JP2015114640A - 電気泳動表示装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】明るさを損なうことなく、表示光の視認範囲を電気的に制御すること。【解決手段】素子基板1と、素子基板1に対向する対向基板2と、素子基板1と対向基板2との間に配置された電気泳動層11と、電気泳動層11を挟んで対向基板2の側に配置された光学素子17と、を含み、光学素子17は、素子基板1から対向基板2に向かうZ方向に屈折率が変化する第1の状態と、Z方向に屈折率が均一、または前記第1の状態と比べて屈折率の変化量が小さい第2の状態とに電気的に制御されることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、電気泳動表示装置、及び当該電気泳動表示装置を備えた電子機器に関する。
電気泳動表示装置は、素子基板と対向基板とを有し、素子基板と対向基板との間に電気泳動粒子が分散された分散媒が充填されている。当該電気泳動表示装置では、素子基板と対向基板との間の電界によって電気泳動粒子を所望の位置に泳動、偏在させ、当該電気泳動粒子で外光を反射することで、所望の表示を得ることができる。当該電気泳動表示装置は、良好な表示の視認性と低消費電力という特長を有し、例えば電子ブックなどの携帯型電子機器に好適である。
携帯型電子機器において、例えばクレジットカードの番号や、暗証番号や、個人情報などの秘密情報を表示する場合、第3者に覗き見されないようにするため、表示の視認範囲は狭い方が好ましい。このため、例えば特許文献1に記載の視野角制御フィルムが提案されている。当該視野角制御フィルムは、光透過帯と遮光帯とが交互に配置された構成を有し、遮光帯は、フィルムの厚さ方向に対して傾斜している。このため、遮光帯はブラインドの役割を有し、遮光帯の傾斜方向において表示が見やすくなり、遮光帯の傾斜方向と交差する方向において表示が見にくくなる。
特許文献1に記載の視野角制御フィルムを、電気泳動表示装置に適用すると、視野角制御フィルムの遮光帯は、電気泳動表示装置に入射する光(外光)の一部や、電気泳動表示装置から出射される表示光の一部を遮るので、電気泳動表示装置の表示光の輝度が小さくなる(表示が暗くなる)。つまり、当該視野角制御フィルムを電気泳動表示装置に適用すると、表示が暗くなるという課題がある。
例えば、電気泳動表示装置を用いて、商品の概要を複数の第3者に説明する場合には、複数の第3者に見やすくするため、表示の視認範囲は広い方が好ましい。ところが、当該視野角制御フィルムを電気泳動表示装置に適用すると、表示の視認範囲を狭くすることができるが、表示の視認範囲を広くすることが難しいという課題もある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電気泳動表示装置は、第1の基板と、前記第1の基板に対向する第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置された電気泳動層と、前記第2の基板の前記電気泳動層とは反対側に配置された光学層と、を含み、前記光学層は、前記第1の基板から前記第2の基板に向かう第1の方向に屈折率が変化する第1の状態と、前記第1の方向に屈折率が均一、または前記第1の状態と比べて屈折率の変化量が小さい第2の状態とに電気的に制御されることを特徴とする。
第1の状態では、第1の方向に沿って光学層の屈折率が変化しているので、第1の方向と交差する方向に出射される表示光が、光学層を通過すると、当該表示光は光学層で屈折して、第1の方向側に曲るようになる。このため、光学層によって表示光が屈折しにくい場合(曲がりにくい場合)と比べて、表示光の出射方向が制限され、表示光の視認範囲が狭くなる。
第2の状態では、第1の方向に光学層の屈折率が均一、または第1の状態と比べて、光学層の第1の方向の屈折率の変化量が小さいので、第1の方向と交差する方向に出射される表示光が、光学層を通過しても、当該表示光は第1の状態と比べて光学層で屈折しにくい(曲がりにくい)。第1の状態と比べて、光学層によって表示光が曲がりにくいので、表示光の出射方向が制限されにくくなり、表示光の視認範囲が広くなる。
光学層は、第1の状態、または第2の状態のいずれかになるように電気的に制御されているので、電気泳動表示装置の表示の視認範囲を電気的に制御する(変化させる)ことができる。
光学層は、第1の状態、または第2の状態のいずれかになるように電気的に制御されているので、電気泳動表示装置の表示の視認範囲を電気的に制御する(変化させる)ことができる。
さらに、本適用例に係る光学層は、光の進行方向を曲げる機能を有しているが、光を遮光または吸収する機能を有していない。このため、公知技術(特開2008−102278号公報)の視野角制御フィルムを光学層に使用する場合と比べて、電気泳動層に入射する外光や電気泳動層から反射される表示光が、光学層を通過しても、光の輝度は低下しにくく、表示の明るさを損なうことがない。
従って、本適用例に係る光学層によって表示の明るさを損なうことなく、表示の視認範囲を電気的に制御する(変化させる)ことができる。
従って、本適用例に係る光学層によって表示の明るさを損なうことなく、表示の視認範囲を電気的に制御する(変化させる)ことができる。
[適用例2]本適用例に係る電気泳動表示装置では、前記光学層は、透明電極が形成された第3の基板と、透明電極が形成された第4の基板と、前記第3の基板及び前記第4の基板で挟持された第2の電気泳動層と、を有し、前記第2の電気泳動層は、分散媒と、前記分散媒に分散され前記分散媒の誘電率と異なる誘電率の透明な帯電粒子と、を有していることが好ましい。
第3の基板の透明電極と第4の基板の透明電極との間に電界を生じさせることによって、第2の電気泳動層における透明な帯電粒子の分布状態を、第1の方向に沿って変化させることができる。透明な帯電粒子の誘電率は、分散媒の誘電率と異なるので、透明な帯電粒子の分布状態を、透明電極の周辺に分布した状態に変化させることによって、第2の電気泳動層の誘電率を第1の方向に沿って変化させることができる。さらに、屈折率は、誘電率の平方根に比例するので、第2の電気泳動層の屈折率を第1の方向に変化させることができる。
従って、光学層の第1の方向の屈折率を、第3の基板の透明電極と第4の基板の透明電極との間の電界によって、電気的に変化させる(制御する)ことができる。
従って、光学層の第1の方向の屈折率を、第3の基板の透明電極と第4の基板の透明電極との間の電界によって、電気的に変化させる(制御する)ことができる。
[適用例3]本適用例に係る電気泳動表示装置では、前記第3の基板及び第4の基板の少なくとも一方は、前記透明電極が設けられた部分と、前記透明電極が設けられていない部分と、を有することが好ましい。
透明電極が設けられた部分では、光学層の屈折率(透明な帯電粒子の分布状態)を、第1の状態と第2の状態とに制御することができるので、表示光の視認範囲は実質的に変化しない。透明電極が設けられていない部分では、光学層の屈折率の状態が変化しづらいため、表示光の視認範囲を変化させることが難しい。よって、表示光の視認範囲の制御が必要な表示領域だけに、つまり部分的に表示光の視認範囲を制御する(変化させる)ことができる。
[適用例4]本適用例に係る電気泳動表示装置では、前記光学層は、透明電極が形成された第3の基板と、透明電極が形成された第4の基板と、前記第3の基板及び前記第4の基板で挟持された液晶と、を有することが好ましい。
液晶は誘電率異方性を有し、液晶の配向状態によって誘電率が変化する。このとき、液晶の配向状態を、電気泳動層側と表示面側とで異ならせておくと、第3の基板の透明電極と第4の基板の透明電極との間の電界によって、液晶の配向状態を変化させた際に、第1の状態と第2の状態とに制御することができる。第1の方向の屈折率変化は、液晶の配向状態に依存するので、液晶の屈折率を第1の方向に沿って変化させることができる。
従って、光学層の第1の方向の屈折率を、第3の基板の透明電極と第4の基板の透明電極との間の電界によって、電気的に変化させる(制御する)ことができる。
従って、光学層の第1の方向の屈折率を、第3の基板の透明電極と第4の基板の透明電極との間の電界によって、電気的に変化させる(制御する)ことができる。
[適用例5]本適用例に係る電気泳動表示装置では、前記第3の基板及び前記第4の基板の少なくとも一方は、前記透明電極が設けられた部分と、前記透明電極が設けられていない部分と、を有することが好ましい。
透明電極が設けられた部分では、光学層の屈折率(液晶の配向状態)を第1の状態と第2の状態とに切り替えることができ、表示の視認範囲を変化させることができる。透明電極が設けられていない部分では、光学層の屈折率は第1の状態または第2の状態のいずれかに保持される。よって、表示光の視認範囲の制御が必要な表示領域だけに、つまり部分的に表示光の視認範囲を制御する(変化させる)ことができる。
[適用例6]本適用例に係る電気泳動表示装置では、前記光学層は、互いに対向する一対の電極が形成された第3の基板と、第4の基板と、前記第3の基板及び前記第4の基板で挟持された液晶と、を有することが好ましい。
第3の基板に形成された一対の電極の間の電界によって、液晶の配向状態、つまり液晶の誘電率を第1の方向に変化させることができる。屈折率は、誘電率の平方根に比例するので、液晶の屈折率を第1の方向に変化させることができる。
従って、光学層の第1の方向の屈折率を、第3の基板に形成された一対の電極の間の電界によって、電気的に変化させる(制御する)ことができる。
従って、光学層の第1の方向の屈折率を、第3の基板に形成された一対の電極の間の電界によって、電気的に変化させる(制御する)ことができる。
[適用例7]本適用例に係る電気泳動表示装置では、前記第3の基板は、前記一対の電極が設けられた部分と、前記一対の電極が設けられていない部分と、を有することが好ましい。
一対の電極が設けられた部分では、光学層の屈折率(液晶の配向状態)を第1の状態と第2の状態とに切り替えることができ、表示の視認範囲を変化させることができる。一対の電極が設けられていない部分では、第1の状態または第2の状態のいずれかに保持される。よって、表示光の視認範囲の制御が必要な表示領域だけに、つまり部分的に表示光の視認範囲を制御する(変化させる)ことができる。
[適用例8]本適用例に係る電気泳動表示装置では、前記第1の状態では、前記液晶が、前記第3の基板及び前記第4の基板の一方の側で前記第1の方向に配向し、前記第3の基板及び前記第4の基板の他方の側で前記第1の方向と交差する方向に配向するように、前記液晶の配向状態を制御し、前記第2の状態では、前記液晶が、前記第3の基板及び前記第4の基板の両方の側で、前記第1の方向または前記第1の方向と交差する方向のいずれかに配向するように、前記液晶の配向状態を制御することが好ましい。
液晶を、第3の基板及び第4の基板の一方の側で第1の方向に配向させ、第3の基板及び第4の基板の他方の側で第1の方向と交差する方向に配向させると、液晶は、第3の基板及び第4の基板の一方の側から、第3の基板及び第4の基板の他方の側に向けて、第1の方向の配向状態から第1の方向と交差する方向の配向状態となるように、配向状態が徐々に変化する。つまり、液晶の屈折率を第1の方向に沿って徐々に変化させることができる。よって、第1の方向に屈折率が徐々に変化する第1の状態が形成される。
