもよい。
制御部について説明する。
決定部2は、各電池Ce1〜Ce4の電圧を計測する電圧計測部(図示省略)から各電池Ce1〜Ce4の電池電圧を取得する。続いて、決定部2は直列に接続された複数の電池Ce1〜Ce4を、上記接続点P1〜P3ごとに、接続点P1〜P3を境に2つのグループに分ける。
決定部2は、各電池Ce1〜Ce4の電圧を計測する電圧計測部(図示省略)から各電池Ce1〜Ce4の電池電圧を取得する。続いて、決定部2は直列に接続された複数の電池Ce1〜Ce4を、上記接続点P1〜P3ごとに、接続点P1〜P3を境に2つのグループに分ける。
図2は、電池のグループ分けと電荷の移動方向の一実施例を示した図である。図2の例ではスイッチングコンバータSC12、SC23、SC34のインダクタL12、L23、L34の一方の端子が接続されている接続点P1〜P3を境にして、接続点P1〜P3ごとに、全電池をグループ1〜6に分けている。なお、グループ分けについては予め記憶部に記憶しておいてもよい。
続いて、決定部2はグループ1〜6それぞれの電池の平均電圧Vg1〜Vg6を算出する。すなわち、電池Ce1(グループ1)の平均電圧Vg1と電池Ce2〜Ce4(グループ2)の平均電圧Vg2と、電池Ce1、Ce2(グループ3)の平均電圧Vg3と電池Ce3、Ce4(グループ4)の平均電圧Vg4と、電池Ce1〜Ce3(グループ5)の平均電圧Vg5と電池Ce4(グループ6)の平均電圧Vg6と、を求める。
続いて、決定部2は接続点P1〜P3を境に分けられた2つのグループの平均電圧の大小関係に基づいて、接続点P1〜P3ごとに、電荷の移動方向を決定する。電荷の移動方向は、平均電圧の高いグループの接続点に接続されている電池から、平均電圧の低いグループの接続点に接続されている電池へ電荷を移動させる。
図2の例では、電池電圧の大小関係は、電池Ce2、Ce4、Ce1、Ce3の順に高くなっている。グループごとの電圧の関係は、接続点P1を境にした図2のAではグループ1の平均電圧Vg1<グループ2の平均電圧Vg2、接続点P2を境にした図2のBではグループ3の平均電圧Vg3>グループ4の平均電圧Vg4、接続点P3を境にした図2のCではグループ5の平均電圧Vg5<グループ6の平均電圧Vg6となっている。従って、グループ1とグループ2に対応するスイッチングコンバータSC12は電池Ce2から電池Ce1に電荷を移動させる。グループ3とグループ4に対応するスイッチングコンバータSC23は電池Ce2から電池Ce3に電荷を移動させる。グループ5とグループ6に対応するスイッチングコンバータSC34は電池Ce4から電池Ce3に電荷を移動させる。
判定部3は、電池それぞれの電圧が、上限電圧Vup以上であるかまたは下限電圧Vlo以下であるかを判定し、判定結果により定電流制御(CC制御)をするのか定電圧制御(CV制御)をするのかを判定する。上限電圧Vupは過充電による電池の劣化を抑止するために決められた閾値で、過充電電圧より低く設定されている。下限電圧Vloは過放電による電池の劣化を抑止するために決められた閾値で、過放電電圧より高く設定されている。
なお、電池電圧が上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下になるのは、電圧均等化制御時に、電池の内部抵抗(IRドロップ分)や分極(化学成分)などを考慮して、目標電圧を決定するためである。
定電流制御の判定について説明する。
判定部3は、電池の電圧が、過充電電圧より低く設定された上限電圧より低く、かつ過放電電圧より高く設定された下限電圧より高いと判定された場合、電池を制御するスイッチングコンバータにCC制御部4を用いてCC制御させる。すなわち、同じ電池を制御する隣接したスイッチングコンバータそれぞれにより制御される電池の電圧が、上限電圧Vupより低くかつ下限電圧Vloより高い場合、隣接したスイッチングコンバータそれぞれにCC制御をさせるために、判定部3はCC制御部4に指示をする。言い換えれば、スイッチングコンバータが制御する両方の電池電圧が上限電圧Vupより低くかつ下限電圧Vloより高い場合には、そのスイッチングコンバータをCC制御する。なお、同じ電池を制御する隣接したスイッチングコンバータとは、例えば、同じ電池が図1のCe2とすると、スイッチングコンバータSC12、SC23が隣接したスイッチングコンバータになる。
