JP2015114732A - 走行支援装置及び走行支援方法 - Google Patents

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理人 加藤
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剛志 永田
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進 寺西
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悟之 塚田
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Abstract

【課題】自動車による交通を円滑化する。
【解決手段】走行支援装置は、交通状況推定部30と、走行計画部40とを具備する。交通状況推定部30は、道路の区間ごとの自車両の速度に基づいて算出された、複数の区間での自車両の平均速度に基づいて、道路の交通状況として推定する。走行計画部40は、道路上のビーコンから受信したビーコンよりも下流側の複数の信号機の位置及び点灯色変化に関する情報と、交通状況とに基づいて、自車両が停止することなく複数の信号機を通過するように走行計画を作成する。
【選択図】図2B

Description

本発明は、走行支援装置及び走行支援方法に関する。
自動車速度のコントロールに関し、特開平5−128399号公報に、車両に搭載される路側通信受信装置が開示されている。この路側通信受信装置は、車両に搭載され、受信手段と、演算手段と、表示手段とを備えている。受信手段は、路側ビーコンから送信される車両の進行方向に設置されている信号機の位置及び信号機の色変化のパラメータの情報を含む信号を受信する。演算手段は、受信された信号機の位置及び信号機の色変化のパラメータの情報に基づき、車両が信号機の青色点灯時間帯で各信号機を通過することができる速度範囲を算出する。表示手段は、演算手段により算出された速度範囲を表示する。
関連する技術として、特開2012−8939号公報に、運転者支援装置および運転者支援システムが開示されている。この運転者支援装置は、車両に搭載され、自車両の運転者による運転操作を支援する。この運転者支援装置は、信号機情報取得手段と、交差点距離取得手段と、進入速度演算手段と、比較手段と、出力手段とを備えている。信号機情報取得手段は、自車両の進行方向に存在する信号機についての現在および将来の灯色と各灯色の継続時間とを含む信号機情報を取得する。交差点距離取得手段は、自車両から前記信号機が配置された交差点までの距離を表す交差点距離情報を取得する。進入速度演算手段は、信号機情報、および前記交差点距離情報に基づいて、前記信号機の灯色が青の状態で自車両が前記交差点に進入可能な走行速度の範囲を表す進入速度範囲を演算する。比較手段は、進入速度範囲の幅と予め設定された閾値とを比較する。出力手段は、進入速度範囲の幅が前記閾値以上である場合に前記進入速度範囲に関する出力を行う。
特開2006−251836号公報に、交通制御システムが開示されている。この交通制御システムは、交差点Bから一定距離Lの地点Aを前記交差点Bに向かって走行する車両に対し、当該車両の地点A通過時刻ta、交差点Bに設置されている交通信号機の信号周期TP2および青信号点滅時刻ta2、ta4等の信号形態、地点A−交差点B間距離L、および地点A−交差点B間の許容最高走行速度Vmax、から当該車両と前後して同一方向に走行する車両とその走行順序を変えずにかつ交差点Bを青信号で通過するための地点A−交差点B間走行の推奨所要時間topt、推奨走行速度voptの走行条件を算出して当該車両に通報し、当該車両は通報された走行条件で地点A−交差点B間を走行する。
特開2003−39975号公報に、信号に連動した車両走行制御装置が開示されている。この車両走行制御装置は、信号に連動し、情報取得手段と、先行車両検出手段と、走行パターン作成手段と、走行制御手段とを有する。情報取得手段は、少なくとも信号情報を含む道路情報を取得する。先行車両検出手段は、先行車情報を検出する。走行パターン作成手段は、前記先行車両検出手段で検出される先行車情報を考慮した第1の走行制御と前記道路情報に応じた信号に連動した第2の走行制御とを組み合わせて自車両の走行パターンを作成する。走行制御手段は、走行パターン作成手段で作成された走行パターンに基づいて自車両の走行を制御する。
特開2008−299666号公報に、車両運転支援システム、運転支援装置、車両及び車両運転支援方法が開示されている。車両運転支援システムは、交差点に設置された信号機の信号情報を送信する送信装置と、該送信装置が送信した信号情報を受信して車両の安全運転を支援する運転支援装置とを備える。
その前記運転支援装置は、存否情報取得手段と、進行方向取得手段と、特定手段と、速度取得手段と、距離情報取得手段と、判定手段と、出力手段とを備える。存否情報取得手段は、交差点の右折用又は左折用の信号の存否情報を取得する。進行方向取得手段は、交差点での自車両の進行方向を取得する。特定手段は、信号の存否及び前記自車両の進行方向に応じて、自車両の走行状態を特定する。速度取得手段は、自車両の速度情報を取得する。距離情報取得手段は、自車両と交差点との距離に関する情報を取得する。判定手段は、交差点までの距離、自車両の速度及び信号情報に基づいて、自車両が前記特定手段で特定した走行状態にあるか否かを判定する。出力手段は、走行状態にある場合、自車両を加減速するための情報を出力する。
特開2008−302849号公報に、車両運転支援システム、運転支援装置、車両及び車両運転支援方法が開示されている。車両運転支援システムは、交差点に設置され青信号時間が可変の信号機の信号情報を送信する送信装置と、該送信装置が送信した信号情報を受信して車両の安全運転を支援する運転支援装置とを備える。その前記運転支援装置は、確定情報取得手段と、速度取得手段と、距離情報取得手段と、判定手段と、出力手段とを備える。確定情報取得手段は、青信号時間が確定したことを示す確定情報を取得する。速度取得手段は、自車両の速度情報を取得する。距離情報取得手段は、自車両と交差点との距離に関する情報を取得する。判定手段は、確定情報を取得した場合、前記交差点までの距離、自車両の速度及び信号情報に基づいて、自車両が交差点の手前に停止するための停止条件及び交差点に進入するための進入条件により決定される走行状態にあるか否かを判定する。出力手段は、行状態にあると判定した場合、自車両を加減速するための情報を出力する。
特開2011−113503号公報に、運転支援装置が開示されている。この走行支援装置は、自車位置検出手段と、走行道路検出手段と、交差点検出手段と、他車検出手段と、他車位置検出手段と、進入位置検出手段と、第一距離検出手段と、判断手段と、報知手段と、を備えている。自車位置検出手段は、自車の位置を検出する。走行道路検出手段は、自車が走行している道路を検出する。交差点検出手段は、該走行道路検出手段により検出された走行道路上に存在する信号機付きの交差点を、その位置と共に検出する。信号機情報取得手段は、交差点検出手段により検出された信号機付き交差点の信号機情報を取得する。他車検出手段は、自車の前方において、前記走行道路に進入しようとしている他車を検出する。他車位置検出手段は、他車検出手段により検出された他車の位置を検出する。進入位置検出手段は、他車位置検出手段により検出された他車の位置に基づいて、他車の走行道路への進入位置を検出する。第一距離検出手段は、進入位置検出手段により検出された進入位置から前記交差点検出手段により検出された信号機付き交差点までの距離を検出する。判断手段は、信号機情報取得手段により取得された信号機情報と前記第一距離検出手段により検出された距離とに基づいて、自車が前記進入位置に到達した際に自車の前記進入位置の通過に先駆けて他車を走行道路に進入させるか否かを判断する。報知手段は、判断手段による判断に基づいて、その旨を運転者に報知する。
特開平8−329384号公報に、車両走行支援装置が開示されている。この車両走行支援装置は、現在位置検出手段と、車速検出手段と、基準時間獲得手段と、信号機データ記憶手段と、制限速度データ記憶手段と、信号機通過可否判断手段と、告知手段とを有している。現在位置検出手段は、車両の現在位置を検出する。車速検出手段は、車両の実速度を検出する。基準時間獲得手段は、ある基地局から発せられる原子時計等の基準時間を示すデータを獲得する。信号機データ記憶手段は、道路に設置される信号機の位置および作動時間に関する信号機データを記憶する。制限速度データ記憶手段は、路の制限速度に関するデータを記憶する。信号機通過可否判断手段は、車両の所定進路上の信号を青で通過できるか否かを前記現在位置検出手段で検出される車両の現在位置データ、前記車速検出手段で検出される車速データ、前記信号機データおよび前記制限速度データに基づいて判断する。告知手段は、信号機通過可否判断手段による判断結果を運転者に知らせる。
特開平5−128399号公報 特開2012−8939号公報 特開2006−251836号公報 特開2003−39975号公報 特開2008−299666号公報 特開2008−302849号公報 特開2011−113503号公報 特開平8−329384号公報
本発明の目的は、急な加速や減速の回数や停止の回数の少ない効率的な運転を可能とする走行支援装置及び走行支援方法を提供することにある。この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。
本発明の走行支援装置は、交通状況推定部(30)と、速度計画部(40)とを具備している。交通状況推定部(30)は、道路の区間ごとの自車両の速度(Vpavg)に基づいて算出された、複数の区間での自車両の平均速度(Vur)に基づいて、道路の交通状況を推定する。速度計画部(40)は、道路上のビーコン(10)から受信したビーコン(10)よりも下流側の複数の信号機(9)の位置及び点灯色変化に関する情報と、ビーコン(10)よりも上流側の交通状況とに基づいて、自車両が停止することなく複数の信号機(9)を通過するように走行計画(tD線)を作成する。
本走行支援装置は、ビーコン(10)から情報を受信する前に、予め、動的に変動する道路の交通状況を、自車両(走行支援装置を搭載した自動車)の速度(Vpavg)に基づいて推定している。そのため、本走行支援装置は、ビーコン(10)から信号機(9)に関する情報を受信したとき、直ちに走行計画(tD線)を作成することができる。したがって、本走行支援装置は、ビーコン(10)からの情報に、道路の交通状況に関する情報が無くても、急な加速や減速の回数や停止の回数の少ない効率的な運転を支援することができる。それにより、自動車は、エネルギー効率が相対的に高く、CO排出も相対的に低い運転を行うことができる。
