JP2015114075A - 温度調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】供給対象における単位時間あたりの熱交換量を低コストで把握可能とする。
【解決手段】配管P0,P1を介して貯液槽2から供給対象Xに冷却水Wを圧送するポンプ4と、配管P1に配設されて供給対象Xに圧送される冷却水Wの温度を調整する熱交換器5とを備え、熱交換器5によって温度調整した冷却水Wを供給対象Xに供給して供給対象Xの温度を調整可能に構成された温度調整装置1であって、制御部9が、温度センサ7aからのセンサ信号S7aに基づいて配管P1内の冷却水Wの温度を特定し、かつ温度センサ7bからのセンサ信号S7bに基づいて配管P2内の冷却水Wの温度を特定すると共に、特定した両温度の温度差および圧力センサ6によって特定した温度調整装置1から供給対象Xへの冷却水Wの流量に基づいて供給対象Xと冷却水Wとの単位時間あたりの熱交換量を特定して報知する熱交換量報知処理を実行する。
【選択図】図1
【解決手段】配管P0,P1を介して貯液槽2から供給対象Xに冷却水Wを圧送するポンプ4と、配管P1に配設されて供給対象Xに圧送される冷却水Wの温度を調整する熱交換器5とを備え、熱交換器5によって温度調整した冷却水Wを供給対象Xに供給して供給対象Xの温度を調整可能に構成された温度調整装置1であって、制御部9が、温度センサ7aからのセンサ信号S7aに基づいて配管P1内の冷却水Wの温度を特定し、かつ温度センサ7bからのセンサ信号S7bに基づいて配管P2内の冷却水Wの温度を特定すると共に、特定した両温度の温度差および圧力センサ6によって特定した温度調整装置1から供給対象Xへの冷却水Wの流量に基づいて供給対象Xと冷却水Wとの単位時間あたりの熱交換量を特定して報知する熱交換量報知処理を実行する。
【選択図】図1
Description
本発明は、温度調整器によって温度調整した熱媒液を供給対象に供給して供給対象の温度を調整可能に構成された温度調整装置に関するものである。
この種の温度調整装置として、出願人は、設定された温度まで冷却した冷却液をレーザ加工機等の被冷却物に供給することで被冷却物を冷却する冷却装置を下記の特許文献1に開示している。この冷却装置は、冷却液を貯液可能に構成されると共に冷却液供給ラインおよび冷却液戻りラインを介して被冷却物に接続された冷却液タンクと、冷却液供給ラインに配設されて冷却液タンクから被冷却物に冷却液を圧送する送液ポンプと、冷凍サイクルの蒸発器に相当する要素を内蔵して冷却液供給ラインに配設された熱交換器と、冷却装置を総括的に制御する制御部とを備えて構成されている。また、上記の冷却液供給ラインには、冷却液の圧力を検出する液圧計、および冷却液の温度を検出する液温センサが配設されている。
この冷却装置による被冷却物の冷却に際しては、まず、制御部が冷凍サイクルにおける圧縮機の動作を開始させる。この場合、この冷却装置では、インバータユニットからの供給電力によって動作する電動モータを動力源として備えた回転数可変型の圧縮機が採用されており、制御部は、インバータユニットを制御することによって圧縮機(電動モータ)の回転数を段階的に増加させて冷媒圧縮量を徐々に増加させる。これにより、圧縮機によって圧縮された冷媒が凝縮器において凝縮された後に、膨張弁を通過して熱交換器(蒸発器)内に吐出され、熱交換器において冷媒と冷却水とが熱交換させられて冷却水が冷却される。
一方、制御部は、冷凍サイクルの圧縮機等の制御と並行して送液ポンプを動作させる。この際には、送液ポンプによって冷却液タンクから被冷却物に向かって圧送される冷却液が熱交換器を通過する際に冷却され、これにより、低温の冷却液が被冷却物に供給されて被冷却物が冷却される。また、被冷却物を冷却することで温度上昇した冷却液は、冷却液戻りラインを介して冷却液タンクに回収される。この場合、制御部は、液温センサからのセンサ信号に基づいて被冷却物に供給されている冷却液の液温を特定し、特定した温度が目標温度となるように、冷凍サイクルの各構成要素をフィートバック制御する。これにより、目標温度範囲内の温度まで冷却した冷却液を被冷却物に対して継続的に供給することが可能となる。
ところが、出願人が開示している冷却装置には、以下の改善すべき課題が存在する。すなわち、出願人が開示している冷却装置では、冷却液の液温が目標温度となるように制御部が冷凍サイクルの各構成要素をフィートバック制御することで被冷却物を目標温度範囲内の温度に冷却する構成が採用されている。これにより、出願人が開示している冷却装置では、設定された温度(被冷却物の冷却に必要とされる温度)の冷却水を継続的に供給することが可能となっている。一方、この種の装置によって冷却水を供給して冷却する被冷却物(例えば、レーザ加工機)では、何らかのトラブルが生じたときや、負荷が変動したときに、単位時間あたりの発熱量が変化する。したがって、被冷却物における発熱量の変化を監視することにより、被冷却物の動作状態(トラブルの有無や負荷の変動の有無)を把握することが可能となる。