液晶を、第3の基板及び第4の基板の両方の側で、第1の方向または第1の方向と交差する方向のいずれかに配向させると、液晶は、第3の基板及び第4の基板の一方の側から、第3の基板及び第4の基板の他方の側に向けて、第1の方向に配向した状態、または第1の方向と交差する方向に配向した状態のいずれかの配向状態になる。つまり、第3の基板及び第4の基板の一方の側から、第3の基板及び第4の基板の他方の側に向けて、液晶は略同じ配向状態となり、第1の方向に屈折率が略同じ状態、または第1の方向に屈折率の変化量が小さい状態になる。よって、第1の方向に屈折率が均一、または第1の状態と比べて屈折率の変化量が小さい第2の状態が形成される。
[適用例9]本適用例に係る電気泳動表示装置では、前記光学層は、前記液晶が、前記第3の基板及び前記第4の基板の一方の側で前記第1の方向に配向し、前記第3の基板及び前記第4の基板の他方の側で前記第1の方向と交差する方向に配向する第1の配向状態と、前記液晶が、前記第3の基板及び前記第4の基板の両方の側で同じ配向状態となる第2の配向状態と、を有する双安定液晶素子であることが好ましい。
本適用例に係る光学層は、液晶の配向が第1の方向に沿って徐々に変化する第1の配向状態と、液晶が前記第3の基板及び前記第4の基板の両方の側で同じ配向状態となる第2の配向状態と、を有する双安定液晶素子である。換言すれば、双安定液晶素子からなる光学層は、液晶に電界が印加されていない場合に、第1の配向状態と第2の配向状態とからなる二つの安定した配向状態を有する。また、第1の配向状態は、屈折率が第1の方向に変化する第1の状態、つまり表示光の視認範囲が狭くなる状態に対応する。第2の配向状態は、第1の方向に屈折率が均一、または第1の状態と比べて屈折率の変化量が小さい状態、つまり表示光の視認範囲が広くなる状態に対応する。
さらに、双安定液晶素子からなる光学層では、第3の基板及び第4の基板の一方と、第3の基板及び第4の基板の他方との間に電圧パルスを印加することによって、液晶の配向状態を切り替えることができる。さらに、第3の基板及び第4の基板の一方と、第3の基板及び第4の基板の他方との間に電圧が印加されない状態でも、切り替えられた配向状態が維持される。
よって、第3の基板及び第4の基板の一方と、第3の基板及び第4の基板の他方との間に所定の電圧を継続して印加して、液晶の配向状態を変化させ、液晶の配向状態を維持する場合と比べて、電気泳動表示装置の消費電力を小さくすることができる。
[適用例10]本適用例の電子機器は、上記適用例に記載の電気泳動表示装置を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、上記適用例に記載の電気泳動表示装置を備えているので、表示の明るさを損なうことなく、表示の視認範囲を電気的に制御する(変化させる)ことができる。例えば、腕時計、電子ペーパー、電子ノート、電子書籍、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの各種電子機器に、上記適用例に記載の電気泳動表示装置を適用することができる。
以下、本発明の電気泳動表示装置及び電子機器の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(実施形態1)
「電気泳動表示装置の概要」
図1は、本実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成を示す断面図である。図1に示すように電気泳動表示装置100は、素子基板1と、対向基板2と、素子基板1及び対向基板2の間に配置される電気泳動層11と、対向基板2の電気泳動層11と反対側に設けられた光学素子17と、を備えている。
なお、素子基板1は本発明における「第1の基板」の一例であり、対向基板2は本発明における「第2の基板」の一例であり、光学素子17は本発明における「光学層」の一例である。
「電気泳動表示装置の概要」
図1は、本実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成を示す断面図である。図1に示すように電気泳動表示装置100は、素子基板1と、対向基板2と、素子基板1及び対向基板2の間に配置される電気泳動層11と、対向基板2の電気泳動層11と反対側に設けられた光学素子17と、を備えている。
なお、素子基板1は本発明における「第1の基板」の一例であり、対向基板2は本発明における「第2の基板」の一例であり、光学素子17は本発明における「光学層」の一例である。
素子基板1から対向基板2に向かう方向をZ方向とすると、電気泳動表示装置100は、Z方向に、素子基板1と、電気泳動層11と、対向基板2と、光学素子17とが順に積層された構成を有している。光学素子17から電気泳動層11に入射した光(外光)は、電気泳動層11で反射され、光学素子17の側に表示光L1,L2(図2参照)として射出される。つまり、光学素子17の対向基板2と反対側の面が、画像を表示する表示面となる。
詳細は後述するが、光学素子17は、Z方向の屈折率差(光学素子17の表示面側の屈折率と、電気泳動層側の屈折率との差)が大きい第1の状態(図2(b)参照)と、第1の状態よりもZ方向の屈折率差が小さい第2の状態(図2(a)参照)とを、電気的に形成(制御)することができる。
なお、Z方向は、本発明における「第1の方向」の一例である。
詳細は後述するが、光学素子17は、Z方向の屈折率差(光学素子17の表示面側の屈折率と、電気泳動層側の屈折率との差)が大きい第1の状態(図2(b)参照)と、第1の状態よりもZ方向の屈折率差が小さい第2の状態(図2(a)参照)とを、電気的に形成(制御)することができる。
なお、Z方向は、本発明における「第1の方向」の一例である。
素子基板1は、基材1Aと、基材1Aの電気泳動層11の側の面に設けられた画素電極4と、画素電極4を覆う第1絶縁膜7と、を含む。基材1Aは、石英やガラスやプラスチックなどで構成される。基材1Aは、画像の表示面と反対側に配置されるため透明でなくてもよく、例えばシリコン基板を使用しても良い。画素電極4は、Cu箔上にニッケルめっきと金めっきとをこの順で積層したものや、Al、ITO(インジウム錫酸化物)などで構成される。図示を省略しているが、画素電極4と基材1Aとの間には、走査線、データ線、及び選択トランジスターなどが形成されている。
対向基板2は、基材2Aと、基材2Aの電気泳動層11の側の面に設けられた共通電極5と、共通電極5を覆う第2絶縁膜8と、を備えている。基材2Aは、石英やガラスやプラスチックなどの透明な絶縁材料で構成される。共通電極5は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明な導電材料で構成され、基材2Aの電気泳動層11の側の面に形成されている。
第1絶縁膜7と第2絶縁膜8との間の間隙は、隔壁10によって、複数の空間(セルG)に区画されている。隔壁10は、例えばアクリルやエポキシ樹脂などの透光性材料で構成されている。隔壁10の厚みは、例えば、30μmである。
電気泳動層11は、電気泳動粒子13が分散された分散媒12などで構成され、隔壁10によって区画されたセルGに充填されている。
電気泳動層11は、電気泳動粒子13が分散された分散媒12などで構成され、隔壁10によって区画されたセルGに充填されている。
電気泳動層11と第2絶縁膜8との間には、接合層9が設けられている。接合層9は、対向基板2(第2絶縁膜8)と隔壁10とを接合するためのものである。接合層9は、例えば透明樹脂で構成されており、隔壁10の上部を接合層9に食い込ませている。接合層9の厚みは、電界の妨げにならない程度が良く、例えば、2μm〜6μm程度とするのが好ましい。また、隔壁10の接合層9への食い込み量は、例えば、0.5μm〜1μmとするのが好ましい。
セルGには、電気泳動粒子13が分散された分散媒12が充填されている。電気泳動粒子13は、黒色粒子13a及び白色粒子13bなどで構成される。
白色粒子13bは、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の白色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば負に帯電されている。黒色粒子13aは、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば正に帯電されている。これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンドなどの粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤などを添加することができる。
また、黒色粒子13a及び白色粒子13bに代えて、例えば赤色、緑色、青色などの顔料粒子を用いてもよい。この構成によれば、赤色、緑色、青色などのカラー画像を提供することができる。
分散媒12としては、水、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブなど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、脂肪族炭化水素(ぺンタン、ヘキサン、オクタンなど)、脂環式炭化水素(シクロへキサン、メチルシクロへキサンなど)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、キシレン、長鎖アルキル基を有するベンゼン類(ヘキシルベンゼン、ヘプチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンなど))、ハロゲン化炭化水素(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなど)などを例示することができ、その他の例えばシリコンオイルなどの油類であってもよい。これらの物質は単独又は混合物として用いることができ、さらに、カルボン酸塩のような界面活性剤などを配合してもよい。
このような構成に基づき、電気泳動表示装置100では、例えば、画素電極4と共通電極5との間に電圧(電界)を印加すると、画素電極4と共通電極5との間の電界にしたがって、電気泳動粒子13(黒色粒子13a及び白色粒子13b)はいずれかの電極(画素電極4、共通電極5)に向かって電気泳動する。例えば、共通電極5を正の電位とし、画素電極4を負の電位とすると、負に帯電した白色粒子13bは共通電極5の側に移動して集まり、白表示となる。共通電極5を負の電位とし、画素電極4を正の電位とすると、正に帯電した黒色粒子13aは共通電極5の側に移動して集まり、黒表示となる。
なお、ここでは電気泳動層11を隔壁10で仕切る構成としたが、これに限定されない。電気泳動粒子13と分散媒12とをマイクロカプセルに封入し、これをシート状にしたものを電気泳動層11としてもよい。
なお、ここでは電気泳動層11を隔壁10で仕切る構成としたが、これに限定されない。電気泳動粒子13と分散媒12とをマイクロカプセルに封入し、これをシート状にしたものを電気泳動層11としてもよい。
「光学素子の構成」
図2は、光学素子の概略構成を示す模式断面図である。詳しくは、図2(a)は、電界が印加されていない場合の透明帯電粒子32の分布状態を示す、光学素子17の模式断面図である。図2(b)は、電界が印加されている場合の透明帯電粒子32の分布状態を示す、光学素子17の模式断面図である。