上記の走行支援装置において、交通状況推定部(30)は、速度情報取得部(31)と、平均速度算出部(32)とを備えていてもよい。速度情報取得部(31)は、速度(Vpavg)を、自車両から取得する速度情報及び距離情報に基づいて算出する。平均速度算出部(32)は、複数の区間での複数の速度(Vpavg)に基づいて、平均速度(Vur)を、交通状況として算出する。
本走行支援装置では、自車両の速度に基づいて、自車両の現在位置の近傍の平均速度(Vur)を算出し、それを交通状況として推定している。すなわち、自車両の現在位置の近傍の自動車の流れは、その道路の下流側においてもそれほど変化するのではないことから、算出された自動車の流れ(速度)は、その道路の下流側での自動車の流れ(速度)から推定可能と考えられる。また、本走行支援装置は、外部から何ら情報を取得することなく、交通状況を推定することができる。
上記の走行支援装置において、交通状況推定部(30)は、速度情報取得部(31)と、平均速度算出部(32)とを備えていてもよい。速度情報取得部(31)は、速度(Vpavg)を、外部情報に基づく自車両の測位情報の時間変化に基づいて算出する。平均速度算出部(32)は、複数の区間での複数の速度(Vpavg)に基づいて、平均速度(Vur)を、交通状況として算出する。
本走行支援装置では、自車両の速度に基づいて、自車両の現在位置の近傍の平均速度(Vur)を算出し、それを交通状況として推定している。そのとき、自車両の速度を外部情報(例示:GPS情報)に基づく測位情報を用いて算出しているので、自車両の速度を客観的に把握することができる。また、外部情報に基づいて計算された自車両の速度の精度がより高い場合には、その速度を用いることで、交通状況をより正確に推定することができる。
上記の走行支援装置において、速度計画部(40)は、外部データ取得部(41)と、走行計画作成部(42)とを備えていてもよい。外部データ取得部(41)は、ビーコン(10)よりも下流側の複数の信号機(9)の位置及び点灯色変化に関する情報を取得する。走行計画作成部(42)は、複数の信号機(9)の位置及び点灯色変化に関する情報に基づいて、複数の信号機(9)が青になる複数の時間帯をつなげたスルーバンドを算出し、交通状況に基づいて、自車両がスルーバンドを通過するように走行計画(tD線)を作成する。
本走行支援装置では、スルーバンドを通過するように走行計画(tD線)が作成されるので、自車両が交差点を常に青信号で通過できるようにすることができる。それにより、自動車は、エネルギー効率が相対的に高く、CO排出も相対的に低い運転を行うことができる。
上記の走行支援装置において、走行計画作成部(42)は、自車両が平均速度(Vur)でスルーバンドを通過するように走行計画(tD線)を作成してもよい。
本走行支援装置では、自車両は、ビーコン(10)よりも上流側とビーコン(10)よりも下流側とで速度の変化が少ない走行をすることができる。それにより、自車両は、エネルギー効率が相対的に高く、CO排出も相対的に低い運転を行うことができる。また、自車両のユーザも、速度を一定のまま走れるので、快適に運転することができる。
上記の走行支援装置において、グリーンゲート比を、信号機で青が点灯してから車両が通過するまでの時間と、青が点灯し続けている時間との比としたとき、走行計画作成部(42)は、複数の信号機(9)におけるグリーンゲート比が等しくなるタイミングで自車両がスルーバンドを通過するように走行計画(tD線)を作成してもよい。
本走行支援装置では、自車両は、ビーコン(10)よりも上流側とビーコン(10)よりも下流側とで速度の変化が少ない走行をすることができる。また、各信号機(9)におけるグリーンゲート比が等しくなるように走行計画(tD線)が設定されるので、自車両は赤信号に当たることはなく走行することができる。それにより、自動車2は、エネルギー効率が相対的に高く、CO排出も相対的に低い運転を行うことができる。また、自動車2のユーザも、速度を一定のまま走れるので、快適に運転することができる。
上記の走行支援装置は、走行計画補正部(50)を更に具備していてもよい。走行計画補正部(50)は、ビーコン(10)よりも下流側の下流側区間ごとの自車両の下流側速度(Vpavg)に基づいて算出された、複数の下流側区間での自車両の下流側平均速度(V1avg)に基づいて、走行計画(tD線)を補正する。
本走行支援装置では、走行中の交通状況(平均速度V1avg)に基づいて走行計画(tD線)を補正している。したがって、常に、交通状況に合わせた走行計画(tD線)に基づいて、走行を支援することができる。すなわち、交通状況に合わせた柔軟な走行支援を行うことができる。それにより、交通状況の変化に関わらず、エネルギー効率が相対的に高く、CO排出も相対的に低い運転を行うことができる。
上記の走行支援装置において、走行計画補正部(50)は、区間交通状況推定部(51)と、区間走行計画補正部(52)とを備えていてもよい。区間交通状況推定部(51)は、下流側速度(Vpavg)を、自車両から取得する速度情報及び距離情報に基づいて算出し、複数の下流側区間での複数の下流側速度(Vpavg)に基づいて、下流側平均速度(V1avg)を算出する。区間走行計画補正部(52)は、下流側平均速度(V1avg)に基づいて、走行計画(tD線)を補正する。
本走行支援装置では、自車両の速度に基づいて、自車両の現在位置の近傍の平均速度(V1avg)を算出し、それを交通状況として推定している。すなわち、自車両の現在位置の近傍の自動車の流れは、その道路の下流側においてもそれほど変化するのではないことから、算出された自動車の流れ(速度)は、その道路の下流側での自動車の流れ(速度)から推定可能と考えられる。また、本走行支援装置は、外部から何ら情報を取得することなく、交通状況を推定することができる。
上記の走行支援装置において、グリーンゲート比を、信号機で青が点灯してから車両が通過するまでの時間と、青が点灯し続けている時間との比としたとき、区間走行計画補正部(52)は、複数の信号機(9)におけるグリーンゲート比が、予め設定された範囲に収まるように走行計画(tD線)を補正してもよい。
本走行支援装置では、グリーンゲート比を予め設定された範囲(中程度の範囲)に収まるように走行計画(tD線)を補正している。それにより、例えばグリーンゲート比が小さ過ぎて加速の裕度が無い場合や、グリーンゲート比が大き過ぎて減速の裕度が無い場合を排除することができる。
上記の走行支援装置において、区間走行計画補正部(52)は、複数の信号機(9)のいずれかにおいてグリーンゲート比が、予め設定された範囲に収まらない場合、複数の信号機(9)の位置及び点灯色変化に関する情報に基づいて算出された、複数の信号機(9)が次に青になる複数の時間帯をつなげた次スルーバンドを、自車両が通過するように走行計画(tD線)を補正してもよい。
本走行支援装置では、自車両はスルーバンドから次のスルーバンドへワープすることになり、一つのスルーバンドB内を移動する場合よりも相対的に多くの加減速が発生する。しかし、その加減速の増加は、自車両が停止することによる加減速の増加よりも少なく抑えることができる。そのため、自車両がスルーバンドをワープしても、自動車が停止する場合と比較して、CO排出量を少なく維持することができる。また、エネルギー効率についても、同様考えられ、自動車2がスルーバンドBをワープしても、自動車が停止する場合と比較して、エネルギー効率の低下を低く抑えることができる。
本発明の走行支援方法は、道路の区間ごとの自車両の速度(Vpavg)に基づいて算出された、複数の区間での自車両の平均速度(Vur)に基づいて、道路の交通状況を推定するステップ(S01)と、道路上のビーコン(10)から受信したビーコン(10)よりも下流側の複数の信号機(9)の位置及び点灯色変化に関する情報と、ビーコン(10)よりも上流側の交通状況とに基づいて、自車両が停止することなく複数の信号機(9)を通過するように走行計画(tD線)を作成するステップ(S02)とを具備している。
上記の走行支援方法において、平均速度(Vur)を算出するステップ(S01)は、速度(Vpavg)を、自車両から取得する速度情報及び距離情報に基づいて算出するステップ(S11)と、複数の区間での複数の速度(Vpavg)に基づいて、平均速度(Vur)を、交通状況として算出するステップ(S12)とを備えていてもよい。
上記の走行支援方法において、平均速度(Vur)を算出するステップ(S01)は、速度(Vpavg)を、外部情報に基づく自車両の測位情報の時間変化に基づいて算出するステップ(S11)と、複数の区間での複数の速度(Vpavg)に基づいて、平均速度(Vur)を、交通状況として算出するステップ(S12)とを備えていてもよい。
上記の走行支援方法において、走行計画(tD線)を作成するステップ(S02)は、ビーコン(10)よりも下流側の複数の信号機(9)の位置及び点灯色変化に関する情報を取得するステップ(S21)と、複数の信号機の位置(9)及び点灯色変化に関する情報に基づいて、複数の信号機が青になる複数の時間帯をつなげたスルーバンドを算出し、交通状況に基づいて、自車両がスルーバンドを通過するように走行計画(tD線)を作成するステップ(S22、S23)とを備えていてもよい。
上記の走行支援方法において、スルーバンドを通過するように走行計画(tD線)を作成するステップ(S22、S23)は、自車両が平均速度(Vur)でスルーバンドを通過するように走行計画(tD線)を作成するステップ(S23)を備えていてもよい。
上記の走行支援方法において、グリーンゲート比を、信号機で青が点灯してから車両が通過するまでの時間と、青が点灯し続けている時間との比としたとき、スルーバンドを通過するように走行計画(tD線)を作成するステップ(S22、S23)は、複数の信号機(9)におけるグリーンゲート比が等しくなるタイミングで自車両がスルーバンドを通過するように走行計画(tD線)を作成するステップ(S23)を備えていてもよい。
上記の走行支援方法において、ビーコン(10)よりも下流側の下流側区間ごとの自車両の下流側速度(Vpavg)に基づいて算出された、複数の下流側区間での自車両の下流側平均速度(V1avg)に基づいて、走行計画(tD線)を補正するステップ(S03)を更に具備していてもよい。
上記の走行支援方法において、走行計画(tD線)を補正するステップ(S03)は、下流側速度(Vpavg)を、自車両から取得する速度情報及び距離情報に基づいて算出し、複数の下流側区間での複数の下流側速度(Vpavg)に基づいて、下流側平均速度(V1avg)を算出するステップ(S31、S32)と、下流側平均速度(V1avg)に基づいて、走行計画(tD線)を補正するステップ(S33〜S36)を備えていてもよい。
