JP2015114103A - 粒子検出装置及び粒子の検出方法 - Google Patents

粒子検出装置及び粒子の検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015114103A
JP2015114103A JP2013253661A JP2013253661A JP2015114103A JP 2015114103 A JP2015114103 A JP 2015114103A JP 2013253661 A JP2013253661 A JP 2013253661A JP 2013253661 A JP2013253661 A JP 2013253661A JP 2015114103 A JP2015114103 A JP 2015114103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
intensity
boundary range
fluorescence
band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013253661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6178228B2 (ja
Inventor
静一郎 衣笠
Seiichiro Kinugasa
静一郎 衣笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2013253661A priority Critical patent/JP6178228B2/ja
Priority to US14/558,984 priority patent/US20150160131A1/en
Publication of JP2015114103A publication Critical patent/JP2015114103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6178228B2 publication Critical patent/JP6178228B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/1012Calibrating particle analysers; References therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/27Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands using photo-electric detection ; circuits for computing concentration
    • G01N21/274Calibration, base line adjustment, drift correction
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N2015/0042Investigating dispersion of solids
    • G01N2015/0046Investigating dispersion of solids in gas, e.g. smoke
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N2021/6417Spectrofluorimetric devices
    • G01N2021/6421Measuring at two or more wavelengths
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2201/00Features of devices classified in G01N21/00
    • G01N2201/12Circuits of general importance; Signal processing
    • G01N2201/127Calibration; base line adjustment; drift compensation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Abstract

【課題】検出対象とする蛍光粒子を正確に検出可能な粒子検出装置を提供する。
【解決手段】流体に励起光を照射する光源10と、励起光を照射された領域で生じる蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定する蛍光強度測定器2と、検出対象の蛍光粒子と非検出対象の粒子とを区別するための少なくとも2つの波長における光強度の範囲を境界範囲として保存する境界範囲記憶装置350と、光の強度の測定値と境界範囲とを比較して、流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定し、光の強度の測定値が境界範囲に含まれる場合は、流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定不能と判断する判定部302と、光源10及び蛍光強度測定器2の少なくとも一方の状態に応じて、境界範囲を補正する補正部303と、を備える、粒子検出装置1。
【選択図】図3

Description

本発明は環境評価技術に関し、特に粒子検出装置及び粒子の検出方法に関する。
バイオクリーンルーム等のクリーンルームにおいては、粒子検出装置を用いて、飛散している微生物粒子や非微生物粒子が検出され、記録される(例えば、特許文献1、2及び非特許文献1参照。)。粒子の検出結果から、クリーンルームの空調機器の劣化具合を把握可能である。また、クリーンルームで製造された製品に、参考資料として、クリーンルーム内の粒子の検出記録が添付されることもある。光学式の粒子検出装置は、例えば、クリーンルーム中の気体を吸引し、吸引した気体に光を照射する。気体に微生物粒子や非微生物蛍光粒子が含まれていると、光を照射された粒子が蛍光を発するため、粒子が発した蛍光を受光素子で検出することにより、気体に含まれる微生物粒子や非微生物蛍光粒子の数や大きさ等を検出することが可能となる。また、クリーンルーム以外でも、流体中の粒子を正確に検出する技術が望まれている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2011−83214号公報 特表2008−530583号公報 特開平8−29331号公報
長谷川倫男他,「気中微生物リアルタイム検出技術とその応用」,株式会社山武,azbil Technical Review 2009年12月号,p.2-7,2009年
例えば、粒子検出装置が受光素子として光電子増倍管を含む場合、光電子増倍管に含まれるアノードの構造や塗装状態により、光電子増倍管への累積照射光量が増大していくと、光電子増倍管の感度が変化することがある。累積照射光量が増大すると、光電子増倍管の感度は、例えば一時的に上昇することもあるが、経時的には低下する傾向にある。また、光電子増倍管の感度は、保管時の温度や使用時の温度にも依存して低下する。これに対し、光電子増倍管の感度が劣化した場合に、蛍光粒子に照射する励起光の強度を上げて蛍光の強度を上げようとすると、光電子増倍管に入射する光子数が増大し、カソード電極への負荷が増大して、光電子増倍管の劣化がさらに進展してしまう場合もある。また、粒子検出装置の受光素子の劣化は、光電子増倍管に限らず起こりうる。粒子検出装置の光強度測定器が劣化すると、粒子検出装置が、蛍光粒子を正確に測定できない場合がある。そこで、本発明は、検出対象とする蛍光粒子を正確に検出可能な粒子検出装置、及び粒子の検出方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の態様によれば、(a)流体に励起光を照射する光源と、(b)励起光を照射された領域で生じる蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定する蛍光強度測定器と、(c)検出対象の蛍光粒子と非検出対象の粒子とを区別するための少なくとも2つの波長における光強度の範囲を境界範囲として保存する境界範囲記憶装置と、(d)光の強度の測定値と境界範囲とを比較して、流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定し、光の強度の測定値が境界範囲に含まれる場合は、流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定不能と判断する判定部と、(e)光源及び蛍光強度測定器の少なくとも一方の状態に応じて、境界範囲を補正する補正部と、を備える、(f)粒子検出装置であることを要旨とする。なお、蛍光は、自家蛍光も含む。また、流体は、気体及び液体を含む。
また、本発明の態様によれば、(a)流体に励起光を照射することと、(b)励起光を照射された領域で生じる蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定することと、(c)検出対象の蛍光粒子と非検出対象の粒子とを区別するための少なくとも2つの波長における光強度の範囲を境界範囲として用意することと、(d)光の強度の測定値と境界範囲とを比較して、流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定し、光の強度の測定値が境界範囲に含まれる場合は、流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定不能と判断することと、(e)蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定する装置の状態に応じて、境界範囲を補正することと、を含む、(f)粒子の検出方法であることを要旨とする。
本発明によれば、検出対象とする蛍光粒子を正確に検出可能な粒子検出装置、及び粒子の検出方法を提供可能である。