図2では、説明に関係のない素子基板1、共通電極5、第2絶縁膜8、接合層9、及び隔壁10などの図示が省略されている。また、セルGに充填された電気泳動層11(電気泳動粒子13)で反射された光(表示光)であって、Z方向に進行する表示光L1及びZ方向と交差する方向の表示光L2が、図中の矢印で模式的に示されている。
上述したように、光学素子17では、Z方向に屈折率(誘電率)を連続的に変化させることができる。以下、図2を参照して、光学素子17の構成を詳細に説明する。
図2は、光学素子の概略構成を示す模式断面図である。詳しくは、図2(a)は、電界が印加されていない場合の透明帯電粒子32の分布状態を示す、光学素子17の模式断面図である。図2(b)は、電界が印加されている場合の透明帯電粒子32の分布状態を示す、光学素子17の模式断面図である。
図2では、説明に関係のない素子基板1、共通電極5、第2絶縁膜8、接合層9、及び隔壁10などの図示が省略されている。また、セルGに充填された電気泳動層11(電気泳動粒子13)で反射された光(表示光)であって、Z方向に進行する表示光L1及びZ方向と交差する方向の表示光L2が、図中の矢印で模式的に示されている。
上述したように、光学素子17では、Z方向に屈折率(誘電率)を連続的に変化させることができる。以下、図2を参照して、光学素子17の構成を詳細に説明する。
図2(a)及び図2(b)に示すように、光学素子17は、第1基板21と、第2基板25と、第1基板21及び第2基板25の間に配置された電気泳動層31と、を備えている。
なお、第1基板21は本発明における「第3の基板」の一例であり、第2基板25は本発明における「第4の基板」の一例であり、電気泳動層31は本発明における「第2の電気泳動層」の一例である。
なお、第1基板21は本発明における「第3の基板」の一例であり、第2基板25は本発明における「第4の基板」の一例であり、電気泳動層31は本発明における「第2の電気泳動層」の一例である。
第1基板21は、対向基板2の側に配置され、基材21Aと電極22とで構成される。基材21Aは、石英やガラスやプラスチック等の透明な絶縁材料で構成される。電極22は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料で構成され、基材21Aの電気泳動層31側の略全面に設けられている。
電極22は、本発明における「透明電極」の一例である。
電極22は、本発明における「透明電極」の一例である。
第2基板25は、第1基板21を挟んで対向基板2の反対側に配置され、基材25Aと電極26とで構成される。基材25Aは、石英やガラスやプラスチック等の透明な絶縁材料で構成される。電極26は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料で構成され、基材25Aの電気泳動層31側の略全面に設けられている。
電極26は、本発明における「透明電極」の一例である。
電極26は、本発明における「透明電極」の一例である。
電気泳動層31は、分散媒33や、分散媒33に分散された透明帯電粒子32などで構成される。透明帯電粒子32は、例えばスチレン樹脂で構成され、屈折率は概略1.6である。透明帯電粒子32の構成材料は、透光性を有し分散媒33と異なる屈折率の材料であれば良く、上述したスチレン樹脂の他に、例えばアクリル樹脂(屈折率:概略1.5)やジルコニア(屈折率:概略2.4)などを使用することができる。透明帯電粒子32は、例えば正に帯電されている。透明帯電粒子32の表面電荷量の制御並びに分散性の向上のため、界面活性剤、保護コロイド剤等を添加してもよい。このような界面活性剤としては、分散媒33に可溶であれば、特に限定されないが、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられ、二種以上の界面活性剤を併用してもよい。なお、透明帯電粒子32を、同じ種類の材料の粒子で構成する必要はなく、分散媒33の屈折率と異なるのであれば、異なる種類の材料の粒子を混合してもよい。分散媒33は、透明帯電粒子32を分散させる溶媒であり、例えばシリコンオイル(屈折率:概略1.4)で構成される。分散媒33は、透明帯電粒子32の屈折率と異なり、透光性を有し、透明帯電粒子32を溶解しない液体であれば良い。
図2(a)では、電極22と電極26とは同じ電位であり、電気泳動層31(透明帯電粒子32)に電界が印加されていない。このため、透明帯電粒子32は、Z方向に均一に分散し、電気泳動層31の屈折率はZ方向に略均一である。
つまり、図2(a)は、光学素子17の屈折率がZ方向に均一な状態であり、本発明における「第2の状態」の一例である。
つまり、図2(a)は、光学素子17の屈折率がZ方向に均一な状態であり、本発明における「第2の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、Z方向に進行する表示光L1はZ方向に進行し、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2はZ方向と交差する方向に進行する。つまり、表示光L2は、Z方向と交差する方向に広がって進行するので、電気泳動表示装置100における表示光L1,L2の視認範囲は広くなる。
図2(b)では、電極22電位を基準として、電極26に負の電位が印加されている。同図に示すように、正に帯電している透明帯電粒子32は、負の電位の電極26(第2基板25)の側に引き付けられ、電気泳動層31における透明帯電粒子32の濃度は、Z方向に徐々に大きくなる。透明帯電粒子32の誘電率(概略1.6)は、分散媒33の誘電率(概略1.4)と比べて大きいので、電気泳動層31の誘電率は、Z方向に徐々に大きくなる。屈折率は、誘電率の平方根に比例するので、電気泳動層31の屈折率は、Z方向に徐々に大きくなる。
つまり、図2(b)は、図2(a)と比べて、光学素子17の屈折率がZ方向に大きくなった状態であり、本発明における「第1の状態」の一例である。
つまり、図2(b)は、図2(a)と比べて、光学素子17の屈折率がZ方向に大きくなった状態であり、本発明における「第1の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、電気泳動層11で反射され、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、光学素子17を通過するうちにZ方向に屈折し、Z方向に曲げられる。よって、電気泳動層31に電界が印加されていない場合(図2(a))と比べて、電気泳動表示装置100における表示光L2(表示光L1,L2)の視認範囲が狭くなる。
このように、本実施形態の光学素子17は、電極22と電極26との間の電界(電圧)によって、表示光L1,L2の視認範囲が広い状態(図2(a)の状態)と、表示光L1,L2の視認範囲が狭い状態(図2(b)の状態)とを、電気的に変化させる(制御する)ことができる。
すなわち、本実施形態では、電気泳動層31に電界が印加されていない場合に、電気泳動表示装置100における表示光L1,L2の視認範囲が広くなり、電気泳動層31に電界が印加されている場合に、電気泳動表示装置100における表示光L1,L2の視認範囲が狭くなる。
すなわち、本実施形態では、電気泳動層31に電界が印加されていない場合に、電気泳動表示装置100における表示光L1,L2の視認範囲が広くなり、電気泳動層31に電界が印加されている場合に、電気泳動表示装置100における表示光L1,L2の視認範囲が狭くなる。
(実施形態2)
図3は、図2に対応し、実施形態2に係る光学素子の概略断面図である。詳しくは、図3(a)は、電界が印加されていない場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。図3(b)は、電界が印加されている場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。
図3は、図2に対応し、実施形態2に係る光学素子の概略断面図である。詳しくは、図3(a)は、電界が印加されていない場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。図3(b)は、電界が印加されている場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。
本実施形態に係る電気泳動表示装置110は、光学素子17の構成が実施形態1の電気泳動表示装置100と異なり、他の構成は実施形態1の電気泳動表示装置100と同じである。
詳しくは、本実施形態に係る光学素子17は液晶素子であり、実施形態1に係る光学素子17は電気泳動素子であり、この点が本実施形態と実施形態1との相違点である。より詳しくは、本実施形態の光学素子17は、実施形態1の光学素子17と略同じ構造を有し、実施形態1の光学素子17の電気泳動層31が、液晶42に置き換わっている。さらに、本実施形態の光学素子17では、液晶42を配向させるために配向膜23,27が、新たに設けられている。
以下、図3を参照して、本実施形態に係る電気泳動表示装置110の構成を、実施形態1との相違点を中心に説明する。また、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
詳しくは、本実施形態に係る光学素子17は液晶素子であり、実施形態1に係る光学素子17は電気泳動素子であり、この点が本実施形態と実施形態1との相違点である。より詳しくは、本実施形態の光学素子17は、実施形態1の光学素子17と略同じ構造を有し、実施形態1の光学素子17の電気泳動層31が、液晶42に置き換わっている。さらに、本実施形態の光学素子17では、液晶42を配向させるために配向膜23,27が、新たに設けられている。
以下、図3を参照して、本実施形態に係る電気泳動表示装置110の構成を、実施形態1との相違点を中心に説明する。また、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、本実施形態に係る光学素子17は、第1基板21と、第2基板25と、第1基板21及び第2基板25の間に配置された液晶42と、を備えている。
第1基板21は、対向基板2の側に配置され、基材21Aと電極22と配向膜27とで構成される。基材21Aは、石英やガラスやプラスチック等の透明な絶縁材料で構成される。電極22は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明材料で構成され、基材21Aの液晶42の側の面の略全面に設けられている。配向膜27は、例えば、基材21Aの液晶42の側の面に対して80度〜85度の入射角で斜方蒸着して形成された酸化シリコン(無機配向膜)であり、電極22の略全面に覆うように形成されている。
なお、第1基板21は、本発明における「第3の基板及び第4の基板の一方」の一例である。
なお、第1基板21は、本発明における「第3の基板及び第4の基板の一方」の一例である。
第2基板25は、第1基板21を挟んで対向基板2の反対側に配置され、基材25Aと電極26と配向膜23とで構成される。基材25Aは、石英やガラスやプラスチック等の透明な絶縁材料で構成される。電極26は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料で構成され、基材25Aの液晶42の側の面の略全面に設けられている。配向膜23は、例えば、基材25Aの液晶42の側の面に対して60度〜70度の入射角で斜方蒸着して形成された酸化シリコン(無機配向膜)であり、電極26の略全面に覆うように形成されている。