判定部3は、電池の電圧が、過充電電圧より低く設定された上限電圧より低く、かつ過放電電圧より高く設定された下限電圧より高いと判定された場合、電池を制御するスイッチングコンバータにCC制御部4を用いてCC制御させる。すなわち、同じ電池を制御する隣接したスイッチングコンバータそれぞれにより制御される電池の電圧が、上限電圧Vupより低くかつ下限電圧Vloより高い場合、隣接したスイッチングコンバータそれぞれにCC制御をさせるために、判定部3はCC制御部4に指示をする。言い換えれば、スイッチングコンバータが制御する両方の電池電圧が上限電圧Vupより低くかつ下限電圧Vloより高い場合には、そのスイッチングコンバータをCC制御する。なお、同じ電池を制御する隣接したスイッチングコンバータとは、例えば、同じ電池が図1のCe2とすると、スイッチングコンバータSC12、SC23が隣接したスイッチングコンバータになる。
また、電池電圧がCC制御中に後述する目標電圧になると、その電池を制御しているスイッチングコンバータに対してCC制御を停止させる指示を、判定部3がCC制御部4にする。判定部3は、電池電圧が上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下になった電池を制御しているスイッチングコンバータに対してCC制御を停止させる指示を、CC制御部4にする。
目標電圧は、直列接続された電池すべての平均電圧Vaveと電池のオフセット電圧Vofsnにより決まる値である。充電をしている電池の目標電圧Vdstnは、平均電圧Vaveにオフセット電圧Vofsnを加算した値(Vdstn=Vave+Vofsn)になる。また、放電をしている電池の目標電圧Vdstnは、平均電圧Vaveからオフセット電圧Vofsnを減算した値(Vdstn=Vave−Vofsn)になる。
ここで、オフセット電圧Vofsnは電池の内部抵抗Rnとその電池に流れる電流Inとを乗算した値(Vofsn=Rn×In)である。
なお、オフセット電圧Vofsnには分極などの影響を含めてもよい。また、CC制御中の電池に流れる電流Inは定電流Ioとする。電池に流れる電流Inは電流計測部(図示省略)により計測する。また、オフセット電圧Vofsnは、電圧均等化制御時間と電池に流れる電流との関係により求めてもよい。例えば、実験またはシミュレーションなどにより予めオフセット電圧を求めて電圧均等化制御時間と電池に流れる電流とに対応付けて記憶し、現在のCC制御時間とCC制御中の電池に流れる電流Ioとを用いて求めることが考えられる。
なお、オフセット電圧Vofsnには分極などの影響を含めてもよい。また、CC制御中の電池に流れる電流Inは定電流Ioとする。電池に流れる電流Inは電流計測部(図示省略)により計測する。また、オフセット電圧Vofsnは、電圧均等化制御時間と電池に流れる電流との関係により求めてもよい。例えば、実験またはシミュレーションなどにより予めオフセット電圧を求めて電圧均等化制御時間と電池に流れる電流とに対応付けて記憶し、現在のCC制御時間とCC制御中の電池に流れる電流Ioとを用いて求めることが考えられる。
内部抵抗Rnは、例えば、電圧均等化制御を開始する前の電池電圧と、定電流Ioを決められた時間流した時点における電池電圧と、の差を求め、その差を定電流Ioで除算した値を内部抵抗Rnとして用いてもよい。
また、電圧均等化制御を開始する前の電池電圧と、CC制御による電圧均等化制御を開始してから決められた時間経過した時点の電池電圧と、の差を求め、その差を定電流Ioで除算した値を内部抵抗Rnとしてもよい。決められた時間は、例えば、0.1秒から数秒程度である。なお、この差をオフセット電圧Vofsnとして用いてもよい。
また、スイッチングコンバータが停止した直前の電池電圧と、停止した時間から決められた時間経過した時点の電池電圧と、の差を求め、その差を定電流Ioで除算した値を内部抵抗Rnとしてもよい。
また、内部抵抗Rnを実験またはシミュレーションにより予め求めて記憶部に記憶させておいてもよい。
定電圧制御の判定について説明する。
電池電圧が上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下であると判定された電池がある場合、判定された電池を制御するスイッチングコンバータそれぞれに、判定された電池電圧を上限電圧Vupまたは下限電圧Vloを維持するようにCV制御をさせるため指示を、判定部3はCV制御部5にする。言い換えれば、スイッチングコンバータが制御する電池のうち、どちらか一方の電池電圧が上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下である場合、そのスイッチングコンバータをCV制御する。