上記の走行支援方法において、グリーンゲート比を、信号機で青が点灯してから車両が通過するまでの時間と、青が点灯し続けている時間との比としたとき、走行計画(tD線)を補正するステップ(S03)は、複数の信号機(9)におけるグリーンゲート比が、予め設定された範囲に収まるように走行計画(tD線)を補正するステップ(S33〜S36)を備えていてもよい。
上記の走行支援方法において、走行計画(tD線)を補正するステップ(S03)は、複数の信号機(9)のいずれかにおいてグリーンゲート比が、予め設定された範囲に収まらない場合、複数の信号機(9)の位置及び点灯色変化に関する情報に基づいて算出された、複数の信号機(9)が次に青になる複数の時間帯をつなげた次スルーバンドを、自車両が通過するように走行計画(tD線)を補正するステップ(S33〜S36)を備えていてもよい。
本発明のプログラムは、上記段落のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させる。
本発明の走行支援装置は、速度情報取得部(31)と、交通情報推定部(32)とを具備している。速度情報取得部(31)は、道路の区間ごとの自車両の速度(Vpavg)を算出する。交通情報推定部(32)は、複数の区間での複数の速度(Vpavg)に基づいて、複数の区間での自車両の平均速度(Vur)を、自車両よりも先での道路の交通状況として推定する。
本発明の走行支援方法は、道路の区間ごとの自車両の速度(Vpavg)を算出するステップ(S11)と、複数の区間での複数の速度(Vpavg)に基づいて、複数の区間での自車両の平均速度(Vur)を、自車両よりも先での道路の交通状況として推定するステップ(S12)とを具備している。
本発明のプログラムは、上記段落に記載の方法をコンピュータに実行させる。
本発明により、自動車による交通を円滑化することが可能となる。本発明により、自動車が急な加速や減速の回数や停止の回数の少ない効率的な運転を行うことが可能となる。
図1は、実施の形態に係る走行支援装置を適用する運転支援システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2Aは、実施の形態に係る自動車の車載器の構成の一例を示すブロック図である。 図2Bは、実施の形態に係る車載器の制御部の構成の一例を示すブロック図である。 図2Cは、実施の形態に係る車載器の記憶部の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施の形態に係る走行支援装置の動作の一例を示すフロー図である。 図4は、実施の形態に係る走行支援装置の動作のステップS01を示すフロー図である。 図5は、実施の形態に係る走行支援装置の動作のステップS01の動作を説明する模式図である。 図6は、実施の形態に係る走行支援装置の動作のステップS02を示すフロー図である。 図7は、ビーコン情報、スルーバンド折線及び初期走行計画tD線との関係を示すグラフである。 図8は、初期走行計画tD線の算出方法を示すグラフである。 図9は、初期走行計画tD線の他の算出方法を示すグラフである。 図10は、実施の形態に係る走行支援装置の動作のステップS03を示すフロー図である。 図11は、実施の形態に係る走行支援装置の動作のステップS03の動作を説明する模式図である。 図12は、補正おけるスルーバンド幅時間位置及び通過タイミングを説明するグラフである。 図13は、グリーンゲート及びグリーンゲート比を説明する模式図である。 図14は、補正おけるグリーンゲートと走行計画tD1線との関係を示すグラフである。 図15は、補正におけるワープの方法を説明するグラフである。
本発明の実施の形態に係る走行支援装置及び走行支援方法について、添付図面を参照して説明する。
本実施の形態の走行支援装置及び走行支援方法は、自動車が急な加速や減速の回数や停止の回数の少ない効率的な運転を行えるように自動車の走行を支援する。それにより、自車両を含めた自動車による交通の円滑化を行うことができ、エネルギーの効率的使用やCO削減を行うことができる。以下、本実施の形態について詳細に説明する。
まず、本実施の形態に係る走行支援装置を適用する運転支援システム1について説明する。
図1は、本実施の形態に係る走行支援装置を適用する運転支援システム1の構成の一例を示すブロック図である。運転支援システム1は、本実施の形態に係る走行支援装置を搭載する自動車2の運転を支援するシステムである。例えば、運転支援システム1は、その自動車2がグリーンウェーブ走行をすることを支援する。グリーンウェーブ走行は、自動車の速度をコントロールし、その自動車が交差点を常に青信号で通過できるようにして交通を円滑にしようとうする方法であり、自動車が急な加速や減速の回数や停止の回数の少ない効率的な運転を行う手法の一形態と見ることができる。運転支援システム1は、交通管制センタサーバ3と複数の信号機9と複数のビーコン10とを具備している。
交通管制センタサーバ3は、交通を管制する交通管制センタに設けられたコンピュータに例示される情報処理装置である。交通管制センタサーバ3は、交通に関する情報を収集し、記憶する。交通に関する情報は、道路に設置された複数の信号機9に関する情報を含んでいる。また、交通管制センタサーバ3は、その交通に関する情報や交通に関する指令を、ネットワーク4を介して、各所(信号機9やビーコン10を含む)に送信する。ネットワーク4は、インターネットやWAN(Wide Area Network)や携帯電話網やLAN(Local Area Network)に例示される広域通信回線であり、一つのネットワークであっても良いし、複数のネットワークの集合であっても良い。
ビーコン10は、道路の上や路側に設置され、その道路を走行する自動車へ無線により情報(以下、「ビーコン情報」とも記す)を提供する装置である。ビーコン10は、電波によりビーコン情報を発信する電波ビーコンや、近赤外線によりビーコン情報を発信する光ビーコンに例示される。ビーコン10は、例えば、一本の道路において、複数の交差点(複数の信号機)ごとに設けられている。ビーコン情報は、交通に関する情報、例えば、そのビーコン10よりも下流側の道路にある交差点の信号機9に関する情報を含んでいる。信号機9に関する情報は、信号機9の位置に関する情報や信号機9の点灯色変化に関する情報に例示される。それらの情報は、交通管制センタサーバ3からネットワーク4を介して供給される。ただし、それらの情報は、ビーコン10の有する記憶装置(図示されず)に予め記憶されていても良いし、信号機9から無線通信やネットワーク4を介してビーコン10へ直接送信されても良い。
なお、ビーコン10は例示であり、自動車2との間で短距離通信が可能な他の機器・方法を用いても良い。また、ビーコン10より下流側とは、ビーコン10を基準に自動車2の進行方向側を示している。一方、ビーコン10より上流側とは、ビーコン10を基準に自動車2の進行方向側とは反対側を示している。
自動車2は、道路上を走行するが、グリーンウェーブ走行が可能な区間を走行する場合には、グリーンウェーブ走行を実施する。自動車2は、車載器20と、ビーコン受信装置21とを備えている。ビーコン受信装置21は、ビーコン10からのビーコン情報を受信して、車載器20へ出力する。
車載器20は、本実施の形態に係る走行支援装置の一例である。車載器20は、自動車2が道路を走行しているとき、自車両の速度に基づいて、その道路の交通状況を把握する。交通の状況は、自動車2の流れ(速度)や渋滞の有無などに例示される。また、車載器20は、ビーコン受信装置21を介してビーコン10からビーコン情報を取得する。そして、自動車2は、ビーコン10より上流側(手前側)の交通状況とビーコン情報とに基づいて、自車両が停止することなく一つ又は複数の信号機9を通過するように走行計画を生成する。また、車載器20は、ビーコン10より下流側(先側)の交通状況とビーコン情報とに基づいて、自車両が停止することなく一つ又は複数の信号機を通過するように走行計画を補正する。
次に、本実施の形態に係る走行支援装置としての車載器20について更に説明する。
図2Aは、本実施の形態に係る走行支援装置としての車載器20の構成の一例を示すブロック図である。車載器20は、自動車2が道路を走行しているとき、その道路の交通状況の把握し、自車両が停止することなく一つ又は複数の信号機を通過するように走行計画を作成又は補正する。
車載器20は、コンピュータに例示される情報処理装置であり、図示されていないCPU(Central Processing Unit)と、記憶装置と、入力装置と、出力装置と、インターフェースとを備えている。CPU、記憶装置、入力装置、出力装置、及びインターフェースは、互いに情報の送受信が可能に接続されている。記憶装置は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリ及びHDD(Hard Disk Drive)に例示される。入力装置は、タッチパネル、キーボード、及びマウスに例示される。出力装置は、ディスプレイやスピーカ(発話装置)に例示される。インターフェースは、外部のコンピュータや記憶装置や記憶媒体読取装置などと有線や無線のネットワークを介して双方向通信可能に接続される。
CPUは、例えば記憶媒体からインターフェースを介してHDDにインストールされたコンピュータプログラムをRAMに展開する。そして、展開されたコンピュータプログラムを実行して、必要に応じて記憶装置や入力装置や出力装置のようなハードウェアを制御しながら、当該コンピュータプログラムの情報処理を実現する。記憶装置は、コンピュータプログラムを記録し、CPUが利用する情報や生成する情報を記録する。入力装置は、ユーザに操作されることにより生成される情報をCPUや記憶装置に出力する。出力装置は、CPUにより生成された情報や記憶装置の情報をユーザに認識可能に出力する。
車載器20は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)、コンピュータプログラムとハードウェアとの協働、又は、ハードウェアで実現される制御部22と、記憶部23と、入出力部24とを備えている。
制御部22は、車載器20の動作を制御し、道路の交通状況の把握や、走行計画の作成又は補正を行う。制御部22は、記憶部23、入出力部24の動作を制御する。制御部22の詳細は後述される。制御部22は、例えば、CPU及びRAMやROMやHDDを利用することにより実現することができる。
記憶部23は、自車両の走行状況に関する情報(例示:速度、位置、時刻)や、車載器20の情報処理動作に伴う情報(例示:ビーコン情報、交通状況、走行計画)を記憶している。記憶部23の詳細は後述される。記憶部23は、例えば、RAMやROMや不揮発メモリやHDDを利用することにより実現することができる。
入出力部24は、ビーコン受信装置21からのビーコン情報や、自車両(自動車2)のマイクロコンピュータ(図示されず)からの自車両の走行状況に関する情報(例示:速度、位置、時刻)を受け取り、制御部22又は記憶部23へ出力する。また、入出力部24は、制御部22の出力をディスプレイに表示したり、スピーカで通知したりする。入出力部24は、例えば、入力装置と出力装置とインターフェースとを利用することにより実現することができる。