なお、第2基板25は、本発明における「第3の基板及び第4の基板の他方」の一例である。
なお、第2基板25は、本発明における「第3の基板及び第4の基板の他方」の一例である。
液晶42は、誘電率異方性が負のネマチック液晶(以降、負のネマチック液晶と称す)である。つまり、液晶42は、短軸方向の誘電率が、長軸方向の誘電率と比べて大きくなった負の誘電率異方性を有す。液晶42(負のネマチック液晶)としては、例えばシッフ塩基系液晶や安息香酸エステル系液晶などを使用することができる。
図3(a)では、電極22と電極26とは同じ電位であり、液晶42に電界が印加されていない。同図に示すように、基材25Aの液晶42の側の面に対して80度〜85度の入射角で斜方蒸着された酸化シリコン(配向膜27)を設けると、液晶42に電界が印加されていない場合に、液晶42は、第1基板21の側でZ方向に配向する。つまり、液晶42は、配向膜27によって第1基板21の側で高チルト角の配向状態になる。
一方、基材25Aの液晶42の側の面に対して60度〜70度の入射角で斜方蒸着された酸化シリコン(配向膜23)を設けると、液晶42に電界が印加されていない場合に、液晶42は、第2基板25の側でZ方向と交差する方向に配向する。つまり、液晶42は、配向膜23によって第2基板25の側で低チルト角の配向状態となる。
このため、第1基板21から第2基板25に向かう方向(Z方向)において、液晶42は、高チルト角の配向状態から低チルト角の配向状態となるように、配向状態が徐々に変化する。
以降の説明では、高チルト角の配向(Z方向の配向)を垂直配向と称し、低チルト角の配向(Z方向と交差する方向の配向)を水平配向と称す。
以降の説明では、高チルト角の配向(Z方向の配向)を垂直配向と称し、低チルト角の配向(Z方向と交差する方向の配向)を水平配向と称す。
液晶42のZ方向の配向状態を、垂直配向の状態から水平配向の状態に徐々に変化させることによって、液晶42のZ方向の誘電率が徐々に大きくなる。これに伴って、液晶42のZ方向の屈折率が徐々に大きくなる。
つまり、図3(a)は、光学素子17の屈折率がZ方向に徐々に大きくなった状態であり、本発明における「第1の状態」の一例である。
つまり、図3(a)は、光学素子17の屈折率がZ方向に徐々に大きくなった状態であり、本発明における「第1の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、電気泳動層11で反射され、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、光学素子17を通過するうちにZ方向に屈折し、Z方向に曲げられる。つまり、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2も、光学素子17によってZ方向に曲げられるので、電気泳動表示装置110における表示光L2(表示光L1,L2)の視認範囲が狭くなる。
図3(b)では、電極22と電極26との間に電圧が印加され、液晶42にZ方向の電界が印加されている。同図に示すように、液晶42は負の誘電率異方性を有しているので、液晶42にZ方向の電界が印加されると、電界の方向(Z方向)と交差する方向、つまり水平配向となるように、液晶42の配向状態が変化する。詳しくは、液晶42に電界が印加されていない場合に垂直配向であった部分が、水平配向となるように、液晶42の配向状態が変化する。よって、液晶42は、第1基板21と第2基板25との間で、水平配向の状態(同じ配向状態)になる。このため、液晶42に電界を印加していない場合(図3(a))と比べて、Z方向の液晶42の屈性率の変化量が小さくなる。
つまり、図3(b)は、図3(a)と比べて、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が小さくなった状態であり、本発明における「第2の状態」の一例である。
つまり、図3(b)は、図3(a)と比べて、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が小さくなった状態であり、本発明における「第2の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、Z方向に進行する表示光L1はZ方向に進行し、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、図3(a)と比べて、Z方向に曲がりにくくなる。つまり、表示光L2は、図3(a)と比べて、Z方向と交差する方向に広がって進行するので、電気泳動表示装置110における表示光L2(表示光L1,L2)の視認範囲は広くなる。
このように、本実施形態の光学素子17は、電極22と電極26との間の電界(電圧)によって、表示光L1,L2の視認範囲が広い状態(図3(b)の状態)と、表示光L1,L2の視認範囲が狭い状態(図3(a)の状態)とを、電気的に変化させる(制御する)ことができる。
すなわち、本実施形態では、液晶42に電界が印加されていない場合に、電気泳動表示装置110における表示光L1,L2の視認範囲が狭くなり、液晶42に電界が印加されている場合に、電気泳動表示装置110における表示光L1,L2の視認範囲が広くなる。
すなわち、本実施形態では、液晶42に電界が印加されていない場合に、電気泳動表示装置110における表示光L1,L2の視認範囲が狭くなり、液晶42に電界が印加されている場合に、電気泳動表示装置110における表示光L1,L2の視認範囲が広くなる。
(実施形態3)
図4は、図3に対応し、実施形態3に係る光学素子の概略断面図である。詳しくは、図4(a)は、電界が印加されていない場合の液晶43の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。図4(b)は、電界が印加されている場合の液晶43の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。
図4は、図3に対応し、実施形態3に係る光学素子の概略断面図である。詳しくは、図4(a)は、電界が印加されていない場合の液晶43の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。図4(b)は、電界が印加されている場合の液晶43の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。
本実施形態に係る電気泳動表示装置120は、光学素子17における液晶43の種類(誘電率異方性)、及び配向膜23,27の配置位置が、実施形態2の電気泳動表示装置110と異なり、他の構成は実施形態2の電気泳動表示装置110と同じである。
以下、図4を参照して、本実施形態に係る電気泳動表示装置120の構成を、実施形態2との相違点を中心に説明する。また、実施形態2と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
以下、図4を参照して、本実施形態に係る電気泳動表示装置120の構成を、実施形態2との相違点を中心に説明する。また、実施形態2と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
本実施形態の光学素子17に配置される液晶43は、誘電率異方性が正のネマチック液晶(以降、正のネマチック液晶と称す)である。つまり、液晶43は、長軸方向の誘電率が、短軸方向の誘電率と比べて大きくなった正の誘電率異方性を有す。液晶43(正のネマチック液晶)としては、例えばシッフ塩基系液晶やビフェニル系液晶などを使用することができる。
図4(a)及び図4(b)に示すように、配向膜23は第1基板21の側に配置され、配向膜27は第2基板25の側に配置されている。上述したように、液晶43に電界が印加されていない場合に、配向膜23は液晶43を水平配向させ、配向膜27は液晶43を垂直配向させる。つまり、液晶43に電界が印加されていない場合に、液晶43を水平配向させる配向膜23が第1基板21の側に設けられ、液晶43を垂直配向させる配向膜27が第2基板25の側に設けられている。
なお、第1基板21は、本発明における「第3の基板及び第4の基板の一方」の一例である。第2基板25は、本発明における「第3の基板及び第4の基板の他方」の一例である。
なお、第1基板21は、本発明における「第3の基板及び第4の基板の一方」の一例である。第2基板25は、本発明における「第3の基板及び第4の基板の他方」の一例である。
図4(a)では、電極22と電極26とは同じ電位であり、液晶43に電界が印加されていない。同図に示すように、液晶43に電界が印加されていない場合に、液晶43は、第1基板21の側で水平配向の状態になり、第2基板25の側で垂直配向の状態になる。このため、第1基板21から第2基板25に向かう方向(Z方向)において、液晶43は、水平配向の状態から垂直配向の状態となるように、液晶43の配向状態が徐々に変化する。
液晶43のZ方向の配向状態を、水平配向の状態から垂直配向の状態に徐々に変化させることによって、液晶43のZ方向の誘電率が徐々に大きくなる。屈折率は、誘電率の平方根に比例するので、液晶43のZ方向の屈折率が徐々に大きくなる。
つまり、図4(a)は、光学素子17の屈折率がZ方向に徐々に大きくなった状態であり、本発明における「第1の状態」の一例である。
つまり、図4(a)は、光学素子17の屈折率がZ方向に徐々に大きくなった状態であり、本発明における「第1の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、電気泳動層11で反射され、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、光学素子17を通過するうちにZ方向に屈折し、Z方向に曲げられる。つまり、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2も、光学素子17によってZ方向に曲げられるので、電気泳動表示装置120における表示光L2(表示光L1,L2の視認範囲)が狭くなる。
図4(b)では、電極22と電極26との間に電圧が印加され、液晶43にZ方向の電界が印加されている。同図に示すように、液晶43は正の誘電率異方性を有しているので、液晶43にZ方向の電界が印加されると、電界の方向(Z方向)、つまり垂直配向となるように、液晶43の配向状態が変化する。詳しくは、液晶43に電界が印加されていない場合に水平配向であった部分は、垂直配向となるように、液晶43の配向状態が変化する。よって、液晶43は、第1基板21と第2基板25との間で、垂直配向の状態(同じ配向状態)になる。このため、液晶43に電界を印加していない場合(図4(a))と比べて、Z方向の液晶43の屈性率の変化量が小さくなる。
つまり、図4(b)は、図4(a)と比べて、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が小さくなった状態であり、本発明における「第2の状態」の一例である。