定電圧制御の判定について説明する。
電池電圧が上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下であると判定された電池がある場合、判定された電池を制御するスイッチングコンバータそれぞれに、判定された電池電圧を上限電圧Vupまたは下限電圧Vloを維持するようにCV制御をさせるため指示を、判定部3はCV制御部5にする。言い換えれば、スイッチングコンバータが制御する電池のうち、どちらか一方の電池電圧が上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下である場合、そのスイッチングコンバータをCV制御する。
例えば、電池Ce3の電圧が上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下であると判定された場合には、スイッチングコンバータSC23、SC34に対して電池Ce3の電圧を上限電圧Vupまたは下限電圧Vloを維持するCV制御をさせるための指示を、判定部3はCV制御部5にする。その場合には、判定部3はCC制御を停止させるための指示をCC制御部4にする。判定部3は、CV制御中に後述するCV制御停止条件になった電池を制御しているスイッチングコンバータに対してCV制御を停止させる指示を、CV制御部5にする。
CV制御停止条件について説明をする。上限電圧Vupを維持している電池に流れる電流Inが式1の条件を満たしている場合、または下限電圧Vloを維持している電池に流れる電流Inが式2の条件を満たしている場合にCV制御を停止させる。
In≦(Vup−Vave)/Rn 式1
In≦(Vave−Vlo)/Rn 式2
即ち、上限電圧を維持している電池に流れる電流が、上限電圧からすべての電池の平均電圧を減算した電圧を、電池の内部抵抗で除算した電流以下の場合、または、下限電圧を維持している電池に流れる電流が、すべての電池の平均電圧から下限電圧を減算した電圧を、電池の内部抵抗で除算して求めた電流以下の場合、CV制御を停止させる。
In≦(Vave−Vlo)/Rn 式2
即ち、上限電圧を維持している電池に流れる電流が、上限電圧からすべての電池の平均電圧を減算した電圧を、電池の内部抵抗で除算した電流以下の場合、または、下限電圧を維持している電池に流れる電流が、すべての電池の平均電圧から下限電圧を減算した電圧を、電池の内部抵抗で除算して求めた電流以下の場合、CV制御を停止させる。
なお、式1、2の代わりに式3、4を用いてもよい。その場合には、上限電圧Vupを維持している電池の推定分極オフセット電圧Vbofsnが式3の条件を満たしている場合、または下限電圧Vloを維持している電池の推定分極オフセット電圧Vbofsnが式4の条件を満たしている場合にCV制御を停止させる。
Vbofsn≦(Vup−Vave) 式3
Vbofsn≦(Vave−Vlo) 式4
推定分極オフセット電圧Vbofsnは分極を考慮したオフセット電圧で、電圧均等化制御時間と電池に流れる電流との関係により決めることができる。例えば、実験またはシミュレーションなどにより予め推定分極オフセット電圧を求めて電圧均等化制御時間と電池に流れる電流とに対応付けて記憶し、現在の電圧均等化制御時間と電池に流れる電流とを用いて求めることが考えられる。また、推定分極オフセット電圧Vbofsnは、In×Rnで求めてもよい。InはCV制御中に電池に流れる電流であり、RnはCC制御で説明した方法と同じ方法で求めることができる。
Vbofsn≦(Vave−Vlo) 式4
推定分極オフセット電圧Vbofsnは分極を考慮したオフセット電圧で、電圧均等化制御時間と電池に流れる電流との関係により決めることができる。例えば、実験またはシミュレーションなどにより予め推定分極オフセット電圧を求めて電圧均等化制御時間と電池に流れる電流とに対応付けて記憶し、現在の電圧均等化制御時間と電池に流れる電流とを用いて求めることが考えられる。また、推定分極オフセット電圧Vbofsnは、In×Rnで求めてもよい。InはCV制御中に電池に流れる電流であり、RnはCC制御で説明した方法と同じ方法で求めることができる。