本発明の実施の形態に係るクリーンルームの模式図である。 本発明の実施の形態に係る微生物及び大気含有物質が発する光の530nm以上の帯域における強度に対する、440nm帯域における強度の関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る粒子検出装置の模式図である。 本発明の実施の形態に係る光強度の測定方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る蛍光帯域の光の強度の時間変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る参考値の取得方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る境界範囲を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る第1の受光素子の感度の時間変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る第2の受光素子の感度の低下が光強度の相関に与える影響を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る第1及び第2の受光素子の感度の低下が光強度の相関に与える影響を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る第1の受光素子の劣化係数の時間変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る境界範囲を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る境界範囲を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る境界範囲を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る参考値の補正方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る参考値の補正方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係る参考値の補正方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係る参考値の補正方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の第4の変形例に係る参考値の補正方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の第5の変形例に係る参考値の補正方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の第6の変形例に係る参考値の補正方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の第7の変形例に係る参考値の補正方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の第8の変形例に係る光強度の測定方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の第8の変形例に係る蛍光帯域の光の強度の時間変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態の第9の変形例に係る光強度の測定方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の第9の変形例に係る蛍光帯域の光の強度の時間変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態の第10の変形例に係る光強度の測定方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の第10の変形例に係る蛍光帯域の光の強度の時間変化を示すグラフである。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1に示すように、実施の形態に係る粒子検出装置1は、例えば、クリーンルーム70内に配置されている。クリーンルーム70には、ダクト71、並びにHEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)及びULPA(Ultra Low Penetration Air Filter)等の超高性能エアフィルタを有する噴き出し口72を介して、清浄な空気等の気体が送り込まれる。
クリーンルーム70内には、生産ライン81、82が配置されている。生産ライン81、82は、例えば精密機器、電子部品、又は半導体装置の生産ラインである。あるいは生産ライン81、82は、食品、飲料、又は医薬品の生産ラインである。例えば、生産ライン81、82において、輸液が点滴や注射器に充填される。あるいは、生産ライン81、82において、経口剤や漢方薬が製造される。またあるいは、生産ライン81、82において、栄養ドリンクやビールが容器に充填される。
生産ライン81、82は、通常、微生物粒子及び非微生物粒子等をクリーンルーム70内の気体に飛散させないよう管理されている。しかし、生産ライン81、82は、何らかの事情で、クリーンルーム70内の気体に飛散する微生物粒子及び非微生物粒子の発生源になる。また、生産ライン81、82以外の要因で、クリーンルーム70内の気体に微生物粒子及び非微生物粒子が飛散することもある。
クリーンルーム70内の気体に飛散しうる微生物粒子の例としては細菌が含まれる。細菌の例としては、グラム陰性菌、グラム陽性菌、及びカビ胞子を含む真菌が挙げられる。グラム陰性菌の例としては、大腸菌が挙げられる。グラム陽性菌の例としては、表皮ブドウ球菌、枯草菌芽胞、マイクロコッカス、及びコリネバクテリウムが挙げられる。カビ胞子を含む真菌の例としては、アスペルギルスが挙げられる。ただし、クリーンルーム70内の気体に飛散しうる微生物粒子はこれらに限定されない。また、クリーンルーム70内の気体に飛散しうる非微生物粒子の例としては、化学物質、薬品及び食品の飛沫、ごみ、ちり、並びに埃等のダスト等が挙げられる。
微生物粒子は、光を照射されると、微生物粒子に含まれるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)及びフラビン等が、蛍光を発する。また、例えばポリエステルからなるクリーニングしたガウンから飛散した蛍光粒子は、光を照射されると蛍光を発する。さらに、ポリスチレン粒子も蛍光を発し、その後退色する。したがって、従来、粒子検出装置は、気体に励起光を照射して蛍光を検出すると、気体中に検出対象の蛍光粒子が存在するものとして認識している。なお、蛍光は、自家蛍光も含む。
ここで、本発明者は、気体中に上述したような蛍光を発する蛍光粒子が含まれていなくても、気体中に二酸化窒素(NO2)を含む窒素酸化物(NOX)、硫黄酸化物(SOX)、オゾンガス(O3)、酸化アルミ系のガス、アルミ合金、ガラス粉末、並びに大腸菌及びカビ等の異物を除染するための除染ガス等が含まれていると、これらのミー散乱を起こす粒子よりも小さいこともある気体含有物質が励起光を受けて蛍光帯域の光を発し、従来の粒子検出装置が、検出対象の蛍光粒子が存在するものとして誤検出することを見出した。なお、「蛍光帯域の光」とは、必ずしも蛍光に限らず、波長帯域が蛍光と重なる散乱光も含まれる。
例えば、二酸化窒素は、光を吸収すると、赤方偏移した光を放出して基底状態に戻る。二酸化窒素の吸収スペクトルは、波長440nm付近にピークを有するが、100ないし200nm程度の広い帯域を有する。そのため、二酸化窒素の存在下、405nmの波長を有する光でNADH由来の蛍光及びフラビン由来の蛍光を励起すると、NADH及びフラビンと励起光の吸収スペクトルが重なる二酸化窒素においても蛍光が励起されうる。また、二酸化窒素は、物質が燃焼するときに、気体中の窒素と酸素が反応して発生する。そのため、元々検査対象の気体中に二酸化窒素が含まれていなくても、粒子検出装置が検査対象の気体に励起光として高いビーム密度を有するレーザ光あるいは強力な電磁放射線を照射すると、気体中の物質が燃焼して二酸化窒素が生じ、二酸化窒素が蛍光を発することもある。さらに、一酸化窒素とオゾンが反応して二酸化窒素を形成し、蛍光を発することもある。
二酸化窒素については、特開2003−139707号公報、Joel A. Thorntonら著、「Atmospheric NO2: In Situ Laser-Induced Fluorescence Detection at Parts per Trillion Mixing Ratios」、Analytical Chemistry、Vol. 72、No. 3、February 1、2000、pp.528−539、及びS.A.Nizkorodovら著、「Time-resolved fluorescence of NO2 in a magnetic field」、Volume 215、number 6、CHEMICAL PHYSICS LETTERS、17 December 1993、pp. 662-667参照。硫黄酸化物については、特開2012−86105号公報参照。
一般的に、二酸化窒素等の気体含有物質由来の蛍光の強度は、微生物粒子由来の蛍光の強度より弱い。しかし、二酸化窒素由来の蛍光の寿命は、大気圧に依存するものの、マイクロ秒オーダーであり、ナノ秒オーダーの大腸菌及びバチルス菌等の微生物粒子由来の蛍光の寿命よりも長い。粒子検出装置に含まれる光電子増倍管やガイガーモードで動作するフォトダイオード等の受光素子、及び積分器等を備える検出回路の応答周波数は1MHz程度であり、時定数はマイクロ秒オーダーである。そのため、検出回路がフォトン数を積算して出力する電流は、強度は強いが寿命の短い微生物粒子由来の蛍光を検出したときよりも、強度は弱いが寿命の長い二酸化窒素由来の蛍光を検出したときのほうが大きくなってしまうということが起こりうる。
また、二酸化窒素由来の蛍光スペクトルは、帯域が広く、フラビン由来の蛍光スペクトルと重なる場合がある。そのため、例えば、フラビン由来の蛍光帯域の光の有無のみを検出して、微生物粒子の存在の有無を判定していると、二酸化窒素由来の蛍光を検出したにもかかわらず、微生物粒子が存在するものと誤判定してしまう場合が生じうる。この問題は、検出回路の時定数を短くしても解決できない可能性がある。
そこで、本発明者は鋭意研究の末、複数の波長において物質が発する蛍光帯域の光の強度を測定すると、ある波長の光の強度に対する他の波長の光の強度の相関が、物質毎に異なることを見出した。例えば、図2は、励起光を照射された表皮ブドウ球菌、枯草菌芽胞、大腸菌、ガラス、及びアルミニウムのそれぞれが発した蛍光帯域の光について、横軸に530nm以上の帯域における波長の光強度を、縦軸に440nm付近の帯域における波長の光強度をプロットしたグラフである。図2に示すように、530nm以上の帯域における波長の光強度に対する
440nm付近の帯域における波長の光強度の比は、非生物において大きく、微生物粒子において小さくなる傾向にある。このように、本発明者は、複数の波長毎に物質が発した蛍光帯域の光の強度を測定し、それらの相関をとることで、その物質が検出対象の蛍光粒子であるか否かを判別可能であることを見出した。