つまり、図4(b)は、図4(a)と比べて、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が小さくなった状態であり、本発明における「第2の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、図4(a)と比べて、Z方向に曲がりにくくなる。つまり、表示光L2は、図4(a)と比べて、Z方向と交差する方向に広がって進行するので、電気泳動表示装置120における表示光L2(表示光L1,L2)の視認範囲は広くなる。
このように、本実施形態の光学素子17は、電極22と電極26との間の電界(電圧)によって、表示光L1,L2の視認範囲が広い状態(図4(b)の状態)と、表示光L1,L2の視認範囲が狭い状態(図4(a)の状態)とを、電気的に変化させる(制御する)ことができる。
すなわち、本実施形態では、液晶43に電界が印加されていない場合に、電気泳動表示装置120における表示光L1,L2の視認範囲が狭くなり、液晶43に電界が印加されている場合に、電気泳動表示装置120における表示光L1,L2の視認範囲が広くなる。
すなわち、本実施形態では、液晶43に電界が印加されていない場合に、電気泳動表示装置120における表示光L1,L2の視認範囲が狭くなり、液晶43に電界が印加されている場合に、電気泳動表示装置120における表示光L1,L2の視認範囲が広くなる。
(実施形態4)
図5は、図3に対応し、実施形態4に係る光学素子の概略断面図である。詳しくは、図5(a)は、電界が印加されていない場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。図5(b)は、電界が印加されている場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。
図5は、図3に対応し、実施形態4に係る光学素子の概略断面図である。詳しくは、図5(a)は、電界が印加されていない場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。図5(b)は、電界が印加されている場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。
本実施形態に係る電気泳動表示装置130では、液晶42にZ方向と交差する方向の電界が印加され、実施形態2の電気泳動表示装置110では、液晶42にZ方向の電界が印加される。つまり、本実施形態では、液晶42に対してZ方向と交差する方向の電界が印加されるように二つの電極(第1電極26a、第2電極26b)が配置され、実施形態2では、液晶42に対してZ方向の電界が印加されるように二つの電極(電極22、電極26)が配置されている。この点が、本実施形態と実施形態2との相違点である。
以下、図5を参照して、本実施形態に係る電気泳動表示装置130の構成を、実施形態2との相違点を中心に説明する。また、実施形態2と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
以下、図5を参照して、本実施形態に係る電気泳動表示装置130の構成を、実施形態2との相違点を中心に説明する。また、実施形態2と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、第1基板21は、基材21Aと配向膜27とで構成される。第2基板25は、基材25Aと、電極26と、配向膜23とで構成される。電極26は、第1電極26aと第2電極26bとで構成される。第1基板21と第2基板25との間には、液晶42(負のネマチック液晶)が配置されている。
なお、第1電極26a及び第2電極26bは本発明における「一対の電極」の一例である。第1電極26a及び第2電極26bが設けられた第2基板25は、本発明における「第3の基板」及び「第3の基板及び第4の基板の一方」の一例である。第1基板21は、本発明における「第4の基板」及び「第3の基板及び第4の基板の他方」の一例である。
なお、第1電極26a及び第2電極26bは本発明における「一対の電極」の一例である。第1電極26a及び第2電極26bが設けられた第2基板25は、本発明における「第3の基板」及び「第3の基板及び第4の基板の一方」の一例である。第1基板21は、本発明における「第4の基板」及び「第3の基板及び第4の基板の他方」の一例である。
第1電極26aは、Z方向から見ると櫛歯形状であり、Z方向と交差する方向に延在する部分と、当該延在する部分を電気的に接続する部分(図示省略)とを有している。Z方向と交差する方向に延在する部分は、等間隔で複数配置されている。同様に、第2電極26bも、Z方向から見ると櫛歯形状であり、Z方向と交差する方向に延在する部分と、当該延在する部分を電気的に接続する部分(図示省略)とを有している。Z方向と交差する方向に延在する部分は、等間隔で複数配置されている。
また、第1電極26a及び第2電極26bは、第2基板25(基材25A)の略全面に設けられている。
また、第1電極26a及び第2電極26bは、第2基板25(基材25A)の略全面に設けられている。
同図に示すように、第1電極26aのZ方向と交差する方向に延在する部分と、第2電極26bのZ方向と交差する方向に延在する部分とは、互いに対向するように配置されている。その結果、第1電極26aと第2電極26bとの間に電圧を印加すると、Z方向と交差する方向の電界が、第2基板25の側に発生する。
図5(a)では、第1電極26aと第2電極26bとは同じ電位であり、液晶42に電界が印加されていない。同図に示すように、液晶42に電界が印加されていない場合に、液晶42は、配向膜27が設けられた第1基板21の側で垂直配向の状態になり、配向膜23が設けられた第2基板25の側で水平配向の状態になる。よって、第1基板21から第2基板25に向かう方向(Z方向)において、液晶42は、垂直配向の状態から水平配向の状態となるように、液晶42の配向状態が徐々に変化する。
液晶42のZ方向の配向状態を、垂直配向の状態から水平配向の状態に徐々に変化させることによって、液晶42のZ方向の誘電率が徐々に大きくなる。屈折率は、誘電率の平方根に比例するので、液晶42のZ方向の屈折率が徐々に大きくなる。
つまり、図5(a)は、光学素子17の屈折率がZ方向に徐々に大きくなった状態であり、本発明における「第1の状態」の一例である。
つまり、図5(a)は、光学素子17の屈折率がZ方向に徐々に大きくなった状態であり、本発明における「第1の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、電気泳動層11で反射され、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、光学素子17を通過するうちにZ方向に屈折し、Z方向に曲げられる。つまり、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2も、光学素子17によってZ方向に曲げられるので、電気泳動表示装置130における表示光L2(表示光L1,L2)の視認範囲が狭くなる。
図5(b)では、第1電極26aと第2電極26bとの間に電圧が印加され、液晶42にZ方向と交差する方向の電界が、第2基板25の側に印加されている。同図に示すように、液晶42は負の誘電率異方性を有しているので、第2基板25の側で液晶42にZ方向と交差する方向の電界が印加されると、電界の方向、つまり垂直配向となるように、第2基板25の側の液晶42の配向状態が変化する。詳しくは、液晶42に電界が印加されていない場合に、第2基板25の側で水平配向であった部分は、垂直配向となるように、液晶42の配向状態が変化する。よって、液晶42は、第1基板21と第2基板25との間で、垂直配向の状態(同じ配向状態)になる。このため、液晶42に電界を印加していない場合(図5(a))と比べて、Z方向の液晶42の屈性率の変化量が小さくなる。
つまり、図5(b)は、図5(a)と比べて、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が小さくなった状態であり、本発明における「第2の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、図5(a)と比べて、Z方向に曲がりにくくなる。つまり、表示光L1,L2は、図5(a)と比べて、Z方向と交差する方向に広がって進行するので、電気泳動表示装置130における表示光L1,L2の視認範囲は広くなる。
このため、同図に示すように、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、図5(a)と比べて、Z方向に曲がりにくくなる。つまり、表示光L1,L2は、図5(a)と比べて、Z方向と交差する方向に広がって進行するので、電気泳動表示装置130における表示光L1,L2の視認範囲は広くなる。
このように、本実施形態の光学素子17は、第1電極26aと第2電極26bとの間の電界(電圧)によって、表示光L1,L2の視認範囲が広い状態(図5(b)の状態)と、表示光L1,L2の視認範囲が狭い状態(図5(a)の状態)とを、電気的に変化させる(制御する)ことができる。
すなわち、本実施形態では、液晶42に電界が印加されていない場合に、電気泳動表示装置130における表示光L1,L2の視認範囲が狭くなり、液晶42に電界が印加されている場合に、電気泳動表示装置130における表示光L1,L2の視認範囲が広くなる。
また、電界を発生させる第1電極26aと第2電極26bとを第2基板25に設けるので、第1基板21と第2基板25の両方に電極を設けた実施形態2の電気泳動表示装置110に比べて、電極による光の吸収が抑えられ、より明るい表示が可能となる。
すなわち、本実施形態では、液晶42に電界が印加されていない場合に、電気泳動表示装置130における表示光L1,L2の視認範囲が狭くなり、液晶42に電界が印加されている場合に、電気泳動表示装置130における表示光L1,L2の視認範囲が広くなる。
また、電界を発生させる第1電極26aと第2電極26bとを第2基板25に設けるので、第1基板21と第2基板25の両方に電極を設けた実施形態2の電気泳動表示装置110に比べて、電極による光の吸収が抑えられ、より明るい表示が可能となる。
(実施形態5)
図6は、図5に対応し、実施形態5に係る光学素子の概略断面図である。詳しくは、図6(a)は、電界が印加されていない場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。図6(b)は、電界が印加されている場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。
図6は、図5に対応し、実施形態5に係る光学素子の概略断面図である。詳しくは、図6(a)は、電界が印加されていない場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。図6(b)は、電界が印加されている場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。
本実施形態では、Z方向と交差する方向の電界を発生させる電極が第1基板21に設けられ、実施形態4では、Z方向と交差する方向の電界を発生させる電極が第2基板25に設けられている。さらに、本実施形態では、第1基板21及び第2基板25の両方に配向膜23が設けられている。これらの点が、本実施形態と実施形態4との相違点である。
以下、図6を参照して、本実施形態に係る電気泳動表示装置140の構成を、実施形態4との相違点を中心に説明する。また、実施形態4と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