また、他のCV制御停止条件として、CV制御により動作しているスイッチングコンバータに対応する電池のうち、上限電圧Vupを維持していない電池の電圧が目標電圧である式5の電圧に達した場合、または下限電圧Vloを維持していない電池の電圧が目標電圧である式6の電圧に達した場合にはCV制御を停止する。式5、6のVdstnは電池の目標電圧を示している。
Vdstn=(Vave−Vofsn´) 式5
Vdstn=(Vave+Vofsn´) 式6
Vofsn´はCV制御時に用いるオフセット電圧で、CC制御の説明に記載された方法で算出したオフセット電圧Vosfnと、CV制御をしているスイッチングコンバータの電池に流れている電流Icv(=In)をCC制御中に電池に流れる定電流Icc(=Io)で除算した値(比)と、を用いて表すことができる。すなわち式7を用いて表すことができる。
Vdstn=(Vave+Vofsn´) 式6
Vofsn´はCV制御時に用いるオフセット電圧で、CC制御の説明に記載された方法で算出したオフセット電圧Vosfnと、CV制御をしているスイッチングコンバータの電池に流れている電流Icv(=In)をCC制御中に電池に流れる定電流Icc(=Io)で除算した値(比)と、を用いて表すことができる。すなわち式7を用いて表すことができる。
Vofsn´=Vofsn×(Icv/Icc) 式7
即ち、上限電圧を維持していない電池の電圧が、CC制御のときに求めたオフセット電圧に、CV制御中の電池に流れる電流をCC制御中の電池に流れる電流で除算した比を乗算した値を、すべての電池の平均電圧から減算した値に達した場合、または、下限電圧を維持していない電池の電圧が、CC制御のときに求めたオフセット電圧に、CV制御中の電池に流れる電流をCC制御中の電池に流れる電流で除算した比を乗算した値を、すべての電池の平均電圧に加算した値に達した場合、CV制御を停止させる。
即ち、上限電圧を維持していない電池の電圧が、CC制御のときに求めたオフセット電圧に、CV制御中の電池に流れる電流をCC制御中の電池に流れる電流で除算した比を乗算した値を、すべての電池の平均電圧から減算した値に達した場合、または、下限電圧を維持していない電池の電圧が、CC制御のときに求めたオフセット電圧に、CV制御中の電池に流れる電流をCC制御中の電池に流れる電流で除算した比を乗算した値を、すべての電池の平均電圧に加算した値に達した場合、CV制御を停止させる。
CC制御部4は、電池をCC制御するスイッチングコンバータのスイッチに対してオン/オフ制御(パルス幅変調制御)を行う。例えば、スイッチングコンバータSC12、SC23、SC34それぞれに対して、電荷の移動方向と移動量に基づいてパルス幅を決定し、スイッチSW12、21、23、32、34、43のオン/オフを制御する。CC制御部4は、判定部3からの指示によりCC制御をしているスイッチングコンバータの制御を停止させる。
CV制御部5は、上限電圧Vupまたは下限電圧Vloを維持している電池をCV制御するスイッチングコンバータのスイッチに対してオン/オフ制御(パルス幅変調制御)を行う。例えば、上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下に電池Ce3の電圧がなった場合、上限電圧Vupまたは下限電圧Vloになるようにパルス幅を決定し、スイッチのオン/オフを制御する。CV制御部5は、判定部3からの指示(CV制御停止条件を満たしたことによるCV制御を停止するための指示)によりCV制御をしているスイッチングコンバータの制御を停止させる。
制御部1の動作について説明する。
図3、図4は、スイッチングコンバータの制御動作の一実施例を示すフロー図である。図1の例の場合、図3に示す制御がスイッチングコンバータSC12、SC23、SC34ごとに実行される。
図3、図4は、スイッチングコンバータの制御動作の一実施例を示すフロー図である。図1の例の場合、図3に示す制御がスイッチングコンバータSC12、SC23、SC34ごとに実行される。
ステップS1、S2では制御部1の決定部2が電荷の移動方向を決定する。ステップS1で決定部2は、接続点を境に2つのグループに分けられたグループmとグループm+1の平均電圧Vgm、Vgm+1を求める。ステップS2で決定部2は電荷の移動方向を決定する。平均電圧がVgm>Vgm+1の場合(Yes)にはステップS3に移行し、Vgm≦Vgm+1の場合(No)には図4のステップS41に移行する。