また、複数の波長毎の蛍光帯域の光の強度の相関について、検出対象粒子と非検出対象粒子の境界範囲を設定し、例えば当該境界範囲外であり、より小さい相関値を与える粒子は検出対象粒子であり、当該境界範囲外であり、より大きい相関値を与える粒子は非検出対象粒子であると区別できることも見出した。なお、相関の取り方によって、当該境界範囲外であり、より小さい相関値を与える粒子が非検出対象粒子であり、当該境界範囲外であり、より大きい相関値を与える粒子が検出対象粒子であると区別する場合もある。
本発明の実施の形態に係る粒子検出装置1は、図3に示すように、流体に励起光を照射する光源10と、励起光を照射された領域で生じる蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定する蛍光強度測定器2と、を備える。光源10及び蛍光強度測定器2は、中央演算処理装置(CPU)300に電気的に接続されている。CPU300は、少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値を測定相対値として算出する相対値算出部301を含む。
CPU300には、検出対象の蛍光粒子と非検出対象の粒子とを区別するための少なくとも2つの波長における光強度の範囲を境界範囲として保存する境界範囲記憶装置350と、少なくとも2つの波長で測定された、励起光を照射された所定の物質が発する光の強度の相対値に基づく値を参考値として保存する参考値記憶装置351と、が電気的に接続されている。
CPU300は、さらに、光の強度の測定相対値と参考値及び境界範囲とを比較して、流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定し、光の強度の測定相対値が境界範囲に含まれる場合は、流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定不能と判断する判定部302と、光源10及び蛍光強度測定器2の少なくとも一方の状態に応じて、境界範囲を補正する補正部303と、を備える。
ここで、「少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値」とは、例えば、第1の波長における光の強度と、第1の波長とは異なる第2の波長における光の強度と、の比、第1の波長における光の強度と第2の波長における光の強度の差と、第1の波長における光の強度と第2の波長における光の強度の和と、の比、あるいは第1の波長における光の強度と、第2の波長における光の強度と、の差である。
光源10と、蛍光強度測定器2と、は、筐体30に設けられている。光源10には、光源10に電力を供給する光源駆動電源11が接続されている。光源駆動電源11には、光源10に供給される電力を制御する電源制御装置12が接続されている。粒子検出装置1は、図1に示したクリーンルーム70の内部から図3に示す筐体30の内部に、気体を吸引する第1の吸引装置をさらに備える。第1の吸引装置で吸引された気体は、筐体30内部の流路のノズル40の先端から放出される。ノズル40の先端から放出された気体は、ノズル40の先端と対向して筐体30の内部に配置された第2の吸引装置で吸引される。
光源10は、ノズル40の先端から放出され、第2の吸引装置で吸引される気体の気流に向けて、広帯域波長の励起光を照射する。光源10としては、例えば、発光ダイオード(LED)及びレーザが使用可能である。励起光の波長は、例えば250ないし550nmである。励起光は、可視光であっても、紫外光であってもよい。励起光が可視光である場合、励起光の波長は、例えば400ないし550nmの範囲内であり、例えば405nmである。励起光が紫外光である場合、励起光の波長は、例えば300ないし380nmの範囲内であり、例えば340nmである。ただし、励起光の波長は、これらに限定されない。
ノズル40から噴出された気流中に細菌等の微生物粒子が含まれる場合、励起光を照射された微生物粒子が、蛍光を発する。また、ノズル40から噴出された気流中にポリエステル粒子等の非微生物粒子が含まれる場合も、励起光を照射された非微生物粒子が、蛍光を発する。さらには、ノズル40から噴出された気流中に二酸化窒素(NO2)を含む窒素酸化物(NOX)、硫黄酸化物(SOX)、オゾンガス(O3)、酸化アルミ系のガス、アルミ合金、ガラス粉末、並びに大腸菌及びカビ等の異物を除染するための除染ガス等が含まれていると、励起光を照射されたこれらの気体含有物質が蛍光帯域の光を発する。
蛍光強度測定器2は、検出対象である微生物粒子又は非微生物粒子が発する蛍光帯域の光を検出する。蛍光強度測定器2は、第1の波長における蛍光帯域の光を受光する第1の受光素子20Aと、第1の波長とは異なる第2の波長における蛍光帯域の光を受光する第2の受光素子20Bと、を備える。なお、第1の波長とは、帯域を有していてもよい。第2の波長についても同様である。第1の受光素子20A及び第2の受光素子20Bとしては、フォトダイオード及び光電管等が使用可能であり、光を受光すると、光エネルギーを電気エネルギーに変換する。
第1の受光素子20Aには、第1の受光素子20Aで生じた電流を増幅する増幅器21Aが接続されている。増幅器21Aには、増幅器21Aに電力を供給する増幅器電源22Aが接続されている。また、増幅器21Aには、増幅器21Aで増幅された電流を受け取り、第1の受光素子20Aが受光した光の強度を算出する光強度算出装置23Aが接続されている。光強度算出装置23Aには、光強度算出装置23Aが算出した光の強度を保存する光強度記憶装置24Aが接続されている。
第2の受光素子20Bには、第2の受光素子20Bで生じた電流を増幅する増幅器21Bが接続されている。増幅器21Bには、増幅器21Bに電力を供給する増幅器電源22Bが接続されている。また、増幅器21Bには、増幅器21Bで増幅された電流を受け取り、第2の受光素子20Bが受光した光の強度を算出する光強度算出装置23Bが接続されている。光強度算出装置23Bには、光強度算出装置23Bが算出した光の強度を保存する光強度記憶装置24Bが接続されている。
蛍光強度測定器2が第1の受光素子20Aを用いて第1の波長における蛍光帯域の光の強度を算出するフローチャートを、図4に示す。ステップS101で、図1に示す粒子検出装置1は、筐体30の外部から気体の吸引を開始し、図3に示す光源10が、吸引した気体の気流に対して励起光を照射する。ステップS102で、蛍光強度測定器2に含まれる光強度算出装置23Aは、第1の受光素子20Aが検出している第1の波長における蛍光帯域の光の強度の時間変化率を算出する。ステップS103で、図5に示すように、第1の受光素子20Aが検出している蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが所定の閾値Dを上回っている場合、ステップS104に進み、光強度算出装置23Aは、励起光を照射された粒子又は物質由来の蛍光帯域の光を実際に検出中であると判定する。蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが所定の閾値Dを下回っている場合は、ステップS101に戻る。
ステップS105で、光強度算出装置23Aは、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0以下であるか否かを判定する。図5に示すように、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0以下となった場合、光強度算出装置23Aは、ステップS106で、ピークにおける蛍光帯域の光の強度IPを検出する。蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0以下でない場合は、ステップS104に戻る。
ステップS107で、光強度算出装置23Aは、ピークにおける蛍光帯域の光の強度IPを蛍光強度測定器2に含まれる光強度記憶装置24Aに保存する。ステップS108で、蛍光強度測定器2は、図5に示すように、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できるか否かを判定する。蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できない場合は、0に近似できるまで待機する。0に近似できる場合は、ステップS109で、光強度算出装置23Aは、励起光の照射位置から、粒子又は物質が通過し終えたと判定する。
ステップS110で、光強度算出装置23Aは、粒子又は物質が通過し終えたと判定した後に第1の受光素子20Aが検出している第1の波長における蛍光帯域の光の強度をオフセットCとして測定する。ステップS111で、光強度算出装置23Aは、光強度記憶装置24Aに保存したピークにおける蛍光帯域の光の強度IPからオフセットCを引き、ピークにおける蛍光帯域の光の補正された強度IPCを算出し、これを第1の波長における蛍光帯域の光の強度として光強度記憶装置24Aに保存する。
図3に示す蛍光強度測定器2が、第2の受光素子20Bを用いて第2の波長における蛍光帯域の光の強度を算出し、光強度記憶装置24Bに保存する方法は、上記の方法と同様であるので、説明は省略する。
CPU300は、蛍光強度測定器2をモニタするモニタ部304をさらに含む。モニタ部304は、第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、をモニタする。
第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数とは、例えば、粒子検出装置1が工場で製造され、クリーンルーム70に設置された時点を起算点として、第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した累積回数である。あるいは、蛍光強度測定器2がメンテナンスされた時点を起算点として、第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した累積回数である。またあるいは、後述する境界範囲を画定した時点を起算点として、第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した累積回数である。第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数についても同様である。
CPU300には、モニタ結果記憶装置354が接続されている。モニタ部304は、第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、をモニタ結果記憶装置354に保存する。