この場合、冷却装置から被冷却物に供給する冷却水(被冷却物を冷却する以前の低温の冷却水)の温度、被冷却物から冷却装置に回収した冷却水(被冷却物を冷却することで温度上昇した冷却水)の温度、および冷却装置から被冷却物に供給する冷却水の流量をそれぞれ測定し、供給する冷却水と回収した冷却水との温度差、および測定した流量に基づいて被冷却物における単位時間あたりの冷却熱量(熱交換量)、すなわち、被冷却物における単位時間あたりの発熱量を特定することができる。このため、出願人は、利用者から要望があったときに、冷却装置と被冷却物との間に冷却熱量測定装置を取り付けることで、被冷却物における単位時間あたりの発熱量を特定可能としている。しかしながら、測定装置が比較的高価であり、これに起因して、被冷却物における発熱量を特定するのに要するコストの低減が困難となっているため、この点を改善するのが好ましい。
なお、出願人が開示している冷却装置とは相違するが、所定温度まで加熱した熱媒液を供給対象に供給することで供給対象を目標温度範囲内の温度まで加熱する構成の温度調整装置(加熱装置)においても、単位時間あたりの加熱熱量(熱交換量)を特定することで、供給対象における単位時間あたりの温度低下量を特定し、供給対象の動作状態を把握することが可能となる。このような場合にも、上記の冷却熱量測定装置に代えて加熱熱量測定装置を配設することで、供給対象における単位時間あたりの温度低下量を特定することができる。しかしながら、高価な測定装置を導入することに起因して、供給対象における単位時間あたりの温度低下量の特定に要するコストが高騰するため、この点を改善するのが好ましい。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、供給対象における単位時間あたりの熱交換量を低コストで把握し得る温度調整装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の温度調整装置は、熱媒液を貯液可能に構成されると共に供給用配管および回収用配管を介して供給対象に接続される貯液槽と、前記供給用配管を介して前記貯液槽から前記供給対象に前記熱媒液を圧送するポンプと、前記熱媒液の通過が可能に構成されて前記供給用配管に配設されると共に前記供給対象に圧送される当該熱媒液の温度を調整する温度調整器とを備え、前記温度調整器によって温度調整した前記熱媒液を前記供給対象に供給して当該供給対象の温度を調整可能に構成された温度調整装置であって、前記供給用配管に配設された第1温度センサと、前記回収用配管に配設された第2温度センサと、前記供給用配管を介して前記供給対象に供給される前記熱媒液の流量、および前記回収用配管を介して前記貯液槽に回収される前記熱媒液の流量のいずれかを検出する流量検出部と、前記第1温度センサからのセンサ信号に基づいて前記供給用配管内の前記熱媒液の温度を特定し、かつ前記第2温度センサからのセンサ信号に基づいて前記回収用配管内の前記熱媒液の温度を特定すると共に、特定した両温度の温度差および前記流量検出部によって検出された前記流量に基づいて前記供給対象と前記熱媒液との単位時間あたりの熱交換量を特定して報知する熱交換量報知処理を実行する処理部とを備えている。
また、請求項2記載の温度調整装置は、請求項1記載の温度調整装置において、前記供給用配管に配設された圧力センサを前記流量検出部として備え、前記処理部は、前記熱交換量報知処理において前記圧力センサからのセンサ信号に基づいて前記供給用配管内の前記熱媒液の圧力を特定すると共に、特定した前記圧力に基づいて前記供給対象に圧送される前記熱媒液の流量を特定して前記単位時間あたりの熱交換量を特定する。
さらに、請求項3記載の温度調整装置は、請求項2記載の温度調整装置において、前記温度調整器は、前記供給用配管における前記ポンプと前記供給対象との間に配設され、前記圧力センサは、前記供給用配管における前記温度調整器と前記供給対象との間に配設される。
また、請求項4記載の温度調整装置は、請求項1から3のいずれかに記載の温度調整装置において、当該温度調整装置の動作条件を設定する動作条件設定画面、および当該温度調整装置の動作状態を表示する動作状態表示画面を表示可能に構成されると共に、前記動作条件の設定操作が可能に構成されたタッチパネルを備え、前記処理部は、前記特定した単位時間あたりの熱交換量を前記熱交換量報知処理において前記タッチパネルにおける前記動作状態表示画面に表示して報知する。
さらに、請求項5記載の温度調整装置は、請求項1から4のいずれかに記載の温度調整装置において、前記温度調整器は、冷凍サイクルにおける蒸発器を備えて当該蒸発器内の冷媒と前記ポンプによって圧送される前記熱媒液とを熱交換させることで当該熱媒液の温度を調整可能に構成されている。
