JP2006132883A - 空調自動制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建築設備における室内温度、湿度等の空調指標の計測値を設定値に制御するために空調機の運転を制御する空調自動制御システムに関する。
前記空調指標の計測値及び設定値を用いて制御出力を演算するプログラマブル・ロジック・コントローラ1と、前記制御出力が伝送されるマスタモジュール3M及びスレーブモジュール3Sを備えたAS−i規格のネットワークと、スレーブモジュール3Sに接続されて空調指標を計測する温度センサ51等のセンサと、スレーブモジュール3Sに接続され、かつ前記制御出力に基づく操作量が加えられて空調機40の運転を制御するべく動作する制御弁22等のアクチュエータと、を備える。
【選択図】図1
Description
図6において、11はビル全体の空調制御及び監視を集中的に行う中央監視盤、12は中央監視盤11との間で指令信号及び伝送信号(計測信号及び動作確認信号を含む)を授受するRS(Remote Station)盤であり、これらの中央監視盤11及びRS盤12によって中央監視設備10が構成されている。また、21はRS盤12との間で指令信号及び伝送信号を授受する自動制御盤、22は自動制御盤21からの指令信号により開閉制御される制御弁、51は空調対象である居室(以下では、有人、無人に関わらず居室という)50内に設置された温度センサであり、これらの自動制御盤21、制御弁22及び温度センサ51によって自動制御設備20が構成されている。
更に、30は自動制御盤21との間で指令信号及び伝送信号を授受する動力盤、40は空調機、41は前記制御弁22により冷温水が供給される冷温水コイル、42は前記動力盤30により駆動されるファン、52は前記居室50内に設置される吹出口である。
なお、この従来技術は、中央監視盤11及び自動制御盤21の製造メーカが異なって通信プロトコルや信号形態が異なり、両者を直接接続することができない場合に、中間にRS盤12を介在させて通信プロトコル等を整合させた例である。
更に、中央監視盤11は単独で設置される場合もあり、空調設備または電気設備の分野に入ることもあるが、ビル全体の設備分野の連携をとる位置付けもある。
このため、従来では、中央監視盤11、自動制御盤21、動力盤30を単独設置して各設備施工区分間で情報をやりとりしており、設備全体からみると非常に無駄で高コストの構成となっている。これらの無駄をなくすために、個々の設備を低コスト化する努力も続けられているが、コスト低減にも限界がある。
図8のRS盤12Aにおいて、AIはアナログ入力部、AOはアナログ出力部、DIはディジタル入力部である。また、自動制御盤21Aにおいて、TCは温度センサTEによる温度計測値及びRS盤12Aからの温度設定値が入力される電子式温度調節器、HCは湿度センサHEによる湿度計測値及びRS盤12Aからの湿度設定値が入力される湿度調節器、Rはリレー、TRはトランスである。
電子式温度調節器TCは、室内の温度計測値が温度設定値に一致するように演算を行って制御弁MVを開閉制御し、また、室内の湿度計測値が湿度設定値に一致するように演算を行ってリレーRを介し加湿器43の運転を制御する。そして、差圧センサPSはフィルタ44の目詰まりを検出し、RS盤12から中央監視盤11に向けて警報を出力する。
この図9の例は、自動制御盤21B内に、制御演算部とアナログ,ディジタル入出力部(AI,AO,DI,DO)とが一体的に構成されたDDC(Direct Digital Controller)を備えており、このDDCが図7の中央監視盤11との間で直接通信を行っている。
なお、図9において、SVは電磁弁、RAは室内空気である。
このうち、特許文献1に記載された空調制御装置は、温冷感の指標となるPMV(Predicted Mean Vote)演算値の入力に基づき室温設定値を演算する室温設定値演算部と、室温設定値に基づいて、空調機の各種制御量についての調整を行うDDCとを備え、PMVを制御に取り入れて間欠運転を行う空調制御装置において、PMV演算値が所定の上下限値間の範囲に入るように空調機オンオフ指令を空調機及びDDCに出力するPMV間欠運転制御部を備えている。
また、特許文献2に記載されたシステムは、地域冷暖房システムにおいて、空調機等からなる冷暖房設備の負荷を予測し、これらの冷暖房設備のピーク時の負荷条件を緩和させるDDC等からなる緩和手段を備えている。