以下、図6を参照して、本実施形態に係る電気泳動表示装置140の構成を、実施形態4との相違点を中心に説明する。また、実施形態4と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
図6(a)及び図6(b)に示すように、第1基板21は、基材21Aと電極22と配向膜23とで構成される。電極22は、第1電極22aと第2電極22bとで構成される。第2基板25は、基材25Aと配向膜23とで構成される。第1基板21と第2基板25との間には、液晶42(負のネマチック液晶)が配置されている。
なお、第1電極22a及び第2電極22bは、本発明における「一対の電極」の一例である。第1電極22a及び第2電極22bが設けられた第1基板21は、本発明における「第3の基板」及び「第3の基板及び第4の基板の一方」の一例である。第2基板25は、本発明における「第4の基板」及び「第3の基板及び第4の基板の他方」の一例である。
なお、第1電極22a及び第2電極22bは、本発明における「一対の電極」の一例である。第1電極22a及び第2電極22bが設けられた第1基板21は、本発明における「第3の基板」及び「第3の基板及び第4の基板の一方」の一例である。第2基板25は、本発明における「第4の基板」及び「第3の基板及び第4の基板の他方」の一例である。
第1電極22aは、Z方向から見ると櫛歯形状であり、Z方向と交差する方向に延在する部分と、当該延在する部分を電気的に接続する部分(図示省略)とを有している。Z方向と交差する方向に延在する部分は、等間隔で複数配置されている。同様に、第2電極22bも、Z方向から見ると櫛歯形状であり、Z方向と交差する方向に延在する部分と、当該延在する部分を電気的に接続する部分(図示省略)とを有している。Z方向と交差する方向に延在する部分は、等間隔で複数配置されている。
また、第1電極22a及び第2電極22bは、第1基板21(基材21A)の略全面に設けられている。
また、第1電極22a及び第2電極22bは、第1基板21(基材21A)の略全面に設けられている。
同図に示すように、第1電極22aのZ方向と交差する方向に延在する部分と、第2電極22bのZ方向と交差する方向に延在する部分とは、互いに対向するように配置されている。その結果、第1電極22aと第2電極22bとの間に電圧を印加すると、Z方向と交差する方向の電界が、第1基板21の側に発生する。
図6(a)では、第1電極22aと第2電極22bとは同じ電位であり、液晶42に電界が印加されていない。同図に示すように、液晶42に電界が印加されていない場合に、液晶42は、配向膜23が設けられた第1基板21及び第2基板25の両方の側で水平配向の状態になる。よって、第1基板21と第2基板25との間で、液晶42は、水平配向の状態(同じ配向状態)となる。このため、Z方向の液晶42の屈性率の変化量が小さくなる。
つまり、図6(a)は、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が小さくなった状態であり、本発明における「第2の状態」の一例である。
つまり、図6(a)は、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が小さくなった状態であり、本発明における「第2の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、電気泳動層11で反射され、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、光学素子17を通過してもZ方向に曲がりにくく、Z方向と交差する方向に進行する。さらに、電気泳動層11で反射された表示光L1は、Z方向に進行する。つまり、表示光L2は、Z方向と交差する方向に広がって進行するので、電気泳動表示装置140における表示光L2(表示光L1,L2)の視認範囲は広くなる。
図6(b)では、第1電極22aと第2電極22bとの間に電圧が印加され、液晶42にZ方向と交差する方向の電界が、第1基板21の側に印加されている。同図に示すように、液晶42は負の誘電率異方性を有しているので、第1基板21の側で液晶42にZ方向と交差する方向の電界が印加されると、電界の方向、つまり垂直配向となるように、第1基板21の側の液晶42の配向状態が変化する。詳しくは、液晶42に電界が印加されていない場合に、第1基板21の側で水平配向であった部分は、垂直配向となるように、液晶42の配向状態が変化する。なお、第2基板25の側では電界の影響が小さいので、液晶42は、第2基板25の側で水平配向の状態を維持する。
このため、同図に示すように、液晶42は、第1基板21の側で垂直配向の状態になり、第2基板25の側で水平配向の状態になる。よって、第1基板21から第2基板25に向かう方向(Z方向)において、液晶42は、垂直配向の状態から水平配向の状態となるように、液晶42の配向状態が徐々に変化する。
液晶42のZ方向の配向状態を、垂直配向の状態から水平配向の状態に徐々に変化させることによって、液晶42のZ方向の誘電率が徐々に大きくなる。屈折率は、誘電率の平方根に比例するので、液晶42のZ方向の屈折率が徐々に大きくなる。
つまり、図6(b)は、光学素子17の屈折率がZ方向に徐々に大きくなった状態であり、本発明における「第1の状態」の一例である。
つまり、図6(b)は、光学素子17の屈折率がZ方向に徐々に大きくなった状態であり、本発明における「第1の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、電気泳動層11で反射され、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、光学素子17を通過するうちにZ方向に屈折し、Z方向に曲げられる。つまり、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2も、光学素子17によってZ方向に曲げられるので、電気泳動表示装置140における表示光L2(表示光L1,L2)の視認範囲が狭くなる。
このように、本実施形態の光学素子17は、第1電極22aと第2電極22bとの間の電界(電圧)によって、表示光L1,L2の視認範囲が広い状態(図6(a)の状態)と、表示光L1,L2の視認範囲が狭い状態(図6(b)の状態)とを、電気的に変化させる(制御する)ことができる。
すなわち、本実施形態では、液晶42に電界が印加されていない場合に、電気泳動表示装置140における表示光L1,L2の視認範囲が広くなり、液晶42に電界が印加されている場合に、電気泳動表示装置140における表示光L1,L2の視認範囲が狭くなる。
すなわち、本実施形態では、液晶42に電界が印加されていない場合に、電気泳動表示装置140における表示光L1,L2の視認範囲が広くなり、液晶42に電界が印加されている場合に、電気泳動表示装置140における表示光L1,L2の視認範囲が狭くなる。
(実施形態6)
図7は、図6に対応し、実施形態6に係る光学素子の概略断面図である。詳しくは、図7(a)は、電界が印加されていない場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。図7(b)は、電界が印加されている場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。
図7は、図6に対応し、実施形態6に係る光学素子の概略断面図である。詳しくは、図7(a)は、電界が印加されていない場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。図7(b)は、電界が印加されている場合の液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。
Z方向と交差する方向電界を発生させる電極22(第1電極22a、第2電極b)の形状が、本実施形態と実施形態5とで異なる。さらに、本実施形態では第1電極22aと第2電極22bとの間に絶縁膜24が設けられている、この点も実施形態5と異なる。
以下、図7を参照して、本実施形態に係る電気泳動表示装置150の構成を、実施形態5との相違点を中心に説明する。また、実施形態5と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
以下、図7を参照して、本実施形態に係る電気泳動表示装置150の構成を、実施形態5との相違点を中心に説明する。また、実施形態5と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
図7(a)及び図7(b)に示すように、第1基板21では、基材21Aと、第2電極22bと、絶縁膜24と、第1電極22aと、配向膜23とが、Z方向に積層されている。第1電極22aと第2電極22bとで、電極22が構成される。第2基板25は、基材25Aと配向膜23とで構成される。第1基板21と第2基板25との間には、液晶42(負のネマチック液晶)が配置されている。
なお、第1電極22a及び第2電極22bは、本発明における「一対の電極」の一例である。第1電極22a及び第2電極22bが設けられた第1基板21は、本発明における「第3の基板」及び「第3の基板及び第4の基板の一方」の一例である。第2基板25は、本発明における「第4の基板」及び「第3の基板及び第4の基板の他方」の一例である。
なお、第1電極22a及び第2電極22bは、本発明における「一対の電極」の一例である。第1電極22a及び第2電極22bが設けられた第1基板21は、本発明における「第3の基板」及び「第3の基板及び第4の基板の一方」の一例である。第2基板25は、本発明における「第4の基板」及び「第3の基板及び第4の基板の他方」の一例である。
第2電極22bは、Z方向から見ると櫛歯形状であり、Z方向と交差する方向に延在する部分と、当該延在する部分を電気的に接続する部分(図示省略)とを有している。Z方向と交差する方向に延在する部分は、等間隔で複数配置されている。
第1電極22aは、Z方向から見ると矩形状であり、複数の第2電極22bのZ方向と交差する方向に延在する部分に対向するように配置されている。
絶縁膜24は、例えば酸化シリコンで構成され、第1電極22aと第2電極22bとの間に配置されている。
第1電極22aは、Z方向から見ると矩形状であり、複数の第2電極22bのZ方向と交差する方向に延在する部分に対向するように配置されている。
絶縁膜24は、例えば酸化シリコンで構成され、第1電極22aと第2電極22bとの間に配置されている。
つまり、第2電極22bのZ方向と交差する方向に延在する部分と、第1電極22aとは、絶縁膜24を挟んで対向配置されている。かかる構成によって、第2電極22bと第1電極22aとの間に電圧を印加すると、Z方向と交差する方向の電界が、第1基板21の側に発生する。
図7(a)では、第1電極22aと第2電極22bとは同じ電位であり、液晶42に電界が印加されていない。同図に示すように、液晶42に電界が印加されていない場合に、液晶42は、配向膜23が設けられた第1基板21及び第2基板25の両方の側で水平配向の状態になる。よって、第1基板21と第2基板25との間で、液晶42は、水平配向の状態(同じ配向状態)となる。このため、Z方向の液晶42の屈性率の変化量が小さくなる。