請求項1記載の温度調整装置によれば、処理部が、第1温度センサからのセンサ信号に基づいて供給用配管内の熱媒液の温度を特定し、かつ第2温度センサからのセンサ信号に基づいて回収用配管内の熱媒液の温度を特定すると共に、特定した両温度の温度差および流量検出部によって検出された熱媒液の流量に基づいて供給対象と熱媒液との単位時間あたりの熱交換量を特定して報知する熱交換量報知処理を実行することにより、測定装置を別途配設することなく、供給対象における熱交換量(供給対象の発熱量)を特定することができるため、高価な測定装置の導入が不要となる結果、供給対象における熱交換量(供給対象の発熱量)を低コストで容易に把握させることができる。
また、請求項2記載の温度調整装置によれば、供給用配管に配設された圧力センサを流量検出部として備え、処理部が、熱交換量報知処理において圧力センサからのセンサ信号に基づいて供給用配管内の熱媒液の圧力を特定すると共に、特定した圧力に基づいて供給対象に圧送される熱媒液の流量を特定して単位時間あたりの熱交換量を特定することにより、流量計を配設する構成とは異なり、煩雑な保守作業が不要となり、かつ高価な流量計の導入が不要となる結果、供給対象における熱交換量(供給対象の発熱量)を一層低コストで、かつ容易に把握させることができる。
さらに、請求項3記載の温度調整装置によれば、供給用配管におけるポンプと供給対象との間に温度調整器を配設すると共に、供給用配管における温度調整器と供給対象との間に圧力センサを配設することにより、温度調整器の通過抵抗(圧力損失)の影響を受けない圧力に基づいて流量を特定することができるため、温度調整装置から供給対象への熱媒液の流量を正確に特定して、供給対象における熱交換量(供給対象の発熱量)を正確に特定することができる。
また、請求項4記載の温度調整装置によれば、処理部が、特定した単位時間あたりの熱交換量を熱交換量報知処理においてタッチパネルにおける動作状態表示画面に表示して報知することにより、特定した熱交換量(供給対象の発熱量)を正確かつ容易に把握させることができるだけでなく、温度調整装置を操作するための操作スイッチと、特定した熱交換量(発熱量)を表示するための表示部とを別個に設けた構成と比較して、温度調整装置の制御パネルをコンパクトにまとめることができる。
さらに、請求項5記載の温度調整装置によれば、冷凍サイクルにおける蒸発器を備えて蒸発器内の冷媒とポンプによって圧送される熱媒液とを熱交換させることで熱媒液の温度を調整可能に温度調整器を構成したことにより、温度調整器において冷却した熱媒液によって供給対象を十分に冷却することができる。
以下、添付図面を参照して、温度調整装置の実施の形態について説明する。
図1に示す温度調整装置1は、「温度調整装置」の一例である循環型の温度調整装置(チラー)であって、貯液槽2、冷凍サイクル3、ポンプ4、熱交換器5、圧力センサ6、温度センサ7a,7b、タッチパネル8および制御部9を備え、後述するように熱交換器5によって温度調整した冷却水Wを供給対象Xに供給することで供給対象Xの温度を調整することができるように構成されている。なお、本例の温度調整装置1では、「熱媒液」の一例である冷却水Wとして工業用蒸留水を供給対象Xに供給可能に構成されているが、工業用蒸留水に代えて、上水道水やエチレングリコール等の各種の液体を「熱媒液」として供給する構成を採用することもできる。
貯液槽2は、一例として、ステンレススチール等の板材を折り曲げ加工することによって冷却水Wを貯液可能な箱状に形成されると共に、図示しない筐体内に設置されている。この場合、本例の温度調整装置1では、一例として貯液槽2の上にポンプ4が取り付けられており、ポンプ4が吸水管P0を介して貯液槽2内の冷却水Wを汲み上げて配管P1を介して供給対象Xに圧送する(供給する)構成が採用されている。なお、本例では、上記の吸水管P0および配管P1が相まって「供給用配管」が構成されている。また、貯液槽2には、供給対象Xに供給した冷却水Wを回収して貯液するための配管P2(「回収用配管」の一例)が接続されている。なお、この貯液槽2には、新たな冷却水Wを吸水するための吸水管や、貯液量に応じて吸水管を開閉するフロート弁等が配設されているが、温度調整装置1の構成に関する理解を容易とするために、それらについての図示および説明を省略する。
冷凍サイクル3は、圧縮機11、凝縮器12、膨張弁13、蒸発器14およびファン15を備えている。この場合、本例の温度調整装置1では、前述した筐体の側面に凝縮器12が取り付けられると共に筐体の天面にファン15が取り付けられている。これにより、本例の温度調整装置1では、ファン15によって筐体内の空気を排気することで筐体の周囲の空気が筐体内に取り込まれ、この際に、取り込まれる空気が凝縮器12を通過させられることによって凝縮器12(凝縮器12内の冷媒)が冷却される。また、本例の温度調整装置1では、一例として電子膨張弁で膨張弁13が構成されている。さらに、本例の温度調整装置1では、後述するように、蒸発器14が熱交換器5内に構成されている。なお、冷凍サイクル3における上記の各構成要素以外の構成要素や、それらの構成要素を含めた各構成要素の動作原理については公知のため、詳細な説明を省略する。