参考値記憶装置351は、例えば、少なくとも2つの波長で測定された、励起光を照射された検出対象の蛍光粒子が発する光の強度の相対値に基づく値を、検出対象の蛍光粒子の参考値として保存する。また、参考値記憶装置351は、少なくとも2つの波長で測定された、励起光を照射された非検出対象の粒子が発する光の強度の相対値に基づく値を、非検出対象の粒子の参考値として保存する。実施の形態においては、検出対象の蛍光粒子が微生物粒子であり、非検出対象の粒子が非生物粒子である場合を例として説明する。
図6は、参考値記憶装置351に保存されている、検出対象の微生物粒子の参考値を取得する方法を示すフローチャートである。ステップS201で、検出対象の微生物粒子を用意する。また、不純物を除去した清浄な気体を用意し、これに検出対象の微生物粒子を含ませる。ステップS202で、図3に示した蛍光強度測定器2の電源を入れ、ステップS203で光源10から励起光を照射する。次に、ステップS204で、検出対象の微生物粒子を含む気体の気流を励起光の焦点に向けて流す。ステップS205で、蛍光強度測定器2は、第1の受光素子20Aを用いて、第1の波長における蛍光強度を測定する。また、ステップS205と同時にステップS206で、蛍光強度測定器2は、第2の受光素子20Bを用いて、第2の波長における蛍光強度を測定する。ステップS205及びステップS206における蛍光強度の測定方法の詳細は、例えば図4で説明した通りである。
ステップS207で、蛍光強度測定器2は、検出対象の微生物粒子由来の、第1の波長における蛍光強度と、第2の波長における蛍光強度と、を光強度記憶装置24A、24Bに保存する。ステップS208で、相対値算出部301は、第1の波長における蛍光強度の値と、第2の波長における蛍光強度の値と、を光強度記憶装置24A、24Bから読み出し、例えば、下記(1)式に示すように、第1の波長における蛍光強度の値I1を、第2の波長における蛍光強度の値I2で割って、検出対象の微生物粒子の参考値RTを算出する。
T=I1/I2 (1)
ステップS209で、相対値算出部301は、算出した参考値を参考値記憶装置351に保存する。ステップS210で、相対値算出部301は、参考値の算出を終了すべきか否かを判定する。例えば、参考値を複数回取得して平均値を求めることが要求されている場合、相対値算出部301は、平均値を求めるために必要な数の参考値を取得したか否かを判定する。平均値を求めるために必要な数の参考値を取得していない場合、ステップS204に戻る。平均値を求めるために必要な数の参考値を取得した場合、ステップS211に進む。
ステップS211で、相対値算出部301は、参考値記憶装置351から複数の参考値を読み出し、参考値の平均値を算出する。ステップS212で、相対値算出部301は、参考値の標準偏差σを算出する。さらにステップS212で、相対値算出部301は、参考値の標準偏差σに、所定の定数Wをかけた値Wσを算出する。相対値算出部301は、参考値−Wσ/2から参考値+Wσ/2の範囲を参考値の等価範囲とし、ステップS214で参考値記憶装置351に保存する。例えば以上の方法により、参考値記憶装置351に検出対象の微生物粒子の参考値ないしは参考値の等価範囲が保存される。なお、他の粒子検出装置を用いて取得した検出対象の微生物粒子の参考値を、図1及び図3に示す参考値記憶装置351に保存してもよい。
また、非検出対象の非生物粒子の参考値RNを取得する場合は、図6のステップS201で、不純物を除去した清浄な気体を用意し、これに非検出対象の非生物粒子を含ませることにより得られる。
図3に示す境界範囲記憶装置350に保存されている、検出対象の蛍光粒子と非検出対象の粒子とを区別するための境界範囲は、例えば図7で示され、検出対象の蛍光粒子が発した光の強度がプロットされた範囲と、非検出対象の粒子が発した光の強度がプロットされた範囲と、の間に位置する。境界範囲は、例えば、下記(2)式で与えられる。
Y=RBX+H (2)
Yは第1の波長における光強度を与える変数、Xは第2の波長における光強度を与える変数である。RBは、下記(3)式に示すように、例えば、参考値RTより大きく、参考値RBより小さい。RBは、(3)式を満たす範囲内で所定の値をとりうる。またHも所定の範囲内の値をとりうる。RB及びHのそれぞれに所定の範囲内の値を与えることにより、図7に示すように所定の範囲が画定される。
T<RB<RN (3)
図1に示す粒子検出装置1がクリーンルーム70から含有物質が未知の検査対象とする気体の吸引を開始すると、吸引した気体に対して図3に示す光源10が励起光を照射し、蛍光強度測定器2が、第1の波長における蛍光帯域の光の強度と、第2の波長における蛍光帯域の光の強度と、を測定し、光強度記憶装置24A、24Bに保存する。相対値算出部301は、第1の波長における光の強度の値を、第2の波長における光の強度の値と、を光強度記憶装置24A、24Bから読み出す。さらに、相対値算出部301は、例えば、第1の波長における光の強度の値を、第2の波長における光の強度の値で割って、測定相対値を算出する。なお、相対値の算出方法は、参考値の算出方法と同じにする。相対値算出部301は、算出した測定相対値を相対値記憶装置352に保存する。
図3に示す判定部302は、相対値記憶装置352から測定相対値を読み出し、参考値記憶装置351から参考値の等価範囲を読みし、境界範囲記憶装置350から境界範囲を読み出す。次に、判定部302は、測定相対値が、境界範囲に含まれるか否かを判定する。測定相対値が境界範囲に含まれる場合、判定部302は、クリーンルーム70から吸引した気体が検出対象の微生物粒子及び非検出対象の非生物粒子のいずれかを含んでいるか判定することは不能と判断する。
測定相対値が境界範囲外であった場合、判定部302は、測定相対値が、検出対象の微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれるか否かを判定する。測定相対値が、検出対象の微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれる場合、判定部302は、クリーンルーム70から吸引した気体が、検出対象の微生物粒子を含んでいると判定する。
測定相対値が、所定の微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれない場合、判定部302は、吸引した気体が、所定の微生物粒子を含んでいないと判定する。また、判定部302は、測定相対値が、非検出対象の非生物粒子の参考値の等価範囲に含まれるか否かを判定する。測定相対値が、非検出対象の非生物粒子の参考値の等価範囲に含まれる場合、判定部302は、クリーンルーム70から吸引した気体が、非検出対象の非生物粒子を含んでいると判定する。
判定部302は、判定結果を判定結果記憶装置353に保存し、また判定結果をディスプレイ装置やプリンター等の出力装置401に出力させる。
ここで、蛍光強度測定器2の第1の受光素子20Aは、図8に示すように、第1の波長における蛍光帯域の光を受光する毎に劣化しうる。また、蛍光強度測定器2の第2の受光素子20Bの受光感度は、第2の波長における蛍光帯域の光を受光する毎に劣化しうる。蛍光強度測定器2の稼働中、第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光する回数と、第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光する回数とは、必ずしも一致しない。そのため、蛍光強度測定器2において、第1の受光素子20Aの感度の劣化の程度と、第2の受光素子20Bの感度の劣化の程度とが、一致しない状態が生じうる。
また、仮に第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光する回数と、第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光する回数と、が同じであっても、第1の受光素子20Aと第2の受光素子20Bの構成の違いにより、第1の受光素子20Aの感度の劣化の程度と、第2の受光素子20Bの感度の劣化の程度とが、一致しない状態が生じうる。
例えば図9において、左のグラフは、第1の受光素子20A及び第2の受光素子20Bのいずれも感度が劣化していない状態で測定された、種々の粒子が発した蛍光帯域の光の強度の相関を示している。ここで、例えば、その後、第1の受光素子20Aが劣化し、第2の受光素子20Bが劣化しなかった場合、右のグラフに示すように、第1の波長における光強度の測定値が低下する。あるいは、例えば、第1の受光素子20A及び第2の受光素子20Bの両方が劣化した場合、図10の右のグラフに示すように、第1の波長における光強度の測定値と、第2の波長における光強度の測定値と、の両方が低下し、その低下の程度が一致しないこともある。
したがって図3に示す境界範囲記憶装置350に保存されている境界範囲を画定した際と比較して、検査対象とする気体の測定相対値を取得した際に、第1の受光素子20A及び第2の受光素子20Bの少なくとも一方が劣化していると、劣化に応じた補正をすることなく測定相対値が境界範囲に含まれるか否か判定しても、気体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か正確に判定できない場合がある。
これに対し、補正部303は、光源10又は蛍光強度測定器2の状態に応じて、境界範囲記憶装置350に保存されている境界範囲を補正する。実施の形態では、補正部303が、第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、に応じて、境界範囲記憶装置350に保存されている境界範囲を補正する例を説明する。
第1の受光素子20A及び第2の受光素子20Bのそれぞれの光の受光回数と、感度の劣化と、の関係は、予め検査して取得することが可能である。また、図11に示すように、境界範囲を画定した際の第1の受光素子20Aの感度を1に規格化し、その後の劣化した感度を劣化係数と定義することができる。図11に示す曲線は、第1の受光素子20Aが光を受光した回数を独立変数とし、劣化係数を従属変数とする第1の関数に近似できる。第2の受光素子20Bについても、光を受光した回数を独立変数とし、劣化係数を従属変数とする第2の関数を予め取得可能である。図3に示すCPU300には、劣化度記憶装置355が接続されている。劣化度記憶装置355は、予め取得された第1の関数と、第2の関数と、を保存する。
補正部303は、モニタ結果記憶装置354から、第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、を読み出す。さらに補正部303は、劣化度記憶装置355から、第1の関数と、第2の関数と、を読み出す。次に、補正部303は、第1の関数の独立変数に第1の受光素子20Aが光を受光した回数を代入し、第1の受光素子20Aの劣化係数F1を算出する。また、補正部303は、第2の関数の独立変数に第2の受光素子20Bが光を受光した回数を代入し、第2の受光素子20Bの劣化係数F2を算出する。