ステップS3では、Vgm>Vgm+1の場合(グループmの電池からグループm+1の電池へ電荷移動)に、制御部1の判定部3がスイッチングコンバータの制御する2つの電池それぞれの電圧が上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下であるかを判定する。スイッチングコンバータが制御する電池のうち、どちらか一方の電池電圧が上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下である場合(Yes)にはステップS6に移行し、両方の電池電圧が上限電圧Vupより低くかつ下限電圧Vloより高い場合(No)にはステップS4に移行する。
ステップS4では、制御部1の判定部3がCC制御を開始する指示をCC制御部4にして、CC制御部4にCC制御を開始させる。同じ電池を制御する隣接したスイッチングコンバータそれぞれにより制御される電池の電圧が、上限電圧Vupより低くかつ下限電圧Vloより高い場合、隣接したスイッチングコンバータそれぞれにCC制御をさせるために、判定部3はCC制御部4に指示をする。ここで、CV制御からCC制御に切り替わる場合には、そのCV制御を停止させる指示を、判定部3はCV制御部5にする。
ステップS5では、制御部1の判定部3が電池それぞれの電圧を取得し、どちらかの電池の電圧が目標電圧であるか否かを判定し、目標電圧である場合(Yes)にはステップS8に移行し、ステップS8で電池を制御しているスイッチングコンバータに対してCC制御を停止させるための指示を、判定部3がCC制御部4にする。電池電圧が目標電圧でない場合(No)にはステップS3に移行する。
ステップS6で制御部1の判定部3は、電池電圧が上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下であると判定された電池を制御するスイッチングコンバータに、判定された電池の電圧を上限電圧Vupまたは下限電圧Vloに維持するようにCV制御をさせるための指示を、CV制御部5にする。ここで、CC制御からCV制御に切り替わる場合には、そのCC制御を停止させる指示を、判定部3はCC制御部4にする。
ステップS7では、判定部3が上限電圧Vupまたは下限電圧Vloを維持している電池に流れる電流Inを取得し、上限電圧Vupの場合にはCV制御停止条件のうち式1を満たしているか否かを判定する。下限電圧Vloの場合にはCV制御停止条件のうち式2を満たしているか否かを判定する。なお、CV制御停止条件として式1、2の替わりに式3、4を用いてもよい。
また、CV制御により動作しているスイッチングコンバータに対応する電池のうち、上限電圧Vupを維持していない電池の電圧が目標電圧である式5の電圧に達したか、または下限電圧Vloを維持していない電池の電圧が目標電圧である式6の電圧に達したかを判定する。
CV制御停止条件のうち上記式1〜式6のいずれかと判定された場合(Yes)にはステップS8に移行し、ステップS8で電池を制御しているスイッチングコンバータに対してCV制御を停止させるための指示を、判定部3がCV制御部5にする。
なお、CV制御停止条件のうち上記式1〜式6のいずれも満たしていない場合(No)にはステップS3に移行する。
図4のステップS41は、Vgm≦Vgm+1の場合(グループm+1の電池からグループmの電池へ電荷移動)に、制御部1の判定部3がスイッチングコンバータの制御する2つの電池それぞれの電圧が、上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下であるかを判定する。スイッチングコンバータが制御する電池のうち、どちらか一方の電池電圧が上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下である場合(Yes)にはステップS44に移行し、両方の電池電圧が上限電圧Vupより低くかつ下限電圧Vloより高い場合(No)にはステップS42に移行する。
図4のステップS41は、Vgm≦Vgm+1の場合(グループm+1の電池からグループmの電池へ電荷移動)に、制御部1の判定部3がスイッチングコンバータの制御する2つの電池それぞれの電圧が、上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下であるかを判定する。スイッチングコンバータが制御する電池のうち、どちらか一方の電池電圧が上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下である場合(Yes)にはステップS44に移行し、両方の電池電圧が上限電圧Vupより低くかつ下限電圧Vloより高い場合(No)にはステップS42に移行する。