ポンプ4は、回転数可変型のモータ(一例として、図示しないインバータユニットから供給される電力の周波数に応じた回転速で回転するモータ)を動力源として備え、前述したように、貯液槽2の上に配設されて貯液槽2内の冷却水Wを供給対象Xに圧送する。この場合、貯液槽2が吸水管P0および配管P1,P2を介して供給対象Xに接続されている本例の温度調整装置1では、ポンプ4が配管P1を介して供給対象Xに冷却水Wを供給する圧力によって供給対象Xから配管P2を介して冷却水Wが貯液槽2に回収される。
熱交換器5は、「温度調整器」の一例であって、前述したように、その内部に冷凍サイクル3の蒸発器14が構成されると共に、冷却水Wの通過が可能に構成されて配管P1に配設されている。この場合、本例の温度調整装置1では、熱交換器5が配管P1におけるポンプ4と供給対象Xとの間に配設されている。なお、以下の説明においては、配管P1におけるポンプ4と熱交換器5との間の部位を配管P1aともいい、配管P1における熱交換器5と供給対象Xとの間の部位を配管P1bともいう。この熱交換器5は、冷凍サイクル3の膨張弁13を通過させられて蒸発器14内に吐出される冷媒と、ポンプ4によって圧送される冷却水Wとを熱交換させることで、温度調整装置1から供給対象Xに向かって圧送される冷却水Wの温度を調整する(冷却水Wを冷却する)。また、本例の温度調整装置1では、貯液槽2に貯液されている冷却水W内に埋没するように熱交換器5が貯液槽2内に収容されている。
圧力センサ6は、「圧力センサ」の一例であって、配管P1b(配管P1における熱交換器5と供給対象Xとの間)に配設されてポンプ4によって配管P1内を供給対象Xに向けて圧送される冷却水Wの圧力を検出してセンサ信号S6を出力する。なお、後述するように、本例の温度調整装置1では、この圧力センサ6が「流量検出部」としても機能し、出力されるセンサ信号S6に基づいて、配管P1を介して供給対象Xに供給される冷却水Wの流量が特定される。温度センサ7aは、「第1温度センサ」の一例であって、配管P1b(配管P1における熱交換器5と供給対象Xとの間)に配設されてポンプ4によって配管P1内を供給対象Xに向けて圧送される冷却水Wの温度を検出してセンサ信号S7aを出力する。温度センサ7bは、「第2温度センサ」の一例であって、配管P2に配設されて供給対象Xから温度調整装置1(貯液槽2)に回収される冷却水Wの温度を検出してセンサ信号S7bを出力する。
タッチパネル8は、図示しない制御パネルに配設されて、温度調整装置1の動作条件を設定する動作条件設定画面、および温度調整装置1の動作状態を表示する動作状態表示画面を表示可能に構成されると共に(図示せず)、動作条件設定画面に表示される疑似操作スイッチのタッチ操作によって動作条件の設定操作が可能に構成されている。
制御部9は、「処理部」の一例であって、温度調整装置1を総括的に制御する。具体的には、制御部9は、圧縮機11に制御信号S11を出力することで冷媒の圧縮処理を実行させ、かつ膨張弁13に制御信号S13を出力することで必要量の冷媒を蒸発器14に吐出させると共に、ファン15に制御信号S15を出力することで凝縮器12を冷却させて冷媒を凝縮させる。この場合、制御部9は、温度センサ7aからのセンサ信号S7aに基づいて供給対象Xに供給している冷却水Wの温度を特定し、特定した温度が設定温度となるように冷凍サイクル3の各部をフィードバック制御する。また、制御部9は、ポンプ4に制御信号S4を出力することで貯液槽2から供給対象Xに冷却水Wを圧送させる。
さらに、制御部9は、圧力センサ6からのセンサ信号S6に基づいて配管P1内の冷却水Wの圧力を特定する処理(圧力特定処理)、特定した圧力を報知する処理(圧力報知処理)、特定した圧力に基づいて供給対象Xに圧送される冷却水Wの流量を特定する処理(流量特定処理)、および特定した流量を報知する処理(流量報知処理)を実行する。この場合、制御部9は、「圧力報知処理」の一例として、特定した圧力をタッチパネル8に数値で表示する処理を実行し、「流量報知処理」の一例として、特定した流量をタッチパネル8に数値で表示する処理を実行する。
また、制御部9は、温度センサ7aからのセンサ信号S7aに基づいて配管P1(P1b)内の冷却水Wの温度を特定する処理(供給熱冷媒の温度特定処理)、温度センサ7bからのセンサ信号S7bに基づいて配管P2内の冷却水Wの温度を特定する処理(回収熱冷媒の温度特定処理)、および特定した両温度を報知する処理(温度報知処理)を実行する。この場合、制御部9は、「温度報知処理」の一例として、特定した両温度をタッチパネル8に数値で表示する処理を実行する。さらに、制御部9は、特定した両温度の温度差を特定すると共に、特定した温度差と上記の流量特定処理によって特定した冷却水Wの流量とに基づいて供給対象Xと冷却水Wとの単位時間あたりの熱交換量を特定する処理(熱交換量特定処理)と、特定した熱交換量を報知する処理(「熱交換量報知処理」の一例)とを実行する。この場合、制御部9は、「熱交換量報知処理」の一例として、特定した熱交換量をタッチパネル8に数値で表示する処理を実行する。