次に、本実施の形態に係る車載器20の制御部22について更に説明する。
図2Bは、本実施の形態に係る車載器20の制御部22の構成の一例を示すブロック図である。制御部22は、交通状況推定部30と、走行計画部40と、走行計画補正部50と、終了判定部60とを備えている。
交通状況推定部30は、道路を走行する自車両(自動車2)に関して、その道路における所定の区間ごとの速度Vpavgを算出する。そして、交通状況推定部30は、複数の所定の区間に対応して得られる複数の速度Vpavgに基づいて、その複数の所定の区間全体での自車両の平均速度Vurを算出する。交通状況推定部30は、その平均速度Vurを、自車両よりも先(下流側)での道路の交通状況と推定する。交通状況推定部30は、速度情報取得部31と、平均速度算出部32とを備えている。
速度情報取得部31は、例えば、自車両(自動車2)のマイクロコンピュータ(図示されず)から速度情報と距離情報を連続的に取得する。そして、速度情報取得部31は、所定の区間に対応する距離ごとに、その所定の区間での平均速度を算出する。速度情報取得部31は、その平均速度を、その所定の区間における自車両の速度Vpavgとする。ただし、自車両の速度Vpavgは、平均速度ではなく、所定の区間での代表地点(例示:区間の最初、区間の最後)での速度であっても良い。
あるいは、速度情報取得部31は、例えば、GPS等の測位装置が自車両に搭載されている場合、その測位装置から自車両の測位情報(位置情報)を連続的に取得する。そして、速度情報取得部31は、測位情報に基づいて算出される自車両の移動距離と、その移動距離を進むのにかかった時間とに基づいて、所定の距離(所定の区間)ごとの自車両の速度を算出する。速度情報取得部31は、その速度を自車両の速度Vpavgとしてもよい。
平均速度算出部32は、上述のように算出された自車両の速度Vpavgを所定の区間ごとに受け取る。そして、平均速度算出部32は、複数の所定の区間について得られる複数の速度Vpavgについて平均速度Vurを算出する。平均速度算出部32は、その平均速度Vurを、自車両よりも先(下流側)での道路の交通状況と推定する。すなわち、平均速度算出部32は、自車両の現在位置近傍での平均速度Vurの交通状態が、自車両よりも先(下流側)の交通状態と概ね同じと推定している。
この交通状況推定部30は、以下に示す用途に用いる場合の他に、何らかの他の用途で道路の交通状況を把握したい場合に、単独で動作させて道路の交通状況(平均速度Vur)を出力させることも可能である。
走行計画部40は、道路上のビーコン10からビーコン情報を取得する。ビーコン情報は、ビーコン10よりも下流側(自動車2の進行方向側)にある複数の信号機9の位置及び点灯色変化に関する情報を含んでいる。そして、走行計画部40は、その複数の信号機9の位置及び点灯色変化に関する情報と、ビーコン10よりも上流側の交通状況(平均速度Vur)とに基づいて、自車両が停止することなく複数の信号機9を通過するように走行計画(tD線)を作成する。走行計画部40は、外部データ取得部41と、走行計画作成部42とを備えている。
外部データ取得部41は、道路上のビーコン10よりも下流側(自動車2の進行方向側)の複数の信号機9に関して、それら複数の信号機9の位置及び点灯色変化に関する情報(ビーコン情報)を取得する。複数の信号機9の位置に関する情報は、例えば、各信号機9のビーコン10からの距離(道路線形)を含んでいる。複数の信号機9の点灯色変化に関する情報は、例えば、各信号機9の青時間及び赤時間(又は各信号機9のサイクル長、スプリット)、各信号機9のオフセット時間、最初の信号機9の青の残り時間(又は赤の残り時間)を含んでいる。
走行計画作成部42は、取得された複数の信号機9の位置及び点灯色変化に関する情報に基づいて、複数の信号機9が直近で青になる複数の時間帯をつなげたスルーバンドを算出する。そして、走行計画作成部42は、ビーコン10よりも上流側の交通状況(平均速度Vur)に基づいて、自車両がスルーバンドを通過するように走行計画(tD線)を作成する。例えば、走行計画作成部42は、自車両が平均速度Vurでスルーバンドを通過するように走行計画(tD線)を作成する。あるいは、例えば、走行計画作成部42は、自車両がスルーバンドの幅における所定の割合の位置を通過するように走行計画(tD線)を作成する。
走行計画補正部50は、道路を走行する自車両(自動車2)に関して、ビーコン10よりも下流側(自車両の進行方向側)における所定の区間ごとの速度Vpavgを算出する。そして、走行計画補正部50は、複数の所定の区間に対応して得られる複数の速度Vpavgに基づいて、その複数の所定の区間全体での自車両の平均速度V1avg(自車両が第0信号機と第1信号機との間にある場合)を算出する。走行計画補正部50は、その平均速度V1avgに基づいて、走行計画(tD線)を補正する。なお、走行計画補正部50は、自車両が第1信号機と第2信号機との間にある場合、平均速度V2avgを算出し、それに基づき走行計画を補正し、自車両が第2信号機と第3信号機との間にある場合、平均速度V3avgを算出し、それに基づき走行計画を補正する。以下同様である。走行計画補正部50は、区間交通状況推定部51と、区間走行計画補正部52とを備えている。
区間交通状況推定部51は、例えば、自車両のマイクロコンピュータ(図示されず)から速度情報と距離情報を連続的に取得する。そして、区間交通状況推定部51は、所定の区間に対応する距離ごとに、その所定の区間での平均速度を算出する。区間交通状況推定部51は、その平均速度を、その所定の区間における自車両の速度Vpavgとする。ただし、自車両の速度Vpavgは、平均速度ではなく、所定の区間での代表地点(例示:区間の最初、区間の最後)の速度であっても良い。ただし、区間交通状況推定部51は、測位情報(位置情報)の時間変化に基づいて、自車両の速度Vpavgを算出しても良い。
区間交通状況推定部51は、更に、所定の区間ごとに得られた自車両の速度Vpavgに基づいて、複数の所定の区間について得られた複数の速度Vpavgの平均速度V1avg(自車両が第0信号機と第1信号機との間にある場合)を算出する。このとき、複数の所定の区間全体を適用速度採取区間ともいい、得られた平均速度V1avgを区間平均速度V1avgともいう。区間交通状況推定部51は、その区間平均速度V1avgを、ビーコン10よりも下流側(自車両の進行方向側)における、自車両よりも先での道路の交通状況と推定する。すなわち、区間交通状況推定部51は、自車両の現在位置近傍での区間平均速度V1avgの交通状態が、自車両よりも先(下流側)の交通状態と概ね同じと推定している。ただし、第1信号機と第2信号機との間にある適用速度採取区間での区間平均速度はV2avgとする。第2信号機と第3信号機との間にある適用速度採取区間での区間平均速度はV3avgとする。以下同様である。
区間走行計画補正部52は、ビーコン情報と交通状況(平均速度Vur)とに基づいて生成された走行計画(tD線)を、その区間平均速度V1avgに基づいて補正する。すなわち、区間走行計画補正部52は、ビーコン10よりも下流側(自動車の進行方向側)の交通状況(区間平均速度V1avg)に基づいて、自車両がスルーバンドを通過するように走行計画(tD線)を補正する。例えば、区間走行計画補正部52は、自車両が平均速度V1avgでスルーバンドを通過するように走行計画(tD線)を補正する。あるいは、例えば、区間走行計画補正部52は、自車両がスルーバンドの幅における所定の割合の位置を通過するように走行計画(tD線)を補正する。ただし、区間走行計画補正部52は、自車両が第1信号機と第2信号機との間にある場合、区間平均速度V2avgに基づいて走行計画(tD線)を補正し、自車両が第2信号機と第3信号機との間にある場合、区間平均速度V3avgに基づいて走行計画(tD線)を補正する。以下同様である。
そのとき、区間走行計画補正部52は、自車両がスルーバンドの端からはみ出さないように(ある信号機9を青で通過する前に、その信号機9が赤にならないように)、走行計画(tD線)を補正する。しかし、もし自車両がスルーバンドの端からはみ出してしまう(ある信号機9を青で通過する前に、その信号機9が赤になる場合)には、区間走行計画補正部52は、複数の信号機9が次に青になる複数の時間帯をつなげた次スルーバンドを自車両が通過するように走行計画(tD線)を補正する。
終了判定部60は、交通状況推定部30、走行計画部40、及び走行計画補正部50の動作の終了を判定する。具体的には、スルーバンド、次スルーバンド外で長時間速度ゼロに至ってしまった場合、又は、距離位置としてグリーンウェーブ走行区間(ビーコン情報でカバーされる範囲)を過ぎた場合には、終了判定部60は、動作の終了であると判定する。
次に、本実施の形態に係る車載器20の記憶部23について更に説明する。
図2Cは、本実施の形態に係る車載器20の記憶部23の構成の一例を示すブロック図である。記憶部23は、初期速度情報71と、道路/信号情報72と、区間速度情報73と、検定情報74と、タイミング情報75と、走行計画情報76とを記憶している。初期速度情報71は、ビーコン10よりも上流側における、複数の区間の複数の速度Vpavgと、交通状況としての平均速度Vurとを含んでいる。交通状況推定部30は、速度Vpavgや平均速度Vurを入力又は出力する。道路/信号情報72は、ビーコン情報、例えばビーコン10よりも下流側の道路にある複数の信号機9に関するビーコン情報を含んでいる。走行計画部40は、ビーコン情報を入力又は出力する。区間速度情報73は、ビーコン10よりも下流側(自動車2の進行方向側)における、複数の区間の複数の速度Vpavgと、交通状況としての区間平均速度V1avg(、V2avg、…)とを含んでいる。検定情報74は、スルーバンド時間位置Kc(後述)に関する情報を含んでいる。タイミング情報75は、通過タイミングKL(後述)に関する情報を含んでいる。走行計画補正部50は、速度Vpavgや区間平均速度V1avg(、V2avg、…)やスルーバンド時間位置Kcや通過タイミングKLを入力又は出力する。走行計画情報76は、走行計画tD線(初期、補正後)を含んでいる。走行計画部40及び走行計画補正部50は、走行計画tD線(初期、補正後)を入力又は出力する。
次に、本実施の形態に係る走行支援装置の動作(走行支援方法)について説明する。
ここでは、自動車2は、道路のグリーンウェーブ走行区間を走行する。グリーンウェーブ走行区間は、ビーコン10と、そのビーコン10のビーコン情報で詳細が示される複数の信号機9とを備えている。自動車2は、したがって、そのビーコン10の近傍にある交差点(第0交差点)や、その先の複数の信号機9の近傍にある複数の交差点(第1交差点〜第3交差点)を走行する。本実施の形態に係る走行支援装置(走行支援方法)は、その自動車2が適切にグリーンウェーブ走行を行えるように自動車の走行を支援する。以下、本実施の形態に係る走行支援装置の動作(走行支援方法)について詳細に説明する。