補正部303は、境界範囲記憶装置350から例えば上記(2)式で与えられる境界範囲を読み出し、下記(4)式に示すように、係数RBにF1をF2で割った値をかけて、補正された係数RBCを算出し、下記(5)式で与えられる補正された境界範囲を画定する。図12は、補正された境界範囲の一例である。補正部303は、補正された境界範囲を境界範囲記憶装置350に保存する。
BC=RB×(F1/F2) (4)
Y=RBCX+H (5)
なお、境界範囲の補正は、上記方法に限定されない。例えば、図13及び図14に示すように、(2)式のHの値を補正してもよい。
図15は、補正部303が境界範囲を補正する方法を示すフローチャートである。図1に示す粒子検出装置1がクリーンルーム70から含有物質が未知の検査対象とする気体の吸引を開始すると、ステップS1101で、図3に示すモニタ部304は、モニタ結果記憶装置354から、それまでに第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、を読み出す。ステップS1102で、光源10が励起光を照射し、ステップS1103で蛍光強度測定器2が、気体中の物質が発する第1の波長における蛍光帯域の光の強度と、第2の波長における蛍光帯域の光の強度と、を測定する。
ステップS1103で第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光パルスを1回受光すると、ステップS1104でモニタ部304は、それまで第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数に1を加算する。また、ステップS1103で第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光パルスを1回受光すると、ステップS1104でモニタ部304は、それまで第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数に1を加算する。
ステップS1105でモニタ部304は、蛍光帯域の光の測定が終了したか否かを判定する。蛍光帯域の光の測定が終了していない場合、ステップS1103に戻る。蛍光帯域の光の測定が終了した場合、ステップS1106に進む。ステップS1106でモニタ部304は、モニタ結果記憶装置354に保存されている第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、を更新する。これにより、第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した累積回数と、第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した累積回数と、が、モニタ結果記憶装置354に保存される。
ステップS1107で補正部303は、モニタ結果記憶装置354から、第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数と、を読み出す。さらに補正部303は、劣化度記憶装置355から、第1の関数と、第2の関数と、を読み出す。ステップS1108で補正部303は、第1の関数の独立変数に第1の受光素子20Aが光を受光した回数を代入し、第1の受光素子20Aの劣化係数を算出する。また、補正部303は、第2の関数の独立変数に第2の受光素子20Bが光を受光した回数を代入し、第2の受光素子20Bの劣化係数を算出する。さらに補正部303は、境界範囲記憶装置350から境界範囲を読み出し、算出した劣化係数に基づいて境界範囲を補正し、境界範囲記憶装置350に保存する。
補正部303が境界範囲を補正した場合は、判定部302は、測定相対値が、補正された境界範囲に含まれるか否かを判定する。
以上説明した実施の形態に係る粒子検出装置1によれば、検査対象の流体に検出対象とする所定の微生物粒子以外の物質が含まれており、当該物質が励起光を照射されて蛍光帯域の光を発しても、当該物質を検出対象とする微生物粒子として誤検出することを抑制することが可能となる。また、境界範囲を画定してから測定相対値を取得するまでの間に蛍光強度測定器2が劣化しても、境界範囲を補正して、誤判定を抑制することも可能となる。そのため、実施の形態に係る粒子検出装置1によれば、検出対象とする微生物粒子を正確に検出することが可能となる。
(第1の変形例)
補正部303が境界範囲を補正する方法は、図15に示した例に限られず、例えば図16に示す方法でもよい。図16のステップS2101からステップS2104は、図15のステップS1101からステップS1104と同様である。
図16に示す方法では、ステップS2104でモニタ部304がそれまで第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数に1を加算すると、ステップS2105に進み、モニタ部304は、モニタ結果記憶装置354に保存されている第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数を更新する。また、ステップS2104でモニタ部304がそれまで第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数に1を加算すると、ステップS2105に進み、モニタ部304は、モニタ結果記憶装置354に保存されている第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数を更新する。
図16のステップS2106及びステップS2107は、図15のステップS1107及びステップS1108と同様である。ステップS2108でモニタ部304は、蛍光帯域の光の測定が終了したか否かを判定する。蛍光帯域の光の測定が終了していない場合、ステップS2103に戻る。以上説明した方法によれば、第1の受光素子20A及び第2の受光素子20Bのそれぞれが光を1回受光する毎に境界範囲が補正される。そのため、複数の粒子を検出中に境界範囲をリアルタイムに補正することが可能となる。
(第2の変形例)
補正部303が境界範囲を補正する方法は、例えば図17に示す方法でもよい。図17のステップS3101からステップS3103は、図15のステップS1101からステップS1103と同様である。
図17のステップS3103で第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光パルスを1回受光すると、ステップS3104でモニタ部304は、受光した光の強度が閾値以上であるか否かを判定する。閾値以上である場合は、ステップS3105に進み、モニタ部304は、それまで第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数に1を加算する。また、閾値以下である場合は、ステップS3106に進み、モニタ部304は、それまで第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数に何も加算しない。
また、ステップS3103で第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光パルスを1回受光すると、ステップS3104でモニタ部304は、受光した光の強度が閾値以上であるか否かを判定する。閾値以上である場合は、ステップS3105に進み、モニタ部304は、それまで第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数に1を加算する。また、閾値以下である場合は、ステップS3106に進み、モニタ部304は、それまで第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数に何も加算しない。
図17のステップS3107からステップS3110は、図15のステップS1105からステップS1108と同様である。ステップS3104における閾値は、オフセットの平均値、及びオフセットの平均値にオフセットの揺らぎを加算した値等が使用可能である。オフセットの平均値及び揺らぎは予め測定可能である。また、オフセットの平均値及び揺らぎは、粒子検出中にリアルタイムに測定してもよい。あるいは、ステップS3104における閾値は、予め取得された光電子増倍管のショットノイズパルスの平均ピーク値又は最高ピーク値であってもよい。閾値は、第1の波長及び第2の波長のそれぞれに設定されうる。
(第3の変形例)
補正部303が境界範囲を補正する方法は、例えば図18に示す方法でもよい。図18のステップS4101からステップS4106は、図17のステップS3101からステップS3106と同様である。
図18に示す方法では、ステップS4105でモニタ部304がそれまで第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数に1を加算すると、ステップS4107に進み、モニタ部304は、モニタ結果記憶装置354に保存されている第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光した回数を更新する。また、ステップS4105でモニタ部304がそれまで第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数に1を加算すると、ステップS4107に進み、モニタ部304は、モニタ結果記憶装置354に保存されている第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光した回数を更新する。
図18のステップS4108及びステップS4109は、図17のステップS3109及びステップS3110と同様である。ステップS4110でモニタ部304は、蛍光帯域の光の測定が終了したか否かを判定する。蛍光帯域の光の測定が終了していない場合、ステップS4103に戻る。以上説明した方法によれば、第1の受光素子20A及び第2の受光素子20Bのそれぞれが光を1回受光する毎に境界範囲が補正される。そのため、複数の粒子を検出中に境界範囲をリアルタイムに補正することが可能となる。
(第4の変形例)
実施の形態の第4の変形例においては、図3に示すモニタ部304は、第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光を受光する毎に受光パルスの高さを積算し、モニタ結果記憶装置354に保存する。また、モニタ部304は、第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光を受光する毎に受光パルスの高さを積算し、モニタ結果記憶装置354に保存する。受光パルスの高さの積算値は、受光した光の積算強度を反映する。