この温度調整装置1による供給対象Xの冷却(供給対象Xに対する冷却水Wの供給)に際しては、図示しない電源スイッチを投入した後に、タッチパネル8の運転開始スイッチ(図示せず)をタッチ操作する。この際に、制御部9は、ポンプ4に制御信号S4を出力して冷却水Wの圧送を開始させる。また、制御部9は、圧縮機11に制御信号S11を出力して冷媒の圧縮を開始させると共に、ファン15に制御信号S15を出力して凝縮器12の冷却を開始させ、かつ膨張弁13に制御信号S13を出力して必要量の冷媒を蒸発器14内に吐出させる。
これにより、圧縮機11によって圧縮された冷媒が凝縮器12において凝縮された後に、膨張弁13を通過して蒸発器14内(熱交換器5内)に吐出され、熱交換器5においてポンプ4によって配管P1aを介して圧送された冷却水Wと蒸発器14内の冷媒とが熱交換させられて冷却水Wが設定温度まで冷却された後に配管P1bを介して供給対象Xに圧送される。この結果、熱交換器5において冷却された低温の冷却水Wによって供給対象Xが冷却される。また、供給対象Xを冷却することで温度上昇させられた冷却水Wは配管P2を介して貯液槽2に回収されて貯留される。なお、本例の温度調整装置1では、前述したように、制御部9が温度センサ7aからのセンサ信号S7aに基づいて特定した冷却水Wの温度に応じて冷凍サイクル3の各部をフィードバック制御するが、このフィードバック制御については公知のため、詳細な説明を省略する。
また、制御部9は、上記の各構成要素の制御と並行して、図3に示す状態表示処理20を開始する。具体的には、制御部9は、まず、圧力センサ6からのセンサ信号S6に基づき、配管P1(P1b)内を供給対象Xに向かって圧送されている冷却水Wの圧力(冷却水供給圧力)を特定する(「圧力特定処理」の実行:ステップ21)。次いで、制御部9は、特定した圧力をタッチパネル8に数値で表示する(「圧力報知処理」の実行:ステップ22)。これにより、前述した特許文献1に出願人が開示している冷却装置と同様にして、温度調整装置1から供給対象Xに供給されている冷却水Wの圧力を容易に把握させることができる。
また、詳細な説明を省略するが、制御部9は、上記の「圧力報知処理」と並行して、「圧力特定処理」によって特定した圧力に応じて、利用者によって設定された流量(温度調整装置1から供給対象Xに単位時間あたりに供給すべき冷却水Wの量)を維持するためにポンプ4の回転数を微調整する。この際に、制御部9は、「圧力特定処理」によって特定され得る複数種類の圧力、および利用者によって設定され得る複数種類の流量毎に予め規定されたポンプ4の回転数(一例として、インバータユニットからポンプ4に供給させる電力の周波数)を特定可能に生成されたデータテーブル(図示せず)に基づき、特定した圧力と、設定されている流量とに応じた回転数(周波数)を特定し、特定した回転数でポンプ4を回転させるように制御する。
続いて、制御部9は、上記の「圧力特定処理」によって特定した圧力に基づき、温度調整装置1から配管P1を介して供給対象Xに供給されている冷却水Wの流量(冷却水供給量)を特定する(「流量特定処理」の実行:ステップ23)。この場合、本例の温度調整装置1では、上記したように利用者によって設定された流量を維持するために配管P1(P1b)内の冷却水Wの圧力を特定するための圧力センサ6を利用して冷却水Wの流量を特定する構成が採用されている。
具体的には、この種の「温度調整装置」では、「温度調整装置」から「供給対象」に「熱媒液」を供給する「供給用配管(温度調整装置1では、吸水管P0および配管P1)」における「熱媒液」の通過抵抗、「供給対象」から「温度調整装置」に「熱媒液」を回収する「回収用配管(温度調整装置1では、配管P2)」における「熱媒液」の通過抵抗、および「供給対象」における「熱媒液」の通過抵抗が存在する。このため、この温度調整装置1では、単位時間あたりに多くの冷却水Wを供給対象Xに供給しようとするときほど(温度調整装置1から供給対象Xに供給する冷却水Wの流量が多いときほど)、ポンプ4から供給対象Xに向けて大きな圧力で冷却水Wを圧送する必要が生じる。
言い換えれば、この温度調整装置1では、供給対象Xに対して供給する冷却水Wの流量が多いときほど、配管P1内の冷却水Wの圧力が大きくなる。したがって、この温度調整装置1では、供給対象Xに対する冷却水Wの供給時における配管P1内(具体的には、配管P1b内)の圧力と、供給対象Xに圧送される冷却水Wの流量との関係を予め特定しておき、冷却水Wの供給処理に際しては、圧力センサ6からのセンサ信号に基づいて特定した配管P1(配管P1b)内の圧力に基づき、配管P1(配管P1b)を通過する冷却水Wの流量(すなわち、供給対象Xに対する冷却水Wの供給量)を特定する構成が採用されている。