図3は、本実施の形態に係る走行支援装置の動作の一例を示すフロー図である。
車載器20の交通状況推定部30は、ビーコン10より上流側において、ビーコン10より下流側(自動車2の進行方向側)の交通状況を推定する(ステップS01)。すなわち、交通状況推定部30は、道路を走行する自車両に関する区間ごとの速度Vpavgを算出する。そして、交通状況推定部30は、複数の区間における複数の速度Vpavgを平均して得られる平均速度Vurを、自車両よりも先(下流側)での道路の交通状況として算出する。言い換えると、交通状況推定部30は、ビーコン10より上流側の小区間(距離Ps(m))での平均速度Vpavgを求め、N個の小区間(距離Ps×N(m))での平均速度Vurと出現分布とから交通状況を推定する。
車載器20の走行計画部40は、道路上のビーコン10から諸情報を受け取り、初期の走行計画(tD線)を計算する(ステップS02)。すなわち、道路上のビーコン10から受信した、ビーコン10よりも下流側(自動車2の進行方向側)の複数の信号機9の位置及び点灯色変化に関する情報と、推定された交通状況(平均速度Vur)とに基づいて、自車両が停止することなく複数の信号機9を通過するように走行計画(tD線)を作成する。言い換えると、走行計画部40は、ビーコン情報の道路線形、信号機サイクル長、スプリット、オフセット時間及び青(赤)残時間に基づいてスルーバンドを算出し、そのスルーバンドと推定された交通状況(平均速度Vur)とに基づいて距離・時間(速度)カーブ(tD線)を設定する。
走行計画部40は、走行計画(tD線)に基づいて、車載器20の出力装置(ディスプレイやスピーカ)などから、走行計画(tD線)に対応した目標速度などをユーザ(自動車2の運転者)に認識可能に出力する。ユーザは、その目標速度などに基づいて、自車両(自動車2)を操作する。それにより、走行計画(tD線)に基づくグリーンウェーブ走行が可能となる。
車載器20の走行計画補正部50は、走りながら交通状況を推定し、走行計画を補正する(ステップS03)。すなわち、走行計画補正部50は、自車両に関するビーコン10よりも下流側(自動車2の進行方向側)の区間ごとの速度Vpavgを算出する。そして、走行計画補正部50は、複数の区間における複数の速度Vpavgを平均して得られる区間平均速度V1avgに基づいて、その区間平均速度V1avgを算出した区間よりも下流側(自動車2の進行方向側)の走行計画(tD線)を補正する。言い換えると、走行計画補正部50は、交通状況推定を行いながら、先に計画したtD線を補正し続ける。
走行計画補正部50は、補正された走行計画(tD線)に基づいて、車載器20の出力装置(ディスプレイやスピーカ)などから、補正後の走行計画(tD線)に対応した目標速度などをユーザ(自動車2の運転者)に認識可能に出力する。ユーザは、その目標速度などに基づいて、自車両(自動車2)を操作する。それにより、補正された走行計画(tD線)に基づくグリーンウェーブ走行が可能となる。
車載器20の終了判定部60は、所定の状況が発生した場合に、交通状況推定部30、走行計画部40、及び走行計画補正部50の動作を終了させると判定する(ステップS04)。所定の状況としては、例えば、スルーバンド、次スルーバンド外で長時間速度ゼロに至ってしまった場合(渋滞の場合)や、距離位置としてグリーンウェーブ走行区間(ビーコン情報でカバーされる範囲)を過ぎてしまった場合に例示される。
終了判定部60は、終了の判定に基づいて、車載器20の出力装置(ディスプレイやスピーカ)などから、走行支援(音声ガイダンス)の終了などをユーザ(自動車2の運転者)に認識可能に出力する。
ただし、動作終了となっても、交通状況推定部30は、平均速度Vurを算出するための速度Vpavgの取得は継続的に行う。次のビーコン10が来たときの準備のためである。
以上のようにして、本実施の形態に係る走行支援装置は動作する(走行支援方法が実行される)。
以下、本実施の形態に係る走行支援装置の動作の詳細について、ステップごとに説明する。
まず、走行支援装置の動作(走行支援方法)(図3)のステップS01について更に説明する。
図4は、本実施の形態に係る走行支援装置の動作のステップS01を示すフロー図である。図5は、ステップS01の動作を説明する模式図である。図5において、自動車2の進行方向は矢印Aで示される方向である。ビーコン10は、第0交差点に設置されている。第0交差点には、複数の信号機9の一つである第0信号機が設置されている。ビーコン10よりも下流側(自動車の進行方向側)にグリーンウェーブ走行区間IGWが設定されている。グリーンウェーブ走行区間IGWでは、複数の信号機9ごとにビーコン10が設けられている。ステップS01は、自動車2がビーコン10に到達する直前までの動作である。
交通状況推定部30の速度情報取得部31は、ビーコン10よりも上流側において、距離Ps(m)の小区間ごとに、その小区間での代表的な速度Vpavgを取得又は算出する。そして、速度情報取得部31は、常時、その速度Vpavgを小区間ごとに、所定の区間Pの分だけ記憶部23に初期速度情報71として保存する(ステップS11)。
自動車2の速度情報は、例えば、自動車2の速度計(図示されず)から又は自動車2のマイクロコンピュータ(図示されず)から約100msec.に1回程度出力される。ここで、一例として、小区間の距離Ps(m)を10mとし、自動車2の速度を時速36km/hとする。その場合、自動車は10mを1秒で移動するので、速度情報は小区間ごとに約10個得られる。したがって、速度情報取得部31は、10mごとに10個の速度情報を平均して、その平均速度を、その小区間での代表的な速度Vpavgとする。あるいは、速度情報取得部31は、例えば、10mごとに10個の速度情報のうちの最新の速度、最新の5個の速度の平均や、中間の速度を、その小区間での代表的な速度Vpavgとしてもよい。
そして、所定の区間Pを、例えば300mとすると、速度情報取得部31は、常時、遡り300m分(最新の300m分)に相当する小区間30個分の平均速度Vpavgをリングバッファに保存し続ける。なお、この例では、幹線路街路部における交差点間隔は概ね300mとされるので、これを常時遡り保存範囲としている。ただし、10mや300mは一例であり、本実施の形態がこの例に限定されるものではない。
また、速度情報を採取するのに、区間(距離)ではなく期間(時間)を用いても良い。例えば、所定の区間(期間)を1分とし、小区間(期間)を5秒とする。その場合、速度情報取得部31は、常時、遡り1分(最新の1分)に相当する小区間12個分の平均速度Vpavgをリングバッファに保存し続ける。ただし、5秒や1分は一例であり、本実施の形態がこの例に限定されるものではない。
交通状況推定部30の平均速度算出部32は、自車両がビーコン10の位置に到達したとき、ビーコン受信イベントをトリガとして、所定の区間P(図5では地点a0〜地点b0)分の複数の小区間での複数の速度Vpavgについて平均速度Vurを算出する(ステップS12)。平均速度算出部32は、平均速度Vurを初期速度情報71として記憶部23に保存する。平均速度算出部32は、その自車両の現在位置近傍の平均速度Vurを、自車両よりも先(下流側)の道路の交通状況と推定する。
ただし、平均速度算出部32は、ビーコン10より上流側の最新の数個分の速度を除いて、平均速度Vurを算出することが好ましい(図5)。すなわち、上述のように所定の区間Pが300mで小区間の距離Psが10mの場合、常時30個の速度Vpavgをリングバッファに記憶しているが、例えば、最新の4個分(上流側40〜50m分)を除いて26個の平均速度Vurを計算することが好ましい。自動車2はビーコン10の位置を知らないので、小区間(Ps=10m)の区切りの位置とビーコン10の位置とが合致しないためである。
なお、速度情報取得部31は、例えば、測位装置から取得した自車両の測位情報(位置情報)に基づいて、所定の距離(所定の区間)ごとの自車両の速度Vpavgを算出してもよい。
以上のようにして、本実施の形態に係る走行支援装置の交通状況推定部30は動作する。
本実施の形態では、交通状況推定部30により、自車両の速度を連続的に記憶し、平均化することで、自車両の現在位置の近傍の平均速度Vurを算出することができる。すなわち、外部から何ら情報を取得することなく、現在位置の近傍でのその道路の自動車の流れ(速度)を算出することができる。そして、自車両の現在位置の近傍の自動車の流れは、その道路の下流側においてもそれほど変化するのではないことから、算出された自動車の流れ(速度)を、その道路の下流側での自動車の流れ(速度)と見積もることができる。したがって、本実施の形態では、交通状況推定部30により、自車両の速度を連続的に記憶し、平均化することで、その道路における自動車2近傍の位置や下流側での自動車の流れ(速度)と見積もることができる。
また、上述された交通状況推定部30の動作により出力される道路の交通状況(平均速度Vur)は、以何らかの他の用途で道路の交通状況を把握したい場合にも流用することも可能である。言い換えると、交通状況推定部30の機能は、他の用途にも利用することができる。
次に、走行支援装置の動作(走行支援方法)(図3)のステップS02について更に説明する。
図6は、本実施の形態に係る走行支援装置の動作のステップS02を示すフロー図である。図7は、ビーコン情報、スルーバンド折線及び初期走行計画tD線との関係を示すグラフである。図7において、縦軸はビーコン10からの信号機9までの距離位置Lを示し、横軸は経過時間tを示している。ここで、距離位置Lとは、ビーコン10からの距離を示し、且つビーコン10との相対的な位置関係を示している。ステップS02は、自動車2がビーコン10近傍を通過するときの動作である。
外部データ取得部41は、道路上のビーコン10から下流側(自動車2の進行方向側)の複数の信号機9に関して、それら複数の信号機9の位置及び点灯色変化に関する情報(ビーコン情報)を取得する(ステップS21)。外部データ取得部41は、ビーコン情報を道路/信号情報72として記憶部23に記憶する。
複数の信号機9の位置に関する情報は、各信号機9のビーコン10からの距離(道路線形)を含んでいる。具体的には、例えば、信号機9が第0信号機〜第3信号機の4個の場合、ビーコン10から第0信号機までの距離位置L1、ビーコン10から第1信号機までの距離位置L2、ビーコン10から第2信号機までの距離位置L3、ビーコン10から第3信号機までの距離位置L4を含んでいる。