ステップS42では、制御部1の判定部3がCC制御を開始する指示をCC制御部4にして、CC制御部4にCC制御を開始させる。同じ電池を制御する隣接したスイッチングコンバータそれぞれにより制御される電池の電圧が、上限電圧Vupより低くかつ下限電圧Vloより高い場合、隣接したスイッチングコンバータそれぞれにCC制御をさせるために、判定部3はCC制御部4に指示をする。ここで、CV制御からCC制御に切り替わる場合には、そのCV制御を停止させる指示を、判定部3はCV制御部5にする。
ステップ43では、制御部1の判定部3が電池それぞれの電圧を取得し、どちらかの電池の電圧が目標電圧であるか否かを判定し、目標電圧である場合(Yes)にはステップS8に移行し、ステップS8で電池を制御しているスイッチングコンバータに対してCC制御を停止させるための指示を、判定部3がCC制御部4にする。電池電圧が目標電圧でない場合(No)にはステップS41に移行する。
ステップS44で制御部1の判定部3は、上限電圧Vup以上または下限電圧Vlo以下であると判定された電池を制御するスイッチングコンバータに、判定された電池電圧が上限電圧Vupまたは下限電圧Vloを維持するようにCV制御をさせるための指示を、CV制御部5にする。ここで、CC制御からCV制御に切り替わる場合には、そのCC制御を停止させる指示を、判定部3はCC制御部4にする。
ステップS45では、判定部3が上限電圧Vupまたは下限電圧Vloを維持している電池に流れる電流Inを取得し、上限電圧Vupの場合にはCV制御停止条件のうち式1を満たしているか否かを判定する。下限電圧Vloの場合にはCV制御停止条件のうち式2を満たしているか否かを判定する。なお、CV制御停止条件として式1、2の替わりに式3、4を用いてもよい。
また、CV制御により動作しているスイッチングコンバータに対応する電池のうち、上限電圧Vupを維持していない電池の電圧が目標電圧である式5の電圧に達した場合、または下限電圧Vloを維持していない電池の電圧が目標電圧である式6に達したかを判定する。
CV制御停止条件のうち上記式1〜式6のいずれかと判定された場合(Yes)にはステップS8に移行し、ステップS8で電池を制御しているスイッチングコンバータに対してCV制御を停止させるための指示を、判定部3がCV制御部5にする。CV制御停止条件のうち上記式1〜式6のいずれも満たしていない場合(No)にはステップS41に移行する。
なお、図3、4に示した処理を行っても、平均電圧Vaveに電池電圧がすべて収束しない場合には再度図3、4に示した処理を行う。
図5を用いてCC制御とCV制御について説明をする。
図5を用いてCC制御とCV制御について説明をする。
図5は、CC制御とCV制御の動作の一実施例を示す図である。図5は図1に示した電圧均等化装置の動作に対応している。図5の縦軸には電圧が示され、横軸には時間が示されている。
時間t0はセルバランスの開始時間で、電池Ce1、Ce2、Ce3、Ce4それぞれの電圧V1、V2、V3、V4は上限電圧Vupより低くかつ下限電圧Vloより高いので、すべてのスイッチングコンバータSC12、SC23、SC34はCC制御を開始する。すると電圧V1、V2、V3、V4は、各電池の内部抵抗の影響によりIRドロップ分の変動をする。
時間t1では、電池Ce1の電圧V1が電池Ce1の目標電圧Vdst1になったため、スイッチングコンバータSC12を停止する。本例では、電池Ce1、Ce2、Ce3、Ce4それぞれの目標電圧Vdst1、Vdst2、Vdst3、Vdst4は内部抵抗(IRドロップ分)と分極(化学成分)により決まるオフセット電圧である。
電池Ce2はスイッチングコンバータSC12、SC23により、電池Ce1、Ce3に電荷移動をしたが、電池Ce2の電圧V2は目標電圧Vdst2に達していないため、スイッチングコンバータSC23はCC制御を続ける。また、電池Ce3、Ce4も目標電圧Vdst3、4に達していないため、スイッチングコンバータSC34もCC制御を続ける。なお、時間t1でスイッチングコンバータSC12を停止すると、内部抵抗などの影響により電池Ce2の電圧V2は上昇する。また、スイッチングコンバータSC12を停止したため電池Ce2から電池Ce1への電荷移動がなくなる。