より具体的には、この温度調整装置1では、一例として、図2に示すように、上記の「圧力特定処理」によって特定される圧力についての予め規定した圧力範囲R1〜R5毎に、「基本流量La」および「補正流量Lb」をそれぞれ求めるための係数a1〜a5,b2〜b5,c1〜c5,e1〜e5,fを取得しておき、状態表示処理20(ステップ23)においては、制御部9が、これらの係数と、その時点におけるポンプ4の回転数(一例として、インバータユニットから供給される電力の周波数H)とに基づいて、同図に示す数式によって「基本流量La」および「補正流量Lb」をそれぞれ演算すると共に、演算した「基本流量La」および「補正流量Lb」と「調整量Lc:d(dは、利用者が任意に加算または減算させるための調整値)」とを合計した値を、温度調整装置1から供給対象Xに供給されている冷却水Wの流量として特定する。
なお、図2では、温度調整装置1における流量の特定方法についての理解を容易とするために、圧力範囲R1〜R5の5つに分けて流量を特定する例を図示しているが、実際には、特定される圧力が6つ以上のさらに複数の流量範囲(一例として、10個の流量範囲)のいずれに属するかによって、その圧力範囲に対応する係数を用いた流量の演算が行われる。また、特定した圧力に基づいて冷却水Wの流量を特定する具体的な構成は、上記の例に限定されず、例えば、特定される圧力と流量との関係を特定可能なデータテーブル(図示せず)を予め作成しておき、特定された圧力とデータテーブルとに基づいて、冷却水Wの流量を特定する構成を採用することもできる。
この場合、配管P1を介して供給対象Xに供給される冷却水Wの流量を圧力センサ6からのセンサ信号S6に基づいて特定する本例の構成に代えて、例えば、機械式の流量計や電気式の流量計(流量検出センサ)を配管P1(配管P1b)に配設して流量を直接検出する構成を採用することもできる。しかしながら、機械式の流量計を配設したときには、冷却水W中に含まれる各種成分の固着等によって正確な流量を表示することが困難な状態を招くおそれがある。このため、機械式の流量計を配設した場合には、定期的な保守作業が必要となる。一方、電気式の流量計を採用することによって長期間に亘って正確な流量を表示可能な状態を維持することができる。しかしながら、電気式の流量計が高価であるため、その導入コストの低減が困難となるおそれがある。
これに対して、圧力センサ6からのセンサ信号S6に基づいて流量を特定する本例の温度調整装置1では、煩雑な保守作業が不要であり、かつ、圧力センサ6が比較的安価であるだけでなく、前述したように、利用者によって設定されて流量を維持するために配管P1(P1b)内の冷却水Wの圧力を特定するのに必要な圧力センサ6を「流量検出部」として兼用しているため、低コストで容易に流量を特定することが可能となっている。
次いで、制御部9は、上記の「流量特定処理」によって特定した流量をタッチパネル8に数値表示させることで報知する(「流量報知処理」の実行:ステップ24)。なお、「流量報知処理」の具体的な内容は上記の例に限定されず、例えば、流量を示すグラフを表示させることでどの程度の流量で冷却水Wが圧送されているかを報知したり、互いに相違する流量範囲毎に設けた複数のインジケータを点灯制御することで、いずれのインジケータが点灯しているかによっていずれの流量範囲内の流量で冷却水Wが圧送されているかを報知したりすることができる。
続いて、制御部9は、温度センサ7aからのセンサ信号S7aに基づいて配管P1(P1b)内の冷却水Wの温度、すなわち、温度調整装置1から供給対象Xに供給する冷却水Wの温度を特定する(「供給熱冷媒の温度特定処理」の実行:ステップ25)。この場合、本例の温度調整装置1では、利用者によって設定された温度の冷却水Wを供給対象Xに供給するために配管P1(P1b)内の冷却水Wの温度を特定するのに必要な温度センサ7aを、熱交換量の特定に必要な温度を特定するための「第1温度センサ」として兼用する構成が採用されている。次いで、制御部9は、特定した温度(供給対象Xに供給する冷却水Wの温度)をタッチパネル8に数値表示させることで報知する(「温度報知処理」の実行:ステップ26)。
続いて、制御部9は、温度センサ7bからのセンサ信号S7bに基づいて配管P2内の冷却水Wの温度、すなわち、供給対象Xから温度調整装置1に回収した冷却水Wの温度を特定する(「回収熱冷媒の温度特定処理」の実行:ステップ27)。次いで、制御部9は、特定した温度(供給対象Xから回収した冷却水Wの温度)をタッチパネル8に数値表示させることで報知する(「温度報知処理」の実行:ステップ28)。
続いて、制御部9は、ステップ25,27において特定した両温度、およびステップ23において特定した流量に基づき、供給対象Xと冷却水Wとの単位時間あたりの熱交換量を特定する(「熱交換量特定処理」の実行:ステップ29)。この場合、ステップ25において特定した温度(配管P1b内の冷却水Wの温度:温度調整装置1から供給対象Xに供給される冷却水Wの温度)を「温度Ta(℃)」とし、ステップ27において特定した温度(配管P2内の冷却水Wの温度:供給対象Xから温度調整装置1に回収される冷却水Wの温度)を「温度Tb(℃)」とし、ステップ23において特定した流量を「流量L(l/min)」とし、特定すべき熱交換量を「Q(kw)」としたときに、制御部9は、「Q=((Tb−Ta)×L×60×[対象物の比重])/860」との数式に基づいて熱交換量を演算する。なお、「熱媒液」の一例として工業用蒸留水を供給する本例では、「対象物の比重」として「1」との値が予め設定されている。