つまり、図7(a)は、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が小さくなった状態であり、本発明における「第2の状態」の一例である。
つまり、図7(a)は、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が小さくなった状態であり、本発明における「第2の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、電気泳動層11で反射され、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、光学素子17を通過してもZ方向に曲がりにくく、Z方向と交差する方向に進行する。さらに、電気泳動層11で反射された表示光L1は、Z方向に進行する。つまり、表示光L2は、Z方向と交差する方向に広がって進行するので、電気泳動表示装置150における表示光L2(表示光L1,L2)の視認範囲は広くなる。
図7(b)では、第1電極22aと第2電極22bとの間に電圧が印加され、液晶42にZ方向と交差する方向の電界が、第1基板21の側に印加されている。同図に示すように、液晶42は負の誘電率異方性を有しているので、第1基板21の側に液晶42にZ方向と交差する方向の電界が印加されると、電界の方向、つまり垂直配向となるように、第1基板21の側の液晶42の配向状態が変化する。詳しくは、液晶42に電界が印加されていない場合に、第1基板21の側で水平配向であった部分は、垂直配向となるように、液晶42の配向状態が変化する。第2基板25の側では電界の影響が小さいので、液晶42は、第2基板25の側で水平配向の状態を維持する。
このため、同図に示すように、液晶42は、第1基板21の側で垂直配向の状態になり、第2基板25の側で水平配向の状態になる。よって、第1基板21から第2基板25に向かう方向(Z方向)において、液晶42は、垂直配向の状態から水平配向の状態となるように、液晶42の配向状態が徐々に変化する。
液晶42のZ方向の配向状態を、垂直配向の状態から水平配向の状態に徐々に変化させることによって、液晶42のZ方向の誘電率が徐々に大きくなる。屈折率は、誘電率の平方根に比例するので、液晶42のZ方向の屈折率が徐々に大きくなる。
つまり、図7(b)は、光学素子17の屈折率がZ方向に徐々に大きくなった状態であり、本発明における「第1の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、電気泳動層11で反射され、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、光学素子17を通過するうちにZ方向に屈折し、Z方向に曲げられる。つまり、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2も、光学素子17によってZ方向に曲げられるので、電気泳動表示装置150における表示光L2(表示光L1,L2)の視認範囲が狭くなる。
つまり、図7(b)は、光学素子17の屈折率がZ方向に徐々に大きくなった状態であり、本発明における「第1の状態」の一例である。
このため、同図に示すように、電気泳動層11で反射され、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、光学素子17を通過するうちにZ方向に屈折し、Z方向に曲げられる。つまり、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2も、光学素子17によってZ方向に曲げられるので、電気泳動表示装置150における表示光L2(表示光L1,L2)の視認範囲が狭くなる。
このように、本実施形態の光学素子17は、第1電極22aと第2電極22bとの間の電界(電圧)によって、表示光L1,L2の視認範囲が広い状態(図7(a)の状態)と、表示光L1,L2の視認範囲が狭い状態(図7(b)の状態)とを、電気的に変化させる(制御する)ことができる。
すなわち、本実施形態では、液晶42に電界が印加されていない場合に、電気泳動表示装置150における表示光L1,L2の視認範囲が広くなり、液晶42に電界が印加されている場合に、電気泳動表示装置150における表示光L1,L2の視認範囲が狭くなる。
すなわち、本実施形態では、液晶42に電界が印加されていない場合に、電気泳動表示装置150における表示光L1,L2の視認範囲が広くなり、液晶42に電界が印加されている場合に、電気泳動表示装置150における表示光L1,L2の視認範囲が狭くなる。
(実施形態7)
図8は、図3に対応し、実施形態7に係る光学素子の概略断面図である。詳しくは、図8(a)は、液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。図8(b)は、液晶42の他の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。
図8は、図3に対応し、実施形態7に係る光学素子の概略断面図である。詳しくは、図8(a)は、液晶42の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。図8(b)は、液晶42の他の配向状態を示す光学素子17の概略断面図である。
本実施形態に係る光学素子17は、液晶42に電界が印加されていない場合に、二つの安定した配向状態を有する双安定液晶素子である。実施形態2に係る光学素子17は、液晶42に電界が印加されていない場合に、一つの安定した配向状態を有する液晶素子である。この点が、本実施形態と実施形態2との相違点である。
以下、図8を参照して、本実施形態に係る電気泳動表示装置160の構成を、実施形態2との相違点を中心に説明する。また、実施形態2と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
以下、図8を参照して、本実施形態に係る電気泳動表示装置160の構成を、実施形態2との相違点を中心に説明する。また、実施形態2と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、第1基板21は、基材21Aと電極22と配向膜27とで構成される。第2基板25は、基材25Aと絶縁膜28と電極26と配向膜27とで構成される。第1基板21と第2基板25との間には、液晶42(負のネマチック液晶)が配置されている。
なお、第1基板21は、本発明における「第3の基板及び第4の基板の一方」の一例である。第2基板25は、本発明における「第3の基板及び第4の基板の他方」の一例である。
なお、第1基板21は、本発明における「第3の基板及び第4の基板の一方」の一例である。第2基板25は、本発明における「第3の基板及び第4の基板の他方」の一例である。
第1基板21において、液晶42に電界が印加されていない場合に、液晶42は、配向膜27が設けられた第1基板21の側で垂直配向の状態になる。
第2基板25において、絶縁膜28は、例えば酸化シリコンであり、基材25Aの略全面を覆うように形成されている。絶縁膜28には、微細な断面三角型のグレーティング28aが形成されている。グレーティング28aの深さや間隔(ピッチ)を最適化することによって、液晶42に電界が印加されていない場合に、第2基板25の側で液晶42が垂直配向した状態(図8(a))と、第2基板25の側で液晶42が水平配向した状態(図8(b))とからなる二つの安定した配向状態が得られる。さらに、電極22と電極26との間に異なる極性の電圧パルスを印加することで、図8(a)に示す配向状態と、図8(b)に示す配向状態とをスイッチングすることができる。
第2基板25において、絶縁膜28は、例えば酸化シリコンであり、基材25Aの略全面を覆うように形成されている。絶縁膜28には、微細な断面三角型のグレーティング28aが形成されている。グレーティング28aの深さや間隔(ピッチ)を最適化することによって、液晶42に電界が印加されていない場合に、第2基板25の側で液晶42が垂直配向した状態(図8(a))と、第2基板25の側で液晶42が水平配向した状態(図8(b))とからなる二つの安定した配向状態が得られる。さらに、電極22と電極26との間に異なる極性の電圧パルスを印加することで、図8(a)に示す配向状態と、図8(b)に示す配向状態とをスイッチングすることができる。
すなわち、光学素子17は、ZBD(Zenithal Bistable Display)と称される双安定型液晶表示素子(双安定液晶素子)と同じ構成を有する。光学素子17は、図8(a)及び図8(b)に示す二つの安定した配向状態を有し、当該二つの配向状態は、電極22と電極26との間に電圧パルスを印加することでスイッチングすることができる。さらに、電圧パルスを印加しない場合においても、当該二つの配向状態は維持(保持)される。
図8(a)は、第1基板21と第2基板25との間で、液晶42が垂直配向となった、ホメオトロピック配向(ベント状態)を示す図である。図8(b)は、液晶42が第1基板21の側で垂直配向であり、第2基板25の側で水平配向であり、第1基板21と第2基板25との間で配向状態が徐々に変化するハイブリット配向(スプレイ状態)を示す図である。このように、光学素子17は、ホメオトロピック配向及びハイブリット配向からなる二つの安定した配向状態を有する。
図8(a)のホメオトロピック配向では、ハイブリット配向と比べて、Z方向の液晶42の屈性率の変化量が小さくなる。つまり、液晶42の屈性率はZ方向に変化しにくい。このため、電気泳動層11で反射され、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、光学素子17を通過してもZ方向に曲がりにくく、Z方向と交差する方向に進行する。さらに、電気泳動層11で反射された表示光L1は、Z方向に進行する。つまり、表示光L2は、Z方向と交差する方向に広がって進行するので、電気泳動表示装置160における表示光L2(表示光L1,L2)の視認範囲は広くなる。
つまり、図8(a)のホメオトロピック配向は、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が小さい状態に対応し、本発明における「第2の状態」及び「第2の配向状態」の一例である。
つまり、図8(a)のホメオトロピック配向は、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が小さい状態に対応し、本発明における「第2の状態」及び「第2の配向状態」の一例である。
図8(b)のハイブリット配向では、ホメオトロピック配向と比べて、Z方向の液晶42の屈性率の変化量が大きくなる。このため、同図に示すように、電気泳動層11で反射され、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2は、光学素子17を通過するうちにZ方向に屈折し、Z方向に曲げられる。つまり、Z方向と交差する方向に進行する表示光L2も、光学素子17によってZ方向に曲げられるので、電気泳動表示装置160における表示光L2(表示光L1,L2)の視認範囲が狭くなる。
つまり、図8(b)のハイブリッド配向は、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が大きい状態に対応し、本発明における「第1の状態」及び「第1の配向状態」の一例である。