複数の信号機9の点灯色変化に関する情報は、例えば、各信号機9の青時間T・赤時間T、各信号機9のオフセット時間TOFFSET、第0信号機の青の残り時間TBR(又は赤の残り時間TRR)を含んでいる。ただし、各信号機9の青時間T・赤時間Tは、信号機9のサイクル長(T+T)、スプリット(T/(T+T):T/(T+T))であってもよい。
図7は、それら距離位置L1〜L4、各信号機9の青時間T・赤時間T、各信号機9のオフセット時間TOFFSET、第0信号機の青の残り時間TBRに基づいて生成することができる。具体的には、ビーコン10からビーコン情報を受信した時点をt0とする。そのとき、ビーコン10から距離位置L1にある第0信号機については、第0信号機の青時間T・赤時間T、第0信号機の青の残り時間TBRに基づいて、距離位置L1において「赤」と示す横軸に平行な飛び飛びの線グラフが得られる。同様に、ビーコン10から距離位置L2にある第1信号機については、第1信号機の青時間T・赤時間T、第1信号機のオフセット時間TOFFSETに基づいて、距離位置L2において「赤」と示す横軸に平行な飛び飛びの線グラフが得られる。同様に、ビーコン10から距離位置L3にある第2信号機については、第2信号機の青時間T・赤時間T、第2信号機のオフセット時間TOFFSETに基づいて、距離位置L3において「赤」と示す横軸に平行な飛び飛びの線グラフが得られる。同様に、ビーコン10から距離位置L4にある第3信号機については、第3信号機の青時間T・赤時間T、第3信号機のオフセット時間TOFFSETに基づいて、距離位置L4において「赤」と示す横軸に平行な飛び飛びの線グラフが得られる。
走行計画作成部42は、図7で示すグラフにおいて、各信号機9の複数の「赤」の線グラフの端部を結び、スルーバンド折線BLを算出する(ステップS22)。具体的には、第0信号機〜第3信号機のそれぞれの第1番目の「赤」の線グラフの右端部を結んだスルーバンド折線BL10を算出する。同様に、第0信号機〜第3信号機のそれぞれの第2番目の「赤」の線グラフの左端部を結んだスルーバンド折線BL11を算出する。同様に、第0信号機〜第3信号機のそれぞれの第2番目の「赤」の線グラフの右端部を結んだスルーバンド折線BL20を算出する。同様に、第0信号機〜第3信号機のそれぞれの第3番目の「赤」の線グラフの左端部を結んだスルーバンド折線BL21を算出する。以下同様にして、スルーバンド折線BL30、BL31、…が算出できる。
それにより、スルーバンド折線BL10とスルーバンド折線BL11とで囲まれた範囲は、各信号機9が「青」となり、自動車2が通過可能なスルーバンドBとなる。同様に、スルーバンド折線BL20とスルーバンド折線BL21とで囲まれた範囲は、各信号機9が「青」となり、自動車2が通過可能な次のスルーバンドBとなる。以下同様にして、スルーバンドB、…が算出できる。言い換えると、各信号機9が「青」になる各信号機9の「青」時間帯をつなげることでスルーバンドB、B2、B、…が算出できる。
走行計画作成部42は、図7で示すグラフにおいて、初期走行計画tD線を算出する(ステップS23)。走行計画作成部42は、初期走行計画tD線を走行計画情報76として記憶部23に保存する。初期走行計画tD線は、自動車2を走行させるための距離位置Lと時間tとの関係を示すグラフである。初期走行計画tD線が決まれば、各時間tでの速度も決まる。初期走行計画(tD線)は、自車両がスルーバンドBを通過するように作成されることが好ましい。具体的には、例えば、図7に示すように、スルーバンド折線BL10を時間軸上で平行移動するように初期走行計画tD線を算出することができる。
あるいは、以下に示す他の方法で算出することもできる。
図8は、ステップS02における初期走行計画tD線の算出方法を示すグラフである。図8において、縦軸はビーコン10からの信号機9までの距離位置Lを示し、横軸は経過時間tを示している。この図の例では、走行計画作成部42は、各時間tでの速度が、交通状況である平均速度Vurとなるように、初期走行計画tD線を算出する。ここでは、ビーコン10より下流側の交通状況も、ビーコン10より上流側の交通状況と同様であると仮定して、ビーコン10より下流側のスルーバンドBにビーコン10より上流側の平均速度Vurを適用している。すなわち、ビーコン10の下流側とビーコン10の上流側とで交通状況が連続的であると仮定している。
この場合、自動車2は、ビーコン10よりも上流側とビーコン10よりも下流側とで速度の変化が少ない走行をすることができる。それにより、自動車2は、エネルギー効率が相対的に高く、CO排出も相対的に低い運転を行うことができる。また、自動車2のユーザも、速度を一定のまま走れるので、快適に運転することができる。
図9は、ステップS02における初期走行計画tD線の他の算出方法を示すグラフである。図9において、縦軸はビーコン10からの信号機9までの距離位置Lを示し、横軸は経過時間tを示している。この図の例では、走行計画作成部42は、交通状況である平均速度Vurに応じて、3つのパターンのいずれかで、初期走行計画tD線を算出する。例えば、平均速度Vurが相対的に速く、交通状況が円滑な走行状態にある場合、第1信号機、第2信号機及び第3信号機の各青時間Tの幅の各25%の経過点をつなぐ折線となるように、初期走行計画tD線(α)を算出する。また、平均速度Vurが相対的にやや遅く、交通状況がやや制約された走行状態にある場合、第1信号機、第2信号機及び第3信号機の各青時間Tの幅の各50%の経過点をつなぐ折線となるように、初期走行計画tD線(β)を算出する。また、平均速度Vurが相対的に遅く、交通状況が制約された走行状態にある場合、第1信号機、第2信号機及び第3信号機の各青時間Tの幅の各75%の経過点をつなぐ折線となるように、初期走行計画tD線(γ)を算出する。
この場合、ビーコン10よりも上流側が円滑な道路状況ならビーコン10よりも下流側の各信号機9での通過も青時間の早目の通過点とし、ビーコン10よりも上流側が制約された道路状況ならビーコン10の下流側の各信号機9での通過も青時間の遅めの通過点としている。すなわち、ビーコン10よりも下流側とビーコン10よりも上流側とで交通状況が連続的であると仮定している。なお、各通過点の割合(25%、50%、75%)は例示であり、本実施の形態における各通過点の割合やそのパターンの数はこれらに限定されることはない。
この場合にも、自動車2は、ビーコン10よりも上流側とビーコン10よりも下流側とで速度の変化が少ない走行をすることができる。また、各青時間Tの所定の割合の経過点を通るように初期走行計画tD線が設定されるので、自動車2は赤信号に当たることはない。それにより、自動車2は、エネルギー効率が相対的に高く、CO排出も相対的に低い運転を行うことができる。また、自動車2のユーザも、速度を一定のまま走れるので、快適に運転することができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る走行支援装置の走行計画部40は動作する。
本実施の形態では、スルーバンドを通過するように走行計画(tD線)が作成されるので、自車両が交差点を常に青信号で通過できるようにすることができる。それにより、自動車は、エネルギー効率が相対的に高く、CO排出も相対的に低い運転を行うことができる。
次に、走行支援装置の動作(走行支援方法)(図3)のステップS03について更に説明する。
図10は、本実施の形態に係る走行支援装置の動作のステップS03を示すフロー図である。図11は、ステップS03の動作を説明する模式図である。図11において、自動車2の進行方向は矢印Aの方向である。ステップS03は、自動車2がビーコン10近傍を通過し、グリーンウェーブ走行区間IGWに入った以降の動作である。
図11に示すように、ビーコン10は第0信号機(第0交差点)に設置されている。走行計画補正部50の区間交通状況推定部51は、ビーコン10よりも下流側において、距離Ps(m)の小区間ごとに、その小区間での代表的な速度Vpavgを取得又は算出する。そして、区間交通状況推定部51は、常時、その速度Vpavgを小区間ごとに、所定の区間P(以下、適用速度採取区間Pともいう)の分だけ記憶部23に区間速度情報73として保存する(ステップS31)。
一例として、小区間の距離Ps(m)を10mとし、小区間ごとに10個の速度情報が自動車2の速度計(図示されず)から又は自動車2のマイクロコンピュータ(図示されず)から得られるとする。その場合、区間交通状況推定部51は、10mごとに10個の速度情報を平均して、その平均速度を、その小区間での代表的な速度Vpavgとする。あるいは、区間交通状況推定部51は、10mごとに10個の速度情報のうちの最新の速度、最新の5個の速度の平均、中間の速度を、その小区間での代表的な速度Vpavgとしてもよい。
そして、補正用の速度情報を採取する適用速度採取区間Pを100mとすると、区間交通状況推定部51は、常時、例えば、遡り100m分(最新の100m分)に相当する小区間10個分の平均速度Vpavgをリングバッファに保存し続ける。ただし、10mや100mは一例であり、本実施の形態がこの例に限定されるものではない。
また、補正用の速度情報を採取するのに、区間(距離)ではなく期間(時間)を用いても良い。例えば、適用速度採取区間(期間)を1分とし、小区間(期間)を5秒とする。その場合、区間交通状況推定部51は、常時、遡り1分(最新の1分)に相当する小区間12個分の平均速度Vpavgをリングバッファに保存し続ける。ただし、5秒や1分は一例であり、本実施の形態がこの例に限定されるものではない。
その後、区間交通状況推定部51は、自車両が所定の地点b1に達したことをトリガとして、適用速度採取区間Pの分の複数の小区間での複数の速度Vpavgについて、平均速度V1avgを算出する(ステップS32)。区間交通状況推定部51は、その平均速度V1avg(以下、区間平均速度V1avgともいう)を区間速度情報73として記憶部23に保存する。また、区間交通状況推定部51は、その区間平均速度V1avgを、ビーコン10よりも下流側(自車両の進行方向)における、自車両よりも先での道路の交通状況と推定する。ここで、所定の地点b1は、例えば、隣り合う信号機9間の中間点に例示される。例えば、第0信号機9と第1信号機9との間の中間点である。それにより、第0信号機9と第1信号機9との間の距離の残り半分を、速度を変更するための距離として残すことができる。あるいは、所定の地点b1は、隣り合う信号機9間の中間点±50mの範囲に例示される。これらの場合、適用速度採取区間Pの始点側の地点a1は、必ずビーコン10よりも下流側になるように設定される。
なお、区間交通状況推定部51は、自車両が第1信号のある第1交差点から次の第2信号のある第2交差点までの間にある場合、同様にして、適用速度採取区間Pでの平均速度としてV2avgを算出する。更に、区間交通状況推定部51は、自車両が第2信号のある第2交差点から次の第3信号のある第3交差点までの間にある場合、同様にして、適用速度採取区間Pでの平均速度としてV3avgを算出する。以下同様である。