次いで、制御部9は、特定した熱交換量を、供給対象Xの単位時間あたりの発熱量としてタッチパネル8に数値表示させることで報知する(ステップ30)。これにより、タッチパネル8に表示された熱交換量(供給対象Xの発熱量)を見た利用者が、供給対象Xの動作状態(トラブルの有無や負荷の変動の有無)を把握することが可能となる。なお、本例の温度調整装置1では、上記のステップ25,27における温度の特定、ステップ29における熱交換量の特定、およびステップ30における熱交換量(発熱量)の表示の一連の処理が「熱交換量報知処理」に相当する。この後、制御部9は、前述したステップ21に戻って「圧力特定処理」を実行し、ステップ22以降の各処理を順次実行する。
このように、この温度調整装置1によれば、制御部9が、温度センサ7aからのセンサ信号S7aに基づいて配管P1(P1b)内の冷却水Wの温度を特定し、かつ温度センサ7bからのセンサ信号S7bに基づいて配管P2内の冷却水Wの温度を特定すると共に、特定した両温度の温度差および「流量検出部」によって検出された冷却水Wの流量に基づいて供給対象Xと冷却水Wとの単位時間あたりの熱交換量を特定して報知する「熱交換量報知処理」を実行することにより、測定装置を別途配設することなく、供給対象Xにおける熱交換量(供給対象Xの発熱量)を特定することができるため、高価な測定装置の導入が不要となる結果、供給対象Xにおける熱交換量(供給対象Xの発熱量)を低コストで容易に把握させることができる。
また、この温度調整装置1によれば、配管P1(P1b)に配設された圧力センサ6を「流量検出部」として備え、制御部9が、「熱交換量報知処理」において圧力センサ6からのセンサ信号S6に基づいて配管P1(P1b)内の冷却水Wの圧力を特定すると共に、特定した圧力に基づいて供給対象Xに圧送される冷却水Wの流量を特定して単位時間あたりの熱交換量を特定することにより、流量計を配設する構成とは異なり、煩雑な保守作業が不要となり、かつ高価な流量計の導入が不要となる結果、供給対象Xにおける熱交換量(供給対象Xの発熱量)を一層低コストで、かつ容易に把握させることができる。
さらに、この温度調整装置1によれば、配管P1におけるポンプ4と供給対象Xとの間(配管P1a)に熱交換器5を配設すると共に、配管P1における熱交換器5と供給対象Xとの間(配管P1b)に圧力センサ6を配設することにより、熱交換器5の通過抵抗(圧力損失)の影響を受けない圧力に基づいて流量を特定することができるため、温度調整装置1から供給対象Xへの冷却水Wの流量を正確に特定して、供給対象Xにおける熱交換量(供給対象Xの発熱量)を正確に特定することができる。
また、この温度調整装置1によれば、制御部9が、特定した単位時間あたりの熱交換量を「熱交換量報知処理」においてタッチパネル8における動作状態表示画面に表示して報知することにより、特定した熱交換量(供給対象Xの発熱量)を正確かつ容易に把握させることができるだけでなく、温度調整装置1を操作するための操作スイッチと、特定した熱交換量(発熱量)を表示するための表示部とを別個に設けた構成と比較して、温度調整装置1の制御パネルをコンパクトにまとめることができる。
さらに、この温度調整装置1によれば、冷凍サイクル3における蒸発器14を備えて蒸発器14内の冷媒とポンプ4によって圧送される冷却水Wとを熱交換させることで冷却水Wの温度を調整可能に熱交換器5を構成したことにより、熱交換器5において冷却した冷却水Wによって供給対象Xを十分に冷却することができる。
なお、「温度調整装置」の構成は、上記の温度調整装置1の構成に限定されるものではない。例えば、配管P1における熱交換器5と供給対象Xとの間(配管P1b)に圧力センサ6を配設した構成の温度調整装置1を例に挙げて説明したが、このような構成に代えて、配管P1におけるポンプ4と熱交換器5との間(配管P1a)に圧力センサ6を配設して温度調整装置1から供給対象Xに供給する冷却水Wの圧力を特定させる構成を採用することもできる。
また、配管P1(配管P1b)に配設した圧力センサ6からのセンサ信号S6に基づいて配管P1を介して供給対象Xに供給される冷却水Wの流量を特定する構成の温度調整装置1を例に挙げて説明したが、このような構成に代えて、配管P2に圧力センサを配設し(図示せず)、その圧力センサからのセンサ信号に基づき、配管P2を介して貯液槽2に回収される冷却水Wの流量を特定する構成を採用することもできる。さらに、圧力センサからのセンサ信号に基づいて流量を特定する構成に代えて、機械式の流量計や電気式の流量計(流量検出センサ:「流量検出部」の他の一例)を配設することで(図示せず)、流量を直接検出する構成を採用することもできる。