時間t2では、電池Ce3の電圧V3が上限電圧Vupに達したので、電池Ce3をCC制御しているスイッチングコンバータSC23、SC34それぞれのCC制御をCV制御にする。電圧V3が上限電圧Vupに達するのは、電池Ce3の目標電圧Vdst3が内部抵抗や分極の影響により上限電圧Vupより高い値になった場合である。
時間t2〜t3の期間(点線の期間)では電圧V3が上限電圧Vupを維持するようにCV制御をしている。
時間t3では、電池Ce4の目標電圧Vdstn4がCV制御停止条件のうち式5を満たしたので、電池Ce4を制御しているスイッチングコンバータSC34を停止する。時間t3でスイッチングコンバータSC34を停止すると、電池Ce3の電圧V3は低下する。その結果、電圧V2、V3が上限電圧Vupより低くかつ下限電圧Vloより高くなるのでスイッチングコンバータSC23はCC制御を開始する。
時間t3では、電池Ce4の目標電圧Vdstn4がCV制御停止条件のうち式5を満たしたので、電池Ce4を制御しているスイッチングコンバータSC34を停止する。時間t3でスイッチングコンバータSC34を停止すると、電池Ce3の電圧V3は低下する。その結果、電圧V2、V3が上限電圧Vupより低くかつ下限電圧Vloより高くなるのでスイッチングコンバータSC23はCC制御を開始する。
時間t4では、電池Ce3の電圧V3が上限電圧Vupに再度達したので、電池Ce3をCC制御しているスイッチングコンバータSC23のCC制御をCV制御にする。
時間t4〜t5の期間(点線の期間)では電圧V3が上限電圧Vupを維持するようにCV制御をしている。
時間t4〜t5の期間(点線の期間)では電圧V3が上限電圧Vupを維持するようにCV制御をしている。
時間t5では、スイッチングコンバータSC23の電池Ce2、Ce3に流れる電流がCV制御停止条件のうちCe3が式1、もしくは、Ce2が式5を満たしたので、電池Ce3を制御しているスイッチングコンバータSC23を停止する。その結果、電圧V3は低下して平均電圧Vaveに近づき、電圧V2は上昇して平均電圧Vaveに近づいていく。
上記実施形態によれば、アクティブセルバランス方式の電圧均等化装置により、直列に接続された複数の電池に対して同時に電圧均等化制御を実行した場合でも、過充電または過放電にならないようにできるため、電池の劣化を抑止できる。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
1 制御部、
2 決定部、
3 判定部、
4 定電流制御部、
5 定電圧制御部、
P1、P2、P3 接続点、
Ce1、Ce2、Ce3、Ce4 電池、
D21、D12、D32、D23、D43、D34 ダイオード、
L12、L23、L34 インダクタ、
SC12、SC23、SC34 スイッチングコンバータ、
SW12、SW21、SW23、SW32、SW34、SW43 スイッチ、
2 決定部、
3 判定部、
4 定電流制御部、
5 定電圧制御部、
P1、P2、P3 接続点、
Ce1、Ce2、Ce3、Ce4 電池、
D21、D12、D32、D23、D43、D34 ダイオード、
L12、L23、L34 インダクタ、
SC12、SC23、SC34 スイッチングコンバータ、
SW12、SW21、SW23、SW32、SW34、SW43 スイッチ、
Claims (4)
- 直列に接続された複数の電池において、前記電池の負極端子と前記電池に隣接する電池の正極端子との接続点に一方の端子が接続されるインダクタと、前記電池の正極端子と前記インダクタの他方の端子との間に設けられる一方のスイッチと、前記隣接する電池の負極端子と前記インダクタの他方の端子との間に設けられる他方のスイッチと、を有するスイッチングコンバータと、
前記直列に接続された複数の電池を、前記接続点を境に2つのグループに分け、前記接続点ごとに前記グループそれぞれの平均電圧を算出し、前記接続点ごとに、前記平均電圧の高いグループの電池から前記平均電圧の低いグループの電池へ電荷を移動させる方向を決定する決定部と、
前記電池の電圧が、過充電電圧より低く設定された上限電圧より低く、かつ過放電電圧より高く設定された下限電圧より高いと判定された場合、前記電池を制御する前記スイッチングコンバータに定電流制御部を用いて定電流制御させ、
前記電池の電圧が、前記上限電圧以上または前記下限電圧以下であると判定された場合、前記電池を制御する前記スイッチングコンバータに、前記電池の電圧が前記上限電圧または前記下限電圧を維持するように定電圧制御部を用いて定電圧制御させる、判定部と、