また、上記の区間交通状況推定部51は、パラメータの設定は一部相違しているが、交通状況推定部30の動作と基本的に類似している。すなわち、交通状況推定部30の他の用途として、その機能を、区間交通状況推定部51に利用することも可能である。
区間走行計画補正部52は、走行計画tD線を、平均速度V1avgに基づいて補正するために、以下のステップS33〜S36を実行する。図12は、補正おけるスルーバンド幅時間位置Kc1及び通過タイミングKL2(後述)を説明するグラフである。図12において、縦軸はビーコン10からの信号機9までの距離位置Lを示し、横軸は経過時間tを示している。各信号機9の位置L、青時間T・赤時間T、青の残り時間TBR、オフセット時間TOFFSET、スルーバンドB、スルーバンド折線BL10、BL11などは、図7〜図9と同じである。ここで、自車両(自動車2)は、第0信号機と第1信号機との間で走行中であるとする。第0信号機を通過当初、自車両は初期走行計画tD線に従って走行している。しかし、現実の交通状況に伴い、自車両は初期走行計画tD線からずれてくる。ステップS31〜S32において、適用速度採取区間Pでの平均速度V1avgが算出されている。
区間走行計画補正部52は、適用速度採取区間Pの終了地点b1である第1検定点b1において、自車両がスルーバンドBの時間幅におけるどの位置にいるかを算出する(ステップS33)。ここで、第1検定点b1での、スルーバンドBの時間幅における自車両の位置をスルーバンド幅時間位置Kc1とする。区間走行計画補正部52は、第1検定点b1での、自車両のスルーバンド幅時間位置Kc1を算出し、検定情報74として記憶部23に保存する。具体的には、区間走行計画補正部52は、自車両の現在位置すなわち第1検定点b1の位置(ビーコン10からの距離位置)において、自車両がスルーバンド折線BL10とスルーバンド折線BL11との間のどの位置(時間幅における位置)にあるかを算出する。それにより、スルーバンド幅時間位置Kc1を算出できる。
次に、区間走行計画補正部52は、現在の交通状況である区間平均速度V1avgとスルーバンド幅時間位置Kc1とに基づいて、第1信号機(距離位置L2)において、自車両がスルーバンドBの時間幅におけるどの位置にいるかを算出する(ステップS34)。ここで、第1信号機(距離位置L2)での、スルーバンドBの時間幅における自車両の位置を通過タイミングKL2とする。区間走行計画補正部52は、第1信号機(距離位置L2)での、自車両の通過タイミングKL2を算出し、タイミング情報75として記憶部23に保存する。具体的には、まず、区間走行計画補正部52は、スルーバンド幅時間位置Kc1を基準点として、各時間tでの速度が区間平均速度V1avgとなるように、仮の走行計画tD線を算出する。次に、区間走行計画補正部52は、距離位置L2(第1信号機)にて仮の走行計画tD線が通過する点が、スルーバンド折線BL10とスルーバンド折線BL11との間のどの位置(時間幅における位置)にあるかを算出する。それにより、通過タイミングKL2を算出できる。
続いて、区間走行計画補正部52は、通過タイミングKL2に基づいて、初期走行計画tD線の補正処置方法を判断する(ステップS35)。すなわち、区間走行計画補正部52は、仮の走行計画tD線を補正後の走行計画tD線とすべきか、現在のスルーバンドBから次のスルーバンドBにワープすべきかを判断する。その判断は、以下に示すようにグリーンゲート比に基づいて行う。
図13は、グリーンゲート及びグリーンゲート比を説明する模式図である。この図において、青時間Tの範囲は、青信号で自動車が通過可能な範囲であり、グリーンゲート(GG:Green Gate)ともいわれる。グリーンゲート比(GGR:Green Gate Ratio)は、自動車がそのグリーンゲート(GG)のどこを通過するかを示す数値であり、以下の式で表現される。
GGR=(青点灯経過(予定)時間)/(全青点灯時間)×100%
ただし、青点灯経過(予定)時間は、信号機9が青になってからの経過時間を示している。全青点灯時間は、信号機9が青になっている全時間であり、前述の青時間Tである。
通過タイミングKL2がGGR:0〜約20%の範囲にある場合、自動車2が加速するとグリーンゲートを左側にはみ出してしまう。すなわち、自動車2が少し加速すると、第1信号機が赤のタイミングで自動車2が第1交差点に到達してしまう。このように、通過タイミングKL2がGGR:0〜約20%の範囲であることは、加速の裕度が無いため、好ましくない。一方、通過タイミングKL2がGGR:約80〜100%の範囲にある場合、自動車2が減速するとグリーンゲートを右側にはみ出してしまう。すなわち、自動車2が少し減速すると、第1信号機が赤のタイミングで自動車2が第1交差点に到達してしまう。このように、通過タイミングKL2がGGR:約80〜100%の範囲であることは、減速の裕度が無いため、好ましくない。したがって、通過タイミングKL2がGGR:約20〜約80%の範囲にあることは、加速及び減速に裕度があり、好ましい。ただし、約20%、約80%の値は目安であり、これらの値に限定されるものではない。
図14は、補正おけるグリーンゲートと走行計画tD1線との関係を示すグラフである。図14において、縦軸はビーコン10からの信号機9までの距離位置Lを示し、横軸は経過時間tを示している。各信号機9の位置L、青時間T(=全青点灯時間赤)、赤時間T、青の残り時間TBR、オフセット時間TOFFSET、スルーバンドB、スルーバンド折線BL10、BL11などは、図12と同じである。Lvは第1検定点b1の距離位置を示し、tvは自車両が第1検定点b1を通過した時間を示し、t2は自車両が第1交差点(第1信号機)を通過する時間を示し、TBPは自車両が通過するときの青点灯経過時間を示す。この場合、V1avg=(L2−Lv)/(t2−tv)である。
GGRは、この図においては、青点灯経過時間TBP/青時間Tであり、図12における通過タイミングKL2と同じである。言い換えると、通過タイミングKL2をGGRと見なして、上記図13の評価基準を適用することができる。
区間走行計画補正部52は、第1信号機(距離位置L2)のグリーンゲートGG2における通過タイミングKL2(=青点灯経過時間TBP/青時間T)を、図13の評価基準に基づいて評価する。そして、区間走行計画補正部52は、通過タイミングKL2が例えば約20〜約80%の範囲にある場合、仮の走行計画tD線を補正後の走行計画tD線とする。また、区間走行計画補正部52は、通過タイミングKL2が0〜約20の範囲にある場合、通過タイミングKL2が約20〜約80%の範囲になるように、自車両の速度をV1avgよりも減速して、走行計画tD線を再度生成する。区間走行計画補正部52は、いずれの場合にも、走行計画tD線を走行計画情報76として記憶部23に保存する。
本実施の形態では、グリーンウェーブ走行区間IGWの初期には、その直前の交通状況(平均速度Vur)に基づいて初期走行計画tD線を生成し、その後には、走行中の交通状況(平均速度V1avg、V2avg、…)に基づいてその初期走行計画tD線を補正している。そのため、常に、交通状況に合わせた走行計画tD線に基づいて、走行を支援することができる。すなわち、交通状況に合わせた柔軟な走行支援を行うことができる。それにより、交通状況の変化に関わらず、エネルギー効率が相対的に高く、CO排出も相対的に低い運転を行うことができる。
一方、区間走行計画補正部52は、通過タイミングKL2が約80〜100%の範囲にある場合、以下に示すように、現在のスルーバンドBから次のスルーバンドBにワープする。
図15は、補正におけるワープの方法を説明するグラフである。図15において、縦軸はビーコン10からの信号機9までの距離位置Lを示し、横軸は経過時間tを示している。各信号機9の位置L、青時間T、赤時間T、青の残り時間TBR、オフセット時間TOFFSET、スルーバンドB、スルーバンド折線BL10、BL11などは、図12と同じである。この図は、第1信号機(距離位置L2)での走行計画tD線(区間平均速度V1avg)はGG2において問題がなかったが、第2信号機(距離位置L3)での走行計画tD線(区間平均速度V2avg)がGG3において問題がある場合を示している。
すなわち、第2信号機(距離位置L3)での走行計画tD線(区間平均速度V2avg)は、スルーバンド折線BL11を跨いでしまう。言い換えると、走行計画tD線(区間平均速度V2avg)は、GG3で100%を超えてしまう。そうなると、第2信号機が「赤」のタイミングで自動車2が第2交差点に到達してしまい、好ましくない。また、自動車2が停止してしまっては、グリーンウェーブ走行の効果が減ってしまうため、自動車2が停止しないようにしなければならない。そのため、区間走行計画補正部52は、自動車2が次のスルーバンドBに移動するように、第2信号機までの走行計画tD線を算出する。この場合、減速が必要な場合には、急減速にならないように、段階的に又は徐々に減速するように走行計画tD線を算出する(この図では2段階で減速している)。また、自動車2が第2信号機(距離位置L3)に到達したときに、スルーバンドBのGG3におけるGGRが約20〜約80%になるように走行計画tD線を算出する。そして、自動車2が第2信号機(距離位置L3)に到達した後は、スルーバンドBにおいて、区間平均速度V2avgを用いて次の第3信号機(距離位置L4)へ向かうこととする。
このように、スルーバンド折線BL11を跨ぐような走行計画tD線となってしまう場合には、区間走行計画補正部52は、自動車2が次のスルーバンドBに移動するように走行計画tD−tD−tD線を算出する。区間走行計画補正部52は、この走行計画tD−tD−tD線を走行計画情報76として記憶部23に保存する。
この場合、自動車2はスルーバンドBからスルーバンドBへワープすることになり、一つのスルーバンドB内を移動する場合よりも相対的に多くの加減速が発生する。しかし、その加減速の増加は、自動車2が停止することによる加減速の増加よりも少なく抑えることができる。そのため、自動車2がスルーバンドBをワープしても、自動車が停止する場合と比較して、CO排出量を少なく維持することができる。また、エネルギー効率についても、同様考えられ、自動車2がスルーバンドBをワープしても、自動車が停止する場合と比較して、エネルギー効率の低下を低く抑えることができる。
また、スルーバンドBに固執せず、スルーバンドBへワープすることは、自動車2を加速させるのではなく、減速させるので、安全性の面でも好ましい。また、ワープすることで、次の信号機9では先頭になる可能性が高く、他の自動車に影響されず自車両のペースでグリーンウェーブ走行期間を通り抜けられるので好ましい。
なお、ステップS21〜S23及びステップS31〜S36は、終了判定部60が終了と判定するまで、繰り返し実行される。