更に、特許文献1,2に記載されている従来技術においても、制御対象である空調機が各室ごとにある場合にはDDC等を個別に設けなくてはならず、制御システムの複雑化、高コスト化を招いていた。
そこで本発明は、上述した種々の課題を解決するためになされたものである。
しかしながら、近年のコンピュータの処理能力は相当向上し、空調制御程度の機能を多数同時に処理することは容易になっている。また、コンピュータの信頼度を上げるための冗長システムも安価に構成可能である。
また、PLCと連携するPOD(Programmable Operation Display:プログラマブル操作表示器)を用いることにより、空調制御に必要な各種設定値(目標値)、計測値(現在値)、制御出力値(演算結果)等を画面にリアルタイムにトレンド表示させるようにしたものである。
前記空調指標の計測値及び設定値を用いて制御出力を演算するプログラマブル・ロジック・コントローラと、
前記制御出力が伝送されるマスタモジュール及びスレーブモジュールを備えたAS−i規格のネットワークと、
前記スレーブモジュールに接続されて空調指標を計測するセンサと、
前記スレーブモジュールに接続され、かつ前記制御出力に基づく操作量が加えられて空調機の運転を制御するべく動作するアクチュエータと、を備えたものである。
前記スレーブモジュールを、前記空調機を駆動するための動力盤に設置したものである。
前記空調機は、冷温水コイルと、加湿器と、給気用のファンとを備え、
前記センサは、前記空調指標としての室内温度及び湿度を検出するセンサであり、かつ、前記アクチュエータは、前記冷温水コイルに供給される冷温水量を制御するための弁、及び、前記加湿器を制御するための弁であることを特徴とする。
前記プログラマブル・ロジック・コントローラにプログラマブル操作表示器を接続し、前記操作表示器により、前記プログラマブル・ロジック・コントローラにおける制御演算に必要な各種パラメータ及び前記空調機の運転スケジュール等を設定変更可能であることを特徴とする。
前記操作表示器の同一画面上に、少なくとも前記空調指標の設定値、計測値、制御出力値をトレンド表示可能であることを特徴とする。
図1は本発明の第1実施形態を示す構成図であり、図6と同一の構成要素には同一の参照符号を付して説明を省略し、以下では異なる部分を中心に説明する。
これらのPLC1及びPOD2は、従来の中央監視盤及び自動制御盤の機能を果たしており、空調設備全体の自動制御及び監視を行う。
前述の如く、AS−iは耐ノイズ性に優れているため、AS−iスレーブモジュール3Sを動力盤31の内部に組み込んでも、ファン42駆動用の電力変換器(インバータ)等の発生ノイズが通信機能に悪影響を及ぼす心配がないものである。
なお、AS−iスレーブモジュール3Sの設置位置は、後述する図3のように動力盤外部の、各種センサ・アクチュエータの直近に設置しても良い。
なお、上記の指令信号の間隔として、一般の空調制御では数ミリ秒の間隔は必要とされず、例えば500ミリ秒に1回程度の出力で十分な温度制御機能を果たすことができる。
室内の冷却時と加熱時とでは動作が逆になり、冷水または温水の供給等、制御弁22の動作も異なってくるが、これらは温度設定値と温度計測値との比較によって容易に判断可能である。
また、空調機40内のファン42は、冷却、加熱に関わらず定速で運転を継続する場合が多いが、空気搬送動力の省エネルギー化を図るために、POD2及びPLC1を介した設定により、動力盤31によってファン42を可変速駆動しても良い。
図2に示すように、動力盤31内のAS−iスレーブモジュール3Sに設けられたアナログ入出力部(AI,AO)及びディジタル入出力部(DI,DO)には、センサ・アクチュエータとしての温度センサTE、湿度センサHE、制御弁MV、差圧センサPS、モータダンパMD、電磁弁SV、ファンモータのマグネットMGが接続されている。そして、このAS−iスレーブモジュール3Sは、図示されていないAS−iマスタモジュール3MにAS−iケーブル3Cを介して接続されている。
ファン42の運転状態はマグネットMGからディジタル入力部DI及びAS−iマスタモジュール3Mを経てPLC1に送られており、運転中であれば、PLC1からの指令信号によりモータダンパMDを開にして外気OAを空調機40A内に取り入れ、停止中であればモータダンパMDを閉にするように、AS−iスレーブモジュール3Sのディジタル出力部DOから信号を出力する。