第1の受光素子20A及び第2の受光素子20Bのそれぞれが受光した光のパルス高の積算値と、感度の劣化と、の関係は、予め検査して取得することが可能である。そのため、第1の受光素子20Aが受光した光のパルス高の積算値を独立変数とし、劣化係数を従属変数とする関数を第1の関数とし、第2の受光素子20Bが受光した光のパルス高の積算値を独立変数とし、劣化係数を従属変数とする関数を第2の関数としてもよい。
実施の形態の第4の変形例に係る補正部303が境界範囲を補正するフローチャートを図19に示す。図1に示す粒子検出装置1がクリーンルーム70から含有物質が未知の検査対象とする気体の吸引を開始すると、ステップS5101で、モニタ部304は、モニタ結果記憶装置354から、それまでに第1の受光素子20Aが受光した第1の波長における蛍光帯域の光のパルス高の積算値と、第2の受光素子20Bが受光した第2の波長における蛍光帯域の光のパルス高の積算値と、を読み出す。ステップS5102で、光源10が励起光を照射し、ステップS5103で蛍光強度測定器2が、第1の波長における蛍光帯域の光の強度と、第2の波長における蛍光帯域の光の強度と、を測定する。
ステップS5103で第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光パルスを1回受光すると、ステップS5104でモニタ部304は、それまで第1の受光素子20Aが受光した第1の波長における蛍光帯域の光のパルス高の積算値に今回受光した光のパルス高を加算する。また、ステップS5103で第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光パルスを1回受光すると、ステップS5104でモニタ部304は、それまで第2の受光素子20Bが受光した第2の波長における蛍光帯域の光のパルス高の積算値に今回受光した光のパルス高を加算する。
ステップS5105でモニタ部304は、蛍光帯域の光の測定が終了したか否かを判定する。蛍光帯域の光の測定が終了していない場合、ステップS5103に戻る。蛍光帯域の光の測定が終了した場合、ステップS5106に進む。ステップS5106でモニタ部304は、モニタ結果記憶装置354に保存されている第1の受光素子20Aが受光した第1の波長における蛍光帯域の光のパルス高の積算値と、第2の受光素子20Bが受光した第2の波長における蛍光帯域の光のパルス高の積算値と、を更新する。
ステップS5107で補正部303は、モニタ結果記憶装置354から、第1の受光素子20Aが受光した第1の波長における蛍光帯域の光のパルス高の積算値と、第2の受光素子20Bが受光した第2の波長における蛍光帯域の光のパルス高の積算値と、を読み出す。さらに補正部303は、劣化度記憶装置355から、第1の関数と、第2の関数と、を読み出す。ステップS5108で補正部303は、第1の関数の独立変数に第1の受光素子20Aが受光した光のパルス高の積算値を代入し、第1の受光素子20Aの劣化係数を算出する。また、補正部303は、第2の関数の独立変数に第2の受光素子20Bが受光した光のパルス高の積算値を代入し、第2の受光素子20Bの劣化係数を算出する。さらに補正部303は、境界範囲記憶装置350から境界範囲を読み出し、算出した劣化係数に基づいて境界範囲を補正し、境界範囲記憶装置350に保存する。
(第5の変形例)
補正部303が境界範囲を補正する方法は、例えば図20に示す方法でもよい。図20のステップS6101からステップS6104は、図19のステップS5101からステップS5104と同様である。
図20に示す方法では、ステップS6104でモニタ部304がそれまで第1の受光素子20Aが受光した第1の波長における蛍光帯域の光のピーク高の積算値に今回受光した光のピーク高を加算すると、ステップS6105に進み、モニタ部304は、モニタ結果記憶装置354に保存されている第1の受光素子20Aが受光した第1の波長における蛍光帯域の光のピーク高の積算値を更新する。また、ステップS6104でモニタ部304がそれまで第2の受光素子20Bが受光した第2の波長における蛍光帯域の光のピーク高の積算値に今回受光した光のピーク高を加算すると、ステップS6105に進み、モニタ部304は、モニタ結果記憶装置354に保存されている第2の受光素子20Bが受光した第2の波長における蛍光帯域の光のピーク高の積算値を更新する。
図20のステップS6106及びステップS6107は、図19のステップS5107及びステップS5108と同様である。ステップS6108でモニタ部304は、蛍光帯域の光の測定が終了したか否かを判定する。蛍光帯域の光の測定が終了していない場合、ステップS6103に戻る。以上説明した方法によれば、第1の受光素子20A及び第2の受光素子20Bのそれぞれが光を1回受光する毎に境界範囲が補正される。そのため、複数の粒子を検出中に境界範囲をリアルタイムに補正することが可能となる。
(第6の変形例)
補正部303が境界範囲を補正する方法は、例えば図21に示す方法でもよい。図21のステップS7101からステップS7103は、図19のステップS5101からステップS5103と同様である。
図21のステップS7103で第1の受光素子20Aが第1の波長における蛍光帯域の光パルスを1回受光すると、ステップS7104でモニタ部304は、受光した光のピーク高さが閾値以上であるか否かを判定する。閾値以上である場合は、ステップS7105に進み、モニタ部304は、それまで第1の受光素子20Aが受光した第1の波長における蛍光帯域の光のピーク高さの積算値に今回受光した光のピーク高さを加算する。また、閾値以下である場合は、ステップS7106に進み、モニタ部304は、それまで第1の受光素子20Aが受光した第1の波長における蛍光帯域の光のピーク高さの積算値に何も加算しない。
また、ステップS7103で第2の受光素子20Bが第2の波長における蛍光帯域の光パルスを1回受光すると、ステップS7104でモニタ部304は、受光した光のピーク高さが閾値以上であるか否かを判定する。閾値以上である場合は、ステップS7105に進み、モニタ部304は、それまで第2の受光素子20Bが受光した第2の波長における蛍光帯域の光のピーク高さの積算値に今回受光した光のピーク高さを加算する。また、閾値以下である場合は、ステップS7106に進み、モニタ部304は、それまで第2の受光素子20Bが受光した第2の波長における蛍光帯域の光のピーク高さの積算値に何も加算しない。図21のステップS7107からステップS7108は、図19のステップS5105からステップS5108と同様である。
(第7の変形例)
補正部303が境界範囲を補正する方法は、例えば図22に示す方法でもよい。図22のステップS8101からステップS8106は、図21のステップS7101からステップS7106と同様である。
図22に示す方法では、ステップS8105でモニタ部304がそれまで第1の受光素子20Aが受光した第1の波長における蛍光帯域の光のピーク高さの積算値に今回受光した光のピーク高さを加算すると、ステップS8107に進み、モニタ部304は、モニタ結果記憶装置354に保存されている第1の受光素子20Aが受光した第1の波長における蛍光帯域の光のピーク高さの積算値を更新する。また、ステップS8105でモニタ部304がそれまで第2の受光素子20Bが受光した第2の波長における蛍光帯域の光のピーク高さの積算値に今回受光した光のピーク高さを加算すると、ステップS8107に進み、モニタ部304は、モニタ結果記憶装置354に保存されている第2の受光素子20Bが受光した第2の波長における蛍光帯域の光のピーク高さを更新する。
図22のステップS8108及びステップS8109は、図21のステップS7109及びステップS7110と同様である。ステップS8110でモニタ部304は、蛍光帯域の光の測定が終了したか否かを判定する。蛍光帯域の光の測定が終了していない場合、ステップS8103に戻る。以上説明した方法によれば、第1の受光素子20A及び第2の受光素子20Bのそれぞれが光を1回受光する毎に境界範囲が補正される。そのため、複数の粒子を検出中に境界範囲をリアルタイムに補正することが可能となる。
(第8の変形例)
図3に示した蛍光強度測定器2が、第1の受光素子20Aを用いて第1の波長における蛍光帯域の光の強度を算出する方法は、図4に示した方法に限られず、例えば図23に示す方法でもよい。
図23のステップS301からステップS308までは、図4のステップS101からステップS108までと同様に実施する。ただし、ステップS307では、光強度算出装置23Aは、図24に示す第1のピークにおける蛍光帯域の光の強度IP1を蛍光強度測定器2に含まれる光強度記憶装置24Aに保存する。ステップS309で、所定の時間が経過したか否かを判定する。
ステップS309で所定の時間が経過した後、ステップS310で、蛍光強度測定器2は、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できるか否かを判定する。蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できない場合は、図24に示すように、2つ目のピークが出現すると判定して、ステップS302に戻り、ステップS303ないしステップS306を実施して、ステップS307で、光強度算出装置23Aは、第2のピークにおける蛍光帯域の光の強度IP2を蛍光強度測定器2に含まれる光強度記憶装置24Aに保存する。ステップS302からステップS310までのループが繰り返された後、ステップS310で、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できる場合は、光強度算出装置23Aは、ステップS311で、励起光の照射位置から、複数の粒子又は物質が通過し終えたと判定する。
ステップS312で、光強度算出装置23Aは、複数の粒子又は物質が通過し終えたと判定した後に第1の受光素子20Aが検出している第1の波長における蛍光帯域の光の強度をオフセットCとして測定する。ステップS313で、光強度算出装置23Aは、光強度記憶装置24Aに保存した第1のピークにおける蛍光帯域の光の強度IP1からオフセットCを引き、第1のピークにおける蛍光帯域の光の補正された強度IP1Cを算出し、これを第1の波長における蛍光帯域の光の強度として光強度記憶装置24Aに保存する。
またステップS313で、光強度算出装置23Aは、光強度記憶装置24Aに保存した第2のピークにおける蛍光帯域の光の強度IP2からオフセットCを引き、第2のピークにおける蛍光帯域の光の補正された強度IP2Cを算出し、これも第1の波長における蛍光帯域の光の強度として光強度記憶装置24Aに保存する。