つまり、図8(b)のハイブリッド配向は、光学素子17のZ方向の屈折率の変化量が大きい状態に対応し、本発明における「第1の状態」及び「第1の配向状態」の一例である。
本実施形態は、液晶42に電界を印加しなくても、表示光L1,L2の視認範囲が広い状態(図8(a))と、表示光L1,L2の視認範囲が狭い状態(図8((b))とが維持(保持)されるので、例えば、液晶42に継続して電界を印加して表示光L1,L2の視認範囲が広くなる配向状態(図3(a))を維持する場合と比べて、電気泳動表示装置160の消費電力を小さくすることができる。
(電子機器)
次に、上記各実施形態の電気泳動表示装置100,110,120,130,140,150,160を電子機器に適用した場合について説明する。
図9は、本発明の電気泳動表示装置を適用した電子機器の具体例を説明する斜視図である。
次に、上記各実施形態の電気泳動表示装置100,110,120,130,140,150,160を電子機器に適用した場合について説明する。
図9は、本発明の電気泳動表示装置を適用した電子機器の具体例を説明する斜視図である。
図9(a)は、電子機器の一例である電子ブックの斜視図である。この電子ブック(電子機器)300は、ブック形状のフレーム301と、このフレーム301に対して回動自在に設けられた(開閉可能な)カバー302と、操作部303と、上記各実施形態の電気泳動表示装置100,110,120,130,140,150,160のいずれか一つによって構成された表示部304と、を備えている。
図9(b)は、電子機器の一例である腕時計の斜視図である。この腕時計(電子機器)400は、上記各実施形態の電気泳動表示装置100,110,120,130,140,150,160のいずれか一つによって構成された表示部401を備えている。
図9(c)は、電子機器の一例である電子ペーパーの斜視図である。この電子ペーパー(電子機器)500は、紙と同様の質感および柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体部501と、上記各実施形態の電気泳動表示装置100,110,120,130,140,150,160のいずれか一つによって構成された表示部502と、を備えている。
上記各実施形態の電気泳動表示装置100,110,120,130,140,150,160は、視認範囲が狭い状態と、視認範囲が広い状態とを電気的に制御することができるので、例えば第3者が見ることができないように表示を容易に隠すことができる。
本発明は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気泳動表示装置及び当該電気泳動表示装置が適用された電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。以下、具体的な例を挙げて変形例を説明する。
(変形例1)
実施形態2乃至実施形態7では、酸化シリコンからなる無機配向膜を使用したが、これに限定されず、例えばポリイミドからなる有機配向膜を使用しても良い。
実施形態2乃至実施形態7では、酸化シリコンからなる無機配向膜を使用したが、これに限定されず、例えばポリイミドからなる有機配向膜を使用しても良い。
実施形態4乃至実施形態6では、負のネマチック液晶(液晶42)を使用したが、正のネマチック液晶(液晶43)を使用しても良い。なお、実施形態4乃至実施形態6に正のネマチック液晶(液晶43)を使用する場合、表示光L1、L2の視認範囲を制御するためには、当該正のネマチック液晶(液晶43)を、実施形態3と同じ配向状態(図4(a)、図4(b)を参照)に制御する必要がある。
(変形例2)
実施形態1乃至実施形態3において、電極22を第1基板21の略全面に設け、電極26を第2基板25の略全面に設けたが、第1基板21及び第2基板25は、電極22及び電極26の少なくとも一方が設けられていない部分を有していても良い。
実施形態1乃至実施形態3において、電極22を第1基板21の略全面に設け、電極26を第2基板25の略全面に設けたが、第1基板21及び第2基板25は、電極22及び電極26の少なくとも一方が設けられていない部分を有していても良い。
電極22及び電極26が設けられた部分では、表示光L1、L2の視認範囲を調整することができるが、電極22及び電極26の少なくとも一方が設けられていない部分では表示光L1、L2の視認範囲を調整が難しい。従って、表示光L1、L2の視認範囲の制御が必要な表示領域だけに、つまり部分的に表示光L1、L2の視認範囲を調整する電気泳動表示装置を提供することができる。
(変形例3)
実施形態4では、第1電極26a及び第2電極26bを、第2基板25(基材25A)の略全面に設けていたが、第2基板25は、第1電極26a及び第2電極26bが設けられていない部分を有していても良い。
実施形態4では、第1電極26a及び第2電極26bを、第2基板25(基材25A)の略全面に設けていたが、第2基板25は、第1電極26a及び第2電極26bが設けられていない部分を有していても良い。
実施形態5では、第1電極22a及び第2電極22bを、第1基板21(基材21A)の略全面に設けていたが、第1基板21は、第1電極22a及び第2電極22bが設けられていない部分を有していても良い。
第1電極26a及び第2電極26bが設けられている部分、並びに第1電極22a及び第2電極22bが設けられている部分では、表示光L1、L2の視認範囲を調整することができるが、第1電極26a及び第2電極26bが設けられていない部分、並びに第1電極22a及び第2電極22bが設けられていない部分では、表示光L1、L2の視認範囲を調整することが難しい。従って、表示光L1、L2の視認範囲の制御が必要な表示領域だけに、つまり部分的に表示光L1、L2の視認範囲を調整する電気泳動表示装置を提供することができる。
実施形態1乃至7では、対向基板2と第1基板21とを別個の基板としたが、対向基板2が第1基板21を兼ねる構成としても良い。
G…セル、1…素子基板、1A…基材、2…対向基板、2A…基材、4…画素電極、5…共通電極、7…第1絶縁膜、8…第2絶縁膜、9…接合層、10…隔壁、11…電気泳動層、12…分散媒、13…電気泳動粒子、13a…黒色粒子、13b…白色粒子、17…光学素子、100…電気泳動表示装置。
Claims (10)
- 第1の基板と、
前記第1の基板に対向する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置された電気泳動層と、
前記第2の基板の前記電気泳動層とは反対側に配置された光学層と、
を含み、
前記光学層は、
前記第1の基板から前記第2の基板に向かう第1の方向に屈折率が変化する第1の状態と、
前記第1の方向に屈折率が均一、または前記第1の状態と比べて屈折率の変化量が小さい第2の状態とに電気的に制御されることを特徴とする電気泳動表示装置。 - 前記光学層は、透明電極が形成された第3の基板と、透明電極が形成された第4の基板と、前記第3の基板及び前記第4の基板で挟持された第2の電気泳動層と、を有し、
前記第2の電気泳動層は、分散媒と、前記分散媒に分散され前記分散媒の誘電率と異なる誘電率の透明な帯電粒子と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。 - 前記第3の基板及び第4の基板の少なくとも一方は、前記透明電極が設けられた部分と、前記透明電極が設けられていない部分と、を有することを特徴とする請求項2に記載の電気泳動表示装置。
- 前記光学層は、透明電極が形成された第3の基板と、透明電極が形成された第4の基板と、前記第3の基板及び前記第4の基板で挟持された液晶と、を有することを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
- 前記第3の基板及び前記第4の基板の少なくとも一方は、前記透明電極が設けられた部分と、前記透明電極が設けられていない部分と、を有することを特徴とする請求項4に記載の電気泳動表示装置。
- 前記光学層は、互いに対向する一対の電極が形成された第3の基板と、第4の基板と、前記第3の基板及び前記第4の基板で挟持された液晶と、を有することを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
- 前記第3の基板は、前記一対の電極が設けられた部分と、前記一対の電極が設けられていない部分と、を有することを特徴とする請求項6に記載の電気泳動表示装置。
- 前記第1の状態では、前記液晶が、前記第3の基板及び前記第4の基板の一方の側で前記第1の方向に配向し、前記第3の基板及び前記第4の基板の他方の側で前記第1の方向と交差する方向に配向するように、前記液晶の配向状態を制御し、
前記第2の状態では、前記液晶が、前記第3の基板及び前記第4の基板の両方の側で、前記第1の方向または前記第1の方向と交差する方向のいずれかに配向するように、前記液晶の配向状態を制御することを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置。 - 前記光学層は、
前記液晶が、前記第3の基板及び前記第4の基板の一方の側で前記第1の方向に配向し、前記第3の基板及び前記第4の基板の他方の側で前記第1の方向と交差する方向に配向する第1の配向状態と、
前記液晶が、前記第3の基板及び前記第4の基板の両方の側で同じ配向状態となる第2の配向状態と、
を有する双安定液晶素子であることを特徴とする請求項4に記載の電気泳動表示装置。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の電気泳動表示装置を備えていることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
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JP2013258894A JP2015114640A (ja) | 2013-12-16 | 2013-12-16 | 電気泳動表示装置及び電子機器 |
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JP (1) | JP2015114640A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019130913A1 (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 配光制御デバイス |
WO2021230510A1 (ko) * | 2020-05-11 | 2021-11-18 | 엘지이노텍 주식회사 | 광 경로 제어 부재 및 이를 포함하는 디스플레이 장치 |
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WO2023087392A1 (zh) * | 2021-11-18 | 2023-05-25 | 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 | 调控层及制备方法和光电器件 |
-
2013
- 2013-12-16 JP JP2013258894A patent/JP2015114640A/ja active Pending
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