を備えることを特徴とする電圧均等化装置。 - 請求項1に記載の電圧均等化装置であって、
定電圧制御中の前記上限電圧を維持している電池に流れる電流が、
前記上限電圧からすべての電池の平均電圧を減算した電圧を、前記電池の内部抵抗で除算した電流以下の場合、または、
定電圧制御中の前記下限電圧を維持している電池に流れる電流が、
前記すべての電池の平均電圧から前記下限電圧を減算した電圧を、前記電池の内部抵抗で除算して求めた電流以下の場合、前記定電圧制御を停止させる、
ことを特徴とする電圧均等化装置。 - 請求項1に記載の電圧均等化装置であって、
定電圧制御中の前記上限電圧を維持していない電池の電圧が、
前記定電流制御のときに求めたオフセット電圧に、前記定電圧制御中の前記電池に流れる電流を前記定電流制御中の前記電池に流れる電流で除算した比を乗算した値を、前記すべての電池の平均電圧から減算した値に達した場合、または、
定電圧制御中の前記下限電圧を維持していない電池の電圧が、
前記定電流制御のときに求めたオフセット電圧に、前記比を乗算した値を、前記すべての電池の平均電圧に加算した値に達した場合、に前記定電圧制御を停止させる、
ことを特徴とする電圧均等化装置。 - 直列に接続された複数の電池において、前記電池の負極端子と前記電池に隣接する電池の正極端子との接続点に一方の端子が接続されるインダクタと、前記電池の正極端子と前記インダクタの他方の端子との間に設けられる一方のスイッチと、前記隣接する電池の負極端子と前記インダクタの他方の端子との間に設けられる他方のスイッチと、を有するスイッチングコンバータと、制御部と、を備え、
前記制御部は、
直列に接続された複数の前記電池を、前記接続点を境に2つのグループに分け、前記接続点ごとに前記グループそれぞれの平均電圧を算出し、前記接続点ごとに、前記平均電圧の高いグループの電池から前記平均電圧の低いグループの電池へ電荷を移動させる方向を決定し、
前記電池の電圧が、過充電電圧より低く設定された上限電圧より低く、かつ過放電電圧より高く設定された下限電圧より高いと判定された場合、前記電池を制御する前記スイッチングコンバータに定電流制御させ、
前記電池の電圧が、前記上限電圧以上または前記下限電圧以下であると判定された場合、前記電池を制御する前記スイッチングコンバータに、前記電池の電圧が前記上限電圧または前記下限電圧を維持するように定電圧制御させる、
ことを特徴とする電圧均等化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013254089A JP2015115980A (ja) | 2013-12-09 | 2013-12-09 | 電圧均等化装置および電圧均等化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015115980A true JP2015115980A (ja) | 2015-06-22 |
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JP2013254089A Pending JP2015115980A (ja) | 2013-12-09 | 2013-12-09 | 電圧均等化装置および電圧均等化方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022513955A (ja) * | 2019-05-07 | 2022-02-09 | エルジー エナジー ソリューション リミテッド | バッテリーコントローラ、無線バッテリー制御システム、バッテリーパック及びバッテリーバランシング方法 |
-
2013
- 2013-12-09 JP JP2013254089A patent/JP2015115980A/ja active Pending
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JP7235220B2 (ja) | 2019-05-07 | 2023-03-08 | エルジー エナジー ソリューション リミテッド | バッテリーコントローラ、無線バッテリー制御システム、バッテリーパック及びバッテリーバランシング方法 |
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