以上の方法により、複数の物質のそれぞれのピークにおける光の強度を測定可能である。なお、蛍光強度測定器2が、第2の受光素子20Bを用いて第2の波長における蛍光帯域の光の強度を算出し、光強度記憶装置24Bに保存する方法は、上記の方法と同様であるので、説明は省略する。
(第9の変形例)
図3に示した蛍光強度測定器2が、第1の受光素子20Aを用いて第1の波長における蛍光帯域の光の強度を算出する方法は、例えば図25に示す方法でもよい。
図25のステップS401からステップS403までは、図4のステップS101からステップS103までと同様に実施する。図25のステップS403で、第1の受光素子20Aが検出している蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが所定の閾値Dを上回っている場合、ステップS404に進み、光強度算出装置23Aは、図26に示すように、蛍光帯域の光の強度の積分値の計算を開始する。ステップS405で、光強度算出装置23Aは、蛍光帯域の光の強度の積分値の時間変化率が所定の閾値Eを下回っているか否かを判定する。積分値の時間変化率が所定の閾値Eを下回っていない場合、ステップS404に戻り、積分値の計算を継続する。
ステップS405で、図26に示すように、積分値の時間変化率が所定の閾値Eを下回っている場合、ステップS406に進み、積分値の計算を終了し、ステップS407で積分した光強度を蛍光強度測定器2に含まれる光強度記憶装置24Aに保存する。またステップS408で、光強度算出装置23Aは、励起光の照射位置から粒子又は物質が通過し終えたと判定する。
ステップS409で、光強度算出装置23Aは、粒子又は物質が通過し終えたと判定した後に第1の受光素子20Aが検出している第1の波長における蛍光帯域の光の強度をオフセットCとして測定する。ステップS410で、光強度算出装置23Aは、光強度記憶装置24Aに保存した蛍光帯域の光の強度の積分値から、積分した際のデータ点数をNとしてオフセットCにNをかけた値を引き、補正された蛍光帯域の光の強度の積分値を算出し、これを第1の波長における蛍光帯域の光の強度として光強度記憶装置24Aに保存する。
以上説明した方法によれば、光の強度の積分値を用いるため、光の強度が弱い物質の相対値の算出が容易になる。なお、蛍光強度測定器2が、第2の受光素子20Bを用いて第2の波長における蛍光帯域の光の強度を算出し、光強度記憶装置24Bに保存する方法は、上記の方法と同様であるので、説明は省略する。
(第10の変形例)
図3に示した蛍光強度測定器2が、第1の受光素子20Aを用いて第1の波長における蛍光帯域の光の強度を算出する方法は、例えば図27に示す方法でもよい。
図27のステップS501からステップS507までは、図25のステップS401からステップS407までと同様に実施する。ただし、ステップS507では、光強度算出装置23Aは、図28に示す第1のピークにおける蛍光帯域の光の強度の積分値を蛍光強度測定器2に含まれる光強度記憶装置24Aに保存する。
ステップS508で、蛍光強度測定器2は、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できるか否かを判定する。蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できない場合は、図28に示すように、2つ目のピークが出現すると判定して、ステップS502に戻り、ステップS503ないしステップS506を実施して、ステップS507で、光強度算出装置23Aは、第2のピークにおける蛍光帯域の光の強度の積分値を蛍光強度測定器2に含まれる光強度記憶装置24Aに保存する。ステップS502からステップS508までのループが繰り返された後、ステップS508で、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できる場合は、光強度算出装置23Aは、ステップS509で、励起光の照射位置から、複数の粒子又は物質が通過し終えたと判定する。
ステップS510で、光強度算出装置23Aは、例えば第1のピークを測定後、第1の受光素子20Aが検出していた第1の波長における蛍光帯域の光の強度をオフセットC1として特定し、第2のピークを測定後、第1の受光素子20Aが検出していた第1の波長における蛍光帯域の光の強度をオフセットC2として特定する。さらに光強度算出装置23Aは、オフセットC1に第1のピークを積分した際のデータ点数N1をかけた値を算出し、オフセットC2に第2のピークを積分した際のデータ点数N2をかけた値を算出する。
ステップS511で、光強度算出装置23Aは、光強度記憶装置24Aに保存した第1のピークにおける蛍光帯域の光の強度の積分値から、オフセットC1にN1をかけた値を引き、蛍光帯域の光の強度の補正された積分値を算出し、これを第1の波長における蛍光帯域の光の強度として光強度記憶装置24Aに保存する。また、光強度算出装置23Aは、光強度記憶装置24Aに保存した第2のピークにおける蛍光帯域の光の強度の積分値から、オフセットC2にN2をかけた値を引き、蛍光帯域の光の強度の補正された積分値を算出し、これも第1の波長における蛍光帯域の光の強度として光強度記憶装置24Aに保存する。
以上説明した方法によれば、光の強度の積分値を用いるため、光の強度が弱い物質の相対値の算出が容易になる。また、複数の物質のそれぞれのピークにおける光の強度が測定可能となる。なお、蛍光強度測定器2が、第2の受光素子20Bを用いて第2の波長における蛍光帯域の光の強度を算出し、光強度記憶装置24Bに保存する方法は、上記の方法と同様であるので、説明は省略する。
(その他の実施の形態)
上記のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。例えば、実施の形態に係る粒子検出装置1が配置される場所は、クリーンルームに限られない。また、実施の形態においては、第1の波長における光強度と、第2の波長における光強度と、を測定し、相対値を算出する方法を示したが、3つ以上の波長における光強度を測定し、それらの相対値を算出してもよい。
さらに劣化度記憶装置355は、光源10又は蛍光強度測定器2の稼働時間を独立変数とし、劣化係数を従属変数とする関数、あるいは蛍光強度測定器2の雰囲気温度を独立変数とし、劣化係数を従属変数とする関数を保存してもよい。また、参考値記憶装置351には、二酸化窒素(NO2)を含む窒素酸化物(NOX)、硫黄酸化物(SOX)、オゾンガス(O3)、酸化アルミ系のガス、アルミ合金、ガラス粉末、並びに大腸菌及びカビ等の異物を除染するための除染ガス等の気体含有物質の参考値が保存されていてもよい。所定の気体含有物質の参考値は、図6のステップS201で、例えば気体をフィルタでろ過してミー散乱を起こす程度の粒子を気体から除去し、二酸化窒素(NO2)等を気体に残すことで得られる。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
1 粒子検出装置
2 蛍光強度測定器
10 光源
11 光源駆動電源
12 電源制御装置
20A 第1の受光素子
20B 第2の受光素子
21A、21B 増幅器
22A、22B 増幅器電源
23A、23B 光強度算出装置
24A、24B 光強度記憶装置
30 筐体
40 ノズル
70 クリーンルーム
71 ダクト
72 噴き出し口
81 生産ライン
301 相対値算出部
302 判定部
303 補正部
304 モニタ部
350 境界範囲記憶装置
351 参考値記憶装置
352 相対値記憶装置
353 判定結果記憶装置
354 モニタ結果記憶装置
355 劣化度記憶装置
401 出力装置

Claims (12)

  1. 流体に励起光を照射する光源と、
    前記励起光を照射された領域で生じる蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定する蛍光強度測定器と、
    検出対象の蛍光粒子と非検出対象の粒子とを区別するための少なくとも2つの波長における光強度の範囲を境界範囲として保存する境界範囲記憶装置と、
    前記光の強度の測定値と前記境界範囲とを比較して、前記流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定し、前記光の強度の測定値が前記境界範囲に含まれる場合は、前記流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定不能と判断する判定部と、
    前記光源及び前記蛍光強度測定器の少なくとも一方の状態に応じて、前記境界範囲を補正する補正部と、
    を備える、粒子検出装置。
  2. 前記蛍光強度測定器が前記少なくとも2つの波長に対応する少なくとも2つの受光素子を備え、
    前記少なくとも2つの受光素子のそれぞれが前記蛍光帯域の光を受光した回数に応じて、前記補正部が前記境界範囲を補正する、
    請求項1に記載の粒子検出装置。
  3. 前記少なくとも2つの受光素子のそれぞれが所定の強度以上の前記蛍光帯域の光を受光した回数に応じて、前記補正部が前記境界範囲を補正する、請求項2に記載の粒子検出装置。
  4. 前記蛍光強度測定器が前記少なくとも2つの波長に対応する少なくとも2つの受光素子を備え、
    前記少なくとも2つの受光素子のそれぞれが受光した前記蛍光帯域の光の積算強度に応じて、前記補正部が前記境界範囲を補正する、
    請求項1に記載の粒子検出装置。
  5. 前記少なくとも2つの受光素子のそれぞれが受光した所定の強度以上の前記蛍光帯域の光の積算強度に応じて、前記補正部が前記境界範囲を補正する、請求項4に記載の粒子検出装置。
  6. 前記少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値を測定相対値として算出する相対値算出部をさらに備え、
    前記判定部が、前記測定相対値と前記境界範囲とを比較して、前記流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定し、前記測定相対値が前記境界範囲に含まれる場合は、前記流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定不能と判断する
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の粒子検出装置。
  7. 流体に励起光を照射することと、
    前記励起光を照射された領域で生じる蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定することと、
    検出対象の蛍光粒子と非検出対象の粒子とを区別するための少なくとも2つの波長における光強度の範囲を境界範囲として用意することと、