また、「圧力報知処理」、「流量報知処理」および「温度報知処理」は、「温度調整装置」において実行すべき必須の処理ではなく、これらの一方または双方を実行しない構成を採用することもできる。さらに、温度調整の一例として、「熱媒液」としての冷却水Wを冷却する処理を実行する温度調整装置1を例に挙げて説明したが、このような構成に代えて(または、このような構成に加えて)、「熱媒液」を加熱して温度調整する構成を採用することもできる。この場合、「熱媒液」を加熱するための構成としては、冷凍サイクル3を利用した構成に限定されず、電気ヒータ等の熱源を備えた「温度調整器」を採用して「温度調整装置」を構成することができる。
1 温度調整装置
2 貯液槽
3 冷凍サイクル
4 ポンプ
5 熱交換器
6 圧力センサ
7a,7b 温度センサ
8 タッチパネル
9 制御部
11 圧縮機
12 凝縮器
13 膨張弁
14 蒸発器
15 ファン
20 状態表示処理
S4,S11,S13,S15 制御信号
S6,S7a,S7b センサ信号
P0 吸水管
P1,P1a,P1b,P2 配管
W 冷却水
X 供給対象
2 貯液槽
3 冷凍サイクル
4 ポンプ
5 熱交換器
6 圧力センサ
7a,7b 温度センサ
8 タッチパネル
9 制御部
11 圧縮機
12 凝縮器
13 膨張弁
14 蒸発器
15 ファン
20 状態表示処理
S4,S11,S13,S15 制御信号
S6,S7a,S7b センサ信号
P0 吸水管
P1,P1a,P1b,P2 配管
W 冷却水
X 供給対象
Claims (5)
- 熱媒液を貯液可能に構成されると共に供給用配管および回収用配管を介して供給対象に接続される貯液槽と、
前記供給用配管を介して前記貯液槽から前記供給対象に前記熱媒液を圧送するポンプと、
前記熱媒液の通過が可能に構成されて前記供給用配管に配設されると共に前記供給対象に圧送される当該熱媒液の温度を調整する温度調整器とを備え、
前記温度調整器によって温度調整した前記熱媒液を前記供給対象に供給して当該供給対象の温度を調整可能に構成された温度調整装置であって、
前記供給用配管に配設された第1温度センサと、
前記回収用配管に配設された第2温度センサと、
前記供給用配管を介して前記供給対象に供給される前記熱媒液の流量、および前記回収用配管を介して前記貯液槽に回収される前記熱媒液の流量のいずれかを検出する流量検出部と、
前記第1温度センサからのセンサ信号に基づいて前記供給用配管内の前記熱媒液の温度を特定し、かつ前記第2温度センサからのセンサ信号に基づいて前記回収用配管内の前記熱媒液の温度を特定すると共に、特定した両温度の温度差および前記流量検出部によって検出された前記流量に基づいて前記供給対象と前記熱媒液との単位時間あたりの熱交換量を特定して報知する熱交換量報知処理を実行する処理部とを備えている温度調整装置。 - 前記供給用配管に配設された圧力センサを前記流量検出部として備え、
前記処理部は、前記熱交換量報知処理において前記圧力センサからのセンサ信号に基づいて前記供給用配管内の前記熱媒液の圧力を特定すると共に、特定した前記圧力に基づいて前記供給対象に圧送される前記熱媒液の流量を特定して前記単位時間あたりの熱交換量を特定する請求項1記載の温度調整装置。 - 前記温度調整器は、前記供給用配管における前記ポンプと前記供給対象との間に配設され、
前記圧力センサは、前記供給用配管における前記温度調整器と前記供給対象との間に配設される請求項2記載の温度調整装置。 - 当該温度調整装置の動作条件を設定する動作条件設定画面、および当該温度調整装置の動作状態を表示する動作状態表示画面を表示可能に構成されると共に、前記動作条件の設定操作が可能に構成されたタッチパネルを備え、
前記処理部は、前記特定した単位時間あたりの熱交換量を前記熱交換量報知処理において前記タッチパネルにおける前記動作状態表示画面に表示して報知する請求項1から3のいずれかに記載の温度調整装置。 - 前記温度調整器は、冷凍サイクルにおける蒸発器を備えて当該蒸発器内の冷媒と前記ポンプによって圧送される前記熱媒液とを熱交換させることで当該熱媒液の温度を調整可能に構成されている請求項1から4のいずれかに記載の温度調整装置。
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JP2013258104A JP2015114075A (ja) | 2013-12-13 | 2013-12-13 | 温度調整装置 |
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- 2013-12-13 JP JP2013258104A patent/JP2015114075A/ja active Pending
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