以上のようにして、本実施の形態に係る走行支援装置の走行計画補正部50は動作する。
以上述べたように、本実施の形態では、自動車による交通を円滑化することが可能となる。また、本実施の形態により、自動車によるグリーンウェーブ走行を円滑に行うことが可能となる。
本発明のプログラム、データ構造は、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記録され、その記憶媒体から情報処理装置に読み込まれても良い。
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。
1 運転支援システム
2 自動車
4 ネットワーク
9 信号機
10 ビーコン
20 車載器
21 ビーコン受信装置
22 制御部
23 記憶部
24 入出力部
30 交通状況推定部
31 速度情報取得部
32 平均速度算出部
40 走行計画部
41 外部データ取得部
42 走行計画作成部
50 走行計画補正部
51 区間交通状況推定部
52 区間走行計画補正部
60 終了判定部
71 初期速度情報
72 道路/信号情報
73 区間速度情報
74 検定情報
75 タイミング情報
76 走行計画情報

Claims (24)

  1. 道路の区間ごとの自車両の速度に基づいて算出された、複数の前記区間での前記自車両の平均速度に基づいて、前記道路の交通状況を推定する交通状況推定部と、
    前記道路上のビーコンから受信した前記ビーコンよりも下流側の複数の信号機の位置及び点灯色変化に関する情報と、前記ビーコンよりも上流側の前記交通状況とに基づいて、前記自車両が停止することなく前記複数の信号機を通過するように走行計画を作成する速度計画部と
    を具備する
    走行支援装置。
  2. 請求項1に記載の走行支援装置において、
    前記交通状況推定部は、
    前記速度を、前記自車両から取得する速度情報及び距離情報に基づいて算出する速度情報取得部と、
    複数の前記区間での複数の前記速度に基づいて、前記平均速度を、前記交通状況として算出する平均速度算出部と
    を備える
    走行支援装置。
  3. 請求項1に記載の走行支援装置において、
    前記交通状況推定部は、
    前記速度を、外部情報に基づく前記自車両の測位情報の時間変化に基づいて算出する速度情報取得部と、
    複数の前記区間での複数の前記速度に基づいて、前記平均速度を、前記交通状況として算出する平均速度算出部と
    を備える
    走行支援装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の走行支援装置において、
    前記速度計画部は、
    前記ビーコンよりも下流側の前記複数の信号機の位置及び点灯色変化に関する情報を取得する外部データ取得部と、
    前記複数の信号機の位置及び点灯色変化に関する情報に基づいて、前記複数の信号機が青になる複数の時間帯をつなげたスルーバンドを算出し、前記交通状況に基づいて、前記自車両が前記スルーバンドを通過するように前記走行計画を作成する走行計画作成部と
    を備える
    走行支援装置。
  5. 請求項4に記載の走行支援装置において、
    前記走行計画作成部は、前記自車両が前記平均速度で前記スルーバンドを通過するように前記走行計画を作成する
    走行支援装置。
  6. 請求項4に記載の走行支援装置において、
    グリーンゲート比を、信号機で青が点灯してから車両が通過するまでの時間と、青が点灯し続けている時間との比としたとき、
    前記走行計画作成部は、前記複数の信号機におけるグリーンゲート比が等しくなるタイミングで前記自車両が前記スルーバンドを通過するように前記走行計画を作成する
    走行支援装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の走行支援装置において、
    前記ビーコンよりも下流側の下流側区間ごとの前記自車両の下流側速度に基づいて算出された、複数の前記下流側区間での前記自車両の下流側平均速度に基づいて、前記走行計画を補正する走行計画補正部を更に具備する
    走行支援装置。
  8. 請求項7に記載の走行支援装置において、
    前記走行計画補正部は、
    前記下流側速度を、前記自車両から取得する速度情報及び距離情報に基づいて算出し、複数の前記下流側区間での複数の前記下流側速度に基づいて、前記下流側平均速度を算出する区間交通状況推定部と、
    前記下流側平均速度に基づいて、前記走行計画を補正する区間走行計画補正部を備える
    走行支援装置。
  9. 請求項8に記載の走行支援装置において、
    グリーンゲート比を、信号機で青が点灯してから車両が通過するまでの時間と、青が点灯し続けている時間との比としたとき、
    前記区間走行計画補正部は、前記複数の信号機におけるグリーンゲート比が、予め設定された範囲に収まるように前記走行計画を補正する
    走行支援装置。
  10. 請求項9に記載の走行支援装置において、
    前記区間走行計画補正部は、前記複数の信号機のいずれかにおいてグリーンゲート比が、前記予め設定された範囲に収まらない場合、前記複数の信号機の位置及び点灯色変化に関する情報に基づいて算出された、前記複数の信号機が次に青になる複数の時間帯をつなげた次スルーバンドを、前記自車両が通過するように前記走行計画を補正する
    走行支援装置。
  11. 道路の区間ごとの自車両の速度に基づいて算出された、複数の前記区間での前記自車両の平均速度に基づいて、前記道路の交通状況を推定するステップと、
    前記道路上のビーコンから受信した前記ビーコンよりも下流側の複数の信号機の位置及び点灯色変化に関する情報と、前記ビーコンよりも上流側の前記交通状況とに基づいて、前記自車両が停止することなく前記複数の信号機を通過するように走行計画を作成するステップと
    を具備する
    走行支援方法。
  12. 請求項11に記載の走行支援方法において、
    前記平均速度を算出するステップは、
    前記速度を、前記自車両から取得する速度情報及び距離情報に基づいて算出するステップと、
    複数の前記区間での複数の前記速度に基づいて、前記平均速度を、前記交通状況として算出するステップと
    を備える
    走行支援方法。
  13. 請求項11に記載の走行支援方法において、
    前記平均速度を算出するステップは、
    前記速度を、外部情報に基づく前記自車両の測位情報の時間変化に基づいて算出するステップと、
    複数の前記区間での複数の前記速度に基づいて、前記平均速度を、前記交通状況として算出するステップと
    を備える
    走行支援方法。
  14. 請求項11乃至13のいずれか一項に記載の走行支援方法において、
    前記走行計画を作成するステップは、
    前記ビーコンよりも下流側の前記複数の信号機の位置及び点灯色変化に関する情報を取得するステップと、
    前記複数の信号機の位置及び点灯色変化に関する情報に基づいて、前記複数の信号機が青になる複数の時間帯をつなげたスルーバンドを算出し、前記交通状況に基づいて、前記自車両が前記スルーバンドを通過するように前記走行計画を作成するステップと
    を備える
    走行支援方法。
  15. 請求項14に記載の走行支援方法において、
    前記スルーバンドを通過するように前記走行計画を作成するステップは、
    前記自車両が前記平均速度で前記スルーバンドを通過するように前記走行計画を作成するステップを備える
    走行支援方法。
  16. 請求項14に記載の走行支援方法において、
    グリーンゲート比を、信号機で青が点灯してから車両が通過するまでの時間と、青が点灯し続けている時間との比としたとき、
    前記スルーバンドを通過するように前記走行計画を作成するステップは、
    前記複数の信号機におけるグリーンゲート比が等しくなるタイミングで前記自車両が前記スルーバンドを通過するように前記走行計画を作成するステップを備える
    走行支援方法。
  17. 請求項11乃至16のいずれか一項に記載の走行支援方法において、
    前記ビーコンよりも下流側の下流側区間ごとの前記自車両の下流側速度に基づいて算出された、複数の前記下流側区間での前記自車両の下流側平均速度に基づいて、前記走行計画を補正するステップを更に具備する
    走行支援方法。
  18. 請求項17に記載の走行支援方法において、
    前記走行計画を補正するステップは、
    前記下流側速度を、前記自車両から取得する速度情報及び距離情報に基づいて算出し、複数の前記下流側区間での複数の前記下流側速度に基づいて、前記前記下流側平均速度を算出するステップと、
    前記下流側平均速度に基づいて、前記走行計画を補正するステップを備える
    走行支援方法。
  19. 請求項18に記載の走行支援方法において、
    グリーンゲート比を、信号機で青が点灯してから車両が通過するまでの時間と、青が点灯し続けている時間との比としたとき、
    前記走行計画を補正するステップは、
    前記複数の信号機におけるグリーンゲート比が、予め設定された範囲に収まるように前記走行計画を補正するステップを備える
    走行支援方法。
  20. 請求項19に記載の走行支援方法において、
    前記走行計画を補正するステップは、
    前記複数の信号機のいずれかにおいてグリーンゲート比が、前記予め設定された範囲に収まらない場合、前記複数の信号機の位置及び点灯色変化に関する情報に基づいて算出された、前記複数の信号機が次に青になる複数の時間帯をつなげた次スルーバンドを、前記自車両が通過するように前記走行計画を補正するステップを備える
    走行支援方法。
  21. 請求項11乃至20のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  22. 道路の区間ごとの自車両の速度を算出する速度情報取得部と、
    複数の前記区間での複数の前記速度に基づいて、前記複数の区間での自車両の平均速度を、前記自車両よりも先での前記道路の交通状況として推定する交通情報推定部と
    を具備する
    走行支援装置。
  23. 道路の区間ごとの自車両の速度を算出するステップと、
    複数の前記区間での複数の前記速度に基づいて、前記複数の区間での自車両の平均速度を、前記自車両よりも先での前記道路の交通状況として推定するステップと
    を具備する
    走行支援方法。
  24. 請求項23に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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