    前記光の強度の測定値と前記境界範囲とを比較して、前記流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定し、前記光の強度の測定値が前記境界範囲に含まれる場合は、前記流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定不能と判断することと、
    前記蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定する装置の状態に応じて、前記境界範囲を補正することと、
    を含む、粒子の検出方法。
  8. 前記少なくとも2つの波長に対応する少なくとも2つの受光素子で前記蛍光帯域の光の強度が測定され、
    前記少なくとも2つの受光素子のそれぞれが前記蛍光帯域の光を受光した回数に応じて、前記境界範囲を補正する、
    請求項7に記載の粒子の検出方法。
  9. 前記少なくとも2つの受光素子のそれぞれが所定の強度以上の前記蛍光帯域の光を受光した回数に応じて、前記境界範囲を補正する、請求項8に記載の粒子の検出方法。
  10. 前記少なくとも2つの波長に対応する少なくとも2つの受光素子で前記蛍光帯域の光の強度が測定され、
    前記少なくとも2つの受光素子のそれぞれが受光した前記蛍光帯域の光の積算強度に応じて、前記境界範囲を補正する、
    請求項7に記載の粒子の検出方法。
  11. 前記少なくとも2つの受光素子のそれぞれが受光した所定の強度以上の前記蛍光帯域の光の積算強度に応じて、前記境界範囲を補正する、請求項10に記載の粒子の検出方法。
  12. 前記少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値を測定相対値として算出し、
    前記測定相対値と前記境界範囲とを比較して、前記流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定し、前記測定相対値が前記境界範囲に含まれる場合は、前記流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定不能と判断する、
    請求項7ないし11のいずれか1項に記載の粒子の検出方法。
JP2013253661A 2013-12-06 2013-12-06 粒子検出装置及び粒子の検出方法 Active JP6178228B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013253661A JP6178228B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 粒子検出装置及び粒子の検出方法
US14/558,984 US20150160131A1 (en) 2013-12-06 2014-12-03 Particle detecting device and particle detecting method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013253661A JP6178228B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 粒子検出装置及び粒子の検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015114103A true JP2015114103A (ja) 2015-06-22
JP6178228B2 JP6178228B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=53270870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013253661A Active JP6178228B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 粒子検出装置及び粒子の検出方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20150160131A1 (ja)
JP (1) JP6178228B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6325423B2 (ja) * 2014-10-10 2018-05-16 アズビル株式会社 液中蛍光検出装置及び液中の蛍光の検出方法
JP6475069B2 (ja) * 2015-04-23 2019-02-27 アズビル株式会社 粒子検出装置及び粒子の検出方法
US9983122B1 (en) * 2017-08-03 2018-05-29 Sea-Bird Electronics, Inc. Aqueous solution constituent analyzer

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05273112A (ja) * 1992-03-24 1993-10-22 Aichi Steel Works Ltd 粉じん濃度測定センサの精度維持方法および装置
JP2001083093A (ja) * 1999-09-17 2001-03-30 Shimadzu Corp 蛍光分光光度計
JP2011141243A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Sysmex Corp 検体分析装置および検体分析方法
JP2012088304A (ja) * 2010-09-24 2012-05-10 Shin Nippon Air Technol Co Ltd 生物粒子評価装置及び生物粒子評価方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5985140B2 (ja) * 2010-04-28 2016-09-06 ソニー株式会社 蛍光強度補正方法、蛍光強度算出方法及び蛍光強度算出装置
JP2013146263A (ja) * 2011-12-21 2013-08-01 Azbil Corp 微生物検出装置の校正方法、及び微生物検出装置の校正キット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05273112A (ja) * 1992-03-24 1993-10-22 Aichi Steel Works Ltd 粉じん濃度測定センサの精度維持方法および装置
JP2001083093A (ja) * 1999-09-17 2001-03-30 Shimadzu Corp 蛍光分光光度計
JP2011141243A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Sysmex Corp 検体分析装置および検体分析方法
JP2012088304A (ja) * 2010-09-24 2012-05-10 Shin Nippon Air Technol Co Ltd 生物粒子評価装置及び生物粒子評価方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6178228B2 (ja) 2017-08-09
US20150160131A1 (en) 2015-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9857305B2 (en) Fluorometer with multiple detection channels
US9683940B2 (en) Particle detecting and discriminating device and method
AU2020202844B2 (en) Handheld fluorometer
JP6178228B2 (ja) 粒子検出装置及び粒子の検出方法
KR20170046706A (ko) 입자 검출을 위한 장치, 시스템 및 방법
US9291542B2 (en) Particle detecting device and particle detecting method
US9417173B2 (en) Fine particle measurement device, and laminar flow monitoring method and fine particle analysis method in fine particle measurement device
EP2755020A1 (en) Particle detector
JP2015114102A (ja) 粒子検出装置及び粒子の検出方法
JP2013534614A (ja) 発光寿命に基づく分析物検出装置及び校正技術
US9109987B2 (en) Particle detecting device and particle detecting method
JP2020523572A (ja) 室内空気の品質の検出および監視を備えたチャンバレス煙検出器
EP2818846A1 (en) Particle detector and air-conditioner
EP3206018B1 (en) Device for detection of fluorescence in liquid and method for detection of fluorescence in liquid
JP6316574B2 (ja) 粒子検出装置及び粒子の検出方法
WO2014130374A1 (en) Device and method for measuring the oxygen content in welding processes
JP6125418B2 (ja) 粒子検出装置及び粒子の検出方法
JP6316573B2 (ja) 粒子検出装置及び粒子の検出方法
US9958372B2 (en) Particle detection apparatus and particle detection method
JP2009150828A (ja) 赤外線ガス分析装置の赤外線制御システム
JP2015148444A (ja) 医薬品の模擬粉体の飛散性評価方法、蛍光粒子の検出方法、及び蛍光粒子の検出装置
JP7023370B2 (ja) 自動分析装置及び光計測方法
JP2016156696A (ja) 粒子検出装置
CN112204379A (zh) 用于光检测器的校准装置和用于为校准装置设置校准点的设置装置
JP2017219484A (ja) 粒子検出装置及び粒子検出装置の検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6178228

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150