同時に、PLC1では、湿度センサHEによる湿度計測値を湿度設定値に一致させるような制御演算を行う。具体的には、ファン42が運転中で湿度計測値が湿度設定値よりも低下したらディジタル出力部DOを介して電磁弁SVに「開」信号を送り、加湿器43を動作させると共に、湿度計測値が湿度設定値を上回ったらディジタル出力部DOを介して電磁弁SVに「閉」信号を送り、加湿器43の動作を停止させる。
この実施形態によれば、AS−iスレーブモジュール3Sをセンサ・アクチュエータの直近に設置することができ、動力盤32やセンサ・アクチュエータの配置に一層の自由度を持たせることができる。
図4において、3S1,3S2,……,3Snは各階(1階〜n階)の居室にそれぞれ設置されたAS−iスレーブモジュールであり、これらのモジュールは全て1階に設置されたAS-iマスタモジュール3MにAS-iケーブル3Cを介して接続されることになる。
図10との比較から明らかなように、従来では各階ごとにDDCを設置する必要があったのに対し、本実施形態によれば、制御システムのハードウェア、ソフトウェア両面での簡略化が可能であり、設備コスト、建設コストの低減にも寄与することができる。
更に、制御性を変更する必要がある場合は、POD2上の制御パラメータの設定変更画面に移動してパラメータを適宜修正すればよく、その変更後のパラメータ値が制御対象に対して妥当なものであったかどうかの検証も可能である。
2:POD(Programmable Operation Display)
3M:AS−iマスタモジュール
3S:AS−iスレーブモジュール
3C:AS−iケーブル
22:制御弁
31,32:動力盤
40,40A:空調機
41:冷温水コイル
42:ファン
43:加湿器
44:フィルタ
50:居室
51:温度センサ
52:吹出口
TE,TE1〜TEn:温度センサ
HE:湿度センサ
MV,MV1〜MVn:制御弁
PS:差圧センサ
MD:モータダンパ
MG:ファンモータのマグネット
CHS:冷温水往管
CHR:冷温水還管
OA:外気
RA:室内空気
SA:給気
Claims (5)
- 建築設備における空調指標の計測値を設定値に制御するために空調機の運転を制御する空調自動制御システムにおいて、
前記空調指標の計測値及び設定値を用いて制御出力を演算するプログラマブル・ロジック・コントローラと、
前記制御出力が伝送されるマスタモジュール及びスレーブモジュールを備えたAS−i規格のネットワークと、
前記スレーブモジュールに接続されて空調指標を計測するセンサと、
前記スレーブモジュールに接続され、かつ前記制御出力に基づく操作量が加えられて空調機の運転を制御するべく動作するアクチュエータと、
を備えたことを特徴とする空調自動制御システム。 - 請求項1に記載した空調自動制御システムにおいて、
前記スレーブモジュールを、前記空調機を駆動するための動力盤に設置したことを特徴とする空調自動制御システム。 - 請求項1または2に記載した空調自動制御システムにおいて、
前記空調機は、冷温水コイルと、加湿器と、給気用のファンとを備え、
前記センサは、前記空調指標としての室内温度及び湿度を検出するセンサであり、かつ、
前記アクチュエータは、前記冷温水コイルに供給される冷温水量を制御するための弁、及び、前記加湿器を制御するための弁であることを特徴とする空調自動制御システム。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載した空調自動制御システムにおいて、
前記プログラマブル・ロジック・コントローラにプログラマブル操作表示器を接続し、前記操作表示器により、前記プログラマブル・ロジック・コントローラにおける制御演算に必要な各種パラメータ及び前記空調機の運転スケジュール等を設定変更可能であることを特徴とする空調自動制御システム。 - 請求項4に記載した空調自動制御システムにおいて、
前記操作表示器の同一画面上に、少なくとも前記空調指標の設定値、計測値、制御出力値をトレンド表示可能であることを特徴とする空調自動制御システム。
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- 2004-11-09 JP JP2004324558A patent/JP2006132883A/ja active Pending
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